ブルーノ「遊星!ジャックが仕事をするらしいよ!」 遊星「何!?」 (15)

クロウ「おいおい・・・本当かよそれ」

ブルーノ「ってジャックが言ってたけど」

遊星「そのジャックは」

ブルーノ「何でも泊まり込みらしくてね」

クロウ「どうする遊星?」

遊星「働く事は別に悪い事じゃない」

クロウ「けどやれると思うか?ジャックが」

遊星「それはあいつ次第だ」

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遊星「あれから一週間経つが」

クロウ「ジャックから手紙が来てるぜ」

遊星「手紙?」

クロウ「えーっと・・・ふーん」

ブルーノ「何て書いてあるの?」

クロウ「何でもおにぎり工場で働いてるらしいぜ」

ブルーノ「おにぎり?」

遊星「ネオドミノシティ唯一の工場だ」

クロウ「結構給料がいいらしいぜ」

ブルーノ「握るのジャックが?」

遊星「多分握っているのだろう」

クロウ「不器用なあいつがね・・・」

龍亞「遊星ー!」

龍可「遊びに来たわよ!」

クロウ「それおにぎりか?」

龍亞「うん!新発売のキングおにぎりだって」

龍可「食べる?」

ブルーノ「キングおにぎり?もしかして」

遊星「おそらくジャックが握ったからキングおにぎりなんだろう」

クロウ「食ってやるか!どうだ遊星は」

遊星「いや俺は梅干しとおかかを貰おうか」

クロウ「ペッ!何じゃこりゃ!」

遊星「どうした」

クロウ「このおにぎり!カードが入ってやがるぜ!」

遊星「これもこれもだ・・・」

ブルーノ「遊星これって」

遊星「異物混入だ」

クロウ「ジャックの野郎!」

遊星「待て!ジャックがやったとは限らない!」

ブルーノ「これかなりマズいんじゃないかな」

遊星「龍亞!龍可!ブルーノ!なるべく人を集めてコンビニへ迎え」

龍亞「うん!」

遊星「この街のコンビニの数はおよそ120店舗・・・早急にこれを回収するんだ!」

龍可「わかったわ!」

ブルーノ「遊星とクロウは」

遊星「俺とクロウはおにぎり工場に向かう」

ジャック「よし・・・!」

クロウ「よしじゃねえよ!」

ジャック「何だお前達か」

遊星「少しおにぎりを調べさせてくれ」

ジャック「おい!俺がせっかく握った」

遊星「何も無いな・・・ならどうやって」

ジャック「説明しろ!」

遊星「お前の握ったおにぎりにカードが入っていた」

ジャック「何だと!?」

遊星「お前がやったとは思えない・・・だが」

クロウ「どうやって入れたんだカードを」

遊星「許されない行いだ・・・犯人を必ず見つけ出してやる」

クロウ「握ったおにぎりをこれで運んで包むのか」

遊星「工場員の数は600人・・・誰かがやったんだ」

ジャック「許せん・・・俺のおにぎりを冒涜した罪以上に食べ物を粗末にする所業を!」

クロウ「あぶり出してやろうぜ遊星!」

遊星「ああ!」

ジャック「どこのどいつなんだ」

遊星「もう一度握って流してくれ」

ジャック「いいだろう」

クロウ「それからどうするんだ」

遊星「こいつで」ゴソゴソ

クロウ「そのライトは」

遊星「これで小さくなり共に流され犯人を捕らえる」

「これを突っ込んで」

遊星「見つけたぞ!お前の仕業か!」

「だ、誰だ?どこから声が!」

遊星「ここだ!」

「!?」

遊星「お前が犯人だな!言え!何故こんな事をした!」

「・・・」

クロウ「見つけたか遊星!」

ジャック「こいつが犯人だな」

遊星「黙っていてもお前の罪は消えないぞ」

「・・・」

クロウ「チッ黙りかよ」

龍亞「アキ姉ちゃん!それ食べちゃダメだ!」

アキ「龍亞!?」

龍亞「その中身にカードが入ってるんだよ!」

アキ「やだ・・・何でカードが」

龍可「遊星が今その事で工場に行って」

龍亞「手伝ってほしいんだ!回収を!」

麗華「わかりました!私が声をかけて決ます。遊星さんには助けられたご恩がありますから」

龍可「早く全部回収しないと!」

アキ「そうね!行きましょう!」

龍亞「あと100店舗近くあるよ!」

龍可「間に合うかな・・・」

「・・・有名になりたかった」

遊星「有名だと?」

「そうさ大騒ぎになれば俺が有名に」

クロウ「てめえ!周りの事を考えた事あんのか!」

遊星「クロウの言う通りだ」

ジャック「フン・・・有名になりたいだと?笑わせるな!」バキッ

「ぐふっ!」

ジャック「カードはデュエリストの命!」

ジャック「そして今日にも食う物も食えず明日を生きれぬかもしれん者の事を考えた事があるか!!」

遊星「有名になりたいだけで他人に迷惑をかけるなんて言語道断だ」

クロウ「悪い事をして有名になったって何の価値もねえよ!」

遊星「セキュリティに引き渡そう・・・こいつにはかける言葉も見当たらない」

遊星「・・・」

牛尾「お手柄だったな遊星」

遊星「手柄が欲しくてやったわけじゃないさ」

牛尾「あいつらのお陰で大惨事にならずに防げたけど口ン中を怪我した奴も居るらしいぜ」

遊星「工場の方は」

牛尾「印象も悪くなっちまっただろうな・・・たった一人がやった行いでよ」

遊星「人は物が便利になればなるほど物を粗末にしていく食物も機械も」

牛尾「俺達の時代じゃ考えられない事だぜ・・・でもな遊星」

遊星「ああ、俺たち若者へそしてさらに未来の者たちに教えなくてはならない」

遊星「物は粗末にするなと」

牛尾「だな」

遊星「そう不要な物など何一つないんだ」

数日後

ジャック「これでいいか」

遊星「行くか」

ブルーノ「それって」

クロウ「おにぎりの中に入ってたカードだ」

遊星「しっかり拭いておいた」

ブルーノ「それをどうするの?」

遊星「これを恵まれない子供達に寄付する」

ブルーノ「おにぎりの中に入ってたカードじゃ喜んでくれるかな」

遊星「カード達に罪はない」

ジャック「このまま捨てられるよりはカード達も喜ぶはずだ」

クロウ「それに辛い目にあったカード達だからこそ子供に会わせてやりてえんだ」

ブルーノ「うん」

遊星「さあ行こうか!子供達が待ってる!」





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