やよい「うっうー!プロデューサーの机のトマトは食べちゃダメですよ!」 (28)

____________765プロ 事務所

仕事終わりの事務所にやよい、真、響、春香、美希の5人がいる

やよい「うっうー!プロデューサーの机のトマトは食べちゃダメですよ!」

真「食べないよ。響じゃあるまいし」

響「それどういう意味?」

真「響、スルメ食べる?」

響「やった。エヘヘー、嬉しいな」クッチャクチャ


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美希「なになに、なんの話?」

春香「あのトマト、やよいちゃんが育ててるんだって」

美希「へー、おいしそうなの!やよい、熟れたら一つ食べていい?」

やよい「うっうー!プロデューサーの机のトマトは食べちゃダメですよ!」

美希「えー!? なんでー、ちょっとくらいいいじゃん!やよいのケチンボ!」

ガチャ
P「みんなお疲れ!」

みんな「おつかれさまですー!」

P「お、おい。ここにライターがあるけど、誰のだ?」

P「まさかタバコ吸ってるやつなんていないよな?」

真「すみませんプロデューサー、ぼくがスルメ炙るのに使いました」

P「なんだそうだったのか。真が何が咥えてたら、一瞬タバコかと思っちゃった。」

P「俺びっくりしちゃったよ。」

真「やだなー、ぼくがタバコなんて吸うわけないじゃないですか。」

真「そんなことより、ぼくのお仕事の話はどうでしたか?」

P「ああ。バッチリだ。バレンタイン企画だな。番組名は「まこちんの手作りチョコレート講座」だってさ」

真「手作りチョコレート!?ぼくにそんな仕事が!?これは俄然やる気が出るね」ダラララ

P「真、口の端からヨダレ出てるぞ。スルメ噛みすぎじゃないか」

真「おっと、これは失礼。」フキッ

美希「いーなー、ミキも、真くんの手作りチョコレート食べたい」

P「はっはっは美希。真は女の子だぞ。チョコをあげる相手は男に決まってるじゃないか。」

P「コソコソ (ところで美希、今年もチョコレート期待してるよ)」パチッ

美希「(イラッ)」

美希「そうだ、みんなは誰かチョコをあげる相手はいるの?」

春香「(い、今そういうこと聞く?)か…家族にはいつもあげるかな」

やよい「うっうー!机の上のトマトは食べちゃダメですよ!」

響「自分も家族にあげたいんだけど…いぬ美がチョコ食べたら死んじゃうから」

響「仕方なくプロデューサーに作ってあげるよ」

P「そうか、嬉しいこと言ってくれるな響は!」

P「まあとにかく、今日はお疲れ。俺は先に帰るから、みんなもあまり遅くならないうちにな」
みんな「はーい」

真「ぼくはちょっと、やることがあるので残ります。」
響「自分もまだ帰らないぞ」

P「そうか。音無さんが最近風邪で来てないから、最後戸締りはしっかりしてくれよ」

響、真「はーい」

………
……
……

真「イカのお腹にチョコを詰めてたらこんな時間になっちゃった」ギュッギュッ

真「こんなんじゃダメだ。ああ、やよいのイカ腹にパンチしたいな…」

真「戸締りは…まだ響がいるから良いか。帰ろう。」ガチャ

~~~
~~


響「ふぁ~、そろそろピヨ子の隠し持ってるゼクシィ読むのも飽きたな」

響「真、まだイカあるか?食べたいんだけど」

響「お、あるじゃん。このイカ、おいしそうだなー」

響「出しっぱなしってことは貰ってもいんだよね。もらうぞー、真」パク

響「」

____________翌日 事務所

P「みんな、聞いたか?昨日響が、失禁して気を失い、病院に運ばれたって」

P「ビルの管理人さんが発見したんだ。戸締りしてないから中を見たら、響が倒れてたと」

春香「これは事件ですね」

P「ああ…。しかし、あの後残っていたのは、響の他にまことの二人だけだろう?」

P「しかも響は、真の作ったチョコを食べて倒れたことが分かってる」

春香「真、正直に喋ってね。どういうことなの?」

真「ちょ、ちょっと待ってよ!!」

真「ぼくが作ったイカチョコを響が食べたことが原因と疑われてるみたいだけど、」

真「ぼくは断じて、イカに細工なんてしてない!」

P「しかしあの場に真と響以外いなかった以上、イカに触れるのは真だけだ」

真「そんな!ぼくが響に何の恨みがあって、そんなことをするっていうんだ!?」

春香「恨みというなら、ライバル同士、いくらあってもおかしくないと思うけどな」

真「ちょ、ちょっと春香!?どうしちゃったの!?」

春香「真、言ってたよね。響と仕事被ってて嫌だって」

春香「あんな砂浜で走ってるような野生児と一緒にされたくない。大体ぼくのほうがスパッツ萌え需要はあるって」

美希「う、嘘なの!!ま、真くんに限って、そんなことあるはずがないの!!」

真「言ったけど、今その話は関係ないだろう!!」

P「おいおい落ち着けみんな、今お茶でも入れるからさ」サッ

ガッシャーン!!!

やよい「うっうー!!見苦しいです!!」

やよい「私は、みなさんを監視カメラで撮ってました!」

やよい「ここに、一部始終が写ってます!」

そう言うや否や、やよいはPの机に置いてあるトマトの鉢植えからゴソゴソと監視カメラを取り出した。

真「な、なんだって!?」
美希「えっ?」
春香「ぐっ」

映像には、まず真が一人でイカにチョコを詰めているシーンが映し出された。
続いて数分後、物陰から美希の金髪の頭がチラつき、
イカチョコに手を伸ばそうとするが、真に見つかりそうになって慌てて手を引っ込める。

さらに数分後、決定的瞬間が映し出された。

なんと天井に潜んだ春香が、ヒモを使ってイカチョコに薬瓶らしきものの中身の液体を
垂らしているのである。

そして映像が切れる間際、響が現れてイカを口にし、昏倒した。
床には黄色い液体がにじみ出ている。

つまり、真が作ったチョコをどうしても食べたくて、
美希が残っていたことを春香は知っていた。

そして春香が、美希がチョコを食べたときに悶絶失禁させるために
真がチョコから離れた隙に毒を盛った。

しかし結果的に、響がそれを食べてしまったのである。

春香「トマトの鉢植えが置いてあっても誰もつっこないし、注目しない
プロデューサーの机に監視カメラを仕込むとは…」

春香「さすが、やよいだね」

真「そ、そんな…まさか春香が、美希を…」

美希「春香、どうして…」

春香「バレンタインって言うのは、乙女の勝負なの」

春香「恋敵は、何があっても排除しなくちゃいけない」

春香「好きな人に、好かれてる相手なら猶更ね」

春香「ということで、これ、私が作ったチョコです。プロデューサー、私と付き合って下さい。」

P「ははは、こりゃまいったね」

まこちんはまこちんなりに一生懸命チョコレートつくりを練習してるのが
伝わってくれたら良かったなと思ってます

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