王様「勇者が死んだらしいな」 (4)


伯爵「その様で」

王様「魔王に辿り着く事なく、若き命を散らすとは……」

王様「……」

伯爵「して、どうされるのかな」

側近「勇者が敗北した以上、我々に残されたのは当初の計画を通す事でしょう」

伯爵「ほう」


王様「魔王、そして四天王含めた軍を我が城へ招く」

王様「……そして、一夜にして魔王軍は我が城で永久の眠りへと堕ちるのだ」




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1421834865


◇◇城下町◇◇


僧侶「き、聞きましたか!? お城に三日後、魔王軍を招き入れるって……」

賢者「ええ……ですが、勇者様が私達を庇って死んだとはいえ、まだ負けてはいないのに何故……!」

戦士「王様に直接会いに行こうぜ! 」

賢者「はい!」

僧侶「あ、でも……?」

戦士「なんだよ」

僧侶「盗賊さんは何処に行ったんですか?」

武「ククク、だが奴は一番の小物」
僧「最強たる我らの一角をなすには荷が重すぎたようだな」
魔「我らパーティの恥さらしよ」

とか言い出すのかと思ったがそんなことはなかったぜ



◇◇王城・エントランスホール◇◇


盗賊「……全く、末恐ろしい」

王様「どうかね? 恐らく『盗賊』という職業の中では君がトップだと思うのだが」

盗賊「そのトップでもアンタの所には辿り着けんよ……私でさえ不可能だ」

王様「ふむ」

< ザッ……

王様「彼は不可能だ、と言っているが」

伯爵「ほう」

伯爵「では手緩いという解釈をさせて貰うとしよう、後で調整はしておく」


盗賊「……本気なのか、アンタら」

王様「我々王家も本気を出すという訳だよ」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom