モバP「諸星きらりの純情」 (92)
アイドルマスターシンデレラガールズ 諸星きらりのSSです。
独自設定を含む内容ですのでそういうのが苦手な方はごめんなさい。
書き溜めはないのでいつも通りのまったり進行になります、気長にお付き合いいただければ幸いです。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1418780157
~昔~
きらり(幼)「……Pちゃんせんせぇ、いっちゃうの?」
P「うん……ごめんな?」
きらり(幼)「やだやだ、きらりのことおいてっちゃやだぁ!」
P「きらり……」
きらり(幼)「きらりのこと、きらいになっちゃったの?だからPちゃんせんせぇ、いっちゃうの?」
P「それは違う!」
きらり(幼)「じゃあ、なんでぇ……」グス
P「……ずっと、やりたい事があったんだ」
きらり(幼)「……?」グス
P「……シンデレラに出てくる魔法使いに、ずっと憧れてた」
きらり(幼)「しんでれら……」
P「そのために頑張ってきて、ようやくなれるかもしれないんだ、魔法使いに」
きらり(幼)「……」
P「……ごめんな、きらり」ナデ
きらり(幼)「……じゃあ、やくそく」
P「うん?」
きらり(幼)「……Pちゃんせんせぇがまほうつかいになるなら、きらりはしんでれらになる!」
P「……」
きらり(幼)「だからね、きらりがしんでれらになったらむかえにきてほしいにぃ」
P「……うん」
きらり(幼)「やくそくだよ?やぶったらめっ、だからね」
P「うん、約束する」ナデ
きらり(幼)「うぇへへ……」グシグシ
P「……じゃあ、そろそろ行くよ」
きらり(幼)「……うん」
P「……またな」
きらり(幼)「……うん」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~今~
きらり「Pちゃーん☆」ダキィ
P「おっとと……お疲れ様、きらり」
きらり「おっつおっつ!Pちゃん、今日のきらりんどうだったぁ?」
P「うん、見てるこっちまではぴはぴできてすごくよかったと思うぞ!」
きらり「ほんと!?うきゃー☆てれゆー☆」バシバシ
P「それじゃ、一旦事務所に戻ろうか」
きらり「むぇ?この後お仕事ないないのー?」
P「うーん、きらりにはないけど一応俺は仕事が……」ハハハ
きらり「……Pちゃん、またお仕事?」
P「うん、少しだけな」
きらり「そっかぁ……」シュン
P「……ほんとにちょっとだけだから、終わったらご飯でも行こうか」
きらり「!いいの!?」
P「うん、きらりにはちょっと待って貰うことになるかもだけど……」
きらり「待つ待つ☆きらりガマンできる子だにぃ!」
P「いい子だなーきらりは」ナデナデ
きらり「うぇへへへ……ヤバーい☆」
P「……じゃ、戻ろうか」
きらり「うん!ごーごー!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
きらり「とうちゃーく!」
P「ただいま戻りましたー」
ちひろ「あっ、お疲れ様ですきらりちゃん、プロデューサーさん」
きらり「ちひろさんも、おっつおっつ☆」
P「ちひろさんは、もう上がりですか?」
ちひろ「そうですね……プロデューサーさんはまだお仕事ですか?」
P「ええ、少しだけ」
ちひろ「じゃあ、申し訳ないんですけど後お願いしてもいいですか?」
きらり「だーいじょうぶ!きらりんと、Pちゃんが、ばっちしするから安心だにぃ☆」
ちひろ「ふふ、じゃあお任せしちゃいますね!」
P「はい、お疲れ様です」
きらり「ばいばーい☆」
P「……さぁて、じゃあぱぱっと片付けちゃうからちょっとだけ待っててな?」
きらり「おーっす!静かにはぴはぴしてるから、Pちゃんもがんばってねぇ?」
P「おう!」
きらり「……あっ、Pちゃんちょーっと待つにぃ!」
P「んー?」
きらり「うぇへへ……はぐーっ☆」ギュウウ
P「お、お?」
きらり「……どーおPちゃん、きらりん☆ぱわーちゅーにゅーできてゆ?」
P「……うーん、もうちょっとかな」
きらり「うっきゃー☆もーPちゃんってばーよくばりー☆」ギュ
