真姫「安価でハッピークリスマス!」 (31)
真姫「私の名前は西木野真姫、16歳よ」
真姫「音ノ木坂学院に通う高校一年生。スクールアイドル、μ'sの作曲を担当しているの!」
真姫「それはそうと、今日はクリスマスイブね!テンション上がるわ!FOO↑」
真姫「でも、今日はパパもママも家にいないし、クリスマスパーティの話も立ち消えになっちゃったから、なにもすることがなくて…」
真姫「だから、私が真姫サンタになって安価でμ'sのメンバーにクリスマスのプレゼントをあげようってワケ!」
真姫「その、日頃の感謝も込めてね/////(お金も有り余っているし)」
真姫「これに合わせて、グリーンランド国際サンタクロース協会の公認サンタクロースになったんだから!」フフン
真姫「え?ただプレゼントを届けるだけじゃ面白くない?」
真姫「それもそうね…それじゃあ、明日、午前4時までにメンバー全員にプレゼントを配達することが出来なかったら、甘んじてペナルティを受けるわ!」
真姫「うーん…そうね、>>5するなんて言うのはどうかしら?」
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トナカイのコスプレしてダンス
真姫「トナカイのコスでダンスしてやるわよ!」
真姫「ふふ、こんなの楽勝よ!うふふ…ふはははははははは!!!」
希(真姫ちゃんはそんなので本当にいいん?)
真姫「な、なによこの希!?頭の中に直接!!?」
希(そんな楽勝なミッションなら、真姫ちゃんきっとサボっちゃうんやないかな?)
真姫「私はそんなことしないわよ!いつでも一生懸命よ!!」
希(真姫ちゃんはメンバーの前でトナカイのコスで踊りながら、ぷわぷわーお!を1人で熱唱した方がええ、カードもそう言うとる)
真姫「ぷわぷわーお!ってあのゲマズ全巻購入特典の!?覚えてないし、ほとんど聴いたこともないわよ!!」
希(自分にどこまで厳しくなれるか…これは真姫ちゃんの問題や…)スッ
真姫「あのスピリチュアル女、なんなのよ…!もう、やってやろうじゃない!」
真姫「安価の改竄は大罪よ!覚えておきなさい東條希!!!」
真姫「さて、そろそろみんな床についたかしら?」
真姫「花陽とか9時くらいに寝てそうね…」
真姫「花陽と言えば、久々に1期4話を見たら、感動して涙が溢れたわ。」
真姫「アニメや映画を見て泣くのって生まれて初めてだから不思議な感じ…」
真姫「こんなこと言ってる場合じゃないわ!そろそろプレゼントを…」
真姫「最初は>>9に>>12をプレゼントするわ!」
真姫「ぷわぷわーお!1人で熱唱とか絶対に嫌なんだから!首掻き切って死んでやる!!」
花陽
お餅たくさん
真姫「花陽にあの感動をありがとうの想いを込めて、たくさんお餅を贈るわ!」
真姫「ここが花陽の家…そこそこ大きいのね…」
真姫「おじゃましまー…って鍵かかってるじゃない!」ガチャガチャ
真姫「こうなりゃ、窓を割って浸入よ!(ヤケクソ)」
真姫「窓ガラスにタオルを押し当てて…」ガシャン
真姫「よいしょっと、餅15kgはさすがにキツいわね…」
花陽「グースカピー」
真姫「花陽、いつもありがとう…メリークリスマス!」
真姫「枕元に置いとくわね…」
花陽「>>15」
真姫「ファッ!?」
不法侵入は犯罪
花陽「不法侵入は犯罪」
真姫「ファッ!?」
花陽「第130条 正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。」
真姫「や、すんません。警察だけは…許してください!何でもしますから!!」
花陽「ええ!?おじいちゃまトラクター買うの!??」Zzz…
真姫「うそ、寝言!?」
花陽「私はヤンマーがいいと思うな…でも、クボタも捨てがたい…」
真姫「もしかして、毎晩こんななの?どんだけよ?」
真姫「もういいわ、次行きましょ次!」
真姫「そうね、>>19は>>22あげたら喜んでくれるんじゃないかしら?」
穂乃果
私のパンティ
真姫「ん…私いつの間にか寝ちゃって…」
真姫「もうお昼じゃない!?」
真姫「結局、花陽にしかプレゼントあげられなかった…」
真姫「どうしよう…」
穂乃果「おっじゃましまーす!!!」
にこ「真姫ちゃんの家でクリスマスパーティするにこー☆」
海未「コラ!勝手に入ったらダメですよ!」
絵里「全く、この娘たちは…」
希「ふふ、クリスマスくらいええやん!」
絵里「もう、希まで…」
凛「かよちんのいないクリスマスパーティなんてクソ食らえにゃ!あの空き巣、絶対に許さないにゃ!!」
ことり「真姫ちゃん、メリークリスマス♪」
穂乃果「真姫ちゃん…?」
海未「真姫!どうしたのですか!?」
絵里「真姫!しっかりし…死んでる…!」
にこ「真姫ちゃん、どうして…」
希「ウチや、ウチのせいや…ウチが真姫ちゃんを…」
西木野真姫は床に倒れた状態で遺体として発見された。
体内からは致死量の青酸カリが検出されたという。
ぷわぷわーお!が真姫をここまで追い込むとは、希にも想像はできなかった。
希はこれから、自責の念に駆られながら生きていくことになるだろう…
読者諸君も家族や友達についキツいことを言ってしまった、ことはないだろうか?
クリスマスプレゼントを全て届け終えることなく、ついウッカリ寝てしまった真姫。彼女は哀れにも自らの命を絶った。
悪気はなくとも、後輩を死に追いやってしまった希。
その場しのぎの発言はいつか身を滅ぼす。
自分の発言に責任が持てるような人間になろう。
今年のクリスマスは1日、家族と過ごしてみてはどうだろうか?
かけがえのない家族、友人を大切にしよう!
リア充爆発しろ
ー 終 ー
年が明けて間もなく、赤髪の少女は薄暗い部屋のベッドの上で長い眠りから目を覚ました。
ここは…病室?
すかさずベッドの横に置かれた電波時計に目をやる。
2015年1月4日
ああ、そうだ。私、あの時…
少しずつ、自分の記憶が鮮明になっていくのがはっきりと分かった。
彼女の首には策状痕が生々しく残っている。
『届けなきゃ。』
彼女がそう呟くと同時に、1人の女性が病室の扉を静かに開けた。
母親だ。
扉のすき間から入り込む光はまるで真夏太陽のようだ。
真姫ママ「真姫!気が付いたのね!?」
真姫「うん…」
真姫ママ「あなた、10日間ずっと眠り続けて…」
言い終わる前に真姫の母はわんわんと泣き出した。
真姫「私、行ってくる…」
真姫はか細い声でそう呟くとベッドから起き上がり、ハンガーに掛けてあったコートを手に取り、それを病衣の上から羽織った。
真姫ママ「ちょっと!どこ行くの真姫!!」
真姫「届けるの…」
真姫ママ「安静にしとかなきゃダメでしょ!患者の無断外出は認められません!!」
年賀状、出すの忘れてたから
彼女は病室をあとにした。
真姫「うぅ、寒い…病室はあんなに暖かかったのに、イミワカンナイ!」
真姫「うちの病院から1番家が近いのは…>>30だったわね!」
真姫「μ'sのみんなに年賀状を届けるったら届けるんだから!!」
はなよ
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貴様は、死刑