提督「岩川ってどこじゃ?」漣「はい?」 (35)

2014年5月9日
岩川基地 4階 提督執務室
提督「漣よ」
漣 「はい、ご主人様」
提督「岩川ってどこじゃ」
漣 「その岩川基地でそれを聞きますかご主人様」
提督「少し気になることがあっての。まあ気のせいかもしらんが」
漣 「そうですか。岩川は鹿児島県の地名ですヨ」
提督「そうか。ほんで鹿児島県のどのあたりじゃ」
漣 「バリバリ内側です」
提督「付近に海は?」
漣 「ありません」
提督「やはりか」
漣 「港まで車で30分以上かかりますねぇ。それで? それがどうしたんですご主人様?」
提督「いや、まだ確定したわけじゃないんじゃがの。あくまで可能性というレベルやが……」
漣 「はあ」

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初めてなので見苦しい点はご容赦を。


提督「ワシ、左遷された?」


漣 「されてますよ」

提督「え、マジ?」
漣 「すごく今さらです」
提督「マジでか……。いやなんじゃ少し変やないかとは薄々感付いとったが……」
漣 「その程度の認識だったのが逆に驚きですヨ」
提督「初めは少佐に昇格して秘書艦がついて地方の基地のトップに抜擢されてとまさに順風満帆なんじゃと思っちょったわ。海軍だけに」
漣 「航空基地でしたけどね」
提督「まあの」

漣 「しかも航空部隊どころか事務員すら0、予算も下りてこない有様ですヨ」
提督「何が悪かったんじゃろうの……」
漣 「大将のお孫さん殴った件でしょうね」
提督「いやあのガキはワシのキセルへし折りおったけえしばいて当然じゃ」
漣 「いやいや、反省しましょうよご主人様。漣完全に巻き添えじゃないですか。一緒に呉から追い出されてこんなとこまで……。謝罪を要求します」
提督「わりぃ」
漣 「ムカッ」

台詞と台詞の間に改行入れてくれると大分読みやすくなると思う

提督「でもまあしゃあなかろうよ。過ぎたことじゃ。大事なんはこれからよ。手柄立てて見返しちゃれ」
漣 「手柄って……どうするんですか?」
提督「おいおい漣よ。ワシは提督でワレは艦娘じゃぞ? 深海棲艦倒すに決まっちょろうが」
漣 「いや、だから周囲に海がないじゃないですか。深海棲艦も内陸にまでは上がってこないですし」
提督「まるでアホじゃな漣」
漣 「お前が言うな」
提督「近くに海がないんならこっちから海に出向けばよかろうがよ」
漣 「海まで車で30分ですヨ? 車ないし、買う予算もないですし」
提督「わぁっとる。じゃけえ…………歩く」

改行了解しました。他にも気かれた点はご指摘いただければさいわいです。
 

……

約6時間半後

志布志湾

提督「ようやく着いたの……」

漣 「つ、疲れた……まさかの即出発なんて……しかも迷うし……はぅ……」

提督「なんじゃ漣。艦娘なのにワシより疲れとるなぁ」

漣 「うざっ。歩幅が違うでしょ……ていうか漣はこれから海棲艦と戦わなきゃいけないんですか」

提督「きばれ、ワレならやれる」

漣 「やらすな」


提督「まあまあ実際やるかどうかは別にしても一度は見ておかんといかんじゃろ」

漣 「ですけど……」

提督「それに海軍じゃ深海棲艦の話題ばかりやぞ? 流行りに乗り遅れんためにも一度はこの目で見ておかんとの」

漣 「ご主人様、まさか深海棲艦見たことないんですか? 提督なのに」

提督「ない」

漣 「漣はなんでこんな人の秘書をやってるんだろう」

提督「しゃあないじゃろ。呉ではずっと事務仕事ばっかだったんじゃけぇ。少佐になるまですっと」

漣 「むしろなんで昇格できたんでしょうね。いっそクビなるなり前線に送られて二階級特進するなりすれば漣もこんな目には……」

提督「ワシも他の艦娘を秘書にすればよかったと今しがた後悔したわ。つうかワレもレベル1じゃし深海棲艦見た事ないんと違うんか」

漣 「ないですけども何か問題でも?」

提督「問題大有りじゃろ」


漣 「それでもそこらの駆逐イ級には負けませんよ。タイマンなら」

提督「そりゃ初期艦が駆逐イ級にすら勝てんかったら大半の提督は詰むわ」

漣 「大半の提督はいきなり出撃したりしないでしょ。チュートリアルに従ってまず建造しますよ」

提督「なんでワシがチュートリアルなんぞに従わにゃならんのじゃ」

漣 「何この人、めんどくさ」

提督「まあなんにせよ、深海棲艦が出てきてくれんと話にならんな。おらんかその辺に」

漣 「そんな猫でも探すみたいに……。さすがにこんな近海にはいないんじゃ……」


港湾棲姫「…………」


提督・漣(( あ、なんかすごいのいる…… ))


