冬馬「好きなポケモンは何だ?」玲音「ガブリアスだね」 (47)

冬馬「ガブリアス?」コタツヌクヌク

玲音「ああ! この鮮麗されたデザイン…、無駄のない能力…」コタツヌクヌク

玲音「そしてこの隙のなさ…、凛々しい顔…素でメガシンカポケモンに対抗できるパワー」

玲音「これほど完璧なポケモンはいない…すばらしいとは思わないかい?」

冬馬「確かにそうだな…、俺もバトルファクトリーやバトルハウス、レートでお世話になった」

玲音「ああ…、なんて鋭くて、力強くてかっこいいんだ…///」ポッ

冬馬「よっぽどガブリアスが好きなんだな」

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玲音「ガブリアスはオーラや存在感、力強さと威厳が溢れている…そして対戦では常に頂点に君臨しているからね」

玲音「トップオブトップのアタシにふさわしいポケモンだよ」

玲音「そう…、言うなればガブリアスはポケモン界のアタシ…」

玲音「はあ///ガブリアス…////」

冬馬「そうかなぁ…、貴女はガブリアスのほかにもいろいろ似合うポケモンがいそうだけど…」

玲音「そうなのか? 例えば何だい?」

冬馬「その…ラティアス…とか……」

玲音「………………」ジトー

冬馬「何だよその目は」

玲音「しかしポケモンの種類も随分増えたものだね」

冬馬「151が719になってるなんてな」

冬馬「ちなみにもう二匹いることは内緒な」

玲音「151の喜びが719の喜びになるね!」

冬馬「俺、あまりにも数が多すぎて覚えきれないぜ…」

玲音「無理して全部覚える必要はないよ」

冬馬「そういえばたくさんある中で貴女が好きなポケモンって何だ?」

玲音「ガブリアスはもうわかっているね」

玲音「ほかに好きなのはそうだね…、エンテイ、ルカリオ、ラティオスとリザードンに…、あとミュウツーか」

冬馬「ほとんど映画で活躍した奴ばっかだな」

玲音「映画といえば今の年齢で昔のポケモンの映画を見るとまた違った見方ができるよ!」

玲音「特にミュウツーの逆襲の完全版、あれは初めて見た時、同じ映画とは思えなかったよ」

冬馬「完全版!? そんなのがあったのか?」

玲音「知らなかったのかい? それじゃあ今ここで見ようか! DVD持ってきたから」

冬馬「用意周到だな」

視聴中

冬馬「序盤でこんなのがあったのか…、俺の知っているミュウツーとは違う…」

冬馬「しかもかなり重たい話だな…、命とか死の描写とか…、今では放送しにくい話じゃないか」

玲音「ここ、この彼女のセリフ…重要だから」

冬馬「え?」

玲音「ここがすごい付箋になるんだ、終盤でね」

冬馬「ふせん?」

視聴終了

冬馬「確かに見直してみるとすごい付箋だった…」

玲音「だね」

冬馬「ポケモンも人間も違いはないんだな…、なんか涙出てきた…」グスン

冬馬「今ならこんな映画作れないだろうな」

玲音「ああ、もうできないと思う…、未来永劫これを超える作品はないだろうね」

玲音「ちなみにミュウツーの次の映画で好きなのはラティ兄妹の話だ」

冬馬「そういえばあっちも重たい話だったな」

玲音「だけど凄く感動的だったよ、命を張ってまで大切なものを守ろうとするラティオス…かっこよすぎる」

玲音「ラストでサトシに会った彼女は果たして本人か、それとも…」

冬馬「そういえば世界を救おうとしたルカリオもとてもよかったな、ミュウツーとラティオスと同等くらい好きだぜ!」

玲音「ああ、あれを見てルカリオもアーロンも大好きになった!」

