魔法使い「魔法なんて使えない」(24)

魔法使い「メラ……」

ーーシーンーー

魔法使い「はあ……。なんで……どうして……」

魔法使い「……私の、クズ……」



ーー私はかなり立派な生まれだ。だから周りからも期待されていた。
爺ちゃんは昔大賢者と呼ばれていた。お父さんはこの国で一番の科学者だ。
お姉は学校一の天才。魔法の才能があるから、将来が楽しみ、なんだそうだ
……私は、何も使えない子。幸い勉強だけはできたから、小さなうちは
威張ってられた。でもどれだけたっても私に魔法の才能は芽生えない。
だから蔑まれた。私より下の奴らに。見返してやりたかった。でも出来ない。……でも、もっぱら最近はそんなこともなくなった。誰も、私を気にしなくなったから。
……ちょっと語りすぎちゃった。思い出したくもないのに。

ぬったり書いていきます。鬱展開……なるかもですねー
更新はかなり遅いですので、もったりお待ちをー
(注意ー文章力は全くと言っていいほど皆無です。何卒御注意を)

魔法使い「メラ……」

魔法使い「メラメラメラメラメラメラ……メラ……」

魔法使い「なんで……。なんで、なんでよっ! この屑人間っ!」ガタッ ガッチャーン

魔法使い「なんで…こんな簡単な…」

魔法使い「もう……嫌……」


そんな毎日がずっと続いた。テーブルの上の端末からは知らない曲が流れている。愛がどうのとか歌っているようだ。全くもってくだらない。別に後から愛を知って感動するとかそんなストーリーじゃなくて、ホントにバカバカしい。聴いていて気持ち悪い。耳障り。
でもあの日、新しい曲が流れた。初めて耳にする曲だ。歌詞はなくて、ただ単調なリズムがずっと流れるだけの曲。多分ここから、いろんな曲が流れ始めたんだと思う。


寝落ちー

魔法使い「ホイミ……」

神父「そうそう、筋はいいよー」

魔法使い「ホイミ、ホイミホイミ……」
(やっぱり……)

神父「そんなに何回も唱えずに、一回一回真剣に唱えるんだ。大丈夫、やってごらん」

魔法使い「……ホイ…ミ……」

やっぱり何も起こらない。だって私は……無能、だから。お父さんにも言われた。先生にも言われた。友達にも言われた。……もうあんな奴らを友達とは思ってないけど。
……神父さまもきっと私を無能だって思ってるんだ。こんな、初歩の初歩……。出来て、当然なのに
私にはできない。……もう帰ろう。どうせホイミごときが出来るようになったって大したことはないんだから。

神父「もう帰るのかい?」

魔法使い「はい。すみませんでした」

神父「大丈夫だよ? またおいで」

魔法使い「はい」

神父「まってるよーーーーー」

……もう、行きたくない。練習中も誰かに見られていたかもしれない。また、バカにされる。
……偽善者。大ッ嫌い。消えちゃえ。


ーーホントは練習したい。神父様だってきっと純粋な好意でやってくれてるんだろう。出来るようになるまで、ずっとずっと練習したい。でも出来ない。
……卑怯者。もういっそこの世界ごと消えてなくなればいいのに。

魔法使い「ただ…いま……」

姉魔「おーおかえりー。どーだった?」

魔法使い「……何が?」

姉魔「神父サマのとこ。使えた?」

魔法使い「……なんで、知ってるの?」

姉魔「さあねー」

魔法使い「…………使えな、かった……」

姉魔「そっかそっかー。ま、そのうち使えるようになるよ。ね?」

魔法使い「うん……」

姉魔「ココア飲む?」

魔法使い「飲む……」

お姉はいつもこんな感じ。ことあるごとに『なんか飲むー?』みたいなことを聞いてくる。私の意見は通らないが。
……お姉の入れたドリンクを飲むと、少し落ち着く。魔法でもかけたんだろうか。

……でもそんな時間はやっぱりすぐに崩れた。

父「……あにやってんだぁ?! 朝っぱらからうるせえんだよゴラァ!」

魔法使い「……すみません……」

父「ああ? お前、まだいたのか。目障りなんだよな。消えろよさっさと」

魔法使い「……」

父「お前口ないのかよ?返事しろよ!」

魔法使い「……クズ」

父「ああ?んだとゴラァ!」ツクエドンッ

姉魔(やべっ)

魔法使い「……」

父「出てけよ。偉そうなガキが…。何もできねえ役立たずの癖に」ジリッ

姉魔(消火消火……)
「ヒャドー」ジュッ
(ふう)

ーー大嫌い。みんな、みんな大嫌い!
……私はできるだけ音を立てずに外へ出た。あいつからくすねておいた銀貨数十枚はポケットへ入れておいた。何枚かポケットからこぼれ落ちたけれど、拾う気にもなれなかった。
……どこへ行こう。どこで寝よう。……不思議と、
不安はなかった。

いったん落ちますー
夜頃にもっかいきます
レスくれてる人ありがとう!

最近纏められたメラ魔法使いの人?
違うと思うけど

>>14
ちがうよー
さて、そろそろ書きますか!

魔法使い「はあ……」

魔法使い「神父様なら……入れてくれるかな」

多分、追い出しはしないだろう。今はとにかく、あったかいご飯が食べたかった。そういえば今日はなんにも食べてなかった。さっき散々言ったくせに都合のいいやつだ。
すれ違った親子が、『寒いねー』なんて言ってるから、手が冷たいことに今気づいた。でも体は寒くない。むしろあったかい。……今日は新月だから日が沈まないうちに向かおう。街灯もない道を進みながら、今日の夕食のメニューを考えていた。
……そう言えばもう、お姉のご飯は食べられないんだった。

神父「どうしたの? とりあえず入って!」

魔法使い「すみません……」

神父「いいのいいの、ほらあったかい雑炊を今炊いたところなんだ。あがってたべなさい。」

魔法使い「……」ハフハフ

神父「どうしたの?」

魔法使い「……」

神父「……雑炊おかわりあるから、どんどん食べてね。それと今日は泊まっていっていいから、ゆっくりしていきなさい」

魔法使い「……はい。すみません」

水っぽい雑炊は薄味で、離乳食というか病院食というか……。殆ど野菜と水だったけど美味しかった。
関係ないけど、お姉のカレーが恋しくなった。
神父様の偽善者。
もう寝よう。心の中で神父様にアカンべーをしながら、私にあてがわれた部屋へ向かった。

寝落ちー

魔法使い「ふう……」

軽く湯を浴びたら頭もスッキリした。なんであんなバカなことをしたんだろう。行く当ても何もないのに。……明日は酒場へ行ってみよう。誰かにくっついて行けるかもしれない。
疲れた。もう寝よう。



書く速度遅くてすみません……
精進します!

魔法使い「んん……」

魔法使い「朝かぁ」

机にはノートとボールペン、水筒がおいてあった。
丁度いいので、これから日記をつけていこう。三日坊主にならないようにしないと。
神父様はお城へ行っているらしい。神父様の所の住み込み少女が朝ごはんを持ってきてくれていた。
……タダ飯食い。

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2月 12日

早速日記をつけてみた。
でもいざ書くとなると、何を書けばいいかよく分からなくなる。……とりあえず書いていこう。

今日は酒場へ行った。皆が、勇者が仲間を探しに来る、と言っていた。……私には関係ないけど。
でも思い直した。勇者についていけば、地位だってお金だって手に入る。あいつらだって見返せる。
……そういえば私、魔法は使えなかった。
書くことがなくなったから今日はここまで。
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