【艦これ】提督「執務室に落書き?」3回目【安価】 (146)

提督「一体誰がこんなことを…」

執務室のどこに落書きされていた?>>5




このスレは以前書いた
提督「執務室に落書き?」
【艦これ】提督「執務室に落書き?」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421568871/)
【艦これ】提督「執務室に落書き?」リベンジ【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421756689/)
のやり直しです(完結はしています)

前回起きたことはすべてなかったことになっているので、
前回は見ていなくても問題ありません


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422185819

提督「床に堂々と落書きとは、なかなか大胆だな…」


何と落書きされていた?>>9

キサラギノコト…ワスレナイデネ…

提督「床に『キサラギノコト…ワスレナイデネ…』と書かれているな」

提督「…なぜだろう。急に頭が痛くなってきた…」

提督「とにかく犯人を見つけて処罰しないとな」


聞き込みをします。誰に聞きますか?>>14

如月

提督「…如月、ちょっといいか?」

如月「あら、司令官。なにかしら?」

提督「今日、誰かが執務室に入るのを見たり、自分で入ったりしたか?」

如月「>>18

>>16

如月「――モウワスレタノ?」

提督「…え?」

如月「シレイカン、ホントウニオボエテナイノ?」

提督「き、如月…?」

如月「>>22

ドウシテ…シンゲキシタノ…

如月「ドウシテ…シンゲキシタノ…」

提督「進撃…?」

如月「ソウヨ…アノトキノコト、オボエテルデショ…?」

提督「…」

如月「…オモイダセナイノ?」

提督「…すまない、如月…。俺には何のことかさっぱりだ」

如月「…ソウ」

如月「ジャア、オモイダサセテアゲル」グイッ

提督「き、如月!?おい、どこに連れていく気だ!」


どこに連れていかれた?>>27

W島

提督「ここは…W島?」

如月「エエ、ソウヨ」

如月「ホラ、アレ…ミオボエナイ?」

提督「…!」


提督の見たものは?>>35

如月の艤装の残骸

提督「…睦月型の艤装の、残骸…?」

如月「ナマエ、カイテアルデショウ?」

『ギラサキ』

提督「…!そ、そんな…!?」

如月「…マダオモイダセナイヨウダケド、モウワカッテイルデショウ?」

如月「アノヒ、ワタシハココデ────」



如月「─────シズンダノヨ」

提督「!!!」

提督「じゃ、じゃあなんで今、お前が、如月が俺の目の前にいるんだ!おかしいじゃないか!」

如月「ソウネ、オカシイワ」

提督「じゃあどうして…!」

如月「>>44

ワタシガ…キサラギダトオモッタ?

如月「ワタシガ…キサラギダトオモッタ?」

提督「…え?」

如月「マアショウガナイデショウネ。ジブンデモビックリシタモノ、デキノヨサニ」

提督「なんだと…?」

提督「それなら、お前はいったい、誰だっていうんだ…!」

如月「>>52

うーちゃんでーっす!

如月「うーちゃんでーっす!」ガバッ

提督「…え?」

卯月「ぷっぷくぷぅ~!司令官、だまされたぴょん?ねえねえ、どうだった?」

提督「う、卯月…?」

提督「これはいったい…」

卯月「>>58

こうでもしないと涙が止まらないから・・・

卯月「こうでもしないと涙が止まらないから・・・」

提督「…ん?」

卯月「…ごめんだぴょん。だますような真似して…」

卯月「じゃあ、うーちゃんは先に帰るぴょん…」ザァァァ

提督「お、おい!卯月!?」

提督「…俺一人で、どうやってこの孤島から帰れっていうんだよ…」


提督「…卯月の様子、普通じゃなかったな」

提督「W島か…」

提督「…少し、調べてみるかな」


どのあたりを探索しますか?>>65
1,提督のいる浜辺
2,島の中心部
3,正面の浅瀬

提督「綺麗な海だな…」ザバザバ

提督「この海で毎日、戦いが行われているんだな」

提督「…かつてこの島でも、か…」

提督「…ん?これは…」

>>70

提督が如月にあげたお守り

提督「このお守り…如月にあげたものだ」

提督「…やっぱり俺は、大事なことを忘れてしまっている気がする…」

提督「帰ったら、調べてみないとな…」

提督「ちょうど、迎えも来たみたいだしな…」ブロロロロロ


翔鶴(彩雲)『提督ー!無事ですかー!?』ブロロロロ

提督「ああ、早く迎えに来てくれ、日が暮れちまう」

鎮守府


卯月「う~…痛いぴょん…」ヒリヒリ

弥生「これくらいで済んでむしろ感謝すべき…。もっと痛めつけてもいいくらい…」スッ

提督「弥生、もういいから」

提督「卯月も、そんなに気にしなくていいから」

卯月「しれいか~ん」ダキッ

弥生「…司令官は甘すぎです」

提督「そうかもな。ほら、戻っていいぞ」

卯月「はーいだぴょん!」

弥生「失礼しました…」バタン


提督「…さて、どうしようかな」

>>75

>>73

提督「W島、W島っと…」パラパラ

提督「出撃は去年の春か、ずいぶん前だな」

提督「えーと、戦果はっと…」

『数十回に及ぶ交戦の末、艦隊は敵主力を撃破、W島を攻略』

提督「ふむふむ」

『我が隊の損害、大破一隻、中破三隻、小破一隻』


『轟沈一隻』

提督「なっ…」

提督「何かの間違いじゃないのか?」パラパラ

提督「…くそっ。肝心の艦名がねえ」バンッ

提督「…誰かに聞くか」


誰に聞きますか?>>80

卯月

提督「卯月、ちょっといいか?」

卯月「ぴょんっ!?さっきのお説教の続きかぴょんっ!?」

提督「違う違う、ていうか説教したのは俺じゃなくて弥生だろ」

卯月「そうだったぴょん」

提督「それで、だな…なんで今日、あんなことをしたのか、改めて聞きたくて…」

卯月「>>85

本当に、ワスレテルノ?

卯月「本当に、ワスレテルノ?」

提督「…その口調はやめてくれ」

卯月「ごめんだぴょん」

卯月「うーんとね、実はうーちゃんにもよくわからないんだよね」

提督「?どういうことだ?」

卯月「なんて言ったらいいかわからないけど…しないといけないと思ったんだぴょん」

提督「…わかった、ありがとう」


提督「>>91にも聞いてみよう」

弥生

提督「弥生、今いいかな」

弥生「司令官…?また、卯月が何か…?」

提督「いやいや、違うから」

提督「今日、何で卯月があんなことしたか、心当たりはないか?」

弥生「>>95

ksk

弥生「そろそろ現実を受け止めて提督」

提督「…えっ?」

弥生「…いえ、何でもありません、失礼します」

提督「お、おい弥生!」

提督「…行っちゃった…」

提督「現実を受け止めろって…どういうことだ?」

提督「…あそこに、行くか」

如月の部屋


提督「…」コンコン

提督「…」ガチャッ

>>101「うわぁっ!?」

提督「な、なんでお前がここにいるんだ…」

ながもん

長門「て、提督!?急に入ってくるんじゃない!」

提督「ノックはしたぞ…っていうか、お前こそ何してるんだ?」

長門「…もう、そろそろ一年だと思ってな」

提督「…W島攻略から、か?」

長門「よくわかってるじゃないか」

提督「で、お前は何をしてるんだよ」

長門「>>105

ふと、ここに来たくなった

長門「ふと、ここに来たくなった」

長門「提督も、そんな感じじゃないのか?」

提督「…そうとも言えるし、そうでないとも言える」

提督「頼む長門、教えてくれ。W島攻略作戦の時に、何があったのか…」

長門「提督…?…そうか」

長門「いいだろう、教えてやる」

長門「まず、あの時の作戦手順についてだが…」

提督「駆逐艦と軽巡による潜水艦の掃討の後、本島に戦艦、空母を軸とした攻略部隊を派遣、制圧という流れだったな」

長門「…その通りだ」

長門「潜水艦の掃討は特に問題なく終えることができた」

提督「ああ、そこまでは俺も覚えている」

長門「問題は、そのあとだったな」

長門「あの時の編成を覚えているか?」

提督「確か、長門、金剛、大和、陸奥、大鳳、加賀じゃなかったか?」

長門「惜しいな。正確には、陸奥じゃなくて────」


長門「────如月がいた」

提督「なっ…!」

提督「なんだって!?あの海域はかなり危険で、駆逐艦なんか危なくて入れていられない!俺だってわかっていたはずだ!」

長門「大本営からの指令だ」

提督「なんだと…?」

長門「W島付近に有力な潜水艦を発見、主力に損害を加えられないために駆逐艦を入れ、潜水艦を掃討しろ、とな」

長門「しかもご丁寧に艦名まで指定してきたんだ。その艦が…」

提督「如月ってことか…」

長門「そういうことだ。恐らく、当時最も練度が高かったからだろう」

提督「でも、たとえ危険でも、損傷すれば帰ってくればいいだけだし…」

長門「ああ、その通りだ」

長門「普通なら、な」

提督「え…?」

長門「その時の如月の装備は、爆雷、ソナー、そして…」

長門「応急修理要員だ」

提督「応急修理要員…?ダメコンか…?」

長門「そうだ。装備しているだけで一度は沈むことはない」

提督「だったら、なおさら安全だろう」

長門「ああ。まともなのなら、な」

提督「どういうことだ…」

長門「あれは、大本営から支給されたものだったんだが…」

長門「不良品だったんだ」

提督「不良品!?そんなの聞いたことないぞ!」

長門「正確に言えば、『試作品であり、不良品』とでもいうべきかな」

提督「試作品だって…!」

長門「そうだ。知っての通り、ダメコンというのは非常に貴重で、艦娘にだって作れない」

長門「そこで大本営は、ダメコンを安価で大量生産可能な方法を考案し、試作した。そしてあの時、それが支給されたんだ」

提督「そんな…」

長門「我々も、提督もそんなことは知らなかった。如月に装備させ、出撃させた。そして…」

提督「…如月は、沈んだんだな」

長門「…思い出したのか?」

提督「ああ。ありがとう長門」

長門「フッ、礼には及ばんさ。」スッ

バタン

提督「…なんで、忘れてたんだろうな」

W島攻略作戦前


如月『まったく、潜水艦のためにあんなところに出撃だなんて…』

提督『すまんな、如月。こんな無茶を…』

如月『司令官が悪いわけじゃないのよ、気にしないで』

提督『ちゃんとダメコンは積んだか?』

如月『ええ、バッチリよ』

提督『…いくらダメコンがあるといっても、不安だろう?』

如月『ええ、まあ…そうね』

提督『そこで、俺から如月さんにプレゼント』スッ

如月『お守り…?』

提督『ああ、俺の手作りだ』フンッ

如月『…形、崩れてる』クスッ

提督『…!い、いやなら返せ!』

如月『ううん…』


如月『すごく…すごく、うれしいわ』ニコッ

W島攻略時


如月(…なんで、かしら…ダメコン、積んだのに…)


おい、如月、しっかりしろ!


如月(きっと…司令官のお守りを笑っちゃったから…天罰が下ったのね…)


如月ー!しっかりするネー!


如月(…今まで、司令官に悪いこと、たくさんしちゃったなあ…)


ダメコン…なんで、発動しないの!?


如月(睦月ちゃんたちにも、いっぱい迷惑かけて…)


如月さん、沈んじゃダメです!


如月(まだまだ、みんなと一緒に過ごして、笑って、泣いて…)


…!ダメです!敵艦隊、来ます!


如月(ちゃんと、ありがとうって、言いたかった…)

如月(…いやだよ、こんなの…)

如月(生きていたい、司令官と、みんなと一緒にいたいのに…)

如月(こんなところで、終わりたくないのに…)

如月(…だから、せめて…)

