俺「強くてニューゲーム」 (107)
校長「…というわけで、皆さんこれから6年間、よろしくお願いします」
パチパチパチ
俺「え、なにこれ」
-教室-
担任「じゃあこれからはこのクラスで頑張っていこうね!じゃあまず自己紹介から。はい俺くん!」
俺「え、あぁはい。俺です」
担任「俺くん。もっと元気に言ってみよっか」
俺「はぁ、すみません」
俺(これってもしかして…)
担任「じゃあ次は????くん!」
俺(もしかして、強くてニューゲームってやつか?)
俺(だがなんでこうなった?もしかして一度死んだのか?)
俺(だとしたらいつ死んだ?小学校の記憶は全部ある。というか高校の入学式の記憶があるから当然か。高校の卒業式…どうだったかな…。思い出すんだ、えっと…)
女「どうしたの?」
俺「え、あっ」
俺(この顔は女か。この時から可愛かったんだな)
女「そんなに難しそうな顔して。大人っぽいね」クスクス
俺「そうかな。ちょっと考え事してた」
女「えー俺くんおもしろーい」
俺「ははは…」
俺(こいつとは長い付き合いになるから仲良くしとくか)
女「私女って言うんだ。よろしく!」
俺「よろしく」
俺(ちょっとからかってみるか)
俺「女ちゃんって犬飼ってるよね。3匹かな」
女「え、なんで分かったの!?」
俺「他にもわかるよ。誕生日は??月×日で△年。あとはーーーーー
女「すごーい!俺くん超能力者なの!?」
俺「そんなことないよ」
担任「ほらそこー。仲良いのは何よりだけどみんなの自己紹介も聞いてねー」
女「はーい」
女「怒られちゃったね」ヒソヒソ
俺「え、あぁそうだな」
俺(あれ、俺なんでこんなに知ってるんだっけ)
~数日後~
俺「この生活もなかなかいいな。そういう話見たことあるけどなんでも無双できて楽しいし」
女「俺くんおはよう!」
俺「おーおはよう」
女「ねえねえ、今度おうち来てよ!お母さんに話したらお菓子作ってくれるって!」
俺「え、2人だけ?」
女「? そうだよ?」
俺(あぁそうか。小学生なんて異性の2人きりで遊ぶなんて普通だな)
女「じゃあ次の休みね!忘れちゃダメだよ?」
俺「ほーい」
担任「じゃあみんな席ついてー。テストやるわよー」
クラス「テストって難しいのかなー どんなのだろー やだなー」ザワザワ
担任「はーい配るわよー。静かにね」
俺(これくらいならみんなできるだろ。100点とっても不審じゃないよな)
担任「はーいテスト返すねー」
担任「100点は、俺くんだけでしたー」
女「すごいじゃん俺くん!」
俺「ま、まあな」
俺(1年生にとっては難しい問題だったのか)
~休日~
女「俺くんようこそ!」
俺「おう」
女「一人でよくこれたね。迷わなかった?」
俺「え、あー大丈夫だった」
女「…そっか!じゃあ入って入ってー。ケーキあるよ」
俺「そうか。じゃあお邪魔しまーす」
女「あのさ、本当に迷わなかった?」
俺「うん。大丈夫だったよ」
女「それならよかった!」
俺(まあ覚えてるからな。覚えてなかったら口で教えられるくらいじゃこんな場所分かんねえよ)
エロ展開無しがいいなぁ
女「私の部屋にようこそ!」
俺「おー綺麗じゃん」
女「でしょー? さすが私だね」
俺「昔から綺麗好きだな」
女「え?」
俺「あーいや、なんでもない」
女「よかった……」
俺「ん? どうした?」
女「ううん、なんでもないよ! じゃあケーキ食べよう!」
俺「? そうだな」
>>12
無いよ。期待してた人悪いね
女「楽しかったねー」
俺「そうだな」
女「また来てね!もう毎日でもいいよ!」
俺「学校で会ってるだろ」
女「そんなの気にしなーい。じゃあまた明日ねー」
俺「おーうじゃあなー」
