事務所
ガチャッ
春香「おはようございまーす」
P「おぉ、おはよう春香」
春香「あ、プロデューサーさん、おはようござ……」ピタッ
春香「……何で朝から、ソファーでグデェーとしてるんですか?」
P「いいんだよ、ワザとやってるんだから」グデー
春香「わ、ワザと……ですか?」
P「さぁ、ほら、律子来ちゃうからあっち行って」シッシッ
春香「は、はぁ……?」スタスタ
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ガチャッ
律子「ただいま戻りました〜」
春香「おかえりなさい、律子さん」
P「おかえ律子」ゴロゴロ
律子「……もう、その言い方はやめてって……」スタスタ
律子「………!」ピタッ
P「ポテチは関西だし醤油が最高だな……ここ関東だけど」ポリポリ
律子「………………」
律子「………………」ゴゴゴゴゴゴ
春香「うわぁ…大噴火の予感……」
P「……律子も食う?」スッ
律子「プ・ロ・デュ・ウ・サーーーーー!」
P「怒りつ子」
律子「もう!何で仕事場でこんなにダラダラしてるんですか!?」
律子「おまけにお菓子まで食べて……ここは家じゃないんですよ!?」
P「いやそれはわかってるよ…ちゃんとわかって食べてたぞ?」
律子「なおさら駄目です!」くわっ
春香(律子さん、怒ってるなぁ……)
春香(でも、プロデューサーさん何か嬉しそう……)
春香(……というか、お茶入れたから運びたいんだけど、タイミングが…)
春香(先に飲んどこ……まいう)ゴクゴク
律子「いいですか、仕事と遊びはちゃんと分けて、公私混同せずに……」くどくど
P「……………」
P「……律子」
律子「はい?何ですか?」
P「……愛してる」
春香「ブヘェァ!!」ブー!
律子「な、なぁっ!?///」
春香「ゴホッゴホッ、オエェ、カーッ!ペッ!ゴホッ!」
律子「も、もう!いつもいつも何でいきなりそんな事言うんですか!!///」
春香「あ、毎度の事、だったの」ゴホッゴホッ
P「律子が言いたい事ばっか言うから、対抗して俺も言いたい事言おうと……」
律子「す、好きで説教してるわけじゃありません!」
P「俺は好きで好きだって言ってるんだ!」
春香「何について討論してるんですかねぇ……」
律子「もう……そうやって話をズラすんですから」
P「じゃあ、話を合わせよう」
P「俺は律子と結婚したら、将来は四人家族で一軒家に住みたいな、律子は?」
律子「何の話を合わせようとしてるんですか!」
ガチャッ
高木「おはよう、諸君」
律子「あ……おはようございます、社長」
高木「なんの話をしていたのかね?」
P「律子の寿退社の時期を2人で相談を」
律子「してません!」
高木「た、退社って……たった2人だけのプロデューサーなのに、それは困るよキミィ」
春香(もっと雇えばいいのに……)
P「そうですね、じゃあ共働きで頑張る形で話がついた所でですね……」
律子「ついてません!」
P「社長、自分に新しくプロデュースして欲しい子がいると昨日電話で……」
高木「あぁ、今から紹介しようとしたんだよ」
P「何かヒトデみたいな名前の子ですよね」
高木「星井美希くんだよ……大丈夫かね?」
P「自分は基本、律子の人生をプロデュースをしてますから、ちょっと余裕がないかも知れませんね……」
律子「社長、新しい企画案がありまして……」
高木「ほう……新グループ、竜宮小町かね……」
春香「無視されましたよ」
P「好きな人から冷たくされるのも、味なもんってやつさ」
ガチャッ
美希「あふぅ……社長、もう入っていいー?」
高木「あ…あぁ、すまない、待たせてしまったね」
高木「この子が星井美希くんだ」
美希「あのメガネを掛けた女の人がプロデューサー?」ピッ
律子「むっ……こら、人に指をささないの!」
高木「い、いや……隣の彼だよ、彼」ピッ
P「指をささないの、指を」
美希「そこの人が、ミキのプロデューサーなの?」
P「あぁ、律子の夫兼春香とお前をプロデュースするプロデューサーだ」
律子「サラッと嘘を混ぜない!」
美希「あふぅ……何でもいいの、ちょっとソファ借りるね」ゴロン
春香「あっ……ソファに寝転がって……」
美希「スゥー……スゥー……」Zzz
律子「ね……寝た……?」
P「とても気持ちのよさそうな寝顔だ……」
P「……俺達も、こんないい寝顔をする赤ん坊持とうな」
律子「………………」ガッ
P「うぎっ!かかと部分で踏むのはちょっと!」
春香(この人が捕まったら、多分セクハラ発言でだろうな)
ー
ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
ガチャッ
P「ただいまー」
律子「お疲れ様です、プロデューサー」カタカタ
P「あれ、こんな時間なのにまだ残業か?」
律子「今度、私がプロデュースする予定のグループで初ライブがあるんです」
律子「それで今、そのライブの企画書を作ってるんです」カタカタ
P「あぁ〜、名前が海に関連してる竜宮小町のか」
律子「……よく気が付きましたね、海の事」
P「そりゃ、欠かさず読んでますから」スッ
律子「え……あ!それ、竜宮小町の企画書……!」
P「律子が初めてプロデュースする新グループを見逃すわけがなかろうに」ペラペラ
律子「な、何で持ってるんですか!社長に渡したはず……」
P「社長に貸して言うたらくれた」ペラペラ
律子「小学生の貸し借りじゃないんですから、やめてください!」バッ
P「あぁ、奪還された…….」
律子「もう!無断で勝手に見ちゃダメじゃないですか!」
律子「こういうのは、同僚といえど企画者の許可を取ってですね……!」クドクド
P「へー、遊園地で初ライブ開くんだな」カチカチ
律子「何勝手に作成中の企画書見てるんですかぁ!」ビシッ
P「律子チョップは元気の素痛っ」ガッ
律子「もう!今日はその腐った性根が治るまで説教です!座ってください!」
P「あ、ちょっと待って、寝る時にも説教聴きたいから録音機を……」
律子「もーーーーーーーーー!!」
ー
ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
P「ほら、今から収録に行くから早く起きろ」
美希「ムゥー……早朝過ぎなの……」ボー
P「正午の時間で何を言うか、早く車庫に行って車に乗るんだ」
美希「ソファから車庫に行くのが辛いの……おんぶー」
P「俺の背中は、入浴中に律子が背中を流してくれる時専用なの」ゴンッ
美希「律子が何か投げたよ?」
P「愛情のリバースカードだよ」
美希「タンコブ凄いね」
律子「律子『さん』!」
美希「デスクワークしててもうるさいの……」ボソッ
律子「なんですってぇ〜!?」ガタッ
美希「ヒッ!……は、早く行こ、プロデューサー」タタタ
P「そろそろカードオープンして婚約の効果発動しても……」ゴンッ
スタジオ
P「監督さん、優しそうだったな」
美希「うん、これなら楽に出来そうかなぁ」
P「せっかく番組に出演するんだから、頑張ってみたらどうだ?」
美希「うーん……疲れるのは好きじゃないの」
P「まぁ、そうだよな、ハハハ」
P「じゃあ、美希はアイドル活動が嫌なのなの?」
美希「真似しないで」
美希「嫌というか……ミキはただ、キラキラしたいだけなの」
美希「でも、アイドル続けてもキラキラ出来そうじゃないから……頑張るのは嫌なの」
P「そっかー……じゃあ何でアイドルしてるんだ?」
美希「『君なら間違いなく輝ける!』って社長が言ってきたからなんとなく」
P「へぇ……じゃあ、美希は才能はあるんだな」
美希「そうなの?」
P「この業界に長いこといる人が言ってるんだ、自信持て」
P「頑張ってみたら、望み通りキラキラ出来るよ、美希なら」
美希「……本当にそう思う?」
P「思うさ、保証する」
P「もし、頑張ってもキラキラしてないと感じたなら、詫びに何でもする」
P「だから頑張ってくれよ。才能としたい事が合致するなんて中々無いぞ」
美希「………ふ〜ん」
美希「じゃあじゃあ、もしキラキラする事が出来たら、ご褒美に何でも一つお願いきいて欲しいの!」
美希「そしたらミキ、モチベーション上がるから……ね?」
P「オーケーオーケー、わかっ……」
P「……あれ?結局これって何でも言う事を……あれ?」
