男「…泉の中からキモいオッサンがベルトと銃を持って出てきた」(208)

泉の精【汚いブリーフのおっさん】「オメーが落したのは自分が二次元キャラになれる二次元ディケイドライバーか?」

泉の精「それとも二次元キャラを召喚できる二次元ディエンドライバーか?」

男【普通の高校生】(なんか頭のおかしい事言ってんな、このオッサン)

男「い、いや、俺はたまたま通りかかっただけで何も落してないけど…」

泉の精「あーそうか。すまんかったな。オジサンの勘違いだったみたいで」ボリボリ

男(うわっ、フケが目に見えるくらい落ちてるよ)

男「はあ。それじゃあ、忙しいんで、俺はこれで」

泉の精「とりあえず正直者のオメーには二つともあげよう」

男(なんか玩具のベルトと玩具の銃とカードホルダーを貰ってしまった)

泉の精「オメーは漫画とか読むかね?アニメやゲームとかは?」

男「いや、あんまり見ないし、やらないですけど」

泉の精「じゃあ、知ってる漫画を言ってごらん」

男「じゃあ、ドラえもんですかね」

泉の精「そのカードホルダーの中に何も書かれていないカードが5枚入ってるんだ」

泉の精「そのうちの1枚にドラえもんの作品名と登場人物名を書いてごらん」

男「はあ。じゃあ、作品名は『ドラえもん』で登場人物名は『野比のび太』と」

泉の精「今のカードをもう一度見てごらん」

男「あ。のび太の顔が出てきた」

泉の精「これでオメーはそのカードを使って、のび太になる事が出来るし、のび太を召喚する事もできる」

男「そんな役に立たない奴になりたくないし、召喚もしたくないけど」

泉の精「それをチョイスしたのはオメーだから」

泉の精「物は試しだ。まずその二次元ディケイドライバー、そのベルトの方な」

泉の精「それを腰に巻いて、のび太のカードを上から差し込んで、バックルの外側を内に押す」

男「こうか?」ガシャンッ、ノノノノビノビターッ

男【のび太】「うおっ!?背が縮んだ!?それにいつの間にか眼鏡もかけてるぞ!!」

泉の精「ちなみに二次元から三次元へ強制変身だから、だいたいはavのアニパロみたいに残念な感じになるけどな」

男【のび太】「それは酷い」

泉の精「ただし、変身してもベルトはそのままだ。バックル部分を外側に引っ張ると変身解除だ」

男【のび太】「あ、ああ」ガシャンッ、バシュー

男「のび太から戻れなかったら悲惨すぎるな」

泉の精「もう一つの二次元ディエンドライバーは銃の側面、フォアグリップにカードを入れるところがあるだろ?」

泉の精「カードを入れたら、フォアグリップを手前にスライドさせる」

男「ああ」カシャッ

泉の精「この時、入れるカードは何枚でもいいが最大は3、4枚程度だ」

泉の精「スライドさせたら、引き金を引く」

男「こうだな」カチッ、ノビノビターッ

のび太「……」

男「…うわっ。いかにも貧弱そうな眼鏡の小学生が出てきたぞ」

泉の精「さっきのオメーがまさしくこれと同じだったけどな」

男「マジか」

泉の精「ちなみにこいつ、オメーの命令なら何でも聞くけど、出来ないことは出来ないから」

男「出来ない事って?」

泉の精「わかりやすくいえば小学生ののび太にプロの格闘家を倒せって言っても、それは出来ない」

男「のび太だからか?」

泉の精「違う違う。二次元ディエンドライバーで召喚した奴は全員そう」

泉の精「強さは原作基準で、デフォルトだとのび太じゃジャイアンには勝てないし、ジャイアンじゃ大人には勝てない」

男「なるほど」

泉の精「あと、同時に二つ以上の命令をこなす事はできない。複雑な命令も無理だ」

男「なんかあまり使えない感じだな」

泉の精「ようは命令を簡潔にすればいいだけだ」

泉の精「これがのび太だから役に立てる事は殆ど無いが、ドラえもんなら四次元ポケットも使えるんだぞ」

男「そいつは凄いな」

泉の精「ただし、二次元キャラを召喚してる間のみ、そのキャラの効果は有効だから、そこは気をつけろ」

男「…ふむ」

のび太「……」

男「そういえば、こいつ、なんも喋んないんだな」

泉の精「喋るように命令すれば喋るけど、基本思考能力がないから、知ってる知識での対応になるわけだ」

男「えっと、どういう事だ?」

泉の精「言われた事だけに機械的に返答をする。ようするに感情で言葉を出すことがないのだ」

男「まあ、よくわからんが、質問してもドラえもん関係と小学生のアホの子程度の知識くらいしか喋らないわけだ」

泉の精「そんな所だ」

男「で、こいつはどうやって戻すんだ?」

泉の精「召喚した二次元キャラにそれなりのダメージを与えると自動的に召喚が解除されるぞ」

男「へ?」

泉の精「ためしにそこのバットで思いっきりのび太の頭をぶん殴ってみればいい。消えるから」

男「出来るか!!」

泉の精「じゃあ、二次元ディエンドライバーのフォアグリップを戻してカードを取り出せば召喚も解除される」

男「最初からそう言ってくれ」カシャッ

のび太「……」シューン

男「お、本当に消えた」

泉の精「どうだ?なかなかいいアイテムだろう?」

男「確かに凄いアイテムだな」

泉の精「ちなみに一度顔が表示されたキャラクターは作品名も登場人物名も消せないから」

男「てことはあと4人、自由に作れるのか」

泉の精「まあ、あれだ。無地のカードは5枚1組で1万円で販売してるから、いつでも買いに来てくれよ」

男「金は取るんだな」

泉の精「その二次元ディケイドライバーと二次元ディエンドライバーだけでも金では買えない価値があると思うが?」

男「確かにな」

泉の精「とりあえず素晴らしい二次元ライフを楽しんでくれ」

男「あ、ああ」

男「とりあえず目立つから鞄の中にしまっておいたけど…」

男「変なオッサンだったな」

男「ていうか、カードを1枚完璧に無駄にしたのが悔やまれるな」

友【普通の高校生】「よお、男。お前、何ブツブツ言ってんだ?」

男「い、いや、なんでもない」

男(二次元キャラになったり、二次元キャラを召喚できるなんて言ったら、もれなく痛い奴認定されちまう)

男(この事は絶対に秘密にしとかないとな…)

友「そういや、美少女とイケメンが付き合ってるの知ってたか?」

男「いや、知らんかったけど、別に不思議じゃないだろ。その組み合わせは」

友「そうなんだけど、俺も彼女欲しいなー」

男「彼女か…」

男(二次元ディエンドライバーで可愛い二次元キャラを召喚してみるか?)

男(いや、どうせ感情のない人形にしかならないんだったら、それこそavのアニパロ生ダッチワイフにしかならないし、意味はないか)

男(彼女が作れるような使い方を少し考えてみるか)

男「彼女、欲しいな」

友「ああ。美少女クラスの彼女なら最高だけどな」

男(やはり色んな漫画やアニメ、ゲームを知って使えるキャラクターを知るべきだな)

男「そういや、友、ジャンプ持ってたっけ?」

友「ああ。あるけど」

男「ちょっと見せてくれない?」

友「珍しいな。男がジャンプを読むなんて」

男「まあ、たまには俺も漫画くらい読むよ」

男「……」ペラッ

男「なんかどれも複雑すぎてよくわかんねぇな」

男「とりあえずワンピース、トリコ、リボーン、めだかボックスが能力バトル漫画で、ナルトが忍者漫画、ブリーチが死神漫画、斉木楠雄のψ難が超能力漫画か」

男(とりあえず二次元ディケイドライバーは駄目だな)

男(変身して自在に能力を使えるのはありがたいが、漫画なだけあって、どのキャラも目立つしな)

男(そもそも付き合う事になっても、二次元キャラは俺の顔をしてないわけだし、ベルトも目立ち過ぎる)

男(やっぱり二次元ディエンドライバーで召喚して、能力を使わせるのが無難か)

男(そう考えると、暴力バトル漫画から選ぶべきなのか?どのキャラがいいんだ?)

男(それともマガジンやサンデー、チャンピオンとかも読んでおくべきか?)

男「友ー。ジャンプ返すわ」

友「なんだ、もう読んだのか?」

男「最近のは難しくてよくわからん」

友「まー、途中から読めばそうかもな」

友「こち亀とかみたいな単発ギャグ漫画でないと男みたいな一見さんには厳しいからな」

男「俺にはジャンプは10年早かったみたいだ」

友「ジャンプは10年後もあんまり変わってないだろうけどな」

男(さて、どうやって三次元の彼女を作ろうか)

女【胸が小さい女子高生】「あ、男に友。何してんの」

男「なんもしてねーよ」

友「あー、女の胸が大きかったら俺、告白してんのになぁ」

女「また、それですか?女は胸じゃないって。ねぇ、男」

男「そうだな」

友「女は胸だよな!?男!!」

男「そうだな」

女「どっち!?」

男「まあ、あったらあったでいいし、なければなくてもいいんじゃね?」

男「まあ、女は可愛いし、胸があったらパーフェクトではあるけどな」

友「だよなー!!」

女「くっ!!このセクハラブラザーズが!!」

男「じゃあ、俺、弟でいいや」

友「俺、兄貴」

女「ああ、もう!!こいつらにつける薬はないわ」

男(確かに女は可愛いし、性格もいい。チッパイけど)

男(こいつが彼女なら楽しいんだろうが、女のやつ、恋愛に疎いからな)

男(この前もイケメン上級生に告白されたらしいけど、付き合ってないみたいだし)

男(だけど、身近なクラスメイトをブリーフのオッサンに貰った変な力で彼女とかにしていいのか?)

男(……)

男(まあ、別にいいか)

男(ただ、二次元キャラの力を使って告白しても成功するとはかぎらねぇ)

男(とりあえず失敗したら目も当てられないし、まずは実験が必要だな)

男(とにかく使えそうな二次元キャラクターを知っとく必要がある)

男(帰りに古本屋でも寄って読みやすそうな漫画でも買っていくか)

今日はここまでです。

男「とりあえず店員に面白い漫画は?って聞いたらワンピースって言ってた」

男「なんでワンピースを1巻から5巻まで買った」ペラッ

男「あー、最初の頃は結構読みやすいな、これ」ペラッ

男「…漫画って面白いんだな」

男「……」ペラッ

男「ふむ。悪魔の実は能力者をかなづちにするのがネックだな」

男「まあ、現実じゃ滅多な事じゃ海に落ちる事はないけど、主人公のゴム人間はなんか微妙だよな」

男「あと、刀使ってる奴も、刀が三本の意味がわかんねえ」

男「鼻の長い奴は弱いな。射撃が上手い所を評価しても、のび太が成長したらこうなりました、みたいな程度か」

男「コックは…途中だからよくわからないし」

男「とりあえず主人公と見た目がまともでそれなりに使えそうなキャラを1枚ずつ作っとくか」

男「『onepiece』で『モンキー・d・ルフィ』と、『クラハドール』っと」

男「…ん?」

男「クラハドールの方はカード化されたけど、ルフィの方はカード化されないな」

男「どこか、書き間違えたのか?」

男「タイトルのスペルはあってるし、名前も間違ってないよな?」

男「なんでだ?」

男「……」

男「泉にいたオッサンに聞きにいくか?」

男「いや、家にいるのにわざわざ学校の近くまで行くのは面倒だし、明日にするか」

男「そういや、妹が漫画を結構持ってたな。何か借りて読んでみるか」

男「妹ー」ガチャッ

妹【地味】「なに、お兄様」

男「……お兄様ってやめてくれよ」

妹「別にいいじゃない。なんならご主人様って呼んであげてもいいよ」

男(こいつは自分が漫画のキャラクターに影響されてよく呼び方を変えてくる)

男(それにしてもご主人様か…いいな)

男(って違う!!そんな事を堪能しに来たんじゃねぇ!!)

男「まあ、呼び方はともかく、なんか漫画貸してくれよ」

妹「お兄様が漫画?珍しいね」

妹「何がいい?わたしのお勧めは禁書かな」

男「禁書?」

妹「とある魔術の禁書目録。上条君が素敵過ぎるの」

男「ふぅん。じゃあ、それでいいや」

妹「小説と漫画とあるけどどっちがいい?」

男「とりあえず漫画でいいよ。小説は俺には難度が高い」

妹「じゃあ、これ。ついでに超電磁砲も貸してあげるね」

男「超電磁砲?」

妹「とある科学の超電磁砲。禁書のスピンオフでこっちは小説とかないから」

男「ふぅん。まあ、借りるわ」

男「……」ペラッ

男「幻想殺し…ねぇ」ペラッ

男「10万3000冊の魔道図書館、禁書目録か」ペラッ

男「超能力者って御坂美琴?…これが第3位の超電磁砲か」ペラッ

男「火を使う魔術師ステイル・マグヌスねぇ」ペラッ

男「神裂火織ってこれで魔術師なのか?」ペラッ

男「とりあえず1巻2巻を読んだけど…」

男「使えそうな力は完全記憶能力の禁書目録と学園都市第3位の超電磁砲、あとは火の魔術師ぐらいか」

男「主人公は状況が特殊にならないと能力を発揮できないなら、普通に意味はなさそうだし」

男「刀使いは優れてるのは身体能力くらいか?」

男「じゃあ、とりあえず超電磁砲を読んでみるか」ペラッ

男「白井黒子…テレポーター」ペラッ

男「頭に花飾乗っけてる奴がいるな」ペラッ

男「長い髪の子は無能力者か」ペラッ

男「とりあえず1巻を読んで気になったのはテレポーターくらいか」

男「とりあえずこの禁書と超電磁砲で彼女を作れそうな能力はないな」

男「でも、テレポートは便利だし、色々利用というか悪用できそうな感じだよな」

男「よし、作ってみるか」

男「『とある科学の超電磁砲』、『白井黒子』っと」カキカキ

男「ん。これもカード化はされたな」

男「そういえば、この『白井黒子』を使えば俺、短時間で学校近くの泉まで行けるんじゃないか?」

男「うは。俺、ナイスチョイスだ」

男「じゃあ、さっそくディエンドライバーの方で」カシャッ、カチッ、シライクロコーッ

黒子「……」シューン

男「出てきたか。ていうか、こいつ最近の漫画のキャラだけあって可愛いな」

男「それに結構小柄だ。まあ、中学1年生じゃこんなものか」

男「それじゃあ、さっそくテレポートを…の前に」ピラッ

男「うほっ。こいつ中学生のくせにエロい下着穿いてやがるな」

男「ん、んんっ、ごほごほっ!!えー、『黒子』。泉のオッサンの所まで俺をテレポートで移動させてくれ」

黒子「……」コクッ

黒子「……」ダキッ

男「うはっ!!ちょ、ちょっと、この子、大胆だな」

黒子「……」ヒュン!

