海未「消えたμ′sの皆を取り戻すために……」 (83)

安価はなし

3~4部くらいの構成で書きます

はっきり言って相当長いですが最後まで読んでください……俺は読んでくれると信じてるぞ!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420951215

ザシュッ

海未「ふぅ……これで最後ですかね」

海未「とりあえず東京地区は奪還できましたね」

海未「まったく……どうしてこんなモンスターが……」

海未「いえ、これ以上言うのは野暮ですね」

海未「なんたってこんな世界にしてしまったのは私なんですからね……」

海未「穂乃果……ことり……それに皆……」

海未「一体どこへ行ってしまったんですか……?」

海未「おっと……こんなとこで憂鬱に浸ってる場合ではないですね」

海未「すぐにシェルターに戻り報告しなくては」

海未(現在世界は崩壊しつつあります)

海未(約半年前、突如現れた謎のモンスターによって世界は荒らされていきました)

海未(謎のモンスターはすごい勢いで繁殖し今やこの様です)

海未(こんなことになってしまったのはすべて私のせい)

海未(そう……すべては――)

――1年前

穂乃果「あぁー!疲れたー!」

海未「休憩は5分ですよ」

穂乃果「わかってるよ!」

絵里「仕方ないわよ一週間も大雨が続いたんだから」

海未「たしかに一週間も続いたらキツいですね」ガシャッ

海未「あっ金網冷たいですね」

穂乃果「ほんと!」

海未「えぇ……こうして寄りかかっていると……」

ガシャッ!

海未「気持――」

海未(あれ?)

穂乃果「海未ちゃん!」

絵里「海未!」

ヒューーーー……ドン!

海未(あれ……身体が動きません……)

海未(……いつのまに……下に……)

海未(あぁ……屋上から落ちたんですね……)

海未(私は……ここで……)ドサッ

~病院~

海未「うぅ……?」

海未「……ここは?」

穂乃果「海未ちゃん!」

ことり「海未ちゃん!」

海未「…………?」

穂乃果「よかった!目が覚めたんだね!」

ことり「ことり……死んじゃうのかと思ったよ……」

海未「すみません……ここは?」

穂乃果「ここは海未ちゃんの病室だよ」

海未「そうですか……ありがとうございます」

海未「それともうひとつ聞きたいことが」

穂乃果「なに?海未ちゃん……」

海未「海未……とは『誰ですか』?」

ことほの「……えっ?」

穂乃果「なに言ってるの?海未ちゃんは海未ちゃんだよ」

海未「すみません……その海未とは……私のことですか?」

穂乃果「そうだよ!?なに言ってるの!?」

海未「……あぁ……思い出しました」

海未「私は……園田海未でしたね……」

海未「目覚めたばかりなので記憶が曖昧でして……」

穂乃果「そっ……そっか……」

にこ「海未!」

穂乃果「にこちゃん!皆!」

絵里「ことりから連絡が来てすぐに飛んできたのよ」

凛「海未ちゃんが目覚めたにゃ!」

海未「すみません……どうして私はここに?」

絵里「練習の休憩中に屋上から落ちたのよ」

絵里「歩けるようになるのは一ヶ月後、完治三ヶ月よ」

絵里「まったく……屋上から落ちたのに軽いわね……」

海未「屋上から……ですか」

海未「そういえばどうしても聞きたいことがありました」

穂乃果「なに?」

海未「……あなたたちは一体……誰ですか?」

にこ「ちょっと……あんた大丈夫?」

希「これは……絵里ち……もしかして」

絵里「えぇ……これは――」





ことほのにこりんぱな「記憶喪失!?」

絵里「えぇ……たぶんね」

希「そういえば真姫ちゃんは?」

真姫「ここにいるわ」

希「うわっ!脅かさないでよ真姫ちゃん」

真姫「悪かったわね」

真姫「さて、単刀直入に言うわ」

真姫「絵里の言う通り海未は記憶喪失よ」

ことり「そんな!」

凛「海未ちゃん……」

真姫「……海未」

海未「はい?」

真姫「あなた、記憶喪失よ」

海未「……そうですか」

真姫「驚かないの?」

海未「屋上から落ちましたから」

真姫「あぁ……」

海未「……すみません……皆、もう帰ってくれませんか?」

花陽「えっ……」

穂乃果「……皆、今日は帰ろう」

ことり「でも……」

穂乃果「海未ちゃんは今日目覚めたばかりで記憶喪失って聞いたから落ち着きたいんだよ」

穂乃果「だから今日は……」

絵里「それがいいわね……」

穂乃果「じゃあね海未ちゃん……また、明日」

海未「えぇ……さようなら、穂乃果」

穂乃果「海未ちゃんが目覚めて一ヶ月がたった」

穂乃果「だけど海未ちゃんの記憶は戻らなかった」

穂乃果「日常は慣れたけど、記憶がないせいか勉強はついていけなかった」

穂乃果「もちろん……μ′sの練習も……」

海未「くっ……」

グラッ

バタッ

海未「はぁ……はぁ……」

穂乃果「海未ちゃん大丈夫?」

海未「えぇ……なんとか……」

真姫「海未、練習はやっちゃダメって言ったはずよ」

海未「わかってますがせめて体力だけは……」

真姫「ダメよ」

海未「……はい」

真姫「そろそろ病院に行きましょう」

海未「検査の日でしたか……今日は」

真姫「行くわよ」



穂乃果「……海未ちゃんはいつになったら記憶戻るの?」

ことり「それは……」

穂乃果「海未ちゃん……」

真姫「検査の結果が出たわ」

海未「どうですか?」

真姫「また骨にダメージが来てるわ……3日くらいは絶対安静ね」

海未「……はい」

真姫「とりあえず明日は休みなさい。連絡は入れとくわ」

海未「ありがとうございます……」

真姫「まぁ……気分転換に昔書いたポエムでも読んでれば?」

海未「ポエム?」

真姫「それすら覚えてないのね」

真姫「まっ明日はゆっくり休みなさい」

海未「わかりました」

海未「でめ休めって言われましてもねぇ……」

海未「記憶喪失……ですか」

海未「明日は登山にでも――」

真姫『絶対安静ね』

海未「無理ですね」

海未「明日は町巡りでもしますかね」

海未「もしかしたら記憶が戻るかもしれませんし」

海未「今日は早めに寝ますかね」

海未「……おやすみなさい……」

穂乃果『海未ちゃん……!』

海未(あれ?穂乃果?)

ことり『海未ちゃん……おねがい……』

海未(ことりも……?)

絵里『海未……』

海未(絵里……それに皆……?)

海未(一体なんでしょうか……?これは……)

穂乃果『おねがい……海未ちゃん……』

『助けて……』

海未「うぅ……うん?」

海未「変な夢を見てしまいましたね……あっ時間」

海未「遅刻……いえ、今日は休むんでしたね」

海未「……いい天気ですね」

海未「町巡りにでも行きますか」

海未「…………」

海未「それにしても……あの夢は……?」

海未「んー!」

海未「太陽が気持ちいいですねー!」

海未「?」

海未「ここは……神田明神ですか」

海未「……なんだか懐かしい感じがしますね」

ピキーン

海未「うぅ……頭が……」

『おねがい……助けて……』

海未「また……」

海未「『助けて』って……何をでしょうか?」

ぐ~

海未「お腹すきましたね」

海未「なにか食べに行きましょう」

海未「えっと……ここは……」

海未「ことりがバイトしてるとこですね」

イラッシャイマセー!

海未「オムライスひとつ」

メイド「はい!」

海未「メイド……ワンダーゾーン……」

ピキーン

海未「うっ……また……」

『海未ちゃん……!助けて……!助けて!海未ちゃん!』

海未「ようやく治まりましたか……」

メイド「お待たせしましたー!」

海未「美味しそうですね」

海未「それでは……いただきます」

海未「ふぅ……ごちそうさまでした」

海未「美味しかったですね……」

海未「次はどこに行きましょうか?」

海未「……甘いものが食べたいですね」

海未「……となるとやっぱりあそこですね」




海未「来ました!穂むらです!」

海未「甘いものが食べるならやっぱりここですね」

ガラッ

穂乃ママ「イラッシャイマセー!あら?海未ちゃん?学校は?」

海未「今日は私、休んでるんです」

穂乃ママ「そうなの?あっもうすぐできたてができるからちょっと待っててね」

海未「はい」

ピキーン

海未「うっ……また……ですか……」

『やめて!海未ちゃんを殺さないで!』

『ダメよ……こんな世界にしてしまったのは紛れもなく海未なんだから』

『でも……!』

海未「…………」

海未「今回はいつもと違かったですね……」

海未「一体なんなんでしょう……この声は……」

穂乃ママ「海未ちゃんお待たせー」

穂乃ママ「穂むら名物穂むら饅頭略してほむまん!」

海未「いただきます」

海未「やはりほむまんは美味しいですね」

穂乃ママ「ありがとね~」

海未「お金はここに置いときますね」

穂乃ママ「えっいいわよお金」

海未「でも……」

穂乃ママ「いいわよいいわよ」

海未「それでは……遠慮なく」

穂乃ママ「じゃあね海未ちゃん」

海未「はい、ありがとうございました。それでは」

海未「時間も遅いのでそろそろ帰りますか」

海未「記憶は戻りませんでしたが……」

海未「あの声は……一体……」

海未「……明日、真姫にでも相談しますか」

海未「今日も早めに寝ましょう」

海未「それでは……おやすみなさい……」

穂乃果『どうして海未ちゃんを狙うの!?』

???『それは海未がこんな世界にしてしまった張本人だからよ』

穂乃果『でもだからって殺さなくても……!』

???『あなたは重罪を犯した者を見逃すの?』

穂乃果『それは……!』

???『それと同じよ。海未は重罪を犯した。……死刑になるほどの事をね』

???『それに……園田海未の関係者は全員[ピーーー]ことになっているのよ』

穂乃果『……!なんで!?』

???『重罪を犯した海未の関係者ってことは共犯者の可能性もある』

???『だから[ピーーー]のよ』

???『危ないからね……』ニヤッ

海未「……また、変な夢を……」

海未「夢といい声といい……一体なんなんでしょうか……」

海未(記憶喪失になってからこんなことが多いですね……)

海未(やっぱり真姫に相談したほうがいいですね)

海未「真姫のとこに行きましょう」

ピッ

プルルルルル プルルルルル ガチャッ

真姫『ハーイ、ドクター真姫よ』

海未「あっそういうのはいいです」

真姫『……切るわ』

海未「切らないでください」

真姫『……で、なにかしら』

海未「実は相談したいことが……」

真姫『…………』

真姫『いいわ。病院に来て、待ってるわ』

海未「ありがとうございます。すぐに向かいます」

真姫「……で?相談ってなにかしら?」

海未「えぇ……実は最近……変な夢を見るんです」

海未「それに、声が……」

真姫「夢……声……ね」

真姫「どんな夢を見るの?あと声」

海未「えぇ……たしか、かくかくしかじかです」

真姫「なに?その変な夢」

海未「ですよね……なんか未来を見てる気がします」

真姫(なんか引っ掛かるわね……)

真姫(海未が重罪を……ね)

真姫(まさか……《あれ》を……?)

真姫「まさかね」

海未「?」

真姫「なんでもないわ」

真姫「それより……海未」

真姫「その事はもう考えない方がいいわ……たぶん」

海未「?」

真姫「なんでもないわ」

真姫「とりあえず明日はいいけどまた後で何かあったらまた連絡ちょうだい」

海未「わかりました」

真姫(さて、どうしましょうか……本当に……)

真姫(海未が犯罪をするわけない……無意識でもするわけない)

真姫(そんな海未が重罪を犯したとなると……)

真姫(《あの扉》を開く……わけないか)

真姫(考えすぎね)

真姫(そもそもそこにたどり着けないしね……たぶん)

海未「う~ん……」

海未「記憶は戻りませんね」

海未「……」

海未(ほんとに記憶は戻るのでしょうか……?)

海未「……気にしない方がいいですね」

海未「さっさと寝てケガを完治しましょう」

海未「それでは……おやすみなさい……」

海未「あれから2ヶ月が経ち私のケガも完治しました」

海未「そして不思議な夢とあの声は聞こえなくなってました」

海未「あの不思議な夢と声はなんだったのでしょうか?」

海未「私は今もそんなことが気になります」

海未「それと同時にあの不思議な夢は見なくてすむ、声は聞かなくてすむ」

海未「そう……思っていました」

海未「けど、また、聞こえてきました……」

海未「また、見るようになりました……」

海未「あの……不思議な夢と声を…………」

穂乃果「海未ちゃん!ケガの完治おめでとう!」

海未「ありがとうございます」

ことり「これで海未ちゃんもμ′sの練習に参加できるチュン!」

海未「えぇ……だいぶ遅れるとは思いますが」

穂乃果「それでも参加できるだけでも嬉しいよ!」

絵里「練習始めるわよ!」

絵里「海未も久しぶりだし今日は基礎を中心にいくわよ!」

穂乃果「はーい!」

絵里「ゆっくり休みながらついてきなさい」

絵里「久しぶりなんだから」

海未「はい……迷惑かけてすみません」

絵里「別に迷惑じゃないわよ」

絵里「あれは不意な事故なんだから」

海未「そうですね」

海未「まずはついていけるように頑張ります」

絵里「えぇ……その調子よ!」

絵里「次はバランストレーニングいくわよ!」

絵里「……海未、大丈夫?」

海未「えぇ……はぁ……大丈夫……ぜぇ……です……はぁ……」

絵里「少し休みなさい」

海未「はい……お言葉に甘えて……」

海未「ふぅ……久しぶりとはいえキツいですね」

海未「えっと……水は……あった」

海未「」グビッ

海未「生き返ります……」

ピキーン

海未「うっ……」

海未(声ですか……また……こんな……)

『……なんでしょうか?この扉』

海未(これは……私の声?)

『なっ……!?これは……一体』

『グガアァァァァァ!!』

『キャッ!?』

『グルルルルル……』

『これは……魔物……?』

海未「うぅ……治まりましたか……」

絵里「12345678!」

真姫(……?海未……まさか……)

絵里「真姫!よそ見しない!」

真姫「ごめん!」

真姫(また……あの声が……?)

絵里「今日はここまでよ!」

穂乃果「基礎練きっつー!」

ことり「ほんとだよ~」

絵里「いいじゃない。明日は休みよ?」

穂乃果「やった!」

海未「…………くっ」

海未(あの魔物の声は一体……)

真姫「海未」

海未「あっはい!なんですか?真姫」

真姫「明日、病院に来て」

海未「なんでですか?」

真姫「……声」

海未「!」

真姫「また聞こえたんでしょ?あの声が」

海未「……はい」

真姫「なら明日は病院に来てね。待ってるわ」

海未「わかりました。午後でいいですか?」

真姫「いいわよ」

海未「では午後に行きます」

真姫「来たわね」

海未「あいかわらず遠いですねここは」

真姫「文句言わない」

真姫「……で?今回は何を聞いたの?」

海未「はい……実は――」

海未「――です」

真姫「!?」ガタッ

海未「真姫?どうしました?」

真姫「なんでもないわ」

真姫(まさかほんとに……海未が《あの扉》を……?)

真姫(でもそれはただの声……現実になると限らないわ)

真姫(でも、ほんとに現実化したら……この国は、いえ、この世界は……)

真姫(終わりね……)

海未「真姫、真姫?」

真姫「ごめんなさい、ちょっと考え事を……」

海未「そうですか……」

海未(なにか、知っているような感じですね)

海未(真姫……あなたは何を知っているんですか……?)

海未「対策方法はないのですか?」

真姫「……いまのところないわね」

海未「そこをなんとか!」

真姫「無理よ!魔法でもないんだから」

海未「使えない病院ですね」

真姫「潰すわよ?」

海未「でも、声が聞こえるだけで夢は見てないんですよね~」

真姫「声が聞こえて夢は見ない……」

海未「まだ見てないだけで今日見るかもしれませんね~」ズズッ

海未「あっお茶美味しいですね」

真姫「まだ見てない……ね」

真姫「と、いうことは見る可能性もあるわけね」

海未「そういうことですね」

真姫「じゃ、今日はもう帰っていいわよ」

海未「そうですか、じゃ帰ります」

海未「それでは」

真姫「えぇ、じゃあ」

真姫「……行ったわね」

真姫「このままだと海未が《あの扉》を開きそうね……」

真姫「セキュリティを高めてさっさと《あれ》を終わらせなきゃ」

真姫「もし《あれ》が完成せずに《あの扉》が開かれたら大変ね」

真姫「いや……声で聞いたとなると」

真姫「警戒して逆に開かない可能性もあるわね」

真姫「でも、万が一ってのがあるし……」

真姫「早く完成させた方がいいわね……」

穂乃果『どうして海未ちゃんを[ピーーー]の!?』

???『海未が重罪を犯したからだ』

???『関係者は全員[ピーーー]ことになっているのよ』

真姫「あの言葉……」

真姫「関係者は全員……か」

真姫「一応……ハッキングプログラムも作った方がいいわね……」

海未(う~ん……)

海未(やっぱり真姫は、なんか怪しいですね……)

海未(何を隠しているんでしょう?)

海未(私が将来……重罪を犯した……ですか)

海未(何をやったのでしょう?)

海未(それに……私が重罪を犯せば皆が殺されてしまう……)

海未(やはり……『重罪』とはあの《魔物》が関係しているのでしょうか?)

海未(今までの状況を整理すると)

海未(私は将来、重罪を犯す。その重罪には《あの扉》と扉から出てきた《魔物》に関係しているでしょう)

海未(そして重罪を犯した私は捕まっておらず関係者は捕まった)

海未(そして私の関係者は全員殺されてしまうと……)

海未(今はこんな感じでしょうか?)

海未「はぁ……」

海未「現実じゃなければいいなぁ……」

海未「そういえば」

プルルルルル プルルルルル ガチャッ

真姫『ハーイ、ドクター真姫よ』

海未「そのくだりはもういいです」

真姫『…………』

海未「単刀直入に言います。明日、手伝ってください」

真姫『……は?』

海未「まぁ詳しくは明日言うので朝の9時頃に真姫の家に行きますね。じゃ」

ガチャッ

真姫「…………」

真姫「ナニソレイミワカンナイ!!」

内容をまとめたいので今回はここまで

次回は昼頃にでも書くのでよろしく。。。。

……長いとか言っておいて一部が半分くらい終わったんだけどどうしよう……

はい、続き書いてくよ~午後は空いてるからまた、結構書く予定だよー

う~ん……一部半分くらい行っちゃったよ……俺、文章書くの下手くそだな……うん

真姫「……で、なに?」

海未「実はですね」

海未「私、思ったんですよ」

海未「ある特定の場所だけであの声は聞こえてくることに」

真姫「……はぁ?」

海未「最初に聞いたのは神田明神に行ったときです」

海未「あそこはμ′sを結成し始めた頃の朝練で使っていた場所どす」

真姫「どす?」

海未「次はことりがバイトしていたメイド喫茶です」

海未「次に穂乃果の家……正確には穂むらです」

海未「そして最後に屋上」

海未「あそこはμ′sの練習場です~」

真姫「今、一瞬別キャラが見えたのは気のせいかしら?」

海未「声を聞いたのは全てμ′sに関係している場所……」

海未「ならば、μ′sに関係していた場所に行けばなにかわかるかも……と、思ったんですよ私」

真姫「なるほど……一理あるわ」

真姫「ならさっさと行きましょ……」

真姫(そうすれば海未が本当に完成していない状態で《あの扉》を開くかどうかも調べられるしね)

海未「…………」

海未(真姫……あなたは一体……何を知ってるんですか?)

真姫「で、最初はどこ行くの?」

海未「そうですね~……」

海未「……考えてませんね」

真姫「ええぇ……」

真姫(コイツ記憶喪失になってからポンコツになったわね……ん?)

真姫「ねぇ海未」

海未「はい?」

真姫「あなた本当に記憶戻ってないの?」

海未「いえ、少しは戻りましたよ」

海未「けど、思い出せていないのは」

海未「μ′sとの記憶……だけです」

真姫「なるほど……だからμ′sに関係している場所だけにあの声が……」

真姫「が……」

真姫「……マジ?」

海未「どうしました?」

真姫「……海未、海……行くわよ」

海未「えっなんでですか?」

真姫「μ′sに関係している場所……」

真姫「つまり、私の別荘にも行かなきゃじゃない!」

海未「ヴェェ」

真姫「真似しなくていいから」

真姫「ったく……行くわよ!別荘に!」

海未「遠いんだろな~きっと……」

真姫「別荘についたわ」

海未「ここが……やはり真姫は金持ちですね。リッチですね」

真姫「そうよ」ドヤァ

海未「う~ん……声は……」

ピキーン

海未「うっ……」

真姫「来たのね」

『グガアァァァァァ!!』

『くっ……!!』

『私のせいで世界はこんなことになってしまった……私のせいでμ′sは消えてしまった……』

『私はこいつらを倒してμ′sの皆を取り戻す!!』

海未「……くぅ……終わった……」

真姫「どうだった?」

海未「声からして私です」

海未「わかったのは変な魔物によって世界は荒れているということだけです」

真姫(変な魔物……やっぱり海未は《あの扉》を……?)

真姫「そう?じゃあ次の別荘に行くわよ」

海未「まだ別荘あるのですか……リッチめ」

真姫「二つ目の別荘に来たわ」

海未「何個あるんですか……」

真姫(この別荘はユメノトビラを書いた場所……なら《あの扉》に関係する声が聞こえるはず……)

海未「さて……聞こえるんでしょうか……」

ピキーン

海未「……っ」

真姫「来た!」

『ここの地下にこんなとこが……』

『セキュリティが高いですね』

『……なんでしょうかこの《扉》は……』

『開いてみましょうか……』

海未「今回は長かった……」

真姫「で、なんだったの?」

海未「それは――」

海未「――という感じですね」

真姫「――っ!?」ガタッ

海未「どうしました?」

真姫「なんでもないわ」

真姫(まさかほんとに《あの扉》に関係することだったなんてね……)

真姫(これは本格的にまずいわね……)

海未「真姫」

真姫「なにかしら?」

海未「あなた何か知ってるんじゃないですか?」

真姫「まさか、知るわけないじゃない。それに」

真姫「未来のことなんて余計よ」

海未「……ですよね」

真姫(これは……時が来たら話した方がいいかしら?)

海未「次はどこに行きます?」

真姫「そうね……」

真姫「う~ん……あっ」

真姫「スクールアイドルショップ」

海未「破廉恥です!」

真姫「どこがよ!」

真姫「はいはい行くわよー」

海未「うぅーはうはぅー」

真姫「記憶なくなってもこうなのかしら?やっぱり」

真姫「来たわよ」

にこ「あんたらなんでここにいるのよ」

うみまき(やっぱりいたか……)

海未「暇さえあればここにいますね」

真姫「というか、暇人よ暇人」

にこ「暇人じゃないわよ!」

にこ「受験勉強されて……していた休憩にグッズ情報を見ていたら新しいのがあったから抜け出して……気分転換のついでに買いにきたのよ」

うみまき(いちいち言い直しているの気づいてるんだけど、どうしよう)

真姫「ま、いいけどにこちゃん」

にこ「なに……ひっ!」

真姫「迎え来てるわよ」

絵里「にこぉ……?」

希「にこっち……?」

にこ「あ……あ……」

のぞえり「さ……勉強(やで)……」

にこ「わかったから新作グッズだけ買わせてぇぇぇぇぇ!!」

海未「行きましたね」

真姫「グッズは買ったけどね」

真姫「そういえば声は?」

海未「さっきにこが暴れてるときに聞こえましたよ?」

真姫「いつのまに……」

真姫「どんなのだった?」

海未「えーっとですね……」

海未「まとめると、未来の私がどこかの施設に潜り込んで戦ってました」

真姫「全くもってわかんないわね」

海未「同意見です」

真姫「でもあれね、穂乃果たちを助けにいったってのはわかるわね」

海未「そうですか?」

海未「声だけなのでわかりません」

海未「ほら、私が軍か何かに入って特訓してるっていうのも考えられますよ?」

真姫「……たしかに」

真姫「ま、いいわ」

真姫「次行きましょ」

海未「残っているのは……」

真姫「とりあえずUTX行きましょ」

海未「UTXですか」

真姫「ユメノトビラ歌った場所だし聞こえるんじゃない?」

真姫(《あの扉》の事をもっと詳しくでるかもしれないしね)

海未「はたして聞こえますかねぇ?」

真姫「さぁね。とりあえず行けばわかるでしょ」

海未「でも入れるんでしょうか?」

真姫「詳しく話せば通してくれるわよ」

真姫「AーRISEの三人が」

海未「でも会いませんよね?」

真姫「この前英玲奈が病院に来たときにメアド交換したわ」

真姫「その方がなにかと便利だし」

真姫「今連絡入れるわ」

海未「いつのまに……」

海未(にこが知ったら羨ましいと思いますね)

真姫「UTXに来たわ」

海未「やはり大きいですねここは」

英玲奈「待ってたぞ」

つばさ「海未さん大丈夫?記憶早く取り戻してね」

英玲奈「生徒には学校見学ということで話は通してある。教師たちはある程度の事情は話したが問題ないか?」

真姫「問題ないわ。むしろ話さないとダメなんじゃないかと思ったわ」

英玲奈「記憶喪失のことは知らなかったが教師生徒たちはμ′sの園田海未が屋上から落ちたことは知っている」

真姫「そりゃそうよ。次の日なんてテレビで大ニュースだったじゃない」

真姫「『今、人気急上昇中のスクールアイドルμ′sのメンバーの園田海未さんが屋上から落ちました』なんて放送してたんだから」

真姫「その日はすごいほどスレがたってたんだから」

あんじゅ「というか、英玲奈、いつのまに真姫ちゃんと友達になったのかしら?」

英玲奈「病院行ったときだ」

つばさ「私たちとも交換しとく?」

真姫「後で役立つから交換しとくわ。にこちゃんと花陽には教えないけど」

つばさ「教えたら大変なことになるからね」

真姫「つばさのは後で穂乃果だけに教えとくわ」

つばさ「ふふっありがと」

海未「仲がいいですね」

あんじゅ「ほんとにね」

うみあん「…………」

海未「交換しときますか」

あんじゅ「そうね」

まきつばえれ「…………」

まきつばえれ(お前らも仲がいいじゃん)

英玲奈「とりあえず好きなとこに行ってくれ」

英玲奈「許可は取ってある」

真姫「ありがと。でもライブステージだけでいいわ」

英玲奈「そうか、私たちはこれから練習があるからこれで」

真姫「じゃあ」

真姫「さて、行きましょ」

海未「そうですね」




生徒1「あれ、μ′sの海未さんと真姫ちゃんじゃない?」

生徒2「ほんとに来たんだ……」

生徒3「私、サインもらってくる!」

生徒1「私も!」

生徒たち「すみません!サインください!」

生徒2「私、海未さんのファンです!海未さんケガは大丈夫ですか?」

海未「はい。今は大丈夫です」

教師「こら!迷惑をかけるんじゃない!」

生徒たち「すみませんでした!」

教師「大丈夫か?君の記憶を取り戻すためなら出来る限り協力は惜しまないつもりだから」

海未「ありがとうございます」

教師「それでは」

海未「はい、それでは」

真姫「とりあえずライブステージに向かいましょ」

海未「そうですね」

真姫「ライブステージに着いたわ」

海未「広いですね」

真姫「で、なにか聞こえる?」

海未「今のところは……」

ピキーン

海未「うっ……」

真姫「来たわね!」

『ダメよ!海未!』

『私はこんなとこで立ち止まってはいられないんです!』

『私が重罪を犯した……重罪を犯したせいでμ′sの皆が消えてしまった』

『でも、この先にいるんです』

『コイツを倒した……その先に!』

海未「…………」

真姫「どんな声がした?」

海未「私の声と知らない声がしました」

海未「それに……消えたμ′sを取り戻す一歩前まで来てました」

真姫「そう……」

真姫(やっぱり嫌な予感がするわね……)

真姫「とりあえず次はμ′sが9人揃ったときにライブした場所に行きましょ」

海未「?どこですかそれ」

真姫「行けばわかるわよ」

真姫(やっぱり……μ′sとの記憶だけがまだないわね……)

海未「ここですか?」

真姫「ここよ」

真姫「ここはμ′sが9人揃っての初めてライブした場所」

海未「そうなんですか……」

ピキーン

海未「くぅ……」

『海未を連れて撤退しなさい!』

『海未ちゃん!海未ちゃん!』

『何なのよコイツは!!新種って問題じゃないわよ!?』

『こんなのに……勝てないよ……なのに……海未ちゃん……一人で……』

『精鋭100人でも敵いそうにないわね……コイツは』

海未「どんなモンスターですか!?」

真姫「わあっ!?」

真姫「どうしたのよ海未」

海未「精鋭100人でも勝てないってどんな最強モンスターですか!!」

真姫「100人でもって……強すぎね」

海未「それに私一人で挑むって……バカですか!?」

真姫(そんなやつはいないわよ……だとしたら新しく造られた……?今のやつらは精々2~3人いれば倒せるはずだけど……)

海未「ったく!未来の私はバカですね!」

真姫(今のあんたも十分バカよ)

海未「真姫!次に行きましょう!」

真姫「そうね」

真姫(やはり海未……あなた……)

海未「あと行ってないのは……」

真姫「部室と講堂ね」

海未「なら部室の方が近いですね」

真姫「じゃあ部室に行きましょう」

海未「相変わらずここはグッズが多いですね」

真姫「どこからお金が出てくるのかしら」

海未(あなただけには言われたくない……)

海未「さて、そろそろ声が聞こえてくるはずですね……」

真姫「そうね」ピピピ

海未「なにしてるんですか?」

真姫「なんでもないわ」

ピキーン

海未「うぅ……」

『海未ちゃんが犯した罪ってなんなの?』

『それは世界に魔物を解放したことよ』

『園田海未がしたことは重罪よ。わかったでしょ?』

『安心しなさい。あなたたちはまだ殺さないわ』

『園田海未が死ぬまではね……』

海未「私が……死ぬまで……」

真姫「その台詞からして海未が死ぬまで私たちは死なないわけね」

海未「その通りです」

海未「まったく……私は何をしたんですか」

真姫「私が知るわけないじゃない」

海未「そうですね」

真姫「最後は講堂ね」

海未「講堂ですか」

真姫「あなたたち3人が初めてライブした場所よ」

海未「そうですか……」

真姫「疲れたわ。さっさと行って終わらせましょ」

海未「そうですね」

海未(私は……何の罪を犯したんでしょうか……?)

