間桐臓硯 「できたぞ、シンジ! 桜の機嫌を図れる「桜メーター」じゃ! (38)

これは、fate/hollow世界?の強くなった桜さんのいらっしゃる間桐家のしょうもない日常をダラダラ書いたSSです。



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慎二「で、何に使うんですか?そもそも、目盛りのところに、チッ、キッ、ギロッ、ウフフ、クスクス、
   ゴーゴー、クウクウ、って意味わかんないんですけど・・・」

臓硯「おぬしは、相変わらずの阿呆よのう。これは、桜の機嫌悪さと危険度を分かりやすく表したものにきまっ        ておろうが。ちなみに、最高度は食べちゃいますね、じゃよ。」

慎二「はあ・・(ついにジジイ、イカレタカ・・・)

臓硯「なんじゃその顔は?貴様ら最近、年長者に対する礼儀が・・・・ウオッホン、話を逸らせるでないわ。
   まあ、おぬしのようなできそこないの阿呆たれにもわかりやすく直々に解説してやろう。必要であればメモを取って   もよいぞ。」

慎二「はあ、オネガイシャーッス・・・・・」
   

臓硯「なんかやる気のない返事じゃの? これは、おぬしの為でもあるのだぞ。
   それでは、まず「チッ」と「キッ」じゃが、これはまあ、一般レベルの機嫌悪さと変わらぬ。
   具体的に言えば、お主が桜の作った食事(サラダとか)を残すとか、帰りが遅い、無駄遣い、
   などが原因になって、あの「何とか暗殺帳」とやらに、ストレス解消に書き殴って済むレベルじゃ。」

慎二「・・・・・ジャプニカ暗殺帳な。 そいつに記録されること自体、十分脅威なんだが。」

臓硯「次に、「ギロッ」のレベルじゃがのう、・・・・・・」ブルブル

慎二「えっ、 何、?! いきなり、ハードル飛び越えてというかデンジャラスゾーン突入ですか?!その間のレベルはどう   したんですか?!」

臓硯「おぬしもわかってると思うが、あやつ(桜の事)は、とにかく溜め込むからのう・・・・・」

慎二「ああ、確かに・・・。無駄に我慢強い分、地表に抑えつけられた憤怒のマグマが地下で、出口を求めうごめく・・」

臓硯「本当に、自分の砦(部屋)にチンせぬレトルト、と防災グッズの備蓄は重要じゃぞ。備えあれば憂いなし。
   とにかく、過ぎ去るのを待つしか他に方法はない。」

慎二「でも、現在の桜は、活火山状態! まさに桜島!wwwwwwwwww」

臓硯「wwwwwwッカッカッカ! おぬしも陰口言いたい放題じゃのうwwww まさに鬼の居ぬ間の洗濯wwwwこれぞ愉悦wwwwww」


ハサン(何言ってんの、この人たち・・・・)ガックシ

ライダー(気にしたら負けです・・・・ワカメ一族ですから)ヤレヤレ

臓硯「まったく、お手伝いさんねーちゃんのケツ触ったぐらいで、あの遠坂の小娘と同じような凍るような
   笑顔と視線ぶつけてきおって・・・・ただのスキンシップ!挨拶代り!貴族のユーモアじゃ!」

慎二「だって、仮にもあかいあくまの妹だし!ちょっと調子に乗るところとか一緒だしwwwwww
   つーか、アンタ、触った程度じゃねえだろ!鷲づかみにして揉みまくってただろうがwwwwww
   キャーキャー泣きわめくのも愉悦とか抜かしてwwww!!あれ、完全にアウトだよ!俺でもドン引きしたわ!」

臓硯「黙れ、阿呆め。ワシの現役の時代では、むしろジョーシキ!男の甲斐性!貴族のたしなみじゃ!」ワッハハ

慎二「アレ、俺の家、元々貴族だったけ?でも、現在の時代、あれやっちゃまずいよ!
   あの桜の視線にさすがに懲り・・・・てねえよだな おじい様」

臓硯「ワシ、いま ちょっと物忘れ多くなった哀れな老人だしーwwwwwwwwww体は蟲だしwwwwww」


ライダー(・・・あのゼウスのジジイ思い出して腹立ってきました、これはサクラに報告ですね)

ハサン (ヤメテー・・・仕方ないかもシレナイケドヤメテー・・・とばっちりイヤー)

慎二「ハッ!!!話が逸れちまったが、「ギロッ」であれだったら、「ウフフ」以上は・・・・
   あれか!?あの黒いウネウネが出てきて来るんだな!!」 イヤートラウマヨミガエルー