P「……よし、もう完璧だ!」
きらり「ほんと?はぴはぴできた?」
P「うん、ありがとなきらり」ナデナデ
きらり「うぇへへ……」
P「よしじゃあ、今度こそ仕事片付けるぞ!」
きらり「Pちゃんふぁいとー☆」
P「おう!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
P「……」カタカタ
きらり「……にょわ」
きらり(……Pちゃん、お仕事がんばってるにぃ)
きらり(きらりに魔法をかけてくれるために、いっつもいっしょーけんめー)
きらり(なんでかにぃ?Pちゃんの仕事姿見てるとニヤーってなってはぴはぴしちゃって)
きらり「……うぇへへ☆」
P「……んー」カチカチ
きらり(昔むかーしから、Pちゃんはいっしょーけんめーだったにぃ)
きらり(んでんで、かっこよくて、優しくて……うっきゃー☆)ジタバタ
P「……?きらりー?」
きらり「にょわっ!?な、なんでもないのー!」
P「そうかー……」カタカタ
きらり(……失敗しちゃったにぃ、はんせーい)
きらり(でも、昔のPちゃん……ううん、Pちゃんせんせぇは……)ポワポワ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~昔~
P「こんにちは」
きらり(幼)「……おにいちゃん、だぁれ?」
P「僕、Pって言うんだ」
きらり(幼)「……しらない」フルフル
P「諸星、きらりちゃんだよね?」
きらり(幼)「きらりのこと、しってゆの?」
P「うん、僕のパパとママがきらりちゃんのパパとママのお友達なんだ」
きらり「にょわ……おともだち?」
P「うん、だから家族でこっちに引っ越してきたんだ」
きらり「おひっこし……?とおくから?」
P「うん、すごく遠く」
きらり「おそらくらいとおい?」キラキラ
P「……うーん、そうかもね」
きらり「うっきゃー☆すごいすごい!」
P「そ、そうかな」
きらり「おそらよりとおーいところのこと、いっぱいしってゆの!?」
P「うーん……」
きらり「……」ワクワク
P「……!うん、そうだよ」
きらり「わぁ……!」
P「……きらりちゃんは、お空の上にあるお星さまのことは知ってる?」
きらり「うん!あのね!きらきらってしててね!すっごくきれいなんだゆ!」
P「じゃあ……お星さまには王子さまがいるってことは?」
きらり「おうじさま!?」
P「うん、その王子さまはね……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あっ・・・きらり(幼)が普通のきらりになってた・・・どうか脳内補完でお願いします
きらり(あれから、Pちゃんはいっぱいお話してくれて……)
きらり(お話だけじゃなくて、色んな事も教えてくれたにぃ)
きらり(そしたら、いつの間にかせんせぇって呼ぶようになっちゃったゆ☆)
きらり「……Pちゃんせんせぇ、ってうきゃー☆ひさびさだとはずーい☆」
P「……んー?きらり、何か言った?」
きらり「な、なんでもないのー!」
P「そっかー?」カタカタ
きらり「そうなのー!」
P「そっかー」
きらり「んんっ……それよりPちゃん、お仕事もうすこしかかゆ?」
P「うーん、もうちょっとかなー?」
きらり「お外、くらーくなっちゃうにぃ」
P「もーちょっとだけガマンしてくれー」カチカチ
きらり「いつまでー?もー待ちきれないからPちゃんがじがじしちゃう!」
P「き、きらり……?」
P「き、きらり……?」
きらり「がじがじ……」
P「や、やめなさい!」
きらり「むぇー」
P「分かった分かった、今日はこれで切り上げるから!」
きらり「にょわー!ごっはん、ごっはん、Pちゃんとごはーん☆」
P「なにか食べたいもの、あるか?」
きらり「うーん……Pちゃんと一緒なら、なんでもいいにぃ☆」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日はここまでにさせていただきとうございます・・・ 続きはまた夜にでも
前にきらりが765プロいる話書いた人?
>>30 ごめんなさい、その人ではないのでしてー
自分のなかでは一番最初に酉をミスったPで定着してる
>>35
その件に関しましては戒めとして1レス目のお名前でふざけさせていただいてる次第でして・・・面目ございません
P「ごちそうさまでした」
きらり「もきゅ……Pちゃん、食べるのはやーい」
P「ゆっくり食べてていいよ」
きらり「きらりんが食べてるとこ、じーって見るの?うきゃー☆はずーい!」
P「きらりはおいしそうに食べるからなあ……今度食レポのお仕事でも取ってくるか?」
きらり「むぇ……」
P「?」
きらり「あのねあのね……きらりがにこにこー☆ってしてはぴはぴもきゅもきゅしてるのは、Pちゃんがいるから、なの」
P「……」
きらり「だから、あんまり他の人には見せたくない、にぃ……」
P「……うん」
きらり「……」ハッ
P「きらり?」
きらり「う、うっきゃー!きらりん言っちゃったー!はずーい☆」
P「うんうん」ニコニコ
きらり「い、今のなしー!Pちゃん忘れるのーっ!」
P「忘れる忘れる」ニコニコ
きらり「う……うっきゃー!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
P「ごめんなーきらりー」
きらり「……ぷーん」
P「機嫌直してくれないかなー?」
きらり「イジワルなPちゃんは嫌いだゆ」
P「だって可愛かったしさぁ」
きらり「も、もーっ!もーっ!」バシバシ
P「痛い痛い、ごめんって」
きらり「きょーというきょーは許さないゆ!きらりん☆おこだかんねっ!ぷーんだ」
P「何でも言う事聞くから許してくれよ……」
きらり「……なんでも?」
P「俺にできることならなんでも」
きらり「なんでも……」
P「うん、ダメか?」
きらり「……じゃあねじゃあね、Pちゃんと遊びに行きたいな☆」
P「遊びに?どっか連れてって欲しいってこと?」
きらり「うん!」
P「うーん……じゃあちょっと考えておくな?」
きらり「にょわー!Pちゃんとおでかけ、久しぶりだから楽しみだにぃ☆」
P「そういえばきらりとお出かけっていつ以来だっけ?」
きらり「んぇー?えーっとぉ……」
P「メイドさんの仕事前にちょっとお茶した……のはちょっと違うか」
きらり「京都の時はお仕事だったゆ?」
P「じゃあ新年以来?うわあ……」
きらり「?Pちゃんどしたのー?」
P「いや、随分きらりのことほっといてたなーって……ごめんなー?」
きらり「んーん、いいのー☆そのかわりPちゃん、お出かけ楽しみにしてゆからねー?」
P「……うん、任せられました」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
きらり「うぇへへ……Pちゃんとおでかけー☆」
杏「……きらり、今日はご機嫌だね」
きらり「うん!」
杏「なんかいいことあったの?あ、飴ちょーだい」
きらり「はぴはぴー☆」
杏「はぴはぴー」コロコロ
きらり「うぇへへー、おいしー?」
杏「うまー」コロコロ
きらり「~♪」ニコニコ
杏「……んで、なんでご機嫌なの?」
きらり「うぇへへ……今度ねーPちゃんとお出かけすゆの!」
杏「ふーん……きらりのプロデューサーさんとねぇ」
きらり「楽しみー☆」
杏「いいじゃん、デート楽しんできなよ」
きらり「むぇ……でーと?」
杏「違うの?二人っきりでお出かけって、それもうデートじゃん」
P「でーと……」
杏(あ、地雷踏んだかな)
きらり「……」ボンッ
杏「あ、じゃあ杏はだらけるのに忙しいからこれで……」スタコラ
きらり「でーと……Pちゃんとでーと……?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
P「きらり?おーい、きらりー」
きらり「……」ボーッ
P「あーいたいた、きらりー」
きらり「……」ボーッ
P「きらり?」
きらり「……にょわっ!?」
P「どうした?ボーっとして……ひょっとして熱でも」
きらり「にゃ、なんでもないにぃ!」
P「にゃ?」
きらり「あっ……うぅ」
P「……ホントに熱でもあるんじゃないのか?」
きらり「だ、大丈夫……」
P「嘘つけ、顔真っ赤だぞ……ちょっとごめんな」ピト
きらり「!!!」
P「んー……ちょっと熱いな、しょうがないから今日のレッスンはキャンセルしとこうか」
きらり「あ……あ……」
P「……きらり?」
きらり「にょわぁ……」プシュー
P「きらり!?きらりーっ!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
きらり(幼)「Pちゃんせんせぇ、でぇとってなんだにぃ?」
P「……きらりちゃん、どこでそんな言葉聞いたの?」
きらり(幼)「えっと、パパとママがきょうはでぇとだーっていってたゆ」
P「うーん、そうだね……」
きらり(幼)「……」ワクワク
P「僕もよく分からないけど、好きな人とのお出かけってことでいいんじゃないかな?」
きらり(幼)「……じゃあ、きらりもでぇとするにぃ!」
P「誰か好きな人がいるの?クラスの男の子かな」
きらり(幼)「ううん、Pちゃんせんせぇと!」
P「え、えーっと……?」
きらり(幼)「ひょっとして、きらりとおでかけするの、いや?」
P「そ、そんなことない……よ?」
きらり(幼)「ほんと!?にょわー!うれしーにぃ!」ピョンピョン
P「じゃ、じゃあ今度ね?」
きらり(幼)「こんど?」
P「ほ、ほら、デートっていうのは前から約束してないといけないらしいから……!」
きらり(幼)「じゃあ……やくそく!ゆびきりすゆ!」
P「うん、約束ね……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
きらり(……にょわ?)
