TV『Red B○ll、翼を授ける』 (29)

男「……」

男「……」チラッ

男「」バッサバッサ

男「……マジで授けるのかよ」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1421480321

???



ピコーンピコーン

オペレーター「適合者の反応が出ました」

???「ほう……。色はどうなんだ」

オペレーター「解析結果出ます」

フヨン

オペレーター「……!紫です」

???「……日本で出荷しているのは少し成分が薄めにしてあるのだが、やはり適合する者はいるのだな」

部下「如何致しましょうか」

???「勿論連れこい」

部下「状態はどのように?」

???「生死は問わん。いつものことだ」

部下「了解しました。では、」ザッ

???「……」

???「……適合者をモニターにだせ」

オペレーター「はっ」

ピッ

???「……なるほどな」

ガチャ

???「私だ、『紫』が出た。そちらに向かう」

ガチャリ

???「この男を監視しておけ。何か動きあればすぐに私に連絡をよこせ」バッ

オペレーター「了解しました」












???「楽しませてくれよ……!」











男宅




男「思った以上にでかいな……」バッサバッサ

男「だが、その割には軽い」

男「そして、取ろうとしても根元が固くて取れないし、念じても元に戻らない……」

男「……切るしかないのか」

男「でも痛そうだよなぁ」

男「かと言って病院に行けるわけでもないしなぁ……」

男「詰んでるわー」

コンコン

男「!?」

男(このタイミングで来訪者!い、居留守!!)

シーン........

男「……」

男(帰ったか……?)

ガチャガチャ

男「!」

男(こわっ……!空き巣か?)

シーン........

男(警察呼べないのが辛い……)

シーン........

男(ようやく帰ったかな……)

ドッカーン!

男「」

ヒョッコリ

部下「生きてますかー?」

男「……空き巣じゃないのか」

部下「お、生きてましたか」

部下「すいませんねー。我が組織の方針でノック後がちゃがちゃで出なかった場合は爆破することになってますので」

男「ドア代弁償しやがれ」

部下「それは次の入居者がしてくれますよ」

男「……俺をどうする気だ」

部下「まあ、麻酔銃で撃ち殺s、永眠してもらいますかねー」

男「意味変わってねぇ……」

部下「私の目的はあなたを持って帰る事ですから、別にどっちだって良いんですよ」

チャキ

男「俺翼生えただけでなんでこうなってんの」

部下「翼生えたからこうなっているんですよ」

部下「それではさよーならー」

男「くっ!」

カチリ

?「伏せて!」

ドシュルルルルルル

男「!」サッ

ドッカーン!

?「こっちに来て!」

男「ちょ」

部下「その声は……」ズアッ

男「生きてる!?」

部下「またテメェか!ゴミな小娘略してゴミスメがァァァァァア!!」

バババババババババ

男「サブマシンガン!?」

?「秘書!」

秘書?「ウォーターフィールド展開」バッ

ジュジュジュジュジュジュジュジュジュ

部下「ちっ!裏切る者まで登場か!!」

秘書?「裏切るも何も……」

?「部下、アイツに伝えておきなさい」

?「この男は私達が保護するわ」ビシッ

部下「手間増やすんじゃねぇぞ!!どーせそいつも最終的にはこっちにくんだ、大人しく渡せ」

?「それはまだ分からないわ!」

部下「いつまで夢見てるつもりか?いつまで希望抱いてんだ?結果は目に見えてんだよ!!」

?「くっ!」

男(なんの話してんのか全然分からん……)

?「!」クルッ

男「な、なに」

?「生きたい?」

男「も、もちろん。ついでにこの翼が取れたら万々歳だ」

?「らしいわよ?」

部下「それがどーした!なら力尽くで奪うまで」

チャキ

??「お嬢様」

キキーッ!

?「ナイスタイミング執事!」

?「そこのあなた説明は後でちゃんとするから早く車に乗り込んで!」

男「あ、アイサー!」

秘書?「フィールドの効果がそろそろ消えます」

?「全員のってる!?執事、出して!」

執事?「地平線の彼方まで」

ブロロロローッ!

........

部下「……」

部下「……」スッ

部下「逃げられてしまいましたねー」

部下「さて、今まで私の後にひかえていて出るタイミングをかんぜんに逃してしまっていた雑魚の皆様方はすぐに捜索を開始してください」

雑魚'S「了解」ダッ

部下「さて、少々気は引けますが報告でもしましょうかねー……」

ピッ

研究所?