男「え!?うおおっ!!空に浮いてる!?」

男「お、落ちる、落ちる!!」アセアセ

黒子「……」ヒュン!

男「あ…す、すげえ。一瞬でどんどん景色が変わってくな!!テレポートってこんな凄いものだったのかよ!!」ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!

男「うおっ!!もう泉の前まで来た」

男「徒歩と電車でトータル1時間は掛かる距離を1分も掛からずに来れるのかよ!!こいつはすげえ!!」

泉の精「おう。どうした、オメー」

男「おっさん、泉で魚釣りしてんのか?」

泉の精「あー、これは違うんだわ」

泉の精「なんていうか、魚を釣ろうと思ってるわけじゃないんだがそんな事はどうでもいいだろう?」

男「まあ、確かにどうでもいいけど」

泉の精「で、何しにきた?早速、無地のカードを買いに来たのか?」

男「そうじゃなくて、これ見てくれよ」

泉の精「『onepiece』の『モンキー・d・ルフィ』、か」

泉の精「ああ。カード化されない理由を聞きに来たのか?」

男「ああ。同じ作品の『クラハドール』はカード化されたのに、『モンキー・d・ルフィ』がカード化されないのはおかしくないか?」

男「カード化できるキャラクターに制限とかあったりするとか?」

泉の精「いや。特に制限は無いが、これはアレだ」

泉の精「『モンキー・d・ルフィ』が大きく二種類に別れているせいだな」

男「それってどういう事なんだ?」

泉の精「たとえばだ、野球で例えると、若い頃は速球派のピッチャーだが、その10年後は球速も衰え、変化球や制球に磨きをかけたとする」

泉の精「同一人物だが、能力は同じだと思うか?」

男「違う…か」

泉の精「そういう事だ」

泉の精「ようするにこの『モンキー・d・ルフィ』は新世界に着いた時と、それ以降で2年という歳月がたっている」

泉の精「外見が変わり、能力が大幅に上がっているから、同一キャラとして分類されないわけだ」

泉の精「だから、こういうカード化されないやつがあれば、名前の後ろに時期とかも書いてやると、カード化されるぞ」

男「なるほど。そういう事か」

泉の精「しかし、ワンピースには特殊能力の面だけでいえばルフィは大した事ないから、別のキャラの方がいいんじゃないか?」

男「そうだな。のび太を含めて、三枚カード化してるから、あとの2枚は慎重に使わせてもらうことにするよ」

泉の精「とりあえず無地のカードは用意しておくからいつでも買いに来てくれ」

男「ありがとう、オッサン」

泉の精「いやいや、確かに俺はオジサンだけど、泉の精だから」

男「わかったよ、泉の精のオッサン」

男「『黒子』。俺の部屋まで俺をテレポートしてくれ」

黒子「……」コクッ

黒子「……」ダキッ、ヒュン

泉の精「さっそく使いこなしてるみたいだな」

泉の精「彼以外の子達は上手く使えているんだろうかなぁ?」

男「もう、家に着いたか」

男「…すげえわ、テレポート。半端ないわ。確かに超能力に憧れる気持ちはわかる気がする」

男「とりあえずこんな所妹に見られたらまずいし、『黒子』を戻しておくか」カシュッ

黒子「……」シューン

男「あと、ルフィは必要ないから名前を消しとくか」ケシケシ

男「……」

男「明日から漫画喫茶とか行ってみるかな…」

男「でも、今日は古本で500円も使ったし、無駄遣いは出来ないよな」

男「簡単に金を儲ける方法でもあればいいんだけどなぁ」

男「ドライバーで変身して強盗とか?いやいや、ただでさえキャラが目立つのに、そんな事は出来ないな」

男「魔法や超能力で未来予知して宝くじ?いるんだろうけど、俺はそんなキャラクターは知らないなあ」

男「カードはあと2枚。…よく考えて使わないとな」

―――

友「ういーっす」

男「おーっす」

友「なあ、男、聞いたか?」

男「何を?」

友「美少女がイケメン振ったんだってさ」

男「へー。でも、イケメンは顔だけだから、そういう事もあるんじゃないか?」

友「で、美少女が別の男とすぐに付き合いだしたらしいんだけど、その相手が何とキモオタらしいぜ」

男「それはすげえ。美少女も隠れオタクだったとか?」

友「そりゃ知らんけど。でも、驚くのはまだ早い」

男「あん?」

友「キモオタの奴、生徒会長さんと読者モデルさんとも付き合ってるって、さ」

男「……。はあ!?」

友「すごいだろ。俺も、聞いた時は耳を疑ったし、信じてなかったけどさ」

友「昨日偶然見ちまったんだよ。キモオタが4人で仲良くデートしてるのを」

友「で、あのキモオタが街中で美少女と生徒会長さんと読者モデルさんの三人に交互にキスしてるのも」

男「ま、マジか!?」

友「疑うなら帰りにキモオタのあとをつけてみればいい」

友「別の奴から聞いた話だと、あいつ、この一週間はずっとデート三昧だ」

男「……」

男(明らかに異様すぎるその状況は今の俺は普通に納得が出来る)

男(多分、キモオタも二次元ディケイドライバーと二次元二次ディエンドライバーを持ってるんだ)

男(でないと、そういう状況は作り出せないはずだ)

女「男!友!おはよー」

友「おはよー。今日も胸が小さいなあ」

女「うっさい、バカ」

男「……」

女「…男?」

男「……?あ、ああ、女か。おはよう」

女「どうしたの?なんか悩んでるみたいだけど」

男「い、いや、なんでもない」

男(…キモオタが何かをやっているのは間違いないが、あからさま過ぎるだろう)

男(あいつのせいで泉の精のオッサンの存在がばれたら、俺だって困る!!)

男(やり過ぎないように注意した方がいいのか?)

キモオタ「デュフフ。おはよう、女ちゃん」

女「お、おはよー、キモオタくん」

友「ういーっす、キモオタ」

キモオタ「……」プイッ

友(こいつ、俺が挨拶してんのに無視かよ)

キモオタ「女ちゃん、可愛いなぁ」

男「!?」

女「え?…ふ、普通だよ」

キモオタ「デュフフ。」

友「……」

友「そういやキモオタ、美少女と付き合ってるらしいじゃん。羨ましいよな」

キモオタ「彼女は欲望に正直になって僕の魅力の虜になっただけだよ」

キモオタ「いずれ女ちゃんも僕の魅力に気付くかもね。デュフフ」

男(こいつ…!!まさか女にも手を出す気か!?)

男(急に自分相応じゃない強い力を手に入れた奴は増長するっていうが、こいつはまさしくそれだな)

男(俺だって、昨日は増長してたが、コイツほどじゃない!!…多分)

男(それにこいつは放っといたら何人彼女を作るかわかったもんじゃねぇ!!)

男(それに元々美少女はイケメンと付き合ってわけだから、こいつが何らかの方法で別れさせたんだ!!)

男(フリーの女の子ならともかく、他人の彼女を強奪するなんて。…ある意味、尊敬するわ)

男(じゃなくて!!)

男「…ん?」

男(キモオタの奴、正々堂々とベルトを巻いてやがる!!!)

男(だけど、あのベルト、二次元ディケイドライバーとは形状が違うな)

男(正面に三枚のコイン?よくわからないけど、泉のオッサンに早急に確認しないとな)

今日はここまでです。

節子、それコインやない、メダルや

ところでワンピースのクラハドールってクロが名乗った偽名なのにそのままカード化されるんだな…

フォーゼ、今週もやってなかった。ガッカリ

>>40 執事の顔でカード化されてます。能力はクロと同じですが。

男(くそっ!!焦るな、俺!!キモオタが女に対していずれって言ったって事はすぐには行動に移さないって事だろ。…多分)ドカッ

男「うわっ!?」

委員長【真面目っぽい女子高生】「きゃっ!?」

男「あ、ご、ごめん!!委員長、大丈夫?」

委員長「あ、う、うん。大丈夫、私、前を見てなかったから…」

男「俺も、ちょっと考え事してて…ほんとゴメン!!」

女「男ってば何ぼーっとしてんのよ」

友「あー、俺も考え事して、巨乳の女の子にぶつかりに行きて~」

女「それはぶつかる事しか考えてないんじゃないの?」

友「そうとも言う」

委員長「そ、それじゃあ、私、行くから」タタタッ

男「あ、うん」

もしかして関西の人?
今週のフォーゼは衝撃展開でしたよ


男(とにかく、時間が少しでも惜しい。学校をさぼって泉のオッサンの所に行くか?)

男(駄目だ!!もう、学校に来てるし、友や女に変に疑われるのもよくないからな)

男(そうだ!!カードを1枚使って、俺の身代わりを作ればいいんだ!!)

男(だったら、変装の名人『ルパン三世』なら…)

―――男、屋上で作業中。

男「よし。これで『ルパン三世』と『白井黒子』を召喚して」カシャッ、カチッ

男「……」ルパーンサーンセーイーッ、シライクロコーッ

ルパン三世「……」シューン

黒子「……」シューン

男「『ルパン』は俺に変装して、その後、1年3組の教室の俺の席に座ってくれ、1時間目の授業が終わったら、また屋上に戻ってきてくれ」

ルパン三世「……」コクッ

ルパン三世【男】「……」ペタペタ

男「うおっ!!俺がいるよ…」

ルパン三世【男】「……」テクテク

男「言葉を喋らないのが不安だが、まあ、もうすぐ授業だし、多分ばれないだろ」

>>43 関西ですよ。○阪ですよ。次の土曜日に2話連続で一挙放送で悔しいです!!

男「『黒子』は俺を泉のオッサンの所にテレポートで移動させてくれ」

黒子「……」コクッ、ダキッ

黒子「……」ヒュン!ヒュン!ヒュン!

男「……」キョロキョロ

男「まわりには泉の精のオッサン以外、誰もいないな…」

泉の精「お。オメー、二日連続でここに来るとは、よっぽど二次元ディケイドライバーと二次元ディエンドライバーが気に入ってくれたみたいだな」

男「…まあ、正直、かなり使い勝手のいい道具だと思うが、今日ここに来たのはそういう理由じゃないんだ」

泉の精「じゃあ、どうした?」

男「この二次元ディケイドライバーみたいな力、他の奴も持ってるんじゃないのか?」

泉の精「それがどうした?」

男「…やっぱりそうなのか?」

泉の精「明確には同じものじゃないけどな。似たようなツールを渡してる」

男「それは俺が聞いてもいいのか?」

泉の精「答えられる事なら答えるで。さっきも別の子に聞かれたところやしな」

男「!?」

男「一体誰なんだ、そいつは!?」

泉の精「それは残念だけど言えんな。個人情報保護法ってやつだ」

男「……」

男「じゃあ質問を変える。このツール?これは一体、何人持ってるんだ?」

泉の精「オメー含めて4人だ」

男「4人か」

男(俺とキモオタ、あと他に2人か)

男「あと、ツールについての詳細を教えてほしい。俺が持ってるやつ以外の」

泉の精「いいだろう」

泉の精「それじゃあ、まず1人目が二次元ダブルドライバーと無記録メモリ」

泉の精「無記録メモリは漫画やアニメ、ゲームの記憶を与える事でその作品のメモリとなる」

泉の精「そして二次元ダブルドライバーは少し特殊で、2本のメモリを差し込むことで効果が発動する」

男「1本じゃ意味がないのか」

泉の精「左側に差した作品メモリの武器やアイテムを召喚、右側に差した作品メモリの登場人物の能力をそれぞれ使う事が出来る」

男「それってすごい能力だな。俺の持ってる二次元ディケイドライバーの上位互換じゃないか」

泉の精「確かにそうだが、そのぶん二次元ディエンドライバーで不足分を補えると思うが?」

泉の精「まあ、それに元々、これを使ってそれぞれが戦う事を想定してるわけじゃないしな」

男「…まあ、そうかもしれないけど」

泉の精「次に2人目が二次元オーズドライバーと無地メダル」

泉の精「無地メダルを対象に投入する事で、それと引き換えに対象のコアメダルを生み出す事ができる」

男「コアメダル?」

泉の精「コアメダルはオメーに渡したカードと同様に作品名と登場人物の名前を書く事でその効果を付与する事ができる」

泉の精「で、二次元オーズドライバーは3枚の二次元コアメダルを入れてスキャンする事で、三次元の対象に二次元キャラクターの性格と能力を発揮させる事が出来るんだ」

男(3枚のメダル…キモオタのアレが二次元オーズドライバーか。そうか、コインじゃなくてメダルだったのか、アレ)

