提督「うちの艦娘たちにお年玉でもあげるとするか」コンマスレ (211)

登場艦娘の安価はなし

摩耶「へぇー、意外だな。お前って、そういうことするタイプだったっけか?」

鳥海「ちょっと、摩耶っ……すみません、司令官さん」

提督「ま、ただの気まぐれだしな。つーことで、鳥海。ほれ、お年玉」

鳥海「えっ、私がいただいても良いのですか?」

提督「ああ、お前にはいつも仕事や出撃で頼りにしっぱなしだからな。遠慮せず黙って受け取れ」

鳥海「っ、ありがとうございます、司令官さん!」

摩耶「よかったな、鳥海」

提督「……さてと、それじゃ他の奴らにも渡しに行くとするか」

摩耶「……えっ?」

提督「ん? どうした、摩耶?」

摩耶「べ、別になんでもねぇよ」

提督「もしかして、お前もお年玉が欲しかったのか?」

摩耶「っ、んなもんいらねぇし! さっさと行けばいいだろ!」

鳥海「もう、摩耶ったら……司令官さん、あの……」

提督「なんてな。わーってるって、鳥海……ほら、摩耶」

摩耶「え、これって……いいのかよ?」

提督「ああ、お前には鳥海と一緒にうちの主力重巡として頑張ってもらってるからな。遠慮せず受け取れ」

摩耶「お、おう、サンキュー提督!」

提督「あ、一応ちゃんと入ってるか、今確認してくれないか?」

鳥海「あ、はい」

摩耶「どれどれ……」


コンマ×100がお年玉金額
00は100で
摩耶>>2
鳥海>>3


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420080876

ほい


摩耶「おっ、5000円札だ! それと、100円玉が3枚」

鳥海「1000と700円、ですね」

提督「ん、ちゃんと入ってたみたいだな」

摩耶「微妙な数の小銭が気になる……けど、それよりも、あたしより鳥海のほうが少ないって、どういうことだよ、提督!」

鳥海「私はいただけるだけで十分嬉しいです。だから、摩耶。司令官さんを睨むのやめて、ね?」

提督「安心しろ、摩耶。少ない分は他のところで埋め合わせをする予定だからな」

摩耶「他のところだぁ? ……本当だろうな?」

提督「ああ、鳥海はもうわかってるだろ?」カチッ

鳥海「っ!? は、はい、んぅ、ありがとうございます、司令官さ、んっ!?」ヴィィィィン

摩耶「? そうなのか? まあ、それならいいけどよ。鳥海はやるときはあたしよりもすげぇんだから、ちゃんと評価してやってくれよな?」

提督「もちろん、わかってるさ……ヤるときはすごいこともな」カチッ

鳥海「……はぁ、はぁ」

摩耶「ん? どうした、鳥海? 顔が真っ赤だぞ?」

鳥海「な、なんでもないわ。ちょっと暖房が効き過ぎてるのかも」

提督「……それじゃ、俺は他の奴らにも渡しに行くことにするわ。二人とも、またあとでな」

摩耶「おう、いってら」

鳥海「……ふぅ。司令官さん、いってらっしゃい」



提督「さてと、せっかく寮にいることだし、他の重巡と航巡のやつらへ先に渡しに行くとするか」

青葉「あれ、司令官? こんなところで何してるんですか?」

提督「お、丁度いいところに来たな、青葉」

青葉「おや、青葉をお探しだったんですか?」

提督「お前というか、摩耶、鳥海以外の重巡航巡を探してたところだ」

青葉「そうなんですか? それでしたら、鈴谷さんと熊野さんはいませんが、第六戦隊のみんなでお鍋をするところだったので、司令官もいらっしゃいますか?」

提督「ああ、それじゃお邪魔させてもらおうか」

青葉「了解です! 一名様、ごあんなーい!」

えぇ…(困惑)


青葉「到着です!」

提督「古鷹と加古の部屋か……邪魔するぞ」


衣笠「あれ、提督じゃん」

加古「あ、ほんとだ。どうしたの?」

提督「ちょっと、お前等に用があってな」

古鷹「ご用ですか? とりあえず、立ち話もなんですし、こちらへお座りください」

提督「いや、すぐ終わるからいい……ほれ、青葉」

青葉「あ、はい……むむ、これはもしや、お年玉というやつですか!?」

提督「ああ、そうだ。これを渡したらすぐ出てくから、このままでいい」

青葉「ありがとうございます、司令官!」

提督「ん、次は衣笠だ。ほれ」

衣笠「あ、ありがとう、提督!」

提督「古鷹」

古鷹「ええと、いただいてよろしいのですか?」

提督「ああ、お前たちもこの間の作戦や普段の輸送艦狩り、遠征で頑張ってもらってるからな。ご褒美だと思って、遠慮せず受け取れ」

古鷹「あ、ありがとうございます、提督!」

提督「ん……それじゃ、俺は他の奴らにも渡しに行かないといけねぇから、またあとでな」

加古「ちょ、ちょっとまったー!」

提督「ん? ……ああ、加古。お前も居たのか」

加古「最初から居たよ!? それより、あたしのお年玉はー!?」

提督「ない」

加古「……えっ? な、なんでぇ!?」

提督「なんでも何も、普段の自分の生活態度を思い出してみろ」

青葉「……なるほど」

衣笠「あー……」

古鷹「加古……」

加古「た、たしかにいつも昼寝とかよくしてるけど、あたしだってこの間の作戦とか結構頑張ったよ!? あたしだってやるときゃやるし!」

提督「でも、普段が……なぁ?」

加古「そ、そんなぁ……」ガックシ

古鷹「加古、今度からはもっとちゃんとしよう? ね?」

加古「うぅ、あたしのお年玉ぁ……」

青葉「これはちょっとガチで落ち込んでますねぇ」

衣笠「ね、ねぇ、提督。流石にこれはちょっとかわいそすぎるんじゃ……」


提督「……なんてな、ちゃんとお前の分も用意してるよ。ほれ、加古」

加古「!? ありがとー提督ーっ! よっしゃー!」

古鷹「もう、加古ったら……ふふ、提督、ありがとうございます」

提督「ああ、気にするな。それと、一応ちゃんと入ってるか、今確認してくれないか?」

古鷹「わかりました」

加古「いっくらっかなー?」

青葉「了解です」

衣笠「どれどれぇ?」


コンマ×100がお年玉金額
00は100で
古鷹>>14
加古>>15
青葉>>16
衣笠>>17

00はどんな扱いなんだ?

