犯人

野崎「……やはり買った覚えはない」

野崎(こういうのを家に置いていくのは……)

御子柴『おう野崎、昨日徹夜で並んでゲットした新作なんだけどよ』

野崎「いや、しかしみこりんが最後に来たのは先週……昨日来たのは……」

宮前『じゃあ原稿持ってくんで』

野崎「まさか剣さん！？」

違います

最悪

桐乃「ない！？ない！？メルルがない！！」

桐乃(あれをなくすなんてこの野崎桐乃一生の不覚！も、もしお父さんになんか見つかったら……)

『お前をこんな風に育てた覚えはない！』ﾊﾟﾘｰﾝ


桐乃(お母さん……)

『……桐乃ちゃん』ｱﾜﾚﾐﾉﾒ

桐乃(あいつ……)

野崎『今の女子中学生はこういうのが好みなのか？流行っているのか！？教えてくれ！！』

桐乃(あのやたら女子中学生に興味を持つ変態にだけは知られるわけにはいかない！)

彼女は兄の職業を知らない

近づいて遠のいて

野崎「ともかく剣さんからの資料……さっそく確認しなくては」ｿﾜｿﾜ

野崎「どうせなら桐乃を誘ってみよう、女の子向けみたいだしな」

ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

野崎「おーい桐乃、DVD見ないか？」

桐乃「私は今忙しいの！」

桐乃(どこに置いたっけ！？落ち着いて行動を……)

野崎(やはり反抗期……)

野崎「そうか、お兄ちゃんリビングで見てるからよければ来てくれ」

桐乃「まったく本当に空気読めないんだから……」

『ほしくず☆うぃっちメルルを見るときは、部屋を明るくして離れて』

桐乃「ちょっと待てゴルァ！！」