【ミリマスSS】こたつの魔力 (30)

 事務所に入って最初に目についたもの、それは。

千鶴「こたつがありますわ……」

千鶴「しかも上にはみかんとせんべい、手の届く範囲には小型冷蔵庫……」

 完璧な布陣、ここに入ったが最後二度と出られないことを予感させる。

千鶴「……ごくり。これは撮影か何かなのでしょうか……」

千鶴「だ、だったら入らないといけませんわね!。テレビ的に、そう! テレビ的に!」

 恐る恐る足を入れる。ほどよく暖められ、冷えた足にとってここは天国だ。

千鶴「ふぅ……」

 一分ほど、温もりを満喫する。暖かい、瞼が重くなる。眠い。

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千鶴「……はっ! さすがに眠るのはまずいですわ」

 とりあえずみかんを一つ手に取る。皮を剥き、人房口にいれる。甘酸っぱい味がじんわり広がる。おいしい。もう一口。

千鶴「あら、リモコンがありますわ」

 テレビのリモコン、電源を付けるとこの前のアイドル警察24時が始まった。とりあえず見ながらみかんをパクリ。

ロコ「おはよう、ってチヅル? 何をしてるんですか? こたつ?」

千鶴「みかんを食べながら警察24時を見ていますわ」

ロコ「そんなの見ただけでアンダスタンです。なんでそんなことを?」


千鶴「コロちゃんも一緒にどうです?」

ロコ「会話になりません……あとコロちゃんじゃなくてロコです」

千鶴「暖かいですわよ~みかんもありますわよ~」

ロコ「そ、そこまで言うなら……」

 わたくしの向いに回り、ごそごそコロちゃんもこたつの中へ。
 はてなマークの浮かんでそうな顔も、たちどころにだらしなく緩む。こたつの魔翌力恐るべし。

ロコ「ふへぇ……これはウォームですぅ……」

千鶴「ほ~ら、みかんですわよ~」

ロコ「あ~ん……う~んおいしい~」

千鶴「あっ桃子がネコちゃんと戯れてますわ」

ロコ「そうですね……」

千鶴「わたくしもネコちゃんと遊びましたわね。懐かしいですわ」

ロコ「そうですね……」

 もはや何を言っても無駄かもしれない。幸せな世界へと旅立ってしまった。


千鶴「……うりうり」

ロコ「チヅル~足でぐりぐりするのやめてください~」

千鶴「うりうり、うりうり」

ロコ「それならロコも反撃です。うりうり」

千鶴「やりましたわね」

ロコ「最初にやってきたのはチヅルです」

 げしげしと足で攻防、コロちゃんの小さい足は入ったばかりだからか、冷たくて気持ちいい。


桃子「二人とも、何してるの?」

 桃子がやってきた。

ロコ「モモコも入りましょう~」

千鶴「ほらほら、桃子もこたつに飲まれるべきですわ」

桃子「うっ……桃子はいいよ。そもそもこたつがあることを疑問に思う方が」

千鶴「どうでもいいですわ」

ロコ「欲望には素直になるべきですよ?」

桃子「そ、それじゃ少しだけだからね?」

 わたくしの左側へ。一名様ご案内。


桃子「うわっ……うわぁ……」

千鶴「冷蔵庫にアイスがありますわ。桃子も食べます?」

桃子「うん……桃子バニラね」

ロコ「ロコはチョコミントをリクエストします」

千鶴「はいはい、わたくしはストロベリーにしましょう。はい桃子、コロちゃん」

 二人に渡す。スプーンはご丁寧にこたつの上にあった。


ロコ「ロコはロコです」

桃子「コロさんスプーン取って」

ロコ「コロじゃなくてロコです! はいスプーン!」

桃子「ありがと」

 わたくしもスプーンを取って一口。

千鶴「はぁ……こたつで食べるアイス……」

ロコ「チョコミント……いつ食べてもハイセンスです……」

桃子「バニラが一番だよ」

千鶴「ストロベリーもおいしいですわよ? はいあ~ん」


桃子「えっ……あ、あ~ん」

千鶴「どうです?」

桃子「うん……おいしいけど……」

 顔が赤いですわ。かわいい。

ロコ「モモコのバニラも食べたいです」

桃子「はいロコさん」

ロコ「……あ~んしてくれないのですね」

桃子「やだよ……恥ずかしいじゃん」

千鶴「コロちゃん、わたくしにもチョコミントを」

ロコ「意地悪なチヅルにはあげません」

千鶴「コロちゃん酷いですわ……」


桃子「あっ、何かと思えばこの前の警察24時だ」

千鶴「今カーチェイスのシーンですわね」

 あずさと桃子が犯人を追いかけている。盛り上がる場面だ。

ロコ「モモコ輝いてますね」

桃子「大変だったんだよ? あずささんが脇道に入ろうとするし」

千鶴「あずさの運転はいつ迷ってもおかしくないですわね……」

ロコ「チヅルの運転は安全そうです」


千鶴「そりゃゴールド免許ですから! ゴールド免許!」

桃子「大丈夫? カーナビが突然壊れたりしない? いきなり山奥に来たりとか」

 不安そうに聞いてくる。色々思い出してしまったのか少し震えている。

千鶴「桃子……どれだけのトラウマが……」

ロコ「今後アズサの運転だけはパスしましょう……」

 あずさには悪いけど同感だ。


千鶴「そうだ。今度皆でどこか行きます?」

桃子「桃子別に行きたいとこないけど」

ロコ「ロコも劇場でロコアートをクリエイトしているほうが」

 二人とも乗り気ではない様子。

千鶴「インドア派ばかりですわね……無理にでも連れていきますわよ!」

ロコ「なんですかそのやる気は……」

千鶴「子どもは外で遊ぶべきですわ。そうですわねぇ……」


ロコ「あっ、展覧会があったはずです。行きたいです」

桃子「展覧会って絵の?」

ロコ「そうです。どうですか?」

 とりあえず保留で、桃子にも聞きましょう。

千鶴「桃子は希望あります?」

桃子「うーん……別にどこでもいいかなぁ……」


千鶴「じゃあ展覧会行ったあと、皆でお買い物しましょう」

桃子「いいんじゃない?」

ロコ「オッケーです。オフの日を合わせないとです」

千鶴「プロデューサーに頼みますわ。夜はわたくしの家でお鍋食べましょう」

 せっかく遊ぶなら夜も一緒の方がいい。
 お鍋なら家でできるし桃子にとってもそっちのほうがいいでしょう。

ロコ「おおチヅル! ナイスアイデアです!」

桃子「桃子もいいと思うよ!」

千鶴「決まりですわね!」


ロコ「でも三人ですか。せっかくこのメンバーですし」

桃子「雪歩さんも呼ぶ?」

千鶴「そうですわね。一緒にライブをした仲ですし」

桃子「メールしとくよ」

千鶴「お願いしますわ」

 話していると扉の開く音が。

雪歩「おはようございます~って千鶴さんにロコちゃんに桃子ちゃん?」


千鶴「ちょうどいいところに来ましたわ」

ロコ「雪歩さん! とりあえずこたつに入りましょう!」

桃子「雪歩さん、今度遊びに行くけど雪歩さんもどう?」

雪歩「え? え? と、とりあえずお茶用意するね?」

千鶴「あーわたくしも手伝いますわ」

 こたつから出る。寒い寒い。

ロコ「それじゃ待っている間警察24時を見てましょう」

桃子「そうだね。ここから良いところだし」


 雪歩と一緒にお茶を用意して、再び戻る。
 四人でぬくぬくと温まりながら予定を話し合う。

雪歩「それであの……どうしてこたつなんてあるんですか?」

千鶴「さぁ?」

ロコ「どうしてですかね?」

桃子「別に何でもいいよ。暖かいし」

雪歩「そうだね。気にしなくてもいい……のかな?」

千鶴「そうそう、のんびりしましょう」

 コロちゃんと桃子がうんうんと頷く。雪歩もお茶を啜りながら笑顔。
 こたつの魔翌力はやっぱり恐ろしいですわ。

終わりです。こたつに入った四人の話が書きたかっただけなんだ。
やっぱりLTP12組は最高ですね。
それでは、読んでくださった皆さんありがとうございました。

自分もこの4人好きだわ
乙でした

>>1
二階堂千鶴(21) Vi
http://i.imgur.com/L8wKCNV.jpg
http://i.imgur.com/tU1szDU.jpg

>>2
ロコ(15) Vi
http://i.imgur.com/YXLW16A.jpg
http://i.imgur.com/JwlitVI.jpg

>>5
周防桃子(11) Vi
http://i.imgur.com/9dLx6Le.jpg
http://i.imgur.com/P8INy0g.jpg

>>16
萩原雪歩(17) Vi
http://i.imgur.com/W1zRI2v.jpg
http://i.imgur.com/ZA7v7uF.jpg

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