男「それって、性格だけじゃなくて二次元オーズドライバーの持ち主との関係を構成することも可能なのか?」

泉の精「ほう。オメー、よくわかったな」

泉の精「コアメダルをスキャンされた奴は、二次元オーズドライバーの持ち主をメダルに書かれた登場作品の主人公だと認識する」

男(なるほど。キモオタは美少女たちのコアメダルに対して、主人公に対して好意を持っているキャラクターの名前を書いたのか)

男(そう考えると結構使い勝手のいいツールなんだな)

泉の精「そして、3人目が二次元フォーゼドライバーとブランクアストロスイッチ」

泉の精「ブランクアストロスイッチに作品名と登場人物の名前を書くと、そのキャラクターの能力が使用できるアストロスイッチになる」

男「…ひょっとして、能力を使うために姿形が変わるのって、二次元ディケイドライバーだけか?」

泉の精「ああ。二次元ディケイドライバーは能力どころか知力以外は全てがそのキャラクターになるわけだが」

泉の精「おっと、話が逸れたな」

泉の精「二次元フォーゼドライバーは両腕、両脚の4ヵ所に対応するスイッチのスロットがある」

泉の精「そこにスイッチを差し込むことで4種類の能力を同時使用を可能としているわけだ」

男「二次元ダブルドライバーと似た感じのツールなんだな」

泉の精「まあ、こっちは特殊能力しか使えないんだけどな」

泉の精「そもそも全てのツールは二次元の力を使うために作られたわけだからな」

男「じゃあ、泉の精のオッサンはこのツールを俺や他の連中に渡して、何をしようとしてるんだ?」

泉の精「特に何もしないな」

泉の精「しいて言うならそれを持った奴らがどう動こうとするのかを見たいだけだな」

男「悪趣味だな」

泉の精「暇なんだよ。泉の精なんて神秘な生命体やってると、毎日が退屈でな」

男(小汚いブリーフ姿のオッサンからは神秘さの欠片も感じないけどな)

男「じゃあ、最後にもう一つ聞かせてくれ」

泉の精「ああ」

男「このツールは壊せるのか?」

泉の精「無理だ」

男「……」

泉の精「そもそもこんな夢のようなツールが簡単に壊せたら悲しいだろうが?」

泉の精「だから、壊せないように作った」

男(壊せないなら、どうやってキモオタの暴挙を止める?)

男「…例えば…」

泉の精「ん?」

男「ツールを奪ったりしてもいいのか?」

泉の精「そりゃあ、構わないが?各自ツールは自由に使っていいと言ってるからな」

泉の精「そのツールを使って、人に暴力を振るおうが、ハーレムを作ろうが、人助けをしようが、他人から何かを奪おうが、全て自由だ」

泉の精「自由に使うって言うのはそういう事だ」

男「……」

男「…わかった」

男「俺が何をすればいいのか、ここに来てわかった気がする」

男「俺は…全てのツールを奪ってみせる」

男(まずはキモオタ。お前のツールを奪う事にする)

泉の精「全てのツールを奪ってどうするんだ?まさか、二次元大首領でも目指してみるのか?」

男「そんな怪しげなものは目指さないけどな」

男「とにかく泉の精のオッサン。また、今度来る」

泉の精「ああ。次来る時はお土産になんか食べ物を持ってきてくれると嬉しいんだがな」

男「泉の精なのにか?」

泉の精「泉の精でも腹もすくし、屁も出れば、ウンコだってする」

泉の精「言うほど神秘的な存在じゃないのさ、オジサンは」

男(それは最初からわかってた)

男「『黒子』、俺をテレポートで学校の屋上まで移動させてくれ」

黒子「……」コクッ、ダキッ、ヒュン!ヒュン!ヒュン!

男「さて、1時間目が終わるまで屋上で時間を潰すか」

―――キーンコーンカーンコーン

男「さて、上手くやってくれてるかな、ルパン三世は」

男「おっ…言ったとおり屋上に上がってきたな」

ルパン三世【男】「……」コツコツ

男「『ルパン』、その変装をといてくれ」

ルパン三世【男】「……」ベリベリッ

ルパン三世「……」

男「さすがルパン三世。喋らないのはともかく、顔や動きは俺そのものだったな」

男「結果や教室での話を聞けないのは残念だが、それは仕方ないか」

男「それじゃあ、二人を戻して、授業を受けに戻るか」

男(…俺の手持ちは『野比のび太』、『白井黒子』、『クラハドール』、『ルパン三世』。そして使える無地カードはあと1枚)

男(すぐに無地カードを補充したいが、そんな金は持ってない)

男(この手持ちのカードでキモオタを倒し、女を魔の手から救う)

男(そして、あわよくば俺が女と恋人に…って、これは今は置いておこう)

男「ん?」

美少女「キモオタさ~ん。席が離れていて、美少女は寂しいです~」

キモオタ「デュフフ。美少女は素直で可愛いなぁ」

美少女「キモオタさんに褒めてもらえるなんて、美少女は嬉しいです!」

男(美少女のやつ、キャラが全然変わってるな。まあ、何かの二次元キャラだから変わってて当たり前なんだろうけど)

イケメン「…くそっ!!なんだよ、美少女の奴…なんであんなキモオタなんかと」

友「そりゃあ、誰もが思う疑問だよな」

男(そういえば効果が出るのはツールを作動している時のみなんだよな、基本)

男(て事はキモオタの奴、24時間ベルトをつけっぱなしなのか?)

友「うわー。人目を憚らずイチャイチャとして…イラッとくるな」

男「まあ、普通はイラッとくるよな」

友「え?何、その上から目線。男はイラッとしないのか?」

男「違う違う。あんな風にイチャイチャしててもどうで長続きしないだろうなーって思っただけで、イラッとしないとは言ってない」

イケメン「あいつら今すぐにでも破局してくれねーかな」

友「イケメンも美少女と別れたせいですっかり俺達のモテない側にシフトしてきたな」

イケメン「だって、俺、頭わりーし、運動苦手だし」

友「マジで顔だけだもんな、イケメン」

イケメン「ほっとけ」

男(さて、授業が始まれば考える時間はたくさん取れるが、なんかいい作戦、パッと思いつかないかなぁ)

dqn「ういーっす」

友「よお、dqn。いきなり重役出勤かよ」

dqn「俺は朝、弱いんだよ」

イケメン「あ、ああ、dqn、お、おはよう」

dqn「うぜーな。いきなり話しかけてくるんじゃねーよ」

イケメン「ご、ごめん」

友「あれ?dqnとイケメンってひょっとして仲悪かったか?」

dqn「よくもねーし、わるくもねーよ」

美少女「キモオタさん。美少女とお昼を一緒に食べましょうね~」

キモオタ「当たり前じゃないか。デュフフ」

dqn「あいつらもうぜぇな」

dqn「おい!キモオタ!美少女!テメェラ、キャッキャウフフってうっとおしいんだよ!!」

キモオタ「ひっ!!」

美少女「あ~ん?あんた、キモオタさんに危害を加えるつもりだってんですか~?」

美少女「そういうのはこの美少女が許しませんからね~」ジャキン

男「なんかバールみたいなものだしたぁ!?」

友「手品か!?」

イケメン「び、美少女!?」

dqn「そんなもん出したからなんだってんだ?」

dqn「俺は女だからって容赦しないぞ、コラ」

美少女「キモオタさんに謝るのなら美少女も許してあげますけど、どうやらそんなつもりはなさそうですね~」

キモオタ「ニャ…美少女。あと、dqn」

キモオタ「教室で暴れるのはよくないから、昼休みに屋上に行こうじゃないか。デュフフ」

dqn「はあ!?なんで、俺がてめぇに指図されなきゃなんねぇんだ、コラ」

美少女「ぎゃーぎゃーやかましいですね、あんたは。それにキモオタさんの心遣いがわからないなんて」グイッ

dqn「なぁっ!?」

友「うそっ!?dqnを片手で持ち上げた!?」

美少女「あんたは大人しく昼休みまで大人しくしてればいいんです!!」

dqn「ぐあああっ!?」

美少女「ほいっと」ビターン

dqn「ごあああああっ!!!」ゲホッゴホッ

友「だ、大丈夫かよ、dqn!!」

dqn「く、くそっ…」ヨロヨロ

美少女「キモオタさんに手を出すつもりならこの美少女がいつでも相手になりますからね」

男(こいつはバールを武器に、高い身体能力を持つ主人公にデレデレの女って事か)

男(そんなキャラクターがいるなんて、最近の漫画かアニメかゲームか知らないが、高スペック過ぎるだろ…)

男(とりあえずキモオタの周りの3人。美少女、生徒会長、読者モデル)

男(美少女以外も何かの力を持っているわけだから、この三人を掻い潜ってベルトを無効化しないといけないんだな)

男(……)

男(…チャンスがあるとすれば…昼休みか?)

今日はここまでです。

何故か最初に考えていた、男にやりたい放題馬鹿な事をさせる話から、バトル物っぽいのにシフトしてしまった。

ジャンプのてこ入れのようだ。

今回から酉つけます。

―――キーンコーンカーンコーン

キモオタ「デュフフ。昼休みになったけど、dqnの奴、来るのかな?」

キモオタ「来なかったら、dqnがチキンすぐるって言いふらすかな?」

キモオタ「とりあえずあんな奴にメダルを使うのは勿体無いから、適当に痛めつけるだけで許してやんよ。俺、優しいし」

美少女「さすが、キモオタさんは心が広いですね」

読者モデル「わらわの惚れた男だからな。当然であろう」

生徒会長「そういう君も好きだよ」

男(うわー。全員集めてやがるよ、キモオタの奴)コソッ

男(とりあえず生徒会長と読者モデルの能力も気になるが、まずは作戦通りに…)

ルパン三世【dqn】「……」ザッ

キモオタ「おっ!来たのか、dqn」

キモオタ「女にやられて尻尾を巻いて逃げたかと思ったけど、わざわざもう一度やられに来るなんて、dqnはマゾなのかい?」

ルパン三世【dqn】「……」ザッザッ

キモオタ「黙ってちゃわからないよ。デュフフ」

男(あと、10メートル…よし!!今だ、走れ!!)

ルパン三世【dqn】「……」ダダダダッ

キモオタ「な…!?何するんだよ!?」

ルパン三世【dqn】「……」ガチャガチャ

キモオタ「こいつ、僕の二次元オーズドライバーを狙ってる!?」

美少女「キモオタさんはやらせません!!」

読者モデル「わらわのキモオタに手を出すとは…貴様は死刑じゃ!!」

キモオタ「み、みんなで僕を守るんだ」

生徒会長「あなたは私が倒します。召喚『ヴァルファーレ』!!」

ヴァルファーレ「キシャアアアアアアアッ」バッサバッサ

男(ちょ、アレ、何ですか!?メッチャデカい鳥の恐竜みたいなのが出てきやがった!!)

男(反則だろ、あんなもん!!だが、まだここまでは…予定通りだ)

ルパン三世【dqn】「……」クルッ、ダダダッ

キモオタ「なにっ!?逃げるのか、dqn!!」

キモオタ「逃がしてたまるか!!行け、読者モデル!!」

読者モデル「わらわに任せよ!!」シュバッ、ドカッ

ルパン三世【dqn】「……」ズシャー

男(ルパンがなんとか一撃を耐えてくれたか。ここからは俺の出番か)ガシャン、クククラハドールーッ!

男【クラハドール】「おい!!キモオタ」

キモオタ「な!?だ、誰だ、お前は!?」

男【クラハドール】「通りすがりの正義の味方、とでも言っておこう」

キモオタ「そのベルト…まさか、お前」

キモオタ「お前も僕と同じような力を?」

キモオタ(聞いてない!!聞いてないぞ、僕は!?)

キモオタ「美少女!生徒会長!読者モデル!あ、あいつを倒せ!!」

美少女「了解です!!」

生徒会長「任せてください!!」

読者モデル「わらわの力、見せてくれる!!」

男【クラハドール】(さて、生徒会長は鳥の怪獣を召喚してからは動いてないか)

男【クラハドール】(多分、あれを出してる間は動けないんだろうな。推測は危険だが、本人が今、動かないのだけは確かだ)

男【クラハドール】(読者モデルは体術が優れているみたいだが、本当にそれだけか?)

読者モデル「ゆくぞ!!メロメロ甘風(メロウ)!!」ポワワワーン

男【クラハドール】「くっ!?」サッ

男【クラハドール】「な…何の攻撃だ!?今のは…」

男【クラハドール】(よくわからないけど、相手の能力がわからない以上、変な攻撃をくらうのは不味いだろうな)

キモオタ(くそっ!!読者モデルのオッパイでも見せてやれば、あいつに効果は出たかもしれないのに…)

キモオタ(まあ、読者モデルは他の技もあるし、奴が何者かは知らないけど、戦闘ならこっちの方に分があるはずだ)

読者モデル「はぁっ!!」マワシゲリ

男【クラハドール】「くそっ!!ガードしたけど吹っ飛ばされちまった…」

男【クラハドール】「それにしても読者モデルの人、なんて強力な蹴りだよ…!!」

読者モデル「銃(ピストル)キス!!」チュッ

男【クラハドール】「ぐあっ!?」ズバシュッ

男【クラハドール】「く、くそっ!!接近戦も遠距離攻撃もあんのかよ!!」

男【クラハドール】「だが、俺だって!!」ネコパンチ!

美少女「こっちです」バールノヨウナモノ

男【クラハドール】「しまっ…」ドガァッ

キモオタ「ふふっ。みんな流石だなぁ」

読者モデル「そこっ!!銃キス!!」チュッ

男【クラハドール】「があっ!?」ボタボタ

美少女「宇宙cqcでもくらいなさい!!」ポポポイ

ドカーン、ドカーン、ドカーン

男【クラハドール】「ごあああああっ!!」ゴロゴロドシャー

男【クラハドール】(やっべぇ!!めっちゃ、やられたい放題じゃないか!!…チート過ぎるだろ、美少女も読者モデルも…)

生徒会長「ヴァルファーレ!!お願い」

ヴァルファーレ「キシャアアアッ!!」ソニックウィング、ヴァサササ

男【クラハドール】「ごあああああっ!!」ズバババッ

男【クラハドール】(ち、ちくしょう…全員、半端なさ過ぎる…ぜ)バタッ

キモオタ「や、やったのか?」

キモオタ「ふ、ふふふっ。そのベルトがどんな効果かは知らないけど、僕がもらってやるよ」テクテク

男【クラハドール】「……」ピクピク

男【クラハドール】(まだだ!!まだ…作戦は終わっちゃいねぇ!!)

キモオタ「そういえばdqnは一体どこに逃げたん…」

黒子・のび太「……」ヒュン!

キモオタ「え!?」

キモオタ「あの常盤台の制服に茶髪のツインテール…白井黒子じゃないか!!」

キモオタ「じゃあ、一緒に現れたあの貧相な眼鏡のガキは一体!?」

のび太「……」ジャキッ、バキューン

キモオタ「ぎゃん!?ベルトのバックルが弾かれ…」

男【クラハドール】(よしっ!!作戦通り!!)

のび太「……」バキューン、バキューン、バキューン

キモオタ「び、美少女たちのコアメダルが宙に…!?」

なんかパソコンの調子がおかしい。
とりあえず今日はここまでで。

フォーゼの最終回、よかった。突っ込み所はあったけど、よかった。
序盤でウルウルきちゃったし。

そして友子の宇宙キターッが可愛かった。
あと、賢吾がよかった。本当に良かった。

美少女「あ…」バタッ

読者モデル「う…」バタッ

生徒会長「ん…」バタッ

ヴァルファーレ「キシャアッ」シューン

男【クラハドール】(鳥の怪物も消えたし、美少女達の無力化に成功したぞ!!)

キモオタ「く、くそっ!!コアメダルは取られて溜まるもんか!!」セノビッ

黒子・ルパン三世【dqn】「……」ヒュン!

ルパン三世【dqn】「……」オタカラハイタダイタゼ、トッツアーン

キモオタ「え!?dqnが何で!?」

男【クラハドール】「…なんとか…うまく行ったか」ヨロヨロ

キモオタ「ど、どういう事だ!?」

男【クラハドール】「…最初から俺の目的はお前の注意を俺に逸らす事だった」

男【クラハドール】「お前を出し抜くには俺がやられて油断を誘う必要があったからな」

男【クラハドール】「まあ、わざとやられてみせたって言うとカッコつけてるように聞こえるかもしれないが、この身体は常人よりはるかに強い肉体だ」

男【クラハドール】「だから、一般人じゃ耐えられない攻撃でもなんとか耐えられた」

男【クラハドール】「そして、油断したお前の二次元オーズドライバーのバックルを銃弾で解除状態にして、さらに銃弾でメダルを弾き飛ばす」

男【クラハドール】「空中に弾き出されたメダルを別の奴に奪わせる」

男【クラハドール】「ここまでが俺の筋書きだ」

キモオタ「く、くそおっ!!」

男【クラハドール】「美少女も生徒会長も読者モデルもコアメダルの力から解放され、いま、お前を守ってくれる奴は誰もいない」

男【クラハドール】「痛い目に遭いたくなければ大人しくそのベルトを渡すんだ」

キモオタ「そ、それで勝ったつもりか!?」

男【クラハドール】「お前を守る奴は誰もいない!!お前の負けだ!!」

キモオタ「デュフフ、それは違うね!!」

キモオタ「僕は僕が守る!!」チャリンチャリン

男【クラハドール】「新しいメダルだと!?」

キモオタ「これは全て僕のコアメダルだ!!」チャリン

キモオタ「『一方通行』のベクトル操作!!」

キモオタ「『藍染惣右介』の死神としての身体能力と斬魄刀による完全催眠!!」

キモオタ「『ポップ』のたくさんドラクエの魔法と全てを消し去るメドローア!!」

キモオタ「これを全て兼ね備えた僕は無敵になるんだ!!」

男【クラハドール】「させるか!!抜きあ…」

キモオタ「変身!!」キュイン、キュイン、キュイン!

イッポウツーコー!アイゼンソウスケ!ポップ!

イ、ン、ポ!イ、ン、ポ!イーンーポーー!

キモオタ「へへっ、これが僕の無敵コンボだ!!」

男【クラハドール】(インポって歌が聞こえてきたんだが…)

キモオタ「これで僕は無敵になった」

キモオタ「一方通行の反射能力があるんだ」

キモオタ「もう、銃弾は効かないし、生身では僕に触れることも出来ないぞ」

男【クラハドール】「なん…だと」

キモオタ「それにそこそこの攻撃には耐えられるみたいだけど、極大魔法のベギラゴンやイオナズンに耐えられるのかな?」

キモオタ「デュフフ。まずは僕の彼女達を消した眼鏡のクソガキから始末してやる」

キモオタ「メラゾーマ(火球呪文)!!」ボオオオッ

のび太「…!!」ゴオオオッ

のび太「……」シューン

キモオタ「…消えた?テレポートしたわけじゃなさそうだけど…」

男【クラハドール】「『のび太』!!」

キモオタ「『のび太』?…ひょっとして『ドラえもん』に出てくるあのクソみたいな『のび太』か?」

キモオタ「確かに『のび太』と言われれば、そんな感じだったよな」

キモオタ「という事はお前のベルトの力は二次元キャラクターを三次元化する能力か」

男【クラハドール】「……」

キモオタ「だけど、お前以外誰も喋らない所を見ると、ただの欠陥品みたいだな」

キモオタ「やっぱ二次元は見た目もそうだけど、cvも大切だよね」

キモオタ「そいつは喋らそうと思えば喋るの?黒子の声は新井さんなのかな?」

キモオタ「喋れるんだったら、そのベルトの価値は一気に上がるんだけどなぁ。デュフフ」

キモオタ「黒子の声で『好きですわ、キモオタさん』なんて言われたら、興奮のあまり鼻血が出そうだよ!!」

男【クラハドール】(わかんねーわ、その感覚)

確かに。
でも、ロケット+ドリルで仕留めたのは個人的にヨシだと思う。

キモオタ「まあ、いいや。次は…マヒャド(吹雪呪文)!!」コオオオオッ

ルパン三世【dqn】「…!!」カチコチッ

ルパン三世「……」シューン

キイン、コイン、キン

男【クラハドール】「『ルパン』!!」

キモオタ「そうか。dqnは変装した『ルパン三世』だったのか」

キモオタ「まあ、dqnが酷い目に遭うってわかってて、屋上にくるはずは無いと思ってたけどさ」

キモオタ「それにしてもお前がなんでそんなクズキャラクターをチョイスしたのか、わけがわからないよ」

男【クラハドール】(キモオタみたいにアニメや漫画に詳しくないんだよ。くそっ!!)

キモオタ「さて、そろそろメダルは返してもらうよ」スッ

男【クラハドール】「拾わせるか!!抜き足!!」シュン!

キモオタ「あまいよ、瞬歩!!」シュン!

男【クラハドール】「…くそっ!!」

キモオタ「1枚は拾われたか。まあ、いいよ」

キモオタ「どうせ、お前にとどめを刺して、メダルもお前のベルトも頂くわけだし」

男【クラハドール】「…くっ!!」

キモオタ「さて、あとは『黒子』とベルトをつけてるお前だけだ」

キモオタ「『黒子』が喋らないって事は執事のお前が本体なのは確定なんだろうね」

キモオタ「言っとくけど、『黒子』のテレポートで逃げても無駄だよ。『愛染』の瞬歩で追いつけるし」

キモオタ「まあ、逃げたければ逃げてもいいよ」

キモオタ「捕まえたら、その時点で『一方通行』のベクトル操作で血液逆流させて殺すし」

男【クラハドール】(さすがにキモオタの奴、アニメや漫画に精通してるだけあって、キャラクターに隙が無い感じだな…)

男【クラハドール】(これは…絶体絶命ってやつか…)

男【クラハドール】(ここで俺が出来るのは…何か、あるのか?)

黒子「……」

キモオタ「ふむ。お前はどうにかしようと考えてるみたいだけど、『黒子』の方は動こうとしないか」

キモオタ「どうやら、自分以外は命令が無いと動けないみたいだね。デュフフ」

キモオタ「それなら…、ベタン(重圧呪文)!!」

男【クラハドール】「ぐああああああっ!!」ズシィィン

男【クラハドール】「か、身体が、押しつぶされるぅっ!!」

キモオタ「さて、これであいつは動けなくなったね」

キモオタ「アニメキャラの中学生1年生かぁ」

キモオタ「デュフフ、さぞかし綺麗なパイパンタテスジなんだろうなぁ」

男【クラハドール】「てめぇ…何を…?」

キモオタ「いやあ、生徒会長、読者モデルとはもうhは済ませたんだけどさ」

キモオタ「どっちも処女じゃなかったんだよね」

キモオタ「美少女とはまだやってないけど、イケメンの奴が先にヤってたら悔しいだろ?」

キモオタ「だって、そうなると僕が処女とセックスできないわけだし」

男【クラハドール】「テメェが童貞捨てられただけでも…感謝しろ、ボケが…」

男【クラハドール】(俺だって童貞だってのにチクショウ!!)

キモオタ「何、馬鹿な事言ってるんだよ。お前」

キモオタ「これだけの力があって、童貞捨てるだけで満足だなんて、志の低い事でどうするんだよ?」

キモオタ「世界征服や世界中の美女でハーレムを作るくらいの事は簡単に出来るんだよ?」

キモオタ「でも、その前にまずはこの学校の支配だ」

キモオタ「教師も生徒も僕に服従させる。可愛い子は全て僕のものだよ、デュフフ」

キモオタ「まず手始めに、誰とも付き合ってない処女確定の女ちゃんを恋人にして、ヤる予定なんだけど」

男【クラハドール】「……!!」

キモオタ「でもまあ、その前に…こんな所に壊せば消える人間と変わらないロリ処女ダッチワイフがあるんだ」

キモオタ「使わないのは間違ってるよ」

キモオタ「胸が全然無いけど、原作通りだ。デュフフ」モミモミ

キモオタ「スカートの中身はどうなってるのかなー?」ペラッ

キモオタ「デュフフッ。すんごいいやらしい下着じゃないですか」

キモオタ「とても中学1年生の穿く下着じゃないよね、コレ」ジュルリ

男【クラハドール】「……」カシュッ

キモオタ「次はパンツの中身を拝見っと…デュフフ」

黒子「……」シューン

キモオタ「あ、あれ?黒子が消えちゃった」

男【クラハドール】「…俺が消した。悪いが…お前の、思い通りにはさせない…」

キモオタ「…お前、ムカつくなぁ」

キモオタ「もういいや。殺して、ベルトだけ取り上げよう」

男【クラハドール】(これ以上は指一本も動かせない…)

男【クラハドール】「俺は…ここで終わるのか…」

男【クラハドール】(意識が…遠のいて…だ…め…)クタッ

キモオタ「デュフフ。血液逆流の最初の被害者はお前だ」スッ

キモオタ「人間の血液が爆ぜるのを目の前で見るのは緊張するな。デュフフ」

男【クラハドール】「」

ペタッ

キモオタ「!?」

キモオタ「き、消えた?…一体、どういう事だ!?」

キモオタ「くっ!!どうやら何かの手段で逃げたみたいだな」

キモオタ「…まあ、いいよ。次、僕に歯向かってきてもあんな雑魚には負ける気はしないしね」

ところで一方通行ってアクセラレータって読むんじゃないの?わざと?

キモオタ「取り返したメダルは2枚…、美少女と生徒会長か」

キモオタ「まあ、無地メダルは大量に買ってあるし、読者モデルが急に僕を嫌いになるのもおかしいから、新しいコアメダルを作っておくか」ヒョイ

読者モデル「……」チャリーン

キモオタ「さて、同じ名前を書き込むと、コアメダルを取り戻した時に重複して勿体無いな」

キモオタ「読者モデルのコアメダルは『fate/stay night』の『セイバー』っと…」

キモオタ「さて、それじゃあ、変身を解除して、三人のメダルと入れ替えるか」チャリンチャリンチャリン

キモオタ「さあ、戻っておいで、僕の子猫ちゃんたち」キュイン、キュイン、キュイン!

ニャルコ!ユウナ!セイバー!

