穂乃果「今年のラブライブは麻雀で決めるの!?」 (1000)

※細かいことは気にしない方だけ着いて来いっ!

・麻雀漫画からのパクリ描写多数出現注意
・キャラ崩壊


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422257999

 ――2年生教室――


穂乃果「えー!今年のラブライブの大会は麻雀で決めるの!?」ビックリ!


海未「どうやらそうみたいですね…。運営の方針で急遽変更になったようです」


ことり「歌って踊れる体力だけではなく、知力、時には運さえ味方につけるものこそが真のスクールアイドルだと運営の
ホームページに書いてあるよ」


海未「その条件を満たしているのが麻雀というわけですか。私達3人は幼い頃から麻雀を打ってきたので大丈夫だとは思いますが、他のメンバーはどうなのでしょうか……」

 ――アイドル研究部――

にこ「ふふんっ。スーパーアイドルにこちゃんにとって麻雀なんてお茶の子さいさいよ!」ワルイカオ


花陽「にこちゃんは麻雀打てるのぉ?」


にこ「私はまm……お母さんに教えてもらっていたから結構打てるわよ。あんたたちはどうなの?」


凛「凛とかよちんは家族ぐるみの付き合いで大人たちにまじって遊んでいたよー。にこちゃんには負けないと思うにゃー!」


にこ「なぁんですってぇ!今度徹底的に痛めつけてやるわ……。ところで真姫は?」


真姫「リアルではあまり打ったことないけれど、ネット麻雀ならよく打っているわよ。まあそれなりに強いとは思うわ」

――生徒会室――

希「麻雀かぁ。ウチ、やったことないなぁ」


絵里「私が教えてあげるから心配しないで。麻雀には結構自信あるの。お祖母ちゃん仕込みのハラショーな麻雀を見せてあげるわ」ドヤチカ!


希「えりち、ふふっ、急にドヤ顔するのやめてほしいんよっ……」コラエワライ


絵里「なっ……。希!あんまり馬鹿にすると教えてあげないわよ!」セキメン


希「ごめんごめん。そろそろ溜まっていた書類も片付きそうだし部室に行こうか!」

 ――アイドル研究部――

穂乃果「希ちゃん以外全員麻雀打てるんだー。すごい偶然だよね!」


絵里「そうね……。女子高生で麻雀が打てる人が集まることなんてそうそうないんじゃないかしら。」ハラショー


花陽「あの、雀卓に関してですが、運営がラブライブ出場校に無料で貸し出してくれるそうです。どこからその資金が拠出されているのでしょうか……。数日後には学校に配達されるみたい」


にこ「じゃあその数日間はみんなで希に基本ルールを教えましょうか。雀卓が届いたらラブライブまで特打ちね!」

――数日後――

ことり「みんなぁー。雀卓が届いたよぉー」


真姫「アルティマ……。結構いい全自動雀卓を用意してくれるじゃない。しかも2卓」


海未「希はもうルールを覚えましたか?」


希「うんっ。もう点数も役も符計算もバッチリや!」


海未「穂乃果もいい加減符の計算を覚えてほしいものです」


穂乃果「えー、だって難しいんだもん!穂乃果が覚えていなくても海未ちゃんとことりちゃんが教えてくれるから安心だね!」


海未「覚える気がさらさらないですね……!」


ことり「まぁまぁ海未ちゃん、落ち着いて。ところで打つ順番はどう決める?」


絵里「そうね……。くじで決めるのが一番公平ではないかしら」

――くじ中――


絵里「2卓あるからA卓とB卓と名付けましょう。くじの結果、A卓は私、海未、ことり、花陽。B卓は希、真姫、凛、にこで。悪いけれども穂乃果は皆が打ち終わるまで待っていてね」


穂乃果「えー。ツイてないなぁ。まあ皆が打っている姿を見るだけでも楽しいからいいや!」


絵里「じゃあ早速分かれて始めましょうか」


花陽「ううっ、緊張します……」


凛「かよちんなら大丈夫にゃー。きっと負けないよ!」


真姫「気楽に打てばいいのよ。麻雀なんて運と確率のゲーム。勝つ日もあれば負ける日もあるわ」

―ルール―


25000点持ちの30000返し
半荘
ウマは10-20
アリアリ(クイタン、後付け)
親はテンパイ、もしくは上がり連荘
ダブロンは上家上がり、三家和は流れ。

赤ドラ3枚。
嶺上開花の責任払いあり。
国士一三面待ち、九蓮宝燈九面待ちはシングル扱い。
萬子 一 筒子 ① 索子 1

――A卓――
東家 ことり

南家 海未

西家 花陽

北家 絵里

東1局 ドラ 7索  親 ことり


9巡目

絵里「ツモね。1000、2000」

234567②②⑤⑥⑦四六 五ツモ

ことり「一手代わり三色かぁ」


絵里「ええ、様子見していたらツモっちゃったわ。」


東2局 ドラ ⑦  親 海未
穂乃果「海未ちゃんー!後ろから見てていい?」ヒョッコリ


海未「いいですよ。でもあまり顔に出さないでくださいね、悟られると困るので」


穂乃果(海未ちゃんがそれをいうのかぁ)


6巡目
海未(来ました……!高めタンピン三色ドラドラっ……!)ニコニコ
  (安めでも十分です。ここは悟られないようにダマテンで……)パァア


678赤⑤⑤⑥⑦⑧二三四七七 ツモ 六 打七

海未 河 西東⑧4③七


同卓三人「海未(ちゃん)わかりやすっ!」


ことり「七 ポンするねー」 七七七


絵里(ここはさっさとことりに流してもらいましょう)打③


ことり「ロンだよー。中ドラ1で 2000点」チュンチュン


中中中④⑤⑥⑦⑧一一 ポン 七七七


絵里「はい」


海未「ヴェアアアー」

東3局 ドラ 西

9巡目
海未「……」タンッ 打6筒


絵里「海未、ロンよ。平和一通ドラ2で8000」


一二三四五六七八九④⑤西西 6筒ロン


海未「ヴェエエエエア!」

東4局 ドラ1索
13巡目
ことり「ツモっ!点パネしているから700,1300だねー」
中中中12367⑦⑦ ②②② ツモ 8索 

南1局 親 ことり ドラ2萬


5巡目 絵里 手牌


二二五六七七八白白発発②④


絵里(白発鳴ければ跳満の手ね。これを上がれればほぼ決まりじゃないかしら。)


ことり「……」打 白


絵里「ポンよ!」 白白白 打 ④


ことり「……」チラッ 打 発


絵里「それもポンよ!」打 ②

絵里 捨て牌
西⑨①19④



手牌 二二五六七七八 ポン 白白白 発発発


絵里(69萬待ちの跳満テンパイ。捨て牌じゃ混一色だとはまだ読めないでしょう。すぐに出てもおかしくはない)


ことり「……」チラッチラッ 打八


海未「ポンです」打 ①
(タンヤオのみですが、張りました。このまま焼き鳥で終わるなんて嫌ですからね……)


絵里(ことりったらスレスレを通してくれるわね。でもこれで9萬がワンチャンス。なおさら出やすくなったわね)

南1局7巡目 花陽 手牌


②②④⑤⑥⑥⑦中中中二三三 ツモ 9萬


花陽(一見したら通りそうな牌ですが……。何か嫌な予感がします!) 打3萬


8巡目 花陽 手牌


②②④⑤⑥⑥⑦中中中二三九 ツモ 1萬


花陽(ここは……) 打 ②

南1局11巡目 
ことり「……んー、これかな」タンッ 打9萬


絵里「ことり、それよ! 白、発、混一色、ドラドラで跳満!」


花陽「ごめんね絵里ちゃん……。頭ハネで2600点です」


④⑤⑥⑥⑦⑧中中中一二三九


花陽捨て牌
北西①西91
7三②②⑥


ことり「わぁー、助かったよぉ」点棒渡す


絵里(なっ!?一回テンパイを崩して9萬を止めてる!?1巡前に3面に切り替られたのにこれもスルーし単騎待ち。大体3萬が打てて、9萬が打てない根拠はなんなの!?)

南2局 親 海未
花陽「ツモです。500,1000」パタリ


南3局 親 花陽

ことり「絵里ちゃん、ロン。平和のみ、1000点です」

絵里「はい」
(リーチをかければトップを狙えるのになぜかけないの?)


南4局

流局

海未、花陽「テンパイ」


ことり、絵里「ノーテン」

終局!

A卓 結果

絵里  32700 +41


海未  15800 -34


ことり 25100 -15


花陽  26400 +9

4人「ありがとうございました!」

絵里(勝たせてもらった感がものすごくあるわね……。海未は張った時、顔に出過ぎてて振る気がしない。結構な頻度高い手入ってそうだけれど。ツモられなくてよかったわ。

花陽の南1局のあの一点止め。偶然じゃないのかしら。

一番よくわからないのはことりね。絞りが甘いときもあればそうじゃないときもあるし……。南3局もリーチしてツモることができればトップ圏内なのにダマテン。


まあ終わったことだしB卓の結果でも聞きにいくとしましょうか)


海未「ううっ、焼き鳥です……」


ことり「次の半荘は上がれるよぉ、海未ちゃん」チュンチュン

―B卓ダイジェスト―

東家 凛


南家 真姫


西家 希


北家 にこ

東1局 ドラ北 親 凛

7巡目


にこ「リーチよ!」


にこ 捨て牌


②⑥19四六
南(リーチ)


9巡目
希(皆から教わったことを早速実践してみようかな。筋っていうんだっけ。)打 9萬


にこ「ロン。リーチチートイドラドラで8000点」


にこ手牌 一一六六七七九北北①①③③ ロン 9萬 
希「にこっち、容赦無いなぁ」


凛「そうだよ!初心者相手に筋引っ掛けだなんて、根性が腐っているにゃー!」


にこ「勝てばいいのよ!勝てば!」


真姫(にこちゃん……)

東2局 ドラ5筒


にこ(私の好きな役で上がれたし絶対上り調子なはず)


6巡目 にこ手牌


三三四四五五赤⑤234677 ツモ 5筒 打 7索


にこ(今日の私、絶好調じゃない!この手を普段私のことを舐めきっている後輩にぶち当てたいわね)

9巡目
希「うーん、これでどうやろ」 打5索


にこ「ロン。タンピン一盃口ドラ3で12000点」


凛「えげつないにゃー。にこちゃんは人の心を捨て去ってしまったにゃー……」


にこ「ぐっ……。わ……悪かったわね、希」


希「ええんよ、ええんよ。本気でやってもらわないとこっちも楽しくないやん?」


にこ「そ……そうよね!よしこのまま上がり続けるわよ!」


真姫「にこちゃん、調子に乗らないで」

希 手牌


22334466688発発


希「……」パタリ

東3局 親 希 ドラ 8萬


3巡目 にこ手牌 


一一二二三三七七八八九西中 ツモ 西


にこ(バカヅキここに極まり、ね。安めでも高めでもツモれば希は飛び。希には申し訳ないけれど勝負の厳しさをこのにこちゃんが教えてあげるわ!)


にこ「リーチよ!」打 中


希「にこっち、それロン!」パラパラパラ


にこ「しょーがないわねぇ。何点?」


希「大三元!親だと48000点やったよね!」スピリチュアル!


希手牌


白白白発発発中中七八九西西 ロン 中


にこ「はいはい48000点ね……ん、大三元!?嘘でしょ!?まだ3巡目よ!?」


凛「希ちゃんすごすぎるにゃー!」ニャメイジング


真姫「ネットでも3巡目の門前大三元は見たことないわよ……」アゼン


にこ「にこぉ……」

―B卓結果―


希  53000   +63


にこ -3000 -53


真姫 25000 +5


凛  25000 -15

今日はこの辺で。結構闘牌描写って頭使うなあ。

麻雀してるだけなのに自然と能力という単語が出てくるような時代を作った咲は偉大

昔国士無双をリーチするっていう超絶フェイントを食らった事がある

>>37
自分も前に4巡目国士を一発で振った経験あり

西対子落とししたら振ったんゴ……

>>32から
花陽「ニコチャン、トンジャッタノォ!」


真姫「最初ににこちゃんが希から満貫、跳満上がったところまでは良かったのだけれどね」


にこ「3順で門前大三元に当たるなんて、そんなの考慮してないわよ!」


希「スピリチュアルやね!」


にこ「全然スピリチュアルじゃないわよ!私の実力を全然見せつけられなかったじゃない!」


凛「席順だと凛が3位にゃー……。」

絵里「穂乃果、待たせたわね。私が次抜けるから、もう一回くじをして面子を決めましょう」


穂乃果「待ちくたびれたよー。後ろで見ていたけど海未ちゃん全然上がらなくてつまんないし」


海未「私だって好きで焼き鳥になったわけではありませんよ……」プルプル

――くじ結果――

A卓
海未
にこ
真姫
ことり


海未「次こそはトップをとって穂乃果を見返してやります……」


ことり「あはは……気合十分だね」ホノカチャンミテナイケド


にこ「今日の私はツイているはずにこ……。さっきのはただの事故よ……」


真姫「いつまでも引きずらないの。頭を回さないと麻雀は勝てないわよ」

B卓
穂乃果


花陽

凛「かよちんと同卓、テンション上がるにゃー!」


花陽「が……頑張ろうね、凛ちゃん」


希「お手柔らかにな、皆」


穂乃果「うんっ!家族と海未ちゃんとことりちゃん以外とやるのは久しぶりだから楽しみだよ!」

A卓
東家 にこ


南家 真姫


西家 海未


北家 ことり

東1局 ドラ 2索 親 にこ


7巡目 南家 真姫 手牌


二三四五六④⑤⑤12334 ツモ ③


絵里(なかなか難しい場面ね。3索を切れば234三色が見える場面)


真姫 打⑤


絵里(ノータイムか……なるほどね。打3索なら受けは147萬、25筒、14索の7種類。
打5筒の場合、萬子は1~7、索子は1~5の12種類もある。手役よりも効率のようね真姫は)

8巡目 真姫 


二三四五六③④⑤12334 ツモ 七


真姫「リーチ」打 3索


絵里(えっ、一手代わりでタンピンじゃない。ここもノータイムでリーチ!?)

真姫 捨て牌


西①9西8中
6⑤3(リーチ)

9巡目 にこ 手牌


四五五六七八1124⑥⑥⑦ ツモ ⑦


にこ(うっ……さっきの大三元で運を全部吸い取られたっぽいわね、安牌ゼロ。
……ん、233と持っていたら普通ドラターツを固定するんじゃない。だったらもっと早く3索は切るはず、14索待ちはないわね)打1索


真姫「にこちゃん、ロン。リーチ一発ドラ1で5200」


二三四五六七③④⑤1234 ロン 1索


にこ「ノベタン……。や……やるじゃないの」


絵里(結果的には一発で出てくれたけれども満貫まで伸びる手をリーのみだなんて。認められないわね)

東2局 親 真姫 ドラ4索


6巡目 真姫 手牌


二三四3789②③④⑤北北 ツモ 五 打3索


絵里(この場面も難しいけれども真姫なら3索なのは納得。有効牌数がかなり違うものね。)

7巡目 
真姫「……リーチ」打5p


二三四五789②③④⑤北北 ツモ 6筒


絵里(珍しく少考してからリーチ。2筒切りのほうが筋がわからなくなっていいのではないかと思うけれど)

次順


真姫「一発ね。メンピン一発ツモ裏ドラ1で4000オール」 


二三四五六789②③④北北 ツモ 一 裏ドラ ②


絵里(ハラショー!裏ドラが2筒!裏ドラ効率まで計算しているんだわ。
1筒4筒共に河に一枚、だけど手牌に4筒があるから確率的には2筒が乗る可能性が高い……)

寝落ちしていた

今日はこの辺で

>>52
ツモ6pはミス?

>>57
>>52
ツモ6筒のところはツモ7萬で脳内変換よろしくおねがいします

>>58
何書いとるんじゃ自分は。ツモ6萬で脳内変換よろしくお願いします 御無礼


>>53から

東2局 1本場 親 真姫 ドラ 4筒


12巡目
ことり「……」タンッ 打 2筒


にこ「ロン、タンヤオドラ1。2000は2300」


③④四五六七七七八八 チー⑦⑥⑧ ロン 2筒


ことり「はい」ジャラ


にこ  18100 (+2300)
真姫  42200
海未 21000

ことり 18700 (-2300)

東3局 ドラ 9萬 親 海未


8巡目 にこ手牌


三三四九九西西発発中白 ツモ 4萬 


にこ(張ったわ……ツモで倍満。上がった後に混一色、チートイ。……なんかさっき希に大三元振った時みたいなデジャブを感じる……)

ことり 捨て牌
七九③⑥⑤北
南6


にこ(ことりの河がきな臭いけどまさかね……)打 中


ことり「ごめんね、にこちゃん。中、混一色で8000点!」


中中白白111456678 ロン 中


にこ「やっぱりデジャブだったにこぉおおおおおおおおおお!!!」


にこ  10100 (-8000)
真姫  42200
海未 21000

ことり 26700 (+8000)

東4局 ドラ 7萬 親 ことり


東4局 14巡目 真姫 リーチ中

真姫 打3萬


にこ「ロンよ、2600。リーチかけとけばよかったわね。現物待ちだし、巡目遅かったからかけなかったけれど」


二四六七八①②③⑧⑧西西西 ロン 3萬


海未「和了れたのだからいいじゃないですか。私なんて今日ノー和了なんですよ……」ズーン


にこ  13700 (+3600)
真姫  38600 (-3600)
海未 21000

ことり 26700

>>62 
またミスった……西暗刻のところを南暗刻に脳内変換お願いします

南1局 ドラ 白 親 にこ


8巡目
真姫 手牌


三四六七八②③⑥⑧3466 ツモ 4筒

絵里(ここは牌効率からして8筒ね)


真姫「……」ジー


にこ 捨て牌
西二⑥発1中
7発


ことり 捨て牌
⑨8⑧南五中
1①


海未
9南南⑧発六
61


真姫「……こっちね」打 4萬


絵里(えっ、打4萬……?今回は完全に牌効率を無視している)

>>62

にこにー役なし?
どう頑張っても14巡じゃホーテイにもならんし
勘違いだったらすまない

あとドラ表示も本文と同じように数字、丸数字、漢数字で書いた方が見やすいかなとは思った


9巡目 真姫

三六七八②③④⑥⑧3466 ツモ 5索 


真姫「リーチ」打 3萬


真姫(数学的には2、5萬を捨てたのは効率悪く見えるでしょうけど、
にこちゃんは平和系の捨て牌で6筒早切り、7筒は持っていない。
ことりは恐らく役牌ドラ対子。89筒の早切りから7筒はない。しかも1萬が5萬より後の手出しの時点で複数枚2萬持ちが濃厚。
海未は234三色、ここも7筒を持っていない。つまり7筒のありかは……)


10巡目

真姫「ツモ、一発。裏裏で3000,6000」


六七八②③④⑥⑧34566 ツモ 7筒 裏ドラ 6索


真姫(こういう訳。ありとあらゆる要素を計算して私は勝ってみせるわ)


海未「両面を捨ててカンチャン一発ツモですか……」


にこ「親っかぶり……ちょっとー!私の親番の番でツモらないでくれる!?」


真姫「無茶苦茶なことイワナイデ!」


にこ  7700 (-6000)
真姫  50600 (+12000)
海未 18000 (-3000)

ことり 23700 (-3000)

>>64
そうですか
ではドラ表、ツモの表記を本文と同じ数字で

南2局 親 真姫 ドラ 東
絵里「(この半荘は真姫がトップでしょう)ちょっとB卓の様子を見てくるわね」ガタッ


にこ「にこも気になるぅー。希のビギナーズラックが新たな犠牲者を生み出している気がするにこっ」ククク


真姫「自分以外の犠牲者の誕生を望んでいるような物言いね……」ハァ

南2局 8巡目
海未「リーチです」


真姫(海未の顔色を見るに、あまり高くなさそう)


10巡目


ことり「……」チラ 打 北


海未「ロンです。リーチ、発で3200です」


発発発六七八九九③④⑤北北 ロン 北 裏ドラ 三


ことり「はーい」ジャラ


海未「やっと上がれました……!安い手ですが本日初上がりです」


ことり「やったね、海未ちゃん!」ニコッ


にこ  7700
真姫  50600
海未 21200 (+3200)

ことり 20500 (-3200)

南3局 親 海未 ドラ 四


南3局 6巡目


ことり 手牌


③⑤⑥⑥⑦22456四五六 ツモ ④


ことり「……うーん」打 ⑥


7巡目
ことり「ツモっ、1300.2600です」


③④⑤⑥⑦22456四五六 ツモ ⑧


真姫(……確定三色を捨てて、その上3面でリーチもかけない。温すぎるわ)


にこ  6400 (-1300)
真姫  49300 (-1300)
海未 18600 (-2600)

ことり 25700 (+5200)

オーラス 親 ことり ドラ 7筒


5巡目
真姫「……」パンッ 打1索


ことり「ロンだよぉ。南ドラ1で3900です


23678⑦⑧⑨南南南②② ロン 1


真姫「はい」ジャラジャラ


真姫(この点差とその手でリーチをかけないのね。手変わり皆無、安定の即リーでしょ。トップが欲しくないの)


にこ  6400
真姫  45400 (-3900)
海未 18600

ことり 29600 (+3900)

オーラス1本場 親 ことり ドラ ⑨

オーラス 6巡目 
にこ「リーチにこっ!」打 3


にこ 手牌 
赤⑤⑤⑦⑦⑨⑨一一三三四四6

にこ 捨て牌
西北②9東3(リーチ)

にこ(一応中筋もうまく引っかかってるし、ことりから直取り、または裏ドラ乗せのツモ倍で2着ね)

7巡目
海未 手牌
57③③④⑤⑥⑦三四五五六 ツモ 七


海未(追いつきました!ここは勝負です。出和了りは期待できませんがツモれば2位ですね)


海未「リーチです!」打 ④

北南西①九八
④(リーチ)

9巡目
真姫(ここは素直に降り。二人で決着をつけて頂戴。ことりもリーチ後からツモ切りだしここは)打 ④


ことり「……ポンするねっ!」ポン ④ 打 ⑥

真姫(ことりも押しているわね。にこちゃんに跳満を振ればラス転落もありえるのにド真ん中の打⑥、役は何かしら)

11巡目

海未「んっ、ツモりました。裏ドラは乗りませんか。2000,4000は2100,4100です!」
46③③④⑤⑥⑦二三四四五六 ツモ 5 裏ドラ ⑨


真姫(海未がツモったか。これで私のトップ。でもことりの手が気になるわね)


にこ「同テン引き負けたにこぉ……てかツモ順ズラされないければ私がツモっていたじゃないの!」


ことり「あはは……ごめんね。一応ことりも勝負手だったんだー」パタリ
①②⑤二六七九九4西 ポン ④④④

――A卓結果――

にこ  3300 -47
真姫  43300 +54
海未 27900 +8

ことり 25500 -15

今日はここまで

そのうちμ’sメンバーでのムダヅモシリーズも書いてみたい

>>73 修正
9巡目
真姫(ここは素直に降り。二人で決着をつけて頂戴。ことりもリーチ後からツモ切りだしここは)打 ④


ことり「……ポンするねっ!」ポン ④ 打 ⑥


真姫(ことりも押しているわね。振れば3位転落もありえるのにド真ん中の打6筒、役は何かしら)


11巡目
海未「んっ、ツモりました。裏ドラは乗りませんか。2000,4000は2100,4100です!」
57③③⑤⑥⑦三四五五六七 ツモ 6 裏ドラ ⑨

真姫(海未がツモったか。これで私のトップ。でもことりの手が気になるわね)


にこ「同テン引き負けたにこぉ……てかツモ順ズラされないければ私がツモっていたじゃないの!」


ことり「あはは……ごめんね。一応ことりも勝負手だったんだー」パタリ
①②⑤二六七九九4西 ポン ④④④

続きは明日にでも


にこ「あー、今日はツイてないわねぇ!それにしても真姫、あんた、なかなかやるじゃない」


真姫「アタリマエデショ!最善手を打てば自ずと結果はついてくるものよ」フフン


海未「あの……ことり」


ことり「何かな?」


海未「……いえ、何でもありません、それよりもB卓はそろそろ終わった頃でしょうか」


ことり「そうだね。見に行こっかっ」

――B卓――

絵里「あら、A卓は終わったの?」


海未「ええ、真姫がトップで終了です」結果表を渡す


絵里「……へぇ」


絵里(やっぱりことりが-15か……)


海未「こっちは今オーラスですか」


ことり「凛ちゃんが頭一つ以上抜けている状態だね」


ことり(この半荘は『見』なのかな、穂乃果ちゃん)

B卓 オーラス 親 凛 ドラ 六

穂乃果 12500


希    9900


花陽 29900


凛   48700



凛(希ちゃんの絞りが甘いおかげで苦労せずに上がれるね。かよちんからは『いつも通り』出和了りは期待できないけれど穂乃果ちゃんも結構振り込んでくれるしねー。この半荘、トップはもらったにゃー!)

オーラス 4巡目 


花陽 手牌
56677六六②④⑤⑥⑥⑦ ツモ 赤5


花陽(私がこんな早い巡目に跳満を張れたのなんて久しぶりです……。凛ちゃんから出たらデバサイトップ)打 ②

>>83 修正 凛 47700点

5巡目 

希「……??」打 ④


希 捨て牌 
西北中発東④

花陽(ここで赤⑤ツモっても倍満で逆転です……)

花陽 手牌
赤556677六六④⑤⑥⑥⑦ ツモ 九


花陽(うっ……この9萬を掴んだ瞬間寒気がしましたっ……。希ちゃんモウハッテイルノォ!?仕方ないです……)打 ⑥

6巡目

赤556677六六九④⑤⑥⑦ ツモ 八


花陽(また嫌な予感が……この8萬も当たり牌なのぉ……。89萬のシャボですか。でもこれで張り直した)打 ④

7巡目


穂乃果「……ふふっ。えい!」 打 九


花陽(えっ、9萬は通るんですか?私の感覚がおかしくなっちゃったかな)

赤556677六六八九⑤⑥⑦ ツモ 五


花陽(この5萬もですか!?じゃあ5-8萬待ち……いや、まさか希ちゃんっ……!)打 ⑦

8巡目


希「ムムム……よくわかんないなぁ。ねー、えりち。これ後何切ればいいん?」手招き


絵里「どれどれ……。えっ!?何この手!?というか上がっているわよ!?」


希 手牌
一一二二三三四四四赤五六七八 ツモ 九


凛「この河でもう染まっているの!?こんなの絶対おかしいにゃー……」


花陽「平和ツモ一通一盃口清一色ドラドラ……数え役満、8000,16000ですね……」


穂乃果「うわぁ……。希ちゃん、すごいねすごいね!!」目きらきら

――B卓結果――
穂乃果  4500 (-8000)  -46
花陽  21900 (-8000) -18
希   41900 (+32000) +52
凛   31700 (-16000) +12

希「どうやらウチ、3~4局に一回はスピリチュアルな手が入るみたいなんよ!さっきも同じような手があったんだけど、待ちがわからなくてなぁ」


凛「豪運すぎるよー!せっかくトップだったのにまくられちゃった……」


花陽(希ちゃんは打④以降ずっとツモ切り。おそらく5巡目であのテンパイが入っていた。恐ろしいです……)

穂乃果「やっぱり麻雀はこうじゃなきゃ楽しくないよねー!どんどん打とうよー、そろそろ穂乃果も……って雪穂から電話だ。ユッキー、どうしたの?」


雪穂『どうしたのじゃないよ!今日の店番お姉ちゃんが担当だったでしょ!何やってるの!?』


穂乃果「ご……ごめーん。すっかり忘れてた……」


雪穂『はぁ?まったくお姉ちゃんはもう……。いいから早く帰ってきてよね!』ガチャ


穂乃果「……帰ったらちゃんと謝ろ。穂乃果、店番あるの忘れていたから急いで帰るねー!」ダダダ

海未「まったく穂乃果は……。どうします?続きをやりますか?」


絵里「そうね……。時間も遅いし今日はここまでにしましょうか」


凛「わかったにゃー!かよちん、真姫ちゃん、帰りにラーメン食べて帰ろー」


真姫「この前も行ったじゃない……まぁいいけど」カミノケクルクル


凛「おっ、真姫ちゃんもラーメン好きになったみたいだねー。じゃあ早速行くにゃー!」スタスタ


花陽「り……凛ちゃんー、待ってよぉー」


海未「それではことり、私達もそろそろ帰りますか」


絵里「あっ、海未、ちょっと話があるんだけれどもいいかしら。ことり、悪いけれども先に帰ってもらっていい?」


ことり「うんっ、わかったよー。また明日ね」


希「ほなウチらも帰るかー。また明日!」


にこ「明日こそ皆をギャフンと言わせてやるわ……覚悟しなさいよね」


希「お手柔らかになー(にこっち、それはやられ役のセリフやん……)」

………

海未「それで絵里、話とは?」


絵里「……私の勘違いかもしれないんだけど、ことりって持ち点を原点近くに調整していないかしら?」


海未「……どうしてそう思うのですか?」


絵里「今思うと不自然な打牌が多いのよ。最初の半荘の南3局、平和のみを上がった時の手牌がこうね」
ドラ 7
123456二三四②③⑦⑦ ④ ロン


絵里「でも今思い出すと3巡前に7索を落としているのよ。あの場面、別に1索は危険牌ではなかった。どうして高めタンヤオ三色ドラ1を捨てる必要があるの」

絵里「そしてオーラス、ことりはノーテン罰符を払い、25100点。2鳴き仕掛けてノーテンとは考えづらい。2半荘目も似たようなことをしていなかった?」


海未「……2半荘目の南3局も同じようなことをしています。確定タンピン三色を捨てて3面待ち。トップの真姫と30100点差にも係わらずリーチをかけずにツモ上がりしていますね」


海未「そしてオーラス1本場、ことりの鳴きが入ったおかげで私が2000,4000の1本付けをツモ上がりし、ことりの持ち点は結果表の通りです」

絵里「ウマなしなら2連続プラマイゼロね。……昔からことりはこういう打ち方なの?」


海未「……ことりは優しすぎるんです。いつも周りに気を使って、周りの空気を読んで……。
麻雀を打つ際にも最も反感の起きない原点近くを目指して打っているみたいです。私や穂乃果と打つときはあまり遠慮をしなくなりましたが……。
でもそれではことり自身がまったく麻雀を楽しめていないと思うんです」


絵里「……そうね。でもちょっとショックだわ。μ‘sのメンバーがまだことりにとって信頼できる相手ではなかったみたいね……。遠慮なんてしなくいいのに。
……決めたわ!私がことりの点数調整を破ってみせるわ!そしてことりに思う存分麻雀を楽しんでもらいましょう!」ドヤ!


海未「ふふふっ、絵里ったらたまに子供っぽいところがありますよね。……絵里、お願いしますね。そろそろことりには自由に麻雀を打ってほしいと思っていましたから……」


絵里「ええ、任せてちょうだい」

今日はここまで

5thライブ行きたかったなー

>>97から

――翌日 通学路――


穂乃果「おはよー……海未ちゃん、ことりちゃん」


海未「ごきげんよう。穂乃果、朝からだらしないですよ。もっとびしっとしなさい」


ことり「おはよー。穂乃果ちゃん、どうしたの?まだ眠いの?」


穂乃果「そうじゃないんだけど……。昨日、雪穂がなかなか許してくれなくてさー。
許してもらう条件として今日から3日間、穂乃果が店番をすることになっちゃったんだよ……」


海未「自業自得です!大体、雪穂には結構店番変わってもらっているのではありませんか」


穂乃果「でもさぁー、やっと雀卓が届いてこれからって時なんだよ!もっと打ちたいじゃん」


ことり「ふふっ、穂乃果ちゃんって本当に麻雀が好きだよねー」


海未「穂乃果みたいな運と直感があれば誰だって楽しくなると思いますよ」


穂乃果「穂乃果だってちゃんと考えて打っているもん!」プンプン


ことり(穂乃果ちゃん、今日もかーわいい♡♡)ウットリ

…………



凛「かよちん、おはようー」


花陽「おはよう、凛ちゃん。なんだか眠そうだね」


凛「うん。麻雀ってダンスと歌の練習とは違った疲労感があるよねー。昨日帰ってすぐ寝たんだけれどまだ疲れがとれていないみたい」


花陽「そうだね。私も……あれ?前にいるの真姫ちゃんじゃない?」

凛「まーきちゃーん!」


真姫「……」ボーっとしている


凛「まーきちゃーん!!……にゃー!」ダイブ


真姫「ヴェェエ!?急に抱きつかないで!」


凛「真姫ちゃんが無視するのが悪いにゃー。おはよう、真姫ちゃん」


花陽「おはよう、真姫ちゃん。真姫ちゃんも眠そうだね……」


真姫「べ……別に考え事をしていただけよ」


凛「眠いなら眠いって言えばいいのに」


真姫「眠くないから!」


真姫(帰ってから夜通しネト麻打っていたなんていったら馬鹿にされそうじゃない……)

――三年生教室 廊下――


希「おはよー、えりち、にこっち」


にこ「おはよう。……クックック、今日は容赦しないわよ、希。昨日の雪辱を晴らさせてもらうわ……」


絵里「最早アイドルがしてはいけない顔をしているわね……。おはよう」


希「今日はウチ、神社のバイトがあるから練習には出られへんのよ。だからにこっちの復讐戦には付き合えんなぁ」


にこ「……また今度の機会にしておいてあげるわ」


絵里(昨日も考えたけれど、ことりの点数調整を破るためにはまだまだ情報不足。今日は一回ことりの打ち筋を後ろで見ていましょうか)

――放課後 アイドル研究部――


絵里「今日は希は神社のバイトで部活に出られないって。ことり、穂乃果と海未は?」


ことり「穂乃果ちゃんは今日から3日間連続で店番、海未ちゃんは弓道部の方に顔を出してから来るってー」


にこ「じゃ、早くやりましょうよ。今日こそ宇宙NO.1アイドルにこちゃんが他のメンバーに麻雀の厳しさを教えてあげるから覚悟しておきなさい」


凛「負けフラグじゃないかにゃ?」


にこ「うるさいっ!そこっ!」

絵里「今日は趣向を変えて東風戦にしましょう。私が最初抜けるから5人でくじをして頂戴」


絵里(これで少しは点数調整しづらくなるはず)


ことり「うんっ、わかったよー」



………
花陽「ハズレ引いちゃったぁ……」


凛「かよちん、ドンマイにゃー。かよちんの代わりに凛がトップを取ってくるよ!」


絵里(さて、じっくりと見せてもらいましょうか、ことり)

東家 凛


南家 真姫


西家 にこ


北家 ことり

東1局 親 凛 ドラ 七


4巡目 
ことり「それっ!」 打 ⑤


凛「チー!速攻にゃ!」⑤⑥⑦ 打 中


絵里(へぇ……そこから仕掛けるのね)



6巡目
にこ「無駄ツモばっかりにこ……」打 8


凛「ロンだよー。2900点」
②③④⑤⑤六七八67 チー⑤⑥⑦ ロン 8


にこ「あんたもったいない鳴きするわねぇ、もう少し待てばいいのに」


凛「上がったものが正義にゃー」


凛  27900 (+2900)


真姫 25000


にこ 22100 (-2900)


ことり 25000

東1局 1本場 ドラ 九


1巡目 にこ配牌
345567②④④⑤六六七 ツモ 赤五


にこ(かなりの好配牌。これはもらったわね) 打 ②


ことり「じゃあ合わせ打ちっ」②


凛「チーするにゃー!」打 西


にこ「今度は一打目から!?」

3巡目 凛 打 八

4巡目 凛 打 西

凛 捨て牌
北西4西


にこ(また随分と焦った仕掛けね。さてと……1巡離しているけれど西対子落とし、クイタンのようね)


5巡目 
にこ(あーもう!なんでさっきから入らないのよ!)打 一


凛「にこちゃん、それロン! 2900は3200!」
二三四五六七八九②② チー②③④ ロン 一


にこ(ぐっ……今度は鳴き一通か。この子超攻撃的鳴き麻雀だわ)


凛   31100 (+3200)


真姫 25000


にこ 18900 (-3200)


ことり 25000

眠気が限界です……

今日はここまで

無事前売り券特典入手しました みんな可愛い

続きを書いていきます

>>114から
東1局 2本場 ドラ 八


凛(麻雀は和了るときに1飜あればいいんだよ。だったらどんどん鳴いて上がったほうがいいんだにゃー。和了り続ければ負けることはないしね!)

6巡目 
凛「ツモ、2000は2200オール!」
789赤五六七中中西西 チー ⑦⑧⑨ ツモ 中


凛  37700 (+6600)


真姫 22800 (-2200)


にこ  16700 (-2200)


ことり 22800 (-2200)

東1局 3本場 ドラ 3

4巡目
凛「チー!」七八九
6巡目
ことり「えいっ」打 発


凛「ポン!」発発発


凛 手牌
五六六八八西西  チー 七八九 ポン 発発発

7巡目
真姫(今度は2副露か。でも私には関係ない)スッ


真姫 手牌
三四五六六七南南南②②34 ツモ 5
真姫「リーチ」打 六


真姫(速攻をしかけるのはいいけれどそんなに鳴いたら安牌に困るんじゃない?)


凛「ポンにゃー!……通して真姫ちゃん!」打 五


真姫「通さないわ。リーチ南ドラ1で5200は6100」
三四五六七南南南②②345 ロン 五 裏ドラ 北


凛「にゃぁ……」


凛   31600 (-6100)


真姫  28900 (+6100)


にこ  16700


ことり 22800

東2局 親 真姫 ドラ ③
7巡目 真姫 手牌
赤五六七⑤⑥⑦2234778 ツモ 8 


真姫「リーチ」 打 2

絵里(8索ツモ切りすれば256索子でタンピン。仮テンをとっても一手代わり三色が見えるところで即リー。3索引いても1索捨てているからフリテン。確かに5索は場に2枚出てるけど……。真姫はとことんデジタルね)

11巡目
真姫「ツモ」バシィ!


真姫「4000オール」パタリ
五六七⑥⑦⑧2347788 ツモ 7 裏ドラ 9


絵里(ツキもあるわね……あっさりシャボ待ちをツモってきた)

凛   27600 (-4000)


真姫  40900 (+12000)


にこ  12700 (-4000)


ことり 18800 (-4000)


東1局 1本場 ドラ7萬


7巡目
真姫「ツモ、2600は2700オール」


真姫 手牌
七八九345⑧⑨⑨⑨ ポン 東東東  ツモ 8筒


花陽(早い上に点パネするほうをツモ。強いです……)

凛   24900 (-2700)


真姫  49000 (+8100)


にこ  10000 (-2700)


ことり 16100 (-2700)

東1局2本場 親 真姫 ドラ6索


4巡目 真姫 手牌
一二三赤五六九東東中中発発西


花陽(また好配牌、ダブ東鳴ければ跳満コースですっ……)


5巡目 ことり 打 ⑦
凛「チー!」⑦⑥⑧ 打 発


真姫「発、ポン」 打9萬


絵里(場が一気に動き出した)

7巡目 


にこ「リーチよ」
西北七9②西(リーチ)


ことり「……どうしようかなぁ、困ったよぉ」ジー


8巡目 
ことり「……んー、どうかな?」打 東


真姫「ポンよ」 打 西


真姫(絞りが甘いわね。でもこれでオヤッパネテンパイ、にこちゃんには悪いけれども沈んでもらうわ)


ことり(穂乃果ちゃんならその東は鳴かなかったと思うなぁ……)ニコ

9巡目 
ことり「……」ツモ切り 東


真姫(鳴かずとも入っていたか。関係ないけど)


10巡目
ことり ツモ 七 打 白


12巡目
にこ「……」打 1


ことり「チーするねぇ」 チー 123


真姫(これでことりもテンパイか)
ことり 河
二四九③①⑤
⑨西北白7
真姫(普通に考えれば索子の染め、字牌はほとんど私視点では見えているから清一色まで伸びている)



12巡目 真姫
真姫「……」
一二三五六中中 ポン 東東東 発発発 ツモ 8


真姫(安牌がないしインパチを降りる理由もない)打 8


にこ「ロン、メンタンピンドラドラ……裏1で12000は12600ニコッ!」
二三四五六七⑥⑥56677 ロン 8 表ドラ ⑥ 裏ドラ 二


真姫「はい」ジャラ


真姫(にこちゃんに上がられたか。まあいいわ。どうせ私が勝つんだから、道中は楽しいほうがいい)

ことり「……」パタリ


ことり 手牌
144789四七白白 123


絵里(一見訳のわからない打牌、鳴かせに見える。でもあのタイミングで東を鳴かしていなければ真姫は東、7萬を連続でツモって6200オール)


絵里(ことりの出来面子チーで真姫が8筒掴んで振り込んだけれど、あの鳴きは故意みたいね……。最早偶然では片付けられない)

凛   24900


真姫  36400 (-12600)


にこ  22600 (+12600)


ことり 16100

今日はまた随分と冷え込んでいますね 家に帰っても手が寒いまま……

続きを書いていくで

私用により遅れました

今から投下しますー

東3局 ドラ 7 親 にこ


6巡目 にこ手牌
22446①②⑦⑧⑨四五白 ツモ 6


花陽(素直に打 白かな)


にこ「……」打 ⑧


花陽(面子を崩した!?まさかここから七対子?)


にこ(ママにはこういう場面で何を切るかよく教わったわ……。『ツモを見続けなさい』ってね。
ここで6索を引いた時点でチートイ。寄せには絶対の自信を私は持っているのよ)

7巡目 にこ ツモ ② 打 ⑨


8巡目 にこ ツモ ⑦ 打 ①


花陽(一つの被りもなく寄せています。すごい)


9巡目 
224466②②⑦⑦四五白 ツモ 四


にこ(ここは白打って五待ち。リーチをかけてもいいけれど……)打 白

11巡目 


にこ「ツモォ!」ガシッ


にこ「タンヤオツモチートイで3200オール」
224466②②⑦⑦四四五 ツモ 五


にこ(誰かに白を鳴かれるかと思ったけど杞憂だったようね)


真姫「……」パタリ
白白白三四777888①①


花陽(にこちゃんがチートイに受けてなかったら真姫ちゃんの三暗刻白ドラ3に打ち込んでいたかもしれない。それにしても真姫ちゃん、手がまるで落ちない。羨ましいです)


凛   21700 (-3200)


真姫  33200 (-3200)


にこ  32200 (+9600)


ことり 12900 (-3200)

東3局 1本場 ドラ 一


東3局 親 ことり ドラ 1萬
7巡目
ことり手牌 
五38999④④④⑤⑥⑦⑧ ツモ 三 打 3

ことり 捨て牌 
二北発①西東


8巡目
ことり手牌
三五8999④④④⑤⑥⑦⑧ ツモ 一 


絵里(あらら、1巡目に2萬落としたのが裏目に出たわね)


ことり(……この1萬は『裏目』じゃないんだよ)打 8

>>138 訂正 親 にこ

8巡目
ことり手牌
三五8999④④④⑤⑥⑦⑧ ツモ 一 


絵里(あらら、1巡目に2萬落としたのが裏目に出たわね)


ことり(……この1萬は『裏目』じゃないんだよ)打 8


9巡目 ことり ツモ 四 
ことり「リーチですっ」パシィ! 打 ⑧
一三四五999④④④⑤⑥⑦


絵里(ここで1萬地獄単騎……!)

ことり 捨て牌
二北発①西東
38⑧(リーチ)


にこ 捨て牌
南中東西1一
北九五


真姫 捨て牌
南⑨1西中2白
②白


凛 捨て牌
西中九1南六
一発

9巡目 真姫 手牌
67赤⑤⑤⑥⑦⑧一二二二六七 ツモ 八


真姫(私から2萬は4枚見え、1-4萬待ちはありえない。2萬は1打目だし1萬も場に2枚切れだから地獄単騎以外当たらない。素通しねっ)打 一

ことり「ふふふっ……」1萬パタリ


ことり「ごめんね真姫ちゃん、一発だよ。リーチ一発ドラドラ……裏ドラも1萬だから12000は12300点ですっ」
一三四五999④④④⑤⑥⑦ ロン 一 裏ドラ 一


真姫「ヴェェエ!?」ガタン!


真姫「ナニソレ、イミワカンナイ!1萬切っていれば、理想的な36958筒の5面待ちじゃないっ……!なんでこんな不合理なことをっ……」


ことり(これで真姫ちゃんの勢いは完全に殺したかな……。後は……)

凛   21700


真姫  20900 (-12300)


にこ  32200


ことり 25200 (+12300)


東4局 親 ことり ドラ 発
9巡目
にこ「ツモォオオ!300,500!これでトップよおおおおおおおおおおおおお!!!」ニコォオオオ
3455678④④④ チー 六七八  ツモ 8


凛「にこちゃん、うるさっ!よっぽど嬉しかったんだね……」


真姫「昨日2ラス取っていたし、そろそろ先輩としての威厳を見せたかったんじゃない?にこちゃん見栄っ張りだし。
……はぁ、ことりのせいで私がラスじゃない(ボソッ)」


ことり「ごめんね……真姫ちゃん」シュン


真姫「ヴェェ、声に出していたのね……。べ……別に謝る必要なんてないわよ」


絵里(これでことりはまたプラマイゼロか……。この東風、普通に打っていれば真姫がトップを取っていたでしょう。

それほど真姫の流れがよかったのにことりに完全に封殺された)


終局
凛   21400 (-300) -19


真姫  20600 (-300) -29


にこ  33300 (+1100) +43


ことり 24700 (-500) +5

にこ「どうっ?これで少しはにこちゃんのWonderful Rushな実力が解ってくれたにこっ?」


真姫「はいはい、よく解りましたー(棒)」


凛「にこちゃんのこと尊敬するにゃー、まじえんじぇーだにゃー(棒)」


にこ「あんたたちねぇええええ!ぜっんぜん心がこもっていないじゃない!」


花陽「でもあの七対子の寄せ方は勉強になりました……」


にこ「花陽、あんたは天使ね……!今度にこちゃん直伝の理論を教授してあげるわね!」


花陽「あ……あはは、よろしくね」

今日はこの辺で

書き溜めがなくなってきたニコッ

最近何かと忙しい日々が続いております

今日の夜に続きを書くでぇ

>>143から

絵里「次は私と花陽が入っていいかしら」


にこ「しょーがないわねぇ。次は私が抜けてあげるわ」


凛「にこちゃん勝ち逃げする気にゃ……」


にこ「人がせっかく譲るって言っているのにぃいい!あんた、本当に余計な一言が多いわね」


ことり「じゃあ次ことりが抜け……」


凛「いや、凛が抜けるから大丈夫だよー。こういう時、いつもことりちゃんが譲ってくれたからお返し!」


ことり「いや……でもぉ」

絵里「(凛、ハラショー!)たまには人の好意に甘えてもいいんじゃない?それともあまり麻雀打ちたくないの?」


ことり「い……いやそういうわけじゃないよぉ」


絵里「そう。じゃあ2回戦始めましょうか!」


絵里(さっきの半荘を見ていて改めて理解した。ことりの読みの技術は常軌を逸している。まるで牌が見えているかのようね。

でも……ことりの点数調整、破れないわけじゃない。相手が常識外な打ち方をするならばこちらも同じようにするだけよ)

2回戦


東家 花陽


南家 絵里


西家 ことり


北家 真姫

東3局 流れ一本場 ドラ 八 親 ことり


花陽  21000


絵里  23000


ことり 25500


真姫 30500


扉ガチャ

海未「こんにちは、皆さん」


凛「海未ちゃんにゃー!もう弓道部の練習は終わったの?」


海未「今日は早く抜けさせていただきました。早速打っていますね」


にこ「今、東風戦の東3局よ。点数差はそこまでない状況ってところ」

絵里(この局が勝負の分かれ目ね)


11巡目 絵里 手牌
二二三三四⑦⑧⑨46999 ツモ 5


絵里「……リーチよ」 打 9


ことり「……うーん、チーするねっ」 打 一


絵里「……」


ことり(えっ!?なんで上がらないの?ことりの読み間違い?いや、そんなことはない!

でも次の絵里ちゃんのツモはきっと……)


絵里(ことりからは絶対に上がらない。私には牌なんて見えないけれど、ことりから当たり牌が出るってことは絶対に何かしら意味がある)

絵里「(フフ、やっぱりね)ハラショー、ツモよ!」バシィイイ!


絵里「裏ドラが4萬ね。3100,6100よ」パララララ


二二三三四⑦⑧⑨45699 ツモ 四 裏ドラ 四


真姫「見逃し!?賭けに出たわね、エリー」


絵里「ツモれてよかったわ、裏ドラも乗ってくれたしね」


ことり(やられたっ……。絵里ちゃんを少しだけ甘く見積もっていた)


絵里(予想通り裏ドラも乗ったわね。この局、元々3000,6000かことりから6400直撃しか和了るつもりはなかった。

ことりから1萬が出なかったら高めツモでも放棄していたわ。さてオーラスね)


花陽  17900 (-3100)


絵里  35300 (+12300)


ことり 19400 (-6100)


真姫 27400 (-3100)

オーラス 東4局 ドラ 六
海未(ことりは5200を和了ればプラマイゼロ達成ですね)


5巡目 
絵里「リーチよ」打 7


凛(えっ!?何で!?)


にこ(何やってんのよ!?)


絵里 捨て牌
北⑨9四7(リーチ)
6巡目

6巡目
花陽(二人して何でそんなに驚いた顔しているんだろう。えっ、危険牌がわかりませんっ……。どの牌からも嫌な感じがしない)


絵里 手牌
二二三三六七九①③⑤⑦西西


絵里(ノーテンリーチなんて久々にやったわ。これでことりは70符2飜の点数でしか25000点には出来ない。70符なんて1000局やって一回あるかどうか。ましてや2飜で作るとなるともっと難しい。ことりでもこの条件は厳しいでしょう)


ことり 手牌
11134567789中中


ことり(ここでリーチっ……!?絵里ちゃん、ことりの点数調整に気づいているのかな?……でも『負けない!』)ニヤリ

海未(露骨にプラマイゼロ阻止に来ましたね、絵里。……ふふっ、でもことりが久々に楽しそうに打っていますね……)


7巡目 ことり 打 中


8巡目 ことり 打 中


絵里(降りているのかしら。いや、ことりはそんな簡単な相手じゃない……!)


9巡目 ことり  打 4


10巡目 ことり 打 3

11巡目
111567789一一一② ツモ 1


ことり「……カンッ!」バチッ! 1111
スッ 
ことり「ツモッ!」 バチバチィイ!!!


ことり「嶺上開花……。70符2飜は1200,2300ですっ」ボッ
南南南567789② カン 1111(暗槓) ツモ ② 新ドラ ④


終局
花陽  16700 (-1200)  -33


絵里  33100 (-2200) +43


ことり 25100 (+5700)  +5


真姫 25100 (-2300) -15

>>161 
南暗刻を一暗刻で変換お願いします

絵里(嶺上開花か……。ふふっ、小手先の技では通用しなかったか)


にこ「嶺上開花ねえ、珍しい役が出たじゃない。それよりも何でその前に混一色崩しているのよ!跳満で捲れる場面よ」


ことり「絵里ちゃんのリーチに②が通らない気がしてね。でも和了れてよかったよー」ニコニコ


絵里「……ねぇことり、そろそろあなたの好きに麻雀を打ったらどう?」


ことり「えっ……。好きにって言われてもことり、わかんないよ」

絵里「周りを気にせず、自分自身が勝つために麻雀を楽しんで打つってこと」


海未「そうですよ。あなたは周りに気を遣いすぎているんです。それにあなただってさっきの東風、絵里に『負けたくない』と思いませんでしたか?」


ことり(確かにさっきの東風、絵里ちゃんが予定外の行動を取ったせいで危うくことりの点数調整が崩されそうになった。でもなんだろう、この戦い終わった後の高揚感は)




ことり「そっか……。ことりは『負けたくなかった』んだ……!」



ことり(皆が楽しんでくれればいいと思って点数調整を今までしてきたけど……本当はことり自身が負けたくないと心の奥底で思っていたからやっていたのかもしれない)


ことり「ことり、これからは『勝つため』に麻雀を打っていいかな?」


にこ「はっ!あんた何言ってんのよ。勝つために打つのは当たり前でしょ!」


凛「遠慮する必要なんかないにゃー!もっと凛たちと遊ぶにゃー!」


花陽「そうですよっ。本気でやってもらわないと私たちも楽しくないです!」


真姫「むしろ今まで手加減していたってこと?その事実が頭にくるわね。次からはそんな馬鹿なことしないでよね!」


絵里「一応ラブライブのために練習しているんだけどね。まぁにこたちの言うとおりよ。どんどん打ちましょう!」

……
ことり「ツモっ!3000,6000!」


凛「ことりちゃん、強すぎるにゃー……。でもまだまだ諦めないよ!」


にこ「ぐぬぬっ……。勢いが止まらないわね……」


海未「でもまだ本調子ではないようですね」


ことり「うん……。今までと違ってまだ場の流れが見えないの。点数調整するのと勝つために打つのとじゃこんなに勝手が違ったんだねー」


海未「たまにことりや穂乃果が言っていることがわからないことがありますよ……」


真姫「同感。場の流れってなんなのよ……」



……


――帰宅中――

ことり「今日はたくさん麻雀打ったなぁー」


海未「そうですね。……ねぇ、ことり」


ことり「何かな?」


海未「麻雀、楽しいですか?」


ことり「うんっ。今はとっても楽しい!」


海未「そうですか……よかった」ニコッ

これでことり編は終了です

続きはまた今度

先日、フリーでのオーラス親でリーチ一発ツモ海底チートイ赤3裏裏を和了することが出来ました!

そのおかげでラスからトップに浮上、スピリチュアルやね!

今日は番外編として真姫ちゃんのデジタル講座をちょこっと上げていきますー

番外編
◎真姫ちゃんのデジタル麻雀講座 リーチ編


真姫「ハロー。ここでは最低限『役とルール程度は覚えたぞ!』っていう初心者の方向けに麻雀の解説を行っていくコーナーよ」

真姫「なるべく分かりやすく説明していきたいと思っているから初心者もそれ以外の人もどんどん突っ込んでくれてもいいわよ」

真姫「大体このスレを見てくれている人に初心者はいるのかしら……」


真姫「今日はゲストとして海未を呼んでいるわ。海未、出番よ」


海未「こ、こんにちは。そっ、園田海未役をやっております園田海未と申しますっ!本日はお日柄もよろしく……」


真姫「ここはスピーチを行う場所じゃないわよ!さて……海未は置いておいて講座の方を早速始めていきましょうか」

真姫「今日は麻雀の王道、リーチについてよ。リーチは宣言するだけで1飜の役がつく。リーチ宣言して和了した場合、ドラ表示の下の牌、裏ドラをめくることが出来、さらなる点数上昇が見込める強い手ね」


真姫「でもリーチをかけるかどうか悩む時って結構あると思うの。リーチ棒が無駄になる場合もあるしね。その判断基準を今日は学んでいってほしいわ」


真姫「まずは簡単な問題からよ」


① 二三四五八八八3456678   ドラ 4


② 一三四五999④④④赤⑤⑥⑦⑧  ドラ 一


真姫「今回は巡目や他家の攻め(鳴きやリーチ)、上がり牌数を考慮しなくていいわ。さて何を切る?」

海未「これは簡単ですね。①は打 二か五、②は打 一でしょう」


真姫「正解。打3か6だと二-五萬の両面待ち。打二か五の場合だと3-6-9索の三面待ちよ。『なるべくテンパイ時に待ちを多くすることで和了期待値を上げる』これが鉄則1ね」


真姫「①の場合、基本は打 二でリーチをかける場面。場に一が見えていない状況で裏ドラ効率まで計算するならば打 五だけれども筋を他家に晒してしまうのが欠点ね。筋については追々説明するわ」


真姫「②は説明しなくても良いレベルよね……?打 一ならば5面待ち!間違っても打 ⑧なんてしないようにね、愚の骨頂よ!」


海未「この前ことりに和了された待ちをまだ根に持っているんですか」ハァ


真姫「う、うるさいわね!次の問題に行くわよ!」

6巡目
四四四七八九13478③③ ツモ 5 ドラ 七 


11巡目
2345678四六六七南南 ツモ 五 ドラ 7


7巡目
三四五③④⑤⑤⑤⑥西西67 ツモ ⑤ ドラ 東


真姫「ここからが本番よ。自分は西家で固定。他家からの攻めも入っていないわ。リーチをかけるかそれとも崩してより高く手を作るか。何が正着だと思う?」

上の牌並びを上から① ② ③と変換してください

海未「ふむ……。
私なら①はとりあえずリーチをかけずに打 1で六引きに期待してタンヤオをつけにいきます。

②なら打 六か七、もしくは南、

③なら打 西でしょうか。

②なら一通も狙えますし、南落としならタンヤオがつきます。③で打 西ならばタンヤオ平和が狙えそうですしね!」


真姫「ナンセンスよ!効率を追い求めるなら①②③ともここは即リー(テンパイしてすぐリーチをかけること)の場面に決まっているじゃない。『先制良形(両面以上)テンパイなら即リーが安定』手変わりなんて無視よ、無視。良形のテンパイを崩して元の上がり牌をツモってしまったらどうするつもり!?」

海未「綺麗な手作りをしたっていいじゃないですか……。和了形は美しくと両親からもそう習いましたし」


真姫「古い!考えが古いわ!基本的には攻めが入っていない時は即リー。特に『先制ダマで3飜以下の場合は迷わずリーチ』これが鉄則2ね」


真姫「古い麻雀の教本には平和のみはダマとかよく見かけるけど、私からしたらアリエナイ。リーチをかけずにいればツモで400,700だけど、リーチをかければ700,1300、一発や裏ドラが乗れば1300,2600以上まで伸びるのよ。


早い巡目なら尚更リーチをかけて他家の足を止まらせるようにするべきね。それほどリーチは場に与える影響が大きいのよ。他家の和了を潰すのも麻雀の重要な要素よ」

海未「リーチが強いのはわかりました。でも両面以上で攻めが入っていなかったらどんな場面でも即リーが安定なのでしょうか?」


真姫「勿論、例外もあるわ。ダマで跳満以上、つまり6飜以上の手を張ったらダマが安定。確実に点数を取りに行きましょう。

あとはオーラスでトップもしくはトップを捲れる手がダマで入った場合は当然のダマテンよ。リーチをかけたら大体和了確率が30%以上下がってしまうから……」

真姫「難しいのはダマで4飜のときの場合。こんな手ね」

23456788六七八④⑤ ドラ 8


真姫「これは状況によるとしか言えないけれど……。10巡目以内なら私の場合だと点差が平らな場合はリーチをかけてしまうわね。親番だと特に。4000オールツモ上がりしてもまだトップは盤石ではないけれどツモで6000オール、または一発裏などで8000オールをツモったならその半荘はほぼ勝てるでしょ」


真姫「初心者の方は6巡目以降に張ったらダマにしておけば間違いはないと思うわ」


真姫「まとめると
①『なるべく待ちを良形にすべし』


②『先制良形聴牌なら即リー、特にダマで3飜以下!』この2点を抑えておくこと。これだけで大分違ってくると思うわ」

>>178
一つ目の打36の場合はノベタンであって両面じゃなくない?

>>184
その通りです。ノベタンで間違いはありませぬ……どんどん突っ込んでくれていいのよ


海未「では悪形(待ちが1~4枚)の場合だとどうなのでしょうか?私もリーチをかけるか手変わりを待つかよく悩みます……」


真姫「悪形は手変わりも考慮しなくてはいけない場面も多いしね……」



六八②③④④⑤⑥33366 

真姫「ドラなしでこのような手の場合、河2列目、つまり12巡目までに先制で張ったならリーチが安定。ドラが2枚あったときはダマでもOK。3枚なら鉄でダマね」


真姫「結論を言うと、基本的には12巡目以内に張れたら『2飜以下ならリーチ、3飜以上ならダマね』まあ上記の手だと手変わり良形になるのが五しかないから6巡以内に張ったならドラ2持ちでもリーチをかける人は結構いると思う」

真姫「悪形の一手代わり三色もそうね」

79四四四五六七⑤⑥⑦⑨⑨ ドラ ⑦


真姫「このような形の時は5索を引けば確定三色、6索を引いても高め三色の両面が見える場面ね。でも56索を引く確率はかなり低い。1巡あたりに引く確率は約6%。手変わりする前に当たり牌を出される確率やツモる確率のほうが高いため、攻めが入っていなければリーチをかけなさい」

真姫「手変わりを待つ場合は下のような手のときよ」

一二六七⑤⑤⑥⑦⑧6778 ツモ 五


真姫「ここで打 7索でテンパイを取ってもペンチャンの3萬待ちのみ。ならここは12萬のどちらかを落としてより受け入れを広くするべきね。
この時点で一向聴に戻しても受け入れが5689の4種類、役も最大でタンピン一盃口まで伸びるわ。筒子を引いても更に良形のテンパイチャンスが多くなるしね」

真姫「手変わりを待つ方法は大きく分けて2つあるわ。1つはテンパイをしながら、2つ目はさっきのように一向聴に戻して張り直す方法ね。基本的には一向聴戻しの方が受け入れ枚数が多くなる傾向にあるわ。


手変わりをすることで先ほどのように十分な打点向上を見込めるのなら一向聴戻しを私はおすすめするわっ」

真姫「ふぅ……。これでリーチの基礎編は終了ね。後は防御面を覚えたならすぐに戦えるようになるわ。正直、攻めよりも防御の方が重要よ!機会があれば防御についても説明するわ」


海未「なるほど……。私も現代風の打ち方に直したほうがいいかもしれませんね……。ラブライブに向けて精進しなくては」


真姫(それ以前にテンパイしたら顔に出てしまう癖を治すほうが先じゃない?)

今日はここまで

次回からは本編に戻ります

今日は一日腹痛や…… 何で当たったのかまったくわからぬ

続きを書いていきます

>>166から

――数日後 通学路――
穂乃果「おっはよー!」


ことり「おはよー、穂乃果ちゃんっ。あれっ、穂乃果ちゃん寝不足なの?目の下に隈が出来ているよ。大丈夫?」


穂乃果「……うーん、昨日新しく買った漫画が面白くてさー。ついつい夜更かして読んじゃったんだよねー。あれっ?海未ちゃんは?」


ことり「今日は弓道部の朝練があるんだって」


穂乃果「そっかそっかぁー。いやー、μ‘sのメンバーと打つのが今から楽しみだよ!」


ことり「そうだねっ。ことりも楽しみ!」


穂乃果「ことりちゃん、穂乃果が部活に出てない間に変わったねー。なんだかより前向きになった感じ!」


ことり「そうかな?……うん、そうかも!」

――授業中――


穂乃果「……スースー」


先生「では67ページの英訳を高坂さん……またですか」


穂乃果「ムニャムニャ……」


先生「高坂さん!!!」


穂乃果「うわああっ!はいっ、先生、何でございましょうか!」


先生「あなたには後で課題を出しておくので次の授業までに提出するように。はぁ……寝ているあなたを注意するのはこれで何回目かしら」


穂乃果「ご、ごめんなさいー……」

――昼休み――


海未「まったく反省の色がありませんね!たるんでいます!」


穂乃果「今日は特に眠かったんだよ!海未ちゃんも穂乃果が寝ているなら起こしてくれてもいいじゃんー」フンス


海未「……この前起こしてあげたのに文句を言ってきたのはどなたでしたっけ?」ニコリ


穂乃果「あはは、ダレダロウネー?」


海未「今回の課題は手伝ってあげませんからね!ちゃんと反省なさい」


穂乃果「そんなぁー。この前のことは謝るからお手伝いお願いします!」


海未「いたしません!」

穂乃果「ふんっ海未ちゃんの鬼!いいもんっ、ことりちゃんに頼むから!ことりちゃんー、お願いー」


ことり「いいよー。でもある程度は自分で頑張って問題を解こうね?」


海未「まったくっ、ことりはいつも穂乃果を甘やかし過ぎです!」


ことり「ふふっ、海未ちゃんだっていつも最後には穂乃果ちゃんのこと手伝ってあげているよね?ことりと大して変わらないと思うなー」


海未「穂乃果がどうしてもって言うので仕方なく……」


穂乃果「……やっぱり海未ちゃんにも手伝って欲しいな。お願い、解らないところ以外はなるべく全部自分でやるから!」ウルウル


海未「っ……。仕方ないですね、今回限りですよ。やっぱり穂乃果は私たちがいないとダメなんですから」ニコッ


穂乃果「ありがとう!海未ちゃん、大好きー!」ダキッ


海未「はわわわっ。急に抱きつかないでください!恥ずかしいです!離れてください!」カァ


ことり(海未ちゃんの『今回限り』って何回目だろうなぁ。きっとことり以上に穂乃果ちゃんに甘い海未ちゃんなのでしたっ)

――放課後 アイドル研究部――
ガチャ

穂乃果「やっほー!」


海未「ごきげんよう」


ことり「こんにちはー」


希「やっほー、穂乃果ちゃんたち。穂乃果ちゃん、部室に来るの久々やん?」


にこ「3~4日間いないだけだったんだけれどね。もっといなかったイメージはあるわね」


穂乃果「あれれー。にこちゃん、穂乃果がいなくて寂しかった?」


にこ「単にうるさいやつがいなかっただけね」


凛「にこちゃんも大概うるさいにゃー」


花陽「確かにね……」


にこ「そこ、聞こえているわよ!にこはまったくうるさいないニコ」


絵里「トラッシュトーク気味にしゃべっていると思うけど……」


真姫「にこちゃんだしね。じゃあ早速くじで卓を決めましょう。時間が勿体ないわ」


穂乃果「おおっ、真姫ちゃんやる気満々だね!早速やろうか!」

半荘戦

A卓
東家 絵里


南家 花陽


西家 真姫


北家 凛

B卓
東家 希


南家 にこ


西家 穂乃果


北家 海未

B卓

東1局 親 希 ドラ 西


ことり(ことりが抜け番か。どうしようかな……。うん、穂乃果ちゃんを見にいこう。穂乃果ちゃんの後ろで見ることは今まであんまりなかったし)


ことり「穂乃果ちゃん、後ろで見ていていい?」ヒョコ


穂乃果「いいよいいよー!希ちゃんはもう麻雀は大体覚えた?」


希「うーん、まだ打ち方がよくわからへんのよ」


にこ「あんた、運量がおかしいのよ……。打ち方云々以前の問題だわ」


海未「そうですか?私と打っている時は普通に見えますが」


希「手は入っているんだけどその前に和了されてしまうんよ……」ショボン


穂乃果「やっぱり希ちゃんって運がいいんだね!穂乃果も結構自信あるけど、希ちゃんには負けちゃいそうだなー」エヘヘ

3巡目
海未「リーチです!」ニコニコ 打 ⑥
中南⑥(リーチ)


希「早いなぁー」 打 南


にこ「あんたがそれを言うの?まだ大三元の恨みは忘れてないわよ」 打 南


穂乃果「相変わらず海未ちゃんが早いなぁ……。そして高そうだね」 打 ⑨


海未「んっ、一発ツモです!3000,6000です!」


⑤⑥⑦二三四五六567西西 ツモ 一 裏ドラ 3


にこ「高め倍満まであるじゃないの、恐ろしいわ」


希   19000 (-6000)


にこ  22000 (-3000)


穂乃果 22000 (-3000)


海未  37000 (+12000)

東2局 親 にこ ドラ 五

4巡目
穂乃果「……」シュ カチャ タン!


5巡目
穂乃果「……」スッ カチャ タン!


にこ「穂乃果、あんためちゃくちゃ打牌速度早いわね」


ことり「たぶん牌を取ってから切り出すまで1秒かかっていないと思うよ」


穂乃果「えへへっ。昔から結構打っていたしね!」


海未「穂乃果の打牌は本当に綺麗ですからね……。普段のだらしない生活態度とは大違いです。……っとツモです!」コト


海未「今日は好調みたいですね……4000,8000です!」
赤五五五五六七44466③③ ツモ ③ 


にこ「はぁっ!?5巡目で倍満!?」



希「そういうのうちの十八番な気がするんやけど……」


穂乃果「穂乃果と打つときはこうなる時が多いんだよね!他の人と打つときは焼き鳥多いのに」


海未「失礼ですね。確かに穂乃果と打つときは手が入る時が多いですけれど偶然でしょう。焼き鳥もたまたま穂乃果が見ているときになっているだけです!」


にこ「なんか私、親で満貫以上のツモを被る事多い気がするわ……」


ことり(やっぱりこうなったかぁ。海未ちゃんはまるで潮の満ち引きのように相手の運量を自分の方に寄せては返す。相手の運量が高ければ高いほど相対的に海未ちゃんの運量が高まっていく)


ことり(穂乃果ちゃんも並外れた運量を持っているけど、恐らく穂乃果ちゃんの上を行く希ちゃんの豪運の影響で海未ちゃんの運量は極限まで達している。穂乃果ちゃんもこの『満潮』状態の海未ちゃんと打つのは始めてなんじゃないかな?)

希   15000 (-4000)


にこ  14000 (-8000)


穂乃果 18000 (-4000)


海未  53000 (+16000)

ちょっと一旦休憩します

22時頃に再開できたらいいな……

東3局 親 穂乃果 ドラ 七

ことり(このままだと海未ちゃんにすべて飲み込まれてしまうよ)


海未 配牌
一二赤五六七七3赤56②赤⑤西北 ツモ ⑥ 打 西


ことり(配牌ドラ5っ……!)


2巡目
ツモ 7 打 北

3巡目
ツモ ⑦ 打 ②
一二赤五六七七3赤567赤⑤⑥⑦


ことり(ツモに淀みがまったくないね。次順に絶対に張る)

4巡目 
穂乃果 手牌
一三五六七①⑤⑦⑨89東東 ツモ 二


穂乃果「……」タン! 打 七


ことり(面子を崩してドラ打ちかぁ……)


海未「……」チャ 


ことり(海未ちゃん、跳満テンパイをスルーするんだね)


一二赤五六七七3赤567赤⑤⑥⑦ ツモ 七 


ことり(当然のように自力でラス7萬を引いてくるっ)


海未 打 一


ことり(倍満テンパイにとらない。海未ちゃんらしいなぁ、あくまでも綺麗な手作りに拘るね)

5巡目
にこ 打 四


穂乃果「チー!」打 ①


にこ「あんた前順にドラ落としているじゃない!ことりみたいなことをするわね」


ことり(ツモ順ずらしに行ったのかな?でもことりが見た今の流れだと……)


海未「……来ました!」
二赤五六七七七3赤567赤⑤⑥⑦ ツモ 4


海未「リーチですっ!」打 二


希「またかぁー」


にこ「全部河一列目で張っているじゃない!高い手はもう勘弁してよねっ……ってまた高いのね」


海未「どうしてわかるんですかっ!?にこは超能力者だったのですか!?」


希「そりゃなぁ……うん」


海未 捨て牌
西北②一二(リーチ)


ことり(やっぱり鳴いてずらしても完璧なところを引いてきた。安め倍満、高め確定三倍満、一発ツモなら数え役満。でも穂乃果ちゃんがこんなテンパイを入れさせるミスするかな……)

6巡目
希(おっ、穂乃果ちゃん、いい鳴きするなー)
ツモ 東 打 一


にこ「もう現物しか切れないじゃない」 打 二


穂乃果「チー!」 打 東


希「あっポンやわ」 打 西


にこ ツモ 5


にこ「あんたら攻めすぎよ!って安牌が一枚もないニコっ……!に、にっこにっこにー!」 打 ⑨


穂乃果「おおっ、通った!やるねぇーにこちゃん」


にこ「ふふんっ、ここは通るのよ!」


にこ(ただの暗刻落としよ!早すぎて待ちなんてわかるわけないじゃない!)


穂乃果 ①⑤⑦⑨89東 二一三 四五六


穂乃果「じゃあ穂乃果も勝負しちゃおうかな!えいっ!」タン! 打 ①


希「ロンっ、5200やね」
②③④⑤⑥南南南中中 ロン ①

海未「せっかく綺麗な手を張ったのに……」ガックシ


ことり(あの鳴きは希ちゃんに東をツモらせてあげる鳴きだったんだね。ことりでもあそこまで読み切ることはできたかな……)


穂乃果「あーあ、振り込んじゃったなぁー。しょうがないや!どんどんやろー!」ジャラジャラ 


ことり(このでもこのまま犠打をしていると穂乃果ちゃんの運がどんどん下がっちゃうよ。大体こういう打ち方はことりみたいなやり方で穂乃果ちゃんらしくないし……。それほど海未ちゃんを抑えるのが厳しいのかな)

穂乃果(これでいいんだよ……。いやこうしなければいけないんだよ、ことりちゃん)

希   21200 (+6200)


にこ  14000


穂乃果 12800 (-5200)


海未  52000 (-1000)

東4局 親 海未 ドラ 三


海未 配牌 
三四赤五六247③⑦⑧東東南 ツモ ⑨ 打 7


ことり(今度は配牌二向聴)


穂乃果「ポンだよ!」 打 六
12468八九東発中 ポン 777


ことり(穂乃果ちゃん……。海未ちゃんとは対照的で上がり目がほぼない手だね。まったくと言っていいほど流れがない。もう穂乃果ちゃんでもずらすことしか出来ないの?)


海未「今日はよく鳴きますね、穂乃果」スチャ ツモ 二 打 ③

3巡目
穂乃果「うんっ、これかなー」打 東


海未「ポンです」打 南
二三四赤五六24⑦⑧⑨ ポン 東東東


ことり(ミスを誘ったね、穂乃果ちゃん。海未ちゃんはテンパイを遅らせることになるかも)


希 手牌
希(おっ、有効牌やん。でもなんかパッとしない手やなぁ)
45888六八①②⑤⑥⑨⑨ ツモ 3 打 ②

6巡目
にこ 手牌
五六①②②③④⑤⑥⑦⑦発中 ツモ 中


穂乃果 捨て牌
六八九④⑦⑧


にこ(明らかに穂乃果は染め手。海未もあの顔だと満貫以上ね。そこまで私の手も良くないし三元牌を絞っていたけれど一枚は入ったか……)打 ②


穂乃果「……」スッ タン! 打 発


にこ(なんだ、発は通るのね)


海未 手牌
二三四赤五六24⑦⑧⑨ ツモ 一


海未(ベストなツモではないですが、満貫を張りました)ニコニコ 打 4

7巡目
穂乃果「んー、これ!」打 中


にこ「ポンよ!」 打 発


穂乃果「鳴かれちゃったぁー。じゃあこれ!」打 四


にこ「ロン、2000点」
五六①②③④⑤⑥⑦⑦ ロン 四 ポン 中中中


ことり(また差し込み……)


希   21200 

にこ  16000 (+2000)

穂乃果 10800 (-2000)

海未  52000

南1局 親 希 ドラ 9
7巡目
海未「リーチです」打 1
12345678五五⑤⑥⑦


ことり(穂乃果ちゃんの抜き打ちもあったせいで少しは手は落ちてきた。でも完全に流れが海未ちゃんにまだある。今度は三面張高め一通)


海未 捨て牌
一九②⑨西中
4(リーチ)


8巡目
穂乃果「あはっ……えいっ!」打 3


海未「ロンです。裏なしで2600です」
12345678五五五⑦⑦ ロン 3 裏ドラ 二

希「さっきから穂乃果ちゃんツイてないなぁー」


にこ「少しは防御しっかりしなさいよー。今の所全部突っぱっているように見えるわよ」


穂乃果「んー、だっていい手だったんだもん!」


ことり(……今のもわざと抜き打ちをした)
3379四五六七九九中中中 ツモ 八 打 3


ことり(テンパッていたのに的確にド安目に振り込んだ。ことりは基本的には『読み』で相手の手牌を予測しているんだけど……。穂乃果ちゃんの場合は直感かな)


穂乃果「海未ちゃんが早過ぎるのが行けないんだよ!むぅー、確かに今日は『ツイてないね!』」


希「うちも今日は全然ツイてへんよー。役満張れないしなー」


にこ「何回も役満張るのが普通みたいな言い方やめなさいよ」


ことり(でもこのままだと穂乃果ちゃんはラスのまま、流れも最悪だよ……)


希   21200 


にこ  16000


穂乃果  8200 (-2600)


海未  54600 (+2600)

南2局 親 にこ ドラ 四
7巡目
二四六六七九45689南南 三


穂乃果「……」ニヤリ 打 四


希「ポンやねー」 四四四


にこ「まさかねー、また親被るなんてことはないわよねー」


10巡目
希「ツモ!2000,4000やね!」
45679三三南南南 ツモ 8 四四四


にこ「ほんっとぅにぃぃいいい!何でいつも親で被るのよ!!穂乃果!!安易にドラ打たないでよ!」


穂乃果「いやーあれで穂乃果テンパイだったんだよねー。ごめんごめん!」


ことり(この半荘の穂乃果ちゃんは『見』ではないよね。だったら勝ちに来ているはずなんだけど……。自分から運を捨てているとしか思えない)


穂乃果「……」フフッ

希   29200  (+8000)


にこ  12000 (-4000)


穂乃果  6200 (-2000)


海未  52600 (-2000)

南3局 親 穂乃果 ドラ 西
穂乃果 配牌
369一四九①⑨南西西北白 ツモ 二 打 北


ことり(どうするつもりなのかな……。案の定親番でもクズ手。この局もほぼ和了れない)


穂乃果「ふふっ……」ニヤ


ことり(穂乃果ちゃん、笑っている……!?何で?)


穂乃果(ようやく『手』になってきたかな……あはっ)

8巡目 
にこ「リーチよ!」


穂乃果「最後の親番だしね!勝負するよ!」打 六


にこ「ロンよ、一発で5200」
三四五五七②③④22456 ロン 六 裏ドラ 北


穂乃果「あーっ!振っちゃったあー」ニコリ


にこ「何で一発で振って笑っているのよ……。あんたこれで残り1000点よ」


穂乃果「いやーっ、本当に『ツイてないなぁ』と思ってさ!」アハハ


海未「穂乃果がこんなに振り込むところなんて今まで見たことないですね。こう見えても穂乃果は普段なかなか振り込まないんですよ。何故か一点で止められることが多くて」


希(穂乃果ちゃんは残り1000点だけど、負けている人の表情じゃないやん……。いつも笑顔で明るい穂乃果ちゃんが初めて怖く感じる……)


穂乃果「さぁオーラスだね」


希   29200 


にこ  17200 (+5200)


穂乃果  1000 (-5200)


海未  52600


オーラス 親 海未 ドラ 九
ことり(えっ、何なの!?穂乃果ちゃんのこの配牌は!?)


穂乃果「あはっ」タンッ! 打 一


ことり(しかもそこからなの!?)


海未(オーラス、私は振り込まなければほぼ勝ちは確定しています。硬く打ちましょう)

5巡目
海未 手牌
③③③④⑤234八九九南南 ツモ 南


海未(あっさり満貫を張ってしまいました。今日は絶好調ですね!) 打 八


6巡目
穂乃果「ふふふっ……。リーチだよ!」


打 西
穂乃果 捨て牌
1①1①東一(リーチ)
海未(穂乃果は全部手出し。1索と1筒は1巡離していますが対子落とし。タンピン系でしょうか?私も変則3面待ちですし突っ張ってもいい場面ですね。久々に穂乃果に勝てそうです!少しは見直してくれると嬉しいのですが、ふふっ)


海未 ツモ 南

海未(4枚目の南ですか……。まぁカンはしませんけれど) 打 南


ことり「あっ……!」





穂乃果「あははっ、海未ちゃん……その南、ロンだよ!」






海未「穂乃果、何を言っているんですか?その南では和了れませんよ?牌を見間違えましたか?」ニコッ


穂乃果「うんっ、大丈夫。見間違えじゃないよ!」


海未「ですからね。その南は私が4枚持ちから切った牌なのですよ。当たれる訳がありません……!」


穂乃果「海未ちゃん、一つだけあるよね?4枚目の字牌で和了れる役がさ」


にこ「あんた、その河でまさかっ……!」
パラララララ……





穂乃果「国士無双……!32000点だよ!」
一一九19①⑨東西北白発中 ロン 南


ってところで今日は終わりにしますね

乙、さすがに気になるから指摘しますが
>>211の穂乃果ちゃんがチーしたときの打牌①じゃなくて二ですかね。
>>220では海未ちゃんの手牌リーチ直後と和了ったときで思いっきり変わってるけど、後者のほうが正しい形かな?

花粉症のせいか鼻づまりが最近ひどいぉ

21時過ぎから続きを書いていきますね

>>235
はい、そのように解釈くださいー

なるべくミスしないようにしてるけれど全然ダメですな

>>230から
希   29200  +9


にこ  17200 -33


穂乃果 33000 (+32000) +43


海未  20600 (-32000) -19


海未「ありえません……!全部手出しだったではないですか!」


ことり(……穂乃果ちゃんの配牌はこうだった)
穂乃果 配牌
一一一九111①①①東東発中

 
ことり(まったく流れがなかった今日の穂乃果ちゃんでは考えられない配牌。配牌で三暗刻三色同刻。更に混老頭、対々和も見える手だった。でも穂乃果ちゃんはここから国士決め打ち)

6巡目
一一一九19①東西北白発中 ツモ ⑨ 打 一


ことり(そして6巡目で国士テンパイ、まったくの無駄ヅモなしだった)


海未「全順有効牌を引くなんて考えられません……」


にこ「最後の最後にバカヅイたわねー。リーチ一発国士なんて初めて見たわ」






穂乃果「逆だよ、にこちゃん。『ツイていないから』和了れたんだよっ」


ことり(……そうか、穂乃果ちゃんはわざと自分の流れ、ツキを極限まで下げたんだ。やっていたことはことりの似ていたけど目的は全然異なっている。東2局の海未ちゃんの上がり方を見て、このままだと今日の海未ちゃんに対抗できないと思ったんだ。ドラを鳴かせたり抜き打ちをしたりしたのも海未ちゃんと自分自身の運を下げるため。最終的には不ヅキによってクズ牌の流れにして国士以外は和了れなくした……。穂乃果ちゃんにとっては必然の国士だったんだね


ことり(流れを自分から悪くしたりツキを下げるなんてことりには考えられなかった……。やっぱり穂乃果ちゃんは凄い。穂乃果ちゃんの打ち筋は変幻自在だ)


にこ「このままラスのまま引き下がれないわ!さっさと次打ちましょう!」


海未「ええ、私も……」


ことり「海未ちゃん、次変わってもらってもいいかな?」ゴッ


海未「……っ!?……わかりました、私が抜けましょう」


海未(このようなピリピリした雰囲気のことりは今まで見たことありません……)


ことり「ありがとう」


ことり(穂乃果ちゃんに本気で挑むのはこれが初めて。昔から穂乃果ちゃんとはずっと麻雀を打ってきたけど、今ことりは初めて本気の穂乃果ちゃんに『勝ちたい』と心の底から思っている)


穂乃果「ことりちゃん、やっぱり変わったね……いいよ、打とうか」



2回戦
東家 にこ


南家 ことり


西家 穂乃果


北家 希



穂乃果「また西家かぁ。やっぱり今日はツイてないや!」


にこ「どういう意味よ、それ」


穂乃果「ふふっ」


ことり(……確かにそうだね。本当にツイていたら……)

東一局 親 にこ ドラ ⑧


6巡目
希 打 中


にこ「ポンよ」


10巡目
にこ「ツモ!2600オール」バシィ
発発発⑧⑧123七八 ツモ 九 ポン 中中中


にこ  32800 (+7800)


ことり 22400 (-2600)


穂乃果 22400 (-2600)


希   22400 (-2600)

東1局 親 にこ ドラ 中 


7巡目
三三三四四六六②赤⑤⑤⑦⑦中 ツモ 中 打 三


にこ(ダマ親満テンパイ、だけど2筒は山にいなさそうね)


8巡目 ツモ ①
にこ(んー、これも却下)


9巡目
にこ「(これよっ!)リーチにこっ!」

西北東発一九
三西①②(リーチ)

にこ 手牌
三三四四六六赤⑤⑤⑦⑦南中中

にこ(一枚切れの南待ち。私の推測だと山に全生き。捨て牌もタンピン系だし掴んだら出そうね)

ことり 手牌
発発発七八九②②③④⑤中中 ツモ 南
海未(一発で掴みましたか……これは振り込んでしまいそうです)

ことり「これ、どうかな?」 打 ⑤


にこ「ぐっ、随分と強い牌じゃないの」


ことり(にこちゃん、その手はチートイだよね?テンパイしてから手牌を見過ぎだよ。むしろ無スジのほうが安全かなー)

海未(テンパイしていて一枚切れのオタ風が止まるものなのでしょうか……)


穂乃果 手牌
二三四四五六②③④⑧⑧23 ツモ 南


穂乃果「……」スッ タン! 打 ⑧


海未(高めタンピン三色をノータイムで崩した!?)


穂乃果(今の穂乃果にこんな手が和了れる訳がないよね)


流局
にこ「テンパイ」


希「ノーテンや」


ことり「ノーテンだよ」


穂乃果「ノーテン!」


にこ「くぅー、このにこちゃんが読みを間違えたかしら……。絶対に山に生きているはずだったんだけど」


海未(私の幼なじみたちが異常だっただけです。本来なら一発で出和了りできていましたよ)


にこ  34800 (+2000)


ことり 21400 (-1000)


穂乃果 21400 (-1000)


希   21400 (-1000)


東1局 2本場 ドラ ②
にこ(あのチートイが和了れないなんて予想外だわ……。まさか止められていた?……だったら絶対に読めない手を作ってあげるわ)


にこ 配牌
四四五五六②②④④⑤45西北


にこ(いつもの私ならチートイ。だけど……)
打 ④


2巡目
ツモ ⑤ 打 ⑤


3巡目
ツモ 4 打 4


にこ(3巡目でチートイを張っていたか。だがこれでいいわ……)


希「なんか妙な捨て牌してるなー」


にこ「気のせいよ、気のせい」


穂乃果「明らかにおかしいじゃん!」


にこ(ふふふっ、このままチャンタ系かチートイだと思っていなさい。目にもの見せてあげるわ)

4巡目 
ツモ 3 打 北


5巡目
四四五五六②②④④⑤345北 ツモ ①


にこ(くくくっ……ますます読めない捨て牌作りが出来そうね)打 西


にこ 捨て牌
④⑤4北西

ことり 捨て牌
一西9二

穂乃果 捨て牌
南北①9

希 捨て牌
九南西9


ことり「……」ジィー



9巡目
にこ「リーチにこぉ!」 ツモ 三 打 ①
三四四赤五五六②②④⑤345


にこ 捨て牌
④⑤4北西8
⑨八①(リーチ)


にこ(会心の出来!これは読みようがないでしょう!さぁ出しなさい!36筒!)


希「安牌以外の字牌が怖いなぁー」打 西


ことり 手牌
四五③③④⑤⑥56678東 ツモ 中


ことり「んー、じゃあこれかなー」打 東


にこ「ぐぐっ……なんでさっきからそんなど危険な牌が通せるのよ」


希「ことりちゃん、流石やね!助かるわ!」


10巡目
ことり 手牌
四五③③④⑤⑥56678中 ツモ 4 打 中


海未(これでタンピン三色ですね……でもなぜ平然と字牌を落とせるのでしょうか)


穂乃果「ふむむ、字牌は通るのかもしれないね!」

11巡目
ことり「これも通るかな?」打 1


にこ「ぐぬぬっ」


希「それも本命かと思ったんやけどなぁ」


13巡目
四五③③④⑤⑥456678 ツモ ⑥


海未(あっ、掴みましたね。ことりでもこれは……)


ことり 打 四


海未(躱した!?)


14巡目 ツモ ⑦ 打 五



15巡目
にこ(平然と突っ張ってくる割には掴まないわね……そろそろ掴んでもおかしくはないでしょ)打 ⑧


ことり「ロン、2000は2600だよっ」
③③④⑤⑥⑥⑦456678 ロン ⑧


にこ(えっ!?完璧に3-6筒を止められている!?タンピン三色を捨ててまでっ……!?なんで私の捨て牌から一点読み出来るのよ……)


ことり(5巡目の時点で捨て牌がチートイを否定しちゃっているんだよ、にこちゃん)

にこ 捨て牌
④⑤4北西

ことり 捨て牌
一西9二

穂乃果 捨て牌
南北①9

希 捨て牌
九南西9


ことり(チートイテンパイ前ならば4巡目は1枚切れの北を残して先に2枚切れの西を落とすはず。上、下のチャンタ三色も6巡目からツモ切りでほぼ無し。4巡目と5巡目が逆ならことりも迷ったかなぁ)


にこ  31200 (-3600)


ことり 26000 (-4600)


穂乃果 21400


希   21400

東2局 親 ことり ドラ 東

7巡目
にこ 打 9


ことり「チーするねっ」チー 789  打 ⑤


海未(そこから鳴くのですか!?)
三五西西②③③567 チー 978


8巡目
ツモ 西 打 ②


海未(一応これでテンパイですが……役なし)

10巡目
穂乃果 手牌
六七八九九九234東東東西 ツモ 赤五


海未(絶好の4面待ちですね!いい手です)


穂乃果「リーチだよっ!」打 西


ことり「穂乃果ちゃん、それカンッ!」ビリビリッ! カン 西西西西


穂乃果「えっ……」


スッ
ことり「ツモっ!」ゴッ!


ことり「嶺上開花!」ボッ
三五③③567 ツモ 四


ことり「新ドラが……西だねっ!穂乃果ちゃんごめんね、嶺上開花ドラ4で12000点の責任払いですっ」


穂乃果「リンシャンバック!?これは想定外だよ……。あははっ、やられたよー!」


希「スピリチュアルやね!」


にこ「リンシャンバックって何なのよ……。真姫が言いそうなこと、私も言っていいかしら。ナニソレ、イミワカンナイ!」

今日はここまで

ネト麻やって寝ますわ!

昨日は作業をしていて気づいたら1時過ぎてました……すまぬ

>>247はドラ 3索 >>249は2索対子ってことで脳内変換よろしくお願いします 毎回ミスっているけれど許して欲しいにゃー

23時から今日こそ投下していきやす


>>259から

穂乃果「ふふっ、にこちゃん、真姫ちゃんのものまね上手だねっ。そっくりだよ!……あー、ちょっと裏ドラ見せてもらってもいいかな?結構いい手が入っていたんだよねー」


ことり「いいよー」


穂乃果「ありがとー!……うんっ、なるほどねー。次行こうか!」パタリ


ことり(穂乃果ちゃんも流石にリンシャンまでは読めなかったみたいだね。今まで一回もこの打ち方は見せていなかったしね。王牌とカン材ならことりには流れがわからなくても全部『見える』この和了りでことりに流れが傾くはず)

穂乃果(ことりちゃんがこんな攻撃的な打ち方が出来たなんて知らなかったよ。リンシャンかぁー。予想外の振込みだったけど……ふふっ、ようやく穂乃果も回復してきたかな?)


裏ドラ 九 新裏ドラ 九 

にこ  31200


ことり 39000 (+13000)


穂乃果 8400 (-13000)


希   21400

東3局 親 穂乃果 ドラ 七


7巡目 
一一一七九赤⑤⑤⑥⑦⑧東南南 ツモ 南


希「これやなー」 打 東


海未(これで6400テンパイ)


穂乃果「ポンだよ!」 打 五


海未(3-6萬待ちを取らずに8萬カンチャン待ちですか)



うげっミスたあああああああああ

ことりちゃんの親番を飛ばす痛恨のミス!

>>275から

東2局 1本場 親 ことり ドラ ③


ことり(ここで出来る限り点数を稼いでおきたい)


1巡目
希「やっとスピリチュアルな手が来たわ!リーチや!」 打 西


にこ「はぁー!?ダブリー!?」


ゴォォオオオ!
希「一発ツモ!」パシ!
112233北北①②②③③ ツモ ① 裏ドラ 発


希「ダブリー一発ツモ平和チャンタ二盃口ドラドラ!6100,12100やね!」


にこ「ねぇ、海未。最近三倍満や役満をよく見る気がするんだけれど、これって普通なのかしら?」


海未「いえ、普通に考えて異常です。私は穂乃果のせいで慣れてしまっていますが」


ことり(瞬間的な運量は底なしだね……。希ちゃんだとこれぐらいは普通にやってくるかぁ。前回の半荘は海未ちゃんがストッパーになっていたから暴れなかったけど、これはきついなぁ。流れを掴み損ねたよ……)


ことり(次は穂乃果ちゃんの親番。穂乃果ちゃんに限って言えば飛ばさない限り点差はないに等しいんだよね……。最大限に注意して打たなきゃ!)


にこ  25100 (-6100)


ことり 26900 (-12100)


穂乃果  2300 (-6100)


希   45700 (+24300)

東3局 親 穂乃果 ドラ 七


7巡目 
一一一七九赤⑤⑤⑥⑦⑧東南南 ツモ 南


希「これやなー」 打 東


海未(これで6400テンパイ)


穂乃果「ポンだよ!」 打 五


海未(3-6萬待ちではなく8萬カンチャン待ちですか)


8巡目
穂乃果「ツモ!2000オール!」
四五六七九②③④99 ツモ 八 ポン 東東東


海未(さすが穂乃果ですね。的確に希の上がり牌を食いとっています……)


ことり(まだ穂乃果ちゃんは流れを掴んでいないとは思うけれど、次の局絶対に仕掛けてくるね)

にこ  23100 (-2000)


ことり 24900 (-2000)


穂乃果  8300 (+6000)


希   43700 (-2000)

東3局 1本場 ドラ ⑨
5巡目
穂乃果「張ったよー!リーチ!」 打 六


七七八八九九②②⑦⑧789
南192六(リーチ)


海未(高めなら最低6000オールですか。私も真姫と同じでオカルト地味たことは信じたくないのですが、穂乃果なら高めを一発でツモる気がします……)


ことり(ここっ!)


ことり「……ポンッ!」打 東


ことり 手牌
四五五⑦⑧12中中中


穂乃果「ふふふっ……やるね、ことりちゃん」打 3

6巡目


ことり 
四五五⑦⑧12中中中 ツモ ⑨


海未(穂乃果の高め一発ツモを防いだ形ですね……。鳴かなければ穂乃果が8000オールツモ。これが『流れ』の奪い合いというものなのでしょうか。これでことりはテンパイ)


ことり「……」ジッ


ことり(これだけじゃまだ完全に断ち切れない) 打 中


海未(テンパイを崩しました……4萬が通しにくかったのでしょうか)


にこ「安牌が少ないわ……あんたら毎回早過ぎるのよ」打 中


ことり「ポンだよっ」打 四


穂乃果「……!」

にこ「はぁ!?あんた前順中捨てているじゃない!」


ことり「あはは……」


穂乃果 打 南


希 手牌
四赤五六①①①⑧⑨34赤556 ツモ ⑨
希「いいツモやね!リーチ!」 打 ⑧


海未(中を切って鳴き返さなかったらまた穂乃果が高めをツモっています……!まるで牌が透けて見えているみたいですね)


ことり(この局、流れがあやふやで牌を感じられているわけじゃない。でも『穂乃果ちゃんだから』一回鳴いてズらした程度じゃツモられるのはわかっていた。だから通常ではありえない手順が必要になるんだよ)


8巡目
ことり「ツモっ、500,1000の一本付けですっ」
五五⑦⑧⑨12 ツモ 3  ポン 中中中 六六六

にこ  22500 (-600)


ことり 29200 (+4300)


穂乃果  6200 (-2100)


希   42100 (-1600)



東4局 親 希 ドラ 北
9巡目
ことり 手牌
四四四五六七23667788 


海未(綺麗な手です。47萬切りでタンピン一盃口)


ことり「リーチっ!」打 3


海未(えっ、単騎待ち?しかも場に2枚切れの2索待ちですか!?)




12巡目
ことり「カンッ!」ゴォ! カン 四四四四

 
ことり「ツモっ!」バシーン!


ことり「新ドラが2索で3000,6000だねー」


五六七2667788 ツモ 2 カン 四四四四 新ドラ 2 裏ドラ 西、白


にこ「またリンシャン!?はぁ……もう驚くのが疲れたわ」


海未(ことりはわざわざカンできる待ちを選んだということですか……。私にはまだ理解出来ません……)

にこ  19500 (-3000)


ことり 41200 (+12000)


穂乃果  3200 (-3000)


希   39100 (-3000)

南1局 親 にこ ドラ ④


4巡目
ことり「カンッ!」南南南南


スッ
ことり「ツモっ!」ビリビリィイイ!


ことり「2000,4000ですっ」ゴォオ!
13678①①四五六 ツモ 2 新ドラ 八 カン 南南南南

にこ「はやっ!」


穂乃果「また残り1000点近くになっちゃったよー!」


ことり(完全に流れを掴んだ!いかに穂乃果ちゃんでもこの勢いは簡単にはひっくり返せないはずだよっ)


穂乃果(ことりちゃん、本気を出せばここまで強かったんだね。流れは完全にことりちゃんに持って行かれた。ふふっ面白いっ!)


穂乃果(次の局でことりちゃんが穂乃果を飛ばせればことりちゃんの勝ち、でも飛ばせなかったら……ね)ニコ


にこ  15500 (-4000)


ことり 49200 (+8000)


穂乃果  1200 (-2000)


希   37100 (-2000)

南2局 親 ことり ドラ ②

7巡目 希 手牌
①③⑤⑨⑨⑨西西西発発 ツモ 発 打 ⑤


希(うーん、今日は調子悪いなぁ。まぁダマでええよね。穂乃果ちゃんから出るかツモったらウチがトップで終了やね!)


10巡目 にこ 手牌


にこ(来いっ!)
②②⑤赤⑤二二二七七七223 ツモ 2 打 3


にこ(キタァアアアアアアア!ツモり四暗刻!ロン上がりでも2筒なら三倍満!)


ことり 手牌
三四五③④⑦⑦⑦⑧3457 ツモ 7 打 ⑧


ことり(感じる……。ことりの今の感覚だともう2筒は山になくて穂乃果ちゃんの手中にある)

穂乃果 手牌
②②③④二三四八23445 ツモ 6 打 八


ことり(これで穂乃果ちゃんもテンパイかな?でも2巡後にことりは7筒を引いてリンシャン牌の5筒でツモるよっ)


11巡目
穂乃果 ツモ 六


穂乃果「……」ジッ


海未(穂乃果が長考している!?穂乃果が麻雀で長考したところは見たことありません……。普通にツモ切りの場面だとは思いますけれども……)


穂乃果「……ふふふっ」ニヤ
スッ

海未(えっ!?)



パシン!


打 ②


ことり(何で穂乃果ちゃんからその牌が出るの!?)


にこ「仕方ないわねぇ!二着で我慢してあげるわ!ロンよ、24000!」


②②⑤赤⑤二二二七七七222 ロン ②


希「ごめんな、にこっち。頭ハネや」


①③⑨⑨⑨南南西西西発発発   ロン ②


ことり「……!ことりもロンだよ……」
三四五③④⑦⑦⑦34577 ロン ②


にこ「えっ、三家和!?」


穂乃果「わわっ、びっくりしたけど助かったよ!三家和は流局の取り決めだったよね?」ニコリ


ことり(やられたっ……!穂乃果ちゃんは全員が2筒待ちなのをわかっていて打った。せっかく仕上がっていた流れを完全に歪ませられた……!)


穂乃果「さてと……『オーラス』だね!」


ことり「えっ……」


希「穂乃果ちゃん、まだ南3局やよ?」キョトン


穂乃果「うん!この南3局が『オーラス』。南4局は来ないよ……!」

今日はここまでです おやすー

最近時間が取れなくてなかなか続きを書けない

今日の22時過ぎから投下しますね

>>294から
南3局 流れ1本場 親 穂乃果 ドラ 5


ことり(大丈夫……。まだ牌は感じられるし流れもことりに残っている)


1巡目
ことり 手牌
2345678四南西北北 打 四


ことり(この手は絶対に和了ってみせるっ)

3巡目
希(うんうんっ、やっとウチの本領発揮ってところやね!)


希 手牌
一一七八②④西白白発発発中 ツモ 中 打 ②


海未(3巡目でこの態勢!?)


穂乃果「ポン!」打 6
1247②③⑧⑨南南 ポン ②②②


海未(穂乃果は他の方と非常に辛い態勢ですね……。南後付け予定のクズ手です。ですが何故打6索なのでしょうか)

4巡目

にこ 手牌
赤五六六七②③④⑥⑥⑦⑧8発 ツモ 六 打 発


にこ(この半荘手はずっと入っているわね)


6巡目
にこ「(来たっ!)リーチよ!」ツモ ⑦ 打 8
赤五六六六七②③④⑥⑥⑦⑦⑧

海未(早いっ!しかも高めでツモっパネの良形ですね)

8巡目
ことり(穂乃果ちゃんはまだ張っていないはず)

1234567899南北北 ツモ 北


ことり(リーチしないでダマテン……いやっ!)


ことり「リーチっ!」打 南


ことり(今までのことりならダマだけど……ここで流れを歪める必要はないよ。引き上がって穂乃果ちゃんに勝つ!)

海未(ことりも高めツモ倍満の三面張ですか――)

穂乃果「……」スチャ ツモ 9 打 南


海未(南を鳴いていたら希が掴んでいましたね……。それよりも先に6索を打っていなければ逃げ場なしでした。相変わらず恐ろしい感性です)


希「……来たかぁー。追っかけや!」 ツモ 白 打 西
一一一七八白白白発発発中中


希(二軒リーチならダマの必要はないやん?)


海未(希の麻雀は穂乃果に近い理不尽さを感じますね……。一撃でどんな状況からも捲れる手が入るのですから)

ちと修正 
>>307
赤五六六六七⑤⑥⑥⑦⑦⑧⑧  で変換よろしくお願いします



9巡目
穂乃果 ツモ 九 打 南


海未(今度は希の高めを掴まされましたか――)


10巡目 ことり 打 8
穂乃果「チーだよ!」 打 1
24②③⑧⑨九 チー879 ポン ②②②


11巡目 穂乃果 ツモ 八 打 ③


12巡目 ことり 打 七


穂乃果「チー!」 打 ⑨
24②⑧ チー 八七九 879 ポン ②②②

海未(鳴きで当たり牌を消していっています!相変わらず穂乃果の麻雀は奇想天外です……)


13巡目
海未(にこの当たり牌を掴まされましたか。ここまで取っておいた2筒、まさかとは思いますが――)


穂乃果「ふふっ、この待ちなら穂乃果もツモれる気がするなぁ……カン!」


ことり「えっ……!」

スッ
穂乃果『持ってきたかな……』
ゴッ!


穂乃果「ツモ!」パラララララ      
24⑧⑧ ツモ 3 チー 八七九 879 カン ②②②② 新ドラ 北


穂乃果「嶺上開花のみ!700オールは800オールかな」


にこ「そこまで攻めておいてリンシャンのみって」


穂乃果「ことりちゃんと同じ待ちに合わせたならツモれるかなってね!あはっ、もう誰にも賽の目は振らせない……!」


ことり(……っ!本来なら存在しない1局で普通に打っていたら存在しなかった和了り方っ……!)ギュ


にこ  13700 (-1800)


ことり 47400 (+1800)


穂乃果  6800 (+5600)


希   35300 (-1800)

南3局 2本場 親 穂乃果 ドラ ⑦
ことり(流れが荒れ狂っている!?まるで暴風雨のようだよ……)


6巡目
希 打 六


穂乃果「ポンっ!」 打 一


7巡目
穂乃果 打 二

8巡目 ことり 手牌
三三三七八九九123456 ツモ ④


ことり(来たっ!嶺上牌は4筒、3萬もツモれる位置にある)


穂乃果 捨て牌
1⑨七西八①
一二


ことり(萬子の染めはないはず。ほとんど手出しの捨て牌、1,2萬落としから普通に考えれば対々かタンヤオが濃厚でことり視点から三枚見えの九萬は通りそうだけど……穂乃果ちゃんは『普通』じゃない)打 1

穂乃果「おっ、ツモだよー!1000は1200オール!」
789⑦⑧⑨五五七八 ツモ 九


海未(ラス1の9萬をあっさりツモりました……。打点は低いですが2連続和了ですね)


ことり(本当に9萬が当たるんだね。でもこのまま受け身だと何時までもこの親番は終わらないよ……!)


にこ  12500 (-1200)


ことり 46200 (-1200)


穂乃果 10400 (+3600)


希   34100 (-1200)

南3局 3本場 親 穂乃果 ドラ 南


7巡目
にこ 手牌
1358③⑤⑦⑨三三六七西 ツモ 北


にこ(手が悪くなってきたわ。この局は攻めづらい……!) 打 西


希 手牌
二四五六七2568②③⑥⑧ ツモ 三


希(見た目は二向聴だけど、なんでやろ、和了れる気がせぇへん……) 打 2


ことり「ポンだよっ!」 打 4


ことり 手牌
2789三四五六六七 ポン 222


海未(良形一向聴の形を暗刻で持っていた箇所でポン。定石では考えられない打牌を何度も見させられていますね)


ことり(この手順が最速なはず)

8巡目
穂乃果「……」スッ タン! 打 南
海未(ええっ!?まったく意味がわからりません……。あっ、まさかっ――!)

9巡目


ことり ツモ 七


ことり「カンっ!」 加槓 2222


ことり(これでっ!)
スッ

穂乃果「待ってことりちゃん、その嶺上牌取る必要はないよ――その2索ロンだよ!」


パラララッ
穂乃果「槍槓ドラ4!12000の三本場は12900!」
三四赤五③④赤⑤13456南南 ロン 2


ことり「っ!」

にこ「直前に南を切って役なしカンチャン!?南切らなければ親倍に取れたじゃない!?」


穂乃果「ことりちゃんが穂乃果が見る限り初めて本気で麻雀を打ってるんだよ?穂乃果もそれに応えないとね……。大体親倍なんていつでも和了れるよ。大事なのは点数ではないんだよ」


にこ(何で海未たちが穂乃果のことを評価していたかようやくわかったわ……。ことりをも手球に取る人間離れした読み、国士を和了った時の穂乃果特有のロジック。ことりも十分化け物地味た強さだけど、穂乃果はそれ以上だわ……。これでまだ本調子ではない方らしいわね。まったく嫌になるわ)

にこ(大事なのは点数ではない、か。)チラ


ことり「……っ」プルプル


にこ(24000を半額にしてまでことりの『心』を折りにいったのね。今のことりじゃまともな打ち方は出来ないでしょう。動揺を隠しきれていない)
希(普段の優しい穂乃果ちゃんからは考えられない冷徹な狙い撃ち。麻雀を打っている時の穂乃果ちゃんは本当に穂乃果ちゃんなん?寒気がしてきたわ……)ブル

にこ  12500


ことり 33000 (-12900)


穂乃果 23300 (+12900)


希   34100

南3局 4本場 親 穂乃果 ドラ ⑨


4巡目
ことり(本気で打っても穂乃果ちゃんには追いつけないのかな――)打 ③


穂乃果「もう『4巡目』だよ、ちょっと不注意だったんじゃないかな?ことりちゃん」


ことり「えっ」


穂乃果「ロンだよ、18000は19200点!」
123①②⑨⑨⑨七八九九九


ことり(もうテンパイ気配すらわからなくなっちゃった……)


海未(残り1200点から4連続和了でトップまでいきましたね。これが穂乃果の真骨頂の一つ、親番での『連続和了』……!この状態の穂乃果はもう3人が協力しても止めるのは困難でしょう)


にこ  12500


ことり 13800 (-19200)


穂乃果 42500 (+19200)


希   34100

南3局 5本場 親 穂乃果 ドラ 南


穂乃果「まだまだ親番を終わらせる気はないからねー」


3巡目 
穂乃果「リーチ!」 打 4
北西東(リーチ)


希 手牌
④赤⑤⑥⑦⑧⑨三四五六南南南 ツモ ③


希(一応テンパイ。3-6-9筒か3-6萬のどっちで勝負するかなぁ……。どちらの牌も今の穂乃果ちゃんには怖いけど……こっち!)

 
希「うちもリーチや!」打 三


穂乃果「この流れでも普通に張れるなんて希ちゃんは凄いねっ!でもリー棒はいらないよ。ロン!」


穂乃果「裏ドラが三萬!18000点の5本場は19500だよ……!」
④⑤⑥⑦⑧⑨⑨⑨三三三四赤五 ロン 三 裏ドラ 三


希「五面待ち!?どっちを選んでも当たりやん――!?」


にこ(早さも待ちも破壊力も桁違い――!)


にこ  12500


ことり 13800


穂乃果 62000 (+19500)


希   14600 (-19500)

南3局 6本場 親 穂乃果 ドラ 東


五巡目
穂乃果「うんっ、これで終わりだね!リーチ!」打 6
3456(リーチ)


海未(手変わりを待ってもいい巡目ですが穂乃果なら――)


ことり(待ちはわからないけれど、この感じはダメだ……!一発でツモられちゃう!)


希(もう絶対に振れへん) 打 4


にこ(ムリ、今の穂乃果には勝負できない!) 打 3


ことり(もうずらすことも出来ないよ……) 打 6


穂乃果「ツモ!」バシンッ!!


穂乃果「リーチ一発ツモ一通清一色……裏3。親の数え役満の6本付けは16600オール!これで全員トビだね……!」
一二三三四四五五六七八八九 ツモ 八 裏ドラ 八


にこ  -4100 (-16600)  -54


ことり -2800 (-16600) -43


穂乃果 111800 (+49800) +119


希   -2000 (-16600) -22


ことり「穂乃果ちゃんは本当に強いや。ことりじゃ相手にならなかったよ。あはは、ちょっと集中して目が疲れちゃったかなぁー。ちょっとお顔を洗ってくるね?」スタタッ 


ガチャ パタン
穂乃果「ことりちゃん……」


希「ちょっとやり過ぎちゃったんやない?うちらは大丈夫やけどなぁー、ねぇにこっち?」


にこ「全ッ然大丈夫じゃないわよっ!このにこちゃんが2連続ラスよ!あぁーもう!お願いっ、にこを慰めてぇ?」ウルウル


海未「にこは全然応えてなさそうですね」


にこ「私だって結構悔しいわよ……。でも1度や2度負けたぐらいで落ち込んでいたらアイドルはやっていけないわ!」


海未「ことりは大丈夫でしょうか……様子を見てきます」ガタ


にこ「やめておきなさい。こういうのは自分で立ち直らないと意味がないと思うから。ねぇ、穂乃果。私はこの半荘何がいけなかったのかしら?特にミスはしていなかったんだけど」


穂乃果「うーん、にこちゃんは東1局の1本場の時点で無理して狙い撃ちしようとしたのが失敗だったかな?自分で運の流れを歪めちゃった気がするねー。
あの時のにこちゃんならツモれる牌を持ってこれていたし。2本場でチートイの流れを無理やりタンピンにしちゃったのもよくなかったかな?」


にこ「はぁー、あの時点で私の勝ち目はなかったのね……。牌を見続けることを放棄してしまったからか。てかあんたにもバレていたのね……」


海未「穂乃果が2半荘連続で飛びそうになる状況も早々無いですよね。本気のことりなら穂乃果にも勝てるかもしれないと思っていましたが、あともう一歩でしたね」

にこ「ことり以上の怪物がいるなんて信じたくなかったけど、ここにいるお馬鹿ちゃんがそうだったなんて信じられないわ」


希「そうやねー。穂乃果ちゃんがここまで強いなんて考えられへんもんなぁ」


穂乃果「二人ともぉー、怒るよー!穂乃果だってやるときはやるんだから!」プクー


海未「この半荘の分岐路は南2局の三家和でしょうか?私にはまだ流れの概念が理解出来ていませんが」


穂乃果「――流れを掴んでいたあの南2局でことりちゃんは決めなくちゃいけなかったんだよ。穂乃果だったら差し込まれる前に高めをツモっているよ」


穂乃果「南3局もそうだね。ことりちゃんの敗因の一つは『運がなかった』こと」


希「ことりちゃんに運がなかった?ホンマなん?一つってことはまだ敗因がありそうな口ぶりやね」


穂乃果「えへへっ、どうだろうねー?」

――校内 トイレ――
ことり「グスン……。何がダメだったの?流れは掴んでいたはずなのに――」


ことり(悔しいっ、悔しいよぉ……!ことりが全力を出しても本調子じゃない穂乃果ちゃんにも最終的には歯がたたなかった。自分でもここまで負けず嫌いだったなんて知らなかったよ……)


ことり(もっと強くなりたい。麻雀だけでも穂乃果ちゃんと対等になりたいっ――!)

今日はここまで!穂乃果編完!

次回はかよちんメインで行こうと思っているぉ

やっと書き溜めが出来たので明日更新いたします

本編+誰得なデジタル講座とセットでやりたいと思っております

さて更新していきたいと思いますー

まずはデジタル講座から!

真姫ちゃんのデジタル講座 2! 防御編


真姫「ハロー。 真姫ちゃんのデジタル講座、その2よ。麻雀のルールは最低限覚えたぞ!っていう初心者の方を対象とした講座よ。前回はリーチの判断基準、いわゆる攻めの理論だったけれど、今回は防御面について話していこうと思うわ」


真姫「今回のゲストは――花陽!」


花陽「ど、どうも初めましてっ。小泉花陽です……」

真姫「まずは『現物』について。例えば――」


ドラ 四
②西東①72
北④(リーチ)


真姫「このようなリーチがかかっていたとするわね。この場合、相手は自分の捨てている牌で上がることはできない。最低限ルールをわかっていたらこれぐらいはわかるでしょう」


自分の手牌
②③⑤⑦⑨⑨⑨2477四

花陽「この手での現物は2筒、2索、7索となります」


真姫「間違ってもこんな手で攻めてはいけないわ。確実に現物を使って降りて行きましょう」


真姫「でも毎回こんなに現物があるなら苦労しないわよね。現物が一切無くて困ったことはあるんじゃないかしら」

西北発①⑧⑥
5(リーチ)


真姫「このリーチ、さっきの自分の手牌と合わせて考えてみて」


自分の手牌
②③⑤⑦⑨⑨⑨2477四

真姫「現物は一枚もないわね。でも比較的危険度が低い牌を持っているわ。それは――」


花陽「9筒、だね。時点で2索、3筒といったところかな」


真姫「そう、何故それらが安全かというのを理解してもらうためには『スジ』の理論をわかってもらう必要があるわ」

真姫「まず『スジ』っていうのは1-4-7、2-5-8、3-6-9。つまり数牌の間の差が3つ離れた牌のことよ」


真姫「少しルールをわかっていれば、皆良形を目指すでしょ?」
123四五六八八①②③⑤⑦⑧


真姫「このような形から8筒を切る人なんて殆どいない。態々和了確率を下げ、平和を捨ててまで切る牌ではないわね」

真姫「そう平和――。麻雀において平和の出現確率は第4位。約20%ってところね。結構高い確率でしょ?だから相手の待ちも両面以上になっていることが多いのよ。つまり――相手が平和にならない牌を切ってやればいい」


花陽「さっき現物について話したとは思うんですけれど、相手は自分の切った牌では和了ることが出来ないんです」


西北発①⑧⑥
5(リーチ)


花陽「相手が両面待ちと過程するなら、3-6筒待ち、6-9筒待ち、2-5索待ち、そして5-8索待ちは和了することが出来ませんっ!」


自分の手牌
②③⑤⑦⑨⑨⑨2477四


真姫「よってこの手牌、両面で和了ることができない9筒、3筒、2索は比較的安全というわけ。理解していただけたかしら」

真姫「最後は『壁』について」


東家 捨て牌
二北発①西東
38⑧(リーチ)

南家 捨て牌
南中東西1一
北九五

(自分)西家 捨て牌
南⑨1西中2
②白

北家 捨て牌
西中九1南六
一発

自分の手牌
67赤⑤⑤⑥⑦⑧一二二二六七 ツモ 八

真姫「自分の手牌から場に4枚2萬が見えているでしょ。相手が1-4萬待ちにするには2萬が足りないわけ。これが『壁』よ。場にも1萬が2枚出ているから、相手が1萬で当てるにはこの場合だと地獄単騎しかないってこと」


花陽「あれっ、これってことりちゃんに振り込んだ時――」


真姫「ヴェェエエ――! あ、あくまでも比較的安全というだけで時にはこういった待ちの場合もあるわ。降りると決めたのならまず『現物』、現物がなくなったら『スジ』や『壁』を使って逃げて行きましょう! 本当にたまたま事故っただけなんだから!」


花陽「真姫ちゃん……。『スジ』も『壁』もない場合は『1つ通れば他も通る』という考えで暗刻や対子落としで安全を買いましょう。当たってしまったらしょうがないです……」

真姫「片スジ打ちも本当に困ったときには有効よ」


西発③(リーチ)


自分の手牌
45689①①⑥⑥⑧⑨二三


真姫「こんなイミワカンナイときも諦めずに相手の片スジを見ましょう。自分の手牌だと6筒と9筒に当てはまるわ。相手が3筒を落としているってことは3-6-9筒待ちはないってことでしょ。6-9筒の可能性は普通にあるけれど、無スジを切るよりはよっぽどいいわ。どっちかが通ればもう片方も通りやすいってことだしね」

真姫「じゃあまとめましょうか」


・降りると決めたらまず『現物』から!


・現物がなくなったら相手の捨て牌、自分の手牌を見て、『スジ』や『壁』を探す。


・それすらなくなったら対子、アンコ落とし、片スジで安全を買おう! 当たったらしょうがないと考える事。

真姫「麻雀はきちんと降りられるようになるだけで大分ラス率が低くなるわ。ラス率が低くなれば当然平均順位も上がってくる。攻めよりも防御が重要っていったのはこのこともあるわ」


花陽「他の人が振り込んでくれれば、それだけ自分と振り込んだ人との点差がついて有利になります。基本、麻雀は攻めより受け! ですっ!」


真姫「じゃあ、今回の講座はこのへんで終わりにしましょう」


花陽「ま、またね~」

一旦ここまで!

夜時間があれば本編の方も更新するでー

6p現物で自分が9pアンコなら単騎か国士以外刺さらないから比較的安全どころじゃないんやで真姫ちゃん

それに8p→6pの切り順なあたりから9pが単騎待ちの可能性も低い
字牌が最初から出てるし後から86p5s(リーチ)だし国士の線も薄い
689pの並びから8pから切るなんて基本的にほぼしない打ち方
国士なら1・9字牌から切って後から中張牌切りで聴牌なんて無いと言ってもいい
9p刺さったらまさしく事故だ

よし、今日の22時過ぎから更新していくで

>>347の場面、説明不足でサーセン。>>356>>357様の言うとおり、比較的安全レベルではなく9筒が刺さったら事故レベルなので安心して打って大丈夫よ
次からはもっと丁寧に書いていくにゃー!