臓硯「うむ、正解じゃ!魔術はからっきしだが、さすがはワシの血を引いているだけある。なかなか優秀だな。鼻が高い    ぞ!
   まさに、クロイ桜さんご降臨の瞬間じゃ! これぞ、ワシの遠坂とマキリの研究の成果!」
 
  「と、そこは置いといて、まあ、ちょうど堪忍袋の緒が切れた状態じゃが、具体的には、最終警告、威嚇最終段階、
   だからまあ、救いの余地はちょびっとだけあるんじゃ、そこであの小僧が関わってくる」

慎二「え、衛宮のやつがなんで? あ、そうか、桜はあいつにゾッコン・・・・」

臓硯「ほう、きょうのシンジは冴えておるな。でじゃ、この状態になったら、とにかく、小僧がどれだけ桜の事を褒めてい   たとか、嘘でもかまわんから「その場しのぎ」で、お主の口八丁でなんとかいいくるめろ!なに、次の日になれば、
   ルンルン気分で、「嘘がばれるまでは」白い天使、女神の桜が存在するであろう。」トオイメ

慎二「そうか、衛宮が桜のブレーキ、消火栓なんだな。やはり、持つべきものは友。まさに正義の味方」ナムー

アーチャー  ブルブルブル(な、なんだ、この悪寒は・・・・・座に刻み付けられた古傷が伝わってくる・・・)

ライダー (シンジ・・それだから、あなたはワカメから進化することはできないのです。シロウは、場合によっては
      強力な燃料、いえ、第一級引火性危険物であるというのに・・・)






臓硯「で、最後の「クスクス」以降じゃが・・・・・」

慎二「ジャガ?  じゃがいもは今の時期、うまい。」

臓硯「つまらんダジャレはいらん。「クスクス」と「ゴーゴー」はセットみたいなものだから、あきらめろ。
   一度体験済みだから、理解しておると思うが、素直に飲み込まれて、反省しておけ。」

ハサン(なんで、そこまで怒らせてやっと反省するんですか!? 普通にしてればいいだけでしょう!!!?)

ライダー(もうここまで来ると、立派な才能です)

慎二「えっ、なんでいきなり他人事?あんたも同罪でしょう1? そもそも、桜がストレス溜めるのは俺だけじゃなくて、
   衛宮のやつが、ハーレム築いてイチャイチャしてるのも、遠坂がうっかり暴走やらかしたり衛宮とイチャイチャする   のも、ライダーが衛宮に手を出したり、美綴に手を出したりするのも、立派な原因じゃないかー!
   むしろ、まともなのはアサシンのくせに常識なハサンだけ?あと、俺より、衛宮のほうが悪くねえか?」

ハサン(坊ちゃま・・・・・ウルウルウルジーン)



   

   


桜「で、言いたいことはそれだけですか?」

それは、黒いというにはあまりにも絶望に染まっていた。
暗く、冷たく、重々しく、そして凶凶(まがまが)しすぎた。
それは、正に災いであった・・・・・・

黒桜「ウフフフ、兄さんったら、この前、先輩と一緒に可愛がってあげたのに、もう忘れちゃったんですか?桜、とっても   悲しいです。あ、でも、忘れちゃったんだったら、また、たっぷりの愛情でいっぱい可愛がってあげます。
   もう、兄さんたら、意外と甘えんぼさんなんですねえ~。わざと気を引くために、毎日私にいじわるばかりして、
   素直になれないなんてとってもキュンキュンしちゃいます。先輩と同じで、ほっとけないというか、母性本能を
   くすぐられちゃうんですよね~。
   クスクスクス、兄さん、そんな寂しそうな顔しないでください。桜、こんなに楽しいのに、私まで悲しくなっちゃう
   じゃないですか~。ほら、大親友の先輩だってちゃんと連れてきたんですよ。
    もう、桜は以前のどん臭くて、人の気持ちや空っ気の分からないバカじゃないんですから、いっぱい褒められると
   うれしいなあ。
    あ、先輩っていえば、今日、ひどいんですよ。あの太陽のような笑顔を私だけに向けてほしいのに、よりにもよっ   て大切な姉さんとセイバーさんにまた手をだそうとしていたんですよ~。
    あ、でも、女の子にあちこち手を出すのは男の甲斐性ってやつだっておじい様がいっておられましたよねー。
   あら、おじい様、どこへおでかけになろうとしているんですか?
   そんなに、震えていらっしゃるのに、外出だなんてゆるしませんよ~ 
   大切なお体に障ったらたいへんじゃないですか^ 今日は、うちでじっとしていてくださいね。
   不出来な孫ですけど、お話相手ならいくらでもなってあげますから、いいたいこと言ってください。



    

以下、桜の演説は続いていた。
ふと、黒い影の一片をみると、溺れている衛宮の奴と目が合った。
慎二(お前も、相変わらずのバカ野郎だな。少しは反省しろ反省・・・・)

士郎(なんでさ!? つうか、お前に言われたくねえ!さっぱり原因がわからん!!)