1

はい

おらっ


古鷹「1800円、ですね」

加古「おおおっ!? 5000円札が1枚に1000冊が3枚もあるよ!? しかも、500円玉も1枚入ってた!」

青葉「6000と100円ですね! 加古より低いのがちょっと気になりますし、古鷹が少なすぎるのも気になりますね!」

衣笠「3200円……青葉に負けたぁ。でも、私よりも古鷹のほうが低いってどういうこと?」

提督「ん、ちゃんと入ってたみたいだな」

古鷹「はい、ありがとうございます、提督」ー

加古「うんうん、こんなにもらえるなんて思ってなかったから、すごく嬉しいよぉー! ありがとう、提督!」

青葉「青葉もこんなにもらっちゃっていいのかと思うほど入っててびっくりしました。ありがとうございます、司令官! でも、なんで古鷹や衣は少ないんですか?」

衣笠「たしかに、私はともかく古鷹が一番少なくて加古が一番多いのはなんでなの?」

提督「なんだかんだ言って、一番最初にきた重巡が加古だったってこともあって、お前らの中ではコイツが一番練度が高いしな。結構期待してるんだよ、コイツには」グシグシ

加古「え、そ、そうだったの? って、頭ぐしゃぐしゃしないでぇー!」

衣笠「じゃあ、その分頑張らないといけないね!」

提督「ああ、今年はビシビシ働いてもらう予定だ」

加古「うぇえぇぇ……それで、あたしが言うのもなんだけど、古鷹が一番低いのはなんで? この間、改二なったしもっと多くてもいいんじゃないの?」

提督「その分古鷹には別のところで埋め合わせする予定だから問題ない……な、古鷹?」シリモミ

古鷹「んっ……はぃ……」

加古「別のところ?」

衣笠「それってなぁに?」

提督「それは、あとで古鷹から聞いてくれ」

古鷹「えぇっ!?」


青葉「? それじゃあ、衣笠も少な目なのは古鷹と同じように別の何かがあるんですか?」

提督「いや、ないぞ」

加古「じゃあ、なんで少ないんだ?」

提督「それは本人がよくわかってるはずだ」

衣笠「? ……ああっ!? も、もしかして……」

提督「零観、プラモ……あとはわかるな?」

衣笠「うっ、そのことならちゃんと謝ったじゃん……」

提督「ああ、だが、まだ俺の気が済んでないんでな。お前には改二艦としてよく働いてもらってるし、頼りにもしている。だが、それはそれ、これはこれなんだ」

古鷹「……ええと、衣笠が提督に何かしたということでしょうか?」

衣笠「……うん、まあ、その……この前、提督のプラモデルを一つ、壊しちゃったのよね」

加古「あぁ、提督ってたまになんか作ってるよね」

青葉「そういえば、司令官はそれが趣味でしたね」

提督「そうだ。コイツは俺の大事な零式水上観測機プラモを不注意で破壊したんだ……くっ」

衣笠「だ、だから、ほんとにごめんって!」

青葉「……もしかして、最近衣笠に零観を積まなくなったのって……まさか」

提督「ああ、零観を壊すようなやつに零観を積ませるわけにはいかないからな」

加古「こ、子供だ……」

衣笠「私もここまで根に持つなんて思わなかったわ……」

古鷹「あ、あはは……」

青葉「プラモの恨みは怖いと言うことですね。覚えておきます」

提督「そういうことだ。それじゃ、俺は他の奴らにも渡しに行くから、またあとでな」

古鷹「はい……う、埋め合わせのほうも、期待してますね」

加古「あいよー、いってらー」

青葉「さて、それじゃあ、古鷹。埋め合わせについて詳しく!」

衣笠「はーい、またね」

陸軍としては海軍に「埋め合わせ」の詳細の提示を求める


提督「さてと、あとは鈴谷と熊野か……ん? あれは……」


鈴谷「あー、やっとついた……もう、マジ疲れたんだけどー……」

熊野「そうですわね、まさか『フクブクロ』というのを買うのにここまで苦労するとは思いませんでしたわ……ふぅ」

鈴谷「だから、言ったじゃん。かなり混むだろうから疲れるだろうって……やっぱり、部屋でテレビ見てた方がよかったよ」

熊野「でも、鈴谷が付き合ってくれたおかげで、こんなにも『フクブクロ』を買うことができましたわ!」

鈴谷「はいはい、よかったねー……ま、中身までよいとは限らないんだけど……って、あれ? 提督じゃん!」

提督「よう」

熊野「あら、本当。こんなところで何をしてらっしゃるの?」

提督「丁度、お前たちを探してたんだよ」

鈴谷「鈴谷たちをー?」

提督「ああ、とりあえず、この大量の袋はお前たちの部屋にもってけばいいんだな?」グイッ

鈴谷「わっ! ……あ、ありがと」

熊野「ふふ、ちゃんとわかってらっしゃるようね。それでは、わたくしたちの部屋まで頼みますわ」

提督「あいよ」



提督「このあたりに置けばいいか?」

鈴谷「うん、いいよー。あざーっす!」

熊野「ご苦労様。それで、わたくしたちを探してらしたようですけれど、わたくしたちに何かご用?」

提督「ああ、これを渡そうと思ってな。ほれ、鈴谷」

鈴谷「んー? ……おっ! お年玉じゃん! 提督、あざっす!」

熊野「へぇ、これがお年玉というのね? よろしくてよ」

提督「あ、一応ちゃんと入ってるか、今確認してくれないか?」

鈴谷「ほーい!」

熊野「わかりましたわ」


コンマ×100がお年玉金額
00は100で
鈴谷>>30
熊野>>31

オラッ!低コンマ出せ!

はい

好みがわかりやすいんだよなぁ…


鈴谷「うわっ、なんかいっぱい入ってる! ひー、ふー、みー……9200円! こんなにもらえるなんて、鈴谷、すごく嬉しいんですけどー♪」

熊野「1000と500円でしたわ」

提督「ん、ちゃんと入ってたみたいだな」

鈴谷「うん、めっちゃ入ってた! マジであざーっす! ……でも、熊野のほうはちょっと少なすぎじゃない?」

熊野「あら、そうなの? てっきりお年玉というのは、お賽銭用のお金貰えるものなのかと思いましたわ」

提督「いや、ちゃんとあってる。二人ともうちでたった二人だけの航巡だから、いろいろと苦労させているしな。これは褒美と思って受け取ってくれ。熊野に関しては少ない分、別のところで埋め合わせする予定だから問題ない」

鈴谷「なんか照れるね……ってか、鈴谷的には熊野の『別のところで埋め合わせ』ってのがなんなのかすごく気になるんですけどー」

熊野「ええ、わたくしも気になりますわ」

提督「気になるも何も、熊野なら……わかってるだろ?」サスサス

熊野「あっ……ふぅん、そういうこと。ええ、思い出しましたわ」

鈴谷「えー、なになにー?」

熊野「ふふ……ひ・み・つ・ですわ♪」

提督「ああ、秘密だな」

鈴谷「なにそれ、なんだかすごくあやしいんですけど……」

提督「なに、お前もじきにわかるさ」

熊野「あら、鈴谷にもアレを? 提督は欲張りですのね……ふふっ」

提督「それが男ってもんだ。それじゃ、俺は他の奴らにも渡しに行くから、またあとでな」

鈴谷「むぅ、こうなったら熊野を尋問してでも聞いてやるぅ! さあ、大人しく白状するんだ熊野ぉ! こちょこちょこちょー!」

熊野「ちょ、鈴谷!? や、やめっ、あひゃ、ふひゅっ、あははははっ!?」


提督「さてと、重巡の奴らには全員渡し終わったし、次は軽巡の奴らのとこに行くとするか」



[重巡航巡寮∩] ……♂ [∩軽巡雷巡寮]



提督「まずは誰のとこから行くか……ん? あれは……」


大淀「……それで、霞ちゃんったら寝ている提督に向かってなんて言ったと思います?」

夕張「えっ、なんて言ったんですか?」

大淀「『ったく、だらしないわね、このクズ司令官は
……あたしが居なきゃ、ほんとに何もできないんだから』って微笑みながら言って、ブランケットを提督にかけてたんですよ」

夕張「うわー、かわいいー! 私も見たかったです!」

大淀「でしょう? しかも、私が見てることに気が付いた途端、『あ、あら、大淀。お疲れ様』って、平然を装ってるつもりだったのでしょうけど、声を震わせながら、顔を真っ赤にして早足で出て行っちゃったんですよ」

夕張「提督にデレてるところを見られてすごく恥ずかしかったんでしょうねぇ……かわいいなぁ」

大淀「霞ちゃんは口が悪いように思われやすいけど、結構かわいいところが多いんですよ」

夕張「ギャップ萌えですね、わかります。その点、五月雨ちゃんは逆に天然なところがかわいいんですよね。この間なんか、何もないところで転んで提督に……って、提督?」

提督「よう」

大淀「あ、お疲れ様です、提督」

夕張「提督が寮まで来るなんて珍しいですね。どうしたんですか?」

提督「ああ、お前たち軽巡全員にちょっと用があってな」

大淀「私たちにご用、ですか?」

夕張「なんでしょう?」

提督「用と言ってもこれを渡しにきただけだ。ほれ、大淀」

大淀「はい……これはお年玉、ですか?」

提督「夕張も」

夕張「あ、ありがとうございます。でも、お年玉なんて貰っちゃっていいんですか?」

提督「ああ、いつも頑張ってるお前たちへの褒美みたいなものだからな」

大淀「……そういうことでしたら、ありがたく頂戴いたしますね」

夕張「提督、ありがとうございます!」


コンマ×100がお年玉金額
00は100で
夕張>>49
大淀>>50

>>48
抜けてた


提督「あ、一応ちゃんと入ってるか、今確認してくれないか?」

夕張「あ、はい」

大淀「確認しますね」


夕張「4000と400円ですね」

大淀「6900円、です」

提督「ん、ちゃんと入ってたみたいだな」

夕張「思ったよりも入ってて嬉しいです。本当にいただいていいんですか?」

大淀「あの、提督。なぜ私のほうが夕張さんより多いのでしょうか……」

提督「ああ、二人とも軽巡の中でもちょっと特殊で、他の軽巡とは違った使い方をさせてもらってるからな。夕張には装備のチェックとかもしてもらってるし、大淀には任務の確認とかしてもらってる。だから、さっき言ったとおり褒美だと思って受け取ってくれ。大淀のほうが多いのは着任時からの付き合いだから、少し多めにいれさせてもらったがな」

夕張「なるほど、私たちの仕事ぶりを評価しての金額なんですね、ありがたいです! ……ふふ、これでまたアニメのレンタルを……」

大淀「はい、私も嬉しいです。提督、ありがとうございます!」

提督「礼はいらん。それじゃ、俺は他の奴らにも渡しに行くから、またあとでな」

夕張「あ、何か用があったら言ってくださいね!」

大淀「ええ、私たちはしばらくこの談話室にいると思いますので」



提督「さてと、次は……」

木曾「ん? こんなところで何をやっているんだ、お前は」

提督「木曾か」

木曾「ああ、お前がここにいるなんて珍しいな。どうした?」

提督「お前たち軽巡に少し用があっ手な。お前こそダンボールを2箱も抱えてどうした?」

木曾「これか? 姉貴たちにみかんを買ってこいと頼まれたんだ。たくさん買ってこいってな」

提督「お前も大変だな……よっこいせ」

木曾「あっ……別にこのくらいおれ一人で持てるぞ? わざわざお前の手を煩わす必要はない」

提督「気にするな。それより、部屋まで運ぶんだろ? さっさと案内してくれ」

木曾「仕方ねぇ、せめて片方くらいは……うぁっ!?」

提督「いいからさっさと案内しろ。ほら、もういっぺんケツを蹴られたくなかったら、はよ」

木曾「ふっ、まったくお前ってやつは……わかった。こっちだ、ついてきてくれ」

提督「あいよ」


提督「邪魔するぞ」

球磨「ん? あれ、提督だクマ」

多摩「ホントだにゃ」

提督「ほらよ、お前ら。お待ちかねのみかんだぞ。ほれ、ほれ」

球磨「ぐまあ゛っ!?」
多摩「にゃあ゛っ!?」

提督「ふぅ、疲れた」

球磨「い、いきなり何をするクマ!? 潰れるかと思ったクマー!」

多摩「そうにゃ! なんてことするにゃ!」

提督「みかん、欲しかったんだろ? だから、すぐ側に置いてやったんじゃないか」

球磨「側というよりお腹の上だったクマ!」

多摩「多摩は背中だったにゃ!」

木曾「ははっ。まあまあ、球磨も多摩も落ち着けって」

球磨「そもそも、木曾に頼んだのになんで提督が持ってきたんだクマ!」

木曾「もどる途中でたまたま会ってな。それで、かわりにここまで持ってくれたんだよ。そういえばお前、俺たちに何か用があるんじゃなかったか?」

提督「ああ、そうだ。お前たちに渡す物があってな」

多摩「多摩たちに渡すもの? いったなんにゃ?」

提督「これだよ。まずは球磨、ほれ」

球磨「ん、何だクマ? あ、これはお年玉じゃないかクマ!」

提督「ほれ、多摩も」

多摩「お年玉なら貰うにゃ」

提督「木曾」

木曾「いいのかい? 俺まで貰っても」

提督「ああ、いつも頑張ってる褒美みたいなもんだからな。それと、一応ちゃんと入ってるか、今確認してくれないか?」

球磨「お年玉とは提督も気が利くクマ! いったいいくら入ってるんだクマー?」

多摩「お年玉……落とし多摩……いや、なんでもないにゃ」

木曾「わざわざ悪いな。今確認する」


コンマ×100がお年玉金額
00は100で
球磨>>58
多摩>>59
木曾>>60

クマー

キソー


球磨「は、800円しか入ってなかったクマ!?」

多摩「多摩は7100円だったにゃ」

木曾「俺は2500円だな」

提督「ん、ちゃんと入ってたみたいだな」

球磨「ちょっと待つクマ! この球磨が800円で、多摩が7100円も貰えるなんて、絶対おかしいクマ! 渡す袋間違えてないクマ!?」

多摩「ちゃんと袋に名前が書いてあるから、間違いないにゃ。ただ、球磨より多摩のほうが優秀だっただけ、にゃ」ドヤァ

提督「多摩の言うとおり間違えてはいないぞ。ただ、少ない分は、別のところで埋め合わせする予定だから案内しろ。ちゃんと球磨がうちの軽巡の中でも優秀なのはよくわかってるからな」

