八幡「やはり俺の進撃の巨人はまちがっている。」 (46)

------
進撃の巨人の世界観を俺ガイルのキャラでやってみた、的なSS

グロ注意
------



「八幡……八幡……」

「起きて……八幡……」

ユサユサ

八幡「う…うぅん…」

雪乃「八幡……起きなさい」ガスッ

八幡「いってええぇッ!」

雪乃「起きたわね。おはよう八幡」

八幡「起こすために人中を靴先ノックすんなよ、痛すぎて泣いちゃうだろ!」ジワッ

雪乃「……八幡? どうして泣いてるの…?」

八幡「おまえに蹴られたからだろうが…。キョトンとしてんじゃねぇ、うっかり許しそうになんだろ」イテテ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1417949995

なぜ雪ノ下さんが八幡を名前呼び?

八幡「あー……薪が散っちまったじゃねぇか。集めんの手伝えよ」

雪乃「枕代わりにしてた八幡が悪いのよ」

八幡「ちっ」

雪乃「…手伝ってあげるから早く帰りましょう。小町がご飯作って待ってるわ」

八幡「そうだな、早く小町に癒されてえ」イソイソ

雪乃「まるで私では癒しにならないような口ね。……八幡? 手が止まって…」

雪乃「……壁なんか見て、どうしたの?」

八幡「…別に」

八幡「調査兵団……どうなったかな、って思ってさ」

>>3
各キャラの関係性・互いの呼称など、SSの都合により原作準拠じゃないです

どちらかっていうと進撃寄りの関係性っす

壁外の森


ドドドドドッ

隊長「目標は一体だ! 必ず仕留めろッ」

兵士A「いましたッ! 前方100m!」

兵士A「およそ15m級…! 間違いありません! ――巨人です!」

隊長「よぉしッ……総員戦闘用意! 訓練どおりだ!」

隊長「囮は我々が引き受ける…!」

隊長「攻撃班、立体機動に移れッ!」

兵士B「うぇーーいwww」

兵士C「やべwwガス欠wwwww出撃前に確認忘れたwwww」

兵士B「ちょっww兵士Cパねぇーわwwwマジありえねーww」

兵士C「wwwwwwww」

カシュッ ギュオオォーーッ

兵士A「ふざけてる場合かッ! 続けーッ」

兵士B「わかってるよ…。緊張ほぐしただけだろ」

兵士A「全方向から同時に叩くぞ!」

兵士C「おぉよッ!」

兵士B「ヤツだ…! うなじを狙えッ!」

兵士C「人類の力ッ……!!」











兵士C「思い知れしwwwwwwwwwww」

シガンシナ区


静「おぉ、八幡。また腐った目をしてるな」

八幡「生まれつきなんで。ほっといてくださいよ…」

静「涙の跡…。また雪乃の毒舌に泣かされたのか?」ククッ

八幡「毒舌じゃなくて物理で泣かされたんだっつーの」

雪乃「薪集めの途中で寝る、あなたが悪いのよ」

静「はははっ」スパー

雪乃「またタバコ……勤務中くらい禁煙できないんですか?」

静「今日は門兵だからな。一日中ここに立っているわけだからやがて腹も減るし、退屈にもなる」

静「支給品の中にタバコやアニメのDVDがあることは些細な問題だ」ウンウン

八幡「暇なら筋トレでもしてろよ…」ボソ

雪乃「そんなことでいざって時、戦えるの?」

静「……?」

静「いざって時って、なんだ?」

雪乃「それはもちろん…」

雪乃「巨人が、壁を壊して入ってきたときですよ」

静「ははっ…。そのときはもちろん戦うさ。でもな…」

静「奴らにこの50mの壁をどうこうできるとは思えないんだよな」

雪乃「でもそういう油断をしてるときが一番危ないって…」

八幡「よせよ。平日の真っ昼間からアニメ鑑賞してる大人が頼りになるわけないだろ」

静「おいやめろ」

八幡「ま、こんな端っこの町に生まれた俺たちは、巨人の脅威に真っ先に晒されるってわけだ」

八幡「草食動物が肉食獣に襲われたとき、群れの一番端にいるヤツを犠牲にして生き永えるのと同じだろ」

雪乃「…そうね。私たちが内地に行ける方法は限られてるもの」

八幡「んじゃ静さん、俺らもう行くんで。あんまアニメばっか視て婚期逃がさないでください」スタスタ

雪乃「らーめんに買収されないでくださいね」スタスタ

静「おまえらアニメ視てただけでそこまでボロクソに言うなよ…」


静(しかし、おっきくなったなぁ。孤児だったあいつらがいつの間にか…)

静(八幡、小町、雪乃…。孤児同士が寄り集まった三人だ、生活基盤は脆い)

静(いずれ頭打ちになる不安は付き纏うが…)

静「……」ハッ

静「あいつら、まさか……」

静「憲兵団になりたいのか?」

カンッカンッカンッカンッカンッ


市民「調査兵団だ! 壁外調査から帰ってきたんだ!」

市民「……今回もひどいな」

市民「100人以上いたのに20人もいないぞ……。みんな巨人に食われちまったのか!?」

コレダケシカ、トリカエセマセンデシタッ!

ムスコハ、ジンルイノハンゲキノカテニナッタノデスヨネ…!?

ワタシガムノウナバカリニーッ……



雪乃「八幡……見てく?」

八幡「いや興味ねぇーわ。どうせボロ負けだろうし」

雪乃「拙い戦術では、敗北は目に見えているでしょうね」

八幡「いいからとっとと帰ろうぜ。小町のポイント貯めてぇ」イソイソ

雪乃「今日はシチューだと思うわよ」

八幡「お、マジかっ」ラッキー

八幡「ただいまー。帰ったぞ小町」

小町「お兄ちゃん、雪乃ねえ、おかえりー」

雪乃「お料理、手伝うことある?」

小町「あとは煮込むだけだから! 今日はシチューだよー!」

八幡「お、雪乃当たり」

雪乃「当然でしょう」

小町「あっ…二人とも、また小町の料理が何かで、賭けしてたんでしょー!」

雪乃「シチューの肉、八幡から一切れ貰うわね」フフッ

八幡「ちっ」

小町「もぉー。そういうの小町的にポイント低いよ?」

八幡「水汲み行ってくるわ。雪乃、おまえもやること無いんなら来い」

雪乃「来い?」

八幡「きてください」

雪乃「仕方ないわね…。ノロマでサボり魔で目つきがキモい八幡のために手伝ってあげるわ」

八幡「おい俺の目がキモいのは関係ねぇだろ、眼球に罪はねえぞ。キモいのは俺だろ、俺だけを罵倒しろ」

雪乃「とても気持ちが悪いわ」

小町「この二人は……。いいから、行くなら早く行ってきて! 寄り道厳禁だよ! すぐ夕飯にするからねー!」

路地裏


結衣「うっ…」ドンッ

結衣「な、なにするの! 壁の外へ出て、もっとオシャレな街に行きたいってそんなに悪いこと!?」

悪ガキA「うるせぇ異端者がッ」

結衣「言い返せないからって暴力……男子ってサイテーッ!」

悪ガキA「ハァハァ……お、おまえが悪いんだからなッ。でっけぇ胸で誘いやがって…!」ジリジリ

悪ガキB「スカート短すぎなんだよビッチが!」

結衣「ビッチ言うなし! って、やだ! 離してよ…」ゾクッ

結衣(た、たすけて……ヒッキー!)



八幡「おまわりさーんこっちでーーす」

悪ガキA「やっべ平塚くんぞ逃げんぞオイッ」

悪ガキB「いいとこだったのに…っ」

八幡「おぉー。あいつら俺に恐れなして逃げてったな」

雪乃「静さんが怖くて逃げたんでしょう。いつも他力本願なあなたらしい解決策ね」

結衣「…ヒッキーかっこ悪」

八幡「うるせぇな。なんで助けて文句言われてんの俺」

八幡「…ほら。立てるか、結衣」

結衣「う、うんっ…ありがと///」

雪乃「……」

結衣「それでねっ! シブヤとかヨコハマとか、壁の外にはいっぱいオシャレな街があるんだよーっ」キラキラ

結衣「ねえねえヒッキー! ゆきのん! 行きたくない!? シブヤ行きたいよねっ!」

八幡「興奮し過ぎだろ。正直興味ねえよあんまり」

結衣「はああぁーー!? なぁんでーーーっ!」

雪乃「同感ね。シブヤに行ってどうするの。結衣はなんのためにシブヤに行きたいの?」

結衣「えー? それはやっぱ109行ってー、カワイイ服着てー、カフェでお茶してー」

八幡「遊びに行くだけじゃねぇか」

結衣「い、いいじゃん! 行きたいんだもん! 夢なんだもん!」

雪乃「夢ね…」

結衣「二人だってあるでしょ!? そういうのっ」

八幡「夢っつーか目標は憲兵団入りだけどな」

結衣「え~~……一緒にお外行こうよヒッキー」

八幡「夢より現実のが大事だっつーの」

雪乃「八幡は小町を養わないといけないものね」

八幡「ああ…第一志望は結婚相手に小町もろとも養ってもらうことなんだけどな」

結衣「ヒモじゃん…」

結衣「……やっぱりゆきのんも?」

雪乃「そうね…。小町の心配がなくなってからなら、結衣につきあってあげてもいいのだけれど」

結衣「ホント!? やったーーっ!」ダキッ

雪乃「ちょっと、もう…。すぐ抱きつく…」

結衣「そりゃ壁の中は安全だけどさ…」

結衣「昨日まで壁が一度も破られなかったからって」

結衣「今日、壁が破られない理由なんてないのに…」



ズ…



ズズウウゥゥゥンン!!!

八幡「!? なんだ!?」

雪乃「ッ……あれッ!」

結衣「え…………あれ……なんで?」





超大型巨人「……」ズオォォォ…



結衣「あれって……巨人……?」

雪乃「くるわ! 伏せて!」




ドゴォォォォォン!!!

市民「壁が……壊された!?」

市民「巨人が入ってくる! 巨人がくるぞーーっ!!」

市民「き、きたッ……うわあああああっ!!」


ズンッ ズンッ

巨人「…」ニタァ

巨人「…」ニヤニヤ





結衣「ひ、ヒッキー! ゆきのん! 逃げよっ…! はやくっ!」

八幡「瓦礫が飛んでったほうに家が……。くそっ!」ダッ

結衣「ヒッキー!?」

雪乃「…!」ダダッ

雪乃「結衣っ、あなたは早く避難して!」

結衣「で、でも…!」

結衣「……もうダメだよ。もう…。この街は……巨人に占領されちゃう!」

八幡「小町…!」

八幡「家に当たってるわけがねえ……そんなはず…」

八幡「…!」ザッ


小町「……ぅ…」グッタリ


八幡「小町ーーっ!」

小町「…お兄ちゃん……?」

八幡「小町ッ、しっかりしろ! すぐ出してやるからな!」

小町「あたし……瓦礫に埋まって……?」

雪乃「だいじょうぶよ! すぐに…ッ」



ズゥン

八幡・雪乃「…!」ハッ



巨人「…」ニタァ

八幡「クソ…っ」

小町「きょ、巨人がっ……攻めてきたの!?」

八幡「雪乃! そっち持て! 一気に持ち上げるぞ…!」

雪乃「やってるわ…ッ」ググッ…


ズゥン ズゥン


小町「……お兄ちゃん。雪乃姉。逃げて」

八幡「逃げてぇよ俺は! さっさと出てくれよっ!」

小町「……小町の足は瓦礫で潰れて……ここから出られても、一人で走れないんだよ…」

八幡「俺がおぶって走るに決まってんだろッ…!」

小町「ッ…なんでわかんないの!? このままじゃみんな死ぬって言ってるじゃんッ!」



ヒュウゥー ズサッ

静「八幡! 雪乃!」

静「巨人が…」ハッ

小町「静さん…! お兄ちゃんたちを連れて逃げて!!」

静「! …見くびるな。私は巨人を倒して、三人とも助けるさ!!」ダッ

小町「待って! 戦っちゃダメーーーッ!

静(二人だけなら確実に助けられる。だが…)

静(ここで引けば小町を見殺しにする…! 戦うしか……ないッ!)ギンッ

静「…ぅ!」ピタッ

巨人「…」ニィィ

静(……ダメだ)

静(食われる……しぬ……)

静(戦ったら死ぬ)ヨロ…

ヒュッ ガシッ

雪乃「なっ…」

八幡「おい…!? なにやってんだよ平塚ぁッ!!」

静「…ハァーッ…ハァーッ」ダダッ

小町「ありがとう…」

八幡「離せよ!! 小町がッ……」

八幡「……小町ぃぃーーーーーッ!」

小町「お兄ちゃん! お姉ちゃん…! 生きて! 死なないで!!」

ガラガラガラ

巨人「…」アーン

小町「…!」

八幡「やめろおおおぉぉーーーーーーッ!!」







巨人「バクン」


静「ハッ…ハッ…」

八幡「……!」ガツッ

静「いたっ! 八幡、なにを…」

八幡「余計なことしやがって。平塚ァッ! アンタが邪魔しなけりゃ小町は…!」

静「…この!」ブンッ

ドシャッ

八幡「ってぇッ」

雪乃「八幡…!」

静「八幡。おまえが小町を助けられなかったのは、おまえに力が無かったからだ」

八幡「…ッ!」

ブンッ バシッ

静「私が巨人に立ち向かわなかったのは…」

静「私に、勇気がなかったからだ…!」

八幡「ッ…」

静「すまん……八幡……雪乃……」

雪乃「……」

すまん…流石に突っ込ませてくれ
これ名前変えただけのただのエレンだ

ワーワー!


兵士「なんだあいつ!? 砲弾がきかない!」

兵士「くるぞ! 逃げ…!」


ドガアァァァァンッ!!



鎧の巨人「…」コフー





結衣「……あぁ」

結衣「もうおしまいなんだね……」

>>34
だよな 自分でも書いてて違和感
うーん。。。やっぱムリがあるかも

五年後


静「本日をもって訓練兵団の解散式とする!」

静「過酷な訓練に耐え、ようやく貴様らは使い物になる兵士となった!」

静「貴様らは明日より憲兵団、駐屯兵団、調査兵団のいずれかに配属される!」

静「無論、憲兵団を希望できるのは上位10名のみである!」

静「成績上位10名を発表する!」



静「首席、雪ノ下雪乃」

静「2番、葉山隼人」

静「3番、城廻めぐり」

静「4番、川崎沙希」

静「5番、比企谷八幡」

静「6番、三浦優美子」

静「7番、海老名姫菜」

静「8番、戸部翔」

静「9番、相模南」

静「10番、一色いろは」




静「後日、配属兵科を問う」

静「本日の解散式はこれまで! 以上!」

キリもいいので今日はここまで

見てくれた方ありがとー

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月13日 (土) 20:12:03   ID: VAuny8Le

エレンって言われても家族が食われたら誰でもああいう風になるって
とにかく頑張ってください(´・ω・`)

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom