海未「……意表をつかれました」 (64)
ラブライブSSです
8:00
海未「ふぅ…道場も冷えますね。床暖房の意見、聞き入れるべきでしょうか?」
海未「いえ!集中すれば寒さなど気にせず射れるはず。甘きに傾くことなど許されません!」
海未(とは言っても朝練が終わってしまえば、この寒さと再び対峙せねばなりませんね…)
海未「うぅっ…いつにも増して寒い!」
海未(いっそ教室まで走りましょうか…?)
穂乃果「あっ、海未ちゃ〜ん!」
海未「あら穂乃果、おはようございます。今日は珍しく早いのですね」
穂乃果「珍しくは余計だよー。なんかね、ことりちゃんが途中でコンビニ寄りたいからって家まで迎えに来てくれたの」
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海未「そしてピザまんを食べてきたわけですね」
穂乃果「えぇっ!?どうしてわかったの!!?」
海未「トマトが頬についてます」
穂乃果「や〜。なんでことりちゃん教えてくれなかったんだろ…」
海未「あっ、もう…またそうやって手で拭く」
穂乃果「ん、美味し」
海未「こら穂乃果!みっともないですよ!」
穂乃果「でも美味しいよ?」
海未「そういう話ではなくて…後で手を洗ってくださいよ?とりあえず教室に行きましょう。ことりはどこです?」
穂乃果「なんか真姫ちゃんに用があるんだって。先行っちゃった」
海未「そうですか。では待つこともありませんね。寒いですし急ぎましょう」
穂乃果「急に冷え込んだよね。そうそう、水たまりに氷が張ってたよ」
海未「もうそんな季節なのですね。滑らないように気をつけませんと」
穂乃果「あれ踏んで転んだら痛いもんね。昔それでお尻に痣できちゃったもん」
海未「実際踏んで転んだのは穂乃果しか知りませんけどね」
穂乃果「そうだっけ?海未ちゃんも昔転んでたじゃん」
海未「昔って、それは小学生の時の話ですよね。あの時はまだ若かったですから」
穂乃果「若いって今もまだ10代だよ。ティーンエージャーだよ」
海未「10代における1年1年の壁は中々大きいものなんですよ」
穂乃果「それはわかるかも。10年前と今じゃ時間の経ち方が違う気がするもん」
海未「小さい時は1日が10時間ぐらいしかなかったような気がします」
穂乃果「つまり時間の在り方とは個人の意識によって姿形を変えるものなんだよ」
海未「なんですか、それは」
穂乃果「なんかね、昨日読んだ漫画で悪い博士が得意げに語ってた」
穂乃果「それで最後は地球を原始時代に戻して終わっちゃったの」
海未「BAD ENDですね」
穂乃果「ううん。主人公は原始人だったから問題なかったの」
海未「意表をつかれました」
穂乃果「あははっ…雪穂と一緒の感想だ」
海未「多分この話を初めて聞く人は大体同じこと言うと思いますよ」
穂乃果「そうかな。じゃあ放課後に皆に話してみようっと」
海未「私が居る場で話してくださいね。皆の反応が気になります」
穂乃果「海未ちゃんも好きだねー」
海未「仮説を立てたなら実証して結果を見ませんと」
穂乃果「そういうもんなの?」
海未「そういうものなのです。さ、着きましたよ。穂乃果はまず手を洗いに行きなさい」
穂乃果「水冷たいし、やだー」
海未「じゃあ今日1日顔と手からピザの臭いを漂わす女子高生として過ごしてください」
穂乃果「うぅ…それも嫌だな。洗ってくる…冷たいから嫌だけど…」
海未「まったくもう…」
ガラッ
8:05
凛「かよちーん!かーよーちーん!」
花陽「あっ、凛ちゃんおはよう」