如月『如月のこと…忘れないでね…』

如月の部屋


提督「なんで、忘れてたんだろうな…」

提督「お守りのこととか、断片的には覚えてたのに…」

提督「思えば、この一年間、如月のことすらも忘れていたのかもしれないな」

提督「だから、今までこのことを忘れていたんだ…」

提督「…如月…」


提督「…ん?」

提督「如月の机の上に、手紙…?」

『司令官へ』

提督「俺宛…?」カサッ


『司令官、この手紙は、私が沈んだ時に読んでいると思うの』

『ダメコンは積んでるけど、もしかしたら、沈んじゃうかもしれないから…』

『それで、これからいう私のお願いを、ちゃんと聞いてね?』

『まず、私が沈んだら、優しい司令官はとっても悲しんでくれると思うの。自惚れじゃないのよ…?』

『でも、いつまでも悲しんでいないでほしいの。司令官はみんなの先頭に立って、艦隊を率いていく人よ』

『そんな人が、いつまでもしょぼくれてたらダメよ。みんなが暗い気分になっちゃう』

『司令官には、いつまでもみんなのあこがれでいてほしいから…』

『そして、二つ目。鎮守府のみんなをもっと大切にしてほしいの』

『もちろん今でも大切にしていると思っているのよ?』

『でも、今まで以上に、大切にしてあげてね』

『私たちは司令官が大好きだから、みんなを大切にして、答えてあげてね』

『そして三つ目…』

『これまでは、みんなのためになることを書いたけど、これだけは、私のためのお願いなの』

『…たまに…本当に、たまにでいいの…少しでもいいから…』

『如月のこと…忘れないでね…』


提督「…!」

『これで私のお願いは終わりよ。ちゃんと守ってくれないと、化けて出ちゃうわよ?』

『今まで、ちゃんとお礼を言えなくて、ごめんなさい。無事に帰ってきたら、ちゃんというつもりだったんだけど…』



『ありがとう、司令官。大好きよ』



提督「…如月…っ!」ポロポロ

提督「俺は…それなのに、如月のこと、忘れて…!」

提督「俺は、俺は…!」


???「自分を責めちゃだめよ」ガチャッ

提督「え…?」

卯月「司令官が悲しむ姿なんて、見たくないんだから」

提督「卯月…?」

提督「いや、違う…お前…」

提督「…如月だろ?」

卯月(如月)「…ええ、そうよ」

提督「どうして…」

卯月(如月)「言ったでしょ、化けて出るって」

提督「…!」

卯月(如月)「まったく、司令官ったら、お願い一つも聞いてくれてないだなんて…」

卯月(如月)「仕方ないから、卯月ちゃんの体借りちゃった」

提督「そうだったのか…」

提督「…如月、ごめんな」

如月「…どうして謝るの?」

提督「ダメコンのこととか、お前のお願いのこととか、…忘れてたこととか」

如月「…私、謝ってほしいだなんて、手紙に書かなかったはずよ?」

提督「でも…」

如月「ダメコンのことは司令官は悪くないし、お願いのこととかも…」

如月「司令官がつらいってこと、知ってたから、いいのよ」

如月「謝らないといけないのは、私のほうよ」

提督「?どうして…」

如月「…落書き、しちゃったから」

如月「いくら司令官に気付かせるためとはいえ、汚しちゃったからね」

提督「別にそれは…」

如月「それに、その…言えてないこととか、あったから…」

提督「…」

如月「せっかく卯月ちゃんの体を借りたんだから、言わせてもらおうかな」



如月「司令官、今までありがとう。大好き」ギュッ


提督「…俺も、ありがとうな、如月」ギュッ

卯月「…ぴょんっ!?うーちゃん、なんで司令官と抱き合ってるんだぴょん!?おかしいぴょん!」ジタバタ

提督「卯月…?…そうか、如月はもう…」

卯月「…司令官?」

提督「…何でもない、それより卯月、ちょっと手伝ってもらっていいか?」

卯月「?何を?」

提督「執務室の掃除」

卯月「ええー!!?なんでうーちゃんなの!?こんなの絶対おかしいぴょん!」

提督「まあまあさっきの罰だと思って」

卯月「さっきもういいって言ったぴょん!うそつきしれーかん!」

提督「はいはい」ズルズル



提督(如月、ありがとう。お前のおかげで、大切なものに気が付けたよ)

提督(これから、どうか見守っててくれ)



…もちろん、いいわよ



終わり

以上です。見てくださった方、ありがとうございました。
変態ENDをまぬがれられただけで、私は満足です(白目)

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