海未「うっ…お腹が」 (47)

朝の待ち合わせ。この爽やかな朝に、まさか私があのように苦しまなくてはいけないとは思いもしませんでした。

ことり「穂乃果ちゃんまだかな?♪」

海未「毎度毎度…穂乃果は!」ガミガミ

ことり「ピヘヘ」

穂乃果「海未ちゃーん!ことりちゃーん!」

ことり「ホノカチャン!おはよう」

海未「穂ーのーカー!」ゴゴゴゴゴ

穂乃果「うぎゃーーー!!」

海未「穂乃果はですね!全く!」ガミガミ

穂乃果「うぇぇぇぇん」

ことり「もうそろそろ良いんじゃないかな?」

海未「いいえ!今回と言う…」

ことり「どうしたの?」

穂乃果「海未ちゃん?」チラッ

海未「いえ、何でもありません。早くいきますよ」

私は園田海未。園田家の跡取り。由緒ある家の跡取り。規則正しい生活を送っているのに…何故腹痛など。確か今月はもう終わったはずですし、そもそも重くありません。間違いなく腹痛ですね。何故!!

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ことり「ウミチャー!はやいよー」

穂乃果「だから、ごめんってばー」

はっ!私としたことが。

海未「すみません。実は弓道部に用事があったの思い出しました!申し訳ありません」ダダダダダ

穂乃果「行っちゃった」

ことり「なんか、海未ちゃん少しだけ変だったよね?」

穂乃果「そう?それより!海未ちゃんいないからコンビニでパン買っていこー!」

ことり「ホノカチャー!?」


ーーーーーーーーーーー

海未「ふぅ…御手洗いに到着です」

海未「(おや、腹痛が…)」

海未「(なるほど、穂乃果を怒っていたからですかね)」

海未「(穂乃果には困ったものです。私が腹痛など穂乃果のように起こす筈がありません)」


なんと言う慢心と矜持。私は自分の慢心と矜持にこれほど嫌気が差したことはありません。便意と黙って認めれば。人間なのです、便意の痛みは来るものなのです。


浅はかなり…。


園田海未。

3限目の授業

海未「(ぐぐぐ…これは、まさしく便意です)」

海未「(今朝はしっかり御手洗いにいったはずです)」

海未「(何故!)」

ことり「海未ちゃん、大丈夫?」ヒソヒソ

海未「(ことり…これはことりに言って。しかし)」

私は授業を一回も休んだことはありません。その様な事態になるとも思えませんでした。ですが、この状況は…。ことりに協力してもらい、女の子の日だから保健室と言って御手洗いに。いいえ!駄目です!
園田海未。皆が認める園田家の大和撫子。

海未「(私は負けませんー!)」

ことり「海未ちゃん?」ヒソヒソ

海未「(ぐぬぬ)大丈夫ですよ」ニッコリ

ことり「…(凄い笑顔)ピヘヘ」

先生「そこうるさいぞ?」

ことり「すみません」

海未「申し訳ありまry」

◯ん◯「こんにちは」

海未「(んなぁぁぁぁぁぁ)」

◯◯こ「どうしたんです?」

海未「(幸い頭だけ)」

う◯◯「照れるな//そんなに締めないで下さい///」

海未「(戻りなさい!!)」

ヒュンッ!

◯◯◯「うわーーーーー」

海未「(日頃の鍛練の成果です)」

海未「(後少しで…授業が終わります)」

海未「(そうすれば…)」

私はこの時重要な事に気付いていませんでした。頭を出したと言うことは、私の下着に染みが付いた可能性があると言うことを。

海未「ふっーふっー」

ことり「(海未ちゃん…大丈夫かな。多分あれだよね?)」

キーンコーンカーンコーン

先生「はいっ、今日はここまで」

海未「ぬんっ」ダダダダダ

穂乃果「海未ちゃん凄い勢いで出てったね。トイレかな」

ことり「うーん、もしかしたら弓道部に用事かもよ?(海未ちゃん、頑張って)」

ーーーーーーーーーーー

海未「御手洗い!」ダダダダダ

海未「御手洗い!」ダダダダダ

絵里「ちょっと海未廊下は走っちゃry」

海未「御手洗い!」ダダダダダ

絵里「は、ハラショーね」

絵里「それより!にこは何処よ!」プンプンチカ

ーーーーーーーーーーー

海未「つきましたぁ!しかも人がいない!」

キィー

バタンッ!


