艦娘「時報担当」 (914)

艦娘の時報を聞いてたら浮かんできた会話を文章にしたり、発展させたりしてみました

キャラ崩壊たまにあるかも
日常系、ほのぼの系、たまにイチャイチャ路線で行く予定です

更新は遅めかもしれません

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1418117689

時報担当 秋月

秋月「司令、夜分遅く申し訳ありません。失礼しますね」

提督「おお、秋月さんか。どうかした?」

秋月「いえ。本日の時刻報告が私なんです」

提督「そうかそうか。お疲れさん」

秋月「いえ!……あ、ちょうど時間になりましたね。司令、この秋月が、時刻を報告します。現在時刻、〇〇〇〇、です!」

提督「……」

秋月「……司令?」

提督「あ、すまんすまん。そんなに畏まらなくてもいいのに」

秋月「そんな、とんでもないです!この秋月、メリハリは付けて参ります!」

提督「まあ……悪いことじゃないしいいか」

秋月「〇一〇〇をご報告します。こんな形でよろしいでしょうか、司令?」

提督「うん、まあ……さっきよりは親近感あるかなぁ?」

秋月「本当ですか!?良かったです!」

提督「それはそうと、この艦隊にも慣れたかな?」

秋月「はい、おかげさまで」

提督「それはよかった。翔鶴や瑞鶴も、さぞ安心しただろうな」

秋月「はい!とても喜んでいただきました」

提督「そうか。これからも艦隊防空は任せたぞ」

秋月「もちろんです!」



秋月「〇二〇〇です。今夜は月が…月が綺麗ですね、司令」

提督「……え?」

秋月「へ?いや、月が綺麗ですね、司令!」

提督(これは例のあれなのか?だとしたらきちんと返さなきゃ……ってこれ男が言うことじゃないのか?)

秋月「ん、司令?」

提督「俺、死んでもいい」

秋月「え!?何を言い出すんですか!何か辛いことでもありましたか?」

提督「えっ」

秋月「この秋月でよろしければ、いつでもお聞きします。だから司令、そんなこと言わないでください……」グスッ

提督「おい秋月さんが泣いてどうすんだよ……」

秋月「だって、司令が突然あんなこと……」

提督「悪かったって。大丈夫だよ死にやしないから」

秋月「本当ですか?何かあったら相談してくださいね?」

提督「それよりお前は、今度はっちゃんに『月が綺麗ですね』の意味を聞いてくるといい」

秋月「え、何かあるのですか?」

提督「本当に無意識だったとはそれはそれで残念だよなぁ……」


秋月「〇三〇〇です、司令。この時間はとても静かですね。本当に静かです…」

提督「そうだなー みんなさすがに寝てるだろうしな」

秋月「そうですね……」

??「夜戦だ夜戦だー!!!」

秋月「……司令、今何か聞こえませんでしたか?」

提督「気にしてはいけない。夜戦騒動に巻き込まれるぞ」

秋月「は、はぁ……」

秋月(まだまだ、この鎮守府の知らないこともたくさんあるみたいです)


秋月「〇四〇〇です。司令、眠くはありませんか?」

提督「だ、大丈夫だ。たぶん大丈夫だぞ」

秋月「目を見開いて無理に起きてるじゃないですか……」

提督「仰る通りです……」

秋月「濃い目のお茶、入れましょう」

提督「面倒をかけてすまない」

秋月「大丈夫です!実は、お恥ずかしいことにこの秋月もちょっと眠くて……」

提督「この時間まで起きてるんだし仕方のないことだ。どれ、手伝おうか」

秋月「あ、だ、大丈夫です!火傷でもされたら大変です」

提督「それはこっちの台詞だ。秋月さんに火傷でもされたら大変だしな」

秋月「司令……ありがとうございます!」


秋月「〇五〇〇となりました、司令」

提督「早いものだな。さっきまで月がどうとか話してたのに」

秋月「司令と過ごしてると、楽しくて時間が早く感じます」

提督「ほう、嬉しいことを言ってくれるじゃないの」

秋月「えへへ♪」

提督「そろそろみんな起きてもらわないとな。頼めるか?」

秋月「はい!秋月、総員起こしの準備、了解です!」

提督「手間をかけて悪いね」

秋月「とんでもないです。これも時報担当、および秘書艦になった楽しみですから」

提督「そう言ってくれると気が楽だよ」


秋月「〇六〇〇です。おはようございます、司令」

提督「おはようも何も寝てないんだよなぁ」

秋月「まあ、そうなんですけど……」

提督「まあでも、日も昇ってきたことだし朝って感じだな。おはよう秋月さん」

秋月「はい!気持ちのよい朝ですね」

??「夜戦……やせ…ん……Zzz」

秋月「あれ、そこで寝てるのは……川内さん?」

提督「いつも通りだな。毎晩夜戦騒動で勝手に疲れて、朝になるとここでこうして寝てるんだよ」

秋月「そうなんですね……あ、でもそれじゃあ出撃とか遠征はどうするんですか?」

提督「どういうわけか3時間も寝れば十分らしく、艦隊行動にそこまで支障は出てないから凄い」

秋月「到底真似できそうもないですね、それ」

提督「真似をしなくていい、しちゃいけないと思う」

提督「……とりあえず部屋に運んでくる」

秋月「あ、司令!お手伝いいたします」


秋月「〇七〇〇です。司令、朝食の用意、こちらです。簡単ですいません……」

提督「ありがとう。これだけあれば大丈夫だよ」

秋月「司令は、省エネってやつなのですか?」

提督「まあ省エネというかなんというか……艦娘みたいに腹が減ることはしないしな」

秋月「そうなんですね。我慢してるのかと思って心配しましたよ」

提督「いやいや、そんなことはないさ。……って秋月さんもそれかなり少なくないか?」

秋月「ふえ?私はこれで十分です!」

提督「秋月さんは明らかに俺より疲れるんだしもっと食ったほうがいいぞ」


大和「そうですよ秋月さん。私の作ったコンソメスープ、いかがですか?」

秋月「あ、大和さん!朝からあまり多くは食べられません……」

綾波「じゃあ、このお味噌汁はどうですか?」

提督「それもかなり質素だと思うぞ」

大和「あ、提督。起きていらしたのですね」

綾波「おはようございます、司令官」

提督「気づくのが遅すぎるんじゃないですかね……」

秋月「あ、あはははは……」


秋月「〇八〇〇。第六一駆逐隊、出撃準備完了です。いつでも抜錨、出来ます!」

提督「……ごめん、今現在第六一駆逐隊は秋月さんのみなんだが」

秋月「え!?いやそんなはずは……あれ?」

提督「幻覚でも見えてるのか?」

秋月「いえ、夢……だったと思います、昨晩の。というか夢で出てきたんでした」

提督「そ、そうか……早く来てくれるといいな」

秋月「はい!照月も初月も、他のみんなも、いつでも迎えられるように準備してます!」

提督「備えあれば憂いなし、だな」


霧島「呼びましたか、司令?」ヒョイッ

天龍「お前は引っ込んでろ」グイッ


提督「……ん?昨晩って秋月さん寝てないよな・・・?」

秋月「あ、私は起きたままでも夢を見れるんです」

提督「フフフ、怖い」

天龍「おい!さりげなくオレの台詞を引用するなよ!」

秋月「あ、天龍さん。いらしたんですね」

天龍「割とさっきからいたぜ」

秋月「そうですか?気づきませんでした」

天龍「」


秋月「〇九〇〇です。司令、本日は秋月はどういたしましょうか?」

提督「ん、そうだな。第一艦隊が出撃するから、そこで防空と護衛を頼んでいいかな?」

秋月「護衛する主力艦は戦艦?それとも空母ですか?」

提督「艦隊に戦艦を入れる予定はないな、空母だ」

秋月「お任せください!ちなみに、誰なのですか?」

提督「今日の第一艦隊の空母は二航戦の飛龍さんと蒼龍さんだな」

秋月「そうですか……実は、あのお二人とはあまり話したことがないんですよね」

提督「そうなのか?二人とも気のいい陽気な子だし、きっと仲良くなれるさ」


『提督、失礼しまーす!』


提督「ちょうどよかった」

飛龍「ん?敵空母が現れましたか!?」

提督「現れてない。今日の護衛を紹介しようと思ってね」

蒼龍「私たちの知らない子ですか?」

提督「本人がそう言うんだ。秋月さん、飛龍さんと蒼龍さんだ」

秋月「お、おはようございます!本日艦隊の防空兼護衛を担当いたします、乙型一等駆逐艦秋月と申します!」

飛龍「へぇ、あなたが秋月ちゃんね。よろしくね!」

秋月「はい!……って、私のことをご存じだったのですか?」

蒼龍「大和さんとか摩耶ちゃんより対空の高い子、それも駆逐艦が来たって噂になってたのよ?」

秋月「そ、そんな……!恐縮です」

提督「防空能力は保証する。間違いなく艦隊でダントツ1位だ、目に焼き付けるといい」

秋月「し、司令まで……!」

提督「まあそういうわけだ、仲良くしてくれな」

蒼龍飛龍「はーい!」

秋月(本当に気のいい人たちね……仲良くなれそう!)


秋月「一〇〇〇をご報告します。司令、演習もしっかりこなしていきたいですね」

提督「そうだな。秋月さんは集中強化の対象だし演習メンバーにも入ってるから、しっかり頼んだぞ」

秋月「お任せください!」

提督「ところで、演習メンバーの瑞鳳とか大和とか、ドイツ艦のオイゲンちゃんとは仲良くなれたかな?」

秋月「はい。みなさんとても良くしていただいて、秋月、感謝です!」

提督「そうか、それを聞いて安心したよ」

秋月「気にかけてくださりありがとうございます」

提督「当たり前だ、これから駆逐艦の主力及び機動部隊の防空の要をお願いしようというんだからな」

秋月「それは光栄です!秋月、今日も頑張りますね」

提督「頼んだぞ」

秋月「では、そろそろ演習の時間なので行って参りますね」

提督「いろいろと学ぶといい」

秋月「はい!防空駆逐艦秋月、出撃いたします!」


秋月「艦隊が無事帰投しました。皆さん、お疲れです!」

提督「おう、お疲れさん」

秋月「あ、一一〇〇です!司令、お昼はどうなさいますか? 秋月がご用意しましょうか?」

提督「もうそんな時間か。じゃあまたお願いしようかな」

秋月「了解しました!お昼までにはお出ししますね」

提督「秋月さんは疲れてるだろうし、昼は食っといたほうがいいぞ」

秋月「そのつもりでお作りしますね」


秋月「一二〇〇です。司令、握り飯と沢庵のお昼です。あ、簡単で、すいません……」

提督「俺はいいんだけどさ……うん。秋月さんは?」

秋月「どうもこう、普通のボリュームがわからなくて……」


「あ、司令官。今日は秋月さんが時報担当かい?」


提督「お、ヴェルちゃんか。そう、今日は秋月さんだ」

ヴェル「……昼食、少ないね」

提督「俺はいいんだが、秋月さんもなんだなこれが」

秋月「普通に作ってるつもりなんですけど……」

ヴェル「お困りのようだね。そんな二人に、これをあげよう」

秋月「……?これはいったいなんですか?」

ヴェル「今日の私のランチ、ピロシキだ。少し多く作ってしまってね」

提督「もらっていいのか?」

ヴェル「むしろもらってほしい。私一人じゃ食べきれないよ」

提督「そうか。ほれ、秋月さんも貰っときな」

秋月「あ、ありがとうございます!」

ヴェル「構わないさ、これくらい。いつでも作ってあげよう」

秋月「あの、今度『普通のボリュームの料理』を教えてもらってもいいですか?」

ヴェル「…普通のボリュームの料理?」

提督「この子ね、どう作っても質素なものにしかならんのよ」

秋月「お恥ずかしい限りです……」

ヴェル「そういうことか。ふふっ、構わないよ。私でよければ、いつでも教えよう」

提督「ヴェルちゃんの料理はいつも美味いし適度な量で助かるよ」

秋月「それじゃあ響さん、明日にでもお願いしていいですか?」

ヴェル「私は構わないよ」

秋月「ありがとうございます!」

ヴェル「教える立場も楽しそうだ」

午前編の投下終了です
だいたいこんな感じで書いていくので、読んでいただけるという方はぜひ

少ししてから午後の投下をします

戻りました
今から午後のほうを投下開始します



秋月「一三〇〇となりました。司令、すいません……夕食は豪華に頑張りますから!」

提督「秋月さんの『豪華』がどれほどのものか楽しみだな」

秋月「むぅ……皮肉ですか?」

提督「ま、まさか!!単純に期待してるよ。料理はすごく美味しいし」

秋月「本当ですか!?ふーん……へへっ♪」

秋月「司令、夕食はいつも以上に、腕によりをかけて作りますね!」

提督「そいつは今から楽しみだな(この子チョロい)」



秋月「一四〇〇です。初月、元気かなぁ……」

提督「考え事?」

秋月「あ、司令!初月は元気にしてるかなぁって思いまして」

提督「そうだなー……早く来てくれるといいが、きっと元気にしてるさ」

秋月「そう、ですか……うん、そうですよね!よし!司令、午後も頑張りましょう!」

提督「おう 午後は出撃の予定だし、防空と護衛は任せた」

秋月「もちろんです!艦隊の上空は秋月がお守りします」

蒼龍「秋月ちゃーん、そろそろ行くよ」

秋月「あ、蒼龍さん。いま行きますね!」

秋月「では司令。駆逐艦秋月、出撃いたしますね!」

提督「ああ、頼んだぞ」



――――出撃中(バシー島沖)――――




秋月「現在時刻は一五〇〇です」

飛龍「ここに来てまでも報告しなくてもいいのよ?」

秋月「いえ、これも任された任務ですから!」

利根「それはそうと、秋月どのは明石を知っておるか?軽い損傷なら修理してくれる、デキる女じゃ」

秋月「あ、はい。明石さんにもとってもお世話になりました!」

利根「そうか。小破くらいなら明石に修理を頼むとよいぞ」

神通「あ、利根さん左舷危ないです!」

利根「なぬ!?」ドカーン

羽黒「と、利根さん!?大丈夫ですか!?」

利根「だ、大丈夫、至近弾じゃ。小破といったところか」

蒼龍「よかった……気を付けてよ?」

利根「うむ、少しぬかった。秋月よ、これくらいなら明石に直してもらえるぞ?」

秋月「……」プルプル

利根「秋月や?」

秋月「そ、そんな体を張った証明はしなくていいです!!」



秋月「出撃中だけど報告します。現在時刻は一六〇〇です」

飛龍「報告しないと気が済まないのね」

蒼龍「まあまあ、秋月ちゃんらしいじゃない」

利根「秋月よ、さっきは敵艦にやられたが、対空は万全か?」

秋月「はい、後部にも高射装置を付けましたから、もう万全です!」

利根「そうか、では防空は任せたぞ?砲撃戦は任せておれ!」

羽黒「利根さん、小破していますし無理なさらないでくださいね?」

神通「そうですね。私たちも全力でサポートします」

利根「かたじけないのぅ」

利根「……む?偵察機からの情報じゃ。敵空母が2隻いるようじゃぞ」

秋月「よし、秋月の出番ですね。みなさん、この秋月が敵艦載機をなるべく多く撃墜するので、みなさんは砲撃のほうをお願いします!」

蒼龍「了解。秋月ちゃん、頼んだわよ?」

飛龍「少しでも援護するね。友永隊に戦闘機隊、頼んだわよ!」

神通「来ました!」

敵艦載機「」ブーン


秋月「さあ、始めましょう。撃ち方、始め!」

秋月「弾幕が薄い……ような気がします。弾幕です!」パパパーン

羽黒「すごい……」

利根「ほう、これはなかなかのものじゃな」

飛龍「制空権も取りやすいし、これは助かるわね」



秋月「みなさんのおかげで勝利できました、ありがとうございます!」

蒼龍「何言ってるのよ、秋月ちゃんが対空戦闘で敵空母の艦載機を全滅させてくれたから、被害を抑えられたのよ?」

利根「そうじゃ。あれは凄まじかったのぅ」

飛龍「さすがは防空駆逐艦ね。これからもよろしくね?」

秋月「はい!」

神通「それではみなさん、帰投しましょうか」

羽黒「そうですね。司令官さんも心配しているでしょうし、早く帰りましょう」



秋月「ただいま帰投しました!そして時刻は一七〇〇をご報告します」

提督「帰ったか、お帰り。二航戦の子とは上手くやれたかい?」

秋月「はい!飛龍さん蒼龍さんも、利根さん神通さん羽黒さんも、みんなとってもいい人たちですね!」

提督「ここは基本的にみんな陽気だからな、すぐに馴染むさ」

提督「……外が暗くなってきたな」

秋月「日も落ちますから、対空警戒もここまでですね」

提督「そうだな、今日も防空ありがとうな」

秋月「いえ、私にできる最大の貢献ですから」

提督「はは、そうだったな。でも秋月さんはもっと対空以外にも自信を持ったほうがいいぞ?」

秋月「自信、ですか?」

提督「例えば、装備込での火力も駆逐艦としてはかなり高い部類に入る」

提督「そこらへんも、期待してるよ」

秋月「司令……期待に添えるよう、頑張りますね!」

提督「まあでも雷装が少ないのは夜戦で痛いかなぁ」

秋月「し、仕方ないじゃないですか!実際のとこ取り付ける予定すらなかったですし……」

提督「まあそうだな。だから昼間の防空と砲撃火力、期待してるよ」

秋月「お任せください!」

秋月「あ、でも司令?」

秋月「よ、夜も……」

秋月「別の意味の夜戦なら、できますよ・・・?」






提督「…………」

秋月「…………」


















提督「……ごめん、反応できなかった俺が悪かった」

秋月「も、もう!恥ずかしいだけじゃないですか……」

あ、言い忘れました
区切りは時報なので、そんな感覚で読んでもらえるとありがたいです

では投下再開します



秋月「一八〇〇となりました」

提督「ん、もうそんな時間か。夕食も頼んでよかったんだっけ?」

秋月「はい、夕食の準備、秋月、豪華に頑張ります!」

提督「楽しみだな。てか自分のためにも豪華に作るんだ、いいな?」

秋月「は、はい!でも豪華の基準がわからないですけど……」

提督「とりあえず今日は、秋月さんの思う『豪華』でいいさ」

秋月「わかりました。それでは準備してきますね」

提督「楽しみに待ってるよ」



秋月「一九〇〇です!司令、夕食の支度が出来ましたよ」

提督「お、そうか。じゃあ早速だけどいただこうかな」

秋月「はい!熱々の麦飯、沢庵、そして牛缶にお味噌汁も♪ どう?」

提督「ほう!これは美味そうだな。いや、『これも』か」

秋月「腕によりをかけて作りましたから、自信作ですよ!」

提督「しかしだ、秋月さん」

秋月「ん?はい」

提督「……たぶんこれが普通のボリュームだ、普通の中でも控えめだが」

秋月「え……そ、そうなんですか?」

提督「うん、てかたぶんこれ武蔵さんとかが見たら目を丸くして一言いうと思う」



??「少ない。少ないぞ」



提督「そうそう、そんな感じで……って、武蔵さん!?」

武蔵「提督よ、邪魔させてもらうぞ」

提督「いやまあ構わないけど……」

秋月「あの、そんなに少ないですか……?」

武蔵「ふむ、そんなに少ないな」

武蔵「一日の疲れを癒す最後の食事なんだ、もっと腹を満たさねばならないだろう?」

秋月「ほうほう……」メモメモ

提督「やめとけ、こいつは特別に量が多いぞ。参考にはしないほうがいい」



大和「あら、武蔵も一緒だったのですね。提督、お隣よろしいですか?」

提督「うん、まあいいけど……大和型二人の食事とか一瞬で料理が消え去りそう」

武蔵「まあそう言うな。たまにはこういうのもいいだろう?」

大和「それにしても量が少ないのですね」

秋月「やっぱりそうですか?」

大和「秋月ちゃんがこれを作ったのですか?」

武蔵「そうらしい。本人も少食だそうだ」



大和「……ん、でも味は抜群ですね!」

武蔵「どれ……。うむ、量に気を取られていたが、これは味だけでも満たされるぞ!」

秋月「わぁ……!嬉しいです!」

大和「なんだか幸せな気持ちでお腹も満たされましたね。行きましょうか、武蔵」

武蔵「ああ、これはいいものを食べさせてもらった。また食わせてくれるか、秋月よ?」

秋月「私のでよければいつでも!」

武蔵「ありがたい……!よし、行くか大和よ」ガチャン

提督「……」

秋月「……司令?」

提督(あの大和型の二人を味だけで腹いっぱいにするとは恐ろしい子だ……いや、でも本当に味は一級品だな)

秋月「司令?悩み事ですか?」

提督「秋月さんや、あんたはもしかしたら料理の天才なのかもしれない」

秋月「へ!?え、いや……あ、ありがとうございます!」



秋月「現在時刻は二〇〇〇です」

提督「うむ。夕食ありがとうな」

秋月「はい!秋月、今日はすこし奮発してしまいました。どうでした?」

提督「よく味わえば量なんて気にならないくらいには美味かった。おかわりがあれば最高だったな」

秋月「そう言ってもらえると嬉しいです!今度はおかわりもご用意いたしますね」

提督「ああ。しかし大和型の二人をあの量で満足させるのは本当に凄い…」

秋月「もう、まだ言ってたんですか?」

提督「これは資材の消費を抑えられることに繋がるかもしれない」

秋月「よ、よくわからないけど……お役に立ててよかったです!」

読み返したら、長いやつと短いやつの差が随分とありますね……

読みにくかったらすみません

とりあえず投下続行します



秋月「二一〇〇です」

提督「ん、もうそんな時間なのか」

秋月「一日というのは、長いようで短いようで、ほんと不思議ですね」

提督「だなぁ……」


提督「そういえば前から聞きたかったんだけど、秋月型の他の子はどんな子がいるの?」

秋月「他の子……たくさんいますけど、どの妹ですか?」

提督「ん、そうだな……じゃあ秋月型三番艦の子は?」

秋月「え、涼月ですか? はい、自慢の妹ですよ。ええ!」

提督「そうかそうか。まだ確認はされていないが、いざ着任したときにどんな子か知っておくと楽だからな」

提督「秋月さんが言うなら、きっととてもいい子なんだろうな」

秋月「我ながらに、本当に自慢の妹です!」

提督「秋月さんの妹となると、さぞしっかりしているんだろうなぁ」

秋月「もう、司令ってば……からかわないで下さいよ」

提督「事実だ、仕方がない」

秋月「もうっ……」



秋月(でも、嬉しいですね……!)



秋月「二二〇〇。…あ、翔鶴さん、瑞鶴さん。お疲れ様です」

提督「おお二人とも。今日もお疲れさん」

翔鶴「提督も秋月ちゃんもお疲れ様です。明日もよろしくお願いしますね」

瑞鶴「秋月ちゃん、時報とか秘書とかはなんとか慣れた?」

秋月「はい、大丈夫です!」

提督「慣れてくれてよかったよ。仕事もよくできるし、これからもたまに頼もうかね」

秋月「はい!光栄です!」

瑞鶴「提督さん、手出したら憲兵に言いつけるからね?」

提督「それは超えちゃいけないラインだろ、さすがにわかってるわ!」

翔鶴「瑞鶴、あまり提督の邪魔をしちゃダメよ?」

瑞鶴「はーい」


翔鶴「それでは提督、失礼しました」

瑞鶴「秋月ちゃん、また明日ね!」

秋月「はい!おやすみなさい」



秋月「二三〇〇。少し、緊張しました。はぁ…司令、本日も大変お疲れ様でした」

提督「秋月さんこそお疲れさま」

提督「そういえば、昨日の夜中のあれ、はっちゃんに聞いてみた?」

秋月「はい。私としたことがとんでもないことを口走ってしまって……申し訳ありません」

提督「いいってことよ。深読みした俺も俺だしな」

秋月「でも司令、その……あの返答は、いいってことですよね?」

提督「えっ?」

秋月「あれは、返答的には肯定の意味ですよね?」

提督「ああ、いや、うん。たぶん深夜の謎テンションで口走った、気分を害してしまって悪いな」

秋月「いえ、私嬉しいです」


秋月「司令、今夜も月が綺麗ですね」


提督「……うん、もう俺死んでいいや」

秋月「ふふっ 司令、これからもこの秋月と、いずれ着任するであろう妹たちををよろしくお願いしますね」

提督「こちらこそ。艦隊の防空を頼んだよ」

秋月「それと、時報担当に秘書担当もお任せください!」

提督「かなり頑張ってくれたしな。こちらとしてもぜひお願いしたい」

秋月「それではこの秋月、艦隊防空の切り札として、そして時報担当も秘書艦も奮戦いたしますね!」








「防空駆逐艦秋月、出撃いたします!」

これにて秋月編は投下終了です
こんな感じのものを、一日に一人か二人分投下できればいいかなーって、思います

それと艦これに関する雑談などは大歓迎です!

今日のところは秋月さんだけにして、明日あたり大和さん、できればもう一人投下したいと思います

おつおつ
これからも期待

>>43
ありがとうございます!

けっこうスローペースになるかもしれないですが、読んでいただけると嬉しいです

時報付きなら誰にでも来る可能性があるのか

>>47
そういうことになります
でも時報って比較的最近のレア艦に多くて、改二の子ですらついてない子もいたり、なかなか偏りも出てきますね…

大井!大井!

>>50
大井っちも書こうかなーとは思ってます
時報ボイスの内容から、提督より北上さんのほうが出番あるかもしれないですけどw

デイリーをやりながらですが、これから投下しようと思います
とりあえずは一人分です

時報担当 大和



大和「提督、失礼しますね」

提督「ん、大和さんか」

大和「はい。本日は大和が、時報の担当と秘書をさせていただきます」

提督「それはありがたい」

大和「ん、日付が変わりました。〇〇〇〇。深夜ですね」

提督「深夜なー…最近この時間まで起きてるのは当たり前だから、深夜って感覚すらないな」

大和「もう、あまり無理しちゃダメですよ?」

提督「ありがとう。ギリギリ倒れない程度にするさ」

大和「倒れるギリギリまで耐えなくていいです!」



大和「○一○○。提督、そろそろお休みにならないと……」

提督「まだ書類が残ってるんだよ…」

大和「提督も大変なのですね」

提督「艦娘のみんなほどじゃないさ」

大和「でも大変そうです……。提督、大和もお手伝いしますから、早いところ片付けてお休みになってください」

提督「すまない、助かるよ」

大和「これも秘書艦の仕事ですから」



大和「提督、まだ寝なくて大丈夫ですか?」

提督「まだ少し残ってるんだ……っていま何時?」

大和「現在時刻、○二〇〇です」

提督「もう大和さんが来てから二時間も経ったのか」

大和「本当に、早いものですね」

提督「大和さんといると早く感じるな」

大和「あら、嬉しいこと言ってくれますね、提督」

大和「でも、書類はまだ片付いていませんよ?」

提督「はい……」

大和「ふふっ」



大和「○三○○」

提督「もうそんな時間か」

大和「そろそろ流石にお疲れじゃないですか?」

提督「まだだ…もう少しで……よし!やっと全部片付いたー」

大和「お疲れ様です。丸三時間かかりましたね……」

提督「大和さんがいなかったら次の日の分に持ち越すところだったよ」

大和「もう、ちゃんと昼間に片付けてくださいね?」

提督「ほう?その昼間っからここに来ては、駆逐艦みたいに甘えていたのはどこの巨大戦艦だ?」

大和「うぐっ……」

提督「まあその分手伝ってくれたし、帳消しでいいか」

大和「うぅ…言い返せない……」



大和「現在時刻、〇四〇〇です。提督、そろそろ朝になっちゃいます」

提督「結局ほとんど寝れなかったな」

大和「執務も終わって布団に入ったものの…ここまで来ると寝れませんね」

提督「あー、久々にオールかなこりゃ」

大和「しかも執務に追われて寝れないって、全然楽しくないオールですね……」

提督「まったくだ でもここで寝ても起きれなそうだし、オールしかないよなぁ」

大和「すみません提督。原因を作ってしまったのは大和なのに……」

提督「気にするな。手伝ってくれたわけだし帳消しって言ったじゃないか」

大和「提督……。ありがとうございます!」



大和「提督、〇五○○です。空が白み始めてきちゃいましたね」

大和「……提督?」

大和「お休みのようですね。やっぱりお疲れだったのですか」

大和「まあ、深夜まで執務をしていたのでは無理もないですね」

大和「…もっとも、原因を作ってしまったのはこの大和なわけですけど……」

大和「提督は帳消しだと言ってくれましたが…やはり罪悪感が残りますね」

大和「提督、申し訳ありませんでした」ペコリ

大和「いたっ!?」ゴツン

大和「提督にぶつかってしまいました……暗闇でよく見えませんね」

提督「ん、んん……?」

大和「あ、起こしてしまったかも……」

提督「……Zzz」

大和「…ギリギリでセーフですね。重ね重ね申し訳ありません」ペコリ

大和「いたっ!?」ゴツン



提督「ん……明るいな…」

大和「朝です。〇六○○」

大和「提督、朝は本当にお早いですね」

提督「ん、大和さんおはよう。朝から時報ありがとうね」

大和「これが今日の大和の任務ですから!当然です」

提督「そういや俺は寝ちゃったみたいだけど、大和さんは寝られた?」

大和「いえ、今日は時報の担当で遅れられないので、大和はこうして起きていましたよ?」

提督「ああ、悪いな……」

大和「大丈夫です、提督の寝顔も堪能できましたし」

提督「えっ」

大和「ふふっ…可愛かったですよ?」

提督「はぁ……」

大和(どうやら二回ほどぶつかったことは記憶にないみたいですね……良かった)



大和「○七〇〇。朝食の時間♪」

提督「そろそろみんな起きてきたな」

大和「朝食の時間ですからね。起きてこないとなくなっちゃいます」

大和「あ、そうだ提督。大和ホテル自慢のコンソメ、お飲みになります?」

提督(いまサラッとホテルって言ったぞこの子)

大和「……提督?」

提督「ん、ああ。いただくよ」

大和「はい!すぐにお持ちしますね!」



大和「現在時刻、〇八〇〇です。連合艦隊旗艦として、そろそろ動きますね」

長門「連合艦隊旗艦は一人で十分。そしてそれはこの私だ」

提督(あー、修羅場になりそう……)


大和「あら長門さん、いらしたのですね」

長門「当たり前だ。そろそろ艦隊が動く頃だし、私が旗艦を務めなければ始まらないしな」

大和「あら。長門さんがやらなくても、この大和がやるから大丈夫ですよ?」

長門「なにっ!?ちょっと他より強いからって、私よりもレベルの低いお前が何を言うか!」

大和「この大和のほうが適任です。居住性も抜群、防御力も抜群。対空も対艦も誰にだって負けません!」

長門「言わせておけば……!」ドドーン

大和「負けませんよ……?」ドドドーン


提督「やめて!ここ室内!砲撃戦ダメ絶対!」

長門「提督はどちらがやるべきだと思う!?」

大和「そうですよ!提督がお決めになってください!」

長門「提督命令とあらば逆らえぬからな!」






提督「……言ったな?」



大和「もちろんこの大和が!」

長門「違う!この長門が!」
































提督「……今日の旗艦は漣さんだぞ」









長門「…………」

大和「…………」







長門大和『えっ』



提督「レベリングも兼ねてな」

大和「で、でも、駆逐艦が連合艦隊の旗艦だなんて・・・!」

長門「そうだ!さすがにそれは荷が重いと思うぞ!?」



漣「ご主人さまー、連合艦隊旗艦の漣が来ましたよーっと」

提督「お、ちょうどいいところに来たな」



提督「ま、そういうわけだ。長門さんに大和さんや」

長門大和『』

提督「提督命令には逆らえないんだろう?」

長門大和『』

漣「はにゃ……?」




大和「○九〇〇です」

提督「そんなぶっきらぼうに言わないでくれよ」

大和「だって駆逐艦が連合艦隊の旗艦だなんて……」ムスッ

提督「言っただろ、レベリングも兼ねてるんだって」

大和「それならこの大和が対象でもいいと思いますよ?」

提督「大和さんは旗艦にしてレベリングするまでもないだろう」


大和「…どういう意味ですか?」

提督「駆逐艦だからMVPが獲りにくいために、旗艦にして経験を積ませるってのが目的だ」

提督「でも大和さんはMVPを乱獲するから簡単にレベル上がるだろ?」

大和「……」

提督「要はそれだけ強いってことだよ」

大和「……本当ですか?」

提督「ああ。さすがは戦艦大和だ」

大和「そう、ですか……ふふっ♪」



大和「提督、今日の作戦行動はどうされますか?」ニッコニコ

提督(チョロい)



大和「提督、他の艦隊の運用はどうされます?」

提督「ん、そうだな…連合艦隊だから第二艦隊は一緒に出撃だったよな」

大和「そうですね。第二艦隊と第一艦隊での、計12で艦隊を組みます。あ、時刻は今一○○○です」

提督「じゃあ、第三艦隊は出撃する海域の道中に支援をお願いする。第四艦隊は同海域の最深部にいる、主力艦隊への支援を頼むとするか」

大和「ということは……久々の総力戦ですね!」

提督「ああ、大規模作戦の大詰めだからな。備えあれば憂いなしってやつだ」

大和「でも、そんなことして資材のほうは危ないんじゃないですか?」

提督「ふっふっふ……これを見越して全資材10万も貯めたのだ!」

大和「わぁ……!さすが提督ですね!」

提督「照れる」

大和「この資材全部使っていいんですね!?」

提督「やめてください死んでしまします」



大和「では早速、出撃してきますね!」

提督「頼んだぞ」

大和「お任せください!武蔵と組んで、一時間で片付けてきます!」


大和「あ、バケツの用意もお願いしますね!では、出撃します!」

提督「えっ、あ、あの」



大和「帰投しました!提督、誰一人欠けることなく、今回も作戦を成功させましたよ!」

提督「一時間弱で帰ってくるとはどんなチートを使ったんだ・・・?」

大和「燃料6万、弾薬8万、鋼材65000、ボーキサイト15000、バケツ500を消費しましたが、まだ余りはあるので安心してください」

提督「だいぶ減ってないそれ!?」

大和「まあまあ、いいじゃないですか」


提督「それにしても本当に一時間で突破するとはなぁ……あとでみんな労ってあげないとな」

大和「楽しみにしてますよ?あ、一一○○です!」

提督「出撃からちょうど一時間だな」

大和「そろそろ昼食の準備をしないと…何がいいですか?」

提督「大和さんの料理ならなんだって食うさ」

大和「嬉しいですね♪それではこの大和にお任せください!」

提督「疲れてたりしないか?」

大和「さっき間宮さんと伊良湖さんからアイスをもらったので大丈夫です!」

提督「どうりでキラキラしてると思ったら間宮さん召喚までしたの!?MVPの功績じゃなくて!?」

大和「あ、もちろんMVPも武蔵と一緒にたくさん獲りましたよ?」

提督「恐ろしい子……」


大和「一二〇〇。ランチタイム♪」

提督「ありがとう。何を作ってくれたのかな」

大和「大和ホテル自慢の!……」

提督「ホテル?」

大和「ぁ…ぅ…ほ、ホテルじゃないですっ!!」

提督「いま完全に自分から言ったじゃないですかー」

大和「み、みんなそういうから間違えただけです!提督の意地悪!!」

提督「悪い悪い、ごめんって」

大和「うぅ……」

提督「ん、大和さんの料理はやっぱり美味しいなー」パクパクモグモグ

大和「もう、知りませんっ……」

提督「まあまあ、一緒に食べよう、な?」

大和「もう……バカ…」

時報担当大和、午前編の投下終了です

ちょっと1-5で潜水艦を狩って、5-4を5周くらいしたら午後のほうを投下します

戻りました
投下開始します



大和「一三○○、です。食後は少し眠くなりますね…」

提督「特に今日なんかは寝てないからなぁ」

大和「提督は、少しお休みになられたらいかがですか?大和が執務をできる限り代行しますよ」

提督「ありがとう。でも俺は大丈夫だ、少し寝たしな。大和さんのが眠いんじゃないか?」

大和「大和は平気です。それに今日は時報担当も兼ねているので、寝るなんてできないです!」

提督「そうか?ぶっ倒れないようにな」

大和「はい!ありがとうございます」



大和「一四〇〇です。ふあ~…………Zzz…」

提督「……大和さん?」

大和「……っ!?あ、寝てませんよ!?」

提督「やっぱり眠かったんだな」

大和「そ、そんなことないです!大丈夫ですから!」

提督「無理すんなって。少しくらい寝ないとダメだぞ」

大和「で、でも……」

提督「オールしたうえに作戦も手短に終わらせてくれたんだ、疲れないはずはない」

大和「提督……」

提督「少し寝ろ。これは提督命令だ」

大和「…ではお言葉に甘えさせていただきますね」

提督「おう。いま布団用意するから」

大和「あ、そこまでしていただかなくて大丈夫です!そんなに長く寝るつもりはありませんから」

提督「そう?」

大和「はい。あ、でも掛布団だけ用意しますね」スタスタ

大和「よいしょ、っと」バサッ


提督「……」




大和「それでは提督、おやすみなさい」


提督「あの、大和さん?」

大和「はい?」

提督「そこ俺の膝……」

大和「そうですけど?」

提督「寝心地悪いだろうに」

大和「そんなことないですよ?こんなに暖かい枕もないですし」

提督「執務もしにくいんですけど……」

大和「…おやすみなさい!」

提督「あの」

大和「…Zzz………」

提督「……」



提督「いま何時だろう」

提督「……時報がないと何気に困るな」

提督「ん、一五〇〇、か」


提督「お?大和さんの頭の近くになんか置いてある」

提督「手紙・・・?」



『提督、ラムネでも飲まれますか?大和の手元を見てください』



提督「手元?」

提督「……ラムネがあるな」

提督「しかも体温で随分と暖かい……まあ貰っとくかな」スッ

大和「ん……ふふっ…」

提督「あ、手に触れて起こしちゃったかな?」

大和「Zzz……」

提督「危なかった」

提督「……」ゴクゴク

提督「…体温で生暖かいけど、美味いなこれ」

大和「Zzz……」

提督「でもこれ炭酸も抜けかけてる……」


大和「えっ」

提督「えっ」



大和「……」

提督「……」








大和「…………」

提督「…………」




















大和「……Zzz」

提督「どんな寝言だよ!」



提督「…一六○○、か」


「そろそろ夕暮れ時ですね」


提督「そうだなー…って、え?」

夕雲「すみませんね提督。執務室が開いていたので勝手に入ってきちゃいました」

提督「あー…ドア閉めるのを忘れてたな」

夕雲「寒くなかったんですか?」

提督「これ、これ」

夕雲「え?……あら、大和さんがお休みになってるのですね」

提督「昨晩はオールだったし今日は作戦だったし、まあ無理もないさ」

夕雲「でも意外ですね。大和さんがまるで駆逐艦の子みたい……ふふっ」

提督「そういうお前も駆逐艦だろうに」

夕雲「あら、じゃあ私もこんな甘え方してもいいんですか?」

提督「そんな頻繁にされたら困るけどな」

夕雲「あらあら、ふふっ」

夕雲「ではそろそろ巻雲も心配するだろうし、このへんで失礼しますね」

提督「おう ついでに閉めといてくれ」

夕雲「また誰か来るかもしれないし、開けておきますね」

提督「待って!せめてドアだけでも!……行っちゃった」



提督「……さっきはあまり気にしなかったが、寒い」



提督「…一七〇〇、っと」

提督「大和さんはまだ寝てるな。相当お疲れだったんだろう」

提督「…髪の毛めっちゃサラサラしてる」

大和「Zzz……」


「提督ー!そこ開いてたから遊びに来たぜー!」


提督「シーッ」

長波「ん?誰か寝てるのか?」

提督「大和さんがな」

長波「へぇ、珍しいこともあるねぇ。いいモン見せてもらった気分だな」

提督「まあ、実際珍しいしな」

長波「にしても、日が暮れてきたなぁ」

提督「この時間だからな」



大和「ん、んん……提督・・・?と長波ちゃんですか?」


提督「ん、大和さんおはよう」

長波「珍しいじゃん、大和さんがさ」

大和「おはようございます。……あ、一七○○」

提督「知ってた」

大和「……提督、日が暮れてきました」

長波「知ってた」

大和「う……」


提督「はは、二人とも同じこと言うのな」

大和「え、そ、そうなんですか?」

長波「あたしがさっき同じことを言ったばかりだぜ」

提督「似た者どうしだな」

長波「天下の大和さんと似てるとなるとありがたいな!」

大和「むぅ……寝てたんだから気づきませんよ…」

長波「はは、それもそうか。じゃ、あたしはこれで失礼するかねー」

提督「おう、できれば閉めてくれな」

長波「あいよっ」ガチャン



提督「随分とお疲れだったみたいだね大和さん」

大和「うぅ……すみません…あの、大和は重かったですか・・・?」

提督「全然」

大和「そう……良かった」

提督「あ、ラムネありがとうね」

大和「気づいてもらえたのですね。美味しかったですか?」

提督「おう、もちろん」

大和「大和の特製のラムネ、いつでもご所望くださいね!」


提督(でもあれ、いつ持ち込んだんだろう……)



大和「一八〇〇です。今日は、半舷上陸にしちゃいます?」

提督「しおいも言うから気になってたんだけど、それで半舷上陸ってどうやるんだ?」

大和「え?」

提督「だってあれ、乗組員ありきみたいな行為じゃん?みんな乗組員とかいるの?」

大和「そ、それは……いないですね」

提督「じゃあ半舷上陸ってどうやるんだ・・・?」

大和「……」

提督「……」



大和「提督、こういうのはダメですか?」



大和「半舷上陸という名目で、提督と過ごしたいなーって…」




提督「……『月が綺麗ですね』並みの理解力が必要っていう」

大和「月が綺麗……?」

提督「あ、ごめんなんでもない」

提督「てかこれ、みんなそういう使い方してるの?」

大和「少なくとも大和は…そうですね」

提督「そうだったのか……想像力に欠けていたな」

大和「それでその……半舷上陸、しちゃいます?」

提督「…そうだな、半舷上陸しちゃうか」

大和「はい……!」



大和「一九〇〇。艦隊執務はここまでにして、お夕食にしましょう」

提督「ん、もうそんな時間か。……よし、終わった!」

大和「今日の執務、終わったんですか?」

提督「おう、おかげさまでな。手伝ってくれてありがとう」

大和「いえ、秘書艦として当然のことです!」

提督「じゃ、ちょうど終わったとこだし夕食にするかね」

大和「はい!お夕食も大和にお任せください!」

提督「頼んでいいのか?」

大和「腕によりをかけてお作りします!」



大和「二〇〇〇です。お夕食をお持ちしました」

提督「おー、これまたたいそう豪華なこと」

大和「ディナーはフルコースですよ?なんたって大和ホテルの!」

提督「ほう?」


大和「あ……や、大和特製の!フルコースです」

提督「はは、まあ大和さんの手料理なら喜んで食べるよ」

大和「嬉しいです!提督、お隣いいですか?」

提督「おう、一緒に食べよう」

大和「はい!」



大和「二一○○」

提督「いいのか?膝枕なんてしてもらっちゃって」

大和「先ほど大和は提督にたくさんしていただきましたから。そのお返しです」

提督「にしてもこれ、心地よくて眠くなるなー」

大和「提督、大和の居住性、いかがでしょうか?」

提督「最高です。ふとももとか特に居心地いいわー」ゴロゴロ

大和「あっ…もう、そんなに転がらないでください、くすぐったいですよ」

提督「えー、居心地いいんだもん」ゴロゴロ

大和「もう、仕方のない人ですね。ふふっ」


提督「しかしほんと眠くなるな……」

大和「提督もお疲れでしょうし、少しお休みになりますか?」

提督「いや、大丈夫だ。ありがとうな」

大和「無理なさらなくても…。大和の膝、お貸ししましょうか?」

提督「えっ……」






提督「じゃあ休む」

大和「単純なこと……」



提督「でもなんか悪いし、1時間くらいしたら無理にでも起こしてくれ」

大和「そんな、悪いですよ。大和は大丈夫ですから」

提督「まだ風呂とかも入らなきゃだろ?」

大和「それはそうですけど……」

提督「大和さん今日はよくやってくれたしな。だから、1時間くらいしたらもう起こしてくれ」

大和「……わかりました。ではその一時間、しっかりとお休みくださいね?」

提督「そうさせてもらうよ」

大和「ふふっ おやすみなさい、提督」




大和「……さっき大和が使っていた掛布団、お掛けしましょうか」パサッ



大和「現在時刻、二二〇〇です」

大和「そろそろお風呂タイムかな……」

大和「でも提督は気持ちよさそうに寝ていますし…」

大和「でもこのままだとお風呂には入れないし…」

大和「どうしましょう……」



「司令官、いる?」



大和「ど、どなたでしょう?」


「いないの?ていうか、そこにいるのは誰かしら?」


大和「大和です。提督はいますよ」


「そう、じゃあ入るわよ」


叢雲「失礼する……って大和さん何やってんの!?」

大和「何って、提督に膝枕を……」

叢雲「はあ……ほんっと、しょうがない人ね」

大和「は、ははは…」

提督「Zzz……」


大和「でも、これではお風呂に入れないし、でもこんな心地良さそうに寝られると起こすのも悪いし……」

大和「一応、一時間したら無理にでも起こしてくれって言われたんですけどね」

叢雲「あら、そう。じゃあ躊躇することはないわよ」

大和「えっ?」



叢雲「こら!起きなさい司令官!もう約束の時間過ぎてるわよ!!」

提督「うおびっくりした!?」バサッ





大和「む、叢雲ちゃん、そんなに大声出さなくても…」

叢雲「これくらいしないとこの人は起きないわよ」

大和「ええ……」

提督「ありがとう叢雲。寝過すところだった」

叢雲「もう寝過してるわよっ!」

叢雲「はぁ…大和さんは優しいから、アンタを起こすのを躊躇ってたのよ。だから私が起こしてあげたの」

提督「そうなのか」

大和「だって提督、あんな気持ちよさそうに寝ているんだもの……」

叢雲「ま、こんな感じでね。大和さんがお風呂に入りたいそうだから、起こしてあげたのよ」

提督「なるほど。ごめんな、風呂入ってきていいぞ」

大和「え、あ、はい…失礼しますね」ガチャン












叢雲「…大和さんは優しすぎるのよ」

提督「お前はもうちょっと緩くてもいいと思う」

叢雲「アンタ、酸素魚雷ぶち込むわよ?」チャキッ




大和「戦艦大和、ただいま戻りました」

提督「お帰り。さっきは悪かったな」

大和「い、いえ!大和の膝枕、よく眠れました?」

提督「おかげさまで。とっても心地よくてな」

大和「ふふっ、良かったです」

大和「ん、時刻は二三○○です。提督、本日も一日本当にお疲れさまでした」

提督「大和さんもお疲れさん。今日はゆっくりと寝るんだぞ」

大和「はい。明日も昼寝していては成り立ちませんからね」



提督「ところで、今日の活躍を労って何か頼みとか要望とかあったら聞ける範囲で聞いてるんだが、大和さん何かある?」

大和「要望、ですか?そうですね……」


大和「要望というか、わがままを聞いていただけますか?」

提督「聞ける範囲なら」



大和「今夜も、執務室で寝ていいですか・・・?」

提督「いいけど、そんなのでいの?」

大和「これがいいんです。昨日はあまり寝られなくて、雰囲気も堪能できませんでしたし」

提督「雰囲気っても、寝てたらわかんないことなんじゃ…」

大和「もう、提督と同じ布団で寝る雰囲気、ですよ?恥ずかしいので言わせないでください…」

提督「そ、そんな雰囲気を堪能したいのか……」

大和「滅多にないことですから。ですので提督、今夜もここで寝てもよろしいですか?」

提督「おう。そうと決まればさっそく布団敷くかな」





提督「……二人だと狭いな」

大和「大和はこれ、暖かくて好きですよ?」

提督「まあ暖かいのはそうだな」

大和「提督、もっと寄っていいですか?」

提督「え、うん」

大和「ん……」ギュッ

大和「おやすみなさい、提督」

提督「おやすみ、大和さん」

大和「…Zzz…………」


提督「……」

提督「…………」

提督「………………ちょっと苦しい」

提督「けど、嫌いじゃない」



提督「なんかヴェルちゃんっぽくなったな」



――――暁型の部屋――――






ヴェル「ヘクシュッ!」

暁「あら響。寒い?」

ヴェル「い、いや。そうじゃないんだ」

電「風邪…なのです?」

ヴェル「体調も悪くないさ」

ヴェル「きっと誰かが、私の噂でもしたんだろう」

雷「なんでもいいけど、響お姉ちゃんをくしゃみさせる人は、この雷が懲らしめるわ!」

ヴェル「ちょっとそれは無理があるんじゃないかな…」















「戦艦大和、推して参ります!」

時報担当大和、投下終了です

もしかしたら夜に、もう一人投下するかもしれません

ある程度は書き溜めてありますので大丈夫です
ご心配ありがとうございます!

次の日の秘書艦が〇〇〇〇には来てるんだぜ
それでも大和さんが横で寝てるんだぜ

>>98
その辺は日が空いてたり、艦娘の気まぐれだってことで堪忍してつかぁさい…

投下いきます
本日二人目ですね



時報担当 酒匂



酒匂「司令、酒匂入るよー?」

提督「ん、酒匂か。どうした」

酒匂「どうしたも何もないよ、今日は酒匂が時報と秘書だよ!」

提督「なるほどそうなのか。……てか最近みんなでローテーションでもしてるの?」

酒匂「んーっとねえ…秘密!」

提督(図星以外の何でもないな…)


提督「まあいいや、そういうことならお願いしようか」

酒匂「じゃあ早速!午前零時です」

提督「まあ、そうなるな」

酒匂「誰かに似てるね~」

提督「意識した」

酒匂「やっぱり!」

酒匂「でも、こんな時間に司令と話すのは初めてだね!」

提督「そりゃ、そんな頻繁にこの時間話してるのもおかしいだろ」

酒匂「司令、今日は一晩中話そ?」

提督「いいけど、寝なくていいのか?」

酒匂「酒匂眠くないし!」ドヤァ

提督「いつまで言ってられるのやら……」



酒匂「午前1時ね。夜はこれからだぁー ひゃぁ~、ねむぅ……」

提督「やっぱ眠いんじゃねーか」

酒匂「あ、ね、眠くないよ!酒匂まだ起きてられるよ!?」

提督「強がらなくていいんだぞ別に」

酒匂「強がってなんかないよ、眠くないもん!」

提督「……」

酒匂「……」

酒匂「…Zzz……」

提督「ちょっと静かになるとすぐ寝るのに。てか寝落ち早いなオイ」

酒匂「……はっ!!ね、寝てないよ、寝てない!」

提督「しぶといなぁ…」

酒匂「阿賀野型は設計が強靭だからね!」エッヘン

提督「そこに絡めてくるの!?」



酒匂「午前2時」

提督「寝なくていいのか?」

酒匂「うん、平気だよ」

提督「そうか」

酒匂「……」

提督「……」


酒匂「……ねぇ」

提督「ん」

酒匂「…寝ててもいい?」

提督「……はぁ、やっぱ眠いんじゃん」

酒匂「だってだって、司令が起きてるんだもん…」

提督「俺はもう少し書類が残ってるんだよ、酒匂は寝てていいぞ」

酒匂「うーん……でも電気ついてると酒匂、よく眠れないなぁ」

提督「じゃあ机の小さい電気だけにして部屋のは消すか?」

酒匂「んー……」


酒匂「でもやっぱり酒匂は、司令が起きてるなら頑張る!」

提督「そ、そうか」



酒匂「ごぜぇん…さん、じ…ぴゅう~……」

提督「だいぶ適当になったな」

酒匂「そおー?さかわはー、いつもどおりだよぉ~?」

提督「すごい眠そうじゃないですか……」

酒匂「ん~?ねむくなんてない…よ……しれーがおきてる…なら……さかわ……」

酒匂「Zzz…………」

提督「……これもうノックダウンでいいよな?」

提督「……」

酒匂「んん……しれぇ~……Zzz…」

提督「寝言でまで呼ばれるの…」

提督「でも寒そうだな、なにか掛けてあげよう」

提督「ん、掛布団が置きっぱだ」

提督「よ、っと」パサッ

酒匂「Zzz……」

提督「…俺も眠くなってきたぞ……」



酒匂「んー……」

提督「……」カリカリ

酒匂「午前4時?」

提督「時報担当が時刻を聞いてくる時代か……合ってるぞ」カリカリ

酒匂「えー、4時でいいの?」

提督「おう、4時で合ってる」カリカリ

酒匂「うん!4時♪」

提督「時報お疲れさん。てか起きてたのな」カリカリ


提督「……」カリカリ

酒匂「……」

提督「…酒匂ー?」カリカリ

酒匂「……」

提督「……え、寝てるの?」ピタッ

酒匂「……Zzz…」

提督「えぇ……」


提督「どんな寝言だよ!『お疲れさん』返してよ!!」

酒匂「Zzz……」

提督「…………」







提督「虚しくなってきた」



酒匂「午前5時」

提督「ん、もうそんな時間か」

提督「え、てか起きてるよな?」

酒匂「司令どうしちゃったの?酒匂が寝たまま時報を言うはずないでしょ!」

提督「一時間前のあれ録音しときゃよかった…」


酒匂「でも5時か~。司令、何をそんなに頑張ってるの?」

提督「これか?今日のデイリー任務の書類をまとめてるんだよ」

酒匂「デイリーって?」

提督「南西諸島に行ってみたり、潜水艦を狩ってみたりするあれだよ」

提督「酒匂もよく行くだろ?バシー沖とかさ」

酒匂「え、そうなの?」

提督「覚えがないの!?」

酒匂「うーん……青葉ちゃんとか初風ちゃんとか、あとは空母のお姉さんもついてよく行くけど…」

提督「え、いや、それのことだよデイリーって」

酒匂「え、そうなの!?なーんだ、そっかぁ」

提督「忘れてたわけじゃないようで良かった……」



酒匂「午前6時」

提督「朝だな、完全に」

酒匂「ていうか…ああ!酒匂今日時報担当だったんだ!」

提督「自分で言って入ってきたのは6時間前だが、これを忘れたのか……」

酒匂「あれ、酒匂そんなこと言ったっけ?」

提督「言った言った、むしろそれが用件だったんじゃないですかね」

酒匂「そっか~ 酒匂最近、なーんか忘れっぽくてねぇ」

提督「なんかお年寄りみたいなこと言ってるよこの子…」

酒匂「司令!今日は一日、酒匂でよろしくね!」

提督「お、おう。切り替えは早いのな」



酒匂「午前7時です。おはようございます♪」

提督「ああ、おはよう……って俺寝てないわ。なんか違和感あると思ったら…」

酒匂「酒匂はちゃんと寝たよ?」

提督「くそぅ、オールで雑談を持ちかけた張本人は寝たのになぜだ…」

酒匂「酒匂、司令の夢いーっぱい見たよ!」

提督「ほう、どんな夢だった?」

酒匂「えっとねー……忘れた!」

提督「知ってた」



酒匂「午前8時。今日も司令、朝から素敵!」

提督「ありがとう。お世辞でも嬉しいよ」

酒匂「お世辞じゃないよー?酒匂は本気だよ!」

提督「はは、まあそれならそれで嬉しいな」

酒匂「ほんとに?」

提督「本当に」

酒匂「そっかぁ…へへっ♪」


提督「なんかお前、金剛さんあたりに似てるとこあるよな」

酒匂「そう?どこが似てるの?」

提督「なんかこう、積極的なとことか」

酒匂「金剛さんって、そんなに積極的だっけ?」

提督「あれを超られる積極性は、酒匂くらいしか持ってないだろう……」

酒匂「嬉しい!それって酒匂がナンバーワンってことだよね?」

提督「え、まあ。ある種でな」

酒匂「やった!酒匂が司令のナンバーワン♪」

提督「なんかいろいろ間違ってそう」



酒匂「午前9時。今日は酒匂が張り付いちゃうからね!ぴゅう♪」

提督「まあ、時報担当兼秘書だしな」


「提督?失礼しますね」


提督「ん、誰かな。入っていいぞ」

千歳「どうも。今日の艦隊の動きの予定を報告に来ました」

提督「ああ、そうか。お疲れ様」

酒匂「さ、酒匂は今日は出撃しないからね!司令に張り付く任務があるしっ」ギュッ

千歳「あらあら、朝からお熱いですね。ふふふっ」

提督「出撃しないってな……てかちょっと苦しい」

酒匂「あ、ごめんね?」

提督「緩めるだけなのね…」


提督「千歳さんごめんね、続けてくれる?」

千歳「はい」

―――――――――――――――

――――――――――

―――――


千歳「…とまあ、こんな感じでいかがでしょうか?」

提督「問題ないと思う。じゃあ旗艦として、しっかり頼んだぞ」

千歳「もちろんです。最重要任務は……」

提督「みんな生還することだ」

千歳「いつも通りですね」

酒匂「でもでも、バシー沖くらいなら大丈夫なんじゃない、司令?」


加賀「それを慢心というのよ、酒匂さん」


提督「加賀さんいつの間に…」

加賀「いま来ました」

加賀「とにかく、慢心したときこそ沈む時よ。よく頭に入れておくといいわ」

酒匂「す、すみません…ぴゅう…」

加賀「わかればいいの。さ、千歳さん行きましょう。みんなもう準備できてるわ」

千歳「え、ええ!それじゃあ提督、行ってきますね!」

提督「おう。気を付けてな」



酒匂「…………」

提督「酒匂、加賀さんの口調は厳しめだが…」

提督「言ってることはもっともだ。『ここなら大丈夫』とか思ってたら、本当に沈んでしまうぞ」

提督「ここのみんな、もちろん酒匂にも沈んでほしくはないからな」


酒匂「司令……わかった!酒匂、気を付けるね!」

提督「それでいい」



酒匂「午前10時。酒匂クイズー!酒匂が好きなモノ、なーんだ?」

提督「唐突だなおい」

酒匂「いいのいいの!締め切りは、次の時報までね!」

提督「案外長いのね」

酒匂「司令、ちゃんと真面目に考えてよー?」

提督「まあ、執務に追われるのも疲れるしな。息抜きに考えるよ」

酒匂「それでいいのです♪」

提督「しっかし、ヒントもなにもなしに『好きなモノ』と言われてもなぁ」



酒匂「午前11時です。お昼ごはん、どうしよう?」

提督「んー、それはあとで考えよう。まだ時間あるしな」

酒匂「そう?」




提督「それよりさっきのクイズなんだが、なにかヒントを欲しい。無理ならもう答えをくれ、もどかしくなってきた…」

酒匂「ん?クイズの答え?なんだっけ、それ」

提督「えぇ……」





提督「でもこの展開すら頭にあったから怖い」



酒匂「正午でーす。なにか食べに行こう!ねえしれぇ、いいでしょ?」

提督「そんな色目使わないでくれよ……」

提督「はぁ…まあいいけど。何がいい?」

酒匂「行ってくれるの!?やったね!」

提督「時報担当やってくれてるしな、そのお返しというかなんというか」

酒匂「司令、ありがとう!」

提督「あんま高いとこにしないでくれよ?」

酒匂「酒匂は、司令が行くとこについてくよ」

提督「そんなんでいいのか?」

酒匂「今日の任務は『張り付く』ことです!司令について行くのが普通でしょ?」


提督「変なとこきっちりしてるのね……」

午前編投下完了です

ちなみに「さん」「ちゃん」をつけたり、呼び捨てだったりするのは完全に個人的なイメージなのでご容赦ください…

午後のほう投下いきます



提督「酒匂ー、昼食べに行くぞー」

酒匂「うん!司令、もう少し待ってて!準備してるから」

提督「艦娘とは言えど女の子だしな。準備に時間はかかるか」











―――――5分後―――――



酒匂「よし……!お待たせ司令!早く行こ?」

提督「ん、案外時間はかからないほうなのか」

酒匂「なんの話?」

提督「準備の時間が割と短いんだなーって思って」

提督「まあいいや。行くか」

酒匂「うん♪」

酒匂「あ、ちょうど午後1時です!」



酒匂「司令これ美味しいね!」

提督「だろ?気に入ってくれて良かった」



提督「…にしても、何気にあのクイズの答えが気になる」

酒匂「クイズの答え?」

提督「いや酒匂が出してきたんだけど……酒匂が好きなモノはなんだ、っていう」

酒匂「司令そんなのもわかんないの!?」

提督「すまんわからぬ」

酒匂「えーっとそれは、『私の目の前にある』だよ?」

提督「目の前に……ああ、なるほどな」

酒匂「わかった?」

提督「目の前にあるって、これしかないからな」

酒匂「あ、待ってまだ言わないで!答えは、これを食べ終わってからね?」



酒匂「ふぅ、お腹いっぱぁい」

提督「満足したか?」

酒匂「うん!ありがとね、司令」


酒匂「ん、午後2時です。司令、クイズの答えをどうぞ!」

提督「よし来た!あの状況で目の前にあったのは一つしかない」

提督「…答えはズバリ、ラーメンだろ?」






酒匂「………ええええ!?」

提督「えっ、違うの」

酒匂「司令のバカバカ!答えはラーメンじゃないよぅ、司令だよー!!」

提督「どんな遠回しな告白だよ!」


マア、オアツイコト

ワカイッテイイワネェ


提督「…………」


提督「と、とりあえず早いとこ帰ろう」

酒匂「むぅ……」

提督「ほら。……帰るよ」ニギッ

酒匂「あ!……もぅ…」



酒匂「午後3時です」

提督「なあ、そろそろ機嫌直してくれよ…」

酒匂「もう、いいよ…司令のバカ……」プイッ

提督「はぁ……」

提督「悪かったって」

酒匂「もう遅いですー」プイッ

提督「…………」


酒匂「……司令が、酒匂の気持ちを受け止めてくれたら、許してあげる…かも」

提督「受け止めるというと?」

酒匂「それは内緒ー」

提督「……まあ、それで機嫌直してくれるならいいよ」

酒匂「ほんと!?」

提督「えっ、うん」


酒匂「やったね!司令だーいすき!」トビコミ

提督「お"う!?」ドサッ

酒匂「あ!司令!?司令大丈夫!?」

提督「おう……なんとかな」

酒匂「良かったぁ……」

酒匂「酒匂の気持ち、受け取れた?」

提督「物理的にも痛いほどに受け取りました」



酒匂「午後4時です。しれぇ、がんばれ、がんばれー!」

提督「なんかあれを連想させるな…」

酒匂「あれって?」

提督「……忘れてくれたほうが色々と助かるかな」

酒匂「ふーん でも酒匂ができるお手伝いは、声援くらいしかないから……」

提督「気持ちだけでも頑張れるよ」

酒匂「ほんと!?じゃあ、もっと張り切っちゃうよー?」







「こいのとぅーう ふぉーお いれーぶんっ♪」コンコンッ







提督「…もっと張り切ってるのが来たな」

那珂「提督!と酒匂ちゃん!失礼しまーす」

提督「どうした、そんなに張り切って」

酒匂「何かいいことでもあったの?」

那珂「あのね、那珂ちゃん歌の練習したいんだけどー、夜は煩くなっちゃうし、できないでしょー?」

提督「もっとうるさいネームシップがいるがな」

那珂「だからね、お昼の間にやりたいんだけどー、いいかなあ?」

酒匂「わぁ!賑やかになるね、司令!」

提督「まあ…昼ならいいか。許可しよう」

那珂「ほんと!?ありがとー!!」


那珂「じゃあ那珂ちゃんはこれで、帰りまーす♪」ガチャン




酒匂「お歌、楽しみだね!ねえ司令?」

提督「悪いことではないな、歌は好きだし」



酒匂「午後5時です。日が陰ってきたねー」

提督「暗くなったな。そろそろ電気をつけよう」

酒匂「りょーかーい」パチッ


??「」ブロロロロロロ


提督「…………え?」

酒匂「ぴゃああ!?」


Unknown「」ブオオオオオオ

Unknown「」ブウウウウウン




提督「…………」

酒匂「…………」

提督「……なんだあれ、昨日気分でひっぱり出してきた檜風呂の中から飛んでったぞ」

酒匂「うーん……誰かの装備だと思うんだけど…」



「司令官さーん!!」






提督「どうした羽黒」

羽黒「はい、あの…私の夜間偵察機ちゃん、見ませんでした?」

提督「や、夜間偵察機……」

酒匂「そ、それっぽいのなら、向こうに飛んでいったよ!」

羽黒「ほんとですか!?ありがとうございます!」マッテー










提督「……あれ夜間偵察機だったのな」

酒匂「お部屋暗かったから、夜と勘違いしたのかなぁ?」

提督「飛行艇だからわからなくはないけど、よりにもよって檜風呂に着水するとはなぁ……しまっておくか」



酒匂「午後6時。そろそろ夜でーすっ」

金剛「夜デース!」

酒匂「夜でーすっ」

金剛「夜デース!」

酒匂「夜でーすっ」

金剛「夜デース!」

提督(似た者同士とは思っていたが、これが確信に変わった)


金剛「ヘーイ酒匂!意外と気が合うネー」

酒匂「ぴゃああ!司令にも言われたけど、私たち似てるね!」

金剛「そうデスネー、提督もよく気が付いたネー」

提督「なんか接してる時の感覚が似ててさ」

金剛「そうなんデスネ。でも酒匂、提督へのLoveは、ワタシのほうが大きいヨー?」スチャッ

酒匂「ぴゃあああ!宣戦布告ですか金剛さん?負けませんよー!?」スチャッ



提督「ここで砲雷撃戦はやめてくれよ…?」



那珂「あいのほーらいげきせんでー あなたのこころを こうりゃくしちゃうかーらー♪」トオリスガリ







金剛「Yes!愛の砲雷撃戦、開始シマース!!」

酒匂「それなら酒匂も勝てるね!」

提督「那珂ちゃん最高!さすがアイドル!那珂ちゃんのファンになる!!」

金剛酒匂「???」ニコッ

提督「……那珂ちゃんのファンやめます」



酒匂「午後7時です。ふあ~、疲れたねぇ…ねっ?」

提督「お前特になんもしてないだろ」

酒匂「そんなことないよ?司令を見てたり、司令を応援したり、司令の仕事を手伝ったり!」

提督「最後のは記憶にないんですがそれは…」


矢矧「提督、矢矧よ。入ってもいい?」


酒匂「ぴゃあああああ!矢矧ちゃん!」

提督「酒匂のほうが反応が早かったな。入っていいぞ」

矢矧「失礼するわね」

酒匂「矢矧ちゃーん!!」ギュッ

矢矧「あ……ふふっ、相変わらずね。上手くやってる?」

提督「なんとかな。いてくれたほうが楽しいし助かるよ」

矢矧「そう、良かったわ」

酒匂「矢矧ちゃん、酒匂のこと心配して来てくれたの・・・?」

矢矧「ま、そんなところね。でも安心したわ」

酒匂「ぴゃあああ!矢矧ちゃん大好きー!」ギューッ

矢矧「さ、酒匂…ちょっと苦しいかも」



酒匂「午後8時。司令、お風呂にする?ご飯にする?それとも……さ・か・わ?」

提督「……酒匂、後方注意な」

酒匂「えっ?」


憲兵「ドーモ、酒匂=サン。憲兵デス」

酒匂「あ、これってダメなの?」

憲兵「マア、ソウナルナ」

提督「酒匂よ、幸運を祈る」

憲兵「デハ、連行シマス」グイッ

酒匂「な、なぁんでええ!?」

酒匂「しれぇえええ!!」ガチャン


提督「…………」











提督「……ご飯にするか」



酒匂「はぁ…司令ただいまー……」

提督「おお、無事だったか」

酒匂「過激な発言は控えなさい、だって~…もうっ」

提督「あれは不運だったとしか言いようがない」


酒匂「……あ、午後9時」

提督「今日はいろいろあって疲れたろう」

酒匂「そうだよねー、そろそろ疲れてきたよ…」

酒匂「司令、ちょっと休憩しよ?」

提督「そうするかー」



酒匂「午後10時!酒匂、遅めの晩ご飯いただいてまーす。もぐもぐ」

提督「さっき食べてなかったもんな」

酒匂「うん。災難だったよー、もう」

提督「憲兵はいつどこにいるかわからないからな、気を付けろよ」


酒匂「司令、後ろ……」

提督「えっ……」チラッ

提督「なんもいねえじゃん!!」

酒匂「あはは!司令、引っかかったー!」

提督「悪ふざけはよしてくれよ……」

酒匂「ごめんね司令?」

提督「これくらいはいいさ、コミュニケーションとして取ろう」

酒匂「そうそう!司令との、酒匂なりのコミュニケーションだよ!」


提督「しかしまあ、この会話の流れでは心臓に悪い」




酒匂「午後11時。11時ですぞー!」

提督「そろそろヤツが騒ぎ出すな」

酒匂「一回夜戦して、そろそろ寝ちゃお?」


川内「夜戦!?」キラキラ


提督「せ、川内いつの間に!?」

川内「いつって、今だよ?夜戦と聞いて部屋から飛んできたに決まってるじゃーん!」

提督「サラっと言うけど、なかなか無理のある話だよな」

酒匂「ニンジャそのものだねぇ~」


川内「で、何!?夜戦するの!?」

酒匂「ごめんね川内ちゃん、たぶん川内ちゃんのいう『夜戦』とは違うと思うよ」

川内「なぁんだ、違うの?夜の闇に紛れて戦いたかったなぁ…」

提督「仲間同士でそれをやるのもどうかと思う」



川内(の髪飾り)「ヤセンダヨ!!」ピピッ

川内「夜戦!?」

川内「夜戦だ夜戦だー!!」ダダダッ



提督「…………」

酒匂「…………」






提督「あの飾り、そんな機能あったんだ…」

酒匂「川内ちゃん、夜戦好きだねー…」

提督「もはや愛の領域だろあれ……」



酒匂「そんなことより司令。酒匂と一回夜戦して、そろそろ寝ちゃお?」

提督「そうする………いや」

酒匂「え?司令?酒匂じゃダメ・・・?」

提督「……頭上敵機注意」

酒匂「敵機って?」


??「」シュッ


憲兵「ドーモ、酒匂=サン。本日二度目デス」

酒匂「ぴゃあああああああ!!??」













「軽巡酒匂、抜錨します!ちゃんと見ててね♪」

時報担当酒匂、全投下終了です
見返したら秋月、大和、酒匂とレア艦づくめになってしまったので、次はレアじゃない(と思っている)艦娘でいこうと思います

ではこのへんで失礼しますね

見てくれてる人がいるとはありがたいです!
今日は夜に一人投下する予定です

リクエストに関してですが、書き溜め分が投下し終わったら安価を取ろうと思うので、そのときに言っていただけると対応できるかもです

投下開始します

今日はレアじゃない(と思ってる)艦でいきますね

時報担当 千代田



「」コンコンコン


提督「ん、今日は誰かなー 入っていいぞ」

千代田「提督、千代田よ。今日は私が時報担当するわ」

提督「え、千代田さんとは予想外」

千代田「な、なんでよ!?」

提督「まさか自分の意志で千歳さんから離れるとは思ってなかった。それも一日中なのに」

千代田「ただの気分転換よ。それに、一日中提督に張り付く任務じゃないでしょ?」

提督「まあそう…なのかな?」


千代田「あ、午前零時です」

提督「日付が変わったか」

千代田「時報はちゃんとやるわ。大丈夫よ」

提督「疑ってるわけじゃないさ、驚いただけだ。よろしくな」



千代田「午前1時。提督、こんな時間までやるの?」

提督「あくまで一日中なんだししゃーない」

千代田「じゃあ寝れないってこと!?」

提督「寝てる子もいるにはいるけど、どっちかってと寝落ちに近いなぁ」

千代田「えー…そろそろ寝ないと……」

提督「寝てもいいんだぞ?」

千代田「でもどうせ一時間後にはまたここに来るんでしょ?」

提督「時報だからな」

千代田「部屋に戻っちゃダメなの?」

提督「いいけど、まあ一時間したらここに来るし、寝る子はみんなここで寝ていくな」

千代田「そ、そんなぁ!!私も千歳お姉と……」

提督「戻ってこられるなら、部屋に帰ってもいいけど」

千代田「さすがに面倒に決まってるじゃない!」



千代田「午後2時。寝ないの?」

提督「これが終わったら寝るかなー」カリカリ

千代田「もう、早く終わらせてよー」

提督「千代田さんが手伝ってくれれば早く終わるんだがなー」カリカリ

千代田「断るわ。執務系はどうも苦手で……邪魔になったらさらに遅くなりそうだし」

千代田「あーあ…提督が寝たら、早く千歳お姉のところに行きたいのに~」

提督「行ってもいいんだぞ?戻ってくるなら」カリカリ

千代田「んー……じゃあ行くわ!」

提督「えっ ちゃんと戻ってきてくれよ?」

千代田「わかってるわよ。じゃ、行ってくるね!」バタン


提督「…………」



提督「なんだかんだで、部屋に戻った子は初めてだな」カリカリ

あ、午後じゃなくて午前でした
訂正します




千代田「戻ったわ」ガチャ

提督「ん、お帰り」


千代田「間に合った、午前3時」

提督「お疲れ様。ありがとうね」

千代田「はぁ…提督に一時間ごとに連絡するなんて、全く、この任務なんなのかなぁ……」

提督「まあそう言うな。てかこれ艦娘が自主的にやってるものじゃないの?」

千代田「まあそうだけど……誰が考えたのかは知らないわ」

提督「最初に来たのは秋月さんだけど、あの子はたぶん違うよなぁ」



千代田「午前4時…」

提督「眠いのか?トーンが右肩下がりだぞ」

千代田「ね、眠くなんかないわ!」

提督「無理しないで、部屋戻って寝てもいいぞ」

千代田「ほんと!?」

提督「許可しよう」

千代田「っ!で、でも大丈夫よ。任務中ですから……」


提督「やっぱ右肩下がりになってるけどなぁ…」



千代田「午前5時。提督、朝よ」

提督「ん……朝か。寝てしまったな、すまない」

千代田「別に気にしてないわ。執務も大変なのね」

提督「案外な」


千代田「でもこの任務、千歳お姉にはさせられないわね…私がやらないと」

提督「ん、なんでさせられないの?」

千代田「千歳お姉、ああ見えて朝が弱いのよね」

提督「そうなのか。強そうにも見えるけど」

千代田「お酒が入らないと夜更かしもできないわ。だからこの任務、私がやらないと」

提督「ほう、つまりあれだ。酒がありゃいいってことか」

千代田「い、意地でもこの任務をお姉にさせる気なの!?」

提督「いずれここに来た時にはだよ、無理にとは言わないさ」


千代田「千歳お姉によく注意しておかないと……」



千代田「午前6時。そろそろ街も動き出す時間ね」

提督「明かりもぼちぼち点いてきたしな」


提督「てかお前、部屋に戻らなくなったのな」

千代田「やってみてわかったけど、案外大変なのよ。今日のところはここにいるわ」

提督「同じ建物のなかでも割と距離あるしなぁ」

千代田「それなのよ。どうにかならないの?」

提督「んー、妖精さんに頼めばリフォームしてくれるかもだけど…この大きさだとけっこう時間かかるな」

千代田「もういっそ爆撃して全壊させて、そこから建て直す?」

提督「えっ」

千代田「攻撃隊、いつでも発艦できるわ。みんなを避難させて!」

彗星「」ブロロロロ

提督「やめてくださいお願いします!!」

千代田「……ふふっ、冗談よ。本気にしちゃった?」クスッ


提督(これ若干デレてるの…?)



千代田「午前7時。提督、朝よ!」

提督「……あれ、また寝ちゃってたっぽい?」

千代田「思いっきり布団にくるまってるじゃない……」

提督「んー、でも寒いしなぁ…あと10分だけ!」ガサッ

千代田「あ!もう、出社前のサラリーマンみたいなこと言わないでよ!」

千代田「ほら、いい加減出てきなさいよー!」グイッ


提督「艦娘ってこんな力強いのかよ!!聞いてないよ!!!」

千代田「はぁ…もう、朝から怠けないでよね」

提督「うぅ……寒い…」

千代田「朝から動いたんだし、シャキっとした?」

提督「寒さのほうが効きましたね……」ブルブル



千代田「ん……そこにいるのは誰?」


「」ビクッ


青葉「ど、どもー恐縮ですー」

提督「…まさかお前、一部始終を見てた?」

青葉「バッチリです!いやぁ、新婚さんってことでスクープしますね!」

千代田「はぁ!?誤解よ誤解!」

青葉「ではでは!」ダダッ

千代田「あ!こら、待ちなさい!」ダダッ

提督「朝から元気だなぁ……もう一回寝てよう」バサッ



コウゲキタイ ハッカンカイシヨ!

マッテソレハハンソクデスー!!





提督「……騒がしくて寝れやしない」



千代田「はあ、青葉を取り押さえるのも苦労したわ」

提督「全攻撃隊発艦とは、実戦さながらだったな」

千代田「他人事みたいに言わないでよ…」


千代田「ん、午前8時」

提督「もうそんな時間か。ぼちぼち業務開始といきますかねー」

千代田「忙しそうね」

提督「まあな。今日も書類がたくさん来てるし」

千代田「仕事?勉強?原稿?」

提督「仕事だな」

千代田「なんでもいいわ。出撃、行くわよ!」

提督「聞いた意味……」



千代田「午前9時。今頃、千歳お姉はどうしているかなぁ…」

千代田「って、出撃中なのに言わなきゃいけないの?なんか口癖みたいになっちゃった……」

千代田「てかここどこ?」


イ級「ガオー」


千代田「敵は駆逐艦だけ?つまりここ、たぶん正面の海域ね」

千代田「まあ勢いで来ちゃって私だけだし、好都合ね。攻撃隊、発艦開始よ!」


彗星「」ブオーン

爆戦「」ブーン


千代田「あれ、爆戦って攻撃隊でいいのかな…戦闘機よね、あれ」


爆戦「」ドカーン

爆戦「ヤリマシタ」


千代田「…まあ爆撃任務こなしてるし、別にいいわよね」

千代田「イ級くらいなら簡単に片付いちゃった。物足りないから進撃するわ!」



千代田「ふぅ。いま帰投したわ」

提督「ん、お帰り。やたらキラキラしてるな」

千代田「ああ、これね。なんか正面海域に一人で行っちゃって、それでこうなったのよ」

提督「あそこは空母のお前じゃ物足りなかっただろ」

千代田「そうね。だから10回は出撃したわ」

提督「えぇ……」


千代田「あ、午前10時ね」

千代田「そういえば前から聞きたかったんだけど、聞いてもいい?」

提督「おう、どうした」

千代田「提督は、千歳お姉のことどう思ってるの?」

提督「随分とストレートに来たな……少し考えをまとめる時間をくれ」


千代田「一時間後には答えてよね!」



千代田「午前11時。提督、考えはまとまった?」

提督「なんとかな」

千代田「そう。で、どう思ってるの?」

提督「俺は、千歳さんのこと好きかな」

千代田「ふーん、お姉のこと好きなのかぁ…」



千代田「……えっ?ええええ!?だ、ダメよ!!」

提督「ダメって言われても…」

千代田「と、とにかくダメなの!前言撤回してよね!」

提督「それは厳しいなぁ」

千代田「ったく……!」



千代田「正午です。…が、提督。さっきの発言を取り消すまで、今日のランチはお預けです!」

提督「取り消さないぞ、俺は取り消さない!」

千代田「あ~じゃあランチはお預けのままね?」

提督「ランチと千歳さんと言われたら、もちろん千歳さんを選ぶまで」キリッ

千代田「そ、そんなに好きだったの!?」

提督「むしろお前は、飯と千歳さんで飯を選ぶのか?お前の愛はその程度か!?」

千代田「くっ……!そ、そんなわけないでしょう!提督が案外レベル高かったから驚いただけよ!」


千代田「私なんて、お姉を見てるだけでご飯7杯分は満たされるわ!」

提督「それはすげぇ…」


千代田(ご、ご飯7杯なんて食べたことないしわからないけど……)



千代田「午後1時です。提督、さっきの発言、取り消してよ!」

提督「まだ言うか。何度言ったって取り消さないからな!」

千代田「むぅ……」

提督「取り消すならランチはいらないぞ」

千代田「もう……千代田もおなかすいたよ~…ねぇ~」

提督「…と、取り消さないからな!」


提督(なにこの子可愛い)



千代田「午後2時」

提督「発言は取り消さないぞ」

千代田「提督も強情ね……今日から恋のライバルよ!」

提督「え、なに千代田さん、兄弟愛てか姉妹愛ってのじゃなかったの」


千代田「でも、仕方ない…。はい、おにぎり」

提督「わざわざ作ってくれたの?」

千代田「ひ、秘書だから作ってあげたのよ!普段は作らないんだから…」

提督「……ん!美味い!ありがとうな、千代田さん!」

千代田「…っ!お、お礼はいいわよっ」



千代田「午後3時です。さて、午後はどっち方面に進撃するの?西?南?」

提督「午後は……うん、西のほうだ」

千代田「西方海域ね」

提督「そうだな。でもその前に、千代田さんは演習な」

千代田「演習?私ってメンバーに入ってたっけ?」

提督「今日から入るんだよ。瑞鳳と交代だ」

千代田「え、でも瑞鳳ちゃんはいいの?」

提督「目標練度に到達したからな。一旦ここで千代田さんに交代だ」

千代田「そう。私は構わないわ」

提督「目標練度は90な。そこまで到達したら報告に来るように」

千代田「てことは……あと10くらいね」

提督「そうだな」


千代田「でも、軽空母で私だけそんなに練度上げちゃっても平気なの?」

提督「ん、お前だけじゃないぞ。90なら千歳さんも一緒だ」

千代田「!!提督、演習行ってくるね!」バタン






提督「……なんかもう、凄いな」



千代田「午後4時。…足りない……千歳お姉が足りないよ~」

提督「……」

千代田「ちょっとお姉のとこ行ってくるね~」フラフラ

千代田「お姉ぇ~」バタン


提督「……はぁ」

北上「ど、どうしちゃったのさ、千代田さん」

提督「ん、北上さんか。千歳さんが足りないそうで」

北上「足りないって?」

提督「なんかよくわからないけど、とにかく足りないらしい」

北上「あー……それ大井っちも同じこと言ってたかも」

北上「あたしが足りないんだってー もう、参っちゃうよね」

提督「お前もいろいろ大変そうだな…」

北上「あたしの勘によると……千代田さんは大井っちと同じニオイがする」クンクン



提督「つまりCPLと……」



千代田「午後5時」

提督「お帰り。千歳さんの補充はできたのか?」

千代田「十分ではないけど、一応ね。生きていけるくらいには」

提督「生死に関わる問題なんだ…」

千代田「そうだ!提督~、お姉のどんなとこが好きなの?」

提督「どんなって……いやそれも唐突だな」


千代田「恋のライバルの研究よ!一時間後に答えてよね?」



千代田「午後6時。さぁ、答えなさい!」

提督「いいだろう。まずはあの凛とした立ち振る舞いだ」

千代田「…ええ」

提督「そしてあの優しさ。それと何気に甘えてくるというギャップ!」

千代田「…ふんふん」

提督「スレンダーな体型にも関わらず立派な胸部装甲を持っているところもいい」




千代田「…えっ」










提督「が、しかし!俺は敢えて『中破したときのタイツの破け方』に注目したいわけだ」

千代田「えええ!?」


提督「それとこの前、膝枕してあげてるときに気づいたんだが」

千代田「う、うそー!?千歳お姉に膝枕したの!?」

提督「ん、けっこうよくあるんだが」

千代田「あ、あり得ない…嘘よ、嘘よね千歳お姉……」



千代田「午後7時。夕食の時間だけど…提督、お先にどうぞ……」

提督「どうした、具合でも悪い?」

千代田「微妙にショックで…喉を通らない……」

提督「微妙じゃないだろそれ…」

千代田「だって千歳お姉を…なんで、お姉ぇ…」

提督「なんでって……向こうから言ってきたからそれに応じたんだよ」

千代田「えっ…ええ!?」

提督「えぇ……」

千代田「もう…立ち直れそうにないわ……」


提督「どうしたものかなぁ…」



千代田「午後8時です…」

提督「ん、なんか目が赤いぞ」

千代田「目が赤いって……?」

提督「もしかして、泣いたりした?」

千代田「な、泣いてないですから!」

提督「そう?でもそんな感じの目はどっかで見た気が……」

千代田「あ、赤い目が?夕立ちゃんとかじゃないの?」

提督「うーん…夕立も赤いには赤いが、なんか違う」

千代田「じ、じゃあ扶桑姉妹のどっちか?」

提督「あの二人も確かに赤いが、それも違うなぁ」

千代田「も、もうっ!なんなのよ……」

提督「あ、思い出した!」

千代田「…………」
























提督「戦艦レ級エリート」

千代田「聞かなきゃよかったあああ!!」



千代田「午後9時です…」

提督「元気ないな」

千代田「提督のせいじゃない……」

提督「はは まあそう言うと思って、お詫びと言えるかわからないがこれ、貰ってくれるか?」

千代田「え?これって…」


提督「見ての通り差し入れってやつだ。時報とか頑張ってくれてるしな」

千代田「提督…私に夜食差し入れって…」

提督「お腹も空いただろ、ろくに食えてなかったし」


千代田「それは…ちょっと嬉しいかも…♪」


提督「喜んでくれて良かったよ」



千代田「午後10時です」

提督「元気になってくれてよかった」

千代田「提督、ありがとう。でも……」



千代田「やっぱり千歳お姉が提督の膝枕で寝るなんて、許せない!」

提督「まだ許してくれてないの…」

千代田「当たり前でしょ?許すとでも思ったの?」

提督「千歳さんからの要望なんだし堪忍してつかぁさい……」



千代田「午後11時よ。提督のお姉に関する記憶を塗り替えるわ!」

提督「つまりどういうこと…?」

千代田「いいのいいの!さ、膝枕を差し出すのよ!」

提督「え、千代田さんも寝たいの?」

千代田「ち、違う!お姉に関する記憶を塗り替えるだけよ!」

提督「は、はぁ……」



千代田「ね、寝るわよ?」

提督「なんでそんな怖がってんのさ」

千代田「怖がってないわよ!」ポスッ

提督「……」

千代田「……」


千代田「い、居心地いいのね。お姉が欲するのも無理ないわ」

提督「えっ」

千代田「…おやすみなさい!」



提督「……まあ気に入ってくれたってことなのかな。おやすみ千代田さん」





提督「あ、待ってまさか一晩中この状況なの!?寝れないじゃん……」



千歳「提督、失礼します」

提督「お、千歳さん」

千歳「提督、千代田が珍しく部屋に帰ってこない……って、提督の膝にいたのですね」

提督「いまさっき寝たばっかりだ」

千歳「ふふっ 千代田も気に入ったみたいですね」

提督「そうだといいんだけど」

千歳「この子、なかなかこんなことしませんよ?私はたまにしてあげるんですけどね」

提督「確かにイメージはないな……まあ随分と強引に寝られたんだがな、はは」

千歳「それだけ興味があったんですよ。実は千代田、提督のこと……」

提督「冷やかしはよしてくれよ。今日一日で、千代田さんがどれだけ姉を好いてるかよーくわかったし」

千歳「まあ 少し興味がありますね、それ」

提督「『千歳さんに膝枕した』って言ったら、ショックで泣かれたって言えばわかるかな」

千歳「…それ、本当は私が羨ましかったりしてヤキモチ焼いたのかも」

提督「えっ、そうなの?」

千歳「さあ、どうでしょうね。ふふふっ」



















「航空母艦千代田、出撃します!」

今日の投下分である千代田さん、全投下完了です
意外とこの子って提督LOVEかもしれないですね(妄想)

では、本日はこのあたりで失礼します

投下開始します

時報担当 時雨



提督「今日も寒いなぁ」

提督「もう執務もないし、早いとこ布団に暖めてもらうとするか」




提督「準備よし、と」

提督「おやすみなさい!」バサッ


「深夜零時。日付が変わったね」


提督「っ!?」

時雨「あはは 提督を驚かせようとしたんだけど、期待通りに驚いてくれてよかった」

提督「し、時雨さん……なんでまた俺の布団に入ってるのさ…」

時雨「今日は提督につきっきりの任務があるからね」

提督「…てことは」



時雨「今日は僕が時報の担当だよ。提督、よろしくね?」



時雨「○一○○。提督、疲れたね」

提督「そう?」

時雨「書類をいっぱい処理してたでしょ」

提督「ああ、なるほどね。まあ、もう慣れたよ」

時雨「疲れることに慣れちゃダメだよ」

提督「それもそうだな、ありがとう」

時雨「うん」

提督「……」

時雨「……」


時雨「…僕はまだ、ここにいても大丈夫なのかな……」

提督「というと?」

時雨「一緒の布団だと、狭くない?」

提督「俺は大丈夫だ。なんならこの前買った布団と枕、向こうに敷くか?」

時雨「ううん、平気。僕はここがいいな」


提督「じゃあこのままでいいか」



時雨「〇二〇〇。大丈夫?」

提督「大丈夫だ。何のことかは知らないけど」

時雨「あ、ごめんね。寝なくて平気かなーってさ」

提督「それなら大丈夫だ」

時雨「眠くないの?」

提督「……実はな、昼に執務してる時、無意識に寝てしまってな」

時雨「え……」

提督「てなわけでまったく眠くない」

時雨「……」

提督「みんな頑張ってる時に申し訳ない…」

時雨「みんなには黙ってるよ」

提督「そうしてくれるとありがたい」


時雨「それに、提督らしいなって思ったよ」クスッ

提督「信頼されてるのかされてないのか…」



時雨「〇三○○。静かな夜だね」

提督「そういえば今日は夜戦忍者だの夜戦仮面だの異名を持つ川内が静かだな」

時雨「ん、そういえばそうだね」

提督「まあ、昨日は作戦に参加してもらったしな。疲れもあるだろう」

時雨「そうだね、川内さんかっこよかったよ。本物の忍者みたいに」

提督「あの格好だしな。黙ってりゃかなり美人なのに」

時雨「あははは……」


提督「あ、普通にあのままでも可愛いか」

時雨「提督の川内さんへの評価がわからないよ…」



時雨「〇四○○」

提督「ん、ありがとう」

時雨「深夜の時間の流れは心地よくて好きだね」

提督「こんなにまったりと夜更かしするのも久々だな」


提督「ところで、時雨さんは寝なくていいの?」

時雨「僕は大丈夫」

提督「そうか。眠くなったら寝るんだぞ」

時雨「ありがとう。提督は優しいね」

提督「時雨さんほどではないさ」



時雨「〇五○○。新しい一日が始まるね」

提督「そうだなー」

提督「そろそろ起きて書類を片すか……」

時雨「提督、もうちょっとここにいて?」ギュッ

提督「あれ、朝とか弱い感じ?」

時雨「うん……。朝というか早朝かな。特に冬の早朝は苦手。色々とね…」

提督「色々と……あぁ…」

時雨「夏頃や秋なんかはそうでもないんだけど…」


提督「よし、じゃあもう少しこうして暖まるか」


時雨「提督……ありがとう」



時雨「〇六○○。改めて…今日一日、僕が提督に時間を伝えるね」

提督「助かるよ、ありがとう」

時雨「そう言えば、時報はこんな感じでいいのかな?」

提督「おう 何の問題もないぞ」

時雨「『午前6時』とかのほうが良かったりしない?」

提督「そこは時雨さんの言いたいほうでいいさ」

時雨「そっか。じゃあ僕は、このままでいくね」



時雨「○七○○」

提督「完全に朝だな。そろそろ布団から出れるか?」

時雨「うーん…頑張るよ」

提督「悪いな、朝が苦手だってのに」

時雨「大丈夫。朝は僕も好きだな」

提督「え?」


時雨「提督と迎える朝なら、僕は大好きだよ」

提督(我、天使ヲ発見セリ。)



時雨「〇八○○。提督、そろそろ出撃しよう」

提督「仕事は早いとこ片付けたいしな。よし時雨さん、デイリー任務頼めるか?」

時雨「いいよ。メンバーは?」

提督「そうだな…時雨さんは誰と行きたいとかある?」

時雨「僕の意見で決めていいの?」

提督「デイリーは特に縛られたりしないしな。できる限り尊重しよう」

時雨「じゃあ……」


時雨「久しぶりに西村艦隊のみんなで行きたいかな」

提督「となると、時雨さんに朝雲、最上と満潮、そして扶桑姉妹だな」

時雨「そうだね。でもいいの?」

提督「正直なとこ戦艦2を投入するまでもないけど、資源もあるしまあいいさ」


提督「旗艦は?」

時雨「山城さんにお願いするよ」

提督「あの日のまんまだな…」

時雨「あとは山雲もいればね。なんだかんだで、僕はみんな大好きだから」

提督「そうか。気を付けてな」

時雨「うん。じゃあみんなにも伝えて、出撃するね」



時雨「艦隊が、無事帰投したね。よかった」

提督「デイリーお疲れさん。ありがとな」

時雨「ううん。僕も久しぶりにみんなと話せたし良かったよ。朝雲に至っては、ここに来てから初めて会話したさ」

提督「それはよかった。損傷は?」

時雨「僕は大丈夫。扶桑さんと山城さんがちょっと損傷してるかな」

提督「よりにもよって戦艦か……」


時雨「ん、○九○○」

提督「とりあえず、扶桑と山城は入渠だな。言ってきてくれるか?」

時雨「お安い御用さ。伝えてくるね」バタン



時雨「二人ともどこにいるかな…」

鈴谷「時雨ちゃんおはよー」

時雨「鈴谷さん、おはよう」

鈴谷「うん!またねー」タッタッタッ

時雨「…忙しそうか。聞こうと思ったけど無理だね」

時雨「今日はなんか騒がしい……何かあるのかな?」


ヒエー!!

ズイウンニキョウミハナイカ?

ヨルハマダー?


ポイ!ポイポイ!

時雨「……いつも通りか。ふふっ」


カスリキズテイドヨ、シンパイイラナイワ


時雨「ん、あそこにいるのは扶桑さんかな?早いとこ用件を済ませて戻ろう」



時雨「提督、ただいま」ガチャ

提督「お帰り。手間をかけて悪いな」

時雨「大丈夫さ。それにしても、世間は忙しないね」

提督「お、おう?」



時雨「一○○○。提督の仕事は…」

提督「仕事?いましてるけども」カリカリ

時雨「まあ、提督が仕事だよね、うん」

提督「それしかないだろう」カリカリ

時雨「提督も忙しそうだね。僕も手伝うよ」

提督「それは助かる。じゃあそっちの書類の山を整理してくれるとありがたい」

時雨「これかい?」

提督「そうそう」


時雨「わかった。頑張るね」



時雨「一一○○」

提督「手伝ってくれてるおかげでだいぶ捗るよ」

時雨「ほんとに?嬉しいな」

提督「何かお礼をしないとな」

時雨「そんな、悪いよ」

提督「いいってことよ。何かあるか?」

時雨「えぇ……うーん、今は特にないかな」


提督「そうか。じゃあなんかあったら言うんだぞ」グゥー

時雨「あっ……」

提督「あ、ごめん…いやー、そろそろ腹が減るな。てか朝飯食べてないんだった」


時雨「僕も少し、お腹が空いたなぁ……」



時雨「一二〇〇」

提督「もうそんな時間かー」グダー

時雨「疲れたかい?」

提督「見ての通りです……」

時雨「ふふっ 丁度いい、お昼にしよう」

提督「そうだな。よし、なんか食べに行くか」

時雨「え、いいの?」

提督「手伝ってくれてるお礼だ。もちろん奢りでいいぞ」


時雨「提督……ありがとう!」



時雨「一三○○」

提督「そろそろ行くよー」

時雨「あ、うん。今行くね」













時雨「お待たせ、提督」

提督「じゃあ行くか」

時雨「うん!」

提督「……」スタスタ

時雨「……」スタスタ


時雨「提督……。手、繋いでもいいかな?」

提督「ん、いいよ」

時雨「……」ニギッ

時雨「暖かい…」


時雨「提督とお昼、嬉しいね」

提督「そんなに喜んでもらえると、こっちとしても嬉しいな」



時雨「一四〇〇。提督、お昼はありがとう。あのお店は美味しいね」

提督「喜んでくれて嬉しいよ」

時雨「また連れて行ってくれる?」

提督「言ってくれればいつでも」


提督「じゃ、そろそろ午後の仕事を始めるかね」

時雨「うん。午後の任務も頑張ろう」



ポツ…ポツ…ポツポツ


提督「……雨か」

時雨「いい雨だね」

提督「まさに『時雨』だなこりゃ」

時雨「ごめんね。僕、雨女だから…」

提督「そうなのか?帰ってから降り出してよかったな」

時雨「提督は、雨は嫌い・・・?」

提督「いや、むしろこういう雨は好きかな」


時雨「良かった…。僕も雨は好きだよ」



時雨「一五〇〇。ランキング、気になる?」

提督「ランキングかぁ…あんま気にしたことないな」

時雨「たしかに提督は、あまり艦隊の戦績を見ないよね」

提督「ランキングに入って得するには、それなりの資源が必要だしな」

提督「秋の大規模作戦があったあとだし厳しい」

時雨「……でも、たぶん提督は、作戦がなくても目指さないよね」

提督「まあな。そのおかげで元帥にはなれず、万年大将止まりなんだがな」

時雨「提督はそれでいいの?」

提督「俺は現状でも十分だと思う。元帥になってほしいか?」

時雨「ううん、興味ないのかなーって思ったんだ」

提督「まああまり興味はないな」


提督「でも今月はなんか元帥になっちゃってるみたいだ。まだ前半だが」

時雨「え、何か変わったことでもしたの?」

提督「なーんにも。いつものように拡張海域を全部制圧して、マンスリーはこなして、デイリーを続けて、5-4を一日に5周くらいしてるだけだ」



時雨「聞いた限りだとけっこうやってる感じあるんだけど、気のせいなのかな……」



時雨「一六〇〇。提督、お疲れさま」コトッ

提督「ん、コーヒー淹れてくれたのか?」

時雨「うん。特製だよ?」

提督「コーヒーを特製してくれるとはなぁ ありがたく頂くよ」

時雨「あまり無理しないでね?」

提督「おう。もう少しで終わるさ」

時雨「そっか、良かった」

提督「時雨さんが手伝ってくれてるから早く終わりそうだ。ありがとうな」ナデナデ

時雨「ん……えへっ♪」



時雨「一七〇〇」


提督「今って、外は雨降ってるかな?」

時雨「相変わらずだけど、どこか行くの?」

提督「ちょっと急用ができてな、すぐに行かなきゃいけないんだ」

時雨「提督は忙しいんだね」

提督「さっき言った通り元帥になってるみたいだからな。何かと呼ばれることも増えたんだ」

時雨「そっか……」


提督「留守番、頼めるか?」

時雨「うん。提督、これ」

提督「おお、傘を忘れるところだった。ありがとう」

時雨「気を付けてよ?」

提督「おう。…にしても、弱いけど長くなりそうだな、この雨」

時雨「そうだね。でも……雨は、いつか止むさ」

提督「止まない雨はない、って言うしな」


提督「じゃあ行ってくるよ」

時雨「うん。気を付けてね」



時雨「一八〇〇」

時雨「提督、遅いなぁ」

時雨「こんなに遅いなら、一緒についていけばよかった…」

時雨「あ、でも行っても邪魔になるだけか……」

時雨「僕もお手伝いができたらいいのに」

時雨「…………」


時雨「まだ雨は降ってる、よね」

時雨「提督、大丈夫かな…」



提督「ふぅ、ただいま」ガチャ

時雨「あ、提督!おかえりなさい。寒くなかった?」

提督「なんとかな。留守番ありがとう」

時雨「ほんとだよ、もうっ……遅いから心配してたんだよ?」

提督「ごめんごめん いやー、元帥様の会議はどうも長いようで」

時雨「大将のときより随分と長いんだね」

提督「こんなに長いなら大将に落ちたいくらいだよ…」

時雨「え?そ、そんなに・・・?」

提督「大将のほうがここに多くいられるし、そうなるとみんなと一緒にいられるしな」

時雨「提督……みんなのことを考えてくれてたんだね」


提督「それだけじゃないぞ。ここに多くいられれば、時雨さんも観察できるし」

時雨「それを聞いて幻滅したよ…」

時雨「でも……提督が気にかけてくれてるのは嬉しいかな」


提督「よし、そうとなれば時雨観察タイムに突入だ」ジーッ



時雨「て、提督!?恥ずかしいよ……」



時雨「一九〇〇。そろそろ、夕食の時間だね」

提督「早いもんだな。夜もどっか食べに行く?」

時雨「ありがとう。でも大丈夫だよ。夜ご飯は僕が作ってあげるから」

提督「手料理か!?」

時雨「もちろん」

提督「よし、もう今日はこれで目標を達成したぞ!!」

時雨「そ、そんなに食べたかったの?」

提督「もちろんだ。なんたって、時雨さんの手料理ともなればな」

時雨「…言ってくれれば、朝も昼も作ったのに」

提督「なにっ!?」ガタッ

提督「これは勿体ないことをした……一生の不覚だぁ……」

時雨「て、提督、そんなに落ち込まないでよ…」


時雨「提督が望むなら、いつでも作ってあげるから、ね?」

提督「な、なんだって!?ありがとう!本当にありがとう!!」

時雨「お、落ち着いてよ提督…もう……」

時雨「でも、喜んでくれて僕も嬉しいよ」



提督「世に大天使時雨のあらんことを」



時雨「二〇〇〇。提督、ご飯どうだった?美味しかった…かな?」

提督「もちろんだ。あれなら何杯でもいける」

時雨「大袈裟だよ提督…。でも、喜んでくれてよかった」

提督「また作ってくれるか?」

時雨「うん!もちろん」







時雨「そろそろ夜戦の時間か…。騒がしくなるね」

提督「昨日あんなに静かだったし、今日はドーンと来そうだな」

時雨「まあでも、そのほうがいいのかもね。調子が狂いそうだったよ…」

提督「たしかに……なんだかんだで、あれがないと調子狂うな」

時雨「今日は川内さんは出撃とかしたの?」

提督「今日はずっと遠征だったな。でもあの練度なら余裕だっただろう」


時雨「じゃあ……」



提督「今日は煩くなるな……」



時雨「二一○○。すっかり夜か…」

提督「そろそろ本格的になってくるな……」


「夜戦!夜戦!!」


提督「…来た来た」


川内「提督!夜戦しよ夜戦!」バン

提督「軽くドアを破壊するなよ……それに俺は艤装もなにもないし、そもそも艦娘でも深海棲艦でもないから夜戦できないぞ」

川内「なぁんだ、できないの?じゃあ時雨ちゃん!夜戦の相手して!」

時雨「え?ぼ、僕が・・・?」

提督「やめといたほうがいいぞ、時雨さんは夜戦はクッソ強いからな」


川内「そうなの!?じゃあやりがいがあるね!早く行こう?」グイッ

時雨「え、ちょっと、待ってよ川内さん!て、提督ー!!!」


提督「ま、まあ時雨さんならいける。いつも通りにやってれば絶対勝てるよ」

時雨「えええええ!?」バタン

提督「…………」










提督「まあ、時雨さんならカットインで一撃してくれるだろう」



時雨「て、提督…ただいま」ガチャ

提督「お帰り。大変だったな」

時雨「ほんとだよ、もう……」

提督「で、どうだった?」

時雨「どうって、もちろん勝ったよ。いつもみたいに主砲と魚雷で一撃だったね」

提督「さすがは佐世保の時雨だな」

時雨「あ、もちろん演習弾だよ?」

提督「じゃないと困る」



時雨「ん、二二〇〇…だね」

時雨「提督も疲れてるでしょ?」

提督「まあ、相応にな。自分のペースだし、執務もそろそろ終わるさ」

時雨「マイペースでいいんだ。うん、僕もそうさ」

提督「必要以上に飛ばしても疲れるだけだしな。………よし、終わった!」

時雨「お疲れ様、提督」

提督「時雨さんがいてくれたから早く終わったんだよ」

時雨「お手伝い、できた?」

提督「ああ。本当に助かったよ」

時雨「そっか、良かった。提督は何か飲みたいものとかある?」

提督「頼んでいいのか?じゃあ、時雨さん特製のコーヒーをもう一杯いただくかな」

時雨「気に入ってくれたの?」

提督「かなりね」

時雨「嬉しいよ、提督…。じゃあすぐに持ってくるね!」

提督「手伝うか?」



時雨「いや、特製だからね。作ってるところは秘密だよ?ふふっ」



時雨「二三○○」

提督「今日はお疲れさま。ありがとうね」

時雨「僕は楽しかったよ。提督、またやってもいいかな?」

提督「時報担当してくれるなら大歓迎だな」

時雨「ほんとに?じゃあまた、絶対に来るからね」

提督「待ってるよ」







時雨「そろそろ眠くなってきた…。佐世保の時雨も看板かな」

提督「無理もないさ。今日は白露型の子にも会ってないだろうし、部屋で寝るといい」

時雨「みんなも心配してくれてるだろうしね。そうするよ」

提督「今日は一日ありがとうな」

時雨「いいよ、いつも提督にはお世話になってるからね。そのお返しだよ」


時雨「じゃあ僕は失礼するね。おやすみなさい、提督」

提督「おやすみ、時雨さん」

時雨「うん!」バタン



提督「…………」












提督「……近年稀に見る、幸せな一日だった…」




















「時雨、行くよ!」

昨日から日を跨いでしまいましたが、昨日分である時雨編の投下終了です
川内さんはもう夜戦ネタの常連になってる気がしますね…


秋月編投下終了後にちらっとありましたが、次は大井っちでいこうと思ってます

ではとりあえずこのあたりで失礼します



昼間ですが投下開始します
予告通り大井っちですが、例によってだいぶ北上さんが絡んでくる事態になりました
大井っちが完全に危ない子になっちゃったので、期待通りじゃなかったらすみません

時報担当 大井ときどき北上



大井「ちょうど零時を回ったところです」

提督「時報を言いながら入ってくるとは斬新だな」

大井「チッ せっかく来てあげたのにうるさいわね」ボソッ

提督「なんか言ったか?」

大井「あ、いえ!提督。夜更け、ですね」

提督「誤魔化された感がものすごいんだが…」

大井「誤魔化しですか?何を誤魔化すんです?」ニコッ

提督(この子怖い……)


提督「てか大井が自分から執務室に来るのって初めてじゃないか?」

大井「そ、そうですか?」

提督「いつも北上さんが居るときにしか、来るイメージも記憶もないんだが」

大井「そりゃそうですよ!北上さんが提督に何かされたら大変ですから!!」

大井「今日来た理由も、北上さんが来ないうちに私が来たまでです!」

提督「というと?」

大井「手を出されたら大変です。触らぬ神に祟りなしです!」

提督「俺を神に例えてくれるのか。いいねぇ、しびれるねぇ」


大井「勘違いしてんじゃねぇぞコラ」


提督「…………」



大井「現在時刻、マルヒトマルマル」

提督「お前そんな硬かったっけ……?」

大井「え?硬い、ですか?」

提督「随分とな。もっと楽でいいぞ」

大井「そ、そうですか…」

提督「とりあえず、『現在時刻』はなくていい。イメージ的に硬そう」


大井「き、気を付けてみます」



大井「現在じっ………」

提督「…………」


大井「あ、いえ♪マルフタマルマルです」

提督「そうか」

大井「提督、こんな感じならどうですか?」

提督「いい感じだな。それで頼む」



大井「マルサンマルマル…ちっ、時報の言い方なんて細かいことを……」

提督「細かいことですまんな」

大井「あっ、いえ!マルサンマルマル、です!」

提督「もはや誤魔化しにすらなってない……」

大井「提督?何か言いましたか?」ニコッ

提督「いや、大井っち怖いなーって」

大井「その呼び方、北上さんにしか許可してないんですけど」スチャッ

提督「世の中とは実に理不尽だ」


大井「提督には、少し寝ててもらいますね?」

提督「えっ、あの」

大井「おやすみなさい、提督♪」




―――――何があったかはご想像にお任せします―――――



大井「マルヨン」


大井「マルマル、です」





大井「提督?」

大井「提督ー?」


大井「……寝たのかしら?」

大井「あ、寝かせてあげたんだっけ?」

大井「…………」























大井「これはチャンスだわ!!!」



大井「マルゴーマルマル!」


大井「北上さんのところに行かなくては!!」

大井「そうよ、きっと困っているに決まってるの!」

大井「北上さぁあああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!」バタン



























翔鶴「…………」

翔鶴「何かいま叫び声が聞こえたけど……本能が『関わるな』って言ってる気がするわ…」

翔鶴「……」

翔鶴「私もあんな風に見えてるのかしら?」


翔鶴「ねぇ瑞鶴……?」

瑞鶴「Zzz…………」



大井「マルロクマルマル!!」バンッ


大井「北上さん、大丈夫!?無事!?」

北上「わっ!?どうしたの、大井っち?そんな怖い顔してさ」

大井「だ、大丈夫のようね……」ホッ

北上「なになに?どうしたのさ。……え、てか大井っち何それ」

大井「えっ?」

北上「そ、それ……」

大井「こ、この包丁?」

北上「うん…」

大井「えーっと…あ、朝ごはんの……」

北上「ん、大井っち作ってくれるの?」

大井「え、ええ!もちろん!」

北上「ありがたいねぇ」



大井(本当は、北上さんに近づいてるヤツがいたら刺すためだったけど……いないようでよかったわ)


















北上「お、大井っち!?なんかその包丁赤くない!?」

大井「え?あ、ああ!これね、そうそう!こういう模様なんですよ?うふふっ」



提督「…………」

提督「なんか記憶が飛んでるが…とりあえず大井が時報担当なのは覚えてる」

提督「……」

提督「悪い想像しかできないんだが」














北上「マルナナマルマル」ガチャ

提督(あれ、時報北上さんだっけ…?)

北上「提督、大井っちが朝飯作ってくれるって」

大井「北上さん?提督はまだたぶんお休みに……」

提督「えっ」

大井「えっ」


北上「……どうしちゃったのさ、二人とも」

大井「い、いえ!なんでもありません♪」

提督(絶対なんかあるだろ…)

北上「まあいいや。でね、大井っちが朝飯作ってくれるんだってさー」

大井「そう、朝ごはんの、支度をね?してあげようかなーって……」

提督「それ大丈夫なのか・・・?」

大井「おいコラそれどういう意味だ」

北上「え?大丈夫だって!ありがたいねぇ」

大井「北上さん……っ!」

提督(あからさますぎるだろ……)


大井「えっと…お味噌汁の具は、今日はお麩でいい?」

北上「いいねぇ、しびれるよ大井っち!」

提督「まあ、いいかな」



大井「マルハチマルマル」

大井「はいっ♪北上さんのために、腕によりをかけて作った朝ごはん!どうぞ召し上がれ?」

北上「大井っちの作った朝飯、いただきまーす!」パクッ


北上「……ん!これ美味しいねぇ!」

大井「美味しい!?良かったぁ♪」

北上「ね、提督!大丈夫でしょ?」

提督「…………」

北上「ん、あれ?提督どうしたのさ?」

大井「チッ」

提督「……………」


北上「あれ、どうして二人分しかないの?提督のは?」

提督「……北上さんの優しさでお腹いっぱいです」

大井「……」スチャッ

提督「ひぇえええええ!!!」



























金剛「いま、比叡の叫び声が聞こえたような…?」

比叡「お姉さま?比叡はここにいますよ!」

金剛「Wow!気のせいデシタカー」ハハハッ



北上「マルキュウマルマル」

大井「北上さん北上さん北上さん北上さん北上さん北上さん北上さん北上さん北上さん北上さん北上さん北上さん北上さん北上さん北上さん北上さん」

北上「…だから大井っち、別に大丈夫だってー」

大井「北上さ……北上さん!?大丈夫!?」

北上「うん。大丈夫大丈夫」

大井「で、でも……」

北上「さ~自分の持ち場に戻った戻った~」グイッ

大井「え、持ち場に戻れって? そんなぁ…」バタン

北上「はい、はいっ」















大井「…………」


大井「持ち場、か……」

大井「…そうよ!私の持ち場はひとつだけ!!」







大井「北上さんの寝ていたベッドだけよ!!!!!」ダダッ








島風「……?」

島風「…なんだろう、あれ」


島風「こっちに来てる…?」




大井「北上さああああああああああああああああん!!」シュッ




島風「!?」

島風「…………」






島風「私より絶対に速いよあれ……」





北上「ヒトマルマルマル。ふぅ…やっと大井っちが戻ってったねー。いや、いい子なんだよ、ホントはね?」

提督「まあ…うん、それも感じてはいるかな」

北上「あ、知ってた?」

提督「うん」

北上「そう?」

提督「なんだかんだで殺すとこまで行かないあたりに優しさを感じるよ……」

提督「その手前まではいくんだがな」

北上「あはは…………」




提督「てかお前も持ち場に戻れよ」

北上「持ち場?」

提督「今日は時報でもなんでもないだろうに」

北上「あー、そういえばそうだったねー」


北上「じゃあ戻りますよー」

提督「おう、お前も大変だな」

北上「ま、まあね…ははは……」バタン

提督「…………」









提督「…そして誰もいなくなった」



―――――30分後―――――





大井「提督ただいま…」

提督「おかえり。どこ行ってたんだ?」

大井「どこに行っていたかって?……そんなの、北上さんのところに決まってるじゃないの!!追い出されちゃったけど…」

提督「薄々そんな感じはしてた」







提督「にしても、大井はこれどうにかならんものか…」



大井「ヒトヒトマルマル。あの…提督?何でそんなに頭を抱えているの?」

提督「なんでもないさ……」

大井「もしかして…お風邪ですか!?」

提督「いや、違う……」

大井「ええっと、風邪薬は、っと……」スタスタ

提督(こういうとこは優しいんだがなぁ)


大井「あ、あった!提督、これ飲んでよくなってくださいね?」

提督「ありがとう。でも風邪じゃないんだ」

大井「え?じゃあなんで頭を抱えてたんですか?」

提督「お前のこと考えてたんだよ」




大井「えっ…えええ!?て、提督、その……私には北上さんが…」



提督「……いやそういう意味じゃないからな!?」



大井「ヒトフタマルマルです。丁度お昼ですね」

提督「もうそんな時間か。朝からバタバタしてて早く感じるな」


大井「私、お昼作りましょうか?」

提督「え、いいのか?」

大井「大丈夫です。料理は得意なんですよ、私」


大井「提督も朝食べてわかってるはずですよ?」

提督「食ってねぇよ嫌味かコンチクショウ……」

大井「あれ、そうでしたっけ?」

提督「…………」



大井「ヒトサンマルマル。さぁ召し上がれ!」

提督「…………」


大井「提督?どうかしたんですか?」

提督「これは……オムライス、だよな?普通の…」

大井「え?これ…?もちろんオムライスです!」

提督「ふ、普通のオムライスだよな?」

大井「はい・・・?普通に作りましたよ」

提督「そうか、それを聞いて安心した」

大井「ケチャップで何か書いてあげましょうか?」

提督「ケチャップに見える別の何かになりそうなのでやめときます」



大井「・・・?変な提督ですね」



大井「ヒトヨンマルマルです」

提督「…………」


大井「提督?なんですかその怪訝な顔は?別に、お昼に毒なんて入っていませんよ?失礼ですね…」ニコッ

提督「もう本人の口から『毒』って出てきたから俺は死ぬんだろう…」

大井「大丈夫です。致死量には至ってませんから」

提督「いやそういう問題じゃないよ!てか否定してほしかったよ!!」

大井「悪くても、数週間寝たきりになるだけですので安心してください」ニコッ

提督「ああああああああああ……」


















大井「……本当は、そんなもの入れてませんよ。本当に」

提督「もう信じられないよ……」

大井「北上さんのと一緒に作ったんですよ?入れるはずがありません!北上さんは食べに出たみたいですけど…」


提督「信じる」



大井「ヒトゴーマルマル」

提督「結局なにもせずにこの時間になってしまったわけだが」

大井「そろそろ真面目に作戦を遂行しなければいけませんね…」

提督「そうだなー」

大井「ええ、しっかりやりましょう!」

提督「よし大井、出撃だ」

大井「出撃ですか?」

提督「おう」

大井「チッ 面倒ね」

提督「……北上さんも一緒だ」

大井「行ってきまぁああああああああああああああす!!!!!!!」バンッ




提督「…………」




提督「最近ドアが張り倒されることが多い気がする」



大井「帰投しました!」

提督「お疲れ。早かったな」

大井「北上さんと組めばこんなものです!」

大井「それに、北上さんに怪我されたら大変ですから!!!」

提督「……だからお前は中破してるのか」








大井「ヒトロクマルマル。えっと…遠征任務、艦隊は、どうしましょうか、提督?」

提督「いつも通りに北方鼠と東急二つな。それよりお前は早く入渠して来い」

大井「私は大丈夫です!それより北上さんが2ダメージ受けてて…」

提督「それはすぐ終わるだろ」

大井「で、でも……っ!」

提督「……正直に言うと目の毒だ。入ってきてくれ」

大井「うわぁ……」


大井「気持ち悪いので入ってきます」




提督「自らを犠牲にし艦隊行動を回らせる……これだっ!!」ナミダメ



大井「ヒトナナマルマルです」

提督「上がったか。お帰り」

大井「はい。……あらやだ、もうすぐ夕食の時間ですね。私、ちょっと夕食の仕込み、してきますね」

提督「そうか。悪いな」

大井「いえ、これも北上さんのためですから!」

提督「お、俺の分は……」

大井「今度はちゃんと作りますって」バタン


提督「……」







提督「良妻になる素質はあるんだが、CPLだからなぁ…」



大井「現在時刻、ヒトハチマルマル」

提督「……うん、それはいいけどさ。その鍋はなに・・・?」

大井「この鍋は何かですって?勿論、愛情たっぷりの、大井特製カレーです!行ってきます!」

提督「あ、ちょ、待てどこに行く!」









提督「……まあ一つしかないか」



大井「ヒトキュウマルマル」


大井「北上さーん!」

北上「あ、大井っちー!何でお鍋抱えてんの?」

大井「これね、たまたまカレーを作りすぎてしまったの!よかったら、一緒に食べましょぉおおおお!」

北上「え?大井っち特製カレー?カ、カレーかぁ…。」

大井「カレーは嫌でしたか・・・?」


北上「ああ、うん…いやまあ、ね。食べるよ。食べるけどさぁ…」



大井「フタマルマルマル。提督、戻りました」

北上「失礼しまーす、っと」

提督「お、北上さんも一緒か。予想はしてたけど」

北上「大井っちが一緒に食べようってねー」

大井「ほら、提督の分もちゃんとありますから」



北上「カレーねぇ…お昼もカレーだったんだよねー……はぁ」

提督「俺はカレーでいいけどな」

北上「え、提督、夜もカレーでいいって?ふーん。いいとこあるね、痺れるねぇ!」

提督「だって、俺は昼は大井特製のオムライスだったし」

大井「北上さんのも作ったけど、いなくて……」

北上「あー、そっち食べときゃよかった…」


提督「まあ作ってくれたわけだし食べよう」パクッ

北上「そうしますよー」アムッ




提督「ん……んん!!美味いなこれ!」

北上「大井っちこれいいね!今日食べたカレーの中で一番美味しいかも!」


大井「え…?美味しい?嬉しい!!北上さんに喜んでもらえたわ!」



北上「それになんかこう…体が熱くなってきたよ」

提督「これぞカレー…ってことでいいのか・・・?」

大井「体が熱くなってきた?そうでしょう?うふふふふ♪」

提督「……おまえなんか混ぜたか?」

大井「北上さんへの愛をたくさん混ぜました♪」


北上「…………」

提督「なんか反応してやれよ」



大井「うふふふふふふふふふふふふ♪」



大井「現在時刻、フタヒトマルマル」

北上「まぁ、カレーばっかになっちゃったけどさ、大井っちのも美味しかったよねぇ」

提督「美味いには美味かったな」

北上「なんか変な味もしたけどね」

提督「…やっぱりあれなんか入ってたよな。心当たりあるか?」

北上「んー、実はさ……」


北上「前になんか、危ないクスリ入れられたこともあるんだよねぇ」ヒソヒソ

提督「危ないクスリ…?」ヒソヒソ

北上「その……川内とかがよく連呼してるアレで使いそうな……」ヒソヒソ

提督「えっ……じゃあまさか体が熱くなってきたのって…!?」

北上「声が大きいよ!……でも、あり得るねぇ」ヒソヒソ

提督「何考えてんだあいつ……」ヒソヒソ




大井「さ、洗い物もして、火の周りもオッケー、と。……あら?二人ともそこで何をしてるの?」

提督「あー、いや!なんでもない!」

北上「そ、そうそう!ちょっと今日の出撃での報告をしてたんだよ!」

大井「そう?ならいいけど」


大井「今日も疲れましたね、提督。ふぅ……」

提督「そ、そうだな。大井も北上さんもお疲れ」

北上「じ、じゃあ私はこれで部屋に戻るよ。またあとでね、大井っちー」バタン



大井「あら、北上さん帰っちゃいましたね」

提督「…いつものお前なら追いかけそうなもんだが」

大井「大丈夫です。深夜になったらまた会えますしね」ニコッ


提督(やっぱこれなんか盛ったな……)



大井「フタフタマルマル」


大井「チッ、まーた軽巡が一隻騒いでるわね…。提督、私、ちょっと文句言ってきてもいい?」

提督「たぶんその必要はないと思う」

大井「ぁ、そ…そう?」

提督「あれを見ろ、二水戦の旗艦だ……」



川内「やったぁー!待ちに待った夜戦だぁー!!」

川内「やっせん!やっせん!やっせん!やっせんー!」ウキウキ

神通「川内姉さん……毎晩毎晩と…いい加減にしてください!」

川内「夜戦!?」

神通「は?」スチャッ

川内「ヒッ…」

神通「川内姉さんはいつも夜戦、夜戦と連呼していますが…正直なところ、夜戦なら私のほうが強いという確信があります」



提督「随分とストレートに言うんだな…」



川内「へ、へぇ?じゃあ私と夜戦勝負して、蹴りをつける?」

神通「いいでしょう…姉さんと言えど、容赦はしませんので覚悟してください!」キュッ

川内「っ!?」ドォォォォォォォオオン




提督「……何が起きた」

大井「あの鉢巻みたいのを締め直したら、あの夜戦バカが吹っ飛んだとしか…」




神通「さあ、もう終わりですか?川内姉さん」キュッ

川内「う、うわああああああ!!!」ドォォォォォォォオオン


川内「も、もう騒がないから!許して神通!!」

神通「いいえ許しません。いままで寝れなかった私の睡眠時間を返してくれるまでは……!」キュッ

川内「じ、神通には敵わないってよーくわかったからあああああああ!!」ドォォォォォォォオオン


川内「せめて探照灯と照明弾と夜偵を発動する時間をちょうだい!!」

神通「探照灯照射……突撃します」キュッ


川内「ちょ、まっ」ドォォォォォォォオオン










提督「……………」

大井「……………」

提督「神通さんあれ強すぎないか」

大井「あれは重雷装艦の私でも敵わない気がするわ…」








大井「フタサンマルマル。提督、今日もお疲れ様です」

提督「大井もお疲れ。なんだかんだでありがとな」

大井「いえ、私も案外楽しかったですよ?」







大井「あ、北上さんもう寝たかなぁ?」

提督「寝てたらどうすると」

大井「襲うに決まってるじゃない!」

提督「……起きてたら」

大井「同じくよ!どっちにしろ燃えるわ!!」

提督「…………」



大井「そろそろ仕込んだ薬も効いてくる頃ね!?突撃するなら今よ!」

大井「北上さあああああああああああああああああああああん!!!!!」バァン

提督「ああ…………」





提督「これまた随分盛大に張り倒してくれたな……」


提督「てかやっぱなんか盛ってたんだ…信じたくはなかった……」





ヨク…ネラッテ!

ウ、ウワアアアアア!! ドォォォォォォォオオン





提督「……今日も結局騒がしいのな」

















「重雷装艦、大井。出撃します!」

大井っち投下終了です
だいぶキャラ崩壊してしまいました

とりあえずはここで失礼しますが、もしかしたら夜にもう一人いくかもです

それではまた

投下します
書き溜め分はこれが最後です

時報担当 Верный



「」コンコン

提督「ん、ヴェルちゃんか」

ヴェル「さすが司令官。ノックしただけなのにわかるとはね」ガチャ

提督「これだけ長く一緒にいるとな」

ヴェル「嬉しいな」



ヴェル「полночь(ポルノーチ)……失礼、マルマルマルマル」

提督「言い直さなくていいよ、そろそろ意味がわかってきた」

ヴェル「そうかい?」

提督「あれだろ、深夜零時みたいな感じの」

ヴェル「まさにその通りだね」


提督「んで、今日の時報はヴェルちゃんか」

ヴェル「うん。何回もやってるけど」

提督「暇があれば秘書やってるしなぁ」



ヴェル「マルヒトマルマル。深夜だね」

提督「今日くらいは寝たかった…」

ヴェル「また書類が片付いてないのかい?」

提督「はい……」

ヴェル「……仕方がない。私も手伝うから早く終わらせよう」

提督「いいのか…?」

ヴェル「これももう慣れたさ。楽しみの一つでもあるよ」



提督「終わったあああ……!!」

ヴェル「司令官、お疲れさま」

提督「手伝ってくれてありがとうな」

ヴェル「お安い御用さ」









ヴェル「マルフタマルマル。夜は海も静かだね」

提督「たぶん深海さんサイドも寝てるんだろうな」

ヴェル「北方海域のあの子とかサンタクロースの格好になったくらいには緩いし、容易に想像がつくね…」

提督「あれって、こっちとしても攻撃しにくいよなぁ……」

ヴェル「うん……」


提督「昼はあんな騒がしいのに、夜はほんと静かなのね」

ヴェル「静かな海は、嫌いじゃない」



ヴェル「マルサンマルマル」

提督「ふぁ~あ……もうそんな時間か」

ヴェル「司令官、眠い?」

提督「ちょっとね…」

ヴェル「眠かったらどうぞ。私の膝を貸そうか」ポンポン

提督「…いいのか?」

ヴェル「司令官にならいいさ」

提督「で、でも……」

ヴェル「眠いんだろう?」


提督「……失礼します」ポスッ


ヴェル「ふふっ♪」



ヴェル「マルヨンマルマル」


ヴェル「司令官、寝なくて平気?」

提督「予想以上に心地よくて眠気すらどっか行った」

ヴェル「お、大袈裟じゃないかな……」


提督「それよりヴェルちゃん寝なくていいの?」

ヴェル「私は任務中に眠くならない」

提督「いまは別に任務中じゃないけど?」

ヴェル「司令官を膝枕する任務中だよ」

提督「どんな任務……」



ヴェル「マルゴーマルマル。空の色が変わる頃だ。…綺麗だな」

ヴェル「…司令官?」


ヴェル「……寝ちゃったみたいだね」

ヴェル「寝顔も…寝顔も好きだな」

ヴェル「ふふっ」ナデナデ



提督「Zzz…………」



提督「……うわ、寝てしまった…」

ヴェル「おはよう、司令官」

提督「ごめん、寝ちゃったみたい…」

ヴェル「気にすることないさ。お疲れだったんだろう?」













ヴェル「マルロクマルマル」


提督「日が出てきたな」

ヴェル「うん。一日の始まりだね」

提督「いやー、ヴェルちゃんの膝で迎えられるとは幸せだな」

ヴェル「そのことなんだけど……」

提督「ん?」


ヴェル「司令官、悪いがちょっと重い…」

提督「あ、ごめんね…」

ヴェル「う、ううん。言ったのは私なのにすまない」


ヴェル(いなくなると名残惜しい…言わなきゃよかったかな……)



ヴェル「マルナナマルマル、朝だ。朝食を摂ろう」

提督「そうだな。何か食べに行く?」

ヴェル「いいのかい?」

提督「朝から間宮さんの食堂で食べれば、元気が付きそうだしな」

ヴェル「そうか、じゃあ行こう」


提督「奢るよ」

ヴェル「そ、そんな、悪いよ司令官…」

提督「膝枕のお礼だ。奢らせてくれ」



ヴェル「……じゃあ、お言葉に甘えて」



提督「いやぁ、朝から食べたな」

ヴェル「頼みすぎちゃったかな……」

提督「いいのいいの。膝枕の代償なら軽すぎるくらいだ」

ヴェル「そ、そうかい…?」







ヴェル「マルハチマルマル。任務を始めようか」

提督「そうだな。早いとこ片付けよう」

ヴェル「私も手伝うよ」

提督「悪いね…」


ヴェル「平気さ。早く終われば……それだけ司令官との時間も作れる」



ヴェル「マルキュウマルマル。艦隊に、遠征の指示を」

提督「久しぶりなのに手馴れてるな」

ヴェル「当たり前だよ、いったいどれだけ長くやってきてると思ってるんだい?」

提督「はは、それもそうだな」

ヴェル「たぶんこれ、もう染みついてると思う…」


提督「じゃあ遠征だ。睦月型を中心に頼む」

ヴェル「了解」

提督「それと、入れるところにレベリングの子も」

ヴェル「いつも通りだね。わかったよ」



ヴェル「ヒトマルマルマル」

提督「悪いね、指示を頼んじゃって」

ヴェル「大丈夫だよ。司令官は書類が山積みなんだし」

提督「ははは……」


ヴェル「司令官。残った艦は、私が引き受けよう」

提督「残った艦……主に戦艦と正規空母、重巡と軽空母だな」

ヴェル「えっ…」

提督「頼める?」

ヴェル「え、えぇ……駆逐艦の私で大丈夫かな…」

提督「大丈夫だよ。みんなヴェルちゃんのレベルより30以上は下だしな」

ヴェル「そ、そうだけど……」

提督「それに………ね?」

ヴェル「え?」


提督「左手のそれ」






ヴェル「……わかったよ」














ヴェル「…………私だけのこれ、嬉しいな…♪」キラン



ヴェル「ヒトヒトマルマル。皆を連れて、演習してこようか」

提督「ん、そうだな。そろそろやっておくか」

ヴェル「うん。編成は?」

提督「大和、オイゲン、青葉、瑞鳳、千代田…で、どうかな」

ヴェル「……その編成だと、私はMVPは無理そうだね」

提督「無理に獲ろうとしなくても、いつもキラキラ状態だし」

ヴェル「それもそうか。じゃあ行ってくるよ」

提督「頼んだぞ」



ヴェル「司令官、ただいま」

提督「おかえり。どうだった?」

ヴェル「なぜか知らないけど、2度もMVPを獲れたよ」

提督「ん、潜水艦でもいた?」

ヴェル「いや、昼に撃ち漏らしたのがいてね。夜戦に移ったら、こうなった」

提督「……それはMVP獲るわな」












ヴェル「あ、полдень(ポルデーニ)……失礼、ヒトフタマルマル。気を抜くと言葉が…」

提督「意味わかってるから大丈夫だよ」

ヴェル「で、でも……気を付ける」

提督「ヴェルちゃんらしいな」

ヴェル「ヒトサンマルマル。今日のランチは…はい、これ。ピロシキだ」

提督「おお!作ってくれたのか」

ヴェル「だって………ね」

提督「……ありがとう」

ヴェル「いつでも作ってあげるよ」

提督「にしても、ピロシキは久しぶりだな」

ヴェル「最近は司令官に作れなかったから…」

提督「ああ……悪かったね」

ヴェル「ううん。今日はいつも以上に、腕によりをかけたよ」


提督「それは美味しいこと間違いなしだな」



ヴェル「ヒトヨンマルマル。午後の艦隊勤務を始めよう」

提督「そうだけど、疲労とかはないか?」

ヴェル「大丈夫。疲れてはいない」

提督「ならいいけど……疲れたら遠慮なく言うんだぞ」

ヴェル「ありがとう…。でも私は少なくとも大丈夫だよ」

提督「えっ?」


ヴェル「ずっと旗艦にして、MVP調整までして、こんなにキラキラがついてるからね。そう簡単に剥がれないさ」

ヴェル「誰がここまでやってくれたのかは知らないけどね」


提督「うぐ…………」

ヴェル「ふふふっ♪」



ヴェル「ヒトゴーマルマル。引き続き、訓練だ。疲労の溜まっている艦は休ませよう」

提督「疲労は誰が溜まってるかわかるか?」

ヴェル「今のところ誰も溜まってないよ」

提督「そうか。まあ一応ローテーションで上手くやるかね」

ヴェル「そうだね。それなら疲労は溜まらないと思う」



ヴェル「ヒトロクマルマル」

提督「そろそろみんな戻ってくるな」

ヴェル「そうだね。全艦隊戻ったら、反省会だ」

提督「……えっなんですかそれ」

ヴェル「たまにはこういうのもいいだろう?」

提督「いや、特にやることないけど…」


夕立「提督さん!今日の報告書書いてきたっぽい!」ガチャ

提督「お、夕立か。ご苦労さん。あとで読むよ」


ヴェル「夕立、ちょうどよかった」

夕立「なになに?」

ヴェル「皆に、反省会をするから集まるように伝えてくれるかな?」

夕立「反省会!?楽しそう!」ポイッポイッ

提督「反省会って楽しいっけ…」

夕立「じゃあ伝えてくるね!」バタン


提督「えぇ……」

ヴェル「大丈夫だよ。なんとかなるさ」



ヴェル「ヒトナナマルマル。司令官、さぁ皆に一言を」

提督「一言って……」


長門「珍しいな。提督が全員呼んで反省会とは」

提督「いや、まあ…うん」

加賀「それで、なんの反省かしら?」

提督「んー……反省というか、労いというか?」

加賀「労い?」

提督「みんないつもありがとうな」

提督「…………」

天龍「…そ、それだけかよ!?」

提督「えぇ……」


ヴェル「司令官、頑張って。どっか連れていくとかさ」ヒソヒソ

提督「…………てことで、今度みんなでどっか遊びに行くか」


艦娘『!!!!!』

加賀「さ、さささ、さすがに気分が高揚します」ソワソワ

武蔵「ほう?楽しみにしているぞ?提督よ」

暁「い、一人前のレディとして場所を選んで欲しいわ!……ゆ、遊園地とかも、いいわよ?」チラッ

青葉「もちろん代金は、司令官の全額負担ですよね?ねぇ?」


提督「あぁ、勢いで言ってしまった……」


長門「では提督、楽しみにしているぞ?」

提督「……わかったわかった。約束するよ」

長門「では全艦、この長門に続け!部屋に帰るぞ」

赤城「続くほどの距離はありませんよ、長門さん」


長門「そ、そうか?」



提督「みんな戻ったか」



ヴェル「司令官は太っ腹だね」

提督「差し向けたな……?」

ヴェル「ふふっ、どうかな。楽しみにしてるよ?司令官」

提督「………ヴェルちゃんには敵わんな。計画しておくよ」

ヴェル「その計画は興味がある。私も手伝おう」

提督「なんだかんだで楽しみではあるな。財布がどうなるかは想像もしたくないが…」



ヴェル「ヒトハチマルマル」

提督「あ、ヴェルちゃんちょっといいかな」

ヴェル「何?司令官。これから演習の予定だけど」

提督「その演習なんだが、連れてって欲しい子がいるんだ」

ヴェル「いいよ。誰だい?」

提督「阿賀野、初雪、望月、卯月、時津風」

ヴェル「ど、どんな選び方を…?」

提督「阿賀野は能代さんと矢矧さんからの要望。その他は天龍からだな」


ヴェル「・・・?意図が分からないけど、まあいいか」



ヴェル「ヒトキュウマルマル」

ヴェル「演習お疲れさま…って……」


阿賀野「うわ~ん、もう阿賀野、今日は動けないぃ~……」グデー

望月「うわーマジめんどくせぇ~……」グダー

初雪「もうやだ、引きこもる」ガサッ

卯月「うーちゃん疲れたぴょん……」シュン


ヴェル「えぇ……」


時津風「あー、疲れた疲れた。訓練がきついよ響ぃ~…」

ヴェル「え、訓練がきついって?それはすまなかった…」


能代「ほら阿賀野姉!シャキっとしてよ、もう!」

天龍「おいお前ら!こんな程度でへばるなよ!遠征もできないぞ!?」


ヴェル「あぁ……私に訓練を頼んだのはこういうことか」





神通「違います陽炎さん!もっとこう……」

神通「不知火さん!その砲撃はなんですか!もっとよく狙って……」

神通「霞さん、あなたはいい感じですね。黒潮さんもたこ焼き食べてないで、ちゃんと見習ってください!」





ヴェル「神通さんって、ひとたび戦いや訓練になると性格が変わるんだよね」

ヴェル「私じゃなくて神通さんに頼んだほうが良かったんじゃないかな……」



ヴェル「フタマルマルマル」


提督「そろそろ夕食だな」

ヴェル「夕食も私が作るよ。何か食べたいのとかあるかい?」

提督「お!嬉しいねぇ」

提督「じゃあここは王道だけど、カレーとかって頼める?」

ヴェル「んー……司令官、カレーは…ちょっとわからない」

提督「あ、そうなのか」

ヴェル「ごめんよ。今度覚えてみる」


提督「じゃあ今日はヴェルちゃんに任せるかな」

ヴェル「いいのかい?」

提督「なに作ってくれても、もれなく美味しいし」


ヴェル「それは嬉しいな。じゃあ今日は私が考えるよ」



ヴェル「フタヒトマルマル」


提督「ん、なに作ってくれてるの?」

ヴェル「あ、司令官。今夜はボルシチでどう?私のは美味い」

提督「もう香りだけでも美味そうだ。楽しみにしてるよ」

ヴェル「ありがとう。みんなにも分けてきていいかな?」

提督「もちろん。きっとみんな喜ぶさ」


ヴェル「私は司令官に一番喜んでもらいたいな」

提督「大丈夫、すでに喜んでる」



ヴェル「フタフタマルマル。ボルシチ、皆も喜んでくれた。嬉しいな」

提督「ありがとうな。また料理が上手になったんじゃないか?」

ヴェル「そうかな?たしかに練習はしてたけど」

提督「じゃあきっと上手くなってるよ」

ヴェル「本当かい?Спасибо(スパシーバ)…♪」



提督「今日の仕事もあと少しだな」

ヴェル「そうだね。もう一頑張りだ。私も手伝うよ」

提督「大丈夫。もう終わるし」

ヴェル「そ、そう?」

提督「休んでて構わないさ」

ヴェル「うーん……じゃあ少し休んでるね」


ヴェル「♪」ポスッ

提督「………」

ヴェル「司令官の膝の上でね」


提督「……まあいいか。可愛いし」

ヴェル「し、司令官!?声に出てるよ…」

提督「知ってる」



ヴェル「フタサンマルマル」

提督「ちょうど終わったあああ…!」

ヴェル「司令官、今日も一日、お疲れ様」

提督「いつもより早く終わったな」

ヴェル「秘書がいないと、だいたいは日を跨ぐしね」

提督「この量は異常だと思う……え、てかこれ他の鎮守府のも混ざってる…」ペラッ

ヴェル「そんなのばっかりだったりして…」


提督「ありそうで怖い……」



提督「今日は早めに寝れるな」

ヴェル「そうだね。早めに寝ちゃおうか」

提督「そうするか。部屋に戻っていいぞ」

ヴェル「何を言ってるんだい?ここで寝るよ」

提督「えっ」


ヴェル「というか、ここで寝たいな。…ダメ?」ユビワ キラーン

提督「……布団一つしかないけどよろしいか」

ヴェル「それを見越してお願いしたんだよ?」

提督「…………つまり」

ヴェル「…そういうこと」



提督「もう今日は憲兵に捕まってもいいです」















「了解。Верный、出撃する」

書き溜め分最後は、嫁さんとのイチャラブで終わりたかったのです。反省はしていない


てことで、リクエストがあれば受け付けようと思うので、コンマの最小と最大で安価を取ります(頑張っても1日2人が限界のようです…)

これまで出てきた以外の子(秋月、大和、酒匂、千代田、時雨、大井、ヴェル以外)で、時報付きの子なら誰でも構いません
連投などは禁止です

10時くらいまで受け付けるので、リクエストをしていただける方はぜひ!

リクエストは既に時報が実装されているキャラじゃないとダメなのかい?
ダメじゃなかったら古鷹で

>>286
時報がついてない子はこのスレタイに合わないので厳しいですね…
申し訳ありません

瑞鶴でお願いします

もう出てるリクエストでもいいなら野分
駄目ならレーベをお願いします

>>292
かぶってても最小か最大のどっちかなら大丈夫です!

ではそろそろ締め切りますね
予想より多くて驚きです

安価は、>>289 の瑞鶴、>>292 の野分でいきます!

準備でき次第投下するので、とりあえずはここで失礼します

投下します
とりあえずは一人ですね

時報担当 瑞鶴



瑞鶴「提督さん、日付が変わっちゃったよ?」

提督「そうだなー…」

瑞鶴「うん」


提督「てか部屋に戻らなくていいのか?なんか昼間からずっとここにいるけども」

瑞鶴「なに言ってるのよ、今日は私が時報担当してあげるんだから、ここにいるに決まってるじゃない!」

提督「そうかー今日は瑞鶴が担当かー」

提督「…………」




提督「……えっ、あ、そうなんだ」



瑞鶴「時刻はマルヒトマルマル。ねむーい」

提督「昼間たくさん寝てたのにまだ眠いのか?」

瑞鶴「一日に数回は眠くなるのよ」

提督「昼寝しても?」

瑞鶴「昼寝はおやつみたいなものね」

提督「どんな例え…」

瑞鶴「まあつまりは、睡眠のうちには入らないってこと」

提督「あー、たしかにおやつって飯食った感はしないしな」


提督「でも俺は昼寝したら夜は寝れないなぁ」

瑞鶴「それは体質がおかしいのよ」

提督「そ、そうなの……」



瑞鶴「マルフタマルマルよ。眠くないの?」

提督「僕はどこかの正規空母さんと違って昼寝してないので眠いです。とても眠い」

瑞鶴「私なんて昼寝したのに眠いんですけど!」

提督「ダメだもう寝る。おやすみ」バサッ

瑞鶴「あ、ちょっと!」




瑞鶴「………」






瑞鶴「一人で夜更かしも、なんか退屈ね」



瑞鶴「提督さんー、マルサンマルマルになったよ!」

瑞鶴「…………」


瑞鶴「さすがに反応しないか…」

瑞鶴「実は起きてたりしないかなーって期待してたんだけどなー」チラッ

提督「Zzz…………」




瑞鶴「……まあそう上手くはいかないわね」



瑞鶴「マルヨンマルマル」

瑞鶴「ま、まだ起きてます!」


瑞鶴「…………眠いけど」

瑞鶴「提督さん、まだ寝てるよね」

瑞鶴「私も眠いのに寝ちゃダメなのかなぁ?」

瑞鶴「…………」

瑞鶴「寝ながら時報とか言えたらいいのに…」

瑞鶴「まあ、それはそれで怖いけど」













酒匂「……ヘクシュッ!」

酒匂「むにゃむにゃ…………」

酒匂「んー……しれぇ……」

酒匂「…Zzz…………」



瑞鶴「……あー、ついに日が昇って来ちゃった」

瑞鶴「朝じゃん…」


瑞鶴「マルゴーマルマル。夜明けだねー」

瑞鶴「……そろそろ起きてよ~」

瑞鶴「…………」



瑞鶴「ふてくされるぞー?」







翔鶴(かわいい……!!)



