男「気付いたら病室にいた…」(3)

さっきまで散らかった部屋のベッドでただ一人……
パソコンの電源も切らずにデカイいびきをかいて寝ていた俺は
気が付いたら見知らぬ病室にいた。

男「何処なんだ…ここは…!?」

驚きが冷め、少し冷静になると急に左手に痛みが走る。

男「うっ!!…いつっ…あぁ…」ハァハァ

左手には深い傷があった。勿論、俺はそんな傷を負った
覚えは全くない。一体ここはどこなんだ??

男「とりあえず鏡だ。鏡を見よう…」

鏡がないか辺りを探した。アホな俺は窓を見ればいいのに
その時は気付かず、ただただ鏡を探し続けていた。
しかし付近にそのような物はなく俺は病室から出る事にした。が。

男「ちっ…談話室か何かにないのか?鏡くらい…」ズッ ストン

男「!?」

なんと……全く立てないのだ。

長い間、ベッドから出ない生活を送ると足の筋肉が
著しく衰えていき全く立てなくなる。もう一度筋肉を
鍛え直すことで若いうちはすぐに、また立てるようにはなる。
幸いにも、この体は若いようではある。この時に
男は、この体が自分の体でないことをやっと悟った。

男「しかしな…誰なんだよコレ…」

窓から外を眺める。その時に映った顔を見て男は驚愕した。

男「まさか……夢なのか?これは…」

男「いや、夢だったらこんなに現実感はないだろうし…」

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