港湾棲姫「…………」



提督「……よし、行け漣」

漣 「いやいやいやいや、無理でしょ。アレはさすがに無理でしょ」

提督「お望み通りタイマンじゃ。いっちょ女見せちゃれ」

漣 「イベントボスにタイマンで勝てるレベル1駆逐艦なんていませんって。ていうかなんでいるのアレ」

提督「おそらくイベント後の慰安旅行じゃろう。散々狩られたから遠出していっちょリフレッシュ、心機一転頑張るぞい的な」

漣 「意外と俗っぽい……というか仕事に疲れたOLっぽい……」

提督「あんなに勝てれば大金星よ。ワシらの評価もうなぎ昇りじゃ。車どころか基地を大改装できるかもしれん」

漣 「だから勝てねーって。開幕で余裕で大破します。運よく生き延びてもこっちからまともにダメージ入りませんよ」

提督「わかったわかった。コンビニで三式弾買ってくるからちょっと待っちょれ」

漣 「そんなもんコンビニで売ってないしそもそも装備できないし!」


提督「おいおい漣、じゃあどうするんじゃ。みすみす見逃すんか? 海軍の提督と艦娘が深海棲艦を? この平和な志布志を、そこに暮らす人々を守ろうとは思わんのか?」

漣 「自分は戦わないからってそれっぽいこと言わないでください。そもそもアレ、ボーっとしてるだけで何もしてないでしょ」

提督「いいから行けや。大丈夫、旗艦は轟沈せんし敗北しても経験値は入る。そんで勇敢に戦ったという結果があればワシの評価は上がる」

漣 「本音はそれか! とんだブラック鎮守府!」

提督「鎮守府っつうか基地じゃがの」

漣 「どうでもいいです。とにかく漣は行きません」


提督「しゃあないの。じゃあワシがあんなを軽く弱らせてきちゃる」

漣 「はい?」

提督「少しでもダメージ食らえばワレの生存率も上がるじゃろ。なあそれでどうじゃ」

漣 「え……いや、ご主人様戦えるんですか? 相手は深海棲艦のしかもイベントボスですヨ?」

提督「そりゃ、まともにやれば無理よ。じゃけえ頭を使う。リスクはあるが」

漣 「そんな……危険ですよ」

提督「安心しちょけ。死にゃあせん。じゃがワレはワシが作った僅かな隙に少しでもダメージを与えろ。ええな」

漣 「ご主人様……漣、少しご主人様の事誤解してたみたいです。わかりました、必ず仕留めて見せます」

提督「おおよ、頼んだぞ」


戦闘開始!


港湾棲姫「…………」

提督「よお、初めましてお姫さん」

港湾棲姫「!」

提督「そう恐い顔すんなや。なあに戦いに来たんとは違うけ安心しちょけ」

港湾棲姫「…………」

提督「今日は一つワレに聞きたいことがあっての。まあ大したことやないんじゃが……」



提督「下、なんも履いとらんで恥ずかしゅうないんか?」


ドゴオン!

戦闘終了!


提督(小破)「よし、行け漣」

漣 「え? いやなにが? なにがしたかったんです?」

提督「物理的にダメージが通らんなら精神攻撃しかないじゃろ」

漣 「ただセクハラしただけじゃないですか。前代未聞ですヨ、深海棲艦にセクハラなんて」

提督「薄い本ではよくある」

漣 「おい黙れ」


提督「つうかなんじゃ、約束はどうした。ワシが命かけてまで作った隙を無駄にしおって……」

漣 「ちゃんと隙作ってから言ってください。それと命どころかかなり軽傷ですんでるじゃないですか」

提督「いや生身の人間が小破状態って結構大事じゃが」

漣 「そんな口が利けるなら大丈夫ですね。もう1回行ってきてください」

提督「はあ!? 今度はお前の番じゃろ!」

漣 「せめて混乱~損害状態にまで持っていってください」

提督「戦艦クラスが三式弾装備して連撃食らわすレベルの活躍をワシに期待すんな」

漣 「自分が最初に言い出したんじゃないですか。頭使ってやり遂げてくださいヨ」

提督「このアマ……」


戦闘開始!


港湾棲姫「クルナ……」

提督「ああ待て待て。さっきはすまんかった。じゃけ攻撃は待て」

港湾棲姫「…………」

提督「よし、そのままじゃぞそのまま…………ん?」



提督「もしかして縦セタの下ノーブr――」


ドゴオン!

戦闘終了!


提督(中破)「今度こそ行け漣」

漣 「なんでそんなにセクハラにこだわるんですか」

提督「いやあんなん間近で見たら他のことなんざ思いつかんわ」

漣 「変態」

提督「じゃかあしい。ほら、やれるだけのことはやった。後はお前の仕事じゃ」

漣 「中破までなら進軍OK♪」

提督「また行けと!?」


漣 「当然じゃないですか。ギリギリまで削ってください」

提督「いい加減にせえや。人間の中破状態がどんだけ危険かわかっとんのか。このSSに挿絵がついちょったら間違いなく今のワシはグロ画像じゃぞ」

漣 「まあ服が破けたおっさんの絵は確かにグロ画像と言えなくも……」

提督「その程度で済んどんのかワシ? それとおっさん言うな」

漣 「わかりました、わかりましたヨ。漣が譲歩しましょう。次は例えご主人様がどうなろうと漣も攻撃します」

提督「なんでワレが主導権にぎっとんのかは知らんがええじゃろう。絶対約束守れよ」

漣 「ええ、漣に二言はありません」


戦闘開始!


港湾棲姫「…………」

提督「待て! 待てよ……まだ攻撃すんな……」

港湾棲姫「クルナ……ト……イッテイル……ノニ……」

提督「いや、じゃからちょっと待て! 何か思いつけワシ……弱点か何か……」



提督「くっ! 見えそうで見えない服の裾にしか目がいかな――」


ドゴオン!


提督(大破)「行け漣!」

漣 「駆逐艦漣、出る!」

提督「!? ホントに行った!?」



 我、 夜 戦 に 突 入 す !


港湾棲姫「!?」

提督「!? 夜戦じゃと……!?」

漣 「そうです、駆逐艦が最も輝く時間帯…………それは夜!」

提督「漣、まさかこれを……夜になるのを狙っとったんか……!?」

漣 「時間稼ぎお疲れさまでしたご主人様」

提督「都合よく使われたのはなんか腹立つがまあいい! やったれ漣!」

漣 「ホイサッサ!」


港湾棲姫「ナニモ……ナニモ……ワカッテイナイ……」

漣 「これが漣の本気なのです!」


ドッゴーン!




港湾棲姫:379/380


提督・漣「ですよねっ!」


ドオン!

戦闘終了!


……

……

……


漣(大破)「…………はっ!」

提督「目が覚めたか漣」

漣 「ご主人……様……ですか?」

提督「なんじゃ、まだ寝ぼけとるんか」

漣 「いえ、ご主人様……ですよね? なんかもう原形とどめてない……生きてますよね?」

提督(大破:HP1)「え? ワシそんなやばいんか? 中破から飛躍しすぎじゃろ」


漣 「漣、負けちゃったんですね」

提督「いやいや、もうちょっとワシの心配せんのか? シリアスな空気のとこ悪いが」

漣 「すみません、ご主人様はそんな姿になってまで頑張ってくれたのに……」

提督「話聞けよ。それとも実はワシすでに死んでる系? 霊体になってるのに気付かず話しかけとる?」

漣 「アレは……港湾棲姫はどうしました?」

提督「ワシが気が付いた時にはすでに消えちょった」

漣 「そうですか……」

提督「まあそんな気を落とすな漣。初出撃にしては上等よ。それにワレめっちゃレベル上がっとるぞ」

漣 「でも……」


提督「いいんじゃって。ほれ、のど渇いとるじゃろ。ワレも飲むか?」

漣 「はい、いただきま…………ぶはっ!」

提督「うおっ、汚っ!」

漣 「ゲホッゲホッ! なんですかコレ……」

提督「テキーラ。そこで買ってきた」

漣 「飲ますなこんなもん!」

提督「海を見ながら飲むのはテキーラと昔から決まっとんのじゃ。じゃがまあ、いつもの調子に戻ったじゃろ」

漣 「……そうですね。はい、漣もう大丈夫です」

提督「よし、こっからきばっていこうやないか。基地立て直して仲間増やして深海棲艦倒しまくって出世して」

漣 「目指すのは海賊王ですか?」

提督「元帥じゃろ。そっちはむしろ取り締まる側じゃろ…………まあなんにせよ」


提督「これからもよろしく頼むぞ漣」

漣 「はい、ご主人様♪」


漣 「それで、どうやって基地まで帰ります?」

提督「レンタカーでも借りて……あ、ワシ飲んどるわ。歩くか」

漣 「ならおんぶしてください」

提督「こんガキ……」




短いですが終了です。

お付き合い頂いてくれた方、どうもありがとうございました!



もうちっとだけ続いてもいいんじゃよ?


日付が変わったらまた別スレ立てます。(たぶん似たようなタイトルです)

pixivのほうで「岩川基地より」というシリーズでやってるのでもし興味ありましたら是非そちらも御覧ください。(露骨な宣伝)

>>31

読んでくださってありがとうございます!
まだ慣れていないので今回はこのキリのいいところで終わらせておこうかな、と。


改行してくれたおかげで読みやすくなったありがとう
なんか勢いに負けて最後まで読み切ってしまった

>>34

拙い出来ですが読んでくださってありがとうございます!
改行のご指摘も助かりました!

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