男「結婚しよう」女「いいわね」(50)

【式場】

「結婚おめでとう!」「いい嫁さんもらって羨ましいぜ!」「幸せにねー!」

男「どうもどうも」

女「ありがとう」

男父「男よ」

男「どうした親父」

男父「初夜はバッチリ決めてこいよ!」

男母「何言ってんだいあんた!」ポカッ

男父「あいた!」

男「ははは。まあ新婚旅行楽しんでくるわ。なっ、女」

女「そうね。しっかり楽しんでくるわ」

【新婚旅行後】

男「…なあ」

女「どうしたの?」

男「旅行先の女はどうだった?」

女「まあまあかしらね。違う場所だったから少し興奮したけどそれだけかしら。貴方は?」

男「こっちは大外れ。自分の快楽しか考えてない奴ばっかだったわ。やっぱり気の合うやつじゃないとな」

女「ええそうね」

男「しかしなあ。親が聞いたら泣くだろうな」

女「私達同性愛だものね。しかもガチの。結婚したのも他の子を探すのに重宝するからってだけだし」

男「流石に親にはばれないようしないとな」

女「ええ、全く」

【数ヶ月後、二人の新居】

男「ただいまー」

女「ああ、おかえりなさい」

男「お、またやってたのか」

女「そうね。こら、後輩。いつまでも寝てるんじゃないの」

後輩「先輩…ちょっと激しすぎっす…」

女「貴女が早すぎるのよ」

男「どうせお前が激しく攻めたんだろ。ほら、水だ」

後輩「あ、どもっす」

男「ああそれと女。今日なんだけど…」

女「わかってる。ホテルで泊まり込みね。ご飯は適当に食べてるわ。出来れば作って欲しいのだけれど」

後輩「先輩男さんに作って貰っているんすか?」

女「ええ、彼料理上手なの」

男「家事全般ならなんでも出来るしな」

後輩「でもゲイ。なんか惜しいっすね。顔もカッコイイし女の子もよってきたでしょ」

男「大抵は断って」

女「バイなら私が貰ったわ」

【ホテル】

男「ふう…」

オカマ「今日は良かったわよ男ちゃん」

男「どうも。おっともう朝か。朝飯どうすっかな」

オカマ「したのコンビニに行けばいいじゃない」

男「いや俺じゃなくて女の方」

オカマ「あら、そっち?そろそろ男ちゃんもゲイからバイにジョブチェンジするのかしら?」

男「まさか。あいつ仕事やってるとマジで食べることを忘れるんですよ。一回倒れたこともありますし」

オカマ「仕事熱心ねえ。しかも美女で男がよってくる。同性愛じゃなきゃ絶対貴方以外と結婚してたわね」

男「まあ女のおかげでオカマさんと知り合うことも出来たんですがね」

オカマ「私バイだものね」

終わり。夜以降にまた。

男「ただいまー。飯買ってきたぞー」

女「……」

男「また死んでら。たまには自分で飯を買いに行こうや」

女「すまないわ…。ちょっと株価がありえない程上下したから…」

男「デイトレだかFXだかわからないけど夢中になるのも程々にな」

女「いや、その後徹夜でネトゲのレイドやってたから…」

男「よしこの飯は俺が食べよう」

女「やめて死んじゃう」

女「うまうま」

男「結果的に俺が飯作ることになったか」

女「いいじゃない。私が稼いで貴方が家事全般をする。いい役割分担じゃないの?」

男「お前の家事が壊滅的だからな。米を洗剤で研いだ時はゆとり世代もここまで来たかって思ったわ」

女「何?家事出来なくて何が悪いの?」

男「別に悪いってわけじゃ…」

女「貴女にはわからないでしょうね!『お姉様のご飯が食べたい』と言ったから出したご飯を見た彼女のゴミを見る様な目をね!」

男「食べ物に向かって言ったの?それともお前?」

訂正

女「うまうま」

男「結果的に俺が飯作ることになったか」

女「いいじゃない。私が稼いで貴方が家事全般をする。いい役割分担じゃないの?」

男「お前の家事が壊滅的だからな。米を洗剤で研いだ時はゆとり世代もここまで来たかって思ったわ」

女「何?家事出来なくて何が悪いの?」

男「別に悪いってわけじゃ…」

女「貴女にはわからないでしょうね!『お姉様のご飯が食べたい』と言ったから出したご飯を見た彼女のゴミを見る様な目をね!」

男「何作ったんだよお前は」

女「ああ、これから百合子が家にやってくるから貴方早く出た方がいいわよ」

