提督「次世代型艦娘が配備された」 (45)


同じ艦娘が複数体存在する設定、キャラ崩壊注意


提督「成層圏で昼食を」
提督「成層圏で昼食を」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1413/14132/1413284883.html)

ちっさい金剛型一番艦
ちっさい金剛型一番艦 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1408/14084/1408413778.html)

の続きのようなもの


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420368011


――前説


深海棲艦との戦いは終わった

世界中の人々が待ち望んだ日が遂にやってきたのだ

どこもかしこも歓喜に湧き上がりお祭りムードに包まれた


そんな中、大本営は軍備縮小計画を発表した

曰く、先の戦闘に於ける燃料、弾薬、及び各資材の消費甚だし

曰く、各鎮守府に於いては配備する艦娘の数を艦種に依らず十と定め、それ以外は解体し資材とする事

曰く、近海警備に於いては駆逐艦のみを運用するに止め、資材の節約を重んじる事、と


しかしこれが多くの提督の逆鱗に触れた


軍備縮小について、では無い

各資源の重要さは前線についている者ならばその重要さを知らぬ者は居ない

大本営としても、各鎮守府が持つ戦力に恐れを無しての事であろう

それはどの提督も艦娘も理解している事だった

大本営前に集まった面々の代表として、一人の提督が読み上げた物を要約すると以下の通りである

曰く、苦楽を共にし、死線を越えてきた仲間を解体しろとは鬼か

曰く、あんなに可愛い駆逐艦娘達にだけ労働を課せるとは畜生か

曰く、十では全ての駆逐艦娘を配備出来ないではないか

曰く、それでもまだ尚こんな<検閲削除>みたいな条項を通すと言うのであれば覚悟しろ


大日本帝國は今、海軍によるクーデター寸前であった


こうして首元どころか全身ありとあらゆる所に艦砲を突き付けられる形となった大本営

しかし今のままではいずれ資材は枯渇し艦娘達の運用もままならなくなってしまう

大本営も余計な事を言ってしまった手前、後はお前達に任せる、と丸投げ出来なくなってしまった

そうして遂に、従来の艦娘の半分以下の資材で建造可能で、同じく半分以下の燃料で稼働出来る次世代型艦娘が開発された

先行して建造された彼女達は実地試験を兼ね、各鎮守府に一艦ずつ配備される事となった


しかし翌朝事態は急変する

朝のテレビニュースで放送されたのは、多くの提督と艦娘達が大本営前に並ぶ姿であった

次世代型艦娘の開発建造に成功し、提督達からの評判も上々(web調べ)であった事で呑気にしていた大本営もこれにはビビった

思い思いのカッコいいポーズで大本営に主砲を向ける長門型の壁を背に

その代表として一人の提督が読み上げた物を要約すると以下の通りである

曰く、あんなに可愛い次世代型艦娘達に近海警備を任せ、自分達は胡坐をかいているなど我慢ならず

曰く、次世代型艦娘開発建造に於ける情報を開示せぬ事は我々海軍への不信の表れと解釈する

