岡崎泰葉「こころの交差点」 (17)
―――事務所
しゅんしゅん
しゅんしゅん……
P「…………」カタカタ…
がちゃり
泰葉「おはようございま――わ、あったかい……?」
ストーブ「しゅんしゅん」
泰葉「あ。……ふふ、ストーブつけたんだ……」
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P「――ん? あぁ、泰葉。おはよう」
泰葉「Pさん。おはようございます……ストーブ、つけたんですね」
しゅんしゅん……
P「うん、まぁな。最近めっきり寒くなってきたし」
泰葉「そうですね……朝起きるの、つらいです」
P「はは、俺もだ」
泰葉「なかなかお布団から出られないですよね。ふふっ」
P「外、寒かったろ? 近くであったまりな」
泰葉「はい。手袋してても手がかじかんじゃって……」トテトテ
泰葉「……はぁ。あったかい……♪」サスサス
P「風も吹いてるしなぁ。いっそ駅まで迎えに行った方が良かったか」
泰葉「そんな。Pさんに迷惑でしょう?」
P「電話一本くれればすぐ飛んでったのに」
泰葉「何言ってるんですか、もう……」クスクス
P「わりと冗談でもないけどなー」
泰葉「ダメです。Pさんにはデスクワークというお仕事があるじゃないですか」
P「アイドルを大事にするって仕事が……いや、使命があるんだ!」
泰葉「それは過保護って言うんですよ?」
P「うぐぅ」
泰葉「ふふ。でも……大切にしてくれて、ありがとうございます」
P「……へへ、うん」
泰葉「こうして暖を取っている以上に……とっても温かい気持ちになりますから」
P「……うん、そっか」
泰葉「…………」
P「…………」
しゅんしゅん……
泰葉「……やっぱりナシです、今のは忘れてください口が滑りました」
P「いやアリだろ」
泰葉「な、し、で、すっ!」
P「いやアリだろ」ニヤニヤ
泰葉「うぐ、うぅぅ……!」カァァ…
P「泰葉はかわいいなぁ」
泰葉「うぅ、忘れてPさん……!」
P「まぁ、でも」
泰葉「……?」
P「泰葉がそう言ってくれるなら、俺もあったかいよ」
泰葉「……はい。それなら、いいです……」
P「あはは」
泰葉「……ふふ♪」
P「こんなふうに泰葉と笑い合えるようになって、本当に良かったよ」
泰葉「えへ。Pさんやみんなのおかげですね。レッスンもお仕事も充実してますから」
P「……ああ」ナデ
泰葉「ん……。それに、なにより……」
P「うん」
泰葉「みんなと事務所で過ごす毎日が、楽しくて……愛おしくて」
泰葉「一緒に並んで歩いていけば、きっとどんなことも乗り越えられる……そんなふうに思えるんです」
P「…………」
泰葉「今までは独りで歩いてきましたけど……」
泰葉「Pさんに出会って、一緒に歩いて……みんなと同じ場所を目指して……」
泰葉「私、もしかしたら……賑やかな道のりの方が、性に合っていたのかも――」
泰葉「なんて。ふふふっ♪」
P「…………」ジィン…
泰葉「…………Pさん?」
P「…………」
泰葉「…………あの」
P「…………」ナデナデ
泰葉「何か言ってくれないと……あのぅ……」
P「…………」ワシャワシャ
泰葉「ぅぅう…………きゅぅぅ……!」
P(鳴いた)
泰葉「あ、お、お茶淹れてきますっ。やかんのお湯、沸きましたよねっ!」トタタタッ
P「あ」
がちゃ
ばたんっ
P「……照れちゃって。耳まで赤くして……あははっ」
―――
――
―
―――
P「あちち……なぁ泰葉、お茶熱くない?」
泰葉「さぁ。気のせいでは?」ツーン
P「……怒ってる?」
泰葉「別に」プイ
P(怒ってる……かわいい)
泰葉「今かわいいとか思いました?」
P「えっい、いや、思ってないです!」
泰葉「むー……」ジトー
P(かわいい)
泰葉「……Pさん?」
P「は、はいっ」
泰葉「ふふっ。怒ってないですってば……」クスクス
P「あぁいや……うん、悪かった」
泰葉「いえ、私が恥ずかしいことを言ってしまっただけですし……」
P「かわいかったから全然おーけー」
泰葉「っ!」キッ!
P「ひぃっ、かわいい!」
泰葉「~~~……! もう知らないです、ばかっ」トテテテッ
P「あははは……どこ行くんだー?」
泰葉「お仕事の準備ですっ」
P「おっと、もうそんな時間か……ストーブ切って、っと」
P「――よし。支度終わったらすぐに行くぞ、泰葉!」
泰葉「…………はぁ。まったく、Pさんったら……」
くるっ
泰葉「――はい。今日もよろしくお願いします、プロデューサー!」ニコッ
おわり
そんな感じよ
まだ投票間に合うよねってことで岡崎泰葉にどうぞよろしくお願いします!
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