凛「もーずっと呼んでたのにー」
花陽「ごめんね、耳あてしてると聞こえにくくって」
凛「耳あて暖かいよね。凛もほら!マフラーしてきたんだー」
花陽「わぁ、あったかそう!というより凛ちゃん今日までマフラーしてこなかったんだね」
凛「うん。水たまりに氷が張るまではマフラーしないぞ!って決めてたの」
花陽「私今日あそこで滑っちゃったよ」
凛「えっ!?大丈夫?怪我してない!?」
花陽「ちょっ、ちょっと待って!お尻触らないで〜!」
凛「濡れてないにゃ?」
花陽「もう…滑っちゃただけ。なんとか踏みとどまったの」
凛「そうなんだ。それはよかったにゃ〜」
花陽「…………えいっ」
凛「にゃ”っ!!?冷たっ!!!冷たいよかよちんっっ!!!」
花陽「お尻触った罰だもん。凛ちゃんのほっぺたグニグニしちゃうもん」
凛「や〜め〜て〜!」
花陽「ふふっ。凛ちゃん変な顔ー」
凛「にゃ〜。凛の顔が崩れてく〜」
花陽「ふぅ…じゃあ行こっか」
凛「かよちん時折厳しいにゃ」
花陽「そうかな?」
凛「そうだよ。この前泊まりに行った時もご飯に高菜乗っけてお茶漬けにしたら怒られたよ」
花陽「あ、あれは…だってあれは久々の高級米だったんだよ!?あのご飯は噛みしめるとそれだけでなんとも言えない上品な甘みが滲み出て、すると
凛「にゃーにゃーにゃー!もうわかったにゃ。その話は散々聞いたにゃ」
凛「とにかくかよちんはたまに怖いの」
花陽「そう…なのかな?気をつけるね…」
凛「ううん。そういうとこもかよちんらしくて凛は好きにゃ」
花陽「あ、ありがとう」
凛「特にご飯に関しては妥協を許さない姿勢。あの真剣さに凛は毎回楽しませてもらってるにゃ」
花陽「楽しんでるんだ」
凛「うん!ご飯で思い出したけど、かよちんはおにぎりに関してもこだわりがあるの?」
花陽「うーん…もちろんおにぎりは好きだよ。でもこだわりってどういうのかよくわかんないな」
凛「例えば具に関して。コンビニを例に出しちゃうけど、色んな具があるよね」
花陽「そうだね。オーソドックスなものから、最近は奇をてらったものも多いよね」
凛「じゃあこれは許せない!白米に対する冒涜だ!っていうおにぎりはある?」
花陽「別に許せないってことがあるわけじゃないけど…でもチャーハンとかをおにぎりの分類で売ってるのはちょっと違うなぁって気がするな」
凛「あれはコンパクトで食べやすいから凛は好きだにゃー。でもおにぎりか?って問われたら違う気がする」
花陽「だよね。後、ハンバーグも気になるかも」
凛「そうなの?あれ美味しいよ?」
花陽「うん、美味しいのはわかるけどハンバーグっておかずじゃない?」
凛「おかずだったらご飯に合うんじゃないの?」
花陽「そうなんだけど…あれってご飯とおかず、なんだよね。おにぎりって具と一体化して初めておにぎりとして完成すると思うの」
花陽「つまり、具が主張し過ぎるとそれはお弁当みたいなもので、おにぎりの範疇を超えちゃってる…だと思う」
凛「あくまでもお米が主役ってことかにゃ?」
花陽「そう!お米の美味しさを際立たせてくれるのが具の役割で、それを無視して具の魅力だけを主張しちゃうと
ご飯×具じゃなくて、ご飯+具っていう足し算になっちゃうの!」
凛「へ、へー。やっぱりかよちんのお米に対する哲学は深いにゃ」
花陽「えへへ。おにぎりを語ってると何かお腹空いてきちゃった。凛ちゃん、コンビニ寄っていこ?」
凛「うん!そういや新作おにぎり出てるんだった!よーし、ダッシュにゃ!」
花陽「ま、待ってよ凛ちゃ〜ん」
8:09
凛「と〜ちゃ〜く!」
花陽「はぁっ…はぁっ…凛ちゃっ…きっ、きついよ…」
凛「運動した分ご飯が美味しく食べられるよ!」
花陽「それは…そうなのかな?うーん…」
凛「さ、いっくにゃー」
ウィーン
花陽「わ、あったかい」
凛「うん、さすが。コンビニはこの暖かさじゃないと」
にこ「あれ。珍しいわね、あんた達」
凛「あ、にこちゃん!おはよう!」
花陽「おはよう、にこちゃん」
にこ「はいはい、おはようおはよう。朝からコンビニなんて華の女子高生が泣くわね」
凛「ブーメランにゃ」
にこ「う゛っ…わたしは別にいいのよ!」
凛「なんで?」
にこ「いいったらいいの!ほら、とっとと目当てのもの買って学校行きなさいよ!」
花陽「にこちゃんは何買いにきたの?」
にこ「あたし?あたしは…そう、コンビニの暖かさに誘われてしまった可愛い冬の妖精にこ!」
凛「誤魔化すにしてもそれはないにゃ」
にこ「うっさいわね!」
花陽「あ、にこちゃんが手に持ってるのそれ新作だよね」
凛「凛もそれCMで見たよ。確かトマト味のチョコレート!」
花陽「真姫ちゃんが嬉しそうに話してたよね」
凛「あっ、にこちゃんもしかしてー」
にこ「べ、別にそんなんじゃないし!新作だと思って手に取っただけだし!」
凛「はいはい、凛達は先に学校行くね。お邪魔でしたー」
花陽「り、凛ちゃん、からかい過ぎだよ〜」
にこ「ちょっと!ほんとそういうのじゃないから!!」
にこ「まったく…相変わらずなんだから…」
にこ(…………)
にこ「すいませーん、これ。後ピザまん一つ。えっ売り切れ!?…じゃ、あんまんください。温め中?…じゃあもういいです。はい、それだけで」
にこ「はぁ…」
凛「あ、そういや凛はおにぎり買いに来たんだった」
花陽「新作おにぎりってこれ?」
凛「あ、それそれ。焼きトマトとチーズのおにぎり!美味しそうだなって思ってたの」
花陽「美味しそうだね」
凛「半分こしよ!あ、でもかよちんの求めるおにぎりの形じゃないかも…」
花陽「ううん、そういうのも好きだもん。じゃあ私は温かい紅茶買ってくるね。一緒に飲も!」
凛「わかったにゃ!」
8:10
希「えーりちっ」
絵里「きゃっ。ちょっといきなり押さないでよ、希」
希「ふふん、油断してた君が悪いのだよ、原始人君」
絵里「なにそれ。映画?」
希「なんかね、昨日立ち読みした漫画」
絵里「変な漫画もあったものね」
希「結構おもしろかったよ。それはそうと、はいこれ」
絵里「半分くれるの?」
希「うん、BIGあんまんっていうの買ってみてんけどね。正直でかすぎ」
絵里「そういうのって買う前にわかるでしょ」
希「出てきた瞬間にあちゃーって思ってんけどね?折角出してくれたのに悪いやん?」
絵里「まあ、それはわかるわ。とにかくありがとね」
希「半分で丁度1個サイズやんね。あんまん好きにはたまらんのかな」
絵里「深夜だったらぺろりといけそうなのが怖いわ」
希「あーわかるわー。変な時間まで起きてると無性にお腹空くんよね」
絵里「そういう時って温かいもの飲んだら紛れるものよ」
希「例えば?」
絵里「牛乳をレンジでチンして砂糖とインスタントコーヒーを小さじ2杯入れたらハラショーよ」
希「それは美味しそうやね。それとエリチ、ひとつええかな」
絵里「何かしら?」
希「前から言おうと思っててんけどね?」
絵里「うん?」
希「最近ハラショーの使い方が雑やない?」
絵里「」
希「とりあえず言っとけばええ、とか思ってない?」
絵里「そ、そんなことないわよ!ちゃんと心動いた時に、たくさんの感動を乗せて出てくる素敵な言葉なんだから!」
