男「ホモではないんだ」 (43)

男「ホモではないんだ」

委員長「はあ」

男「ただ好きになったのが同性だったんだ」

委員長「それを一般にホモっていうんじゃないのかな?」

男「そうなのか? でも男なら誰でもってわけでもない。あいつだけなんだよ」

委員長「なるほど」

男「男子校ならこうなるのもしょうがないだろう?」

委員長「男子校だからね」

男「男子校だからな」

委員長「うんうん」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419002767

男「でも、本当にあいつだけなんだよ。
現に委員長のことは良い友人だと思うがそれだけだ」

委員長「寮の相部屋にそういう目で見られたら困るよ。
僕はそういんじゃないんだから」

男「少なくとも俺は大丈夫だ。だが、他の奴は知らん」

委員長「どういうこと?」

男「委員長はモテるからな。女みたいに可愛い顔してるし」

委員長「え?」

男「隠れファンはこの寮にもクラスにも多いぞ」

委員長「じょ、冗談だよね」

男「俺はあまり冗談を言うのは好きじゃない」

委員長「知ってるよ。って、本当なの!?」

男「ああ」


委員長「ひいい…」

男「実際、ヘタな女よりもずっと可愛いからな。体格も女みたいだし、睫毛長いし、手足は細くてすらっとしてるし、目も大きくて二重だし、唇は女性的にふっくらしてるし、鼻も通ってる。毛も薄い――というかほとんど生えてないよな」

