東郷「友奈ちゃんの誕生日」 (176)

純愛(じゅんあい)とは、邪心のない、ひたむきな愛。
純愛の定義としては、他に「その人のためなら自分の命を犠牲にしてもかまわないというような愛」「肉体関係を伴わない愛(プラトニック・ラブ)」「見返りを求めない愛(無償の愛)」などがある。


今のところどうなるかわからないけどキャラが死んじゃったりするのは嫌だって人は注意してください

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3月14日

東郷「友奈ちゃんの誕生日まであと一か月」

東郷「あんまり高いものは買えないけれど」

東郷「友奈ちゃんにプレゼントをしたい」

東郷「ということで何かいいお仕事はありませんか?」

風「そうねえ」

風「うちの学校がバイト可とはいえ」

風「中学生を雇ってくれるところなんて少ないだろうし」

風「無難に新聞配達とかがいいんじゃないかしら」

風「大赦つながりでツテを探してみようか」

東郷「ありがとうございます! お願いします!」

風「なあに東郷の頼みとあっちゃ断れないでしょ」

数時間後

風「見つかったわよー東郷のバイト先」

東郷「本当ですか!」

風「ええ、丁度すぐ近くの専売所が人手不足で」

東郷「よかった……」

東郷「あ、風先輩」

風「ん?」

東郷「バイトのことは友奈ちゃんには内緒にしておいてもらえますか?」

風「もちろんそのつもりよ」

風「サプライズしたいものね」

東郷「ありがとうございます!」

風「東郷ほどしっかりしたやつに頼られると無理をしてでも応えたくなっちゃったわー」

風「ということでこれ以外にもなにか相談があったら言いな、ね?」

東郷「はい、頼りにしています」

部室

友奈「おはようございまーす!」

夏凜「おはようって……もう放課後よ」

樹「なんだか芸能人みたいですね」

夏凜「東郷は?」

友奈「なんだか用事があるらしくって」

友奈「しばらく部活にいけないって……」

樹「東郷さんが……珍しい……」

夏凜「自分から友奈といる時間を減らすなんて東郷らしくないわね」

風「まあまあ、東郷にだって事情はあるのよ」

友奈「寂しいけど、東郷さんの気持ちを尊重しなきゃね!」

風「そうそう」

風「その意気よ」

よく考えると4月で夏凜も風もいるって時系列どうなってるんだってなるけど考えるな

風「ちなみにいい忘れてたけど」

風「今日の部活は特にやることがありません」

夏凜「えっ? そうなの?」

風「依頼メールが一通も来ていませんでした」

友奈「えっと……じゃあー……」

風「今日の部活はお休みってことにする?」

友奈「それじゃもったいないです!」

友奈「せっかくの部活動なんだから何かしないと!」

風「そういわれてもねー」

夏凜「何も思いつかなかったらお手上げよ」

友奈「何か思いつきます!」

二十分後

友奈「思いつきませんでした」

風「あちゃー」

夏凜「ま、普段働いてる分いいんじゃないの? 今日くらい」

友奈「うーん、そうだね……」

友奈「それなら東郷さんについてけばよかったかなー」

風「東郷も一人で考えたいときくらいあるわよ」

風「友奈が必要な時は東郷のほうからくるだろうし」

友奈「そうですよね」

友奈「一番の友達って言っても東郷さんが常に私のこと考えてくれてるわけじゃないですもんね」

風「いやまあその、ね」



友奈「そういえば東郷さんの誕生日まであと一か月もないんだった」

友奈「去年は知り合ったばかりだったからお祝いし忘れちゃって」

友奈「今年は去年の分も盛大にお祝いしたいなー」

友奈「貯金がどれくらいたまってるか……」

3月15日 明け方

東郷「朝から体を動かすのは気持ちがいいわね」

東郷「新聞配達なんて出来るか心配だったけど」

東郷「専売所の人たちも親切だし」

東郷「何より友奈ちゃんの家に新聞をお届けできるっていうのが」

東郷「何よりも励みになるわ」

東郷「うふふ、おはよう、友奈ちゃん」カタン

東郷「友奈ちゃんはまだ寝ちゃってるよね、きっと」

学校

友奈「東郷さんおはよー!」

東郷「おはよう、友奈ちゃん」

友奈「東郷さん今日も部活来られないの?」

東郷「うん……ごめんね、友奈ちゃん」

友奈「そっか……」ションボリ

東郷(落ち込まないで、友奈ちゃん……)

東郷(友奈ちゃんを喜ばせたいだけなのに落ち込ませちゃった……)

友奈「また一緒に部活にいけるよね?」

東郷「あたりまえでしょ、変な友奈ちゃん」

友奈「やった!」

東郷「いけないのは今週だけだから」

東郷「待っててね」

友奈「うん、ずっと待ってる!」

東郷「バイトってことであんまり多い部数を配ってはいないからまあ一日の稼ぎが1000円前後よね」

東郷「それを一週間だから大体7000円といったところかしら」

東郷「友奈ちゃんへのプレゼントだからもっと高いものを買いたかったけれど」

東郷「行動が遅かったわね」

東郷「でも7000円ならプレゼントの幅は結構広いし」

東郷「友奈ちゃんが喜んでくれるプレゼントが見つかるといいなあ」

部活

風「今日は老人ホームから依頼が来てるわ」

風「掃除と盛り上げ!」

夏凜「いいわ、上等よ!」

樹「も、盛り上げ……?」

風「樹は歌えばいいのよ」

樹「う、歌……」

友奈「東郷さんがいれば囲碁とか将棋とかもできたけど……」

風「東郷の分は私たちでカバーしましょ」

友奈「はい!」



友奈「東郷さーん」

東郷「あら友奈ちゃん、いらっしゃい」

友奈「最近あんまり会えないから遊びに来ちゃった」

東郷「ごめんね、友奈ちゃん」

東郷「でも友奈ちゃんならいつでも大歓迎よ」

友奈「ありがとう東郷さん!」

友奈「今日、泊まってもいいかな?」

東郷「今日?」

東郷(あと何時間かしたら専売所にいかなきゃいけないし……)