美希「じゃっ、約束だよ?」
スタッフ「星井美希さーん、本番はじめまーす!」
美希「はーい!」スクッ
美希「じゃあ、本気で頑張ってみるね!プロデューサー!」タタタ
P「あ、あぁ、ガンバ……シッポを立てろー……」
P「……何でも……か」
P「まっ、どうせ高級バッグ買ってとかそんなんだろ!ハハハ!」
P「って、律子との結婚資金がぁ!!!」ガタッ
ー
ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
P「律子ー、新婚旅行の下見に遅れるぞー」
律子「やめてください!ただの出張でしょ!」カタカタ
P「まだ初ライブの企画書作ってんの……」
律子「あとちょっとで完璧に、より良い企画書が出来るんです!」カタカタ
P「ふーん……リッチャンハガンバルデスヨ」ジー
小鳥「まさか、プロデューサーが一気に2人いなくなるだなんて……」
律子「私達が居ない間は、レッスン中心のスケジュールにしてるから大丈夫ですよ」カタカタ
P「ブライダルカーの準備は出来てるぞ」
小鳥「ブライダルカーって……結婚式の時にある車に無数の缶が付いてる……」
律子「なにバカな事やってるんですか!タクシーで駅まで行くんですよ」カタカタ
P「せっかくおしるこ飲みまくって缶缶用意したのに……」
律子「……出来た!お待たせしました!」ガタッ
律子「企画書を鞄に入れて……じゃあ、急いで行きましょうか!」タタタ
P「出来たか……んじゃ、行ってきます音無さん」タタタ
小鳥「はい、いってらっしゃい」ニコッ
バタンッ
小鳥「…………………」
小鳥「プロデューサーさん、変わったなぁ……」
小鳥「昔は、もっと仕事人間だったけど……今じゃ人生楽しそう」
高木「これも、秋月くんのおかげだね……」
小鳥「そうですね……」
高木「これも、秋月と彼を会わせた私のお陰だね……」
小鳥「…………………」
高木「…………………」
P「ホテル別室!!!???」
律子「新幹線では静かに」
P「そんな……律子と同じ部屋で酒を飲み明かそうとしたのに……」
律子「未成年です」
P「そこで、酒を取ろうとしたら手と手が触れて、互いに『あ……ごめ……///』『い……いえ……///』」
律子「スー……スー……」Zzz
P「寝とる」
P「……くまが出来てる……徹夜で初ライブの企画書を作ったんだな……」
P「確か、この後にそのプレゼンがあるんだよな……」
P「……がんばれよ、律子」なでなで
律子「うぅん……私のデコより伊織のデコの方が撫でやすい……ムニャムニャ」Zzz
ー
ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
P「ここで律子がプレゼンをする会社か……プレゼン見てぇ撮りてぇ拍手してぇ」
律子「ほら、早く出張先に行かないと遅れますよ?」
P「別に行かなくてもいいんだけどなぁ……」
P「まぁ、とにかくここで一時は別れるが俺達はいつまでも繋がって……」
律子「えーと……初ライブの企画書は……」ガサガサ
P「……校長先生……あなたも話してる時はこんな風だったのですね……」
P「じゃあ、頑張れよ、律……」
律子「………えた」
P「え?」
律子「……間……違え……た……」サァァ…
P「間違えたって……今日掛ける眼鏡を?」
律子「これ……ライブの企画書じゃなくて、竜宮小町自体の企画書だ……」
P「えぇ?社長と俺が見たやつ?」
律子「……どうしよう……多分、ライブの企画書とそのデータは事務所に置いたままなんだわ……」
P「じゃあ今の手持ちは、間違って持って来た竜宮小町のデータだけ……」
律子「……はい」
律子「今回のプレゼンは、その企画書を配布して、それを中心に話すプレゼンにするつもりだったのに……それが無かったら……」
P「……こう、残った記憶力にすがって頑張るとか無理なの?」
律子「企画書がないと……プレゼン出来る自信……ありません……」
P「あらあら〜……」
律子「どうしよう……私がもっと完璧にしようと、完成を遅らせてしまったせいでこんな……」
律子「準備や確認をする時間の事を考えるべきだったわ……そんな事も見落とすなんてプロデューサー失格ね……私」
P「律っちゃん律っちゃん」
律子「どうしよう……この事で初ライブが中止になったら皆に何て……」
P「律子!!!」
律子「っ!?」ビクッ
P「……まぁ、持ってくるの忘れたのは仕方あるまいよ、みつをも励ましてくれるよ」
P「でも、完璧に仕上げようとした律子の頑張りを自分で否定しちゃダメだ」
P「頑張った点と反省点がハッキリしたから良しとしよう」
P「次に生かせばいいじゃないか、な?」
律子「……で、でも、今回のライブの件が白紙になってしまうかも……」
P「……よし、俺もついてって頭下げるよ」
律子「え?だ、ダメですよ!プロデューサーにも出張先で仕事が……」
P「電話しとくから大丈夫大丈夫、出張先に知り合いの部下がいるからそいつにお願いして明日にしてもらうよ」
律子「……けど、私のせいで頭を下げてもらうだなんて……」
P「律子の為なら、頭を下げるなり土下座するなり靴舐めるなり持ってこいだ」
律子「そ……そんな……」
P「律子がこの経験を次に生かしてくれれば、十分だよ」
律子「……プロデューサー……本当にすみません……」ペコッ
P「さーて、この会社の靴の味は何だろなぁ……」
ー
ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
P「えー、皆様、今回は私達765プロのプレゼンテーションに時間を割いていただき誠にありがとうございます」ペコッ
律子「……あ、ありがとうございます」ペコッ
P「それでは、早速内容に入らしていただきます」
律子「………え?」
P「まず、竜宮小町の説明からしますね」スッスッ
律子(あっ……竜宮小町の写真……)
P「ホワイトボード、お借りしますね」
P「こちらが秋月律子がプロデュースするユニットグループ、竜宮小町でして……」
P「それで、我々が予想する観客動員数は……」ペラペラ
律子(…………………)
律子(な……何で、私が作った企画内容を全部覚えてるの……この人……)
P「……以上です、終了させていただきます」
P「何かご質問やご意見は……」
P「……え?全員に企画書を配って欲しい?」
P「えー……あの、今回は多くにあまり知られてはいけないと思いまして……」
P「そう、極秘プロジェクトだと思いまして!皆様の記憶に刻む様な仕様にと……!」
P「あ、そういうの要らない……はい……じゃあ、すみませんが1度会社に戻ってからFAXで……はい……」
律子「……す、すみません……」
ー
ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
P「いやぁー、後半怒られたなー」
P「まぁ、あとは企画書を送ればいい事だし、今からはパァーっと遊ぼうや」
律子「……あ、あの」
P「焼き鳥がいいか?焼肉か?俺は焼き豆腐が……」
律子「あ、あの!プロデューサー!」
律子「その……本当にありがとうございました……」
律子「そして……ごめんなさい」ペコッ
P「…………………」
P「えっ、飲み会断ってんの?」
律子「ち、違いますよ!」
律子「その……よく、企画書の内容覚えてましたね……」
P「そりゃあ、律子が作った企画だもの」
P「作ってる最中、よく後ろから息を殺して見てたよ」
律子「通りで、たまに後ろでただならぬ気配を感じたわけだわ……」
P「まぁさ、後は明日現場の下見に行くんだろ?」
P「後は余裕じゃん、だから今日はパーっとしようぜ」
律子「……ふふっ、本当いつもお気楽な人ね……///」
律子「じゃ、行きましょっか、飲み会!」
P「おっ、乗り気だな!よーし!吐く気で飲むぞー!」
ー
ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
P「こうして2人は結ばれ会い幸せに暮らしたいとさ」
小鳥「そんな事があったんですか……」
P「焦ってた律子を何回抱きしめようと思った事だか……」
小鳥「それで、プロデューサーさんは何で一緒に出張に行ったんですか?」
P「そりゃあ律子いる所に俺ありですから」
小鳥「……この忙しい時に、サボってたんですか」