私は多分、物凄い速さで下着をおろし便座に座り込みました。この世の生物で一番速いのではないと言うくらいの速さで、そしてその勢いのまま


ブリュリュブリブリ

ボットン

人間が一番ecstasyを感じる行動は一部では便を排出することと言われています。私はあの一時間を耐えて今に至る…まさに最高の絶頂。


海未「ぁっ~…きましたね」

私はこの余韻に浸っていました。
だが、私は余韻に浸らずに次の行動をすべきでした。流すという行動を。


キィー

モブ「いやー、怠いね」

モブミ「まぁまぁ、次でお昼だしさ」

ワヤワヤワヤワヤワヤ

海未「(この声はクラスのモブとモブミですね)」

モブ「いやー…くんくん。何か臭うね」

モブミ「そうだな。きっと…あっ」

海未「」

ドア閉

モブ「あばばばばば誰か入ってる」

モブミ「すまなかった」

モブ「あのっ、ごめんなさい。ちょっとした出来心なんです。すみません」


人は何故臭いものを臭いと言うのか。
そして私の便は何故こんなに臭うのか。

海未「(謝るその気持ちは大事ですが早く出てって下さい。声を出したら…声を出したら)」アババ

そう、声を出したら大和撫子の私のイメージが壊れてしまいます。私は抗います。

海未「(どうすれば、どうすれば!)」

モブ「声が聞こえない。怒ってるんだよね」

モブミ「本当に申し訳なかった!」

海未「(あっ!)」

私は思い付きました。この場を乗り切る最善の策を。あのとき、ハロウィンの時やったあの物真似。そうです。評判よかったはずです。いけます。

海未「(とりあえず流しますか)」

ジャー

モブ「わわわ、無言で流してるよ。ごめんなさい!」

モブミ「本当に申し訳なかった!」

海未「にゃーーー!大丈夫だにゃー!」

モブ「あれ?この声って星空ちゃん?」

モブミ「(えっ?どう聞いても園田だろ)」

モブ「何で二年生のトイレに?」

海未「ここ二年生のトイレなの?凛うっかりしちゃったにゃ~!にゃーーーー!」

モブミ「(本当に申し訳なかった。園田。そして後輩の星空)」

モブ「もぅ♪うっかり屋さんなんだから?」

海未「にゃーーー!凛はおばかだにゃー!」

モブ「あの、星空ちゃん。本当にごめんなさい」

海未「気にしないでほしいにゃ~!もとはと言えば凛だにゃ!凛のせいにゃ~!」

モブ「今度ラーメンが30種類ある焼き肉食べ放題連れていくね。本当にごめんね」

海未「にゃーーー!これは最高だにゃ~!かよちんと真姫ちゃんもつれていくにゃ!」

モブ「ええ!私に任せてちょうだい」

モブミ「(私も一緒に奢ろう。園田には…様子見だな)とりあえず、いこうか」

モブ「そうだね。本当にごめんね」

モブミ「本当に申し訳なかった」

バタンッ

海未「(むふふ…やりましたよーー!)」

私はあまりの切羽詰まった状況に色々やらかしてしまいました。ですが、勝利を確信したのも事実です。


海未「(ふぅー…腸も気分が良いようです)」

ブリブリボトン♪

海未「んっ//(あー、きましたね)」

海未「(しかし、臭いが確かにきついですね。何故なんでしょう。悪いものでも…あ)」

私は昨晩、穂乃果とことりと餃子パーティーをしたのです。穂乃果がどうしてもやりたいからと。穂乃果が私が元気になるようにと特別な餃子を作ったって言っていました。確かにニンニクが少しきついと思いましたが、確実にあれですね。穂乃果に何をいれたのか後で聞きましょう。

海未「(全く…)」

ジャー

海未「(さて、後は拭いて)」

カラカラカラカラ

海未「…」

カラカラカラカラ

海未「(何故!何故紙が!)」

私は己との戦いに必死のため、周りを確認していませんでした。普段の私なら絶対にこんなミスは、限界を越えた便意は本当に恐ろしいものなのだと痛感致しました。


海未「(まだ焦るような時間ではありません。こう言うときは便座の後ろまたはちょっとした所に…)」キョロキョロ

海未「(ぬぅぅぅぅぅ。誰ですか!昨日御手洗いを掃除した人は!トイレットペーパーはしっかりと予備も置いておく、常識でしょう!!何なんですか!本当に)」

海未「(一体どうすれば、あっ!スカートのポケットです)」ガサゴソ

海未「これは//」⊃穂乃果のちょっとエッチな写真

この写真は、一年ほど前に穂乃果が私の家に泊まりに来たときの写真です。穂乃果は勿論私と同じ布団で寝ました。その時暑いと言ってお腹を出して寝ている穂乃果のシャツを更に捲り、上の下着を片方だけずらし穂乃果の穂乃胸を少しだけ露にし、下も同じように少しだけずらし穂乃果の穂乃マンを少しだけ露にした、私の宝物の写真です。いつも持ち歩いています。

海未「穂乃果はいつ見ても綺麗です…可愛いです。あっ!」

つい声に出してしまいました。私は変態ですか!

海未「(しかしこれでは…どうすれば)」

海未「(もしこのまま行けば…)」

私は過去を思い出しました。私が幼い頃…

海未『うわーん。うわーん』

海未姉『あら?海未どうしたの?』

海未『ぅぅぅぅ』メソメソ

海未姉『どうしたのよ。ほらほら泣かない』ナデナデ

海未『あのですね、あのですね』

海未姉『うんうん…あっ臭』

海未『ぅぅぅぅ…うわーーーん』

海未姉『ごめんね。違うのよ。漏らしちゃったのね、仕方ないわ』ナデナデ

海未『本当ですか?』メソメソ

海未姉『大丈夫。小さいから仕方ないわよ?うん未』

海未『んっ?姉上?』

海未姉『う◯ち漏らしちゃったから…う◯ちと海未でうん未♪なんちゃって♪』

海未『姉上のおばかですーーーーー!うわーーーん』

そのあとも姉は、家を出るまでたまにうん未と…このままでは、またうん未になってしまいます。

海未「(思い出しましたら腹が立ちました。何ですかうん未って!私は海未です!馬鹿なんですか!?)」ガンガン

ガンガンガンガン

モブ「いやー、ハンカチ忘れちゃった」

ガンガンガンガン

モブ「えっ!?何!?」

ガンガンガンガン

モブ「(星空ちゃん。やっぱり怒ってたんだ)」

モブ「ぅううううう…ごめんなさいー!」

海未「(この声はモブ?何故また御手洗いに…それにまた謝って)」

モブ「星空ちゃん。女の子だもんね。ごめんね。本当にごめんね」

海未「(何でまた謝っているんです?もういいんですよ!その事については!早く帰って下さい!)」

モブ「あのね星空ちゃん。私ね…私の方がう◯ち臭いの」

海未「(いきなりなんてカミングアウト何です?変態ですか!)」

モブ「私ね…」

・・・

・・




モブ『いらっしゃい~、ゆっくりしていってね』

モブ弟『なんだよ。姉ちゃん話しかけんなよ』

モブ弟友達『へい!おじゃましますー』
*以下モブ逹

モブ逹『おいおい!お前の姉ちゃんエロいな!』

モブ弟『お前何いってんだよ。姉ちゃんなんてうぜーだけ。ブスだしよ』

モブ逹『まじかよー!姉ちゃんくれよー』

モブ弟『やれるならやりてーよ』

モブ逹『わりぃ、便所行ってくる』

三分後

モブ逹『なぁ…言いにくいんだけど、お前家の便所臭いな…わりぃ」

モブ弟『あっ?まじかよ…』

数時間後

モブ逹『またなー』

モブ弟『おーう』

ガチャン

モブ弟『おい!糞姉!』

モブ『なに?』

モブ弟『てめー、便所入ってうん◯した後ファ◯◯ーズしなかったろ?』

モブ『あっ!ごめんねー』

モブ弟『ごめんじゃねーだろ?いつもいってんだろ?家族の中でお前だけが◯んこめっちゃ臭いってさ?』

モブ『うー…ごめん』

モブ弟『何がごめんだよ!てめーのう◯こは生ゴミの臭いすんだからよ!マジふざけんなや!ゴミ糞姉!』

モブ『うわーーーん!ごめんなさい!こんなお姉ちゃんでごめんなさい!うわーーーん』

モブ弟『ちっ、泣くなよ』

モブ『おねがい…お姉ちゃん気を付けるから、頑張るから嫌いにならないで』

モブ弟『なっ!?誰が嫌いになるかよ!こんなうん◯くせー女。俺以外…無理だろ』

モブ『弟…//』

モブ弟『んだよ…//』

モブ『ふふ…んっ』チュ

モブ弟『んん…ふざけやがって//覚悟しろよ』ガバッ

モブ『優しくしてね…』



・・

・・・


モブ「だから私はう◯ち臭い女なのー!生ゴミの臭いなのー!」

海未「(いや、確かに不味いですが…最後の何ですか?)」

