花陽「米戦士パナヨン」 (25)
六本木のティム・バートン展で観た
「ステインボーイ」というアニメに影響を受けました。
小泉花陽、15歳、花の女子高生にして>>1の嫁・天使。
しかし、それは世を忍ぶ仮の姿である。
彼女の正体はーーーーーーー
お米を食べて悪い怪人を倒すヒーロー、
米俵から生まれた「お米戦士パナヨン」である。
今日も、上司である音ノ木坂学院理事長兼怪人駆除局局長の南に命令され怪人と戦うのである。
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第一話「ポンコツ怪人ハラーシオの巻」
〜理事長室〜
ガチャ
花陽「失礼します…局長、また怪人ですか?」
理事長「小泉さん、学校では理事長と呼んでください」
理事長「お察しの通り、この学校に『ポンコツ怪人ハラーシオ』が生徒に擬態して忍び込み、周囲の人間をポンコツ化して廻っています」
理事長「さっさと駆除してください。屍はこちらで片付けておきます。今日の夕飯は何がいいですか?」
花陽「カレーが食べたいです!」
理事長「わかりました、ハヤシライスを作っておきます。さあ、早く駆除してください」
花陽「わかりました!」
需要あるかな?
〜教室〜
花陽(誰がハラーシオなんだろう…)
??「ハラショー!!」
花陽「…あの人確か生徒会の会計さんだ」
会計「ハラショー!!ハラショー!!ハラァァァァア!!」ダッダッダッ
花陽「あれはポンコツ化現象……花陽の正体に気づいてるのォ!?」
花陽「仕方ない。こんな局面で食べたくないけど……!」
つ『塩むすび』
花陽「……」ムシャムシャ
BGM:ポパイがほうれん草を食べる時の音楽
花陽「…解き放て、お米パワー」
ピカァァァァァァァァ
お米戦士パナヨン「へん…しん…!」
会計「ハラァァァァァァァァ(死ねエエエエエエエエ)」
パナヨン「…米キック」
ドゴォオオオオオオオオオ
会計「GYYYYYYYYYYAAAAAAAAAA!!」
ジュンッ
パナヨン「…米キックは邪悪を壊す。ベチャベチャになったもち米のように」
パナヨン「…そういえば、生徒会長の絢瀬先輩はお祖母さんがロシア人のクォーターだったね…こうしてる暇はない」
〜眠いので明日に続く〜
〜生徒会室〜
コンコン
絵里「…どうぞ」
ガチャ
花陽「失礼します、はな…私は一年の小泉です。絢瀬先輩にお話があるのですが…」
絵里「私に?何かしら?」
花陽「その…できれば、東條先輩抜きで二人きりで話したいです」
希「わかった、じゃあうちはジュース買ってくるわ」
花陽「すみません…」
希「別にええで」ニコッ
ガチャ
絵里「……で、希をわざわざ退室させるということは余程重要なことなんでしょうね。最初に謝っておくけれど私は同性には恋愛感情は持てないの、ごめんなさいね」
花陽「……いいえ、告白などではありません」
花陽「貴女の化けの皮を剥がしに来ました。絢瀬先輩…いいえ、ポンコツ怪人ハラーシオ」
絵里「……私がポンコツとはどういう意味かしら、認められないわ。喧嘩を売ってるなら受けてたつわよ。こう見えて私柔道黒帯なの」
花陽「ブフッ…『怪人』は否定しないんですね。流石はポンコツ」
絵里「……人の揚げ足をとるのはやめなさい」
花陽「『人』?いいえ貴女は怪人です」
絵里「証拠はあるのかしら?」
花陽「……生徒会のメンバーは生徒会長と副会長しかいないんですか?」
絵里「……書記と会計と庶務がいるわよ」
花陽「……それじゃあ、なぜ書記さんと庶務さんと会計さんはここにいないんですか?」
絵里「……知らないわ、きっと風邪でもひいたんでしょう」
花陽「それはおかしいですね」
花陽「先ほど、会計さんに会ったんですが」ドサッ
絵里「っ!?あなたその子に何をしたの!?」
花陽「それを聴きたいのは私です…この人がハラショーと叫びながら私に襲いかかってきました。この人に何をしたんですか?」
絵里「バレてしまっては仕方ないわねえ」
花陽「……正体を現しましたね」
ハラーシオ「そうよ!私がポンコツ怪人ハラーシオ!私の目的は全ての人間をポンコツ化して私の奴隷にすること!」