東郷「ごめん、友奈ちゃん」

東郷「お泊り会は私もしたいけど」

東郷「今日はちょっと用事があるの」

友奈「もう夜なのにこれから用事?」

東郷「う、うん」

東郷「だからごめんね?」

友奈「……」

友奈「うん、わかった」

友奈「邪魔しちゃってごめんね」

東郷「邪魔だなんて!」

友奈「あ、東郷さんそろそろ私家に戻るね」

友奈「顔だけでも見れてうれしかった」

友奈「おやすみ」

東郷「おやすみ、友奈ちゃん」

3月16日 明け方

東郷「友奈ちゃんのこと……傷つけちゃったよね……」

東郷「謝りたいけど、理由を話しちゃったら」

東郷「友奈ちゃんサプライズが出来なくなるし……」

東郷「どうしよう……」

東郷「」ハッ

≪風『ということでこれ以外にもなにか相談があったら言いな、ね?』≫

東郷「そうだ」

東郷「私には頼りになる先輩がいたんだった」

風「んで、相談って何よ」

東郷「友奈ちゃんのことで……」

風「まあわかっちゃいたけど」

東郷「友奈ちゃんにバイトのことを隠すと」

東郷「嫌でも友奈ちゃんとの距離が開いちゃって」

東郷「友奈ちゃんが悲しそうにしていて」

東郷「見ていて辛いんです」

風「むしろそれはチャンスよ」

東郷「チャンス?」

風「今さんざん友奈に寂しい思いをさせておいて」

風「誕生日にサプライズでしたーって」

風「全部ネタバラシすれば」

風「負の感情が全部プラスに変わるわ」

風「ツンデレ効果ね」

東郷「なるほど……」

東郷「ためになりました」

東郷(友奈ちゃんを喜ばせるために)

東郷(もっともっと冷たくしよう)

東郷(辛いけど、少しの辛抱!)

東郷(友奈ちゃんの笑顔のためだもの)

勇者部五箇条一つ
挨拶はきちんと

おやすみなさい

友奈「東郷さーん」

東郷「……」

友奈「東郷さん?」

東郷「友奈ちゃん、そろそろ授業が始まるから座ろう?」

友奈「う、うん……」

友奈「そうだね……」

友奈(東郷さんどうしたんだろう……)

友奈(何かしちゃったかな……)

放課後

東郷「ふう……」

東郷(冷たくとは言ったけれど1日の最後は友奈ちゃんで終わらせないとね)

東郷「友奈ちゃ……」

東郷(いや、待って)

東郷(私から話しかけたら失敗なんじゃないかしら……)

東郷(友奈ちゃんから話しかけてくれるのを待ちましょう)

友奈(東郷さん……)

友奈(話しかけたいけどまたさっきみたいに)

友奈(冷たかったら……やだな)

友奈(話しかけるのが怖い……)

放課後

東郷「結局今日は友奈ちゃんと話せなかったな……」

東郷「友奈ちゃん……」



友奈「東郷さん!」

東郷「友奈ちゃん……」

友奈「私、何かしちゃった?」

東郷「え?」

友奈「なんだか最近東郷さんが冷たいから」

友奈「何があったのか」

友奈「それだけ聞きたくて!」

東郷「友奈ちゃん……」

東郷「友奈ちゃんは何も悪くない!」

友奈「じゃあどうして……」

東郷「……」

東郷「ごめんね友奈ちゃん」

東郷「それだけは……」

東郷「友奈ちゃんには絶対に言えないの……」

東郷「ごめんね……」

友奈「東郷さん……」

友奈「無理言ってごめんね」

友奈「おやすみ」

夜 東郷家
友奈「東郷さん!」

東郷「友奈ちゃん……」

友奈「私、何かしちゃった?」

東郷「え?」

友奈「なんだか最近東郷さんが冷たいから」

友奈「何があったのか」

友奈「それだけ聞きたくて!」

東郷「友奈ちゃん……」

東郷「友奈ちゃんは何も悪くない!」

友奈「じゃあどうして……」

東郷「……」

東郷「ごめんね友奈ちゃん」

東郷「それだけは……」

東郷「友奈ちゃんには絶対に言えないの……」

東郷「ごめんね……」

友奈「東郷さん……」

友奈「無理言ってごめんね」

友奈「おやすみ」

>>26はミス

3月17日 

友奈「それでねー」

クラスメイト「そんなこというと血を吸うわよ?」

東郷(友奈ちゃんは違うお友達と仲良く話している)

東郷(このまま友奈ちゃんが離れていっちゃったら……)

東郷(あと4日……)

東郷(長すぎる……)