曰く、次世代型艦娘開発に於いて駆逐艦、及び潜水艦が開発されておらぬのはどういう事か


大本営は再び自らの愚行に頭を抱える事となってしまったのである


三つ目に関してはいくら建造しようとしてもペンギンが生まれると後日発表された


こうして、次世代型艦娘達のみが任務にあたると言う最悪の事態は避けられた

各鎮守府に配備された次世代型艦娘は

現行型艦娘のよき妹として、今も活動している


――佐世保の青葉 著『コラム:次世代型艦娘ヲ巡ル顛末』より


――某鎮守府


提督「っつー訳で、この鎮守府にも次世代型艦娘が配備されるという通達が来た」

巻雲「へぇぇ~。楽しみですねっ」

提督「今日の昼頃にはこちらに着任するそうだから、皆にも通達しておいてくれ」

巻雲「は~い!拡散希望、っと……」メルメル

巻雲「あ、司令官様ぁ!テレビテレビ!!」

提督「お、もうそろそろか」pi


『――これより月面開発船、ラビットフットの月面着陸は予定通り行われると言う事です』


提督「おー」

巻雲「おぉ~」


『これからの時間はその模様を生中継でお伝えいたします』

『まずはラビットフットの建造を行っていた宇宙ステーション、コバヤシマルから映像が入ってきております』

『聞こえますかー?』


提督「すげーな。無重力だぞ無重力」

巻雲「むじゅうりょくです……」

提督「巻雲が行ったら大変な事になりそうだな。袖とか」

巻雲「なっ!?大丈夫です!巻雲だってちゃんとやれます!」バタバタ


『はい、艦娘の皆さんの元気なご様子が窺えましたね』

『ではいよいよ、月面開発船のラビットフットからの映像です!』


巻雲「そんな事言ったら五月雨ちゃんの方が危なっかしいじゃないですかぁ!」

提督「ドジっ娘らしいなぁ……同期が嘆いてたわ」


『ぴょーん!ラビットフット艦長のうーちゃんでっす!びしっ☆』

『こら卯月!公の場だからちゃんとしろって何度も言ったじゃないか!』

『皐月、もうカメラ回ってるから』

『うぇぇっ!?やり直しきかないの弥生!?あ、船員の皐月です!!この度は重要な任務にちゅけてこ、噛んだぁ!』

『副艦長の睦月ですー!張り切っていきますよー!』


提督「カオスだ」

巻雲「かおすだ」


『え、えぇと……元気いっぱいですね!』


提督「アナウンサー困ってんじゃねぇか……」

提督「大丈夫なのか、アレ?」

巻雲「か、艦娘ですから!きっと大丈夫ですよぉ!」

提督「しっかし、艦娘が宇宙ねぇ……」

巻雲「あ、司令官様ぁ、ミカン剥いて下さい」

提督「やだ。コタツから手ぇ出したくない」

巻雲「巻雲だってそうですよぉ」

提督「じゃあミカンは我慢だ巻雲」

巻雲「そんなぁ」


『見えますか?今この船の窓からの景色を映しています』

『着陸予定地点はあの辺だっぴょん!』

『卯月?指さしても解りませんわよ?』


提督「こんな時には便利な大淀さん(任務娘)を呼ぼう。ぽちっとな」

大淀「お疲れ様です」(横スライド)

巻雲「お疲れ様ですぅ」

提督「大淀、ミカン剥いて」

巻雲「あ、ずるいですよ司令官様ぁ~!巻雲の分もお願いしますぅ」

大淀「……」ニコッ

大淀「……」(下スライド)

提督「逃げられたか」

巻雲「逃げられちゃいましたぁ」


提督「仕方ない。剥いてやろう」

巻雲「わぁ~い」

提督「半分だけな」

巻雲「いじわるしないでよぉ~」

提督「はいはい、白いの全部取る?」

巻雲「全部取って下さぁい」

提督「よしよし」

早霜「私は、そのままで」

提督「はいよ」

巻雲「あ、早霜おはよぉ~」


早霜「おはようございます、姉さん」

提督「相変わらず神出鬼没だなお前……ほい剥けたぞ」

早霜「ありがとうございます。お礼を」ズイッ

提督「……今自分の分剥いてんだけど」

早霜「そう。この私の礼は受け取れないと……ふふ……ふふふふふ……」

提督「有難く頂戴いたします早霜様」アーン

早霜「それでいいのよ」ポイッ

提督「」パクッ

巻雲「おぉ~、ナイスキャッチです司令官様ぁ」キャッキャッ

提督「お前なぁ、口キャッチさせる奴があるか」モグモグ

早霜「……ここに」モグモグ

提督「……うん、もういいや」


『こちらが月面の映像です』

『弥生ちゃん!もっと盛り上がるような事言わなきゃダメっぴょん!!』


提督「あ、着陸の瞬間見逃した」

巻雲「あぁ~!」

早霜「私は見ていました」


――数刻後


提督「――で、結局ダラダラしたまま昼になっちまったな」

巻雲「お昼ごはんですね♪」

早霜「そういえば、司令官」

提督「ん?」

早霜「次世代型艦娘が、来るそうね」

提督「そうそう。あ、昼食ってから来んのかな?」

巻雲「連絡出来ないんですかぁ?」

提督「一応軍事機密にあたるからな」

提督「まぁ資料で見た通り小っちゃい子だし、付き添い人もいるから大丈夫だろう」

巻雲「大丈夫かなぁ?」

早霜「ちょっと、心配ね」


<コンコン


提督「ん?」

巻雲「誰かなぁ?」スクッ

巻雲「うぅ、寒い~」トテトテ


<ガチャ


巻雲「……あれぇ?司令官様ぁ、誰もいませんよぉ?」

「ここ!ここにいます!」

巻雲「へぇ?」↓

そうりゅう「……」フンス

提督「おや」

早霜「まあ」


そうりゅう「ちっさいそうりゅう型一番艦!そうりゅうです!よろしくおねがいします!」ペコッ

巻雲「よろしくねぇ~ふわぁ、可愛いなぁ~」ナデナデ

巻雲「ほんとにちっさい蒼龍さんだぁ~」キャッキャッ

そうりゅう「んへー……」エヘヘ

提督「ちゃんと自己紹介出来て偉いなぁ……あ、付き添い人はどうしたのかな?」

そうりゅう「つきそいにん?」

提督「えぇと、一緒に来た人とか、いないの?」

そうりゅう「いえ!一人で来ました!」

提督「なんと」

早霜「まあ」

巻雲「一人で来たのぉ!?偉いねぇ~スゴイねぇ~」ナデクリナデクリ

そうりゅう「ん……えへへ……」


提督「こんな小さい娘さん一人で寄越すとか何考えとるんじゃ大本営」ガチャ

早霜「許せません」ガチャ

巻雲「二人とも艤装禁止ぃ~」


――


提督「――は、そういう事でしたか……いえ、いえ、はい、ありがとうございます。では失礼いたします」pi

早霜「なんて、言ってましたか?」

提督「いや、一人で来たのはこの子の意思だそうな」

提督「言い出したら聞かない性格だから大変だろうがガンバレ☆だとさ」

早霜「随分、適当ね……」

由良「すみません、一緒に行こうとしたんですが……」

提督「いやいや。それで、付き添い人の由良で間違いないね?こっちに転属するみたいな事書いてあったけど?」

由良「はっ。長良型軽巡四番艦、由良、着任しました」ビシッ

提督「楽にしてくれて構わんよ。さ、コタツ入ろうコタツ」モゾモゾ

由良「……は、はぁ……?」


巻雲「でもダメだよぉ~そうりゅうちゃん?一人で行くなんてワガママ言っちゃ~」

巻雲「もし迷子になったり知らない人に誘われたりしたら――」

そうりゅう「むっ」

そうりゅう「わたしはそんな事ありません!」プイッ

巻雲「むぅ~」

由良「こ、こらそうりゅう……ごめんなさい、この子ったら……」


提督「おい見ろ早霜。巻雲がお姉ちゃんしようとしてる」

早霜「私達には……見守る事しか出来ませんね……」

巻雲「二人とも見てるだけじゃダメだってばぁ~!!」ブンブン

ひとまずここまで
更新頻度は遅くなりますが、お付き合い頂ければ幸いです


――食堂


提督「――という訳だから、皆仲良くしてやってくれー」

そうりゅう「よ、よろしくおねがいします!」ペコッ

蒼龍「よろしくー……」

巻雲「どうしたんですかぁ蒼龍さぁん?顔色が悪いですよぉ?」

蒼龍「ごめん、空母の皆で昨日遅くまで飲んでたから……」

提督「通りで赤城が昼飯を前にピクリともしない訳だ……」

千歳「ネットで色んな所の次世代型を見てたけど、本物はやっぱり可愛い~♪」キャッキャッ

提督「……さすが我らのバッカス……」

蒼龍「千歳さんは酔うと周りを酔わせる事に集中しますからね……」


由良「あ、あの……」

提督「あぁ、席は適当な所に座ってくれ」

由良「はい。そうりゅう、こっちに――」


蒼龍「ほーらそうりゅうおいでー♪」

加賀「この子は私の隣。それは譲れないわ」

蒼龍「いくら加賀さんでも譲れません」

加賀「あら、そんな事を言っていいのかしら?」

蒼龍「脅しですか?大人気ないですよ?」

巻雲「ふ、二人ともぉ、そうりゅうちゃんが怖がっちゃいますよぉ~」

加賀「いいでしょう。本人に決めて貰いましょう」

蒼龍「そうりゅうちゃんはどっちのお姉ちゃんの隣に座りたいかなー?」


そうりゅう「まきぐもおねえちゃん……」


加賀「……」モグ モグ

蒼龍「……」サク シャキ

由良「……」モニュ モニュ

巻雲「ふえぇ……」

提督(めっちゃ顔曇ってる)


武蔵「こら、ご飯の時にそんな湿気た顔をするんじゃない」

蒼龍「ご、ごめんなさい」

由良「すいません……」

武蔵「湿気た顔をするな、と言ったんだ。新しい仲間を迎える顔では無いぞ?」

加賀「武蔵さん……」

武蔵「しかし新しい仲間、か……戦う事も無いと言うのに」

加賀「もう普通に私服でエプロンして食堂の主ですものね」

蒼龍「料理の腕も相当上がりましたよね」

武蔵「悪いものでは無いが、良いものでは無い……全力を出せる相手がいればいいのだがな……チラッ、チラッ」

提督「武蔵、口に出してチラ見するんじゃない」

加賀「でも、次世代型艦娘とやらの実力を見ておくのもいいと思います」


由良「……」ジーッ

早霜「由良さん」ヌッ

由良「ひゃっ!?な、何かしら?」

早霜「何を、考えていたのかしら」

由良「え?えっと、武蔵さんが全力を出せる相手って言いながら提督さんを見てたから、気になって……」

早霜「……」

由良「……あ、あの?」

早霜「由良さんは、私達艦娘が出来る前の話、ご存知かしら?」

由良「え?あ、提督さん達が深海棲艦と戦ってたのよね?資料で読んだだけだけど……」

早霜「そう。中でも司令官は、大和型の基になった艤装を操れる唯一の人」

由良「えっ」

提督「早霜、余計な事を言うんじゃない」

早霜「ふふ……ふふふ……」


武蔵「そうだ、二人の蒼龍で私と提督を的に演習してみると言うのはどうだ?」

提督「的だぁ?」

武蔵「艦載機の運用能力は空母の要。それを計り知らずして運用するつもりか?」

提督「うーん……そう言われると確かにそうなんだが……」

武蔵「決まりだな。模擬戦とは言え手加減はしないぞ……提督も手を抜くなよ?」

提督「仕方ない……やるか」

加賀「蒼龍、腕は鈍ってない?」

蒼龍「御冗談を。鍛錬は怠っていませんよ」

由良「そうりゅう、大丈夫?」

そうりゅう「負けないんだから!」

巻雲「……」

巻雲「なんでそぉなるのぉー!?」

今日はここまで


――おまけ・飲み会


蒼龍「蒼龍!金剛さんやりまーす!」

赤城「英国生まれか!英国生まれやるんか!」ガッハッハ

蒼龍「デース!テートクゥ、に突撃!ラブハート!!」

赤城「なんか違ぇ!なんか違ぇ!」ガッハッハ

加賀「それマクロスやないか!」ガッハッハ

隼鷹「テートクゥに、突撃ラブハート!!」ガッハッハ

飛鷹「金龍さーん!」

飛龍「呼んだぁ?」

赤城「ええから自分は多聞丸探しときって!」ガッハッハ

飛龍「えぇー?多聞丸ならここにいるよ?ねーたもんま……多聞丸?多聞丸!?」

飛龍「あぁ!窓に!窓に多聞丸がいっぱい!!」キャッキャッ

龍驤「アイツ酒飲まさん方がええな」

千代田「せやな」


←この辺に鳳翔と祥鳳を侍らせた千歳

週末まで更新出来そうにないです。申し訳

誤ってまるゆとゴーヤを連続ロスト…('A`)ウツダシノウ

今日からロストした58に代わり>>1がオリョクルやな


――鎮守府近海


加賀「では、これより模擬戦を開始致します」

加賀「蒼龍は提督を、次世代型艦娘のそうりゅうは武蔵をそれぞれ艦載機で攻撃」

加賀「提督、武蔵のお二人に当てた弾の数と、対空砲火から逃れた艦載機の数を競って頂きます」

加賀「制限時間は十分」

蒼龍「了解!提督、悪く思わないでよね!」

提督「おーう。全弾外したら間宮んトコで奢ってやるぞー」

加賀「蒼龍」

蒼龍「心配いりません!そんなもので私は釣られませんよ提督!」

加賀「代わって」

蒼龍「邪魔しないで下さい」


加賀「大丈夫。鎧袖一触よ」

蒼龍「それそんな万能じゃないですからね?」

加賀「今ならアナタが欲しがっていた艦載機あげるから」

蒼龍「どんだけ必死なんですか!」

加賀「そう……」シュン

そうりゅう「武蔵さん!ぜんりょくでまいります!!」

武蔵「いいぞ!掛かって来い!!」

加賀「コホン……模擬弾は全てペイント弾となっておりますので、両者気兼ねなく撃ちまくって下さい」

加賀「それでは……始めっ!!」

蒼龍「艦載機!発艦始めっ!!」ビュンッ

そうりゅう「いけーっ!!」ビュンッ


清霜「武蔵さーん!頑張ってー!!」ブンブン

摩耶「あんだよー。対空ならアタシも自信あんのにー」ムスー

鳥海「まぁまぁ、今回は武蔵さんの気晴らしの為ですから」クス

摩耶「私は置き物じゃないってブツブツ言ってたもんなぁ……」

摩耶「まーしょーがないか。お、花火が上がり始めたぜ?」

鳥海「相変わらず、すごい弾幕ですね」

由良「わぁ……」ポカーン

鳥海「由良さんは、模擬戦を見るのは初めてですか?」

由良「あ、はい。私は戦後に造られましたので……」

摩耶「へー。じゃあ戦った事無いのか」

由良「はい、恥ずかしながら……」


ロ級「まぁ、戦う事無いのんが一番やね」パリポリ

ホ級「やっぱ平和な方がいいわよね」

ヘ級「ふっ……束の間の平和と言うのも悪くない……」

ロ級「姉さん不吉な事言うならおせんべいあげへんで?」

ヘ級「すまない」

摩耶「……何してんだオマエら」

ロ級「いやぁ、新年の挨拶周りしてたら面白そうな事しとったみたいやし?」

ホ級「ちょーっと寄ってみた訳よ。あ、新年あけましておめでとー」

鳥海「そうでしたか。あけましておめでとうございます」ペコリ

ヘ級「新年、か……また一歩、世界が終焉に近付いただけだと言うのに……」

ロ級「姉さんちょっと黙ってて?」

由良「な、仲が良いんですね……」

摩耶「まーな。色々世話んなってる運送業者だし?」

由良「そうなんですか?」

ロ級「うん。他の子らやら艦娘らと一緒にやっとるんやで」

由良「……知らなかった……」

巻雲「あぁー!ホ級さん達来てるなら言って下さいよぉー!」

ホ級「あら、あけましておめでとー」


祥鳳「あ、鳳翔さん、もう始まってますよ」トコトコ

鳳翔「……巻雲ちゃん?」

ホ級「」ゾクッ

巻雲「っ!!はいっ!?」

鳳翔「提督達は、何をしてるのかしら?」

巻雲「え、えぇっとぉ~」

清霜「武蔵さんと蒼龍さんとそうりゅうちゃんと演習してるの!」

鳳翔「……そう」

鳳翔「……ペイント弾の汚れって、落ちにくいんですよね」

巻雲「はわわわわ……」

由良(何あの眼光)ガクガク

祥鳳「だ、誰がペイント弾の使用を提案したか正直に名乗り出て下さいねー?」

巻雲「かっ、加賀さんですぅ!」

