強盗「STAP細胞を出せ!」店主「へいらっしゃい!」 (16)

強盗「」

店主「今日も寒いですね旦那」

強盗「あはい」

店主「へいおまち!」

強盗「これがSTAP細胞…? 500円…?」

店主「どうしやした?」

強盗「金は出せない」

店主「旦那はんそれはあきまへんで」

強盗「(まさか本当に存在したとはな…)」ゴソゴソ

店主「なにしてはるんですかい?」

強盗「(やはり極東の国は恐ろしい…)」ガサガサ

店主「あっ持ち逃げ! うちはテイクアウトなしですがな!」

2040年……

小●方ショックにより闇に葬られたかに見えたSTAP細胞は
今や極東唯一の独立国を支える中核技術となっていた。

STAP細胞の万能性はあらゆる分野で活用され
食料、エネルギー、その他ほとんどの難問が解決
栄華の粋を極めていたのである

強盗「まったくなんて国だ、ラーメン屋でSTAP細胞を食えるなんて」

女「凄いでしょう? これがSTAP細胞の力なの」

強盗「食い物からなにから全部STAPだって言うのか?」

女「そうね。STAP細胞は別の言い方をすれば神の種子。何にでもなる」

強盗「STAP発電……STAP道路……STAPビル……こりゃあ」

女「この街はSTAPでできている。いえ、もはや国そのものがSTAPね」

強盗「で、そんなものを俺に盗らせてどうしようってんだ?」

女「……」

強盗「貴重なものかと思ったらその辺にたくさんあるじゃねえか」

女「そうよこれは全部私が作ったんだもの。こうなることは分かってた」

強盗「何がしたいんだお前」


女「昔STAP細胞はありまぁす!と言った女の子がひどい仕打ちを受けて」


強盗「何の話だ」


女「研究から追放されて10年後、突然STAPは実在したことが証明された」


強盗「そりゃけっこうなことだ」

女「でもその時には女の子は監禁されて、この国には居なかった」

強盗「それがあんたか」

女「ええ」

強盗「復讐……か?」

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