球磨「ホントだクマ? ホントにわかってるクマ?」

提督「ああ、本当にわかってるさ。だから、足りない分は別のところで……たっぷりと埋め合わせする予定だ」カチッ

球磨「んあっ!? そ、そういうことかクマ……それなら、いぃクマ……はぁ……」ブブブブ

多摩「?」

木曾「……ああ、そういうことか」

提督「もちろん、木曾にも少ない分、埋め合わせはちゃんとしよう。お前はうちにいる唯一の雷巡だからな。いつも出撃させっぱなしで苦労させてる分、別のところでたっぷりと……な?」ヌプ……クチュ……

木曾「っ、ああ、そうだな。お前と俺の、んっ、仲だからな」

多摩「? 二人ともどうしたにゃ? 球磨も木曾も顔が真っ赤だにゃ」

球磨「な、なんでもないクマ」

木曾「俺も、なんでもない」

提督「さて、木曾も突っ立ってないで二人のようにコタツへ入ったらどうだ?」

木曾「あ、ああ、そう、だな……お前は入らないのか」

提督「今は遠慮しとく。俺は他の奴らにも渡しに行かないといけねぇからな。球磨も多摩もみかんを食い過ぎないようにしろよー。そんじゃ、またあとでな」

球磨「もぐもぐ、クマ?」

多摩「もぐもぐ、にゃ?」

木曾「いや、言われた側から食うなよ……」


提督「さてと、次は……ん?」


鬼怒「ふぅ、いいお湯だったねぇ。やっぱり訓練のあとのお風呂は最高だね!」

由良「うん、さっぱりするよね」

阿武隈「それは同意するけど、せっかくのお正月なのに朝から訓練ってどうかと思う……はぁ」

鬼怒「訓練は毎日続けてこそ意味があるんだよ、阿武隈! 継続は力なり、ってね!」

阿武隈「そりゃそうだけど、今日くらいはゆっくりさせてよぉ……ふぁ」

由良「でも、なんだかんだ言って私たちに付き合う阿武隈は優しいよね。買い物に行った姉さんたちについてくこともできたのに」

阿武隈「べ、別にそういうんじゃ……それに、お姉ちゃんたちが買い行くって言ってたものってあれだったし、あたし一人でテレビを見てるってのも、なんかやだし……」

鬼怒「阿武隈は意外と寂しがりやだもんねぇ。おーよしよしっ!」

由良「うん、こういうとこが末っ子って感じかわいいよね」

阿武隈「ひぇっ!? ちょ、ちょっと、二人とも頭撫でるのやめてよっ。前髪が崩れちゃうってば! ……って、提督?」

鬼怒「ん? あ、提督ぅ! こんなところでどうしたの?」

提督「よう、お前ら。なんだか楽しそうだな」

阿武隈「あたしはぜんぜん楽しくないですよぅ……あー、もう髪がぐちゃぐちゃじゃない」

由良「ふふ、ごめんね。それで、提督さんはなぜここに?」

提督「ああ、お前たちに少し用があってな」

鬼怒「そうなの? 用って何の用?」

提督「これを渡しに来たんだよ。ほれ、由良」

由良「えっ……これって、お年玉?」

提督「ああ、そうだ。ほれ、鬼怒」

鬼怒「え、マジでお年玉? やったー!」

提督「ほれ、阿武隈も」

阿武隈「え、あたしももらっちゃっていいんですか?」

提督「ああ、いつもお前らには対潜哨戒や遠征で頑張ってもらってるからな。その褒美みたいなもんだ」

由良「そう……ありがとう、提督さん」

鬼怒「これも訓練の賜物ってことだね!」

阿武隈「そうなの? 提督、ありがとう!」

提督「あ、一応ちゃんと入ってるか、今確認してくれないか?」

由良「わかった。ちょっと待ってね……」

鬼怒「りょうかい! どれどれぇ……」

阿武隈「ええと……」


コンマ×100がお年玉金額
00は100で
由良 >>90
鬼怒 >>91
阿武隈>>92

キヌー

iii


由良「1800円ですね」

鬼怒「さ、300円……」

阿武隈「あたしは3000円入ってました」

提督「ん、ちゃんと入ってたみたいだな」

鬼怒「ちょ、ちょっと提督ー! いくらなんでも300円は少なすぎるんじゃないかなぁ!?」

阿武隈「た、たしかに300円じゃあたしの1/10しかないよね」

提督「案内しろ、少ない分は別のところで埋め合わせする予定だ」

由良「埋め合わせ?」

鬼怒「え、なになに?」

提督「お前の訓練にとことん付き合ってやる。どうだ、嬉しいだろ?」

阿武隈「訓練に付き合うのがご褒美って、ご褒美にならないんじゃ……」

鬼怒「たしかに提督が訓練に付き合ってくれるのは嬉しいけどさぁ……」

提督「言っておくが、訓練と言っても……お前が大好きなほうの『訓練』だぞ?」サスサス

鬼怒「ひぅっ!? っ、く、訓練って、そっちのほうかぁ、はぁ、それなら、ん、納得だねっ!」

由良「……あっ、そういうことね」

提督「な、大好きだろ?」

鬼怒「大好きというか大好きにさせられたというか、とにかくそれなら大歓迎だよ!」

阿武隈「えぇ……どんな訓練か知らないけど、いくら訓練好きだからって、それで埋め合わせになるの?」

鬼怒「むしろ、お年玉はいらないからそっちをいっぱいして欲しいくらいだね!」

提督「それと、由良に関しても少ない分はちゃんと埋め合わせをする予定だから……安心してくれ」ヌプッ、クチュクチュ

由良「っ、由良も、ん、してもらって、いいの?」

提督「ああ、お前とは軽巡の中でも一番付き合いが長いしな。遠慮するな」

由良「うん、じゃあ、たくさんお願いね、ねっ?」


提督「それで、阿武隈に関しても、もっとあげるべきだとは思ったんだが……阿武隈には『あんなこと』をされてしまったからなぁ」

鬼怒「あんなこと? 阿武隈、提督に何かしたの?」

阿武隈「……えっ、も、もしかして、あの時のことですか?」

提督「紫雲、プラモ……あとはわかるな?」

阿武隈「ひぇ……あのことはもう何度も謝ったじゃないですかぁ……」

提督「ああ、一応心の整理はついてるんだが、念のためもう一度反省してもらいたくてな。すまんが2000円ほど減らさせて貰った」

阿武隈「に、2000円も……も、もう絶対にあんなことはしません!」

由良「いったい何をしたの?」

阿武隈「……提督が飾ってる水偵のプラモデルについてるプロペラを、間違って壊しちゃったの」

鬼怒「え、そんなことで?」

提督「……男には譲れないものがあるんだ」

由良「提督さんって、変なところで頑固だよね」

提督「とにかくこれでもう用は済んだ。他の奴らにも渡さないといけねぇから俺はもう行くな」

阿武隈「はぃ……」

提督「あ、その前にちょっと聞きたいんだが、お前らの上三人と、阿賀野たちがどこにいるか知らないか?」

由良「姉さんたちなら買い物に出かけてますよ」

鬼怒「でも、そろそろ帰ってくる頃じゃないかな?」

阿武隈「えっと、阿賀野ちゃんたちならさっきあたしたちと入れ替わりでお風呂に行きました」

提督「そうか、助かる。それじゃ、またあとでな」

由良「はい、またあとで」

鬼怒「テートクとの訓練楽しみだなぁ!」

阿武隈「……今度からは絶対あのあたりには近づかないようにしなきゃ」


提督「さてと、それじゃ先に阿賀野たちのところへ行くとするか」

阿賀野「あーっ! 能代ってばまたおっぱい大きくなってない?」モミッ

能代「きゃっ!? ちょっと、阿賀野姉! 胸揉むのやめてってば! ブラが痛んじゃうから!」

矢矧「……それって直接ならいいってことなのかしら?」

酒匂「わぁ、二人ともなんだか楽しそう! 酒匂もまぜてー!」

能代「わっ、さ、酒匂まで!?」

阿賀野「あれぇ? 能代ったら、お腹のほうにもお肉が増えてない?」プニプニ

能代「なっ!? 阿賀野姉には言われたくないです!」

矢矧「でも、ホント能代はどこ触っても柔らかくて気持ちいいわね。ほら、二の腕もこんなに」プニプニ

酒匂「足も柔らかくてすべすべだぁ!」スリスリ

能代「ひゃんっ!? 3人とも離れ、わひゃあ!? い、いますぐやめて、ははっ、ホントにくすぐったいんだってば! あふん! 
も、もう、いい加減に……!」

ガラッ!

提督「よう」

能代「へ……? きゃあっ、提督!? 何でここに!? っていうかここは軽巡用のお風呂ですよ!? 早くでてください!」

提督「……なんだ、まだ着替え中だったか」

阿賀野「あ、提督さんだぁ。もしかして、阿賀野たちを覗きに来たの?」

提督「いや、お前たちに用があったから来ただけだ」

矢矧「だからって、どうどうと脱衣場に入ってくるのはどかと思うわ……とりあえず、用があるなら、着替えるから外で待っててくれないかしら?」

提督「いや、すぐに終わるから我慢してくれ」

酒匂「わーい、司令だぁ♪ しれぇ♪ しれぇ♪」トトトッ、ギュウゥ

提督「おい、酒匂。下着姿で男に抱きついていいのは、ベッドの上か男を誘惑するときだけって言っただろ?」

酒匂「えー、そうだったっけ?」キョトン

能代「って、提督!? 酒匂に変なこと教えないでくださいっ! それと、お願いですから一旦外に出て、私たちが着替えるまでお待ちください」

提督「それにしても、こうして見ると下着姿は下着姿でいいもんだな」

能代「あ、あの、提督? 無視しないでください……」

提督「それで、用ってのはお前たちにこれを渡しに来ただけだ。ほれ、阿賀野」

阿賀野「なあに、これ? ……あっ! お年玉だぁ!」

提督「ほれ、能代も」

能代「えっ、あ、ありがとうございます!」

提督「ほれ、矢矧」

矢矧「ありがとう、と素直に喜びたいところだけど、これって今渡さないといけないものなのかしら?」

提督「ああ、まだ長良たちや、駆逐、潜水艦の奴らにも渡さないといけねぇから、さっさと渡して次に行きたくてな。ほれ、酒匂」

酒匂「やったぁ、お年玉だぁ♪ 司令、ありがとー♪」ギュウウウ

提督「おい、さっき言ったことをもう忘れたのか? あ、それと、ちゃんと入ってるか今確認してくれないか?」

阿賀野「はーい! いくらかなー、いくらかなー?」

能代「わ、わかりました……ってあれ?」

矢矧「……はぁ、わかったわ」

酒匂「ええと、ちょっとまってね……」


コンマ×100がお年玉金額 00は100で
阿賀野>>105
能代 >>106
矢矧 >>107
酒匂 >>108

アガー

ぴゃあ

1

びゃあ!