男「ああ、あの子か。百合以前に男性恐怖症を通り抜けた…」

百合子「……」チャッ

男「うん、背後に忍び寄って武器的な何が構えるのはやめてくれ。背後にいるから何持ってんのかわからないんだけどな」

百合子「チッ」

女「あらダメじゃない百合子。貴女のお父さんからとったドスを構えるのは」

男「ヤーさんの娘と寝たお前も相当だよな」

百合子「チッ、この野郎。お姉様をたぶらかし寄って。タマとったろか?ああ?」

男「どっちのタマだよ…うん謝るからこのドスをおろそうか」

女「やめなさい百合子。私そんなことするのも汚い言葉を言う子も嫌いよ?」

百合子「はいお姉様!どうせこの男はお姉様の女の子を持ってくる奴隷みたいなものですから無視しますわ!」

男「軽く傷つくわ。あと早速布団を敷くな百合子。せめて俺が出てからにしろ」

終わり。また明日

百合子「だったら早く出て行ってくださいよ!本当は顔も見たくないんですから!」

男「あーはいはい。私はとっとと退散するか」

ぐうぅぅぅ…

女「…」

百合子「…」

男「あー。簡単なご飯なら作ってやるぞ?」

百合子「いりません!貴方のなんで誰が食べますか!」

女「じゃ、私が作って…」

百合子「仕方ありませんね!そこまで言うなら食べてあげますとも!ええ!」

女「…ぐすん」

男「いや俺ならそうする。誰でもそうする」

百合子「これでお姉様を無理矢理…貴方は本当卑怯者ですね!」モグモグ

男「おう、誤解を招く様な発言はやめろ」

ピンポーン

女「あら、お客かしら?私が出る…」

ガチャーン

童顔「先輩なんで約束の場所に来てくれないんすか?俺待ちきれずに来ちゃいましたよ」

女「頼むから荒々しく入るのやめてよ。心臓に悪いわ」

百合子「私の時はとても荒々しいですよね。お姉様」

男「ああ悪い。ちょっと手間かかっちまって」

童顔「はっ、この匂いはまさか俺のために手料理を作ってくれたんですね!」

百合子「んなわけねーだろアンポンタン私が嫌々食べてんだよ」

童顔「…ああ!?このアマ何先輩の手料理食べてんだ?殺すぞ!?」

百合子「やれるならやって見やがれジャリガキ風情が」

童顔「…」バチバチ

百合子「…」バチバチ

男「本当ヤーさんの娘と寝たお前は相当だよな」

女「マフィアの息子と寝た貴方もね」

女「ふう。疲れたわね」

男「そりゃヤクザマフィアに頭下まくった1日だったからな」

女「あわや警察沙汰一歩手前だったわね。…すこし横になるわ」ゴロン

男「俺の目の前で横になって誘っているんですかねえ」

女「貴方がゲイだし例え私が裸になっても反応しないんじゃないの?」

男「はは、確かに。…よっと」ギュッ

女「あら、マッサージなんで気がきくじゃない」

男「そりゃお前が一番稼いでるからな。疲れをなくしてもらわないと困る」

女「ふふ、ありがとう」

女「…はあ、はあ」

男「どうだ、気分は」

女「ふふ、まさか女の子じゃなくて貴方に攻められるとは思わなかったわ」

男「まだ、大丈夫だな…っと!」ギュキュッ

女「……んっ。……あんっ」

男「今夜は寝かせないぜ…なんてな」

女「女の子なら徹夜でオーケーだけどね」

男「ははは」

今日は終わり。また明日以降に

後輩「ぶっちゃけなんで結婚したんすか?同棲程度でもなんとかなったはずっすよね?」

女「無理矢理結婚させられそうになったのよ。なんとかうまくあの人と結婚して難を逃れたんだけど結婚相手が諦めてくれないのよ」

ピンp(ryガチャッ

御曹司「女さん!私と結婚しましょう!」

女「噂をすればなんとやらね」

後輩「インターフォンがなり終わる前に扉開けたっすね」

御曹司「さあこの婚姻届にサインを」

女「重婚じゃないのよ。私捕まりたくないわ」

御曹司「だったらあの男と離婚してこちらに来てください!費用はこちらで負担しますので!」

後輩「こりゃ色々極まってるっすね。というかなんでそんなことするんすか?」

御曹司「ああ、勿論彼女が幸せならそれでいいのだがちょっと調べてみたら何度も他の人とホテルに泊まっているではないか!浮気である上にホモが彼女を幸せに出来るはずがない!」

後輩(男さんって先輩とやってる最中出て行ってるんすよね)

女(百合子が騒ぐからね)

男「ただいま。って、あんた誰?」

御曹司「おおいいところに!君彼女と離婚してくれないか?男と浮気する様な奴に彼女を幸せに出来るはずがない!」

男「なんだこいつ」

後輩「先輩と結婚する予定だった人っす」

男「ああ、なるほど。これには理由が…」

御曹司「浮気に理由などいらぬ!離婚届にサインをしろ!」

男「いや、ねえ。ちょっとこれを作ってただけなんですよ」

御曹司「…なんだこれは?」

後輩「あ、かわいい。小さい縫いぐるみっすね」

男「いやあ、そろそろ結婚記念日でね妻に何かプレゼントをしたくて。ちょっと知り合いに頼んで作りかたを教えてちまちま作ってたんですよ」

御曹司「ホテルに行ってたのは…」

男「距離的な都合ですね」

後輩「ほら先輩。男さんがプレゼントですって」

御曹司「……」

後輩「彼納得して出て行きましたね」

女「ええそうね。まさかこういう対策でこんなものを買っていたとわね。貴方って嘘が上手いのね?」

男「ん?嘘は言ってないぞ?こいつもちゃんとした手作りだ」

女「えっ?」

男「いや、邪な目的で結婚した俺たちだけど一応夫婦だし頑張っているお前にちょっと、な」

後輩「すげえイケメン。ホモっていうのが信じられねえっす」

男「いや教えて貰ったのはオカマさんでお礼に一晩寝たりしたんだけど」

後輩「男さんそこは黙ったほうがよかったっす」

男「あーあ、疲れた。後輩も帰ったしすこし横になろうかな」ゴロン

女「……」

ギュッ

男「…どうした?」

女「マッサージよ。前の日のお返し」

男「そうか」

女「……」ギュッギュッ

男「…」

女「…縫いぐるみありがとう。大事に飾っておくわ」

男「そうか」

女「……」ギュギュッ


男「おっ、こりゃいい。俺よりも腕がいいかもな」

女「ふるっ、ありがと」

訂正

× 女「ふるっ、ありがと」

○ 女「ふふっ、ありがと」

終わり。また夜以降に

女「ちょっとしばらく女の子抱くのやめるわ」

男「俺もちょっと男を抱くのはやめる」

百合子「……」チャキッ

童顔「……」カチャッ

後半「はいはい、危ないものはしまってくださいっす」

オカマ「やめなさいよこんな所でドンパチは男捕まっちゃうわよ」

百合子「……」スッ

童顔「……」スッ

男「本当あんたらが来て助かるは」

百合子「けどなんでですのお姉さま?突然そんなことを言って」

童顔「そうですよ。俺も男さんに理由を聞きたいです」

女「何、流石にこう人の入りが多いとご近所さんが怪しむじゃない?だから暫くほとぼりを冷まそうと……」

男「実は女から貴方の子供を産みたいと言われてだな」

女「なっ!? 何打ち合わせと違うじゃない!」

男「こいつらに嘘言ってもすぐばれんだろ。……で一旦寝たんだが、寝たんだけども……」

後輩「寝たんだけど?」

男「うん、立たなかったんだよ」

オカマ「あら、それは大変」

女「頼むからそんな事言わないで! 恥ずかしいじゃないの!」

男「俺さ自己共に認めるガチだけどさ。理由はあれだが結婚した女に抱いてと言われて立たないって男として恥ずかしいと思うんだよ。女はもう準備出来てなのにさ」

女「そんなこと人前で言わないでよ! それに私もガチだから私も濡れてねーし!湿ってもねーし!」

後輩「先輩。落ち着いてくださいっす。私はバイだろうが気にしませんから」

女「違うのよ!他の男は興味ないけど、なぜか男だと可愛くなりたい、美しくなりたいと思っちゃって……はっ!?」

百合子「お姉さま……」

オカマ「恋、かしらね」

女「ーーーーーーっ!」ジタバタ

百合子「いつもは強気なお姉さまがこんな風になるとは……これはこれでいいですわね」

後輩(どっちかっていうとこっちが素何ですけどね)

男「流石にこう愛されてるとこっちもその気にならないといけないよな。やっぱり」

オカマ「……ならないとか言ってるけど貴方自身の気持ちはどうなの? 本当に好きでもなければ苦痛しか生まれないわよ」

男「俺の気持ちか。 そうだなあ……」

女「…………」ドキドキ

男「まあ好きじゃなきゃ結婚してなかったよな。御曹司の件を抜きにしても」

女「……! ま、まあこの美貌をもつ私だから男が振り向くのも無理ないんじゃにゃい!?」

後輩「先輩、噛んでるっす」

童顔「そういうことなら仕方ないですね。俺も協力しましょう。この白い粉ならどんな不能でもたちまち一発……」

百合子「ジャリガキば黙っとけ! お姉さま、私が男を一発で立たせる前立腺パンチという必殺技を伝授して……」

男「いや、そんな無理やりじゃなくて自然に立つようになりたいんだ。そんな方法だと女に失礼だと思う」

オカマ「……なら、私の店に寄ったら? 私のバーやってるのだけれどそういう問題持ってた子が何人かいたりするからその子達に聞いてみるといいかも」

男「……すまない恩にきる」

オカマ「いいじゃない長い付き合いだし。代わりにこっちで何か注文してよね?」

〈数ヶ月後〉

女「……だめ?」

男「……だめだな。 また立たない」

女「気にしないで、また次があるから」

男「すまないな。こうなんども付き合ってくれて」

女「…………」ギュッ

男「どうした?急に抱きついたりして」

女「いや、ちょうど私たちの結婚記念日じゃない?」

男「そういえばそうだな」

女「こう始めは御曹司の件もあったし貴方は都合のいい存在だったのよ。 けど今は違うわ。 私は貴方のこと大事な人、抱かれてもいいたった一人の男と思ってる」

男「なんだか立たないことが申し訳無く思うなあ」

女「いいのよ。 私はこのままでも十分貴方の温もりが伝わるから幸せよ。 けど……」

女「私。 子供がいたらもっと幸せになっちゃいそう。 今までの何倍もね」

男「……!」

女「……あら」

〈数年後〉

童顔「ああ! 赤ん坊が泣いた! こんな時どうすれば……」

百合子「……ご飯よ!ご飯を食べさせないと!」

後輩「……いや恐らくおしめっすね。ちょっと替え持ってきます」

男「ここんところ毎日きてるなこいつら」

オカマ「まあそれだけ慕われてるんじゃないの? 後輩の場合は職業柄こういうことなれてるだろうけど」

男「ベビーシッターなんて初めて聞きました」

オカマ「ところで今夜ホテルでどう?」

男「勘弁してください。 子供がいるんですよ」

オカマ「冗談よ。 冗談。 今は子供を大事にしなさい。 しなかったらただじゃおかないわよ?」

女「男、準備出来たかしら?」

男「ああ、待ってくれ。 もう少しだから」

後輩「男さん。これ何か子供が何かあった時の対処法を書いたノートっす。 旅行頑張ってくださいっす」

男「 ああ、ありがとう。 女、もう準備は出来たよ」

女「そう。 じゃ行きましょうか」

男「ああ、行こうか。 二度目の新婚旅行に」


〈終わり〉

かなり間が空きましたがこれにて完結です。

読んで頂きありがとうごさいました。

このSSまとめへのコメント

1 :  merontoppy   2015年10月19日 (月) 00:10:01   ID: 5q1HDrIN

良い話だった
結構好きだから続き書いてほしいです

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