凛「…ねえ、プロデューサー」

モバP「どうした？」

凛「今年もありがとう」

モバP「なんだよ急にあらたまって」

凛「私のキャラじゃないてことはわかってる。でも今くらいは真面目に聞いて」

モバP「…悪い」

凛「プロデューサーがいなかったら、今の私はいないから。本当に感謝してる」

モバP「凛が努力したからさ。俺はその手伝いをしただけだ。ちょっとだけな」

凛「謙遜しないで。私、無愛想かもしれないけど、嘘は言わないよ。絶対」

モバP「俺だって嘘は言ってないさ」

凛「少しは自分を認めてよ。その手伝いがなかったら、今の私はここにいないんだよ？」

モバP「そうだな…」

凛「……」

モバP「…なんか変なかんじになっちゃったな」

凛「…ごめん」

モバP「凛が悪いわけじゃないさ。俺の方こそ、ごめん」

凛「……」

モバP「……」

凛「…あのさ」

モバP「なんだ？」

凛「私、来年も頑張るから。プロデューサーも私のこと、隣で見ててよ」

モバP「ああ、もちろんだ」

凛「ふふっ♪あ、今年だけじゃなく来年も再来年もずっと、ね」

モバP「ああ…なあ凛、そろそろいいか？ちょっと用事があってな」

ｶﾞﾁｬｯ

茄子「おはようございま～す…あっ、ここにいたんですね♪」

凛「……」

凛「ねえ、茄子さんってお正月事務所にくる？」

茄子「お仕事があるから事務所にはいくけど…」

凛「ん、わかった。」

茄子「どうかしたの？」

凛「なんでもない。じゃ、私帰るから」

茄子「う、うん。…？」


‐‐‐‐

‐‐‐‐

1月1日


ｶﾞﾁｬｯ

茄子「おはようございまーす♪」

凛「おはよう」

茄子「あれ？凛ちゃん今日はお休みのはずじゃ…」

凛「仕事はないよ」

茄子「それなら家にいた方が…せっかくのお正月なのに」

凛「べつに私の勝手でしょ。それより茄子さん、ちょっとこっちに来て」

茄子「…？どうかしましたか？」

凛「いいから」ｸﾞｲｯ

茄子「ちょ、ちょっと…！？」

凛「ここならいいかな…」

茄子「もうっ、説明くらいしてくれてもいいじゃないですか」ﾌﾟﾝｽｺ

凛「仕事に行くまで、まだ時間あるんでしょう？」

茄子「ありますけど、そういうことじゃなくて…」

凛「これ…」ｽｯ

茄子「…お花？」

凛「見ればわかるでしょ」

茄子「…今日の凛ちゃん、なんだか怖いです」

凛「…ごめん。で、これ。スノードロップっていうんだけど、1月1日の誕生花なんだ。だから、はい」

茄子「私に？」

凛「うん」

茄子「ふふっ、ありがとう♪これ、誕生日プレゼントってことでいいのかな？」

凛「べつに、そういうわけじゃないけど…」

茄子「そういうことにしておきますね♪」

凛「ほんとにそういうのじゃないから」

茄子「はいはい♪でも、なにもこんなところで渡さなくてもいいのに。それこそ事務所で渡してもらえれば…」

凛「事務所だと誰かに見られるかもしれないし。見つかると面倒なことになるから」

茄子「面倒って、未央ちゃんとか加蓮ちゃんのこと？」

凛「まあ、そんなところかな…」

茄子「これの…」

凛「スノードロップ」

茄子「あぁ、ごめんなさい。スノードロップの花言葉って…」

凛「……」

茄子「…凛ちゃん？」

凛「あぁ、ごめん。スノードロッップの花言葉は、希望とか楽しい知らせとか、恋のまなざしとか。今の茄子さんにピッタリだと思って」

茄子「そんな意味が…ふふっ♪」

凛「まあ、私の気持ちだと思ってさ。うん」

凛「だから、えーっと…」

茄子「おめでとうございます」

凛「え…？」

茄子「もう、今日は1月1日ですよ？何か忘れてると思いませんか？」

凛「あ…」

茄子「あけましておめでとう、凛ちゃん。今年もお互い、いい一年にしていきましょうね？」

凛「…うん。茄子さんも、あけましておめでとう。…こうやって面と向かっていうと、なんか恥ずかしいね」

茄子「ふふっ♪それで、やっぱりこれは誕生日プレゼントですよね？」

凛「ちがうってば！」

茄子「きゃっ♪」


おわり