じゃあ始めていきまっせ

135から5リーチといった形は普通にありますが、無スジを切るよりよっぽどまし。現物がない以上はスジや壁に頼るしかないにゃー

>>328から

……少し時間が戻って……

――アイドル研究部――
A卓 1半荘目

東家 絵里

南家 真姫

西家 凛

北家 花陽


絵里「ハラショー、2000,4000ね。ラストよ」


凛「にゃー……。ラス食らったにゃー……」


真姫「あなたは振込みすぎよ。もう少し花陽を見習いなさい」


花陽「あはは――」


真姫「エリーは安定して強いわね。まだ部活中にラスになっているところは見たことないわ」


絵里「ふふっ、最近運がいいみたい。B卓はもう始めているみたいね。こちらも2半荘目をやりましょうか」


凛「次は負けないにゃー!」


花陽「が、頑張ってね!凛ちゃん」


絵里 36300 +46


真姫 26700 -13


凛   9700 -40


花陽 27300 +7


2半荘目

南3局 親 凛 ドラ ⑧


東家 真姫  20600


南家 花陽 17800


西家 凛 31500


北家 絵里 30100

>>363
西家 真姫  20600
北家 花陽 17800
東家 凛 31500
南家 絵里 30100



真姫(この半荘、かなり流局が多かった。花陽と打つと妙に流局が多くなるのよね。花陽はノーテンの時が多かったけれど)


9巡目 真姫 手牌
②④④⑧⑨23発発発 ツモ ⑧ ポン 南南南


真姫(いいツモね。これで満貫一向聴)打 ⑨


花陽 手牌
西西北北北12378①①③ ツモ 9


花陽(張りました。カン2筒待ちだと出和了り5200だし6400のほうを取ろうかな――)打 ③

10巡目
真姫 ツモ 1
真姫(テンパったわ。まだ3筒は山にいる) 打 ④

②④⑧⑧123発発発 ポン 南南南


花陽 ツモ ②


花陽(わわっ、完全に選択を間違えました……。でも) 打 ①


11巡目
花陽「ツモですっ。2000,4000です」
西西北北北123789①② ツモ ③

真姫「なっ――!?」


凛「流石かよちんにゃー!って凛が親被りで2着転落にゃー……」


花陽「ご、ごめんね、凛ちゃん」


真姫(花陽の直前の手出しは1筒。シャボ待ちからフリテンペン3筒待ち!? 一度裏目ったならそのまま切ればいいじゃない――! また和了り牌を止められた!)


絵里(フリテンツモか――。私も予想していたけれど、真姫は3筒待ちだったようね。花陽は相手の待ち牌で上がることが異常に多い)

真姫  18600 (-2000)


花陽 25800 (+8000)


凛 27500 (-4000)


絵里 28100 (-2000)

オーラス 親 絵里 ドラ ③
8巡目 真姫
二三①②③④赤⑤⑥⑦⑧⑨赤56 ツモ 5


真姫(逆転手。出和了りでもトップよ!)打 6

真姫 捨て牌
西北白18五
西6


花陽 手牌
三四赤五六七八②②③③④⑤⑥ ツモ 一


花陽(うっ、やっぱり私って呪われているのかな。この1萬から嫌な気配――。真姫ちゃんに打てない)打 ②

9巡目
花陽 ツモ 一 打 ③
真姫(不自然なターツ落とし――。もしかして回されているの?)


10巡目
花陽 ツモ 一 打 ②


11巡目 
花陽 ツモ 白
花陽(――これもですかっ!) 打 ⑥


12巡目
花陽「ツモりました。1300,2600ですっ」
一一一三四赤五六七八③④⑤白 ツモ 白


真姫(1萬が3枚……。こんなピンポイントで牌が止まるものなの?)


絵里 手牌
四四四六七八678⑥⑦⑧白

絵里(普通なら止まらない白。やはり当たり牌を完全に読んできている。相手の待ち牌で上がるのと同時に、花陽は差し込み以外で他家に振り込んだことは一度もない。ふふっ、ことりといい花陽といい普通じゃない子がここまで集まるなんてね)

真姫  16300 (-2300) -33


花陽 32000 (+6200) +42


凛 26200 (-1300) +6


絵里 25500 (-2600) -15

絵里「一旦休憩しましょうか。向こうの卓の結果どうなっているかしらね」


凛「凛、知ってるよ。ことりちゃんがトップで終わること!」


真姫「ことりの麻雀はデジタルではあり得ない打ち筋。なのにどうして勝てるのかしら――。若干花陽にもその傾向があるけれど」


花陽「ええっ!? 私!?」


真姫「そうよ! 当たり牌だけを一点止めしているじゃない!読みのレベルを超えているわよ……」


花陽「あはは――」

真姫「ことりに比べたらまだマシだしいいわよ……。はぁ、私も毒されてきたわね。まぁ向こうの結果はことりか希がトップでしょうね」


絵里「希はハマれば簡単に役満級の手を張ってくるでしょうしね」


花陽「わ、私は穂乃果ちゃんが勝つと思います――!」


凛「それはないんじゃないかにゃー。一回しか穂乃果ちゃんとは打ってないけど、その時はすぐ振り込んでくれてぬるかったイメージがあるよ!」


花陽「そ、そうだったけれど……」


花陽(あの時の穂乃果ちゃんは上がる気が一切無かった感じがした。現に穂乃果ちゃんはあの半荘中一回もテンパイをしていなかった……。まるで麻雀を打っていなかったみたい)


凛「見に行けばわかるよ!行こっ、かよちん!」グイグイ


花陽「あまり離れてないから急がなくても……。ひっ、引っ張らないでー!」


花陽(そして何より穂乃果ちゃんから発せられる『存在感』――! 初めて会った時から思っていたけれど、人ひとりには収まり切らない圧力を穂乃果ちゃんからは感じます――!)

――
花陽「す、すごいです――」


凛「な、何なの!? この点数――!?」


絵里「ハ、ハラショー――!」


真姫「全員トビ!? 4麻で起こりうるの!?」


花陽(やっぱり最初に打った時は本気じゃなかったんだ――!)


穂乃果「A卓も終わったんだねー」


にこ「私はもう疲れたわ……。2半荘しか打っていないのに一晩中打っているかのような疲れ方……」

絵里「え、えっと……。どうやったらこんな点差がつくのかしら」


希「穂乃果ちゃんが南3局で6連続和了をしたんよ。しかも最後は数え役満をツモ和了りして全員飛んでしもうたんや」


凛「お、恐ろしいにゃー。穂乃果ちゃんが怖いにゃー」ブルブル


穂乃果「えへへっ、ちょっと上手くいっただけだよー!」ニコニコ


海未「ちょっとうまく行っただけではあんな結果にはなりませんよ!」


絵里「あれ?ことりはどこに行ったの?」


にこ「――たぶんお手洗いじゃないかしら。待っていれば帰ってくるわよ」

――
ガチャ

穂乃果「あっ、ことりちゃん、おかえりー!」


ことり「ただいまぁー」


穂乃果「――ことりちゃん、初めて本気で麻雀を打ってくれたよね?ことりちゃんと打つ麻雀はいつもよりとっても面白かったよ!」


ことり「――うんっ、正直悔しいけれど、ことりも楽しかった! いつか絶対本気の穂乃果ちゃんに勝ってみせるからね!」


穂乃果「――ありがとう、ことりちゃん」


ことり「えっ、何かな?」


穂乃果「ううん、何でもないよ!」


ことり「……」

絵里「はいっ、休憩終わり!次の半荘を始めましょう」


穂乃果「うーん、今日はもう『仕上がっちゃった』しなぁ……。そうだ! まだ絵里ちゃんと真姫ちゃんとは打ってないよね。穂乃果と打たない?」


絵里「いいわよ。私も穂乃果と打ってみたかったしね。あと一人は?」


穂乃果「そうだね。花陽ちゃんがいいかな!」


花陽「わ、私ですかっ」


穂乃果「うんっ、やろうよー」


にこ「花陽ちゃーん、指名入りましたー! ……新たな犠牲者ね」ボソッ


凛「かよちんならきっと生きて帰ってこれるにゃー! ……たぶん」ボソッ

今日はここまで チュンチュン!

おしっ! お待たせしました(?) 遅い時刻ですが上げていこうと思いますー

>>375から

A卓
東家 花陽


南家 穂乃果


西家 絵里


北家 真姫

B卓
東家 希


南家 海未


西家 にこ


北家 ことり


A卓
凛「抜け番かー。かよちんの後ろでみーてよ!」


花陽「凛ちゃんでも後ろから見られていると緊張するなぁ……」



東1局 親 花陽 ドラ 3


3巡目 穂乃果 手牌
333444555③④⑥⑦ ツモ ②


凛(カオスにゃ――! もしかして穂乃果ちゃんって希ちゃん以上の豪運? さっきの半荘もまぐれだったのかな)


穂乃果「うーん、これっ!」 打 ④


凛(えっ、テンパイに取らないの? 最初っから意味不明だよ――!)


穂乃果(普通に打ったらなーんも面白くないよねー! だって普通に打ったらすぐ『終わっちゃうし』ね)

4巡目 穂乃果 ツモ ⑤ 打 ⑥


凛(訳がわからないにゃー……)


8巡目
真姫「リーチ」 打 ⑦

1①西東③⑨
6⑦(リーチ)


絵里「相変わらず真姫はテンパイが早いわね」


真姫「効率通りに打っているだけよ」


11巡目
真姫「ツモ、1300,2600」
123④⑤⑥⑧⑧一二三四五 ツモ 六

穂乃果「ふふっ、はい、1300点!」ジャラジャラ


絵里(今回の穂乃果の捨て牌)
26④⑥⑤③
54北西東


絵里(異常ね……。ほとんど手出し。普通に組み合わせれば和了っていてもおかしくはない。リーチをかけられたから国士を諦めた? 国士を狙っていたならまだ分かりやすくていいけれど……)

花陽  22400 (-2600)


穂乃果 23700 (-1300)


絵里 23700 (-1300)


真姫 30200 (+5200)

東2局 親 穂乃果 ドラ 南

穂乃果 配牌
一二三四五七七八九九南西北 ツモ 南


凛(さっきから信じられない配牌を見ている気がするにゃー)


穂乃果 打 三


凛(また崩したよ……)


6巡目 
穂乃果「リーチだよ!」 打 九
三五一南北九(リーチ)


凛「えっ」


凛(思わず声が漏れちゃったにゃ!)


穂乃果 手牌
二四七七八八九③⑦東東南西

真姫(リーチか……でも私も早いんだから)


③④赤⑤⑤⑥⑦二三四五六六西 ツモ 西


真姫「リーチよ」打 六
南北発⑨八北
②六(リーチ)


真姫(安定の即リーの場面ね)


絵里(今はまだ穂乃果のことがわからない……。その分真姫はわかりやすいわね。とりあえず現物)打 六


7巡目
花陽 手牌
二三四赤五③④⑤233白白白 ツモ 4


花陽(これでテンパイ。真姫ちゃんの待ち牌はわかる。でも穂乃果ちゃんから『危険』を感じ取れない――! と、とりあえず――) 打 3


真姫「また2軒リーチ1発目から無スジ――!」


絵里(ふふふっ、私でもその3索は通せるわよ)


穂乃果「あははっ、花陽ちゃん面白いね! うんっ、やっぱりそうだよね――」 打 東


凛(普通に穂乃果ちゃんが打っていたら)


一二三七七八八九九東東南南 ツモ 東


凛(ツモ一盃口ダブ東チャンタ混一色ドラドラ! リーチをかけていたら数え役満ツモっていたんじゃないかにゃ――!?)

8巡目
花陽 ツモ 四 打 赤五


真姫(今度は赤5萬、スレスレのところ――!)


10巡目
花陽「ツモですっ。700,1300です」
一二三四③④⑤234白白白 ツモ 一


穂乃果「ふふっ」ジャラジャラ


真姫(赤5萬は切れて1-4萬は切らない理由がわからないわ……)


花陽(一応和了れた。でも前の局と同様、穂乃果ちゃんが何を考えて打っているかまったくわからない。――怖いです)


花陽  27100 (+4700)


穂乃果 21400 (-2300)


絵里 23000 (-700)


真姫 28500 (-1700)

7巡目
絵里 手牌
③④⑤⑤⑥⑦135999西 ツモ ⑧ 打 西


8巡目
③④⑤⑤⑥⑦⑧135999 ツモ 2 打 5


絵里(2-5-8筒待ち、でも――)
スッ ジィー


絵里(もう山には無さそうね)打 5


9巡目
絵里 ツモ 八


絵里(これだ――! 手応えあり)


絵里「リーチよ!」打 ⑧

11巡目
絵里「ハラショー! ツモよ! 裏1で4000オールね」
③④⑤⑤⑥⑦八123999 ツモ 八 裏ドラ ⑦


穂乃果「おぉー! さっすが絵里ちゃんだね! へぇー……」


真姫(エリーは基本、私と同じデジタル打ちだけれど、たまに効率を無視した打ち方をする)


真姫 手牌
②②②③④⑤⑧⑧⑧四四五七


真姫(でもエリーが2-5-8筒待ちを選んでいたら十中八九和了れなかったでしょうね。なんでそんな待ちを選んだの?)


絵里(不思議そうな顔をしているわね、真姫。この和了りはあなたのおかげでもあるのよ)フフフ


花陽  23100 (+4000)


穂乃果 17400 (-4000)


絵里 35000 (+12000)


真姫 24500 (-4000)

東3局 1本場 親 絵里 ドラ 九
凛(やっと穂乃果ちゃんの配牌が普通になってきたにゃ。それでも普通よりも断然手はいいほうだけどね)


5巡目 絵里 打 北
穂乃果「ポンだよー!」打 3


6巡目 花陽 ツモ 北
花陽(もう張っているんですね。穂乃果ちゃんは2-5索待ちかな……)打 北


7巡目 花陽 ツモ 赤5
花陽(穂乃果ちゃん鳴かなかったらこれで和了りなんじゃ――)


8巡目
穂乃果「ツモ、1000,2000の1本付けだよ!」
四五六九九⑦⑧⑨34 ツモ 5 ポン 北北北


絵里「早いわね」


穂乃果「でしょでしょー! 兵は神速を尊ぶ! だよね!」


絵里「あら、穂乃果にしては難しいことわざを知っているのね」フフ


穂乃果「海未ちゃんがたまに古い言葉を使って話してくるから覚えちゃったよー」


花陽(違和感のある和了り方。わざと手を安くしているような気がします……)


花陽  22000 (-1100)


穂乃果 21700 (+4300)


絵里 32900 (-2100)


真姫 23400 (-1100)


東4局 親 真姫 ドラ 六


10巡目
真姫 打 ⑧


絵里「それロンよ、2000点」
三四五六七八①②③⑥⑦66 ロン ⑧


真姫「はい」ジャラジャラ


絵里(先制テンパイだからリーチでもよかったんでしょうけれど……もう南場か。穂乃果の打ち筋がまったく見えてこないまま突入ね……)


花陽  22000


穂乃果 21700


絵里 34900 (+2000)


真姫 21400 (-2000)

南1局 親 花陽 ドラ 5

7巡目 
花陽 手牌
四五六七七七九134556 ツモ 7


花陽(テンパイした。まだ誰からの危険も感じないです……) 打 1


穂乃果 打 8


花陽(――! 穂乃果ちゃんが張りました。待ちは――)


8巡目
花陽 ツモ 三
花陽(こ、この牌です。3萬から嫌な気配がしますっ)打 九


花陽「ツモりました……4000オールですっ」
三四五六七七七345567 ツモ 三





真姫「ちょっと! なんでその手でリーチをかけないのよ! 普通は即リーでしょ!」


花陽「あ、あはは――」


凛(かよちんは絶対にリーチをかけないんだよね! 昔からずっと変わらないにゃー)


穂乃果 手牌
三四五六123789②②②


穂乃果「ふーん――なるほどね」ニヤリ


絵里(穂乃果が笑った……!?)


花陽  34000 (+12000)


穂乃果 17700 (-4000)


絵里 30900 (-4000)



南1局 1本場 親 花陽 ドラ ⑤


4巡目
穂乃果「……こっちだね!」
凛(で、出たにゃー。穂乃果ちゃんの意味不明な一打!)


5巡目
穂乃果 打 ⑤


6巡目
穂乃果「ふふふっ」打 ⑥


絵里 手牌
一二三三四五⑨⑨34557 ツモ 8


絵里(穂乃果の捨て牌がいかにも変則手。ここも流すだけでいいでしょう) 打 5


7巡目


花陽 手牌
②②②③③③④⑤⑥⑦246 ツモ 3


花陽(ど、どうしよう――!二人がテンパイ気配。絵里ちゃんと――穂乃果ちゃんかな?)


穂乃果 捨て牌
3東9②⑤⑥

絵里 捨て牌
西八九④⑧5


花陽(危険な感じがする牌は4-7筒と6-9索。穂乃果ちゃん、あの捨て牌で4-7筒待ちなんだ。やっぱり怖いです――。穂乃果ちゃんは満貫以上ありそうだし、ツモられても親被りで被害が出ます! ここは――!)打 6


凛「あっ!」

絵里「あら、花陽から出るのね。ロンよ、1000は1300点」
一二三三四五⑨⑨34578 ロン 6


花陽(よし、安く済ませたよ)


ガシャ

花陽「??」


穂乃果「あははっ、花陽ちゃんから出たかぁ。ごめんね、絵里ちゃん。頭ハネだよ!」


花陽「えっ!?」


穂乃果「ドラ3で8000は8300点!」
③④⑤赤⑤⑥⑦⑦⑦⑧⑧⑧66 ロン 6


花陽(4-7筒――6索待ちっ!?な、なんで――!)

真姫(捨て牌を組み合わせたら――)

②③④⑤赤⑤⑤⑥⑦⑦⑦⑧⑧⑧ ツモ ⑥

真姫(この形! 数え役満ツモっているじゃない! イミワカンナイ!)


絵里(花陽を狙い撃ちにするために私の待ちに合わせたの!? 花陽が私に差し込むことを予想して……!)


花陽  25700 (-8300)


穂乃果 26000 (+8300)


絵里 30900


真姫 17400

南2局 親 穂乃果 ドラ 8

花陽(お、落ち着こう。心を静めて……)


5巡目

穂乃果 手牌
四四34567888④⑤⑥


凛(この早さでドラ3の4面待ち! 早すぎるにゃ……!)


6巡目

花陽(うっ――!)

花陽 手牌
22556689四六六九九 ツモ 2

花陽(より感性を研ぎ澄ませるんだ……! 穂乃果ちゃんに危険なのは2-5-8索――そして4萬! もうチートイもデキナイノ!?)打 9


穂乃果「ふふっ、今度はこれかな」ツモ 五 打 四


凛(変則四面待ちから両面待ち――)

7巡目
花陽 ツモ 六
花陽(待ちを変えられた!今度は3-6萬?) 打 四


穂乃果「んー、えいっ!」ツモ 赤五 打 四
赤五五34567888④⑤⑥


8巡目
22255668六六六九九 ツモ 五


花陽(また待ちが変わったっ。2-5-8索、5萬待ち! 回さないと――)打 6


穂乃果(ふふっ。大変だねー、花陽ちゃん)打 ②

9巡目
花陽(もう引いてこないでっ――!)


ツモ 九

花陽(よかった9萬っ――!?)ゾッ

真姫 手牌
一二三四五六七八北北北発発

花陽(これも危険! 真姫ちゃんが3-6-9萬待ち――!)打 6


カチャカチャカチャ!

穂乃果「リーチだよ!」打 3


絵里(物凄く早い小手返し! でもツモ切りだったわよね?)


真姫(穂乃果がリーチなら私がダマな理由はないわね)


真姫「リーチ」打 ④

10巡目
花陽(もうやめてっ――!)ギュッ


花陽 手牌
222558五六六六九九九 ツモ 赤5

凛(おおっ、かよちん、回しに回してスッタン(四暗刻単騎)を張ったにゃー! あれっ、でもこれ――!)


穂乃果 手牌
五五34567888④⑤⑥


真姫 手牌
一二三四五六七八北北北発発


花陽(て、手牌が全部当たり牌――!)ゾッ


穂乃果「んー?花陽ちゃん、悩んでいる?ゆっくり考えても大丈夫だからね!」ニコッ


凛(え、えげつないにゃ!)


花陽(穂乃果ちゃんには振れない! っ――!)打 三


真姫「ようやく私も花陽から和了れたわ……ロン、一発ね。裏なしで8000点」裏 ④


絵里(2連続放銃! 今まで振り込むことがなかったあの花陽が――! 結果的には真姫が和了った。けれどもリーチをかける前、穂乃果と花陽は手出しの応酬だった。花陽は振り込まざる負えない状況に追い込まれたとでもいうの?)


絵里(ことりとは別ベクトルの強さ。そして希のような運量を味方につけた打ち筋とも違う気がする。底がまったく見えないわ……)


花陽  17700 (-8000)


穂乃果 25000 (-1000)


絵里 30900


真姫 26400 (+9000)

南3局 親 絵里 ドラ 四
花陽(怖い、穂乃果ちゃんが怖いよぉ――!)カタカタ


凛(かよちん……)


8巡目
花陽 手牌
三四五②②④④⑤赤⑤⑥445 ツモ ⑥


花陽(こ、今回は大丈夫だよね。まだ誰からも危険な感じがしないし――)打 4


凛(えっ、かよちん!?)


スッ
穂乃果「ツモだよ!」バチィイイ!


花陽「えっ、えっ!?」


パララララ……

穂乃果「3000,6000だよ!」
四赤五六④⑤⑥⑦⑦23456 ツモ 4

絵里「ね、ねぇ、穂乃果。花陽も4索出しているんだけれど」


真姫「何で見逃したの! 出和了りでも12000じゃない!」


穂乃果「んー? 穂乃果も見たけど花陽ちゃんの河には『何もなかった』よ」


真姫「な、何を言っているの――!?」


花陽(危険な感じはしなかったのにっ――! テンパイ気配がまったくわかりません――! 怖いよぉ……)ブルブル


花陽  14700 (-3000)


穂乃果 37000 (+12000)


絵里 24900 (-6000)


真姫 23400 (-3000)

オーラス 親 真姫 ドラ 北


9巡目
絵里「……リーチよ」
二二三三四四③④⑤⑥⑦⑧⑧


絵里(この2-5-8筒はツモれそうだけど……)


花陽(絵里ちゃんの待ちはわかる……。2-5-8筒だ。問題は穂乃果ちゃんだけど……)

10巡目
花陽 手牌
④⑤⑤⑥⑥⑦⑧東東東北北発 ツモ ⑧


花陽(発からは何も危険な感じはしない。今度こそ!) 打 発


穂乃果「……」スチャ タン


花陽(と、通ったんだ。よかったぁー……)ホッ


絵里「――ツモよ。裏1で3000,6000よ。これで私がトップね……」
二二三三四四③④⑤⑥⑦⑧⑧ ツモ ② 裏ドラ ④


穂乃果「あーあ、捲られちゃったぁー。 絵里ちゃんは本当に何でも出来るね! 麻雀も強いんだ!」アハハ


絵里(まったく穂乃果に勝った気がしないわ――明らかに穂乃果に譲られたトップ)


凛(――かよちん、その発も通ってないんだよ)

穂乃果 手牌
五五六六七七八八33北北発 


穂乃果(その発に和了る価値はない)パタリ


花陽  11700 (-3000) -38


穂乃果 34000 (-3000) +14


絵里 32900 (+12000) +47


真姫 17400 (-6000) -23

>>310
花陽  11700 (-3000) -38


穂乃果 34000 (-3000) +14


絵里 36900 (+12000) +47


真姫 17400 (-6000) -23

今日はこの辺で 思ったより時間かかってしまったなぁ

次回はちょっと間をあけると思います

眠気でミス連発

>>410ですね

今度こそおやすみ~

19時から上げていくでー 

>>411から

花陽(生きた心地がしない半荘でした……)


穂乃果「よし! 次の半荘に行こうー!」


真姫「ちょっと休みたかったし3位の私が抜けるわね」


花陽「あの……。私が……」


穂乃果「ありがとー! 真姫ちゃんー! もうちょっとだけ打ちたかったんだよね」


花陽(ダレカタスケテェー……)

真姫(私は流れとかオカルトとかは存在しないと今でも思っている。……ちょうどいい機会だわ。1半荘しか打っていないけど穂乃果も相当なオカルト打ち。   この目で見定めさせてもらうわ。あなたの打ち筋をね)


絵里「もう時間も遅いから東風にしましょうか。今日はこれでラストにしましょう」


穂乃果「うんっ、わかったよ!」


絵里(手加減してあの強さ……。穂乃果に勝つためには今まで以上の集中力が必要になりそうね……)


凛(穂乃果ちゃんと打つのか。ちょっと前の凛を叩いてやりたいよ! 穂乃果ちゃんは全然ヌルくなんかない。むしろその逆にゃ……。
  正直、打つのは怖いけど狙われていたかよちんの方がもっと怖いはずだから頑張らないと!)

東1局 親 絵里 ドラ 2
10巡目 絵里 手牌
④⑤⑥⑥⑦⑧2357発発中 ツモ 6


真姫(ドラ1テンパイ、リーチかしら)


絵里「……」打 3


真姫(テンパイを崩す必要あるの? エリーもよくわかんない……)


絵里(山に1-4索はもうないみたいね。花陽に4枚、凛に3枚っていったところかしら)


花陽 手牌
1114578③④⑥⑧西西


凛 手牌
44456二三四④⑥ チー 五四六

11巡目 絵里 ツモ 中
絵里「リーチよ」打 3


13巡目
絵里「ツモ! 裏1で4000オール!」
④⑤⑥⑥⑦⑧567発発中中 ツモ 発 裏ドラ ④


穂乃果「ふふっ……。やっぱり絵里ちゃんも面白いね……!」


凛「ドラターツ落としからのシャボ待ちにゃー」


絵里  37000 (+12000)


花陽  21000 (-4000)


穂乃果 21000 (-4000)


凛   21000 (-4000)

東1局 1本場 親 絵里 ドラ 西


絵里 配牌
234赤57③赤⑤⑥東東南北中 ツモ 北


絵里(好配牌ね。活かしていきたいところだけど) 打 南


4巡目
穂乃果「……そろそろこれ出しちゃおうかなー」 打 西


凛「ポン!」 西西西 打 九
③④⑤⑤135南南中 ポン 西西西


凛(……タイミング良すぎだよ。重なった瞬間にドラを出してきた。普段なら喜んでいるところだけど、穂乃果ちゃんからだと素直に喜べないにゃー……)


8巡目
凛「ツモ。3000,6000の1本付けだよ」
③④⑤⑤⑥⑦南南中中 ツモ 南 ポン 西西西


絵里 手牌
234赤567赤⑤⑥⑦東東南中


絵里(簡単に好配牌が潰された上に一歩間違えたら12000放銃か……)


凛(鳴いた後全部有効牌だったなぁ)


穂乃果「ふふふっ……」パタリ
一二三四五六89⑦⑨西白白


真姫(イミワカンナイ……。どうして対子のドラを捨てるのよ……)


絵里  30900 (-6100)


花陽  17900 (-3100)


穂乃果 17900 (-3100)


凛   33300 (+12300)

東2局 親 花陽 ドラ 3

4巡目 
穂乃果「うんっ、この辺かな」打 4


凛「チー」 456


6巡目
凛「ツモ! 2000オール!」
12378三四赤五北北 ツモ 9 チー 456


穂乃果「早いねー! はいっ」ジャラジャラ


花陽(わからないけれど、東風戦すらも最初は上がるつもりはないのかな? 凛ちゃんにわざと牌を流して和了らせている気が……)


穂乃果(さてと、ここからが本番だよ……)


絵里  28900 (-2000)


花陽  15900 (-2000)


穂乃果 15900 (-2000)


凛   39300 (+6000)

東2局 1本場 親 凛 ドラ ⑥
7巡目
花陽 手牌
一三四五六八②③④⑥⑥発発 ツモ 二


花陽(たぶん先制テンパイなはずだけど……。嫌な気配はまったくしません。穂乃果ちゃんだけが怖いけれど、大丈夫だよね……) 打 八


真姫「……!」


穂乃果「……」カチャ タン! 打 二

凛 手牌
一二三七八八九⑨⑨1 ツモ 3 チー 789


凛(張ったにゃー。かよちんからは振込みは期待できないし、絵里ちゃんも大概固いんだよね……。穂乃果ちゃんは……うん、出ないね。ツモ狙いにゃ)打 八


穂乃果「凛ちゃん、ロンだよー! 1300は1600!」
一二三七九③③④④⑤⑤99 


凛「にゃ!? 今テン!? やられたよー」


花陽(えっ! 張っていたの……! 何で気配が分からないの!?)


絵里  28900


花陽  15900


穂乃果 17500 (+1600)


凛   37700 (-1600)


東3局 親 穂乃果 ドラ 四

8巡目 穂乃果 打 5
凛「チー!」 534
123六六六白白北北 チー 356


凛(穂乃果ちゃんの親番は特にやばいにゃ……。さっさと流さないとね!)


9巡目 花陽 手牌
花陽 手牌
⑥⑦⑧⑨四五六七九24発発 ツモ 西


花陽(凛ちゃんが張っているのはわかる……。北白待ちかな? 持っていたらすぐに差し込むのに……) 打 西

穂乃果「……」カチャカチャ タン! 打 2


凛「来ないかなー! ……これじゃないにゃ!」 打 西


穂乃果「ふふっ、ロンだよ……!」ゴッ


凛「えっ!?」


穂乃果「チートイのみ、2400点だね」
224477一一三三④④西


凛「またかにゃ!?」ジャラジャラ

真姫(……二連続で花陽からの出和了りをスルーして凛を当てている。今テンじゃなくて直前の手出しはただの空切り)


花陽(全然分からない!?)


穂乃果「……花陽ちゃんはいつまで『逃げている』つもりなのかな?」ボソッ


花陽「……っ」ブルブル


花陽(怖い怖い怖い怖いっ……! やっぱり私から出た牌は全部見逃すつもりです……! このままだと凛ちゃんが山越しで狙われちゃう……)


絵里  28900


花陽  15900


穂乃果 19900 (+2400)


凛   35300 (-2400)

ちょっと休憩 22時過ぎにまた上げていくにゃ~

すみませぬー 明日また上げていきますわ……

>>433
確かにそうやね 中ツモってことにしておいてください

東3局 1本場 親 穂乃果 ドラ 七

11巡目
花陽(私が頑張らないと凛ちゃんがっ……!) 打 一


穂乃果「……」カチャ タン! 打 発


真姫(また見逃した! 徹底しているわ……)


凛(……たぶん凛、穂乃果ちゃんに狙われているよね。かよちんは穂乃果ちゃんのテンパイだけは分からないみたいだし……。一番山越しで狙いやすいもんね)


凛 二三四④⑤⑥⑥⑦⑧6788 ツモ 一

穂乃果 捨て牌
2西北4中5
八南東八西


凛(前順がかよちんの1萬。きっとこの牌、穂乃果ちゃんに通らないと思うにゃ。なら……!) 打 8


穂乃果「ごめんね、凛ちゃん。8索はロンなんだ!」


花陽「……っ」ギリッ


穂乃果「発ドラ3で12000の1本場だね……!」


二三四五六七七七発発発88 ロン 8


凛「1-4-7萬、8索待ち……!?」


絵里(また山越しロン……!)

花陽「何で……! 何で花陽から和了らないんですか! 何で凛ちゃんを狙い撃ちようなことをっ!」ガタン!


穂乃果「さっきも言ったけど、花陽ちゃんの河には『何もない』んだよ……。だって花陽ちゃんは麻雀を打ってはいないんだから」


花陽(麻雀を打ってはいない……? 何を言って……)

……
穂乃果『んー? 穂乃果も見たけど花陽ちゃんの河には『何もなかった』よ』

穂乃果『……花陽ちゃんはいつまで逃げているつもりなのかな?』
……

花陽(そうか、そうだったんだ――。私は……花陽はただ逃げているだけだったんだ。危険がわかる……。だからこそまったく勝負していなかった……。
   花陽にとっての麻雀は勝負するのが怖いからただ逃げまわるゲームだった……。そこに意思なんて存在していなかった)


花陽「……」


凛(かよちん? かよちんの雰囲気が変わったような……)



絵里  28900


花陽  15900


穂乃果 32200 (+12300)


凛   23000 (-12300)

東3局 親 穂乃果 ドラ ⑥
花陽(まずは自分を、私自身を変えていかないと)


6巡目 花陽
222456四五④⑤⑤⑥⑥ ツモ 六


花陽(いつもの私ならダマだけど……。臆病な自分とは一旦お別れ!)


花陽「リーチです!」打 2


花陽 捨て牌
北九③中二2(リーチ)


絵里「花陽が……!」


凛「リーチ!? 凛も初めてみたにゃ……!」

穂乃果「やっと花陽ちゃんの河に牌が見えたよ……! ふふっ」打 四


絵里(強い……! ど真ん中をノータイム!)


7巡目 
穂乃果「リーチだよ!」 打 赤五

穂乃果 捨て牌
西1⑨64四
赤五(リーチ)

8巡目
花陽「うっ……」打 ⑥


穂乃果「ロン! 一発で12000は12600点だよ!」
123七八九②③④⑥⑧⑧⑧ ロン ⑥ 裏ドラ 6


花陽「はいっ!」ジャラジャラ


花陽(これでいいんだ。振り込んでもいい。これが麻雀なんだから……!)ニコッ


絵里(振り込んだのに笑っている……)


真姫(花陽、頑張って穂乃果に一泡吹かせなさい!)



絵里  28900


花陽  2300 (-13600)


穂乃果 45800 (+13600)


凛   23000

東3局 3本場 親 穂乃果 ドラ ④

10巡目
穂乃果「……うんっ、リーチだよ!」打 南

⑧二東⑤四六
6④五南(リーチ)


凛「捨て牌がおかしすぎるよ! こんなの読めないにゃー!」 打 二

花陽(穂乃果ちゃんのテンパイが読めない理由がわかった。一つは穂乃果ちゃんが花陽を『無視』していたから。二つめは自分自身の問題、恐怖を克服できるかどうか……!)


花陽(待ちは分からない。だけど逃げるな……)
花陽 打 五


11巡目
花陽(降りたっていい、降りてもいいんだ。だけど……!)
花陽 打 ④


12巡目
花陽(逃げるな……! 絶対に逃げちゃだめなんだ!)


花陽「ツモです!」パシ


花陽「300 ,500の3本付けです!」
①②③⑤⑥⑦567七七七八 ツモ 八


穂乃果「へぇ……!」

花陽 捨て牌
一北東1②三
東八⑨五④

穂乃果(まず打 5萬で三色を捨て)
②③④⑤⑥⑦567五七七七 ツモ 八 打 五


穂乃果(打 4筒でタンヤオもドラも捨てての安牌連打しているね。しかもフリテンに受け変え……)
②③④⑤⑥⑦567七七七八 ツモ ① 打 ④


穂乃果 手牌
234888八九九九中中中


穂乃果(それでも穂乃果の和了り牌をツモってみせた……! なんて強い意思だろう……!)

絵里  28300 (-600)


花陽  5300 (+3000)


穂乃果 44000 (-1800)


凛   22400 (-600)

オーラス 親 花陽 ドラ ④
花陽(私の中で何がが……。うまく表現することは出来ないけれど、私のフィールドが広がった気がします)


8巡目
穂乃果 手牌
②②②④④⑤⑤赤⑤⑥4578 ツモ 6


真姫(穂乃果の運に限界はないの!? 牌たちが穂乃果に勝ってくれと言わんばかりに整ったテンパイ……! これが流れってものなのかしら……)


穂乃果(真姫ちゃん、麻雀はそんなに簡単なものじゃないんだよ) 打 ⑥

花陽「……穂乃果ちゃん」


穂乃果「んっ? どうしたのー?」


花陽「今、穂乃果ちゃんがトップだけど……。 『流れ』は穂乃果ちゃんにはないよね?」

穂乃果「あははっ……。どうしてそう思うのかな?」


花陽「穂乃果ちゃんは無理やり流れを拒絶して、牌を組み立ててきたよね……。きっと素直に打てば簡単に勝てたのに。現に穂乃果ちゃんはこの東風一回もツモ和了りをしていません……」スッ


花陽 手牌
③④⑧⑧⑧34666三三三 ツモ 2


真姫(どうするつもりなの、花陽。6索切りは穂乃果へ打ち込み。8筒か3萬切りでももう2-5筒は抑えられている……!)

花陽「リーチです!」打 ④


真姫(ドラ切りリーチ!? 三暗刻確定だとしてもドラ単騎でしょ!?)


穂乃果「……」ピクッ 


絵里(今ドラを鳴こうとしたの? でもやめたわね……)


穂乃果(このリーチ、動けない。いや、動いてはいけない)


花陽「穂乃果ちゃんが歪めた流れはもらいます……! そして……」


9巡目
花陽「私が勝ちます!」


カチャ
花陽「……ツモですっ! 8000オール!」バシィイイイイ!
③⑧⑧⑧234666三三三 ツモ ③

真姫(す、すごい! ありえない一打で即ヅモ……。でも)


真姫「花陽、2本足りないわよ。リーチ一発ツモタンヤオ三暗刻で6000オールじゃない?」


花陽「いや……」

コロッ
裏ドラ ③

花陽「8000オールですっ!」


凛「ドラ表示を見ないまま点数申告して、その通りになったにゃ……!」


絵里「ハラショー……!」


穂乃果「花陽ちゃんが3筒待ちを選んだ時点でこの局は花陽ちゃんが上がることが確定していたみたいだねー!」


穂乃果(きっとこの流れだとリンシャン牌は3筒。ずらしていたらもっと高かったかもね……)
次ツモ 三


絵里  20300 (-8000)


花陽  29300 (+24000)


穂乃果 36000 (-8000)


凛   14400 (-8000)

オーラス 1本場 親 花陽 ドラ ③
5巡目
穂乃果 手牌
五六六七八566778④南 ツモ ④


真姫(穂乃果のテンパイ速度が早すぎる……。これで流れとやらがないと言えるのかしら……)


穂乃果(花陽ちゃんの言ったとおり穂乃果には流れがない……。まだだね……! これじゃ和了れない) 打 南


花陽 手牌
22345三五③④⑤⑥⑦白 ツモ 四


真姫(花陽も早いっ! 5-8筒で三色!)


花陽(まだです……! ここじゃない……) 打 白

6巡目
五六六七八566778④④ ツモ ⑤


穂乃果「……」ジッ


穂乃果「……これだね」 


バジィ! 打 六


真姫(悩んだ上で花陽の当たり牌を躱した……。何故躱せるの……!?)


7巡目 
五六七八566778④④⑤ ツモ ⑥ 


穂乃果(うんっ……、ここでもないね!) 打 五


22345三四五③④⑤⑥⑦ ツモ ⑦


真姫(掴まされた!)


花陽(落ち着こう……! 当たり牌だけを察するのではなく、ただありのままの牌を感じるんだ……!)打 ⑥


真姫(二人とも面白いように牌を躱しつづけていくわね……!)

8巡目
22345三四五③④⑤⑦⑦ ツモ 6 


花陽(ここでもありませんっ……!)
パシィ 打 2


真姫(息をするのも忘れそうな激しい攻防だわ……!)
9巡目
カチッ
六七八566778④④⑤⑥ ツモ 4


穂乃果「……」打 ④


真姫(これでオナテン……!)


10巡目
六七八4566778④⑤⑥ ツモ 6


穂乃果(ここまですぐ牌が打てない麻雀も久々だよ……! 3-6-9待ち……。いや、これだね!)打 8


真姫(3-6 7索待ち……)


23456三四五③④⑤⑦⑦ ツモ 3


花陽(これは打てない……! なら!)打 2

11巡目
六七八4566677④⑤⑥ ツモ ⑦


穂乃果(さっきまでの花陽ちゃん相手なら、穂乃果がこんな牌を掴むことはなかっただろうなぁ……。ふふっ、ほんっとうに面白いや)ニコッ
バチン! 打 4


12巡目
絵里 手牌
24二三四③③④赤⑤⑥⑦⑧中 ツモ 3


絵里(先程から穂乃果と花陽は手出しの応酬……! リーチはかけづらい) 打 中


凛 手牌
発発①②②⑧⑨⑨⑨東東東中 ツモ 発


凛(四暗刻一向聴にゃ! まだ凛も諦めないよ!)打 中


六七八566677④⑤⑥⑦ ツモ ③


穂乃果(もうちょっとだね……!)打 7


33456三四五③④⑤⑦⑦ ツモ ⑥


花陽(まだですっ! もう少し!)打 ⑦

13巡目

ゴォオオオオ!
六七八56667③④⑤⑥⑦ ツモ 8


花陽(この威圧感っ……! 来るっ!)


穂乃果「さぁ……。勝負(リーチ)だよ!」


バチィイン! 打 5

花陽(これが本当の『勝負』なんだ……!)


33456三四五③④⑤⑥⑦ ツモ 3


スゥ ハー
花陽「……勝負(リーチ)です!」
パシィイン! 打 6

14巡目
234二三四③③④赤⑤⑥⑦⑧ ツモ ⑤


絵里「……」


真姫(目を閉じている?)
カッ


絵里(2人の勝負に水を差すのも悪いけれども、私も簡単には負けてあげられないわ)


絵里「ハラショー! 私もリーチよ!」打 ③


真姫(ドラ切りリーチでオナテンにした! エリーの読みの精度は何なのかしら……!)

カチ
発発発①②②⑧⑨⑨⑨東東東 ツモ 東

凛(ここまで来たら後には引けないよね!)


凛「カンするにゃ!」暗槓 東東東東 新ドラ ③


発発発①②②⑧⑨⑨⑨ ツモ ⑧ 東東東東


凛「四軒リーチは流れない決まりだったよね! リーチにゃ!」打 ①


真姫(こんな偶然あるの!? 全員が同じスジの待ち!)

花陽(もう一歩足りなかった……。だけど麻雀がここまで楽しいものだったなんて知りませんでした。次は……)バタッ


凛「かよちん!? 大丈夫!?」


花陽「スースゥー……」


真姫「どうやら寝ているようね……」


穂乃果「極限まで集中していたみたいだからねー。今は休ませてあげようよ」


絵里「ええ、そうね。今日はここまでにしましょう。花陽が起きるまで待っていましょうか」

真姫(見ていただけの私も疲れが間欠泉のように湧いてきたわ……。今日はぐっすり寝られそうね。花陽はあと一歩で勝てそうだったけれど……)


穂乃果「……ごめんね、凛ちゃん。狙い撃ちするような真似しちゃって」


凛「いいよいいよ! イジワルでやったんじゃなくてかよちんのためにやっていたんだよね! だったら全然気にしないにゃー!」


穂乃果「ありがとう、凛ちゃんー!」ダキッ


凛「熱いにゃー! 離れてよー!」バッ


真姫「普段、あなたも同じことをやっているけどね」


真姫(穂乃果の麻雀、いや皆の麻雀を見てわかった。確率以外の要素もリアルだと存在するのね……)

…………

B卓
オーラス 親 海未 ドラ ⑧


3巡目
海未「リーチです!」ニコリ
⑨②①(リーチ)


希「さっきから早すぎちゃうん?」打 ⑨


にこ「全局一列目でリーチかけてツモっているじゃない!」 打 南


ことり「……」


ことり(やっぱりずらすことも出来ない。ことりには穂乃果ちゃんみたいに完成された流れは崩せない……)打 ①

海未「……来ました! 一発ツモです!」パタ


⑤⑥⑦⑧⑧556677五六 ツモ 七 裏ドラ ⑦


海未「リーチ一発ツモタンピン三色一盃口ドラドラ……裏1で12000オールです!」ニコニコ


希「パーフェクトゲームやね……」


にこ「バカヅキすぎる……。こんなのどうしようもないわ。大体リーチをかけなくても十分すぎる手なのに……!」


海未「両親からはこのような手が来た時には真っ直ぐ打つように教わりましたから……。それに穂乃果の言葉を借りるなら」


ことり「『いい手が入ってるのに曲げちゃったら麻雀の神様に怒られちゃうよ!』だよね」


海未「そうです。理解不能な穂乃果の麻雀ですがこればかりは同意します。ふふっ」


希「ほな向こうの卓も終わっているようやし、合流しよかー」

本当に短いけど今日はここまで。時間が取れなくてスマヌ

18時過ぎから上げていこうと思います

デジタル講座とスレ分けたほうがいいかね? 流れぶった切っている気がするし

ご意見あればよろしくお願いします

ちと投稿が遅れますー 21時以降にやりやす 
すみません許してください……

真姫ちゃんのデジタル講座 3! 鳴き編

7巡目 ドラ 2

真姫「……」打 一


凛「チー!」 
四六七九九33③⑤⑦ チー 一二三


9巡目 
真姫「リーチよ」打 五


西南⑧1(一)西  
五(リーチ)
*()は鳴かれた牌


凛「んっー、チー!」
七九九33③⑤⑦

凛「安牌がないよ……。通れ!」打 九


真姫「通さないわ。ロン」
789④⑤⑥⑦⑧⑨二二七八 ロン 九


凛「た、高めに振ったにゃ――!」


真姫「さて裏ドラはっと」

コロッ 一


真姫「悪いわね。12000点よ」


凛「そんなぁ……。裏乗せとか卑怯だよ!」グスン


真姫「これが門前者の特権よ」フフン

海未「凛は和了率も高いですが、放銃率も高いですね。鳴き重視だから仕方ないかもしれませんが」


真姫「逆に海未は鳴かなすぎな気がするけれどね」


ことり「んー、今回は鳴き一通の仕掛けかな?」


真姫「凛、ちょっと牌を見せてみなさい」


凛「あともうちょっとだったんだけどなぁ」パタリ
七九33③⑤⑦ チー 五四六 一二三 

真姫「……凛、この仕掛けはダメよ、ダメダメ」


凛「ちょっとネタが古くないかにゃー」


真姫「なっ! い、いいじゃない。言ってみたかったんだから!」カオマッカ


凛「まぁそんなことはどうだっていいよ。なんでこの仕掛け方はダメなの?」キョトン


真姫「どうだってって……。ゴホンッ。愚形ドラなし三向聴から仕掛けていることよ! リスクが高すぎるわ!」

ことり「一般的には仕掛けるときは『二向聴から』って言われているよぉー。三向聴から仕掛けちゃうと今みたいにテンパイする前にリーチがかかっちゃう場合があるからね。
一向聴の場合は門前との兼ね合いもあるから難しい場合があるし!」チュン!


真姫「別に鳴くことが悪いことじゃないわ。むしろまったく鳴かない海未のほうが問題があるかもしれないわね」


海未「わ、私ですか? 真姫だって門前で仕上げていることが多いじゃないですか……」


真姫「私だって鳴くべきところは鳴いているわよ。じゃあここで海未と凛に問題」ガチャガチャ

1.9巡目 3索を鳴くかどうか ドラ 二
246二二四五六④⑤⑥455


2. 11巡目 9索を鳴くかどうか ドラ 1
六七八56678⑥⑦発発発


3.7巡目 場に九萬が2枚。六萬を鳴くかどうか ドラ ④
四四五七八八345④赤⑤⑥⑥ 


真姫「あなたたちならどうする?」

凛「全部鳴くに決まっているよ! 早いに越したことはないね!」


海未「ふふっ、何を言っているんですか、凛は。1と2ともに三色が狙える手牌。鳴くのは勿体無いです。3は良形で巡目も早い。ここで6萬を鳴かなくとも門前で張れるでしょう。つまり! 全部鳴かないのが正解です! どうでしょう、真姫!」ドヤッ


真姫「ファイナルアンサー?」


海未「ファイナルアンサーです」ドヤァ


凛「ふぁいなるあんさー!」ニャ!

真姫「……」


海未、凛「「ゴクリッ」」」


真姫「……」ジィー


海未「早く答えてください!」


凛「溜めすぎだよ!」


ことり(結構真姫ちゃんってお茶目なところがあるよねぇ)ニコ


真姫「……凛、正解よ! 思う存分、このような手は全部鳴きなさい!」

凛「やったにゃー!」ガッツポーズ


海未「何故なのですっ……!」ガシャリ


真姫「はぁ……。だから焼き鳥が多いのよ」タメイキ


海未「最近私に対しての当たりが強くありませんか!?」


真姫「……ことり、説明してあげて」

>>497 すみません 修正 
246二二四五六④⑤⑤⑥⑦

ことり「ことりが? わかったよー。海未ちゃん、打点も重要だけど、まず和了れなければ意味がないよね? もう河2列目に差し掛かっているから誰かにテンパイが入っていてもおかしくないよ」


ことり「1の場合、ここから自力でテンパイするにはあと7~9巡で張れたらいい方じゃないかなぁ。一巡あたりに有効牌を引く確率は10%ぐらい。これじゃ他の人に上がられちゃうか流局しちゃうよね。カンチャンが埋まってもこの確率だから、鳴いて3900テンパイした方がいいねっ!」

ことり「2も同じ理由かな。1よりはテンパイしやすいけど、門前で張っても必ず三色になるとは限らないよね?三色が無ければリーチをかけても2600止まり。だったらテンパイを取ったほうが断然有利だよー」


海未「た、確かにそうかもしれませんが……」


真姫「ことりが言ったとおり、どんなにいい手でも和了れなきゃ意味ないの。だから一概には凛のような考え方を否定出来ないわ」


ことり「3だと一番高くてタンピン三色ドラドラって所かな。でも自分が引きたい牌ってなかなか思うように引けないよね?」


海未「ですね……。穂乃果のように牌が引けていたら負ける気がしませんよね……」ガクリ


真姫「ピンポイントで引きたい牌を引く確率は1巡あたり約3%よ。なら3の場合、私なら鉄鳴きよ。この手、六萬は*急所。ここを鳴けたら有効牌が10種31牌。すぐにテンパれそうね」


*急所=自力でツモることが難しい牌。カンチャン、ペンチャンなど

凛「有効牌の計算なんか出来ないにゃー……」


真姫「別にいいのよ。このような状況の時は鳴いたら有利ってことがわかれば」


海未「やはり鳴いていかないと勝てないんですね……。でも私はどうしても鳴くことに抵抗があるといいますか」ウツムキ


ことり「……デジタル的にはそうかもしれないけれど、海未ちゃんの好きなように打つことが一番じゃないかな? 海未ちゃんのそういった打ち方、ことりは好きだよー」ニコ


海未「す、好き!? 何を言っているのですか!?」アタフタ


ことり「う、海未ちゃん、落ち着いて」アワワ

真姫「……はぁ。結論を言えば8巡目以降は門前よりも仕掛けてテンパイを目指すのが基本有利よ。チー聴、ポン聴出来るなら尚更ね。親だと特にそう。和了連荘があるルールだと親継続の価値が高くなるわ」


凛「やっぱり凛の考え方は間違っていなかったんだね!」


真姫「ただし! 最初の凛の仕掛けのような真似はしてはいけないわよ!」


凛「今後気をつけるよー」


真姫「なるべく仕掛けるときも良形でテンパイすることを心掛けてね。鳴くなら急所から鳴いていくことがベストよ」

真姫「一旦纏めるわよ」

・三向聴からの仕掛けは基本NG! 仕掛けるならば二向聴から!


・門前で張ることは意外と難しい。だから8巡目以降はポン聴、チー聴をすること!


・鳴くならなるべく急所から鳴いて良形テンパイを目指そう!

真姫「本来なら他家の仕掛けも考慮して打たなくてはいけないけれど、ざっくり説明するなら、一列目の3鳴き、10巡目以降の2鳴き、終盤、つまり13巡目以降の1鳴きは50%以上の確率でテンパイしているわ。その時、攻めるかどうかは自分の手と相談して決めなさい」


凛「どんな手だったら攻めていいの?」


真姫「状況によるから何とも言えないけど、鳴きでテンパイしていると思われる相手には基本的に3900以上の両面か5200以上の悪形なら攻めていいわ。私個人の考えなら2000点の良形でも押していいとは思うけど。ノミ手や悪形ならやめておいたほうがいいかもね。
『テンパイしていない状態』で攻めるのは自分の手が高くない限り、やめておきなさい」

凛「へぇー。押し引きもあるんだね」


真姫「前のデジタル講座でも話したとおり、麻雀は攻めよりも受けよ。出来る限り放銃を避けて、順位を上げていきましょう」


真姫「ふぅ……こんなところね。基本を抑えておけば勝率はぐっと上がるわ。今までのデジタル講座では全部読んでくれたなら、もう初心者脱却できる状態にまでなっているのではないかしら」


凛「おつかれさまにゃー!」

今日は早く帰ってこれたんよ! スピリチュアルやね!(ゴリ押し)

上げていきますね

>>480から

花陽「スヤスー」


希「花陽ちゃん、寝ているん?」


絵里「ええ、疲れちゃったみたいね」


凛「穂乃果ちゃんとの死闘を闘いぬいたからにゃー」


ことり「そっかぁー。……結果、見せてもらえるかな?」


真姫「はい、これよ」パサッ


ことり「ありがとねー。ふーん、そうだったんだ……」

花陽「……んっ、あれっ……。寝ていたの……」


真姫「急に倒れるから心配したわ」


花陽「ご、ごめんなさい。心配かけちゃって」ガバッ


絵里「謝らなくてもいいわよ。花陽も起きたことだし帰りましょうか!」


穂乃果「うんっ! 今日は皆と打てて楽しかったよー!」


にこ「もう今日は早く帰って寝たいわ。あっ、買い物しなきゃいけなかったんだ……! 先に帰るわね! お疲れ様!」


希「おつかれさんー。またねー」

――帰り道――
凛「今日のかよちんはすごかったにゃー!」


真姫「そうね。いい意味で変われたんじゃないかしら」


凛「そうそう! かよちんがリーチするなんて驚いたよー」


花陽「いつまでも逃げていちゃいけないなと思って……。麻雀も他のことも」


真姫「そう。……麻雀って、面白いわね」


花陽「うん、そうだね」


真姫(リアルとネットではここまで隔たりがあったなんて思いもしなかった……。私に足りないもの、それは『感性』。ではどうやってそれを手に入れるのか……)

真姫(それは自らを危機的状況に追い込むことじゃないかしら。遊びじゃない、本当の勝負の場所に……!)

――真姫 自宅――
ガチャ
真姫「ただいま」


真姫 母「おかえりなさい、真姫ちゃん」


真姫 父「おかえり」


真姫「あれっ、パパがこんな早い時間に帰ってくるなんて珍しいじゃない」


真姫 父「たまには休んでくれって周りから言われてな」


真姫「ただでさえ働き過ぎているんだからたまにはいいんじゃないかしら」フフッ


真姫 母「早く鞄置いて着替えてきなさいー。ご飯にするわよ」


真姫「はーい」

――食事中――
真姫 母「久々に家族3人で夕食を取れたわねー。さぁいっぱい食べましょう」


3人「「「頂きます」」」


真姫 父「……アイドル活動、頑張っているかい」


真姫「ええ、そのことなんだけど」


事情説明中……


真姫 父「大会が麻雀で決めることになっただと……」


真姫「そうなの、ちょっとパパにお願いがあって……」

カクカクシカジカ
真姫 父「……わかった。だが、責任は自分で取ること。後、勉学も今以上に取り組むことが条件だ」


真姫「わかっているわ。ありがとう、パパ」


真姫(こうでもしないと私は成長できない……。私も穂乃果たちが『見えているもの』を見てみたい)


真姫 父(……どうもおかしい。アイドルの大会が普通麻雀大会になるか? ……どうやら裏がありそうだな)

飯食ってきますわー

22時過ぎにまたよろしくオナシャス

――翌日 土曜日 夜 とあるマンション――
ガチャ

マスター「いらっしゃいませ」


真姫「紹介で来たものです。今から打てますか?」


マスター「こりゃ随分と若い……。今ちょうど一卓欠ける所ですね。もう少しお待ちいただけますか」


真姫「はい、わかりました」

マスター「では今のうちにルール説明をいたしますね。東風戦、25000点持ちの30000点返し、赤なし、1本場1500点、1000点1000円、順位ウマが1-3、ビンタが3万となっております」


*ビンタ=最初の持点(配給原点)を越えた人と下回った人との間での支払いが倍になる一種の「ウマ」のこと。配給原点のことをクビともいう。


真姫「はい」


真姫(ビンタ麻雀……。ことりが最も得意としそうなルールね)

アァークソ! カエルワ!
マスター「ありがとうございましたー。……お待たせしました、ご案内します」


真姫(手持ちは50万、一人沈みの2ラスで溶けるわね……)


おっさん「おおぉ……えれぇ美人じゃねぇか」スパー


メガネ「……水商売って感じでもなさそうだな。若くて綺麗な嬢ちゃんがこんなところにねぇ」クィ


マダム「っち……」タバコスパー


真姫「よろしくお願いします」ペコリ


真姫(あー、タバコ臭っ。こんなことで集中力を乱されては話にならないわ……)


おっさん「そこの席、冷えきっているから注意したほうがいいぜぇー」

東家 真姫


南家 メガネ


西家 おっさん


北家 マダム


東1局 親 真姫 ドラ 2

真姫 配牌
13479一二四六⑤⑥西北発


真姫(確かに配牌が重いわね……。『そんなオカルトありえません』って言いたいところだけど)


7巡目
おっさん「お、ツモだ。700,1300」
23456一一六七八③④⑤ ツモ 4


真姫(……なるほどね。普通だったら即リーだけど、ビンタありだからリー棒を出してしまうとクビが切れてしまうからリーチしないのね)


真姫   23700 (-1300)


メガネ  24300 (-700)


おっさん 27700 (+2700)


マダム  24300 (-700)

東2局 親 メガネ ドラ ⑦
5巡目
マダム「チー」 456 打 5

8巡目
真姫 打 三
マダム「ロン、2000点よぉ」
四五⑤⑥⑦67888 ロン 三 チー 456


真姫「はい」ジャラ


真姫(クビを確保したいための早仕掛けか)


真姫   21700  (-2000)


メガネ  24300  


おっさん 27700  


マダム  26300  (+2000)

東3局 親 おっさん ドラ 八

9巡目
メガネ「リーチ」打 4
南北8⑨⑦1
発③4(リーチ)


真姫(9,7筒は手出し。端から3筒、そして最後に4索切りリーチね……。普通に2-5索待ちに見えるけれど、どうかしら)


おっさん「リーチかい。振れねぇな」打 ③


マダム 打 8

10巡目
真姫「……」 打 ⑨


メガネ「一発っ! ……ないか」打 北


おっさん「安全に対子落としっと」 打 ③


マダム「同じく安牌」打 8


真姫「……」 打 ⑦


11巡目
メガネ「ツモ、1000,2000だな」
③④⑤⑨⑨一二三34発発発 ツモ 5 裏ドラ 7


真姫(……ふふっ)


真姫   20700  (-1000)


メガネ  28300  (+4000)


おっさん 25700  (-2000)


マダム  25300  (-1000)

オーラス 親 マダム ドラ 六

10巡目
おっさん「うっし! ツモ、2000,4000でラストだ」
222567三四五六六④⑥ ツモ ⑤


マダム「あぁんもう! クビが切れたわ!」


真姫「……」


真姫   18700  (-2000) -19万1000円


メガネ  26300  (-2000) +9万6000円


おっさん 33700  (+8000) +20万4000円


マダム  21300  (-4000) -10万9000円

おっさん(ねえちゃん大したことねぇな。手持ちカラッカラにしてお持ち帰りできるかもなぁー)フヘヘ


メガネ(一回も鳴かず、リーチもかけずか。予想通りっちゃ予想通りだが、今日は嬢ちゃんから搾り取らせてもらうとするか)フヒ


マダム(っち! でもあの若い子、顔だけで雀力はあまりなさそう。麻雀打ってるんじゃなく男に媚を売っている方が似合っているんじゃない)グフフ

真姫(こんな短時間で19万が飛ぶ世界……。でも状況は把握したわ。緊張も取れたし、高レートだからどんな実力者がいるかと思っていたけれど……)


真姫(この程度のレベルじゃ――とても私の敵にはならないわ)フフッ

2回戦 オーラス 親 真姫 ドラ ⑤


メガネ  27300  


おっさん 29100  


マダム  26500 


真姫   17100  
マスター(お嬢さん、またラス前で厳しい状況だな)


真姫 配牌
四六七①②⑥⑧24578東西


真姫(手がどうしても入らないわね……。こればかりは運だからしょうがないけれど。今日の私は『流れ』がないと言い換えたほうがいいかしらね……ふふっ)打 西

8巡目
六七八①②⑥⑥456778 ツモ 9


マスター(1,2筒落としで手変わり待ちか?)


真姫(三面じゃ張れないか、だけど)


真姫「リーチ」打 7
西北四2⑧東
二7(リーチ)


真姫(即リー安定ね。どうせ読みも関係なしにベタオリする人ばかりだし)

メガネ 手牌
24567二二二三四五⑧⑧ ツモ ⑤


メガネ(うっ、嬢ちゃんの初リーチか。一発目からドラかよ……。こいつは打てねぇ)打 2


マダム 手牌
③④⑤⑥⑧五六七46北北北 ツモ 3


マダム(あの子のリーチに3-6索は押しにくいわぁ……)打 ⑧


おっさん 手牌
③④⑥⑦⑧23444 チー 567 ツモ 五


おっさん(ねぇちゃんの親リーか……1巡だけ押すか? いや、4000オールツモられてもクビが残るし降りたほうがいいな)打 2

次順
メガネ 手牌
4567二二二三四五⑤⑧⑧ ツモ 3


メガネ(クソッ! ツッパとけばだったか!) 打 7


マダム 手牌
③④⑤⑥五六七346北北北 ツモ ⑦


マダム(裏目ったわぁ……!)打 北


おっさん 手牌
③④⑥⑦⑧3444五  チー 567 ツモ ②


おっさん(くっ、しゃーねぇよなぁ……、親満振ったら俺がラスだし)打 ⑧


真姫(案の定、ベタオリ。僅差だから尚更振りたくないでしょう。……人を見て打つ、これはリアル麻雀ならではね)

14巡目
真姫「ツモ、裏1で2000オールです」
六七八①②⑥⑥456789 ツモ ③ 裏ドラ ②


メガネ(ただのヘボリーチかよ……)


おっさん(こんなリーチに降ろされるとは……。やっぱりねぇちゃん麻雀うまくねぇな)


真姫(流局で御の字だったけど、ツモれて裏も乗った。少しツキが回ってきたかしら……。ふふ、自分でも笑っちゃうようなアナログ的な考え方ね)


メガネ  25300  (-2000)


おっさん 27100  (-2000)


マダム  24500  (-2000)


真姫   23100  (+6000)

オーラス 1本場 親 真姫 ドラ 3


6巡目 真姫 手牌
三四22345678②④⑥ ツモ ③


マスター(絶好のツモだな。5800でも逆転だが、最大で三色まで伸びる手)


真姫「……」


マスター(何を悩んでいるんだ? ノータイムで打 6筒でいい場面だろう)

メガネ 捨て牌
⑨三西一②


おっさん 捨て牌
南六中二4


マダム 捨て牌
西⑨四1⑧


真姫(この2-5萬、和了れない。エリーみたいな観察眼は私にはないけれどもこの程度の相手なら読める)


真姫(下家の三萬の切り出し場所が左端から4番目、一萬ツモ切りから二萬暗刻濃厚。
   対面は六萬の後、二萬手出し、345の三色。
   上家は四萬切り出しが早く、その後に1索を手出し。つまり四萬付近の萬子を使っている可能性が高い)打 四
  

メガネ 手牌
二二二④⑤246799発発


おっさん 手牌
三四五①①③⑤⑨⑨⑨345


マダム 手牌
四五七八九345688④④


マスター(テンパイを崩した!? いや、2-5萬はほぼ抑えられている! この巡目で他家の手を読みきっているのか!)

7巡目 ツモ ⑧
真姫(これね……! 100%、7筒は山に全生きよ)


真姫「リーチ」打 三


10巡目

ギュッ
真姫「ツモ、4000は4500オールです」バシン
22345678②③④⑥⑧ ツモ ⑦


マダム「3、4萬ターツ落としでカンチャン待ちぃ!?」


メガネ「2-5萬待ちのダマでいいじゃねぇかよ」


おっさん「訳が分かんねぇ……」


真姫(『訳が分からない』ね……。本当にイミワカンナイ打ち筋を見たことない発言ね。レベルが低いわ……まぁ私も少し前まではそうだったけれど)


真姫(私はイミワカンナイ打ち筋を理解するためにここまで来ているっていうのに。わかんないことを思考停止してそのままにしたらただのデクだわ)


メガネ  20800  (-4500)  -7万9000円


おっさん 22600  (-4500)  +3000円


マダム  20000  (-4500)  -16万


真姫   36600  (+13500) +23万6000円

もう寝ないと……また明日か明後日に上げますわ

連日更新にゃー!

22時過ぎからいっくにゃー!

>>537から

3回戦
東1局 親 おっさん ドラ ①


4巡目 おっさん 打 九


マダム「チーするわぁ」


6巡目 おっさん 打 八


マダム「それもチーだわぁ」


おっさん「染めかい。もう出さねぇぞ」


7巡目
真姫「……」打 発


マダム「ポンだわぁー」


メガネ「勘弁してくれよぉー、嬢ちゃん」

やべ混乱している >>550からです

8巡目
真姫「リーチ」打 四


マダム「ロンよぉ、3900」
二三白白 ポン 発発発 チー 六七八 九七八


真姫「はい」ジャラ


おっさん「ねぇちゃんよぉー、三鳴きの染め相手にそれはどうなんよぉ」


真姫 手牌
四五六①①②③④⑦⑧123


真姫(リスクとリターンを考えての結果。何も不思議なことではないわ)パタリ


おっさん 25000    


マダム  28900  (+3900)  


真姫   21100  (-3900) 


メガネ  25000   

東2局 親 マダム ドラ 三


6巡目 
おっさん「リーチだ!」打 一
12345699二三四発発

西①③⑨八一(リーチ)


真姫「……」打 ①


7巡目
真姫「……」打 ②


メガネ「さっきから攻めているなぁ」


マダム「さっさと当たっちゃいなさいよぉ」

8巡目
真姫 打 ④


おっさん「俺のリーチが怖くねぇのかよ……」


9巡目
真姫「リーチです」打 七


10巡目
おっさん(なんなんだこのねぇちゃん……。リーチに対して躊躇いが一切ねぇ……! うっ、無スジ!)打 2


真姫「ロン、8000点です」
三四五六六⑥⑦⑧34567 ロン 2 裏ドラ 南


おっさん「全ツ麻雀かぃ。いつか後悔する時が来るぜぇ」


真姫「そうですか。気をつけておきます」


真姫(今回のケース、通る場所と思った場所以外打っていないけれどね)


おっさん 16000  (-9000)


マダム  28900 

  
真姫   30100  (+9000) 


メガネ  25000   

東3局 親 真姫 ドラ 南
真姫(よし、手も良くなってきたわ)


5巡目
真姫「リーチ」
西東15②


メガネ(テンパイが早い……! 安牌がねぇ……スジッ!)


真姫「ロンです、裏が2索で18000点」
②③④22567一二三南南 ロン 2 裏ドラ 2


メガネ「うっ」


マスター(最初からシャボ待ち狙いの打ち方……。より釣り出しやすいように1索を先切りしている。この子、強いぞ)


おっさん 16000 


マダム  28900 


真姫   48100  (+18000) 


メガネ   7000  (-18000)

東3局 1本場 親 真姫 ドラ 七


5巡目
マダム(調子づいちゃってぇ……。早く勢いを止めてやらないとぉ)打 六


真姫(門前に拘るつもりは更々ない)


真姫「チー」 六七八

6巡目 メガネ 打 8


真姫「ポン」 打 7


8巡目
真姫「ツモ、1000オールは1500オール」
35②②⑤⑥⑦ ポン 888 チー 六七八


マスター(早い! 決着が2列目以内にほぼついている!)


おっさん 14500  (-1500)


マダム  27400  (-1500)


真姫   52600  (+4500) 


メガネ   5500  (-1500)

東3局 2本場 親 真姫 ドラ 発
真姫(これが『流れ』がある状態なのかしら。手がどんどん入ってくる)


8巡目
真姫「ツモ、6000は7000オール、ラストですね」
123789⑨⑨⑨白白発発 ツモ 白


おっさん 7500  (-7000) -9万2000円


マダム  20400  (-7000) +0円


真姫   73600  (+21000) +27万2000円


メガネ   -1500  (-7000)  -18万

メガネ「チッ、バカヅキやがって」


マダム「こ、こんなバカヅキいつまでも続かないわぁ。さぁ次よ、次ぃ!」


おっさん「そ、そうだなぁ! 勝ち逃げは許さねぇぞ、ねぇちゃん!」


真姫「では続行ですね……」


真姫(今回は出来すぎだった。でも麻雀は長時間打てば打つほど実力差が出てくる……。負ける気がしないけど、ちょっとだけ良心が痛むわ)

真姫「ツモ、1000,2000」


真姫「ロン、5200」


マダム「ううっ」


真姫「ツモ、1300,2600」


真姫「ロン、1300」


メガネ(は、早すぎるっ)


おっさん(まったく追いつけねぇ)


マダム(どうなっているのよぉ……)

真姫「ツモ、2000,4000でラストです。……まだ続けますか?」


メガネ「や、やめだ。もう金がねぇ……」


マダム「……もう二度とあなたとは打たないわぁ!」バンッ 金置く


おっさん「……マスター、とんでもないねぇちゃん紹介されちまったな」金 バン! 

真姫(……物足りない。これじゃ全然成長できていない)キャリーバッグに金詰める


マスター「……驚いたよ。ここまで完勝するとは思ってもいなかった」


真姫「……そうですか。ではまた明日お伺いいたします」スタスタ


真姫(今日はただ私の実力が相手より大きく上回っていた結果。……どうしようかしら、このお金)


真姫 勝ち金 +106万4000円

翌日 日曜日 とあるマンション

真姫「ツモ、ラストです」


リーマンA「もうこれで抜けるわ……」金バサッ


リーマンB「俺もだ……」金ドサッ


リーマンC「……当分、この店に来るのは控えるわ、悪いな、マスター」バサッ


真姫「……」キャリーケースにお金を詰める


真姫(まったく歯ごたえがない……。お金を稼ぐだけならこの店で打っていればいいでしょう。でも私の目的は端からお金なんかじゃない)


真姫 勝ち金 +79万8000円

真姫「……あの、マスター。他の所を紹介してもらうことは出来ませんか?」


マスター「ここから二駅先に2-2-6のビンタ5万円の店がある。……君はお金目的で麻雀を打っているわけじゃなさそうだ。……目的はなんだい?」


真姫「それは――」

真姫「私がいる今の領域からより一段と高みへ、今の私よりもより一層強く、ただそれだけですよ」ニコリ


マスター「……」ゾクッ


真姫「今日はもう帰りますね。ありがとうございました」


バタリ
マスター「ふぅ……」タバコプカー


マスター「最近の若い子は化け物だな……。だが上には上がいる。彼女の麻雀はデジタルの最高峰だろう、おそらく今紹介した店でも決して負けはしない……。だが、言い返せばそれだけだ」


マスター「確率では測れない領域に真の強者は存在する……!」

今日はこの辺でラストです

よっし帰宅したぉ
22時過ぎからやっていくんや

――4日後  放課後 アイドル研究部――


海未「これですね」タンッ


真姫「ロン、5800の1本場はなな……6100よ」


海未「ヴァァアアア……」


凛「なな?」


真姫「な、なんでもないわよ」


真姫(いけない、つい裏麻雀の本場の計算をしてしまいそうになった)

絵里「はい、今日はここまで!」


凛「かよちーん、真姫ちゃーん、ラーメン食べに行こ!」


真姫「ちょっと今日はこの後用事があるからいけないわ、ごめんね」


凛「そっかぁー……。じゃあ今度でいいや! 帰ろ!」


真姫「ええ、また誘ってね」

――夜 とある地下店――
ガチャ
店員「いらっしゃい」


店員(前にも来ていたけど、めっちゃくちゃ可愛いな、この子)ポッ


真姫「今から打てますか?」


店員「今ちょうど開いた所ですよ、早速ご案内します」


店員(そしてこの子、めっちゃくちゃ強いんだよなぁ)

モブ「わけぇ姉さんだな」


爺「よろしくなー」


チャラ男「うわー、姉ちゃんちょー可愛いじゃん! ねね、この後、一緒に飲みに行こうよ!」


真姫「……私に勝てたらいいですよ」


チャラ男「やったぜぃ。本気だしちゃうよーん!」

2回戦

東4局 オーラス 親 真姫 ドラ 七

チャラ男 34800


モブ   25700


爺    25100


真姫   14400


チャラ男(あの子、未だにノー和了じゃーん。このまま勝ち続けちゃうよーん)


真姫(……分析は済んだ。あなたにみたいにチャラチャラした人、正直大嫌いなの。見てなさい、ここからあなたに地獄の片道切符を渡してあげるわ)


10巡目
爺 打 2


真姫「……」カチ タンッ 打 ⑥


チャラ男 手牌
246④⑤⑥二三四五六八八 ツモ 5


チャラ男(ふへへ、今日はついてるじゃーん。早くその体を頂きたいぜぇー)打 2

真姫「……ふっ、ふふふっ」


チャラ男「どうしたよー?」


真姫「いえ、ごめんなさい、その2索、ロンです」
2444⑤⑥⑥⑦⑦⑧七七七 ロン 2


真姫「12000点、これであなたの一人沈みですね」

チャラ男「は、はぁ!? だっておま、ツモ切りだったじゃねぇーか!」


真姫「ええ、それが何か?」


チャラ男「じじいから和了っておけばいいじゃねぇかよ! それでクビも出来るだろ!」


真姫「あっ、ごめんなさい、見落としていました。このレートで打つのは4回目なので緊張しちゃっているみたいですね」フフッ


チャラ男「こ、このっ……!」ガシャ


真姫(穂乃果直伝の見逃しロン、これは相当応えそうね。最も穂乃果とは違って、私はそこのチャラ男の手牌から出るのを確信していたから見逃したんだけどね……)


チャラ男 22800 (-12000) -43万4000円


モブ   25700        +13万2000円


爺    25100        -15万


真姫   26400  (+12000)+45万2000円

チャラ男「……次の半荘から差しで握ろうぜぇ、姉ちゃん。俺達だけ倍のビンタ10万でどうだ!?」ガンッ


真姫「ええ、構いませんよ」


真姫(冷静さを失った人間はただの牌切りマシーンよ。態々挑発したかいがあったわ、ふふっ。まだ1週間も経っていない裏麻雀の経験だけど『負けるべくして負ける人』はそういった傾向がある。後は自然に打っていても勝てるわね)

本当にごめんなさい 眠すぎるので明日か明後日にまたやります

よっしゃ予定通り(?)始めていっくにゃー!

>>593から

チャラ男「縁起わりいから席替えな!」

3回戦 オーラス 親 チャラ男 ドラ 白


真姫   32900


モブ   24300


爺    27200


チャラ男 15600


6巡目
四五六七八八11③④⑤白白 ツモ 白


チャラ男(ククッ、完璧じゃねぇーの。舐めきったクソアマにぶち当ててやんぜぇー) 打 八


爺「これかの」 打 三


チャラ男(チッ、さっきからこの爺め、助かってやがる。今回はスルーしてやんよ、同じ思いをさせてやんねぇと気がすまねぇからな!)


真姫「……」打 九


チャラ男(くそが! なんつータイミングで出しやがる、同順フリテンで和了れねぇ……)

ごめんなさい。開幕からミス
モブ

真姫
チャラ男の順です

7巡目
チャラ男(まぁいい、まだ巡目も早い。普通に出るよなぁ!) 打 ⑥


爺「お、ロンだなぁ。高めは8000! これでわしがトップだなぁ」


②③④⑦⑧678四四六七八 ロン ⑥


チャラ男(こんのクソ爺がぁ……! こっちは見逃してやってんのによぉ! 3筒に切り替えていれば当たっていなかったか……!)


真姫「……」パタリ

6回戦
真姫「ロン、6400です。……これであなたの一人沈みでラストです」


モブ「へへっ、姉さんありがとよ。この局は俺がトップだな」


真姫「ええ、そうですね」ニコリ


爺「兄ちゃんには悪いが、今日はあんたの一人負けの日らしいなー。わしたちゃほぼずっとクビが残っているしなぁ」


チャラ男「ヴッヴァアアアアアァア……」ガクリ


真姫「……どうやら終わりのようですね。では私はこれで失礼致します」金詰める


モブ「おう、じゃあなー」


爺「またやろうや、若いお嬢さんや」


真姫「はい、機会があればまた」スタスタ

真姫 勝ち金 +203万4000円


真姫(弱い、弱すぎる。これでも真剣にやっているつもりなのかしら……。これじゃ危機感も何もない。……何も見えてこない、肝心な『モノ』が)


――翌日 アイドル研究部――
海未「ごきげんよう、皆さん」


ことり「こんにちはー」


絵里「来たわね。今日も穂乃果は店番?」


ことり「うん……。なんだか最近忙しいみたい」

……
花陽「リ、リーチですっ!」バシン


絵里「あら、私も張ったわ。追っかけよ!」バシン


真姫「……」タンッ


ことり「……」パチ


花陽「うっ」打 ⑨


絵里「悪いわね、一発よ。8000点」


花陽「ううっ、はいっ。もっと先まで読まないと……!」

真姫(穂乃果との一戦以来、あの神懸かり的な闘牌が花陽からは見られなくなった。でも前とは違って楽しそうに麻雀を打っているわ)


真姫(裏の麻雀は正直楽しくない、だって敵になる人がいないから。……というかμ’sのメンバーが強すぎるだけ? まあ今やっていることも無駄にはならないでしょう。打牌ミスも少なくなってきたし、読みもより正確になってきた。……それだけじゃ穂乃果はおろか花陽にも追いつけないけどね)

数日後 とある地下店
真姫「ツモ、1000,2000でラストです」


モブA「かぁー! 姉ちゃん早いわー」


リーマン「ずっとこの早さとかやってられねぇ、俺は抜けるな」


モブB「俺はまだやるぜ、姉ちゃんのクビを切るまではな!」


真姫(今日もまた同じか……。もうそろそろ1000万貯まるし、そろそろ別の卓を紹介してもらおうかしら)

モブA「マスター! ここワン欠けなんだけど、入ってくれ!」


マスター「ちょっと待っててもらえるか?」


カランカラン


マスター「お、いらっしゃいませ」


マスター(随分と汚らしい男だな、本当に金を持ってきているのか?)


男「今、打てますかね?」


マスター「レートは2-2-6のビンタ5万です。……失礼ですが、種銭はお持ちで?」


男「はい、これでよろしいですか?」バック開け金見せる


マスター「……失礼いたしました。早速、ご案内いたします」


男「よろしくお願いしますね」ニヤリ


真姫(この男……今まで打った人たちとどこか違う、風貌ではなく『何か』が)


モブA「おいおい、あんた、金本当に持っているのか?」


モブB「まるで放浪人みたいだな」


男「まぁそれに近いですねェ、金ならちゃんと持ってきているのでご安心を」


真姫「……よろしくお願い致します」ペコリ


男「おや、あなた、未成年でしょう。なぜこのようなところに?」


真姫「どうだっていいでしょう、そんなことは」


男「ふっふっふ、そりゃそうですね。早速始めましょうか」


男「私、江崎……と申します。どうぞよろしく」ニヤ


真姫(嫌な笑い方をする……油断は決して出来そうにないわね)

東1局 親 江崎 ドラ ②


江崎(一仕事前に立ち寄った店ですが、なかなか面白そうじゃないですか。どうやら対面のお嬢さんが勝ち頭みたいですねぇ。ただ運がいいのか、はてまた実力なのか……)


江崎 配牌
34①②④⑤⑧⑨二三四南西北


江崎(ふむ……。手が悪いというよりかは重いと言ったほうがいいですねぇ。まだ流れもわかりませんし、見、ですネ)打 西

東2局 親 モブA ドラ 3


8巡目
真姫「リーチ」 打 9
北東発⑧②9
④九(リーチ)


9巡目
モブA 手牌
二三三三②③④⑤⑥⑦⑦⑦2 ツモ 2


モブA(よっし! 追いついた! 二索はワンチャンス) 


モブA「俺もリーチだな」打 二


真姫「ロン、一発で8000点です」
二三四五六七八333456 ロン 二 裏ドラ 白


モブA「あちゃー、ノベタンかー!」


江崎(高め一通の3-6-9索より5200確定の2-5-8索ですか。実に現実的な考えをお持ちのようで。どうやら君はリアリストみたいだね……くくっ)

東3局 親 真姫 ドラ 二


10巡目
江崎 手牌
二三四④⑤⑥⑦⑨23477 ツモ ⑧


江崎(あらら……相変わらず私のツキは細いですねェ、手変わりする前にツモってしまいました。打 ⑨でリーチでもいいですが……)


江崎「ツモ、500,1000です!」


江崎(まぁ和了っておきましょう……。上がり親を潰したわけですし)


江崎  25000   (+2000)


モブA 20500   (-500)


真姫  31000   (-1000)


モブB 23500 (-500)

オーラス 親 モブB ドラ ⑨


9巡目 真姫 
二三三四六七八4567⑦⑦ ツモ ③


真姫「……」ジィー


江崎 捨て牌
九②一①西6
南七


モブA 捨て牌
北③西九一①
二⑥


モブB 捨て牌
九北③七南東
8四


真姫(筒子が安い……わね)打 三


江崎(今までノータイムでしたのに少考して萬子……?)

10巡目
真姫 ツモ ①


真姫「リーチ」打 7


12巡目
真姫「ツモ、裏1で1000,2000です」
二三四六七八456①③⑦⑦ ツモ ② 裏ドラ 5


江崎  24000   (-1000)  +5万2000円


モブA 19500   (-1000)  -34万2000円


真姫  35000   (+4000)  +44万8000円


モブB 21500 (-2000) -15万8000円


モブB「な、何だ、その待ちは……」


江崎「……ほぅ、なかなかやりますね」

二三三四六七八4567⑦⑦ ツモ ③


江崎「この形から3萬切り……ですか。1筒も2筒も全山でツモれる自信があったワケだ」


真姫(……へぇ、裏に来てあなたが初めてよ、私の考えを読み取ったのは)


江崎「なるほど、ただの効率打法とは違う。あなたが勝ち頭な理由がわかりましたよ、かなりの腕前だ」


モブA「そうなんだよー。何しろテンパイが早いしよくツモりやがる」


真姫「……」

江崎「……どうです? 私と差しで握り合うのは。……3倍のビンタ15万勝負! いかがでしょうか?」ニヤ


真姫「ええ、構いませんよ。では次からそのビンタで」


江崎「Nice! では2回戦の開始を始める前に一言だけ言っておきましょう。あなたはお強い、これ以上のレートで打っても勝つことなら出来るでしょう。『勝つこと』だけならね……」フフフ


真姫(普段なら一笑に付すところだけど、この江崎という男、まったく読めない。不気味だわ)

今日はここまで

続きは明後日かな

2回戦 東1局 親 モブA ドラ 西


6巡目 
真姫「リーチ」


モブA「相変わらずはぇえ……」


モブB「いい加減にしてくれよぉ」


9巡目
真姫「ツモ、1300,2600」
六七八九②③④123発発発 ツモ 六 裏ドラ 四


江崎(一手変わりチャンタを即リーねぇ……そしてあっさりツモると。どうやら流れもお嬢さんが持っているようですねェ。何もしなければジリ貧……。ではそろそろ動いてみましょう)


モブA   22400  (-2600)


真姫   30200  (+5200)


モブB    23700  (-1300)


江崎   23700  (-1300)

東2局 親 真姫 ドラ 発


11巡目 
真姫「リーチ」 打 2
九南九一中六
⑤7⑤白2(リーチ)


モブB「またリーチかよ」打 ⑤


江崎「おやおや、よくそんなに手が入るもんですねェ。羨ましい限りだ」


江崎 手牌
三三四五六七八③④⑤688 ツモ 7


江崎(張りましたが……どうやら今の私には一切流れがないようなのでね。ここはダマです)打 三

12巡目
モブB(安牌がねぇ……。ここは5筒の壁を信じて)打 ③


ニヤ
江崎「チィ!」ギラリ  ③④⑤
打 8


13巡目
モブA 手牌
12345①①③二二四五六 ツモ 4


モブA(こりゃきちい。ここは5筒も4枚切れたし、さっき切れた……)打 ③


江崎「ふふっ、ロンです!」


モブA「はぁ!?」


真姫「……!」


江崎「タンヤオのみ。1000点です! リー棒もいただきますね」ニヤ
三四五六七八③678 ロン ③


真姫(直前の切り出しが3萬と8索、門前で張れているじゃない。……イミワカンナイ)


江崎(ふふふっ、あなたにとってこのような和了り方は不可解極まりないでしょう)


モブA  21400   (-1000)


真姫   29200   (-1000)


モブB   23700  


江崎   25700   (+2000)

東3局 親 モブB ドラ 三


6巡目 
モブA 打 ③


真姫「チー」③②④


8巡目
モブB 打 白


真姫「ロン、2000点です」
三三四五六七八九白白


江崎(へぇ、片アガリですか。門前に拘らない柔軟さも持っていると。ククク……ですがなまじ雀力があるからこそ……『狙うこと』が容易そうだ)


モブA  21400  


真姫   31200   (+2000)


モブB   21700   (-2000)


江崎   25700  

オーラス 親 江崎 ドラ 二


江崎 配牌
一一二四五六六4⑤⑨白白中


江崎(混一色まで伸びれば満貫……ですがね)


11巡目
ニヤリ
江崎「リィーチ!」打 白

捨て牌
⑨⑤③458
西九白四白(リーチ)

12巡目 真姫 手牌
二二五六六七八八79⑧⑧⑧ ツモ 7

真姫(クビが切れるのにリーチ? 直前の手出しが九萬、白、四萬、白……か。チートイはないわね。
   白対子落としから両面以上の萬子混一色が本線だけど……それならダマでいい。一番ハメ手でありそうなのは678三色、付近は危険ね。
   789三色は河に9筒3枚切れ、私に8筒3枚、ほぼなし。あったとしてもリーチを掛ける必要がない) 打 9


13巡目
真姫 ツモ 五


真姫(よしっ、追いついたわ。オナテンの可能性もあるわね……でもなんだろう、しっくりしない気がする……)打 ⑧


江崎「Good Job! 頂きました!」パタン!


真姫「えっ?」

一一二二三三六六⑧中中白白 ロン ⑧ 裏 北


江崎「裏はありませんが、親の満貫で12000点! トップ逆転! あなたがラスですねェ」ニヤァ


真姫「何、その待ち……! 混一色チートイで構えられているのに……!」


江崎「今日はこういう日なんですよ、私の麻雀は」ククッ


真姫(まさか私が8筒を持っているのを読まれた……? いや、この背筋が寒くなる感じは穂乃果やことりに似た打ち筋……! まさか……!)


モブA  21400   -15万6000円


真姫   19200   (-12000)  -54万2000円


モブB   21700   +2万4000円


江崎   37700   (+12000)  +67万4000円


江崎「運がよかったです! では3回戦を始めましょうか」


真姫「……はい」


真姫(偶然だと信じたいけれど、もし次も続くとしたら認めるしかない……!)

3回戦 東1局 親 真姫 ドラ ⑦


江崎(これで、流れは掴めました。……後は自ずと勝てるでしょう)ニヤッ


7巡目 真姫 手牌
8889⑥⑦⑧⑨二二七八九 ツモ 二


真姫(手はいい……即リーが最善手なはず!)


真姫「リーチ」バシッ 打 ⑥
発②南4九①
⑥(リーチ)


真姫(高め三色、79索待ち。普通なら出和了り出来る)


江崎「リーチですか……『運だけ』はいいようだ」ニコリ


真姫「……っ」ギリ


真姫(いちいち癇に障る男だわ……)

江崎 手牌
六七八八③④⑥⑦23557 ツモ ⑤


江崎(普通ならスジ追いの打 7索ってところですが……!)


江崎「違いますねェ! ツモが活きてます!」打 八


モブA「一発目から親リーに無筋かよ!」


モブB「心臓にわりい」


8巡目
六七八③④⑤⑥⑦23557 ツモ ⑧


江崎「ほーら、このツモ! ふふふっ、当たれないでしょう!」打 2


真姫「くっ」ギュ

9巡目
六七八③④⑤⑥⑦⑧3557 ツモ 6


江崎「こんな時はロン牌など出る形になるわけがありません! リーチィイイ!」 打 3


モブA「無筋3連続!?」


10巡目
真姫 ツモ 8


真姫(うっ、カン出来ない……!) 打 8


江崎「Good Job! それです!」パタン!


六七八③④⑤⑥⑦⑧5567 ロン 8 


江崎「リーチ一発タンピン三色ドラ……おっと、裏1! 16000点頂きますねェ」ニヤリ


裏ドラ ⑧


モブB「うっわぁー、ついてねぇな姉ちゃん」


真姫(あの捨て牌、一回テンパイを崩して三色を狙いにいっている……! 大体何でスジを打たないで無筋から打っていくのよ! イミワカンナイ……!)



真姫  8000 (-17000)


モブB 25000


江崎 42000 (+17000)


モブA 25000


東2局 親 モブB ドラ 九


6巡目
江崎「リーチィ!」


7巡目
江崎「Good Job! 一発ツモで満貫です!」
②③③④④⑤123四四七八 ツモ 九 裏ドラ 東


モブB「ッチ、ドラ即ヅモかよ! ついてやがる……!」


真姫(高め一発ツモ……これは『ツイている』時の海未に似ている……! これが流れ……!?)


真姫  6000 (-2000)


モブB 21000 (-4000)


江崎 50000 (+8000)


モブA 23000 (-2000)

東3局 親 江崎 ドラ 四


9巡目
江崎「流れが活きてますね! カンです!」 ⑥⑥⑥⑥


真姫「流れ……!」


江崎「Nice! 嶺上ツモ! 6000オールです! トビましたね……三コロトップです!」ニヤリ
②②②⑤⑤三四五七七 ツモ 七 暗槓 ⑥⑥⑥⑥ 新ドラ 一

真姫   0 (-6000) -58万円


モブB 15000 (-6000) -15万円


江崎 68000 (+18000) +71万6000円


モブA 17000 (-6000)  +1万4000円

真姫(そう、そういうことなのね)


真姫「江崎さん……『流れ』と言いましたよね?」


江崎「ええ、それが何か?」


真姫「そんな不明瞭なものが存在すると思っているのですか?」


江崎「ええ、現にあなたはその不明瞭なものに四苦八苦しているではありませんか……! 流れに逆らうものはただの道化ってことに気づいて欲しいなぁ……クク」


真姫「……そうですか、なら私は不明瞭、不確定な要素すらも計算してあげるわ。次の勝負、私があなたより順位が下回ったら、ここにあるお金……大体300万ぐらいね、全部差し上げるわ。あなたが下回った場合、あなたの今日の勝ち分は全部頂きますけれど……あなたに有利な条件、受けるわよね? 江崎さん」


江崎「ええ、いいですよ。流れがある私に勝てるものなら……ふふっ」

真姫(そうだ……。私には私の武器があるじゃない! 今まで穂乃果達の世界を見てみたいと思っていたけど『見えていない』ものは見えるわけがない……! 私が見えないのなら『見えている』相手を利用してやればいいのよ)


真姫(そう、アナログやオカルトすらも計算し、私は勝つ!)

今日はここまで

近いうちにまた更新するで

もう3日連続で雀荘行ってるよ・・・
メンバーなろうかな

予定通り22時過ぎから更新するにゃ!

>>655
バイトでお金を稼ぐのを目的にするのではなく、麻雀をずっと打っていたい! というのならメンバーになるのはありです
聞いているかもしれませんが、雀荘のバイトは基本12時間労働と拘束時間も長く、場代も自腹のところが殆どだからねぇ

4回戦

東1局 親 モブB ドラ ⑥


5巡目
モブA 打 6


真姫「チー」657

7巡目
モブA 打 3


真姫「チー」 324


江崎(あらら、なんて脇が甘いんでしょ)


9巡目
真姫「ツモ、1000,2000」
⑥⑥四五六六八 ツモ 七


江崎(これも麻雀ってやつ、ですネ。少しだけ流れが変わってしまうかもしれないなぁ)フッ


モブB  23000 (-2000)


江崎 24000 (-1000)


モブA 24000 (-1000)


真姫 29000 (+4000)

東2局 親 江崎 ドラ 六

1333479三四五九九北南


江崎(ふむ……この手牌。少しだけ場が変わったみたいですねぇ。後はツモですが)打 1


10巡目
江崎(やはりといったところですかネ、ここは)ギラッ


江崎「……リーチィ!」


1北南4①②
79西四


真姫(少考してからリーチ?)

モブA
33678七八八八八九⑥⑦ ツモ 六


モブA(リーチかけなくて正解! 六萬引き入れて高め三色)打 九


江崎「Good Job! ロンです!」


モブA「はぁ!?」


江崎「おっと、裏3枚! 18000点!」
三三五六七九九333⑦⑧⑨ ロン 九 裏ドラ 3


モブA「まじでツイてねぇ。ノーチャンスだぞ、これ!」八八八八 パラリ


江崎「ははっ、これは不運だ。たまにありますよ、こんな事故は」ニコリ

真姫(考えろ……! これは『偶然ではなく必然』だと考えましょう……!)


三三四五六七九九333⑦⑧⑨


真姫(この形から打 四。三面よりもシャボのほうが出ると読んだ理由を……!)


江崎「さぁさぁ! 次に行きましょう!」ジャラ


真姫(くっ、判らない! 捨て牌から手牌を読んだ……?いや、それだけじゃないはず。何か他にオカルト的な何かが……!)


モブB  23000


江崎 42000 (+18000)


モブA 6000


真姫 29000

東2局 親 江崎 ドラ ②


6巡目
真姫 打 四


江崎「ポンです!」打 五


西北⑥④27



7巡目
江崎「ツモォ! 4000は4500オール!」バチ
②②六六234567 ツモ ②


真姫(まただわ……!)


②②四四五六六234567


真姫(門前でタンヤオ一盃口ドラドラからあの仕掛け! 考えろ、演算しろ! 私が日頃いい成績を取ってきたのはこういう時に活かすためじゃないの!?)



モブB  18500 (-4500)


江崎 55500 (+13500)


モブA 1500 (-4500)


真姫 24500 (-4500)

東2局 2本場 親 江崎 ドラ 白


1巡目 江崎 手牌
234578③④⑦⑧一八白白


江崎(フフ、Niceな手牌です! この局も頂きました!)打 一


真姫「ポン!」 打 ⑤


江崎(1打目から1萬ポン? 私の流れを奪い取るつもりですかねぇ、そんなことをやる人では無いよなぁ……)


2巡目
真姫 ツモ 白 打 ⑥


江崎(混一色かチャンタ? 私に流れがある状態で無謀なのでは?)


モブA「これじゃ、字牌は切れねぇな、クソ! 点数がねぇ状況なのによ!」打 ⑤

6巡目
2345789⑦⑧⑨八白白 ツモ 九


江崎(んー、この手は三色ではなく白暗刻の手の流れだったはずなのですが……喰い取られたか、しかも対面のお嬢さんが萬子手……ここはダマです)打 2


真姫「……」打 発


江崎(んっ? 早いですね……この巡目で張れる流れではないと思いますけれど)


7巡目
真姫「……」フッ 打 中


モブA「ポンだ! 発が切れるなら攻めるぜ!」


8巡目
真姫 打 東


モブA「大助かりだ! ポン!」打 6


江崎(ブラフですか! へぇ……そんなこともやるんですねぇ)

9巡目
モブA「ツモ! 700,1300の10本付けだ!」


24五六七南南 ツモ 3 ポン 東東東 発発発


真姫 手牌
二四六七七九④⑧⑨白


真姫(ことりの真似事みたいなもの……ことりは鳴きブラフが桁外れにうまい。というかブラフがブラフにならないのよね……リンシャンバックがあるし。劣化版だけど、結果オーライ。これ以上親の連荘をさせるわけにはいかない)


真姫(問題はあのシャボ受けのロジック……解読しなければ負ける)


モブB  16800 (-1700)


江崎 53200 (-2300)


モブA 7200 (+5700)


真姫 22800 (-1700)

東3局 親 モブA ドラ 中

江崎(おやおや、またですか……!分かりやすくていいですがネ、利用させていただきましょう)ニヤリ


6巡目
モブA 捨て牌
②西①④東発


真姫 捨て牌
西①⑦⑨六南


モブA 捨て牌
北四8①西4


江崎
9②南④東


江崎「リーチィ!」打 4


8巡目
江崎「ツモォ! 1000,2000です!」
234567⑧三四五八八八 ツモ ⑧  裏 二

真姫「……!」


真姫(何故1-4-7索ではなく、8筒単騎……!?  っ! そういえば1回目も2回目の和了り方も……!)


真姫(ふっ、ふふふっ! やっとわかったわ! アハハッ。こんなことを信じるなんてどうかしている。迷信極まりない……!)


真姫(これは穂乃果が前に言っていた『偶数場』と『奇数場』のことね……! 馬鹿馬鹿しくて頭から抜けていたわ、ふふふっ)

――1週間前 アイドル研究部――
穂乃果『まーきちゃん! 後ろから見させてよー!』ダキッ


真姫『ヴェエエ! いきなり抱きつくのはやめてよね!』バッ


穂乃果『えー。じゃあ前もって言ったらいいかな?』


真姫『そういうわけじゃない! ハァー、もういいわ。勝手に見れば?』


穂乃果『ありがと! 真姫ちゃんの後ろで見るの初めてだー! 楽しみー』

オーラス 9巡目 ドラ ⑥


真姫 捨て牌
⑧①2429
八発8


二二四四六六③③④東南南北 ツモ 東


真姫(3200和了ればトップ。打4筒でリーチ……)スッ


穂乃果『えー! こっち切るの? 穂乃果ならそっちだなー』コソッ


真姫『いいのよ、こっちで! リーチ!』


穂乃果『あーあ……』

次巡
真姫『うっ』ツモ ④


真姫(な、何でラス1を一発でツモるのよ……!)


3巡後 ツモ ⑥


ことり『あっ、ごめんねぇ。そっちなら逆転できるんだ!』


④赤⑤⑥⑥234四五五六六七 ロン ⑥


ことり『タンピンドラ4で12000点!』


にこ『なぁー! まった捲られた……!』


海未『ううっ、また穂乃果の見ている前で焼き鳥です……』


真姫『まさかラス1を引くなんて想定外だわ……』


穂乃果『真姫ちゃん、今の真姫ちゃんのツモは偶数なんだから、待ちを偶数にしてあげれば絶対にツモれるんだよ』


真姫『そんなオカルトありえません』


穂乃果『あるんだってばぁー。信じてよぉー!』ウルッ


真姫(1回目の和了りも)

1北南4①②
79西四


三三五六七九九333⑦⑧⑨ ロン 三


真姫(2回目の和了りもそうだ)

西北⑥④27

②②六六234567 ツモ ②


真姫(捨て牌、ツモが全部偶数と奇数に偏っているのよ。だからこそ無理やり待ちをその場にあった待ちに変えた……!)


真姫(偶数場であったさっきの局も、4索が残り1枚、8筒が残り3枚なら8筒取り! 端から奇数ツモなんて期待していないのよ!)


真姫(ロジックは解けた。だけど点差が厳しい……! ここからどうやって捲くればいいの!?)


モブB  15800 (-1000)


江崎 57200 (+4000)


モブA 5200 (-2000)


真姫 21800 (-1000)

オーラス 親 真姫 ドラ  ②


1巡目 真姫 手牌
三三七八③⑤468西西白白


真姫(悪くないけど、手が重い……!)打 8


3巡目
真姫 ツモ 三


真姫(このツモ……)


4巡目
真姫 ツモ 九


6巡目
三三三七八九③⑤5西西白白 ツモ 三 打 5


真姫(私の手が奇数に寄っていく……ということは上ヅモは奇数牌?)

8巡目
真姫 ツモ 白


真姫「……」打 ⑤


11巡目
三三三三七八九③西西白白白 ツモ 五

真姫(テンパイ……だけど)


8⑨⑤6⑦4
②⑥①南


真姫(こんな捨て牌じゃ萬子なんて出るわけがないっ。この手、テンパイ止まりにしかならない……! んっ、待って!?)


江崎 捨て牌
北八発⑧①4
東82北


モブA 捨て牌
一九3①発⑧
一612


モブB 捨て牌
9中二中④⑨
4南発4

真姫(萬子が高いけれど、皆、萬子をそこまで使っていないわ。ではどこにあるか……それは山の奥、若しくはもっと奥の王牌!)


真姫「……カン!」バタン! 三三三三 新ドラ ⑧


真姫(王牌の上ヅモは奇数かつ筒子……ピンポイントで引ける可能性はある!)


カチン ③


フゥー
真姫「リーチ!」バチン! 打 五

12巡目
江崎 手牌
③③④⑤⑥45677四五六 ツモ 七


江崎(……いい待ちだと思っていたんですがねェ、出ませんでしたか。さて、と。ツモ期待の萬子混一色リーチ? ということはツモ三暗刻でもついているのかな? 倍満をツモっても私の勝ちですがねぇ)打 ⑥


13巡目
ツモ 六


江崎(Good! 現張り5-8萬!)打 ③

真姫「Good Job! 江崎さん、それよ!」


江崎「い、今なんとおっしゃいましたか?」


真姫「聞こえなかったのならもう一回言ってあげるわ! その牌よ、ロン!」パタン!


七八九③③西西白白白 ロン ③ 暗槓 三三三三


江崎「……!? ……ククッ、ただのリーチ白じゃないですか、これじゃマクレませんよ? 次局勝負ですか?」ニヤリ


真姫「いえ、あなたから出和了りなんて滅多に取れなさそうだしね、ここで仕留めるわ……! 一撃でね……!」

 
スッ
江崎「一撃ィ? あなたは裏を四枚乗せるつもりですか?」ククッ


真姫「ええ、『流れ』とやらが私に味方をしている気がするわね」ニヤ


江崎「……」

江崎(まさか確かに上ヅモが奇数ならば下ヅモは偶数牌! 乗る確率はありますが……)


真姫「じゃあ裏ドラ1枚目……」ドキドキ


真姫(ここで乗せなきゃ永遠に穂乃果達には勝てない! 萬子はきっとあるけど、乗るかどうかは運否天賦……私の器が試される瞬間!)
コロリ 四


江崎「……」タラリ

モブA「やっぱり無茶だぜ、姉ちゃん! そう都合よく乗るもんかよ!」


真姫「いいえ、乗せて見せるわ……! カンドラをピンポイントでね。次、2枚目を捲るわ」


真姫「……」ドキドキ


真姫(読み通り偶数萬子が裏ドラに固まっているわ……お金のやり取りじゃない、これはプライド、そして私の勝負運の問題……! 乗せて勝つ!)グッ


パンッ!



江崎「ぐっ……!」


真姫「……ふふふっ! リーチ白……裏4! 18000点! これでマクリよ!」

江崎(……デジタルなのに迷信地味たことを試す度胸。なにより、私に流れがある状況下で裏4を乗せる底知れぬ勝負運……面白いですねぇ)


江崎「……くくっ、この東風は私の負けです。さぁ次は今ある……」


ピロピロリン
江崎「失礼。もしもし? ……ふむ、分かりました、すぐに向かいますよ」


江崎「すみませんねェ。急用が入りましたので私はこれにてお暇させて頂きます。……最後にお名前を聞かせてもらってもよろしいですか?」


真姫「MAKI。そう呼んで頂戴」


江崎「MAKIさん、ね。久々に退屈しない麻雀が打てましたよ。またいずれ会うこともあるでしょう……別の卓でね」ニヤリ 金バサッ


真姫「ええ、またいずれ」

江崎「あっ、そうそう。『人鬼』にはご注意ください。今みたいな一発勝負は特に……ね」


真姫「人鬼?」


江崎「麻雀を打ち続けていたら会えますよ、会いたくなくともね……では」スタスタ


ガチャン
真姫「……まだ続けますか?」


モブA「い、いや俺はもうやめにする」


モブB「俺も種銭が尽きそうだ」


真姫「そうですか。では私も失礼致します」金詰める


スタスタ ガチャン


モブA「俺達じゃとてもあの世界には近づけねぇな」


モブB「あぁ……土台が違いすぎる」

――真姫 自宅――
真姫「はぁー。まだ熱が冷めないわ」


ドサッ ベットへ倒れる


真姫「あの最後の和了り……まだまだ歪だけど、そこそこ穂乃果達の領域……!」


ゴロゴロ
真姫「やばい……! 今日は寝られそうにないかも」フフッ


真姫(やるからには頂点を取る……。 江崎さん、そしてμ’sのメンバーの誰にも負けたくない! いつか必ず完勝してみせる……!)


真姫「それにしても『人鬼』って誰なのかしら? おそらく江崎さんより強そうな口ぶりだったけれど……ふふっ、早く戦ってみたいわね」


今日はここまでっ

今日こそ更新します(絶対)



真姫ちゃんのデジタル講座 4! 状況判断について 前編


真姫「ハロー。前回まででリーチ、守備、鳴きの判断基準について教えてきたわよね? 今回は復習も兼ねて、様々な場面での判断についておさらいをしていこうと思うわ」


凛「思うにゃー!」


海未「はい、よろしくお願い致します」


真姫「まずはリーチから。比較的、簡単な問題から行くわね。仕掛けは考慮しなくていいわ」


1.5巡目 ドラ ⑥ リーチをかける?

②③④⑥⑥456三三四六七八


2.10巡目 ドラ 五 リーチをかける?

②③④三四四五2346799


3.13巡目 ドラ ④ リーチをかける?

③④⑤44567二二二三六八


4.8巡目 ドラ 3 リーチをかける?
②④234555三三五六七八


5.10巡目 ドラ 8 リーチをかける?
35889①②③⑦⑧⑨発発発

真姫「どう? わかるかしら」



海未「そうですね……1,2は即リーが有利ですよね。2は三色を待ちたいところですが、なかなか引けそうにないですし」


真姫「ええ、そのとおりよ」


凛「3,4、5はダマでいいよね!」


海未「ふふっ、凛、あなたは一回目の講座を受けていないので分からないと思いますが、4の場合、先制ならば即リーが正解なのですよ!」


真姫「わかってきたじゃない。“2列目(12巡以内)で2翻以下なら悪形でも即リー”がほとんど正しいわ」


凛「ほとんど……?」


真姫「手変わりが複数存在する場合はダマって感じかしら。例えば……」


ドラ 9
一二六七⑤⑤⑥⑦⑧6778 ツモ 五


真姫「前に紹介した形ね。悪形のペン三萬で受けるよりは一回テンパイを崩してより良形に持っていったほうがいいわ」


ドラ ④
46②②②③④⑤⑥⑦⑧四五六


真姫「このような形の場合も取り敢えず、4、6索のどちらかを切って単騎にしておきなさい。2―8筒切りで一手代わり三色狙いのカンチャン待ちはナンセンスよ!」


真姫「この場合だと、筒子を引いたならほとんど両面以上、萬子も付近にくっつけば良形に変化するわ」


凛「確かにそうだね! 断然和了りやすそうにゃー!」


海未「可能性を感じさせる手牌です……!」



1.リーチ有利。5巡目という早い巡目、ツモって跳満にしてしまいしょう。


2.鉄リー。良形先制はテンパイ即リー。三色を狙っている暇はない!


3.ダマテン。“12巡目以降”はダマ有利。


4.鉄リー。“2列目(12巡以内)で2翻以下なら悪形でも即リー”


5.基本はダマ、場合によってはリーチでもOK。リーチして、ツモって裏1乗せれば跳満だしね……



真姫「解答をまとめたわ」


海未「5だけ曖昧ですね」


真姫「……ダマ3翻の悪形って難しいのよね。早い巡目のテンパイなら、リーチでもダマでも対して和了率にそこまで差がないの。今回のケースは10巡目、微妙なところね。
一列目(6巡目以内)で張った場合なら、リーチが収支的に有利よ!」


真姫「次は鳴きの判断基準よ!」


凛「クックックッ……これは自信あるよ! 凛も勉強してきたからね!」


真姫「期待しておくわ。では、問題よ。今回も仕掛けを考慮しなくていいわ」



1.10巡目 ドラ 六 五萬を鳴くかどうか
③④⑤⑥⑧22678三三四六八


2.7巡目 ドラ 3 七萬を鳴くかどうか
④⑤⑥2256二四七七発発


3.11巡目 ドラ 七 四萬を鳴くかどうか
三四五五七224赤56 チー ⑥⑦⑧



真姫「この場合ならどうする?」


凛「……今回も全部鳴くが正解っぽいにゃー!」


真姫「海未は?」


海未「今回は間違えません! 凛と同じ答えでファイナルアンサーです!」


真姫「……ふふっ、やるじゃない! 正解よ!」


凛「やったね! 海未ちゃん!」ハイタッチ!


海未「いぇーい!」ハイタッチ!


真姫「基本的には“8巡目”を過ぎたら鳴いてテンパイを目指す……前にも言ったわよね。でも意外ね、海未は3で間違えると思ったけれど」


海未「ドラを切るのは勿体無いですが、それよりも良形にしたほうが有利、ですよね!」


真姫「ええ、良形2000>愚形3900よ」


海未「早さや和了のしやすさの重要性がやっと分かってきましたからね……」


凛「海未ちゃんも進歩したにゃー」


海未「……上から目線なのが腹が立ちますね」

真姫「あっ、今さらっと説明したけれど“食い延ばし”は前回教えていなかったわよね?」
三四五五七224赤56 チー ⑥⑦⑧


真姫「この形から四萬をこのように鳴くと……」

チー 四三五 打 七

四五224赤56 チー 四三五 ⑥⑦⑧


真姫「このようにカン六萬待ちから……両面の3-6萬待ちに変化させることが出来るわけ」

真姫「他にも」


③④⑤⑥⑧22244


真姫「このような形ね。今、カン7筒待ちで張っているけれど、上家から②、④、⑤が出たら鉄鳴きよ!」


チー ②③④or③④⑤  打 ⑧
⑤⑥22244


チー ④⑤⑥ 打 ⑧
③④22244


真姫「このように鳴くことで両面に変化するわ」


真姫「“食い延ばし”は覚えておきなさい。テンパイ前でも有効だからね。ちょっとした差が和了率に繋がっていくものなのよ」

真姫「ごめんなさい、話が逸れたわね……じゃあこの場合だとどうかしら」

8巡目 ドラ 七  四萬を鳴くかどうか
三四赤五五七発発発11 ポン ⑨⑨⑨


凛「問題の3とあんまり形、さっきと変わっていないよね。鳴いちゃいけないの?」


真姫「ここらへんからは符計算が出来ていないとわからないかもね」



海未「この形ですと点パネしますから、40符3翻で5200ですね」


真姫「鳴いたら40符2翻で2600。この場合だと良形2600<愚形5200よ」


凛「うーん、難しいにゃ……頭がこんがらがって来たよ……」


真姫「喰い仕掛けの打点判断基準をまとめておくから安心しなさい」



鳴き仕掛けの打点判断基準

良形1000>愚形2000  良形2000>愚形3900


良形2000<愚形5200  良形2600<愚形5200


良形3900>愚形5200  良形3900<愚形8000


良形5200>愚形8000


真姫「この基準に沿って打ってくれれば間違いはないと思うわ。点数計算が出来ない人は早めに覚えたほうがいいわよ、思ったよりも簡単だから。たぶん、大体1時間、遅くても2時間ちょっとで覚えられる内容よ」

真姫「一旦、休憩しましょう。この後は、他家の仕掛けも考慮した状況判断についてやっていくわね」


海未「はい、分かりました」


凛「うん!」

今日はここまでー

今からちょこっと更新していきます 
デジタル講座 後編です



真姫「さて、そろそろ再開しましょう。守備のおさらいをしてから、問題をやっていこうと思うわ。まずはこのリーチに対してよ」


1 自分 手牌 ドラ 8
⑥⑥⑥12468三五六七八 ツモ 六


相手 捨て牌
南北②⑨南③
2(リーチ)

真姫「何を切る?」



凛「安牌が一枚しかないにゃー……1索で押しちゃダメ? タンヤオ狙いでさ!」


海未「この態勢じゃ厳しいのでは? 取り敢えず、現物の2索ですね」


真姫「そうね、海未の言うとおり、まずは現物から打っていきましょう。……凛、こんな愚形二向聴で攻めていたら勝てるわけないわよ! 安牌がないから攻める……大きな間違いね」


凛「でもさ、この後、安牌引かなかったらどうするつもりなの?」


海未「この後は両筋に頼って打 ⑥でいいんじゃないでしょうか。相手の場に③、⑨と切れていますよね? ということは少なくとも③-⑥ ⑥-⑨の両面で張っていないことになるので、かなり安全ですね」


凛「あっ、そっか……」


真姫「スジに頼りすぎると当たる可能性はあるけれど、何の根拠もないまま打つよりはよっぽどいいわ」


凛「根拠がない? 例えばどんなの?」


1②西北4発
8⑦(リーチ)


真姫「②の早切り……ということは、この形 ②③の両面の形はない。だから①は通る……このような考え方ね。確かに②②③と持っていた場合、テンパイ効率を考えたら最後までとっておくのが普通。でも古い考えを持って、先に打っている人も中にはいる」


海未「“好牌先打”ですか……」


真姫「海未はやっぱり知っていたのね。そう、上記のような考え方を逆手にとって、先に好牌を打って、①―④を釣り出しやすいようにする」


海未「古い考えですか……結構行ってきてしまいました」


真姫「だから、手が悪い時は安牌やスジから打つこと! 後、好牌先打は基本やらないこと! 受け入れを減らして和了率を下げてはいけないわ!」


凛「早くテンパイしたほうが和了りやすいし、相手の手も潰せるからだよね!」


真姫「Good Jobよ! 凛!」 


真姫「こんなところにして本番にいってみましょう。今回はリーチ、降り、突っ張り等を判断していってもらうわ」


凛「いよいよ実戦向けだね……!」



*()は鳴かれた牌


1 8巡目 ドラ 7 自分 西家


自分 手牌 何切る? 
④⑤⑤33567二三四五 ツモ 四 チー ③②④


東家 捨て牌
南北発35③
⑧四(リーチ)


南家 捨て牌 
西白18(③)西

仕掛けなし


自分(西家) 捨て牌
南中九1八東



北家 捨て牌 
白一九7④六



仕掛けなし

2 9巡目 ドラ 四 自分 北家


自分 手牌 何切る? リーチ?
四五六六七八②②③④667 ツモ ⑤


東家 捨て牌

1西北②発北
4①7(リーチ)


南家 捨て牌

九一東南一④
⑧47


仕掛けなし


西家 捨て牌

中発③1中5
89②

仕掛けなし


北家(自分) 捨て牌

⑨東発⑦二九
①⑥


仕掛けなし

>>727
なぜか多牌に
④⑤⑤33567二三 ツモ 四 で変換お願いします

3 8巡目 ドラ 2 自分 西家 


自分 手牌 何切る? リーチする?


233445⑤⑤九九東東白 ツモ 2


東家 捨て牌 
一八②南⑦発
中六九二

仕掛け ポン 四四四


南家 捨て牌 
西二七11白
四③(リーチ)4


自分(西家) 捨て牌
二①⑧②(四)南
91


北家 捨て牌
東⑨①七⑨一


仕掛けなし

4 10巡目 ドラ ⑤ 自分 西家
自分 手牌 何切る?
③③⑤⑤⑤⑥⑧三三五七 ツモ 二 チー 324


東家 捨て牌
中③白2東九
六九南⑦(リーチ)


南家
一白中7⑥9
五①3七(リーチ)


西家(自分) 捨て牌
北西東(8)①8
北⑨1


北家 捨て牌
②五7①④⑦
②①西


仕掛け チー 879

5 8巡目 ドラ ⑦ 自分 東家
②④赤⑤⑥⑦44678四四五 ツモ 4


東家(自分) 捨て牌
(西)19(発)①(二)



南家 捨て牌
46②⑤①中



仕掛け チー 二一三 ポン 発発発 西西西 


西家 捨て牌
九3⑦南61



仕掛けなし


北家 捨て牌
南①北⑤⑧5



仕掛けなし

>>731
アカン……多牌しすぎでワロタ

③③⑤⑤⑤⑥⑧三五七 ツモ 二

眠さMAXのため、後日また更新しますー


1、南家の強気が少々気になる
タンピンかドラ暗刻の良手か
南家を無視するなら3ソウ、視野に入れるなら②ピンもあり

2、南、西家はベタオリ
ここは②ピン切りで回す、テンパイ維持の7ソウ切りにしろリーチは無し

3、東家はタンヤオ、あって鳴きの一通
ここは白切り安定
3人オナテンの確率が高いのでリーチで勝負

4、北家が鳴きの上三色か一通くさい
点差次第で七ワン差し込みもアリ
ドラ3をフイにするのは少々惜しい気がするが

5、マンズは切れない、②ピン④ピンあたりか



点差、ツモ切り手出しがわからんからなんとも言えんがが俺だったらこうする!ってのを書いてみた
「そりゃないよサザエ〜」とかあったら教えてくりゃれ



>>1
点差もツモ切り手出しもわからない状況で正解なんて出せないよ
ツモ切り手出しはともかく点差くらいは、最重要事項だぞ

それに、こういう実践に入る前にもっと基本的なこと教えた?
まわりの人の解答見てる限りでは根拠が明確じゃない解答や「えっ?」って解答多いような


裏スジ、マタギくらいは教えておきなよ


単騎、カンチャン、ペンチャン
シャボ
リャンメン
多面

例外はあるが、下に行くにつれていい待ちだってのは麻雀やってりゃ誰でもわかるよな
それを踏まえた上で説明するぞ


(裏スジ)
例えば
123567②④⑧⑧三四五
の形から⑤をツモったら何を切るか
上の前提がわかれば、普通は②を切るはず
そのとき危険になるのは③、⑥ってわけだ
この時の③、⑥を「②の裏スジ」という


(マタギ)
跨ぎスジの略称

例えば
35778六六七七八八南南
この形から4をツモって張ったら何を切るか?
6、9の枚数次第だがこれも上の前提がわかれば7を切るだろう
この時の6、9を「7の跨ぎスジ」と言う

これらは麻雀のメカニズム、いわば基本中の基本
以上の2つを理解した上で、もう一度解答を考えてみてほしい


例えば問題5番
二を鳴いてのサンフーロ捨て牌中、次順六から下家はホンイツテンパイの気配
まずその時点でマンズ切りは危ない
それに六がもし手出しなら

三四六 や六六七からの手出しがあり得る
これらを考慮した上で、本当に五が正しい判断なのだろうか


ちなみに、自分の解答は根拠も含めて>>735にほぼ近い
ただ、1番は上家が五手出しならノータイム二切り
4番はドラ暗刻が惜しいから③切り

といったところか


確かに自風、場風が南なら二者択一だろう

だが今回はあくまで説明のために用意した手牌だからな
それに例外はあるがと先述しているよ

そういうメカニズムがあるんだから覚えておいてってこと


想像以上にレス来ていてびっくり

点棒状況に関してはないと判断しにくいですよね、申し訳ない
今回の問題は全部、東2局でトップとラスの点差が4000点離れていないって状況ってことにしておいてください 

問題1の南家の捨て牌は

南家 捨て牌 
西白18(③)西
五北

一発目に打 五を切っていないことでオナシャス

>>745
裏スジ、跨ぎスジの説明ありがとうございますー 書く手間が省け……ゲフン

寝落ちしていなかったら22時過ぎから更新していくにゃー!


>>752

ホントは真姫ちゃんに説明してもらった方が読者は良かったんだろうけど
出過ぎた真似をしてすまんな
ただこれを知らなきゃ、勝てても仲間内だけ
フリーでコンスタントに勝つことはできないと思ったから


閑静な住宅街
「ガンさん」と呼ばれている定年過ぎのジイさん店主がいる雀荘に行けば、僕はそこで毎週土曜日バイトしています
是非いらして下さい
ただし、客層は基本じいさまだけ
レートはピンピン
プロ雀士イベントとかもやらないんであしからず


最後は宣伝になっちゃいましたね
長文失礼

じゃあ始めていきますねー
今回はちょっと長くなるかも 寝落ちしたらごめんなさい



真姫「これらの問題は全部、半荘戦で点差があまり離れていない状況であると仮定して頂戴。そうね、東2局ってことにしておきましょうか。まずは問題1から」


>>727

真姫「あなた達ならどうする?」


凛「良形なら突っ張ってもいいんじゃない? 打 ⑤でテンパイをとるにゃ!」


海未「相手は親ですよ……ここは慎重に打 3か打 四で降りなんじゃないでしょうか」




真姫「相手が子であるならば、テンパイにとってもリー棒+2000点で3000点、しかもこちらは良形。赤ありで子の平均打点が約7000点。少々打点は足りないけれど見返りはあるわ」


凛「だよねー。攻めるのがいいよね!」


真姫「話をよく聞きなさい。“子”であるならば、よ。親の場合、赤ありだと平均打点が約10000点まで上昇するの。2000点の手で突っ張るのはリスキー。打 3か打 四で降りたほうがいいわね」


海未「ふふっ、やりました! まずは1問正解ですね」


凛「ぐぐっ……海未ちゃんには負けたくないよ」


海未「な、なんでですか!?」



真姫「リーチに対して突っ張るかどうかの判断は自分の手が“良形”かつ“相手の平均打点の約半分程度の収入”があればド真ん中の無スジでも突っ張ってもいいわ。愚形で突っ張るならば5200以上は欲しいとところ。対リーチは待ちの良さがかなり重要よ!」


海未「今回だと3900点の良形であれば攻めてもいいってことですね?」


真姫「その通りよ。リー棒合わせると4900点。もう一個ドラが欲しい場面だったわね」


真姫「今度は2をやっていきましょう。先ほどの説明を理解できたならわかるでしょ?」


凛「これは簡単だね!」


海未「ええ、そうですね!」


凛「一緒に答えよっか! せ~の!」


真姫「うん、正解よ。理由は“良形”かつ“相手の平均打点の約半分以上の収入”があるから。ここはノータイムで曲げる場面。
打 ②で回したりテンパイ維持の打 7は選んではいけないわね。
初心者なら打 6はすぐ選べそうだけど、降りや回し打ちの知識がある人に起こりがちな打牌だわ」


凛「良形満貫テンパイで降りる選択肢はないにゃ!」


真姫「ええ、ここで曲げないのは幾らなんでも弱気すぎるわね」

裏スジとか跨ぎ筋とかよく聞くが何のことか知らなかった

知らなくてもフリーでコンスタントに勝てないことはないと思うけどなぁ

知らなかった俺の今月のフリー戦績
26-24-14-12(34.2%-31.6%-18.4%-15.8%)
平均着順2.16位

回答は>>740

>>730

真姫「では問題3ね。これは意見が分かれそうだけれど」


海未「私は安牌の打 白でダマテンです。ド真ん中の無スジを切って危険を犯すよりは現物を切ってテンパイ維持のほうがいいのでは? 親もタンヤオ仕掛けみたいですし」


凛「ここは打 5でリーチ! ダマでも5索なんてほとんど出ないよ、だったら、より出やすい白待ちで勝負にゃ!」


真姫「……」


海未 凛「「……」」ゴクリ


真姫「……海未、正解……」


海未「これで3問連続正解ですね!」グッ



真姫「と思わせて不正解! 凛、正解よ! やるじゃない!」


凛「来たにゃー! これで同点!」


海未「えっ、んなっ!? な、何故です!? フェイントをかけたことにもツッコミたい所ですが! ここは安全を買うべきなのではないのですか?」


真姫「確かに1巡は安全を買えるでしょう。でも、その後は? 危険牌を引いたら降りるっていうのなら打 白もいいけれど」


海未「チートイドラドラで6400点……リーヅモなら3000,6000。出来るならば勝負したいです」


真姫「自分が大分点数を稼いでトップならば降りの選択肢もあり。でも点差がない状況なら、ここは和了っておきたいところよね。勝負するならば“良形”で勝負した方がいいわ」


海未「なるほど……」



真姫「相手のリーチ者に1枚切れの白……2軒リーチなら安牌に困って出る確率は高い。中盤の場合、字牌単騎待ちは両面待ちと和了確率が5%程度しか違わないわ。
さっきも言ったけれど、対リーチは待ちの良さが重要になってくる。待ちが悪ければ、その分和了率は減少し、局終了まで多く危険牌を切らなくてはいけないから放銃率が上昇する……よって良形にすることで守備も兼ねているってわけ」


海未「麻雀って難しいですね……」


真姫「なお、親の仕掛けは考慮する必要はないわ。8巡目の1副露(1鳴き)で張っている確率は15%程度。張っていたとしても点数不明……どっちにしろ打 5の選択は変わらない」


>>760
フリーで打ち始めて累計どんくらい浮いてます?


これは俺の考え方だが
麻雀なんて振り込まなきゃそれで充分
振り込みさえしなきゃ一局最悪マイナス3000点で済む
それに半チャンやってればよほどツいてないとき以外必ず1、2回は満貫以上のチャンスが来る
実際、30000点で終わればプラスになれることがほとんど

もう一度言うが、あくまで俺の考え方
他人の考え方を否定するつもりはない
だが、初心者の人へ
こういう打ち方もあるってのも頭に入れておいた上で、自分にはどれが合ってるかというのを是非考えてみてほしい


麻雀のことになるとついアツくなってしまった
長文失礼



真姫「さて、次は4ね」


凛「ドラ3……すっごく攻めたいにゃ! 打 二でよりテンパイを取りやすいようにしたいけれど、危ないよね? ここは打 七で降り気味に打つしかないかなぁ」


海未「私も同意見です。次に危険牌を引いたなら打 ③でベタ降りです。……ドラ3が非常に勿体無いですが仕方ありません」



真姫「うん、いいわ、二人共正解よ。どんなに自分の手が高くてもテンパイしていなかったら勝負にならないわ。
今回はしかも2軒リーチ、尚更ね。極端な言い方だけど、“リーチがかかった場合、張っていなかったらベタオリ”したほうが絶対に平均収支は上がるわ」


凛「うーん……気分によって攻めたり降りたりしてはいけないってことだね」


真姫「そうね。愚形一向聴から危険牌を全部通して和了れたとしても、それは偶々和了れただけであって、長いスパンでやっていけば必ず振る確率のほうが高くなる。反省して次回からは気をつけるならそれでいいんだけど、『私は今までこのやり方で勝ってきたのよ!』って考え方の人も結構いるのよね」


海未「人間、上手くいった事柄はなかなか忘れられませんから」

>>732


真姫「いよいよ最終問題、問5よ!」


凛「明らかに染めてるにゃ……! 萬子混一色だよ!」


海未「直前の切り出しが打 六……五は超危険牌です!」


真姫「ふふっ、どうするつもり?」


しかし「負けない」麻雀のメリットを挙げておいて、「勝ちに行く」麻雀のメリットを挙げずによく考えてなんて無責任なので、最後に「勝ちに行く」麻雀のメリットを挙げておく

「勝ちに行く」麻雀のメリット、それは半チャン終了時の清算法にある
フリーに1度でも行った人は
「25000の30000返し」というのを聞いたことがおそらくあるだろう
25000の部分は開始時の持ち点
30000返しとは、30000点を基準としてプラスマイナスを考えるということだ

例えば「25000の30000返し」で
1位 52000点
2位 30000点
3位 12000点
4位 6000点

だとしよう
このとき、2位は30000点を基準とすると+0
同様に3位は−18、4位は−24ということだ



凛「でもこっちもタンヤオドラドラの7700点、降りたくないよー」


海未「これは悩みますね。打 ②で回す……? いや、それだと……」


凛「凛も打 ②は考えたけれどテンパイなら押してもいいんじゃないかな? 和了牌を打たれたら引きずりそうだよー」


海未「ええ、こちらは親です! 強気にいきましょう! 打 五のダマでいきます!」


凛「凛も同じ答えでふぁいなるあんさー!」



真姫「……よくわかっているじゃない。ここは間違えると思ったわ。二人共正解! 素晴らしいわ!」


海未「……私たちを甘く見過ぎです」ドヤ


凛「……これが凛達の真の力にゃ」ドヤ


イラッ
真姫「ドヤ顔がムカつく……。今回のケース、明らかに染め手。ここで無スジで超危険牌の打 五でテンパイを取るか、打 ②で回るかって判断よね。
無スジ五は高確率で放銃する。でも高い放銃率でもリターンが十二分にある。その理由を述べていくわ」



しかし、1位は52000点だから、30000点を基準とすると+22か?というと実はそうじゃない
今まで出した2位〜4位までの数値を全て足すと−42、1位が+22では計算が合わない

ではなぜそんな違いが出るのか
それは《25000》の《30000》点返し
この差分の5000点、それが四人分つまり20000点の差が生まれるのだ

そして、なんと1位はプラス分にさらにこの差分の20000点を総取り出来るのだ
これを一般的に「オカ」と呼ぶ
その他にも一般的に「順位ウマ」というのがある
たとえば順位ウマが20ー10なら
1位は先ほどの点数に+20、つまり20000点分が4位の人から
2位は+10、10000点分が3位の人から与えられる仕組みのことだ

つまりトータル
1位+62
2位+10
3位 −28
4位 −44

となる



真姫「まず1つ目ね。こちらの打点はロンで40符3翻で7700点、ツモで4000オール、12000点。


相手の打点は染め手なら発、混一色は確定。最低3900点。最高で8000点ね。相手の点数の内訳は3900or5200or8000のいずれかの点数」


真姫「では相手が最高打点の8000点で考えてみましょう。放銃率は約3割ってところね。10回に3回は放銃する超危険牌。


ここは簡単に考えてみましょう。10回に3回は放銃する……つまり打 五を切り出すことは8000*0.3=2400点を出費することになるわ。


ここで考えて欲しいのは2400点を払ってでも突っ張る価値が今の手にあるかどうか」


これを見れば、1位にどれほどの恩恵があるかなんて一目瞭然だろう

負けないことに意味がある
それと同じくらい勝つことにも意味がある
それが麻雀なのである


最後に
人のssスレで勝手に力説してしまい、読者や>>1には多大なる迷惑をかけたことをここにお詫びする

このss自体、色々参考にすることがあってとても役に立った
それでは、良き麻雀ライフを



真姫「結論としては突っ張る価値は大いにある」


1 打点期待値はこちらのほうが上。


2 被ツモ時に親は他家よりも多く点数を支払わなければいけない。


3 親番継続


真姫「このようにリスクよりもリターンのほうが大きいってわけ。今回は最悪のケース」


三四赤五五 赤五五六七 二三四赤五 赤五六七八 白白白五 etc……


真姫「このようなパターンを考えているから、実際はもっと突っ張る時の出費が少なくなるわ。1700点程度ってところかしら。どう? 1700点なら突っ張ってもいいと思えない?」



真姫「2つ目……これは不確定要素だけど、単純に字牌、萬子以外の牌が周りから出やすい。

他家はテンパイしていなかった場合、字牌や萬子は打ちづらいでしょう? よって筒子、索子がこぼれやすくなる。愚形だけど普段よりも和了率は高くなるわ」


真姫「3つ目は凛の言ったとおり、回し打っている間に和了牌が出ていたら元も子もないし、打 ②で回し打った時に良形になるパターンは④、⑤、⑥、⑦、⑧、三、四、六の8種。


手変わりとしては十分な枚数だけど、筒子を引いたらどっちにしろ萬子を切らないと張れないし、萬子を引いた場合でも四引きの変則三面以外は微妙ね。萬子は出にくいし、ピンポイントで引ける確率も低い。なら最初から打 五で勝負していたほうがよっぽど効率的だわ」




凛「また頭がおーばーひーとしちゃいそうだよ~」


真姫「理由を語るならそんなところだけど、対染めをもっと簡単に考えるなら親でダマで2翻以上ある場合、中盤(7~11巡)までなら愚形でも危険牌を打ってテンパイしても何の問題もないってこと。親番継続、ツモ被害も考えると愚形でも押したほうが有利よ。40符3翻以上の場合なら終盤でも押していった方がリターンが大きいわ」

海未「自分が子のときはどうしたらよろしいのでしょうか?」


真姫「相手がテンパイ濃厚でも、子なら”良形3900点、愚形5200”から押してもいいわ。平和ドラ1なら即曲げよ。ほとんどリーチのときの対応と一緒ね。

流石に相手が親の時は良形3900程度だと少しリスキーになるわね。鳴き仕掛けの3900なら降り、リーチの良形3900ならば裏ドラで満貫、勝負できるとは思う。愚形は5200でもちょっと厳しいわね」

真姫「答えをまとめるわ」


1 降り有利。親の平均打点を垣間見ると良形でも2000点で突っ張るのは明らかに不利。相手が子であるならば、多少不利だが、突っ張ってもリターンは得られる。


2 鉄リー。良形満貫、降りも回し打ちも必要ない。


3 打 5でリーチ。1巡の安全を買うより良形にし、和了率を上昇させ、攻めと防御を両立させましょう


4 ベタオリ。ドラ3であっても張っていない以上、2軒リーチに突っ張るべきではない


5 打 五ダマ。ロン 7700 ツモ 4000オール。超危険牌を切っても余りあるリターンがあるかどうか。染め屋がいるため、普段よりもそれ以外の牌がこぼれやすい。超危険牌を打ってでも見返りは十分ある。




真姫「今回の説明で特に重要なのはこの2つ」


1“良形”かつ“相手の平均打点の約半分程度の収入”があれば押してもリターンはある。“愚形”で突っ張るには良形以上の点数が必要。それ以外はオリ有利。


2“リーチがかかった場合、張っていなかったら基本的にはベタオリ”


真姫「特に2が重要よ。良形一向聴で打点が伴っていても対リーチでは不利。降りた方が絶対にいいわ」




真姫「結構長くなってしまったわね、お疲れ様。今回、私が言いたいのは捨て牌を読むことよりも、リスクとリターンを重要視しながら判断をしていって欲しいってことね。ピンポイントで毎回当たり牌を読めるなら負けるわけがないわ」


海未「まだまだ勉強することはたくさんありますね、より精進して参ります」


凛「麻雀までこんなに勉強しなくちゃいけないなんて嫌だにゃー!」


真姫「勝ちたいなら知識をどんどん取り込んでいくのが近道よ! 頑張っていきましょう」

明日……! いつの明日かは明言していない……! 
我々がその気になれば(以下略)

今日の22時以降に必ず更新するにゃ

>>683から

――数日後 アイドル研究部――


穂乃果「ふぅ~、やっと落ち着いたよ……眠いよぉ」


海未「最近店番で忙しかったみたいですからね」


穂乃果「うん。ようやく一段落ついたかな!」


ことり「穂乃果ちゃん、お疲れ様!」チュン!

ガチャ
絵里「こんにちは、穂乃果、ことり、海未。穂乃果、もうお店の方は大丈夫なの?」
穂乃果「やっほ~、絵里ちゃん! うん、今日からまた頑張っちゃうよ! ……あれ? 部室にいかにも高級そうなベッドがあるよ!?」
絵里「あら、海未達から聞いていなかったの? どうしても9人だと一人余っちゃうでしょ? だから疲れている人のためにって真姫が用意してくれたのよ」タン
穂乃果「ほぇー……さっすが真姫ちゃん! まーきーちゃーん! ありがとう!」
真姫「いいのよ、別に」タンッ
真姫(ちょうどお金の使い道に困っていたし)

ガチャ


絵里「こんにちは、穂乃果、ことり、海未。穂乃果、もうお店の方は大丈夫なの?」


穂乃果「やっほ~、絵里ちゃん! うん、今日からまた頑張っちゃうよ! ……あれ? 部室にいかにも高級そうなベッドがあるよ!?」


絵里「あら、海未達から聞いていなかったの? どうしても9人だと一人余っちゃうでしょ? だから疲れている人のためにって真姫が用意してくれたのよ」タン


穂乃果「ほぇー……さっすが真姫ちゃん! まーきーちゃーん! ありがとう!」


真姫「いいのよ、別に」タンッ


真姫(ちょうどお金の使い道に困っていたし)



凛「あのベット、すっごくフカフカなんだよ!」


花陽「一回寝させてもらったけれど、すごく寝心地がいいです……!」タンッ


希「ウチが見るに、BLACK LABEL(ブラックレーベル)のマットレスを使っているなー。
お値段はな、なんと! 推定90万円! マットの厚さは440ミリ! 体がマットの中に沈み込んでいくような感覚を実現! 理想の寝心地と寝姿勢を保つ究極の一品や! 
一度ベッドに倒れこんでしまったらなかなか立ち上がれへんよー!」パシン




穂乃果「な、なんで希ちゃんはそこまでベッドに詳しいの?」


希「それは……ナ・イ・ショ・。乙女には秘密が1つや2つはあるもんやで」ウインク


穂乃果「1つや2つどころじゃない気がするよ……希ちゃんの場合。絵里ちゃんの厳しい特訓を受けていないのにダンスもすぐに踊れるしさぁ」



希「そ、それも内緒! あっ……」パチン


絵里「希、それよ。8000点ね」


穂乃果「せっかく入っていたのに……」


希「穂乃果ちゃんのせいだよ!」


穂乃果「え~!」


希(言えない! いつ誘われてもいいように1人で練習していたなんて……!)



オーラス
穂乃果(オーラス。トップが絵里ちゃんで2着の真姫ちゃんと8000点差か)


11巡目
真姫 手牌
三四五五六七八②④⑥444 ツモ ⑤


穂乃果(おぉー、いいところ引くね。さて……どうするのかな?)


真姫「リーチ」 打 八


穂乃果(……うん、いいね! 三面張を捨てられるんだ! これでこの局は)


12巡目
真姫「頂いたわ……ツモよ!」バシン 


三四五五六七②④⑤⑥444 ツモ ②


真姫「2000,4000でラスト」


花陽「三面張を捨てている……」


真姫「和了れる牌で待つのが麻雀でしょ? ふふっ」


絵里「捲られちゃった。ええ、真姫の言うとおりね」パタン
二二二五五六六七七八八③④


穂乃果「ふふふっ、真姫ちゃん、やっるぅ~!」


真姫「当然よ」フフン

穂乃果「あっ、ベッドを使わせてもらってもいいかな? 最近、疲れちゃってさぁ。眠いんだよね……」


真姫「ええ、そういう人のために用意したもの」


穂乃果「じゃあ早速っ……」
モフッ ゴロゴロ

穂乃果「うわっ、柔らかっ。全身の力がどんどん抜けていくのを感じるよ……。体が軽い! こんな気持ちになったのは初めて……!」


ことり「それ死亡フラグだよぉ! 穂乃果ちゃん!」


海未「……? 死亡フラグ? 何のことですか?」



ことり「あっ、な、なんでもないの、何でも」アハハッ


海未「ふむ、よくわかりませんがいいでしょう。そういえばにこがいないみたいですが」


希「にこっち、今日は用事あるみたいなんよ」


海未「そうですか。穂乃果は……もう寝ているみたいですね」


穂乃果「……」スゥー


海未「今日は休ませてあげましょう。最近、心なしかいつもより元気がなかったように見えますし……」ニコリ


希「ふふ~ん、やっぱりよく見ているね。うふっ、海未ちゃんって一日に何回、穂乃果ちゃんの名前を出しているんだろうなぁー」ニヤニヤ


海未「なっ、べ、別に悪いことじゃないでしょう」


希「そうやねぇ。ただ、海未ちゃんは本当に穂乃果ちゃんのことが大好きなんだなぁ、と思っただけなんよ。
普段、話すときも穂乃果ちゃん尽くしの内容が多いけれど、外部の人向けの活動日誌すら、自分のことより穂乃果ちゃんのことを書いている気がするしねぇ」ニヤリ



絵里「あぁ~、それは私も前から思っていたわ。ええと、確か『輝く太陽のような穂乃果は……』なんだっけ? ド忘れしてしまったわ』フフフッ


凛「あははっ! あとあと! 『世界中のあらゆるひ……』 ……ひっ!」ビグリ


海未「凛、これ以上言ったら……わかりますね?」ウフフッ


凛「どうして凛だけ!? 理不尽にゃ~!」


花陽「ことりちゃんの日誌にも穂乃果ちゃんの名前がよく出てくるけれど、表現がその、ね……」アハハ……


海未「……も、もういいでしょう! 時間は有限ですよ! 早く打ちましょう! さぁ早く! 早く!!」バンッ カオマッカ


絵里「そうねっ、ふふふっ、打ちましょうか」

眠いにゃー 今日はここまで 麻雀描写が少なすぎですな

予定を違えた分、明日も投下していけたらいいなと思っていますー

今日も22時以降からやっていくんや!

突然だけど、凛ちゃんってものすっごく可愛い>ω</

投下していくにゃー!



――その頃 スーパーマーケット――
にこ「……この白菜、安いわね、今日は奮発してすき焼きにするニコ!」ガサッ


にこ(今日はチビたちの授業参観日だった。でも……ママも仕事、私も学校……。寂しい思いをさせちゃったから、食事ぐらいは豪勢にってね)フフ


店員「さぁさぁ、タイムセールの時間です! 牛肉100g 730円のところ、なんと! 300円で大放出!!  買った、買った!」


にこ「なっ! なんですってぇ! 肉はすき焼きにとって主役中の主役……絶対に欠かせない!」




ガヤガヤ ウォオオオオ!
にこ「くっ、出遅れたぁあああああ! だけど諦めるわけにはいかないんだからぁあああああ!!」


にこ(にこは全速力で獲物に向かっているハイエナ、もとい、主婦の軍勢に立ち向かった。うわっ、すごい熱気、それに殺気! でもこの程度、このにこちゃんにとっては造作も無いわ! “ちょっとだけ”小柄なボディで猛獣共の体をすり抜けて行く。……こういう時は便利なのよね、癪だけど。そして……)


にこ「ウォオオオオオ!!! と、取った! 勝った、勝ったのよ!」ガッツポーズ!


にこ(……あれ? もっと疲れると思っていたんだけど、そうでもないわね。あの“魔界”で鍛えられた成果が出てしまっているわ……何なのよ! あのとんでも麻雀打ち達は! 私だって、昔からずっと打ってきて自信あったのにっ……)


にこ「……食材も手に入れたし、早く帰りましょうか」




――にこ自宅――
ガチャリ
にこ「ただいま~」


こころ「お帰りなさい! お姉さま!」ニパァ


ここあ「おねーちゃん! にっこにっこに~!」ニコ!


虎太郎「にっこにっこに~……」ポケェ


にこ「にっこにっこに~! くっくっく……驚きなさい! 今日の夜ご飯はね……すき焼きよ!」


ここあ「やったぁ!」


こころ「すき焼き……! 何時ぶりでしょう……」


虎太郎「早く食べたい……」


にこ「ふふん、ちょっと待ってなさい。休憩したら、すぐに作ってあげるから」



にこ「まずは洗米して、と」


ジャー シャッシャ ジャー


にこ「次は米研ぎ……」


シャッシャシャッシャ ジャー
にこ(円を描くように米を回す、と……ここがかなり重要だからって花陽に前に言われたっけ)


シャッシャジャー シャッシャッジャー ジャッジャ


にこ「釜にいれてラップをかけて放置!」



にこ「こころ、どう?」


トン……トン……トン


こころ「まだ全然です……」


にこ「……上出来よ。私の後輩なんて包丁握るのすら危うかったんだから。なにより手伝ってくれたことが嬉しいわ、ありがとう」


こころ「お姉さま……」ジーン


にこ「後はにこにーに任せなさい!」



にこ(すき焼きは楽でいいわ。野菜やきのこを適当に切るだけでほぼ終わり……ちょっと味気ないわね)


トントントントントントントントン! 


こころ「お姉さま、早い!」


にこ「慣れるとこれぐらいは出来るようになるわ」


トントントントントントン! トントントントントントントントン!


こころ「何を作っているんですか?」


にこ「キャベツのごまだれ和えサラダね。口直しにサッパリしたものも食べたいでしょ?」


こころ「はい!」


にこ「ごまだれは味噌、酢を小さじ1杯、マヨネーズ、しょうゆ、みりん、白ごまを大さじ1杯……」


にこ「これが一人前の量よ……もう少し作らないとね」
マゼマゼ


にこ「後でゆで卵なりトマトをトッピングして完成よ!」




こころ「さっすがお姉さまです! 野菜さえ刻めれば、簡単で作りやすそうですね!」


にこ「夏にはぴったりのサッパリした一品よ」


にこ「後は……予め沸騰させ冷やした水を釜に入れる……そうすることで、ご飯がより美味しく炊けるのよ」フフン


こころ「お姉さまは博識ですね! ますます尊敬いたします!」


にこ「アイドルたるもの、ありとあらゆる知識を身につけていないと生き残れないのよ!」


にこ(……このまめ知識も花陽の受け入りだけど)


にこ「最後にみりんを少し入れた後、40分ほど寝かせ、米を炊くっと」


スタスタ
ここあ「おね~ちゃん! こっち来て遊ぼうよ~、早くぅ~」


にこ「先に3人で遊んでなさい~。準備終わったら行くから」





――にこ自宅 19:30――
にこ「誰よぉ……! ハートの9を止めているのは!? あぁもう! パスよ!」


虎太郎「おねぇちゃん、3回目のパス……負け」


にこ「こたろ~う! あんただったのねぇ……!」


ここあ「おねーちゃん、そろそろお腹が空いたよ!」


こころ「私もお腹が空きました!」


にこ「もうこんな時間か……そうね、ご飯にしましょう!」



ガチャ
にこ「ママ!? どうしたのこんな時間に!?」


にこ母「あら、私が帰ってきちゃ行けない?」


にこ「そ、そうじゃない! お帰り、ママ!」


ここあ「あっ、ママ! お帰りぃ!」


こころ「お帰りなさい! ママ!」


虎太郎「おかえり……」



にこ母「たっだいまぁ~! もうご飯の支度は出来ている?」


にこ「うん、今日はすき焼きよ!」


にこ母「いいわねぇ。家で夕食を食べるのは何日ぶりかしら……」


にこ「多めに作っておいて良かった! 早速準備するわ!」



グツグツ
ここあ「いい匂い~早く食べたいよぉ」


にこ「もう少しだけ待ちなさいー」


…………
にこ母「ん、そろそろいいんじゃない?」


にこ「うん、よく煮えていていい感じね!」


にこ母「それじゃ食べよっか! いただきます!」


兄弟全員「「「「いただきます!」」」」



こころ「んー、美味しいです! 白菜もよく味が染みていて、噛んだら野菜本来の甘みも重なって……幾らでも食べちゃえそうです!」


ここあ「ここあはお肉メインだもんね! うーん、おいしい!」


にこ母「ちゃんと野菜も食べないとダメよ!」


ここあ「はーい」


虎太郎「……」米モグモグ


にこ母「んー、サラダもシンプルでいいわねー。シャキシャキしていて、とってもフレッシュ」


にこ「それはよかったわ」フフン

今日はここまでにゃ

予定通り投下していくにゃ!



――食事後 22:30――


虎太郎「……」ウトウト


こころ「眠くなっちゃいました……」


ここあ「ここあも……」ウトウト


にこ母「風呂も入ったんだし、早く寝なさい~。夜更かししていると成長できないわよ~」チラリ


にこ「ママ……今、私のほう見て言ったわよね!? 絶対にそうよね!?」


こころ「それは嫌です……おやすみなさい」


ここあ「おねーちゃんよりは大きくなりたいよね……おやすみぃ」


虎太郎「……おやす」


にこ「はぁー! ちょ、ちょっと!」

ガチャン


にこ「……屈辱だわ」ペタン


にこ母「ごめんごめん、まだ大丈夫よ。女は20歳までは成長する可能性はあるから」ボイン


にこ「そ、そうよね! ナイスバディなにこにーになる余地はあるわよね……!」


にこ母「うーん……それよりも最近どうなの? ラブライブだっけ? それが麻雀大会になっちゃったみたいじゃない」


にこ「……話を逸らされた気がするけれど。まぁボチボチってところね、順調にやっているわよ」


にこ母「……本当に?」



にこ「……」


にこ母「今、ここにいるのは私とにこだけ。こんな時ぐらい無理しなくてもいいのっ」


にこ「……部活のメンバーに全ッ然勝てないの。ずっとママに麻雀を教わってきたのに……! 何なのよ……毎日悔しくて仕方ないわ」


にこ母「……そう」


にこ「まったく今までの常識は通用しない……! どうやったら勝てるのか全然分からない……」



にこ母「うん、そうよ。……んー、私も教えることはもう大体教えたし、一番強い子に教わるのはどう?」


にこ「……嫌よ」


にこ母「意地張らないの! 勝ちたいんでしょ? 負けたくないんでしょ? なら、プライドを捨てて頭を下げないと……例え、一番強い子が後輩だとしても」


にこ「な、何で後輩だって分かったの?」


にこ母「あの子でしょ? あんたのグループで主にセンターをやっている子、高坂 穂乃果ちゃん」


にこ「正解……」


にこ母「あんたよりは長く生きているし、打っても来ている。それぐらいはわかるのよー……ただの直感だけどさ」ニコッ


にこ「勘かいっ!」



にこ母「でもね……教わることは悪いことじゃない。牌を見続けろって話、よくしたじゃない? あれも本当はね、私より強い人から教えてもらったことなの」


にこ「そうだったんだ……」


にこ母「でもにこがそこまでボロ負けする面子かぁー」


にこ「聞いてよ! 3~4巡で役満を和了ったり、こっちがどんな待ちでも……」以下略


にこ母「……よっぽどストレスがたまっていたのねぇ。……なかなかのなかなかに怪物の見本市じゃない。で? 穂乃果ちゃんはどんな打ち手?」


にこ「穂乃果はなんというか……“型”が存在しない。相手や状況によって、打ち方を変幻自在に変えてくる……一言で言えば、まったく底が見えない打ち手。でもね、確かに穂乃果の麻雀は怖いけれど……それ以上に心が惹かれるのよ」

にこ母「……なるほどね。うん、絶対に教わったほうがいいわね! いろんな引き出しを持ってそうだし、いい経験になるわよ」


にこ「……気が向いたらね」


にこ母「さあて、もう寝ましょうか。夜更かしはお肌の天敵よ~」


にこ「ん、パックをしてから寝るわ」


にこ母「先に寝るわね、おやすみー」


にこ「おやすみ……今日はありがとう、ママ」






…………
……



にこ母(高坂 穂乃果ちゃん、か。普通じゃないとは思っていたけれど……案の定って言った所ね。非凡な面子の中でも一番の強者。実力は無辺際、下手したらにこを潰しかねないけれど……にこなら大丈夫よね! なんてったって私たちの子ですもの)



――翌日 昼休み アイドル研究部――
にこ(絵里と希は生徒会の用事でいない……別に1人でご飯を食べるのも慣れているけれどね。ぼっち飯はぼっち飯で落ち着いて食べられるからいいのよ、うん)モグモグ


ガチャリ
穂乃果「あっ、にこちゃん!」


にこ「ん、穂乃果、どうしたの」


穂乃果「今日は海未ちゃんもことりちゃんも集まりがあって……部室に誰かいないかなぁって思って来てみたんだー。一緒にお昼ごはん食べよ?」ランチパック!


にこ「いいけど……あんた、毎日よくパンばっかりで飽きないわね。たまにはお弁当を作ってきたらどう?」


穂乃果「んー、朝起きられないから無理だね! おっ……にこちゃんってさ、前から思っていたけれど、お料理上手だよね~。お弁当、いつも自分で作っているんだよね? 美味しそう……」


にこ「この私が作っているんだから美味しいに決まっているでしょ? ……少しだけ食べる?」


穂乃果「いいの? ありがと! じゃあこの玉子焼きを……」


にこ「どうぞ」


穂乃果「いただきます~。……んんー! 美味しい! ふわっとしているし、あまり甘くしないことでご飯のおかずに適しているね」


にこ「市販で打っている玉子焼きが甘すぎるのよー。これぐらいの味付けがちょうどいいでしょ?」

穂乃果「うん! 今度さ、穂乃果にお料理教えてよ! そろそろ和菓子以外のものも作れるようになりたいと思っていたんだー」


にこ「海未やことりに教わればいいじゃない」


穂乃果「意外とことりちゃんってあんまりお料理は上手じゃないんだよねぇ。お菓子作るのはあんなに上手なのに」


にこ「じゃあ海未は?」


穂乃果「海未ちゃんは……料理に対して妥協を一切しないんだよね。すっごく凝り性で、前に教えてもらった時は物凄く時間はかかるし、ちょっとしたことで怒られるし、一種のトラウマになっちゃったよ……」


にこ(……容易に想像できるわね。適度に力を抜いてやりなさいよ……穂乃果が少しだけかわいそうだわ)

穂乃果「だからお願い! 教えてください!」


にこ(……周りに誰もいない。今しかないわね)


にこ「ただでは教えたくないなぁ~。世の中はギブアンドテイク、何か見返りが欲しいニコ~」


穂乃果「そ、そうきましたか。じゃあ、穂むらのほむまんセットでどう!?」


にこ「後はねぇ~。穂乃果がにこにぃ~、麻雀を教えることで手を打ってあげるニコ!」


穂乃果「……穂乃果がにこちゃんに?」


にこ「……そ、そうよ! なんか文句でもあんの!?」


穂乃果「……」


にこ「なんか言いなさいよ……」


穂乃果「……うん、いいよ! にこちゃんから頼み事されることって今までなかったし、嬉しい! 早速、今日の部活からでいい?」


にこ「い、いや、なるべくなら皆には内緒って形で……」


穂乃果「えっ、何で?」


にこ「ほら、その……そう! 知らないうちにパワーアップした私を皆に見せつけたいのよ! 今度の休日は3連休でしょ? どこか暇な日はない?」


穂乃果「土曜日は予定あるけれど、日、月は大丈夫だよ!」


にこ「うん、わかったわ。交渉成立ね!」


穂乃果「どうしよっかなぁ。穂乃果の家にも麻雀卓はあるけれど、自動じゃないし、皆には内緒だもんね……」


にこ「あっ、面子足りないと打てないじゃない……! なんでこんなことを忘れていたんだろ……!」


穂乃果「雪穂も打てるけれど、3麻になっちゃうしなぁ……しょうがない!」


にこ「……?」

穂乃果「穂乃果がたまーに足を運んでいる雀荘があるんだ! 利用している人ほとんど、穂乃果の顔見知りだから安心して打てるよ。……このことは海未ちゃんとことりちゃんにも内緒にしていたことなんだけどね」


にこ「へぇ……。私に話してくれてありがと……。って、未成年なのにどうして雀荘に入れるのよ! ちなみにさ、レートあったら私打てないんだけど」


穂乃果「ノーレートだから大丈夫だよー。場代も心配しないで! 上手く説得しておくし!」


にこ「いろいろ突っ込みたい所もあるけれど……」


穂乃果「細かいことはまた後でやりとりしよー。ハムッ! んー、今日もパンがうまい!」

今日はここまでやねー 

次は明日か明後日かな

では今からやっていきますわー

――その日の夜――
ヤーミハ、ハイハイハイ! コワセールモーノサ!

にこ「はい、もしもし」


穂乃果『にこちゃん、日程の予定なんだけど、日曜日は雀荘で特打ち、月曜日は穂乃果の家でお料理を教えて欲しいんだけどいい?』


にこ「OKー。楽しみにしているわね」


穂乃果『人に教えることは今まであんまりなかったから、にこちゃんにちゃんと教えられるか心配だよ……』


にこ「元々、あんたが教え上手だとは思っていないから大丈夫よ」


穂乃果『ひっどーい! にこちゃんだってさ……』





…………
……


穂乃果「でねでね! ことりちゃんが……」

にこ「あははっ、ことりは相変わらずね! ……結構話していたわね。ちょっと早いけれどそろそろ寝ることにするわ、おやすみ」


穂乃果『うん、おやすみ!』


ピッ


穂乃果「ふふっ……にこちゃんにこんなこと頼まれるなんて、本当に意外だったなぁ」



――日曜日 神保町――
穂乃果「にこちゃーん! おはよっ」


にこ「おはよう……場所を聞いていないけれど、近場にあるの?」


穂乃果「うん! ここから歩いて5~6分程度ってところかな?」


…………


穂乃果「ついたよ!」


にこ「えっ、雀荘らしきものが見当たらないけれど」キョロキョロ


穂乃果「だからここがそうなんだよー」


にこ「ここって……喫茶店じゃない! 雀荘とは似ても似つかない場所もいいところよ!」


穂乃果「ささ、入ろー」



カランカラン
ダンティなマスター「おっ、穂乃果ちゃん、いらっしゃい。後ろの娘は穂乃果ちゃんの後輩かな?」


にこ「後輩じゃなくて、せ・ん・ぱ・い、です! 穂乃果の先輩! の矢澤にこです。あの……。穂乃果からここが雀荘だと聞いて来たのですが……」


マスター「ははっ、すまんね。見た目の通り、喫茶店を営んでいて、雀荘経営は趣味みたいなものかな? 従業員出入口、奥の地下に雀卓が置いてあるのさ。今、3人来店中だね。早速、どちらか1人は打てるよ?」




穂乃果「にこちゃん、入っちゃいなよ! 後ろからにこちゃんの打牌を見れるし、ちょうどよかったよ!」


にこ「そう? なら先に入るわね。あっ、マスターさん、ですよね? お金の方は本当によろしいのでしょうか?」


マスター「気にしないでいいよ。新しいお客さんが来て、私も嬉しいからさ」


にこ「ありがとうございますっ」ペコリ


マスター「勿論、ドリンクも無料だから、どんどん頼んじゃっていいよ」


にこ「何から何まですみません」


マスター「いいっていいって。じゃ案内するよ。着いて来て」

ガチャ
骨ばった男「おっ、穂乃果ちゃんじゃないかい、久しぶりだな」


穂乃果「おはよー、スケさん! 皆さん、おはようございます!」


周り『おはよう!』


穂乃果「ほら、にこちゃんも挨拶! いつものあれでよろしく!」


にこ「ここで!? ……しょうがないわねぇ。ゴホン、皆さん、にっこにっこにー! あなたのハートに、にこにこに~! 笑顔届ける矢澤にこにこぉ~。にこにーって呼んでラブニコ!」


周り『……』

にこ「……どうすんのよ! 周りドン引きじゃない!?」小声


穂乃果「いやいや、違うって」


周り『にっこにっこにー! よろしく! にこにー!』


にこ「よ、よろしくお願いしますー!」


にこ(めっちゃくちゃノリいいわね……)


マッチョな男「穂乃果ちゃんの友達はやっぱり一味違うってもんだわ、がはっは」


じいさん「若いっていいことじゃな」


マスター「にこちゃん、面白いなぁ! 一度見たら忘れられなさそうなインパクトだ、くくっ。さて、お待たせしました。ご案内いたします」





穂乃果「1半荘はにこちゃんの自由に打ってみてね」


にこ「緊張するわ……」


穂乃果「頑張って! ファイトだよ!」



1回戦 南1局 親 スケさん ドラ 3


スケさん 22500


にこ   37300


マッチョ 21400


じいさん 18800


にこ(いい感じ、牌もうまく寄ってくれている)


8巡目
②③④④⑥22234678 ツモ ③


にこ(今日はついてるわ! 手変わりを待ったら、すぐ良形になる!) 


にこ「リーチ!」


マッチョ「リーチぃ? じゃあチーだな!」 ⑥⑦⑧ 打 西


次順 マッチョ 打 西


にこ(対子落とし……)

11巡目
マッチョ「ツモ! 1000,2000」
②④赤⑤⑥345567 ツモ ②


にこ(うっ……。完全に喰い取られた……!)


穂乃果「……」


スケさん 20500  (-2000)


にこ   35300 (-2000)


マッチョ 26400 (+5000)


じいさん 17800 (-1000)

南2局 親 にこ ドラ 1


9巡目 にこ 手牌
③④赤⑤⑦⑨22456五七九 ツモ 六


にこ(まだツモ運がある、とりあえずテンパイかしら……)打 九


穂乃果「……それはダメだよ、にこちゃん」


にこ「えっ」


10巡目 スケさん 打 ⑧


にこ(即リーが正解だった!?)


ツモ ⑥ 
にこ(でも、結果オーライ……!)


にこ「リーチ」打 ⑨


スケさん「悪いなぁ、にこにー! ロンだ」
114赤56789七八九⑦⑧ ロン ⑨


スケさん「12000」


にこ「うっ、高め……!」


スケさん 32500  (+12000)


にこ   23300 (-12000)


マッチョ 26400


じいさん 17800

南3局 親 マッチョ ドラ 六


にこ 配牌
1347①⑤⑦⑦一二四七九 


にこ(配牌が一気に悪くなった……)


10巡目
じいさん「ツモ、2000,4000じゃ」
六七八九九⑥⑦⑧23468 ツモ 7


にこ(何も出来ない……!)


スケさん 30500  (-2000)


にこ   21300 (-2000)


マッチョ 22400 (-4000)


じいさん 25800 (+8000)

オーラス 親 じいさん ドラ 発


4巡目 にこ 手牌
②②③⑦⑧⑨2377発発発 ツモ ⑧


にこ(……まだチャンスはある! 役牌ドラ3一向聴、これを和了ればトップ! さっさと張りたいわ) 打 ⑧


穂乃果「……うーん」


5巡目 ツモ ⑨


穂乃果「……はぁ」


にこ(今のもミスだっていうの? いやその前の打 ⑧?)


6巡目 ツモ ⑦


にこ(……裏目った。一盃口が完成していた!)


打 ⑦


8巡目
マッチョ「リーチ!」打 1


9巡目
マッチョ「来たぜ! 2000,4000でラスト!」
④⑥123789二二二六六 ツモ 赤⑤



穂乃果「ほぉー! さっすがぁ! キンさん! 相変わらず、見た目通りの豪腕!」


マッチョ(キンさん)「穂乃果ちゃんに褒められると照れるぜ、俺なんかまだまだだしよ!」


スケさん「あー! 捲られちまったかぃ」


じいさん「ほっほっほ」


キンさん「初っ端からラスとらしちまってわりぃな、にこにー。でも手は抜けねぇし」

にこ「くぅー! 途中までは良かったのに……! 最後だってもうちょっとで……」


穂乃果「うん、確かにそうだね。でもさ……それってにこちゃんがツイていただけなんじゃないかな?」


にこ「……」


穂乃果「例えばさ、今回の南1局、にこちゃんは高め一盃口のタンピンをリーチしたよね。あれ、リーチをかけたから鳴かれたんだよ……鳴かれること考えてなかったの? ダマのままなら高めをツモっていたのに」


にこ「そんなの結果論じゃない……! 鳴かれるかどうかなんてわからないわ! ましてや次のツモ牌なんて……!」

穂乃果「それは“牌を見続けていない”からだよ。にこちゃんの言葉を借りるならさ」


にこ(穂乃果からその単語が出てくるなんて……!)


穂乃果「流れってね、移り変わりやすいものなんだ。ちょっとしたことで離れていってしまう曖昧なもの……だからね、全局をバランス良く打つことが大事だよ!」


にこ「ごめん、何を言っているのかよくわからない……」

穂乃果「……うーんとね、流れがあるときはいかに離さないようにするか、逆に流れがないときにはいかにして受けきるかをにこちゃんには覚えて欲しいかなーって」


にこ「……」


穂乃果「……ごめんね。やっぱりわかりにくいよね……」


にこ「あんたが謝る必要なんて一切ないわよ。……私の方こそごめん、わかってあげられなくて」


穂乃果「んー! やっぱり言葉だけじゃ伝えきれないや! じゃあさ、1半荘、穂乃果が打つから、にこちゃんは後ろから見てもらっていてもいいかな?」


にこ「わかったわ」

穂乃果「……」


にこ(目を閉じている?)


穂乃果「……うん、大丈夫そうかな。ごめんね! 皆さん、待たせちゃって!」


じいさん「ほっほっほ、いいんだよー。爺には休憩も挟んでもらうのがちょうどいいのさ」


キンさん「穂乃果ちゃんが人に麻雀を教えているなんて驚きだわ……」


スケさん「にこにー、ずるいぜぇ。俺たちにも教えて欲しいもんよ」


穂乃果「あははっ、機会があればね! ……ここで打つのも久しぶりだなぁ。じゃあやろうか!」

東1局 親 じいさん ドラ 1

じいさん 25000  


スケさん 25000


穂乃果  25000


キンさん 25000



穂乃果「ちょっとこの半荘はにこちゃんと相談しながら打つから遅くなるけれど、いい?」


じいさん「ほっほっほ」


スケさん「ああ、却って穂乃果ちゃんの打牌スピードが落ちるから、じっくり考えられるし、いいってもんさね」

1巡目 穂乃果 手牌
②④⑤⑧2668一四北北発 ツモ 六


穂乃果「……ねぇ、にこちゃんなら何切る?」


にこ「ここって悩むところなの? 普通に打 一か発でいいんじゃない?」


穂乃果「でも、ここはね」打 北


にこ(打 北……? 最初っから対子落とし?)

2巡目
ツモ 中 打 北


3巡目 ツモ 東
穂乃果「取り敢えず、様子見ってことだね! 打 北で自分のツモと他家の捨て牌の傾向を見たかったんだ」
打 一


6巡目
④⑤⑥⑧23668四六白発東 ツモ 7


穂乃果「……」打 打 四


にこ(字牌を抱え落ちするつもりだわ。私だったらもう字牌を絞らずに捨てちゃっている……)



スケさん「流れたか、テンパイ。この手は和了れると思ったがなぁ」


111四五六白白東東 ③④⑤ 


じいさん「ノーテンじゃ」パタリ


キンさん「俺もテンパイ! 発さえ鳴ければ早かったのに!」


④④赤⑤⑤⑥⑥123赤55発発


穂乃果「ドンマイだよー。ノーテン!」パタリ


にこ(字牌を切っていたら、間違いなくどちらかに満貫を和了られていたわ……。とっても繊細かつ慎重な打ち方……)



じいさん 23500  (-1500)


スケさん 26500 (+1500)


穂乃果  23500 (-1500)


キンさん 26500 (+1500)

東2局 1本場 親 スケさん ドラ ④


1巡目 穂乃果 手牌
②④⑨一九1245白発中北 ツモ ⑨


打 ②


穂乃果「あははっ、これはきついねー、にこちゃんっ」


にこ(穂乃果は希と違って、常時、豪運ってわけではない。……でも、珍しいわね。基本、穂乃果の運量は相当高いはず。海未がいないのに穂乃果にこんなどうしようもない配牌が来るなんて……)


6巡目
キンさん「さっきの半荘から調子がいいぜ! リーチ!」打 ②


9巡目
キンさん「ツモだ! 1300,2600の1本場!」
123456④⑤⑥二三七七 ツモ 四



じいさん 22100  (-1400)


スケさん 23800 (-2700)


穂乃果  22100 (-1400)


キンさん 32000 (+5500)

東3局 親 穂乃果 ドラ 三


配牌
1189②⑨一二九東南南白発


にこ(今度は九種九牌! 私なら親番だし流すけれど……)


穂乃果「ふむふむ」打 南


にこ(流さない……! このパターンは前に穂乃果が和了った国士に似ている気がする……)

3巡目 ツモ 中 打 8


5巡目
119②⑨一二九東南発中白 ツモ ① 打 ②


にこ(鬼ヅモ! ツイていないから和了れるって前に穂乃果は言っていた。今回もそうなの!?)


穂乃果 捨て牌
南⑧81②


にこ(捨て牌も完璧……。まったく国士っぽく見えない……)

8巡目

穂乃果「……」スッ


にこ(あっ!)


カチ 北


ゴォオオオオオオオ!

119①⑨一二九東南発中白 ツモ 北


穂乃果「……」打 二


穂乃果 捨て牌
南⑧81②東
⑨二


にこ(す、凄い! 流石、穂乃果だわ……。この捨て牌じゃ、掴んだら絶対に止まるわけがない! 一撃で相手を破壊する、親の国士無双、西待ち……!)


キンさん 手牌
三三五六七⑥⑦23赤57北北 ツモ ⑤


キンさん「流れが完全にあるぜ! いいツモだぜ」


打 北


にこ(穂乃果の入り目……でも、この局は十中八九、穂乃果の親コクでラストよ。流れってものがあるのならきっと穂乃果の味方をするはず)


9巡目
じいさん 打 中


スケさん 打 白


にこ(そりゃ国士なんて警戒出来るわけないわよね……)

11巡目
にこ(まだ誰も掴まないの……! 私のほうがドキドキしているじゃない!)


キンさん 
三三四五六七⑤⑥⑦23赤57 ツモ 4


キンさん(うっし、跳満テンパイ!) 打 四


にこ(まさか追いつかれるなんて……! 早く引かせちゃいなさいよ! 山に後3枚も生きているのよ!)


12巡目


キンさん 打 9


スケさん 打 一


じいさん 打 九


にこ(くっ……! 地雷原を素通り……!)


13巡目 
119①⑨一九東南北発中白 ツモ 6


にこ(……これは止められない、止まらない)


穂乃果「……」


にこ(はぁ……? な、何、悩んでいるのよ……!?)


キンさん 捨て牌
東西①⑨九②
⑤北北①四





穂乃果「ふぅ……」


バシーン!


打 1


にこ(――う、嘘でしょ!? 親コクなんて3軒リーチがかかっても降りられないわよ……! それをたった1枚の6索で降りるの!? しかもダマのカン6索よ……!)



14巡目
キンさん「おっ、いたぜ! ツモ! 三色付きの3000,6000!」


三三五六七⑤⑥⑦234赤57 ツモ 6


穂乃果「あーあ、後ちょっとだったのにねぇー」ニコリ


にこ「えっ、ああ、そうね……ねぇ、今のって“読み”なの? それとも花陽みたいな“直感”?」小声


穂乃果「今のは“読み”でどうにかなるもんだよ! にこちゃんも出来るようになるって!」ボソリ


にこ「っ……!」

キンさん「なんだ、穂乃果ちゃん、また止めていたのか! たまには出してくれてもいいんだぜ!」


穂乃果「えー! 振り込んだら1人沈みじゃん!」


にこ(……穂乃果はあのビタ止めを”読み”と言った。絶対的な読みの精度と自信が無ければ、止まるわけがない牌……。未だに現実とは思えないわ……! 覗いてはいけないものの深淵を見てしまっている気がする……!)ブルブル


穂乃果「……今日はね、“直感”で打たないようにしているから」ボソッ


じいさん 19100  (-3000)


スケさん 20800 (-3000)


穂乃果  16100 (-6000)


キンさん 44000 (+12000)

今日はここまでにゃ!

今から投下します

東4局 親 キンさん ドラ 2


にこ(やばい。寒気がまだ収まらない……)


3巡目 キンさん 打 4
じいさん「んー、チーじゃな」234


7巡目
じいさん「ツモじゃ、500,1000」
567三四五六七③③ ツモ 二 チー 234


キンさん「おいおい、もうちょっと待ってくれてもいいんじゃないかよー」


じいさん「これ以上、和了らせるわけにもいかんしのぉー。ほっほっほ」


穂乃果「全然追いつけないなぁ」パタリ
③④⑤⑦122456発発発


じいさん 23100  (+2000)


スケさん 20300 (-500)


穂乃果  15600 (-500)


キンさん 43000 (-1000)

南1局 親 じいさん ドラ 二


9巡目
キンさん「よっし! リーチだ!」 打 4


じいさん「こりゃかなわんぞい」打 1


スケさん「止まらんな、おまえさん……」打 4


穂乃果「うーんっ」打 西


キンさん「ツモ! 2000,4000だ! 完全に流れをものにしたぜ!」
二三四456789①①③⑤ ツモ ④


にこ(マッチョなキンさんがバカづいている……。あれっ? でも、この状況って部室で打っている私と同じ状況じゃない……?)

にこ(今の穂乃果の手牌)


23三四五六七八②③⑦⑧⑨


にこ(いつもの穂乃果なら、一発を消していたのかもしれない。ツモられそうっていう“直感”で。もしかして……私に合わせた打ち方をしてくれている?)



じいさん 19100  (-4000)


スケさん 18300 (-2000)


穂乃果  13600 (-2000)


キンさん 51000 (+8000)

南2局 親 スケさん ドラ 8


1巡目 穂乃果 手牌
①①④⑧⑨⑨346二四東西 ツモ ②


穂乃果「こういう手ってさ、にこちゃんが得意そうな手だよね」打 4


にこ(最初っから打 4……混一色かチートイ狙い?)

2巡目
穂乃果 ツモ 東 打 6


3巡目
ツモ ③ 打 二


にこ(……綺麗に寄せるわね)


4巡目 
ツモ ②


穂乃果「にこちゃんはさ、チートイで結構上がること多いよね? たまに面子崩して和了ってることもあるけれど、どうして?」

打 3


にこ「それはマ……お母さんにチートイの作り方を教えこまれてきたし」


5巡目 ツモ ⑧

 
穂乃果「なるほどねぇー。チートイのツモ予測はある程度出来るんだから、後はそれを応用すればいいだけなんだよ」


打 四


にこ「簡単に言ってくれるわね……。チートイとそれ以外はまったく別物でしょ」


穂乃果「結構、似ているんだけどなぁー」




8巡目
スケさん「そろそろ和了っときてぇな、リーチ!」打 八
四赤五六①①⑤⑥⑦⑧⑨123


穂乃果 手牌
①①②②③④⑧⑧⑨⑨東東西 ツモ ⑧ 打 西


にこ(……ツモがほとんど筒子。これも“読み”なの?)


キンさん「ガハハ、俺も追っかけだぁ!ツモ ④ 打 ②
45888④④④⑤⑥二三四


にこ(本当にツイているわね、この人。④引きで当たり牌をカバー出来ている)


9巡目
穂乃果「ん……!」


カチ ③
①①②②③④⑧⑧⑧⑨⑨東東 ツモ ③


にこ(追いついた……!)

穂乃果「ふふっ、張ったね……どうする、にこちゃん」小声


にこ「このツモなら、私は8筒を切っていくけれど……」コソッ


にこ(カラテンになっちゃう選択だけれどね)


穂乃果「この場面だと、それはダメだよ……」


にこ「じゃあ打 ④の一盃口? それとも打 東でチンイツ狙い?」


穂乃果「ここはね……これだよ!」打 ①


にこ(チートイも一盃口も消したメンホンのみの打 ①……!)

キンさん「さぁて、一発ツモ……! ならずか!」 打 ⑨


穂乃果「ロンだよー! 5200!」
①②②③③④⑧⑧⑧⑨⑨東東 ロン ⑨


にこ(私が打っていたなら上がり目がなかった手だわ……)


穂乃果「焼き鳥解除! 和了れてよかったー!」


スケさん「一盃口取らず? 読み切られていたかぃ……」


穂乃果「いやいやー、②の3枚壁なら当たらないかなーって思っただけだよ!」


にこ(何言ってんのよ……。完全に読みきっていたに決まっている)


じいさん 19100

  
スケさん 17300 (-1000)


穂乃果  20800 (+7200)


キンさん 44800 (-6200)


南3局 親 穂乃果 ドラ 5


穂乃果 配牌
③赤⑤⑧二二四五七24566東
打 東


にこ(悪くない……。配牌ドラドラでタンヤオがほぼ確定)


5巡目
③④赤⑤二二四四五七4566 ツモ 5


にこ(ここに来て、穂乃果の手牌、ツモがどんどん良くなってきている……! この半荘、ずっと穂乃果は耐えて、放銃を避けてきた。足を貯めていたとでもいうのかしら)


穂乃果 打 七


キンさん「穂乃果ちゃんの親ほど怖いものはねぇぜ、チーだ!」 七六八

②②②④⑤⑥3488 チー 七六八

じいさん ツモ 赤5


じいさん「いい牌じゃな」打 ①


次順 じいさん ツモ 七 打 七


穂乃果「ふふっ……」ニヤリ

8巡目
④赤⑤⑥二二四四五45566 ツモ 4


にこ(えっぐい手が入った! 高め親倍……!)


打 四


にこ(これを和了すれば一気にトップ圏内!)

キンさん「おっツモ、300,500だ! 穂乃果ちゃんの親番を潰したぜ!」
②②②④⑤⑥3488 ツモ 2 チー 七六八


にこ(くぅー! せっかく逆転手張ったのに!)


穂乃果「……ふふっ、ド安目だね」ボソッ


にこ(……ド安目? 確かに高めはドラの5索だけど……)


穂乃果「よしっ、オーラスに行こうか!」


じいさん 18800  (-300)


スケさん 17000 (-300)


穂乃果  20300 (-500)


キンさん 45900 (-1100)



オーラス 親 キンさん ドラ 八


にこ(今のツモは痛い! これで穂乃果のトップ条件は倍満直撃か三倍満以上のツモが必要になった)


1巡目
穂乃果 手牌
六六七七八八②②⑥⑦⑨6発 ツモ 北


にこ(……配牌で一盃口ドラドラ! 上手くいけば三色もついて倍満も狙えそうじゃない!)


打 発


2巡目
ツモ ⑨


にこ(タンヤオも平和も消える⑨引き……! ここでチートイじゃ逆転できないのよ……!)


穂乃果「あははっ……終わったね」ボソリ 打 北


にこ(終わった? どういうこと?)

3巡目
六六七七八八②②⑥⑦⑨⑨6 ツモ 六


穂乃果「……」打 6


にこ(打 6ってことは三色も捨てた……)


4巡目
穂乃果「……うん」


六六六七七八八②②⑥⑦⑨⑨ ツモ 七 打 ⑥


にこ(えっ、ちょっと……まさか!)


5巡目
六六六七七七八八②②⑦⑨⑨ ツモ 八

 
穂乃果「……」ニヤリ 打 ⑦


にこ(う、嘘……!?)ブルッ

6巡目
キンさん 手牌
①②③④⑤⑦⑧678999 ツモ ⑥


キンさん(完璧なツモだ……! これはもらった!) 打 6


じいさん「ほっほ」打 中


スケさん「早そうだな、特にターツ落とししている穂乃果ちゃんはな」打 ②


穂乃果「あははっ、うん、早いよ!」ニコリ


にこ(……顔色一つ出さず、スルー)

スッ!


バシィイイン!


バンッ ⑨


にこ「……!」


穂乃果「……ふふっ、いたね!」


キンさん「うわっ、俺の高めをツモかよ! でもおかげでトップ確定だな!」






穂乃果「麻雀って、面白いよね。オーラスでさ……こういった手が入っちゃうもんなんだから」バタン!



六六六七七七八八八②②⑨⑨ ツモ ⑨



穂乃果「四暗刻……! 8000,16000……!」ゴォオオオオ!


今日はここまでっ チュン!

お久しぶりです
最近、ハーメルンの方で上げなおしているんよ 牌画像変換ツールっていう素晴らしい機能を使ってみたくてね 
良かったらそっちも見てくれたら嬉しいんよ

では更新していくにゃ!

>>917から

にこ「……あんた、オーラスの四暗刻、本当にツイていただけなの?」


穂乃果「……気づいていた? それだけじゃないってことに」


にこ「今までの私ならバカヅキ乙! で片付けていたけれど」


穂乃果「……うん! 今回は“受け”の麻雀だったんだよ。序盤から相手の運や流れを少しずつ塞き止めにいったんだ。すべてはオーラスの四暗刻を成就させるためにね」


にこ「……」


穂乃果「全局をバランス良く打つ。にこちゃん、これが半荘を征するってことだよ」


ハーメルンの方
http://novel.syosetu.org/54954/

文章って書くの難しいね



にこ「……私も努力したらあんな風に打てるようになる?」


穂乃果「うん、大丈夫! “受け”の麻雀はさ、ことりちゃんや花陽ちゃんみたいな“感性”の部分ではないからね!」


にこ「でも、親コクは降りられそうにないわ! 何よ、あの一点止めは!」


穂乃果「あれはたぶん、絵里ちゃんが最も得意とする分野なんじゃないかな?」


にこ「絵里が?」


穂乃果「うん、絵里ちゃんもきっとあの牌は止まっていたと思うよ」


にこ(そういえば、絵里の打ち筋って未だによくわからないのよね……。1つ言えることは、“平均的に強い”。まだ絵里がラスを取ったところは見たことないし、花陽並に放銃率が少ない……)


穂乃果「話は変わるけど、“牌を見続ける”ことは何も自分のツモだけじゃなくてね、相手の手牌、捨て牌もじっくりと見ることだと思うんだ。こういうことをもっと気にして打つといいんじゃないかな?」


にこ「周りも注意深く観察し、後は数打って慣れろってことね……! いいじゃない! やってやるわよ!」


穂乃果「うんうん、その意気! ファイトだよ! そろそろやろっか!」




穂乃果「お待たせー。次からまたにこちゃんが打つから!」

にこ「またよろしくお願いしますー」

3人「「「よろしくぅ」」」


東3局 5巡目 ドラ 北


にこ 手牌
234888②③二四四北北 ツモ 2


にこ(早くも一向聴、三色も見える手牌!)
スチャ


穂乃果「……ちょっと待った!」


にこ「えっ?」


穂乃果「ここでノータイム 打 2は良くないんじゃないかな? もし2連続で2索引いたらどうするつもりなの?」


にこ(……そんなこと考えもしなかった。目先の三色にばかり気を取られて……。普段ならしない選択だけど……)打 二

穂乃果「……うん、いいね!」


6巡目
2234888②③四四北北 ツモ 4


にこ(チートイ、もしくは一盃口の一向聴……。両方を考慮するなら筒子落とし?)
打 ③


7巡目
22344888②四四北北 ツモ 3

にこ(……凄い。ツモ切りしていたら辿りつけなかったテンパイ……。チートイの打 8か一盃口の打 ②、どっちが正しいの?)


穂乃果「さあ、にこちゃんはどっちに取る?」


にこ(この寄り方だとたぶんこうね……!)
打 ②


9巡目
ギュッ!
にこ「……ツモ! 2000,4000!」
223344888四四北北 ツモ 四


穂乃果「うん、バッチリだよ!」


にこ(……面白い! 考えもしなかった打牌で和了を拾った。……今までどれだけの和了を逃してきたか、想像もつかないわね)




東4局 親 にこ ドラ 五

9巡目

 
にこ 手牌
三四五七八4477③③赤⑤⑦ ツモ 六


にこ(いい入り方……タンヤオが確定した。ここは打 ③でいいわよね?)


スチャ……


穂乃果「……はいー! ストォーップ!」


にこ「えっ……ここからチートイを狙えっていうの!?」


穂乃果「ほらー、また自分の手ばっかり見ている! 自分の手役じゃなくて、周りも見なきゃダメだよ!」


にこ「そ、そんなこと言われても」


穂乃果「……んー、見てもらったほうが早いか! ねぇ、皆さん! この局さ、一回手を開けてもらってもいいかなー?」

キンさん「なかなかいい手に育ってきてるんだけどな!」

スケさん「穂乃果ちゃんに教えてもらえることなんてめったにないぜぇ。文句いうなよ」パタン

じいさん「ほほほほっ」パタン


キンさん 手牌
二二二赤五五六七八556④⑤

じいさん 手牌
33466四五六④赤⑤⑥⑧⑧

スケさん 手牌
57二三四六七七④⑤⑥⑦⑦


穂乃果「でさ、にこちゃんが切ろうとした牌は3筒だよね?」


にこ「うん、そうだけど……」


穂乃果「じゃあ試しに切ったとしようか! キンさんはにこちゃんが打 ③ならどうする?」


キンさん「勿論、鳴くぜ! 満貫テンパイを逃すわけねぇな!」


穂乃果「そうするとキンさんは普通に両面を取るよね? なら5索が切りだされる……。おじいさんはどうする?」


じいさん「ほっほ、当然、チーじゃな。わしも三色付きの満貫手じゃ」


穂乃果「で、6索が溢れると……スケさんは当然」


スケさん「鳴いて追いつくってわけだ……面白え、にこにー以外全員テンパイじゃねぇか」


キンさん 手牌
二二二赤五五六七八56 チー:③④⑤


じいさん 手牌
33四五六④赤⑤⑥⑧⑧ チー:546


スケさん 手牌
二三四六七④⑤⑥⑦⑦ チー:657



にこ「で、でも! これ打 4でも同じ結果になるじゃない!」


キンさん「ああ、当然鳴くぜー」


穂乃果「だから、ここで打つべきなのは打 ⑦か赤⑤ってわけなんだ」


にこ「そんなことって……!」



穂乃果「ここで打 ⑦を打っていると次順……!」


カチ 4


三四五六七八4477③③赤⑤ ツモ 4


穂乃果「張ったね……! 打 赤⑤でリーチ!」


にこ「これで1人テンパイの先制リーチってわけね……」


穂乃果「あははっ、ここまで来ればもう止められないよ」


次順

バシィイン!



にこ「……!」


穂乃果「一発ツモ! 裏ドラはっ」


コロッ ②


穂乃果「……裏3で8000オール!」


三四五六七八44477③③ ツモ ③ 裏ドラ ③


にこ(完璧に相手の手を殺した、慮外の8000オール……!)


穂乃果「相手にチャンスを与えないことってすっごく大事だよ! こうなったらこの局はもらったも同然!」


にこ(これが穂乃果の“見えている”ものの一端……! 今和了った8000オールは私の手牌から生み出されたもの。この手順を私が打てるようになったら……!)ブルッ


今日はここまでっ

穂乃果にとってのデジタルはこのような打ち方なのです 

さてさて、お待たせしました
久々に更新しちゃうよ! たぶん、22時過ぎから更新すると思うにゃー!

じゃあ始めていきます

数半荘後

南2局 親 キンさん ドラ 3

1巡目 にこ 手牌
134679①③⑤發發白西 ツモ ③

にこ(ここは打 ①からね) 打 ①

2巡目
ツモ 7 打 9

3巡目
ツモ 1 

にこ(この入り方ならこうよ!)

打 9

穂乃果(この巡目で一通を捨てたね)

4巡目 ツモ 3 打 西

5巡目 ツモ 7 打 6



8巡目

1133477③③⑤赤發發白 ツモ 赤⑤


にこ(完璧っ! チートイドラ3テンパイ……! さあどっちに取るか……白は生牌、4索は1枚切れ)


穂乃果「……まずは切る順番だよね、どっちから打つ?」


にこ(よしっ、決めたわ) 打 4


9巡目
にこ ツモ 5


にこ(……きっとこの牌なはず)


にこ「リーチ!」 打 白


スケさん 手牌
二二四五六七九④⑥⑦⑨白白


スケさん(鳴けるが安牌がねぇな……見送るしかねえ)


次巡
にこ「……っ! ツモ! 4000,8000!」バチィンン


1133577③③⑤赤⑤發發 ツモ 5


にこ(やっぱり――チートイって最高ね!)


穂乃果「見ていて気持ちいい打ち方だよ! あそこで迷わず即リーが打てたのもよかったし、待ち選択も完璧だったね!」


にこ「ふふんっ、ツモ巡をずらされたくなかったからリーチしたの。私のツモが奇数に偏っていたから5索は絶対に山にいると思ったのよ」ドヤ


穂乃果「あははっ、いつもそうやって自信満々な顔をしている方がにこちゃんらしいよ。最近のにこちゃんはどうもあんまり麻雀を楽しめていなかったようだったから」


にこ「……そうかもね」


にこ(メンバーに勝てなくて悔しかったけれど、まだまだ自分が成長できる事が分かった。勝つことを諦めていたなんて私らしくなかったわね。これから努力すればあの子達にだって勝てるようになるわ!)


穂乃果「……」ニコリ




*

穂乃果「ふぅ……あれっ? もうこんな時間だ!」


にこ「あっ……! そろそろ家に帰らないと」


スケさん「そうかい。お疲れさん、にこにー」


キンさん「また打ってくれよな!」


じいさん「ほっほっほ」


にこ「またよろしくにこっ」




マスター「お疲れさん」


にこ「今日はありがとうございました♪」ニコッ


穂乃果「マスター、ありがとう!」


マスター「また来なよ。今度はお金も貰うけれど、料金は格安にしておくからさ」


にこ「あ、ありがとうございます! 是非、またここで打たせてください」ペコリ


マスター「気をつけて帰るんだぞー」



――帰宅途中――


にこ「疲れたわ……」


穂乃果「お疲れ様、にこちゃん」アハッ


にこ「あんたっていつも元気よね……少しエネルギーを分けてほしいわ」


穂乃果「うん、分かった!」ムギュ


にこ「……なぁに急に抱きついてくるのよ! ただでさえ熱いこの季節に! 逆にエネルギーが搾り取られていくじゃない!」


穂乃果「えっ、こうやって抱きついて上げると元気になるってことりちゃんが……」


にこ「それはことりだけよ! ……もしかしたら海未も、いや絵里も穂乃果に対して……」

穂乃果「どうしたの? ブツブツ何か言っているようだけど……そうそう、今日の手応えはどうだった? ちゃんとにこちゃんに教えてあげること出来たかな……?」


にこ「そうね。あんたの説明は漠然で不明瞭で分かりにくいったらありゃしない」


穂乃果「……そうだよね」


にこ「でもあんたに麻雀を教えて貰うのも、後ろからあんたの闘牌を見ているのも楽しかった。……やっぱり麻雀って面白いわよね、いい刺激になったわ。今日はありがとう、穂乃果」


穂乃果「……うん、どういたしまして! えへへっ」




にこ「じゃあまた明日ねー」


穂乃果「うん! またね!」手フリフリ




――翌日 昼 穂乃果の自宅付近――


穂乃果「おっ、にこちゃん! 待ってたよー!」


にこ「うむ、出迎えご苦労」


穂乃果「苦しゅうない、苦しゅうない」


にこ「それは主が家来に向けていう言葉じゃなかったっけ?」


穂乃果「あれ? そうだっけ? 気にし~ない、気にしな~い! ささ、入って!」




ガラリ
穂乃果母「モグモグ……いらっしゃいませー! ……あらっ、あなたが矢澤さん? 小さくて可愛いわね! ゆっくりしていってね! あっ、そうそう、今日はお土産に新作のお饅頭を作っておくから、持って帰って行ってねー。それから……」


にこ(今、この人店の商品食べてなかった!? それに加えこちらが話す暇もないマシンガントーク……! この母親あっての穂乃果ありといった感じね)


にこ「ははっ……今日はお邪魔しますね。あの、キッチンを使わせて頂いてもよろしいでしょうか? 今日は穂乃果に料理を教えてあげたいので」


穂乃果母「自由に使ってちょうだいー。矢澤さんはお料理が出来るのね! いいわねー。穂乃果も少しは見習って欲しいなぁ。穂乃果が料理出来るようになれば私が楽できるのに」


穂乃果「お母さんが楽をするために料理を教わるんじゃないんだからね! まったくもうっ。今に絶対お母さんよりお料理上手になってやるんだから!」


穂乃果母「はいはーい、期待せずに待ってるから」


穂乃果「むぅー! ふんっ! いこっ、にこちゃん」手引っ張る


にこ「ちょ、引っ張らないで!」




――穂乃果 自宅 居間――


雪穂「……」雑誌を読んでいる


穂乃果「たっだいまー」


雪穂「おかえりー。あっ、矢澤さんですよね? 初めまして、高坂雪穂です」


にこ「にこでいいわよ。よろしくね、雪穂ちゃん」


雪穂「はい、にこさん。これからよろしくお願いしますね」


にこ(この姉妹、あまり似ていないわね。見るからに雪穂ちゃんの方がしっかりしているし顔つきも大人びている。目つきもなんだか真姫みたいに若干つり目がかっているし)

穂乃果「ねねっ、今日はどんな料理教えてくれるの?」


雪穂「えっ、お姉ちゃんが料理!? 熱でもあるの!?」


穂乃果「……そんなに穂乃果が料理をするのっておかしいかなぁ」


雪穂「うん、十分おかしいって」


穂乃果「そんなぁ」ズーン


にこ「料理が出来ない穂乃果が必死に頼み込むから、本当は面倒くさかったけれどしょうがなくぅー……」


穂乃果「にこちゃ~ん……?」ジトー


にこ「……ゴホン。ということで今日は穂乃果に料理を教えてあげるために来たってわけ」



雪穂「そうだったんですね。……あのっ、私も教えてもらってもいいですか? 恥ずかしいけれど私もお料理はからっきしで」


にこ「うん、いいわよ。二人共、なんかリクエストとかある?」


穂乃果「最近、熱いから……さっぱりしたものがいい!」


雪穂「そうだよね。さらさらっと食べられる物がいいよねー」


にこ「……んー、そうね。冷製パスタなんてどう? 作るのも簡単だから、覚えてしまえば自分でもすぐに作れるようになれるわよ」


雪穂「いいですね! いかにも夏っぽい一品!」


穂乃果「美味しそう! よしっ、冷製パスタに決定!」


にこ(こういったテンションの上がり方は結構似ているわね)


にこ「おーけー。じゃあささっと作っちゃいましょ!」




――調理中――

にこ「冷蔵庫の中見させてもらうわよ」


穂乃果「どうぞ、にこ先生っ」


雪穂「よろしくお願いしますっ! 先生っ」


にこ(うん、やっぱり似ているわね)


にこ「野菜は……と。トマトに玉ねぎに……アボカド?」


雪穂「最近、お母さんがはまっていて……どうやら美容効果を狙っているみたいです」


穂乃果「だからって同じ調理の仕方で立て続けに食卓に並ぶのは勘弁して欲しいところだよね」


雪穂「うん……」


にこ「アボカドも使おうかなと思ったけれど……やめとく?」


雪穂「いえっ、全然気にしないでいいですよ!」


穂乃果「うん! 別に嫌いじゃないし!」


にこ「じゃあこれらを使って調理していくわねー。まずは……」



にこ「ふぅ……完成ね! トマトとベーコンの冷製パスタとアボカドのクリーミー冷製パスタよ!」


穂乃果「やった! うわー美味しそう! 早く食べたい!」


雪穂「自分で作ると達成感がありますね……!」


にこ「2人共、包丁の握り方ぐらいしっかりと覚えたほうがいいわよ……危なっかしくてしょうがないわ。でも意外と作るの簡単だったでしょ?」


穂乃果「うんっ! 基本的に食材を切って混ぜ合わせるだけだし、パスタも茹でるだけだけだからこれなら1人でも出来そうな気がするよ!」

*

3人「頂きます!」


穂乃果「ひんやりしていて食べやすいね! トマトの酸味がフレッシュでとっても美味しい!」


雪穂「クリームパスタもクリーム特有のくどさがあまり感じないし、アボカドともマッチしていて美味しいです」


にこ「ふふん、でしょ! そうでしょ! 多めに作っておいたから、後で穂乃果のお母さん方にも食べてもらってね」




3人「ごちそうさまでした!」


穂乃果「お腹も満たされたことだし……麻雀やろうか!」


雪穂「やるって……サンマ?」


穂乃果「うん! よしっ、そうと決まったらお母さんにOK貰ってくるねー」


ダダダダダ……


にこ「私、まだやるって言ってないんだけど……」


雪穂「私もです。本当にお姉ちゃんは人の話を最後まで聞かないんだから」フフ


にこ「まぁ穂乃果の突拍子もない行動力は少し見習いたい時もあるけど」アハハ


雪穂「猪突猛進を地で行っていますから、お姉ちゃんは」アハハハッ

ダダダダ!


穂乃果「OK貰ってきたよ! 忙しくなったら店番をやることになったけれど、それまではやっていていいって」


にこ「三麻やったことないんだけど、ルールが結構複雑なんだっけ?」


穂乃果「場所によっては赤8枚入りとか5筒と5索は無条件でドラになるっていった超インフレルールもあるけれど、今日は「二-八」萬抜きの抜きドラありでやろっか!」

にこ「確か北は抜きドラ扱いよね?」


雪穂「はい、北を引いたら横に晒して嶺上牌から牌を補充していくんです。お姉ちゃん、北は暗刻持ちなら役牌扱い?」


穂乃果「うん、そうしよっか。ツモの点数はにこちゃんに分かりやすいようにツモ損ありの100点切り上げなしで!」


にこ「ツモ損って?」


雪穂「四麻の場合の満貫ツモ和了って2000,4000で計8000点ですよね? サンマの場合ですと、払ってくれる人が1人いないので子から2000点、親から4000点で計6000点となって2000点ツモ和了だと損をするんです。

100点切り上げというのは1300,2600のツモ和了の場合ですと2000,3000と切り上げていくルールのことですね」


にこ「なるほど……雪穂ちゃん説明上手ね」ジトー 穂乃果の方を見る


穂乃果「うっ、こ、これくらい穂乃果にだって説明出来たもん! 後はにこちゃんが好きなチートイに関するルールなんだけど4枚チートイありで!」


にこ「カンツでもチートイ扱いにできるってこと?」


穂乃果「うん、そうそう! 面白いルールだよね。後はやって覚えていこっ」



東1局 親 雪穂 ドラ 3


ジャラジャラ ガチャン ガチャン!


にこ「手積みでやるのもしばらくやっていなかったわね……」


穂乃果「なんか懐かしい感じだね!」


雪穂「お姉ちゃん達、全自動卓で打っているんだっけ」


2巡目

にこ 手牌
③③④④⑤⑦⑧5679西發


にこ(2-8萬がない分、手が早い……。2巡目でこの形)


ツモ 北


にこ「北、抜くわね」


ツモ 赤⑤


にこ(素晴らしいツモ! 一盃口確定の赤引き) 打 發





3巡目


ツモ 西


にこ「リーチよ!」打 9


雪穂「サンマは展開が早いなぁ」


穂乃果「スリルがあってこれはこれで面白いじゃん!」

7巡目

にこ「ツモよ! 3000,6000!」
③③④④赤⑤⑤⑦⑧567西西 ツモ ⑨ 裏 5 抜きドラ 北


穂乃果「幸先いいね! はーい」ジャラ


雪穂「はい」ジャラ

東2局 親 穂乃果 ドラ ⑥

7巡目
にこ 手牌
①②③⑤⑥⑦2245567 抜きドラ 北


にこ(面白いように手が入るわね。これが三麻か)


にこ「リーチよ!」


9巡目
にこ「ツモ、2000,4000!」

①②③⑤⑥⑦2245567 ツモ 3 抜きドラ 北


雪穂「はい」ジャラ


穂乃果「ふふっ、はいっ!」ジャラジャラ


雪穂  27000  (-2000)


穂乃果 28000 (-4000)


にこ  50000 (+6000)



東3局 親 にこ ドラ 發

6巡目
にこ「北よ!」


にこ 手牌
④⑤赤⑤⑥⑦⑨3345579 ツモ 7 打 9 抜きドラ 北


にこ(いいツモ……4索ならタンピン一盃口)


雪穂 手牌
■■■■■■■■■■■■■


雪穂「さてと……カンです」 暗槓 ⑧⑧⑧⑧ 新ドラ 7


雪穂「リンシャンは北なのでもう1枚」スッ


雪穂「もう1枚北……んっ、リーチです」バシッ 打 ⑦


雪穂 捨て牌
西南9③①2
⑦(リーチ)

 
穂乃果「一気に打点上げてきたね、ユッキー」打 ③


にこ「そうね……これで満貫確定か」スッ


カチッ 4


④⑤赤⑤⑥⑦⑨3345577 ツモ 4

 
にこ(雪穂ちゃんは抜きドラ3枚で満貫確定だけど……私は親倍の24000確定よ! 右端から⑧を晒していたし、こんなところ100%通るわね!)


にこ「私も追っかけよ!」 打 ⑨


雪穂「あっ、それロンです」


にこ「えっ!?」


⑨赤56788發發發⑨ ロン ⑨ 暗槓 ⑧⑧⑧⑧ 抜きドラ 北北北


穂乃果「うわっ、えげつなっ!」


雪穂「お姉ちゃんは白々しい! 待ち、わかっていたんでしょ?」


穂乃果「えへへっ」


にこ(ひ、左端に⑨が1枚……! 何、その待ち……! 最後の手出しが⑦ってことは)


⑦⑧⑧⑧⑨56788發發發 ツモ ⑧


にこ(⑧でもう跳満のツモ和了出来ているじゃない! それをスルーしてリンシャンから⑨を引っ張って無理やりシャボに……!)


雪穂「えっと、リーチ、一発、發、赤1、北3、ドラ3……っと裏3ですね。すみません、にこさん。数え役満で32000点です」

裏ドラ 北 1

にこ(……私の認識が甘かった。穂乃果と日頃打つ機会があるんだから当たり前のことだわ。雪穂ちゃんも『普通』じゃない!)


雪穂  59000  (+32000)


穂乃果 28000

 
にこ  18000 (-32000)

今日はここまで
久々だから結構頑張って投稿したんよ! 

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