美少女「ん…」

生徒会長「う、…うぅんっ」

読者モデル「…くっ」

>>96
どうでもいいコンボ名の都合上で。
すいません。嘘です。マジ忘れしてました。
よく一通さんとか呼ばれてるから、アクセラレータという呼び名が頭に残ってなかったです。

読者モデル「ここは…」

キモオタ「読者モデル」

読者モデル「貴方は…?」

キモオタ「僕がお前のマスターのキモオタだ」

読者モデル「そうか。貴方が私のマスターか」

キモオタ「そうだ」

キモオタ「さあ、それじゃあそろそろみんな教室に戻ろうか」

美少女「はい!!キモオタさん!!」

生徒会長「うん」

読者モデル「わかった。マスター」

キモオタ(セイバーは都合のいいデレデレにするのに時間は掛かりそうだけな)

キモオタ(でも、あいつからコアメダルを取り返すまでの繋ぎメダルだし問題はないか)

今日はここまでです。

この更新速度ならウィザードライバーも出せそうな気がしてきた。

―――

男「……」

男「はっ!?」

男「あ、あれ?」

男「…ここは?」

委員長「だ、大丈夫?男くん…」

男「!?」ペタペタ

男(いつの間にか変身が解けてる…)

男「え、えっと、委員長、こ、ここは?」

委員長「ここは屋上の貯水タンクの裏だよ」

男「なんでそんな所に…」

委員長「…わ、私はたまたま見つけただけだから…」

男「そっか、ありがとな」

男(メダルは…1枚持ってる。二次元ディケイドライバーも、二次元ディエンドライバーもある…)

男(俺は一体、どうやって助かったんだ?)

委員長「お、男くん、怪我とか大丈夫?」

男「ああ。何とか立つことは出来る」フラッ

委員長「あぶない!!」ギュッ

男「い、委員長!?」

委員長「あ…」////

委員長「お、男くんが、た、倒れそうだったから」

男「う、うん、すまない」

委員長「肩を貸してあげるから、一緒に保健室にいこ」

男「あ、ああ」

男「……」

男「なあ、…委員長」

委員長「な、なに?」

男「ふと、思ったんだけどさ」

委員長「うん」

男「なんで、俺が怪我をしてるって、知ってるんだ?」

委員長「……」

男「よく考えればおかしな話だ」

男「俺は気絶をしていたのかもしれないが、(変身していたから)俺自身の服は綺麗なままだし、特に目に見えた外傷はない」

男「じゃあ何故、怪我だとわかる?」

委員長「…すごいね、男くん」

委員長「勉強は出来ないけど、洞察力や応用力はあるって、担任の先生が言ってた通りだね」

男「もしかして…」

委員長「うん。私が…キモオタくんから男くんを助けたから」

委員長「この二次元ダブルドライバーで」

男「…そうか」

男「でも、なんで俺を助けた?」

男「俺を助けるメリットなんて何もないだろ?」

委員長「…そ、その…」

委員長「わ、私はキモオタくんのベルトの使い方は正直、間違ってると思う」

委員長「でも、そのキモオタくんを止めようとした男くんはいい使い方をしてると思ったの」

男(キモオタと似たような使い方を考えていたって言ったら、どう思うんだろ)

委員長「……。だから、私がキモオタくんを止めようとしたんだけど、男くんに先に動かれちゃって…」

男「俺が委員長と同じような目的を持っていたから助けた、そういう事か?」

委員長「そ、…それだけじゃないけど」

男「?」

委員長「と、とにかく、保健室にいこ。怪我の手当てをしないと」

男「ああ」

もしかしてダブルドライバーって委員長一人で使うの?
二人で一人じゃないの?

男「なあ、委員長」

委員長「な、何?」

男「委員長は俺をどうやって助けたんだ?」

委員長「時間を止めて、その間に男くんを貯水タンクの陰に移動させたんだけど」

男「そういう事、さらっと言われても困るんだが、誰の能力とかは聞いていいのか?」

委員長「『ジョジョの奇妙な冒険・第3部』メモリの『空条承太郎』のスタンド『スタープラチナ』が5秒間だけ時間を止められるの」

男「時間を止めるって、チート過ぎるな」

男(瞬間移動で大はしゃぎしてた俺、バカみたいだな)

委員長「『スタープラチナ』はパワーもスピードもあるから、男くんを抱えて移動するのも全然大丈夫だったし…」

委員長「ま、まさか、男くんをお姫様抱っこするなんて、思ってもなかったけど…」

男「そ、そうか」

委員長「とにかく、男くんは安静にしててね。キモオタくんは私が止めてくるから」

男「…大丈夫なのか?俺が漫画に詳しくない事を差し引いても、隙がなさそうに見えるんだが」

委員長「し、心配してくれるんだ、男くん」

男「そりゃあ、するだろ?」

>>110
ダブルドライバーなのに1人用。
残念ながら2人で1人じゃないです。

委員長「で、でも大丈夫だよ。私も、漫画や小説は結構読んでるし」

男「そっか。…でも、戦うなら俺にも声を掛けろよな?」

男「何も出来ないかもしれないけど、ピンチの時に盾くらいにはなってやれるしさ」

委員長「う、うん、大丈夫だよ」////

男「それにしても俺がもう少し上手く戦えてれば、こんな事にならなかったんだけどな」

委員長「お、男くんはじゅうぶん上手かったよ!!すごくキャラクターの事を理解して、戦えてた」

委員長「キモオタくんのはキャラクターの強さに依存してたけど、男くんはキャラクターの力を引き出してた」

男「まあ、お世辞でもそう言ってもらえると嬉しいもんだな」

委員長「お、お世辞じゃないよ!!私は男くんが凄いって、本当に思ってるんだから!!」

男「お、おう。そうか」

男「…委員長、力説はありがたいが、顔が近いぞ」

委員長「…!!」////

委員長「と、とにかく、私がキモオタくんを倒すからね!!」

男「あ、ああ」

男(俺は正直ホッとしていた)

男(委員長がダブルドライバーを持っていて、俺に協力的だという事実に)

男(キモオタの使い方が間違ってると言い切った委員長は、俺が似たような事を考えていたなど思ってもいないだろう)

委員長「……」

男(キモオタみたいな事をやってれば委員長を敵に回すことになったわけだし、そうならなくて良かったと思っている)

委員長「……」ジー

男「…ん?携帯をチェックしてるのか?」

委員長「はわっ!?」

男「ど、どうした?」

委員長「ななな、なんでもないよ」

男「そ、そうか」

男(そういや委員長って眼鏡かけて、おっとりした印象の女の子だけど…何気に可愛いよな)

委員長「……」////

男(なんで急に顔が真っ赤になってんだ?)

男「委員長。どうした?」

委員長「な!?…」

男「?」

委員長(い、言えないよぉ)

委員長(まさか『ハーミット・パープル』で男くんの思考が携帯画面にダダ漏れだなんて)

委員長(わ、私の事、可愛いって…)////

委員長(男くんってよく見ればカッコいいし…)

委員長(まさか、男くんを助けたこの流れで告白されちゃったり!?)

男(委員長って胸も女子の中じゃ大きいし…)

委員長(む、胸を想像されてる!?)

委員長(きょ、今日のブラはピンクの可愛いやつだから、ブラウスの上や半袖の脇から見られても全然大丈夫なはず!!)////

今日は眠いのでここまでです。

また、明日投下予定です。

男(なんか、どんどん顔が赤くなってるな)

男(まさか携帯でエロサイトでも見てるのか?)

委員長「み、見てないよ!!」

男「え!?」

委員長「あ…、なんでもない!!なんでもないから!!」

委員長(あ、危ない危ない。危うく男くんに思考を覗いてるのがバレる所だった)

男(……)

男(委員長の生乳揉みてぇ。乳首舐めたい。乳首引っ張って泣き顔にさせたい)

委員長「~~~!!」////プイッ

男(…ひょっとして、俺の考え読みとってるのか)

委員長「!!」

委員長(な、なんで、そこに辿り着けるの~~っ!!)

委員長(もしかして洞察力とかの問題じゃなくて、男くんも何かの力使ってるんじゃないの!?)

男(まあ、ツールの持ち主を用心するのは当たり前か)

男(委員長は助けてくれたけど、俺を利用するためかもしれないし)

委員長(あうあう…、ち、ちがうよ、私はそういうつもりじゃなくて…)

男(ん?そういやどこから心を読んでるんだ?今も読んでいるのか?)

男(こういうのはどうだろう?)

委員長(な、何をする気なの、男くん…)

男(俺のチ○コをしゃぶる委員長を想像してみよう)

委員長「なな、何を考えようとしてるんですかぁっ!!」////

男「ああ、やっぱりそうなのか。今ので確信が持てた」

委員長「~~~っ!!」////

男「なあ、委員長。どうやって心を読んでるんだ?」

委員長「さ、最低な見破り方ですよ、男くんは本当に…」

男「悪い、悪い。他に方法もあったけど、委員長が恥ずかしがる顔を見たかったから」

委員長「…もう」////

男「それで、一体、どういう力を使ってたんだ?」

委員長「えっと、『ジョジョの奇妙な冒険・第3部』の『ハーミット・パープル』で携帯画面に男くんの思考を写してたの…」

委員長「で、でも、男くんを利用しようとか、そういう事じゃなくて!!」

男「ああ。心を読まれた事は気にしてないから、委員長も謝らなくていいよ」

男「俺、漫画とかアニメ、ゲームに疎いから二次元の強い力ってのを知らなくてさ」

男「もしもの事を考えて、参考にしようと思っただけだし」

委員長「そ、そうなんだ」

男「委員長ってさ、漫画や小説を読んでるって言ってたよな」

委員長「う、うん」

男「もしよければ…」

委員長(こ、この流れは…)

脳内妄想【男】「もしよければ…委員長の事、もっとよく知りたいな」

脳内妄想【委員長】「それって、…告白?」

脳内妄想【男】「駄目か?」

脳内妄想【委員長】「わ、私、男くんのことよく知らないし…」

脳内妄想【委員長】(そんなに真剣に見られると、…照れるよぉ)

脳内妄想【男】「だから、付き合って一緒に知り合っていきたいな」

脳内妄想【委員長】「お、男くん…」

脳内妄想【男】「委員長…」

男「―――」

男「――長?」

男「おい、委員長!!」

委員長「はうあっ!?」

男「どうしたんだよ、さっきから。ボーっとして」

委員長「あ…」

委員長(なんか私の事、可哀想な小動物を見る目になってる!!)ガーン

男「で、さっきの話の返事なんだが、委員長はどうだ?」

委員長(え!?も、もしかして、私、告白されてたの!?)////

委員長(バカバカ私、なんで聞き逃しちゃうのよ、そんな大事な事!!)

委員長「…ぅぅっ…」」

男(漫画とかアニメの事教えてほしいって言っただけなのに、ここまで悩むって事は俺、相当怪しまれてるみたいだな)

男「すまん。いまの話は忘れてくれ」

委員長「え!?」

男「委員長も迷惑だもんな、こんな事いきなり言われても」

委員長「あ…、あの、…」

男「あ。保健室に着いたな」

男「ありがとう、委員長。ここからは一人で行けるから」

委員長「う、うん」

委員長「あ、そうだ。男くん」

男「なに?委員長」

委員長「男くんが授業に出てないとキモオタくんが怪しむかもしれないから、私が身代わりで上手く誤魔化しておくね」

男「わるい、恩にきるよ」

委員長「き、気にしなくていいよ」

男「それじゃあ、頼む」

委員長「うん」

―――

委員長「…はぁ。私も女ちゃんみたいに素直で可愛かったらよかったのになぁ」

委員長「…男くん…」

委員長「……」

委員長「教室に戻ろう…」

委員長「あ。その前に男くんになりすまさないと」

委員長「『イエローテンパランス』で、…これするとお腹が減るんだよね…」

委員長【男】「…さくらんぼが欲しいなぁ…」

―――

キモオタ(午後の授業が始まって、一つだけ午前中と違う事がある)

キモオタ(委員長がいない事だ)

キモオタ(委員長が無断欠席するなんて普通に考えればありえない)

キモオタ(だけど、僕には心当たりがある)

キモオタ(昼休みに僕に戦いを挑んできたもう一人のベルトの持ち主)

キモオタ(あれが委員長なら全ての辻褄が合う)

キモオタ(デュフフ。僕って、天才だなぁ)

委員長【男】(…みたいな事を考えてるんでしょうね。多分)

委員長【男】(これでキモオタくんが私をターゲットにして、私がそれを返り討ちにすれば全て解決です)

委員長【男】(ああ、それにしてもお腹がすいたなぁ)

委員長【男】(隠し持っていたカロリーメイトを先生にばれないようにこっそり食べよう)モグモグ

使ってるツールは仮面ライダーのものが元なのに
誰一人仮面ライダーの能力を使おうとしないのね…
昭和から平成までほぼ全員チート級能力持ってんのに

委員長【男】(ベルトをもらった時はこんな風に戦う事なんか全然考えてなかったから、メモリもあとで追加したジョジョ以外は戦闘向きじゃないんだよね)

委員長【男】(私の手持ちのメモリは『ジョジョの奇妙な冒険・第3部』、『ジョジョの奇妙な冒険・第5部』)

委員長【男】(そして、『黒子のバスケ』、『テニスの王子様』、『黒執事』の計5つ)

委員長【男】(それに対して、キモオタくんのコアメダルは美少女さんの『ニャル子』、生徒会長さんの『ユウナ』、そして読者モデルさんの『セイバー』)

委員長【男】(そして、キモオタくん専用のコアメダルが『一方通行』、『藍染惣右介』、『ポップ』の計6枚)

委員長【男】(とりあえず作戦としては『ジョジョの奇妙な冒険・第5部』のメモリを使って…)

委員長【男】(まずは『ブチャラティ』の『スティッキィ・フィンガーズ』の不意打ちで上半身とベルトを巻いてる下半身を分離させる)

委員長【男】(キモオタくんはその時点で美少女さんたちに命令するだろうから、『スティッキィ・フィンガーズ』で、キモオタくんの下半身を奪って、空間へ逃げ込む)

委員長【男】(あとはベルトを外して、下半身だけ戻してあげれば、きっと勝てるはず…)

委員長【男】(そうと決まれば放課後の屋上にキモオタくんを呼び出して、決着をつけるだけですね)

今日はここまでです。

また、そのうち投下します。

>>126
男→仮面ライダーを見た事がない
キモオタ→???
委員長→特撮に興味がない

―――保健室

委員長「あ、男くん、怪我の方はどうかな?6時間目の授業とか出れそう?」

男「ああ。軽い打ち身ですんでるし、保健の先生もほっといても大丈夫だろうって」

委員長「それじゃあ、6時間目は授業に出られるの?」

男「悪いけど、少しやる事があるから6時間目はサボる予定だ」

委員長「だ、駄目だよ。男くん、成績があんまりよくないんだから」

男「今日だけさ、見逃してくれないか」

委員長「…きょ、今日だけだよ」

男「ありがとう、委員長。恩にきるよ」

委員長「あ、あとね、男くんって携帯持ってる?」

男「ああ。持ってるよ」

委員長「そ、それじゃあ、電話番号、交換しよ!!」////

委員長(か、家族以外で初めての男子のアドレスを…男くんのアドレスをゲットするんだから…)

男(ああ。キモオタとの戦いに備えて、情報交換しやすいように考えてるのか。さすがクラス委員なだけあって慎重なんだな)

男「わかった」

男「こっちからかける事が多くなるかもしれないけど、大丈夫か?」

委員長「そ、それって、でで、デートのお誘い!?」

男「デート?」

委員長「あ、あれ?」

男「……」

委員長「……」////

男「い、委員長?」

委員長「…ご、ごめん、忘れて!!」

男「的外れだったらすげぇ自爆だけど、も、もしかして、委員長って俺に興味があったりする?」////

委員長「…あ、あうっ…そ、その…」////

男「……」

委員長「……」////

男(沈黙がつれぇ…)

委員長「…そ、その…」

男「お、おう」

委員長「男くんが…私の事…す、す、…」

男「……」ゴクッ

委員長「…好きなの…かなぁって…、思って」////

男「俺が委員長の事を?」

委員長(あうっ!!このアッサリ過ぎる男くんの反応は!?)

委員長(まさか、私の事、単なるクラスメイトにしか思ってない!?)

男「……」

男(委員長は俺が委員長を好きだと思ってて、俺は委員長が俺に興味があると思ってて…)

男(両思い、とかじゃないよな。コレ)

男「じゃ、じゃあ、もし、俺が委員長を好きだって言ったら…」

委員長「ほ、本当!?」バッ

男(予想以上に食いついてきたぁっ!?)

男「もしかして、委員長も俺の事、好きだったり…したり?」

委員長「あの…それは…、……」

委員長「…男くんのあんなカッコいいところを見て、い、意識はしてるかも」////

男(うおおおおおっ!!二次元ディケイドライバーのお蔭で彼女が出来そうだ!!)

男(ありがとう、泉の精のオッサン!!ありがとう、二次元ディケイドライバー!!)

男「じゃ、じゃあ、…付き合って欲しいって言ったら…」

委員長「……」コクッ

男(ひゃふうううううっ!!春だ!!春が来た!!生まれて初めて彼女が出来たよ、ひゃほほーい!!)

男「ま、マジで、俺なんかでいいのか!?」ズズイッ

委員長「そ、それを言ったら、私だって…男くんは女ちゃんが好きなのかなって…思ってたし」

男「ま、まあ、あいつの事は嫌いじゃないけど、友と一緒で小学校からの腐れ縁だし、恋愛対象じゃなかった、かな?」

男(女でオナった事は何度かあるけど…)

男(はっ!?や、やばい!!)

男(そういえば委員長は『ハーミットパープル』で相手の思考を見る事が出来るんだったな)

委員長「…そ、そうなんだ…」

男(その『そうなんだ』はどっちの『そうなんだ』なんだ?)

男(女が恋愛対象じゃないことの方か?それとも女でオナった事の方なのか!?)

委員長「じゃ、じゃあ、私は恋愛対象で見られてた、って事なんだよね」テレテレ

男「あ、ああ」////

男(委員長、可愛い!!)

委員長「え、えっと、わ、私、男くんの…か、彼女、になったんだよね?」////

男「お、おう。俺も、委員長の彼氏、で、いいんだよな?」////

委員長「……」

男「……」

男「と、とりあえず、また連絡するわ、うん」

委員長「あ、…そ、そうだね」

委員長「で、でも、サボったりするのはよくないんだから…ね」

男「わ、悪い…」

委員長「そ、それじゃあ、ね」

男「あ、ああ」

委員長「あ、あの!!」////

男「なな、なに?」////

委員長「夜に電話、していいかな?」

男「あ、…うん」

委員長「そ、それじゃあ、また夜にね」

男「お、おう」

委員長「あと、6時間目もまた身代わりを立てておくから」

男「ああ。頼む、委員長」

委員長「うん」

???(ふぅむ。授業中、男の挙動がおかしかったからつけてきたが、授業中の男は委員長だったのか)コソッ

???(それにしてもドライバーの所有者は男と委員長、それにキモオタか)

???(こいつら3人から全てのドライバーを奪えば、俺は俺の願いを叶えられそうだな。フフフ)

―――屋上

男「さて、委員長は自分がキモオタと戦うって言ってたけど、さすがに1対1で戦う義理はないだろ」

男「それにキモオタはアニメや漫画に詳しいから、俺より強いのはさっきのであきらかだったし、多分、委員長より強いだろ」

男「そんなキモオタに対抗するにはやっぱり作戦をちゃんと立てる必要がある」

男「なんにせよ、俺は手持ちのカードが不足してる」

男「今のカードでキモオタのインポコンボに対抗できる手段は皆無だと思う」

男「てなわけで、まずはカードの補充だな。通帳にお年玉貯金があるし、とりあえず1万円、いや2万円降ろしてくるか」

男「それじゃ家に戻るか」カシャッ

カチッ、シライクロコーッ

黒子「……」シューン

男「黒子、俺を家までテレポートで運んでくれ」

黒子「……」コクッ

ヒュン!

???(男が持ってたのはディエンドライバーか。ということは男は二次元キャラを召喚できるって事か)コソッ

???(ディエンドライバーとディケイドライバーは泉の精が言うには所有者は1人。すなわち男だ)

???(キモオタが持ってるのがオーズドライバーで、俺が持ってるのがフォーゼドライバー)

???(ということは委員長が持ってるのがダブルドライバーだな)

???(そういえば男と委員長はキモオタを倒すつもりだったな)

???(なら、俺はその隙を突いてドライバーを上手く奪えばいいのか)

???(くくくっ。全てのドライバーを手に入れるのが楽しみだな)

今日はここまでです。

また、そのうち投下します。

―――

泉の精「シャバドゥリ…ドゥイ…違うな」

泉の精「シャバドゥビタッツヘン…ああっ!!畜生!!」

男「…何やってんだよ、おっさん」

泉の精「おお、少年。1日で2回も来るなんて、アレか?さびしんぼなのか?」

男「おっさんに会えなくて寂しいなんて思わないから安心しろ」

男「それより色々と聞きたい事がある」

泉の精「なんだ?おじさんは優しいから答えられる事なら何でも答えるぞ」

男「確認なんだが、二次元オーズドライバーについてだ」

男「ドライバー装着者本人のコアメダルを使用した場合はコアメダルの性格影響は受けない、って事でいいのか?」

泉の精「ああ。システム上、本人が性格と関係性の影響を受けることはないな。効果が出るのは能力のみだ」

男「じゃあ、たとえば1人のコアメダル3枚が主人公(ドライバー装着者)に対して、それぞれ敬愛、敵対、宿敵みたいな関係の場合はだった場合はどうなるんだ?」

泉の精「その場合も性格と関係性は無効になる。3種類の性格と関係性が混在すると、精神に負担がかかるからな」

泉の精「ただし、能力は別だ。相反する能力でもない限り、特殊能力は重複するぞ」

男「ふむ」

男「じゃあ、『相手を引き寄せる能力』、『相手を遠ざける能力』、『魔法がつかえる能力』だったら、最終的には『魔法を使える能力』しか使えないって事だな」

泉の精「その通りだ。ただし、『引き寄せる能力』と『遠ざける能力』に限定条件が加わった場合はその限りではないぞ」

男「限定条件?」

泉の精「まあ、あれだ。右目を閉じてる時のみ『引き寄せる能力』が発動、左手を上げている時のみ『遠ざける能力』が発動、みたいな感じだとどちらも使用可能だ」

男「ようするにどっちの能力も常時発動型、もしくは同じ条件でなければ使用可能って事か」

泉の精「理解が早くて助かるよ」

男「じゃあ別の質問だ。何も設定してない無地メダルとかはスキャン可能なのか?」

泉の精「可能だけど、当然、効果は何もないけどね」

男「まあ、そりゃそうか」

男「次の質問だが、スキャンは誰でも出来るのか?」

泉の精「オースキャナーさえあればね。ただし、オースキャナーは二次元オーズドライバーに1つしか付属していないけどね」

男(オースキャナーを使わせなければ、相手の戦術をかなり制限できそうだな)

男(二次元フォーゼドライバーは持ち主もわかってないし、こっちは後回しでいいか)

男(とにかくキモオタをまずは何とかしないとな)

男「あと、無地カードを買いたいんだが、2万円持ってきた」

泉の精「おっ。久々の収入、来たコレ」

泉の精「これでまたコンビニで1番くじが引けるな」

男(1番くじ?)

泉の精「また『けいおん!』の1番くじやってくんねぇかな」

男(『けいおん!』?)

泉の精「あずにゃんハァハァ。あずにゃんハァハァ」

男(『あずにゃん』?)

男「なあ、おっさん」

泉の精「なんだ、少年」

男「『けいおん!』の『あずにゃん』ってすごいのか」

泉の精「凄いとか凄くないで言い表せんよ。あれは、そうマイエンジェル『あずにゃん』だからな」

男(わかんねぇ)

泉の精「じゃあ、2万円って事で無地カード10枚でいいのか?」

泉の精「よし、お得意様にはもう1枚無地カードをおまけにつけてやろう」

男「ちょっと待ってくれ。購入する無地カードは5枚なんだ」

泉の精「な、なんだってーっ!?それじゃ、1番くじ(1回800円)が12回しか出来ないじゃないか!!」

泉の精「くっ!!ぬか喜びさせやがって、この野郎!!」

男(どれだけ1番くじやりたいんだよ、このおっさんは)

男「おっさん、ちょっと待てって。残りの1万円は―――を買いたいんだけど」

泉の精「いや、それは構わないが、そんな事しても全く無駄だぞ」

男「それならそれで構わないさ。とりあえず俺の作戦には必要な事なんでな」

泉の精「まあ、お金が手に入れば、おじさんは全然いいんだけどさ」

男(このおっさん、物欲が半端ないけど、本当に泉の精なのか?)

―――放課後

???(さて、男がサボって、委員長とキモオタはまだ残ってるのか)

???(今日は動けないが、一応、情報収集だけでもやっておくか)

???「スイッチはスーパー1があれば、あとはv3、555、ブラックrxでいいか」

カチ、カチ、カチ、カチ、スリー、トゥー、ワン、ガシャン

トゥルル、トゥルル、トゥルル、トゥルル、テーテッテッテッテー

???(スーパー1スイッチをレーダーハンドに切り替えて、レーダーアイで戦闘の警戒だけやっておくか)

???「チェンジ・レーダーハンド!!」ボソッ

バシュッ

???(戦うなら今日以外で頼むぞ。キモオタに委員長…。!!)

???(学年主任が近づいてきた。もう、そんな時間か…)

学年主任「歴史教師君。そろそろ会議の時間だよ」

歴史教師「ああ、もうそんな時間でしたか。すいません」

学年主任「そういえば最近、生徒会長と古文教師のクラスのキモオタ君が付き合ってるという噂を聞いたんだが…」

古文教師「はい。付き合ってるだけならいいんですけど、学校内でも過剰にベタベタしていて、注意してもやめてくれないんですよ」

歴史教師「確かにあれだけ露骨にベタベタしていると他の生徒にも悪影響を及ぼしますよね」

古文教師「それにキモオタ君は他の女生徒とも付き合っているという噂もあって…」

学年主任「まあ、生徒のプライベートまで教師が口出しするわけにはいかないが、あまりにも酷いようだと、親御さんに相談という形をとったほうがいいのかもしれませんな」

歴史教師「学生の恋愛は一時的なものですし、暫く様子を見てみたらどうですか?」

歴史教師「どうせ近いうちにベタベタしなくなりますよ、きっと」

古文教師「そうだといいんですけどね」

歴史教師(どうせベルトの力で繋げてる人間関係なんて、長続きはしないしな…。クククッ)

―――屋上

キモオタ「下駄箱に手紙を貰ったけど、ラブレターじゃないんだよな。デュフフ」

キモオタ「でも、ラブレター以上に興味深い手紙だったよ」

美少女「キモオタさん!!他の女の子にデレデレしちゃ駄目じゃないですか!!キモオタさんにはこの美少女がいるのに!!」

生徒会長「でも、彼女がキモオタくんに用事って何かな?」

キモオタ「十中八九ベルトの事だろうね」

読者モデル「どうすればいい?マスター。その女を倒せばいいのか?」

キモオタ「彼女みたいなタイプは高確率で処女だから、出来れば無傷で倒したいなぁ」

キモオタ「かといって、美少女達は相手を無傷で捕まえるのに向いてなさそうだし…」

キモオタ「まあ、相手の出方次第かな。デュフフ」

キモオタ「おっ。手紙の差出人の登場だね」

委員長「……」

委員長「…キモオタくん。手紙は読んでもらえましたか」

キモオタ「読んだけど。それがどうしたのかな?」

委員長「すぐに彼女達を解放してあげてください」

キモオタ「なんで僕がそんな事を言われなきゃならないのかな?」

委員長「人に迷惑をかけない使い方なら、私だって何も言いません」

委員長「でも、キモオタくんのベルトの使い方は間違ってます」

キモオタ「自分のためにベルトを使って何が悪いんだよ。委員長だって、自分の都合で使ってないわけないだろ」

委員長「わ、私は…」

キモオタ「まあ、何を言われても、僕はこの使い方をやめないし、委員長も認めてくれないのはわかってるからさ」

キモオタ「素直に勝負して、僕が負けたらベルトを渡すよ」

委員長「う、嘘じゃないですよね」

キモオタ「そのかわり、委員長が負けたら、委員長に無地メダルを使わせてもらうよ」

キモオタ「委員長のキャラクターは『ふたりはドm委員長!』(エロゲー)の『三峰梨乃』だ」

委員長「ど…ドm委員長!?」

キモオタ「ああ、ただのエロゲーのキャラクターさ」

キモオタ「クラス委員長の眼鏡っ娘で、スリーサイズはb89、w56、h82。実際の委員長はb89もないみたいだけどね」

委員長「……」////

キモオタ「清楚な第一印象とは裏腹に重度のマゾヒストであり、他人から罵倒されたり痛い目に遭わされたりすることに快感を覚えている」

キモオタ「常に『誰かから必要とされたい』と言う感情が強い。っていうキャラクターだけど、まあ委員長にはピッタリだよね」

委員長「…マゾ…ヒスト?」

キモオタ「当然、ゲーム終盤の時間設定を書き込むから、委員長はm奴隷になって、僕には逆らえなくなるわけだ」

委員長「ひぃっ…」

キモオタ「どうせ異性と付き合ったこともなくて、処女なんだろ?」

キモオタ「僕が委員長の初めての男性になってあげるよ。デュフフ」

キモオタ「処女のm奴隷なんて、最高だよ!!」

委員長「…い、いや…」

キモオタ(自分が負ければ酷い目にあうってわかったせいで、恐怖を覚えたみたいだね)

キモオタ(さっきまでの凛とした態度が完全に消えたみたいだね。デュフフ)

委員長(男くんが…好きって言ってくれたのに…キモオタくんの奴隷なんて…やだよ…)

キモオタ「交換条件は出揃った。さあ、戦いをはじめようか」

委員長(と、とにかく、負けなかったら大丈夫だから…負けないように…)

キモオタ「安心していいよ。女の子を虐めるのは趣味じゃないし、委員長の設定は露出系マゾにしておくから」

委員長(ろ、露出!?やだやだやだ!!そんなのやだよ…)

委員長(…た、助けて…男くん!!)

委員長「……」

委員長「と、とにかく、作戦通りにやれば…」カチッカチッ

ジョジョダイ5ブー、クロシツジー

キモオタ(あのベルト…。昼間襲ってきた奴と違うな)

委員長「す、『スティッキィ・フィンガーズ』!!」ゴッ、ジッパー

キモオタ(どういう事だ?昼間の奴と違うなら委員長がここで戦いを仕掛けてくる意味がわからないぞ)

キモオタ(おっと、それより今は戦いに集中だ。委員長は『スティッキィ・フィンガーズ』で空間を移動するつもりなんだな)

キモオタ「だったら、僕は…」

委員長(キモオタくんの移動する音は聞こえてない。私の移動距離を考えれば、ちょうどキモオタくんの真後ろあたりにいるはず…)

委員長「……」ジッパー

ゴゴゴゴッ

委員長「あ、あれ、嘘!?いない」キョロキョロ

キモオタ「単能力の悲しさかな。委員長の使う『スティッキィ・フィンガーズ』だけじゃ、その程度だね」

委員長「と、飛んでる!?」

キモオタ「トベルーラ(飛翔呪文)さ。委員長が下のコンクリートに篭った時点で、僕はメダルを交換してたのさ」

委員長「そ、そんな…」

キモオタ「ラリホー(睡眠呪文)!!」

委員長「あ…や…」

委員長「…zzz」ドサッ

キモオタ「おいおい、この程度か。委員長」

キモオタ「こんなに簡単にm奴隷が入るんて、僕の日頃の行いを加味してもチョロ過ぎるなぁ」

キモオタ「寝てる間にコアメダルを作っておくか」

委員長「zzz」チャリーン

キモオタ「なかなかそそる太ももしてるなぁ、委員長って」

キモオタ「まあ、勝者の特権だし、太ももを嘗め回すくらいは全然構わないよね。デュフフ」

キモオタ「んー」ペロッ

キモオタ「んまぁい!!」

キモオタ「…っと、まぁ、冗談なんだけど…」

キモオタ「さっそくm奴隷の委員長を楽しむかな…ん?」ピッピッ

キモオタ「委員長の携帯…着信履歴に…男?」

キモオタ「委員長と男って知り合いなのか?」

キモオタ「……」

キモオタ「そういえば男の奴、6時間目の授業が終わったら、鞄も持たずにいきなりどっかに走っていって、またすぐに戻ってきたっけ?」

キモオタ「男の怪しい行動に、この着信履歴。いったい、どういう事なんだ?」

今日はここまでです。

また、そのうち投下します。

実はウィザードは今から見ます。

―――

男「~♪」

友「……」

女「……」

男「~~♪」

友「なあ、男」

男「どうした?」

友「なんかやけにテンション高いみたいだけど、なんかあったのか?」

男「ふっふっふっ。俺にもとうとう彼女が出来たんですよ」ババーン

友「な、なんだってーっ!?」

女「お、男くんに彼女!?」

友「ず、ずるいぞ!!墓場まで童貞を持っていくって約束を裏切るのかよ!!」

男「そんな約束はしていない」

女「誰?男くんみたいな何の取り柄もない人と付き合いたがるなんて、見る目がないを通り越して、危篤過ぎるわ!!」

男「奇特のニュアンスが違う気がするんだが…まあ、この際は目を瞑ろう」

友「誰だ!?一体、誰と付き合う事になったんだ!?」

友「うちのクラスのデブさんか!?ブスさんか!?ガングロビッチさんか!?」

男「なんだよ、そのチョイスは。いくら俺でもそのメンツでテンションは高くならねぇよ」

女「ひどい!!みんな、可愛いのに!!」

男「女の言う可愛いは信じられねぇ」

友「それは同意する」

女「それでデブさんでもブスさんでもガングロビッチさんでもなかったら誰なの?」

友「ま、まさか、ビッグバンボディの巨乳さんか!?」

男「ちげーし」

女「ひょっとして美少女さん?」

男「いや。いくらなんでもそれはないわ」

友「そうだな。男を選ぶくらいなら俺を選ぶだろ?」

友「つーか、イケメン振ってキモオタを選ぶくらいだから、美少女のセンスはちょっと俺にもわからんな」

男「その自信はどこから来るのか知らんが、美少女じゃねぇよ」

女「あと、うちのクラスでフリーっていったら…もしかして私?」

友「な、なんだってーっ!?」

男「なんでお前になってるんだ」

男「女が彼女になってて、この場で俺しか浮かれてなかったら、俺、相当恥ずかしい奴じゃねぇか」

友「あー。脳内彼女か」

男「現実にいるわ、ボケ」

友「嘘だ!!証拠を見せろ!!二人で撮ったプリクラか、彼女の写メか、彼女のパンティをこの場に提示しろ!!」

男「さすがにパンティは持ってないだろ」

女「持ってたらドン引きだけどね」

男「それに今日、告白された?告白した?まあ、どっちでもいいけど、彼女とは今日から今日から付き合う事になったんだ」

男「だから、プリクラも写メもまだないっての」

友「ふーん。…で、誰なんだ?お前と付き合う酔狂な女の子ってのは」

男「まだ、周りにばらすなよ。クラスで変な空気になっても困るし」

女「てことはやっぱりうちのクラスの子なんだ」

友「なにぃ!?男の彼女はデブさんか!?ブスさんか!?ガングロビッチさんか!?」

男「とりあえずその3人から外れろ」

女「で、私でも美少女さんでも巨乳さんでもないんでしょ」

男「だから、何で見に覚えがないのに自分を確認する」

女「細かいことは気にしない。そんなんだと、若いうちから禿げるわよ」

男「ぬぐっ!!」

男(うちの親父が髪の毛が薄い事を知ってて、その言葉かよ。チクショウ!!)

友「だから誰なんだよ」

男「…い、委員長だよ」

友「い、委員長だと…」

女「へえ。委員長かぁ」

男「お、おう。委員長だ…」

友「ふざけんじゃねぇ!!」

男「!?」ビクッ

女「と、友!?」ビクッ

友「一年の美乳十傑(水泳授業調べ)の委員長だとぉ!!俺も密かに狙ってたのによぉっ!!」

女「あれ?友って私の事、好きみたいな事言ってなかったっけ?」

友「女は俺にとったら絶望的じゃないか!!」

女「え?絶望的って…私、友の事、別に嫌いじゃないけど?」

友「おっぱいの成長が!!」

女「死ね!!」ボクッ

友「ぎゃふん!!」

男「確かに絶望的だな。女の母ちゃんも女の姉ちゃんも見事な絶壁だもんな」

女「黙れ」ボクッ

男「ごはっ!!」

女「おっぱい、おっぱいって、そんなにおっぱいが好きなのか、あんた達は!!」

男「yes, that's right」

友「ja, das ist richtig」

女(なんで英語とドイツ語なのよ)

男「i love a oppai!」

友「ich liebe die oppai!」

女「とりあえず二人とも泣くまでぶん殴っていいかしら」

男「ごめんなさい」ドゲザ

友「申し訳ありませんでした」ドゲザ

女「女性の価値は胸じゃないのよ。あんた達みたいなおっぱい星人にはわかんないかもしれないけど」

友「だけど、ないよりはあった方がいいんじゃないか?」

女「あるわよ!!ちゃんと!!」

女「パット込みでbくらいなら!!」

男「パット込みでbですか」

友「胸以外は完璧なのになぁ」

友「ちなみに委員長は推定dカップ」

女「だから女の価値は胸じゃない!!せ、性格だ!!」

友「委員長って性格は悪くないと思うが」

女「あ…。ごめん…そういうつもりで言ったんじゃないんだ、男」

男「ああ。わかってるって」

男「悪いのは女をからかった友だから」

友「え!?いつの間に俺、1人が悪者に!?」

prrrr

男「ん…電話?」

男「委員長からだ」ピッ

男「もしもし?」

友「さっそくイチャイチャ電話かよ」

女「僻まない僻まない」

委員長『……』

男「電波の状態が悪いのかな?向こうの声が全然聞こえない」

委員長『…お…男くん…』

男「どうした?委員長」

委員長『男…くん…と、付き合うって話…な、…なかった事に…して…』

男「は?」

友「なんか急に男の表情が険しくなったな」ボソボソッ

女「もしかしてあんまりいい話じゃないのかも」ボソボソッ

男「ど、どういう事だよ!?お、おい、委員長!!」

委員長『ごめん…。わ、私…もう、男…くん…の、…顔を…まともに見られないから…』

委員長『汚されちゃったから…ごめん…』

男「委員長!?」

キモオタ『デュフフ。そういう事なんで、男は委員長と別れてくれるよね?』

男「キモオタ!?テメェ、委員長に何しやがった!?」

キモオタ『大体の察しはついてるんじゃないのかな?』

キモオタ『男もドライバーの持ち主なんだろう?』

キモオタ『だったら僕が委員長に何をしたか、わかりそうなもんだけどなぁ。デュフフ』

男「……。テメェ、どこにいる?」

キモオタ『そんな事聞いてどうするんだい?』

男「テメェをぶっ飛ばして、委員長を取り戻す」

キモオタ『無駄だよ。委員長は僕の奴隷だし』

男「うるせぇ!!」

キモオタ『諦めの悪い男に委員長からのメッセージを聞かせてあげるよ』

男「……」

委員長『……。ごめんなさい…男くんと一緒に……はぅっ!!』

男「委員長!?委員長!!」

キモオタ『委員長。委員長は何なのか、電話の向こうにいる男に伝えてあげなよ』

委員長『…私はキモオタ様の肉奴隷です。私の全てはキモオタ様の所有物です』

男「…いいん…ちょう…?まさか…」

キモオタ『そういう事だから。デュフフ』

キモオタ『それでも委員長に未練があるなら、学校の屋上に来なよ。男のドライバーを僕に差し出すなら、委員長を解放してやる』

男「学校の屋上だな。待ってろ、すぐに行くから」ガチャッ

友「お、おい、男…」

男「…すまん。友と女は先に帰っててくれ」

女「で、でも、その電話、きっとただ事じゃないよね」

男「これは俺の問題だ。2人には関係ない」

女「そんな言い方しなくても…」

友「……」

女「手伝える事があれば言ってよ!!」

男「じゃあ、学校の屋上には来ないでくれ」

女「で、でも…」

友「やめとけ、女」

女「友!?」

友「男。女は俺が家に送っとくわ」

男「すまん。時間がないから、もう行くわ」

友「おう。わかんねぇけど頑張ってこい」

男「……」ダダダダッ

今日はここまでです。

また、そのうち投下します。

自分も実は貧乳派。

以下訂正

>>150 学園主任の名前と見た目、台詞を修正
○学年主任(以下主任)【禿げたオッサン】「歴史君。そろそろ会議の時間だよ」
×学年主任「歴史教師君。そろそろ会議の時間だよ」

>>150 歴史教師の名前と見た目を修正
○歴史教師(以下、歴史)【細身のイケメン青年】「ああ、もうそんな時間でしたか。すいません」
×歴史教師「ああ、もうそんな時間でしたか。すいません」

>>151 古文教師の名前と見た目を修正
○古文教師(以下、古文)【おっとり眼鏡の小柄な女性】「はい。付き合ってるだけならいいんですけど、学校内でも過剰にベタベタしていて、注意してもやめてくれないんですよ」
×古文教師「はい。付き合ってるだけならいいんですけど、学校内でも過剰にベタベタしていて、注意してもやめてくれないんですよ」

>>151
学園主任→主任
歴史教師→歴史
古文教師→古文(4行目と8行目のみ)

>>167
○男「それに今日、告白された?告白した?まあ、どっちでもいいけど、彼女とは今日から付き合う事になったんだ」
×男「それに今日、告白された?告白した?まあ、どっちでもいいけど、彼女とは今日から今日から付き合う事になったんだ」


訂正多すぎですね。

女「友!!」

友「そんなに睨むなよ。俺だって男を手伝いてぇよ」

友「でも、男の奴にあんなマジな顔されたら、止めらんねぇよ」

友「あいつって、自分がボロクソにけなされても怒らねぇ奴なんだぜ」

友「そんなあいつがマジで怒ってんだ。そりゃ、相当な事だろ」

女「それは…そうだけど」

友「だったら、あいつのやりたいようにやらせとこうぜ」

友「あいつが駄目だった時は俺が停学覚悟でキモオタをぶん殴ってやんよ」

女「…友…」

友(それにしても雰囲気から察するに委員長がキモオタにとられたって事だよな?)

友(キモオタのどこにイケメンや男から彼女を奪う魅力があるんだ?)

友(……。わかんねぇけど…頑張れよ、男)

―――

歴史(会議が終わってみればすでに急展開か)

歴史(それにレーダーハンドに録画機能がついてないのは残念だったな)

歴史(……)

歴史(だがキモオタが2本目のベルトを手に入れたのはいただけないな)

歴史(それも俺がもっとも欲しかったダブルドライバーを奪われるとは本当についていないな)

歴史(キモオタは男を呼び出したようだし、ここで男のディケイドライバーを奪われると、流石の俺もきっと苦戦するか…)

歴史「ん?」

歴史「今、レーダーハンドに一瞬、何か映ったか?」

歴史「……」

歴史「…何もないか…気のせい、なのか?」

古文「歴史先生」

歴史「は、はい!?古文先生。どうされました?」

古文「いい居酒屋があるんですけど、今日、みんなで飲みに行きませんか?」

歴史(なんで今日なんだよ…)

歴史「えっと、自分は遠慮させて…」

主任「おいおい、歴史君。たまには付き合いたまえ」

歴史「すいません。自分はお酒が飲めないもので…」

歴史(それどころじゃねぇから!!あんた達、飲みたい奴らで勝手に行って来いよ)

古文「駄目ですよ。歴史先生はこの中で一番、年下なんですから、年上の言う事はちゃんと聞かないと」

歴史「は、はあ…」

古文(普段はこんなに強引に誘ってこないくせに、今日に限ってなんで俺の邪魔をするんだ!!)

主任「それじゃ、行くぞ」

古文「はい!!」グイッ

歴史「う、うわっ…」

歴史(くそっ!!こんな事になるんだったら、普段からもっと人付き合いをやっておくべきだったか)

男「キモオタぁっ!!!」ダダダダッ

キモオタ「デュフフ。思ったより早かったね」

男「……」ハァハァ

男「…ベルトは持ってきた。委員長を返してもらおう」

キモオタ「ディケイドライバーだけじゃ駄目だ。手持ちのカードとディエンドライバーも渡すんだ」

男「……」スッ

男「委員長はどこだ」

キモオタ「その前にドライバーを僕に渡すんだ」

男「委員長の無事だけでも確認させろ!!でなきゃ、ドライバーは渡さない!!」

キモオタ「じゃあ、ディエンドライバーだけ渡してよ。そしたら、委員長の無事を確認させてやるよ」

キモオタ「その後、カードとディケイドライバーを受け取れば、委員長は解放するよ」

男「……」

男「…わかった」ヒョイッ

キモオタ「おっと、と」パシッ

キモオタ「デュフフ。これがダッチワイフを召喚したディエンドライバーか」

キモオタ「二次元キャラは処女が多いから、これを使うのが楽しみだなぁ」

男「二次元ディエンドライバーは渡したぞ。委員長はどこだ!!」

キモオタ「美少女、生徒会長、そこをどいて」

美少女「わっかりました、キモオタさん」

生徒会長「うん」

男「委員長!!」

委員長「…きゃあっ!?なんでキモオタ様以外がここにいるんですか!?」

男「…委員長!?なんでそんな格好を…」

キモオタ「ああ、安心していいよ。わかってるとは思うけど、委員長はコアメダルで言う事をきかせてるだけだから」

キモオタ「だから、全裸なのは決して委員長の趣味じゃないよ。デュフフ」

キモオタ「ねえ、勃起した?委員長の裸を見て、勃起した?」

男「…テメェ」

キモオタ「おいおい、そんな怖い顔するなよ、男」

キモオタ「それに安心していいよ。まだ、委員長とはセッ○スをやってないし」

男「……」

キモオタ「信用してないみたいだけど、本当だよ。委員長とは、まだ、やってない。デュフフ」

男「黙れ。それ以上、お前の声を聞くとはらわたが煮えくり返る」

男「ディケイドライバーとカードを渡すから、早く委員長を解放しろ」

キモオタ「オーケー。取引成立だ」

男「……」ヒョイッ

キモオタ「まずはディケイドライバー、ゲットー」パシッ

男「このカードホルダーの中には【野比のび太】、【白井黒子】、【ルパン三世】、【クラハドール】、そして無地カードが1枚入ってる」カパッ

キモオタ「ああ。確認はオーケーだ」

キモオタ「それじゃあ、美少女。男を取り押さえて」

男「!?」

美少女「任せてください、キモオタさん!!」

男「ぐあっ!?」

男「テメェ!?キモオタ、何のマネだ!?」

男「カードホルダーを渡すって言ってんだろ!!なんで、こんな事をする!?」

キモオタ「そりゃあ、今から委員長とセッ○スするからさ」

男「な、なんだと…?」

キモオタ「こういうの寝取りって言うんだよな。流石に初めての寝取りは緊張するなぁ。デュフフ」

男「や、やめろ!!やめてくれ!!」

キモオタ「でも、調教済みのm奴隷を寝取るよりは、実際の委員長を寝取りたいよなぁ」

男「な…何を…」

キモオタ「好きな男の前で純潔を散らし、泣き叫ぶ委員長を見てみたいとは思わないか?男」

男「くそっ!!離せ!!」

男「キモオタ!!約束が違うぞ!!ドライバーを渡せば、委員長を解放するって言っただろ!!」

キモオタ「カードホルダーを受け取るまでは契約は成立しないよ。デュフフ」

男「テメェぇぇぇっ!!!」

キモオタ「いくら凄んでも無駄だよ。4つのドライバーを手に入れた僕はもはや無敵の存在に近いからね」

キモオタ「惜しいのは今のところメモリもカードもクズが多いって事かな」

キモオタ「使えるやつは何個かあるけど、色々やるためには新しくメモリやカードを買わないといけないしね」

男「放せぇっ!!」ジタバタ

美少女「あんたがどんだけ暴れても無駄ですよ」

キモオタ「そうだ。いい事を思いついた」

キモオタ「一方通行の能力で精子と卵子のベクトル操作を上手くやれば、委員長は一発で妊娠させられるんじゃないかな」

男「…なっ!?」

キモオタ「そうと決まれば…」カチッカチッ

ジョジョダイ5ブー、ジョジョダイ3ブー

キモオタ「『スティッキィ・フィンガーズ』!!」ゴッ、ジッパー

男「…床が開いた!?」

キモオタ「美少女、生徒会長。2人ともジッパーの中に入って」

美少女「はい、キモオタさん!!」

生徒会長「わかったよ」

男「…?」

キモオタ「なんで自分が自由になったか、全くわからない。そんな表情だよね」

男「……」

キモオタ「それは今からわかるよ」

キモオタ「『クラフト・ワーク』!!いけっ、男の両足と地面を固定しろ!!」

クラフト・ワーク「…」コクッ

男「なっ!?足が…動かない!?」

キモオタ「これで男は僕の邪魔できなくなったね。まあ、邪魔されても、凡人の男じゃあ、超人の僕に勝てるはずもないんだけどね」

男「くそっ!?何がどうなってる!?」

キモオタ「さて、それじゃあ、委員長を正気に戻すか。そして、嫌がる委員長を無理矢理…デュフフ」

男「やめろ!!頼むから、委員長には手を出さないでくれ!!」

キモオタ「そこまで懇願されたら、どうしようかなって思うかもね」

男「じゃあ…やめてくれるか?」

キモオタ「うん。でも、それ無理」

キモオタ「こんな綺麗なおっぱい目の前に何もしないなんて、そんなの漢じゃないから」チャリンチャリン

キモオタ「それじゃあ、メダルの力で処女姦&一発妊娠させちゃおうか」チャリン

男「やめろおおおおおっ!!!」

キモオタ「変身!!」キュイン、キュイン、キュイン!

アクセラレーター!アイゼンソウスケ!ポップ!

イ、ン、ポ!イ、ン、ポ!イーンーポーー!



※コンボ名は語呂の良さを残したいので『インポ』のままで。

キモオタ「それじゃあ、気絶した委員長を僕の目覚ましチ○ポで起こしてあげるとするかな」ボロン

男「…キモオタっ!!」

キモオタ「デュフフ」

男「……」

男(これで本当に上手くいってるのか?)

男(信じるしかないか)

男「行くぞおおっ!!」

キモオタ「え?」

男「ベタン(重圧呪文)!!」

キモオタ「ふべらっ!?」ズシィィン

キモオタ「な、なんで、お前が魔法を…!?」

男「そりゃあ、そのコアメダルが俺のコアメダルだからだ」

キモオタ「…な、なに?」

男「テメェみたいな卑怯者相手にベルトをただで渡すかよ」

男「渡す前に少し小細工させてもらったんだよ」

男「『黒子』!!ここにテレポートだ」

黒子「……」ヒュン

承太郎「……」スッ

キモオタ「白井黒子!!それに…く、空条…承太郎…だと!?」

男「ディエンドライバーの中に『白井黒子』と『空条承太郎』のカードをセットして、予め2人を召喚しておいた」

男「そして、お前がメダルを出したときに、『承太郎』のスタンド『スタープラチナ』で、時間を止めてお前のメダルと俺のメダルを入れ替えさせた」

キモオタ「ば、バカな!?…お前のコアメダルなんか、僕は…作ってないぞ!!」

男「ああ。それはそうだろ」

男「このコアメダルはわざわざ自腹で買った無地メダルから作ったんだから」

キモオタ「だ、だが、『白井黒子』のカードはカードホルダーにあるのに、なんで召喚できてるんだ!?」

男「そりゃ、簡単だ」

男「無地カードを使って、『白井黒子』のカードをもう1枚用意しただけだ」

キモオタ「なん…だと?」

男「とにかくだ。テメェのやった事は許せねぇし、やってきた事も許す気はねぇ」

男「『黒子』。キモオタからダブルドライバー、ディケイドライバー、ディエンドライバーを回収してきてくれ」

黒子「……」コクッ、ヒュンッ

キモオタ「ぼ、僕の、ドライバーが…」ヒュン、ヒュン、ヒュン

男「テメェのじゃねぇよ」ガチャガチャッ

キモオタ「ぐううっ…」

男「ダブルドライバーの効果が解除されたから、俺は動けるようになったが、キモオタは当然動けないよな?」

男「お前のベルトの能力だもんな」

キモオタ「こ、この卑怯者!!」

男「テメェに言われる筋合いはねぇ」

男「それじゃあ、そろそろテメェのやった事を後悔してもらうとするか」カシャッ

黒子「……」シューン

承太郎「……」シューン

男「変身」ガシャンッ、クククウジョウジョウタロー

男【承太郎】「さあ、お仕置きの時間だ」

キモオタ「ひぃっ!!お、おまえ、う、動けない奴を、殴るのかよ!!」

男【承太郎】「そう思って、スタープラチナでお前のオーズドライバーもはずしておいた」

スタープラチナ「……」ゴゴゴゴッ

男【承太郎】「だから動けるだろ?」

キモオタ「あ、…動ける」

男【承太郎】「いくぜ」

キモオタ「お、…オラオラですかぁ?」

男【承太郎】「知るかよ」

スタープラチナ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

スタープラチナ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

スタープラチナ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

スタープラチナ「オラアッ!!」

キモオタ「ぷぎゃああああっ」ドシャアッ

男【承太郎】「さてと、委員長を全裸のままにしておけないし、美少女達も地面から助けないとな…」

男【承太郎】「やれやれだぜ」

今日はここまでです。

また、そのうち投下します。

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