玲音「あの映画を見て全国の小学生は何人波導使いになったんだろうね?」

冬馬「言っておくが俺はやらなかったぞ!」

玲音「ちなみにアタシは本物の波導使いだよ」

冬馬「ふん、まさか…、30歳にでもなったのか?」

玲音「…」プチッ

玲音「例えば目を瞑って波導を使うことで君のタンスの裏にあるロリ……」ポワワワワ…

冬馬「わああああああああああああ!!!!!」

冬馬「はあ…はあ…」ゼェゼェ…

玲音「ごめん、悪気はなかったんだ」

冬馬「いや、俺が悪かった、すまねぇ…(今度から気をつけよう…)」

玲音「あ、そうそう、映画も良いけどアニメも重要だ!」

冬馬「まあな、ゲームの次に人気なのがアニメだもんな」

玲音「初代のときはやりたい放題とか意味深な付箋が結構あったりしたね」

玲音「ジム戦はお世辞にも良いとはいえないね…、しかもエリカ戦とナツメ戦はお礼としてバッジをもらっただけじゃないか」

冬馬「思ったけどナツメって唯一サトシが勝ち目なしと判断して試合放棄をした相手じゃないか?」

玲音「確かに…、そもそもナツメって超能力で家壊したり人形にしたりしてるから普通のポケモンより強いんじゃないかな?」

玲音「ゴーストがいなかったらサトシも人形になってただろうね」

玲音「あの回とかはトラウマになってる人もいるかもしれないね」

冬馬「怖いな…、もしそんなやつが実際にいたら…例えばあるアイドルがそんな能力を身につけたら…」

玲音「アイドルが大量にぬいぐるみとなるだろうね」

玲音「そして人形と化したアイドルを回りに囲み微笑む少女…」

冬馬「やめろ…、マジで洒落にならない」

玲音「うん、やめよう」

冬馬「オレンジ諸島は途中からタケシが降板したけど再び復帰したな」

玲音「何気にサトシが最初で最後のリーグ優勝だったりする」

冬馬「おいおい、まだ最後と決まったわけじゃないぜ」

玲音「どうせ今回も負けるよ、そういう運命なんだよ彼は…」

冬馬「いやな運命だな」

冬馬「あと金銀版ではリザードンが途中で降板したな」

玲音「初期でリザードンはバランスブレイカーだからね、仕方ないよ」

玲音「しかし金銀はゲームでは殿堂入りまでとても短いのにアニメだと長く感じるね」

冬馬「実際に長いからな、もう金銀版がメインなんじゃないかという長さだった」

冬馬「もうあまりにも長くてうろ覚えになってきてるぜ…」

玲音「確かに、だけどその分の涙と笑いを提供してくれたよ」

玲音「アタシとしてはヨーギラスが登場している回とかがお気に入りかな」

玲音「あれを見てヨーギラスのことが好きになった人がいるんじゃないかな?」

冬馬「まあな、だがあんな可愛いポケモンが怪獣みたいで怖いバンギラスになるなんてな、ヒメグマ並に衝撃だぜ」

玲音「ちなみにヨーギラスは72kgもあるんだ」

冬馬「やばいよな、普通背負ったり持ったりしたら体壊れるよな」

玲音「ああ、そしてそんなヨーギラスを背負ったりしているサトシは何者なんだろうね」

冬馬「サトシが重いポケモンを軽々と持てる件に関してはポケモンスマッシュでも突っ込まれたな」

玲音「公式でも突っ込まれてるなんてね、まあでもイシツブテ合戦しているあそこの人間にとっては…」

玲音「ヨーギラスなんて軽いものだろうね、あとそこのミカンとって」

冬馬「ほらよ」ヒョイ

玲音「ありがとう♪」

冬馬「アドバンスジェネレーションは一気に雰囲気とか変わって一瞬戸惑ったな」

玲音「第一話はとしては前回の続きだけど全く新しいポケモンアニメという感じがしたね」ミカンモグモグ

玲音「思えばサトシが手持ちのポケモンをピカチュウだけにするのはあれが全ての始まりだったね」ゴックン

冬馬「ああ、初めは前のパートナーが見れなくてちょっと嫌だったがすぐに受け入れたぜ」

冬馬「ただロケット団が手持ちを手放したときは涙が出そうになったぜ…」

冬馬「ロケット団のみだれひっかきでサヨウナラ…、まだ頭に残ってるな」

玲音「あれはサトシでも真似できない別れだね、ポケモンとの絆が一番深いのは彼らかもしれないね」

玲音「ロケット団が手持ちを手放す回、特にコジロウ回を見ると、ロケット団も自分のポケモンが大好きだということがわかるね」

冬馬「裏の主人公だな、うん」

玲音「そしてハルカ、彼女もまたポケモンのもう一つの魅力でもあるね」

冬馬「サトシはポケモンを戦わせるんだがハルカはポケモンを見せるからな」

冬馬「ポケモンの魅力を引き出すためにはいい方法だったと思うぜ、コンテスト」

玲音「あとハルカって初めは拒否反応があった人もいたけど今ではすっかり受け入れられたね」

冬馬「歴代ヒロインでも上位に食い込むしな」

玲音「コンテストといえばORASではコンテストアイドルがいるね」

冬馬「ああ、彼女も凄い人気だな、ORASの女キャラでトップクラスに入るんじゃないかな?」

玲音「アイドルでありながらポケモンを使えるなんてうらやましい…」

玲音「アタシもゲームじゃなくて実際にガブリアスと共にコンテストアイドルをやってみたいよ」

冬馬「ところでマサトって何のためにいるんだ?」

玲音「永遠の謎だね」

玲音「あとバトルフロンティア、OPが今でも耳から離れない!」

冬馬「初戦がフリーザーでサトシ側がリザードンというのも見ごたえがあるな」

冬馬「何気に初の伝説のポケモンとのガチバトルで勝利した回もあるな」

玲音「サトシ最強のポケモンリザードンVS伝説のポケモン…、エンテイもそうだったけどやっぱり燃えるね!」

冬馬「サトシの最大で最高の切り札だからなリザードンは…、あと他にはカビゴンとか?」

玲音「リザードンもカビゴンも、サトシが持つ最強クラスのポケモンだから頼りになるのは当然だ!」

冬馬「リラ戦の時はサトシがかなり成長したような感じがしたな~」

玲音「同じポケモンで再戦して勝利したからね、見直したよ」

冬馬「ジンダイ戦のときはいろいろ伝説があったよな」

玲音「文字通り伝説のポケモンを使ったり、全身黒いオーラを出すサトシが出ていたり…」

冬馬「あれが始まりだったよな…、闇のサトシ」

玲音「全ての元凶だったね」

冬馬「何度も再戦して最後は御三家+ピカチュウで勝ったけど…」

玲音「どうもジンダイが手加減したようにしか見えないんだよね」

玲音「レジ三体じゃないし…、おまけにレジアイスはゲットしたばかり…」

冬馬「そしてダイヤモンドパールではフルでレジ三体使って舐めプと判明したな」

玲音「まあね、あっ…、ダイアモンドパールか」

玲音「ダイヤモンドパール編もかなり見ごたえがあったね」

冬馬「コンテストも作画とかが前よりよくなったしな」

冬馬「ヒカリもハルカと同じくらいヒロインしてたよな~」

玲音「コーディネーターとしての実力も、トレーナーとしての実力も成長していたね」

冬馬「心の弱さと逆境を乗り越えるところも評価できるな」

玲音「そしてアタシが最も好きなキャラ、シンジも欠かせない!」

冬馬「思想が俺たちと全く同じだからな、シンパシーを感じるぜ!」

玲音「トレーナーとしては彼が一番完成していると思うんだよね」

玲音「サトシも彼に出会わなかったら今でも相性無視で根性論でごり押しする無計画キャラのままかもしれないね」

冬馬「だな、そして互いの信念がぶつかり合ったサトシVSシンジは今でも俺の中では最高に印象に残ってるぜ!」

冬馬「ただ…そこまでかかるのに凄くだるく感じたんだよな…」

玲音「4年間で8個のバッジ、計算すると1年でバッジ2個だからね、だるいってレベルじゃない」

玲音「2個目と3個目の間は半年以上かかったからね」

冬馬「だけどその長さのおかげでサトシがとても成長した感じがしたんだよな」

玲音「確かに、最終的には手持ちが歴代の中で最強クラスになったからね」

玲音「序盤鳥最強のムクホーク、シンオウ御三家最強のゴウカザル、今でも現役のグライオンとかね」

冬馬「ドタイトスも強いからもう少し活躍させて欲しかったぜ…」

玲音「同感だね、だけどそれを差し引いてもあの時のサトシの活躍は過去最高だった」

玲音「あとフカマルをもうちょっと活躍させて欲しかったね」

冬馬「終盤でポケモンをゲットすると活躍しにくいんだよな」

玲音「しかしあのフカマルがガブリアスになったらどうなるんだろうね」

冬馬「サトシに容赦なく噛むガブリアスになるんじゃないかな」

冬馬「これがホントの『ガブリ』アス! なんつって!」

玲音「ガブリアス…、ああ…、やっぱりガブリアスはいい…」

玲音「アニメでもあの風格が衰えることがないからね、やっぱり最高だよガブリアスは!」

冬馬「あ、ああ…そうだな………」シュン…

玲音「だけど一番の欠点はシンジ戦のあとだ!」

玲音「脚本家のせいで伝説厨に負けたのがDPの一番の欠点だと思うんだ」

冬馬「DPの評価を大幅に下げたのは8割あいつじゃないのか?」

玲音「10割だ! ヘラクロスの攻撃に耐えるダークライなんて意味がわからない!」

冬馬「伝ポケ補正という奴だな、すぐに負ける伝説や幻のポケモンなんてかっこ悪いしな」

玲音「ふざけた話だよまったく…」ゴクゴク

冬馬「自棄になったからといって俺のクリームソーダ飲むなよ」

玲音「だけどそのDPのリーグの失敗を糧に成長したのがXYのサトシだね」

冬馬「あっちでもサトシが負けたり引き分けになったりしているところがあったが…」

冬馬「実際はサトシが弱いじゃなくてトレーナーが強いんだよな」

玲音「ああ! ジム戦も今のところは見事なものだよ!」

玲音「ジムリーダーの驚異的な戦術とそれに対抗するサトシ…、監督が変わっただけでこうも変わるなんて!」

冬馬「このペースがずっと続けば良いな、今のところバトル面は不満がないぜ!」

玲音「これからの成長が楽しみだよ!」

冬馬「パートナーもタケシとヒカリじゃなくてセレナ、シトロン、ユリーカとなったな」

玲音「何気にAGと似たような構成なんだよね、女主人公、ジムリーダー、その血縁関係に当たる妹」

冬馬「違うのは女主人公の妹じゃなくてジムリーダーの妹か」

玲音「彼女たちも魅力的でキャラとしてとても面白いよ!」

玲音「シトロンもユリーカも本当にかわいくていい!」

玲音「タケシの代わりとしても及第点を与えられるしユリーカは完璧だ!」

玲音「キャラがしっかり立っていていると何度見ても飽きないからね!」

冬馬「後はセレナだが…、どうも活躍する舞台がな…」

玲音「ハルカやヒカリはそれぞれの地方にコンテストがあるけど、カロスにはそれがないからね」

冬馬「まあこれからに期待だな、ようやく目標が決まったことだしな」

玲音「一年かかったからね、本当にこれからに期待だよ」

玲音「しかしここまでポケモンについて熱く語ったのは初めてだ!」

冬馬「本当だな~…、そうだ!」

冬馬「次の日曜日、ポケモンセンターメガトウキョーに行ってみないか?」

玲音「メガトウキョー? ぜひ行かせてもらうよ! 前から行きたいと思っていたんだ!」

冬馬「よし、決まりだな 約束だぜ!」

玲音「ああ! ところでそのメロンソーダ一本全部くれないかい?」

冬馬「やだ」

玲音「ケチ」

日曜日

池袋

眼鏡冬馬「満員電車に屈せずやっと着いたと思ったら…」

冬馬「なんだよこれ、休日のこの行列マジでどうにかならないのか?」

眼鏡玲音「人気があって良いじゃないか! それにこの手の行列はもう見慣れたよ」

冬馬「慣れたくないな、あんなの」

玲音「ところで他の二人はどうしたの?」

冬馬「仕事、北斗はバラエティー、翔太はドラマの収録に出ている」

玲音「なるほど、なら今日は君と共にいられるわけだ」

冬馬「そういうことになるな、仕事がないのはアイドルとしてちょっとアレだが…」

玲音「ほら…、話している間に前に進んだよ」

冬馬「それにしても寒い日にホント、よく並ぶな」

冬馬「やっと中に入れたぜ…」

玲音「待った甲斐があったよ」

玲音「さて、早速グッズを買いにいこう! ガブリアスが待っている!」

冬馬「おい、おいていくなよ!!」

冬馬「…本当にガブリアス好きなんだな」

冬馬「しかし凄いな…、人が通った後にはぬいぐるみ一つすら残ってない…」

玲音「やっと見つけた! ガブリアスのグッズ!」

冬馬「取られまくって一つしか残ってないな、テンバイヤーの仕業か?」

玲音「残ったのはメガガブリアスのソフビか…、まあ一つ残っただけでも運がいい!」

玲音「さて、早速…」

「ちょっと待ったァ!」

玲音「その声は…」

響「そのガブリアス、自分が貰うぞ!」

冬馬・玲音「我那覇!?」

響「ん、玲音に冬馬!? 何で二人がここにいるんだ!?」

冬馬「何でわかった!? 変装は完璧なはずだぞ!?」

玲音「鋭いね、どうしてわかったんだい?」

響「いや見れば普通にわかるよ」

冬馬「マジかよ…、完璧だと思っていたのに…」

玲音「カラコンはずして伊達眼鏡までかけたのに見破るなんて…、たいしたものだよ!!」

千早「はぁ…はぁ…、やっと追いついた…」

響「あ、ゴメン千早…、先走っちゃった…」

玲音「我那覇…、悪いけどこのガブリアスはアタシのことをずっと待ち続けていたんだ」

玲音「だから君に渡すつもりは全くない」

響「それは自分も同じさー! 前来たとき完売で買えなくて…」

響「諦めずに毎日何度も来て今日やっと見つけたんだ! このガブリアスは自分が貰うぞ!」

玲音「いや、これはアタシのだ」

響「いや、自分だ!」

玲音・響「ぐぬぬ…」バチバチバチ

千早「えーと…、どうすれば…」オロオロ

冬馬「だったらポケモンバトルで決めれば良いだろ、勝ったほうがガブリアスを手に入る」

冬馬「どうだ、これならいい考えだろ?」

玲音「…確かにそれなら公平だね」

響「上等だ! 自分が勝ってそのガブリアスをいただく!」

玲音「6vs6のシングルで良いね?」

響「ああ!」

千早「我那覇さんったら…」



玲音「ゆけ、バンギラス!」

響「自分はゲッコウガだ!」

冬馬「マジでやってるぜ…、少しは場を弁えろよ、目立つだろ」

響「くっ…、やっぱり耐えたか…」

玲音「早く倒さないと取り返しがつかなくなるよ」

冬馬「聞けよ!」

千早「ねぇ」

冬馬「ん、どうかしたか?」

千早「あなたと玲音ってどんな関係なの?」

千早「何で普通にポケモンセンターに二人で一緒に来てるの?」

冬馬「あ~~~~…」

冬馬(知り合いとか言っても信じてもらえなさそうだな)

冬馬「異父姉弟だ」

千早「え!?」

冬馬「このことは周りには言わないでくれよ、あまり知られたくない」

冬馬「異父というだけでレッドゾーンだからな」

千早「そ、そうなの…、あなたも苦労していたのね」

冬馬「まあな」

冬馬「ところでなんか探しものか?」

千早「その…ジラーチのぬいぐるみが欲しくて…」

冬馬「ジラーチ?」

千早「ええ…、前からずっと好きだったの 見た瞬間ジラーチの中に眠る何かに引かれて…」

千早「関連グッズとかもずっと集めて…そして今回もポケモンセンターとか初めてきたから買おうと思ったんだけど…」

冬馬「見当たらないのか?」

千早「ええ…、全部探したわけではないけど…」シュン…

冬馬(道を通った時、ぬいぐるみとかほとんどなくなってたが…)チラッ

玲音「メガボーマンダ程度でアタシをとめられるかな?」

響「ふっふっふ…、ただのメガボーマンダだと思ったら大間違いだ!」

冬馬(まだ時間がかかりそうだな)

冬馬「…なら俺が変わりに探してきてやるぜ、あっち側はまだ見てないよな?」

千早「ええ、まだだけど…いいの?」

冬馬「困ったときはお互い様だ! 待ってろ、今持ってくるから」ダッ!

千早「あ、ちょっと!」

冬馬(えーと、ジラーチ、ジラーチ…あ、あったぜ!最後の一つだったけどラッキー!)

ヒョイ

冬馬(さて、後はこれを渡すだけ…)

ネェ…

冬馬「ん?」

少女「そのぬいぐるみ…、あたしにちょうだい…」

冬馬「え?」

少女「お願い…」

冬馬「いや、先に見つけたのは俺だし…」

少女「どうしても欲しいの…」

冬馬「いや、でも…約束が…」

悪魔冬馬(無視しろよ! 女性の約束を破るなんてサイテーだぜ!)

天使冬馬(ロリは宇宙の中で最も高貴で神聖な宝、ここは渡したほうがいいでしょう)

冬馬「くっ…」

少女「お願い…」

母「こら! お兄ちゃんが困っているでしょ!」

少女「あ、ママ…」

母「人形なんていつでも買えるでしょ! このお人形を欲しがってるお兄ちゃんに渡しなさい!」

少女「でも…、あたしもお兄ちゃんが持っているジラーチが欲しい…」

母「わがまま言わないの! ほら、お兄ちゃんが困っているでしょ!」

少女「う~…」

冬馬「…」

冬馬(すまねぇ…、如月…)

冬馬「あの…、よろしかったらこれどうぞ…」

少女「え?」

母「よろしいのですか?」

冬馬「はい…、欲しい物は早めに手に入ったほうが嬉しいと思うので…」

母「まあそれは…、どうもご迷惑を…、ありがとうございます!」

少女「ありがとうお兄ちゃん!」

冬馬「おう、喜んでくれて嬉しいぜ!」

冬馬「大切にするんだぞ」

少女「うん!」

少女「バイバーイ!」

母「どうもありがとうございました」

冬馬「さようなら~」

悪魔冬馬(約束破るなんて最低だなお前!)

冬馬(女の子の悲しむ顔だけは見たくなかったんだよ…)

冬馬(しかしこれからどうするか…)

冬馬「………在庫あるかどうか聞いてみるか…」

―――――――――
――――――
―――



千早「………」

冬馬「ということがあったんで店員に聞いたりしたんだがもう在庫がなくて…」

冬馬「スマン! 力になれなかった…」

千早「ちょっと、頭を上げなさいよ!」

千早「もうすんだことだからいいわよ、なかったら日を改めて探せばいいだけだから」

冬馬「本当にすまない…」

千早「もういいってば………」

玲音「そんな…、攻撃力が下がっているとはいえアタシのガブリアスがデデンネを倒せないなんて…」

響「デデンネを笑うものはデデンネに泣くんだ!」

響「デデゾウ、とどめのじゃれつくだ!」

デデゾウのじゃれつく!

ガブリアスは倒れた!

響「へへ~ん、どんなもんだい!」

玲音「驚いた…、すごいよ! 相性的に不利なアタシのガブリアスを倒すなんて!」

玲音「本当に見事だ、君は相当の廃じ…ポケモントレーナーだ!」

玲音「約束どおりこのソフビは君に渡すよ、アタシに勝利した証だ!」

響「サンキュ!」

玲音「だけど我那覇、今回はアタシの負けだけど…次はどうかな?」

玲音「アタシは、昨日までのアタシを追い越し、常に進化し続ける…」

玲音「次戦うときはアタシの進化した姿、メガレオンで挑んであげるよ!」

響「メガレオン…、とても強そうだぞ…」

響「なら自分は自分の更なる進化、メガヒビキで対抗だ!」

玲音「面白い、メガレオンにメガヒビキ…、どちらが強いか、また別の機会で戦おう!」

響「おう! 望むところだ!」

玲音「それじゃあまた会おう、我那覇、如月!」

響「またな、ほら千早、行くよ!」

千早「ええ、それじゃあね…」

冬馬「おう…」

玲音「…」

冬馬「…」

玲音・冬馬「はぁ…」ズウウウウウン…

冬馬「う~ん…、マジどうしよう」ショボーン

玲音「どうしようか…」レオーン

冬馬「約束のジラーチ…」

玲音「ガブリアスのグッズ…」

冬馬「如月、がっかりしてるだろうな…」

玲音「仕方ない…、ネットショッピングで買うとしようか…」

玲音「現地で買うことでそこに行った証としていい思い出になるんだけど…、妥協するしかないね」

冬馬「ネットショッピング…それだ!」

玲音「えっ?」

一週間後

「如月さーん、宅配便でーす!」

「はい」

千早「何かしら、結構大きいわね…」

千早「差出人は、冬馬?」

ガサゴソ ガサゴソ…

千早「これは…、中はジラーチのグッズばっかりだわ!」

千早「ぬいぐるみ…、チャーム、ソフビにハンドタオル、そして被り物に映画の主題歌のCD!」

千早「凄い、全部プレミア物だわ…集めるの大変だったはず……」

千早「後でお礼を言わなきゃね…」

千早「…………」カポッ

ジラー千早「ふふっ♪」ルンルン

玲音「全く…、君はとことんお人よしなんだな」

冬馬「一度した約束は守るタイプなんだよ、俺は…」

玲音「守ることは良いけどアタシから作った借りはどうするんだい?」

玲音「あれ全部買うのにガブリアス何体分するのかわかるの?」

冬馬「すまねぇ…、金が足りなくて…」

玲音「まあ…、そこが君の長所の一つかな」

玲音「約束を守るタイプなら、アタシの約束も守ってね♪」

冬馬「ああ、できることがあるなら何だってしてやるぜ!」

冬馬「ところでこの前ポケモンの話をしたけどあの時なんか話し忘れてないか?」

玲音「全然忘れてない」

冬馬「じゃあいいや♪」

終わり

ポッ拳でガブリアスがでたらいいな

訂正>>5

視聴中

冬馬「序盤でこんなのがあったのか…、俺の知っているミュウツーとは違う…」

冬馬「しかもかなり重たい話だな…、命とか死の描写とか…、今では放送しにくい話じゃないか」

玲音「ここ、この彼女のセリフ…重要だから」

冬馬「え?」

玲音「ここがすごい伏線になるんだ、終盤でね」

冬馬「ふくせん?」

視聴終了

冬馬「確かに見直してみるとすごい伏線だった…」

玲音「だね」

冬馬「ポケモンも人間も違いはないんだな…、なんか涙出てきた…」グスン

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