イリヤ「シロウ、臭い」(24)

士郎「!?」



後はよろしこ

イリヤ「くんくん……」

セイバー「シロウ、イカが食べたくなりました」

球一「四郎、臭うぞ」

四郎「はぁ?なんやて?」

球一「みんな四郎臭うよな?」

三郎「はいっ目は見えませんが、その刺激臭で四郎さんがどこにいるかすぐに分かります」

球二「四郎さんちゃんとお風呂に入ってますか?」

球九郎「あまり近寄らないでくれないか、スーツに匂いが着いてしまう」

四郎「試合に出てない奴はだまっとれ」

球九郎「!?」

シロウ「よし! じゃあイカを釣りに行こう!」
    (イカにまみれりゃごまかせるだろう・・・)

セイバー「それはいいですね!」

イリヤ「えー私磯臭いのもイヤー」

イリヤ「シロウ、お風呂入ってきなさい!」

セイバー「その前に食糧を確保しに行きましょう」

イリヤ「お風呂が先!」

セイバー「食糧の確保は最優先事項です!」

イリヤ「ぐぬぬ……!」

セイバー「がるる……!」

士郎「わかった。風呂に入って飯を作ればいいんだな」

イリヤ「そういうことね」

セイバー「まあ、イカの確保に要する時間よりは、そちらのほうが手短に済むかもしれませんね。いいでしょう」

士郎「よし。じゃあ、そうと決まれば皆でお風呂に入ろう!」

イリヤ「!?」

士郎「イリヤ、いいか? お前の大好きなお兄ちゃんが一人で風呂に入って、もし洗い残しがあって、ずっとイカ臭いままだったらどうする?」

イリヤ「えっ、な、なに、大好きって! わ、私べつにイカ臭いシロウなんて好きじゃないもん!」

士郎「じゃあ、イリヤの手で綺麗にしてくれよ。……なあ、頼むよイリヤ」

イリヤ「うわぁ……、シロウってもしかしてヘンタイさんなの? で、でも……確かに、洗い残しがあってシロウが臭いままだったら嫌だし……」

セイバー「シロウ、私が同行する必要性を感じないのですが」

士郎「いいか、セイバー。いや、腹ペコ王よ。セイバーが手伝ってくれたら、入浴の時間が短縮される。つまり?」

セイバー「夕食にありつける時間が早くなるということですね! シロウ、夕食は期待してもいいのですか?」

士郎「任せとけって! そのかわり、セイバーもしっかり隅々まで洗うんだぞ? いいな? ハァハァ」

セイバー「任せてください。私は貴方の剣になると誓った身ですから」

シロウ(ちょろい)

イリヤ(やっぱりシロウってヘンタイさんなんじゃ)

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