俺(やっぱり変わらないものだな)
-自宅-
俺「えーと、明日の授業なんだっけ」
ゴトッ
俺「ん?なんだこのノート。年表みたいになってる」
【??月×日 俺と女 教室で話す】
【??月??日 女の家に俺が初めて来る】
・
・
・
俺「なんだこれ…日記? にしてはすごく他人視点だ」
【??月△日 女の父親死亡】
俺「…そうだ……あの日女の父さんは……」
俺(でも止められるのか? 今のところこのノートに書いてあることは全て現実になっている。何かしたところで意味はないのかもしれない)
俺「……試すか」
~翌日~
俺(今日は図工で俺の筆が折れる予定になってる。でも休んでしまえば…)
女「俺くーん!」
俺「え」
女「入るよー」ガチャ
女「早く行くよーほら早く準備して!」
俺「ちょ、ちょっと待て! 俺は今日休むんだよ」
女「元気そうじゃん!ほら早く行くよ」
~図工の時間~
担任「じゃあペアになって互いの似顔絵を描いてね!」
女「俺くんやろ!」
俺「おう」
俺(慎重に、慎重に)
俺「ハクション!」
ポキ
俺「あ」
女「あー、折れちゃったね。もしかして本当に風邪だった? ごめんね…」
俺「いや、違う違う。筆かして」
女「うん。はいどーぞ」
俺「サンキュー…うわ、相変わらずへたくそだな」
女「えーそんなことないよ。俺くんだって大して上手くなかったじゃーん」
俺「う、うるさい。早く描けよ」
女「はいはい……ここは銀かな」
俺「おい」
俺(駄目だ。何度試してもこのノートに書いてあることの通りなっちまう)
俺(すまん、女の父さん)
~ある日~
担任「えー、今日はお家の用事で女ちゃんはお休みです」
俺(……すまんな)
俺(明日休みだし、行ってみるか)
~翌日~
女「あ、俺くん!いらっしゃい! 入って入って」
俺「お邪魔します」
女「いやー大変だったよお葬式。ずっと大人しくしてなくちゃいけないからさー」
俺「そうか」
女「じゃあ今日は何しようかねー」
俺「なんでもいいよ」
俺(前の時より元気そうだな。良かった)
~小学3年生~
女「今年も同じだね!よろしく!」
俺「よろしく」
俺(強くてニューゲームってなんかイージーすぎてつまらないものかと思ってたけどそんなこともないな。ノート見なければ未来も分からないし)
女「それと重大発表があります!」
俺「え、なに?」
女「なんと!うちのお母さんが再婚しました!」
俺「……そうか」
女「これで寂しさ半減だよー」
俺「よかったな」
女「…うん!」
俺(新しい父親が暴力ばかりの最低な奴だっていうのは知っている。それはどうにもならない)
俺(俺にできることは…)
女「いらっしゃーい」
俺「毎日すまんな」
女「ううん、嬉しいよ~」
俺「さて、外行くか」
女「うん!」
俺(あれからほぼ毎日女の家に行っている)
俺(俺ができるのはそれくらいだ)
~ある日~
女「おはよー!」
俺「おう。あれ、どうして長袖着てるんだ?まだ暑いだろ。それにズボンも…」
女「いいのいいの。気分だよ」
俺(あぁそうか)
俺「たまには俺の家来いよ。泊まってもいいし」
女「え、本当に?」
俺「出来ればお前の父さんが出張のときとかがいいかもな」
女「うん!ありがとう!」
俺(これくらいしかできないか)
俺「よう」
女「お邪魔しまーす」
女「おー意外と綺麗じゃん」
俺「意外は失礼だけどな」
女「あ、このノート…」
俺「あぁすまん。片付ける」
女「ちゃんと整頓しないと~」
俺「おう」
俺(あぶねー)
女「じゃあお風呂入ろー」
俺「おーう」
俺(嫌がると思ったが自分から言ってきたか…)
-お風呂-
女「背中洗ってー」
俺「はいはい」
俺(やっぱり…傷だらけだな)
