強盗「妙なマネすると殺すぞ！！大人しくしとくんだな！！！」

客「…ッ！…ッ！｣ｶﾞｸｶﾞｸ



扉バンッ！！



男「オラオラ！！動くな強盗だぞ！！」

店員「えっ」

強盗「えっ」

客「えっ(笑)」

男「えっ」

強盗「誰だお前は！！」

男「どっからどう見ても強盗だろうが！お前こそ誰だコラ！」

強盗「見れば分かるだろうが！どう見たって強盗だろうが！」

男「ふざけるんじゃねぇよ！ここは今から俺がヤるんだよ！今すぐ出て行けや！！」

強盗「ふざけてんのはお前の方だろうが！俺が先にここに来たんだから早いもの勝ちだろうが！」

男「アアッ！？強盗に早いモン勝ちもクソをあるかコラ！だったら俺は数ヶ月前から入念に計画を練って今日(こんにち)の実行に至るんだぞコラ！」

強盗「コンビニ強盗程度に計画(笑)しかも数ヶ月(笑)お前たい焼きを頭から食うか尻尾から食うか悩み抜いた末に結局冷ましちゃって後悔するタイプの奴だな？（爆ワラ）」

男「具体的な割によく分からねぇ例えだなこのヘタクソが！！でもなんかムカつく！！」

強盗「とにかく金はもう俺のバックの中だ！分かるか？もう俺は強盗を遂行したんだよ！ひと足遅かったな！」

男「バカが…！そのソイツを俺が奪えば済む話じゃねぇか！よこしやがれ！｣ﾊﾞｯ

強盗「おおっと動くなよ！俺は銃を持ってるんだ…、死にたいなら別だがな」

男「……………クックックッ」

強盗「…？何が可笑しい」

男「いいぜ…撃ってみろよ…そんなオモチャじゃ俺は殺せないぜ…？｣ｺﾞｺﾞｺﾞ…

強盗「……だったらオモチャかどうか試してみろ！！｣ﾊﾟﾝﾊﾟﾝﾊﾟﾝﾊﾟﾝ！！

ドスドスドスドスッ！！！

男「……！！………！！」

強盗「ハッハー！どうだっ鉛弾の味はっ！食レポしてくれたって構わんぞ！生きていればだがなぁっ！！」

男「……………」

サラサラサラサラ……

強盗「！？」

男「フッ………"甘い"……"甘過ぎるッ"……貴様ッ…マガジンに角砂糖でも装填していたのか…………？」

強盗「！！？？ばっ馬鹿なっ！！何故生きているッ！？？」

客「弾丸を受け止めたーーッ！？」

店員「しかもまるで砂鉄のように……！なんて握力なの……！？」

強盗「マグレに決まっている！！次はこいつを喰らえぇっ！！｣ﾁｬｷｯ



ズガガガガガガガガガガ！！！！




客「あれは"FA-MAS"！！
！FA-MASは、フランスのGIAT（現・NEXTER）傘下のサン＝テチエンヌ造兵廠が製造したブルパップ方式のアサルトライフル！！全長75.7cm、重量3.7kg、口径5.56mmのブルパップ型ライフルで、上部にはM16のような照準器を兼用する大型キャリングハンドルがあり、二脚を標準装備している。価格は、F1が1,500€、G2が3,000€。
携帯性向上のため、銃身を縮めずに全長の短縮が可能なブルパップ型のデザインとなっており、作動機構としてAA-52機関銃と同様のレバー遅延式ブローバックを採用している。
ガス・ポートが存在しない長い銃身を持つため、命中精度は良好であり、反動を制御し易いブルパップ形状、銃身軸線が射手の肩の下方に位置するデザイン、反動がマイルドなレバー遅延式ブローバックの効果、などが複合して連射時の安定性・集弾性はともに良好であるとされる！！非常に素晴らしい銃！」


店員「く、詳しいんですね」


客「出典(Wikipedia)」

店員「わざわざどうもです……」

強盗「フハハハハハハ！どうだっ！鉛の雨の感想はっ！弾代は俺の奢りでいいぞ！！ーーーーーッ！！？？」

男「……………蚊に刺されるよりも容易い」

強盗「～～～～～ッ！？ジーザス………！」

店員「か、彼は何者なの……？弾丸が効かないなんて」

客「………聞いた事があるわ」

店員「えっ？」

客「日本には"柔術"という格闘術が存在する…柔術のモットーは『柔をもって剛を制す』……力の弱い者が力の強いものを倒す為に存在する格闘術…！つまり…！彼はコレをあーしてこーして弾丸をなんとかした………って事はありえないし、私はなんで今こんな話をしたのか自分でもよく分からない」

店員「きっと混乱してるんですよ、状況が状況ですから…」

男「さぁどうする…万策尽きた貴様はどんな悪足掻きを俺に見せてくれるのだ？」

強盗「……フ………フハハハハハハ！万策尽きただと……？笑止！｣ｶﾞﾊﾞｯ！！

店員「体にめっちゃダイナマイト巻いてる……！自爆する気…！？」

客「や、止めてお願い！私にはまだ幼い子供や精神的に不安定な夫………は居ないけど、飼ってるギリシャリクガメがいるの！！」

強盗「知った事かぁぁぁぁぁ！これでおしまーーー」

「待てぇぇぇぇぇぇい！！！」

店員「オーナー！居たんですか！！」

オーナー「店員を殺そうが客を殺そうが私には関係ない！！だがこの店を吹き飛ばす事だけは断じて許さん！」

店員「オーナー！私このバイト辞めます！」

強盗「うるさい！俺に楯突く奴は死ねぇぇ！｣ﾊﾟﾝｯ！

オーナー「！」

客「ッ！危ないっ！｣ﾊﾞｯ！




ドスッ！

店員「お客さん！？」

客「」

店員「お客さぁぁぁぁぁぁぁん！！！！」

強盗「馬鹿な奴め…！だがまぁ遅かれ早かれ全員死ぬのだ…順番のもんだーーー」

カシャン

警察「はい現行犯で逮捕」

強盗「えっ」

警察「署まで一緒に来てもらうから」

強盗「えっ…アッハイ…」

こうして事件はあっさりと幕を閉じた…オーナーが密かに通報していたらしい
もう1人の強盗は警察が到着した時には姿を消していた、そしてーーー


客「…………う｣ﾋﾟｸｯ

店員「ッ！？お客さん！生きてたんですかっ！」

客「…うん、どうやら懐にしまってたこのあずきバーが守ってくれたみたい」

店員「良かった…本当に良かったぁ｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

客「…心配かけてごめんなさいね」

店員「……いえ」

客「じゃあ、私、行くわね…今日の事は一生忘れないと思うわ」

店員「…わたしもです、またいつか会いましょう」

客「そうね、じゃあさようならーーー」

ガシッ

客「……？」

店員「…オーナー？」