東郷「今日も友奈ちゃんとは話せなかった」

3月18日

東郷「今日も友奈ちゃんとは話せなかった」

東郷「あと3日の辛抱だと自分を奮い立たせた」

3月19日

東郷「今日も友奈ちゃんと話せなかった」

東郷「いつもどうやって話しかけていたのかがわからなくなった」

3月20日

東郷「今日で友奈ちゃんに冷たくするのも最後……」

東郷「明日は1日中友奈ちゃんとお話しよう」

東郷「今日さえ過ぎれば……」

東郷「きっと……」

アイカツ見るのでちょっと休憩します

放課後

東郷「バイトは今朝で終わったけれど」

東郷「さて、どうしようかしら」

→・友奈へのプレゼントを買いに行く
  ・部活に行く

東郷「そうよね」

東郷「部活に行っちゃったらこっそり友奈ちゃんへのプレゼントを買う暇が無くなっちゃうし」

東郷「休むのは今日が最後」

東郷「友奈ちゃんは何を喜んでくれるかしら」

東郷「押し花……なのかな」

東郷「でも普段頑張り屋さんの友奈ちゃんにはゆっくり癒されてほしいし」

東郷「温泉とかいいかもしれない」

東郷「予算的に一人分しか買えないけれど」

東郷「友奈ちゃんなら大丈夫だよね」

東郷「友奈ちゃん、喜んでくれるかな」

夜 東郷家

東郷「今は23時半」

東郷「0時になった瞬間に友奈ちゃんの家に行こう」

東郷「友奈ちゃん、喜んでくれるといいな」

東郷「そして今日はいっぱい話そう」

東郷「1週間分お話しよう」

東郷「それだとお泊りするしかなくなっちゃうわね」

東郷「冷たくしたこと、怒ってなければいいんだけれど」

3月21日

東郷「よし、行こう」

東郷「友奈ちゃんのご両親は夜更けにも関わらず私を家に入れてくれました」

東郷「友奈ちゃーん」

東郷「お誕生日、おめでとう!」ガチャ

友奈「」クビツリ

東郷「友奈ちゃん?」

友奈「」ブラーン

東郷「……は?」

風「友奈の足元には遺書が残されていた」

夏凜「『私はまた友達を失いました。私は友達失格です。私は友達を作る権利なんてありません。そんなの耐え切れません』」

樹「東郷さんはそれを見てすぐに飛び降りました」

風「そして二人とも帰らぬ人となりました」

風「そして私も、一生後悔を引きずりながら生きていきました」



→・選択肢に戻る
  ・タイトルに戻る


後を追おうとする東郷さんまで頼む

>>43
ごめんもう追っちゃった

放課後

東郷「バイトは今朝で終わったけれど」

東郷「さて、どうしようかしら」

 ・友奈へのプレゼントを買いに行く
→・部活に行く

東郷「そうね、やっと友奈ちゃんに会えるんだもの」

東郷「部活に行かない手はないわね」

部室

東郷「友奈ちゃん、部活に行こう」

友奈「東郷さん!」

友奈「うん! 行こう!」

友奈「てっきり東郷さんに嫌われちゃったと思ってたから」

友奈「東郷さんから話しかけてきてくれてうれしい!」

東郷「私が友奈ちゃんを嫌うわけないでしょ」

東郷「私は友奈ちゃんが話しかけてきてくれなくて寂しかったよ」

友奈「また流されるのが怖くて……」

友奈「つい話しかけるのを躊躇しちゃって……」

東郷「私も、友奈ちゃんが私に愛想をつかしちゃったんじゃないかって」

東郷「ずっと不安だった」

友奈「今日も東郷さんと話せなかったら」

友奈「私もう生きていけなかったかも」

東郷「大げさね、友奈ちゃんは」

部室

風「お、来たわね東郷」

樹「お久しぶりです!」

夏凜「生きてたのか」

東郷「お久しぶりです、それと夏凜ちゃんはあとで校舎裏に来てください」

夏凜「さらっと怖いことを言うわね」

友奈「東郷さんと校舎裏いいなあ」

夏凜「じゃあ代わってあげるわ」

友奈「やったー! 東郷さん校舎裏行こう!」

東郷「じっくりゆっくり可愛がってあげるね」

風「不純な会話をしない!」

友奈「ふえ? 不純なんですか?」

東郷「友奈ちゃんはわからなくていいの」

夏凜「東郷も東郷だけど風も風ね」

樹「お姉ちゃん……」

風「あんたらが変なこと言うから妹が私を警戒しちゃったじゃないの!」

夏凜「じゃあ樹、私の妹になりなさい」

樹「よ、よろしくお願いします!」

風「信頼だけでなく妹まで失った!」

東郷「私は風先輩のこと信頼してますよ」ウフフ

友奈「今日も部活楽しかったね、東郷さん!」

東郷「うん」

東郷「とても楽しかったわ」

東郷「それと、友奈ちゃん」

友奈「んー?」

東郷「私、ちょっと買い物があるんだけど」

東郷「付き合ってくれる?」

友奈「いいよ!」

友奈「どこに行くの?」

東郷「ローソン」

友奈「すぐそこだね」

ローソン

東郷「」ピッピッ

東郷「あれっ、チケットぴあじゃ温泉宿のチケットは売ってないの?」

東郷「インターネットで買うしかないみたいね」

東郷「それだと届くまでに時間がかかるから」

東郷「友奈ちゃんの誕生日に間に合わない……」

東郷「チケット代を引いてもちょっと余りがあるから」

東郷「当日用のプレゼントはそこから買うことにしましょう」

友奈「東郷さん終わった?」

東郷「ええ、友奈ちゃんは何か買うの?」

友奈「ポイフル」

東郷「おいしいもんね」

友奈「それじゃあまた明日ね、東郷さん」

東郷「うん、またね」

東郷「……」

東郷「あのっ」
友奈「ねえっ」

東郷「あっ、ごめんなさい」

東郷「友奈ちゃんから先にどうぞ」

友奈「うーんとね」

友奈「たぶん私、東郷さんと同じこと考えてたと思うから」

友奈「東郷さんから言ってほしいな」

東郷「え?」

東郷「じゃあ、言うね」

友奈「うん」

東郷「今日、友奈ちゃんの家に泊まってもいい?」

友奈「うん、いいよ!」

友奈「私も東郷さんを誘おうと思ってたんだー」

東郷「そうなの?」

友奈「最近あんまり話せなかったから」

友奈「一晩中はなそうとおもって」

東郷「そうなの……」

東郷「私も一緒」

友奈「やっぱり!」

友奈「やっぱり私たち親友だね!」ニッコリ

東郷「うん!」ニッコリ

東郷(友奈ちゃんへのプレゼントは明日一緒に買いに行こう)

友奈家

友奈「それでね、風先輩がね──」

東郷「あはは、そんなことがあったんだ」

東郷(一週間分の部活の出来事を友奈ちゃんから聞くと)

東郷(友奈ちゃんの表情もころころ変わるので)

東郷(実際にその場にいたかのような臨場感を味わうことができる)

友奈「それで樹ちゃんと夏凜ちゃんがうどんで風先輩をパーン!」

東郷「友奈ちゃんの話はどれだけ聞いても飽きないね」

東郷「もっともっと聞いていたい」

友奈「うん、全部話すよ!」

東郷「そろそろね」

友奈「ん? 何が?」

東郷「5」

東郷「4」

東郷「3」

東郷「2」

東郷「1」

3月21日 

東郷「友奈ちゃん、お誕生日おめでとう!」

友奈「え?」

友奈「あ!」

友奈「そうだ! 私誕生日だ!」

東郷「自分の誕生日を忘れちゃうなんて、友奈ちゃんらしいわ」

友奈「えへへ」


ここからしばらくは平和なんで安心してください
おやすみなさい

なんだしばらくって
こっからゴールインだろうが

>>55
そうだといいね……
幸せにしたいよね…私もそうしたいよ…
SSとはいえ、酷い話だよね……

なんか凄く眠いので今日は書かないかもしれませんおやすみなさい

ここが、この>>1が人気ss書きになるかならないかのターニングポイントであった。

おはようございます

>>62
なにそれこわい

東郷「誰よりも先に友奈ちゃんに」

東郷「おめでとう、って伝えたかったの」

友奈「私すっごく感動しちゃった!」

東郷「大げさね、友奈ちゃんは」

友奈「大げさなんかじゃないよ」

友奈「本当に、東郷さんに出会えて良かった」

友奈「何度も思ったことだけど」

友奈「今日もまた思ったよ」

東郷「友奈ちゃん……」ウルッ

東郷「うふふ」

東郷「友奈ちゃんのくせに生意気なことを言っちゃって」

友奈「ええ!?」

東郷「冗談よ」

東郷「私も友奈ちゃんに出会って良かったって」

東郷「思わない日は無いもの」

友奈「照れちゃいますなー」テレ

東郷(その日は一晩中友奈ちゃんと話した)