瑞鶴「現在時刻マルロクマルマル」


「ロクマル?」


瑞鶴「マ・ル・ロ・ク!…って、誰よ?」

日向「すまない。ロクマルがどうとか聞いたものでな」

瑞鶴「はぁ…。マルロクよ、ロクマルじゃないわ。というか、ロクマルってなんなの?」

日向「さあ。私もよく知らない」

瑞鶴「はい?……じゃあ、ぶいえるえす?っていうのは?」

日向「それも無意識の言葉だ。よくわからない」

瑞鶴「はぁ……」


日向「それにしても、早起きだな瑞鶴」

瑞鶴「早起きというか、夜更かしというか…」

日向「寝ずの番なのか?」

瑞鶴「まあそんなところ。時報担当なのよ」

日向「そうか……」

瑞鶴「…………」



日向「ところでキミは」

瑞鶴「瑞雲なら載せないわよ?だいたい、私には彗星があるし、水上機はいらないわ」

日向「そ、そうか……」

瑞鶴「…でも、瑞雲って優秀よね」

日向「おお、わかるか瑞鶴!飲もう!」

瑞鶴「朝からはお断りですー!」



瑞鶴「マルナナマルマルよ」

瑞鶴「提督さん、いい加減に起きてよ」ユサユサ

提督「ん~……?…あ、瑞鶴」

瑞鶴「やっと起きた……もう、一人で夜更かし退屈だったんだからね!」

提督「起きてたんだ……悪いね」

瑞鶴「一応ね。時報担当だし」


瑞鶴「てことで!朝ごはん作ってよね!」

提督「えっ」

瑞鶴「朝ごはんなになに?楽しみ~!」

提督「えぇ……」



瑞鶴「現在、マルハチマルマル」

提督「まさか俺が作ることになるとは予想してなかった」

瑞鶴「たまにはいいでしょ?オムライス、ありがとね!」

提督「簡単ですまないな」

瑞鶴「美味しかったし平気よ。さぁ、今日も頑張ってアウトレンジしよ!」

提督「……おまえアウトレンジになんかいい思い出あるか?」

瑞鶴「うっ…そ、それは……」


瑞鶴「それはあの対空火器のせいよ!」

提督「一理ある」

加賀「練度の問題を無視しないでください」

瑞鶴「うぅ……」

提督「……航空機の性能も無視しちゃいけないと思うの」


瑞鶴「こ、こんどは大丈夫よ!見ててよね、加賀さん!」

加賀「そう、いいでしょう。見せていただきます…実戦で」



提督「てかみんな勝手に入ってくるのね」



瑞鶴「時刻はマルキュウマルマル。とりあえず索敵しとく?」

提督「とりあえずで索敵するってのも……まあいいか」

瑞鶴「じゃあ、二式艦偵を飛ばしておくね」

二式艦偵「イッテキマス」ブーン


蒼龍「彩雲ちゃん、よろしくね?」

彩雲「オッソーイ!」ブーン


大和「じゃあ私は、とりあえず観測機を飛ばしますね」

観測機「マカセロ」ブーン



提督「索敵機飛ばしすぎじゃないかな…」



観測機「敵機ハッケン」

二式艦偵「ズラカレ!」ブオーン

彩雲「ワレニオイツク 敵機ナシ!」ブオーン


瑞鶴「え、うそ!?戦闘機隊、発艦できる!?」

観測機「イラナイ」

瑞鶴「え?」

観測機「地獄ノ猫クライナラ ナントカナル」


提督「あのたこ焼きな」

たこ焼き「戦闘機イネージャン」ブーン


観測機「ホソクシタ」ダダダダダダッ

たこ焼き「アイエエエエエエ!?カンソクキ!?カンソクキ ナンデ!?」



たこ焼き「ツヨクネアイツ……」ズタボロ

観測機「ヤリマシタ」


瑞鶴「ねえあの子性能おかしくない!?」



瑞鶴「ヒトマルマルマルになったよ。翔鶴姉元気かなぁ?」

翔鶴「提督、失礼しますね」

提督「ん、入っていいぞ」

瑞鶴「あ!翔鶴姉!」

翔鶴「瑞鶴、元気にしてた?」

瑞鶴「それはこっちの台詞よ」

翔鶴「心配してくれたのね。ありがとう、瑞鶴」


提督「それで、用件は?」

翔鶴「瑞鶴がしっかりやってるか確認しに来ただけですよ。安心しました」

提督「ほんと妹大好きなのね」


翔鶴「じゃ、あまり提督さんの邪魔をしちゃダメよ?」

提督「むしろ手伝ってもらってる」

翔鶴「あら、そうでしたか。じゃあ私はこれで失礼します」

瑞鶴「ありがとね、翔鶴姉!」ニコッ



翔鶴(やっぱり可愛いわ瑞鶴…!!!)



瑞鶴「ヒトヒトマルマルよ。お昼なに食べる?」

提督「んー…?ちょっと待ってな」カリカリ

瑞鶴「ねえ、ねに食べる~?」ユサユサ

提督「あんまり揺らすと仕事が遅くなって飯も食えないぞ」カリカリ

瑞鶴「むぅ……」


提督「……手伝ってくれたら早く食えるかもな」

瑞鶴「ほんと!?」

提督「手伝ってくれたらな」

瑞鶴「手伝います!はい!!」

提督「単純……」



瑞鶴「提督!ヒトフタ…っていうかお昼ですお昼!ランチしたーい!」

提督「まあそう焦るな。……よし、午前はこれくらいにしとくか」

瑞鶴「ランチ行こうランチ!」

提督「手伝ってくれたしな。約束通り行くかー」

瑞鶴「やったぁ!早く行こう?」

提督「書類をちょっと整理するから待ってくれるかな」

瑞鶴「そんなのあとよ、あと!行くよ!」グイッ

提督「お、おまえかなり強引だな…てかちょい痛いから!」バタン

とりあえず午前編ですね
飯食ってから午後を投下します

再開します



瑞鶴「お腹いっぱいになったね!」

提督「ぜんぶ奢らされるとは……」



提督「てか時報は」

瑞鶴「…ヒトサン……んーもう!面倒くさい!!一時よ一時!」

提督「随分と投げやりになったもんだな」

瑞鶴「いいでしょ!?だいたい、提督さんが時計見ればいいのよ!」

提督「それを言っちゃおしまいだろ……」


瑞鶴「それに、『ヒト』とか『フタ』とか、面倒なのよこれ!」

提督「海軍だからしゃーない」



瑞鶴「午後2時よ」

提督「…………」

瑞鶴「……はーいはい。わかったわよ。現在時刻はヒトヨンマルマル…。これでいい?」

提督「一応そう言ってくれるとありがたいな」

瑞鶴「面倒ね、ったく……」


憲兵「規律ガナッテナイ。連行ダ」

瑞鶴「ああ、もう!わかったわよ!言えばいいんでしょ言えば」


提督「ここの憲兵さんって神出鬼没すぎないかな」



瑞鶴「時刻はヒトゴーマルマル。小沢っちは元気かなぁ?」

伊勢「それよね~。また会いたいわね」

瑞鳳「小沢さんに、卵焼き焼いてあげたいなぁ…」

瑞鶴「負けが続いたけど、ほんとに優秀な提督よね」


三人『小沢っち元気かなぁ…』




提督(ものすごく会話に入りにくい)


提督(てか瑞鶴と小沢提督はどんな仲なんだよ……)



瑞鶴「ヒトロクマルマルよ。そろそろ夕方よね」

提督「そうだな。索敵機はそろそろ戻していいぞ」

瑞鶴「そう?」



羽黒「川内さんから借りてるこの子、優秀なのね」ナデナデ

夜偵「ソレホドデモ」

羽黒「今日も夜間偵察、お願いしますね?」

夜偵「オマカセクダサイ」ブロロロロロ



提督「……な?」

瑞鶴「あの軽巡、持ってくる装備はすごく優秀なのよね…」



瑞鶴「だんだん日が暮れてきたー。ヒトナナマルマルです!」

提督「結局今日は出撃しなかったな」

瑞鶴「たまにはこういう日も必要よね」

提督「まあそうか。最近は連日のように出撃してるし」

瑞鶴「ほんとほんと。もっと私たちのことも気にかけてよね?」

提督「反省してます…」


瑞鶴「でもまあいいわ。それでこの練度なんだし!」

提督「やっぱり加賀さんには追いついてないがな」

瑞鶴「そ、そんなこと言っても、2しか変わらないじゃない!」

提督「でもお前、正規空母なのにほんとよく避けるよな」

瑞鶴「みんなが遅いのよ」


提督「いや瑞鶴が素早いんだと思う」



瑞鶴「ヒトハチマルマル。さぁ、夜の時間ね」

川内「♪」ウキウキ

提督「なんか一人おかしなのがいるがな」

瑞鶴「今夜も騒がしくなるね……」






神通「……」



瑞鶴「ヒトキュウ……ん~まためんどうになって来た!7時よ」

提督「お前ってやつは…」

瑞鶴「もう、いいでしょこれくらい」

提督「まあわかるからいいんだけどさ」


瑞鶴「それより、夜ご飯なんだろうね?」

提督「さあ。今日は間宮さんとこ行くし、行かないとわからんな」




川内「もう少しね…!」ウキウキ







神通「…………」



瑞鶴「フタマルマルマル!8時です」


川内「夜戦だぁ!!」


瑞鶴「って、どうでもいいけど…かわう……」

川内「夜戦!?」ギロッ

瑞鶴「…川内うるさい!」


提督「どうでもよくない気もする」







神通「川内姉さん……?」

川内「なに!?夜戦!?」

神通「まだ懲りてないんですか?」ニコッ

川内「うっ……」

川内「…大人しく、過ごします……」シュン

神通「それでいいんです」







瑞鶴「……ねぇ、川内あれなんかあったの?」

提督「ちょっとな…」



瑞鶴「現在時刻フタヒトマルマル。9時よ」

提督「そうか」

瑞鶴「うん」

提督「…………」

瑞鶴「…………」




提督「……え、それだけ?」

瑞鶴「何よ、他になにか言って欲しかった?」


提督「なんか寂しいなぁ…」



瑞鶴「フタフタマルマル。すっかり夜…」

提督「今日は日を跨ぎそうである」カリカリ

瑞鶴「提督さん、そろそろ休まなくていいの?」

提督「休みたいか?」カリカリ

瑞鶴「うーん…昨日寝てないしね……」

提督「それもそうだな。休んでていいぞ」カリカリ

瑞鶴「そんな、横で仕事してるのに悪いわ」

提督「気にするな。今日はよく手伝ってくれたし」カリカリ

瑞鶴「でもなんで終わらないのよ?」

提督「なんかやたら量が多いんだよ……」カリカリ

瑞鶴「ふーん……あれ?提督さん、これ間宮さんのレシピじゃない?」


提督「なんでそんなもの混じってるの…」



瑞鶴「深夜になってきました。フタサンマルマル」

提督「もう深夜の基準すらわからない」カリカリ

瑞鶴「提督さんの『深夜』って何時からなの?」

提督「まず深夜ってなんだっけ」カリカリ

瑞鶴「そこから!?」




瑞鶴「うーん…そろそろ寝ようよ~」

提督「先に休んでていいぞ。俺はまだ終わらなそうだ」カリカリ

瑞鶴「そ、そう?」

提督「おう。二日連続オールはきついだろう」カリカリ

瑞鶴「うーん……じゃあ今日はここで寝るね」

提督「…構わん」カリカリ

瑞鶴「じゃあおやすみなさい」バサッ

提督「おやすみ瑞鶴」カリカリ



提督「……」カリカリ

提督「………」カリカリ

提督「…………」カリカリ

提督「……」ピタッ






提督「仕事が終わらないと言ったな。あれは嘘だ」

提督「瑞鶴は寝てるな?」

瑞鶴「Zzz………」


提督「よし、じゃあ始めよう」




提督「寝顔これくしょん、始まります!」●REC




憲兵「俺モ混ゼロ」ピッ

翔鶴「私も!」ピッ


提督「どっから入ってきたの……」

















青葉「…………」

青葉「これはスクープです!青葉、見ちゃいました!」タタタッ




翌朝提督は、多くの彗星に追い回されていた
誰の艦載機かは言うまでもない













「五航戦、瑞鶴出撃よ!」

瑞鶴さん投下終了です
野分さんは川内が騒ぎ出したら投下する予定です

それでは失礼します

川内が騒ぐ頃なので、野分さん投下していきます

時報担当 野分



野分「司令、遠征から帰投しました!」

提督「ん、野分か。お疲れ」

野分「はい!」

提督「わざわざ報告に来なくても大丈夫なのに」

野分「あ、いえ。その報告に来たのではありません」

提督「というと?」


野分「司令、本日もこの野分が秘書官を務めさせていただきます。宜しくお願いします!」



提督「……野分さんや」

野分「は、はい!」

提督「『本日も』じゃなくて『本日は』のが合ってる気がするんだ」


野分「…………」





野分「…あ、ああ!し、失礼しました!」

提督「はは、間違いはあるさ。よろしくな」



野分「マルヒトマルマル。司令、深夜です」

提督「寒くないのか?布団入らなくて」

野分「し、司令と同じ布団で寝るなんて……」

提督「ああ、なるほど。ごめんな、もう一つあるからそれを敷くといい」

野分「あ、いや、その……そうじゃなくて、司令と同じ布団なんて申し訳ないです」

提督「そっち!?俺はべつに構わないけど…」

野分「え……じ、じゃあ、いい、ですか・・・?」

提督「そこに居たって寒いだろ」



野分「……し、失礼します!」ガサッ

野分「マルフタマルマル。司令、丑三つ時です」

提督「丑三つ時なぁ…小さい頃はよく脅されたっけな」

野分「脅される…ですか?」

提督「丑三つ時はよく幽霊が出るから、夜更かしするんじゃないぞ~、って」

野分「っ!?…そ、それは本当なのですか・・・?」

提督「さあ?俺は見たことはないな」



提督「でも、わりと昔から言われてるっぽいし、それっぽい理由はあるんだよね」

野分「………」ブルブル

提督「……野分?寒いか?」

野分「い、いえ!その……」

提督「……ん、もしかして」

野分「…し、司令!布団の外には何もいませんか・・・?」

提督「おう、なんもいn………」


野分「…………し、司令?」

提督「……いや、なんかいる。なんか青白いのが浮いてる…」

野分「え!?やだやだ!変なこと言わないで!」ギュッ

提督「…………」

野分「…………」ギュッ












提督「………冗談だよ」

野分「………えっ?」

提督「反応が可愛いなおまえ」

野分「……も、もう!からかわないでください!」ポカポカッ

提督「ははは、ごめんて………あれ・・・?」

野分「ど、どうしたんですか?」

提督「の、野分……後ろ…」

野分「…………え?」チラッ












野分「な、なにもないじゃないですか!」ウルッ

提督(からかうの楽しい)



野分「マルサンマルマル。司令、眠くはないのですか?」

提督「眠くないさ」

野分「さすがです!」

提督「野分の可愛い反応を堪能できたし」ボソッ

野分「え?」

提督「なんでもない。それより野分は大丈夫なのか?」


野分「はい!野分は大丈夫です」

提督「某戦艦を彷彿とさせるな」



野分「マルヨンマルマル。司令、野分の言葉の意味ってご存知ですか?」

提督「たしか……そう、野を吹き分ける強い風…みたいな意味だっけな」

野分「…………」ジーッ

提督「あれ、違った?」


野分「あぁ!流石です!」

提督「合ってたか。よかった…」

野分「もっと言うと、秋の台風のことをそう呼んでたという説もありますね」


提督「そうなのか。勉強になるね」



野分「マルゴーマルマル。朝です。そろそろ総員起こしの準備ですね」

提督「そうだな。てか秋月さんに似てるとこあるよね」

野分「秋月に…ですか?」

提督「生真面目なとことかね」

野分「そうなんですか…。あまり気にしたことがありませんでした」

提督「似た者同士って、本人たちは気づかないよな、うん」



野分「マルロクマルマル。朝です」

提督「朝は食堂で食べるか?」

野分「大丈夫です!朝食の支度、野分が致しますね」

提督「お、それは助かるな」

野分「はい!では早速、準備に取り掛かります」

提督「ありがとうね」










提督「……待てよ、秋月さんに似てるってことは、やたら質素な可能性が…」



野分「マルナナ……マルマル……」

提督「…どうかした?」

野分「あ…すみません、朝食の準備に夢中になってしまって……」

提督「あー、せっかく作ってもらってるのに悪いね」

野分「いえ!ちょうどできたのでお持ちしますね」

提督「楽しみだな」


野分「司令、今日は和朝食です。さあ、召し上がれ」コトッ

提督「どうやら杞憂だったようだ」

野分「杞憂、ですか?何か心配事でもあったんですか?」

提督「食事まで秋月さんに似てたら面白いなーって」

野分「・・・?」


提督「まあ食べよう。冷めちゃうしね」

野分「んー……変な司令ですね」



野分「マルハチマルマル。野分の朝食はいかがでしたか?」

提督「とても美味しかったよ。ありがとうな」

野分「ふふっ、そうですか…♪よかったぁ」


提督「じゃ、飯も食ったし業務開始といきますかね」

野分「はい!今日も頑張りますね!」



野分「マルキュウマルマル。そろそろ我が第四駆逐隊も、本気で出撃ですね」

提督「そうだなー…。出撃か」

野分「はい!司令、命令を!」

提督「よし、第四駆逐隊は出撃!」

野分「了解です!」



提督「…と、言いたいところだけど」

野分「えっ」ガタッ

提督「生憎、他の子がまだ遠征から帰ってきてないのよね」

野分「えぇ……」



野分「ヒトマルマルマル」


野分「あ!司令、舞風が帰投しましたよ!」

提督「ん、ほんとだ」


舞風「我が精鋭艦隊が母港に戻りましたぁー」

提督「遠征お疲れさん」

舞風「補給補給っと~……よし、また踊れますね」クルクルー

野分「ま、舞風、所構わず踊ってたら危ないから…」

舞風「気を付けてるってー」クルクルー



舞風「うわっ!?」バタッ

野分「きゃっ!?」ドサッ


提督「……舞風が倒れて野分が倒れて、最後は俺に当たると…。玉突き事故みたいだな」

野分「あっ、司令、すみません!」ペコリ

提督「大丈夫大丈夫。舞風、気を付けろよ?」

舞風「はーい…」



野分「ヒトヒトマルマル。司令、そろそろお昼ですね。何にします?」

提督「そうだなー…朝は作ってもらってるし、昼は食べに行くか?」

野分「あ、いえ!野分がご用意します」

提督「頼んでいいのか?」

野分「はい!」

提督「じゃあお願いしようかな」

野分「お昼までにはお持ちしますね」

提督「おう。じゃあ俺は少し席を外すが、昼には戻ってくるよ」



野分「ヒトフタマルマ……あっ、赤城さん!」

赤城「あら、今日は野分さんが時報ですか?」

野分「はい!あ、その節は……」

赤城「その節……?なんのことでしょう?」

野分「あ、あの海戦での……」

赤城「そんなことより野分さん、お昼ごはんってありますか?」

野分「…えっ?お昼?」

赤城「お昼です。お腹が空いてしまって…」

野分「あ、あります!いま持ってきますね!」







野分「どうぞ!」コトッ

赤城「わぁ!美味しそうですね!」ペロッ

赤城「おかわり!」

野分「え…!?は、はい!」



野分「どうぞ!」コトッ

赤城「んん!美味しいですね!」ペロッ

赤城「もう一杯!」

野分「……は、はい!」



――――――――――――――――――――

―――――――――――――――

――――――――――

―――――



赤城「ご馳走さまでした!」

野分「い……いえ…」ハァハァ

赤城「なんでそんなに疲れてるのですか?」

野分「えっ……あ、ああ!なんでもないです!」

赤城「そうですか。では失礼しますね」バタン

野分「…………」






野分「司令の分まで持ってかれちゃった…どうしよう……」ソワソワ


提督「ただいまー」ガチャ

野分「あ、し、司令!?」

提督「ん?どうしたそんなに驚いて」

野分「あの……その…」


野分「すみません!赤城さんに料理全部食べられちゃいました!」ペコリ

提督「ああ…………よくあることさ」

野分「え?そ、そうなんですか……」

提督「割とな。一緒になんか作るか?」

野分「司令……!はい!」


















赤城「……………」


赤城「野分さん。提督の分まで料理が食べられないなんて慢心、してはいけませんよ?」

赤城「慢心は轟沈のもと……です!」スタスタ



野分「ヒトサンマルマル。先ほどは少し焦りました。すみません…」

提督「無理もないさ。赤城さんは食べる量がけた違いだし」

提督「それに、野分と赤城ともなると……ね」

野分「はい……」


提督「赤城さんとは接しにくい?」

野分「いえ、大丈夫です。本人は覚えてないみたいですし」

提督「そうか」



提督(赤城さんが覚えてないはずはないんだよなぁ……気を遣ったんだろう)



野分「ヒトヨンマルマル。さあ、午後の任務も張り切っていきましょう!司令、次は?」

提督「次は……じゃあ執務を手伝ってくれるかな。何気に量がえげつないんだよ…」

野分「あぁ……たしかにこれは多いですね…」

提督「頼めるか?」


野分「はい!野分、執務も頑張ります!」



野分「ヒトゴーマr」

舞風「ポォ~ン!舞風が午後三時をお知らせします!」ガチャ

野分「えぇ……」

提督「相も変わらず元気だな」


舞風「野分!踊ろ!」クルクルー

野分「舞風…ごめん、今執務中だから……」

舞風「え~いいじゃん、ちょっとだけ!ね?」

野分「そうやっていつも長引くじゃない」

舞風「えぇえええ~…」

野分「はぁ、仕方ないでしょう……もう」

舞風「つまんないの~」クルクルー





舞風「じゃあ提督!舞風と踊って?」

提督「なんでそうなった」



野分「はぁ……仕方ないなぁ…」



野分「ヒトロクマルマル」クルクルー

舞風「野分なら乗ってくれると思ってたよー!」クルクルー

提督「……」


野分「司令、すみません…」クルクルー

提督「いやいいけども…。目とか回らないの?」

野分「大丈夫です、艦隊業務に影響はありません」クルクルー



提督「うーん……踊りながら執務ってのも凄いよなぁ…」



野分「ヒトナナマルマル。やっと舞風が満足して帰りました…」

提督「お疲れさん。お前も大変だな…」

野分「いえ、もう慣れましたから」







野分「そろそろ陽が落ちますね」

提督「この時期夕陽は綺麗だよね」

野分「そうですね。でも司令、夕陽って少し……悲しいですね」

提督「まあ、それはあるな」

野分「色々と思い出します……」

提督「……大丈夫か?」

野分「はい。もうそろそろ受け入れないと…」

提督「まだ艦娘になってから間もないからな。仕方ないさ」

野分「はい…。赤城さんとも、ゆっくり打ち解けたいですね」



野分「ヒトハチマルマル。夕食の支度をしますね。たまにはビフテキもどうでしょう?」

提督「そんな豪華なものいいのか?」

野分「はい!夜くらいは豪華にいきましょう!」

提督「じゃあ頼もうかな」

野分「お任せください!早速作ってきます!」バタン




提督「……野分といい秋月さんといい、ほんと生真面目なのね」



野分「ヒトキュウマルマル」

野分「夕食、ちょっと頑張りました。どうぞ!」コトッ

提督「ほう!これは豪華だな。大変だったんじゃないか?」

野分「なんてことありません!それより食べてみてください」

提督「そうだな」パクッ

野分「…司令、お味はどうですか?」

提督「これも美味しいね!料理が総じて美味しいとこは、秋月さんに似てるな」

野分「そ、そんなに似てますか…?」





秋月「司令!秋月、報告書をお持ちしました!って……あ、お食事中でしたか」

提督「ん、秋月さんか。ちょうどよかった、いま秋月さんの話をしてたんだよ」

秋月「え、そ、そうなんですか?」

提督「おう。野分と似てるよなーって」

野分「私はわからないんですけど……」


秋月「…どこが似てると思うんですか?」

提督「生真面目なとことか、料理がすごく美味しいとことか」

秋月「そうでしたか。野分さん、似た者同士ですね!」

野分「え?」

秋月「悪いことじゃないし、いいじゃないですか。ね?」



野分「そ…そうですね!よろしくお願いします!」

秋月「こちらこそ!」


提督「すぐ打ち解けるあたりやっぱり似てるな」



野分「フタマルマルマル。司令、食事の後は運動した方がいいですよ、運動!」

提督「まあ待て。すぐに動くと腹が痛くなるんだ」

野分「そ、そうですけど…」


舞風「野分!踊ろ!!」ガチャ

野分「あ、舞風!ちょうど良かった、司令と踊ってくれる?」

提督「えっ」


舞風「提督と?いいよ!じゃあ早速ね!」クルクルー

提督「あ、あの」

舞風「ほらほら、手掴んでー?」ニギッ

提督「ちょっと待て!タイムタイム!」クルクルー

野分「いい運動になりますね、司令!」

提督「えぇ……」クルクルー


舞風「あはは!いいじゃん提督ぅー!」クルクルー



野分「フタヒトマ……あ、利根さん、筑摩さん!」


利根「おお野分よ。最近着任したそうじゃな?」

野分「はい、おかげさまで!」

筑摩「ここにも慣れましたか?」

野分「はい、筑摩さん。野分、元気にやってます!」

筑摩「そうですか。今度一緒に出撃したいですね」

野分「はい!筑摩さんが良ければ、ぜひ!」

利根「そうじゃの、提督!……はて?」

筑摩「まあ。提督はお疲れのようですね」

野分「あははは……さっき舞風が…」

とねちく「あぁ……」



提督「…………」グデー



野分「司令、大丈夫ですか?」

提督「おう……なんとかな」

野分「すみません、舞風を引き込んでしまって…」

提督「ははは……いやー、あそこまで付き合わされるとは」



野分「あ、フタフタマルマル。司令、静かな夜ですね」

提督「いろいろあって川内が静かになったからな」


川内「やせ………」

神通「…………」ギロッ

川内「…………」


提督「……ほらな?」

野分「ずっとこんな夜だといいですね…」

提督「神通さんがやられない限り大丈夫だろうな」

野分「重巡のみなさんとか、勝てるんじゃないですか?羽黒さんとかそのあたり」

提督「勝ってみろよ、また川内が煩くなるぞ」


野分「あぁ、なるほど……」



野分「フタサンマルマル。司令、本日も大変お疲れ様でした!」

提督「野分もな。初めての秘書お疲れさま」

野分「いえ!野分、楽しかったです!」

提督「俺も野分とじっくり話したことなかったからよかったよ」

野分「言われてみれば……そうですね」

提督「ずっと遠征に行ってもらってたしな」

野分「でも、その甲斐あって改造できましたし、時報もできるようになったんですよ?」

提督「まあそれもそうか。とにかく今日はお疲れさん」

野分「はい。野分、明日も頑張ります!」

提督「おう。じゃあ今日はもう寝ていいぞ」

野分「はい!………あの、司令?」

提督「ん?」


野分「き、今日もここで…寝ていいですか・・・?」

提督「えっ……なんでまた」

野分「その……丑三つ時…怖いです……」


提督「あぁ……まだ気にしてたのね…」















「駆逐艦野分、出撃します!」

投下終了です
瑞鶴、野分とも史実絡みが増えてしまいましたね


そして今日も安価を取ります。リクエストがあればぜひ!
条件は昨日と同じく、コンマの最大・最小です
今まで出てきた子を除いて、時報付きの子なら誰でも構いません

連投は禁止で、12時くらいまで受け付けます

乙です
こんどこそ大鳳さんを…!

乙ですん
ビスマルクで

締め切ります

>>362 大鳳 >>364 ビスマルク了解です!

投下します
二人分書き溜めてありますが、とりあえず先にビス子からですね



時報担当 Bismarck



ビス「提督、そこ開けっ放しよ?」

提督「あ、閉め忘れてた。ありがとな」

ビス「寒いんだし気をつけなさいよ?」


ビス「そして今日はこのビスマルクが時報を担当するわ!期待しなさい?」

提督「お、そうなのか。ドイツ艦は初めてだな」

ビス「もちろん、この私が一番最初に決まってるでしょう?」

提督「そこも競うのね…」









ビス「深夜零時。少し眠いわね」

提督「ビス子はヴェルちゃんみたいに向こうの言葉使わないのね」

ビス「ドイツ語で喋ってほしいの?」

提督「ちょっと興味がある」

ビス「いいわ。Mitternachtね」

提督「…ごめんわからんわ」

ビス「あら、zwölf Mitternachtのほうが良かったかしら?」

提督「ますますわからんが、なんかかっこいいな」



ビス「ein Uhr」

提督「・・・?」

ビス「どうしたの?」

提督「申し訳ありません日本語でお願いします…」

ビス「あら、そう…いいわ。午前1時よ」

提督「ありがとう」


ビス「提督、そろそろ寝ないの?」

提督「んー…まだ寝れなそうだな」

ビス「そう……提督も大変ね。私も起きてるわ」



ビス「午前2時…ふわぁ~……」

提督「大丈夫か?」

ビス「私もさすがに眠いわ…」

提督「お前は寝ていいぞ。特に手伝って欲しいことも今はないし」

ビス「でも…提督が起きてるのに悪いわ」

提督「気にするな。俺に合わせてたら寝れないかもしれないし」

ビス「……この前瑞鶴が寝顔を撮られてたし、迂闊に寝れないわよ」

提督「ビス子のも撮ろうとしてたのに…」ボソッ

ビス「…………撮りたいならそう言えばいいのに」

提督「撮らせてくださいお願いします」

ビス「お断りです!」


提督「なんなのこの子……」



ビス「午前3時」


提督「やっと終わったよ……」

ビス「良かったじゃない。お疲れさま」

提督「ダンケダンケ…俺はもう寝るよ……」

ビス「明日ちゃんと起きられるの?」

提督「たぶん…」

ビス「朝は時間厳守でお願いね?」

提督「あーそれはわからん…おやすみ」バサッ

ビス「わからないって…あ、ちょっと!」


提督「Zzz………」

ビス「……もうっ!」



ビス「…………」






ビス「仕方ないか…。提督も疲れてたのよね」



ビス「午前4時」


ビス「もう朝になっちゃう時間じゃない……」

ビス「さすがに眠いわね。でも今から寝ても1時間しか寝られないし……」

ビス「……提督は寝てるわよね?」


提督「Zzz…………」

ビス「寝てる……わね」


ビス「よし!私はちょっと仮眠するわ。完徹はお肌に良くないし」

ビス「Gute Nacht!」バサッ






ビス「………あれ?」

ビス「これ、提督と同じ布団じゃない!でもこれしかなさそうだし……」


ビス「まあいいわ。今は寝るのが先決よね」



ビス「朝5時よ。さあ、ピシッと起きて!」ビシッ

提督「痛い痛い痛い!起きるから叩くのやめて!」

ビス「こうでもしないと起きないでしょう?Guten Morgen!」

提督「お、おはよう……」

ビス「さあ、布団も離しなさい!」グッ

提督「あああああ布団が!!やめてー!!!」




ビス「ふぅ…。すっきりしたわね。目が覚めた?」

提督「寒いもうやだ引きこもる…」ブルブル



ビス「朝6時。提督、さあ、いろいろ朝のうちに片付けてしまいましょう!」

提督「寒いけど仕方ない……始めるかね」

ビス「その意気よ!」


提督「てかビス子寝てないだろうに平気?」

ビス「私?ちゃんと寝たわ。心配しないで」

提督「えっ、寝たの!?」

ビス「何をそんなに驚くのよ…」

提督「あぁ…寝顔が……」

ビス「まだ言ってたの!?」



ビス「午前7時。提督、朝食の時間よ。私には何をご用意して頂けるの?」

提督「えっなんで俺が用意する流れなの」

ビス「いいじゃない、べつに」

提督「そこはビス子さんがですね……」

ビス「何を!ご用意して頂けるの?」


提督「……はぁ…」



ビス「午前7時。提督の作ってくれた朝食もなかなか良いわ」

提督「まあ結果オーライか」


ビス「これ、なんていうの?」

提督「いや普通にご飯だろ。白米だ」

ビス「違う、こっちよ!」

提督「ああ、そっちか。味噌汁ね」

ビス「ミソシル…っていうのね。美味しいわね!」

提督「気に入ってくれたならよかった。朝の定番だしな」

ビス「そうなんだ…。うん!日本式も悪くないわね!」



ビス「午前9時。さあ、今日も通商破壊戦に繰り出しましょう!」

提督「通商破壊?」

ビス「え?違うの?」

提督「お前は今日は艦隊決戦だな」

ビス「か、艦隊決戦!?いいわね、腕が鳴るわ!」

提督「メンバーは戦艦と重巡だな」

ビス「そう。日本の戦艦の腕前を拝見させてもらうわ!」

提督「まあ好きにしな。もうみんな来るだろうし、お前も行くといいさ」


ビス「了解。ビスマルクの戦い、見せてあげるわ!」



ビス「午前10時」

プリン「あ、ビスマルク姉さま!」

ビス「あらプリンツ。あなたも艦隊決戦に行くの?」

プリン「はい!……あ、ということはビスマルク姉さまもですか!?」

ビス「もちろん!今日は他に誰がいるのかしら?」

プリン「うーん…金剛さんとか、長門さんとかもいるみたいですよ」

ビス「金剛?長門?いえ、知らないわ。誰?強いの?」

プリン「あ!あそこで試し撃ちをしてますね。見てみましょう!」



長門「ビッグセブンの力、侮るなよ!」ドドーン

金剛「全砲門、ファイヤー!」ドドーン



ビス「…ふ、ふーん?強い感じはするわね」

プリン「あのお二人、攻撃も防御もバランス良くて頼りになるんですよ」

ビス「そうなの?」

プリン「はい!…あ、でももちろん、ビスマルク姉さまが一番強くてお美しいです!」

ビス「そ、そうよね!そう、当たり前よ!」

プリン「はい!」












青葉「ビスマルクさんをダメにする重巡『Prinz Eugen』と……いい記事が書けそうです!」メモメモ



ビス「11時よ」

金剛「Hey!ビスマルク!あなたも出撃デスカー?」

ビス「ええ、そうよ。私がいればきっと勝てるわ!」

長門「それは心強いな。しかし、今日は大和たちもいる。MVPは厳しいぞ?」

ビス「…大和クラス?…なんか手強い感じはするわね。会ってみたいわ!」

金剛「大和と武蔵なら、向こうで二人で、模擬戦をやってるヨ?」

ビス「え?」



大和「全主砲、薙ぎ払え!」ドドドーン

武蔵「そんな攻撃、蚊に刺されたような物だ」

武蔵「さあ、行くぞ大和よ!撃ち方…始めっ!」ドドドーン

大和「そ、それで直撃のつもりなの!?」

武蔵「ほう。さすがは我が姉の大和だ。私の砲撃を小破で耐えるとはな」

大和「武蔵こそ。相変わらず自慢の妹ですね」



長門「あんなの絶対大破するな…」

金剛「轟沈しないだけマシな気がシマース…」

ビス「あの大きさの三連装砲・・・?これはもう、手強いとか通り越してるわね……」



ビス「作戦終了。艦隊が母港に帰投したわ」

提督「ん、お疲れ。どうだった?」

ビス「もちろん勝ったわ!」

提督「そうかそうか。損傷は?」

ビス「私は平気よ。金剛が中破して、長門が小破。あとは大和クラスの二人が少しだけね」

提督「じゃあ金剛と長門はすぐに入渠。大和型は明石さんだな。伝えてくれるか?」

ビス「了解!」バタン











ビス「伝えてきたわ」ガチャ

提督「ありがとうな」

ビス「秘書だもの、平気よ。……ん、12時を私がお知らせするわね」

提督「もうお昼か。早いな」

ビス「さあ、お昼を用意してきても良いのよ?」

提督「えぇ…昼は食堂じゃダメ?」


ビス「……しょうがないわね。我慢するわ」



ビス「午後1時。あら、見慣れた艦型の駆逐艦もいるのね。あの子たち知ってるわ」

提督「レーベとマックスね」

ビス「あの子たちもドイツの艦よね?」

提督「そうなるな。てかレーベなんかはお前より早くいただろ」

ビス「そうね、でもシュルツは私より後よ」

提督「シュルツ…?」

ビス「マックスのこと。シュルツのほうが強そうでしょう?」

提督「広島カープにいそう」

ビス「……なぁに、それ?」

提督「野球な」

ビス「や、やきゅー?」


提督「んー……今度連れてってやるよ」

ビス「なんか知らないけど……楽しみにしてるわ!」



ビス「午後2時。シャルンもどこかに来ているのかしら?…また、会ってみたいわね」

提督「…客船?」

ビス「違うわよ!戦艦のほうに決まってるじゃない!」

提督「おお!戦艦シャルンホルストか!」

ビス「知ってるの?」

提督「もちろん。幸運艦として有名だしな」

ビス「武勲も有名よね」

提督「何よりもあの色が美しい」


ビス「あら提督、話が合うわね」

提督「わかってくれるかビスマルクよ!」



────────────────────────

──────────────────

────────────

──────



ビス「あら、シャルンの話をしてたらもうこんな時間ね」

提督「ん?何時だ?」

ビス「午後3時よ。甘いものを少し食べたいわね」

提督「なんだまだいけるじゃないか。いや、それにしてもシャルンホルストはいいな」

ビス「そ、そうね…でも甘いものを……」

提督「なんたって、戦艦が正規空母を撃沈する唯一の例を作ったしな!」


ビス「……ねえ提督、聞いてる?」

提督「聞いてるぞ。ビスケットでいいか?」


ビス「あ、聞いてたのね……」



ビス「午後4時。そろそろ夕方ね。今日の所はこのくらいにしておくの?」

提督「出撃はな。まだ書類がたんまりと待ち構えてる」

ビス「にしても、かなり多いのね……」

提督「なんかいらないものも混じってるしな…」



ビス「……て、手伝ってあげてもいいのよ?」

提督「いいのか?」

ビス「いいわ。提督も大変そうだもの」

提督「助かるよ!じゃあまずはそっちを頼む」

ビス「わかったわ!」



ビス「午後5時。はぁ~、今日も疲れたぁ…」

提督「疲れるのが早くないですかね……」

ビス「いいじゃないの。もう頼まれたノルマは終わったわよ?」

提督「じゃあもう一仕事頼まれてほしいなぁ?」


ビス「……さあ、一段落したら今日もおしまいにしましょ!」

提督「なんか誤魔化されたんだが」



ビス「午後6時。そろそろ夕食ね。提督、どんなメニューをお持ち頂けるの?」

提督「また俺が作るの…」

ビス「いいじゃない!……嫌なの?」

提督「嫌じゃないけど……あ、昨日龍鳳さんが作ってたのでもいい?」

ビス「いいわよ。とにかく何か食べたいわ」

提督「じゃあちょっともらってくる」

ビス「待ってるわね!」



ビス「午後7時です」


提督「お待たせ」コトッ

ビス「なにこれ、ザワークラウト・・・?」

提督「違う違う、まあ食べてみな」


ビス「ん……」モグモグ



ビス「提督のザワークラウト、変な味ね…」

提督「龍鳳さんのな。それにこれ、お漬物っていう食べ物だ」

ビス「え、これお漬け物っていうの?」


提督「まあ、ザワークラウトに似てるかな」



ビス「午後8時。すっかり夜ね…」

川内「夜はいいよねー…夜はさ」

ビス「川内、いつの間にいたの?」

川内「いま来たんだよ」

ビス「悪いけど私、お肌に良くないから、夜戦とかしないわよ?」

川内「最近は騒ぐだけでも神通に怒られるから、夜戦できないんだよね……」


提督「そんなに夜戦がしたいのか?」

川内「え!?いいの!?」

提督「おう。今日とりあえず、深夜に執務室な」

川内「うんうん!!」

提督「えっ…」



ビス「提督、その夜戦は違うでしょ!?」

提督「まさかわからないとは思わなかったんだよ……」



ビス「夜9時…あら?あの人たちは誰かしら?」

提督「ん?ああ、あれは扶桑姉妹だな」

ビス「フソウ……?艦種は?」

提督「戦艦というか航空戦艦というか」

ビス「ふぅ~ん…日本の戦艦ってブリッジが高いのね。あの姉妹、凄いわ」


提督「あの姉妹は特別に高すぎるんだと思う」



















山城「扶桑姉さま、私たちってやっぱり艦橋が……」

扶桑「山城、大丈夫よ。他の戦艦が低すぎるだけなの。私たちは標準よ?」

山城「…そ、そうですね!世間が私たちに追いついてないんですね。さすが姉さまです!」



ビス「夜10時よ。私、そろそろ休ませてもらうわね」

提督「そうか。今日はお疲れさま」

ビス「お礼はいいわ」

提督「いやいや、本当に助かったよ。ありがとな」

ビス「そ、そこまで言うなら……いいのよ?もっと褒めても?」

提督「さすがは戦艦ビスマルク。秘書としても優秀だ」

ビス「当たり前よ!」

提督(でかい暁とは上手く言ったものだな…)



ビス「じゃ、私はこれで失礼するわ」

提督「おやすみビス子」

ビス「おやすみなさい、提督」バタン


















提督「…………あれ、てかあの子まだ時報残ってる…」



ビス「言い忘れたから言いに来てあげたわ。午後11時よ」ガチャ

提督「わざわざ戻ってくるとは…悪いね」

ビス「いいのよ、これくらい。というか提督、まだやってるの?」

提督「まあな。もう少しで終わるけど」カリカリ

ビス「ふーん………」

提督「……………」カリカリ


ビス「………て、提督が頑張れるなら…撮らせてあげてもいいのよ?」

提督「え?」

ビス「その…寝顔とか……」

提督「!!!」ガタッ




提督「さあさ!お布団はこちらでご用意してありますので!」

ビス「や、やたらと準備がいいわね……」

提督「そこはお気になさらずに!」

ビス「んー……まあいいわ。提督、Gute Nacht」





─────30分後─────

提督「そろそろ寝たかな?」

ビス「…Zzz………」


提督「おお!いい寝顔じゃないですかー」

提督「では早速……寝顔これくしょん、始まります!」●REC










川内「提督!約束通り来たよ!夜戦夜戦!!」バァン

提督「もっとビス子の寝顔を堪能したいだけの人生だった」



ビス「んん……Zzz…………」

























「戦艦ビスマルク、抜錨!出撃するわ!」

時報担当ビス子、投下完了です
大鳳さんはまたあとで投下しに戻ってきます

とりあえずはこのへんで

この後もまだ夜戦が残ってるやろ

>>399
夜戦(意味深)描写は技量が足りません…

投下します



時報担当 大鳳



大鳳「提督!大鳳、入りますね」

提督「大鳳さんか。入っていいぞ」

大鳳「はい、失礼します!」ガチャ


提督「今日はデイリーに拡張海域にお疲れさま」

大鳳「大丈夫です。提督が贔屓にしてくれて嬉しいです!」

提督「そう言ってくれるとこっちも嬉しいな。これからも頼んだよ?」

大鳳「任せて!……あ、深夜零時です」


提督「あれ、出撃報告だけじゃなかったのね」

大鳳「そう。今日はこの大鳳が、提督に時間をお知らせするわね」



大鳳「マルヒトマルマル」


提督「それにしても、ほんとよく体を鍛えてるよな」

大鳳「日々の積み重ねが重要なのよ?」

提督「続けられるのがもう凄いよね」

大鳳「ん?一緒に訓練する?」

提督「えっ、そんなこと一言も」

大鳳「いいわね!じゃあまずはスクワットからね」


提督「えぇ……」



大鳳「マルフタマルマル」


提督「ほう……」ジーッ

大鳳「さ、最新鋭だからって、そんなジロジロ見られると……困ります!」

提督「新鋭の空母の子って、なんか小さいよね」

大鳳「小さい・・・?」

提督「ほら、瑞鶴とかさ」

大鳳「瑞鶴さんが・・・?なんのことでしょうか?」

提督「あ、でも雲龍さんとかは違うな…」

大鳳「な、なんのことなんですか……?」



大鳳「マルサンマルマル。提督、少し仮眠しませんか?」

提督「俺は大丈夫」

大鳳「えっ?大丈夫なの…?」

提督「今日はなんか眠くならないんだよね」

大鳳「お疲れではないんですか?」

提督「んー、疲れはあるはずなんだけど…」

大鳳「……提督もしかして、昼寝しました?」

提督「」ギクッ


大鳳「図星ね…。もう、気を付けてくださいね?」

提督「はーい……」



大鳳「マルヨンマル…マル………Zzz……」

提督「大鳳さーん?」

大鳳「………はっ!わ、私、寝てませんよ!?はい!」

提督「完全に寝落ちてただろ…」

大鳳「だ、大丈夫です!朝まで持ちます!」

提督「眠かったら寝てもいいけど」

大鳳「本当に大丈夫よ!それに、今から寝ても一時間だけですし…」

提督「あぁ……それもそうか」



大鳳「マルゴーマルマル。朝です。走り込みから始めましょうか!」

提督「それもいいけど、まずはデイリーに関する書類を片付けないといけない」

大鳳「え?デイリー?」

提督「ほら、あの南西諸島行ったりするやつ」

大鳳「あ、いえ。それは知ってるんですけど、こんな朝早くから準備していたんですね…」

提督「そうでもしないと他の書類が片付かないんだよ……」

大鳳「た、たしかに……」


大鳳「提督。私もお手伝いします!」

提督「お、助かるね」


大鳳「はい!今日は秘書でもありますから」



大鳳「マルロクマルマル。提督、朝ご飯はなにが良いですか?間宮さんの和定食?」

提督「それがいいな」

大鳳「じゃあ、時間になったら一緒に食べに行きましょう!」

提督「もちろん大鳳さんの奢りだよな?」

大鳳「……え?」


提督「いやー、最近は奢らされてばっかりでさー」

大鳳「え、えぇ……私もそんなには…」



提督「はは、冗談だよ。ちゃんと自分の分くらいは払えるさ」

大鳳「本気にしちゃったじゃないですか……」

提督「そこが大鳳さんのいいとこでもあると思うな」

大鳳「え?そ、そうですか?」

提督「真面目すぎるくらいにね」

大鳳「あの……やっぱり堅苦しいですか?」

提督「平気平気。俺はいいと思う」


大鳳「そうですか……良かったぁ…」



大鳳「マルナナマルマル。体力作りは基本中の基本です」

提督「それはわかる」

大鳳「じゃあ朝ごはん前に、まず腹筋ですね!」

提督「それはわからない」

大鳳「朝食後がいいですか?」

提督「それは腹が痛くなるやつ」

大鳳「じゃあいまやりましょう!」

提督「それはやりたくない」


大鳳「提督たる者、体作りも大事ですよ?さ、提督!この大鳳がサポートしますから、ね?」

提督「全力でやります!!」



──────腹筋も終わって朝食後─────


大鳳「マルハチマルマル。朝食、おいしかったですね!」

提督「さすがは間宮さんの食堂って感じだったな」

大鳳「いつも美味しい料理を作ってくれて、ありがたいですね」

提督「こんどお礼を言っておこうか」

大鳳「そうね。お礼はぜひ、したいわね」


大鳳「さぁ、次は筋トレです!」

提督「話の流れがおかしくない!?」

大鳳「気にしたら負けです!行くわよ!」グイッ


提督「結局のとこ食後もやるなんて聞いてないよ!!」



大鳳「マルキュウマルマル。朝からいい汗かきましたね、提督」

提督「そうですね……」グデー

大鳳「これで今日の任務もばっちりできますね!」

提督「そうですね……」グデー

大鳳「どうして某番組みたいな返事しかしないの?」

提督「なんでですかね……」グデー

大鳳「提督、なに作戦前から疲れた顔してるんです?大丈夫?」


提督「いまの『大丈夫?』で疲れが飛びました!!」

大鳳「そ、そうなの?まあ良かったわ!」



提督「じゃ、始業といきますか」

大鳳「まずは書類の仕分けね」



大鳳「ヒトマルマルマル。さぁ、そろそろ本格的に作戦開始ですね!」

提督「仕分けもなんとか終わったし、こっからが本番だな」

大鳳「私もお手伝いしましょうか?」

提督「そうしてくれると助かる」

大鳳「はい!あ、でも今日は出撃は…」

提督「今日は大鳳さんはないね」

大鳳「そう。じゃあ執務の手伝いに打ち込めるわね!」



大鳳「ヒトヒトマルマル」カリカリ

提督「どうだ、執務もけっこう疲れるだろ」カリカリ

大鳳「私は普段から鍛えてるから、これくらいは平気です!」カリカリ

提督「えっ」カリカリ


大鳳「まだまだいけますよ?」カリカリカリカリッ

提督「速度が上がった……だと!?」カリカリ


提督「負けてたまるか!」カリカリカリカリッ



大鳳「良い感じですね!提督、体力付いてきたんじゃないですか?」カリカリカリカリッ

提督「ダメだ疲れた……」カリカリ


大鳳「あら、そうでもなかったかしら?」カリカリカリカリッ



大鳳「ヒトフタマルマル。お昼です」

提督「まさか昼までに書類が全部片付くなんて思ってもなかったよ…」

大鳳「頑張れば終わりますよ?執務もあそこまで飛ばせばいい運動になりますね!」

提督「この子いろいろおかしい……」


大鳳「それより、この艦隊ではどんなカレーが出るのかしら?」

提督「それは大鳳さんにかかってるだろ」

大鳳「え?わ、私にですか?」

提督「それしかないだろう」


大鳳「うーん……よくわからないけど、頑張ってみます!」



大鳳「ヒトサンマルマルです」

提督「あれ、大鳳さんカレーは?」

大鳳「え?まだですけど…遅いですね」

提督「秘書官が作ってくれるってはずなんだけど……」

大鳳「そうなんですか……………えっ?」



大鳳「えええ!?秘書官が持ち回りでカレーを作るんですか!?」

提督「あれ、聞いてなかった?」

大鳳「初耳ですよ……」

提督「ああ、上手く伝わってなかったのね…ごめんね」

大鳳「い、いえ!それより早く作らないと……行ってきます!」バタン

提督「……………」














提督「まあべつに、俺が食べたいだけでそんな決まりなんてないんだけどね」



大鳳「ヒトヨンマルマル」


大鳳「ごめんなさい、すっかり遅くなってしまって……。大鳳カレー、です…」コトッ

提督「気にしない気にしない」

大鳳「すみません……知らなかったの…」

提督「そのはずだろうな」

大鳳「はい………って、え?」

提督「あれね、俺が食べたかったから言ってみただけ」


大鳳「……えええ!?」

提督「はは、騙すみたいになってごめんな」

大鳳「ほんとですよ、もうっ……もっと早く言ってくれれば、ちゃんと間に合ったのに…」

提督「いやー、とっさに思いついたものでな」

大鳳「でも、食べたいって言ってもらって嬉しいですね…♪」

提督「急に作らせちゃって悪かったね」

大鳳「今度からは事前に言ってくださいよ?」

提督「そのつもりだよ。さ、食べようか」


大鳳「はい!」



大鳳「ヒトゴーマルマル。どうでした?私のカレー…」

提督「すごく良かったですね」

大鳳「おいしかった…の?」

提督「とっても美味しかったな。ありがとう」

大鳳「良かったぁ…!」


提督「さて、執務も終わったし出撃もないし、やることがなくなったな」

大鳳「そうね……」

提督「大鳳さんはどう過ごしたい?」


大鳳「私ですか?私は……久しぶりに、提督とのんびり過ごしたいわね」

提督「たしかに最近は忙しかったな…。よし、そうするか」

大鳳「え!?いいんですか?」


提督「息抜きがてらのんびり過ごそう」

大鳳「はい・・・!」



大鳳「ヒトロクマルマル」

提督「夕方に入るな」

大鳳「そうね…。夕方は事故が起こりやすいです。気を引き締めていきましょう!」

提督「大鳳さんが言うと妙に説得力があるのは気のせいなのかな…」

大鳳「そうですか?きっと気のせいですよ」


提督「そ、そうだよな!うん」



大鳳「ヒトナナマルマルです」

大鳳「えっ?遠くで爆音が!?」


アラ、ダイサンホウトウ…キョウハチョウシガ ワルイワネ


提督「……そんな音したか?俺にはむっちゃんの声しか聞こえないが」

大鳳「たしかに私には聞こえました…。怖い…怖いですね……」

提督「この時期は火事も多いしなぁ…」

大鳳「火の用心です……」ブルブル

提督「ん、寒い?」

大鳳「い、いえ!寒くはありません…」ブルブル


提督「…………」



「ヒトハチマルマル」


そう告げた彼女はいま、膝の上に頭を預け撫でられている
というのも、自らの要望でこうなっているわけだが

少し頬は赤く染まり、目はどこか遠くを見ているようだ
どこか哀しげな、不安そうな雰囲気をしているが、その中には安心の色もある
一言で言うと、儚そうな顔をしている



「あの、すみません。誘爆だけは怖くって……」

「それはもう仕方ないことさ」


誘爆が怖い…

航空母艦大鳳の記憶を受け継ぐ身としては無理もなかった
誘爆によって轟沈したのは事実であり、轟沈というのは艦艇にとっては「死」を意味するようなもの
彼女は一度死んでいると言っても過言ではない



「すみません……敵は怖くないんです!」



慌てたようにそう言われるが、そんなことはわかっている
いつも戦場で真っ先に攻撃を仕掛けるのは紛れもなく、大鳳だからだ

その意を込めて「わかっている」とだけ返事をし、より優しく頭を撫でると少しだけ表情が緩んだ
いつも気を張っている彼女が見せるにしては貴重な表情だ



「提督……ありがとうございます」



満面の笑みでそう返されて、こちらも表情が緩んだと思う

前まではこんなことを頼み込んで来るような子ではなかったのだが、少し目を離れた隙にだいぶ甘えるようになったものだ
「まあこれはこれで悪くない」と言い聞かせ、再び膝上の大鳳に目をやってみる
笑みというか、もう幸せそうな顔をしている。そこまで喜んでもらえると、こちらとしても嬉しいものだ




「にしても、頭を撫でてほしいとは思いもよらなかったな」

「これが落ち着くんです……嫌ですか・・・?」


少し意地悪な風に尋ねると、これも以前とは違って返答が来た
以前ならきっと、顔を赤くして恥ずかしがるだけだろう。その前に「頭を撫でてほしい」などと頼み込むことすらないはずなのは言うまでもない

撫でるのが嫌なわけではなかった。むしろ彼女が心を許してくれて嬉しかった気持ちのほうが大きい
思えば、改造前と比べて随分と明るくなったものだ。こちらとしても接しやすい


「嫌じゃないさ。落ち着くならそれでいい」

「…………はい♪」



短く返ってきたが、彼女はとても機嫌が良さそうだった
前にやってみたときは抵抗されて断念した「髪を梳く」という行為すら、心地良さそうに受け入れてくれる

それにしても本当に幸せそうだ
「なにも幸せそうなのはお前だけじゃないぞ」とでも言いたかったが、さすがに喉あたりで止まる。紛れもなく恥ずかしい…

ヒトハチマルマル。
心地よい無言の空間を堪能しつつ、彼女が満足するまで、ゆっくりと髪を梳いていくのだった

うわああああああああああああああ!!!!すみません今のこれはミスです!!
なんとか忘れてやってください……

マルハチマルマル、投下しなおします

あ、ミス
ヒトハチマルマルです…



──────

────────────

──────────────────

────────────────────────


大鳳「ヒトハチマルマル」

大鳳「あの、すみません。誘爆だけは怖くって……」

提督「それはもう仕方ないことさ」ナデナデ

大鳳「すみません……敵は怖くないんです!」

提督「それも戦いぶりを見てればわかるよ」ナデナデ

大鳳「提督……ありがとうございます」



提督「にしても、頭を撫でてほしいとは思いもよらなかったな」ナデナデ

大鳳「これが落ち着くんです……嫌ですか・・・?」

提督「嫌じゃないさ。落ち着くならそれでいい」ナデナデ


大鳳「…………はい♪」



大鳳「ヒトキュウマルマル。提督、そろそろ大丈夫です」

提督「ん、そうか」

大鳳「はい。ありがとうございました」

提督「なんてことはないさ。艦娘のケアも提督の仕事だ」

大鳳「…………」

提督「……大鳳さん?」


大鳳「…提督が…貴方がいるから」ギュッ

提督「……」

大鳳「今の私は安心してます。ほんとです」

提督「……それはありがたいね」

大鳳「みんなそうだと思いますよ?」

提督「そう思ってもらえてるなら、提督の役目も果たせてるのかね」

大鳳「十分です!」



大鳳「フタマルマルマル」

提督「あ、彗星かな?あれ」

大鳳「…………」


彗星「」ブーン

彗星「」グオォォオン


提督「あれ、危ないんじゃね…?」


彗星「キシュアゲテー」ブゥゥウン


提督「あ、急降下の訓練か」

大鳳「降下、か……」


提督「そういえばあの彗星も……あっ」

大鳳「あの彗星のこと?」

提督「ご、ごめん……」

大鳳「いいのよ、もう大丈夫」


大鳳「あの彗星…そうね。忘れたことはないわ」

提督「……………」




大鳳「フタヒトマルマル。もうこんな時間?」

提督「早いな。もうか」

大鳳「提督といると時間が経つのが早い。不思議…」

提督「のんびり過ごしてるはずなんだけどな」

大鳳「むしろ、作業してた時のほうが遅く感じたくらいね……」

提督「大鳳さんが執務の天才だったとは思わなかった」

大鳳「まあ、天才とまで言ってくれますか?」

提督「今まで昼前に終わったことはなかったしな」


大鳳「まあ…ふふっ」



大鳳「フタフタマルマル。提督、今日のお仕事は終了ですね」

提督「まあ仕事そのものは昼くらいには終わってたけどな」

大鳳「夜食はお酒でもどうですか?」

提督「お、いいねー。そんなにたくさんは飲まないけど」

大鳳「私もちょっとだけにしておく予定です」


提督「予定は未定」

大鳳「け、決定ですー!」



大鳳「提督と飲むのは久しぶりですね!」

提督「随分と長く空いてしまったね」

大鳳「まあでも、今夜はゆっくり飲みましょう?」














──────10分後──────


大鳳「提督?少し飛ばしすぎじゃないですか?」

大鳳「提督は飲みすぎると……あら?」


提督「Zzz…………」


大鳳「……寝てしまうんですよね」

大鳳「ふふっ、寝顔は可愛いのね…」

提督「Zzz……」

大鳳「ふふふっ♪」





大鳳「風邪をひかれては大変です。私がお布団を掛けましょう」バサッ

大鳳「…………」


大鳳「私も寒いし、ついでに添い寝もしてあげましょうか…ふふっ♪」

大鳳「おやすみなさい、提督」ギュッ


















「さあ、大鳳出るわよ!タウイタウイのみんなも元気かな…」

時報担当 大鳳、投下終了です
取り乱してしまってすみません、あれは忘れてください……


てことで気を取り直して、今日も安価いきます
が、もしかしたら予定が入って一人しか書けないかもしれません…
一応最大と最小の二つ取りますが、一人しか書けなそうな場合は最大の方を優先しますので、その点ご了承いただけると幸いです

条件はいつものように、今まで書いた以外の子で時報付きです
時間は12時まで受け付けます

投下します
結局なんとか二人書けそうです
今日は一人ずつでいきます



ゴーヤ「てーとく、お疲れさま!」

提督「ゴーヤもお疲れさん。執務室に来るとは珍しいな」

ゴーヤ「今日はゴーヤが時報担当、なのでち!」

提督「電になりきれてない感が凄い」



ゴーヤ「マルマルマルマル。てっぺんでち!」

提督「てっぺん?」

ゴーヤ「ん!ん!」

提督「え?……ああ、アナログ時計だと頂点にある12を指すからか」

ゴーヤ「そうでち!てーとく、よくわかったね!」

提督「いやさすがに指さしてもらえば察しはつくだろ」

あ、すみませんいつもの入れるのを忘れました…
もう一度投下し直します

時報担当 伊58



ゴーヤ「てーとく、お疲れさま!」

提督「ゴーヤもお疲れさん。執務室に来るとは珍しいな」

ゴーヤ「今日はゴーヤが時報担当、なのでち!」

提督「電になりきれてない感が凄いな」



ゴーヤ「マルマルマルマル。てっぺんでち!」

提督「てっぺん?」

ゴーヤ「ん!ん!」

提督「え?……ああ、アナログ時計だと頂点にある12を指すからか」

ゴーヤ「そうでち!てーとく、よくわかったね!」

提督「いやさすがに指さしてもらえば察しはつくだろ」



ゴーヤ「マルヒトマルマルです。暗いのは怖いでち……」

提督「おいおい、イムヤは『夜は私たちの世界』とか言うのに、お前は違うのかよ」

ゴーヤ「関係ないでち!怖いものは怖いの!」


「司令官、呼んだ?」


提督「お前地獄耳にもほどがあるだろ!」

イムヤ「たまたま通りかかったら呼ばれたから来てみただけよ。さすがに部屋からは聞こえないわ」

提督「この時間に執務室の前を通るのもおかしな話だけどなぁ…」


イムヤ「それで、ゴーヤは夜が怖いって?潜水艦なのに?」

提督「そうなんだよ。夜戦では恐らく一番強い潜水艦なのにな。ビシッと言ってくれよ」

ゴーヤ「…………」




イムヤ「大丈夫よ、私も怖いわ」

ゴーヤ「そうだよね!」

提督「潜水艦の絡みがちょっとわからない」



ゴーヤ「マルフタマルマル。・・・あれ?今後ろに何か……」

イク「」シーッ

提督「後ろ?」

ゴーヤ「あ、いえ、なんでもないでち!振り向かないほうがいいよ!」

提督「そう言われると振り向きたくなる」チラッ


イク「わああああ!!!」ダキッ

提督「っ!?!?」ドサッ

ゴーヤ「ああ……」



提督「イクお前なぁ……」

イク「んふー、提督は何をしても怒らないから、好きなのね!」

提督「もうこれ怒る気力もなくなるよ…」

イク「びっくりした?」


提督「したよ。お前ら潜水艦はなんでこんな夜中に執務室に集まるのか不思議でたまらないよ」



ゴーヤ「マルサンマルマル」

提督「うん」

ゴーヤ「うん」

提督「……」

ゴーヤ「……」

提督「なんでこの時間はそんな素気ないの…」

ゴーヤ「気分でち!」



ゴーヤ「マルヨンマルマル。明け方になりますよー」

提督「静かな夜ってのも珍しいけど、こんなに騒がしい夜はもっと珍しいよ…」

ゴーヤ「でも、楽しかったでしょ?」

提督「……お前これ計画しただろ」


ゴーヤ「し、しし、してないのです!ほんとなのです!」

提督「動揺して口調が変わってるぞ」


ゴーヤ「はわわわわ!」



ゴーヤ「マルゴーマルマル。朝でち!」

提督「潜水艦ズのおかげで寝れなかったよ…」

ゴーヤ「大丈夫!ゴーヤも寝てないでち!」

提督「それ全然フォローになってないからな」


ゴーヤ「でも、潜水艦ズって言っても、しおいちゃんとハチは来てないよ?」

提督「あの絡みにあの二人まで参入したらなんかショック受けるよ……」



ゴーヤ「マルロクマルマル」


提督「日が出てきたな」

ゴーヤ「明るすぎるのも苦手でち……」

提督「目が痛くなるよな」

ゴーヤ「んー…太陽が眩しいよぉ……」

提督「所々で可愛いとこはあるんだよなぁ、おまえ」


ゴーヤ「なんか言ったでち?」

提督「なーんも」



ゴーヤ「マルナナマルマル。何はともあれ、朝ごはんでち!」

提督「寝れなかったけどまあ仕方ない。てかそんなことはもう慣れたな」

ゴーヤ「その意気だよ、てーとく!」

提督「寝られない原因はゴーヤにあるんだが」

ゴーヤ「それはもう過ぎたことでち!」

提督「それは本人が言う言葉じゃないと思う…」



ゴーヤ「ほら、朝ごはんできたよ!」コトッ

提督「んー、気が利くところは憎めない…」

ゴーヤ「ゴーヤを使って作ったゴーヤのゴーヤーチャンプル、ゴーヤと一緒に食べよ?」


提督「なんかもう紛らわしいな」



ゴーヤ「マルハチマルマル。今日はどんな一日になるのかな?」

提督「とりあえず出だしは最悪でしたね」

ゴーヤ「あれ?なんか聞こえるでち」

提督「ん?」



ハチ「アハト」

ビス「違うわ、Achtよ!」

ハチ「アハト!」

ビス「Acht!」

ハチ「アート!」

ビス「Ac……あら?いまあなた『アート』って聞こえたわよ?」

ハチ「そ、そうですか?」

ビス「もっと気を引き締めなさい!Acht!」

ハチ「Acht!」

ビス「いいじゃない!その調子よ」



提督「……はっちゃんも大変だな」

ゴーヤ「あれは、ハチから頼み込んだ練習でち」

提督「そ、そうなんだ……」

すみません
食事した後にまた投下し始めます

戻りました
投下再開します



ゴーヤ「マルキューマルマル。9時です」

提督「そうだな」

ゴーヤ「てーとく、ゴーヤと一緒にお買い物いこっ?」

提督「……意外とあざといな」

ゴーヤ「せっかくの秘書なんだから、てーとくとどこか行きたいでち!」

提督「まあいっか。特に予定もないしな」





ゴーヤ「今日は、ゴーヤどこに連れて行ってくれるの?」

提督「そうだなー……どっか行きたいとこあるか?」

ゴーヤ「んー…ちょっと考えるでち!」



ゴーヤ「てーとく、ヒトマルマルマル!」

提督「おう。そろそろ決まったかな?」

ゴーヤ「うん!」


提督「どこに行きたい?」

ゴーヤ「ゴーヤ、そろそろ新しい水着欲しいなぁ」

提督「あー、たしかにそれも随分長いしな」

ゴーヤ「いいの!?」

提督「でもそれ、俺がついて行ったら色々と誤解されそうなんだが」

ゴーヤ「大丈夫でち!親子ってことにすれば違和感はないでち!」


提督「俺からすれば違和感しかないな…」



─────お店にて─────

ゴーヤ「ヒトヒトマルマル」

提督「気になるのはあったか?」

ゴーヤ「てーとく、こっちのひらひらの水着も着てみたいよぉ」


店員「いらっしゃいませー」

ゴーヤ「あ!店員さんこんにちは!」

店員「こんにちは。今日はお父さんと一緒に?」

ゴーヤ「うん!」

提督「えぇ……」


店員「あら、いいですね。ごゆっくりどうぞ!」スタスタ

ゴーヤ「はい!でち!」



提督(なんであの子あんなに乗り気なの……)




ゴーヤ「ヒトフタマルマルでち。一回帰ろ?」

提督「ん、どうかしたの?」

ゴーヤ「お腹が空いたでち……」

提督「ああ、そういうことか。じゃあなんか食べに帰るかね」


ゴーヤ「うん!お昼食べてから、もっかい水着見るー!」



─────昼食後再びお店─────

ゴーヤ「ヒトサンマルマル。えーっと、あれもいいしこれもいいし、でもあっちも……」

提督「…………」コクッ


ゴーヤ「てーとくはどれがいいと思う?」

提督「…………」コクッ

ゴーヤ「あー!てーとく、うたた寝してない?」


提督「…………はっ!」

提督「してないぞ!してない!」

ゴーヤ「ほんとにー?じゃあゴーヤが買って欲しい水着はどれでち?」

提督「あーそれね!これだろ、これ!」

ゴーヤ「………違うでち」


提督「えっ…じゃあこっちか!」

ゴーヤ「それも違う!」

提督「えっと……」




ゴーヤ「……ほんとは、まだ決めてないよ?」

提督「…………えっ?」

ゴーヤ「てーとく、やっぱりうたた寝してたー!」


提督「申し訳ございませんでしたっ!!」ドゲザ

ゴーヤ「むぅ……」



ゴーヤ「ヒトヨンマルマル」

提督「なんかいっぱい買わされました…」ドッサリ

ゴーヤ「これで水着でも可愛く見えるね!」

提督「これだけあって全部外れだったら凄いぞ……」

ゴーヤ「よーし!午後もがんばっていこー♪」

提督「はぁ……」



ゴーヤ「ヒトゴーマルマル。おやつ食べよ♪」

提督「結局買ったのは着ないのな」

ゴーヤ「それは予備でち!」

提督「予備でこんなに買わされるとはどういう了見か」

ゴーヤ「いいのいいの!潜水艦は大変なんだよ?」


提督「うちの鎮守府はオリョクルとかしないんだけどなぁ…」

ゴーヤ「と、とにかく、買ったものは仕方ないでち!」


提督「ますます無駄金な気がしてきた」



ゴーヤ「ヒトロクマルマル。夕方になったよ」

提督「昨夜は寝れず昼は大量の買い物をさせられ、災難な日だった…」

ゴーヤ「そんなこと言わないで。まだ一日終わってないよ?」

提督「夜は大量の書類だ…」

ゴーヤ「んー……あ!そうでち!」

提督「どうしたゴーヤよ……」


ゴーヤ「てーとく、書類ってそんなに多いの?」

提督「見ての通りだ…」

ゴーヤ「じゃ、潜水艦みんなで手伝うでち!」

提督「…………え?」

ゴーヤ「実はね、今日買ってもらった水着、他のみんなのもあったんだ」

提督「あー、どうりで種類が違いっぱなしなわけだ」

ゴーヤ「ごめんね?だから、みんなで手伝うでち!」

提督「早くは終わりそうだけど…いいのか?」

ゴーヤ「うん!呼んでくるね!」バタン

提督「…………」












提督「まあよくネタにはされるが、普通に可愛いんだよね、ゴーヤって」



ゴーヤ「ヒトナナマルマル。日が落ちてきたでち」

しおい「提督!お手伝いに来ましたー!」

イムヤ「司令官、手伝うから頑張って!」

ハチ「提督は少し、休んでてください」

イク「夜に遊んでもらったから、お礼にお手伝いに来たのね!」

提督「おお!みんなありがとう!これならすぐに終わりそうだ」


ゴーヤ「みんな、作業開始でち!」カリカリ

ハチ「Feuer!」カリカリ

イムヤ「わぁお!大漁大漁!」カリカリ

しおい「提督、すぐ終わらせるからね!」カリカリ

提督「みんなありがとう!これなら本当にすぐ終わりそうだな」


イク「イクの魚雷攻撃、いっきますなのね!」ドーン

提督「おいやめろ書類が吹き飛ぶ!……って、あれ?」

イク「ふぅ…。作業が終わったのね」

提督「なんなのあの魚雷……」

イク「イク、大金星なのね。提督のご褒美、期待しちゃうなのね~!」


潜水艦ズ『イクちゃん凄い……』



ゴーヤ「ヒトハチマルマル。夜の海って、怖いでち…」

提督「まだ言ってたのか。俺はもうイクのほうが怖いよ…」

ゴーヤ「あれはもう、単純に凄いでち」

提督「ゴーヤとかはあれできないの?」


ゴーヤ「あれは真似できないでち…。でも、ハチの魚雷が本を読み上げてたのは見たことあるでち」

提督「あれそんな機能あったの!?」

ゴーヤ「でも、『ぐーてん』とか『あはと』とか、よくわからないこと喋ってたでち」


提督「魚雷もドイツかぶれしてるの……」



ゴーヤ「ヒトキューマルマル。たまには勉強でもしよっかなぁ」

提督「なんの勉強?」

ゴーヤ「んー、他の国の言葉でち!」

提督「ほう。どこに興味があるんだ?」

ゴーヤ「やっぱドイツ語かなぁ?」


ヴェル「ロシア語もいいと思うよ」

提督「お、帰投したのね。おかえり」

ヴェル「ただいま、司令官」


ヴェル「ロシア語なら、私がいつでも教えてあげるさ」

ゴーヤ「ほんとに!?じゃあロシア語にするでち!」


提督「こいつ特に目的ないだろ…」



ゴーヤ「フタマルマルマル。遅めの晩ご飯でちか?」

提督「そうなるな。まあたまには悪くないさ」

ゴーヤ「自分で作ったんでち?」

提督「いや、これはさっきヴェルちゃんが作ってくれたんだ」

ゴーヤ「へぇ~…ロシア料理?」

提督「まあね。なんにしろ美味い」

ゴーヤ「美味しいの?ゴーヤも一緒に食べるでち!」

提督「ん、たしか向こうにまだ残ってたな」


ゴーヤ「わかったでち!持ってくるね!」



ゴーヤ「フタヒトマルマル。デザートはアイスがいいなぁ」

提督「まだ食えるのか・・・?」

ゴーヤ「デザートは別腹ってやつでち!間宮さん、カモーン!」


金剛「ヘーイ間宮!何か食べたいネー!Come on!」

間宮「はーい、今行きますよ!」

ゴーヤ「は、発音で負けたでち……」



ゴーヤ「英語の勉強するもん!」

提督「ロシアとドイツはどうした」

ゴーヤ「一番汎用性があるのが英語でち!」

提督「突然正論を言うんだな」



ゴーヤ「フタフタマルマル。ゴーヤ寝ますぅ…」

提督「おい唐突だな」

ゴーヤ「もう今日は眠いでち……てーとく、おやすみなさぁい…」

提督「時報もまだ残ってるんだが」


ゴーヤ「……Zzz…………」




提督「……やっぱ可愛いよな、うん」



ゴーヤ「フタサンマルマル…うみゅぅ……」

提督「なんだよ、ゴーヤも酒匂サイドかよ」

提督「…………」



提督「寝顔は……今日はいいか」

提督「これは目に焼き付けておこう」


提督「その代わり隣に潜り込んで朝起きた時の反応を楽しむか」






提督「おやすみなさい!」バサッ



ヴェル「しれい………あれ、寝ちゃってるのか」

ヴェル「…………」


ヴェル「……私なら…潜り込んでも平気だよね」

ヴェル「失礼するよ、司令官」バサッ




ヴェル「………おやすみなさい…♪」



─────翌朝─────



ゴーヤ「きゃあああああああああああ!!!!!」

提督「うわああああああああああああ!!!!!」


ゴーヤ「な、なんでてーとくが!?」

提督「ヴェルちゃん昨日いた!?」



ヴェル「……二人とも、大丈夫かい?」























「ゴーヤ、潜りまーす!」

時報担当ゴーヤ、投下完了です
いつもネタにされまくってるので、たまにはこういうゴーヤもいいかなーって思って書いてみました

瑞鳳はまたあとで投下します!

とりあえずこのあたりで失礼しますね

乙。
買い物は普通の服装で行ったんだよね……?

>>480
スクール水着の上に何か着込んだんじゃないかなーって、思います。たぶん……

瑞鳳投下します。が……

けっこうな頻度で甘えてくる瑞鳳を書こうとしてたら、完全に提督Loveになっちゃいました
細かい描写があったほうがわかりやすいくらいですが、技量が追いついてなくて書けないです…

てことで、ぜひとも勝手に想像しちゃってください

時報担当 瑞鳳



提督「……瑞鳳」

瑞鳳「提督、なぁに?」

提督「いつまでそこに居るつもりなんだ」

瑞鳳「んー、しばらく、かな」

提督「しばらくって…。もう随分長いだろ」

瑞鳳「んー、そうかな?」

提督「昼からずっと膝の上じゃねーか」

瑞鳳「気にしない気にしない♪」




瑞鳳「ん!日付が変わったよ、提督」

提督「何時間いるんだよ…」

瑞鳳「そんなに嫌だった・・・?」

提督「…嫌じゃないけど」


瑞鳳「やった!お礼になるかわからないけど、今日は私が時報をするね!」



瑞鳳「現在時刻、マルヒトマルマル」

提督「ん、ありがとう」

瑞鳳「時報ですから!」

提督「まあそうだな」


瑞鳳「午前1時とかのほうがいい?」

提督「いや、そのままがいいな」



瑞鳳「時刻はマルフタマルマル。眠くない?」

提督「ありがとう。大丈夫だよ」

瑞鳳「じゃあ、まだいても平気よね!」

提督「はぁ……もうお好きにどうぞ」


瑞鳳「許可もらったら、いるしかないじゃない。ね?」

提督「俺に聞くなよ…」



瑞鳳「提督、マルサンマルマルになりました」

提督「ん、早いな」


瑞鳳「お仕事終わった?」

提督「誰かさんのせいで終わらない」

瑞鳳「えー?誰に邪魔されてるのー?」

提督「…………」



瑞鳳「ふふーん♪」

提督「絶対わざとだろ」



瑞鳳「時刻は、マルヨンマルマルよ。朝じゃないのぉ……」


提督「結局寝かせてくれなかったなぁ?」

瑞鳳「あれ、寝たかった?」

提督「寝たいわけじゃなかったけど、寝たくても寝れなかったなぁ?」

瑞鳳「そ、そうなの?それは災難だったわねー」ボウヨミ


提督「随分と態度が大きいのですね瑞鳳さん?」グニー

瑞鳳「あうー…ほっぺひっぱららいれー」

提督「自業自得だ」

瑞鳳「は、反省してます……」


提督「ほんとに反省してるか?」ワシャワシャー

瑞鳳「してるってば!だから髪をぐしゃぐしゃするのやめてー!」



瑞鳳「現在時刻…マルゴーマルマル…。とうとう朝になっちゃった」

提督「もう寝ようという気すら失せたな」

瑞鳳「こんなに明るいと、さすがに寝れないわね…」

提督「俺も暗くないと寝れないかなぁ」



瑞鳳「…………提督、寝たい?」スタッ

提督「どうした急に立ち上がって。もう眠くないけども」

瑞鳳「むぅ……嘘でも寝たいって言ってみて!」

提督「何をする気だ・・・?」

瑞鳳「いいからいいから!」


提督「んー……寝たい」













瑞鳳「───────はい!寝ていいよ?」ギュッ



提督「…………なんの真似かな瑞鳳さん」

瑞鳳「暗くないと寝れないんでしょ?だから抱き付いて顔を隠してあげてるの!」

提督「なんかもう、これはこれで色々と寝れないよ…」



瑞鳳「マルロクマルマル…おもいっきり朝よ?」

提督「そ、そうだな…」

瑞鳳「…………」

提督「…………」









瑞鳳「あの…さっきは……ごめんなさい」ペコリ

提督「俺もちょっと調子に乗りましたごめんなさい」ペコリ

瑞鳳「……」

提督「……」




瑞鳳「……どうだった?」

提督「幸せでした」


瑞鳳「でも、あのあとまさか抱きしめ返されるとはねー…ふふっ♪」



瑞鳳「マルナナマルマルです。提督、朝ご飯作って?」

提督(この子ちょっとあざとすぎるんじゃないかな……)


瑞鳳「提督ー?」

提督「ん、ああごめん」

瑞鳳「大丈夫?」

提督「大丈夫だよ。簡単にしか作れないけど、なんか食べたいのあるか?」

瑞鳳「んー…じゃあ提督の卵焼き!食べてみたいなぁ」

提督「卵焼きか。了解した」


瑞鳳「待ってるね!」



瑞鳳「時刻は、マルハチマルマルです」


瑞鳳「卵焼き、ありがとね!」

提督「ごめんな、ちょっと焦げてしまった」

瑞鳳「よくあることね。今度コツを教えてあげよっか?」

提督「そんな頻繁に作らないけど……」

瑞鳳「なに言ってるの?頻繁に、私に作ってよね!」

提督「そんなに食べたいのか?」

瑞鳳「うん!提督の作ったものだもの」



瑞鳳「現在時刻、マルキュウマルマルよ。一応直掩機飛ばしとく?」

提督「そうしてくれ。警戒は重要だしな」

瑞鳳「任せて!この前もらった烈風って子、試しに飛ばしてもいいかなぁ?」

提督「まだ使ってなかったのか」

瑞鳳「うーん…脚に可愛げがないのよね……」

提督「どんな基準…」


瑞鳳「とりあえず、引込脚は問答無用で却下です!飛行中に脚を畳んじゃうのは良くないわね」

提督「それって基本的に新鋭機は受け付けないってことなんじゃ…」

瑞鳳「あ、でもこの子は使ってみるね?翼がかっこいいじゃない!」

提督「瑞鳳、逆ガル翼に目覚めるの巻」



瑞鳳「ヒトマルマルマルです。さあ、お仕事お仕事」

提督「今日はお前は出撃ないぞ」

瑞鳳「あ、そうなの?」

提督「昨日から執務ができない原因を作った罰として、今日はずっと執務の手伝いな」

瑞鳳「え!?なにそれ!?」

提督「自業自得ってやつね」


瑞鳳「つまり、今日はずっと提督と一緒ってこと……?」

提督「それも自業自得だ」

瑞鳳「ご褒美じゃない!」




提督「…………はい?」

瑞鳳「ずっと座ってた甲斐があったなー♪」


提督(どこまであざといの……)



瑞鳳「ヒトヒトマルマル。お弁当食べちゃう?」

提督「まだ始めて1時間しか経ってないぞ」

瑞鳳「でも食べたいの~」

提督「もう少し我慢してくれ」

瑞鳳「えー……ダメ?」

提督「…………」



提督「はぁ…。そこで色目は反則だろ」

瑞鳳「やったね。提督が釣れましたー♪」

提督「でももう少しやってからね。今は区切りが悪いし」

瑞鳳「そこは釣れてほしかったんだけどなぁ~……まあいっか」


瑞鳳「提督、約束だよ?」

提督「そんなに楽しみなのか?」

瑞鳳「もちろん!秘書なんだし、楽しまないとね!」



瑞鳳「お昼です!提督、お弁当広げましょ♪」

提督「そうするかねー」

瑞鳳「うん!お昼です!私の作った玉子焼き、食べるぅ?」

提督「食べりゅううううう!!!」

瑞鳳「あ、待って!」

提督「取り乱しました」


瑞鳳「そうじゃなくって……はい、あーん♪」

提督「………」


瑞鳳「……嫌、だったかな・・・?」

提督「…そうじゃないよ。なんでもない」

瑞鳳「そう?じゃあ、あーん?」

提督「あー……ん…美味い!」

瑞鳳「ほんとに!?良かったぁ…」


提督(なんか今日はやたらと積極的なのね。まあこういうのもいいか)



瑞鳳「午後の部です!ヒトサンマルマルよ」


提督「じゃ、飯も食ったし始めますかね」

瑞鳳「おー!」ポスッ

提督「あの………」

瑞鳳「どうしたの?提督?」

提督「あたかも当たり前のように膝に座るのはなんなのか」

瑞鳳「だって、ここ椅子がないでしょ?疲れちゃうのよ」

提督「あーそうか。ごめんな、出してくるよ」


瑞鳳「あ、出さなくていいの!」

提督「もうそこに居たいだけでしょうに……」

瑞鳳「その通り、です♪」



瑞鳳「時刻は、ヒトヨンマルマルになりました」


提督「今日はちゃんと手伝ってくれるのね」

瑞鳳「当たり前よ。昨日のはちょっと反省してるし……」

提督「ちょっとだと?」グニー

瑞鳳「あー痛いってば!」

提督「あ、ごめんね」


瑞鳳「もう……膝から降りちゃうぞー?」

提督「どうぞご自由に」

瑞鳳「ほ、本気で言ってるの?」

提督「さあ?」

瑞鳳「…………」






瑞鳳「もう少し、ここに居させて…?」

提督「…どうぞご自由に」




瑞鳳「ヒトゴーマルマルよ」

提督「ん、区切りがいいな。ちょっと休むか」

瑞鳳「おやつの時間ね。スイーツ食べたいなぁー…」チラッ

提督「……間宮さんにもらってくりゃいいだろう」

瑞鳳「んー?」

提督「…………」

瑞鳳「ねぇ?提督っ♪」

提督「…………奢らないからな」

瑞鳳「ふーん?こんなところに間宮さんの食券があるのね?」

提督「あ、それ俺の─────」


瑞鳳「スイーツ、食べたいなぁー…?」


提督「………何が欲しい」

瑞鳳「そうこなくっちゃね♪」








────────────

─────────

──────

───















瑞鳳「──────あーんっ」


瑞鳳「ん~!美味しいね、提督?」

提督「食ってないから知らんがな」

瑞鳳「あ、食べてないのー?」

提督「…嫌味か?」

瑞鳳「んー、食べてないならあげてもいいけど……」


瑞鳳「あとでちょっと休憩させてね?」

提督「今のこれはなんなの……」



瑞鳳「時刻は、ヒトロク、マルマルですっ」

提督「で、しまってた炬燵を引っ張ってきてどうしようと」

瑞鳳「このほうが暖かくお仕事できるでしょ?」

提督「まあそれはそうだけども…」


提督「隣に座って頭を預けてきてるのはなんなのさ」

瑞鳳「んー、寝る準備?」

提督「…………はい?」

瑞鳳「おやすみなさーい!」

提督「おいちょっと待て」

瑞鳳「………Zzz……♪」



提督「…艦娘って、寝る速度がのび太レベルだと思う」

提督「…………」






提督「まあ膝の上に居られるよりは仕事しやすいか」



提督「ヒトナナマルマル、か」

提督「そろそろ夜だな」

瑞鳳「Zzz…………」

提督「……これじゃ夕食の準備もできやしない」


提督「それにしても、こんな大胆だっけなー、瑞鳳って」

提督「練度が上がるとこうなるものなのか?」

提督「…………」



提督「いい寝顔だ」ナデナデ



提督「日が沈んできたな。時間は……ヒトハチマルマルか」


提督「まだ起きないよなぁ」

瑞鳳「……てー…とく……ぅ…格納庫は……もうっ…」ギュッ


提督「一体どんな夢を見てるのやら…」



瑞鳳「わっ!?」

提督「わっ!?」



瑞鳳「提督、私なにか変なことしてない!?」

提督「もう今の起き方が十分に変だよ!!」

瑞鳳「それ以外は変なとこない!?」

提督「寝癖が可愛いくらいだよ!!」

瑞鳳「よかったぁ……」


瑞鳳「でも、ああいうのも……ありかも…?」

提督「どんな夢見てたの…」

瑞鳳「んー、それはちょっと……秘密かなぁ…」

提督「…まあいいけど」


瑞鳳「ふふふっ……♪」



瑞鳳「ヒトマルマ……あー、つまり、7時よ。日が暮れたわね」

提督「上手く誤魔化したなおい」

瑞鳳「あ、バレちゃった?」

提督「途中で止めるとそりゃバレるだろ」

瑞鳳「あははー……言い直す?」

提督「いや、別にいいよ。時間さえわかればな」

瑞鳳「そう?」

提督「言い直したかったらどっちでもいいけど」

瑞鳳「んー、じゃあ…………」
























瑞鳳「言い直さない!」

提督「予想はしてた」



瑞鳳「フタマルマルマル。お腹空かない?」

提督「今日はそんなに空かないかな」

瑞鳳「んー、私もなのよね…」


提督「お前は寝てたしな」

瑞鳳「でも夢ではかなり体力を消耗した…かも?」

提督「いったいどんな夢だよ…」

瑞鳳「それは秘密よ。恥ずかしいし……」

提督「…………」


瑞鳳「……あ、察しちゃった?」

提督「もう聞かないほうがいい気がする」

瑞鳳「そう?」

提督「聞いてほしいのか?」


瑞鳳「聞かれても答えないからねっ!」



瑞鳳「現在時刻、フタヒトマルマルよ。半舷上陸で呑みに行っちゃう?」

提督「呑みかぁ……まあそれくらいはいいかな」

瑞鳳「ほんとに!?じゃあ早速行こ?」

提督「てかお前も半舷上陸って使うのな」

瑞鳳「え、他にもいるの?」

提督「大和さんとかね。用途がわからなくてちょっと聞いてみたんだ」

瑞鳳「そうなんだぁ…。じゃあ意味はわかってるわよね、提督?」

提督「……お前も大和さんと同じ使い方か」

瑞鳳「ふふっ…たぶんね♪」


瑞鳳「それより早く呑みに行こうよぉ~」

提督「呑む前から酔ったみたいな声してるな」



瑞鳳「提督、フタフタマルマルです。今日も疲れたね~」

提督「俺はそんなに疲れてないぞ」

瑞鳳「え?疲れてないのぉ?」

提督「少し呑んで疲れも飛んだし」


瑞鳳「でも……私がたくさん甘えちゃって、疲れたんじゃない?」

提督「んー、それは……」

瑞鳳「……すみません…」

提督「それは疲れてないな」

瑞鳳「…………え?」


提督「久しぶりに瑞鳳と過ごせて、なんだかんだで楽しかったしね」

瑞鳳「ほ、ほんとに?」

提督「……まあ、昨日の昼から随分と座りっぱなしにされてたのは堪えたけど」

瑞鳳「ほんとに疲れてないの・・・?」

提督「疲れてないさ」


瑞鳳「提督………!」

提督「急に手を握ってどうかした?」

瑞鳳「ううん!早く帰ろ?」

提督「……そうするか」


瑞鳳「うん!」



瑞鳳「現在時刻、フタサンマルマル。ふぁぁぁ…早く寝て、早く起きようよ……」

提督「…寝ようにも寝れないぞこれ」

瑞鳳「ん~?……あ、ごめんなさーい…」スタッ


提督「椅子を出せば膝は解放されるのかと思ったが、どうやらそうじゃないらしい」

瑞鳳「だって、椅子より心地いいんだもん…」

提督「それはないだろ……」


瑞鳳「まあいいや!もう私は寝るね」

提督「おう。おやすみ」

瑞鳳「お布団で待ってるね?」

提督「……はい?」




瑞鳳「ん、暖かいね、このお布団……」

提督「ごく普通のはずなんだが。てか部屋でだな……」

瑞鳳「ここがいいの~…おやすみなさーい」バサッ

提督「えぇ……」

瑞鳳「…………」


提督「俺はどこで寝ろと…」

瑞鳳「言ったでしょ?待ってるからね?」


提督「…………」



憲兵「ドーモ、提督=サン」

提督「相変わらず神出鬼没ですな。これで布団に入るのはアウトだな、さすがに」

憲兵「…………」

提督「なんか反応を……」


憲兵「コレハ仕方ナイデス」

提督「えっ」

憲兵「……貴官ノ幸運ヲ祈ル」ビシッ



提督「なんか敬礼して出てったんだが…」



瑞鳳「てーとくぅ、早く来て?寒いよぉ……」

提督「……そう。添い寝だけ。添い寝だけだ」


提督「寝るぞ瑞鳳」バサッ

瑞鳳「うん…!」

瑞鳳「おやすみなさい、提督」ギュッ

提督「…………」

瑞鳳「…Zzz………」



提督「もう考えたらダメだな。寝よう」

瑞鳳「……………ふふっ♪」





















「航空母艦、瑞鳳。抜錨しちゃいます!」



ハイペースになりましたが、瑞鳳投下終了です


何気に要望が多くあるので今日も安価を取りますね。リクエストありがとうございます!
いつも通り、コンマの最大と最小です
条件はこれまで書いた子以外で、かつ時報付きの子なら誰でも構いません

連投は禁止で、今日も12時まで受け付けます!

千歳で

あと参考までに既出の艦娘
秋月 大和 酒匂 千代田 時雨 大井 ヴェル(響) 瑞鶴 野分 ビスマルク 大鳳 ゴーヤ 瑞鳳

>>520
わざわざありがとうございます!


まだ受け付けるので、リクエストしていただける方はぜひ

コンマ96と03とか勝てんわ…運次第とはいえ
とりあえず投下待機

>>531
この前は最小が00とかいう完全に決定なのもありましたね
運次第なのは申し訳ないです…。ランダム性があったほうが面白いと判断しました

いまはレーベが終わって明石さん書いてるので、もう少しお待ちください

張り付いてないと取れないよりは運次第の方がいいなあ

>>533
艦これそのものすら運ゲーですからね、このスレもそれに乗っ取って……

今のままがいいなぁ。
貼り付ける人間ばっかじゃないんだし。

>>535
貴重な意見ありがとうございます!

そもそも書き手である自分の都合で安価の時間を決めさせてもらってるので、深夜に張り付ける人も朝以降しか来れない人も、全員にチャンスがある形を考えた結果がコンマだったのです
外れっぱなしの方には申し訳ないです…

あー、何か紛らわしい書き方してすみません…
コンマ運次第なのは自分も大歓迎ですよ

>>537
あ、変に話を大きくしてしまってすみません…
とりあえずはいままで通りでいきますね

いまは早いとこ明石さんを完成させてきます!

遅くなりました
今から二つ、投下します
ペースは早めでいきますね

時報担当 レーベレヒト・マース



レーベ「提督、ここはどうしたらいいかな?」

提督「そこは……あー、うん。そのままでいいや」

レーベ「わかった」


提督「こんな夜遅くまで手伝ってくれてありがとうね」

レーベ「平気さ。提督がわざわざ頼んでくれたんだ、しっかりやらないとね」

提督「お前ならやってくれそうかなーって思ったんだ。ごめんな」

レーベ「そう思ってもらえて嬉しいよ!」



────────────

─────────

──────

───




提督「ふわぁ~…やっと終わった」

レーベ「提督、お疲れさま」

提督「手伝ってくれてありがとな」

レーベ「うん!」



提督「にしても、もう日付が変わってしまう時間か」

レーベ「そうだね……あ、変わった」


レーベ「零時。新しい一日だね」

提督「付き合わせちゃって悪かったな。戻っていいぞ」

レーベ「ううん。今日はボクが時報だよ」


提督「……あ、そうだったのね」



レーベ「1時。そろそろ眠いかな」

提督「そうだろうな。もう休んだほうがいい」

レーベ「で、でも、提督はどうするの?」

提督「もっと時間かかると思っててね。さっきコーヒーを飲んだんだ」

レーベ「あー…だからそんなに目が冴えてるんだね」

提督「お前も飲むか?」


レーベ「ボクはちょっと……コーヒーは苦手、かな…」



レーベ「2時。マックスはちゃんとやってるかな?」

提督「いや、さすがに寝たんじゃないか?」

レーベ「マックスはまだ起きてると思うよ。けっこう夜更かししてるんだ」

提督「でも今日はさすがに、レーベがいないから寝てるんじゃないかな」

レーベ「あ、ボク部屋ではいつも寝てるよ。今日は珍しく起きてるんだ」


提督「マックスあの子なにやってんだろう……」



レーベ「3時…んぁ~……」

提督「…大丈夫か?」

レーベ「うーん…提督は眠くないの?」

提督「眠くないな」

レーベ「そうなんだ、凄いね…」

提督「コーヒーがまだ効いてるみたいだしね」

レーベ「……ボクも飲んでみようかな」

提督「ん、苦手じゃなかったのか?」


レーベ「苦手だけど…このままだと寝ちゃいそうだし、飲んでみるよ」



提督「─────おい大丈夫か?」

レーベ「な、なんとか……」

提督「少し薄めればよかったのに」

レーベ「後悔してる……」













レーベ「4時。朝になるね」

提督「眠気が飛んだ頃に朝を迎えるとはな」

レーベ「ボクはコーヒーの苦さだけでだいぶ目が覚めたよ…」

提督「そう考えると、時雨さんって凄いな」

レーベ「なんで?」

提督「あの子普通にコーヒー振舞ってくれたし、たぶん自分も飲んでるぞ」


レーベ「大人なんだね…」



レーベ「5時。朝だね、新しい任務をこなしてゆこう」

提督「眠くはないか?」

レーベ「大丈夫、平気さ」

提督「まあそうか」


レーベ「それより、今日のボクの予定はどうなってるの?」

提督「ん、今日は……デイリー任務で出撃があるな」

レーベ「デイリー…あの任務ね。わかったよ」

提督「今日はマックスも一緒だ。頼んだよ」

レーベ「うん!」


提督「マックスも一緒と聞くと本当に嬉しそうなのね」

レーベ「マックスは相棒だからね」


提督(大井とかの路線じゃないよな・・・?)



レーベ「Guten Morgen!6時。提督、おはようございます」

提督「畏まって言ってくれたところ悪いが、俺もお前も寝てないはずだぞ」

レーベ「あ、ごめん…ついクセでね……」


提督「どんなクセ……あれ、てか毎日言ってくれてたっけ?」

レーベ「え?あ、ううん!ち、ちょっとね!」

提督「……?おかしな奴だな」



レーベ(いつでも言えるように練習してるなんて、とても言えないよ……)



レーベ「7時。朝食の時間だね」

提督「眠くはないが腹は減るな」

レーベ「そりゃそうさ、当たり前だよ」


提督「今日はなに食べようかなー…」

レーベ「提督、どこか食べに行くの?」

提督「ん、いや。食堂に行くか迷ってるんだ」

レーベ「それなら心配いらないよ。今日はボクが用意するね」

提督「お!それはありがたいな」


レーベ「じゃあ、用意するから待ってて!」バタン



提督「…………」














提督「エプロン姿のレーベ……これだ・・・!」

提督「いいねぇ、痺れるねぇ!」



───────朝食後───────

レーベ「8時。ニュルンベルガーソーセージはどうでした?美味しかった?」

提督「すごく美味しかった。意外に料理もできるのね」

レーベ「ほんとに!?………あれ、意外ってどういうこと…?」

提督「そ、それは……言葉の綾ってやつ?」

レーベ「…………」

提督「……レーベ?」


レーベ「ボクってやっぱり、男の子に見えるのかな…」

提督「見える」

レーベ「即答しないでよ!」



レーベ「9時」

提督「…さっきはごめんな」

レーベ「いいさ、もう慣れてるよ……」


レーベ「それより、そろそろ本格活動だね」

提督「だな。そろそろ始めるかね」

レーベ「ボクは出撃だよね?」

提督「あと一時間はあるけどな」

レーベ「そっか。じゃあ執務を手伝うよ」


提督「昨晩から悪いね…」



レーベ「10時。そろそろ出撃だね」

提督「あ、もうそんな時間か」


レーベ「うん。デイリー任務は任せて!」

提督「そんな危険な海域じゃないけど、頼んだぞ」

レーベ「うん。……でも、機雷には気を付けないと…」

提督「機雷なんて今までには確認されてないけどな」


レーベ「でも……あ、もしかして今日って、味方の爆撃機とかいる…?」

提督「爆撃機はいないな。あきつ丸に紫電改二ガン積みして同行はさせるけど」

レーベ「爆装……してる?」

提督「紫電か?爆装はしてないぞ」


レーベ「良かった……」



───────出撃中───────

レーベ「11時」


ビス「それにしても、ドイツ艦のみんなで出撃は初めてじゃない?」

マックス「そうね」

プリン「ずっとやってみたかったの!」

ハチ「実現しましたね」


あきつ「ハチどのが完全に溶け込んでるであります……」









あきつ「む?紫電によると、船団を発見!とのことであります」


レーベ「あれは……きっと漁船だ」

ハチ「そう?」

レーベ「漁船と敵艦は間違えないよ、うん」

あきつ「本当でありますか?」

レーベ「もちろん!」


あきつ「…………あれは補給艦であります」

マックス「間違いなく敵艦ね」

レーベ「」


ビス「ま、まあ…そういうこともあるわね!」



レーベ「提督ただいま」

提督「おかえり。大丈夫だったか?」

レーベ「敵艦と漁船を間違えたよ……」

提督「そ、そうか…」


レーベ「まあもう過ぎたことだね。12時。お昼です」

提督「何か食べに行く?」

レーベ「大丈夫。作るよ」

提督「そう?」


レーベ「お昼はなにがいいかな、提督」

提督「んー…レーベの食べたいものでいいよ」

レーベ「僕はお腹が空いてないんだよね…」

提督「……実は俺もだ」

レーベ「え……じゃあお昼はなしでもいい?」


提督「大丈夫だ。なんとかなるだろ」



レーベ「13時。マックスは無事にやってるかな、ちょっと心配」


マックス「提督、報告書を持ってきたわ」ガチャ

提督「ん、タイミングがいいな。レーベが心配してたところだぞ」

マックス「そう…。私は平気」

レーベ「そっか、よかった」




マックス「今日も特に変わりなくこなしました」

提督「それが一番だ。ご苦労さん」

マックス「そうね。失礼するわ」バタン

レーベ「…………」

提督「…………」







レーベ「マックスも相変わらずだね…」

提督「だがそれがいい」




レーベ「14時です。演習も大事だよね、北海でも演習したよ、うん」

提督「演習は何気に経験値貰えるし美味しい」

レーベ「でも、ボクはここに来てからはあまり参加してないかな」

提督「遠征やってからの改造で、いきなり出撃組だしな」

レーベ「ボクは演習はしなくていいの?」

提督「演習したいか?」

レーベ「……出撃でゆっくり練度が上がるのもいいかな」

提督「じゃあこのままでいこう」



レーベ「15時」

提督「そういや、レーベってなんか海上でけっこう危なっかしい感じあるよね」

レーベ「そ、そうかな?」

提督「凌波性…っていうのかな」

レーベ「凌波性の話……うーん、どうなんだろう…」


提督「まあよくやってくれてるし平気か」

レーベ「うーん…たぶん……」

提督「ちょっと気になったんだ。転覆とかしなけりゃいいさ」



レーベ「16時!」

提督「随分と元気だな。寝てないのに大丈夫なのか?」

レーベ「大丈夫、やれてるよ!」

提督「……コーヒーが効いた?」

レーベ「さ、さすがにここまでは持たないんじゃないかな…」

提督「俺もさすがに効力が切れてるんだろうな……」



レーベ「17時。少し暗くなってきたね、うん」

提督「暗くなってきたか…ダメだ、俺が眠い……」

レーベ「提督、大丈夫?」

提督「んー……なんとか…」

レーベ「でも眠そう…ちょっと寝たら?」

提督「そんな、悪いよ。またコーヒーでも飲んで…」

レーベ「それは体に悪いよ」



提督「…………ごめん」バサッ

レーベ「ボクは平気さ。おやすみ、提督」



レーベ「18時」

レーベ「夕食は何にしましょう……って」

レーベ「そっか、提督は寝てるんだったね」

レーベ「お昼は食べてないし、お腹空いてるよね」

レーベ「それを見越してアイスバイン煮込んでるけど…提督は喜んでくれるかな?」


レーベ「……とにかく準備しよう」バタン




















提督「……………」


提督「目が覚めた。レーベおはよう……って」

提督「あれ、どこ行ったんだろ」

提督「…ん?なんかいい匂いがするな」


提督「あー、ご飯作ってくれてるのか。悪いね…」



レーベ「よし、と」ガチャ

提督「ん、レーベ。おはよう」

レーベ「あ、提督!ちょうどいまご飯ができたんだ」

提督「匂いでわかったよ。ありがとな」

レーベ「ううん。いま持ってくるよ」














───

──────

─────────

────────────



レーベ「ザワークラウトにアイスバイン、どう?提督、美味しい?」

提督「これ大変だったろうに」

レーベ「お昼食べてなくてお腹空くだろうしね。ちょっと頑張ったんだ」

提督「ありがとう!とっても美味しいよ」

レーベ「ほんとに?頑張った甲斐があるよ…!」


提督「あれ、てか時報は?」

レーベ「あ、19時です」



レーベ「20時。お腹一杯になったね、うん」

提督「レーベが頑張ってくれたからな」

レーベ「そんなに褒めなくてもいいよ、提督」

提督「これくらいは当たり前の範囲だ」


レーベ「……褒められるのもいいけど、ひとついい?」

提督「ん、いいよ」

レーベ「褒めるのも、行動で示してほしいなー…なんて」



提督「…………つまりこうか」ナデナデ

レーベ「ん……やっと女の子扱いしてくれたね!」

提督「あれ、いままでしてなかったっけ?」

レーベ「行動で示してくれたのは初めてかな」


提督「なるほどな」



レーベ「21時。そろそろ夜戦時間だね」

提督「どんな時間だよ…」

レーベ「ボク、あんまり得意じゃないなぁ…」

提督「どっちの夜戦?」

レーベ「え?」

提督「え?」






レーベ「…………」

提督「…………」







レーベ「そ、そこまで女の子扱いを意識しなくていいよ!」

提督「からかっただけだよ、はは」

レーベ「………でも、どっちもあんまり知らないなぁ…」ボソッ

提督「ん、なんか言った?」


レーベ「な、なんでもないよ!調子に乗らないでよ、提督!」

提督「でも意味は知ってるのね」

レーベ「あ…………」カァァアッ



提督(わりと女の子っぽいとこも普通にあるんだな)



レーベ「22時。凄いね、ここのみんなは本当に夜戦が好きなんだね、びっくりだ」

レーベ「あ、もちろん戦闘のほうだよ?」

提督「わかってるって」






提督「てかみんな好きなわけじゃないだろ。ある軽巡が異常なだけだ」

レーベ「名前は言わないんだね」

提督「名前を言わないとわからないか?」

レーベ「………いや、見当はつくよ」

提督「そういうことだ」

レーベ「なるほど…」


提督「納得しちゃうんだ……」



レーベ「23時。提督、今日もお疲れだったね、また明日もがんばろ?」

提督「そうだね。レーベも一日ありがとう」

レーベ「うん。ボクの時報、どうだった?」

提督「そうだな……新しい発見とかもあって楽しかったかな」

レーベ「新しい発見…?」

提督「それは内緒。さ、もう部屋に戻って寝るといい」

レーベ「気になるけど…そうするよ。マックスも待ってるだろうし」

提督「そうだな。昨日寝れなかったんだし、早く寝るといい」

レーベ「そうする。提督、おやすみなさい」バタン



提督「…………」











提督「これはこれで、時雨さんとはまた違った天使なのかもしれないな」






















「駆逐艦、レーベレヒト・マース。出撃するよ」

時報担当レーベ、投下終了です
ボクっ娘は基本的に天使なんですね


続いて一気に明石さんを投下します

時報担当 明石



提督「明石さんいつもありがとうございますね」

明石「なんてことはないです!これが仕事ですから」

提督「いやー、一晩中修理を頼んだりしてもちゃんとやってくれるし、ほんと頭が上がらない……」

明石「大丈夫ですって!でも、今日はちょっと修理の子が多いですね…」

提督「どれくらいかかりそうです?」

明石「そうですね……これはきっと、丸一日は…」

提督「あぁ……じゃあ今日はずっと旗艦でお願いしようかな」


明石「そうですね…あ、深夜零時」

提督「ん、もうそんな時間ですか」

明石「そろそろお休みされます?」

提督「明石さんが頑張ってくれるのに悪いですよ。大丈夫です」

明石「そうですか…?あ、それと今日はずっと旗艦なので、私が時報と秘書をしますね!」


提督「なんか今までで一番自然な時報宣言な気がしなくもない」



明石「マルヒトマルマルです。さすがに眠くありません?」

提督「俺は平気です。それより明石さんが眠いんじゃないですか?」

明石「え、私? 私は大丈夫です」

提督「いつも夜遅くまで申し訳ないです…」


明石「それより提督?今は二人だけですし、敬語はやめてください」

提督「こうじゃないと調子が狂うんですよ…」

明石「私も調子狂いますよ。だってもう提督の艦隊の一員ですから!私も他の子と同じようにお願いしたいですね」

提督「えぇ……でも…」

明石「提督?これは私からのお願いです!」


提督「んー……わかりました」


明石「もう忘れてますよ!」

提督「あ……」

明石「もう、しっかりしてくださいね?」クスッ



明石「マルフタマルマルです。なんかトラックを思い出しますねぇ…頑張ったなぁ」

提督「なんでまたトラック島を思い出すんで………」

明石「………」


提督「…………思い出すんだ?」

明石「ふふっ…それでいいのです!」

提督「んー、なんかやっぱ違和感が…」


明石「ここでの修理も、トラックに負けず劣らずですねー……」



明石「マルサンマルマルです」


提督「そうだ明石さん」

明石「はい?」

提督「日本に国旗が似てる、かつての激戦地だった島国って知ってます?」

明石「…また敬語になってますよ?」

提督「あ…………し、知ってる?」


明石「言い直しましたね。パラオですよね」

提督「あ、そうだそうだ。思い出した」

明石「忘れてたんですか?」

提督「エピソードとかは覚えてるけど、肝心の国名が……明石さんはパラオにも?」

明石「そうですね。でもパラオは……」


明石「なんでだろう? あまり覚えてないんです」



明石「マルヨンマルマルですね。そろそろ朝ですよ?」

提督「そろそろ日も出てきたな」

明石「あ、普通になってきましたね!」

提督「いちいち言い直すのも面倒だと思って」

明石「それでいいんです!提督、今晩は寝なくていいの?」

提督「もう寝ても寝なくても変わらない時間だと思う」

明石「あー……それもそうですね」



明石「マルゴーマルマルです。空が次第に明るくなってきましたね!」

提督「夜通しの修理ごめんね」

明石「いいんですよ。いつもより楽しかったですし」

提督「え?」

明石「ふふっ♪なんでもないですよ」

提督「気になる…」


明石「さあ、新しい一日です!」

提督「んー…まあいっか」



明石「マルロクマルマルです。提督? 朝食は何にします?」

提督「普通に食堂とか?」

明石「食堂がいい、ですか…?」

提督「え、いやどうしてもってわけじゃないけど…」


明石「その…間宮さんほどじゃないですけど、意外と私のも美味しいですよ?」

提督「……作ってくれるのか?」

明石「はい!喜んで!」

提督「それは嬉しい!明石さんの手料理って食べたことなかったから」


明石「あ……でも今日は朝から修理でした…」

提督「……じゃあまた今度お願いしてもいい?」

明石「え、作らせていただいていいんですか!?」

提督「ぜひお願いしたい」

明石「約束します!」



明石「マルナナマルマルです。朝ですねー」

提督「ですねー」

明石「んっ!」

提督「…………今のは便乗しただけってことで・・・」

明石「……仕方ないですね、もう」



提督「それにしても、この時間にも起きてこない子は何時に寝てるのやら」

明石「何時に寝てても寝坊は寝坊です!ねぼすけさん達を起こしてきましょうか?」

提督「明石さんは修理とかで大変だろうし、俺が行くよ」

明石「そ、そうですか?」

提督「そんなに負担かけるわけにもいかないしね」



明石「マルハチマルマルですね。さぁ、修理修理っとぉ!」

提督「今日もよろしくね」

明石「そういえば提督、他の子と話す時と口調が若干違いません?」

提督「ただでさえ敬語を使えないんだから勘弁して……」

明石「ダメです!」


提督「厳しいなぁ…」



明石「マルキュウマルマルです。どの艦から修理します?」

提督「あーっとね、そのことなんだけど…」




提督「この艦隊でちょっと行動してくれるか?」

明石「どれどれ……長門さんに那智さん、北上大井ペアに赤城さん。…え、これって……」

提督「お察しがいいようで」


明石「えっ!?まさか…出撃!?」

提督「まあそういうこと」


明石「何を血迷ったんですか提督!!!」



明石「ヒトマルマルマルです」

提督「みんな、明石さんの護衛は任せたぞ」


北上「まあ大井っちと組めば、最強だよね♪」

那智「任せろ。意図は知らんが、明石には世話になっているからな」


明石「…提督?私、戦闘はちょっと……」

提督「ん?あ、ごめんね。武装してなかったか」

明石「あ、いえ…兵装を積んでも……」

提督「まあそう言わずに。とりあえずこの駆逐艦用の主砲と対空機銃でも」


明石「えぇ……」



明石「な、なんとか帰投しました…」

提督「慣れないことをさせて悪かったな」

明石「ほんとですよ……」



提督「ちょっと明石さんが出撃するとどうなるか見てみたかったんだ」

明石「まさか…理由はそれだけですか!?」

提督「まあまあ…あ、時報」

明石「んー…ヒトマルマルマルです」

提督「ありがとう」


明石「それにしても、提督も無茶されますねぇ…」

提督「まあ一応帰ってこられたし、ね?」

明石「工作機械が壊れたら大変です!」



明石「ヒトフタマルマルですね。お昼です!」

提督「無理させてすまなかったな」

明石「いいんですよ、もう無事に帰ってこれましたから」


明石「それよりも、ランチは明石カレー!いっちゃいますか?」

提督「え、大丈夫なの?」

明石「いけます!」

提督「じゃあ…お願いしようかな」


明石「すぐに作ってきます!」バタン



明石「ヒトサンマルマルです。明石カレー、どうでした?」

提督「初めて食べたけど、明石さんは料理もお上手なようで」

明石「へへっ♪ありがとうございます!」


提督「じゃ、午後は完全に修理に専念してくれ」

明石「そのためにも艦内工場の点検をしておきますね。結構あるんですよー」

提督「いくつあるんだっけ?」

明石「全部で……そう、17ですね」

提督「見た目より多かった」



明石「ヒトヨンマルマルです。そろそろ午後の修理に本格的に取り組みますね!」

提督「どうぞよろしくお願いいたします」

明石「何気に私の台詞を使って敬語で話さないでください」グリグリ

提督「ちょ、明石さん痛い!」

明石「敬語を使うのがいけないんですよ?」

提督「何がいけないのやら……」

明石「…………」



明石「ヒトゴーマルマルです」

提督「駆逐艦の子あたりは、おやつだってはしゃぐ時間だな」


明石「提督、ちょっと小腹が空きませんか?」

提督「いや俺はべつに…」

明石「ねぇ?」






提督「…………奢れと」

明石「ものわかりが良くて助かります♪」



明石「ヒトロクマルマルです。間宮モナカ美味しいですねー!」

提督「それはわかる」

明石「でしょ?」


提督「だが何故奢らされたかはわからない」

明石「気分ですよ。朝の提督と同じです!」

提督「はい……」


明石「これ、私も艦内で作りたいなぁ…」

提督「さすがに無理があるんじゃ…」

明石「もし作れたら、もう提督は私に奢らなくても済むんですよ?」


提督「ぜひとも作ってください!!」



明石「ヒトナナマルマルです。そろそろ日が暮れてきました」

提督「今日の業務も終わりだな」

明石「ふぅ…。疲れましたね~」

提督「明石さんはほんと、今日はお疲れさま」

明石「あ、労ってくれちゃいます?」

提督「もちろん」




明石「じゃあ……はいっ」ポスッ


提督「………え?」




明石「ん~!駆逐艦の子たちがよくこうしてるのもわかりますね~」

提督(明石さんってこんなキャラだっけ……)



明石「ヒトハチマルマルです」

大和「もうそんな時間なのですか」

提督「ところで大和さんはなんでここに来たの?」

大和「気分、です」



明石「夕食は外食にします? 大和ホテルとかぁ……」

大和「……」スチャッ

明石「って、冗談ですって!!」


提督「大和さんの宣戦布告は洒落にならないぞ…」



明石「ヒトキュウマルマルです」


明石「簡単なものですいません。お夕食ご用意しました!」

提督「ありがとう。手間をかけたな」

明石「いえ!とりあえず食べましょう?」

提督「冷めないうちにそうするか」



明石「提督と二人でお食事なんて嬉しいですね!」

提督「そんなに?」

明石「今までなかったですから」




明石「フタマルマルマルです。食べたら少し眠くなりますよね」

提督「それはもう仕方ないことだな」

明石「ふ…ふあ、ふぁ~……」

提督「…大丈夫か?」

明石「あ!いけない…」


提督「気にするな。明石さんかなり頑張ってくれたしね」

明石「提督……。ありがとうございます!」



明石「フタヒトマルマルですね。あと三時間で今日もおしまいです」

提督「早いものだな。」

明石「朝がさっきのことのようで…」

提督「朝は無理言ってごめんな…」

明石「もう、いいですって。たまには悪くなかったなーとも思えますしね」

提督「でも疲れたろう?」

明石「それは提督もじゃないですか。お疲れ様です」


提督「俺はもう敬語を使わないでいることに疲れてるよ……」



明石「フタフタマルマル。泊地の夜は静かですよね」

提督「夜戦さんも最近は大人しいしな」

明石「あ、いや。そうじゃなくって」

提督「あれ、違った?」


明石「やっぱりこう、静かな海がいいですね…」

提督「あぁ……」

明石「いつもこうだといいのですが」

提督「早いとここの戦いも終わらせないとな」


明石「でも、そうするともう提督とは会えないんですよね…」




提督「…………」

明石「…………」



明石「フタサンマルマルです。提督、本日も一日大変お疲れ様でした!」

提督「明石さんこそお疲れ様。てかもう敬語に戻してもいい・・・?」


明石「……はぁ。仕方ないですね。そんなに喋りにくかったですか?」

提督「もう明石さんに対してはこうじゃないと調子狂いますよ…」




────────────

─────────

──────

───





提督「じゃあ明石さん、おやすみなさい」

明石「…………提督」

提督「はい?」

明石「今日はちょっと……ここで寝てもいいですか?」

提督「え、なんでまた突然」

明石「先ほどの会話が引っかかっちゃって…」

提督「さっきの………あー、あれですか」


明石「戦いが終わるまでなら自由ですよね?」

提督「……………」

明石「提督?」


提督「……寝ますかね」

明石「はい……!」



明石「提督、敬語を禁止したりしてすみませんでした…」

提督「もういいんですよ。てかあれどんな意図で?」

明石「……提督と親しい子は、みんな敬語じゃないからです…」

明石「提督、息苦しい思いをさせてしまい申し訳ありませんでした」ペコリ

提督「……つまり、もっと親しくなろうとしてくれてたと?」

明石「まあ、はい……」







提督「今日はもう寝るか」バサッ

明石「…………」バサッ

提督「おやすみ明石さん」

明石「……はい」

提督「…………ちょっと寒いかなこの布団」

明石「暖めます!」ギュッ

提督「…………」


明石「おやすみなさい、提督♪」

提督「・・・まあいいや、暖かいし」

明石「Zzz………♪」














「工作艦、明石。参ります!」

明石さんも投下終了しました
ゴーヤと同じくネタ系が多い(気がする)ので、あえて違う感じにしてみたつもりです


今日も安価行きます
方法はやはりいつも通りで、コンマの最大と最小で取ります

条件は、いままで出てきた子以外で時報付きなら誰でも構いません
連投は禁止です

今から12時くらいまで受け付けるので、リクエストしていただける方はぜひ!

投下します
今日は一人ずつでいきますね

時報担当 霧島



霧島「司令、霧島です」

霧島「……司令?」

霧島「いないのかしら?」ガチャ


霧島「まあいいわ。そのほうがマイクチェックもしやすいし!」

霧島「マイクチェック、ワン、ツー…。よし、マルマルマルマル。日付が更新されました」

霧島「…………もう少しチェックしておこうかしら」



霧島「マイクチェック、ワン、ツ…。ワンツーワンツ…サン、シィー!」


提督「……霧島、何やってんの・・・?」


霧島「えっ!?…あらやだ提督…いない間にチェックしておこうかと……」

提督「どうでもいいけど、お前って『提督』呼びだっけ?」

霧島「…あれ、いま『提督』って呼んでました?」

提督「思いっきりな」

霧島「そ、それはきっと聞き間違いです!」


提督「んー…まあどっちでもいいか」



霧島「マルヒトマルマル」

提督「あれ、今日は時報は霧島なんだね」

霧島「零時の時報も言ってたんですけど…」

提督「ごめんそれは聞いてなかったかも」

霧島「あらら……まあいいです。司令、よろしくお願いしますね」

提督「こちらこそ。夜遅くから悪いね」

霧島「いえ。時報担当…これは、私霧島の得意とするところです!」

提督「これにも得手不得手ってあるんだ……」



霧島「マルフタマルマル…のっ…う、ばっ……あら?」

提督「落ち着け」

霧島「お、落ち着いてますよ!」


提督「で、どうしたんだ?」

霧島「マイクの調子が…」

提督「いや普通に地声でも通ってるじゃん…」

霧島「一応です、一応!」



霧島「マルサンマルマル。こんな深夜にマイクが壊れるなんて……」

提督「たぶんだけど、それ直ってないかな」

霧島「あら?…あ、直ってる?」

提督「普通に聞こえるけど」

霧島「おっかしいなぁ……」


霧島「ちょっと確認してきます!」バタン

提督「確認って、別の部屋に何があるんだよ…」



チョットー!コレ オンセイキテルー?



提督「……ドア越しですら聞こえるじゃねーか」




提督「あー、なんか眠くなってきた…」



霧島「マルヨンマルマル」


霧島「司令!マイク直りましたー!」

霧島「…………司令?」

霧島「・・・司令?」

霧島「……………」









霧島「し、死んでる……じゃなくて!」

霧島「寝てます…よね?」


提督「Zzz…………」


霧島「仕方ないですね。お風邪を引かれては大変です!お布団お掛けしましょう」

霧島「おやすみなさい、司令」パサッ


提督「Zzz…………」



霧島「……司令の寝顔はレアかも、ですね。ふふふ♪」



霧島「マルゴーマルマル!さ、今日も張り切って参りましょう!」


提督「ん~……霧島は朝から元気がいいな…」

霧島「あ、司令……」

提督「寝てしまってごめんな…。布団ありがとう」

霧島「あ、いえ!ごめんなさい、起こしちゃいましたか?」

提督「いいさ。そろそろ起きないとね」

霧島「そ、そうですね!司令が起きないと困りますし」


提督「まあ、まだ脳は寝てるんだが」

霧島「それはそれで困ります!」



霧島「マルロクマルマル・・・!」


霧島「朝です…!爽やかな、朝ですっ!」

提督「やたらと嬉しそうだな。そんなに朝が好きなのか?」

霧島「だって朝ですよ司令!?マルロクマルマルなんですよ!?」

提督「いや感覚がわからないから」


霧島「この素晴らしい感覚がわからないなんて……あ、司令もしかして、夜戦派ですか?」

提督「なんだよその派閥は……とりあえず俺を川内と一括りにしないでくれ」

霧島「あれ、川内ちゃん嫌いなんですか?」

提督「んなわけないだろ!普通に可愛いのに」

霧島「ではなぜ…」


提督「川内サイドだなんてデマ広まったら、神通さんの本気モードが怖い…」

霧島「あぁ……」




霧島「マルナナマルマル。司令、さぁ任務をお申し付けください!」

提督「任務ね、任務……」コクッ


霧島「…司令?」

提督「おう、わかってる……今日の予定は…」コクッ




霧島「司令!!!」

提督「は、はい!」


霧島「……お目覚めになりましたか?」

提督「なってません」



霧島「マルハチマルマル」

提督「…………」

霧島「し、司令…?」


霧島「に…二度寝…でしょうか・・・?」

提督「Zzz…………」



霧島「んー……これは困りましたね・・・」



霧島「マルキュウマルマル」


霧島「司令?……しーれーい!」

提督「ん~……」

霧島「起きてくださーい!」

提督「……Zzz…………」


霧島「霧島困りますー!」




霧島「─────このタイミングで二度寝をするなんて、ある意味データ以上の方ですね…」



霧島「ヒトマルマルマル…」

霧島「時報始まって以来のピンチです。何気に軽く放置状態です」グスッ


漣「ご主人さまー、漣ですー!って……あれ、霧島さん?」


霧島「あ、漣ちゃん!司令が二度寝してて大変なんです…」

漣「あー……漣によると、それはなかなか起きないですね」

霧島「こういう状況に遭遇したことがあるの・・・?」


漣「ないですけど……最古参である初期艦の勘ってやつです!」

霧島「うーん……これも一つのデータとして残しておきましょう」


霧島「司令は二度寝したらなかなか起きない、っと……」メモメモ



漣「役立ってしまったら、それもそれで困るデータですね…」



霧島「ヒトヒトマルマル」


五十鈴「ねぇ、提督は?」

霞「あのクズ、さっさと起きなさいよ!」

筑摩「私もここは長いけど、二度寝は初めてですね…」


霧島「あー…えー、艦娘の皆さん、騒がないで!本日の任務は、午後からが本番です!」

陸奥「それで任務は達成できるの?」

北上「たしかに。そこはちょっと心配だよね~」ツンツン

阿武隈「あーもう!北上さん前髪触らないでー!」


霧島「今日はこれ大丈夫なんでしょうか……」



霧島「ヒトフタマルマル。お昼です」


夕立「提督さん!遊びに来たっぽい!」

霧島「…が、司令の休息は、私霧島がお守りします!」


霧島「はーい夕立ちゃん。私が遊んであげるから、司令は寝かせてあげてねー?」

夕立「ほんとに!?わかった!」


金剛「ヘーイ提督ぅ!顔を見に来たネー!」

霧島「こ、金剛お姉さまは追い払いにくいじゃないですか!」

霧島「でも司令の安眠のため…心を鬼にします!」


金剛「テートクー!」


霧島「おいゴルァ!何気に抱き付こうとしてんじゃねぇぞワレェ!!」スチャッ


金剛「き、霧島が怖いデース!!!」バタン

霧島「ふぅ…。なんとか成功しましたね」


霧島「さ、夕立ちゃん?私が相手してあげますから、一緒に遊びましょうか」ニコッ

夕立「こ、怖いっぽい……」

午前編投下完了です

飯食ってから午後を投下します!

戻りました
再開します



霧島「ヒトサンマルマル」


霧島「霧島、一人で昼食をいただきます」

霧島「…………」チラッ


霧島「こ、これも…任務ですから……」

霧島「…………」チラッ


霧島「司令…早く起きてください……」

霧島「…………」チラッ



霧島「もうこうなったらやけ食いいきます!」



霧島「ヒトヨンマ…」

提督「ん……んん……あ、霧島おはよう」


霧島「ヒトヨンマルマル!司令のお目覚めです!」

提督「あれ、そんなに寝てたか…」

霧島「大丈夫。司令の安眠は確保してました!」

提督「・・・?」

霧島「サポートは、この霧島にお任せください」


提督「よくわからんけど……なんかありがとう」

霧島「いえ!」



霧島「ヒトゴーマルマル。第二、第三、第四艦隊は、遠征に向かわれたしっ!」

霧島「行先はいつもの通り。じゃ、早速いってらっしゃい!」


提督「そ、そこまでしなくても俺ができるけど…」

霧島「私の計算によると、司令は寝起きで頭が回らず、ミスする確率が非常に高いです」

提督「うぐ……」

霧島「だからこの私が!司令の代行をいたします!」


提督「反論の余地もないんだが…」



霧島「ヒトロクマルマル。ドック、建造デッキ、不備はないわね?チェックして!」

妖精「アイアイサー」タタッ


提督「あのー……霧島さーん?」

霧島「はい!なんでしょうか、司令?」

提督「そろそろ指揮もできるんですけど……」

霧島「あら、そうですか?」

提督「てかそうじゃないと俺の仕事がなくなる」

霧島「ああ!し、失礼しました!」


提督「まあでも、ここまでやってくれるとあとが楽だよ。ありがとう」

霧島「……はい!」



霧島「ヒトナナマルマル。司令、ウィークリー任務も順調です!流石ですね」

提督「流石と言われるほど大したことはしてないけどね」

霧島「まあまあ、これも司令の指揮なんですから!」

提督「それを言うなら、スムーズにいったのは霧島のおかげだ」

霧島「それは言うまでもありません!」エッヘン

提督「否定はしないあたり凄いな」

霧島「なんといっても、艦隊の頭脳ですから!」


提督「その反面、頭脳をあまり使わない殴り合いでもクソ強いという」



霧島「ヒトハチマルマル」


綾波「あれ?突然テレビが映らなくなりました…」

提督「え?そんな古くはないんだけどな…」


霧島「んー…あの子、電気系統が弱いの?」

提督「え、なにお前遠目で見ただけでそんなことわかるの」

綾波「たぶん弱いです、このテレビ」

提督「この二人怖い……」


霧島「綾波ちゃん、ちょっといい?」

綾波「は、はい!」

霧島「ふーむ…これは……」

提督「何かわかったか?」


霧島「こう、ガツン!て叩けばいいんじゃない?」ガツン

綾波「えっ」

提督「おい」



霧島「…………」

綾波「…………」

提督「…………」





「次のニュースです。サウスダコタ州で…」






霧島「あ、映りましたね」

綾波「霧島さん、ありがとうございます!」


提督「えぇ……」



霧島「ヒトキューマルマル」

提督「さっきは驚いたよ」

霧島「え?」

提督「まさか霧島があんなことしてテレビを直すとは…」

霧島「あら、すみません。霧島的には、理論的な考察を心掛けています」

提督「あれが理論的なのか……」

霧島「昔のはああして直ったと言いますし!」

提督「いやさっきのテレビ液晶だったろ」




霧島「フタマルマルマル」


提督「秘書まで兼任しちゃってる以上仕方ないけど、手伝わせちゃって悪いな」

霧島「大丈夫です!司令のサポートは、いつだってキッチリと霧島が致しますので」

提督「手際も良くて助かるよ」

霧島「もちろん、頭脳派ですから!」


提督「さっきのテレビ叩いたのはどうなのかなぁ……」



霧島「フタヒトマルマル。司令、そのー……分け目はきっちりと…」

提督「ん、霧島ちょっと動かないで」

霧島「え?」


提督「……よし、と」サッ

霧島「……司令?私の前髪がどうかしました?」

提督「いや、分け目がなんか曖昧で違和感あったからさ」

霧島「ああ、ありがとうございます!」



霧島「…って、髪型の話じゃありませんって!」






















阿武隈「また髪の話してる……」チラッ

北上「お、阿武隈じゃん。なにみてるのー?」

阿武隈「ひゃぅ!?」



霧島「フタフタマルマル」



「隙あり!」ヒョイ



霧島「あ、司令!?メガネを取ったら私、戦えません!」

提督「……俺は取ってないけど」

霧島「え?じゃあ誰が…」


卯月「うーちゃん、霧島の眼鏡ゲットだぴょん!」

霧島「え、う、卯月ちゃん!?眼鏡返してー!」

卯月「いいよー」

霧島「ありがとう…さ、早く」



卯月「なーんてうーそぴょーん!あはははー!」タタタッ

霧島「あ、卯月ちゃん!?どこ行ったのー!?」


霧島「いった!?」ゴツン


霧島「そ、そんなバカな…柱ごときに……!」タタタッ












提督「………あいつも大変だな」



霧島「はぁ…。なんとか取り返しました…」

提督「お帰り」


霧島「あ、フタサンマルマル」

提督「今日もお疲れさん」

霧島「平気です。この時間ってことは…」

提督「…ことは?」


霧島「そろそろマイクチェックの時間ね。うふふっ♪」

提督「なんだよその時間……って、あれ、霧島?」

霧島「ん、はい?」

提督「眼鏡変えた?」

霧島「変えてませんけど…?」

提督「なんかそれ、大淀さんっぽい眼鏡なんだが…」




霧島「…………ええええ!?なんか度が弱いと思ったら…」


霧島「卯月ちゃーん!?」バタン







提督「…………」



大淀「提督」ガチャ

提督「ん、ナイスタイミング」

大淀「え?」

提督「眼鏡なら卯月と霧島を探せば見つかるよ」

大淀「な、なんか知らないけど…ありがとうございます!」バタン





提督「今日も相変わらず平和だな。じゃ、俺はもう寝るかね」





















「出撃よ!さて、どう出てくるかしら?」

霧島さん投下終了しました
随分と提督の仕事を代行してくれるんですねw

千歳さんはまた後で投下しに戻ってきます!
とりあえずはこのへんで

一旦乙
霧島にサウスダコタを殴らせるとは芸が細かいな

>>652
誰の回でも基本的にやんわり、時にはガッツリと史実ネタは盛り込んでたりしますね
一応確認したりしながら盛り込んでるので、書いてる自分としても勉強になります

戻りました
これから投下していきます

時報担当 千歳



千歳「提督、千歳です。失礼しますね」

提督「ん、千歳さん。こんな遅くに来るってことはあれか」

千歳「はい。今日は私が、提督に付きっきりで時報を担当しますよ?」

提督「付きっきりじゃなくても大丈夫だけど…」

千歳「付きっきりがいいんです!」

提督「そ、そう?」










千歳「深夜零時です」

提督「おう。ありがとね」

千歳「提督と一緒に、新しい日付を刻んじゃった!うふふっ♪」

提督「そんなに嬉しいか・・・?」

千歳「もちろんです!」

提督「はは、それは俺も嬉しいね」



千歳「午前一時ですね。あっ、なんか胸騒ぎが……」

提督「胸騒ぎ…?大丈夫か?」

千歳「は、はい……」


提督「さすがに原因はわからないよな、うん」

千歳「原因……千代田が怒ってるみたい・・・!」


提督「この姉妹ちょっと怖くなってきた」



千歳「午前二時です」


提督「千歳さん、眠かったりしない?」

千歳「ちょっと眠い、かも……」

提督「やっぱりな。寝とく?」

千歳「平気ですよ。時報担当って、けっこう大変ですね…」


提督(千代田さん言ってたけど、本当に夜更かしは苦手なのね)



千歳「午前三時です。寝酒にでも、何かお飲みになります?」

提督「そういや千歳さん、酒が入れば夜更かしできるんだっけ」

千歳「まあ、よく知ってますね」

提督「この前千代田さんが時報やってくれたときに聞いたんだ」

千歳「千代田がですか?あの子も私と同じなんですよ?」

提督「あれ、でも普通に飲まなくても起きてたけど…」


千歳「きっと頑張ってたんですね。提督と過ごしたくて」

提督「からかうのはやめてくれって…」

千歳「まあ…。ふふっ」



千歳「午前四時。千代田はちゃんと寝てるかしら…」

提督「さすがに寝てるんじゃないかな?」

千歳「あの子、たまに無理したりするから……」

提督「でも今日は無理するような要素もないだろ、たぶん」

千歳「それもそうですね」


提督「……あ、でも『千歳お姉がいなくて寝れない』とかは言ってそう」

千歳「そ、そんなイメージありますか?」




千歳「午前五時。提督、デイリー任務が更新されました」

提督「そうだな。今日も消化しないと」

千歳「はい!なるべく早いほうがいいと思いますよ?」

提督「まあそうなんだけど、その任務の書類を片さなきゃ始まらない」



千歳「…………」

提督「…………」



千歳「すごい量ですね…」

提督「それなんだよ…」

千歳「じゃあ、私と片付けちゃいますか!」

提督「助かるよ、ありがとう」

千歳「いえ。今日は秘書も兼任して張り付きます!」



────────────

─────────

──────

───





千歳「Zzz……」


提督「と、執務中に眠くなったようで寝てしまった千歳さんだが」

提督「なんか膝を占領されて身動きが取れないであります」


千歳「ん…ふぁ……」

千歳「あっ…!午前六時。提督!ごめんなさい!お膝をお借りしてしまいました…」

提督「あれ、起こしちゃったかな?ごめんね」

千歳「い、いえ!私こそお膝をお借りしてしまって…」

提督「いいさいいさ。てか割ととよくあることだろ」

千歳「そ、そうですか…?」

提督「おう。気にしなくていいさ」



千歳「じゃあ、もう少しお借りしますね♪」

提督「…………まあいっか。悪い気はしないし」

千歳「ふふっ…提督ったら……」



千歳「午前七時。爽やかな朝です。おはようございます!」

提督「あー、そうか千歳さんは寝たんだよね」

千歳「提督のお膝を借りて寝ちゃいました」

提督「俺は寝てないわけで……」


千歳「あら提督、寝たいんですか?」

提督「ダメだ、今から寝たら起きれなそうな気がする・・・」

千歳「寝たくなったら言ってくださいね?私が膝をお貸ししますので」


提督「今すぐにでも寝たいです!!」



千歳「午前八時」


提督「もう完全に目が覚めてしまった…」

千歳「私は提督のおかげで、昨晩はよく眠れました」

提督「それなら良かった。寝不足になられたら困るし」

千歳「またこんど借りてもいいですか?」

提督「いつも許可なんて取らないのに珍しいな」

千歳「あ、許可は要りませんか?」

提督「いらないよ。どうせ許可があってもなくても占領されるし…」

千歳「そういえば、それもそうですね」


提督「そこ肯定しちゃうの……」

千歳「ふふっ♪」



千歳「午前九時」


提督「けっこう酔ってたのにもう大丈夫なのか?」

千歳「私、酔うのも覚めるのも早いんですよ?うふっ」

提督「あー、たしかにすぐ酔ってたな」

千歳「それに、私は寝ましたから。ここで…ね?」ポンポン


千歳「とっても寝心地良くて、すぐに寝てしまいました。寝るのも起きるのも早いみたいです、私」

提督「……千代田さんは『お姉は朝が弱い』って言ってたけど」

千歳「うっ……千代田ったら、そんなことまで…」


提督「でも今日は目覚めが良かったようで」

千歳「もちろんです!提督のお膝で寝て、目覚めが悪いはずはありませんからね」

提督「なんかもう、千歳さんには敵わないわこれ……」



千歳「午前十時。今日の作戦行動、どうされますか?」

提督「いつも通りに遠征と演習とデイリー。これだけこなしてくれればあとはいい」

千歳「私、今日は出撃の予定ですか?」

提督「いや、昨日頑張ってくれたし、今日は待機だな」

千歳「あ、じゃあ本当に提督に付きっきりですね!やりました!」


加賀「千歳さん。惚気るのもいいですが私の台詞です、それは」

千歳「あ、ごめんなさいね。無意識でした」

加賀「そう…………。ならいいわ」


提督「いいんだ…」



千歳「午前十一時。お昼はどういたしましょう?」

提督「そうだなー……ちょっと外で食べるか」

千歳「外食ですか?」

提督「いや、お店には入らない」

千歳「というと……ピクニックですね!」

提督「そうなるな。天気もいいし」

千歳「楽しみです!」

提督「寒いから着込んでな」

千歳「そうですね、せっかく秘書になったのに風邪で台無しは勿体ないですしね」



千歳「十二時、ランチタイムですね」

提督「こんな所があったなんてなぁ」

千歳「母港の見える丘で、お弁当も素敵ですね!」

提督「まあこの時期は肌寒いけどね」


千歳「春とか夏とか、また来たいですね」

提督「そのときはみんなで来たいな」

千歳「……私は、提督と二人でまた来たいです」

提督「……じゃあ別の日に千歳さんと二人で来るか」

千歳「え、いいんですか!?楽しみですね!」


提督「まだ先の話だろうに…」

このスレって基本的に時報が実装されてる艦娘のみなの?
それともそれ以外の艦娘でも>>1が考えて書いてくれるの?



千歳「午後一時です」


提督「これ弁当がコンビニってのが惜しいな」

千歳「提督と一緒だと、コンビニのお弁当でも素敵です」

提督「千歳さんはお世辞が上手いねー」

千歳「お世辞じゃありません!」

提督「たしかにこのコンビニ弁当は素敵な内容だな」

千歳「違います、そっちじゃありませんよ?提督と一緒だと…のほうです!」


千歳「次に来るときは、私がお弁当もお作りしますね」

提督「いいの?」

千歳「提督?まだ先の話、ですよね?」

提督「まあ……」

千歳「それとも、もっと近いうちに来てもいいんですよ?」

提督「それは寒いかなぁ…」

千歳「あらあら……それにしても、本当にいい眺めですね、ここ」

提督「なんでいままで気づかなかったのやら」


千歳「そうですね……。あ、風が出てきましたね」

千歳「うふっ、気持ちいい!」


提督「俺って寒がりすぎてるのかな……」ブルブル

>>669
時報が実装してある艦娘に絞らせてもらってます
時報ボイスまで創作するとなると、明らかに被る子が多発しそうなので…



千歳「午後二時です」

提督「もうここに二時間もいるのか」


千歳「あっ、提督!向こうに千代田が見えます。お~い、千代田~!」

提督「この距離で聞こえてるのかな…」

千歳「たぶん聞こえてますよ、こんなにも声が通りますしね」



千代田「ちと…ねぇ……な…ってん…よ…!」



千歳「・・・?」

提督「・・・?」


千歳「提督、聞き取れましたか?」

提督「さっぱり」


千歳「向こうにもやっぱり聞こえないんでしょうか……」



千歳「午後三時です」


千歳「あれ?千代田、何か怒りながら走って行きましたね。なぁに?」

提督「んー…聞こえなかったんじゃないかな、やっぱり」

千歳「でもそれなら怒ることはないですし…やっぱり聞こえてたんじゃないですか?」

提督「いやいや、聞こえたとしても呼んだだけだろ?」


千歳「んー……謎ですね」

提督「さっぱりわからんな」










翔鶴「丘の下から見てますけど…」

瑞鶴「あれはどっからどう見ても……ねぇ?」


千代田「もう!千歳お姉ったらあんな嬉しそうにしちゃって!!」


翔鶴「…………」

瑞鶴「…………」



千歳「午後四時です。提督、夕方の作戦行動は、どうされますか?」

提督「夕方は特にないな。もうデイリーも終わったし」

千歳「じゃあ、もう少しここに居ますか」

提督「寒くないかここ……」


千歳「提督がそう言うと思って…これ、持ってきたんですよ?」

提督「これって…マフラー?」

千歳「もっとよく見てください。何か気づきませんか?」

提督「……あ、これお揃いだな。わざわざ編んでくれたのか?」

千歳「ええ、まあ。とにかく、これで暖まりましょう」

提督「わざわざありがとうね…。大切にするよ」


千歳「いえ、好きでやったことですから……喜んでもらえて嬉しいです!」



千歳「午後五時」


提督「このマフラー暖かいな」

千歳「提督が寒がりなので、そう作ったんですよ?」

提督「そこまで見越して作ってくれたんだ…。本当にありがとう!」

千歳「作るからにはしっかりしたものを、です!ふふっ♪」



千歳「……そろそろ日が暮れてきますね」

提督「夏とかはこの時間はまだ明るいけど、冬だともう暮れるんだなぁ」

千歳「綺麗な夕暮れですね…」



千歳「午後六時」


提督「さすがにもう暗いな。そろそろ帰るか」

千歳「そうですね…。私もさすがに寒いです…」

提督「この時間の外はほんと凍えちまうぞ…」


千歳「……下りますか」

提督「そうするかね」












千歳「提督、今日はどんな一日でしたか?」

提督「んー、千歳さんに付けられた日」

千歳「そりゃ提督に張り付きましたから!……あ、くっつくと暖かいですね」

提督「…あんまくっつくと歩きにくくて転ぶぞ」

千歳「お邪魔ですか・・・?」




提督「──────暖かい気にしないさ」

千歳「──────はい♪」



千歳「午後七時。やっぱり室内は暖かいですね…」

提督「そりゃそうだ、ここまで外と同じだったら帰ってきた意味がないだろうに」

千歳「同じってことはないと思いますけど……」


千歳「それはそうと、そろそろ晩ご飯ですね」

提督「さっきまで丘にいたのになぁ」

千歳「考えてみればあそこでお昼を食べたんですよね。早いですねぇ…」

提督「んで、夜はどうするか」

千歳「そうですね…。あ、鳳翔さんのお店に行ってみます?」


提督「お、いいね。それで行くか」



──────鳳翔さんのお店──────


千歳「午後八時」


鳳翔「それにしても、提督と千歳さんとは珍しいですね」

提督「そうですか?」

千歳「言われてみれば……そうですね」


鳳翔「今日は寒いですね…」

千歳「さっきまで外にいたので尚更です……」

提督「かなり寒かったです……」

鳳翔「お二人ともお疲れ様です。よく暖まってくださいね?」


千歳「提督、今日はゆっくりお風呂でもどうでしょう?」

提督「今日は寒いし、そうするよ」



──────帰り道──────


提督「いやー、鳳翔さんとこはやっぱり美味しいな」

千歳「来てよかったですね。…あ、午後九時です」

提督「さっさと帰って風呂入るかね」

千歳「そうしてください」


提督「何言ってるんだ、千歳さんも一緒だろ?」

千歳「え…提督、さすがにお風呂は…」

提督「さーてと、帰って千歳さんと風呂入って、あとは寝るだけだな」

千歳「さ、さすがにご一緒できませんってばぁ!」












提督「さすがに冗談だよ、そこまで張り付く気もないだろう?」

千歳「もう、びっくりしたじゃないですか……」



千歳「午後十時」


千代田「提督、千代田よ」ガチャ

千歳「あら、千代田どうしたの?提督はいまお風呂に入ってるわよ」

千代田「あ、お姉!提督じゃなくてお姉に聞きたいことがあるのよ」

千歳「私に?大丈夫、提督に迷惑かけてないから。安心して」


千代田「そ、そうじゃなくて!お昼のあれ、なんだったの?」

千歳「お昼……?ああ、提督とあそこでご飯食べてただけよ」

千代田「それだけ…?」

千歳「それだけ。変な千代田ね」


千代田「なんだぁ…。お姉が提督に取られたと思っちゃったじゃない……」

千歳「大丈夫よ。取られてないから安心して」

千代田「うん…。わかった!またね、お姉!」バタン

千歳「ええ、またね。千代田」




















千歳「──────────取られてないわよ。…まだ、ね……ふふっ♪」


千歳「さ、書類を片付けちゃいましょうか」



千歳「午後十一時」


提督「ただいま」

千歳「あ、お帰りなさい。提督」


提督「さてと……残ってる書類を片付けないとな」

千歳「提督、毎晩の夜更かしは、あまり良くないです。今日は早くお休みになっては……」

提督「でもまだ……」

千歳「書類なら処理しましたよ。不備はないはずです」


提督「…………え?」


提督「うわ、ほんとだ………」

千歳「だから、今日はもう休みましょう?」

提督「千歳さん……ありがとう」

千歳「お礼はいいです。その代わりに───────」



───

──────

─────────

────────────



提督「……で、またこれと」

千歳「やっぱり提督の膝が落ち着きますね……眠っちゃいそうです…」

提督「これで寝られると俺が厳しいんだが…」


千歳「だから……寝るときはちゃんと、お布団で暖めてください」

提督「えっ」

千歳「仕方ないです。今日は寒いんですから…ね?」








提督「やっぱり敵わないなぁ……」

千歳「ありがとうございます、提督♪」



















「航空母艦千歳、出撃します!」

時報担当 千歳、投下終了しました
瑞鳳ほどではないですが、だいぶ提督Loveになっちゃってます


今日も安価いきます
いつもと同じく、コンマの最大と最小です
時報が実装済みの子なら誰でも構いません

連投は禁止で、12時くらいまで受け付けます!

あ、いままで出てきた子は対象外となります

秋月 大和 酒匂 千代田 時雨 大井 ヴェル 瑞鶴 野分 ビスマルク 大鳳 ゴーヤ 瑞鳳 レーベ 明石 霧島 千歳
以外となりますので、ご注意ください!

ではこのへんで失礼します

投下します
まずは早霜ちゃんから

時報担当 早霜



提督「さて、今日も書類が倒せないわけだが」

提督「『任務書類が倒せない』とかいう替え歌作ってる場合じゃなかった…」



「……」コンコン



提督「・・・誰だろう。入っていいぞ」

早霜「司令官…。早霜です」

提督「お、おう…相変わらずの雰囲気だな」

早霜「そう?…じゃあ、今日はこの私の雰囲気に慣れていただきましょうか」


早霜「マルマルマルマル。零時です」

提督「てことは、今日は早霜が時報担当か」

早霜「そうですね。司令官、お任せくださいね?ふふふっ……」



早霜「マルヒトマルマル。静かですね」

提督「煩くても困るけどな」

早霜「まあ……。私は静かなほうが好きです」

提督「それはなんとなく察しがつく」

早霜「あら、さすが司令官。私のことをよくご存じですね…」

提督「いや、雰囲気から見たらそうとしか思えないし」


早霜「司令官も見てくれてた…私のことを……ふふっ…ふふふふふっ……」

提督「……早霜、大丈夫か」


早霜「あ…………大丈夫、私はいつも通りです」



提督「これがいつも通りってのも…」




早霜「マルフタマルマル。夜には夜の楽しみがあります」

提督「というと?」

早霜「薄めに…作っておきました」コトッ

提督「お、ウイスキーか?気が利くな」

早霜「いえ…。司令官もお疲れのようでしたので」


提督「それにしても、駆逐艦の子がウイスキーを持ってきてくれていいものなのか」

早霜「今までにはいなかったのですか?」

提督「コーヒーとかはいるけど、さすがにお酒はいないな」

早霜「そう……。じゃあこれも、私の雰囲気ということで」

提督「お酌してくれる駆逐艦娘…?」

早霜「一人くらいは居てもいいんじゃないかしら」


提督「んー……まあいっか」



早霜「マルサンマルマル」

提督「任務書類が倒せました」

早霜「司令官、お疲れさま」

提督「ありがとう。目が疲れすぎてもう眠気すらないな…」

早霜「大丈夫?」

提督「なんとかね」


早霜「…司令官、徹夜は体に障るわ。少し休んで」

提督「でも眠気が…」

早霜「休んで」


提督「…………はい」



早霜「口調が強くなりました、ごめんなさいね…」

提督「平気だ。心配してくれてありがとう」

早霜「良かった…。おやすみなさい、司令官」

提督「おやすみ、早霜」



早霜「…………」






早霜「ふふっ……」




早霜「マルヨンマルマル」


早霜「朝の青さ…嫌いじゃないわ」

早霜「…少し肌寒いけれど」


早霜「…………あら?」

早霜「朝早くに霜が降りてるわね」

早霜「これが早霜─────。どうりで寒いわけね」

早霜「…………」



早霜「ん、司令官…お布団を掛けてない……」

早霜「……」パサッ

提督「Zzz…………」


早霜「……………ふふふっ」



早霜「マルゴーマルマル」


早霜「私はこうして、いつも見てるだけ」

早霜「見ています。いつでも…いつまでも……」

早霜「そう、見てるだけ…………」ソオーッ


早霜「あっ!…お顔に触れてしまいました」


提督「ん……なんか顔に……」

早霜「ごめんなさい。私の手、冷たかったですか?」

提督「ああ、早霜さんの手だったか」

早霜「すみません、触れてしまって……」

提督「いやいや、ちょうどいい時間に起きられたし良かったよ」


早霜「そう、ですか……。それなら、よかったです」




早霜「マルロクマルマル」


提督「ほんと寒いな……」

早霜「そうですね。でも、そろそろ起きないと困ります」

提督「寒くて布団から出たくないのはよーくわかるが、起きてもらわないとね」

早霜「そうです。私も朝は……」

提督「苦手なの?」

早霜「はい……。でも今日は、寝ていないので間に合いました」

提督「じゃあ眠いだろうに。大丈夫か?」

早霜「平気です。司令官の寝顔も見れましたから」

提督「それって徹夜しても眠くない理由になるのかな……」


早霜「そんなことより、総員起こし、かけましょう」

提督「お、おう…」

早霜「少し寒いですが、私が行ってきますね」

提督「風邪引いたら大変だ。これでも羽織ってくといい」

早霜「こ、これは……司令官のコート・・・?」

提督「だいぶ大きいだろうけど、まあ無いよりはいいだろ」

早霜「ありがとうございます。では行ってきますね」バタン



早霜「…………」






早霜「ふふっ……司令官の匂い…」



早霜「マルナナマルマル。朝の総点検、終わり」

提督「ありがとう。お疲れさま」

早霜「いえ、秘書艦の役目ですから。それより、お腹が空いてきました…」

提督「この時間だしな。朝はどうする?」

早霜「朝ごはんは……」

早霜「間宮さん、行きましょう」


提督「一瞬、作ってくれるのかと期待してしまった…」

早霜「あら、食べたいですか?私の手料理」

提督「無理にとは言わないさ」

早霜「いえ、嬉しいです。じゃあ…お昼はお作りしましょう」

提督「いいのか!?それは今から待ち遠しいな」

早霜「司令官、まずは朝ごはんです。行きましょう」

提督「あ、そうだったな。よし行くか」


早霜「司令官と朝ごはん……ふふふっ…♪」



早霜「マルハチマルマル」


提督「食った食ったー」

早霜「早速任務を始めましょう」

提督「ん、そうだな。終わらなくなっちゃうし」

早霜「いつものことじゃないですか」

提督「地味に心に刺さるよそれ……」


早霜「司令官、今日の任務表です。終わらせるためにも、まずよく見ましょうね」

提督「うっす」

早霜「返事は『はい』です」

提督「は、はい……」


早霜「それでいいのですよ、司令官」



早霜「マルキュウマルマル。可能な艦隊はすべて遠征に出ました。残りはどうしますか?」

提督「残りと言っても第一艦隊しかないだろうに」

早霜「ええ、まあ」

提督「まずはいつものメンバーで演習だな」

早霜「あの、私は……」

提督「ん、演習に行きたい?」

早霜「あの……いえ、ここで司令官のお手伝いをさせてもらいますね」

提督「そうか、それは助かるな」


早霜「いえ…司令官のため、ですから……」



早霜「ヒトマルマルマル」


不知火「司令、不知火入ります」

早霜「あぁ、不知火さん…」

提督「不知火さんが来るとは珍しいな」


早霜「どうしたの?何か私たちに御用ですか」

不知火「早霜…。報告に来ただけよ」



────────────

─────────

──────

───






不知火「以上です」

提督「ご苦労さん。戻ってよし」

不知火「はっ。失礼します」バタン



提督「…………あんな強く言わなくてもよかったんじゃないか?」

早霜「不知火さんにはもう、私のために危険な思いはしてほしくないですから」

提督「あぁ…。そんな意図があったとは知らなかった、ごめん……」

早霜「いえ、大丈夫です」











不知火「早霜…………感謝します」スタスタ



早霜「ヒトヒトマルマル」

提督「早いな。もうお昼になるのか」


早霜「司令官。お昼は…私が舞鶴仕込みの肉じゃが、作りますね?ふふっ……」

提督「なんか笑い方が若干怖いのは気のせいかな…」

早霜「あら、そうでしたか?ごめんなさいね」

提督「大丈夫、それも早霜のキャラというか雰囲気として慣れようと思う」

早霜「そうしていただけると嬉しいですね…。では、私は肉じゃがを、作ってきますね」

提督「無理言って悪いね。ありがとう」

早霜「いいんですよ。司令官がそうお望みになるのなら、これくらい…」


早霜「じゃあ作ってきますので、少々お待ちになっていてくださいね」

早霜「肉じゃが…ね。ふふふっ……」バタン



提督「…………」











提督「あの子少しヤンデレ入ってんのか…?」



早霜「ヒトフタマルマル」


早霜「肉じゃが、どうでしたでしょう?おかわり…ありますから」

提督「すごく美味しい!おかわり貰っていいかな?」

早霜「どうぞ。私がよそいますので…」

提督「これならいくらでも食えそうだ」

早霜「司令官ったら…。ふふふっ…♪」


提督(いま少し嬉しそうに笑ったかな?)


早霜「どうぞ」

提督「可愛い」

早霜「えっ……?」

提督「…………あ、ごめん忘れてくれ」

早霜「そ、そう…ですか……」



提督(声に出てしまった…)



早霜(少し…残念……かも)


午前編の投下完了です
少ししてから午後の投下をします

だいぶ遅れましたが戻りました
再開します



早霜「ヒトサンマルマル」


提督「肉じゃが、とっても美味しかったよ。ありがとう」

早霜「美味しかったっ、て……そんな…私、困ります…」

提督「もっと自信を持ってもいいと思うけど」

早霜「そ、そんな…」


提督「その腕ならきっと、いい奥さんになれるさ」

早霜「っ……!お、奥さんに…」



早霜「ふふっ……ふふふふふっ…♪奥さんに……」



早霜「ヒトヨンマルマル」


早霜「ふふっ……♪」

提督「どうした、やけにご機嫌だな」

早霜「だって奥さんなんて……ふふふっ…」

提督「そうだな。早霜ならきっと、飛びつく人も多発するだろうな」

早霜「…………え?」

提督「え?」


早霜「…司令官。私、何か勘違いを・・・」

提督「勘違い?早霜ならきっといいお嫁さんとして嫁げるってのは本心だが」

早霜「とつ…げる……」

提督「おう。嫁げるさ」

早霜「そうですか。なら別に……」






早霜「…………バカ…」



早霜「ヒトゴーマルマル。おやつの時間…ですか」

提督「なんか食べたい?」

早霜「……少しだけ」

提督「そうか。この前友人が大量に持ってきたんだが、キャラメル食べるか?」

早霜「キャラメル……いただきます」

提督「ほいよ」


清霜「…………」

提督「どうかした?」

早霜「キャラメル───私、嫌いじゃないです…♪」

提督「そうか。喜んでくれてよかったよ」


早霜「司令官。巻雲姉さんも…呼んでいいですか?」

提督「いいぞ。どうせ大量にあるし、そう簡単にはなくならんだろう」

早霜「ありがとうございます。では、呼んできますね」バタン



───

──────

─────────

────────────



早霜「ヒトロクマルマル。キャラメルは美味しいですね」

巻雲「司令官様、キャラメル感謝です!」

提督「俺じゃなくて友人が持ってきたものだぞ」

巻雲「ふぇ?そうなんですか!?」

提督「いや、最初に言ったけど…」

巻雲「すみません…私これが美味しくて聞いてなかったかも……」

提督「まあ美味しかったなら良かった」


巻雲「そうですよね!美味しいのがいけないんです」パクパク

早霜「巻雲姉さん……食べ過ぎです」


提督「まあまあ、これだけあるんだし」



早霜「ヒトナナマルマル。司令官、負け戦というものは嫌なものですね」

提督「どうした突然」

早霜「いえ、ふとそう思ったものですから」

提督「そ、そうか。負け戦なぁ……」

早霜「司令官、私が負け戦にはさせません。二度と……」

提督「…………」



早霜「ヒトハチマルマル。お夕食も、私がお作りしましょう」

提督「お、いいのか!?」

早霜「ええ、もちろん」

提督「実は夜も早霜の手料理が食べたいなーと思ってたんだよ」

早霜「まあ、嬉しいですね。ありがとうございます」


提督「んで、夜は何を作ってくれるんだ?」

早霜「そこを聞いちゃいますか……」

提督「えっ……」

早霜「侮れませんよ?」

提督「…………」ゴクッ



早霜「…………」

提督「…………」





















早霜「カレーです」

提督「けっこう想定内だった」

早霜「ふふっ……」



早霜「ヒトキュウマルマル」


提督「お、作ってくれてるのか!」

早霜「そうですね。カレーも独特ですよ?」

提督「ん?これはちょっといつものカレーと違うな」

早霜「私のカレーは、南の島でとれた、ココナツ入りなのです。んっふふ……」

提督「ココナツカレーか」

早霜「……お嫌いでしたか?」


提督「いや、久しぶりだからさ。早霜のココナツカレー、楽しみに待ってるよ」

早霜「ええ、そうしてください」

提督「じゃあ俺は戻るよ」

早霜「はい。ご心配ありがとうございます…」














早霜「──────私の料理で、司令官の胃袋を鷲掴みにしてあげますからね。ふふふっ……」



早霜「フタマルマルマル」


提督「ココナツカレーとは聞いていたけど、目の前にしてみると実感が沸くな」

早霜「艦娘の数だけ、カレーがありますからね…」

提督「まあそうか。それにしても、カレーも美味しそうだ」

早霜「腕によりをかけましたので。……召し上がれ」

提督「いただきます!」


早霜「司令官。お隣、よろしいですか?」

提督「構わないさ。早霜の作ったカレー、一緒に食べよう」

早霜「はい……!」



早霜「フタヒトマルマル。司令官、いかがでしたか?早霜のカレーは?…ふふっ…ふふふふっ……」

提督「落ち着こう、な?」

早霜「ふふっ…………あ、失礼しました」

提督「大丈夫か・・・?」

早霜「はい。……それより、お口に召されましたか?私のカレーは…」

提督「相変わらずおいしかったよ。お前料理上手いな」

早霜「ありがとうございます」


提督「これならほんと、いいお嫁さんになれるよ」

早霜「………その…司令官の……」

提督「ん、俺がどうかしたか?」

早霜「そ、その…………いえ、なんでもありません…」

提督「・・・?変な早霜だな」



早霜(うぅ……さすがに言えない…)



早霜「フタフタマルマル」

那智「失礼する」ガチャ


早霜「ああ、那智さんが達磨持ってきました」

提督「ん?今日は約束してないはずだが…」

那智「なに、貴様と飲みたくなっただけだ。よろしいか?」

早霜「…おやりになるのですか?」

那智「あ、早霜…。駆逐艦の子がいては気が引けるな……」

提督「その割にはウイスキーとか用意してくれるがな」

那智「む、そうなのか!?……いやしかし今日はやはりやめておくか…」


那智「邪魔したな」バタン




早霜「……なんか、ごめんなさいね」

提督「大丈夫、那智さんとは明日あたり飲むからな」


提督「それにしても、お前ほんと酒ごときに動じないのな」

早霜「動じませんよ、それくらい」

提督「何か理由でも?」

早霜「色々な光景を見てきましたから……。たいていのことは、私は平気です」


提督「…………そうか」



早霜「フタサンマルマル」


提督「今日は早霜のこともよく知れてよかったよ」

早霜「私も良かったです。新しい発見もできました…」

提督「ほう、どんな?」

早霜「……色々と…ですね」

提督「そ、そんなに多いのか……」





早霜「今日はもう寝ましょうか」

提督「そうするか、昨日はまともに寝てないだろうしね」

早霜「司令官と一緒にいると…嫌な事、忘れて…しまいますね」

提督「え?」

早霜「最近、悪夢にうなされることが多くて……」

提督「それは大変だな……」


早霜「なので司令官。添い寝……お願いしても、よろしいですか…?」

提督「……それでうなされないなら」

早霜「……………」

提督「あれ、早霜さーん?」






早霜「─────夜か…ふふっ、突っ込んでみる?」

提督「この状況でそれはやめなさい」



















「早霜、抜錨します」

早霜さん投下終了です
若干ヤンデレっぽくなっちゃいました

これからハイペースで龍鳳さんいきます

時報担当 龍鳳



龍鳳「お洗濯も終わって、っと…」

提督「あ、龍鳳さん。遅くまで悪いね」

龍鳳「提督!ちょうどよかったです。今から執務室に行こうと思ってたんですよ?」

提督「執務室に?」

龍鳳「私が時報を担当しますので、その報告に!」

提督「……今もう終わっちゃったという」

龍鳳「あ…………」


龍鳳「と、とにかく行きますので!」












龍鳳「失礼しますね」ガチャ


龍鳳「あ、ちょうど午前零時です」

提督「さっそく時報か」

龍鳳「はい。すっかり深夜ですね」

提督「まあ普通の生活リズムならそうなるな」

龍鳳「提督は徹夜が続いてますしね…。お疲れではないですか?」

提督「それなりに寝てるから大丈夫だ。昼とかね」

龍鳳「そ、それはそれで……」



龍鳳「マルヒトマルマル。提督、深夜ですよ?」

提督「……それさっきも同じようなこと言ってたぞ」

龍鳳「え!?あ…そうでしたっけ・・・?」

提督「龍鳳さんもお疲れなんじゃないか?」

龍鳳「う………そうかも、です…」


提督「まああれだけ潜水艦の子たちに絡まれたり、ついでに世話係までしてくれちゃってるしなぁ…」

龍鳳「でも、みなさんのお役に立てているなら、私はそれで平気です!」

提督「オカンの風格がある」



龍鳳「マルフタマルマル。提督、お休みにならなくていいのですか?」

提督「炬燵が温かいのが悪いんだ……俺を布団へ向かわせることすら阻んで来やがる…」

龍鳳「で、でも…。そんなところで寝てしまっては、お風邪を引かれますよ?」

提督「だって……まあ龍鳳さんも入ってみれば気持ちがわかるよ」

龍鳳「え、いや、私は……」

提督「さっきから寒そうに震えてるぞ」


龍鳳「…………失礼します」








──────5分後─────


龍鳳「はぁ~……もう出たくありません……」グダー

提督「戦艦コタツ。軽空母龍鳳を撃沈」

龍鳳「へ、変なこと言わないでください!」



龍鳳「マルサンマルマル」


提督「ダメだ、さすがに眠くなってきた…」

龍鳳「ふはぁ……私も少し眠くなってしまいました・・・」

提督「寝なくて平気かい龍鳳さんや」

龍鳳「だ、大丈夫!……ふあぁ…」


提督「まあ、さすがに眠くなるか」

龍鳳「ん~…………」



龍鳳「マルヨンマルマル」

提督「龍鳳さん、ほんとに寝なくて平気?」

龍鳳「だ、大丈夫です!格納庫の天山数えて起きているので、大丈夫」

提督「…………一ついいかな」

龍鳳「はい、なんでしょうか?」


提督「それね、天山じゃなくて零戦二一型」

龍鳳「…………え?」

提督「もう相当眠いだろ……」

龍鳳「ま、まだ大丈夫…!」

提督「いやアウト。寝るんだ龍鳳さん。さすがに色も見間違えるのはやばい」

龍鳳「うぅ…………」


提督「あっちの布団で寝ろ。ここは風邪を引きかねないってさっき自分で言っただろ?」

龍鳳「……提督、なんで炬燵で寝ると風邪を引くのかご存知ですか?」

提督「さあ?」

龍鳳「足ばかり温められて、上半身との温度差が出るからなんです!つまり……」


龍鳳「炬燵にもぐりこめば解決です!おやすみなさい!」

提督「ダメだこの子」



龍鳳「マルゴーマルマル。提督、朝です!」

提督「龍鳳さんおはよう」

龍鳳「あ、提督!お早いですね。まさか、徹夜でしょうか…?」

提督「そ、そりゃね」

龍鳳「無理なさらないでくださいね?本日は私がしっかりと支えます!」

提督「よ、よろしくな」


提督(うたた寝しててさっき起きたとか言えないぞこれ……)



龍鳳「マルロクマルマル。朝ごはんは何がいいですか?」

提督「リクエストは特にないけど、あんまり重いものはきついかもしれない」

龍鳳「流石に朝からカレーは重いですよね……」

提督「カレーかぁ……たしかに重いな」

龍鳳「わかりました。では比較的、あっさりと作ってきますね!」

提督「注文が多くてごめんな…」

龍鳳「いえ、潜水艦のみなさんと比べれば全然、です!では」バタン


提督「…………」



提督「あいつらいったい何を頼んでるんだよ…」



龍鳳「マルナナマルマル。朝ごはんの準備できました!」


龍鳳「提督、朝ごはんはお味噌汁と卵焼き、鮭の切り身を焼いてみました。さぁ、召し上がれ!」

提督「お!美味そうじゃないか」

龍鳳「お料理には、少し自信があるんですよ?」

提督「それは楽しみだ。早速いただくよ」

龍鳳「はい!私もご一緒してもよろしいですか?」

提督「なんの問題もない」

龍鳳「ありがとうございます!」



龍鳳「マルハチマルマル」


提督「じゃ、今日もぼちぼちやりますかね」

龍鳳「さぁ、今日も元気に頑張りましょう!ね?提督!」

提督「やけに張り切ってるな」

龍鳳「秘書なんて久しぶりですから!張り切りますよ」

提督「はは、そうだったな。じゃあ今日はよろしくね」

龍鳳「はい!」



龍鳳「あ、でもまずは……机周辺の整理からですね」

提督「えっ」



龍鳳「マルキュウマルマル。鎮守府のお掃除もしたいですね」

提督「もう少しで大晦日だし、その時でもよくないか?」

龍鳳「よくないです!周りの環境が、仕事にも影響するのですよ?」

提督「で、でも今は……」

龍鳳「私、掃き掃除しますね!」

提督「秘書………」


龍鳳「これも秘書のお仕事ですよ?」

提督「えぇ……」



────────────

─────────

──────

───



龍鳳「ヒトマルマルマル。けっこうホコリも溜まっていますね」

提督「言うほどか?」

龍鳳「ほら、これを見てください」

提督「あー………これは溜まってたんだな」

龍鳳「過去形にしないでください!まだ溜まってますよ?」

提督「いやそれは大掃除の時にですね…」

龍鳳「提督も一緒に、はい、これ持って?」


提督「本業ってなんだっけ……」



───

──────

─────────

────────────

龍鳳「ヒトヒトマルマル」


提督「疲れたけど、だいぶ片付いたな」

龍鳳「お掃除すると、お腹が空きますね…お昼ご飯は何にしましょうか?」

提督「お昼はカレーでも大丈夫だよ」

龍鳳「そうですか?わかりました!早速仕込んで来ますね」バタン






提督「…………なんかこう、鳳翔さんに似たとこあるよなぁ」



龍鳳「ヒトフタマルマル。今日のお昼ご飯は、たいげ……じゃなかった、龍鳳特製カレーです!」

提督「自分の言いやすいほうでいいけど」

龍鳳「いえ、『大鯨』って呼ぶのは潜水艦の子だけなので、区別もつきやすいですし!」

提督「あの子たちからすると、どうしても潜水母艦のイメージが離れないのかな」

龍鳳「長年それでやってきましたら…。だから私は、あの子たちのお母さん役でありたいのです!」

提督「龍鳳さんは優しいな。負担をかけちゃって悪いね……」

龍鳳「負担だなんて、とんでもないです!楽しいですよ」


提督「まあ無理は禁物だ、ほどほどに休むんだぞ」

龍鳳「提督…………ありがとうございます!」



龍鳳「ヒトサンマルマル。龍鳳特製カレー、いかがでしたか?」

提督「早霜も言ってたが、ほんと艦娘の数だけカレーがあるんだな」

龍鳳「それはもちろんです!」

提督「龍鳳さんのも例外なく美味しいね。ありがとう」

龍鳳「いえ!馬鈴薯もいかがでしたか?」

提督「ジャガイモとか好きだから嬉しい。また作ってもらいたいな」


龍鳳「ほんとに!?私でよければぜひ!」



龍鳳「ヒトヨンマルマル」


龍鳳「提督、あの…そろそろ本格的な機動部隊の……」

提督「機動部隊…?」

龍鳳「あの、空母の機動部隊です…けど……」

提督「空母機動部隊かぁ……んー、もう少し待ってくれ」カリカリ

龍鳳「あ、まだ?…はいぃ…」

提督「…………」カリカリ



龍鳳「ヒトゴーマルマル。提督、そろそろ本格的に、空母機動部隊で出撃ですよね?」

提督「んー……」カリカリ

龍鳳「ね!?」

提督「…………」カリカリ


龍鳳「て・い・と・く?提督!あ、あの、空母機動部隊の出撃は?」

提督「…………最近は水上打撃部隊でーとかいうのが多くてだな…。暫く無理そうだ」

龍鳳「あ…えっと…暫くお休み?」

提督「ごめんね。その代わりというか、明日龍鳳さんには対潜哨戒とかしていただきたい」

龍鳳「…そ、そうですか・・・」


提督「頼んでもいいかな?」

龍鳳「あ…はい………」



龍鳳「ヒトロクマルマル」


提督「ごめんな、機動部隊じゃなくて…」

龍鳳「いえ、いいですよ……」

提督「これが終わったら、機動部隊で出撃するから」

龍鳳「え、ほんとに!?……約束ですよ?」

提督「ああ、絶対に」




龍鳳「なんだか、夕焼け空が綺麗…もう夕方ですね」

提督「早いなぁほんと」

龍鳳「楽しい時間は早く過ぎていくんですよね……」

提督「そうだな…………え?」


龍鳳「…な、なんでもないです!」



龍鳳「ヒトナナマルマル」


提督「だいぶ暗くなったな」

龍鳳「そろそろ、お夕食の準備をしないと…。提督、何がいいでしょう?」

提督「朝昼のと違うのだったらなんでもいいさ」

龍鳳「そ、それが一番困るんです!」


提督「まあまあ、それだけ信頼してるってことで」

龍鳳「…っ!もう………」



龍鳳「ヒトハチマルマル」

龍鳳「メニューを一任されましたが……どうしよう…」


龍鳳「お昼はカレーですし、夜は少し凝ったものがいいでしょうか?」

龍鳳「んー……」


龍鳳「よし、決めた!久しぶりにあれを作ってみましょう!」

龍鳳「準備準備、っと…」



────────────

─────────

──────

───



龍鳳「ヒトキュウマルマル。提督、今晩はフーカデンビーフにしてみました。どうでしょう?」

提督「おお、これは凝ったものを」

龍鳳「お昼はカレーだったので、夜は凝ったものにしてみたんですよ?」

提督「そこまで考えてくれたのか…。ありがとう、龍鳳さん」


龍鳳「いえ!召し上がれ♪」



龍鳳「フタマルマルマル。フーカデンビーフ、いかがでしたか?」

提督「あっさりしたのも凝ったのも美味しいとは、さすが龍鳳さんだ」ナデナデ

龍鳳「…ふふ、良かったぁ♪」

提督「艦娘って基本的に料理上手だよね」

龍鳳「ですよね。基本的に、ですけど…」

提督「基本的に、ね……」







提督「…じゃあ、もう少し残ってる仕事に戻るかな。手伝ってくれる?」

龍鳳「あ、すみません…私、洗いものとかを……」

提督「あー、やってもらっちゃってごめん…」

龍鳳「いえ、執務より得意です!」

提督「はは、本音が出たな?」


龍鳳「あ………と、とにかく!やってきます!」



龍鳳「フタヒトマルマル。提督、洗い物片付けたら、明日の作戦の計画を立てましょう?」

提督「計画と言っても、たぶんデイリーとかしかやらないと思うけど」

龍鳳「そ、それでも一応…です!」

提督「……わかった、考えておくよ」

龍鳳「機動部隊の出撃もお願いしますね?」

提督「んー……まあデイリーくらいなら大丈夫か」

龍鳳「そうです!そうですよ、提督!」

提督「そんなに嬉しいのか?」


龍鳳「だって、機動部隊で出撃ですから!」



龍鳳「フタフタマルマル」

提督「明日はどんな編成にすっかなー」

龍鳳「明日こそ、本格的な空母機動部隊による出撃を…ね、提督!」

提督「機動部隊……行ってみるか」

龍鳳「はいっ!」

提督「じゃあ考えてみるよ」

龍鳳「わぁ……!ありがとうございます、提督!」



提督「あ……でもたしか航空戦艦とかの子たちが、瑞雲積んで張り切ってたしなぁ…」

龍鳳「」ガタッ

提督「・・・龍鳳さん大丈夫?」

龍鳳「な、なんとか……」



龍鳳「フタサンマルマル」

龍鳳「提督、本日も一日、大変お疲れ様でした。明日も頑張りましょう?」

提督「ありがとう、頑張るよ」

龍鳳「はい!…では私は、これで失礼しますね。潜水艦の子も待っているので…」

提督「え?」


ゴーヤ「たいげー!早く来るでち!みんな待ってるよ?」


龍鳳「…………ね?」

提督「ほんとある意味で鳳翔さんのポジションだな」

龍鳳「そんな、鳳翔さんだなんて…。ありがとうございます!」

提督「おう。じゃあ潜水艦の子たちは頼んだよ?」

龍鳳「はい!では失礼しますね」



提督「おやすみ龍鳳さん」

龍鳳「おやすみなさい、提督」バタン



タイゲー!ハヤク イクデチ!

ハイハイ ダカラソンナニ ヒッパラナイデネー




提督「……………」



提督「なんという母性……」


















「空母龍鳳の本当の力、お見せしたいと思います!」

龍鳳さん投下完了です
すみません、少し横になったら落ちてしまったようで……


今日も安価いきたいと思います
が、今日は諸事情あって一人しか書けなそうなので、コンマは最大の方のみを書かせていただきます。申し訳ない…

いつもと同じく、これまで書いた子以外で時報付きなら誰でも構いません
時間的にはいつもより短くなりますが、今日も12時まで受け付けます!

投下します

時報担当 阿賀野



阿賀野「零時!の方向より、敵接近!」


提督「!?」ガタッ

提督「敵の確認を急げ!艦種の特定と敵艦隊の規模を報告!」

提督「第一艦隊はいるか!?阿賀野、みんな起こしてきてくれ!!」

阿賀野「あ…あの………」

提督「どうした阿賀野!?早く行動に……」







阿賀野「─────なんちゃって……」

提督「…………え?」





阿賀野「ごめん、時報なの」

提督「…………えっ」

阿賀野「まさか提督さんがあんなに本気にしてくれるなんて思ってなくて…」

提督「…はあああああああ………………」




阿賀野「提督さん、ごめん!許してね?」

提督「労力を返してくれ……」

阿賀野「それはちょっと無理かも…。今日はできるだけなんでもしてあげるから、ね?」


提督「ん?今なんでもするって」


阿賀野「あ、でも阿賀野…そういうのはちょっと……」






提督「────────もう今日は阿賀野に甘えたいと思います」


阿賀野「………えええ!?」

提督「大丈夫。まだ仕事残ってるし、作戦開始は昼からだ」

阿賀野「そ、そういう問題じゃ…」



阿賀野「夜中の1時…」

提督「随分と眠そうだな」

阿賀野「だって眠いもん……」


阿賀野「阿賀野、寝てもいい?」

提督「ダメ」

阿賀野「え~!?なんでぇ……」

提督「嘘。特に手伝って欲しいのとかないし、寝てていいぞ」


阿賀野「…………起きてます」

提督「どっちなんだよ!」



阿賀野「深夜2時には、阿賀野いつも熟睡してるんだけどぉ…」

提督「随分とさりげなく時報を盛り込むんだな」

提督「てか寝ててもいいって」

阿賀野「で、でも……」


能代「提督、失礼します」


提督「なんでこの時間に起きてるの…」

能代「阿賀野姉の様子を見に来たんです!」


阿賀野「大丈夫だよ能代…。阿賀野、眠いけどちゃんとやってるからぁ……」

能代「阿賀野姉!秘書なんだからしっかりしてって!」


提督「世話係もここまでいくと大変だな」



阿賀野「提督さん!深夜3時ですよ!」

提督「知ってる」

阿賀野「まだお仕事終わらないの?」

提督「いや、終わってる」

阿賀野「え?じゃあ寝ないと…」

提督「眠くないから次の分も手を付けてる」

阿賀野「提督さん、そんなにお仕事好きなの!?」

提督「ぜーんぜん」


阿賀野「もう…頑張りすぎ!」



阿賀野「深夜4時なんですけどぉ…」

提督「もはや深夜ではなく早朝でもおかしくない時間だな」


阿賀野「提督さん、寝なくていいの?」

提督「どうせ寝たってすぐ起きるだろ」

阿賀野「で、でもぉ…」

提督「それに、デイリーも更新されるしな」

阿賀野「うぅ…まぁ、確かにあと一時間でデイリー更新だけどぉ……」

提督「ほう、よくわかってるじゃないか」

阿賀野「提督さんを心配してるんだってばぁ!」



阿賀野「午前5時。艦これ的には新しい一日のスタートね!頑張れ!」

提督「なんだ、突然元気になって」

阿賀野「ここまで起きるともう眠気とかどっか飛んで行っちゃった!」

提督「あるある」


阿賀野「提督さん!夜更かしって、楽しいね!」

提督「お、阿賀野も夜型になるのか?」

阿賀野「なっちゃうかも!?川内ちゃんとおんなじだね!」

提督「それはそれで非常に困るんだが…」



阿賀野「午前6時。提督さん!阿賀野、目が冴えてきたぁ!」

提督(これ絶対に昼寝するやつだ……)


阿賀野「提督さん、見て?阿賀野、こんなに目が冴えたよ!」

提督「いやいや、指で目を広げて見せられても全くわかんないから……」


提督「でもこれで阿賀野に甘えられるな」

阿賀野「あ、やっぱりそうなっちゃうの・・・?」

提督「終始眠そうな阿賀野に甘えるのもいいけど、しっかり起きてる阿賀野に甘えるのもいいだろう」



阿賀野「午前7時」


提督「朝ごはんでも食べますかね」

阿賀野「うん!今日のおめざは何にしよっか?ね、提督さん?」

提督「今日のおめざは阿賀野にします」

阿賀野「え?」


提督「……………なんでもないです」



阿賀野「あ、提督さんもしかして、阿賀野の料理がよかった?」

提督「そう解釈してもらえると非常にありがたいのであります」

阿賀野「でもごめんね?朝ごはんは用意してないの…」

阿賀野「だから朝は食堂に行こ?」

提督「まあそうするかー」


阿賀野「もちろん、提督さんの奢りで!」

提督「ちょっと待ておい」



阿賀野「午前8時です。阿賀野と朝ごはんしよっ♪」


阿賀野「提督さん、あー」

提督「……なんで口開けてるんですか阿賀野さん」

阿賀野「食べさせてほしいから?」

提督「お前ほんとに長女かよ……まあいいや。はい、口開けて」

阿賀野「やったね!あー」

提督「あーん」

阿賀野「───────んっ!……んん!美味しいね!」



阿賀野「じゃあ、次は提督さんの番ね!」

提督「え?」

阿賀野「だってこれ、提督さんの奢りだもん」

提督「それって自分が食った後に言う台詞なのかな……」

阿賀野「いいのいいの!……それとも、阿賀野じゃイヤ・・・?」

提督「大歓迎ですぜひともお願いします!!」


阿賀野「ふふっ♪はい、口開けて?─────────」





























提督「実に幸せな朝食でした」



阿賀野「午前9時です。提督さん、今日のデイリー終わってる?」

提督「さっき勝手に終わらせてくれてたそうで」

阿賀野「あ、そう♪」

提督「まあどうせ同じことやるつもりだったしいいんだけどな」

阿賀野「もうみんな、提督さんの指示がなくても動けるかもね!」

提督「いや、それはそれで悲しいから…」


阿賀野「でも阿賀野は指示がないと動けないよ?」

提督「お前はもっと妹を見習いなさい」

阿賀野「え?酒匂とか?」

提督「いやなんでそこで酒匂なんだよ!」

阿賀野「あれ?違った?」



阿賀野「午前10時。今日はどっち方面に行ってみる?」

提督「随分と軽い感覚だな。仮にも出撃だぞ?」

阿賀野「平気だって!で、どこ行くの?」

提督「そんなんでよく平気とか言えたもんだ…。南方でも行くか?」

阿賀野「南の方!?暖かそうだね!」


提督「ちょうど南方に進出しなきゃいけない作戦もあるんだ」

阿賀野「やったね!阿賀野、それに参加する!」

提督「そうか?じゃあ対潜対策でソナー爆雷な」

阿賀野「うん!」




阿賀野「…………え?」

提督「どうした」

阿賀野「潜水艦と戦うの…?」

提督「生憎のとこ軽巡だからな」

阿賀野「やだやだ!阿賀野、水雷戦とかやりたいー!」

提督「ほう、じゃあ北方海域の戦闘哨戒でもしてもらおうか」

阿賀野「ほ、北方・・・」

提督「そこなら水雷戦もできるぞ」


阿賀野「寒いのはもっとやだ!!もう今日は出撃しないもん!」

提督「…………はぁ…」



阿賀野「午前11時。お昼前ってなーんか落ち着かないよねぇ…。お腹減るし……」

提督「え、もう減ったの?」

阿賀野「うん……」


提督「適当にゴロゴロして執務室に居るだけなのに、それでもう?」

阿賀野「だって何時間経ってるの?」

提督「3時間くらい」

阿賀野「じゃあ普通じゃない?」


提督「んー、まあ普通…?普通なのかなぁ……」



阿賀野「やったぁ、12時だ!」


提督「もう一日の半分が終わるとか認めないぞ……まだ阿賀野に甘えてない…」

阿賀野「そんなのあとあと!お昼!お昼どうする!?」

提督「阿賀野の食べたいものでいいかな」




─────────────

─────────

──────

───





阿賀野「午後1時」


提督「で、何にするのかな?」

阿賀野「んー、じゃあチャーハン作るね!もちろん、エビ抜きで」

提督「手料理キタコレ!!」

阿賀野「提督さん、漣ちゃんみたいだね~」

提督「一番長い付き合いだからしゃーない」


阿賀野「じゃあ阿賀野は、能代とチャーハンを作ってきます!」

提督「同時に能代さんの手料理成分も味わえるとかお得すぎる」



阿賀野「午後2時です!阿賀野、意見具申!」

提督「言ってみなさい」

阿賀野「食べたらお腹減るよね!」

提督「……お、おう」


阿賀野「てことで!……お昼寝しましょ?」

提督「待ってました!はい阿賀野さん正座しましょうねー」

阿賀野「え?なんで?」

提督「いいからいいから」


阿賀野「んー…こ、こう?」ストン

提督「はいおやすみなさーい」ポスッ

阿賀野「え!?提督さん、なんで阿賀野のお膝に寝てるの?」

提督「深夜零時の出来事を思い出してほしい」

阿賀野「え?────────」






─────────────────────────

          回想中

─────────────────────────




阿賀野「……………」

提督「ということですので」

阿賀野「……………」


提督「あれ?阿賀野さーん?」

阿賀野「Zzz……………」

提督「…回想中に寝るとかなかなかやるな」




提督「しかしこれでもう何も言えないだろう。阿賀野さんの太もも柔らかいです」






提督「おやすみなさい!」




阿賀野「午後3時です…」

阿賀野「スヤスヤスヤァ…………」

提督「Zzz…………」


阿賀野「これだけ言うために起きました…。おやすみなさぁい……」

阿賀野「……………」






阿賀野「あれ、なんか忘れてるような……」


阿賀野「まあいっか……Zzz…………」


























能代「阿賀野姉が約束の時間に来ないです…」

能代「また忘れたのでしょうか・・・?」

能代「……まあ、それはそれでいつものことですね。はぁ……」


能代「でも、もう少し待ってみましょう」



提督「……………まずいぞ」


提督「起きたら阿賀野も寝てて、しかも前のめりになってて顔とかが近くて」

提督「もう色々とまずい……」





阿賀野「んん……」


阿賀野「あ………あれ、提督さん?もう起きてたの?」

提督「いま起きた」

阿賀野「そうなんだぁ…。おはよ!提督さん」

提督(起きてしまうとそれはそれで残念ではある)


阿賀野「あれ?いま何時?」

提督「それは時報担当が聞くことじゃないだろ…」

阿賀野「そ、そうですよね……って!あああ!!!」


提督「びっくりした…。どうしたよ」

阿賀野「午後4時です!ああ!!しまった!阿賀野寝過ぎたかもしれない」

提督「ん、なんか予定でもあったの?」




























能代「待ち合わせ場所で1時間ほど待っていたのですが…うーん……」



阿賀野「午後5時…ああ…どうしよう……」

提督「んで、何があったのさ」

阿賀野「能代とお茶する約束、忘れてた……」

提督「ものすごく阿賀野らしいと思ってしまった」


提督「まあとにかく謝って来なよ」

阿賀野「うん……ちょっと行ってくる…」バタン


























能代「阿賀野姉、約束を忘れたようですね…」

能代「まあよくあることなんですけど……」



阿賀野「午後6時」ガチャ

提督「おかえり。どうだった?」

阿賀野「能代との約束、ブッチ?」

提督「それしかないだろ」

阿賀野「うん…。『いつものことだから』って、余裕でスルーされた……」

提督「どんだけ信用されてないんだよ…」


阿賀野「あ、でもね!お夕食は能代と約束したの!」

阿賀野「姉としてしっかり、フォローは入れてきました!」エッヘン

提督「なんというか…うん……」


提督「今度は忘れたらアウトだからな、たぶん」

阿賀野「もちろん!今度は時間より早く行くしっ」



阿賀野「午後7時です」

提督「まだ行かなくて平気なの?」

阿賀野「ううん、そろそろ時間だから準備する!」




───

──────

─────────

────────────




阿賀野「ということで、能代のフォローで一緒に晩御飯してくるね」

提督「さすがにまた時間過ぎてたーとかいうオチはないよな・・・?」

阿賀野「大丈夫だって!行ってきます!」バタン

提督「…………」




提督「まあ長女だしな。大丈夫だろう」

提督「長女っぽくないけど」


提督「……あれ、そういえば時報ってこれどうなるんだろう・・・」



──────あがのしろ食事中──────


阿賀野「あ!いけない!」

能代「どうしたの、阿賀野姉?」

阿賀野「阿賀野今日は時報担当だから、ちゃんと報告してこなきゃ!行ってくる!」タタッ

能代「あ、ちょっと阿賀野姉!待ってよ!」タタッ



──────執務室──────

提督「まあさすがに時報はないか。てか時計でわかるのは言わない約束だけど」


阿賀野「午後8時です!」ガチャ

阿賀野「ごめん!これ言いに来ただけ!」

能代「すみません。それではまた!」バタン


提督「…………」







提督「随分と騒がしい姉妹である」




阿賀野「提督さん、阿賀野、ただいま戻りましたー!」

提督「お帰り。8時はわざわざごめんな」

阿賀野「ううん!今日の任務ですから!」




阿賀野「あ、午後9時です」

提督「それで、上手くフォローになったのか?」

阿賀野「うん!ほんっと能代は私がいないとねぇ…」

提督「いやそれは絶対に逆だ」

阿賀野「え?逆だって?」


提督「誰がどう見てもそうにしか見えないと思うぞ…」

阿賀野「んん……そうかなぁ・・・?」



阿賀野「午後10時です。提督さん、今日も疲れたね~…」

提督「徹夜して、朝飯食って、ゴロゴロして、昼飯食って、寝て、また飯食って今に至るように見えるが違うか?」

阿賀野「そ、そんな簡単にまとめないでよ!とにかく疲れたの!」

提督「まあお前は普段は徹夜とかしないだろうしなぁ」

阿賀野「そうそう。それだけでいーっぱい力を使うんだからね?」

提督「そんな自慢げに言われても…」



阿賀野「ふわぁ……。阿賀野、もう眠いかも…」

提督「それはダメだ、まだ甘えが足りない。まあ座りたまえよ」

阿賀野「えぇ……また膝枕するの?」

提督「違う違う」


阿賀野「何するの・・・?」ストン

提督「まあ、こうね」






阿賀野「───────え!?後ろから抱き付いてどうしちゃったの!?」

提督「阿賀野の柔らかさを堪能してるだけ」

阿賀野「や、柔らかさ…?」

提督「このお腹の肉とかね」

阿賀野「あ!もう、つままなくていいからぁ!!」



阿賀野「午後11時です」


提督「一時間こうしてても飽きないとは素晴らしい」

阿賀野「そんなところに悪いんだけど…。阿賀野、もう完全におねむかもしれない……」

提督「えっ」

阿賀野「提督さん、おやすみなさぁい……」

提督「あ、ちょっと」


阿賀野「Zzz……………」

提督「…………」




提督「座ったまま寝てる阿賀野と、それに後ろから抱き付く俺とか完全に危ない人じゃん…」

提督「こんなとこを能代さんとかに見られたらなんて言われるか……」




能代「提督、阿賀野姉が帰ってこな……」ガチャ





能代「えっ」

提督「あっ」



能代「…………」

提督「…………」


















「最新鋭軽巡、阿賀野、出撃よ!」

阿賀野さん投下終了です
ちょっと甘えてみました


このスレは1000ギリギリまでやるつもりはないので、次あたりを最後にしようと思います


続編とかは予定していませんが、未だにリクエストが多くて今の書き方だと書ききれそうもないので、1時間につき一人割り当てようと思います(0時は鈴谷、1時は熊野・・・みたいな)
なんとなく物足りなくなりそうではあるので、一人当たりの字数を増やしてみたりする予定です

なので、今回は貰ったリクエストの子は基本的にすべて書きます。だいぶ頑張ります。1時間だけしか出ませんけど…


そして1人につき1つだけなら時報の台詞も妄想で作れると思うので、最後くらい時報がついてない子でも構いません
時報が付いてる子は、既存の時報ボイスを優先します
しかし今まで書いた子だとネタが被りかねないので、既出の子以外でお願いします

この形式でも構わないという優しい方はぜひ!


24以上のリクエストが来るというのは想定していません。慢心します(連投は禁止です)
※同じ子が被ったりした場合でも、2度出てくるようなことはないのでご了承ください



時間は少し短めで、8時半くらいまで受け付けます!

書きながらですがこれから投下していきます

地の文入ったものも投下しますが、苦手な方は飛ばしてもらって構いません

時報担当 交代制



磯風「司令、失礼する」

提督「この時間ってことはあれか」

磯風「ほう?察しがいいようだな」


磯風「日付が更新された。本日の時報は、この磯風が担当する」

提督「やはりな。よろしく」

磯風「早速で悪いが、『本日の』と言ったな」

提督「言ってたな。それがどうかしたか?」

磯風「あれは嘘だ」

提督「…………はい?」


磯風「『本日の』時報ではなく『この時間の』時報だ」

提督「随分と短くなったもんだなおい」

磯風「なんだ?不満でもあるのか?」

提督「……ありません」

磯風「そうか。まあいい」


磯風「短い時間だが、楽しむとしよう。司令、よろしく頼んだ」

提督「こちらこそ、よろしく」



提督「───────磯風」

磯風「なんだ、不満でもあるのか?」

提督「なぜ入ってきてから一歩も動かない・・・?」

磯風「ここが落ち着くからだ。それ以外の理由が必要か?」

提督「…………………………」


磯風が入ってきてから数十分は経っただろうか?ドアの前から一歩も動かずに直立不動でいる
全くもって意図がわからないが、特に困ることもない。強いて言えば、二人なのに静かでいるのが寂しく感じるくらいだ

大きく息を吐き、軽く目を閉じてはまた前を向く
その繰り返しだった


提督「眠いのか?」

磯風「バカな、そんなはずなかろう」

提督「いや、この時間は眠くて普通だろ」

磯風「本当に平気だ!」

磯風「───────ふ…ふわぁ~…………」

提督「やっぱ眠いのか」


あくびをしてからハッとしたような表情をし、なんとか必死に弁明する磯風。だがもう「あくびをした」というのは紛れもない事実であった
何やら弁明を続けるがもう遅い


提督「おまえ、可愛いな」

磯風「なっ……!?」

提督「素直にあくびを認めても何も咎めるつもりはないぞ」

磯風「ち、違う!さっきのは少し…その……」


そう言って言葉を失った磯風であるが、顔だけは真っ赤に染まっていたのを見逃さなかった
唐突に「可愛い」と言われたからか、あくびをしてしまったのが恥ずかしいからかはわからない
が、俺にはそれはどうでもいいことだった


マルマルマルマル
いつも強気な磯風が顔を赤くしているという状況の貴重さを思い、しばらく眺めていることにした

こんな感じで、普通の→地の文って順で投下します



加賀「失礼します」ガチャ

提督「ん、この時間は加賀さんか」

加賀「ええ、そうよ。知っていたのね」

提督「さっき磯風から聞いた」

加賀「磯風…。あの子、さっき顔を赤くして早足で歩いていたけど、何かありましたか?」

提督「ははは……ちょっとね…」

加賀「そう。……夜戦も大概にしてほしいものね」

提督「んなことしてねーよ!」




加賀「マルヒトマルマル」

提督「ありがとう」

加賀「これが任務ですから」


加賀「それにしても静かね」

提督「煩くても困る」

加賀「そうね」

提督「…………」


加賀「どうして黙っているのかしら?」

提督「いや、加賀さんはブレないなぁと思って」

加賀「なんの話?」

提督「……なんでもないです」

加賀「そう。いいけれど」



加賀「静かね」

提督「夜だしな。煩くても困る」

加賀「そうね」

提督「………………」


深夜の執務室。感情をなかなか表に出さない加賀と二人だけの空間
自ずと無言になることは予想がついていたが、いざそうなると気まずいものである

表情一つとして変えることなく、敷かれた布団に正座して真っ直ぐと前を見つめる様は、言い表せない威厳があった
しかしこれでも随分と丸くなったと思う。言葉は率直で相変わらずきついが、その中でも感情が読み取れるようにはなった
どちらかというと俺が慣れたのだろうか


加賀「───────あの……」

提督「どうした」

加賀「…………いえ、なんでもないわ」

提督「そ、そうか…」


一瞬だけ沈黙を破るが、またも自らで沈黙を作り出す
相変わらず布団に正座しているが、今度はなぜか、少し下を向いて落ち着かない様子でいる


提督「加賀さんが落ち着きがないとは珍しいな」

加賀「……そう見えるかしら」

提督「それなりに長い付き合いだからわかるさ」

加賀「では、私の考えてることもわかっているの?」

提督「それはさすがにわからないなぁ……」

加賀「…………そう」

提督「良かったら教えてくれないか?相談に乗れるかもしれない」

加賀「…………」

加賀「……私の、練度のことです」


練度のことで考えている、と告げられるものの皆目見当がつかない
彼女の練度は文句なしで高い。他に引けを取っているなどと言うことはあり得ないはずだ
加賀の練度、いわゆるレベルというやつは現在98・・・


提督「加賀さんまさか……あれか?」

加賀「……………」

加賀「提督がそう思うのなら、そうかもしれないわね」


見当はついた。下を向いて落ち着かない様子の、レベル98の加賀
99までの道のりはすでに、残り3万と迫っていたわけである


提督「なるほどねー……加賀さんがねー…」

加賀「私だって女です。考えてはいけないかしら?」

提督「そんなことは言ってない」



マルヒトマルマル
再び下を向き、今度は頬を紅潮させる加賀を横目にして、とある関係の書類の手配を進めるのだった



時津風「マルフタマルマル!」ガチャ


加賀「っ!で、では私はこれで」

提督「お、おう」

加賀「失礼します」バタン



時津風「……しれー、加賀さんどうしたのー?」

提督「いや、普通に時報担当してくれてたんだ」

時津風「んー・・・?しれー、何隠してんの?」

提督「き、機密書類?」


時津風「面白そう!あたしにも見せて見せてー!」

提督「いやこれはダメだ!これは重要機密なんだ、見せられない」

時津風「しれー、あたしに隠し事とかよくない!よくないなぁ~!」

提督(まさかこんな書類を見せれるはずもないだろ……)


時津風「しれー!見せてよぉ~!」



時津風「しれー、あたしに隠し事とかよくない!よくないなぁ~!」


時津風は騒ぎ立てるが、これを見せられるはずもない
何しろこれは「とある書類」だからだ。そう、とある書類


時津風「しれー!見せてよぉ~!」

提督「これだけはいけない。ここは譲れません」

時津風「……しれー。加賀さんみたくなってるよー?」

提督「あっ……………」


少し不覚だった。まさか無意識に真似しているとは思わなかった
それで俺が怯んだと見たらしい時津風は、グッとこちらに寄ってきて書類を見せるようにせがむ

ここまで行くと時間の問題だろう。しかしまだ術はある……はず


提督「わかった、見せるから。だから少しそっちに行ってくれ」

時津風「ほんとに~?」

提督「約束する」

時津風「……じゃあ行くね!」


時津風が退いた。今がチャンス
「とある書類」を素早く片付け、新たに来た改二の計画書を取り出す
まあこれくらいなら見せても問題ないだろう。本人より先に見せるのが少し気がかりだが…


提督「ほら、これだ」

時津風「んー?何これ、漢字読めないもん!」

提督「ある重巡の改二計画書」

時津風「え!誰か改二になるの!?」

提督「近いうちにな」

時津風「だれだれ!?誰なの!?」

提督「それは秘密だ。本人にすら見せてないし」

時津風「んー!また隠し事!良くないなぁ~しれー!」


早く口を割れとがなり立てるが、ここは黙っておこう
本人が来るその時まで、この書類もしまっておく


時津風「しれー!教えてよ~」

提督「いずれわかるって」


マルフタマルマル
実に簡単に誤魔化しに引っかかる時津風。わめくので煩いが、あの書類を見られるよりはマシだと思うひと時である





時津風「おーい、聞こえてないの~?ぅおーい!!」

少ししてからまた投下します

とりあえずはこのへんで

再開します



青葉「司令官、青葉見ちゃいました!」

提督「何を見たっていうんだ」

青葉「なんか怒ってる時津風ちゃんです!」

青葉「なにかあったんですか!?」

提督「ちょっと遊んでやったんだよ、そのマイクを降ろしなさい」


青葉「なーんだ、つまんないのぉ…」

提督「何を期待してたんだよ…」





青葉「マルサンマルマル。司令官も忙しいんですね」

提督「あたかも忙しくないみたいな言い方だな?」

青葉「いたた!!そういうわけじゃないですよぉ!だから耳引っ張らないでー!」

提督「言葉には気をつけなさい」


提督「まあお前ほど忙しなく動いてないさ」

青葉「そ、そんなに忙しなく見えます?」

提督「見える」

青葉「うーん…。そうかなぁ……」


青葉「司令官も忙しいんですね」


重巡洋艦青葉の艦娘。何かあるとすぐに取材と称して飛んでくる。青葉に話せば最後、一日もすれば鎮守府中に出回っているから侮れない


提督「あたかも忙しくないみたいな言い方だな?」

青葉「いたた!!そういうわけじゃないですよぉ!だから耳引っ張らないでー!」

提督「言葉には気をつけなさい」


嗜めるように耳を引っ張ってみると、案外痛かったようだ
軽く注意して耳を離すと、少し赤くなっていた


提督「まあお前ほど忙しなく動いてないさ」

青葉「そ、そんなに忙しなく見えます?」

提督「見える」

青葉「うーん…。そうかなぁ……」

提督「たぶん青葉ほど忙しそうなのはここにはいないと思う」

青葉「……別に、意味もなく動き回ってるわけじゃないんですよ?」


たしかにそれはそうだろう。勝手に動き回って疲れ果てた挙句、それが無意味だったともなると本当に可哀想な人にしか思えない。青葉にだって意味くらいはあってもおかしくない


青葉「取材して回る理由は、皆さんの楽しみを増やすためです」

青葉「面白そうなことを取材して記事にして、みんなに配ることで少しでも笑顔が増えたらなぁって…」

青葉「だから青葉は、ここの誰よりも動き回って取材をするのです!」


正直なとこ予想外だった。ここまで鎮守府のことを考えている艦娘も珍しい
青葉に対する見方が変わった瞬間であった


提督「そこまで考えてくれてたとはな…。ありがとう、青葉」

青葉「司令官──────えへへっ♪」


提督「でもな青葉。見られたくないようなプライベートまで大っぴらに記事にしてしまうのはどうかと思うなぁ?」

青葉「あ!だから痛いですってばぁ!!」


マルサンマルマル
またも青葉の耳を引っ張ってみるがやはり痛がる
しかし今回は、なぜか青葉が楽しそうな表情を浮かべていたのを、見逃すようなことはするはずもない



那智「提督!」ガチャ

妙高「失礼しますね」

提督「……なんで足柄を抱えてるんだ・・・?」

那智「足柄のやつ、時報だと言っているのに寝てしまってな」

妙高「だから私たちが、こうして連れてきたんです!」

提督「寝てる人って時報できるのかな…」

妙高「寝言が酷いのでできるはずです!」

提督「何その理論すごい」

那智「とにかく用はこれだけだ。失礼する!」バタン



提督「…………」

足柄「マルヨンマルマル…」

足柄「Zzz…お前たちなど…私一人で充分よぉ!……」

足柄「くぅ……口ほどにもないぃ……んぅ…」

足柄「Zzz……」


提督「すげぇ…」



足柄「マルヨンマルマル…」

足柄「Zzz…お前たちなど…私一人で充分よぉ!……」

足柄「くぅ……口ほどにもないぃ……んぅ…」

足柄「Zzz……」


那智と妙高に連れられて寝た状態でやってきた足柄であるが、しっかり時報は言うらしい
寝言の一環の割には時間が正確すぎて驚いた

しかし一体どんな夢を見ているのだろう?連れてきた二人によると、どうやら俺を守ってくれているらしい。どうしてそうなった
彼女は少しばかり寝返りを打ち、猫のように丸くなっている。いつも戦闘の話で盛り上がる足柄も、こうなると可愛いものだ


提督「随分と寒そうだな。布団でも掛けておくか」


提督「────────これで少しは暖かいだろう」

足柄「Zzz……ていとくぅ………」

提督「寝言だな、うん」

提督「あ、そうだ!」


どうせ後で報告する予定だったのだ、今でもきっと構わないはず
先ほど時津風に見せた書類を、胸の前に軽く組まれた手に持たせる

『改二計画書』

そう書かれたその書類は、紛れもなく足柄のものであった
妙高と羽黒が先を越して改二になったことを焦っていたので、きっと飛び上がってでも喜ぶに違いない


足柄「私もこれでぇ……晴れて改二よ…これでもっと戦える…わ……Zzz」

提督「ほう、置かれた状況がわかってるのか?」


夢にまで見ている改二の実装
起きたら手元にその書類が握られていた場合、足柄はどのような反応を見せてくれるだろう

マルヨンマルマル
本人は知る由もないはずの改二計画書を手に寝る足柄の寝起きを楽しみに、今はその寝顔を堪能するとしよう








数時間後、改二計画書を片手にはしゃぎ回る足柄と、それを横目にやけ酒を飲む那智がいたのはまた別の話



ここからはいつも通りのものに戻します
地の文はありませんが、いつもより文章量は少し多めです



五月雨「提督、失礼しますね!」ガチャ


那智「提督!」

妙高「連れ戻しに来ました」

提督「お、お疲れさん」

那智「む?この手に握っているのはなんだ?」

提督「それは足柄へのある通達だ。起きたら本人に開けさせてやってくれ」

那智「そ、そうか…。了解した」

妙高「ではこれで!」バタン




提督「…………」

五月雨「…………」


五月雨「朝から賑やかな姉妹ですね…」

提督「まあ、あれはあれでいいだろう」

五月雨「あ、そうだ提督!この時間は私が時報担当しますね!」


五月雨「マルゴーマルマル!朝日も綺麗ですね、提督!」

提督「そうだな。ところで五月雨、早速ひとついいかな」

五月雨「はい!お申し付けください!」

提督「すでに5時から10分が過ぎているから、マルゴーマルマルではないと思う」

五月雨「え!?………ああ、すみません!」ペコリ

提督「それくらいは大丈夫だ。だがな五月雨、寝癖が随分と残ってるのは直した方がいいと思うな」

五月雨「ええ!?寝癖ありますか!?」

五月雨「な、なんでぇ……」




五月雨「提督、直してくるので待っててもらっていいですか?」

提督「行ってきな。それは直さないとまずい」

五月雨「ありがとうございます!」




────────────

─────────

──────

───



五月雨「提督、どうですか・・・?」

提督「んー……たぶんいつも通りだな」

五月雨「ほんと!?よかったぁ……」


提督「ん、ちょっと来て。髪にほこり付いてる」

五月雨「あぁ…。提督すみません…」

提督「いいさいいさ。取れたよ」

五月雨「ありがとうございます、提督!」



五月雨「───────、───♪」

提督「あ、危ない」

五月雨「え?きゃっ!」


五月雨「ああ・・・!提督ごめんなさい!」

提督「朝から書類をばら撒いてくれるとは……」



提督「まあ五月雨らしいか」




翔鶴「提督、翔鶴です」ガチャ

提督「朝早くから悪いね」

翔鶴「いえ、私も少し楽しみにしてました」

提督「そうなのか?それは嬉しいな」



翔鶴「マルロクマルマル、艦娘達に総員起床を掛けますね」

提督「あれ、まだみんな寝てる?」

翔鶴「……そういえば今日はみなさんお早い起床でしたね」

提督「じゃあ総員起床はかけなくても大丈夫だな」


翔鶴「私はどうすればよいでしょう…」

提督「ここで適当に過ごしてていいさ」

翔鶴「い、いいのですか・・・?」

提督「みんなそうしてるしね」


翔鶴「じゃあ……お言葉に甘えますね」



提督「で、翔鶴さん」

翔鶴「はい、なんでしょう?」

提督「何してるの・・・?」

翔鶴「何って、『適当に』過ごしてるだけですよ?」


提督「座れって言われたから座ったけども…。なぜこう、背中を突き合わせてる状態なのか」

翔鶴「提督がよく瑞鶴とこういうことをしているものなので、少しやってみたかったんです」


翔鶴「迷惑でしたか・・・?」

提督「迷惑ってわけじゃないけど…」


翔鶴「じゃあ、続けさせていただきますね」

提督「翔鶴さんがこれをやってくるのは想定してなかった」



翔鶴「たまには、提督とこうするのもいいですね」

提督「翔鶴さんの意図がわからぬ……」

翔鶴「まあ……ふふっ」


翔鶴「───────やってみたかっただけ。これ以外に理由をお求めですか?」

提督「…………ございません」

翔鶴「ふふっ♪」



初霜「初霜、失礼します」ガチャ


初霜「さっき翔鶴さんがニヤニヤしながら歩いてたんですけど、何かありました?」

提督「ま、また瑞鶴の妄想でもしてたんじゃないかなぁ?」

初霜「……提督もはにかんでますよ?」

提督「えっ」


初霜「まあ聞かないでおきます」





初霜「マルナナマルマル。お目覚めはいかがでしたか?」

提督「そもそも寝てない」

初霜「あ、また徹夜ですか?」

提督「せっかく時報の子が交代で来てくれるのに、寝るとかできないだろ」

初霜「それって正当な理由なんですか…」

提督「正当すぎるまでに正当だ」

初霜「そ、そうなんですか……」


提督「当たり前だ。わざわざ来てくれるのに悪いしな」

初霜「さすが提督!ちゃんと考えてくれてたんですね!」



提督「お前、ちょっと生真面目すぎないか?」

初霜「そうですか・・・?」

提督「誰が見てもそうだと思う」

初霜「うーん……そんなつもりはないんですけど…」


初霜「…絡みにくい、ですか・・・?」

提督「絡みにくい」

初霜「うぅ……」





初霜「……提督、どうしたらいいでしょう?」

提督「正直に言うぞ」

初霜「…………」



提督「今のは嘘だ」

初霜「…………え?」


提督「絡みにくいなんてことはない。それが初霜の長所だしな」

初霜「もう、焦ったじゃないですか!」


提督(初霜いじるの楽しいかも)



初霜「ではこれで失礼しますね!」

若葉「若葉だ。入るぞ」ガチャ


初霜「痛い!」ゴツン

若葉「くっ!?」ゴツン

提督「お前らそれは洒落にならないって……」



提督「初霜、大丈夫か?」

初霜「な、なんとか…。では失礼します!」タタッ


提督「あいつ大丈夫なのか?……若葉は?」

若葉「マルハチ…マルマル。衝突には注意だ……」

提督「いや時報は後でいいよ…。医務室行くか?」

若葉「すまない…」



──────医務室──────


若葉「面倒をかけたな」

提督「気を付けろよ?」

若葉「初霜はやはり…要注意だ……」


提督「痛がらずに消毒も頑張ったな」ナデナデ

若葉「子供扱いをするな」

提督「はは、悪い悪い」

若葉「……ふん」


提督「立てるか?」

若葉「なに、少し頭を打っただけだ」

提督「それが危険なんじゃ……」

若葉「平気だ」


若葉「くっ……」クラッ


提督「ほら、危ないじゃん」

若葉「………」



若葉「すまない……」

提督「もう少しそこで休んでろ」

若葉「…………」


提督「じゃあ俺は行くけど、しっかり休むんだぞ」バタン

若葉「…………」








若葉「ありがとう」

やっぱりこの形式のが性に合ってますねw
また少ししてから投下します!

再開します



能代「提督!能代、失礼します」ガチャ

提督「いらっしゃい」


能代「提督、この時間は執務室でのんびりする時間だと聞いたのですが、本当でしょうか?」

提督「誰から聞いたのそんなこと……」

能代「翔鶴さんです!」

提督「あぁ……。まあいいけどさ…」






能代「午前9時」


能代「提督!この朝のワイドショー番組って、結構楽しいですね!」

提督「こういう番組が好きなの?」

能代「いえ、そうではないですけど…」

提督「あー、でもこれは確かに面白いな」

能代「で、ですよね!」



能代「艦娘って、あまり外出する機会がないじゃないですか」

能代「なのでこういう番組は、見ているだけでも楽しいんですよね」

提督「世の中の動きがわかるしな」


能代「そう!それなんです!」




提督「……外出って、したいと思うか?」

能代「そりゃしたいですよ。ここにいても暇ですし」

提督「…………」


能代「……あ、ああ!すみません!」

提督「いやいや、本音を聞けたしよかった」

能代「お恥ずかしい限りです……」



提督「外出を許可制にするってのも検討するかね」

能代「ほんとですか!?能代、絶対に許可取りに来ます!」

提督「なんだその予約……」



弥生「司令官…。お疲れさま」

提督「ん、今度は弥生か。大丈夫、疲れてはいない」

弥生「あ、そう……」

提督「心配してくれてありがとな」

弥生「ううん」



弥生「午前10時。やっぱり…シンプルが一番いい」

提督「お、おう?どうした突然」

弥生「そう思っただけ。なんでもない…」


提督「…………」

弥生「…………」



弥生「司令官」

提督「ん?」

弥生「弥生、怒ってるように見える・・・?」

提督「前まではそう見えたが、今はそうじゃないとわかったよ」

弥生「そう…。なら良かった」



弥生「司令官…。お疲れさま」

提督「いや、疲れてないって」

弥生「お疲れさま。司令官」


提督「…………お前、ちょっと楽しんでないか?」

弥生「…………たぶん」


提督「あれ、弥生いま笑った?」

弥生「…笑ってないよ」

提督「おっかしいなー…」



弥生「…………ふふっ♪」



提督「お?」

弥生「……笑ってないよ」


提督(なんだこの子可愛い)



榛名「提督!この時間は榛名です」

提督「ご苦労さん。悪いね」

榛名「いえ、榛名は大丈夫です!」

提督「大丈夫じゃない時も大丈夫とかいうからなぁ榛名は」

榛名「う……そ、それは…」

提督「休む時は休むんだぞ」

榛名「………はい!」




榛名「ヒトヒトマルマル」


榛名「提督、榛名のオススメプランです」ストン

提督「急に座ってどうした」

榛名「少し…休養をとられてはいかがでしょうか?」ポンポン

提督「…………」

榛名「嫌……でしたか・・・?」


提督「いや、最近なんか膝枕してもらうこと多いなーって」

榛名「誰にですか?」

提督「いろんな子」


榛名「……榛名、そのみなさんに負けません!提督、寝てください!」

提督「まあもう寝ることに抵抗はない」ポスッ



榛名「…………」

提督「…………」


榛名「ど、どうですか・・・?」

提督「何これ素晴らしい!」

榛名「ほんとですか!?」


提督「もうこの一時間はずっとこうしてたいくらいだな」

榛名「喜んで!」

提督「えっOKなの」


榛名「はい!榛名は大丈夫です!」



叢雲「仕方ないから来てあげたわ」ガチャ

提督「ありがてぇありがてぇ」

叢雲「それで、この私に何をしろというのかしら?」

提督「そこからかよ!!」


提督「とりあえず時報言って、なんか台詞言って、適当に過ごして終わり」

叢雲「あら、思ったより簡単ね。まあいいわ」




叢雲「マルマルマルマル。少し…お腹がすいたわね」

提督「なんか食べに行くか?」

叢雲「いいわね。もちろん奢りよね?」

提督「えぇ……」


叢雲「アンタ、駆逐艦娘にお金があると思ってるの?」

提督「…………奢ります」



─────食堂─────


叢雲「んむ……ん!これ美味しいわね!気に入ったわ」

提督「安いもので助かった」

叢雲「それじゃ私が安物好きみたいじゃないのよ!」


提督「まあまあ…。そういや叢雲、甘いものとかって食べるか?」

叢雲「甘いもの・・・?ふん!私はそんなものに釣られないわよ?」


提督「あ、すみませーん。ケーキ一つ」

叢雲「な、なに勝手に頼んでるのよ!?」








提督「クリスマスとかで食ったことあるだろ?」

叢雲「くり…すま…す・・・?」

提督「だいぶトーンが違うが」


叢雲「西洋のお祭りでしょ!? 私、そういうのは……」

提督「まあ食べてみなって」

叢雲「んむ!?」モグモグ

提督「どうだ?」



叢雲「何これ、美味しい! ええっ!?」

提督「だろ!?もう一口いくか?」

叢雲「……ま、まあ…貰ってあげてもいいわよ…」

提督「口開けて待ってるじゃねーか」


叢雲「う、うるさいわね!早く寄越しなさいっ!」

>>866
>叢雲「マルマルマルマル。少し…お腹がすいたわね」
おそらがいきなりまっくらになったお

とりあえずはここまでです
明日、というかもう今日ですが続きを書いて投下する予定です

やはり地の文は性に合わないとよーくわかったので、後半の形で行きます(地の文のやつも、カッコの中だけ読むとだいたいは後半と同じ感じになります、たぶん)

それでは失礼しますね

>>868
あああああミスです!この部分だけ投下し直します!


叢雲「仕方ないから来てあげたわ」ガチャ

提督「ありがてぇありがてぇ」

叢雲「それで、この私に何をしろというのかしら?」

提督「そこからかよ!!」


提督「とりあえず時報言って、なんか台詞言って、適当に過ごして終わり」

叢雲「あら、思ったより簡単ね。まあいいわ」




叢雲「ヒトフタマルマル。少し…お腹がすいたわね」

提督「なんか食べに行くか?」

叢雲「いいわね。もちろん奢りよね?」

提督「えぇ……」


叢雲「アンタ、駆逐艦娘にお金があると思ってるの?」

提督「…………奢ります」

訂正完了…
ご指摘ありがとうございました

それでは失礼しますね(二度目)

投下します
昨日に引き続きデレさせたり甘えさせたりする気しかありませんのでご了承ください



朧「提督、朧です」ガチャ

提督「朧か」

朧「はい、綾波型駆逐艦、朧。来ました」


提督「朧が来るのは珍しいんじゃないか?」

朧「た、たしかに…そう、かも……」

提督「まあいい機会だ。よろしく」

朧「……がんばる!」







朧「ヒトサンマルマル。提督、なんでカニさん見てるんですか?」

提督「いや、なんかいつもいるよなぁって」

朧「いますね」


朧「…食べちゃダメですからね?」

提督「そんな気はないから安心して」



提督「それより、なんか違和感あるよなー今日の朧は」

朧「いわ、かん・・・?」

提督「なんかいつもと違うってこと」

朧「どこがですか?」

提督「んー……あ、わかった!」

朧「…………」



提督「朧、いつもの絆創膏は?」

朧「え?ここに…………あ」


朧「さっき貼り替えようとしたら忘れたんだった…」

提督「違和感の原因はそれだ。てかなんでいつも絆創膏してるんだ?」

朧「……カニさんに挟まれるから」

提督「そのカニ意外と狂暴なんだ…」


朧「ここって…絆創膏あります?」

提督「あるぞ。貼り換えておく?」

朧「……お願いします」




────────────

─────────

──────

───





提督「よし、できたぞ」

朧「ありがとう」チラッ

提督「……ん、どうかした?」

朧「これ…クリスマスの模様」

提督「あー、ちょうどあったからな。別のが良かった?」

朧「ううん」


朧「朧、クリスマス好きです…。いいと思います!」



如月「如月、入りますね♪」

提督「そんな嬉しそうに入って来る子も初めてだな」

如月「そうなの?司令官と一緒に過ごせるというのに、もったいないわね」

提督「その思考回路してるのが如月くらいだと思うんですよ」

如月「ふぅん…。まあ、それはそれで都合がいいわね」

提督「……相変わらず色気全開だな」

如月「ふふっ♪」






如月「午後2時よ。司令官、一緒にお昼寝しない?」

提督「眠いのか?」

如月「ちょっと……ね」


提督「でも俺は特に眠くないんだが」

如月「司令官は眠くなくてもいいのよ?」

提督「ごめんちょっと意味が分からない」

如月「やってみる?」

提督「不吉な予感しかしない…」

如月「昼間から変なことはしないわよ」


如月「……でも司令官が望むなら…いつでも大丈夫ですわ」

如月「司令官がその気なら私も…………」



提督「その気じゃないから変な妄想はやめなさい」



提督「それで、何をしようと?」

如月「あ、そうでしたわ」ポスッ


提督「…………膝に座られるのは恒例だ。そのまま寝るのか?」

如月「もう、司令官ったら……私は一味、違うわよ」


如月「こう、ねっ」クルッ

提督「おっと」スッ


如月「きゃー♪お姫様抱っこされてるー♪」


提督「いや普通に横向いたから頭支えただけだろ…。早く戻りなさい」

如月「せっかくこの状況を作り出したのに、戻るわけないでしょう?」

如月「おやすみなさい、司令官♪」

提督「あ、ちょっと」


如月「…Zzz…………」

提督「…………」




提督「駆逐艦らしからぬ策士だなおい」



提督「そろそろ起きろ如月」ユサユサ

如月「んん……もう時間なの・・・?」

提督「そろそろな。次の子も来るし」


川内「提督!時報に来たよ!」ガチャ


提督「…………」

如月「…………」

川内「…………」


如月「しっ、失礼しました!」タタッ



川内「……昼戦でもしてたの?」

提督「なんだ昼戦って…」

川内「昼にする夜戦だから、昼戦!」

提督「その略し方は意味が変わると思う」


提督「それに夜戦だってしてないぞ」

川内「してないの?ふぅん…まあいいわ。この時間は私が時報ね」



川内「マルゴーマルマル!夜はまだかなぁ~」

提督「お前って案外昼も元気なのな」

川内「夜ほどじゃないよ?」

提督「夜は煩すぎるんだよ!」


川内「んー…やっぱり煩いかな?」

提督「間違いない。神通さんがキレるとか逆に凄いぞ」

川内「まあそうなんだろうけどさぁ……」


川内「私って、夜だとテンション上がっちゃうみたいで…」

川内「提督は、やっぱり静かな私でいてくれた方がいい・・・?」

提督「…………」


提督「もうそのままでいいんじゃないかな。川内から夜戦を取ったら何も残らなそうだし」

川内「ほんとに!?さっすが、提督わかってるじゃーん!」


川内「…………あれ?ねえさっきさり気なく酷いこと言わなかった!?」


提督「なんか言ったっけー?」

川内「あれじゃ私が夜戦で構成されてるみたいじゃん!!」

提督「あー、悪い悪い。可愛さも残るな」

川内「だよね!!」


川内「…………え?」


川内「もう!提督のばかぁ!!」ポカポカ



提督(やっぱり普通に可愛いなこいつ)



清霜「司令官!大変だよ!」ガチャ

提督「ど、どうした!?」

清霜「あのね!川内さんが!」

提督「せ、川内が・・・?」


清霜「まだ夜じゃないのにすっごくテンション高かったの!大変じゃない!?」

提督「…………」


清霜「・・・?司令官、何かあったの?」

提督「…なんでもない。はず」

清霜「ふーん…。まあいいやー」






清霜「ヒトロクマルマル。しれいかーん?清霜、心入れ替えて、頑張ります!」

提督「心入れ替えるって、お前こそなんかあったのか?」

清霜「朝ごはん食べた後に張り切って運動しちゃって……」

提督「それは腹を痛めるやつ」

清霜「そうなっちゃったんだよねぇ……」


清霜「でも!さっき霞ちゃんからおにぎりを貰ったの!だからもう元気よ」

提督「あの子が?それは意外だなぁ」



清霜「それよりさ、前からやってみたかったことあるんだけどいい?」

提督「やってみたかったこと?」

清霜「うん!ちょっとその上着貸してくれる?」

提督「いいけど、サイズ的にでかいぞ」

清霜「いいのいいの!」






───

──────

─────────

────────────









清霜「わぁ・・・!なんか戦艦になった気分!」

提督「どういうこっちゃ」


清霜「この上着、司令官の匂いがする~」クンクン

提督「そりゃいつも着てるしな」


提督「そうだ、帽子も被るか?」

清霜「いいの!?」

提督「ほれ」グイッ

清霜「う、うわ!?司令官、ちょっと深く被せすぎ!前が見えないー!」

提督「さすがに大きかったかー」


提督「てか、服も大きくて巻雲みたいになってるぞ」

清霜「うえ!?巻雲姉さんみたいに!?それって可愛いじゃん!」


提督「間違ってはないが、そういう思考になるのか…」

あ、川内さんの間違えました…
ヒトゴーマルマル、ですね。すみません



長月「長月だ」ガチャ

提督「名前だけ言って入って来るとは」

長月「どうせ用件はわかっているのだろう?」

提督「時報」

長月「その通りだ。言う必要がないと判断した」






長月「午後5時だ。そろそろ暗くなってきたな」

提督「寒くもなってくる」

長月「そこにある暖炉に火ををつければ………あっ」


提督「……睦月型の子たちがツリーを出してほしいって言うから替えたんだけどなぁ?」

長月「くっ……す、すまない…」


提督「なに、長月のせいじゃないさ」

長月「しかし私も少し嬉しかったのは確かだ…」

提督「それは意外」

長月「何か手伝いをさせてほしい。何かあるか?」

提督「んー……じゃあ秘書も兼任してるし、書類の整理をお願いしたい。今日はみんなゴロゴロして帰るしな」


長月「お安い御用だ、任せておけ!」



長月「司令官、これはどうする?」

提督「それは…そっちでいいや」

長月「了解だ」




長月「ひゃっ!?」

提督「どうした、突然可愛い声出して」

長月「すっとぼけるな!へ、変なところを触るんじゃない!!」

提督「・・・?ごめん、ほんとにわからん」

長月「まだ言うか!またそうやって触って……」


長月「…………え?」


提督「どうしたんださっきから」


長月「な、なんでもない…。司令官、疑ってすまない」

提督「お、おう?」



長月(後ろ向きで机にぶつかってびっくりしたなんて言えない……)



浜風「浜風、失礼します」ガチャ

提督「お、浜風か。時報だろ?」

浜風「はい。時報を担当しに来ました」

提督「よろしくな」

浜風「はい!」






浜風「ヒトハチマルマル。今日の任務もそろそろ終わりますね」

提督「これだけ暗いと支障があるしな。何よりこの時期は寒い」

浜風「そう思って・・・!」ガサゴソ


浜風「くり、すま、す……」

提督「え?」


浜風「クリスマスです、提督!……」

提督「……これは?」

浜風「あ、ぁ……これ…十七駆のみんなからプレゼント……です!」

提督「わざわざ用意してくれたのか!?」

浜風「は、はい!」


提督「開けてみてもいい?」

浜風「ど、どうぞっ!」




提督「……これは・・・!」

浜風「…………」



提督「こんな暖かそうな手袋を…。わざわざ編んでくれたの?」

浜風「……」コクッ

提督「ありがとう!………ん?」

浜風「何かおかしな所でもありましたか・・・?」


提督「いや、この箱さ……『十七駆より』ってシール貼ってくれてる下になんか書いてあるんだけど…」ペラッ

浜風「ああ!!それは…!!!」




   『浜風から提督へ』




浜風「…………」

提督「…………」






浜風「すみませんでした!やっぱり渡すのは恥ずかしくて、十七駆のみんなからってことにすればいいかなーって……」

浜風「提督、ごめんなさい!」ペコリ

提督「なるほど……。でもこれ、浜風が編んでくれたの?」

浜風「……はい」


提督「そうか…。ありがとな、浜風」ナデナデ

浜風「ん………提督、怒ってないんですか?」

提督「全然。これ、大事に使わせてもらうよ」

浜風「─────────提督…ありがとうございます!」




提督「…………あれ?これよく見たら、『提督』って刺繍の横に『浜風』って刺繍が」

浜風「あああああああ!!!それは本当にダメです!!!」



飛鷹「提督、飛鷹よ」ガチャ

提督「いつも忙しそうなのに悪いね」

飛鷹「これくらい平気よ。それより、なんで室内で手袋をしてるの?」

提督「これな、はまk……十七駆のみんなに貰ったんだ」

飛鷹「……その割には随分とピンポイントなのね。刺繍が丸見えよ?」

提督「こ、これは……仕様っぽい?」


飛鷹「仕様って…。まあいいわ」

飛鷹「この時間、私が時報をやるわね」






飛鷹「ヒトキュウマルマルよ。今日頑張ってくれた艦載機の子たちを整備してあげないと…」

提督「ほどほどにな。自分まで疲れたら意味がない」

飛鷹「わかってるわよ、それくらい…」

飛鷹「あーあー…提督が手伝ってくれれば早く終わるのになー」


提督「ん、手伝おうか?」

飛鷹「えっ」


提督「整備の仕方とか知らんけど、教えてくれればいけるはず」

飛鷹「ち、ちょっと待ってよ!なんで今日は手伝ってくれるの?」

提督「なんでって、気が向いたから?」

飛鷹「気が向いたって…。いつもならそんなことしないじゃない!」


提督「落ち着け。頼んでおいて驚くなよ」

飛鷹「あ……ご、ごめんなさい…」



提督「飛鷹はどんな任務もこなしてくれるしな。これくらいはしないと」

飛鷹「どんな任務もってわけじゃないわ。こなせてるかもわからないし…」

提督「充分だろ。潜水艦狩ってきてくれるし、主力の随伴してくれるし、無茶ぶりで5-5に送り込んでも無傷で帰ってくるしな」

飛鷹「そ、それは……それは他のみんなが頑張ってくれたから・・・!」

提督「その『他のみんな』は、飛鷹の頑張りだと言ってるんだが」

飛鷹「…………」


提督「いつもありがとな、飛鷹」

飛鷹「も、もう…!今日の提督絶対におかしいわよ……」

飛鷹「そんなに褒めてくれるなら、何かご褒美とかあってもいいんじゃないの?」チラッ

提督「ご褒美?なんか欲しいのか?」

飛鷹「そうねー……新鋭の艦載機とか」


提督「烈風に彗星甲に流星改…。これ以上の新鋭となるとなんだ、震電改とか知らない子だからな?」

飛鷹「じ、冗談に決まってるでしょ!それくらいわかってるわよ……」



飛鷹「……提督、こんど二人で食事でも行かない?」

提督「いいけど、飛鷹からお誘いとは珍しいな」

飛鷹「い、いいでしょ?これがご褒美ってことで…」

提督「………じゃあいいか。予定は合わせとくよ」

飛鷹「約束よ?」

提督「おう。約束する」



飛鷹(ああ…提督を食事に誘っちゃった……)

飛鷹(もっと大胆なほうが良かったかしら・・・?)



提督「飛鷹、どうした?」

飛鷹「な、なんでもないわよ!さあ、艦載機の整備を手伝って」



吹雪「お疲れさまです、司令官!」ガチャ

提督「ん、今度は吹雪か」

吹雪「はい、時報担当です!」

提督「まあそうだろうな。よろしく」

吹雪「頑張りますね!」





吹雪「フタマルマルマル」

吹雪「そろそろ夕食ですね。私、簡単ですけど作ってきたんです!」

提督「お!気が利くねー」

吹雪「えへへっ♪はい、おにぎりです!」

提督「想像以上に簡単だった」

吹雪「すみません、時間がなくて……」


提督「ちなみにこれ、具はなに?」

吹雪「梅です!」

提督「なるほど…」

吹雪「あ……もしかして、苦手でしたか・・・?」

提督「いやむしろ一番好きな具だこれ!吹雪、お前は本当によくわかっている!!」

吹雪「ほんとですか!?よかったぁ……!」


提督「早速食べてもいいかな?」

吹雪「はい、もちろんです!」



────────────

─────────

──────

───






提督「いやー美味かった!ありがとう吹雪よ」

吹雪「いえ、これくらいはいつだってできます!」


吹雪「それより司令官、一つ気になるんですけど…」

提督「何が?」

吹雪「あの木みたいなのって、いったいなんですか?」


提督「木?……ああ、あれはクリスマスツリーだ。睦月型の子たちが急かすから引っ張り出してきた」

吹雪「クリスマス……これがクリスマス!司令官、素敵ですね!」

提督「みんな案外クリスマスを知らないもんだな。まあ当然かもしれないが」

吹雪「ツリーも綺麗です・・・!」


吹雪「もっと近くで見てもいいですか!?」

提督「いいけど、随分と無邪気な反応するんだな…」



神通「提督、吹雪さんがうっとりした顔で出ていきましたけど、何かあったんですか?」

提督「クリスマスツリーを見せたらああなった」

神通「そ、それだけで・・・?」

提督「それだけで」

神通「不思議な子ですね……」

提督「見たことなかったんだとさ」

神通「あぁ……それは仕方ないですね」







神通「フタヒトマルマル。たまには、夜の海辺でお話しませんか?」

提督「寒そう」

神通「で、ですよね…。すみません」


提督「けど、神通さんとは最近ゆっくり話せてないしな。行くか」

神通「え!?……い、いいんですか・・・?」

提督「やっぱやめとくか?」


神通「い、いえ!いま準備してきます!」バタン




───

──────

─────────

────────────







提督「夜の海辺ってのも新鮮だな」

神通「提督は、こういうのは嫌いですか?」

提督「こういうの大好きですね」

神通「ほんとに?よかった…」


提督「やっぱりだいぶ寒いけどね」

神通「寒い……ですね。私も寒いです…」

提督「もう帰っとく?」


神通「私は平気です。こうしてくっつけば…」ピタッ

神通「暖かいですから」


提督「…なんか今日の神通さんは大胆だな」

神通「そ、そうでしょうか?」

提督「間違いない。まあそれはそれでいいんだけどね」

神通「じゃあ……もう少し大胆になります」バサッ

提督「…………これは?」


神通「毛布です。二人でこうして掛けるために、大きめのを持ってきたんですよ?」

神通「暖かい……ですか?」


提督「凄く暖かいな。わざわざありがとう」

神通「ふふっ♪」



提督「やっぱ室内は暖かいなー」ガチャ

電「あ、司令官さん!おかえりなさい、なのです」

提督「あれ、電…。待っててくれたのか?」

電「はい、なのです!」

提督「ああ、ごめんな。待たせちゃって…」

電「電は平気ですよ。司令官さんは向こうで休んでるのです」

提督「いや、でも……」

電「これは電からのお願い、なのです!」


提督「…………ありがとう、電」










電「フタフタマルマル。お茶をお持ちしたのです」コトッ

提督「悪いね…」

電「寒い外から帰ってきたので当たり前なのです」


電「あ、司令官さんが猫舌なので、少し冷ましておいたのです。すぐに飲めますよ?」

提督「まさかそこまでやってくれてるとは……本当にありがとう」


電「ふふっ♪どういたしまして」



電「司令官さん、それと……」

提督「ん?」

電「……こ、これ!」

提督「これは・・・?」


電「第六駆逐隊からのプレゼント、なのです!」

提督「おお!早めのプレゼント貰うこと多いな」

電「他の人からも貰ったのですか?」

提督「十七駆からこの手袋とか貰ったね」


電「……思いっきり『提督』『浜風』って刺繍があるのです」


提督「触れてやるな、黒歴史だ」



提督「ところで、六駆は何をくれるのかな?」

電「それは開けてみてほしいのです!」

提督「ほう」ガサッ


提督「これは……セーターか!」

電「みんなで協力して編んだのです。響ちゃんがサイズを決めたので、きっとぴったりですよ?」

提督「それはそれは……ありがとうね」


電「お安い御用、なのです!へへっ♪」



漣「ご主人さまー、愛しの漣ですよー」ガチャ

提督「愛しの漣さんいらっしゃーい」

漣「…………」

提督「…………」


漣「調子に乗ると、ブッ飛ばしますよ?」ニコッ

提督「酷い初期艦である」


漣「まあそれはいいとして、時報に参りましたー」

漣「実装されてないけど」


提督「悲しくなるからやめてください」








漣「フタサンマルマルです、ご主人様。今日も乙でした!」

漣「一日の疲れを癒すため、漣が肩を揉んであげましょう」

提督「気が利くねー」


漣「これくらいは平気です。うりゃ!」グリッ

提督「お"う"!?」


漣「あ、すみませんね」

提督「わざとだろ」

漣「もちろんですよ」

提督「…………」


漣「大丈夫です、今からは普通にやりますって」



────────────

─────────

──────

───





漣「…………」

提督「……漣さーん?」

漣「んぅ………」


提督「寝ちゃったか」

漣「Zzz…………」


提督「無理に連れてくと起きるんだよなぁこの子」

提督「…………」


提督「別に重くもないし、今日は机に突っ伏して寝るかね」

漣「んん……ごしゅじんさまぁ……へへ…」

提督「一目見て選んだけど、やっぱり可愛いなー」

漣「Zzz…………」











提督「時報担当お疲れさま。おやすみなさい」

これにて全投下終了しました
結局のとこ初期艦すべていきましたね。最後は自分の初期艦で締めさせてもらいました


このスレはこれで完結です
後ほどHTML化依頼出しておきます

お付き合いいただきありがとうございました!またどこかで

乙でした
皆可愛いが、その中でも川内がクリティカルヒット

今までに書いたSSがあれば、差し支えなければ教えて欲しいです

>>908
いままでに書いたものはありません
初投稿の新参者です

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月25日 (木) 00:44:48   ID: WNFIxJ5L

やっぱり大井の時報はレズ度が上がってクソになったな

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