ミカサ「ジャン、私と付き合ってほしい//」 ジャン「フーン」(10)

ミカサ「初めて会った時からずっと好きだった//」

ジャン「ハイハイ」

エレン「」

アルミン「」

マルコ「ジャン!? 一体どうしたんだ、正気か!?」

ジャン「マジになんなよ、マルコ。これは夢なんだぜ? 浮かれたら痛い目を見る」

マルコ「ジャン……全く君ってやつは……恥を知れよ!!!」バァン

ジャン「!!?」

マルコ「ジャンが良い目を見られるのは夢の中くらいしかないじゃないか!」

マルコ「だったら思いっきり楽しんでこい! たとえ夢だとしても!!」

ジャン「マルコ……!! ……そうだな……」ガタッ

ジャン「ミカサ……こんな俺で良ければ……」

ミカサ「ありがとう、ジャン」チュッ

ジャン「!!!」ポッ

ヒューヒュー
ワーワー
パチパチパチパチ

アルミン「ジャン、良かったね」グスッ

エレン「うちのミカサをよろしくな!泣かせやがったら承知しねーぞ!!」

ジャン(ああ……今の俺は最高に幸せだ……」

ジャン(思い残すことなんか何もねえ……)

ジャン(もう……死んでもいい……)

ジャン(……死んでも……)

パカラッパカラッ

ジャン「ハァ……ハァ……」

ミカサ「ジャン……ジャン!!しっかり……!」

ジャン(ミカサがこんな近くに……)

ジャン(なんか……すげえ幸せな夢を見てた気が……)

ミカサ「もう少しでエレンたちと合流できる。すぐ手当てを」

ジャン(手当て……?ああ……俺はもう死ぬのか……)

ジャン「おれは……も、駄目だ……捨ててけ……お前まで……危険に」

ミカサ「駄目。エレンが、皆が待ってる。必ず二人で帰る」

ミカサ「あなたが死んだら、エレンは悲しむ。エレンを悲しませるものを私は許さない」

ジャン「ハッ……最後まで、エレンエレン……か」

ジャン(最初からずっとそうだったよな)

ジャン(お前はあの死に急ぎ野郎のことばっかりで)

ジャン(俺のことなんか全然見向きもしなかった)

ジャン(死に急ぎ野郎……か)

ジャン(俺の方が先に逝っちまうとはな……)

ジャン(でも……ミカサに看取られて死ねるなら……)

ジャン(俺だって……少しくらいは報われても良いんじゃねーの……?)

ジャン「ミ……カ……サ……」

ミカサ「ジャン、もう喋っちゃ

ジャン「好き、だっ……た……」

ミカサ「!」

ジャン(ああ……今の俺は最高に幸せだ……)

ジャン(思い残すことなんか何もねえ……)

ジャン(もう……死んでもいい……)

ジャン(……死んでも……)

???  ……ャン」

??? 「ジャン!!!」

ジャン(……もしかして、マルコ、か……?)

ジャン(ってことは……ここは天国か地獄か……マルコがいるなら、きっと天国だろうな)

ジャン(俺みたいなやつでも天国に行けるんだな……)ハハッ

ジャン(マルコに会うの久しぶりだな……なんか照れる)

ジャン「よう、マル

マルコ「……まったく」

ジャン「!?」

マルコ「君ってやつは」

マルコ「恥を知れよッ!!!」



ジャン「――――――ッ!!!??」ガバッ

エレン「ジャン!!目が覚めたか!!」

ヒストリア「よかった……」

サシャ「心配で心配でパンも喉を通りませんでしたあああ」

ジャン「俺……なんで、生きて……」

コニー「ミカサが運んでくれたんだぞ!礼言っとけよな!」

ジャン「ミカサ……ハッ!ミカサは……!?」

ミカサ「……」スースー

アルミン「無事だよ。今は疲れて寝てる」

ジャン「そうか……良かった……」

ジャン(って……俺、ミカサに告白しちまったんだよな……)

ジャン(やっべええええええ恥ずかしいいいいいいいいいい//////)ガバッ

ジャン(目が覚めたらどんな顔して会えばいいんだよ……)

エレン「ジャン? どうした? 転んで頭でも打ったか?」

ジャン「うるせえ死に急ぎ野郎!! お前にゃ負けねえからな!!」

エレン「はああ!? いきなりなんだよ!!」

コニー「なんだ、いつものジャンか」

サシャ「なんか安心しますねー」ムシャムシャ

ヒストリア「どこからパン取ってきたの……」

アルミン(ジャン……ミカサ……なるほどそういうことか)ニヤッ

ジャン(ハッ!? 今すげえゲスな視線を感じた気が……)

ミカサ「…………」パチ

ギャーギャーワーワー

ミカサ(ジャンは無事のようだ……よかった)ホッ

ミカサ(それにしても、なぜあんなことを言ったのだろう……)

ミカサ(好きだった……ということは、ほかに好きな人ができた……?)

ミカサ(……ジャンは黒髪が好きだとどこかで聞いた……)

ミカサ(まさか……エレン!!?)ハッ

ミカサ(見極めなければならない……ジャンがエレンにふさわしいかどうかを……)ゴゴゴ

ジャン(ハッ!? ミカサからの熱視線!? ひょっとして脈ありかも///)

ジャン「ミカサ!! 俺――

リヴァイ「うるせえぞガキ共、安静にしてろ。傷に響くだろうが」ガチャ

全員「はい」

おしまい

当初は夢の世界でジャンとミカサがイチャラブする話を書く予定だったんや
ムシャクシャしてこんな話になりました

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