???「予想通りだな」

部下『そうですか。一応雑魚共に彼らの捜索をさせてますが、次はどうしましょうか』

???「雷の『青』を使い、『紫』の能力を調べろ」

部下『下手すれば紫死にますよ?』

???「生死を問わないのは依然変わりないということだ」

部下『了解。では、』

ピッ

???「……」

コツコツ

博士「どうだった?」

???「持って帰れないらしい」

博士「そうか。まあ、待った分楽しみが増大するものだ、気長に待つさ」

???「で、どうだ翼の紫は」

博士「本当にちょっとだけの反応だったけど、色は嘘はつかないね」

???「と、言うことは……」

博士「綺麗な『紫』さ。恐らくキミが探し求めていたもので間違いない」

???「そうか……」

ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

?→女「……と、いう事なの」

男「えっと、つまりRed B○llにはある特殊な成分が入っていてそれを『適合者』が飲むと『赤』と『青』の能力が生まれるんだろ?」

女「そうよ」

男「じゃあなんでRed B○llなんだよ」

女「さすがににRed Blueだと露骨だからじゃない?それはどうでもいいから続けて」

男「で、赤はサンタナみたいな能力で青はアヴドゥルみたいな感じの能力」

女「正確には、赤はある特定の部分の肉体変化and強化で青が特定の物質操作ね」

男「そして、俺は赤でも青でもない中間の能力色『紫』」

女「中間ね……。どちらかと言えば赤と青を混ぜて割った中途半端な能力ね」

男「……で、俺を襲ってきた連中は俺みたいな適合者を捕まえて研究する組織」

女「研究機関のクセに軍事国家並の戦力を有しているけどね」

男「そしてあんたらはその組織に捕まる前に適合者を普通の人間に戻す団体、だっけ」

女「そうよ」

男「でもさ、仮にこの翼を消したところでまたあいつらにRed B○ll飲まされるなんて事もあるから正直意味なくね?」

女「そういえばまだどうやって能力を消すかについて説明していなかったわね」

男「手術か?」

女「薬」ヒョイ

チャプチャプ

男「……水?」

女「まあ、無色透明で見た目は完璧に水だけどかなり強力な薬よ」

男「どのくらい?」

女「これを飲んだら2度と能力が出ないから程度」

男「ん」クイッ

女「その手は?」

男「早くその薬くれよ」

女「え」

男「軽いとはすっげー鬱陶しいからな、この翼」バッサバッサバッサバッサ

女「……」

男「どうした」

女「……珍しいわ」

男「へ?」

女「普通の適合者であればこの薬を飲まずにそのまま帰っちゃうのに」

男「そうなのか?」

女「ええ。理由はどうあれ手に入れた特別な力を手放そうとする人はそうそういないわ」

女「それに、あの組織は能力が無い者や能力を失った者には全く手を出さないんだけど、それを信じずにここを飛び出して返り討ちにあって行方知らずになる人が結構いるの」

男「ふーん……」

女「だから、あなたが薬を飲んでくれるならとても嬉しいの」

男「レポートの提出が明日だからこの翼邪魔だしね」

女「変な人……」

男「常識人と言ってくれ」ヒョイ

女「あ」

ゴックン

男「!」

女「紫に対してはまだ試した事が無かったんだけど、大丈夫だったかしら」

男「……」

女「……」

男「……背中を見てくれ」

女「どれどれ……」グイッ

男「……」

女「成功ね。翼の形跡はどこにも無いわ」

男「そっか、じゃあ俺はもう帰る」

女「その方が良いわ」

男「今日はほんとに助かった。ありがとう」

女「お礼なんて要らないわ。私は言われるような人間じゃないもの」

男「?」

女「なんでもないわ」

男「また今度会うことがあったらそん時は飯ぐらい奢るよ」

女「その時があったらね」

男「それじゃ」

女「さようなら」

バタン

女「彼を車で送ってあげて」

執事「了解しました」スタスタ

ガチャ

バタン

女「……」

女「……これで良いんだよね、お兄ちゃん」ボソッ

???