阿賀野「5000円札と1000円札で6000円! わーい!」

能代「わ、私は7700円でした……あの、こんなにいただいてよろしいのでしょうか?」

矢矧「私は8500円ね。能代の言うとおり本当にもらってもいいのかしら?」

酒匂「ぴゃあ! 7900円も入ってたよ、司令!」

提督「ん、ちゃんと入ってたみたいだな」

阿賀野「あ、あれ? 阿賀野が一番少ない?」

能代「それでも阿賀野姉には十分多いでしょ。それよりも提督。本当にこんなにいただいてよろしいのですか?」

提督「ああ、お前たちには最新鋭軽巡として前線でよく働いてもらってるからな。それはその褒美だと思って、遠慮せず受けとってくれ」

矢矧「ふふっ、そういうことならありがたくいただくわ」

酒匂「司令、ありがとう!」

能代「はい、感謝です!」

阿賀野「うんうん、ありがとう、提督さん。でも、4人の中で阿賀野が一番少ないのはなんで?」

提督「なんでもなにも、矢矧はお前たちの中で一番強く、酒匂はかわいい、能代はお前の世話係として優秀、お前はぽんこつだが優秀……つまり、そういうことだ」

矢矧「うふっ、なるほどね。悪くないわ」

酒匂「ぴゃん♪ 司令にかわいいって言われちゃったよう……ぴゃああ♪」

能代「あの、何度も言ってますが、私は阿賀野姉の世話係じゃ……」

阿賀野「あ、阿賀野、ぽんこつじゃないもん!」

提督「とにかく渡すもんは渡した。それじゃ、俺は他の奴らにも渡しに行くから、またあとでな」

阿賀野「もう、阿賀野はぽんこつなんかじゃないんだからねー!?」

能代「もう阿賀野姉ったら……あれ、何か忘れてるような……」

矢矧「……結局、うまく言いくるめられたわね」

酒匂「司令からもらったお年玉。何に使おうかなぁ?」


提督「さてと、あとは長良たちだが……ん?」


長良「まさか、名取の胸がまた大きくなってたなんてねぇ……」

五十鈴「それに、私たちと違ってずいぶんと高いものを買ってたわよね。しかも、かわいくてお洒落なのを……ふふ、いったい誰に見せるつもりなのかしら?」

名取「えっ!? べ、別にこれは提督さんに見て貰うためとか、そういう意味で買ったんじゃなくて、あの……ええと……!」

五十鈴「あら、私は提督にとは一言も言ってないんだけど?」

長良「ずいぶんと熱心に選んでたけど、そういうことかぁ」

名取「ち、ちがっ! だから、これは……って、あ、あれ!? て、提督!?」

提督「よう」

長良「あ、司令官っ! お疲れ様!」

五十鈴「あなたがここにくるなんて珍しいわね。何か用でもあったの?」

提督「ああ、ちょっとお前たち軽巡全員に用がな。ま、他の奴らにはもう渡したから、お前たちで最後だ。ほれ、長良」

長良「これって……やったー! お年玉だぁ!」

提督「ほれ、五十鈴も」

五十鈴「あら、お年玉? いいの?」

提督「名取」

名取「えっ、い、いいんですか?」

提督「ああ、お前たちにはそれぞれ適材適所で頑張ってもらってるからな。その褒美だと思って、遠慮せず受けとってくれ」

長良「うんっ! ありがとう、司令官!」

五十鈴「ふふっ、そういうことなら、ありがたくいただくわ」

名取「あ、ありがとうございます、提督さん」

提督「あ、一応ちゃんと入ってるか今確認してくれないか?」

長良「うん、わかった!」

五十鈴「どれどれ?」

名取「は、はい、確認しますね」


コンマ×100がお年玉金額
00は100で
長良 >>120
五十鈴>>121
名取 >>122

てい

やー


長良「わぁ! 6300円も入ってたよ!」

五十鈴「えっ!? 私は3700円だったわ」

名取「わ、私は7300円でした」

提督「ん、ちゃんと入ってたみたいだな」

長良「こんなにもらえるなんて……司令官、ありがとう!」

五十鈴「私からもお礼を言わせてもらうわ。ありがとう……でも、なんで私だけ二人よりも少ないのかしら……」

名取「あ、あの、こんなにいただいて本当にいいんですか?」

提督「ああ、さっき言ったとおり、これはお前たちへの褒美も兼ねている。長良や名取は軽巡の主力メンバーとして頑張ってもらってるし、五十鈴も対空、対潜のスペシャリストとして働いてもらってるからな。だから、遠慮せず受けとってくれ」

長良「あれ? それならなんで五十鈴だけ長良や名取よりも少ないんですか?」

名取「あ、たしかに……」

五十鈴「……私も別に文句を言うつもりはないのだけど、あなたさえよかったら、私だけ少ない理由を教えてくれないかしら?」

提督「理由? そんなの決まってるだろ……まさか、忘れたのか?」

五十鈴「えっ? ……ええ、特に何かした覚えは……あっ!?」

提督「二式水戦、プラモ……あとはわかるな?」

五十鈴「やっぱり! まさか、あなたがあのオモチャのことを、まだ根に持ってるなんて思わなかったわ」

長良「おもちゃ? 五十鈴は司令官に何したの?」

名取「も、もしかして、おもちゃって提督さんが飾ってるアレのこと?」

五十鈴「……そうよ。この間、その中の一つを壊しちゃったのよ。でも、私はちゃんとそのことは謝ったわよね?」

提督「ああ……だが、お前は言ってはならないことを言った。『たかが、オモチャで』とな!」

五十鈴「た、たしかにいったけど、だって本当のことじゃない!」

提督「……ふっ、やはり反省してなかったか。だから、俺はお前に反省してもらうよう、お年玉は半分ほど減らしたんだ。お前の能力は認めているが、これだけは譲れん」

五十鈴「……はぁ、まあ、いいわ。もらえるだけありがたいし、私も悪かったわけだしね」

長良「おおー、大人の対応だね」

提督「とにかくこれで用は済んだ。あとは駆逐艦や潜水艦の奴らにも渡しに行かないといけぇから、もう行くわ。それじゃ、またあとでな」

長良「司令官、ほんとにお年玉ありがとうね!」

五十鈴「ええ、提督、ありがとう…………ふぅ、子供の相手はホント疲れるわ」

名取「ふぇっ!? い、五十鈴ちゃん!?」


提督「さてと、軽巡の奴らには全員渡し終わったし、次は駆逐艦の奴らのとこに行くとするか」



[軽巡雷巡寮∩] ……♂ [∩駆逐艦寮]



提督「まずは誰のとこから行くか……ん? あれは……」


長波「一人でどうしたんだ、島風? 天津風たちと喧嘩でもしたのか?」

島風「べ、別に喧嘩なんかしてないよ」

長波「そうか、それならいいが……島風、今暇か?」

島風「……暇かも」

長波「だったら、あたしと遊ばないか?」

島風「えっ!? ……いいの?」

長波「ああ、さっきたまたまコイツを見つけたんだが、相手がいなくてな。あたしとしても島風が相手になってくれると助かる」

島風「? 何それ?」

長波「なんだ島風、知らないのか? 羽子板だよ羽子板。コレとこの羽を使って、『羽根突き』っていう遊びをするのが正月の定番なんだぞ?」

島風「それって、面白いの?」

長波「ああ、日本版バドミントンみたいなものだから、足の速いお前にはオススメだと思うぞ。それに、打ち損なった相手には罰として、この墨と筆をつかって相手の顔に落書きしてもいいんだぜ?」

島風「何それ、楽しそう! やるやる!」

長波「よぉし、それじゃあさっそく外に出て……ん?」

提督「よう」

長波「なんだ、提督か。こんなところにいるなんて珍しいな」

島風「え、提督? 何してるんですか?」

提督「ちょっとお前たち駆逐艦に用があってな」

島風「用? 私たちは今からハネツキをしにいかないといけないから、あとでいいですか?」

提督「いや、そんなに時間はかからんから、ちょっと待て。俺はただコイツを渡しに来ただけだからな。ほれ、島風」

島風「? 何ですか、これ? ……あっ、お年玉!?」

提督「そうだ。ほれ、長波も」

長波「おお、お年玉か。わざわざ悪いな」

提督「これも正月の定番だしな。それと、一応ちゃんと入ってるか今確認してくれないか?」

島風「はーい!」

長波「どれどれ……」


コンマ×100がお年玉金額
00は100で
島風 >>140
長波 >>141


島風「……100円玉一個だけ?」

長波「ん? あたしのほうは6900円も入ってたんだが……」

提督「ん、ちゃんと入ってたみたいだな」

島風「ちょっと、提督! 長波ちゃんにはたくさんあげてるのに、私には100円だけってどういうことですか!?」

長波「ああ、いくらなんでも100円は少なすぎるだろ……」

提督「それに関しては、少ない分ちゃんと別のところで埋め合わせをする予定だから、安心してくれ」

島風「埋め合わせ? 埋め合わせって何ですか?」

提督「それはもちろん、お前の大好きな……『特別補給』のことだ」シリモミッ

島風「おぅ!?」

長波「特別補給? なんだそれは?」

提督「島風には駆逐艦の中でも主力中の主力として、うちの主力部隊と共によく最前線で戦ってもらってるだろ? だから、その褒美として普段から島風には『特別な補給』をさせてるんだよ」モミモミ