委員長「ちょっ、ちょっと怖いよっ! ボクは男だからね!」

男「知ってるよ。風呂場で見たし。俺はあいつ以外に興味ないから心配するな」

委員長「そ、そんな風に見られてたんだ。もう二年生になったのに知らなかった…」

男「お前を風呂に誘う奴は、基本的にお前のことを性的対象と見てるから、気を付けろ。俺は別だが」

委員長「じゃなければ困るよ!」

男「さて、そろそろ寝るか」

委員長「そうだね…こんなこと聞かされて、眠気が飛んだけど」


男「委員長に色々と相談できて良かったよ。誰かに打ち明けたくてしょうがなかったんだ」

委員長「ボクは色々と恐怖が芽生えたけどね…」

男「なに、暴走して襲ってきたやつがいても俺が守るさ。山男を信じろ」

委員長「男くん…ありがとう」ニコ

男「そういう顔を無闇に見せると襲われるから気を付けろよ。
じゃあ、おやすみ」

委員長「え、普通の顔をしただけなんだけど……」

男「ぐう…」

委員長「…やっぱり男くんは寝るの早いなあ。おやすみなさい」

よくじつ

委員長「男くん! 早く起きて! 朝ごはんが食べられなくなるよ!」

男「ぐう…」

委員長「男くん!」

・・・

男「いつも悪いな。朝弱いマンはやめたいんだが」

委員長「あはは、もう慣れたよ。ボクのパン、一枚食べてくれない。もうお腹一杯で…」

男「ん、もらう。だが委員長ももっと食べた方がいいぞ」

委員長「ボクもそう思うんだけどね…」

チクショウ…イインチョウトイチャツキヤガッテ…
イインチョウ、キョウモカワイイゼ…
イインチョウ…ウッ…フゥ…

委員長「」ゾワッ

委員長「男くん!早く行こ!」

男「ああ、これを食べて歯を磨いたらな。あと、洗顔と髭剃り。寝癖も直さないと」

委員長「マイペースだなあ!」

・・・

委員長「寮は学校に近いから良いよね」

男「その分、監視されている感じは強いけどな」

委員長「そうかな?」

男「ああ。俺がそういうのに敏感過ぎるからかもしれないが」

委員長「山男だもんね」

男「そうだな。下界よりも山の方が好きだ」

委員長「あはは、下界って言い方はやっぱり面白いね」

男「そうか?」

委員長「なんて話してるうちにもう学校だね」

男「朝練で走ってるのはバスケ部か」

委員長「あ、友くんだ」

男「ああ、それよりも…」

イケメン「はっ…はっ…」

男「はああ…」

委員長「ちょっと身悶えないでよ」

男「いや、イケメンが相変わらずイケメンだからさ。はああ…」

委員長「ひ、人目につくから早く行こうよ…」

男「もう少しイケメンを見ていこう。イケメン成分を補充することは大事だ」

委員長「うーん… 」

・・・

きょうしつ

友「男! おはよう!」グシグシ

男「あまり頭を触るな。苦手だといつも言ってるだろ」

友「俺流の挨拶だよ」

委員長「友くん、おはよう」

友「おう、委員長。おはよう」グシ

委員長「あう…」

友「相変わらず女みたいな奴だなー」

委員長「気にしてるんだから言わないでよ…」

友「悪い悪い」

男「朝からランニングお疲れ」

友「お、見てたのか」

男「ああ」

男(イケメンを)

ほーむるーむ

担任「えー、最近、このあたりで恐喝の被害にあっている学生が増えているのは前も話したが、昨日になってウチの学校からも被害者が出た。夜間はできるだけ外出しないように」

男「カツアゲか」

委員長「怖いね」

友「まあ、お前らは大丈夫だろ。寮生だし」

担任「友ー、こっち見て話を聞けー」

友「すんません」

・・・

ひるやすみ

友「男ー、メシ食おうぜ」

男「ああ。委員長も一緒に食べよう」

委員長「うん」

ガラッ

イケメン「…」キョロキョロ

委員長「あれ、イケメンくんだ。隣のクラスなのにどうしたんだろ」

イケメン「あ、友。一緒に昼メシ食べる約束だろ」

友「あー、悪りい。そうだった。四人でもいいか?」

イケメン「オレは別に構わないが」

男「お、俺も構わぬぞ。うむ、苦しゅうない!」

委員長(男くんがテンパってる!)

委員長「ぼ、ボクもいいよ」


友「今日の寮の弁当は美味しそうだな」

委員長「あ、何か交換する?」

友「お、マジで。じゃあこれもーらいっ」

イケメン「…」ジ-ッ

男「い、イケメンも欲しいのか? 俺のだったらやるぞ! ほらっ!」

イケメン「お前のはいらない」

男「お、おう。でも中身は同じだぞ」

イケメン「いらない」

男「そ、そうか」シュン…

委員長(男くんが落ち込んでる…いつも泰然自若としてるのに…)