モブ「私のことうん◯って読んでいいから。◯んち先輩でいいから…ごめんなさい」

海未「(全く、困った人です)」

海未「にゃーーー!凛はお腹痛くて、痛みに耐えるのに壁を少しだけパンチしてただけだにゃ!」

モブ「星空ちゃん?」

海未「先輩のことはもう気にしてないにゃ!大丈夫にゃ!それよりファブ◯◯ズ忘れちゃダメにゃ!」

モブ「星空ちゃん…ありがとう。こんな先輩でごめんね。本当にありがとう」

海未「もういいにゃ!それに、お腹もなおったにゃ!だから先輩はもういくにゃ!」

モブ「いい後輩を持っちゃったな…」グスン

海未「先輩はこれからも先輩らしくいこうにゃ!ファブリ◯◯◯さえ持っていれば美人のお姉ちゃんだにゃ!」

モブ「星空ちゃん…うん!ありがとう!絶対にラーメン焼き肉行こうね!私…頑張るよ!バイバイ」ダダダダダ

海未「(世話が妬けますね。また一人救ってしまいました」フフ

海未「あ」

海未「モブに紙をとってもらえば良かったです…」

海未「私は…本当に馬鹿です」

キーンコーンカーンコーン

海未「なんと…ほんとうにどうしたら」

ブリブリボトン♪ブリブリボトン♪

海未「まだ出るんですね…」

海未「」

ジャー

キー

バタンッ

にこ「(ふぅ…ギリギリセーフ)」

にこ「(アイドルはトイレなんていかないからね。大変だわまったく)」

にこ「(下調べしといて正解だわ。この時間の二年のこのトイレは誰もこない。こっちの教室での授業は無し)」

にこ「(後は…先生に『遅れてすみませ~ん♪にこ~教室間違っちゃって、すみません☆ニコッ♪』)」

にこ「(いけるわ)」ニヤリ

にこ「んっんっんー//」

ブリブリブリブリブリュリュリュ!ボトン♪

にこ「(我ながら…すごい量だわ)」

海未「(くさっ!誰か隣にいますね。それより何ですかこの臭い。早く流して下さい)」

海未「(ん?隣に人が…これは、紙を貰うチャンスです。どうしましょう)」

にこ「(ふぅー)」

ジャー

海未「(どうしたら)」

にこ「…」

カラカラカラカラ

海未「(やはりあれしか…)」

にこ「…」

にこ「…」

カラカラカラカラ

にこ「(紙がない…)」

にこ「(ぬわぁんでよー!)」

にこ「(昨日の掃除当番誰よ!トイレットペーパーはしっかりと予備も置いておく、常識でしょうが!!)」

にこ「(どうすんのよ…)」

にこ「(にこは銀河系No.1アイドル、うん◯何てしないの)」

にこ「(ハンカチは絵里に昨日貸したままだし…あの馬鹿絵里)」

・・・

・・



にこ『希へのプレゼントはこれでいいわけ?』

絵里『えー、流石はにこ。ありがとうね』

にこ『はいはい』

絵里『うふふ。そんなにこにエリチカからご褒美よ♪』ガサゴソ

にこ「何よ?」

絵里『うふ…えっ?』

にこ『どうしたのよ?』

絵里『チョコレートが溶けて…袋から少しはみ出して』グズグズ

にこ『何でチョコ何かポケットにいれているのよ』

絵里『チョコ好きだから…手がベトベトよ、エリチカおうちかえる~』メソメソ

にこ『はぁ、とりあえずハンカチ使いなさい』

絵里『にこー!ありがとう。実はもう片方にもチョ…』グチョ

にこ『…』



・・

・・・

にこ「(思い出したら腹が立ってきたわ)」

カラカラカラカラカラカラカラカラ

にこ「(何で回しても回しても紙がでないのよーよー!)」

海未「(隣うるさいですね。時間がありません。行きます)」

海未「…」

コンコン(すみません)

にこ「(ちょ?隣に人いたの?なんなのよー)」

コン(紙を)コンコンコン?(くれませんか?)