希「ハラショーにそんな大層な思いが込められてたんか…」
絵里「ええそうよ!」
希「でもμ’sのメンバーにエリチのものまねやらせたら多分全員ハラショーって言うで」
絵里「ハ、ハラショー」
希「ほら、また言ってる。今のハラショーにはたくさんの感動とやらは感じんなー」
絵里「…私、そんなに言ってる?」
希「今度録音しよか?1日に何回程ハラショってるか」
絵里「結構よ!でも、ちょっと控えようかしら」
希「口癖って直すん難しくない?」
絵里「そう?にこはともかく、凛は仲いい人にしか「にゃー♪」と言わないわ」
希「あーそういやそうやね」
絵里「だから私も意識をすれば別の言葉を出せるはずよ」
希「ハラショーって無意識に出てたんか」
絵里「びっくりした?」
希「ハラショー」
絵里「ちょっと!希が言ってどうすんの!」
希「うちは別にえーやーん♪口癖でもないしー」
絵里「まったく、もう…」
希「あっ、エリチ!教室入る前にトイレ行っといたほうがええよ」
絵里「どうして?」
希「ここ、あんこついてる」
絵里「サノバビッチ!」
希「……それはやめといた方がええんちゃうか」
絵里「…そうね」
8:15
真姫「〜♪」
ガラッ
ことり「やっぱりここにいた〜」
真姫「っ…なんだ、ことりなの。いきなり入ってこないでよ。びっくりするから」
ことり「ごめんね。色々と探しちゃったから」
真姫「で、なに?もうちょっと歌っておきたいんだけど」
ことり「あ、邪魔だったかな?」
真姫「いいわよ、別に。それより私に用があったんでしょ」
ことり「そうなの!これを真姫ちゃんにあげようと思って!」
真姫「何?…焼きトマトとチーズのおにぎり?」
ことり「うん!昨日CMで見て真姫ちゃんトマト好きだったからどうかな?って思って」
真姫「確かにトマトは好きだけど…なんでいきなり?」
ことり「普段曲作ってもらってお世話になってるから…じゃダメかな」
真姫「別にダメじゃないけど…まあいいわ。ありがたく貰うわね」
ことり「変なタイミングだと思うけど、CM見たら真姫ちゃんの顔がピーンと思い浮かんだんだ〜」
真姫「小腹が空いてたし丁度いいわ。…あら、温かいわ」
ことり「チンしてもらったんだ。温めると美味しいって書いてあったの」
真姫「手が冷たくなってたしこのまましばらく握ってたいわね」
ことり「ほんとだ。真姫ちゃん手冷たいね」
真姫「いきなり握らないでよ。おにぎり潰れちゃうじゃない」
ことり「えへへ。ことりが暖めてあげる♪」
真姫「嬉しいけど、これじゃおにぎりが食べられないわ」
ことり「それもそっか。じゃ食べて食べて」
真姫「急かさないでよ。…ん!美味しい」
ことり「やっぱり?レンジから出したらすっごくいい匂いしてたもん」
真姫「ドライトマトを焼いてあるのね。甘みが増幅してるわ」
ことり「真姫ちゃんってほんとトマト好きだよね」
真姫「そうね。トマトがあるだけでご機嫌よ」
ことり「今度トマトスイーツ作ってあげよっか。トマトのチーズケーキとか」
真姫「チーズケーキにトマトって合うのかしら?」
ことり「うーん、極端に甘いトマトを使えばいけるんじゃないかな」
真姫「やってみないとわからないわね」
ことり「そうだね。試作品できたら食べてみて」
真姫「わたしで実験する気?」
ことり「大丈夫。ちゃんと美味しく作るよ♪」
真姫「トマトにかけてはうるさいわよ?」
ことり「頑張る♪ほんとはね、おにぎりかチョコレートかどっちか迷ったんだ」
真姫「チョコレート?」
ことり「うん、コンビニ行ったらね、新作でトマトチョコレートっていうのが出てて」