友「男! 俺にくれよ!」

男「お前の鮭と交換だ」

友「なんだと!?」

委員長「友くんはお母さんが作ってくれてるの?」

友「いや、妹が作ってくれてる」

男「良い子だよな」

友「ああ、できた妹だよ」

委員長「イケメンくんもやっぱりお母さんが作ってくれてるの?」

イケメン「いや、自分で作ってる」

友「マジか! 偉いやつだな」

男「素晴らしいな」

委員長「イケメンくん、すごいね」


イケメン「いや、別に…。何か食べるか?」スッ

委員長「え、いいの?」

イケメン「ああ」

委員長「じゃあ卵焼きいただくね。……わ、美味しい! ちゃんとダシとってる!?」

イケメン「まあ、一応」

友「俺もいただき!」ヒョイッ

イケメン「相変わらず手が早いな。別にいいけど」

男「お、俺も」

イケメン「断る」ジロッ

男「すまん」ションボリ


・・・

たいいく

男「…なんでイケメンは俺にだけ冷たいんだ」

委員長「男くん、あまり落ち込まないで」

男「ああ、そうだな。そういうプレイだと思えばいいんだ」

委員長「それはポジティブのベクトルを間違えてるよ!」

男「そう思えば興奮してきた」

委員長「変な快感に目覚めないで!」



友「おっしゃ、俺たちの番だ」


男「お、友たちのチームが出るぞ」

委員長「友くんってバスケ部のエースなんでしょ?
ウチのバスケ部ってインターハイ寸前まで行く強豪なのにすごいよね」

男「ああ。しかも成長著しいらしくて、友のおかげでウィンターカップでは全国に行ったしな。
他のメンバーも上手いが、やはりあいつは別格みたいだ」

委員長「すごいなあ。でも流石に授業のバスケでは本気出さないよね」

男「いや、あいつは加減ができないやつだからな」


クラA「中を固めろ! バカ!」

クラB「命令すんなアホ!」

友「そんなに俺を離したらダメだぜ」ヒュッ

クラB「うおっ、センターライン付近から打つのかよ!」

スパンッ

クラC「リングにも当たらずに入った……」

友「イェーイ、ピース」


委員長「うわあ、すごい」

男「まったくだ。あいつはどのポジションをやらせても完璧にこなせるらしい。流石にセンターは背が足りても体格的に厳しいと自分で言っていたが」

委員長「すごいなあ」


友「ほいっ、インターセプト!」バシッ

クラD「友に取られたぞ! 全員で止めろ!」

クラC「まずはお前が動け、[ピザ]!」

クラD「チビがキャンキャン鳴くな!」

クラE「喧嘩してる場合かよ」

友「止めたいなら、一斉に来いっての」ロ-ル

クラE「くそっ」

友「また一人か」ビハインド

クラE「行かせるか!」

友「いやだね」レッグスル-

クラE「くっ!」ヨロッ

友「早くしないと後ろの太っちょとアホにも追いつかれるから」クロスオ-バ-

クラB「は、はやっ!」

友「せいっ」ヒュッ

クラC「またスリーポイントかよ!」

スパンッ!

友「ぜっこうちょう!」


委員長「す、すごい」ポカン

男「うむ」

委員長「あ、また友くんがボールを奪った」

男「次はひたすら抜きまくってからのボールを背中に回してのノールックパスか。しかもあまりにも正確だから、素人のレシーバーで、気付くのが直前でも、何とか取れる。バケモノじみてるな」

ビ-ッ

委員長「あ、次はボクたちの番だ」

男「ああ」


クラF「いいんちょ、パース」ヒュッ

委員長「えっと、どうしよう」パシッ

グヘヘ、イインチョウ…
メンコイノウ…
ハァハァ…イインチョウ…ウッ…フゥ…

委員長「ひいい、いっぱいきたーっ!」

男「委員長、後ろにパスだ」

委員長「え、うん」ヒョイ

男「よっと」オ-バ-ヘッドパス

クラG「カサカサ、ナイスパスだ、山男」バシッ

ヒョイッ

ドンッ

スパッ

男「ナイスショット」グッ

委員長「男くんナイスアシスト!」ハイタッチ

男「おう」ハイタッチ

ツルッ

委員長「わっ!」

男「おっと」ダキッ

委員長「ご、ごめん…」

男「問題ない。怪我してないか?」

委員長「うん、ありがとう」

ヤマオトコメ…
クソ…ウラヤマシイ…
カサカサ…
スベテハ…ムイミダ…

友「……あいつら仲いいな」

・・・

ほうかご

友「部活だ! じゃあ後でな!」

男「俺も部活だ」

委員長「山岳部って普段は何してるの?」

男「ランニングするか、筋トレするか、歩荷するか、サッカーするか、部室で喋ってるか。あとは気象予報図を書いたりとか。基本的に部室でのんびりしてるな」

委員長「わりと緩いんだね」

男「ウチの運動部の中では緩い部類だろうな。あと体育館にボルダリングの壁があるからそこでボルダリングしてたり」

委員長「ボルダリング?」

男「『ホールド』という突起のある壁を登るスポーツだ。クライミングから派生したものだが、中々に奥が深い」

委員長「すごく筋肉が必要そうだね…」

男「いや、そうでもない。もちろんある程度は欲しいが、柔軟性や重心の置き方、いかに決められたルートを負担なく考える能力が求められる」

委員長「へえー」

男「それよりも文芸部こそ普段は何をやってるんだ? やはり小説でも書いてるのか?」

委員長「ええと、アニメやマンガの話をしたりとか」

男「小説の話はしないのか?」

委員長「うちの文芸部は適当だから…」

男「まったくしないのか?」

委員長「まあ、多少はするけどね」

男「ちなみに俺は三島由紀夫が好きだ」

委員長(やっぱり男くんってそっち系なんじゃ…いや、関係ないかな)

委員長「三島由紀夫は整ったきれいな文章を書くよね」

男「そうなのか」

委員長「え、好きなんじゃないの?」

男「いや、冗談だ。俺は三島由紀夫の作品はほんの少ししか読んだことない」

委員長「あ、そうなんだ」


男「そうだな、坂口安吾の『桜の森の満開の下』は面白かったな。印象に残ってる」

委員長「あ、ボクも好きだよ。幻想的で、少し猟奇的で、しかも考えさせられるよね」

男「あとは…うーん。江戸川乱歩とか読んだな」

委員長「明智小五郎とか少年探偵団とか?」

男「いや、もう少し大人向けのやつ。小学生のころはそれらも読んだが」

委員長「ああ、ちょっとグロテスクな作品も多いよね。
『人間椅子』とか『芋虫』とか」

男「そうそう。やはりそういうのが記憶に残るな。
後は普通に芥川とか、太宰とか…梶井基次郎もちょびっと。
森鴎外とか夏目漱石はほとんど読んでない」

委員長「なるほど」

男「あまり話すとどれだけ教養がない男かばれそうだ」

委員長「そんなことないと思うけど」


男「ちなみに委員長は何を読むんだ」

委員長「ボクは…本なら幅広く読むよ」

男「学術誌からエロ同人誌までか」

委員長「流石に広過ぎるよ!」

男「あ、『ドグラ・マグラ』を読んだか?」

委員長「ああ…。あれは途中で挫折しちゃった」

男「チャカポコチャカポコの辺りか」

委員長「うわあ、あったね。精神病院のことを非難してるところだよね。あの辺りで大分疲れたよ」

男「俺も後半は斜め読みだ。わりとストーリーは掴めたが。
大正の作品とは思えない作品という印象だな。おそらく当時は相当斬新だったろう」

委員長「そうなんだ。部室にあったから久しぶりに読んでみようかな」

男「それもいいだろう。それじゃあ、また後で」

委員長「うん」


・・・

げこう

男「委員長、待ったか?」

委員長「ううん、さっき来たところだよ」

男「友はまだみたいだな」

委員長「そうだね」

男「そういえば『ドグラ・マグラ』は読んだか?」

委員長「うん…全ては胎児の夢なんだね…きっとボクたちもさ…」

男「お、おう」

友「悪い、遅れたわ」

男「いや、全然待ってないぞ。練習お疲れ」

委員長「お疲れさま」

友「ホントだぜ。コーチが最近厳しくてさ、次は全国制覇だってピリピリしてるんだよ。
俺にめちゃくちゃプレッシャーかけてくるしよ」

男「それだけ期待されるのはすごいが、確かに辛いだろな」

友「だろ? まあ、俺は勝たないバスケはつまらないから負けたくないんだけどさ」

男「お前らしい考え方だな」


友「登山は勝ち負けがないから、その点はつまらないな」

男「登山は生きて帰ってきたら勝ちだ」

友「その謳い文句はカッケーよな」


男「もっとも、俺は勝ち負けを気にするよりも、純粋に運動と自然を楽しみたい人間なんだ」

友「なるほどなー。俺も時間があったらお前と登山してえな」

男「いつかは行こう」

友「だなー。帰りにコンビニ寄ろうぜ」

男「ああ」

友「ゼリー食いてえ」

男「ナタデココ入りのな」

友「よく分かってる!」

委員長(この2人はやっぱり仲良いなあ…なんか疎外感…)