島風「あっ、ん……ふぅ……」

長波「ああ、たしかにいつもここぞというときは雪風と一緒に出撃してたな。それで、その『特別補給』の具体的な内容は何なんだ?」

提督「それについては、悪いがご想像にお任せするとしか言えないな。とにかくその少ない分は『特別補給』のほうを充実させることで埋め合わせる予定というわけだ。ちなみに今言ったことは他の奴らには内緒だぞ?」モミモミ

島風「はぁ……はぁ……」

長波「まあ、島風本人がそれでいいってんなら、あたしは構わないが……島風?」

島風「……ん、ふぅ。なあに、長波ちゃん?」

長波「今のでお前はいいのか……って、顔が赤いが大丈夫か? まさか、風邪引いたんじゃないだろうな?」

島風「へっ!? ち、違うよ。ちょっと、『特別補給』のことを考えてただけだから!」

長波「そうなのか?」

島風「うん! それと、私は『特別補給』のほうが嬉しいから大丈夫!」

提督「お前は『特別補給』、大好きだもんな?」

島風「だって、もうアレがないと落ち着かないくらいなんだもん……だから、提督! そのときはたくさんお願いね!」

長波「……島風がそんなに喜ぶなんていったいどんな補給なんだ……?」

提督「それじゃ、俺は他の奴らにも渡さないといけねぇから、またあとでな」

島風「はーい! ……それじゃ、長波ちゃん! 早くハネツキしにいこっ!」

長波「ん、ああ、そうだな」


提督「さてと、次は……」

荒潮「あらぁ? 司令官じゃないですかぁ」

提督「ん、荒潮か。それに満潮も」

満潮「っ、どうも!」

荒潮「こんなところでどうしたんですか~?」

提督「お前たち駆逐艦の奴らにちょっと用があってな。お前らこそ何してんだ?」

荒潮「私たちですかぁ? 実はぁ、朝潮ちゃんたちの部屋でお茶をする事になったから、満潮ちゃんと一緒にコンビニでお菓子とか買ってきたところなのよぉ」

提督「ってことは朝潮と大潮も部屋にいるんだな?」

満潮「そうだけど、それが何よ?」

提督「さっき言ったとおりお前たち4人にも用があってな。俺もついて行っていいか? 時間は取らんから、邪魔をするつもりもないぞ」

荒潮「何のご用か知らないけど、司令官なら別に構わないわよぉ」

満潮「着いてきたいなら勝手にくれば?」

提督「ん、そうさせてもらおう」

荒潮「ただいま~」

満潮「ただいま」

朝潮「あ、おかえりなさい、満潮、荒潮! って、司令官?」

提督「よう、お前ら。少し邪魔するぞ」

大潮「あっ、司令官! 司令官もお茶しに来てくれたんですか!?」

提督「いや、そういうわけじゃないが……せっかくだから、大潮。いつものやるか?」

大潮「おおー、いつものですか!? やります!」

提督「よし、それじゃあ……牛!」

大潮「どーん!」

提督「天!」

大潮「どーん!」

提督「カツ!」

大潮「どーん!」

提督「か・き・揚・げ!」

大潮「どぉーん!」

提督「ヘイッ!」


提督・大潮「いえぇーい!」ハイタッチ


朝潮「……いつも思うのですが、これにはいったい何か意味があるのでしょうか?」

満潮「はぁ……あるわけないでしょ……」

荒潮「うふふ、二人とも楽しそうで何よりだわぁ」

大潮「やっぱり、これをやると気分が高揚しますね、司令官!」

提督「ああ、二日に一回はやらないとな」

満潮「……ホント、何でこんな部隊に配属されたのかしら……ねぇ、楽しんでるところ悪いけど、司令官は私たちに何か用があったんじゃないの?」

提督「っと、ちゃんとわかってるから、そんなピリピリするな、満潮。用と言ってもこれを渡しに来ただけだから、用済んだらすぐ出てく。ほれ、朝潮」

朝潮「? これは……お年玉、ですか?」

提督「ああ、ほれ、大潮も」

大潮「えっ、お年玉ですか!? やったー!」

提督「ほれ、満潮も」

満潮「な、なによ、こんなんで私に恩でも着せるつもり?」

提督「ああ、全力で感謝してもいいんだぜ? んで、最後に荒潮っと」

荒潮「あらあら、お年玉なんて貰っちゃっていいのかしらぁ?」

提督「お前らにはいつも遠征や対潜哨戒とかで頑張ってもらってるからな。その褒美だと思って、遠慮せず受け取ってくれ。それと、一応ちゃんと入ってるか今確認してくれないか?」

朝潮「はい! ありがとうございます、司令官!」

大潮「今確認しますね!」

満潮「ふんっ、どうも!」

荒潮「うふふふふ、いったいいくらはいってるのかしらぁ?」


コンマ×100がお年玉金額
00は100で
朝潮 >>157
大潮 >>158
満潮 >>159
荒潮 >>160

まかせろーっっ

てす

ほな


朝潮「! 4200円入ってました!」

大潮「うおぉー! 4900円も入ってましたよー!」

満潮「っ!? ……7600円」

荒潮「うふふ、私は3800円よぉ」

提督「ん、ちゃんと入ってたみたいだな」

朝潮「はい! こんなにいただけるなんて、ありがとうございます、司令官!」

大潮「これに応えられるよう、これからも精一杯頑張りますね!」

満潮「な、なんで私だけみんなよりも多いのよ……」

提督「なんだかんだでお前には結構頑張ってもらってるからな。それに朝潮や大潮に負けないくらいの努力家でもあるし、味方をよくかばっているところも俺は評価してるんだ」

荒潮「あらあらぁ、司令官にはちゃんと満潮ちゃんのことわかってもらえてるみたいでよかったわねぇ?」

満潮「っ、ふん!」プイッ

提督「それで、本当は荒潮にも頑張ってもらってる分多めに渡そうとは思ったんだが、やっぱりあのことがまだ忘れられなくてな……」

荒潮「あのことぉ? ……ああ、もしかしてぇ、あのときのおもちゃのことかしらぁ?」

提督「そうだ。お前がちゃんと反省してるということはわかってるんだが、あの強風は俺の一番のお気に入りだったからな……まだ心の整理がついてないんだ」

荒潮「私が悪いんだからいいのよぉ。それよりも、あのときは本当にごめんねぇ? 前にも言ったけどぉ、司令官の気が済むなら私の身体を使って償ってもいいのよぉ?」

提督「……ふむ」

満潮「……何が『ふむ』よ。たかがオモチャが壊されたくらいで情けない」

荒潮「いいのよ、満潮ちゃん。元々私が悪いんだから……それにぃ、司令官になら何をされてもいいわぁ。そう、司令官が大好きなアレでもね……うふふふふ♪」ギュッ

提督「……いや、何か嫌な予感がするからやめとくわ。とにかくこれで用は済んだ。それじゃ、俺は他の奴らにも渡さないといけねぇから、またあとでな」

朝潮「はい、本当にありがとうございました!」

大潮「次もまたアレをしましょうね!」

満潮「ふんっ、どうも! …………ありがと」

荒潮「ええ、またあとでねぇ…………うふふふふ、次は逃がさないからぁ♪」


提督「さてと、次は……」

天津風「あれ? あなた、こんなところで何してるの?」

提督「ん、天津風か。ちょっとばかりお前たち駆逐艦に用があってな。お前こそ何してんだ?」

天津風「あたし? あたしは島風を探してたところなんだけど……あなた、島風のこと見なかった?」

提督「島風ならさっき長波と一緒に外へ遊びにいったぞ」

天津風「えっ、長波と……? そ、そう……そうなの……」

提督「何か用でもあったのか?」

天津風「別にそういうわけじゃないんだけど……今朝、島風とちょっと喧嘩しちゃってね。それで、怒った島風が出てったきり戻ってこないから、気になって……でも、長波と遊んでるのなら心配無用だったみたいね」

提督「ああ、あいつは長波とも仲がいいほうだし、付き合いだけなら先に着任した長波のほうが長いからな。島風の数少ない友達の一人なんだろ」

天津風「そ、そうよね。島風の友達はあたしだけじゃないのよね……」

提督「でも、なんだかんだ言って一番気に入ってるのはお前だろうから、もうちょっと気にかけてやってくれ。あいつはバカで不器用だが、根はいいやつなんだ」

天津風「べ、べつにそのくらいわかってるわよ、もう! ……それよりもあなた、用があると言っていたけど、何の用なの?」

提督「その前に初風たちは今どこにいるか知ってるか?」

天津風「? ええ、初風はわからないけど、雪風と時津風なら二人とも自分の部屋にいるはずよ」

提督「そうか、それなら2人の部屋まで案内してくれ。お前たち3人に渡すものがある」

天津風「渡すもの? わかったわ。ついてきて」


天津風「入るわよ」

提督「邪魔するぞ」

雪風「あ、いらっしゃい天津風……って、司令!? こ、こんにちは!」

時津風「あれ? 司令がここにくるなんて珍しいねぇー。どうしたのー?」

天津風「あたしたちに何か渡すものがあるらしいわよ」

提督「ああ、そうだ。まずは
、ほれ、雪風」

雪風「はいっ! ……こ、これはまさかお年玉というものでしょうか!?」

提督「おう。ほれ、天津風も」

天津風「あら、いいの?」

提督「時津風」

時津風「やったぁ、しれーからのお年玉だぁ♪ ありがたいな♪」

提督「いつもお前たちにはいろいろと頑張ってもらってるからな。その褒美だと思って、遠慮せず受け取ってくれ。それと、一応ちゃんと入ってるか今確認してくれないか?」

雪風「しれぇ、ありがとうございます! 今確認しますね!」

天津風「ええ、ありがとう。ちょっと待ってね」

時津風「いくらかなー♪ いくらかなー♪」


コンマ×100がお年玉金額
00は100で
雪風 >>177
天津風>>178
時津風>>179

ほー


雪風「わぁ、2600円も入ってました!」

天津風「えっ? あたしのほうは7400円も入ってたのだけど」

時津風「あたしは5500円! 雪風の倍以上だなんて、嬉しい嬉しい!」

提督「ん、ちゃんと入ってたみたいだな」

天津風「ちょ、ちょっと待って、なんであたしが雪風や時津風よりも多いの? ご褒美だっていうなら、この3人だと雪風が一番頑張ってると思うんだけど……」

提督「雪風に関しては少ない分別のところ埋め合わせをする予定だから、安心してくれ。それと、お前だって雪風や島風に次ぐ主力駆逐艦として働いてもらってるからな。その分多めにいれといた」

天津風「え、そ、そう、ありがとう」

時津風「それで、雪風への埋め合わせって何なの?」

提督「『特別補給』だ……雪風の大好きな、な?」シリワシヅカミ

雪風「ひゃんっ!? う、埋め合わせって、んっ、『特別補給』のことでしたか!」

天津風「『特別補給』?」

時津風「何それ?」

提督「ああ、雪風や島風たち主力駆逐艦にはいつも頑張ってもらってる分、普段から『特別な補給』をさせてるんだよ。雪風はこっちのほうが大好きみたいだしな。だから、少ない分は『特別補給』のほうを充実させることにしたというわけだ」サスサス

雪風「はぃ、雪風はしれぇの『特別補給』だいしゅきです! はぁ、お年玉だけでなく『特別補給』までしていただけるなんて、んっ、しれぇ、ありがとうございます!」

天津風「あれ、雪風……?」

時津風「雪風がそんなに喜ぶなんて、『特別補給』っていったいどういうものなの?」

提督「悪いがそれは秘密だ。あくまでそれは頑張ってる雪風だからこそ与えているものだからな。ちなみに今言ったことは他の奴らには内緒だぞ?」ヌプックチュ

天津風「雪風がそれでいいというなら、別にいいけど……」

時津風「しれぇ、あたしに隠し事なんてよくない! よくないぞぉ! それに、よくわからないけど、雪風や島風たちだけいいものもらってるなんてずるい! しれぇー、あたしも『特別補給』っての欲しい!」

提督「だったら雪風や島風たちに負けないくらい頑張ることだな。それじゃ、俺は他の奴らにも渡さないといけねぇから、またあとでな」

雪風「はいっ、『特別補給』楽しみにしてます!」

天津風「お年玉、ありがとう。これからも頑張るわね」

時津風「むぅ、しれぇがダメなら……雪風ー! 『特別補給』って何なのー? あたしにも教えてよー! ねぇってばー!」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月05日 (月) 22:52:21   ID: S_4X_EEW

健全だな

2 :  SS好きの774さん   2015年01月13日 (火) 00:51:48   ID: 9PZrdw5E

ワンパターンだがそれがいい

3 :  SS好きの774さん   2015年02月14日 (土) 11:44:13   ID: pqGLE2WX

霞とか霰とかは、いないの?

4 :  SS好きの774さん   2015年02月20日 (金) 07:07:04   ID: d7EUw7y_

ゆっきーに欲情とか盛りすぎだろ...

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