【モバマスSS】3/21 (25)
松尾千鶴お誕生日おめでとうSS
GBNSとほんのりちづしん
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1490036494
3/20 事務所――
千鶴「……」ソワソワ
P「……」
P「なあ、なんか千鶴がそわそわしてるんだけど…」ヒソヒソ
泰葉「本当だ…。すごくわかりやすくそわそわしてますね…」ヒソヒソ
P「やっぱアレなのか? 明日の…」
泰葉「でしょうね…」
泰葉「こほん。『明日は私の誕生日だけど…、みんな覚えてくれてるのかな…。かといって、自分から聞きにいくのって、自意識過剰っぽいよね…』」
泰葉「みたいなことを考えてそうな顔ですね」
P「えっ何今の…。めちゃくちゃ似てた」
泰葉「芸歴11年ですから」フフン
P「それ関係ある?」
泰葉「ふふっ」
千鶴「プレゼントとか…、って、こんなこと言ったらプレゼント寄越せって言ってるようなものじゃない。……うん、明日まで気にしないようにしよう」ブツブツ
P「まだなんか言ってる…。千鶴の誕生日なんて忘れるわけないのにな」
泰葉「不安なんですよ。千鶴ちゃんは心配性だから」
泰葉「Pさん、明日のこと話しに言ってみたらどうです?」
P「そうだな…。あのままそわそわされてたらこっちまで伝染しそうだ」
P「千鶴」
千鶴「でも、みんな忘れてたら…」
P「千鶴~~」
千鶴「はひゃい! な、なんですかプロデューサー」
P「凄い声出てたぞ…、大丈夫か?」
千鶴「大丈夫です!」
P「そうか…。明日ってオフだけど、なんか予定あるか?」
千鶴「な、無いです」ソワソワ
P (明日の話振った瞬間に明らかに表情が変わったな…)
P「そうか…。じゃあ、オフなのに申し訳ないけど、明日も事務所来てもらえるか?」
千鶴「!」パァァ
千鶴「…ハッ! わかりました。何時くらいに来たらいいですか?」
P(一瞬めちゃくちゃ嬉しそうな顔してたな…)
P「うーん、そうだな…」
泰葉「15時くらいがいいんじゃないですか? Pさん、明日の午前中は外ですよね?」
泰葉(それくらいには準備完了してると思いますし)ヒソヒソ
P(オッケー)ヒソヒソ
P「そうだな。じゃあ15時くらいに来てくれるか?」
千鶴「わかりました。15時ですね」
P「ああ。よろしくな」
千鶴「じゃあ、今日は私はこれで…。失礼します」
P「おう、お疲れ様」
ガチャ バタン
P「話振ったらすぐ帰ったな…」
泰葉「待ってたんですよ。Pさんは鈍感だから」
P「こういう仕事してるからって女の子の気持ち分かるわけじゃないからな」
泰葉「女の子の気持ちになるですよ」
P「…泰葉、なんか今日テンション高くない?」
泰葉「ふふ、そうですか?」
P「というか、最近いつも楽しそうにしてる気がするな」
泰葉「そうですね…。今は、毎日が楽しいですから♪」
P「そっか」
泰葉「はいっ」
ガチャ
裕美「泰葉ちゃん、お疲れ様」
ほたる「ごめんね、ちょっと遅れちゃって…」
泰葉「ううん、今から始めようと思ってたところだよ。じゃあ、始めましょうか、プロデューサー」
P「そうだな」
次の日――――
P「そろそろかな…」
泰葉「そろそろですね」
裕美「そろそろだね…」
ほたる「なんで祝う側が緊張してるの…?」
P「いや、だって全員揃って千鶴の誕生日お祝いしたことないし…、ちゃんと喜んでくれるかなって…」
泰葉「ふふっ、なんか今のPさん、ライブ前の千鶴ちゃんみたい」
裕美「確かに…。いつも『失敗したらどうしよう…』とか『ファンのみんな、喜んでくれるかな…』って言ってるよね」
ほたる「アイドルと担当プロデューサーって、なんだかんだで似た者同士なのかもしれませんね」
P「…はは、確かにそうかもな」
ガチャ
P「おっ…?」
心「おっすおっす☆」
P「なんだ、心さんか…」
心「おい☆もっと歓迎しろ☆」
泰葉「何か用ですか?」
心「えっ泰葉ちゃんまで? はぁと普通にショック」
泰葉「ごめんなさい、冗談です」
心「やぁん☆ 最近の泰葉ちゃん、スパイシー☆」
心「で、今日の主役はまだ?」
P「もうそろそろ来ると思うんですけどね…」
心「はぁとを待たせるなんて、ちづちづも罪なオンナだな☆」
ガチャ
千鶴「お、おはようございます」
泰葉・裕美・ほたる・心「「「「千鶴ちゃん、お誕生日おめでとうーー!!」」」」パン!
千鶴「わっ!?」
P「びっくりしたか?」
千鶴「…うぅ」グスッ
P「えっ」
ほたる「千鶴ちゃん!?」
泰葉「どうしたの? Pさんに変なこと言われたの?」
P「おい」
千鶴「変なことはいつも言われてるけど…、そうじゃなくって」グスグス
P「ねえ」
泰葉「失望しました」
裕美「そういう人だったんだ…」
ほたる「優しい人だと思ってたのに…」
P「まって」
千鶴「そうじゃなくって、嬉しくって。こうやってみんなに祝ってもらえて…」
千鶴「GIRLS BEに泰葉ちゃんが入って、ユニットでお仕事をする機会が増えて、今までより仲良くなれて…」
千鶴「そんな友達が、私の誕生日を祝ってくれるのが、嬉しくって…」
P「千鶴…」
泰葉「千鶴ちゃん…」
裕美「そういう事言われちゃうと、こっちまで…」グス
ほたる「そうだね…」
千鶴「みんな、本当にありがとう…」
心「はぁとは?」
千鶴「あ、心さん…、いたんですか」
心「なんか今日はぁとの扱いひどくない?」
千鶴「心さん」
心「なんだよー、もうはぁとは怒ったかんな!」
千鶴「心さんがいなければ、今の私はいません」
心「……」
千鶴「それくらい、私にとって、心さんとのモデルのお仕事は大きなものでした」
千鶴「今は、心さんの背中を追ってますけど、いつか、絶対並んで…、いえ、追い越してみせますから」
心「お、おう…」
千鶴「……ハッ!」
P「今日の千鶴はやけに素直だなー」
千鶴「ちょっと待って…、みんな聞いてたよね…」
泰葉「ばっちり」
裕美「千鶴ちゃん、かっこいい…」
千鶴「き、聞かなかったことにして…」
心「ちーづーるーちゃーーん☆」ダキッ
千鶴「うわっ! 離してください!」
心「待ってっからな~☆ あ、でもなるべく早くしてね! そろそろキツいんで☆」
千鶴「キャラがですか?」
心「どっちも☆」
心「あ、そうだ! 千鶴ちゃんに~、プレゼント~~」
千鶴「あ、ありがとうございます」
心「開けてみ☆」
千鶴「何だろ…」ゴソゴソ
千鶴「あ…、ヘアピン」
泰葉「!」
裕美「!」
ほたる「!」
P「!!」
千鶴「青いハートついててかわいい…、って、みんな、どうしたの?」
泰葉「あの…、私も、プレゼント、ヘアピンなの…」
裕美「えっ? 私も…」
ほたる「私も…」
P「俺も…」
千鶴「誰も話合わせてなかったんですか?」
P「うん…」
千鶴「でも、いつもヘアピン変えてるから、たくさんあると選ぶのが楽しいし、それに、みんなからなら何をもらっても嬉しいし…」
泰葉「そ、そう? …じゃあ、私から」
千鶴「わっ、ピンクのヘアピン」
泰葉「自分の趣味で選んじゃったけど、千鶴ちゃんに似合うかなって」
千鶴「ピンクって、自分だとちょっとかわいすぎるかな…って思っちゃって、なかなか買えなくて…。ありがとう、泰葉ちゃん」
裕美「じゃあ次は私でいい? 改めて、お誕生日おめでとう、千鶴ちゃん」
千鶴「ありがとう、裕美ちゃん。……あ、すごくかわいい…。これって、裕美ちゃんが作ったの?」
裕美「うん。ヘアピンをビーズでデコるような感じかな」
千鶴「私も作ってみたいな…。今度、一緒に作らない?」
裕美「もちろんいいよ。みんなで一緒に作ろっか」
ほたる「じゃあ、次は私だね…。 お誕生日おめでとう、千鶴ちゃん」
千鶴「ほたるちゃん、ありがとう」
千鶴「…お花の飾りがついてる。これって何のお花?」
ほたる「ブルースターって言うお花だよ。花言葉は、『信じ合う心』とか、『幸福な愛』だって」
千鶴「信じ合う心…。今の私達にぴったりだね」
千鶴「みんな、ありがとう…。なんかもったいなくて、つけて来られないかも…」
P「最後は俺か…」
P「千鶴、誕生日おめでとうな。また1年、千鶴にとっていい年であるように頑張るから」
千鶴「ありがとうございます。でも、頑張るのは私の方です。行きましょう、もっともっと、高いところへ」
P「おう。 で、これがプレゼントな」
千鶴「ヘアピンにしては大きいし、重…」
千鶴「…わっ、たくさん入ってる」
P「毎日違うヘアピンつけてるのは知ってたけど、自分で買うのもなかなか大変だろうし…。みんなみたいに1本に何か思いがこもってるわけじゃないけど」
千鶴「ううん、嬉しいです。ありがとうございます、プロデューサー」
千鶴『毎日違うヘアピンをつけて来てるの、ちゃんと見てくれてたんだ…』
心「と思うちづちづであった☆」
千鶴「勝手にアフレコしないでください」
心「いいだろ~☆ 誕生日なんだから無礼講で☆」
千鶴「心さん以外は無礼講です」
心「やっぱはぁとの扱い雑すぎない?」
千鶴「いつも通りですよ」
心「そういえばそうか~、って、常に労れ☆」ガバッ
千鶴「ああもう! 離れてください!」
泰葉「いつも通りですね」
P「だなあ」
裕美「ケーキ切っちゃっていいですか?」
心「ケーキ! スウィーティーなケーキ!」
千鶴「心変わりが早い! 私より先に食べないでください!」
ほたる「ふふ、賑やかですね」
P「今日は誰も文句言わないからな。思いっきりお祝いしよう」
泰葉・ほたる・裕美「はいっ」
おわり
ありがとうございました
千鶴誕生日おめでとう! 今日からの1年が千鶴にとって飛躍の年になりますように。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません