おもにギャグ、恋愛書いていきます。
短編ばっかですが、書いていきます。
【恐怖のエレン】
【恐怖のエレン】
★旧本部にて…
リヴァイ「おい、エレンイェーガー…お前か?巨人になれる、というクソガキは」
エレン「…はっ、はい!俺が…その、どうやら巨人になれるという噂の新兵です」
リヴァイ「…お前は人類にとっての希望なのかもしれんが、逆に言えば人類を脅かす存在でもある。わかるな?」
エレン「はい…」
リヴァイ「そこでエルヴィンは、そんな危険なお前を俺たちリヴァイ班に管理させるという指示をだした。だから今日からお前は俺たちリヴァイ班と、この旧本部で生活をする。いいな」
エレン「は、はい!よろしくお願いします!」
エレン(あぁ、今日から俺はリヴァイ班の先輩たちと過ごさなきゃならないか…
リヴァイ兵長って噂に聞くとかなり短気で粗暴な人らしいじゃないか…やっていけるか不安だ…)
リヴァイ「ペトラ、オルオ、エルド、グンタ。お前たちに話がある」
「なんでしょうか!」
「今日から、エレンもこの旧本部で生活する事になった。今は地下室に閉じ込めているから安心しろ」
ペトラ「え?!!エレンって、まさか」
オルオ「あの巨人になれるとかいう不気味なガキの事じゃないっすか!」
リヴァイ「そうだ」
エルド「そんな…俺たちの命は大丈夫なんですか?」
リヴァイ「正直それは俺もわからない。だがあのエルヴィンの考えることだ、大丈夫だろう…」
グンタ「だ、大丈夫じゃないですよ!あの人結構無茶だから、もしかしたら俺たちの事はなにも考えてないかもしれないですよ」
リヴァイ「あ?てめぇは兵士だろう。しかも調査兵という死と隣り合わせな環境にいて何言ってやがる」
グンタ「いや、しかし…」
エルド「そうですよ!そんな訳のわからない生き物と生活をして、寝てる間に食われでもしたらたまったもんじゃない!」
リヴァイ「ああ、気持ちはわかるが…エルヴィンの判断を信じよう。てめぇも腹をくくれ」
オルオ「いやいや、無理っすよそんなの!ただでさえこの建物がいつ巨人に襲われるのかヒヤヒヤもんだってのに、巨人が建物内にいるなんて…」
リヴァイ「オルオ、くどいぞ。決まった事は変えられない。調査兵団を選んだんだ時点でもう遅い、諦めろ」
オルオ「…くっ。なんだよ…」
グンタ「あぁ…正直すごく不安だが団長が命令したなら仕方がない…諦めよう。みろオルオ、兵長は巨人のガキを預かると聞いてもこんなに冷静だぞ、お前も兵長の真似ばっかするならそういうとこも見習え」
オルオ「ちっ、…んだよ!」
ペトラ「…」黙
オルオ「ん?」
ペトラ「…」黙
オルオ「ペトラ、どうした?」
ペトラ「あの…兵長…?」オドオド…
リヴァイ「チッ、なんだ」
ペトラ「あの…兵長…手…」チラッ
リヴァイ「だから、なんだ」怒
ペトラ「その…手がめちゃくちゃ震えてますよ…?」
エル「!」グン「!」オル「!」
エルド「へっ、兵長!どうしたんですか!」
リヴァイ「…」ガクガクブルブル
グンタ「よく見たら兵長が震えてた…な、何故?」
リヴァイ「あ?何故だと?決まってんだろ、そんな事」
ペトラ「え?」
リヴァイ「巨人と生活するなんて、俺だって嫌に決まってんだろうが」
オルオ「まじっすか!兵長も?」
リヴァイ「あぁ…内心、穏やかではねぇよ。だが俺にとってエルヴィンの判断は絶対だ…怖かろうが不安だろうが、俺はあいつの指示に従う」
ペトラ「そ、それはわかりますが…でも巨人と生活なんてとても…」
リヴァイ「あぁ、わかってる…」
グンタ「兵長も怖いんでしょ?一度…エルヴィン団長にこの話を取り消してもらうよう交渉してみましょう!」
エルド「そうですよ!団長がこちらに巨人を回したのは、恐らく【リヴァイなら怖いものなし】みたいに勝手に思ってるからではないでしょうか!兵長になら何を任せてもどうにかなるというお考えなのだと思います!」
グンタ「そうに違いないです!兵長、いいんですか?団長にそんな誤解されたまま、何者かもわからない巨人の子供と生活させられるなんて」
リヴァイ「…」
オルオ「一度、団長の誤解をといた方がいいっすよ!【俺にだって怖いものくらいある】と!団長は兵長に甘えてるだけです!巨人を自分の元に置くのが団長は怖いんです!」
リヴァイ「…いや、まさかエルヴィンに限ってそんな事は…」
ペトラ「そんなの、聞いてみないと分かりませんよ?団長がリヴァイ兵長を精神面も最強だと誤解してるように、兵長も誤解してる部分があるかもしれないですしね!」
オルオ「そうっすよ兵長!」
グンタ「間違いないです!」
エルド「交渉しましょう!」
リヴァイ「………言われてみればそんな気もしてきたな。」
リヴァイ「…交渉してくる。」
-10分後
ペトラ「おかえりなさい!早かったですね、どんだけ立体起動のスピード出したんですか」
リヴァイ「…早く報告したくてな」
オルオ「え!てことは、上手く断れたんですか?!」ドキドキ
リヴァイ「いや、無理だった」
「「えぇえ!涙」」
ペトラ「嘘…巨人と生活なんて怖い…涙」
グンタ「あの…それで、ちゃんと団長には言ったんですか?俺でも巨人と生活は怖い、って」
リヴァイ「ああ、言った。」
エルド「そ、それで団長はなんと答えたんですか?!」
リヴァイ「【俺も怖いからそっちで管理してくれ】とだけ言って追い出された。」
グンタ「なんて人だ!やっぱり兵長に甘えてるだけだったんだ…」
オルオ「あのデコ広ズラのオッサンめ…」チッ
リヴァイ「おい、上司に対してオッサンとはなんだ?訂正しろ」キッ
ペトラ「え、そこ?」
リヴァイ「…まぁ…エルヴィンにはやらなきゃいけない事が沢山あるからな…仕方ない、俺たちでヤツを管理しよう。期間は2週間らしい」
エルド「兵長がお願いして無理なら諦めなきゃな、みんな…」
オルオ「あぁ…」
グンタ「そうだな。それに、ほんの2週間だけだしな、我慢するか。」
「「おおー!!」」
…
エレン(なんか上が騒がしいな…リヴァイ班のみんな、どんな人達なんだろう。まだリヴァイ兵長の事しか分からないからドキドキするなぁ)
<翌日>
バタバタバタバタ…(先輩方のいる部屋へと走る音)
ギィ、バタンッ!
エレン「リッ、リヴァイ班の皆さん!!おはようございます!!」
ペトラ「キャァアァァァ!!」
エレン「?!」
ペトラ「キャァアァァァ」
エレン「えっ、え?」汗
ペトラ「…や、やっぱり私怖いです兵長…」
リヴァイ「大丈夫だペトラ、こいつは今人間の姿だから襲って来たりはしない」
エレン「へ、兵長?そこの彼女、ペトラ?さんは…なんでそんな俺を怖がって…」
オルオ「あぁん?てめぇバカか!当たり前だろ!なんてったって巨人化する人間と建物内で生活しなきゃならねぇんだから当然だろうが!!」
エレン「いや、俺は…勝手に巨人になる事は出来ないので大丈夫ですよ。皆さんに危害を加えたりする事は絶対にないので…だから、その…」
エルド「すまないが、信用できないな。」
エレン「…!」
エルド「口先だけの言葉ほど信用できないものはない。俺たちは団長の指示があったからお前と生活するのであって、仲間だと思っている訳ではない」
グンタ「とくにペトラは、巨人化する人間と生活しなきゃいけないという恐怖で、お前を見て異常なくらい震えている。ペトラだけじゃない、みんなお前が怖いんだ。だから俺たちの前に顔をだすな!」
エレン「えっ…そんな…」ガーン…
リヴァイ「悪いがエレン、そうしてくれ。みんなお前が怖いからな…なるべく俺たちからは離れて生活をしてくれ。」
エレン「…はい…」
リヴァイ「離れておかねぇと、万が一の時に逃げたりできないからな」
エレン「(逃げるって…汗)わかりました…地下に戻ります…」
ギィ…バタンッ
エレン(まさか…あんな事言われるなんて、さすがにショックだ…リヴァイ班のみんなが予想以上の腰抜けだったてのもショックだ)
エレン(そう考えたら、アルミンやミカサは俺の巨人化を知っても逃げたりしなかったな…俺は仲間に恵まれてたんだ…)
エレン(今日から2週間、地獄だ…)
リヴァイ「…ちょっと言い過ぎたような気もするが、大丈夫かあのガキは。」
エルド「いや、しかし…彼はまだまだ謎の多い人間ですし、ああいう謙虚な姿勢をとって我々を騙そうとしてる可能性もなくはないと…」
オルオ「そうっすよ、疑ってかかっても大げさではありません!」
ペトラ「兵長!私達は今、もっとも死と隣り合わせの状況なんです!良心を捨てましょう!」
リヴァイ「…確かに…そうだな。」
ーーー数日後
エレン「あぁ、トイレに行く時以外、地下室から出してもらえない…」
エレン「食事も地下室でなんて、あんまりだ!…まぁ、リヴァイ班のみんなの気持ちも分かるけど…さすがに怖がりすぎじゃぁないか?」
エレン「…それにしても、なんか朝からお腹の調子が悪い…トイレに行こう。」
ーーギィ、ガチャン!
