恭介「映画を撮ろう、タイトルはリトルバスターズだ!」 (45)

理樹部屋


理樹(しばしの沈黙を最初に破ったのは真人だった)

真人「なあ恭介さんよ…どうしたらそんな考えに突っ走るんだ?」

恭介「ほほう、気になるかね真人君」

真人「えっ?いや、まあ」

恭介「そこまで言うのなら教えよう!これは昨日の事だった……」


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教室

『ねえ棗君、来週遊びに行かない?猫の餌とか色々不足してるのよ~』

恭介『俺を荷物持ちにさせる気満々じゃねーか!…まあしかしその日は無理だな。リトルバスターズの練習だ』

『リトルバスターズ?』

恭介『知らないのか?俺や理樹や鈴、その他十数名で立ち上げた野球チームだ』

『そういえばグラウンドでやってたかしら?野球だったなんて知らなかったわ』

恭介『マジかよ…お、おい!お前なら知ってるよな?リトルバスターズを』

『ごめん、全然知らないな』

恭介『なん……だと……?』

恭介「という訳だ」

鈴「……」

謙吾「……」

理樹「……」

真人「ん…?それからどうやって映画を撮ろうって話になるんだ?」

理樹(流石真人だ、今日はよく核心を突いてくれる)

恭介「決まってるだろ!我らがリトルバスターズを宣伝する為に映画を作るんだっ」

鈴「まためちゃくちゃなこと言いだすな…いやもうくちゃくちゃだ!」

理樹「恭介らしいけどね」

謙吾「話は作ってあるのか?」

恭介「これから考える」

謙吾「役者はいるのか?」

恭介「お前たちだ。監督はもちろん俺な」

謙吾「ふう……恭介、悪いが俺は参加出来ない」

理樹「えっ、どうして?」

謙吾「俺は俺であり続けるために剣を振る。くだらないことに時間を費やしたくはない」

理樹(どこかで聞いたことがある台詞を言いながら急いで立ち上がり部屋を出ようとする謙吾)

恭介「待て謙吾。お前ただ逃げようとしてるだけだろ」

謙吾「うっ……」

理樹(図星だった様だ)



謙吾「悪いが

ミス

恭介「という訳だ」

鈴「……」

謙吾「……」

理樹「……」

真人「ん…?それからどうやって映画を撮ろうって話になるんだ?」

理樹(流石真人だ、今日はよく核心を突いてくれる)

恭介「決まってるだろ!我らがリトルバスターズを宣伝する為に映画を作るんだっ」

鈴「まためちゃくちゃなこと言いだすな…いやもうくちゃくちゃだ!」

理樹「恭介らしいけどね」

謙吾「話は作ってあるのか?」

恭介「これから考える」

謙吾「役者はいるのか?」

恭介「お前たちだ。監督はもちろん俺な」

謙吾「ふう……恭介、悪いが俺は参加出来ない」

理樹「えっ、どうして?」

謙吾「俺は俺であり続けるために剣を振る。くだらないことに時間を費やしたくはない」

理樹(どこかで聞いたことがある台詞を言いながら急いで立ち上がり部屋を出ようとする謙吾)

恭介「待て謙吾。お前ただ逃げようとしてるだけだろ」

謙吾「うっ……」

理樹(図星だった様だ)

恭介「とにかく俺は作ると言ったら作る!もう夜中だし明日全員に招集をかけて行動に移そう。なに機材の心配はいらんっ」

理樹(こういう時はものすごく用意周到だ)

鈴「明日はダメだ!」

理樹(話をやや強引に進められかけてから鈴が抗議する)

鈴「モンペチのストックがもう無いから明日は小毬ちゃんと出掛けるからお前達には付き合えられん」

恭介「そんな事だろうと既にこちらに用意してある」

鈴「分かった、ならやってやってもいい」

理樹「本当に用意周到だった!」

次は明日また更新する

お休み

食堂

恭介「よく集まってくれた!皆もご存知の通りこれから映画を撮ろうと思う」

理樹「本当に撮るとして今日は何をするの?」

恭介「いい質問だ理樹。今日はこれがしっかりして居なくては何も出来ない…そう『脚本』だ!」

来ヶ谷「つまりストーリーと俳優の具体的な演技だな」

恭介「そうだ、全てがこいつの出来に関わっているからな。皆心してかかってくれ」

謙吾「まずどのジャンルにするかが鍵だ。この場合は宣伝だし観客に理解出来るようにドキュメンタリーが相応しいだろう」

恭介「嫌だ」

謙吾「はあ?」

恭介「ただのドキュメンタリーってのはストーリーがあってないようなものだ、俺はサスペンスやアクション、ホラーSFとかそういうのがやりたい」

恭介(恭介の願望に思わず突っ込む)

理樹「いやいやいや!ホラーやSFな僕らってなんなのさ!?」

恭介「そこはCG技術を駆使したりホラーだけに話にホラを入れるとかだな…」

葉留佳「それってリトルバスターズである必要なくないですカ?」

恭介「ぐっ…」

来ヶ谷「降参か?」

恭介「い、いや…まだだ。ドキュメンタリー以外で何か出来るはず……そうだ!ラブストーリーならいける!鈴と理樹は付き合ってるんだからアリだろっ」

理樹「それこそ嫌だよ!」

恭介「悪いが今回は個人の意思を尊重出来ない。何故ならばいちいちわがままを通していたら支離滅裂な内容になってしまうからだ」

真人「さっき個人的な理由でSFにしようとした奴は誰だよ…」

鈴「私も嫌だ!そんなん恥ずかしいわっ」

小毬「鈴ちゃん、ファイトっだよ!」

鈴「うりゅ……」

恭介「そんなに嫌なら他の誰かにヒロインを譲るか?」

鈴「ッ!?」

来ヶ谷「理樹君が主人公のヒロインの座か…鈴君には悪いが本人が嫌なら私が立候補しよう」

西園「私は恭介さんか宮沢さんなどが適当かと……」

真人「なんでその面子で俺がハブられるんだよ!!」

理樹「突っ込む所そこなの!?」

恭介「しょうがねえな、じゃあ多数決で……」

鈴「……やだ……」

恭介「ん?」

鈴「や…やっぱり私がやる」

理樹(小さな声でそう言った瞬間恭介と来ヶ谷さんが微笑んだ)

来ヶ谷「おやおや残念だ」

恭介「よし、じゃあ他のメンバーには別の役を振るとして早速大まかな話を考えよう」

理樹「あれっ?」

恭介「どうした理樹?」

理樹「……さっき来ヶ谷さんが言ってたけど僕が主人公なの?」

恭介「当たり前だろ、お前の他に誰がいるんだ次期リーダー」

理樹(その後、どんなに抗議を申しても無駄だった)

理樹(それから僕らはリトルバスターズの活動を軸としたラブストーリーをやっとこしらえた。_____『僕ら』と言ってもだいたいの流れは恭介と西園さんが考案したものだったけど)




恭介「よし。次はお待ちかねの撮影だな!ロケ地はもちろん学校だ」

来ヶ谷「そういえば撮影をしたとしても肝心の上映場所はどうするんだね?」

恭介「ふっ、その心配は要らん」

来ヶ谷「ほう…なにか考えがあるらしいな。深い詮索はしないでおこう」

理樹「僕は凄く気になるんだけど…」

恭介「では一同出発!」

裏庭

恭介「今日は曇りか…じゃあ3ページ目のこのシーンからだな」

クド「わふー?最初のシーンから撮らなくていいのですか?」

恭介「ああ。俳優が感情移入出来る様にそうする場合もあるが大抵の映画は天気や場所の関係で選ぶ」

理樹「えっとそれじゃあもう撮影するの?」

恭介「おう!その前にこいつを制服の襟に付けてくれ」

理樹「ピンマイク?」

恭介「そうだ、テレビの撮影でたまに見えるフワフワの毛皮みたいなのが付いてる長いガンマイクという奴は俺たち学生にはちと高い。レンタルという手もあるが扱い自体が難しい」

来ヶ谷「音さえ後で編集するならこちらの方がいいという訳だ」

恭介「それでは始めよう。緊張はしてないか?」

理樹「もちろんするよっ、これが全校生徒に見られるかもしれないと思うと…」

来ヶ谷「まあ何も一発撮りという事じゃないんだ、何度も経験を重ねていけ」

理樹「う、うん…」

恭介「じゃあちょっと待ってろ」

理樹(恭介がおもむろに付け髭とメガホン、それとよく映画監督が持ってるような音を鳴らす小さな黒板の様な物を道具入れから取り出した)

理樹「実は前から監督やってみたかったんじゃないの?」

恭介「えへへ」

真人「先にいた奴らには退いてもらったぜ!」

謙吾「鏡もこの位置でいいんだな!?」

恭介「ようし、では始めるぞ!作戦名オペレーション・プロパガンダ。よーいアクションッ!」






恭介「カットォ!次は鈴のアングルから撮るぞ」

鈴「いちいち面倒くさいな…」

真人「恭介の奴イキイキしてやがるな」

小毬「これが終わったらお茶にしましょ~」

理樹(撮影は順調だった。最初こそ台詞を覚えきれていなかったりトラブルはあったけど恭介のアシストもあってなんとか形になってきた)





次の日



恭介「この昼飯休憩が終わったら後は夕方のシーンだけだから結構時間が余るな」

葉留佳「それじゃあアレ作っておきましょーよ!」

西園「アレ…とはなんでしょう」

葉留佳「やだナーみおちん、アレといったら主題歌ですヨ!」

真人「まさか俺たちで歌ったりするのか?」

クド「わふー!それなら私がいい曲を知っていますっ」

来ヶ谷「ほう、では歌ってみてくれないか?」

クド「はいっ。これはテヴアのお爺さんが大好きだった曲で小さい頃よく聞いていました」

理樹(みんなの注目が高まる中クドが歌う)

クド「If there's something strange in your neighborhood(隣近所が妙な気がするなら)」

理樹「あれっ…この歌って……」

クド「Who you gonna call?(誰を呼ぼう?)」

クド・恭介・謙吾「「「ゴーストバスターズ!!」」」

理樹「思い切りパクリじゃないかっっ!!」

恭介「いいじゃねえか別に法に触れる訳でもなし」

理樹「僕らが宣伝する物が一気に別物だよっ」

恭介「なら最後の所だけ『リトルバスターズ!』にするかい?」

理樹「それも何かおかしい気がするんだけど……」

恭介「後は二木だけだな。…それで話はつけたか?」

来ヶ谷「ああ、賄賂を渡せばすぐ承諾してくれたよ。所詮スカートをはいていてもみんな腐っているさ」

理樹「なんだかドロドロした話が聞こえるんだけどどうして二木さんが出てくるのさ……?」

理樹(嫌な予感がする)

来ヶ谷「ふふっ、理樹君達は知らなくていい。後のお楽しみだ」

恭介「さあ撮影を続けよう、カメラ回すから静かにしてろよ?さん、に、…」

「あそこです!」

理樹(鈴の立ち絵を撮影しようとしたところで数人の集団がぞろぞろ現れた)

二木「なるほど。最近グラウンドに姿を見せないと思っていたらこういう事だったのね?」

理樹「君は…二木さん!」

葉留佳「お、お姉ちゃん!?」

恭介「やべえ見つかっちまった!」

理樹「ええぇーっ撮影許可貰ってないの!?」

佳奈多「たとえ貰いに来ても拒否してたけどね。それでも勝手に学校内で撮影していたのは許しがたいわっ!」

理樹(そういうと丁度となりにあったカメラのSDカードを抜くとこう言った)

佳奈多「これは没収します。もうあなた達には渡さないわ」

真人「そ、そんな横暴があってたまるかよ!」

佳奈多「ダメです、もう私の物よ。誰にも渡すもんですか」

葉留佳「ええ~多めに見てよっ」

佳奈多「嫌よ。諦めなさい」




理樹(その後も何度か言い争ったりなんとか許しをもらおうとしたが遂に僕らの撮影されたデータがあるSDカードを取る事は出来なかった)

小毬「ここここ、これからどうするの!?もうこれじゃ映画が作れないぃぃ~っ!」

恭介「ふっ…まあそう慌てるなこまりん。お前達は気にしなくていい。それより次は編集だ、あらかた番号は降っておいたからそこは西園の来ヶ谷に任せるぞ」

理樹「ええっ?もう取られたから上映自体出来ないんじゃ…」

恭介「チッチッチ、甘いな理樹は。ともかくこの時点で映画の作成は完了だ、仕上げが全て終わるまでは後は待つのみ。宣伝も風紀委員長と先生に気付かれない方法で俺がやっておこう」

理樹(謎を残したまま時は過ぎていった…)

理樹(それからはただ怠惰な時間を過ごした。西園さんと来ヶ谷さんだけは忙しそうにしていたが二木さんからカードを取り返そうとでも言うのだろうか)



理樹(廊下に出ると二木さんがいた)

理樹「あ、二木さん」

佳奈多「……なに?」

理樹(面倒くさそうに振り返った)

理樹「カードってまだあるの?」

佳奈多「どういう意味?SDカードならちゃんとここに……」

理樹(そういうと制服のポケットをまさぐった)

佳奈多「ほらあった。近々これを先生に渡すつもりよ、忙しくてそんな暇は無かったけどそれまではここにあれば安心よね」

理樹「確かに…」

佳奈多「もういい?」

理樹「あ、うん…」

理樹(二木さんは早足で行ってしまった…しかし恭介達はカードも取り返せていないのに何故まだやる気でいるんだろう?もう撮影しようにも目を付けられていてロクに出来ないのに)

数日後

理樹「ねえ鈴、明日映画見にいかない?」

鈴「なぜお前と行かなきゃいけないんだ」

理樹「いやいやいや!これでも一応付き合ってるじゃないかっ」

鈴「つ、付き合ってるか…そーだな……」

理樹(言っててどちらも恥ずかしくなってしまった)

理樹「………」

鈴「………」

理樹「そ、そういえばさ、僕らの映画は結局どうなったんだろうね」

鈴「知らん。もう諦めたんじゃないのか?」

理樹「でも...」

『レディースエーンドジェントルメーン!』

理樹「うわっ!?」

理樹(体育館の方から巨大な音が聞こえる)

理樹「この声は…」

鈴「バカ兄貴か」

理樹「とにかく行ってみようっ」

鈴「ん」

体育館

ざわざわ

理樹(体育館には人が溢れかえっていた)

恭介「みんなよく来てくれたなっ!感謝する」

ヒューヒュー

真人「あっ、理樹か!おーいこっちだっ」

理樹「真人もいたの?」

理樹(真人が後ろから両手を振り回して声をかけてくれた。真人の周りにはみんなもいた)

理樹「これはどういうことなのさ!?」

真人「そこは来ヶ谷に聞いてくれ」

来ヶ谷「説明しよう」

理樹(と、来ヶ谷さん)

来ヶ谷「実はな、棗兄は秘密裏に生徒達へこの映画の宣伝を行っていたのだ『明日、私、棗恭介含む素晴らしき仲間たちと作り上げた映画を発表する。このメールを受け取った皆様は是非ご覧あれ、場所は体育館で放課後上映。とやかく言いそうな連中には知らせずに』って具合にね」

理樹「そんなのでよくばれたりしないんだね…」

来ヶ谷「そこは彼の人望、もしくはここ生徒の人の良さという他ならない」

小毬「でも撮影されたのはかなちゃんに取られたんじゃなかった?」

西園「大丈夫ですよ」

小毬「へぇ?」

恭介「おっと、紹介が遅れたな。改めまして棗恭介役の棗恭介です、よろしくお願いします!今日はこの映画『リトルバスターズ!』で大いに盛り上がってくれっ!」

「「「いやっほーう!リトルバスターズ最高!」」」

恭介「エディバディセイ!」

「「「リトルバスターズ最高!」」」

恭介「ラブアンドピース」

「「「リトルバスターズ最高!」」」

理樹「なんか……夢みたいだ…」

葉留佳「奇遇ですネはるちんも全く同じこと言おうとしてました」

理樹(来ヶ谷さんと西園さん以外全員唖然としていた)

恭介「ではそろそろ始めよう」

理樹(指をパチンと鳴らすと証明が消え、備え付けてあるスクリーンのみが光を発していた。周りも静かになった)


3…

2…

1…

教室

理樹『困ったなぁ…』



理樹「ああっ!本当に僕らが撮ったものがっ」

来ヶ谷「うむ。実を言うとな、二木君が奪った物は空のデータ、全て最初からすり替えておいたのさ」

真人「マジかよ…」

理樹「ええっ?でもそれっておかしくない?だって最初から来ることが分かっていたかの様な…」

来ヶ谷「ふふふ…まあ後で説明しよう」



真人『どうしたんだい?悩み事があるなら言えよ』

謙吾『そうだ、俺たちリトルバスターズ!は正義の味方。カツアゲとかされてるならそいつらをボコボコだ』

「キャー!宮沢様よーっ!!」

理樹(さすが謙吾だ、スクリーンに出てきただけで数々の黄色い声援が舞う。ちなみに名前を売るためにリトルバスターズと言う時は必ずテンションを高くする)

理樹『そういうのじゃないんだ、僕が困っているのは女の子についてなんだ』

謙吾『なーに困った奴がいたら進んで助けるのがリトルバスターズ!だ、必ずなんとかしよう』

理樹『本当!?』

真人『おっと、詳しい話を聞く前に全員に召集をかけておこう。今日の放課後に食堂へ来い』

食堂

恭介『なるほどその棗鈴という女性が気になるんだな、球筋に出てるぜ?』

理樹『どうにかしてあの子と友達になりたいんだ』

恭介『志が低いな、彼女を目指せ』

理樹『ええーっ!!』

西園『こうして、リトルバスターズ!は恋を成就させる事になったのでした』

謙吾「なるほど、西園が出てこないのはカメラと編集担当だからだとばかり思っていたが語り部でも出ていたか」

西園『所変わって棗鈴さんはどう思っていたのでしょう』

小毬『鈴ちゃん、鈴ちゃん』

小毬「ほわああぁ…やっぱり自分の姿が出たら恥ずかしいなぁ……」

理樹「真人と来ヶ谷さんを除いてみんなそんな物だよ」

真人「まるで真人には筋肉しか頭にないから羞恥心なんて全くないよね?そんなことよりその筋肉が邪魔で皆スクリーンが見えません、さっさとどいて下さい、とでも言いたげだなっ」

理樹(真人のこのいいがかりこそ録音したかったなあ)




理樹『あっ、あの!僕と一緒に…食事に行きませんか?』

鈴『うん分かった』

西園『なんという事でしょう。理樹はついに第一関門を突破しました』

恭介「客の反応は上々だな」

理樹「あっ、恭介戻ってきたの?」

恭介「ああ。お前ら最後に舞台挨拶するから終盤には……」

バタンッ

佳奈多「これはいったい何の騒ぎですか!」

理樹「ふ、二木さん!」

理樹(ドアからかなり怒った様子の二木さんが出てきた。他の委員は連れてきていない様だ。幸いにもドアの回りの人以外は歓声で聞こえていない)

佳奈多「これは……!」

恭介「私が没収したはず……か?」

佳奈多「ありえないわ、同部屋のクドリャフカさえも警戒して毎晩同じベッドで寝ていたというのに……!まさかすり替えがっ」

恭介「ほう、勘が鋭いな」

佳奈多「………いったい、いつからですか?」

恭介「最初からだ」

佳奈多「ありえないわ…」

恭介「なら答えてもらおう!あんたがあの時お供していた格さんと助さんは果たしてあんたの知っていた人物かどうか」

佳奈多「はっ!だからあの時だけ新人だったのね!?」

恭介「ご明察…といいたいが、別人にした理由はまだある」

佳奈多「そう…まだ分からない事があるわ。別人にすり替えたというなら何故そんな回りくどい方法を使ってまで私をいなしたんですか?」

恭介「その答えはもうそろそろ分かるぜ、いやあ大変だった」

来ヶ谷「まったくだ。あの後西園君と私とで違和感ないよう編集し、うまく取り込んだのだからな」

佳奈多「……?」

西園「次です」

西園『順調な雰囲気の2人、しかし新たな障害が彼らを襲ったのです』

佳奈多『ダメよ、 彼 は私の物。誰にも渡す物ですかっ』

「あ、あの二木もこれに一枚噛んでたのか!」

「意外だ…まさかこんな映画に出てたとは……」

佳奈多「はあ!?」

理樹「ええええ!?」

来ヶ谷「はっはっは!君をわざわざ呼んだのはこのためさ、セリフを言ってくれれば後は好き勝手に出来るからね」

佳奈多「つまり私が来たのがそのまま利用されていたという事……!?」

恭介「そればかりかこれで共犯と見なされ先生方には言えなくなったぜ」

佳奈多「わっ、私は出演しようと思って写ったんじゃ…!」

恭介「はたしてその言葉をこの学校の何人が信じるかな?諦めな、あんたはシナトラと握手したんだ」

佳奈多『あなた には渡さないわ。諦めなさい』

理樹(確かに注意して聞くと所々セリフがぶつ切りになっているのが分かる)

葉留佳「まあ今日の所はいっぱい食わされたという事で観念して一緒に見ちゃいなよユー」

佳奈多「う…うう…わ、私は……」

佳奈多「……私はどうせ物語に出るなら憎まれ役じゃなくてヒロインが良かった……」

理樹(ポツリとギリギリ聞こえるかどうかの声で言った。そういう問題なのかな…)

恭介「分かった分かった、次撮る時は考えておいてやるよ」

佳奈多「別に進んで出たい訳ではありません!」

西園『走れ理樹。今なら間に合います』

全員「「「…………」」」

理樹(なんだかんだと言ってきたが途中から皆映画に見はいる。やはり映画は素晴らしい力を持っているんだ)





理樹(そしてクライマックス)


クド『わふー?何故恭介さんは逃げるんですか?』

来ヶ谷『彼は…今は追われる身、今は待つのだ、再び彼を学校が必要とするまで。謙吾少年が光の騎士(ホワイトナイト)とするなら彼はそう…ダークナ…リトルバスターズ!』

デンデンデデン


終劇

理樹(終わった瞬間大きな拍手と声援が飛び交った。そしてスクリーンの前がライトアップされる)

パチパチパチ

恭介「や、どーもどーも。それでは最後にまた自己紹介をしたいと思う」

ヒューヒュー

恭介「棗恭介役の棗恭介と…」

クド「能見クドリャフカ役の能見クドリャフカと!」

鈴「棗鈴役の棗鈴」

恭介「そして今回のサプライズゲストはこの方!」

佳奈多「………二木佳奈多です…」

理樹(流石に観念したらしいく、しおらしい自己紹介をした)

恭介「続いて我らがリトルバスターズの時期リーダー…」


…………
……

また間違えた…訂正

パチパチパチ

恭介「や、どーもどーも。それでは最後にまた自己紹介をしたいと思う」

ヒューヒュー

恭介「棗恭介役の棗恭介と…」

クド「能美クドリャフカ役の能美クドリャフカと!」

鈴「棗鈴役の棗鈴」

恭介「そして今回のサプライズゲストはこの方!」

佳奈多「………二木佳奈多です…」

理樹(流石に観念したらしいく、しおらしい自己紹介をした)

恭介「続いて我らがリトルバスターズの時期リーダー…」


…………
……


……
…………



理樹部屋

真人「で、どうだったんだその後は?」

恭介「ああ!知名度も一気に上がって、依頼も殺到したぜっ」

理樹「それは良かったね」

恭介「ただ一つ問題がある…」

謙吾「言ってみろ」

恭介「その依頼ってのが次の映画の催促ばかりなんだ。だから今度はミュージカルで…」

鈴「もう嫌じゃーーっっ!!」




おしまい

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