りょう

男「夕ご飯、間に合って良かったな」

委員長「うん、ちょっとゆっくりし過ぎちゃったね」

男「友がゼリーと新発売のプリンとの間で身悶えてたからな」

委員長「あはは、友くんって面白い人だよね」

男「今はあれでも、入学当初は結構尖ってたぞ。バスケをしに来ただけで、誰とも馴れ合うつもりはないってな。中学では誰も友だちがいなかったらしい」

委員長「えっ、意外だなあ。今の友くん、皆と仲良くやってるし」

男「あいつも1年間でだいぶ変わったよ」

委員長「そうなんだ」





きょうしつ

クラA「はい、男体盛り完成!」

クラB「乳首のホイップクリーム、もう少し足した方がいいんじゃね」

クラC「こいつはひでえや、腹のハートが無駄に上手いのが笑えるわ」

クラD「もう、いいだろ! 勘弁してくれ!」

委員長「うーん、男子校というのは困ったものだね」

男「ホイップクリームの無駄遣いだな」

委員長「男子校って本当にカオスだよね。文化祭では全クラスが必ず女装するし、生徒会がバレンタインデーにチョコをばら撒いたり」

男「男子校というかこの学校がおかしい気はするな。茶髪、ピアスもいいし、制服はいくらでも着崩していいしな」

委員長「体育後は必ずパンツ一枚になる授業風景にももう慣れたよ…」

男「男子校だからな」

委員長「男子校だからね」



クラD「どうするんだよー、これー」

クラE「そのまま服着ろよ。男の半裸なんて見てても嬉しくないんだよ」

クラD「汚れるだろうが!」

友「あれだろ、スタッフが美味しくいただくんだろ?」

クラF「食べ物を粗末にすんなよなー」

クラA「えー、デブについたクリーム食いたくねえよ。てか誰のでもいやだな。委員長ならまだしも」

クラB「無理だわ、委員長ならまだしも」

クラC「委員長ならまだしも」

クラG「なんならオレが食おうか?」カサカサッ

クラD「ひい! Gに喰われる! 何とかしろよ!」

クラC「脂肪ごと食ってもらえよ」ケラケラ

クラD「うるせえ、156センチ!」

クラ「身長を言うな! 99キロ!」


じゅぎょう

教師「北欧諸国の場所は、2種類の覚え方を記憶しておくといいです」

教師「一つ目はエストニア、ラトビア、リトアニア、です。バルト3国はややこしいですね」

教師「しかし、これは上からアイウエオ順に位置しています。センター試験や私立入試対策に覚えておきましょう」

教師「もう一つはノルウェー、スウェーデン、フィンランドです。これもどれがどれか忘れやすいですね」

教師「これは、ち◯こを横から見て、上半分がノルウェー、下半分がスウェーデン、玉袋がフィンランド。『ノル上、下スウェーしたら玉がフィンフィンする』と覚えましょう

クラA「こいつはひでえや」

教師「『どぴゅっと出ンマーク』で、デンマークの位置も覚えられます。北欧は何かと頻出ですので、ぜひ覚えましょう」

友「やばい、北欧がち◯こにしか見えなくなってきた」

男「デンマークはスペルマか」

委員長「確かにインパクトは凄いね」


クラU「玉がwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwフィンフィンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

クラO「もうっ! ウザくん、うるさいっ! 草を無駄に生やさないで!」

クラU「うるせえwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwオカマwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

クラK「はあ、ヒモになって働かずに暮らしたい…」

クラL「幼女を飼育したい」

クラZ「なすて授業に集中しねんだ。センセに失礼だべ」

クラU「日本語でwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwOKwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

教師「相変わらず、個性派ぞろいのクラスですねえ…」

男「先生も大概だと思うが」


ほうかご・さんがくぶ

男「夏休みは個人的に奥秩父の百名山縦走をしたいと思っているんだ」

山男1「おう、いいね。雲取から瑞牆か金峯までだな」

男「ああ、全山縦走の手始めにいいかと思ってな」

山男2「北アルプスも南アルプスも全山縦走は高校生じゃ時間も金もないからな」

男「その辺りは大学生になってからできればいいと思っている」

山男3「そうだなあ。一筆書きで登りたいよなあ…」

山男4「意識高いな、お前ら。俺は個人山行なんて絶対しねえよ」

山男5「誰かと一緒に登らないとつまらないしな。危険も増えるし」

男「まあ、そこは価値観の違いだろう」

山男2「そういや、新しいザック買ったんだろ? どこのメーカーだっけ。カリマー? モンベル? それともオスプレー? ミレーとかグレゴリーとか高めのやつ? それともアークテリクスとかホグロフスとか高級ブランド?」


山男3「ミステリーランチとかいうキワモノかもしれんぞ」

山男2「登山用品店でのミステリーランチの扱いの少なさは中々だよな。むしろキャンプ用品店に多いと聞いたぜ」

山男5「僕はマムートが好きです」

山男4「マムートのザック微妙じゃね? ジジくさいし。山靴はシューズメーカー老舗のライケルが作ってるからいいと思うけど。ウェアも高いけどカッチョいい」

山男5「俺はマンモスくんが好きなんだよ」

男「実際、『マムート』は昔は『マンモス』と名乗ってザイル(クライミングの際に使われる頑丈なロープ)を売っていたらしいな。しかし、マムートとノースフェイスは、やはりウェアというイメージかな」

山男3「ザックはカリマー、オスプレー、ミレーあたりがいいと思うけどな。ノースフェイスはメインザックとしては…」

山男5「弁当箱みたいだよな。ノースはファッション性は素晴らしいけど」


山男1「それで、結局どこのメーカー? マックパック? グラナイトギア? マウントダックス? シートゥーサミット? 」

男「その辺りもフルザックとしてはわりとマイナーの部類だな。買ったのはドイターだ」

「「「「「ああ、ドイター」」」」」

男「コストパフォーマンスがいい。元々チャリ屋だけども」

山男4「まあ、確かにな」

山男5「ドイターか。まあ、アリだよな。俺はマムートが好きだけど」

山男4「どんだけ好きなんだよ」

山男1「バーグハウス」ボソッ

山男2「ブラックダイアモンド」ボソッ

コロンビアにはフルザックがあるのだろうか。
とりあえずおやすみなさい。


ぶんげいぶ

委員長「……」ペラッ

部員1「……」ポチポチ

部員1(委員長と二人きりでござるwwwwww心なしか空間にフローラルな香りが充満している気がするでござるwwwwww)

部員1(Twitterで呟いておかねばwwwwww)

@animezuki_buin1

男の娘と2人きりでござるううう三└(┐卍^o^)卍

部員1(む! さっそく通知がwwwwwwこれはツイ廃の部員2からでござるなwwwwww)

@anime_love_buin2

@animezuki_buin1はやく部室に行かぬと委員長が汚されてしまう()

部員1(フォカヌポウwww委員長を汚すとかwwwムwwwリwww)

ガチャ…

部員1(はwwwwwwやwwwwww)


クラF「おいーっす」

委員長「あれ、フーテンくん。どうしたの?」

部員1(だれだよwwwwwwwww)

クラF「なんとなく遊びに来た。お菓子とかない?」

委員長「あ、チョコパイあるよ」

クラF「お、マジか。いただくわ、サンキュー」

委員長「遊びに来たって…部活とかないの?」

クラF「一応、俺は文藝部だぜ」

委員長「え!?」

クラF「名前だけの幽霊部員だけどな。今年からの入部だし、知らなくとも無理はないかな」

委員長「あ、そうだったんだ…」

クラF「まあ、今日きたのも気まぐれだし、いないもんだと思ってくれて構わないね」

委員長「いや、そういうわけにもいかないよ。どうせならもっと部室に顔出してさ、一緒に活動しようよ」


クラF「んー、それじゃあ、気が向いたらくるよ。気分屋なんでね」

委員長「そうしてくれると、僕も嬉しいよ」ニコ

クラF「おっと、いいんちょ必殺のキラースマイルが出た」

委員長「な、なにそれ?」

クラF「その可愛らしい笑みでどれだけの男子がノンケ道を踏み外したのやら」

委員長「え、えー」

クラF「かく言う俺も…」

委員長「え…」

クラF「流石に冗談だぜ。部室の中にも結構小説があるんだな、ラノベが多いが」

委員長「そうだね。でも純文学もあるし、時代小説とかもあるよ」

クラF「なるほどな」


委員長「どんな本が好きなの?」

クラF「実際のところ、あまり本は読まないんだ。好きな本ねえ…夢枕獏とかかね」

委員長「ああ、ということは時代小説とか好きなんだ?」

クラF「いや、『上弦の月を喰べる獅子』とかいうのが好きだった。あのスケールのでかさと、結論はそれでいいのかよ、という少し呆気ない感じが何だかツボったね」

委員長「あはは。うーん、ということはSFが好きなのかな?」

クラF「ああ、いいね、SF。何かこう、ぶっ飛んだ作品が読みたいね。現実を否定してくれるようなヤツ」

委員長「んーと、『クラッシュ』とかどうかな。バラードという作家の作品なんだけど」

クラF「どんな話なんだ?」

委員長「自動車と、その、せ、性行為についての話。ちょっと方向性が違うかな」

クラF「セイコウイ? …ああセックスね」

委員長「ストレートに言うね…」

クラF「自動車とセックス…ふぅん、何か面白い組み合わせだな。読ませてもらうか」

委員長「うん」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom