勇者「俺のエクスカリバーで魔王を倒す!」(26)

【国王の城】

国王「大臣よ。あれから半年たったが魔王討伐に向かった勇者一行はどうなっているのだ?」

大臣「はっ。四天王を全員討伐し今魔王の城に向かっているところです」

国王「そうかそうか。あの勇者とその仲間は国一番の実力を持っておる。これなら魔王の討伐も時間の問題だろう。なあ、将軍?」

将軍「はい、某も手塩にかけた勇者一行を誇りに思っております」

兵士「伝令、伝令。勇者からの定期連絡でござーい」

国王「おっ、もうそんな時間か。どれどれ、勇者たちは今…どのような状況なのか…」パラッ

国王「 」

大臣「急に絶句してどうしたのです国王。私にもその手紙を見せてください…っと、おお」

将軍「どうしたのだ大臣?」

大臣「信頼して送り出した勇者一行がアヘ顏ダブルピースの写真で戻ってきた件」

国王「…マジで?」

大臣「マジのマジ大マジでございます。勇者とその一行がまるでエロゲ、じゃない春画のようなイキ顏を見せておりますな」

将軍「正直男の勇者のどアップはないと思う」

大臣「全くです。せめて隣の貧乳魔法使いの方のアップにしてくれれば…」

将軍「いや、ここは巨乳の僧侶の方に…」

国王「どっちだっていい!問題はなぜこんなアホ丸出しな写真を送ったということだ!」

将軍「ふむ、見た限りやった相手はサキュバスやインキュバスといった淫魔ですな」

国王「淫魔だと!?」

大臣「はい、恐らく実力じゃ勝てないと踏んでじゃあシモの相手すりゃよくね?って感じで送りこんだのでしょう」

将軍「うらやま…ゴホン全く、いや本当にけしからんですな」

大臣「そうくるなら私たちが偵察に行けばよかったですな」

国王「お前ら鼻血を出すのをやめろ

将軍「しかし盲点でした。勇者一行にはそういう知識は全く教えていなかったので…くそっせめて僧侶にでもそういうのを教えていれば」

大臣「私も魔法使いにそういう知識を手取り足取り教えていれば…」

国王「終いにはクビにするぞ貴様ら。それはとにかくすぐに次の勇者の用意をしなければ。四天王を全員倒したんだここで一気に畳み掛けて….」

兵士「で、伝令でござーい!」

国王「何?いったいどうしたのだ?」

兵士「我国内の魔物が女形になってあちらこちらで男共を襲いかかっている模様!」

国王「な、なんだと!?」

将軍「こうしてはおられません!急いで現場に向かってどうなっているのか確かめなければ!」ダッ

大臣「私も近隣の住民の安全を確かめなけば!」ガタッ

国王「座れ、立つなお前ら」

大臣「…つまりもんむすクエストみたいなことか起こっているわけなのですね?」

兵士「おk」

国王「つまりどういう事になるのだ?」

将軍「魔物に襲われて男共はやる気をなくすことでしょう。ヤル気はあるけど」

国王「上手いことをいったつもりか!それよりも早く襲いかかった魔物を撃退しなけば急いで兵を集めろ!」

将軍「無理です。みんなとっくに襲われに行ってます」

国王「 」

大臣「内政官もアヒィっとなっておりますな」

国王「…オワタ」

今日は終わり明日以降。

スレタイの勇者は明日でてくる予定

【数時間後】

国王「…被害報告を頼む」

大臣「死傷者はゼロ。ただし襲われた男性の大半が再起不能になっております。いろんな意味で」

将軍「兵士や内政官も3割程度被害にあっています。…何故か襲われにいった奴らは全員無事でしたが」

国王「くそっ!これも魔王の作戦なのか!?」

大臣「一見アホみたいな感じですけど結構洒落になりませんね」

将軍「恐るべしエロパワー」

国王「次呼び出す勇者はどうするべきか…」

大臣「性的な意味での強者を呼ばないといけませんね。まあ一人いるのですが。」

国王「いるのか!?」

大臣「ええ。まあそれしか能がないやつですが」