東郷(なんだか、1週間前よりも距離が縮まった気がする)

東郷(これも風先輩のアドバイスのおかげかしら)

東郷(きっともう何も心配することなんてなくて)

東郷(ずっとずっと)

東郷(友奈ちゃんと幸せに過ごすことができる)

東郷(そうに決まってる)

部室

風「ちーっす」

風「お、もうみんな揃ってたの」

夏凜「遅いわよ風」

樹「東郷さんが友奈ちゃんが部室に来るのを遅らせてくれてるから」

樹「早く飾り付けしちゃお?」

風「おうよー!」

風「最近は世の中も物騒だし」

風「この部屋だけでもぱーっとぱーっと晴れやかに咲かせましょう! 花のように!」

夏凜「物騒っていったら……あれでしょ? 不発弾」

樹「このあたりに不発弾が埋まってるかも……って話?」

風「怖いわよねー」

夏凜「大赦が早々に処理してくれるでしょ」

樹「そうですよね」

風「まあそれは抜きにしてもほら、不景気とかね……?」

夏凜「誕生日会でどうにかなる問題じゃなさそうだけどね」

風「だーかーらー」

風「ここだけでも明るくって言ったじゃないの」

樹「お姉ちゃん、口より手を動かして!」

風「樹……自分の考えをはっきり言える子になって……」ホロリ

東郷「友奈ちゃん、開けてくれる?」

友奈「? うん」ガラガラ

パン

パンパン

風「誕生日おめでとー! 友奈ー!」

夏凜「今日は特別よ、おめでとう」

樹「おめでとうございます!」

東郷「あらためておめでとう、友奈ちゃん」

友奈「え? えっ?」

友奈「えっと……」

友奈「皆様! ありがとうございます!」

友奈「今年も結城友奈をよろしくお願いします!」

ドンチャン

ドンチャン

友奈「ふう、楽しかった!」

東郷「うん、楽しかったね」

東郷「帰りに、寄りたいところがあるの……」

東郷「友奈ちゃん一緒に来てくれる?」

友奈「もちろん!」

友奈「どこまでも東郷さんについていくよ!」

東郷「そっか」

東郷「それなら安心だね」

友奈「うん! もう離さない!」ギュッ

東郷「ゆ、友奈ちゃん!」テレ

可愛いお店

友奈「わあ、可愛いお店だね」

東郷「友奈ちゃん、こういうの好きだよね?」

友奈「うん!」

東郷「本当はびっくりさせたかったんだけど」

東郷「買う暇がなくて……」

東郷「だから友奈ちゃんの欲しいものを教えてほしいの」

東郷「私からの誕生日プレゼント」

友奈「えっ」

友奈「そんな、悪いよ!」

東郷「友奈ちゃんは、友達にプレゼントをあげたりはしないの?」

友奈「それは……」

東郷「友奈ちゃんのことだもの」

東郷「きっと、プレゼントするよね?」

友奈「うん……」

東郷「だから、私も友奈ちゃんにプレゼントするの」

東郷「おかしい?」

友奈「う、うん?」

友奈「うーんと……よくわかんないけど」

友奈「そういうことなら仕方ないね!」

東郷「そうでしょう」

友奈「じゃあ、お言葉に甘えて!」

友奈「これがいいかな……」

友奈「こっちがいいかな……」

友奈「いやいやこっち……」

東郷「大丈夫? 友奈ちゃん」

東郷「全部買ってもいいんだよ?」

友奈「うーん……」

友奈「これだああぁぁぁあああ!」ガシッ

東郷「」ビクッ

友奈「どう? 東郷さん」

東郷「う、うん」

東郷「友奈ちゃんに似合ってて、とても可愛い」

友奈「だよね!」

東郷「あれ? それペアストラップだよ?」

友奈「うん」

友奈「東郷さんとお揃い」

友奈「あ、でも東郷さんとお揃いなのに東郷さんに買ってもらうなんておかしいか!」

東郷「ううん……」

東郷「おかしくなんてない!」

東郷「ぜひ! 買うわ!」

友奈「お揃いだね!」

東郷「うん……」テレ

東郷「せっかく友奈ちゃんが選んでくれたから」

東郷「この身が滅んでも大事にしなきゃね」

友奈「怖いこと言わないでよ……」

東郷「うれしくって、つい」

友奈「うん、私もうれしいよ」

友奈「東郷さんがプレゼントを買ってくれるなんて」

友奈「ウルトラハッピーだよ!」

東郷「なにそれ、友奈ちゃん」

友奈「昨日みたアニメで出てくるセリフなんだー」

3月22日 東郷家

チワーッス

東郷「あ、はい! 今出ます!」

ハンコカサイン

東郷「じゃあハンコで」ポン

チャーッス

東郷「ありがとうございました」

東郷「ついに届いたわ」

東郷「温泉宿の宿泊券が……」

東郷「さっそく友奈ちゃんに私にいこう」

東郷「さっそく友奈ちゃんに私にいこう」



東郷「さっそく友奈ちゃんに渡しにいこう」

ピンポーン

友奈「はーい」

友奈「どうしたの? 東郷さん」

東郷「友奈ちゃんに渡したいものがあるの」

東郷「これなんだけど……」

友奈「ちけっと?」

東郷「うん」

東郷「有名な温泉宿の宿泊券なの」

東郷「友奈ちゃんに日頃の疲れを癒してもらいたくて」

友奈「え!?」

友奈「これ、高かったんじゃ……」

東郷「そんなことなかったよ」

東郷「それで友奈ちゃんの疲れが取れるなら安いものよ」

友奈「そんな……だめだよ!」

東郷「えっ」

友奈「こんな素敵なもの、受け取れないよ!」

東郷「私は友奈ちゃんにゆっくりしてもらいたいの!」

友奈「じゃあ!」

友奈「もうすぐ東郷さんの誕生日だから」

友奈「私も東郷さんにおんなじものをプレゼントするね」

東郷「えっ」

友奈「そうしたら一緒に温泉にいけるでしょ?」

東郷「そうね……」

東郷「でも友奈ちゃんは私と一緒でいいの? 疲れない?」

友奈「東郷さんがいないと疲れが取れないよ」

友奈「だから私は東郷さんと一緒に行きたいな」

東郷「友奈ちゃんがそこまで言うなら……」

友奈「やったあ! 決まり!」

なんか友にぼ派だからか東郷さんと友奈ちゃんの絡みが難しい
一旦寝ますおやすみなさい

この先も選択肢分岐的なのをやろうとおもうんですが
ハッピーエンドもほしい?

そして数日後 3月28日

友奈「それじゃいってきまーす」

風「おみやげよろしくねー」

東郷「わかっていますよ」ウフフ

樹「お、お気を付けて!」

夏凜「ボケ要因二人がいなくなるとしばらくツッコミが楽になるわね」

友奈「それではー!」

電車の中

友奈「東郷さん、ポイフル食べる?」

東郷「一つもらうわ」

友奈「はい」コロン

友奈「あ、ハートの形だ!」

友奈「よかったね! 東郷さん!」

東郷「うん、うれしい」

東郷「」パクッ

東郷「」モグモグ

友奈「あ、見えてきたよ東郷さん!」

東郷「本当ね」

友奈「おっきい露天風呂があるから外からでもわかりやすいね!」

東郷「うん>>620
、楽しみ」

訂正

東郷「うん>>620
、楽しみ」



東郷「うん、楽しみ」


>>620に何が待っているのか私も楽しみです

>>85
ゆうにぼ派だからゆうみものいちゃいちゃはあまり書きたくないんだろ

あと、いちいち聞いてきてウザイ
好きなように書けよ

>>86
すまんな
少しでも望まれる物にしたくてな

あと友にぼ派とは言え友東が嫌いな訳じゃないから! 誤解しないでよね!

友奈「とーちゃーっく!」

東郷「早速チェックインしてくるね」

友奈「そういうのよくわかんないから」

友奈「お願いします!」

東郷「了解」

東郷「友奈ちゃんはここで休んでてね」

友奈「景色を楽しんでるね」

東郷「ただいま、友奈ちゃん」

友奈「おっかえりー!」

東郷「部屋は214号室だって」

友奈「ねえ東郷さん」

東郷「なあに?」

友奈「ちょっと考えたんだけどさ」

友奈「勇者部のみんなも誘えば良かったかな」

東郷「そうね……」

東郷「その方が楽しかったかも」

友奈「今からでも呼んでみよっか?」

東郷「えっ……」

→・友奈ちゃんと二人きりがいい
・みんなも呼んだほうがいい

東郷「私は友奈ちゃんと二人きりがいいわ」

友奈「えっ?」

東郷「それに、今から呼ぶにしても急すぎるし」

東郷「皆に自腹で払わせるわけにはいかないしね」

友奈「それもそうだね」

友奈「じゃあ、二人っきり!」

東郷「うん……!」

214号室

友奈「広いねー」

東郷「この間みんなで泊まったところほどじゃないけれどね」

友奈「じゃあ、さっそくお風呂に行こう!」

東郷「もう行くの?」

友奈「善は急げってやつだよ!」

東郷「うん、そうね」

東郷「行こう、友奈ちゃん」

友奈「うん!」

お風呂

友奈「わあ、ひっろーい!」

東郷「友奈ちゃん、お客さんいるよ」

友奈「うえっ!?」

友奈「大きな声出しちゃった恥ずかしい……」

東郷「楽しいのはわかるけど」

東郷「落ち着こう」

東郷「温泉は逃げないからね」

友奈「うん!」

友奈「ふいー……」ポチャン

東郷「生き返るね……」

おばあさん「若い子がここにくるなんて珍しいねえ」

友奈「あ、どうも」

おばあさん「中学生かい?」

友奈「はい!」

友奈「讃州中学勇者部、結城友奈です!」

おばあさん「これはこれはご丁寧に」

おばあさん「二人は旅行客だよね?」

東郷「はい、一泊二日ですけれど」

おばあさん「それなら十分さ」

友奈「? 何が十分なんですか?」

おばあさん「この辺に伝説の温泉があってね」

おばあさん「あまり行きやすいところじゃないから私くらいの歳になっちゃうともういけなくて」

おばあさん「でもあなたたちならきっとたどり着けるはず」

東郷「興味深いですね……」

友奈「それって、どこにあるんですか?」

おばあさん「えっとね……」

214号室

友奈「気持ちよかったね、東郷さん」

東郷「うん、友奈ちゃん」

東郷「それで、おばあさんの言ってた温泉だけど……」

東郷「どうするの?」

友奈「せっかくだし、行こう?」

東郷「そうね……」

→・友奈ちゃんに従う
  ・友奈ちゃんを引き止める

東郷「友奈ちゃんが言うなら」

東郷「せっかくだし……」

友奈「うん! 行こう、東郷さん!」テヲニギル

東郷「う、うん……」テレ



友奈「えーっと……ここからは……」

友奈「道がないので気を付けて、だって」

東郷「結構険しい山みたいだけど……」

東郷「本当に行くの?」

友奈「うん、ここまできたらあとちょっとらしいから」

友奈「東郷さんが嫌だったら私はいいんだけど」

東郷「う、ううん! いやじゃないよ!」

東郷「友奈ちゃんと一緒ならどこにだって!」

友奈「そっか! うれしい!」ニコッ

友奈「それじゃあしゅっぱーつ!」

東郷「お、おー!」

友奈「ふぁいとー!」グイッ

東郷「いっぱーつ!」

友奈「ふう、おつかれさま! 東郷さん!」

東郷「うん、ありがとう……」

東郷「それにしても……道が険しすぎない?」

友奈「でも秘境っていうくらいだしそういうものなんじゃない?」

東郷「そんなわけ……」

東郷「友奈ちゃん、ちょっとその地図見せてくれる?」

友奈「うん、いいよ」ヒョイ

東郷「どれどれ……」

東郷「……」

東郷「?」

東郷「よくわからない……」

友奈「私もー」

東郷「友奈ちゃんよくわからないまま突き進んできたの……?」

友奈「なんていうかその……」

友奈「ふぃーりんぐで!」

東郷「」アチャー

友奈「でもなんとなくわかるんだ!」

友奈「こっちに温泉があるって!」

