苗木「壁……どん？」
山田「対象を壁に追い詰めた後に、逃げ道の左右に対して手を伸ばし壁にどんっ！」
山田「逃げ道が封鎖されてしまう、という、強引に迫られている時のシチュエーションですぞ」
苗木「へー……ありがと。こまるに貸してもらった少女マンガでこれの意味がわからなかったからさ」
山田「いやいや、拙者も最近はやりのシチュを解説できて嬉しかったですぞ」
苗木「それにしても……壁ドン、かぁ。よくわからないなぁ、あんなのされたら怖いだろうに」
「だーれだ！」ﾊﾟｽｯ
苗木「うわっ！」
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「ふふ～、だれでしょーおかっ」
苗木「……舞園さぁん、急に止めてよ」
舞園「正解！ごめんなさい、苗木くんがすごく隙だらけでしたから！」ﾋﾞｼｨｯ！
苗木「もうっ……ひどいや」
舞園「ふふ～……話は変わりますけど、苗木くんは今週の土日は空いてますか？」
苗木「え？」
舞園「実は私最近流行りの山ガールになろうと思いまして！近くの山を登ろうとか思ってるんです。ご一緒どうですか？お泊まりですよ！お泊まり！」
苗木「今週の、土日って……」
苗木(たしか、土曜日に男子メンバーで遊びに行く予定だったよな)ﾃｨｰﾝ
苗木「ん、今週は無理だ、ごめん」
舞園「……」
舞園「え？」ｽﾞﾋﾞｼｨｯ
舞園「ムリって、えっ、何か予定があるんですか？」
苗木「うん、遊びに行くんだ」
舞園「……誰とですか？」
苗木「え？男子のみんなでだけど……」
舞園「本当ですか？それ」
苗木「ほんとうだよ、嘘なんて……」
舞園「苗木君っ」ドンッ！
苗木「わひゃ！！」ﾋﾞｸｯ
苗木(な、な、な、なにこれ、舞園さんの顔が、近くに、近くに！)
苗木(後ろは壁！左右には腕！正面には少し見下ろしてくる舞園さん！逃げ場がな～い！)
舞園「本当です？本当に男子の皆さんと遊びに行くんですね？」ｽﾞｲｯ
苗木「え、え、えっと」ｵﾛｵﾛ
舞園「嘘ついてないんですよね？」ｸﾞｸﾞｯ
苗木「つ、ついてない！ついてないー！」
舞園「ふ～～～ん……」ｼﾞﾛｯ
苗木「～～っ！」
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