ムクリ
きらり「……むぇー?」
きらり(杏ちゃんがよくいる仮眠室……なんで……?)
きらり(……でも、懐かしい夢?見てたにぃ)
きらり(あの後すぐにPちゃんは引越しちゃったから、結局でぇとできなかったゆ……)
きらり(でぇと……)
きらり「!」ハッ
きらり「あ……」
きらり(そういえば、Pちゃん……)
きらり「うぅ……」
きらり(いっつもはぐはぐー☆って抱きついたりしてるのに、おかしいにぃ)
きらり(さっきはPちゃんがおでこにちょっと触っただけなのに)
きらり(きらり、ヘンだゆ)
きらり「……Pちゃん」
コンコン
きらり「!」
バサッ
P「おーい、きらりー?起きてるかー?」
きらり(Pちゃんだ……どうしよう)
P「……きらりー?入るぞー?」
きらり「い、今はダメ!」
P「そっか、じゃあまた後で様子見に来るから……」
きらり「……ごめんね」
P「ん、気にしなくてもいいよ、それじゃあ」
きらり(……やっぱり、ヘンだゆ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
P「……」スタスタ
杏「あれ、きらりのプロデューサーさんじゃん、どしたの」
P「……」スタスタ
杏「えっ、ちょっと無視はひどくない?」
P「え……ああ、双葉さん」
杏「ああ双葉さん、じゃないよ失礼しちゃうなあ」
P「すみません……ちょっと動揺していたもので」
杏「ふーん、なにかあったの?」
P「ええまあ……きらりが体調を崩してしまったみたいで」
杏「きらりが?また珍しいこともあるもんだねー」
P「ちょっと無理をさせすぎたんですかね……」
杏「きらりはあー見えて結構不器用なとこあるからねーしんどくても言えなかったのかもねー」
P「うああああああ」
杏「ま、その辺はうまーく杏が聞いといてあげるよ」
P「ありがとうございます……あっこれ、飴です」
杏「うむ、くるしゅーない」コロコロ
P「どうかきらりのことをよろしくお願いします……」
杏「ま、まあきらりが元気ないと杏だって調子くるうし?」
P「双葉さんは優しいんですね……きらりが懐くのもよく分かります」
杏「あ、杏はもう行くからねっ!」アセアセ
P「なにとぞ……お願いします……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大変時間が空いてしまって申し訳ありません…今日中にいけるところまで行こうと思いますのでどうかご容赦を
やった!待ってた!
>>59 あああ・・・ありがとうございます・・・
コンコン
きらり「……はぁい?」
杏「きらりー?入るよー?」
きらり「えっ、杏ちゃん?」
ガチャ
杏「……あーほらほら、ちょっと詰めてよ狭いから」
きらり「えっ?えっ?」
杏「よいしょ」ゴロン
きらり「にょわ」ボフ
杏「疲れたーもう帰る体力も残ってないぞー」
きらり「杏ちゃん……今日はお仕事だったにぃ?」
杏「いんや、今日はレッスンだけだよー」ゴロゴロ
きらり「あんまりPちゃん困らせるのはメッだよー?」
杏「あ、杏はサボってなんかないからなっ!」
きらり「ほんとー?」
杏「ぐぬぬ……きらりにまで疑われるようになってしまった……」
きらり「う、疑ってなんか……ないにぃ?」
杏「いいや、この味は……嘘をついてる味だっ!」
きらり「?」
杏「……あーまあ分かんないか」
きらり「味?よくわかんないけどアメちゃん食べゆ?」
杏「きらりのプロデューサーさんから貰ったのあるから今はいいや」コロコロ
きらり「えっ」
杏「今そこで会ったけど、心配してたよ」
きらり「Pちゃんが?」
杏「うん、動揺しまくってて声かけても無視されたくらい」
きらり「……そっかぁ」
杏「……?」
きらり「ねぇ杏ちゃん、きらりって悪い子かなぁ?」
杏「きらりが悪い子?なら杏はどうなるのさ、稀代の大悪党か何か?」
きらり「杏ちゃんは悪い子じゃないにぃ!」
杏「お、おぅ……」
きらり「今だってこーやってきらりの事心配して見に来てくれたし」
杏「いやそれは」
きらり「だらーってしてる時だってあるけど、ホントはマジメで一生懸命だってきらり知ってるもん」
杏「……」
きらり「他にも……」
杏「待って、分かったきらり、悪かったから」
きらり「にょわ?」
杏「こう……恥ずかしいからやめて、それ以上は、ほんと」
きらり「……むぇー」
杏「……いや、でもきらりはいい子だよ」
きらり「……そうかなぁ」
杏「そうだよ」
きらり「……うん、杏ちゃんがそう言うならきっとそうだにぃ」
杏「……なんかあったの?」
きらり「ん?んーん、なんでも……」
杏「プロデューサーさんとなんかあったね?」
きらり「ない……にぃ」
杏「……ひょっとして、杏がデートとか言ったから?」
きらり「ち……違う、よ?」
杏「あーそっか……そうなんだな……」
きらり「ち、ちが……」
杏「……よっし」ガバァ
きらり「あ、杏ちゃん?」
杏「ちょっと待ってて」
スタスタ
バタン
きらり「……?」
バタバタバタ……
ガチャ!
P「きらり!だいじょうぶ……あれ?」
きらり「ぴ、Pちゃん!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ニョワー!
ドタンバタン
杏「……ふぅ」
杏P「……どーしたお前、こんなとこで何やってんだ」
杏「あ、プロデューサー」
杏P「なんだその『やってやったぜ』と言わんばかりのドヤ顔は」
杏「いやね、たまには杏も誰かのためになる事しないとさ?」
杏P「……それにはまあ全力で同意するが、お前またレッスンサボったな?」
杏「えっいやそれはほらきらりが大変だったから」
杏P「うるせえ、トレさんカンカンなんだから戻るぞオラ」
杏「あっちょっ待って引きずるのはやめろせめて抱えろー!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
P「……」
きらり「……」
P「……あー」
きらり「っ」ビク
P「その、きらり……?」
きらり「は、はい」
P「えーっと、その、体調は大丈夫、なのか……?」
きらり「だ、大丈夫……」
P「そっか……よかった」
きらり「……」
P「……じゃあ、もう行くから」
きらり「えっ……?」
P「双葉さんが血相を変えて詰め寄ってきたからさ、最初はすごく心配したけど……」
きらり「……杏ちゃん」
P「元気なら、いいんだ」
きらり「……うん」
P「……それじゃあ」
きらり「あっ……」
P「ん?」
きらり「……えっ、と」
P「……何か、あったの?」
きらり「えっと、えっと、ね……」
P「いいよ、ゆっくりで」
きらり「あ……」
P「今の気持ちが、きらりの中でちゃんと言葉になるまで、待つから……待てるから」
きらり「……うん」
P「だから、ゆっくりでいいよ」
きらり「うん……あのね、Pちゃん」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
きらり「きらりね、最初はPちゃんとおでかけって聞いてすごく、すっごーく楽しみだったの」
きらり「うきゃー☆ってなってたんだけど、でもね」
きらり「杏ちゃんにでぇと、って言われて」
きらり「それで……」
きらり「……」
きらり「わかんなく、なっちゃった」
きらり「すっごく前にね、きらりがPちゃんと約束したこと覚えてゆ?」
きらり「すっごく前、まだPちゃんがPちゃんせんせぇだった頃の約束」
きらり「……でぇとするー、って」
きらり「あの頃ね、きらりはPちゃんせんせぇのこと大好きだったの」
きらり「……今も、そう」
きらり「Pちゃんのこと、大好き」
きらり「……ねぇ、Pちゃん」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
きらり「もう、いなくなったりしない?」
P「……しない」
きらり「きらりのこと、置いてったり、しない?」グスッ
P「絶対に、しない」
きらり「ほんとに?」
P「ほんとに」
きらり「……じゃあ、約束」
P「うん」
きらり「約束だよ?破ったらメッ、だからね?」
P「……うん」
きらり「うぇへへ……」
P「……それで、きらり」
きらり「なぁに、Pちゃん?」
P「……その、僕の事好きって」
きらり「……あっ」
P「そ、その」
きらり「あっあれはね、そのね」
P「うん」
きらり「わ、忘れてほし……」
P「えっ」
きらり「……う、うそ!嘘だにぃ!?」
P「嘘……?」
きらり「えっとあの、Pちゃんのこと好き好き大好きなのはほんとだゆ!?」
P「よかった……」
きらり「嘘なのは忘れて欲しいの方で……にょわ!?」
ドサ
P「……」
きらり「ぴ……Pちゃん?」
P「その、僕も」
きらり「Pちゃん、ちか……」
P「きらりの事、好きだった」
きらり「い……」
P「ずっと前から、今でも」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