女「体すごいでしょー? ちょっと転んじゃってねー」
俺「きいてねーよ」
女「あぁそっか。ははは…」
ごめんもうちょい待って 用事
~数日後~
女「それでお母さんがさー」
俺(最近の女は母親の話ばかりしている)
俺(だけど俺はその母親がもうすぐ自殺するのを知っている)
俺「なあ」
女「ん?なに?」
俺「いや、なんでもない」
俺(言ったところで信じてもらえないだろうし意味もないな)
女「変なのー」
~ある日~
担任「えー女ちゃんは今日、家の用事でお休みです」
俺(ごめん、何もできなくて)
俺「よお」
女「あ、俺くん」
俺「大丈夫か?」
女「うん、まあ…」
俺「何かあったらすぐ言えよ」
女「お父さんいるから大丈夫だよ…」
俺「…そうか。じゃあ頑張れよ」
女「うん」
-自宅-
俺(この先は確か目立ったことは起こらない)
俺(もう見ないって決めてたけど一応ノートを確認しよう)
俺「あれ、ノートが無い…」
ID変わったけど1です 遅いけど酉付ける
~1時間後~
俺(おかしい。全くみつからない)
俺(まあ見たところで未来は変わらないからいいか)
~小学校卒業式~
女「あっという間だったね~」
俺「そうだな」
女「俺くんと会えてほんとに良かったよ。これからもよろしく!」
俺「おう」
俺(女の母親が死んでから特に大きな事は起こってない)
俺(中学校はどうだったか…だめだ、思い出せない。卒業式の記憶はあるからまだ大丈夫なはずだ)
~中学校入学式~
校長「それでは3年間、よろしくお願いいたします」
俺(はー終わった)
女「俺くん! うち来なよ!」
俺「おー分かった」
俺(春休み中散々会ったんだけどな。まあいいか)
~ある日~
俺(2回目の中学校生活ほど楽なものはない。勉強も人間関係も完璧だ)
女「俺くんってさ」
俺「なんだ?」
女「やっぱりいいや」
俺「? 変な奴だな」
女「俺くんには言われたくないね」
俺「うるさい」
俺(笑ってるけどチラチラ見える首元はアザだらけだ。助けたいけどどうしようもない)
~ある日~
俺(2回目の中学校生活ほど楽なものはない。勉強も人間関係も完璧だ)
女「俺くんってさ」
俺「なんだ?」
女「やっぱりいいや」
俺「? 変な奴だな」
女「俺くんには言われたくないね」
俺「うるさい」
俺(笑ってるけどチラチラ見える首元はアザだらけだ。助けたいけどどうしようもない)
連投ごめんなさい
~中学校卒業式~
女「あっという間だね~」
俺「そうだな」
俺(2回目だから本当に楽だったな)
女「頑張って同じ高校行こうね!」
俺「俺は大丈夫だから自分の心配しろよ」
女「私も大丈夫だもーん」
俺「意味分からん自信だな」
女「さあ私の家へカモン」
俺「はいはい」
~高校入学後~
俺(卒業式の記憶はあるがその先は全く覚えてない)
俺(あと3年か…)
女「ねえ俺くん」
俺「なんだ?」
女「もしもさ、私が急にいなくなったらどうする?」
俺「どうした?」
女「どうするの?」
俺(なんだこいつ?)
俺「まあ悲しむな」
女「…だよね。分かった」
俺「どうかしたのか?」
女「ううん、なんでもない。じゃあまたねー!」
俺(? 引越しか?そんな記憶ないが…)
~卒業式前日~
俺(駄目だ。何も思い出せない)
俺(まさか…明日なのか?)
俺「祈るしかないか」
~卒業式~
女「俺くん、私ね…今日引っ越すんだ…」
俺「え、そうなのかてん
>>63
ミス
無視して
~卒業式~
女「俺くん、私ね…今日引っ越すんだ…」
俺「え、そうなのか…」
女「言わなくてごめんね。ばいばい」
俺「あ、おい」
俺「行っちゃった…」
俺(なんか引っかかる、本当に引越しか?)
俺「家、行くか」
-女の家-
俺「父親は仕事か。女はいないようだけど」
俺「それよりも…引越しなんて嘘じゃないか」
俺(家に入れば何かあるか?)
-女の部屋-
俺「気がひけるけど…すまん」
俺「ん? あの机の上に乗ってるのって」
俺「あのノートだ…」
俺「なんでこいつが?」
俺「まあいいか。今日の日付……あった」
【×月×日 女、????峠で投身自殺】
俺「え?」
俺「なんだよこれ……」
-????峠-
女「……ごめんね、遅くなって」
女「結局この日になっちゃったけど、終わらせるよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
-高校 屋上-
俺『おい! 何してんだよ!』
女『ごめん。でももう無理だよ』
俺『俺が助けるから! 早くこっちに戻れ!』
女『ごめんね…』フワッ
俺『クソッ!』
バッ
女『えっ』
俺『!』
バタッ グシャッ
女『……え?』
女『なんで……そんな力で引っ張ったの…?』
女『そんなことしたら…俺くんが落ちちゃうじゃん……』
女『うわああああああああああ!!!!!!!』
??《なんで泣いてるの?》
女『私のせいで……俺くんが…』
??《君はどうしたいの?》
女『俺くんを…助けたい…』
??《分かった。だけど俺くんを助けても、どのみち君は死ぬことになるよ。それでもいいかい?》
女『教えて……本当は私が死ぬ予定だったの…お願い…』
??《分かった。じゃあ説明するね》
女『リセット?』
??《簡単に言えばそうだね。でもただリセットしただけじゃ意味がない。記憶はそのままで君と俺くんが出会う日から君が死ぬまでをやり直しできる》
??《“強くてニューゲーム”ってやつだよ》
??《ただこれは色々厄介でね。一つずつ説明するね》
??《ひとつ、今までの記憶は俺君にも残る》
??《ひとつ、その記憶は俺くんが死んだ日の前日、つまり卒業式の前日までであり、俺くんは当日のことは覚えていない》
??《ひとつ、君が死ぬ、という出来事以外はリセットしても変えることが出来ない》
??《ひとつ、ただし君は卒業式の日までならいつでも死ぬことは出来る》
??《これが条件だ。どうする?》
女『……俺くんと会ったその日に死ぬことも出来るの?』
??《もちろん。でもちゃんと俺くんと会ってからならね》
女『……分かった。お願い…』
??《よし来た。任せて》
??《あ、あとその日までの君たちの行動をまとめたノートがあるよ。いるかい?》
女『記憶は俺くんにも残っているんだよね?』
女『俺くんの部屋に置いておいてほしい』
??《未来は変えられないってことを知らせるためだね。お安いご用だ》
??《じゃあいくよ。あの日へリセットだ》
女『本当に戻った。早く俺くんに会って終わらせよう』
女『どうしたの?』
俺『え、あっ』
女(あぁ、ダメだ。もっと一緒にいたい)
女(結局死ねずにここまできちゃったか…)
女『ねえ俺くん』
俺『なんだ?』
女『もしもさ、私が急にいなくなったらどうする?』
俺『どうした?』
女『どうするの?』
俺『まあ悲しむな』
女(悲しんでくれるのは嬉しいけど…でも…)
女『…だよね。分かった』
俺『どうかしたのか?』
女『ううん、なんでもない。じゃあまたねー!』
女(関わりすぎてごめん…)
~卒業式~
女『俺くん、私ね…今日引っ越すんだ…』
俺『え、そうなのか…』
女『言わなくてごめんね。ばいばい』
女(さよなら、俺くん)
女(すぐに死んでれば、こんなにつらくなかったのに)
女(でももう終わり。どうせ今日死ぬんだから悔やんでも無駄だ)
女(お父さん、お母さん。ごめんなさい)
女『行ってきます』
キー バタン
ーーーーーーーーーーーーーーーー
女「……雪が凄いな」
女「3月なのに前が見えないよ」
女(まだ時間はあるし、座ってよ)
女(新しいお父さんは帰ったらどう思うかな。遺書っぽくはないけど、気付いてくれるかな)
女「まあいいか」
ハァ………ハァ……
ザッ ザッ ザッ
女(え…)
女「どうして……」
俺「ハァ…ハァ……」
俺「お前…何してんだよ…」
女「どうして…」
俺「何してんだよ!」
俺「俺が助けるから、死ぬな!」
女「でも…もう無理だよ。私が死ぬのは決まってる」
女「俺くんが何したって私は死ぬ。俺くんと違って私は全部覚えてるの」
俺「おい…早く戻れ! こっちに来い!」
女「無駄だよ。死にたくなくても死ぬしかない」
女「ごめんね」フワッ
俺「待て!」
グチャッ
ーーーーーーーーーーーーーーーー
??〈なんで泣いてるの?〉
俺「…女が……落ちて…」
俺「助けられなかった……」
??〈そっか〉
??〈君は幸せだ〉
俺「…え?」
??〈あの子は君に初めて会ったあの日、すぐにでも死のうとしていた〉
??〈だけど君に会ってその考えは変わった。もっと生きていたいと思うようになったんだ〉
俺
俺「でもそんなことだったら、会わないほうがよかったんだ!」
??〈聞いてくれ。あの子が今日死ぬことはもうすでに決まっていた
??〈だから君が何をしようと彼女は死んでいたんだ〉
俺〈最初から会わないほうがよかったと言ったね。よく考えてみるんだ。彼女が死んでも君の記憶には彼女が残ったままだ〉
??〈もしそうなっていたらその後君はどうしていた?自分では分からないかもしれないが僕は全て知っている〉
??〈自分の記憶は偽りであると考える。彼女が死んでしまうという記憶は存在しないからね。しかしその他の記憶は全て辻褄が合う〉
??〈詳しくは言わないけど…彼女がその日に死んでいたら、君はどんどん駄目になっていたよ〉
93書き直します
??〈だから君が何をしようと彼女は死んでいたんだ〉
??〈最初から会わないほうがよかったと言ったね。よく考えてみるんだ。彼女が死んでも君の記憶には彼女が残ったままだ〉
??〈もしそうなっていたらその後君はどうしていた?自分では分からないかもしれないが僕は全て知っている〉
??〈自分の記憶は偽りであると考える。彼女が死んでしまうという記憶は存在しないからね。しかしその他の記憶は全て辻褄が合う〉
??〈詳しくは言わないけど…彼女がその日に死んでいたら、君はどんどん駄目になっていたよ〉
俺「俺は今日、本当は死んでいたんだな…」
??〈そうだ。しかし君は今生きている。何故だか分かるかい?〉
??〈君のことを、自分の命と引き換えにしてまで救ったからだ〉
俺「どうしてお前は…俺と女の前に現れた…」
??〈彼女にリセットのチャンスをあげたのも、君の前に現れたのも、全て彼女の強い想いからだ〉
??〈僕が君の前に現れて彼女の想いを伝えなかったら…言わなくてもわかるだろう。君はとある行動に出て、彼女の想いをすべて無駄にしていた〉
??〈僕が現れたのは君を救う為ではない。彼女の願いを叶えるためだ〉
??〈そして君は今、僕の言葉ではなく、彼女自身に救われた〉
??〈もう分かっただろう。君が何をし、何をしないべきか〉
??〈僕からはこれで全てだ。何か聞きたいことはあるかい?〉
俺「いや、何もない」
??〈じゃあここでさよならだ〉
??〈どんな人にも命をかけてまで守ってくれる人がいる。例外なんてない〉
??〈じゃあね〉
ーーーーーーーーーーーーーーーー
俺「……」
俺「家か…」
手には一冊のノート。そこには小学一年生から高校三年生の卒業式までの出来事が書いてある。
最後の日のページ。そこには下手くそな天使の絵と丁寧に書かれた一行。
【×月×日 俺くん、????岬で生まれる】
終
ありがとうございました
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