にこ「(なにこれ…喧嘩売ってるの?)」

海未「(気付いて下さい)」

にこ「……」

にこ「(鳴りやんだ?どういうこと?声をかけてあげたいけど、にこはアイドルなの。プライベートはノーサンキューよ)」

海未「(反応無しですか…どうすれば)」

コン(紙を)コンコン(ください)

にこ「(ちょっと、こっちは忙しいのよ。何なのよ)」

海未「(ぐぅ…悔しいです。こうなれば)」

にこ「(んっ?まさか…隣も)」

海未「にゃーーー!紙をくれにゃーーー!」

にこ「(やっぱりないのね!てか、海未何やってんのよ!)」

海未「にゃーーー!にゃーーー!」

にこ「(これは凛の物真似?凛はそんな感じじゃないわよ)」

海未「ねーねー?無視しないでほしいにゃー?紙をくれにゃーーー!」

にこ「(うざっ!てかね、こっちだって紙欲しいのよ)」

海未「そんなに無視しちゃうと~♪リンガベーしちゃうにゃー!」

にこ「(リンガベーって何よ。良いからもう声かけないで。どうする。どうすれば)」

海未「トイレに~行くと♪リンリン♪リンガベー♪お腹がへなへなよ~♪小さなシグナルリンリンリンガベー♪きこーえたーらー頷いて♪紙をくださーいー♪」

にこ「(これは、相当参ってるわね…でもチャンスよ。この海未をうまく使ってどうにか出来ないかしら)」

海未「もう!そろそろ返事しないとおこるにゃー!」

にこ「(そうね。でも今の海未なら…)」

にこ「ごめんね~凛ちゃん。ことり…ことりお腹痛くて」

海未「(にこ?何をやってい…はっ!不味い。にこにばれたら…ここまできたのに)」

にこ「凛ちゃん~?大丈夫?」

海未「(凛を貫きます。幸いにこは凛だと思っています。まったく…困った先輩です)」フフ

海未「大丈夫にゃ~♪」

にこ「そっか~。良かったよ~」

海未「ねぇねぇ!ことりちゃーん、紙をくれにゃーーー!」

にこ「(どうする。ないけどあるふりをする?でもメリットは…)」

海未「どうしたの?(返事がないですね。先程も無視されましたし…これはないとみました)」

にこ「ぴへへ、ナンデモナイノヨ。ナンデモナイノヨ。ナンデモ」

海未「(さて…どうしますか)」

にこ「(今のでないと思われたわね。海未は私をことりだと思い込んでいる。ふふふ。いけるわ)」

海未「(ここはさらに攻め)紙をくれにゃーーー!ことりちゃん実は紙がないんでしょ?」

にこ「(攻めの姿勢ね)わかっちゃった~?ことりも実はないの~」

海未「なーんだ!やっぱりないんだぁ!」

にこ「ぴへへ…どうしよう」

海未「(乗ってきましたか。まー、隠す必要もないですかね)どうしよっか」

にこ「(海未、あんたは私のために紙をとってきなさい)ことりね…ことりね」

海未「どうしたの?」

にこ「ことりね…今日はoppなの」

海未「おーぴーぴー?なにそれ?(んっ?なんです?)」

にこ「うんとね//その…げ、げ、下痢なの//キャッ」

海未「(下痢?にこは下痢なのですか?体調管理はしっかりとしてください!)」

にこ「だからね//ことりは紙を取りに行けないの」

海未「どういうことにゃ?」

にこ「凛ちゃんは健康そうだから、普通の…う//うん◯をしたと思うの。それにことりの前にトイレにいたから…少し乾いているかなって」

海未「なるほど!凛は頑張れば行けるかもだね!(とりあえず乗っときますか)」

にこ「(ふーん…あくまでも行かないつもりかな?これは)ことり、ことりはお尻がべちゃべちゃで…グスン」

海未「(にこ…何泣いているんですか)ことりちゃん?」

にこ「ごめんね、ごめんね。このままじゃ鳥の糞って呼ばれちゃうよ。グスン(さぁー、幼馴染みのために行きなさい。断れないでしょう?海未)」

にこ「(とどめよ)凛ちゃん…おねがぁい//」

にこ「(勝った)」

海未「(これはことりの。まさか)」

にこ「(さぁ…早くいきなさい)」

海未「(にこは私だとわかっている。そんな//くっ。これは、いや…まだあくまでも予測です。ことりのふりをするのに、知っている語彙を並べただけ。ええ、きっとそうです)」

にこ「凛ちゃん?(早くいきなさい)」

海未「(ここは、もう少し様子見です)ぅぅぅ//凛お腹が痛くなってきた」

にこ「えええ!大丈夫?(はぁ?ここにきて腹痛。完全に嘘ね。まー、単純に行きたくないのかも知れないけど。これが効かないとなると)」

にこ「ならことりが頑張って取ってくるよ…グスン(これでどう?)」

海未「(ダウトです。そしてわかりました。にこは私だとわかっています///私がことりに弱いのを知っているからの作戦ですね。ですが、まだ巻き返せます。にこ、正体を知っているのが貴女だけだと思っていたら間違いですよ?)ええ!いいの! 」


私達はこれがいかに無駄な争いか気付くべきでした。でも両方の矜持。プライドが勝っていたのです。負けたくない戦いがそこにはある。
人間とは…悲しき生物です。
海未

海未「(ですが甘いですね。にこは絶対に取りに行きません)」

にこ「(甘いのよ海未。私はね、あんたが敵の時点でばれるのは予測済み。正直ばれるのは辛い。でも勝てばいい。だからことりで推したのよ。私があんたに気付いてるって間接的に教えること。そして、海未は私が絶対に行かないと思っている)」

海未「(さて…ここからどうしますか)」

カチャ

海未「(なぁ!?鍵を開けた)」

キィーー

海未「(ドアを。まさか!いえ、これは罠です)」

にこ「…」

ガンッ
キィーー

海未「(これは、掃除ロッカーの音?まさか本当に)」

ガンッ

にこ「(正直賭けだけど成功したわ。古い掃除ロッカー…そして場所は目の前。天は私に味方していたのよ。靴を投げてロッカーの端に当てる。二足目は開いたドアの下に当てる。古いロッカーだから出来たわ)」

海未「(そんなっ…まさか本当に。考えるのです。考えるのです。これは、罠?いえ、なんなんですか)」

キィーー

カチャ

にこ「(終わりね…スカートを外して壁を二・三回擦る)」スッスッスッ

海未「(この音は!)」

ジャー

カチャ

キィーー

海未「(本当に…まさか本当に)」

にこ「ごめんね凛ちゃん。中みたらトイレットペーパー少ししかなかったの。先生にお願いしてくるね(本当に終わり)」

にこ「待ってるのよ…海未(勝った)」

海未「うふふふふふふふふ」

にこ「(なに?壊れた?)」

海未「流石はにこです。まだ隣にいるのでしょう?わかりますよ」

にこ「…」

海未「黙りですか。まーいいでしょう。私の隣で人の気配がありますからね。貴女は一歩も個室から出ていません」

にこ「……」

海未「にこはいつから私が海未だと気付いていたのですか?」

にこ「最初からよ」

海未「なるほど。そしてそのあとことりを装って私を罠に嵌めようと。まー、にこ的にはあのまま紙を取って欲しいって気持ちはあったのでしょうね?でも、もうひとつ策を用意しといたと…うふふ」

にこ「あんたが怖いわ」

海未「そうですか?途中までは私も焦っていました。ですが、最後の一言で貴女は個室から出ていないのがわかりましたよ。私が慌てて出てくるのを待っていたのでしょう?」

にこ「くっ。何でそこまで」

海未「日頃の行いですよ?にこ」

にこ「ぐぬぬ」

海未「うふふ」

海未&にこ「(絶対に紙を取らせます(るわ))」

にこ「この状況、あんたわかってんの?」

海未「ええ、まだお尻を拭けていませんね。御互いに」

にこ「このままだと二人とも終わりよ」

海未「最後は正々堂々と勝負しますか」

にこ「そうね。なら、同時に出てロッカーから紙をとる良い?」

海未「良いでしょう。ですが、スカートに便がついてしまいます。それに信用なりません」

にこ「ふんっ!ならこうよ」バッ

海未「なるほど。スカートを仕切りの上に」バッ

にこ「これは決闘の証よ。だから」バッ

海未「なっ//下着まで//良いでしょう」バッ

にこ「御互いに下半身は更けてないお尻のみ」

海未「いざ勝負!」

にこ「3、2、1で行くわよ」

海未「ええ」

にこ「3」

海未「…」

にこ「2」

にこ「1」

海未「…」ゴクリ

にこ「ドンッ!」

ジャー ジャー

海未「やはりそうきましたか!にこ!」

にこ「あんたもやるわね」

海未「次は私がやります」

海未「3」

にこ「正々堂々ときなさいよ」

海未「2」

海未「1」

ガチャン

海未&にこ「!?」

ことり「ウミチャン…いるよね?ごめんね。あのね…ことりね」

海未「にゃーーーー!ぶりぶりにゃー!」

にこ「凛ちゃんきたないよ~」

まさしく反射である

ことり「えっ!?にこちゃんもいるの?それに二人ともなんで?えっ?あれ?これってもしかしてにこちゃんの靴?あれあれ?」アセアセ

にこ「何いってるの~?ことりはことりだよ~」

ことり「えっえっ?」

海未「もしかして!いまきたのはことりちゃんの偽物にゃ~!」

ことり「えっえっ!?ことりはことりだよ~」

にこ「嘘つきはいけないんだぁよ~?」

海未「そうにゃ!そうにゃ!」

にこ「授業はサボっちゃダメだよ~」

海未「そうにゃ!そうにゃ!」

ことり「ことりね…ウミチャンがたいへry」

海未「何いってるかわからないにゃ!それに凛は凛だにゃ!」

にこ「偽物は早くどこかいったほうがいいですよ~?」

海未「そうにゃ!そうにゃ!乙女のトイレを邪魔するなんて!最低にゃ!」

ことり「ぁあの…ことり」

にこ「早く出ていってほしぃなぁ?」

海未「そうにゃ!そうにゃ!いい加減にしないとおこるにゃ!!」

ことり「ごめんね…」

ガチャン

にこ「私達の決闘を邪魔するなんて」

海未「まぁ、足早に帰りましたので許してあげましょう」

にこ「そうね」

人間は羞恥が重なり続けると思考がおかしくなります。無念なり…園田海未。矢澤にこ。

海未「本気で来てくださいよ」

にこ「ええ。待ったなしよ」

海未&にこ「3」

海未「2」

にこ「1」

海未&にこ「ドンッ!」

ガチャ ガチャ

海未「…」チラッ

にこ「…」チラッ

私達は自然と目が合う。そして一目散にロッカーのトイレットペーパーへ。

ガチャン

先生「お前ら下半身裸でなにやってんだ!?」

海未「にゃ~!」

にこ「ことり…わかんない~」

先生「なにいってるんだ!?園田と3年の矢澤だろ。こんなとこでナニしていたんだ?」

海未「う◯ちにゃーー!それに!凛は凛だにゃーーー!」

先生「お前は園田だ。良いから下を履け!!」

にこ「先生。ことり達はおトイレしていただけなのぉ~おねがぁい//」

先生「矢澤!!良いから下を履け!!」

海未「もぅ!うるさいにゃーー!」

にこ「そうよっ!そうっ…」

ぶりゅぶりゅぶりゅ


今日は、私とにこは御互いに嘘を沢山ついていました。呆れるほどに。ですが、1つだけ真実はあったのです。

にこは下痢でした。


あの後、にこはずっと高笑いをしていました。そんなにこをみかねた先生は、内密に処理をしてくれました。この事件は私とにこの中での秘密にしました。ですが、私はドアを開けた衝撃で落ちた下着を回収し忘れ、お昼休みに茶色い染みの付いた下着が発見されたと大騒ぎになったのですが、ことりが色々助けてくれました。
私は良い友達を持ちました。


そう言えば、あれから数日後にモブとモブミがまきりんぱなを連れてラーメンが30種類ある焼き肉屋さんに行ったそうです。モブが真姫の事を何故か大変気に入り、お持ち帰りしそうになったとか、その話はまた今度です。とりあえず破廉恥なのはいけませんっ!
それと、この頃モブミの視線を感じます。あれは何なのでしょうか?


そして今
私はお手洗いにいます。

海未「この前は大変でしたね」

トイレをするときは、人は救われていなくてはいけない。あの個室はまさに楽園である。

海未「今日は大丈夫ですね。ゆったり入りましたので」ブリュ

だから、トイレをしたときは次の人の事も考えて使おう。トイレは一時の幸せなのだから。

海未「うふふ」

スルスルビリッカラカラカラカラカラカラカラカラ

海未「………」




海未「紙がありません」




おしり

どっからどう見ても糞スレです。
失礼いたしました。

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