東郷「うふふ」

東郷「友奈ちゃんが言うと説得力があるね」

友奈「そうかな」

東郷「そうだよ」

東郷「それで、次はどうするの?」

友奈「たぶんこの崖の向こう側!」

東郷「崖……どうするの?」

友奈「ろっくくらいみんぐ!」

友奈「はムリだから……」

友奈「どこかから登れないか探してみよっか」

東郷「そうね」

友奈「ないなあ」

東郷「友奈ちゃん……」

東郷「もう暗くなってきちゃったけど……」

友奈「そうだねー……」

友奈「結城友奈14歳、ここに温泉探しを断念……」

友奈「帰ろっか」

東郷「うん」

東郷「帰り道、わかるの?」

友奈「うーん、と」

友奈「たぶんこっち!」

ジリリリリリリリ

東郷「もう真っ暗……」

友奈「ど、どうしよう」

東郷「これってもしかして……」

東郷「遭難?」

友奈「そうなんだ!」

東郷「友奈ちゃん、それ笑えない」

友奈「だよね……ごめんなさい……」

東郷「遭難したら迂闊に動かない方がいいというけれど」

東郷「こんな森の真ん中じゃそういうわけにもいかないわよね」

友奈「あ、そこの崖のふもとに洞穴があったよ!」

東郷「じゃあ今日はそこで過ごしましょう」

友奈「賛成!」

洞穴

東郷「食糧は……」

友奈「ポイフルしかないね」

東郷「でも数日だけならなんとかなりそう」

東郷「飲み水がないのが辛いけれど」

友奈「ごめんね東郷さん」

友奈「私のせいでこんなことに……」

東郷「友奈ちゃんがいなかったらできない体験だよ」

東郷「なんとも思ってないから安心して」

友奈「東郷さん……」

東郷「私たちが帰ってないことは旅館の人たちがわかるだろうし」

東郷「そうなったら捜索にきてくれるはずだよ」

東郷「だから大丈夫」

友奈「うん、そうだよね……」

友奈「大丈夫……大丈夫……」

今のルートが一番最初に予定してたルートなんで長くなるかと思います
ということで寝ますおやすみなさい

3月29日 深夜

友奈「東郷さん、あーん」

東郷「あ、あーん」///パク

東郷「友奈ちゃん、あんまり食料の無駄遣いはだめよ」

友奈「東郷さんに少しでも多く食べてもらいたくって」テヘヘ

東郷「気持ちはありがたいけど……」

東郷「私も友奈ちゃんにいっぱい食べてもらいたいの」

友奈「ごめんなさい……」

友奈「でも私はハートのポイフル食べたから大丈夫だよ」

東郷「もう、友奈ちゃんったら……」

3月30日

東郷「助け……来ないね」

友奈「きっと今探してくれてる途中だよ」

友奈「希望を失っちゃだめだよ」

東郷「うん……そうだよね……」

東郷「友奈ちゃんが言うんだもの……間違いない……」

友奈「……」

友奈「うん」

友奈「私を信じて!」

東郷「うん……」

東郷「信じてる」

3月31日

友奈「……」

東郷「……」

友奈「東郷さん……大丈夫?」

東郷「私は大丈夫」

東郷「友奈ちゃんは?」

友奈「私も大丈夫……」

友奈「ちょっと……お腹が減っちゃっただけ」グウ

東郷「……」

友奈「今日はもう寝ちゃおっか」

友奈「起きてたらお腹が減っちゃうし」

東郷「そうね」

東郷「……」

4月1日

東郷「友奈ちゃん」

友奈「……」

東郷「友奈ちゃん?」

友奈「……」

東郷「友奈ちゃん!」ユサユサ

友奈「……あ」

友奈「ごめん……エイプリルフール……」

東郷「そ、そうなの?」

東郷「冗談になってなかったっていうか……」

友奈「ごめんね……」

友奈「ちょっと、眠くて……」

東郷「友奈ちゃん……」

4月2日

東郷「ねえ友奈ちゃん」

東郷「私、決めたの」

友奈「……どうしたの?」

東郷「友奈ちゃん、私を食べて」

友奈「……え?」

東郷「このまま衰弱してく友奈ちゃんなんて見たくない」

東郷「私が友奈ちゃんを救えるのは……」

東郷「きっとこの方法だけなの」

友奈「そんなことできないよ……」

東郷「お願い、友奈ちゃん」

友奈「嫌……だ」

東郷「友奈ちゃん」

東郷「聞いて」

友奈「ん?」

東郷「私は友奈ちゃんが好き」

東郷「愛してるといっても過言ではないわ」

友奈「うれしい……」

東郷「だから」

東郷「なんとしても友奈ちゃんには助かってほしい」

東郷「だから……私を……」

友奈「……」

友奈「うん、わかった」

東郷「友奈ちゃん!」パァ

友奈「でもね、東郷さん」

友奈「私も東郷さんのことが好きだから」

友奈「東郷さんに助かってほしい」

友奈「だから」

友奈「東郷さんも、私を食べて生き残ってほしいんだ」

東郷「そんなこと……」

東郷「出来るわけ、ない!」

友奈「東郷さんが私を食べてくれないなら」

友奈「私も、東郷さんを食べたりしない」

東郷「……」

東郷「友奈ちゃん……」

東郷「本当に、いいんだよね」

友奈「東郷さんこそ」

友奈「大丈夫?」

東郷「うん……」

東郷「友奈ちゃんなら、大丈夫」

友奈「じゃあ……」

東郷「うん……」

ガブッ

友奈「ッ」

グチッ

グチッ

友奈「~~~ッ!」

東郷「ん、んぐ……」モグ

東郷「」ゴクン

東郷「大丈夫……?」

友奈「大丈夫、勇者だもん」

東郷「友奈ちゃん、来て」

友奈「うん……」

グチッ

ブチッ

東郷「ん……っ」

友奈「! 東郷さん!」

東郷「大丈夫……続けて……」