海未(そして……これから何が起こるんでしょう……)

真姫「着いたわ」

海未「着きましたね」

真姫「さて、どんな声が聞こえるのかしらね」

海未「これが最後ならいいんですが」

真姫「そうね」

ピキーン

海未「来ました……」

『……ダメ……』

海未(ん?)

『だ……め……』

ザザッ

『とび……ザッ……いては……ザザッ……』

海未(なんですか?これは……)ガクガク

真姫「海未!?大丈夫!?」

海未(いつもと……違いすぎる……)ガクガク

『ダメよ……ザザッ……を……ては……ザザッ……』

海未「あっ……あ……」

『……を……は……ザザッ……せか……ザッ……ザザッ……って……しま……ザザッ……ザザザッ……う……み……』

海未「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」バタン

真姫「海未!?海未ぃぃぃ!!」

今回はここまで

今回の最後はなんか不気味ですみません……

1部はまだ続きますが2部3部も読んでくれば幸いです……ちなみに2部はオリキャラが数名出ますがご了承ください

はいはい続き書くよー

海未「…………うぅ……」

海未「あう……そこは……そこだけは~……うぅ……」

海未「あぁ……そこ……はぁ……うん?」

海未「ここは……どこですか?」

真姫「あんた病室で変な声出してんじゃないわよ!」バシンッ

海未「あぅ!?」

真姫「まったく……いきなり倒れて驚いたんだから」

海未「すみません……」スリスリ

真姫「……で?」

真姫「海未……あなた、何を聞いたの?」

海未「…………わかりません」

真姫「はあ?」

真姫「いや、聞いたから倒れたんでしょ?」

海未「たしかに……あれを聞いて私は気絶しました」

海未「ただ……聞いた声は雑音が多く聞き取れませんでした」

真姫「うわっおっそろしい」

海未「まったく……アナログから貞子が出てくるかと思いました」

真姫「声なんだから出てくるわけないでしょ」バシンッ

海未「はう!?」

海未「さっきから痛いです」

真姫「痛くしてんのよ」

真姫「ねぇ雑音が聞こえてくることは今まであったの?」

海未「ありませんね」

真姫「そう。じゃあ今回が初めてなのね」

海未「はい」

海未「でも雑音の中で一つだけ聞き取れました」

真姫「ほんと!?」

海未「えぇ」ドヤァ

真姫「ドヤらなくていいから」

海未「…………」

真姫「で?何を聞いたの?」

海未「開いてはいけないと……」

真姫「開く?」

海未「えぇ……《扉》を開いてはいけないと……それは聞き取れました」

真姫「――!?」ガタンッ

海未「真姫?」

真姫「なっなんでもないわ」

海未「…………」

海未(……怪しい)

真姫(《扉》を開いてはいけないって……《扉》って《あの扉》のことよね……たぶん)

海未「真姫」

真姫「なに?」

海未「真姫……『ほんとの事』を……話してくれませんか?」

真姫「なっなんのこと?」

海未「真姫……」

真姫「…………」

真姫「はぁ……」

真姫「わかったわ……話すわ」

真姫「まっ、元々海未には話そうかと考えていたしちょうどいっか」

真姫「ここじゃあれね……」

真姫「場所を変えましょう」

――別室


真姫「それじゃ話すわ」

海未「…………」ゴクリ

真姫「私たちは検診中にある《細胞》を見つけたの」

真姫「その《細胞》は人のなかに入ってくる」

真姫「いわゆる感染病だと思って」

真姫「その《細胞》を調べてるうちに一つわかったことがあるの」

海未「それが魔物になるとでも?」

真姫「ご名答」

真姫「ちなみに感染したら100%魔物になるわ」

真姫「それを防ぐために極秘でワクチンを作っていたのそれが名付けて――プロジェクトM」

海未「なるほど……Mは真姫のMですか……」

真姫「違うわよ!!」

真姫「ったく……話の腰を折らないで」

海未「折ってません」

真姫「折ってるわよ!」

真姫「はぁ……で、実は一人もう感染してるのよ」

海未「はぁ!?」

真姫「あなたが聞いたその《扉》はそいつを隔離してる扉なのよ」

海未「それを私が開けて私が重罪を犯した……ということですか」

真姫「そうね」

真姫「で、実はワクチンは一つだけ出来てるのよ……ほら、まだ試作品だけど……」

真姫「これを作るのは一苦労よ。まだ量産出来ないし」

真姫「で、海未、あなたがこれを持ってなさい」

海未「どうして私が……」

真姫「なんとなく、よ」

真姫「使い方は魔物に噛まれた20秒以内にワクチンを射たないと魔物になるわ」

海未「なるほど、つまり噛まれた20秒以内に射つのですね?」

真姫「そうよ。おっと海未、今日は帰りなさい」

海未「もうこんな時間ですか……それではまた明日」

真姫「えぇ……また明日」

海未「…………魔物ですか……」

海未(未来は私が扉を開いてしまったんですよね……)

海未(あれ?未来の私が開いたってことは真姫からあの話を聞いたんじゃ……)

海未(では、なぜ私は開いたのでしょうか……?)

海未(今は考えても仕方ありません)

海未(とにかく、疲れたので今日はもう寝ましょう)

海未「それでは……おやすみなさい……」

ちょっと塾行ってくる

4時間くらい……

帰ってきたぜ……受験生は辛い……

『――開きなさい』

海未(また……夢ですか……?)

『開きなさい……扉を……』

海未(扉……?)

『海未よ……さぁ……開くのです』

海未(扉……《あの扉》を……)

『《あの扉》を開きなさい』

海未(とび……ら……)

『開いて、解き放ちなさい……海未』

海未(扉を……ひら……く……)

海未「扉を……ひら……はっ!」

海未「また変な夢を……」

海未「私は……今日は何しましょうか」

『開きなさい』

海未「そうだ……《あの扉》を開かなくては……」

海未「扉を……開く……」




スタスタ スタスタ

海未「…………」

真姫「…………」

真姫(海未?)

真姫(こんな朝早くからどこに行くのかしら?)

真姫(あの方角は……)

真姫(まさかね……)

海未「扉を……扉を開かなくては……」

海未「私は扉を開かないと……」

――西木野病院


海未「この先に……《あの扉》が……」

真姫(――やっぱり!)

真姫(昨日あれを言ったばっかなのにどういうつもり?)

真姫(でも、いつもと様子が違う気がする)

真姫(嫌な予感しかしない……)

真姫(とりあえず付いてってみましょうか……)

海未「…………」

海未(あれ?なんで私ここにいるんでしょうか……?)

海未(身体がいつもと違う感じが……)

海未(……ここって……)

真姫(――っ!?)

真姫(まずい!そこは!!)ダッ

海未「これを開けば……」

真姫「海未!」

海未「真姫……」

真姫「海未、やめなさい。その扉は開いてはダメよ!」

海未「……どいてください真姫」

真姫「それは無理な相談よ」

真姫「海未、昨日言ったはずよ」

真姫「それは開いてはダメよ」

海未「どいてください真姫……さもないと」スッ

真姫「!?」

真姫(海未……あなた……)

海未「どいて……くれますか?」

真姫(まさか……マインドコントロール!?)

真姫(それなら……合うわね……)

真姫「いいのね?」

海未「何がです?」

真姫「あなたが自分の意思でないとしても……後悔しない?」

海未「私の……意思ではない?」

真姫「あなたはマインドコントロールにかかってるのよ」

海未「…………」スタスタ

真姫「……そう」スタスタ

海未「…………」ギィ

海未「扉が……開いた……」

海未「…………はっ!!」

海未「私は何を!?」

「グルルルルルル……」

海未「これが……魔物……」

「ガアァァァァァァ!!」

海未「ひいっ!?」ダッ

海未(私は……)

海未(私は何てことを!!)




海未「はぁはぁ……」ガクガク

海未「私が……開けてしまった……扉を……」

海未「私の……私のせいで……世界は……」

海未「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

海未「……」フラッ

海未「」バタン

海未「……」スクッ

海未「……外は一体……」

海未「……」ガクガク

海未「……」ガチャ

海未「!!」

海未(建物を出たらなにもありませんでした)

海未(家も人もありませんでした)

海未(私はこのあと保護されシェルターに送られました)

海未(そして……一週間が経ちました)

海未「そういえば……」

海未「穂乃果は?ことりは?μ′sの皆は……?」

海未(私はシェルター内を探しましたが見つかりませんでした)

海未(あとで聞いたところそんな少女たちはここにはいないみたいです)

海未(ほかのシェルターは?と聞きましたがシェルターはここ一つだけ)

海未「…………」

海未「……すみません」

「なんだい?」

海未「このシェルターから出る方法を教えてください」

「ちょっ……本気かい!?」

海未「はい……決めたことです」

「このシェルターから出る方法は一つだけ……軍に入ることだけだよ」

「でも……どうしてだい?」

海未「友達を……探しに」

「無茶だね。やめときな」

海未「…………」

海未(どうしてでしょう……歌うつもりはないのにどうしてもこの歌詞が出てしまいました)

海未「だってー可能性感じたんだーそうだー進めー」

海未(私は取り戻す……)

μ′sを……μ′sと共に過ごすあの楽しい日々を――

海未「後悔したくない目の前にー」

私は――

海未「僕らの道があるー」
μ′sの皆を……取り戻す――


【過去編】 完

過去編終わったー
いやー……長かった……かなぁ?

次は別スレで現代編を書くつもりです。現代編も読んでくださいね~

現代編は少々オリキャラが出ますがご了承ください(二回目)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月11日 (日) 17:12:57   ID: 4BT2RJk9

俺は最後まで読むぞ!

2 :  SS好きの774さん   2015年03月19日 (木) 15:22:22   ID: R1ORVrwr

海未どーして扉あけちゃったんだよ····。

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