ハラーシオ「それと怪人達を集めて怪人がポンコツ化した人間を使役する奴隷王朝を作ることよ!」
花陽「何てこと…!」
ハラーシオ「小泉さん……いいえ、お米戦士パナヨンと呼べばいいのかしら?」
花陽「……!!」
ハラーシオ「おにぎりを食べただけで常人の力を超える人間なんていない!あなたも怪人よ、この人間に媚びへつらう同族殺しが!!」
花陽「……私は」
花陽「私は人間です!!確かにおにぎりを食べて強くなるなんておかしい!!でも、私にはこの素晴らしい世界を守りたいという心がある!!貴女達とは違います!!私は人間だ!!!!!!」
花陽「……私は、貴女を殺す。このおにぎりを食べて………ああっ!?」
ハラーシオ「あっはははは!!これがおにぎりね!!あなたのパワーの源!!これを奪ってしまえばあなたは戦えない!!」
花陽「……!!ダメ!!食べちゃダメ!!」
ハラーシオ「あらぁ?命乞いのつもりかしらぁ?このおにぎりを食べた私にやられるのが怖いのねぇ?ハラショォォォォォォォォォ!!」
ハラーシオ「 み と め ら れ な い わ ァ!!」
ハラーシオ「これを食べてお前を殺す!!!!!」ムシャムシャ
花陽「……」
ハラーシオ「フフフ!!飲み込んでやったわぁ!!これで力が漲って…………!?!?!?!?な、何これ!?体が……苦し………んがァァァァァァァァ!!」
花陽「……だから言ったんですよ」
花陽「『梅干し入りのおにぎりなんか食べちゃダメ』だって」
花陽「敵の情報も調べずに挑むほどポンコツではありません」
ハラーシオ「ンガァァァァァァァァ!!パナヨン、きサまァァああァァア、ハかッタなァァアああああああ!!」
花陽「……ほぼ貴女の自爆です」
つ『昆布おにぎり』
花陽「……解き放て、お米パワー
(アンリミテッド)」
パナヨン「へん……しん……!」
ハラーシオ「んガァあああァァア!!あツい!!カらダがアつイイイイイイイ!!」
パナヨン「……ここでジ・エンドです」
パナヨン「米パンチ!!」
ハラーシオ「ハラァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」
ドガァァアン!!
〜理事長室〜
花陽「……局長、倒してきました」
理事長「理事長と呼んでください。ご苦労様でした。これで人類がポンコツから救われました」
理事長「さて、今夜はハヤシライスのルーがないのでハラーシオの血のように真っ赤なボルシチを作りましょう。そして、デザートに小泉さんを食べます」
理事長「今夜はスクール水着を着て、ローターを入れてきてください。媚薬入りローションをたっぷり用意しておきます」
花陽「わ、わかりました///」
〜第一話完、第二話に続く〜
第二話「イミフ怪人イミワカンナーの巻」
〜理事長室〜
理事長「もしもし……はい、私です」
理事長「……それは本当なの?犠牲は?……わかりました、いつもありがとうございます」
理事長「……犠牲になった職員達には申し訳ないけれど、私は何としてもあの怪人を見つけなければならないの」
理事長「……ええ、引き続き調査を続けてください。それでは」ガチャ
理事長「……あの怪人だけは、『あの子』だけは……小泉さんにも手は出させない…」
理事長「……私が殺してあげないと」
コンコン
理事長「どうぞ」
花陽「局長
理事長「『理事長』」
花陽「……理事長、また怪人ですか?」
理事長「毎度ながら察しがいいわね。今年度、つまり貴女の学年からイミフ怪人イミワカンナーが潜入しました」
理事長「周囲の人間を全てに対して意味不明だと思わせて精神を崩壊させ、自らの下僕としています」
理事長「さっさと倒して呪縛から解放してあげること。最悪下僕は殺しても構いません」
花陽「わかりました!……あの、理事長」
理事長「何かしら?」
花陽「今夜はソース焼きそばが食べたいです!」
理事長「ビーフシチューですね、わかりました。さあ、早く行ってきてください」
花陽「はい!」
眠いので寝ます。
あの子とは誰か?下僕達の実態とは?
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