QB「出来の悪いピノッキオ」 (62)

叛逆後世界を想定したシリアス系?だと思います。
特に山も落ちもない、バッドエンドです。
続編が出るまで自由だぜヒャッハーって書いてるので……捏造設定ばかりですはい。
駄作感が否めないですが、後学のために感想など頂けたら嬉しいです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1417366413

?月?日 風見野・屋台


杏子「へぇ、女神様ね。それでアンタは女神を人間に堕とした悪魔ってわけか」

ほむら「そうよ」

杏子「でもそれっておかしくない」

ほむら「なぜ?」

杏子「だってさ、その女の子は元々普通の子で、アンタはそれを元の正しい形に戻した。それだけの話じゃないのか」

ほむら「そんな単純な話じゃないの。ちゃんと聞いてた?」

杏子「与太話を聞いてやってるんだ。自由に言わせてくれよ」

ほむら「ラーメン奢ってるじゃない」

杏子「辛気臭い自称悪魔の話に釣り合ってるとは思えないね」

ほむら「あなた少し欲張りになったわね」

杏子「悪魔ならケチくさい事いうなよ」

ほむら「はぁ」

ほむら「悪魔ほど取り引きでケチをつける者はいないわ」

杏子(変わったクラスメイト。いつも疲れた顔をしていて、現れたり消えたりする神出鬼没な奴)

杏子(最初気にも止めていなかったのに、さやかがコイツと顔を合わせる度に不機嫌になっちまって自然顔と名前を覚え

ていた)

杏子「それで」

杏子「アンタは満足したわけ?」

ほむら「ええ、とても」

学校


さやか「それでさー恭介が……」

杏子(出た。ノロケとも自慢とも区別がつかないキョースケの話)

仁美「恭介さんが……」

杏子(間に挟まれる奴の気持ちも考えろっての)

まどか(あはは、こうなったら二人共、止まらないよ)

杏子(まどかの目を見るともう諦めちまってる)

まどか・杏子「はぁ」

さやか「どうしたの二人共。ため息をついちゃって」

仁美「悩み事を溜め込むのは体によくありませんわ」

まどか「あはは……」

杏子「……」ジト―

さやか「うっ、あたし何かした?」

仁美「分かりましたわ!さやかさんに放っておかれて焼き餅を妬いてらっしゃるのね」

杏子「ばっ、ちげーよ」

さやか「ほほう」

さやか「ここはアメリカンなまどかを見習って、寂しがりやな杏子さんにハグをしよう」ガシィ

仁美「まぁ!いけませんわ~ここは日本ですのよ~」キャー

まどか「ひ、仁美ちゃん……」

杏子「だぁ~!やめろって」クイッグイ

さやか「ちょっ」

まどか「そ、その体勢はスープレックス!」

さやか「えっ本気!?」

仁美「何て凶悪な照れ隠しっ!」

さやか「見てないで止めっ」ワタワタ


ドカァッ

さやか「いたた」

まどか「大丈夫?さやかちゃん」

さやか「そんなに痛くないけどひどい」

杏子「手加減したからな」

仁美「器用ですわね」

「あなた達」

まどか「え?」

ほむら「騒ぐなら外に出なさい。うるさいわ」

まどか(スープレックスで教室のみんなの注目が集まちゃったみたい。ほむらちゃんに注意されちゃった)

さやか「はいはい、悪かったわね。読書の邪魔をしちゃって」

仁美「さやかさん……?」

杏子「あー、悪かったな騒いで。静かにするからさ、ごめんな」

ほむら「そうしてちょうだい」

さやか「……」

杏子「今日の放課後どうする?」

杏子「さやか」

さやか「……ん?あっああ、そうね……」

ワイワイガヤガヤ

杏子(ほむらはページをめくらず本を開いている)

杏子(さやかは時折その様子を観察……いや監視しているみたいだ)

まどか(どうしたんだろ、さやかちゃんも杏子ちゃんも何か警戒しているみたい)

仁美(さやかさんの暁美さんへの熱い視線。思い悩むように憂いを帯びた暁美さん。お二人の様子に気を取られる杏子さん。これは……)ペロッ

仁美「三角関係の味ですわ!」

まどか「仁美ちゃんいきなり何言ってるの!?」

さやか「いつもの事だから気にしない気にしない」

杏子(お嬢様ってのは皆こうなのか?奥が深いな……)

昼休み・学校の屋上


QB「暁美ほむら」

ほむら「……」

QB「ずっとそうやって彼女を見ているつもりかい?」

ほむら「……」

QB「君が望むなら、彼女を自分の手元に置く位わけがないはずだ」

QB「それに君が離れるとすぐにアレが不安定になる。またいくらかの魔女が溢れたよ」

ほむら「分かったわ。インキュベーター」

QB「それじゃ……」

ほむら「円環の理へ、逃げた魔女を連れ戻すわ。文句を言うのはやめて」

QB「……」

ほむら「先に行くわね」バサリ

QB(今の状態を改善する気はないんだね)