P「あの時、僕は魔法使いになりたかった」
P「他の誰でもない、きらりを輝かせるための魔法使いに」
P「初めて会った時から、なんて言うのは図々しいけど」
P「少なくとも、僕と出合った頃から」
P「その時から、きらりはお姫様だった」
P「僕にとってのシンデレラだった」
P「でもあの時の僕は、それだけじゃ物足りなかった」
P「僕以外にも、きらりがシンデレラだって知って欲しかった」
P「その名前みたいに、キラキラしてほしかった」
P「……でも、今は」
P「今は違う」
P「僕はもう魔法使いではいたくない」
P「輝くきらりを見て、満足するだけの魔法使いではいたくない」
P「……僕は」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
P「僕はきらりの、王子さまでいたいんだ」
きらり「……Pちゃん」
P「……」ハッ
きらり「むぇ?」
P「ごごごめん!」バッ
きらり「え?」
P「な、何を言ってたんだ僕は……王子さまだとか、なんだとか……!」
きらり「……むー」
P「あまつさえその、お、押し倒すなんて……」
きらり「Pちゃん」
P「何……うわっ」
ドサ
きらり「だーいぶ♪」
P「き、きらり?」
きらり「ねぇPちゃん、きらりの事、きらい?」
P「そんなわけない!」
きらり「でもねぇ、きらりこーんなにおっきくなっちゃったゆ?」
P「そんなの……」
きらり「おかしーよねぇ、前はPちゃんよりちっちゃかったのに」
P「それは、ほら、子供だったし」
きらり「……いまも?」
P「え?」
きらり「きらりはPちゃんにとって、今もちっちゃい子供のままかにぃ?」
P「それは……違う、けど」
きらり「だったらきらりの事、ちゃんと見てくれないと嫌」
P「あ……」
きらり「きらりは……シンデレラ、なんでしょ?」
P「……うん」
きらり「Pちゃんは、魔法使いで、王子さま」
P「う、うん……?」
きらり「そういうお話があっても、きらりはいいって思うゆ」
P「……うん、きっとそうかも」
きらり「うぇへ……Pちゃーん」
P「なぁに、きらり」
きらり「はぐー☆」ギュッ
P「わっぷ」
きらり「にょわー♪きらりん☆ぱわーちゅーにゅー♪」ギュゥゥ
P「むぐぐぐ」
きらり「……おしまいっ!」パッ
P「ぷはあ」
きらり「PちゃんPちゃん、はぴはぴできたー?」
P「う、うん、とっても」
きらり「おかわりすゆー?」
P「え、っと……今はいいかな」
きらり「じゃあ次はPちゃんの番!」
P「え」
きらり「きらりにPちゃんのはぴはぴ☆ぱわーちょーだい?」
P「えっと……こう、でいいかな?」ギュッ
きらり「……にょわ」
P「……」ギュゥゥ
きらり「……」
P「どう、かな」パッ
きらり「……はぴはぴ、できたけど」
P「えっ、なんかダメだった?」
きらり「その……思ってたより、恥ずかしいにぃ」
P「あ、ご、ごめん」
きらり「Pちゃん、そのね」
P「なっ、なに?」
きらり「……その、おかわり、ダメ?」モジモジ
P「……っ」ドキ
きらり「あっ、その、ダメなら別に……」
P「……きらり」ギュ
きらり「いい、にぃ……」
P「はぴはぴ、できそう?」
きらり「……はぴはぴよりも、今はどきどきしてゆ」
P「僕も」
きらり「うぇへへ……Pちゃんと、おそろいー」
P「だね」
きらり「てれゆー……やばーい……♪」
P「……うん」
きらり「ねぇPちゃん」
P「ん?」
きらり「これからもきらりと一緒に、はぴはぴして欲しいなーって……にょわー!言っちゃったー☆」
にょわー! これにて完結です!
これだけの短いものを長々と時間をかけて書いてしまってすみません……反省します。
最後までお付き合いいただき、真にありがとうございました!
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません