勢いだけで書くss (87)

>>1の注意

>>1は童貞
>>1は遅筆
>>1は飽きっぽい

このスレの注意
・バトル物
・自己満足



おk?

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422261763

 それはある日の事だった―――

友の家

男「……ラピュタが落ちてこないかなあ」ピコピコ

友「行き成り何をほざくか盟友」ピコピコ

男「いやぁ、昨日始めてガリバー旅行記がラピュタで云々って知ってさあ」ピコピコ

友「ほーん……あ」ズドオオオン<Player 1 defeated!

男「んで、空に浮かんでるならさっさと落ちてこい、なんて思ってさあ」

友「アホかおまいは……そんじゃ次――」



ヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ



((((((((((ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン))))))))))))



男「ファ!?」

友「ほわい!?」

グラグラ……

ピタッ

男「……地震」

友「……の前の変な音」

男「金きり音の様な音」

友「導き出されし答えは……?」

男「……隕石落下?」

友「此処までかっこよくつなげたら最後ぐらい『?』抜こうぜ?」

男「ごめんorz」

男「しかしでかかったな……近くなのか?」

ウーッウーッウーッ

友「地震速報きたで」チラッ

男「まじか。あと友、今言うべきではないと思うんだが、そろそろケータイ買えようぜ?」

友「高校卒業したらな」

男「おまいそれ中学の時も言ったろ」

友「良く考えたら金がなかったんだよ」

男「素直に変えたくないって言えばいいだろ」

男「んで、何処なんだ?」チラッ

友「ん。……A山付近だってさ」

男「A山……って、こっからちょっとしたとこじゃねえか」

友「だな……どうする?」

男「如何するも何も……ねえ?」

友「……了解盟友。だがもう一戦だけしようぜ」

男「時間ねえから却下」

友「勝ち逃げか! ずるいぞ貴様!」

男「後でまたやりゃいいだろ。お前のバイクで行くのか?」

友「おま自分の使えよ」

男「ガソリンもったいない」

友「殴るぞ」

男「ごめんorz」

ブオオオオオオオオオオオオオオッ

男「つか市外にも出ないって言うさ」

友「ドンだけ近かったんだって話だよな」

男「震度なんだって?」

友「ちょっと待て……んっと、3だってさ」

男「……隕石落下で、3? なあ、震度、だよな? 日付けとか言ってないよな?」

友「お前、俺のこと馬鹿にしてるだろ」

男「フヒヒサーセンwww……っと、あそこか」

友「特になーんにも見えないぜー?」

男「ちっちゃかったんだろ、きっと」

A山

ガサガサ

男「どこら辺だって?」

友「さっき言ったろ。付近としか書いてねえよ」

男「うええ……でもまあ、他にまだ野次馬とか警察とかがいなくてよかったな。まだじっくり調べられる」

友「一番乗りーってか?」

男「そそっ。いっちばんのりー……って、おい、友、あれ」

友「は、……うおおおおお!!!?」

男「いやそんな驚く事じゃねえだろ」

友「まあな」ヒョイッ

つかばん

男「……かばんだな」

友「おまいがかばんと再認識する理由を五文字で答えよ」

男「あー、えっと……え、五文字?」

友「冗談を真に受けるな。……にしてもこのかばん、なんか周りが焼け焦げてるみたいだけど」

男「……中身は?」

友「中身? ああ……」ヒックリカエス

ガサガサ

コロンッ

男「お? なにやら出てまいりましたが」

友「そのようであります」ヒョイッ

キラーン

男「……金具?」

友「みたいだな」

ガサガサガサガサ

ガーガーガーガー

バサバサバサ

男「うぉ!!?」ビクゥ

友「のあ!!?」ビクゥ

男「……な、なんだ、からすか……脅かしてくれるぜ、へへっ」

友「いかん盟友。それは死亡フラグだ」

男「冗談を、真に受けるな」キリッ

友「……殴るぞ」

男「ぼーりょくはんたい。で、それどうするん?」

友「この掌の半分くらいの微妙に装飾のような物が側面に見えるが全体的に黒ずんでいてもともとの色がよくわかんないけれど多分金属製だと思われること金具か?」

男「何でそんな説明口調且つ早口なのかよく判らんが、まあそうだ」

友「……ほしいか?」

男「え、くれんの?」

友「いや、俺持ってても使わんし」

男「そか。じゃあありがたく」

友「……お。そろそろ野次馬さんが増え始めてきたぜ盟友」

男「そうだな。そろそろ帰るか」

友「だな」


―――――・・・


男の家―リビング 7:32



男「んでな、結局友全敗してやんの、カービィも使わせてやったのに」ングモグ

幼馴染「ふーん。まあいいんだけどさ、ご飯食べながら喋んないでくれる? 汚い」

男「…………(ゴクン)ごめん。んでな、それで友が――――」

幼馴染「友の話はもういい。それで? 今日はどうして私があんたのご飯を作ってるのか、簡潔に三文字で言いなさい」

男「母旅行」

幼馴染「ひらがなにすると五文字ね、残念。お父様は?」

男「出張という名の休暇」

幼馴染「……お母様、最近やばくない?」

男「……此処だけの話、この旅行って言うのも、我が父上の捜索の建前かとおもわれ」

幼馴染「……死んでないことを祈りましょうか」

男「ぱぱん……生きてて……」テーレレレーレレー

幼馴染「そして私の両親もタイミングを見計らったかのような夫婦旅行……いや、完全に狙ったわね」

男「今日、家、親居ないの……ってか?」

幼馴染「あんたとはそう言う関係には絶対にならないと自負するわ」

男「ほー。嘘つくなよ? 嘘ついたら言うこと聞いてもらうからな?」

幼馴染「へー。いいわよ、別に? じゃあ前回まだ返していないあんたへの罰ゲームを先に行いましょうか」

男「ごめん。やっぱやめよう」

幼馴染「ヘタレ」

男「御尤もです」


『―――今日昼過ぎ、A市で大きな地震が発生しました』

幼馴染「あれ。いつニュースにしたっけ……」

男「特番じゃね? あ、そうそう。これね、俺言ってみたよ、震源地」

幼馴染「ああ、微妙に装飾が入った金具があった?」

男「そうそこ。あとあれな、帰って洗面台で洗ったんだけどさ、そしたらちょっとだけ黒ずみ取れたんだよね、ほら」キラッ

幼馴染「へえ。鉄製?」

男「多分そう」

幼馴染「隕石だとか言ってたけど、結局どうだったの?」

男「よくわかんね。あんまりでかい山でもないけど、全部探索するには半日ぐらいかかるしさ」


『―――震源地であるA山の斜面には、突き刺さる様に隕石が落下した様で―――』


男「…………」

幼馴染「……まじで?」

男「反対側だったんかorz」

カッラッミーツークーィヤッミッォオキッリーサーイテー

男「お。友からだ」ピッ

友『今日 夜 集合』ブツッ

男「…………」

幼馴染「……あー、うん。がんばれ」

男「拒否権はナイノーネ」

A山 10:40

友「おせえ」

男「何でだ」

友「電話貰ったんだったらすぐこいや」

男「おまい夜っつったろ」

友「七時も十分夜だろ」

男「夏場はちょっと夕方過ぎたぐらいなのにナー」

友「んなこたいいんだ。隕石、見に行くぞ」

男「いや、まて友。なんでそっち行くんだ? こっちからのほうが近いぞ」

友「アホタレ。あんな遠くからじゃ見えてるうちにはいんねーよ。秘密の抜け道があったからな。そっからこそーっと見ようぜ」

男「ばれたら怒られるだろ」

友「赤信号、みんなで渡れば、怖くない。ってな?」

男「……orz」

友「…………」コソコソ

男「……なー、ほんとーにばれないんだよなあ?」コソコソ

友「ばれないばれない。しかも警備は今のところ手薄になってるしさ」

男「は? 何でだよ」

友「なにやら、街の方で殺人事件があったみたいでさ、警察も半分くらいソッチに向かってんだ。んで、此処にあるのは黄色いテープとこわーいお兄さん、あとはうさんくさーいおっさんだけってことよ」

男「お前目の前でそれ言ってみ?」

友「やだよ恥ずかしい」

男「恥ずかしい!?」

友「声がでけえ!」シーッ

ボックッラーノタメッニーイッマーユウシャーハーツキッスッスッムー

友「あ、電話だ」ピッ

男「!!!?」

友「……ああ妹か。うん。……うん大丈夫。姉ちゃんにも大丈夫だって……へーきへーき。こっちにゃ男がいるんだよ。……おけおけ、なるべくばれないようにするさ。うん。じゃな」ブチッ

男「……友。お前……」

友「あはは……まあ、なんだ。お前も近くでなったら困るだろ? 今の内にマナーモードにでもしとけ」

男「おま……まあいいや」ピッ

ガサガサ

友「ここやね……うお。予想以上にでけえ」

男「でけえ……っつーかこんな近くてばれないのか?」

友「逆光でばれにくいしな。それにほら、先客も何人かいるぞ」

<アンアン   イックゥゥ>


男「……暗闇でよかった……見えていたら叫んでいたところだ」

友「……盟友、それは俺も同じだ」

キランッキランッ

男「……?」

友「どうした、盟友?」

男「いや……何でも。それよりあの隕石……なんか微妙に青く光ってないか?」

友「は? 別にそんな事は――――」



――――キイイイイイイイイイイイイイイイイイン――――

男「――――!!!!!!!?」



『それは、貸して、おこう』

男「!? ――――!?(声が出ない……!?)」



『私は、傍観者。私は、星の、主』

男「…………!?(星……?)」



『それを、如何に、扱えど、君の、自由だ』

スウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ



友「―――とこ、男! おい、生きてるか、男!」ユサユサ

男「はっ……え、あ、お、え?」

友「寝ぼけてる場合じゃねえっつの。さっきの隕石、お前の言ったように青く光ったぜ」

男「え。……でも、もうねえけど」

友「ああそれがな。ぴかーって光ってな、消えちまったんだよ」

男「……はぁ?」

友「いやまじで。よくわかんねえけど……」

男「……まあいいや、友、帰ろうぜ。見るモンは見たんだし」

友「……そうだな」

めし くう(訳:何このありきたりストォリィもうどうすればいいかワカンネ)

風呂はいって賢者になってこのスレ落とそうかななんて思ったけど見てくれてる人いるしもうちょっと頑張る


帰路 11:12

ブロオオオオオオオオオオオ

男「うう……まさか野次馬が行列を成してたなんて……ふざけるのもいいかげんにしなさいっ(秋山森乃進のまねをする某実況者風)」

男「……ん? なんだ、あれ……」

ガツガツ グシャッ ベロリ ブシュッ

男「……おかしいな。暗くて、良く見えないや」

ビチャ ビチャ グチョッ ペタッ

キラン

???「…………」ギョロッ

キキッ

男「……なんでだろ。この辺り、全然人がいないや」

???「…………ぐひ」

男「それに、なんだろ。あの、赤黒い、――――な、匂いは…………」

???「ぐ、ぐひゃああああああああ!」ダッ

男「――――く、るな……来るな、化け物ぉおおおおおおお!!」


どくん


――キィィィィイイイイン――

男(また……だけど、さっきのとは違う。さっきは、拒む様な音だったのに、まるで、これは……)


フォオオオオオオオオオオオオオオオ


男「…………ひ、かり」



ズオオオオオオオオオ




男「……お前は、誰だ」

――――

男「…・・・お前は、俺? 俺自身の、見えない部分?」

――――

男「……翳。そうか、お前は、俺の翳なのか」

『――――』

男「……『私を呼べ』?」

――――?

男「……ああ、死にたくない。死にたくないよ。こんな、訳の判らない状況で、何も出来てない状況で……」

男「しんで、たまるか……死んでやるもんか……っ!!」



『――――承った』



どくん

ズアッ

???「きしゃあ!!」

ザクッ ブシュッ ボドッ

男「……しんで、たまるか」

???「!?」タジロギ

男「しんで、たまるか……死ぬのは……お前だけだ!!」

キラァアアアアン

男「う、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

シュオオオオオオオオオオオオオオオッ

眠くなったから続きは明日にするおやすみ

ドォオオオオオオオオオオオオオオオンッ

男?「フシュー、フシュー……」

???「ぎ、ぁああああああ!!!?」ブルンブルン





司会「えー、状況を解説してくれる男君が、全身青紫の肌に口からはホースの様な物が出て尚且つそれが背中まで続いている……あーうん、一言では語りきれないよくわかんない生物と化してしまった為、此処からは私司会と、解説の>>1がお贈りいたします」

>>1(以下俺)「イェーイかーちゃんみてるー?」

司会「しかし、一体男君はどうなってしまったんですか。あんな形のよくわかんないフリーザみたいになって」

俺「変身です。ヒーロー物によくある、ヒーローへの変身をしたのです」

司会「な、なんですってー!?」

俺「青紫色に輝いた不気味な生命体。金色の月に照らされて、まるで神話のワンシーンのよう。……よろしい。こいつの名前は今日からルーナ・ウムブラとしましょうか」

司会「へえ、理由はなんでしょうか」

俺「ラテン語で月と影を意味する言葉です」

司会「安直ですね」

昨日色々あって出来なかったからその分自己満足吐き出すか

ルナ「」ダッ

司会「おおっとルーナ・ウムブラ、一度距離をとりましたね。3mぐらいでしょうか、たった一回の跳躍ですよ」

俺「敵……仮にビルトラプターと名付けましょうか。ビルトラプターは近距離を得意とする相手ですからね。あと、ルーナは省略する時はルーナかルナでいいですよ」

司会「はい、わかりました……おおっと!?」

ビル「ぎゃ、ぃぃいいいいいいいん!」ダダダダッ

司会「ビルトラプター、それを見て追撃を始めました!」

ルナ「――――ハァ」ガチャッ

ダアアアアアアアアアアンッ

司会「し、しかしっ! 二度目は喰らわぬといった様子で、ルナは左手首から銃口のような物を出し、青紫に輝くレーザーを発射したあ!!」

俺「ルーナ・リネーアです。ルナは両手首にはこれがあり、ルーナ・ファクルタスが無くならぬ限り発射が可能です」

ビル「ぐ、ぎゃあああああ!!」ドサァア

司会「溜まらずビルトラプターはダウン! どうやら右肩に当たったようです、穴が開いて、そこから流血が暗闇の中見えます!」

俺「ルーナ・リネーアは厚さ3mの合金ですら打ちぬけますからね」

ビル「……ぎゃ」タジタジ

ルナ「…………」トストス

司会「ビルトラプター、たじろいでいます! ルナは、それを見ずに、どうやら死体の近くへ行っています! 今確認しました!」

ルナ「……グ、ォォオォオオオオオオオ!」ドオオオオオオオオオオオオオオン

ビル「ぎゃ!?」

司会「あ、あれは!? な、何だかルナが輝いています。まるで、先程の様に、月の明かりのように!」

俺「ルナは、決して、男の意思が無くなった形ではないのです。男として、そして、一ヒーローとして、ビルトラプターの行為に怒っているのです」

ルナ「オオオオオオオオオオッ」ヒュイイイイイイイン

司会「ル、ルナが、祈りのポーズの様なものを取っています! そ、そして――――」

ルナ「……ルオオオオオオオオオオッ!!」ビイイイイイイイイイン

ビル「ぐぎゃああああああああああ!」ドガアアアアアアンッ

司会「あ、青紫の光線が、ビルトラプターにクリーンヒット! クリティカル判定00! 爆発四散! ビルトラプターは形も残さず光になったああああああ!!」

俺「ルーナ・ラディウスです。先端は分子の分裂を促し、そこ以外は破壊専門、つまり、相手を確実にあぼんさせる光線です」

ルナ「フー……ふー……」ヒュイイイイイイイイイイン

司会「お、光が、収束していきます」

俺「ルナが男に戻るんです。さ。さっさと逃げちゃいましょう」

司会「了解です!」

男「……っは、はぁ……はぁ……」

男「……なんだったんだ、さっきの……」

男「うぷ……死体を思い出したら、駄目だ……はいちゃ駄目だ……」

男「……かえ、ろう」

次の日

学校

男「……一睡も出来なかった」

男「寝れるわけないんだけどな。夜中に運動した所為もあるけど、何より……いや、忘れておこう」

男「あの状態で置いてきちゃったけど、どうやら警察のほうで何とかしているみたいだ」

男「それと……絶望的な言葉も、ニュースでやっていた」


『――――昨日深夜、都内でうわさの<首狩り>が現れました』


男「首狩りってのは、友が行ってたあの……殺人事件の犯人の、切り裂きジャック、みたいな異名だ」

男「首かりの名の如く、人の首を、綺麗に一回だけで切り落とす事からでた異名だ」

男「首狩りは未だ逃げてるらしい。どうにも、尋常じゃない速さで逃げるんだそうだ」

男「……昨日戦ったアイツ、アイツもつめは長かったし、とても早かった。それでも、首狩りとは違う化け物だった。その現実が、早朝の脳みそには結構効いた」

男「…………」

キランッ

男「……朝見ると、金具は黒く汚れたのが取れていて、鉄製の板の様な物なんだということが判った」

男「……なんでかわから無いけど、これが、俺をあのような形にしたって事は直ぐ理解出来た」

男「化け物を倒す、力」

男「……俺は、これを如何使えばいいのだろう」




男「と、思ったわけだ」

友「全部言ったな盟友」

男「俺だけじゃどうやればいいのか判んなかったんだもんさ」

友「だからって俺に言うか?」

男「関係者だろ?」

友「まあな。でも、如何使いたいかは決まってるんだろ?」

男「勿論。首狩りを倒す。そして、街を平和にする。これだな」

友「が、肝心の首狩りは何処に出てくるのかワカンネってことか」

男「そゆこと。俺より頭いいお前に聞きたいのは、それだ」

友「はー……俺を便利などーぐみたいに見やがって。なんだよくそ」イジイジ

男「なんでいじけてんだよ」

友「決まってんだろ! なんで俺もヒーローになれなかったんだよ!!」

男「……なってみる? ほら」チャラン

友「え? いいの? まじ? ……やっとぁあああああああああ!!」










友「……どうやってなったにょ?」

男「ワカンネ」




放課後―旧校舎@とある一室

    ド     <コードネーム:レムレス撃滅計画部(臨時)>     ンッ


友「どうだ!」

男「へえ。移動する前の旧校舎に、こんな秘密基地があったんだ」

眼鏡「アルンデス」ニョキッ

男「うぉ!!?」ビクッ

友「わはは。眼鏡、お前ナイス!」

眼鏡「ありがとうゴザイマス、大司令官殿。私、眼鏡副司令官とモウシマス。その男が……コードネーム『ルーナ・ウムブラ』」

男「る、るーな?」

俺「ルーナ・ルムブラ。月と影を意味するラテン語だ。そして俺は俺。一応役としては対象(エネミー)の名付けや機械とかを作ったりする……ウルトラマンで言うイデ隊員のポジションだな」

眼鏡「俺隊員だ」

男「は、はあ」

女「そして私が女オペレーター! よろしく、ルナ!」アクシュ

男「はあ、ども……」アクシュ

男「えと、何? このおままごとみたいなの」

友「ん? いやまあなんだ。ただ普通にやるんじゃ面白くないだろ? 元ごとは何事もキアイがなくちゃあ意味がない。というわけで、友達を集めてこんな感じにしてみた」

男「……ああ、そうかい」

女「ああそうだ! ルナ、ダートゥムを見せて!」

男「だーとぅむ?」

友「変身アイテムのコト」

男「ああ。っていうかその単語、全部なんかに書いて見せてくれよ。ああ、はい、これ」

キラッ

女「うわあ! ほんとにきれい」

眼鏡「ほほう。実にキョウミブカイ」

俺「外見はたかが鉄板だろ? 中割らせてくれない中」

男「嫌ですよ!」

友「はは。さて、本題に入ろうか。みんな、各自指定席に。男はこっちな」ポンポン

男「お、おっす」

友「えー、こほん。今回の我々の任務は、コードネーム:レムレス、通り名『首狩り』を撃破する事だ。この事については先に言ってあるから質問は無いよな」

女「はい質問」

友「……女オペレーター。何か意見が?」

女「いや、意見っていうかさ。コードネーム、レムレスって、いらないんじゃないかなー? って」

ガタンッ

俺「……女。お前馬鹿か。まだ名称が決まってないこのときは、例えばコードネーム:ザ・ワンとか、そんな感じで仮称をつけるのがカッコいいんだろうが!!」バンッ

女「えー、あれ趣味でいれたのー……ださ」

俺「だ、ダサいとか言うな!!」

友「はいはいそこ、静かに。んでだ。今回のミッションではこの重要な事件『4件』が重要な鍵となる。眼鏡副司令官、配って」

眼鏡「は。……ドーゾ」

女「アリガト」

俺「おっす」

男「ども……ん? 4つ? 首狩りの事件は、2つだけじゃないのか?」

友「いや、どうやらまだ二つ見過ごしてたのがあったみたいだ。あと男、此処ではコードネーム:レムレスだ」

男「お、おっけ……orz」

ペラッ

友「1件目はこの街の出来事じゃない。アメリカ南部の事件だ」

女「アメリカ!? じゃあ、レムレスはアメリカから来たの!?」

友「そう思われる。それが2件目の事件なんだけど、今はこっち。この事件、1999年12月26日深夜2:19、フロリダのある住宅地で起きた事件なんだ」

友「その住宅街で何故か、全ての『女性』が首を切り殺されるという事件があったんだ。総勢死者数82人。老若関係なくな。ただ、1999年という時期の関係もあり、この事件は特に大きくなる事もなく、次第に収束していったんだ」

女「女性だけ……こわ~」

俺「男は無事だったのか?」

友「そうみたい。ああそれと、さっき全てと言ったけどあれは間違い。多少生存者はいたんだそうだよ。レムレスがその人の父に見られたからか、首を切り落とす前に逃げ去ったんだって」

友「ただ……長く生きれたか、と言われれば」

女「…………」ハンナキ


眼鏡「大司令官様」

友「ん。判ってる。それで今度は2件目。これはつい最近の、2002年に起こったんだってさ」

友「2002年12月18日。深夜1:20。謎の飛行機が群馬に墜落したんだよ」

俺「謎の、ってなにがだ? 機体がか、それとも所持国か」

友「いや、単純にあるはずのない便で出てたって事。場所はアメリカだよ」

女「……嘘」

友「ほんと。乗客と見られるのべ130名は殆どが意識不明の重体だったんだって」

男「……意識不明? 首は切られてないのか?」

友「そ。ならなんでこんなのをピックアップしたかと言うと……眼鏡副司令官、例の写真を」

眼鏡「はっ。……あ、ポチット」ポチ

エイシャアアアアアアア

男「……これは?」

友「眼鏡が二時間でハッキングした日本政府が隠してた写真。なんか、違和感ない?」

男(違和感……普通に、焼けた飛行機を消化し終わって、中の人を助けてるようにしか……)

俺「……ああ、成程。判ったぜ」

女「あ、私も! ルナは?」

男「いや、俺は全然……何がおかしいんだ?」

友「此処だよ」トントン

男「ここ……あ」

友「確かに。飛行機が墜落すれば炎上するのは普通だ。だけど、こんなにも周りが燃えてるのはおかしいだろ」

男「……それじゃあ」

友「そう。飛行機は、『落ちる前から燃えていた』んだ」

俺「……それが、飛行機の自爆だったのか」

女「レムレスの行為によるものか」

眼鏡「いえ、これは確実にコードネーム:レムレスの手による物です」

友「ああ。次はこっちだ」

女「これは?」

友「レムレスの、細胞の写真だ」

俺「まじで!?」ガタッ

男「…………」

友「人間の細胞は、中学で習うとおり、核が細胞膜で覆われている。これはいいよな」

友「だがこの細胞は、核以外にも他におかしな物が写っている。例えばこれ。仮に細胞脈としよう。この細胞脈は、細胞全体にいきわたっていて、まるで細切れにでも自らなるように切れ目ができている。この様に、レムレスは確実に人間では……男、大丈夫か? なんか、俺の説明に癇に障るところがあったか?」

男「え!? あ、いや……別に……」

女「そうだよ! ルナ、すっごいむかついた顔で俯いてたよ?」

眼鏡「具合が、ワルイのでしょうか?」

男「いや、全然。でもあんまり、見てて気持ちのいいものじゃないから、もしかしたら」

友「……ごめん。そういや、お前はモロだったもんな。トラウマにもなるか。眼鏡副司令官!」

眼鏡「はっ。……とじぃる」ポチッ

ヒュンッ

友「……ま、色々な理由から、これはレムレスがこの機体を操って日本に来たってコトが判るわけだ。どういうわけか、政府はこれを隠している。……まあ、米軍のものよりよっぽど脆いセキュリティだったけどな」

男「そ、そう……か」

女「や、やばくないのそれ」

眼鏡「心配後無用でアリマス。既に回線は捨ててアリマスユエ」

俺「まあばれたらやべえよな! こっちにはその対抗策もあるんだし、もしかしたらNASAの実験道具にでもされるかもだぜ!?」

男「や、やだなー……切実に」


友「こほん。次だ。これはみんな知ってると思うが、この街の出来事だ」

友「2015年12月3日深夜10:11。路地裏で、デリヘル嬢が首を掻っ切られて死んでいたんだ」

女「でりへる?」

俺「知らなくていいぞ、うん」

男「友……」ジト

友「……まあこれについては詳しくやらなくてもいいよな。次だ。次の日深夜1:20。今度は夜遊び中の女子高生が襲われた。勿論下半身の問題じゃない。首の問題だ。今回は綺麗に切り殺されただけじゃなくて、頭はまる齧りにされたらしい」

女「かはんしん?」

俺「…………だいしれいかん?」イラッ

男「友~」ジトォ

眼鏡「ゴランシン・ヤデー ゴランシン・ヤデー」

友「……いいだろ別に! 下ネタふったってさあ!!」

友「こほん! 此処にきて共通点が一つ!!」

女「はい! くびちょんぱ!」

友「そこじゃなーい!」

俺「はい。大司令官の下ネタ好き」

友「解雇するぞ!!」

男「えっと、全部深夜だな」

友「もう黙れ!」

眼鏡「ゴッゴゴゴーラララシィィイイイン」プシュー

友「壊れてんじゃねえ! あと男合ってたわすまん!!」

男「えorz」

飯くてくる
友の性格がいまいちつかめん
男はorzすればいい気がしてきたorz

友「つまぁり!」ダンッ

眼鏡「大司令官様」

友「あ……こほん。つまりだ、奴は日光を避けている様に思える。となれば、戦闘を朝まで持ちこす、或いは、朝日と同等の光で打ち負かすほかあるまい。勿論、ルナも人目に付くことは許されない。俺が前述したな。NASAに持っていかれるならまだいいかもしれない。もしかしたら、全世界が男を敵と判断する可能性すらある。
 よって今回のミッションの成功条件は『①ルーナ・ウムブラ=男と思われぬよう②且つ迅速に被害を最小限に③確実に敵を倒す』という事だ」

友「以上。異論はあるか?」

女「はい質問」

友「……女」

女「はーい。さっきからルナが自力で変身できるみたいな口ぶりだけど、ルナって常時自力変身が出来るんですかっ!? ねえ、どうこれ。的得てるでしょ!」

…………シーン…………

俺「正しくは、的を射る、だがな。……そういえばそうだな。ルナ、あんたはなれるのか、ルナに」

男「…………」

友「…………そう、だった」

眼鏡「……なれない、トイウコトデスカ」

男「…………」ガタッ

トットット

友「おい、男……何処に行くつもりだ」

クルッ

男「……外。足手まといにはなりたくない。今日、やるのか、そのミッションは」

友「…………眼鏡」

眼鏡「…………先程のトオリデス。②を守るとするなら、今日の深夜、8時ごろから張りコモウカト」

男「…………なら、ちょっと練習してくる。自力で、なってやる」


男「――――化け物を殺す、化け物(じぶん)に」


ガラッ


バタンッ

俺「……化け物、ねえ。さてと。それじゃあ俺もメカメイクしてくるよ」ガタッ

眼鏡「私は今後の予定をば……テストも近いコトデスシ」トットットット


――――

女「……友君」

友「……なんだ」

女「ルナ……男君は、私たちを、守ってくれるのかな」

友「…………」

女「死にたくなんて……無いよ……」ブルブル

友「…………馬鹿が」

女「え…………?」

友「死にたくないなら、何かしろ。生き延びるのなら、必死になれ。あいつだって同じだ。俺達とは違う身体で、何時壊れるのか判らない状況で、誰かの為に戦うだなんて、馬鹿げた理想を掲げてる。
……なら、盟友の思いを無駄にはしたくない。たとえ、この体が朽ちたって、あいつが笑えているなら、喜んで差し出す。……そう、この身体を奮い立たせるぐらいの気持ちで、戦いに挑め」

女「…………うん」

トットット

友「敵は、人外だ。人の常識なんて、笑って覆しに来る。為らばいっそ」



友「獣みたいに、肉を裂きちぎれば、或いは……」ボソリ



バタンッ



女「……獣」

旧校舎外

男「…………」

キラッ

男(光の反射か知らないけど、傾けると、時々青紫の輝きが見える。……あの時の、この身体みたいに)

男「……ルーナ・ウムブラ……」

男「……正義の、ヒーロー……」

男(……子供の頃、俺は見た事があった。今でも覚えている、鮮明な記憶だ)




―――――10年前

2005年X,X

 その時。自分は幾らの年だったろうか。そんな事はどうでもよかった。
 父方のふるさとは、西にあった。京の町並みは、まるで彼の西洋人が勘違いした黄金の国の様で、とても綺麗だった。
 何故か忘れたが、街を歩いていたら、何時の間にか、見知らぬ裏道を通っていた。その裏道に、よく似た怪物がいた。姿かたちでなく、そのあり方が。

「ぎゃ、あああああ!!」

 獣が咆哮する。俺は立ちすくむ。少年であった自分は、真っ向からの殺意の波動に耐え切れず、泣いていた。
 獣が跳躍する。弧を描き、俺の首をまっすぐ狙ってかみ殺そうと飛び跳ねた。
 終わった。その一言が脳裏に浮かび、くすり、と笑みすらこぼれた。眼を閉じて、痛みから遠ざかろうとした。

 でも。そんな絶望も、彼は、希望に変えた。




 色は覚えていない。形も曖昧だ。ただとても暖かい存在が、俺の前で、獣を撃ち滅ぼした。獣は光の結晶となって、はじけて、消えた。
 彼が振り向く。そこからよく覚えている。
 まるで、先程の自分の様な、青紫色の輝き。月の光に照らされた影の様に、うっすらとした輝き。
 その本質はとても暖かく。とても、背筋がこわばるくらいに、綺麗だった。

「……君は」

 彼が呟く。男の声か、女の声か、よく判らなかった。

「君は、大切な人はいるか」

 それに、俺はいいえと答えた。彼は困ったような顔をした。

「弱った。それでは、君を殺さなくてはならない」

 残念そうな顔で、俺を見た。俺は、別にいいとも思っていた。寧ろ、この人が殺してくれるならとも。
 彼は、少しして、思いついた様に言った。

「そうだ。君が大きくなった時、わたしが、君に力を貸してあげよう。本当に、大切な人が出来た時には、もっと強い力も貸してあげる。
 だけど忘れないでくれ、君の力は、盾を壊す為にあるわけじゃない。剣を折るためにあるわけではない。盾を落とし、剣をしまう為にある。
 何時までも忘れないでくれ。その目を、何時までも」


 子供心に覚えている。
 その暖かな眼も。
 その美しい青紫も。


 誰かを救うヒーロー。
 その時。俺はそんな物になれるならと思った。

男「……まだ、何も出来てない」

男「……ルーナ・ウムブラ、頼む。今だけでいい。俺を、貴方に……」






A街―噴水広場
7:56


男「まあ無理だったんだけどねorz」

今日はこれだけ。なるべく200もいかずにおわらしてえよお

男「……待ち合わせは此処だったと思うけど、間違えたか……!?」バッ

幼馴染「…………」キョロキョロ

テクテク

男「……行ったか、あぶねえ。幼馴染にこんなところをみられたら面倒くさいな……でもどうして一人で」

女「いやっほー! 待った、ルナ?」タッタッタ

男「あ、いえ別に」

俺「おいっす」

男「あ、はい、ども」ペコリ

俺「あとはふくしれーかんさんとだいしれーかんさんだっけど」

男「……あの、ふたりは恋人、なんでしょうか」

俺「…………はぁ!?」

女「ち、ちちちち違うし! ぜ、全然そんなんじゃないよ! や、やだなあ男君は……」

男「口調崩れてますよ」

女「ハッΣ( ̄Д ̄;)」

友「おいーっす遅くなった」テッコテッコ

眼鏡「これの再調整でオソクナリマシタ」トストス

俺「おおそれか。どうだ、それ、調子は」

女「な、何かな俺君それは!」

俺「ん? ああ、これは名付けて『電磁ランチャー』。電磁投射砲って言い方もあるけど、こっちの方が判りやすいだろ?」

男「つまり、電磁力の弾を打ち出す、という?」

俺「そーゆーこと。ただ俺は天才でもなければ金持ちっていう訳じゃないからな、大まかなデザインとか設計とかは俺がやって、こまいのは眼鏡の家がやってくれたんだぜ」

男「……あんた、何者」

眼鏡「ただのメガネデス」キラーン

友「全部で三丁ある。これらはおれと俺と眼鏡が持っておく事にする」

女「えー! 私丸腰ー!?」

俺「いや、お前はオペレーターだから戦場に出たら駄目だろ? というわけで、お前はこれを見てみんなを誘導してくれ」ホイ

女「え? なにこれ」

俺「名付けて『サーチパネル』。タブレットを改造した、このサーチ弾をサーチする為の機械だ。サーチ弾はこっちの違法改造ガス銃でぶっぱする」ガチャッ

女「……つまり、サーチ弾をレムレスにぶっぱするから、それを教えろって?」

俺「そゆこと。お前は市街地から離れた所からオペレートする。ふくしれーかん、あれある? アレ」

眼鏡「モチロン。はい、これを口元に近い部分にソウチャクヲ」サッ

男「……小型無線機か」

女「で、でも……本当に大丈夫なの? 死なない?」

俺「安心しなさーい! どうせこっちは終わったらすたこら逃げて、ルナに全部任せるつもりだしさー!」

男「ちょ、おい……」

友「あくまでも、電磁ランチャーは護身用だ。発火して墜落した飛行機から無事かはともかく、生き延びるぐらいには生命力がある生き物だ。もしかしたら今はそれ以上の脅威となっているかもしれない。
 どちらにしろ、この電磁ランチャーはあまり多用・過信すべきではない」

俺「そーゆーわけ! だから頼むぜルナ?」

男「は、はあ……いいですけど、一つだけお願いが」



男「このミッション中だけでもいいので、できる事なら、『男』って呼んで貰いたいです」

現在の部員装備

電磁ランチャー:全長70cm 銃身30cm弱 口径12mm 最大装填数3発 備考…1部員につき5発の弾が与えられる。ランチャーとは言うもののそこまで大きくもない。レムレスには大きなダメージを与えられないか?

違法改造ガス銃:全長62cm 銃身31mm 口径6mm 最大装填数400発 備考…1部員につき5発ずつ弾が与えられる。威力はレムレスの前には無力。あくまでもマークするだけ。

小型無線機:全長3cm強 -38dB 備考…イデ隊員もびっくりぽあんぽあんやで

ちょっと休憩

一つ言いたいのは、「ファ!?」ではなくて、
「ファッ!?」なのだということ。

>>64
すまん…淫夢ネタ入れてみたかったんだすまんorz



張り込みを始めて30分

俺のいる場所―市街地南方面

俺「こちら俺、特に異常はない」

友のいる場所―市街地北方面

友「こちら友、同じく異常なし」

眼鏡のいる場所―市街地西方面

眼鏡「上にオナジ」

男のいる場所―噴水広場

男「こちら男……どうでもいいけど、8時は流石に早すぎじゃないかな」

友『こら男、私情は慎め。もしかしたらもう出ているかもしれないんだぞ』

女のいる場所―男家男の部屋

女「そうだよ男君。君から言い始めたんだから、しゃきっとしなさいしゃきっと!」

男『う……すんません……』

女「まあいいんだけどねえ……こっちは寒くないし」

眼鏡『珈琲でも買ってきガガガガガガガガガ』ピーッ

友『め、眼鏡が壊れたああ!』

俺『ふくしれーかんワロスwwww』

それから30分後

俺『……なーんにもないの』

男『こっちも異常なし』

友「……やっぱり早かったか」

眼鏡『ガガガガガガガギゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』ピープシュー

女『副司令官がー! 大司令官、副司令官がー!!』




更に1時間

俺『かっふぇおぅれが♪のみったいっの♪』

男『ぜいたくびとぅウマー』

友『リア充めえええええ!! 死ねええええええ!!!』

眼鏡『ギガガガガガガギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』パシューン

女「此処にはアホしかいないの!!?」



そして2時間後

俺「……お、グリーン倒した」

男『…………』

友『おせえよww俺2の島制覇wwwwww』

俺「ちょおまwwwマジでwwwかwwwww」

男『…………近い』

俺「くっそwwwwくっそwwww……え?」

眼鏡『ゴギガガガガガガガガギゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』プシュプシュプシュゥー

男『……眼鏡副司令官!!!』ダッ ブツッ

眼鏡『ゴグゲゲゲゲ……ほギャアアアアアアア!!?』ブツッ

俺「え? おい、おいちょっと!!?」

友『……まさか、男、感知したのか……レムレスを……!!』

女『……え? え?』←寝てた

友『行くぞ俺! 副司令官の下に急ぐぞ、間に合わないうちに!!』ブツッ

俺「お、おう!!」ダダダダッ

市街地西方面―深夜0時ぴったり

ダダダダッ

友「俺!」

俺「だいしれーかん! ……いや友、ここら辺だったよな、眼鏡がいたところって……」

友「ああ、壊れてたみたいでねじも飛んでる。だけど……」


ギャアアアアアアアアアアア


友・俺「「!!」」

ダダダダッ





眼鏡「うわあああああああああああああああ!!!!」;;

レムレス?「…………フォンフォンフォン」

ルナ「…………フー、フー……」

俺「眼鏡!」

友「そんな、左腕が付け根からちぎられてるだと……そんな、奴は、女性しか狙わないんじゃないのか!?」

ルナ<――――恐らくは、一定性を故意に作ったのだろう>

友「! 男!?」

ルナ<――――まずは、彼を連れて此処から去れ。彼は今発狂している。此処にいては、危険だ>

友「…………わ、判った! 絶対逃がすなよ!」

俺「……っち、眼鏡、暴れんな……あ、そーだ」ボカッ

眼鏡「メガネショック……」ガクッ

俺「電源(メガネ)抜いといた」

友「おし」スタコラ



ルナ<――――お前は、何者だ>

レムレス?「…………フォンフォンフォン」

司会「さあ! やって参りました今週のバトゥ! 司会はモチロン私と……」

俺「解説の俺でやっていきたいと思います」


ワーーーーーーーーー


司会「おお! 前回の放送が結構評判良かったんでしょうか、人が居ますよ俺さん」

俺「そうですね。本当に嬉しい限りです」

司会「そういえば、俺さんは出演なさられていたのでしたっけ」

俺「はい。演技とか初めてだったんですけど……大丈夫でしたかね」

司会「大丈夫なんてものじゃありませんよ! 本当に役者さんみたいでしたよ!」

俺「ありがとうございます。さて、今週の敵について説明します」


俺「今回の相手。コードネーム:レムレスと呼ばれる敵は、ルナと対照的に赤紫の輝きを放つ生命体です」

司会「ルナと同身長の様に見えますが……」

俺「はい。どちらとも身長180cmです」

司会「ルナと同じ様なものなんでしょうか」

俺「それについてはまた後ほど」

司会「さっきから発している不気味な声は?」

俺「ルナは発声という手段を使わずに相手に気持ちを伝える事が出来るのですが、レムレスにはそれがありません。なので、今頑張ってテレパシーの練習をしています」

司会「レムレスが可愛く見えてきました」

俺「可愛いですよ。おっきな頭におっきな眼。鉤爪は出し入れできるので、これまた大きな手をもにゅもにゅするのも一興」

司会「でもお高いんでしょう?」

俺「いえまさか。血統書とケージもつけて何と! 348万円!」

司会「これはお安い! 貴方も今直ぐ電話注文! フリーダイアルは……」

俺「もーえーっちゅーねん」

ルナ<…………>

レムレス<……ん、んん……>

ルナ<!>

レムレス<……その様子では届いた様だな。返しに問おう、貴様は何者だ>

ルナ<……それをいう必要はない>

レムレス<ならばこちらも言う必要はないな>

ルナ<く……>

レムレス<くくく……もとい、我々に会話など要らぬ。貴様も判るであろう? この感情の高ぶりを。この魂の叫びを……『敵を排除せよ』という、最も原始的な感情を!>

ルナ<……お前も、憑依体なのか>

レムレス<何を今更。その程度、既に合いおうた瞬間より判っているのは明白だ>

ルナ<…………>


司会「いやあ……はたから見ていると睨み合っている様にしか見えませんねえ」

俺「そうですねえ……」

体痛いから今日はこれまで。AΩおもしろいお

風邪引いててダウンしてた。喉痛い。再開する


ルナ「……ハァッ!」ダッ

司会「先に、ルナが動いた! 身体を低くして、レムレスに突進するっ!!」

レムレス「フォォォォォオオオン」ガッ

ルナ「! ……フッ……」

司会「し、しかしレムレスはそれを受け止める! ルナが拘束されました!」

ルナ「…………ウォオオオオオオオオオ!」バッ

レムレス「フォオオオオオオオオオン!!」ババッ

司会「ルナが拘束を力ずくで跳ね除け、レムレスを蹴り飛ばす! レムレス、蝙蝠の様な羽を広げ、衝撃を空に飛ぶ事で軽減したぁ!」

俺「現時点で、ルナは空を飛ぶ技は持っていません……ルーナ・リネーアで攻撃するにしても、あの一瞬を対処できるほどに敏感なレムレスです。もしかしたら、エネルギー切れになるまで逃げ続けるかもしれませんね……」

レムレス「フォオオオオオオオオオオオオオオン」ヒュウウウウウウウウウウッ

ルナ「ゥオアッ!!」ドサアアッ

司会「レムレス! 飛んでルナに突進! 溜まらずルナはダウンしました!」

俺「これは痛いですね」

ルナ「フウァッ」バッ

レムレス「フォオオオオオオオオオオオオオン」ヒュウウウウウウ

ルナ「ノアッ!」ドサァア

司会「レムレス、返しで立ち上がったルナを再度ダウン! ちょっと男君がかわいそうです!」

俺「喧嘩した事無いのかなアイツ」

ルナ「ォ……」グググッ

レムレス「フォオオオオオオン……」バサッバサッバサ

司会「おっと、レムレスが飛行を止めてルナの真正面で仁王立ち! 一方ルナはかなりしんどそうな顔をしています!」

俺「そりゃあ二度頭に当たっちゃったらなあ」

ルナ「ググ……オオオオオッ」フィイイインッ

バッ

司会「ルナ、此処でルーナ・リネーアで反撃をします!」

レムレス「フォンフォンフォン……」ヒュウウウウウウウウウ

ルナ「ハッ!?」

司会「し、しかしレムレスがなにやら胸の前に渦の様な物を繰り出した! リネーアは渦に飲まれていきます!」

俺「どうやら、レムレスにはエネルギー攻撃を無効化する技を持っているようですね」

ルナ「グ……」タジタジ

司会「無効化された事にびびってますよ俺さん!」

俺「シカタナイネ唯一の頼み綱が断たれたとなっちゃびびるよ」

司会「しかし、ラディウスもあるのでは?」

俺「あれもエネルギー攻撃ですしね。あれも無効化されたらどないせうと考えてるんでしょう」

レムレス「フォオオオオオオオオオオン」ババッ

司会「れ、レムレスが両手を天に翳しました! 瞬間、赤紫色の光がレムレスの頭上で渦を巻く!」

ルナ「ウッ……ハッ」フィイイイイン

レムレス「フォオオオオオオオオオオオオオン!」ヒュウウウウウウウウウ

司会「ルナ、リネーアで邪魔をしようにも無効化される! 接近戦は危険、しかし、遠距離攻撃は無効! 絶体絶命のピンチ! そしてっ!」

レムレス「ファアアアアアアアアアアアアアアアアアアオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!」ドバアアアアアアアアアアアアアッ

ルナ「ノアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ」ドガアアアアアアアアアアアアンッ

司会「レ、レムレスが放った赤紫の輝きは、主軸となる一本と、その周りで回る二本の線となって、ルナに直撃! ワザマエ!」

俺「レムレスの赤紫の閃光光線……まるで、それは、竜のブレスを思わせる力……『ドラコー・アニマ』!」

ルナ「ハァ……ハァ……」

司会「ルナ、現界ながら生存していた! しかし、なにやら身体中に線のような物が浮かび上がっているのですが……」

俺「恐らくは、ルナの血管でしょう。瀕死の状態である為、高血圧になり、血管もそれに対応すべく太くなった所為で見えているのでしょう」

司会「つまり、今、ルナはかなりやばい状況という事でしょうか?」

俺「そう言うことです」

レムレス<――――脆い。それでよく、あれを倒した>

ルナ<…………>

レムレス<答えぬか。それとも、答えられぬのか……どちらにしろ、邪魔は、此処で、断つ>バッ

司会「れ、レムレスが再度ドラコー・アニマを!」

俺「これを喰らえば、確実にこのスレ終わりますね」

司会「まじですか! 私まだ本編に出てないんですからせめて私出てから死んでくださいよ!!」

俺「無茶言うな。あと、お前は絶対に本編にはでねえから」

司会「!!」




レムレス<――――Good bye(さらばだ)>




バシュッ

バジジジッ

レムレス「!?」ガクンッ

ドバアアアアアア

ルナ「……?」

司会「!? どういうことでしょう、レムレスの膝ががくんと崩れ、狙いがはずれ、空に打ち上げてしまいました!」

俺「……あいつか」

友「お、とこおおおおおおおおおおおお!!」バシュッ

ビジジジッ

レムレス「フォオオオオン」バッ

ルナ「! ハァッ」フィイイイン

ドガンッ

レムレス「フォオオオンッ!」ドサアアアッ

友「…………ダメージは与えられねえけど、一応邪魔は出来るんだな、これ。……ありがとう、眼鏡、俺」

司会「な、なんと友が! 友が電磁ランチャーを用いてレムレスの攻撃を阻止させたようです!」

俺「どったまして。がんばり友」ノシ

ちょっと休憩

さっさと終わらせる


ルナ「ハッ……」クルッ

友「男……がんば!」グッ

ルナ「……ウォオオオオオオオオオオオオオオオッ」

レムレス「! ……フォオオオオ」

友「させるか!」ビジジジッ

レムレス「フォオオオンッ」

司会「おおっと! 友がレムレスの無効化を阻止する!」

俺「がんばれー」

ルナ「ォォォォォォォオオオオオオオ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ

司会「きょ、強力なPOWERがルナに集まっていくっ!?」

俺「最大級のルーナ・ラディウスを放とうとしています……いや、もうこの感覚は全く別物を捻り出すつもりか……!?」

レムレス「フォオオオオオッ」バサッ

友「逃がすかっ!」バシュッ

スカッ

司会「残念! 友のランチャーはむなしく虚空にまう!」

レムレス「フォオオオオオオオオオオオオオッ」キイイイイイイイイイイイイイイイイン

司会「は、遥か上空へと飛んでいった!」

レムレス「フォオオオオオオオオオオオオオオオオッ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ

俺「あそこからドラコー・アニマを撃つつもりか!? 貯めも尋常じゃない、関東が……いや、日本すらも破壊する気か!?」

レムレス「フォオオオオオオオオオオオオオオオオ……オオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ」ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

司会「撃った! レムレスは最大級のアニマを発射した! 一番太いのが太さ約8km! 周りのが太さ約3km! 推定速度秒速5km! 高度85kmからの超高速レーザーがルナを襲います! もうやだおうち帰る!」

俺「帰ったところで何も変わらんわ!!」

友「嘘だろ――」


ルナ「――――」





???「……男……男……」

男「……あんたは」

英雄「私は……なんでもいい。なんだったら英雄(ひでお)とでも呼ぶといい」

男「……誰だ」

英雄「俺は、君の前任者だ。覚えているだろう、京の日の事を」

男「……あなたが」

英雄「そうだ。私は奴を追っていた。いや、正確にはこいつが、だがな」

男「…………」

英雄「私は負けた。そう、負けたのだ。そしてこいつはその時に倒れ、私も死んだ。私とこいつは流星となり、新たな適応者を待っていた」

男「そんな」

英雄「嘘ではない。私はとうに死んだ身だ。そしてこうして今、また死のうとしている」

男「……?」

英雄「奴のアレは、今の君の力では到底及ばない。君が全力を出して、なおも負ける。こいつの力の元は生命力だ。なら、しつこく生き残った私が、そのエネルギーの代わりとなろう」

男「……何故、貴方は」

英雄「人の為に戦うのではない。これは生物と、星。その両方を助ける為の戦いなのだ。奴の事を、こいつは星間捕食者と言っていた。星を喰らう者だといっていた。星を食い、そのエネルギーで生きていると言っていた。
 此処で奴を倒さねば、また多くの犠牲が伴う。もしかしたら、もう誰も、こいつを殺す事が出来なくなるかもしれない」

男「……何故、そこまでして」

英雄「……何。どうせ自分は死んだ身だ。なら、無駄死にだけはなしにしたいからな」

男「…………」

英雄「……俺の霊魂をプラズマ化させて、こいつの両手首から噴射する。奴は前回の戦いの傷がまだ癒えていない。今がチャンスなのだ。しくじるな、必ず殺せ」

男「…………」

英雄「……さらばだ少年。また合おう」

ルナ「グ、ゴゴゴゴゴアアアアアアアア!!」ガチャッ

バアアアアアアアアアアアアアンッ

司会「う、うちましたぁ! ルナが最大級のラディウスを放ちましたぁ!」

俺「司会! おい司会! しっかりしろ!」

バアアアアアアアアンッ

俺「ええっと……太さは3mちょいぐらいしかない最大級のラディウスだが、何か違う! 更に早くなっている! ラディウスが何か強化されたようだ! こんな感じか!?」

レムレス「フォオオオオオオオオオオオオオオッ」

ドドドドドドドドド

ルナ「アアアアアアアアアアアアアッ」

ドドドドドドドドド

友「ってこら俺! 何でお前そこにいんだよ!?」ダダダッ

俺「ぎゃーばれたー!」

友「男がやばいんだよ! あれ勝てるのか!?」

俺「俺だって知るか……うぇえええ!!?」

友「!!!?」

バシュンッ バシュンッ

レムレス「!?」

USAパイロットA「ヒャッハーーー! どうだバケモン恐れ入ったかあ!?」(英語

USAパイロットB「おいおいジョニィ。ふざけるのも体外にしとけといわれてるぜ? 何せインベイダーだぞインベイダー」(英語)

ジョニィ「ハッハー知ってるさあマイケル! さって、ぱんぱんミサイルうっちまおうぜえ!!?」バシュンッ

マイケル「まったく……いいぜ、付き合ってやる!!」バシュバシュッ

レムレス「……フォオオオオオオ!」ピッ

ジョニィ「え――――」

ドガアアアアアアアアアンッ

マイケル「じょ、ジョニィイイイイイイイイイイイイ!!」


友「……小林が死んだぞ」

俺「小林ぃぃぃぃいいいい!!」

ルナ「グオオオオオオオオオオ……」(足りない……やはり、奴は……)

ジョニィイの霊「俺を使え!」

ルナ「!!?」

ジョニィ「俺をあいつのどてっぱらにぶっとばせっつってんだよヒーロー!」

ルナ「……オ、オウ」ヒュイイイイイインッ

ルナ「! ……グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ」ドドドドドドドドドッ

友「い、威力が強大化した!?」

俺「すげえぞ小林」

ルナ「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

ドバアアアアアアアアアッ

マイケル「ジョニィの文だあああああああああああ!!」ドドドドドドドドーン

レムレス「フォオオオオオオオオオオオオオオッ……」

ズズズッ

子供「がんばれー!」

記者「今、巨人が鳥のような怪獣を攻撃しています!」

友「……男!」

俺「……男……!」


男の部屋

幼馴染「あんたら誰さ」

女「お友達です」

眼鏡「みーとぅー」

幼馴染「………………ほう」

ルナ「オオオオオオオオオオオオオオッ」ドドドドドドドドッ

ルナ「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ」ドドドドドドドドドッ

ルナ「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!」ドドドドドドドドッ

レムレス「ふぉ、フォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

ズゴオオオオオオオオオッ

友「競り勝った!」

俺「いけええええええ!!」

ルナ<……Good……Bye>

レムレス<――――Nice guts>

ドバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ

レムレス「フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!」




ヲオオオオオオオオオオオオオオウン

こうして地球は守られた。



ルーナ・ウムブラは


ルナ「……ありがとう、男」

男「……こちらこそ。ありがとう、ヒーロー」

ルナ「……私はずっと、君のそばにいる。何か困った事があれば私を呼べ。……ジョワッ!」

フィイイイイイイイイインッ


青紫の巨人は、全力を出した瞬間、まるで月のごとく白く白く輝いた。
それは壁画として描かれ、後世へとつなぐ絆の証となった。
そして――――


「こ、これは……」

「間違いない、オーパーツだ!」

「しかしなんだ、この巨人は……」

「白い、白い巨人だ」

「宇宙人じゃないのか?」




「いや、ヒーローだよ。世界を救った、伝説のさ」




むりやりえんど

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