男「俺はしばらく暇になる」
幼女「そっかぁ」
男「幼女、明日は何の日か知ってるか?」
幼女「何だったっけかなぁ」
男「お前の誕生日だよ」
幼女「いやはやすっかり忘れていました」
男「そこでだ、普段は16枚切りの食パンしか食べないほどケチな俺が・・・」
幼女「俺が・・・?」
男「お前にプレゼントをやる」
幼女「今何つった?日本語あんまりしゃべれなーいね」
男「誕生日プレゼントだって」
幼女「この間は名前をもらったから、今年はニックネームといったところか」
男「いや、欲しい物はお前が決めていいぞ」
幼女「ほんと?」
男「俺はウソはつかないんだ」
幼女「じゃあ1週間の旅行が欲しいな」
男(何という贅沢・・・!)
幼女「よろピクミン」
男「まあ金はあるからいいとしよう」
幼女「よーし指切拳万だ」
男「ああ」
幼女「ウソついたら針千本ひたいに刺す!」
男「えっそれ痛そう」
幼女「だから、ちゃんとアメリカに連れてってね」ギュ
男「はいはい」
男「久々に英語の小説を読むか・・・」
男「これの中編は一体どこに行ったのだろうか・・・」
”その時、彼の背後で物音がした”
男「この後の展開が気になるな・・・」
ガタン
男「?」
シーン
男「気になる・・・」
男「小説の主人公も何の音なのか気になっているはずだ・・・」
そして翌日
男「ZZZ・・・」
幼女「起きろー!」
男「・・・」
幼女「よし、こうなったら・・・」
つ風船
幼女「こいつを口にくわえさせてっと」
男「Z・・・」
B O N K !
男「ぎゃああ・・・!」
幼女「連れてってくれるんだよね、アメリカ」
男「おっそうだったな」
幼女「あっ!この小説って!」
男「知ってるのか?」
幼女「この後男がこうなってああなって、こいつがそうなるんだよ」
男「知っちゃうと案外つまらないな」
男「シートベルト締めたか?」
幼女「イェス!」
男「じゃあアクセル全開で空港にGO!」
幼女「レッチゴー!」
男「うおおお!」キコキコキコ
幼女「恥ずい・・・」
男「そろそろ車の免許取るか・・・」
幼女「その前に自転車に乗れるようになれよ!」
男「計画としてはアメリカ人に混じって切符を買い・・・」
男「食事をしてホテルに泊まり・・・」
男「街を歩き回る・・・」
幼女「普通の旅行だね」
男「ところで幼女、アメリカはかなり治安が悪いぞ」
幼女「バ●しかいないもんね」
男「生きて帰れるかもわからないが本当に行きたいのか?」
幼女「行って死ななきゃいいだけの話サ」
男「アメリカ人が日本に来る時は・・・」
男「出発前に国鉄のフリーパスを買ってくるそうだ・・・」
男「新幹線を含めて乗り放題で4万・・・」
男「そこで俺も研究してみたんだ、すると・・・」
男「長距離専門のグレイハウンドというバス会社があった・・・」
男「それはアメリカ全土を網の目を張り巡らせたように走っている・・・」
男「一旦有楽町の支社でパスを買うぞ」
幼女「細身の太っ腹!」
男「話は少し進んで、ロスの南の街サンディエゴ」
幼女「バスに乗ってまーす」
運転手「皆様、右手をご覧ください」
幼女「えーとどれが右手だっけ」
男「幼女それは左足だ」
運転手「見えますのは海軍基地の空母、戦艦でございます」
幼女「おーめんこい」
男「これは真珠湾の奇襲で泡を食ったんだな」
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