勇者「はぁ?か弱い女のあたしが前線で戦うとかありえないわ」(8)


勇者(16)「男のあんたたちが盾になりなさい」

勇者「だいたいあたしは唯一無二の勇者さまだけど、あんたたちなんていくらでも替えの効くただの雇われ兵でしょ」

勇者「あたしを守るためだけに動きなさい。わかった?」

戦士(23)「…おう」イライライライラ

盗賊(19)「…あぁ」イライライライラ

僧侶(14)「…はい」ムラムラムラムラ

勇者「ほら。敵が来たわよ」

勇者「戦いなさい」

勇者「あたしは後ろから援護するから。メラ」ボシュッ

盗賊「あっつ! おい、ちょっとかすったぞ!」

勇者「あ、そう? じゃあ射線上にたたないで。邪魔」

盗賊「…ッ」イライライライラ


その日の夜


盗賊「くっそむかつくぜあのアマ!」

戦士「…」ゴクゴク

盗賊「やってられかってんだ! だいたい俺は補助職だっての!」

僧侶「で、でも勇者様のいうことは聞かないとです」

盗賊「おいシャバ憎。一矢報いたくねぇか」

僧侶「えっ…でもボク…勇者様怖いしそんなことできません」

盗賊「実行に移す勇気がないだけで、仕返ししたい気持ちはあんだろ?」

僧侶「…」


戦士「無理強い、よくない。俺たち、大人」

盗賊「うるせぇよ。だったらなおさら年下のしかも女のガキに舐められてたまるかってんだ!」

僧侶「ボクより年上ですし…」

盗賊「おめーは勇者につくってのか?」ギロ

僧侶「ひぅ…け、喧嘩はだめですよぉ仲間同士じゃないですか」

戦士「…そうだな」

盗賊「ったくお利口ぶりやがって」グビッ

盗賊「あーちくしょう! この憤りどうしてくれようか」

盗賊「あっ! そ~~~だ! にひひ」

僧侶「変なことしないでくださいよぉ?」

盗賊「勇者ちゃ~んは、いま風呂だよなぁ」

僧侶「だ、だ、だめですよぉ!」

盗賊「お、何想像したんだ? まだ何も言ってないぜ」

僧侶「え…いやその…///」


戦士「のぞき、よくない」

盗賊「んなチャチなことすっかよ」

盗賊「ちょっとしたいたずらさ」

盗賊「おい、外の店でこれ買ってこい」ピラッ

僧侶「…。ええ…これボクがいくんですか…」

盗賊「これで勇者をぎゃふんといわせてやろうぜ!」

盗賊「おめーもみたいだろ? 勇者の焦る顔をよぉwwwww」

僧侶「…」ムラッ

僧侶「い、いきます!」

盗賊「ダッシュな」

僧侶「はい!」


戦士「なに、いかせた」

盗賊「買ってきてからのお楽しみ。さてと俺たちはやることがあるぜ」



<脱衣所>


盗賊「よし、他の宿泊客はいねーな」

戦士「気配、ない。急げ」

盗賊「あらよっと。潜入ならお手の物ってな」コソコソ

盗賊「これが勇者の下着か…案外かわいーのつけてんのな」

盗賊「ほれ、おめーもみろよ」

戦士「っ!」

戦士「お、おれ、きょうみ、ない」

盗賊「嘘つけ、ほれほれ」

戦士「静かに、する」

盗賊「…よし。とりあえず下着だけパクらせてもらうぜーwww」



ガラガラッ


勇者「…なんか気配がしたような」

勇者「まぁいいわ。さっさと着替えて寝ましょ」

勇者「…んにゃ?」

勇者「あっ、あれ」ガサゴソ

勇者(ない!?)

勇者(あれ…あたしの下着どこいった!? あれ!?!?)

勇者「ななな、なんで…」

勇者「まさか盗み!」

勇者「…どこの不逞の輩よ。見つけたらぶち殺してやるわ」イラッ

勇者「…とりあえず、肌着だけ着るしか無いか」

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