慎二(あ、こいつ、全然分かってねえ!!この野郎!)

士郎(つーか、慎二!お前、また、桜にひどいことしたんだろ! 
   やさしい娘なのに、ここまで怒らせるなんて、いったい何したんだ!)

慎二(うるせえ!いつも、トラブル作っちゃ、なんでさなんでさ言ってんじゃねえよ
   てめーは牧伸二か!「な~んでか」節を「なーんでさ」節に変えて歌ってろ!
   てめーに干将莫耶なんてもったいねえ!ウクレレ抱えて歌ってろ!ギャハハ!)

アーチャー  「む、なぜ、投影するごとに、楽器が出る!?」

あちゃー  まとまりつかなくなっちまった・・・・
うん、乗っ取って書き直してくれても構わん。

凛 「ちょっとー?! 桜! 士郎や慎二が悪いのに、何で私まで巻き込まれてるのよ!」

黒桜「あら、姉さんごきげんよう。まだ、お元気そうでなによりです。」

  
   

黒桜「姉さん、せっかくのきれいな髪が台無しですよ。遠坂家の家訓はどうしたのですか?」

凛 「誰のせいだ!誰の!ウガー  あんただって、士郎をいじめて楽しんでるじゃない!」

黒桜「一緒にしないでください。
   これは、愛情です。先輩に道を踏み出してほしくないから、こうして涙をこらえ、心を鬼にして・・」

士郎(ウソツケ・・・・いつだか、俺の事つつき回して遊んでたじゃねーか)

慎二「なあ、桜、俺には?お兄ちゃんにもやっぱり愛情なのか・・・・?」



黒桜「兄さん、あれを愛情と思えるなんて、今すぐ、病院行ったほうがいいですよ。
   八つ当たりと暇つぶしの遊びに決まってるじゃないですか。」マガオ

慎二「はっきり言い切りやがった・・・、血はつながってないけど、同じ家族なのに・・・・」

凛 (・・・本当に血を分けた妹なのかしら? 小さいころのあのかわいい桜はどこにいったの?)

士郎 (自分の事置いといて今更何を・・・十分姉妹だ!あと、ドンマイ慎二!いつかいい日がたぶん来るまで頑張れ!)

凛 「いいから、早く私を放しなさい!桜!今なら、まだ許してあげるから。」

黒桜「あら、姉さんとあろうお人が、立場を理解していらっしゃらないようですね。
   いつかの大喧嘩のときはともかく、今の私に対抗できる手段何一つないじゃないですか。
   家屋敷と「宝石剣」、借金のカタに差し押さえられたって、アーチャーさんから聞きましたよ。」

士郎「おい、遠坂、説明してもらおうか。道理で、おかしいと思っていたんだ。家に帰らないし、
   今度は、何やらかした?」

凛 「うぐっ・・・べ、別に大したことじゃないわよ、 ちょ、ちょっと取り戻せばいいだけ・・・」

アーチャー「大したことどころか、大事だろうリン。身ぐるみはがされて明日からどうするのかね。」
   






士郎「身ぐるみはがされたって、・・・・アーチャー、いったい、何があったんだ。」

アーチャー「なに、リンが勝手に危険な取引に手を出して失敗したということだけだよ。
      私は、やめておけと忠告しておいたのだが、もっと目を光らせておくべきだった。
      気づいたときには、もはや後の祭り、 主を守るだけで精いっぱいでね・・・・」

凛 「う、だって、せっかくのチャンスだったのよ。これからの研究にはお金がかかるし、
   うまく食い込めば、今ほどお金に悩まされることもないかもって、アーチャーだって言ってたじゃない。」

アーチャー 「ハア・・だから、慎重に事を運ぶ必要があると忠告もしたはずだが。
       特に、あの連中が出てくる前に、手を引いておくべきだったのだよ。
       もし、奴らの中に私や桜君の知り合いがいなければ、キミどころか周りも全部皆殺しになっていた。
       こればかりはマスターといえど、私もかばいきれん。大いに反省したまえ。」

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