友奈「うん、うん……」

友奈「ごめん」

友奈「ごめんね」ブチッ

東郷「んぁっ……」

友奈「」モグモグ

友奈「」ゴクン

友奈「もう……お腹いっぱいだよ」

東郷「うん、私も……」

友奈「寝よっか……」

東郷「うん」

友奈「手、つないでいい?」

東郷「でも、私も友奈ちゃんも」

東郷「右手……無くなっちゃったし」

友奈「そういえば……」

東郷「ごめんね……」

東郷「私が友奈ちゃんと同じ部位を食べてほしいって言ったから」

友奈「東郷さんは悪くなんてないよ」

友奈「じゃあ、今日はもう寝ちゃお」

東郷「うん……」

東郷「おやすみなさい」

友奈「おやすみ」

今日少ないけど明日早いんで寝ます
夜中起きたら書きます
おやすみなさい

4月3日

友奈「はむ……」グチグチッ

東郷「どう? おいしい?」

友奈「うん」

友奈「おいしいよ、東郷さん」

東郷「よかった……」

東郷「それじゃあ、私も食べるね」

友奈「うん」

東郷「」ガブ

東郷「」ブチ

友奈「んッ」

東郷「」モグゴクン

東郷「うん、おいしいよ友奈ちゃん」

友奈「よかった……」

友奈「でも、ごめんね東郷さん」

友奈「せっかく歩けるようになったのに……」

東郷「私は大丈夫」

東郷「少し前の状況にもどっただけだから」

東郷「友奈ちゃんのほうが……」

東郷「足……無くなっちゃったし……」

友奈「根性でなんとかなるよ!」

友奈「だから何も心配しないで」

友奈「それに、東郷さんがいればどんな世界だって生きていけるよ」

東郷「うん……」

東郷「そうだよね……」

4月7日

友奈「」ダルマ

東郷「」ダルマ

友奈「東郷さん、いる?」

東郷「いるよ、友奈ちゃん」

友奈「ごめんね東郷さん」

友奈「もう、食べさせてあげられなくて」

東郷「そんなの私も一緒」

友奈「なんか……目が見えなくなっちゃって」

東郷「私も……あんまり友奈ちゃんの声が聞こえないの」

友奈「そっか……」

東郷「でも」

東郷「最後まで友奈ちゃんと一緒だから」

東郷「怖くない」

友奈「最後じゃないよ」

友奈「私たちは二人とも助かって」

友奈「また勇者部で過ごす」

友奈「風先輩や樹ちゃん夏凜ちゃんには迷惑かけちゃうかもしれないけど」

友奈「きっと、いつも通りの日常に戻れるよ」

東郷「うん……うん……」

東郷「皆ならきっといつも見たいに……」

友奈「それが勇者部だよ」

東郷「少し、そっちにいってもいい?」

友奈「うん」

友奈「来られる?」

東郷「うん、這ってでも行く」ズルズル

友奈「ごめんね」

友奈「私もう動けないから……」

4月8日

東郷「友奈ちゃん、いる?」

友奈「いるよ、東郷さん」

友奈「東郷さん、いる?」

東郷「いるよ、友奈ちゃん」

友奈「なんか、寒いね……」

東郷「……うん」

友奈「東郷さん」

東郷「なに? 友奈ちゃん」

友奈「大好き」

東郷「私も」

東郷「大好きだよ」

友奈「あは……」

東郷「……」

東郷「友奈ちゃん?」

友奈「……」

東郷「友奈ちゃん……」

友奈「……」

東郷「……おやすみ、友奈ちゃん」

東郷「私もすぐにそっちに行くね」

東郷「おやすみなさい」

4月9日 部室

風「発見されたとき、二人は寄り添うように倒れていたという」

樹「お互いに両手足の無い状態で発見され」

樹「お互いの手足はお互いの胃の中から発見されました」

夏凜「二人は最後まで希望を捨てなかった」

夏凜「私たちにはそれがわかる」

風「だって彼女たちは勇者だから」

風「最後のその時まで希望を信じていたに違いない」

樹「だからこそ私たちは悔やみ、悲しみます」



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勇者部五ヶ条ひとつ、あいさつはきちんと

おはよう

214号室

友奈「気持ちよかったね、東郷さん」

東郷「うん、友奈ちゃん」

東郷「それで、おばあさんの言ってた温泉だけど……」

東郷「どうするの?」

友奈「せっかくだし、行こう?」

東郷「そうね……」

・友奈ちゃんに従う
→・友奈ちゃんを引き止める

東郷「私はゆっくりしたいな」

友奈「そっか」

友奈「東郷さんがそういうなら私も」

友奈「ご一緒します!」

東郷「ごめんね、友奈ちゃん」

友奈「なんにもだよー」

友奈「私は東郷さんと一緒に居られれば」

友奈「それだけですっごく楽しいから」

東郷「わ、私も……」

東郷「ずっと友奈ちゃんと一緒にいたい」

友奈「一緒だよ」

東郷「うん!」

旅館の人「夕飯をお持ちしました」

友奈「あ、はーい」

ガチャガチャ

旅館の人「それではごゆっくり……」 ガラガラ

東郷「この間の旅館ほどじゃないけど」

友奈「豪華だねー」

友奈「とくにこのうどん」

友奈「すっごく美味しそう!」

友奈「」ズルズル

東郷「」パクパク

友奈「」パクパク

友奈「」モグ

友奈「」カミキレナイ

友奈「」カミキレタ

友奈「」モグモグゴクン

東郷「」ズルズル

友奈「食べるのに夢中で会話なくなっちゃったね」

友奈「東郷さん」

東郷「なに?」

友奈「東郷さんって」

友奈「好きな人とか……いるの?」

東郷「っ」

東郷(それはもちろん友奈ちゃんよ愛してるらぶゆー)