摩耶「加賀だ」

鳥海「加賀さんです」

清霜「加賀さんよ?」


鳳翔「許可した提督も提督です」


蒼龍「あれ?なんか向こう静かになってません?」

提督「まぁこんなもん見てるだけなんてつまらんだろうからな」

武蔵「あっははははは!いいぞ!もっと撃って来い!!」

そうりゅう「むぅー!」

提督「武蔵はどうしたんだ?動いてないぞ?」

蒼龍「避ける必要が無いくらい落としてるって事じゃ……あ、違いますね」

提督「すっごいカラフルになってる……」

蒼龍「うわぁ……」

蒼龍「っていうか提督!話しながら避けないで下さいよ!」

提督「全弾外したら奢ってやるって言っただろ。惨めな気分で奢られるがいい」

蒼龍「性格悪いですよ、っと!第三次攻撃隊!発艦!!」


加賀「残り時間一分よ。精々頑張る事ね」クックック

提督「お、もうそんな時間か」

蒼龍(自分がやらなくてよかったって思ってるな加賀さんめ)


加賀「残り三十秒、二十九、二十八――」ベチャ

加賀「……?」

蒼龍「加賀さん?……きゃっ!?」ベチャ

蒼龍「な、誰よ私に撃った……の……」


鳳翔「そんなに汚れたいなら……」キリキリキリキリ

鳳翔「汚してあげますっ!!」ビュンッ


提督「やべぇ」

摩耶「ワリィ提督、鳳翔さんには逆らえねぇ!」ドンッ

巻雲「も、もぉ~!なんでこぉなるのぉ~」

鳳翔「巻雲ちゃん?」

巻雲「ひぇぁっ」

鳳翔「撃ちなさい」

巻雲「て、敵艦を撃つのが本途ですけどぉっ!!」

巻雲「お許し下さい司令官様ぁ!!」ドンッ

本日はここまで

忘れてた

>>31
オリョクルは(したこともさせたことも)無いです
ウチでだった二人の潜水艦だったのもツライ。疲労時のながら操作ダメ、絶対


――数刻後


提督「いやぁヒドイ目にあった」ハッハッハ

蒼龍「怒らせちゃいましたねー」ハッハッハ

蒼龍「勝負がうやむやになっちゃいましたよ、もう……」

提督「前日の酒も残ってたし、本調子じゃないのにそう悔しがるもんじゃないよ」

蒼龍「言い訳する気はありません」プイッ

提督「相変わらずだなぁ」

提督「ま、久し振りに皆も身体を動かせたし、いいじゃないか」

蒼龍「……最初からそのつもりでしたね?」

提督「あ、そーだ。ちっさい方のそうりゅうは?」

蒼龍「はぁ……巻雲が鎮守府を案内してますよ」


武蔵「よし、今度は雪合戦で勝負するか……してもいいか?」

鳳翔「……まぁ、雪合戦くらいならいいですよ?」クス

武蔵「ありがたい。よし、今のうちにメンツを集めておくか」

そうりゅう「つぎこそ勝ちます!!」フンス

巻雲「あはは~、そうりゅうちゃんは負けず嫌いなんだねぇ~」

早霜「大きい方も、負けず嫌いね」

早霜「ふふ……ふふ、ふふふ……」


『ちっさい蒼龍型一番艦』おしまい

お姉ちゃんしてる駆逐艦が書きたかったんですが自分の腕的に書けそうにないので、誠に勝手ながらここで終わりにしておきます
短くなってしまって申し訳ないです。落ち着いたらまた書くかもしれません

ではまた、機会があれば

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom