【アイマス】千早と千早【おとボク2】 (8)

初めての投稿になりますが、アイマス×おとボク2のコラボです。
短編ですのでさくっと終わります。

よろしくお願いします。

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・如月千早視点


千早♀「なかなかいいCDを買えたわ。」

ほしいと思っていたCDが置いてあったので即購入をしてしまった。
私、如月千早はいつものCDショップを後にする。

千早♀「早速帰って聞いてみることに・・・あら?」

ふと視線の先に特徴的な銀色の髪が揺れていた。

千早♀「四条さ~ん!」

四条貴音さん。同じ事務所のアイドルで私の友達。
とてもスタイルが・・・すたい・・・るが・・・。

千早♀「くっ・・・。」

いけないけない。四条さんは気づかなかったのかそのまますたすたと歩いてしまっている。
ちょっと悪戯心がでてきたわ。いつも冷静な四条さん。驚かせたらどういう反応をするのかしら。

千早♀「ふふっ・・・。ゆっくり近づいて驚かせてみましょうか。」

亜美や真美の気持ちが移ったかしら。ふふふっ。
目の前には信号待ち中の四条さん。今のうちね。信号が青になるまで待って・・・。

千早♀「わっ!」
貴音?「わっ!?」

ふふっ大成功ね。・・・あら?

千早♂「ええと・・・。どちら様でしょう?」

全然違う人だったわ・・・。私ったら・・・。

千早♀「ご・・・ごめんなさい!友人にとても似ていたので・・・」
千早♂「いえいえ。お気になさらないでください。」

相手の女性はにこりと微笑んでそういってくれた。

千早♂「まずは信号を渡ってしまいましょう?ここで立ち止まるのも迷惑ですから」
千早♀「・・・あっ。」

わっ私ったら・・・。顔が燃えるように熱くなる。横断歩道を反対側に渡った後の私は水飲み鳥のように頭を下げていた。

千早♀「すみませんでした。」
千早♂「いえ、そこまで謝っていただいても・・・」
千早♀「あっ!ごめんなさい!」
千早♂「また謝ってらっしゃる。」

相手の女性は口元を押さえてくすりと笑った。とても優雅でまるでどこかのお姫様のように見えてしまう。ほんとに四条さんみたいな人。

千早♀「・・・あの。」
千早♂「なんでしょう?」
千早♀「お詫びに・・・お茶でも奢らせてください!」
千早♂「へ?」

きょとんとした顔でこちらを見てくる。勢いとはいえ私なんてこと言ってるのかしら。初対面の人にお詫びとはいえお茶に行きましょうって・・・。私、今日どうしたのかしら。

千早♀「・・・うぅ。」
千早♂「・・・ふふっ。わかりました。」
千早♀「え?」
千早♂「私も少し興味がありますので。私に似ているというその友人が。」

微笑みながら手を差し出してきた。

千早♂「私、妃宮千早と申します。あなたは?」
千早♀「わ・・・私は如月千早です。」
千早♂「きさらぎちはや?あの765プロの?」
千早♀「あ・・・。」

きっと今日は春香でも憑りついてるのかしら?

・妃宮千早視点
どこかで見たことあったなぁと思ってたら薫子さんの部屋に置いてあるCDのジャケットに写ってた人だった。アイドルだったのか。

千早♂「四条貴音さんというのですね。」

聖應の人ではないけれど、一応女装してる状態だから女言葉で話している。最近慣れてきたなぁ・・・。僕、本当に戻れるのだろうか・・・。

千早♂「ぅう・・・。」
千早♀「?」

いけないけない。如月さんがきょとんとしている。

千早♂「いえ・・・。ところでその四条さんもアイドルなのですよね?」

四条貴音さん・・・。最近ドラマで出てたと思う。最近テレビみてないなぁ。

千早♀「ほんとに妃宮さんにそっくりなんです。背丈といい、体型といい。」
千早♂「外国人・・・という訳ではないですよね?」
千早♀「えぇ。」

如月さんはこくりと頷くと頼んだアイスティーに口を付ける。僕も頼んでいたアイスティーで喉を潤す。さっきまで外を歩いていたからとてもおいしい。

千早♀「ファンの人達からは銀色の女王と呼ばれるぐらい綺麗なんですよ。」
千早♂「銀色の・・・。」

二つ名まで似てるとは・・・。

千早♀「でも四条さん本人は親しみやすい人なんです。ラーメン好きですし。」
千早♂「ラーメンですか。」
千早♀「えぇ。この間プロデューサーに『今度から貴音はラーメン4杯までな?』って言われてとてもショックを受けてたみたいですし。」
千早♂「よ・・・4杯・・・。とてもお食べになるのね・・・。」

僕は絶対無理だな・・・。ラーメン4杯・・・。しかもまでってことはそれ以上に食べるってことだよね・・・。女性でそれはすごいなぁ。さすがの薫子さんでも無理そうだ。

千早♂「あ・・・。」
千早♀「どうしました?」
千早♂「いえ。私の友人が如月さんのファンだったのを思い出しまして。大変厚かましいお願いですが、サインをいただけますでしょうか?」
千早♀「大丈夫ですよ?どれに書きましょうか?」

なにかいいのが・・・。そういえば薫子さんに雑誌頼まれて買ってあったのがあった。これにしよう。

千早♂「ちょうど友人に頼まれた雑誌がありましたのでこちらに。」
千早♀「これですか?」

差し出した雑誌を見るとちょうど765プロのアイドルが写っていた。たしか・・・

千早♀「あ・・・あずささん達だ」

竜宮小町だったはず?僕もテレビを見たほうがいい気がしてきた。

千早♂「この人たちも?」
千早♀「えぇ。私の友人なんです。」
千早♂「優しそうな人たちですね・・・。」
千早♀「・・・えぇ。とても。」

如月さんがにこりと微笑む。とても優しく慈しむような眼で。


サインをもらった後も僕たちは世間話を続けた。学校のこと。歌のこと。学校名を行ったらすごく驚かれた。どうやら来年のパンフレットにアイドルの何名かがでるらしい。売れるちょっと前に撮ったらしい。見れないのが残念だな。

千早♀「私は別のお仕事で行けなかったのですけど、春香が・・・あ、友人がとても綺麗だったといってました。」
千早♂「ふふっ。自分が通う学校を褒められると少しばかり恥ずかしいですね。」

ピリリリリリ・・・

電話かな?自分のカバンを覗き込み携帯を確認する。どうやら僕のじゃないみたいだ。

千早♀「私の方ですね。プロデューサーから?ちょっとでますね?」
千早♂「えぇ。」

返事をしながら腕時計を確認する。2時間近くも話してたのか。そろそろ帰らないと夏休みの間は寮母さんがいないので薫子さんがお腹を空かせてるだろうし。僕はレジへ向かってお金を払った後、電話中の如月さんに軽く会釈をする。

千早♀「あ・・・。まって、お金を・・・」

携帯を肩で抑えながら財布を出そうとしている如月さんに僕はくすりと微笑んんでこう言った。

千早♂「ではまた今度、奢ってくださいな。」

如月さんがぽかんとした顔をしている間に立ち去る。なかなか芸能人と話す機会はないだろうしこれでお金まで払ってもらったら僕まで申し訳ないしね。今度があるかわからないけど、また話せたらいいな。そう思って僕は上を見上げる
夏の日差しが少し優しく感じた。

・如月千早視点

春香「ちーはーやーちゃん!」
千早♀「春香・・・。」

ソファに座って音楽を聴いていたらいつの間にか後ろには春香が立っていた。ふと外を見てみると空が暗くなっていた。少し夢中になりすぎたかしら?

春香「新しいCD?」
千早♀「えぇ。ちょうど入荷したみたいなの。」

聞いてみる?と春香に尋ねたら満面の笑みで横に座ってきた。

春香「あれ?千早ちゃん、その黒ペンは?」

私がシャーペンを使ってるのに、机の上に黒ペンも置いてあるから気になったのだろう。春香が不思議そうに黒ペンをつまんだ。

千早♀「忘れ物なの。」

思い出して少し笑う。ちょっと抜けてるところまでそっくりじゃなくても。

春香「?ファンの人?」
千早♀「お友達予定の人よ。」

この後春香が大慌てしたようにプロデューサーと音無さんを呼んで長い尋問を受ける羽目になった。・・・私に友人ができることがそんなに変かしら・・・?



・妃宮千早視点

千早♂「あ・・・。黒ペン置いてきちゃったな。」

薫子さんに雑誌を渡すため、カバンを整理してたら如月さんにサインしてもらうために渡した黒ペンをそのままにしてしまった。

千早♂「まぁ、いいか。黒ペンなんて買えば済むものだし。」
史「千早さま?」

紅茶の準備をしていた史がこちらを覗き込む。

千早♂「ん?あぁ。買い物に行ったときにね。ちょっとイイ事があったんだ。」

雑誌をサインが見えないように隠しながら薫子さんを呼ぶように史に伝える。薫子さんどんな顔するかな。少し楽しみに感じて口元に笑みが浮かんだ。




・後日

千早♀「妃宮さん?」
千早♂「あら?その声は・・・」

ささっと駆け抜けましたがこれでおしまいです。

初めてで拙い文章でしたが、また書いてみたいなと思いつつおとボク2へ逃走します

ささっと駆け抜けましたがこれでおしまいです。

初めてで拙い文章でしたが、また書いてみたいなと思いつつおとボク2へ逃走します

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