真姫「あ、知ってる。気になってたのよ」
ことり「そのチョコはちょっと量が多かったからおにぎりにしたんだけど、真姫ちゃんってチョコ好きだった?」
真姫「そうね、とりあえず甘いものを摂るんだったらチョコ食べてるわ」
ことり「じゃあ今度はトマトチョコレート持ってくるね」
真姫「別にいいわよ。自分で買うし」
ことり「ううん、今みたいに二人でおしゃべりするのが楽しいの。だからまた持ってこようかなって」
真姫「…来たかったら用事なくても来ていいわよ。朝は大体ここでピアノ弾いてるし」
ことり「ほんと?でも何か美味しそうなの見つけたらまた持ってくるね♪」
真姫「毎日持ってこられたら太っちゃうわ」
ことり「放課後にいっぱい運動したら大丈夫だよ」
真姫「…そうかしら?」
ことり「若いからね。大丈夫大丈夫!」
真姫「あまり甘えたくはないわね。…っとそろそろ教室行かないと」
ことり「ほんとだ。じゃあまた放課後にね♪おしゃべり楽しかったよ」
真姫「ワタシモ…」
ことり「うん?」
真姫「…わたしも楽しかったって言ってるの!」
ことり「うん♪」
20分程抜けます。すいません
アドバイスありがとうございます
処女作なもんで、大目に見ていただけると幸いです
再開します
16:10
にこ「真姫ちゃん、はいこれ」
真姫「トマトチョコレートじゃない。なんで?」
にこ「なんでって…真姫ちゃんトマト好きだし食べるかなって」
真姫「いや、なんでくれるのか聞いてるんだけど…」
にこ「なんでもいいじゃない!食べないんだったら持って帰るけど!」
真姫「食べるわよ!もう…」
にこ「ふふん!ありがたくいただきなさい!」
真姫「…アリガト」
にこ「えー?なにー?聞こえないにこー」
凛「あー!やっぱりにこちゃんそれ買ったんだー!」
にこ「う゛っ」
真姫「やっぱり?」
凛「うん!今朝ね、にこちゃんそれ片手に買おうかどうかずっと迷ってたんだよ」
花陽「多分真姫ちゃんにあげようか考えてたんだよね」
にこ「こぉらぁ!あんたたちぃ!!余計なこと言わなくていいの!」
キャー!ニコチャンガオコッタニャー!ダレカタスケテー!
真姫「まったくもう…にこちゃんったら…」
ガチャッ
絵里「部室で暴れるんじゃないの!埃が舞うじゃない!」
希「およ?2年生sは?」
凛「ことりちゃんならさっきアルパカさんのとこで見たよ」
花陽「掃除当番だから少し遅れますって海未ちゃんが…」
絵里「じゃあまだ時間があるわね。せっかくだし部室を掃除しましょう」
にこ「えー?そんなことよりアイドル研究するにこ。ちょうどここに新・伝説のアイドル伝説レジェンドセカンドボックスがあるし」
花陽「そっそれは!伝説のアイドル伝説の人気の高さから制作が決定した前作をはるかに凌駕するクオリティで「伝伝伝」の時より何倍もの生産がされたにも関わらずそのすべてが販売直後に売り切れたという伝説の「新伝伝レ伝」!」
絵里「最早よくわからないわね」
新姫「新伝伝レ伝…妙にリズムが良いわね。曲になりそう」
希「μ’sの新曲にしちゃう?」
凛「新!伝伝レ伝!レ伝レ伝!…歌いにくいにゃ」
絵里「ばかなことやってないで、ほらさっさと掃除するわよ」
にこ「ちぇっ。せっかく持ってきたのに」
希「掃除しない子はワシワシしちゃうでー」
にこ「ひっ!す、するわよすればいいんでしょ!」
希「わかればよろしい」
16:30
海未「すみません、遅くなりました」
穂乃果「海未ちゃん隅々まで気を配り過ぎだよー」
海未「真面目にやらないから何回も掃除し直す羽目になるのです」
