八幡「うぃーっす」ガラガラ (15)
雪乃「こんにちは」
八幡「……」ペラペラ
ジィーーー
八幡「……」ペラペラ
ジィーーー
八幡「なんだよ」
雪乃「何も」
八幡「……」ペラ
ジィーーー
八幡「…」チラッ
雪乃「…」ニコッ
八幡「!」サッ メソラシ
雪乃「(かわいい)」
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雪乃「紅茶いる?」
八幡「ああ、頼む」
雪乃「どうぞ」
八幡「ありがと」
八幡「……」ペラペラ
雪乃「飲まないの?」
八幡「冷ましてから飲む。猫舌だからな」
雪乃「紅茶は熱いほうがおいしいのだけれど」
八幡「いや、だから猫舌なんだって」
雪乃「……」
雪乃「紅茶は…」
八幡「わかったよ」
八幡「……」フーフー ズズッ
八幡「熱ッ」
雪乃「(かわいい)」
雪乃「もう時間ね」
八幡「そうだな、今日は終わりにするか」
八幡「じゃあな」
雪乃「待ちなさい」
雪乃「手を…」
八幡「え…」
雪乃「手を出しなさい」
八幡「え?なんで?」
雪乃「さよならの握手をするのよ」
八幡「……」
八幡「いや…なんでさよならするのに握手しな
いといけないんだよ」
雪乃「雪ノ下家では代々さよならの代わりに握
手をするのよ」
八幡「そんなの初耳だぞ」
雪乃「さっき思い出したのよ」
八幡「でもだ…それは雪ノ下家の風習なわけだ
ろ。別に俺がしなくても」
雪乃「さようなら」サッ
八幡「……」
八幡「はぁ…わかったよ」ギュッ
雪乃「…」
八幡「…」
雪乃「…」ニギニギ
八幡「!!」
雪乃「…」ニギニギ
八幡「…///」
雪乃「(かわいい)」
八幡「もういいだろ」サッ
八幡「もう帰るからな」
雪乃「自転車置き場まで一緒に行くわ」
八幡「はぁ?」
雪乃「だから一緒に行くのよ」
八幡「だったら何でさよならの握手をしたんだよ」
雪乃「あなたに触れたいからに決まってるじゃない」
八幡「……」ポカーン
雪乃「(かわいい)」
校門にて
八幡「じゃ本当に帰るからな」
雪乃「ええ、さよなら」
八幡「じゃあな」
日は既に傾いている。
西日の差した二人と影だけが残る
印象的な世界
こぎ出す車輪の音だけが
私と彼の距離を伝える
なんてね。
私は叫んだ
「比企谷君ッ!!」
パッと振り向く前に言ってみせる
「大好きです!付き合ってください!!」
ふふ…、その顔が見たかった。
かわいいんだから。
終わり
このSSまとめへのコメント
いけるやん!
いい短さ
中々良かった
すばらしい
これぞss!!
いいぞぉ