「もし」も高校野球が「ドラ」ゴンボール並にインフレしてたら (27)

実況A『さーて、夏の甲子園決勝戦』

『ただ今9回の表ツーアウトランナー満塁。バッターボックスに立つのは春のセンバツにて逆転スリーランホームランを打ち甲高校野球を春の王者にした男、ライバルです』

『対してもうこれ以上点を与えられない乙高校のピッチャーは、去年までは無名のピッチャーでしたが今年の甲子園予選から本日の決勝戦まで全て逃げ玉なしで投げている一躍大スターになった男、主人公です』

実況B『2人ともエースで4番。この打席は注目ですねぇ……』


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主人公「ふーっ……!」

(ここでこいつを抑える事が出来ればチームは波に乗って逆転に繋がる!だが、ここでこいつに打たれる事があれば……)

(……なんとしてでも抑える!)ゴァァァァアアア!

ザッ

ライバル「……」

ライバル(ここでダメ押しの追加点を入れてお前たちに引導を渡してやる)シュインシュイン

グイッ

主人公(凄い気迫だ……!あいつは初球からホームランを狙っているっ!!)

主人公(なら初球は……!!)

実況A『ピッチャー大きく振りかぶって……』

『投げたっ!』

ズドドドドドドドドドドドドドドドドド

実況A『出たー!ブラジルまで届くほど地面を抉りながら相手の胸元に飛び込みバッターの胸元を抉るように変化するカーブ!』

『えぐえぐカーブだーっ!』

実況B『いやー、常人なら投げた瞬間に吹き飛ばされるか本当に胸元を抉られるか、体を消し飛ばされますねぇ……』

ライバル(……)

ズッパァァァァァァァァァッンンンンンンンンンンンン!!!!!!

実況A『ライバルここは見送りました!』

実況B『判定は……』

実況A『ストライクッ!』

実況B『インコース内角低めのところにきっちり入れてますねぇ……』

実況A『際どいところですねー!今のですと主審によってはボール1個分外でボールにされているかもしれませんね』

実況B『そうですねぇ……』

実況A『おっと!ただ今のカーブの球速はマッハ3だそうです!』

実況B『カーブでコンコルドの飛行速度を越えるとは……。素晴らしいですねぇ……』


実況

主人公「……くっ」

主人公(危なかった……!少しリリースする瞬間が早かったからそこまで変化せずに外れるところだった……!!)

主人公「……」チラッ

ライバル「フッ……フッ……」

ブンッ!ブンッ!

ライバル「……こいよ」クイッ

主人公「!」

実況A『おっと、先程のライバルの素振りによって月が4つに切断されてしまったようです』

ピーッ!

『隕石には御注意下さい』

ドカーンドカーン!

\ワーワーキャーギャーギャー/

主人公(誘っている……)

(ストレートを!)

アセタラー

ライバル(カーブなんぞ軟弱な球を投げんなよ……)

(あの練習試合で俺に投げたアレを……、俺の体に再生を2ヶ月も必要とした程のダメージを与えたアレを……)

(あのストレートを……!!!)

ズァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!

実況B『凄まじいプロ顔負けの闘志ですねぇ……』

実況A『今の闘志で少し地球の自転が早くなったようです!』

実況B『閏年泣かせですねぇ……』

主人公「拘束開放!」

バキンッ!

ライバル(きたかッ!!)

主人公「うぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

グワッ!

実況A『あれは……!』

実況B『噂の太陽まさかり投法ですねぇ……』

ビュンッ!

主人公「俺のストレートは(マッハ)53だ……!!」

ライバル(……!)

ブンッ!

ガキィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィンンンンンン!!!!!!

実況A『当てたー!』

実況B『ですが大きく反れましたねぇ……』

実況A『ここは大きく反れてファールボール……。ボールは、』

実況B『銀河を抜けたようですねぇ……』

実況A『これは惜しいあたりでしたね!』

実況B『そうですねぇ……』

ヒューン

ベテルギウス「解せぬ」

チュッドーン

主人公「久しぶりだからあんまりいい球筋じゃなかったな……」ギュッギュッ

ライバル(……違う)

(まだこんなのでは無かった……!!!)

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

実況A『先程からライバルは本当に凄まじい闘志を剥き出しにしていますね!』

実況B『マグニチュードカンストですかぁ……。これは5年に1度の逸材ですねぇ……』

主人公(分かってる……)

(あいつが求めているのはこんな球ではない……!!!)

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

主人公(思い出せ……)

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

(あの時の、あの球の、あの感じをッ!!!!)

カッ!

ライバル「……ようやくか」

主人公「……」シュインシュイン

「……待たせたな」

実況A『大変な事が起きております!』

『主人公から3兆度の熱を持つ光が噴射されております!!』

実況B『あれは10年前の甲子園の時の伝説さんのと同じものですねぇ……』

実況A『凄まじいです!さすがはゼットンの3倍近い力です!!』

実況B『高校生の時点でこれですからねぇ……。プロにはまだ及ばないにしろ、伸びしろは相当なものでしょうねぇ……』

実況A『可能性を感じさせてくれますね!』

主人公「いくぞッ!!」

ザッ

ライバル「……こい」

スッ

観客'S「……」ゴクリ

主人公「……」

ガバァッ!

ライバル「……」

ギュウウウウウッ!!!












ビュンッ!















ブンッ!




























\ワァァァァァァァァァァァァア!!/
















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実況A『えー……、では今日の反省ということで、実況Bさん何かご感想など』

実況B『やはり9回の表最後の投球が1番印象深かったですねぇ……』

実況A『やはりそうですか』

実況B『日本ではあまり見られないジャイロを越えた回転力を誇るライズボール』

『B・H(ブラック・ホール)ボールが見れましたからねぇ』

実況A『私も驚きました!本当に銀河を吸い込む勢いの回転力でしたね』

実況B『まだ、メジャーの名だたる選手達のB・Hボールに比べれば球威がまだ足りてませんが、今の時点では十分なものです』

『私の予想ですが、恐らく彼はプロ入りしたらその年の賞を総嘗めしますね』

実況A『他には何かありますか?』

実況B『後はそれをスタンドに打ち返したライバルには、私、かなり期待してますよ』

実況A『途中圧されているように見えましたが、そのまま綺麗に流し打ちでホームラン。燃えましたね!!』

実況B『えぇ、彼も恐らくプロ入りしたらその年の賞を総嘗めすると思いますよ』

実況A『彼らの今後に期待が高まりますね』

実況B『ええ……』

実況A『それでは時間になりましたので中継はここまでとさせて頂きます』

『ここ甲子園球場からお伝えして参りましたのは実況Aと』

実況B『実況Bでした』

実況A『それでは次、また来年の夏にお会いしましょう』

「もし」も高校野球が

「ドラ」ゴンボール並にインフレしてたら







それ、観客は大丈夫だったのか?

>>20
ご想像にお任せします

前作↓
マミ「……ない!あなたも、……私も!」メガほむ?「それはどうかしら?」

過去作↓
自販機「100円入れてね、ラードが出るよ!」子ども「!?」

男「SS速報VIPが消えただって!?」ブラウザ「せやな」



またつまらぬクソSSを創ってしまった……













また会う機会がございましたらその時はお手柔らかに

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