ことり「あはは。海未ちゃんはきれい好きだから…」
にこ「やっと来たわね。見なさい!この綺麗になった部室を!」
穂乃果「おおー!すごい!至る所が光ってるよ!」
凛「疲れたにゃー…」
花陽「凛ちゃんお疲れ様。今お茶入れるね」
絵里「これで心機一転、練習に身が入るわね!」
海未「絵里、やたらと気合が入ってますね」
希「エリチはね、今日生まれ変わったんや」
海未「?」
ことり「あ、真姫ちゃんそれ!」
真姫「ん?あぁ、にこちゃんが買ってきてくれたの」
ことり「そうなんだ♪おにぎりにして正解だったかも」
凛「おにぎり!どこ?どこ!?お腹空いたにゃ!」
花陽「タキタテナノカ…!」
ことり「ごめんね、今はないの。今朝、真姫ちゃんに新作のおにぎり買ってきてあげて…」
凛「それって焼きトマトとチーズのおにぎり?」
ことり「うん♪」
花陽「美味しかったね、あれ」
凛「トマトの甘みがなんとも言えなくて…」
真姫「そうそう、ドライトマトだから尚更ね」
穂乃果「なんだ、皆美味しそうなの食べてたんだね。穂乃果もピザまんじゃなくてそっちにすればよかった」
にこ「…穂乃果!あんたの、あんたのせいでえ…!」
穂乃果「なっ何?わたし何もしてないよ!?」
にこ「あんたがピザまん食べるから売り切れになったのよ!おかげで授業中お腹鳴って仕方なかったんだから!」
穂乃果「言いがかりだよ〜。それに他にもあんまんとかあったじゃん!」
にこ「あんまんも誰かが買ったせいでダメだったのよ!」
希(これは…)
絵里(黙っておいたほうがいいわね)
真姫「お腹空くんなら朝ごはんしっかり食べとけばよかったじゃない」
にこ「今日は時間がなかったの!」
真姫「どうせ寝坊したんでしょ」
にこ「ぐぬぬ…!もういい!残りのチョコ全部にこが食べてやるんだから!」
真姫「あ、ちょっと!それ私の!」
にこ「元を正せばにこの!」
ことり「あたしも食べたい!」
凛「凛も!」
穂乃果「穂乃果もほしい!」
にこ「ちょ、ちょちょ、あぁっ!なくなってく!どんどんなくなってく!!」
絵里「やっぱり全員揃うと賑やかね」
海未「そうですね。エネルギーが満ち溢れていく感じです」
希「エネルギーか。スピリチュアルやね」
絵里(希だって事あるごとにスピリチュアルって言ってるじゃない)
希「エリチ、なあに?」
絵里「…なんでもないわ」
海未「そうです、穂乃果。あの話を」
穂乃果「ん?あーあれ?いいよ」
穂乃果「ゴホン!皆、ちょっと聞いて欲しい話があるんだ」
16:45
穂乃果「でね、地球は原始時代に戻っちゃったの」
にこ「なにそれ。バッドエンドじゃない」
真姫「支離滅裂過ぎ」
花陽「あわわ…主人公達はどうなっちゃうの?」
凛「正義が負ける?いや、それはおかしいにゃ」
絵里「どこかで聞いた話ね」
穂乃果「でもね、主人公は原始人だったから何も問題なかったの。めでたしめでたし」
凛「……意表をつかれたよ」
花陽「…意表をつかれたね」
にこ「びっくりだわ…」
真姫「…支離滅裂過ぎよ」
ことり「びっくりしたー」
海未(ふふっ、やはりこの反応になりましたか)
絵里「………」
希(エリチ、これはチャンスやで…!生まれ変わったエリチを見せるんや!)
絵里「amazing」
りんぱなことほのうみにこ「えっ!!!???」
(((((((ハラショーを言わないっ…!?)))))))
海未「……意表をつかれました」
以上です。ありがとうございました
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