トントントン…(階段をあがる音)
ーーガチャッ
エレン「ん?(誰かトイレから出てきた)」
リヴァイ「うわぁああ!!!!!」ビクッ
エレン「っ?!」
エレン「あっ、リヴァイ兵長!」
リヴァイ「…び、びっくりしたじゃねぇか」ドキドキ
エレン「え、どうしたんですか?」
リヴァイ「どうした、じゃないだろうがエレンよ…お前、いきなり目の前に現れるんじゃねぇ」
エレン「えっ、あ…ごめんなさい…」
リヴァイ「ったく。トイレから出たらテメェがドアの前にいるから、めちゃくちゃ怖かったじゃねえか。」
エレン「すみません…」
リヴァイ「チッ…本気で怖かったぜ…」
エレン(うわぁ、あのリヴァイ兵長が俺を物凄く怖がってるぞ…な、なんか失望してしまいそうだ)
ーー夕方
エレン「あー、飯も食ったしする事がなくて暇だなぁ。地下室生活なんて退屈すぎてもう飽き飽きだ…」
エレン「少し早いけど、起きてても暇だしベッドで寝るか…よいしょっ」
ボフッッ
エレン「……」
エレン「といってもすぐには寝れないな…
よし、ちょっとだけ腹筋でもするか!」
エレン「いーち、にー」
3、4、5、6、7、8、9~540
エレン「781……782……
ふぅ、疲れた…もう駄目だ。ギブ」
バタンッ
エレン「んっ?」
エレン「うっ、足がつった!
いてててて……あ?」
ーードスーンッッ(ベッドから落下)
エレン「いてぇえっっ!!!」
リヴァイ「?!」
オルオ「なっなんだ?!今の音は!」
ペトラ「地下室からよ…まさかエレンが暴れて……」
リヴァイ「まずいぞ…巨人になろうとしているのかも知れん」
エルド「そっ、そんな!我々はどうすれば?」
「「……」」ハラハラドキドキ
リヴァイ「……よし、グンタ。お前地下室の様子を見てこい」
グンタ「え、俺?!い、嫌ですよ…」
リヴァイ「命令だ。」
グンタ「なんで俺なんですか…兵長が行って下さいよ…」
リヴァイ「俺は怖いから無理だ。」
グンタ「そんなっ!!!!俺だって怖いですよ!無理ですよ!!」涙目
ペトラ「…兵長、みんなで行きましょう!」
リヴァイ「ああ、そうだな…」
ーートン、トン、トン、トン
「「……」」ドキドキ
ーーコンコンッ
リヴァイ「おい、エレン!」
エレン「ん?その声はリヴァイ兵長?」
リヴァイ「ああ。ドア越しで質問に答えろ。地下室からさっき物音がしたが、あれはなんだ?」
エレン「え、物音?……あぁ、もしかしてさっきの…」
エレン「すみません、退屈だったのでベッドの上で腹筋してたら落ちたんです…足がつって…」
一同「「っ!!!」」震
エレン「…?」
エレン「え、俺なにか変な事…」
リヴァイ「なに??腹筋…?」
オルオ「し、しかもベッドの上でだと?!」
グンタ「おまけに足がつって…」
エルド「ベッドから落ちたなんて…!!」
ペトラ「やはり恐ろしい巨人です!兵長!彼は危険です!!」ブルブル
リヴァイ「ああ…間違いない…震」
エレン「?!」
リヴァイ「エレン、俺たちを襲わないという証拠を見せろ」
エレン「えっ?」
リヴァイ「俺たちに危害を加えたりしないという意思を見せろと言っている」
エレン「いや…俺はほんとに何も」
オルオ「嘘をつけ!さっき腹筋をしてただろうが!」
エルド「しかも、ベッドの上でな!」
エレン「?!ベッドで腹筋をしてる事が、なぜそんなにいけないんです?!リヴァイ兵長の質問の意味もわかりません!!」
リヴァイ「俺は難しい質問はしてないはずだが」
エレン「俺が、そんなに怖いですか?」
リヴァイ「当たり前だ。腹筋なんかしやがって…腹減らして俺らを食う気だったんだろ」
エレン「ないですって…」呆
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