QB「円環の理の少女まどか。彼女の行動、音声、思考の記録を取っているけれど、どこも普通の少女と変わらない」

QB「けれど、鹿目まどかは神にも等しい存在であり、暁美ほむらはその円環の理に逆らう魔法少女の悪の存在」

QB「そう結論が出ている」

レイケツ「シロネズミガヒトリゴトヲシテイルワ」

QB「ただ、その結論に至るまでのプロセスがまるでないんだ。何処にも」

ワガママ「マァ!キミガワルイカラクジョシマショ」

QB「暁美ほむらにサポートを頼まれている。彼女に逆らう気かい」

レイケツ「……」

レイケツ「ショウガナイワネ」

ワガママ「ベー!」

QB「君達も早く行った方がいい。今日は障気が濃ゆそうだ。魔獣が出る前に片付けてしまわないと都合が悪いだろう?」

ワガママ「ホントニクチガヘラナイワネ」

レイケツ「ホウッテオキナサイ。イクワヨ」

QB「あの人形達、前は違う言葉を話していたような……」

路地裏


なぎさ「チーズ♪チーズ♪パルミジャーノレッジャーノ!」

Pyotr「キキッキキキッ」

なぎさ「カースマルツは……あれ?」

Pyotr「キキー!」

なぎさ「これは、変な生き物です。ネズミのようなぬいぐるみのような」

Pyotr 「キッキッ」ピョーンピョーン

なぎさ「なぎさに用があるのですか?」

Pyotr 「キッ!」ガバッ

なぎさ「きゃっ」

なぎさ「いきなり飛び掛からないでください。びっくりしました」

Pyotr 「キッ」スリスリ

なぎさ「……」

なぎさ「かわいい」キュッ

「それを離しなさい」バサッ

なぎさ「え?」

なぎさ(翼を生やしたお姉さんが、露出の激しい格好で宙に浮いてます)タジ

ほむら「聞こえなかった?その胸に抱いているものを離せと言ったの」バザバサスタッ

なぎさ(ここは冷静に、鞄についてる防犯グッズを鳴らすのです)シュバ

ピリリリリリリリ!ピリリリリリリリ!

ほむら「なっ!」

なぎさ「逃げるのですよー!」スタコラサッサッ

QB 「君は何をやっているんだ。キュートなボディの僕ならともかく、君が話しかけたらこうなるのは当然だろう?」トトトットンッ

ほむら「……肩に乗らないで」イラッ

なぎさ(追ってこない?今度からは人通りの多い道を歩くようにしましょう)ハァハァ

Pyotr 「キキッ」

なぎさ「!」グニャリ

イバリ「アアヤッパリ」

ネクラ「シッパイスルトオモッテイタワ」

ヒガミ「ヨウリョウノイイコデスモノ」

なぎさ「見たことのない景色です。御菓子がいっぱい……」キョロキョロ、トコトコ

イバリ「ショウガナイアクマサマ」

なぎさ「ガラス瓶、注射器……だいっ嫌いなものがたくさん……」

なぎさ(息苦しいのです……なぎさはこの場所を知ってる?シルエットが浮かぶ扉……)

ガチャ

レイケツ「ダメヨ」バッ

Pyotr「!!」ジタバタ

なぎさ「あっ」

なぎさ(黒い服の人形に変なネズミが奪い取られてしまいました。別の人形が開き掛けた扉を強引に閉めてしまいます)

なぎさ「どいてください!なぎさは……なぎさは……!」

ほむら「まだだめよ」

なぎさ(ひんやりとした手が視界を隠して……ぼんやり…………)

QB (暁美ほむらのダークオーブが桃色の光を放つ。円環の理が観測されると同時に魔女の結界の消失を確認)

QB「お疲れ様、ほむら」

ほむら「心にも無いことを言わないで」

QB「その力を使った後、君はとても疲れるだろう?労いの言葉くらい掛けるさ」

ほむら(……弱気になっては駄目。インキュベーターに付け入る隙を見せてはいけない)

ほむら「この子を送ってくるわ。あなた達も自由にしてちょうだい」

偽街の子供達「ja!」

QB (勧誘にでも行こう)

マミ(もうこんな時間。……今夜も障気が濃ゆそうね)

カサッ

マミ「誰!」

マミ(気配を感じなかった。後ろを取られるなんて)

マミ(遊歩道のベンチの傍、黒い翼のある人影!?)

パンッ



マミ(…………)

マミ(……)

マミ「?」


マミ「まぁ!なぎさちゃんじゃない。こんな所で居眠りするなんて危ないわ」

なぎさ「う、うん?」コシコシ

なぎさ「マミ?」

マミ「おはようなぎさちゃん。お灸が必要なようね?」

なぎさ「え?」キョロキョロ

なぎさ「む、無罪です!こんな場所記憶にありません!」

マミ「言い訳は聞きません!お説教よ」

なぎさ「危ない人から防犯ベルを鳴らしてちゃんと逃げました!信じてください!」

マミ「逃げていたのにベンチで寝ていたの?しかもこんな場所で?」

なぎさ(き、記憶が跳んでるのです。確かに鳴らしたはずなのに)

マミ「クドクドクドクド」

なぎさ(くぎょうなのです)グスン

杏子「おそいぞーマミ」

マミ「ごめんなさい。なぎさちゃんをお家まで送っていたの」

杏子「なぎさ?ってーと、あの生意気なガキか」

さやか「杏子、そんな言い方しない」

杏子「フン」

マミ「そうよ、あの子は基本的には良い子なのよ?」アセアセ

杏子(何かやらかしたのか?)

さやか「それじゃ今夜も行きますか!」

魔獣s「オオォオ」

杏子「お先!」チャキッ

さやか「あっ待ってよ」ダダッ

マミ「元気ねぇ」ヒラリ

杏子(さやかと一緒に挟み撃ちにして、マミが後衛から攻撃)

杏子(大概それで済むのは幸運というべきか、歯応えがないというべきか……)

さやか「もらっ……」

マミ「ティロフィナーレ!」バーン!

杏子(高火力のマミの一撃で、トドメを持っていかれちまうのが気に入らねーがな)ハァ

さやか「マミさんずるいですよ!」

マミ「うふふ、あなたも必殺技を研究してみる?」

さやか「します!します!」

杏子「うげっ」

さやか「杏子もする?」

杏子「あたしはいい……」

マミ「あらかた片付いたかしら?」

さやか「グリーフシードも結構集まったし」

杏子「今日はここまでだな」

杏子(拾ったグリーフシードを分配してソウルジェムの穢れを移す)

QB 「お疲れ様」ススッ

杏子(一体何処から嗅ぎ付けてくるんだ?コイツ)ポイ

マミ「よろしくね。キュゥべえ」ポポイ

QB「キュップイ」

さやか「はい」ビシッ

QB 「痛いよさやか。入ってないし」

さやか「ごめん手が滑った」

杏子(思いっきり振りかぶってたじゃねーか。いつもの事だけど)

マミ(注意してもキュゥべえへの投擲やめないのよね、美樹さん)

さやか(無性にキュゥべえを痛めつけたくなる衝動に襲われる。何でだろ)

QB(さやかは魔女を内包する唯一の魔法少女だ。……絶望して魔女に乗っ取られてしまえばいいのに。宇宙の為にも)

さやか(……)ビシッ

QB 「無言で投げつけるのやめてくれよ」イタッ

マミ「それじゃ、私はこれで。お疲れ様」

さやか「お疲れ様っす」

杏子「お疲れー」

さやか「あたし達も帰ろっか」

杏子「ん……、先帰っててくれる?」

さやか「何処か寄るの?」

杏子「ちょっとな。夜の散歩」

杏子(訝るような顔をされたが、何も言われず別れた。あたしもさやかも時々単独行動をするからお互い様だ)

杏子「よう。くうかい?」ンマイ棒

ワルクチ「……」コクリ

杏子(時たま出くわす、ほむらが連れている人形のような子供)

杏子「ほむらはいねーのか?」

ワルクチ「ヨウリョウノワルイアクマサマハ、オヤスミチュウ」サクサク

杏子「ふーん。あんたらは休まなくていーのか」

ワルクチ「マドガヒラクマデヤスミナシ」

杏子「何かよく分からないけど大変なんだな」

ワルクチ「……」スクッ

杏子(足をプラプラさせていた人形の子供が立ち上がる)

ワルクチ「サクラキョウコ」

ワルクチ「アナタハシアワセ?」

杏子「は?」

ワルクチ「……」スイッタッタッタッ

杏子(……答えも聞かずに行っちまった)

杏子(多分、あたしは前よりは幸せだ)

杏子「?」

杏子「前って何時だったっけ?」

今日の投下終わりです。

指摘ありがとうございます。感嘆符・疑問符修正してみます。
バッドエンドシリアスですが書いてみて、ちょっともやっとした終わり方しているのでツッコミは歓迎しています。

バッドエンド後に、分岐でゆるふわカオスギャグハッピーエンドルート書くので、もしよろしければそちらもどうぞ。

では投下します。

教室


ザワザワ

ほむら「……」

さやか「昨日ロードショーでやってたー」

杏子「サイキョーセガー…」

まどか「素手は駄目だよ……」

ほむら「……」

ほむら「……」ガタッバタン

ザワッヒソヒソ


まどか(ほむらちゃんが倒れた)

さやか「ちょっとごめん」

さやか「ほむらを保健室まで送ってくる」

まどか「わたしも……」

杏子「手伝うよ」

さやか「いいって。あたし一人で十分だから。じゃ」

さやか「よっこいしょ」ググ

さやか(背中にしょってと、相変わらず軽い)

まどか「大丈夫かな? ほむらちゃん」

杏子「さぁな、隠れてコソコソやってるみたいだし無理してんじゃないの? 」

まどか「杏子ちゃん何か知ってるの? ねぇ……教えてくれないかな」

杏子「本人に聞けばいいだろ。あたしも人伝に聞いただけだし、詳しい事なんか知らないよ」

まどか「ほむらちゃん……わたしを避けているみたいだし……」

杏子「ふーん、それでどうしたいわけ? 嫌われてるのに心配するなんて、アンタお人好しだよ、まどか」

まどか(……杏子ちゃんの言葉にズキッとした。そっか、わたし嫌われちゃってるんだ)

杏子(あちゃぁ、きつい言い方しちゃったか。単純バカなさやかと違ってまどかは難しい所があるからな)

まどか「ほむらちゃんと友達になりたいの」

まどか(この赤いリボン、本当に気に入ってるの。あの時はびっくりして、ほむらちゃんにお礼言ってない)

さやか「毎度毎度、倒れるぐらいなら無理して学校に来るなっての……聞いてる?悪魔」

さやか(背中のあいつは寝息を立てている。いろんな意味で鉄壁のほむらも、こうなると無防備だ)

さやか「はぁ~、何やってるんだろ、あたし。まどかに近付けない為に、あんたを助けてるなんてさ」

さやか(まどかに近付かないほむら、まどかに近付けないあたし)

さやか(まぁ、自然とこうなるわけよね)


保健室


さやか「失礼します」

さやか(先生は不在。何でほむらを連れてくる時に限っていないのよ……)

さやか「はぁ、ベッドは空いてるわね。降ろすよほむら」

さやか「布団を掛けてと……」

ほむら「……」スゥスゥ

さやか(こうしてじっくり観察すると、ほむらは壊れもののようにみえる。割れたらもう二度と元に戻せないガラス細工のような……)ジッ


カララッ


さやか「」ビクッ

保健医「あら、誰かいるの?」

さやか「あ、はい。クラスメイトが倒れてベッドに寝かせていただきました」

保健医「えっ、大丈夫なの?」ツカツカ

さやか「今朝から具合が悪そうでしたが、いつもあまり寝てないそうです」

保健医「てっ、美樹さんに暁美さんじゃない……、前にも言ったけど夜更かしはだめよ」ホッ

さやか(あたしに言われても……)

保健医「寝不足みたいね。暁美さんは寝かせておくから美樹さんはもう教室に戻りなさい」

さやか「あっはい、失礼しましたー」

さやか(……すっかり顔を覚えられてるし)トホホ

カララッ


教師「ん、美樹かー、暁美を運んだんだってな、ご苦労ご苦労。んじゃ授業を続けるぞー」

さやか「んしょっと」トスッ

杏子((さやかおつかれ、ほむらどうだった?))

さやか((どうもこうも寝不足らしくて、ぐっすり寝息立ててたわよ))

杏子((そうか、放課後。まどかが話があるってさ))

さやか((了解))

さやか「へ? ほむらと友達になりたいって?」

まどか「うん」

杏子「さやかの方があいつのことに詳しいだろ? 知ってることでいいから教えてやってくれよ」

さやか「絶対嫌よ! それにあたし、あいつのことなんてそんなに知らないし!」

まどか「さやかちゃん、本当に知らないの?」

さやか(うっ、あたしが知ってるあいつのことは、悪魔だっていうことと、まどかに執着してるってこと。でもそんなこと言える? まどかは普通の子なのよ)

まどか(さやかちゃん、何で話してくれないの? だって、二人でよく話しをしているのに何も知らないなんて信じられないよ)

杏子(怪しまれてるな、さやかの奴。まぁあんだけほむらに対して思わせ振りな態度しときゃなー)

さやか「とにかく、話すことはないわ。まどかごめん。これについては譲れないから」クルッスタスタ

まどか「さやかちゃん……」

まどか「杏子ちゃんごめんね。せっかく協力してくれたのに」

杏子「いいって、まどかも諦める気はないんだろ?」

まどか「うん……」

杏子「まぁ頑張りなよ。あたしは応援するからさ」

まどか「ありがとう」

さやか(……)トボトボ

杏子「さやかー、何でほむらのことまどかに話してやんないんだ?」タッタッタッ

さやか「杏子」

杏子「まどか、ほむらに嫌われて落ち込んでるからさ、少し位助けてやってもいいだろ?」

さやか「……」ピクッ

杏子「あたしなら避けられてると分かったらぶん殴るか、これ幸いと関わらないけどな」

さやか「いま何ていったの……?」

杏子「ぶん殴るか……」

さやか「いやまどかの方」

杏子「まどかが嫌われてるって落ち込んでること?」

さやか「……」

杏子「さやか?」

さやか「ごめん。寄る所ができたから先帰ってて」

杏子「あっ、オイ」

杏子(魔法少女の格好になっていっちまった……鞄も放り出して)ヒョイ

杏子「ったく、何だっていうんだ」

さやか(ホントに……)

さやか((聞こえてる悪魔!))

さやか((ねぇったら!))

さやか(まだ保健室にいたりしないわよね)

さやか((ほむら!))


ほむら「うるさいわね」キーン

ほむら((一体何の用? 美樹さやか))

さやか((今何処にいるの?))

ほむら((校門を出た所よ))

さやか((今からそっち行くから))ダダダッ

ほむら(体が重い。あの頃に戻ったようね。美樹さやかは煩いし……)ハァ

さやか「居たっ」タッタッタッ

ほむら(……何であの子、魔法少女の格好してるの?)

ほむら(人目につくじゃない)パンッ

さやか(周りの人気がなくなる。悪魔の能力か何だか知らないけど便利ねあいつ)

さやか「悪魔!」

ほむら(もしかして記憶を取り戻したとか? 怒ってるみたいだし)

ほむら「大きな声で喋らなくても聞こえてるわ。美樹さん」

さやか「あんたね、何が目的なわけ?私達の敵だっていってたのに何もしてこないし……」

ほむら「そうね、強いて言えば現状を維持することが私の目的かしらね」

さやか「それが何で敵ってのにつながるのよ」

ほむら「あなたに説明する必要はないわ」

さやか(ムカつく。じゃあご丁寧に敵だとか宣言する必要ないでしょ!)

ほむら「話はそれだけなの?」

さやか「なわけないでしょ」

ほむら「ならさっさと用件を言いなさい」イラッ

さやか「あんたはさ、まどかをどうしたいの?」


ほむら「……」

ほむら「なぜここでまどかの名前が出てくるのかしら」

さやか「とぼけてんじゃないわよ。中途半端にちょっかいかけるから、まどかが傷付いてるの。あんたに嫌われてるってね」

ほむら「……それがあなたに何の関係があるのよ」

さやか「本気で言ってる?」

さやか(ほむらは生気の抜けた目をしてる。でもまどかの名前を出したら顔を背けてあたしの目を見ない。そう、人が真剣に話してるのにそんな態度をとるわけ……)

ほむら「その姿になってまで聞きたかったことなの?たかがクラスメイトのことで」







さやか「!」ギリッ


パンッ


さやか「人の気持ちを馬鹿にするな!」

さやか(ほむらの頬をぶつと自分の手の平が熱くなった。何よ、何でそんな傷ついた顔するのよ)

さやか(やり返すぐらいしなさいよ!)

ほむら「…………」サスサス

ほむら「もう用はないわね?」

さやか(ほむらが立ち去る)

さやか「……最っ低」

QB「……」トコトコ

QB「キュッ」ピョン

QB「ほむら? 泣いてるのかい」

ほむら「泣いてないわ」

QB「あれ? 見間違えたようだ」

ほむら「そう」

QB(確かに泣いてるように見えたんだけれど。体液も出てないようだし……感情のある生き物の反応は不可解だから、間違えないように気をつけなきゃ)

QB「それじゃあ、今日も魔女狩りに行こうか」

杏子「……」

さやか「……」

マミ「……」

マミ(暗いわ! 美樹さんが塞ぎこんでいるせいで佐倉さんの機嫌も悪いし……)

マミ(すごくいたたまれない!!)

マミ(ここは先輩としてアクションを起こすべき?)

マミ「……」

マミ(よし!)

杏子「魔獣もいないみたいだし、今日はもう帰るか?」

マミ「えっ、……えぇ」

さやか「そうね。あたしもちょっと調子悪いからお先させてもらいます」

マミ「はい」

さやか・杏子「おつかれーっす」



マミ自宅


なぎさ「早かったですねマミ」

マミ「なぎさちゃんは天使だわ」ギュッ

なぎさ(時々マミが分からないのです)

さやか宅


杏子「で、何処に行ってたんだ?」

さやか「ん? あっ……鞄ありがとね杏子」

杏子「どういたしまして」

さやか「ちょっと人に聞きたいことがあってね」

杏子「それってほむらだろ? 何かされたのか」

さやか「されたというか……したというか……。ごめん、ちょっと整理したいから聞かないで」

杏子「言いたくないなら聞かないけどさ……」

杏子(秘密主義が過ぎるよ……さやかも、ほむらも)

学校


まどか「ほむらちゃん! おはよう」ニコニコ

ほむら「……おはよう」

まどか「あのね、ほむらちゃんがいいなら今日、一緒に遊べないかなって」

ほむら(どういうこと? さやかが昨日言っていたことは嘘だったの?)

ほむら「ごめんなさい。お誘いは嬉しいのだけれど、最近体調を崩していて外出は控えているの」

まどか「あ……ごめんなさい」

ほむら「あなたが謝る必要はないわ」

まどか「……」スゴスゴ

さやか「……」イライライラ

杏子「落ち込むなって、次また誘えばいいだろ?」

まどか「……うん」

まどか(次っていつ? そんな機会くるの?)

さやか「放っとけばいいんだよあんな奴」

まどか(口ではそういってても、ほむらちゃんを真っ先に助けるのはさやかちゃんです。ほむらちゃんも、さやかちゃんを避けることはありません)

杏子(ほむらの奴、なんでまどかの誘いにのってやらないんだ? あいつにとっても願ってもな……い……?)

杏子「うーん」

さやか「頭でも痛いの? 知恵熱?」

杏子「ちげーよ。さやかでもあるまいし」

さやか「なんですと!?」

まどか「二人とも抑えて抑えて」

ギャーギャーワーワー ファイ! ドタンバタン

ワン!ツー!スリー!サヤカチャンノカチダヨ!


クラスメイトN<また青赤コンビか……

クラスメイトK<鹿目さんも大変だね

クラスメイトワカメ<キャー危険なトライアングルですわ!

N ・K <緑ェ……


ほむら(楽しそうね、まどか)

夜・郊外


ほむら「インキュベーター」

QB「キュッ」トコトコ

ほむら「私がいなくてもこの世界は存続するのかしら?」

QB「可能か不可能かと言われたら可能だろうね」

ほむら「そう。やっぱりそうなのね」

ほむら「こそこそ隠れているのは性に合わないんじゃない?」

杏子「ばれてんのか」スッ

ほむら「丁度良かったわ、最後に約束を果たしましょう」

ほむら「悪魔は約束を破らないもの」

杏子「あん?」





ズルズル ズズッ

杏子「……大体、身に覚えのない約束でラーメンを奢られてるし」

ほむら「得をして良かったじゃない」

杏子「あたしはあんたに話があって来たんだけどな」

ほむら「さやか……それともまさか、まどかのこと?」

杏子「何だ、分かってるじゃん」

ほむら「あなた、さやかに毒され過ぎよ」

杏子「さやかは関係ない」フンッ

ほむら「ふふ、それにもう解決するの。あなた達も余計な事で悩む必要はないわ」

ほむら「杏子、あなたも“前より”幸せでしょう?」

杏子「あんた……何を知ってやがる?」ガチャン

杏子(そうだ、まどかのことだけじゃない、あたしは他にも確かめたいことがあったはずだ)

グニャリ

杏子「何だ!?」

偽街の子供達「gott ist tot!」

ほむら「そうよ、神はいなくなる」

ほむら「証明してみせなさい」


偽街の子供達「ja!」


QB 「オフィーリア。その性質は自棄」

QB「けれどもう彼女には関係のない話さ」

杏子「何だよこれ」

イバリ「シュウマクヨ!」シュバ

ノロマ「コレニテオヒラキ!」シュバ

杏子(子供達がマチ針のような武器で馬に乗った蝋燭の怪物を縫いつけていく)

レイケツ「マドノカギガテニハイッタノダモノ」キーン

Ophelia「……」バシュウウ


杏子「消えた……」

QB「問題なく使いこなせているようだね」

ほむら「もう思い残すことはないわ」バサッ

ほむら「あの子はこんなにも思われているんだもの」

杏子「ほむら、説明しろ!」

ほむら「大丈夫。さやかもその内魔女と分離するでしょう」ソッ

杏子「ソウルジェム?」

ほむら「ダークオーブよ。女神の力を閉じ込めていた」

ほむら「悪魔の作る夢はおしまい」


パリン

QB「願いの元となった原因は壊れ、二度と元に戻ることはない」

QB「鹿目まどかは円環の理との接点をなくし、普通の人として生きていくことになるだろう」

QB「瘴気を吸って成長した暁美ほむらの使い魔は、主人の真似をするように悪魔として独立して動いている」

QB「それにしても驚いたよ。君たちに感情があったなんて」

レイケツ「最初からあったわ。あなたは気付かなかったようだけれど」

イバリ「悪魔様の負の感情から生まれたんだもの」

ワガママ「感情自体はあるのよ」

QB「これで魂があれば宇宙の延命に役立って貰えるんだけれど」

レイケツ「そんなのありえない」

レイケツ「悪魔に魂は必要無いもの」


おわり

すいません。筆力不足です……
使い魔が暁美ほむらの分身であるなら、成長した元使い魔の悪魔として暁美ほむらは完全な形で悪魔になったって話です。
正規のパスであるまどかの力をダークオーブごと破壊してまどかの因果を弱め、インキュベーターの技術で円環の理を制御する。
女神に愛されている人形であっても、もう決して人の身になることはない決別を書いたつもりです。


>>29から分岐です。なんかもう最初からカオスでよかったかなって思います。シリアス難しい。




さやか「!」ギリッ

さやか「まどかはあんたと友達になりたいっていったのよ!」

ほむら「そんなの嘘よ」ボソッ

さやか「たかだかクラスメイトですって……何様よあんた!!」

ほむら「……あなたに私の何が分かるっていうの?」

さやか「そうね、いつも一人で……」

さやか「根暗で……」

さやか「悪魔ってことかしらね!」グスッ

ほむら(涙? ……いけない!)

さやか「オクタヴィアァァァ!!!!」

Oktavia Von Seckendorff「ヴォヴォヴォヴォヴォ」

ほむら(あああああ……そこかしこが緩んできてる。世界が不安定になってるのが分かるわ。これ以上は)

ほむら「止める」バサア

さやか「やあぁぁ!」シュバッ

ほむら「くっ」

さやか「どうしたの?」シュバッ ハラリ

さやか(刃を受けてほむらの羽が散らばる)

さやか「全然受け止められてないじゃない」ドスッ

ほむら「カフッ」

さやか「羽、斬り落とさせてもらうよ」ザクッザクッ

ほむら「あ、羽が」

ほむら(嘘……、美樹さやかがここまで強いなんて)

さやか「オクタヴィア、捕まえてて」

Oktavia「ヴォー」

さやか(そうだ……、最初からこうすれば良かったんだ)

さやか(まどかとほむらを会わせて、そう……仲直りさせれば)

QB「暁美ほむら、美樹さやかが強くなったんじゃない。君が弱くなっているんだよ」

さやか「インキュベーター、邪魔をするつもり?」

QB「助けてほしいかい?」

さやか「このっ」バシュッ

QB「ギュプッ」

QB「無駄だよ。代わりはいくらでもいるからね」スッ

QB「君の協力があれば、円環の理を壊すことができる」

ほむら「!」

さやか「円環……?」

QB「君のその姿を見ればまどかはきっと記憶を取り戻すだろうね」

ほむら「インキュベーター……」ワナワナ

QB(君に残されている選択肢はないだろう?)

QB(本来ならこの惑星から手を引きたいところだけれど、みすみすエネルギーを逃す手はない)

QB「神や悪魔といっても、出来ることは限られてる。身をもって知っているはずだよほむら」

マミ「ねえ、あなた達。校門の前で何してるの?」

さやか「えっ、マミさん」

マミ「円環の理を壊すとかどうとか……」

マミ「やだっ、血塗れの女の子が魚の怪物に捕まってる!! 助けなきゃ!」

さやか「ちょっ、ちょたんま!」

マミ「くらいなさい!」ズドン

さやか「ぎゃーーーー!!」

Oktavia「ヴォオン」ギュムッ

ほむら「あうっ」

ほむら「ま、マミやめて。オクタヴィアの手が締まってるから……」

マミ「えっえっ」オロオロ

QB(絶好のタイミングだと思ったのに……)

まどか「あっマミさーん!」

ほむら「あああああああああっ」

さやか「っ痛ーー……、まどか、まだ学校いたんだ」

マミ「鹿目さん……、今ここは危ないわ!」

まどか「え?」

さやか「……ハッ!オクタヴィア!」

まどか「甲冑を着た人魚に捕まれた……えっ? ほむらちゃん?」

マミ「怪物が花束を差出す騎士のように、女の子を鹿目さんに突き出してるわ」

さやか「さぁ! 謝って!!」

ほむら「嘘でしょ!?」

マミ「あら? この小さなお人形のような生き物なんでしょう?」

まどか「あ……ほむらちゃん、いくらなんでもそんな格好よくないよ? 体調悪いんでしょ?」カアッ

オクビョウ「ドウニカシテ……」グイグイ

杏子「おい、あんまり引っ張るなよ。」

杏子「……なんだぁこりゃぁ」ポカン

なぎさ「今日は一緒にケーキを作る約束をしていたので迎えにきているのです……」トコトコ ビクッ

なぎさ「すごいパレードですね。蝋燭を乗せた馬に、人魚の甲冑、おめかしした小さな人形に黒い服装の子供達」

なぎさ「あっ、ねずみ」

Pyotr「キッ?」

ほむら「終わった。もうおわりよ」グスッヒグッ

QB「まだ終わってないよ!!」

ほむら「あなたさっき『神や悪魔といっても、出来ることは限られてる』って言ったじゃない!!」

QB「キュッ」

さやか「ほら、謝って! さあ! さあ! さあ!」

ほむら「あああああああっ」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「あっ……」

ほむら「あのね、まどか。その……ごめんなさい」

まどか「うん。何をされたか覚えてないけど、何となく分かるよ」

ほむら(まどかの目が金色に……)

まどか「でも、もういいの。この赤いリボンを返されて、わたし嬉しかったんだと思う」

まどか「だから……ありがとう」

まどか「そして……友達になってくれますか?」

ほむら「喜んで……」グスグスヒック

まどか「嬉しい」ニコリ

女神まどか「ふぅ」パアー

女神まどか「ほむらちゃん無理してたんだね」

女神まどか「こんなにボロボロになって」

さやか「……あはは」ギクッ

女神まどか「さやかちゃんのせいじゃないよ」

女神まどか「それと……もう離してあげてもいいんじゃないかな?」

ほむら「そうよさっさと離しなさい魚姫」

Oktavia「ヴォー」ソッ

さやか(泣かしてやろうか?)イラッ

女神まどか「ソウルジェムを出して」

ほむら「ええ、分かったわ」スッ

女神まどか「円環の理はね、ほむらちゃんが思ってるような寂しい場所じゃないの」

女神まどか「ほむらちゃん、もうとっくに限界でしょう? 一緒に行こう……」

女神まどか「ん? あれ……、おかしいな」ダークオーブ グッグッ

ほむら「んっ、あまり強く触らないで」

女神まどか「ご、ごめん。どうしよう」

杏子「何処にいくつもりか分かんないけど、持ってちゃえばいいじゃん」

女神まどか「あ、そっか」

女神まどか「それじゃみんな、いつかまたね」バイバイ

ほむら「ハッ」

ほむら(これでよかったのかしら……)

さやか「まさかほむらが真っ先に導かれるなんて」

杏子「なあ、これってどうなってるんだ?」

さやか「なんでまだそいつらいるの?」

さやか(杏子の傍にほむらの使い魔がいるんですけど? 浄化できなかったダークオーブのせい?)

杏子「その……この変な怪物とかさあ……」

さやか「ああ、魔女のこと?」

さやか(変身を解除、ソウルジェムを差し出してと)パアッ スッ

杏子「うげっ、ソウルジェムの中に怪物が吸い込まれた!!」

さやか「ほら、杏子も」

杏子「はあ?」

さやか「いいからソウルジェム出して」

杏子「いや……」

さやか「は・や・く!」

杏子「何なんだよ……」スッ

Ophelia「!!」パカラッパカラッパカラッ

杏子「何か来た! オイ! 何か来てるぞ!!」

杏子「うわああ」シュイン

杏子「あ……? 吸い込まれた?」

さやか「スタンドのようなものよ」ウンウン

杏子「なわけないだろ! 説明しろさやか!!」パカン

さやか「なによ! 殴ることないでしょ」スパン

ボコスカボコスカ ヤロウブッコロシテヤラー


マミ「鹿目さんが凄い衣装で天に女の子を連れ去った……」

なぎさ「マミ! ケーキ! チーズケーキ!」

マミ「ええぇ?」

マミ(なぎさちゃんが変なねずみに小さなお人形を抱きかかえてる)

マミ「ちょっと待って、それどうするつもりなの?」

なぎさ「かわいいから飼うのです!」

マミ「ちょっ……」

なぎさ「駄目ですか?」ウルウル

マミ「オッケーよ」グッ

なぎさ「やったーー!!」

マミ(ことの次第は美樹さんが知ってるみたいだし、後で聞いてみましょ)

なぎさ「マミ、お人形さんの方を持つのですよ」

マミ(重いのかしら?)

なぎさ「えへへ、手をつなぐのです」ギュッ

マミ(もう何も怖くない!!)


女神まどか「どうしよう……なんか緩んじゃってる」

ほむら「心配ないわまどか。元々持っていた弱さだもの。弱さを乗り越える力を私は知っているわ」

女神まどか「それって愛?」クスクス

ほむら「そ、そうね」カアッ



少しだけ緩くなった世界・Happy end





QB「こんなのってないよ……」

偽街の子供達「……」スチャ

QB「!!!」

QB「円環の理に導かれたはずじゃあっキュブッ」パンッ

QB「そんな……」スイッ

レイケツ「アクマサマハアクマサマヨ。メイレイダモノ」

イバリ「エンカンノコトワリニカンショウスルナラ、ヨウシャシナイ」

QB「そうか……君達は監視役か……」

QB「流石ストーカーに定評のあるほ……」パンッ

QB「もうみせしめの必要ないのになぜ殺したし」

ワガママ「シュミヨ」

QB「あっそう」ガックリ





これで完結です。
楽しんで頂けたのなら幸いです。

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