友奈「あ、男の子でね」

東郷「ああ……いないよ」

東郷「私はそういうのよくわからなくて」

東郷「……友奈ちゃんはいるの?」

友奈「えっと、ね」

友奈「私変なのかもしれないの」

東郷「詳しく」

友奈「その、ね?」

友奈「私」

友奈「男の子より女の子のほうが好きみたい」

東郷「!」ガッツポーズ

友奈「そういうのって、気持ち悪いよね……」

東郷「そんなことないわ友奈ちゃん!」

東郷「私だって、同じよ!!」

東郷「気持ち悪いどころか友奈ちゃんで気持ちよくなりらいくらい!」ムハー

友奈「と、東郷さん落ち着いて!」ドウドウ

東郷「そ、それで具体的に好きな相手って……」

友奈「……」

友奈「」ジッ

東郷「わ、私?」

友奈「」///コクリ

東郷「いやったあああああ!」

友奈「東郷さん!?」ビクッ

東郷「友奈ちゃん大好き!!」

東郷「愛してる!!」ダキッ

友奈「と、東郷さん!」

友奈「苦しいよ!」

東郷「友奈ちゃん友奈ちゃん友奈ちゃん……」スリスリ

東郷「友奈ちゃん、今日は一緒に寝ない?」

東郷「せっかく……思いが通じたんだし」

友奈「うん、いいよ」

東郷「今夜は、寝かせないよ」

友奈「えへへ」

友奈「お手柔らかにオネガイシマス!」

東郷「うふふ……」

東郷「電気、消すね」

カチカチ

モゾモゾ

ナデナデ

友奈「ひゃぅ」

友奈「くすぐったいよ東郷さん」

東郷「ごめんね、暗くてよく見えなくて」

東郷「今のは何だったのかな」

友奈「お、お尻だよ……」

東郷「友奈ちゃんのおしり」

東郷「柔らかすぎて」

東郷「揉んでも手が埋まっちゃう」モミモミ

友奈「そんなこと言ったら!」

友奈「東郷さんの胸だって手がどんどん沈んでくよ!」ミモミモ

東郷「はう……」

翌日

友奈「ふわあ……」

東郷「おはよう、友奈ちゃん」

友奈「おはよー東郷さん……」ポワン

友奈「やっぱり東郷さんは朝、早いねー」

東郷「ちょっと眠れなくって」

友奈「え?」

友奈「大丈夫!? 東郷さん!」

東郷「大丈夫よ」

東郷「友奈ちゃんの寝顔を見ていたらお日様が出ていただけだから」

友奈「それはそれで心配だけど……」

友奈「東郷さんがそういうなら安心したよ」

東郷「もっと泊まっていたいけれど」

東郷「今日で帰らなくちゃいけないのよね」

友奈「うん……」

友奈「また、こようね」

東郷「そうね、みんなで……そして」

友奈「二人で、ね!」

東郷「うん!」

ガタンゴトン

ガタンゴトン

友奈「なんか名残惜しいね」

東郷「そうね」

友奈「でも、楽しかったよね!」

東郷「もちろん」

東郷「今までで一番楽しかったよ」

友奈「あはは、そんなに?」

友奈「一日しかたってないのにみんなに会うのが久しぶりな気がするよ」

東郷「そうね」

東郷「みんな無事にやってるかしら」

友奈「東郷さんがいないと事務作業とか困ってそうだよね」

東郷「うふふ、うろたえてる夏凜ちゃんの姿が目に浮かぶわ」

ガタンゴトン

ガタンゴトン

ガタンゴトン……

友奈「とーちゃーく!」

東郷「駅でそんな大声を出したら恥ずかしいわ、友奈ちゃん」

友奈「えへへ」

友奈「なんか叫ばずにはいられなくってー」

東郷「まだ早い時間だし部活中かも」

東郷「行ってみる?」

友奈「うん!」

東郷「それじゃあ」

友奈「れっつごー!」

《封鎖中》

友奈「あれ、道が封鎖されてる……」

東郷「やけに荒れてるみたいだけれど何があったのかしら……」

東郷「まるで何かが爆発したみたいな」

友奈「部室で皆に聞いてみよっか」

東郷「そうね」

東郷「それが一番手っ取りばやいと思う」

友奈「いっつも通ってる道だったんだけどなー」

東郷「ここが一番近道だもんね」

友奈「うんうん」

部室

友奈「結城友奈! 帰還しましたー!」バタン

東郷「東郷美森、帰港しました」

ガラーン

友奈「ありゃ?」

友奈「誰もいない」

東郷「部活はお休みだったのかしら」

友奈「もしかしたらどこかに出張してるのかも」

東郷「帰りに職員室で先生方に聞いてみましょう」

職員室

ガラガラ

友奈「失礼しまーす」

教師1「」ガタッ

教師2「あ……」

教師3「……おかえりなさい」

東郷「?」

友奈(学校休んで旅行行ったから怒られちゃうかな……)ビクビク

教師1「落ち着いて聞きなさい」

友奈「は、はい!」

教師1「君たち以外の三人が───」

友奈「風先輩、樹ちゃん、夏凜ちゃんは爆発に巻き込まれて死んだ、という話を聞かされました」

東郷「なんでも、不発弾が埋まっていたのだとか」

友奈「そんな突拍子もない死は信用できず」

友奈「私たちは今でも部活を続けています」

東郷「旅行にいく前のように、五人の時のように」

後日

友奈「風先輩! こんどの劇の脚本はできましたか?」

友奈「そうですかー、私、待ってます!」

友奈「……ん?」

友奈「か、夏凜ちゃん何やってるの……?」

友奈「へえー……」

友奈「かっこいいね!」

東郷「友奈ちゃん」

友奈「どうしたの?」

東郷「この依頼なんだけど……」

東郷「ちょっと見てほしくて」

友奈「どれどれ……?」

友奈「『現実を見てください』?」

友奈「うーん……?」

東郷「どう?」

友奈「うーん」

友奈「よくわかんないな」

東郷「そう……」

友奈「今のところ保留でいいんじゃないかな」

東郷「そう……ね」

東郷「友奈ちゃん」

友奈「うん?」

東郷「今、楽しい?」

友奈「? うん!」

東郷「そう……それなら……」

東郷「私も……」

友奈「ねえ東郷さん」

東郷「なあに?」

友奈「ちょっと考えたんだけどさ」

友奈「勇者部のみんなも誘えば良かったかな」

東郷「そうね……」

東郷「その方が楽しかったかも」

友奈「今からでも呼んでみよっか?」

東郷「えっ……」

  ・友奈ちゃんと二人きりがいい
→・みんなも呼んだほうがいい

東郷「そうね」

東郷「楽しいことは皆で楽しみたいものね」

友奈「それじゃあ誘ってみるね」

友奈「あ、でもお金大丈夫かな……」

東郷「そのっちに頼んで大赦にお金を出してもらいましょう」

数時間後

風「やほやほー」

樹「遅くなりました!」

夏凜「邪魔するわよー」

友奈「いらっしゃい皆ー」

風「まさか誘われるとは思っても見なかったわ」

風「よかったの? 東郷」

東郷「友奈ちゃんと二人きりなんて普段いっぱいありますし」

東郷「こういう場こそ皆で楽しみたいので」

夏凜「さすが東郷、いいこと言うじゃない」

風「さーて長旅を癒すためにもお風呂にいくわよー!」

風「私の女子力見せつけてやるんだからー!」

友奈「はい!」

東郷「お供します」

友奈「その後私たちは何事もなく旅行を終えました」

東郷「旅行から帰ると不発弾が回収されたというお話を聞きました」

風「まあぶっちゃけ不発弾とかいわれてもピンとこないのでどうでもいいです」

樹「旅行を終えて私たち五人は一層仲良くなって」

夏凜「幸せに学園生活を過ごしました」



乙~~

不発弾は何かの伏線かと思った

>>173
不発弾は深夜テンションで入れちゃったから使い方がわからなかった

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