客「えっ」
探偵「あ、お客さん?どうもどうも。」
助手「マリ◯カート中だったんで」
客「はぁ……」
探偵「まあまあ座って」
探偵「えー、ようそこ」
助手「ようこそですよ。すいませんいつもこんなんで」
探偵「ああ……そうだったような……」
客「いつもそんなんだったら困らないですか」
探偵「で、なにか?」
客「ああ、そうですね;…」
客「あのー……弟が……」
探偵「ほうほう」
客「……拉致られまして……」
助手「あー……あ?」
客「やっぱりそうなりますよね……」
探偵「……えー……っと、拉致された、と」
客「はい」
助手「誰にされたんですか」
客「暴力団に……」
探偵「……ぼうりょくだん?」
助手「どこのバンドっすか」
客「いや氣志團とかそんなんじゃなくて……」
探偵「え?ガチの暴力団?」
客「……」コク
探偵「警察行けよ」
客「もう警察はたくさんです!」
助手「前科でもあるんすか!」
探偵「いやいやいやいやいや無理だもんだって暴力団だよ?」ヒソヒソ
助手「どうします?」ヒソヒソ
探偵「最近お金なかったし……」ヒソヒソ
助手「軍服待ちます?」ヒソヒソ
探偵「よし」
探偵「ところで牛の胃袋って何個あると思います?」
客「へ?」
探偵「あれ四個あるらしいっすよ。驚きですね」
客「はぁ……」
助手「そろそろ……」
カ゛チャ
探偵「きたか!」
「すいませーん」トントン
探偵「はいってまーす……ってあんたかよ」
女「悪かったな。軍服さんいないの?」
助手「サバゲー中だね」
女「……ん?仕事中?珍しいね」
客「あ、あの……誰ですか?」
探偵「15人目のお客さん。ストーカー事件解決した。」
女「仕事したのパジャマと軍服さんだけだろ。」
探偵「へいへい」
一旦落ち
探偵「あ、そうだ助けてくださいよ。ぼーりょくだんに弟拉致られたらしいんすよ」
女「警察は?」
助手「もういやなんだって」
カ゛チャ
軍服「失礼します」
女「この人だけまともだから」
客「はぁ…」
軍服「おや女さん。お客さんですか?」
客「はい」
軍服「何分前に来ました?」
客「5分くらいですかね……」
軍服「申し訳ございません。バカなコントでもやっていたのでしょう」
客「な、なんでわかるんですか……」
女「だいたいいつもそうだから」
客「なるほど……」
探偵「この人の依頼が、暴力団に拉致られた弟救ってほしいんだって。
冗談じゃないよね。どこのssも主役が強いと思ったら大間違いなんだよ。」
助手「全くですよ」
女「お前らマジでクズだよな」
客「す、すいません……他当たります…」
軍服「まあまあ、ここに来たのも何かの縁。ここに頼みませんか」
客「でも……」
女「この人と、あと子供がいるから任せておきなさい」
客「あ、ありがとうございます!」
探偵「マジかよー」
客「って、こ、子供?いませんよ?」
女「おい、パジャマは?」
助手「なんか知り合いと麻雀するって二等兵連れていきましたよ」
客「二等兵?」
女「元私の同僚。なぜか突然辞表出してここで働いてるの」
探偵「あ、やべ。そろそろてーきゅう始まるじゃん」
助手「先生!すいません!先週のやつミスって録画できてませんでした!」
探偵「マジかー……あ、始まった」
客「………」
軍服「すいません、いつものことで」
軍服「おおかたどこへ行ったかは見当がついてます。会わせましょうか」
女「いやいや、初対面で自己紹介なんかさせたらダメでしょ。あの無口に」
客「あ、あの、会ってみたいんですけど……」
軍服「……まともに話が出来なくても、それは決してあなたのせいではありません。これだけ言っておきます」
客「え?あ…はい」
女「私も行くわ。パジャマが遊びに行くなんて中々無いし。どこか知っておきたいし」
探偵「なんだ、働く気満々じゃないですか」
女「働くか!ボケ!」
警察署
二等兵「リーチです」
警官「マジか」
警官2「追いかけてきたな」
軍服「どーもー」
警官「やぁ、久しぶりー。また違法改造してないだろーなー?」
軍服「いえ、もう懲りました。」
警官2「だと助かるね!」ケタケタ
客「あ、あの、パジャマさんっていうのは……?」
女「あの、東側に座ってる奴。ほら」
パジャマ「…………」
軍服「パジャマ殿。依頼が来ましたんで、依頼主連れてきました」
パジャマ「……………」シ゛ロ
客「!?」ヒ゛クッ
女「ほら、ビビらないビビらない」
客「は、はい……」
警官「はい」カチッ
パジャマ「それ。ロン」
警官「うわー!やられたわ!」
警官2「満貫かよ」
二等兵「8200点ですか」
客「あ、あの……」
パジャマ「………ぼく、パジャマ。よろしくね」スッ
客「ひっ!」
女「ほらほら、握手」
客「ど、どうも……」ト゛キト゛キ
パジャマ「………」
警官「ほら牌混ぜたぞー。二局目」
パジャマ「………」スッ
客「あ……」
二等兵「中尉、あと二局終わったら帰還いたします」ヒ゛シッ
軍服「了解」
女「ささ、帰ろうか」
客「は、はい……」
女「まさか警察署とはねー。びっくりだよ。」
軍服「我々も顔見知りが多いですから。」
女「でもなんか、警官さん達、軍服さんのことも知ってるみたいだけど……」
軍服「ああ、二等兵以外みんな前科があるもので」
女「へー………は?」
客「ど、どういうことですか?」
軍服「どういうこともなにも、そのままですよ」
女「え、誰が何を!?」
軍服「そうですね。探偵さんが傷害、助手さんは無銭飲食、パジャマさんはハッキング、
自分はエアガン・ガスガンの違法改造です。」
女「助手とパジャマと軍服さんは納得できますけど……探偵のバカは?」
軍服「そうですね。依頼人が探偵業に依頼したのがバレて、依頼主がストーカーの奴に襲われたので、
つい本気で殺し合いをしてしまい、ギリギリで傷害止まりです。下手すりゃあれ、殺人未遂ですよ」
女「ふーん……あいつも仕事してた時があったんだ……」
客「な、なんかかっこいいですね……」
女「そうか……?」
客「……あの、言いづらいんですけど」
軍服「なんでしょう」
客「家がですね。弟が拉致られたときに一緒に占拠されちゃったんで、帰れないんですよ。
泊めてくれません?」
軍服「……探偵さんにかけあってみましょうか」
女「私もそろそろ帰るわー」
軍服「お疲れさまでした。お土産、ありがとうございます」
女「なんのなんのー。軍服さんとパジャマで食べてください」
軍服「はい。では」
一旦落ち
探偵「あ?泊めてほしい?」
軍服「はい。占拠されたらしいので」
客「す、すいません…」
探偵「……まぁいいよ。二等兵と同じ部屋になるよ」
助手「いいんすか」
探偵「今更一人来たところでどうでもいいし」
軍服「良かったですね」
客「は、はい……」
客「わ、私はもう寝ますので……」
探偵「おやすみー」
助手「はいはいー」
二等兵「ごゆっくり」
パジャマ「……おやすみ」
軍服「自分も帰ります」
探偵「お疲れ」
助手「いい夢見ろよ」
探偵「さーて……」
探偵「アニメみっかー」
助手「録りためたやつ何見ます?」
探偵「あ、wow◯wでひぐらしの一期やっとった」
助手「ありますあります」
探偵「みよみよ」
軍服「……はぁ」
パジャマ「……」カタカタ
【麻雀全国大会ネット部門】
パジャマ「……………♪」カタカタカタ
パジャマ「良し……テンパi」
\ロン!/
パジャマ「………」イラ
パジャマ「………………」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
探偵「おい、これcmカットしてdvdにダビングしておこうぜ」
助手「そっすね。おーい、パジャマー」カ゛チャ
パジャマ「……………」カ゛カ゛カ゛カ゛
助手「せ、先生。キーボードがcosmoを燃焼する勢いで打たれ続けて可哀想になってます!」
探偵「パジャマがここまで熱くなることと言ったら……麻雀か……ハッキングを阻止されたか……」
助手「先生!画面見たらパジャマが麻雀で勝ちまくってます!」
探偵「やっぱりか……」
助手「……見たことないっすよこんな目……」
パジャマ「…………何」
探偵「いやいや、なんでもない。頑張れよ」
パジャマ「………うん」カタカタカタカタ
探偵「助手、後だ」
助手「はいっす」
隣の部屋
二等兵「……ん、なんか騒がしいな」
客「zzz……」
二等兵「……やめておこう。起こしたら悪い」
二等兵「……zzz」
パジャマ「くそぅ……くそぅ……」
探偵「どうだった?」
パジャマ「どうして……くっそう……あいつ……」
助手「先生、目が坐ってます」
探偵「よっぽどだな……そっとしてあげよ」
助手「そ、そうっすね……もう寝ますか……」
パジャマ「くっそう……………」フ゛ツフ゛ツ
軍服「zzz……」
prrrrrr
軍服『ふぁいもしもし……』
パジャマ『…………天誅』
軍服『パジャマ殿……?今何時だと……』
パジャマ『いいから』
軍服『……はぁ』
パジャマ『話は明日。来て』フ゛ツッ
軍服「ふぁぁ……なんだろうか……zzz」
朝
パジャマ「………決起の時、来たり」
軍服「何を言ってるんですか」
パジャマ「………この前、麻雀全国大会ネット部門があった」
軍服「ああ、やりましたね」
パジャマ「それ、準優勝だった」
軍服「そうだったんですか。おめでとうございます」
パジャマ「………初めての準優勝。ネット部門で4年連続で優勝だったのに」
パジャマ「………………悔しい」
パジャマ「勝つ。絶対」
軍服「しかし、負けは負けですよ?」
パジャマ「勝つったら、勝つ」
軍服「と、言いますと」
パジャマ「直接優勝した人の住所行って、勝負してもらう」
軍服「……また個別idからハッキングですか。またパクられますよ」
パジャマ「それでも、構わない」
パジャマ「……勝つから」
軍服「しかし自分はサバゲーがあります。連れて行くなら二等兵にしてください。」
パジャマ「……そう」
軍服「では、行ってきます」
パジャマ「………むぅ」
_______________
探偵「おはよーおはよー」
助手「そこにいるの?」
二等兵「まむしーまむしー」
探偵「夢があるの!はい!」
客「なにやってるんですか」
探偵「朝の挨拶です。」
二等兵「完全にこれミルキィホームズのopじゃないですか……」
パジャマ「…………」カ゛チャ
探偵「お、こんな早く。どうしたんだ?」
パジャマ「……………」スッ
助手「………なんかエライ気合いはいってますね」
探偵「まぁあいつのやることだ気にしない気にしない」
客「で、どうやって助けてくれるんですか?」
探偵「…………へ?」
助手「………え?」
探偵「………まぁなんとかなるだろ」
助手「そうっすね」
客「え?」
探偵「なんでもかんでもいつのまにかなんとかなってたからなー」
助手「事件簿を振り返ってもそうですもんねー」
探偵「まぁ任せてください」
助手「うんうん」
客「はぁ……」
一旦落ち
探偵「メシ食おうぜメシ。パジャマ呼べ」
助手「うぃす」
パジャマ「…………」スッ
探偵「はいせーの」
探偵&助手&パジャマ&客「いただきまーす」
探偵「それで、いつまで居座る気ですか?」
客「えっ」
客「いや……解決してくれるまで……」
探偵「えー」
助手「面倒な」
パジャマ「仕方ない」
客「仕事しますよね?一応聞きますけど」
探偵「あ?ああ、うん。たぶん」
助手「軍服あたりが解決してくれるでしょね」
探偵「軍服は………サバゲー?」
パジャマ「……そう」
助手「当たり」
探偵「あ、聞いてなかったけどなんで弟が拉致られたの?」
客「あ、言ってなかったですね。あのー私のうち、結構借金あってですね。
闇金とか、そっちの方に流れていっちゃったんです。そんで暴力団の人とかに色々されて挙げ句拉致られました」
探偵「………それ朝飯食ってる場合じゃないんじゃ……」
客「それもそうですね」
客「助けてください」
探偵「つってもなー」
助手「手段が……ねぇ?」
二等兵「武闘派が軍服さんしかいないですしね」
パジャマ「……無理あるよね」
探偵「無理です」
客「でも、なんとかしてくれるんですよね?」
助手「うん。たぶん」
探偵「でも長く居座われるのも嫌だし早めにやるつもり」
客「じゃなきゃ困ります……」
軍服「ただいま帰還いたしました」
探偵「あれー?どうしたのよまだ10時よ?」
軍服「小隊の集まりが悪かったもので」
助手「そう。残念だねー」
パジャマ「…………」クイクイ
軍服「はい?」
二等兵「?」
軍服「なんでしょう」
二等兵「同じく」
パジャマ「……お客さんがいつまでもここにいるのは困る」
軍服「それはそうでしょうな」
パジャマ「なんかボクの部屋勝手に漁るし」
二等兵「それは嫌ですね」
パジャマ「………ボク達だけで早めに解決する」
軍服「……はい」
二等兵「御意です」
パジャマ「……作戦を伝える」
パジャマ「方法は二つある。
お客さんから住所を聞く→占拠してる奴から大元の場所を聞く→大元を制圧」
軍服「直接的ですね」
パジャマ「もう一つは
住所を聞く→大元の場所に行くまで張り込む→大元の場所を気づかれないよう制圧
っていうの」
二等兵「リスクはあまり無いように見えますけど、バレたらダメじゃないですか」
軍服「全部そうだろ」
パジャマ「……ボクとしては後者にしたい」
軍服「じゃ、それでいきましょう。」
二等兵「異議無しです」
パジャマ「……まず住所聞こうか」
軍服「そうしましょう」
軍服「えーっと、お客さん。占拠された家を教えてくれますか?」
探偵「行く気かよ。マジで?」
軍服「あなたたちはこれでも見ててください」
探偵「うぇーいメルルだー」
助手「見ましょう」
軍服「で、どこですか?」
客「ああ、はい。えっと……」
軍服「はい。ありがとうございます。では」カ゛タ
軍服「聞いてきました。」
パジャマ「………なるほど」カタカタカタ
パジャマ「…………あれ」ヒ゜タッ
二等兵「……どうかしましたか?」
パジャマ「………いや、なんでもない。間取りの設計図もあったから調べた」
軍服「流石ですね」
二等兵「どうやって……」
パジャマ「………ここ、地下室がある。たぶんここ」
軍服「地下室ときましたか……」
二等兵「相当深入りしないといけませんね……」
パジャマ「さてどうする」
二等兵「やっぱ、人が少なくなったときとかに入るとか」
軍服「……張り込むか」
軍服「自分は用がありますので、行ってきます。行くぞ」
二等兵「は、はい」
パジャマ「……はいこれ」
軍服「なんですか?」
パジャマ「カメラ。中継できる」
軍服「なるほど、昼は自分たち、夜はパジャマ殿が……」
二等兵「大変ですねぇ」
軍服「行ってきます!」
パジャマ「………」ハ゜タハ゜タ
家
軍服「……ここか」
二等兵「なんかおぞましいですね」
軍服「お前はここで張り込んでろ。カメラ設置してくる」
二等兵「はい!」
軍服「うるせー。静かにしてろ」
二等兵「はい……」
pm:8時
二等兵「ふぁぁ……」
軍服「目を瞑るな。見続けることが大事だ」
二等兵「す、すいません」
軍服「全く………」お、出て行くぞ」
二等兵「ほ、本当ですね!」
カ゛チャ
ソ゛ロソ゛ロ
「ラーメン食べたいなー」
「万豚記行くか」
「そうしよう」
軍服「……潜入だ」
二等兵「はい!」
軍服「なかなかいいとこだな」
二等兵「人居ますかね……残ってたら聞き出すんですよね?」
軍服「ああ。そうだ。お前も探偵事務所で働いて二ヶ月経つ。エアガンの使い方は
覚えただろう」
二等兵「は、はい」
軍服「準備しておけ」
軍服「こっちは二人だ。一緒に行動しなければお前もやられかねん」
二等兵「そ、そうですね……」
軍服「寝室とか居そうな場所を当たっていくぞ」
二等兵「はい!」
寝室
軍服「…………」カ゛チャ
軍服「……いない、か……」
二等兵「風呂場はどうでしょうか」
軍服「ああ、そうだな」
二等兵「……いませんね」
軍服「もぬけの空のようだな」
カ゛チャ
手下「やっべー。財布忘れたわ」
手下2「お前そんなんだから同窓会呼ばれないんだよ」
手下3「ていうか気づいて無いだけじゃね」
軍服「……3人、か」
二等兵「どうしましょう…アワワワワ」カ゛クカ゛ク
軍服「いいか、バラバラになったら一人づつバレないように殺るぞ」
二等兵「中尉、殺っちゃダメです」
軍服「トイレとかに行ったら声をあげさせないように、だからな。エアガンとガスガン入れとけ」カ゛チャン
二等兵「は、はい」カチャッ
手下「ちょっと、行く前にトイレ行っとくわ」
手下2「うぃーっす」
手下3「腹減ったよー」
手下「ふぃー」シ゛ャー
軍服「………」クイ
二等兵「……ッ」ハ゜ン
手下「いっ………」ト゛サ
軍服「ナイス。改造しといて良かったが、なかなか良い射撃だった」
二等兵「あ、ありがとうございます」
軍服「寝室に運ぶぞ」
二等兵「は、はい」
手下「………」ク゛テ゛ン
手下2「あ、汗かいてんだった。風呂入っていい?」
手下3「ああ、そうだな。俺テレビ見てるわ。トイレなげーなあいつ」
手下2「下痢気味なんじゃない?」
手下3「そりゃ長いな」ヒ゜ッ
シ゛ャー
二等兵「……風呂みたいですね」
軍服「悪いけど後ろから撃たせてもらうか。消音機貸して。自分のは強力なやつだ」
二等兵「は、はいっ」
軍服「じゃ……行くか」
二等兵「……はい」
軍服「………」
カ゛ラッ
手下2「ん?」
軍服「…………ふっ!」ハ゜スン
手下2「うぇっ…………」ハ゛スッ
二等兵「お、おお………!」
軍服「これぞ自分が一番可愛がっている武器、dイーグル50ae-mだ」
二等兵「……可哀想ですし、拭いてあげてから運びますか?」
軍服「………そうだな」フキフキ
手下3「………遅いな」
手下3「おーい、のぼせてんじゃねーだろーなー?」カ゛ララ
手下3「………いないな?どこ?」
軍服「両手を上げろ」カチャッ
二等兵「同じく」スチャッ
手下3「だ、誰だテメェら。どっから…」
軍服「黙れ。お前ら暴力団の組員だろ?」
手下3「そ、そうだ」
二等兵「本拠地、教えてもらおうか」
手下3「な、なんだと!」
手下3「ふざけんなよ、誰が教えるか」
軍服「お前らの仲間その1その2は縛って屋根の上に置いてある(全裸)。
逆らったらお仲間が死ぬよ」
手下3「お、お前らどっかの回し者か?」
二等兵「………どうでしょうか」
軍服「違うね。いいから吐けよ。さっさと言わないとお前も熱湯ぶっかけるぞ」
手下3「ま、待ってくれ!教える!教えるから!」
二等兵「……よし。」シュルシュル
手下3「な、何を……」
軍服「何って……縛ってんだけど。全身縛られるよりゃいいだろ」
二等兵「もちろん嘘とか言ったら……ねぇ?」ニヤ
軍服「ああ。」ニヤ
手下3「な、なにすんだよ」
軍服「丁度知り合いに警察もいるし、『全裸でローション体に塗りたくって道路滑ってた』
って言って突き出すか」
手下3「う、うわああああああ!」
二等兵「いいからさっさと言ってくださいよぉ」カチャッ
手下3「わ、わかった!言う!言うよ!」
軍服「……よろしい。言え」カチャ
軍服『ああ、パジャマ殿。住所が割れました』
パジャマ『……そう。』
軍服『捕虜はどうしましょう』
パジャマ『警官達に連絡しておく。最寄りの交番に置いといて』
軍服『御意』
二等兵「どうでした?」
軍服「最寄りの交番行って突き出すぞ」
手下123「そんな!」
軍服「安心しろ。普通に突き出す」
二等兵「突き出すんじゃないですか」
警官「ご強力、感謝します」
軍服「いえいえ」
二等兵(なぜ普通に笑顔でいられるのか……この人怖い)
軍服「さて、さっさと事務所に帰って報告しよう」
二等兵「……それもそうですね。行きましょう」
軍服「まぁ、おかげでさらに改造した愛機の威力も試し撃ち出来た。良かった」
二等兵(試し撃ちを人体でやろうと考えるとは……やっぱり怖い)
探偵「あ、おかえり~。まどマギのdvd見てたんだけど3巻どっかに無い?」
軍服「申し訳ございません。友人に貸しました」
探偵「マジかよーおい」
助手「さやかの魔女化シーン無いとかどうなんすか」
軍服「どうせ10話でもう一回なりますしいいじゃないですか」
探偵「お前バカあの名シーンが見れないんだぞ?はぁ」
軍服「すいません」
客(ゆるいなぁ……)
軍服「パジャマ殿、住所が割れました」
パジャマ「……言って」
軍服「ええっとー……ここから駅で行って……」
パジャマ「……そう。」
軍服「心当たりが?」
パジャマ「………ビンゴ」カタカタ
二等兵「な、何がですか?」
パジャマ「…………うふふ」
パジャマ「……それで、いつ突撃するの」
軍服「……そうですね。明日はサバゲーも休みます。夕方頃行きますか。お客さんに不安感持たれないために」
パジャマ「……そう。」
パジャマ「それ、ボクも行くから」
軍服「!?なぜ?」
パジャマ「………勝つったら、勝つ」
二等兵「……へ?」
軍服「……なるほど」
二等兵「……え!?何がですか!?」
軍服「まぁ明日話してもいいでしょう」
パジャマ「……そうだね。今日は帰ったらいい」
軍服「そうですね。自分はこれで失礼します」カ゛チャ
探偵「お疲れー」
助手「お疲れでーす」
助手「!先生!今日の金曜ロードショーがエヴァです!」
探偵「予約は!」
助手「してません!」
探偵「今からでも間に合う!録画予約しとけ!」
助手「はい!」
客「え、えっと、もう寝てていいですか……」
パジャマ「……そうしたらいい」スッ
客「ひっ!そ、そうします!では!」カ゛チャ
パジャマ「………」
探偵「いやー良かったな……」
助手「映画も見ておきたいですね」
探偵「見に行くか」
助手「そうしましょう」
パジャマ「zzz……」
探偵「おっと、もう寝るか」
助手「そうすね!明日は何して遊びますか!」
探偵「久しぶりに警察署行って麻雀しようぜ」
助手「打つの久しぶりっすから、先に雀荘行ってから警察署行きますか!」
探偵「そうだな!」
助手「寝ましょう!」
探偵「そうだな!」
助手「でも全然元気っす!」
探偵「俺も!」
一旦落ち
夕方
軍服「……パジャマ殿、そろそろ」
パジャマ「そうだね」
二等兵「ええ」
軍服「探偵さん、自分達は映画見に行ってきます」
パジャマ「うん」
探偵「行ってらっしゃーい」
助手「はーい」
パジャマ「…………」
二等兵「……なんで麻雀セット持ってんですか?」
軍服「勝つったら、勝つんですよ」
パジャマ「……そう」
軍服「……そろそろ着きますよ」
二等兵「は、はい!」
二等兵「………」
軍服「着きましたよ」
パジャマ「うん」
二等兵「どうみてもこれ……ぼ、暴力団の事務所……」
軍服「そうですけど?」
パジャマ「突撃するよ」
二等兵「だ、大丈夫ですかね……」
軍服「失礼しまーす」カ゛チャ
パジャマ「勝負しにきましたー」
組員「ああ?」
組長「……誰だてめぇら」
軍服「客さんの弟拉致ってますよね?返してください」
組長「そりゃあならねぇ。誰だか知らんけど担保として預かってんだ。返すわけにはいかねぇ」
パジャマ「……組長さん、来て」
組長「……なんだガキ。」
パジャマ「……麻雀勝負してよ。」
組長「……!お前、まさか……」
パジャマ「……知ってるよ」
パジャマ「だから、麻雀勝負してよ」
組長「………何が望みだ」
パジャマ「………借金のチャラと、弟」
組長「こっちが勝ったら、どうする。ただじゃすまさんぞ」
パジャマ「……そしたら、コンクリ詰めでもなんでもすればいい」
組長「……よっしゃ。わかったわ。交渉成立だ」
パジャマ「………勝つったら、勝つ」
組長「おい、麻雀やるぞ。誰か来い」
組員「へ、へい!」
組長「2対2でいいんだな?」
パジャマ「うん」
組長「そうだったらそっちも一人選べや」
パジャマ「……」スッ
二等兵「……へ?俺ですか?」
パジャマ「…………」コクコク
軍服(一体どんな交渉を……)
パジャマ「………ボクの次に、強い。入る」
二等兵「……わかりました」
組長「おう。決まったかいな」
パジャマ「……相手にとって、不足無し」
組長「じゃ、はじめようか」
組長「親は……ガキか」
パジャマ「………」
組長「さて、始めだ」
シ゜ャッ
___________________________
二等兵「それ、チーです」
__________________________
パジャマ「………流局。ボクだけテンパイ。+3000点」
___________________________
組長「ロンだ、ガキ。満貫で8200点」
パジャマ「…………」
___________________________
二等兵「ツモです。一発、平和で2100点」
組員「チッ」
___________________________
組長「……最終局だ。俺が38,000点」
パジャマ「ボクが32,000点」
二等兵「俺が2,700点」
組員「俺は700点」
組長「僅差……ってやつか。まぁいい。一局だけだ。勝ったら……わかってんだろうな」
パジャマ「もちろん」ニヤ
カラン、コロコロコロ……
組長「親は……ガキか」
パジャマ「……………」ハ゜チ
組員「ポン」カチカチ
組長(………テンパイだ。これでドラ3かドラ6が出れば、俺の勝ちだ)
組長「リーチ!」
パジャマ「ロン」
組長「えっ……」
組長(頼む頼む……点数が低めで……)
パジャマ「字一色四暗刻で、大四喜。九万六千点」
パジャマ「………リーチがなんですって、組長さん」
組長「…………!!」
パジャマ「……………じゃ、ボク達は勝ちましたよ。麻雀全国大会ネット部門優勝の、
『くみちょー♪♪♪』さん」ニタニタ
組長「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
組長「うあ……ああ……」カ゛ク
組員「組長!」
組員2「大丈夫ですか組長!」
パジャマ「……弟、どこ?」
組長「……………」フ゜ルフ゜ル
軍服「あの部屋か」
二等兵「あ、はい!」
カ゛チャ
弟「ぐっ……誰、あんた……」
軍服「助けにきました」
弟「本当か……ありがとう……」
軍服「仕事を完遂したまでです。行きましょう」
組員「待てやコラァ!」
軍服「………なにか」
組員「お前なぁ……組長が腰抜けてもうて、タダで返せるわけないやろがい」
軍服「……だったらなんです?」
組員「わからんか?」
組員2「こっから」
組員3「生きて帰せねぇって言ってんだよ」
軍服「……丁度いい。接近戦は久しぶりですからね。二度とそんな口を叩けないようにしましょう」コ゛キ
カ゛ッシャーン
組員「覚えてろよコラァ!次はねぇぞこの野郎!」
組員2「夜道歩くときはせいぜい気をつけろよ!」タ゛タ゛タ゛
軍服「はぁ……やはり少し鈍りましたね」コキコキ
二等兵「……子供が遊ぶような顔で拳をふるうとは……怖い……」
パジャマ「……もうここに用は無い。帰ろ」
軍服「ええ。……あ、そうでした。弟さん。何事も無かったかのように家に戻っててください」
弟「え?な、なぜ……」
軍服「そっちの方が色々しと楽なので」
弟「? わ、わかりました……」
軍服「じゃ、帰りますか」
パジャマ「……うん」
二等兵「はい!」
__________
探偵「………」ヒ゜クッ
助手「どうしたっすか?」
探偵「警察署行くの忘れてたね」
助手「ああ。結局雀荘行って時間潰しちゃいましたね」
探偵「まぁいいか」
客「本当ゆるいなぁ……」
軍服「ただいま帰還いたしました」
探偵「おーおかえりー」
パジャマ「疲れた……ねる」zzz
二等兵「疲れたー……怖かった……」
軍服「……あ、そうだ。お客さんの住所行ったら普通に弟さん帰ってきてましたよ?
帰ってあげた方がいいんじゃないですか」
客「ほ、ホントですか!?ありがとうございます!」タ゛タ゛タ゛ ハ゛ターン
探偵「ふー。ようやく帰ったな。あ、やべ。ギャラ振り込む口座番号教えてない」
助手「後で聞けばいいっすよ」
探偵「それもそうだねー。フヒッ、フヒヒ」
後日
客「……ギャラは振り込んだけど、やっぱりお礼に行かなくちゃ!行ってきます!」
弟「行ってらっしゃい」
___________
客「…………」ト゛キト゛キ
女「あれ?お客さん?」
客「あ、女さん……」
女「……どうやら、解決したたみたいね。ほら、ノックしないと」
客「は、はい!」
客「すいませーん」トントン
探偵「はいってまーす」
end
今回もこんな早く終わるとは。みんなに「探偵さんの活躍を!」って言われて意地でも出番あげなかった。
読んでくださった方々、レスくれた人、ありがとうございました。
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