オペレーター「紫の反応消失しました」

部下「そーなんですか?」

オペレーター「これを」

ピッ

部下「へー……。でもこれは……」

部下「……」

オペレーター「あの方に報告されますか?」

部下「いえ、まだ報告ほしません。あなたは引き続き監視しておいて下さい」

オペレーター「はっ」

部下「で、」クルッ

部下「あなたの方は準備は出来てますか?」

??「あa、」

??「で、誰を殺ればいiんだ?」

部下「それはもちろん……」

部下「全員に決まってんだろ」

??「ほu」

部下「だが、その前にいろいろやることがある」

??「何をだ」

部下「それはまた後で説明する。が、予め言っておくが俺の予想が正しければあの紫の力、」

部下「まだ消えていないぜ?」

??「その根拠は?」

部下「カン、だ」

??「なるほど、かなり当てになるな」

部下「だろ?」

??「取り敢えず今のところ俺はお前の指示通り動く。好きに俺を使うといい」

部下「そうかい。なら宜しくたのむぜ『青』の雷」

青雷「任せろ」

訂正>>10

部下「……」スッ

部下「逃げられてしまいましたねー」

部下「では、今まで私の後に控えていて出るタイミングをかんぜんに逃してしまっていた雑魚の皆様方はすぐに捜索を開始してください」

雑魚'S「了解」ダッ

部下「さて、少々気は引けますが報告でもしましょうかねー……」

ピッ

前半はこれでお終い

後半はまた明日更新します

女宅



女「紫の翼……」

女「……」スッ

カラン

女「もしも彼の力が『赤』のものであれば、この翼の素材は恐らくカルシウム……」

女「何故ならそれが一番イメージしやすいから。それが自然だから」

女「でも……」ジー

カラン

女「彼の翼は炭素繊維(カーボンファイバー)で構成されていた」

女「外部の物質の操作……。そして、それを体に取り込み自身の身体強化……」

女「赤と青の特性を持つ『紫』の力。彼の場合は炭素繊維を自身の翼にする力……」

女「でも……、」

女(それだけではない気がする……)

女(彼は気付いていなかったようだけど、あの時、部下に銃を突きつけられた時、彼の翼は少しだけ形状を変えようとしていた)

女(翼以外の何かに)

女(私が割って入った時には翼になっていたけど、あれは確かに形状変化をしようとしていた)

女「紫は単に赤と青の特性を持つだけの能力という訳ではない……?」

女「まあ、彼の紫が消えた今、そんな事考える意味は無いわね……」












「ほんとに紫が消えたと思ってるんですかー?」

女「!」バッ

部下「御機嫌よー、ゴミスメ」

女「部下……。どこから入ってきた」

部下「今日は執事ジジーさんと裏切りさんがいなかったので正面から入らせて頂きましたよー」

女「それは良かったわね。でも、入れても出れるとは思わないように」

部下「へー、それは楽しみですねー」

女「でしょ?」

カチッ

部下「!」

女「全方向から飛んでくる刃の刺さる感触をしっかりと楽しみなさい」

部下「あれま、四方八方からナイフが」

部下「ですが、残念ながら私は受けより攻めを楽しむ方でしてね」

部下「こい、衛星兵器(レギオン)!!」

ブンッ

チュイン

女「ナイフが全部レーザーで焼き切られた!?」

部下「なぁに侵入者用の兵装ケチってんだよ。こんなクソナイフなら衛星兵器(レギオン)出すまでも無かったじゃねぇか」

女「それは一体何なの!」

部下「これか?」

ヒュインヒュイン

部下「さあね?」

女「くっ!」ブンッ

ボンッ!

女「っ!!」ダッ

部下「あ」

部下「逃げらましたねー」

部下「青雷、後は頼みましたよー」

青雷『了解した』

タッタッタッ

女「こんな時に執事と秘書がいないなんて……!ついてない!!」

女「取り敢えずここから離れないと……」

タッタッタッ

女「でもまさか……」

女(まさか、あの組織が力を『持たない者』を襲撃するなんて……。あの男もいよいよ切迫詰まってきてるのかしら)

女(それに、さっきの部下の言葉が気になる……)

『紫が消えたと思ってるんですかー?』

女(まだ、彼の力は消えていないの?でも、あの時確かに消えたはず……)

女(……2人と合流した後に男も回収しないといけないようね)

女(とにかく今は早くここから出ないと。車は確か裏の方に1台あったと思うからそれで逃げるとしようかしら)

タッタッタッ

女「ここを曲れば……!」ダッ

ドッゴーン

女「っ!」

「おっと、思わず壁を壊してしまった」キョロキョロ

「んっ、」

「貴様が女か?」

女「針金の次は巨漢!」

女(もうっ、後少しなのに……!)

青雷「どうやら女のようだな。悪いが貴様を捉えるように言われているのでな、捉えられてもらうぞ」

女「嫌だ」

青雷「だろうな」

青雷「先に言っておくが抵抗は無駄だ」

女「無駄なことなんて無いわ」

青雷「そうか、ならば抵抗させないでやろう」

女「へぇ、ならやってみなさいよ」

女(まだ目くらまし用の爆弾は残ってるからそれを使って……)

青雷「ならば望み通り、『拘雷』」ピリッ

女「ん?」

ピリッ

女「静電気……?」

青雷「それでは持って帰るとするか?」

女「何をしたかは分からないけど、私が簡単に捕まると思って……ぇっ?」

ドタッ

女「な、なんで……」

女(体が……、動かない……?)

青雷「お前の体は今、電気によって麻痺している。動けるはずがなかろう」

女「ちっ!」

青雷「まあ、と言っても」

バチッ

女「がっ!?」

ガクッ

女「」

青雷「少し電気の加減が難してくて、せっかく体を動けなくてしたのに気絶させてしまうから意味が無いのがな……」

青雷「まあ、何をしようとしていたのかは大まか見当はつくが」ヒョイッ

女「」

青雷「能力を持たない者が勝てるほど弱い能力などは、少なくとも無駄な事よりかは無いからな」

訂正>>26

×青雷「それでは持って帰るとするか?」

○青雷「それでは持って帰るとするか」

疲れたので寝ます
続きはまた明日更新します

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