イシカワ「ああ。新規サーバーへのデータ移転とチェックをAIの姉ちゃんたちに頼んだんだが、どうにも出所が不明のもんが出てきたらしくてな」
トグサ「それがこいつってことか」
バトー「9課の誰かが持ち込んだもんってわけでもないのか?」
トグサ「俺だってそんなことはしないぜ」
イシカワ「だろうな。あるとすれば少佐くらいなもんだろうが、もし外部からのもんだとすれば大問題だ」
バトー「少佐に確認は?」
イシカワ「海外出張から帰国中の旅客機の中だからな。しばらくは連絡はつかんだろ。課長も同様だ」
バトー「そういやそうだったな」
トグサ「危険が無いなら後回しにすべきじゃないか?」
イシカワ「そのつもりだ」
…
素子「なるほど。私のものでもないわ」
イシカワ「となると外部からの侵入か」
素子「タチコマじゃないわよね?」
バトー「あいつら読み取ることはしても置いてったりするヘマはしねえよ」
荒巻「そのデータはいったい何かわかったのか?」
イシカワ「どうにも破損しちまっているようで、復元にあと半日ほどかかりそうです。危険性は今のところありませんが、復元と同時にウイルスとして活動する可能性もあるので、隔離して作業中です」
素子「どうする?他に急ぐ案件がなければこの件を調査すべきじゃないかしら?」
荒巻「仕方あるまい」
素子「イシカワは引き続き復元を続行。バトー、トグサは9課に物理的侵入がなかったかの調査。残りの者は私とネット調査だ」
9課「了解」
…
トグサ「9課に物理的な侵入なんて、そもそもあり得るのか?」
バトー「特殊状況下に海自ぐれぇなもんだな。防犯システムの履歴から洗うぞ」
トグサ「カメラの映像チェックか…古典的だな」
バトー「もっとも9課に侵入するような野郎だ。映像の改ざんぐらいお手のもんだろうよ」
トグサ「無駄骨に終わる確率は極めて高いか…」
バトー「ま、頑張れや。俺は扉こじ開けて侵入した形跡がないか調べてくる」ポン
トグサ「おい、俺一人でやれってのか?」
バトー「お前じゃ外の壁に貼り付けねえだろ」スタスタ
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