P「い、いやあの、前の会社に呼び出されまして……その場所が律子の行く場所と同じで……」
小鳥「え?何で呼び出されたんですか……?」
小鳥「まさか、戻ってこいって……?」
P「それも言われた」
P「しかも、呼び出された理由が仕事の手伝いでしたね」
小鳥「そ、そんな……戻っちゃうんですか!?」
P「いえ、元上司には律子というフィアンセを置いて戻れないと言ってやりましたよ」
小鳥「は……はぁ」
P「上司に丸い目をしてポカーンとされましたよ」
小鳥「そりゃあ……昔の性格を知って今の台詞を言われちゃ……」
P「まぁとにかく、律子がここにいる限り765プロを辞めるつもりは……」
ガチャッ
美希「ハニー!!!」
小鳥「……は、はにー?」
P「……ただの蜂蜜を求めるプーさんですよ」
美希「ハニー、ただいま!膝枕して欲しいな!」ギュッ
P「離せい、抱くんじゃない、俺は律子専用抱き枕なんだよ」
小鳥「……え?え?どうしたんですか?これ?」
P「……いやぁね、出張終わって直ぐ美希のライブがあったんですけどね」
美希「そのライブで、ミキ、すーーーっごくキラキラ出来たの!」
美希「頑張って練習して、それを本番で発揮する凄さをハニーが教えてくれたの!」
美希「それを教えてくれた大切な人だから、その日からハニーをハニーって呼ぶことにしたの!」
P「呼ばれる事になったの」
小鳥「そ……そうなんですか……」
P「まぁとにかく、律子にこんな所見られたら誤解を生んでしまうだろ……離れなさい」
美希「ムゥー……ハニーは恥ずかしがり屋さんなの」パッ
美希「……あ、それとね、ハニー?」
美希「約束、覚えてる?」
P「約束って……あぁ、ギンギラギン出来たらお願い事聞く……」
美希「あの約束、早速叶えて欲しいな!」
P「はいはい……あんまし高い物はやめてくれよ……」
美希「あのね、美希が結婚出来る年齢になったらね……」
ガチャッ
律子「おはようございま……」
美希「ミキと結婚して欲しいの!」
P「えっ」
小鳥「ピヨッ」
律子「…………………」
P「……な、何言ってんだ、俺は将来秋月家から律子をいただきに……」
美希「ハニー?約束は守らないとダメだよ?」ギュッ
美希「それに、ミキはハニーのハートを律子…さんから奪う気マンマンだよ?」
P「な、何怪盗みたいな事言い出すんだお前は……」
P「……ん?」
律子「…………………」
P「……あ、律子」
律子「…………………」
P「…………………」
美希「ハニー?結婚したら、休みの日には絶対デートしようね?」
P「油をそそぐなそそぐな」
律子「…………………」
律子「……2人とも」
律子「どうぞ、お幸せ……にぃ!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!
美希「……凄い勢いでドア閉めたね……ビクってなったの」
P「…………………」
P「美希……お前なぁ……」
P「俺の中じゃ、律子に嫌われる=屋上から飛び降りる、という計算式が出来てるのにだなぁ……」
美希「大丈夫なの!ミキはハニーの事、大好きだよ?」
P「理由になってないのに言いたいことだけ言いやがって……この小娘は……」
P「……あのなぁ……俺はな」
P「律子が好きなんじゃあぁ!ボケェェェェェ!!!!」ガタッ
P「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ律子ぉぉぉぉぉぉぉぉ誤解だぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」ダダダダ…
美希「あぁ!ハニー、待って!」タタタ
バタンッ
小鳥「…………………」
小鳥「こうして、回りは自分の恋を探しに巣立っているのに」
小鳥「私は巣の中で成長するのを待つだけの小鳥でしたとさ……」
小鳥「いつまでも……いつまでも……」
春香「お土産に貰った草加煎餅、食べます?」パリパリ
小鳥「食べりゅーーーーーーー!!」
完
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