国王「とりあえず呼び出そう」

【数日後】

国王「おい、今日来るように伝えた筈なんだがいったいどうなっている?」

大臣「城に入ってきたのは確認したんですがねえ」

ガチャ

勇者「ういーっす。ちょっと寄り道してたんで遅れました」

国王「軽いなお前!仮にも国王なんだぞ私は」

勇者「いやー男はみんな同じに見えるんで」

国王「なんだそれは。それはともかく…なんで私の妻と娘がお前の後ろに入るんだ?」

勇者「あーそれは…」

王妃「ごめんなさいあなた…」

姫「もう彼なしでは生きていけないの…」

勇者「まあやっちゃいました」

国王「 」

国王「将軍ーッ!こいつを殺せっ!」

将軍「死ぬ前に親子丼した感想をどうぞ」

勇者「みんな違ってみんないい」

国王「てめえ何聞いてんだ将軍!」

大臣「お待ちください。彼はこの前の襲撃を返り討ちにした唯一の人物なのです。下手に殺すと魔王にたどり着くものがいなくなります」

国王「ぐぬぬ」

王妃「大丈夫よあなた」

姫「体はあの人にあげたけどパパのことが好きなのは変わらないから」

国王「今、どんな顔をすればいいのかわからない」

将軍「やけくそぎみに笑えばいいと思います」

国王「チッ、という訳でチッおまえにはチッ魔王を倒してもらいたいのだチッ」

大臣「舌打ちをなさらないでください」

国王「誰のせいだと思ってやがる」

勇者「おう、道中は好き勝手にヤっていいんだな?」

国王「国民に手を出したら殺すぞ」

勇者「大丈夫。口説いて合法的にヤルから」

国王「よくねーよ!」

将軍「国王。この勇者はアッチ以外の実力はからきしなので仲間を事前集めておきました」

国王「ん?普段は勇者に任せているはずだが?」

大臣「この勇者あちこちのギルドや教会の女性に手を出しすぎて出禁になっています」

国王「お前何やってやがる!」

勇者「教会のシスター全員呼んで乱交したのやりすぎたと思っている」

今日は終わり。
明日以降に

大臣「もう既に呼んでいるのでついでに連れて来ましょう。おーい、入ってきていいぞ」

女「はいはーい。御用かしら?」

男「あー、どうも」

フードの人「……」

将軍「女が僧侶男が戦士。フードがぶっているのが魔法使いです」

国王「おお。まともな奴が現れた…ってちょっとまて」

大臣「どうかされましたか?」

国王「僧侶の方は何故かそんな露出が多い服を着ているんだ?まるで娼婦みたいじゃないか」

僧侶「当たり前じゃない。私本業は娼婦なのよ。僧侶は副業」

国王「はあ!?」

国王「おい大臣。確か僧侶になるには教会に許可を貰わないといけないんじゃなかったか?確か私がそう法にしたはずだ」

大臣「はいそうですね」

僧侶「確かに教会には僧侶になれないって言われたわ。けど自分の教会作るなとは言ってないから自分で教会を作ったのよ!」

国王「おい、そんな勝手に作るな。それに娼婦が作った教会を教会だと認めるはずが」

僧侶「何簡単なことよ。偉い人とちょっと交渉したのよ。ベッドの中で」

国王「大臣。その寝たお偉方を教会から追い出せ」

大臣「そいつ色々やらかして既にギロチンで首切られてます」

僧侶「ちなみに勇者ちゃんとは姉弟の関係よ!」

勇者「どうも弟です」

国王「あたま痛い。僧侶抜かした方がいいような気がする」

将軍「まあまあ、見た限りは回復魔法も下手な神官より上なのでなんとかなるでしょう」

国王「何もないことを期待しよう。で次の戦士いったいどんな奴なんだ」

大臣「実力は中の上程度の奴。以上です」

戦士「扱いが雑!」

国王「本当に大丈夫か?四天王を倒したといえども道中なにがあるかわからんのだぞ?」

将軍「まあなんとかなるでしょう。それよりあの勇者と長年組んでいたのです。ストッパーになるかもしれません」

国王「ストッパーになるんだったらNTRを止めろってんだこんちきしょう!」

国王「で最後の魔法使いはなんだ?顔が見えんが娼婦の仲間か?」

魔法使い「……」

大臣「あー、その魔法使いですが」

将軍「正直言って著名な魔法使いよりも数段上です。国一番の魔法使いでも彼には負けます」

国王「マジか?」

将軍「マジです。軽く見渡せる範囲全て炎で包み込む光景をこの目で見ました」

国王「すげえ。けどその実力をあの勇者に預けるのが心配」

魔法使い「……」

大臣「まあその代償か呪文以外を話すことができないのですが」

今日は終わりまあ明日以降

勇者「100Gしか渡さねえとかなめてんのか。これじゃ風俗どころかゴムも買えやしねえ」

戦士「それ以前になんでお前国王の妻と娘と寝てんじゃねえよ。ギロチンに行く羽目になるかもしれなかったじゃないか」

勇者「据え膳喰わねば男の恥っていうだろ?」

戦士「おいおい」

僧侶「流石勇者ちゃんね!私だったら国王と寝てこの国を裏から支配するけどね!」

勇者「マジかよ姉貴すげえ」

戦士「…魔法使いよ。こんなアレなパーティーだけどよろしくな」

魔法使い「……」

戦士「まずは近くの町に向かうぞ。途中村によって色々補充する必要があるが」

勇者「ゴムか!」
僧侶「ローションね!」

戦士「うん違うから。魔法使いは何か必要な物はあるか」

魔法使い「……」カキカキ

魔法使い つ『特に必要な物はない』

戦士「ああ筆談で会話するのね」

戦士「魔物が現れたぞ!」

勇者「女か?」

戦士「普通のスライムだ」

勇者「なんだじゃあ任せた。俺は寝る」

戦士「いやお前の戦闘力のなさは理解してるけどせめて戦うそぶりは見せろよ」

僧侶「それーっ」バキッ

魔法使い「……」ブツブツ

ドカアアアン

戦士「……」

勇者「ねえねえ。戦士より強いこうげき持ってる僧侶とすごい魔法使いに挟まれてどんな感じ?どんな感じ?」

戦士「落ち込むからやめて」

戦士「ここら辺の魔物はあらかた片付けたな」

勇者「お前殆ど役に立ってなかったけどな」

僧侶「ふう。久しぶりに体を動かすのはいいものね。…あら?魔法使いちゃんどうしたの?」

魔法使い『また何かいる』

「アラァ。ナンダカサワガシイワネ」

戦士「こ、こいつは!?」

スライム娘が現れた!

スライム「オトコガフタリ。キョウハゴチソウネ」

戦士「うわ。マジで女の魔物っているんだな」

僧侶「あら?戦士は見てないの?」

戦士「仕事で他所の国行ってたから」

魔法使い「……」ブツブツ

ドオオオオン

戦士「ノータイムで魔法撃ったよこの人」

スライム「アラ?ナニカシタノ」

魔法使い「!?」

僧侶「そうそうこういう女の魔物ってどういうわけか知らないけど魔法も物理も効きにくいよになってるのよね」

戦士「マジかよ」

戦士「やってられっか!逃げるぞ!」

僧侶「アイアイサー」

スライム「アラアラニゲチャッタ。…アラ?」

勇者「ZZZ」

スライム「ウフフ、イタダキマース」

勇者「!!」ガバッ

スライム「キャッ!オシタオサレタ!?」

勇者「へっへっへっ、女は押し倒すほうに限る」

スライム「オシタオシタカラッテナニヨ。ワタシニカカレバオトコナンテホネヌキニデキルワ」

勇者「ほう。じゃ覚悟はいいな」

戦士「おーい、勇者どうだった?」

勇者「なにが骨抜きに出来るだ。5分も持たずにイキやかって」

スライム「勇者さまあ…もっとお…」

戦士「なんか喋りが流暢になってないか?」

勇者「なんか知らんがそうなった。さて第2ラウンドといくか」

スライム「あっ、勇者様そんな激しくしちゃだめ…」

僧侶「続けて、どうぞ!」

戦士「おうどっかで見たことがあるセリフはやめろ」

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