イタチ「許せサスケまた今度だ」 サスケ「いつだよ」ボキッ (1000)

イタチ「くっ!指が・・・」

サスケ「いい加減にしてくれよ兄さん!」

イタチ「兄さんは兄さんで忙しいんだ・・・それなのにいきなり指をへし折るなんて・・・」

サスケ「もう兄さんには頼まねェよ!じゃあな」

イタチ「ま、待てサスケ!」

サスケ「今さら遅すぎるんだよ」

イタチ「サスケェ!!!」

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イタチ「実の弟に指を折られるなんて」

ミコト「ほら今日はサスケにとって大事な日だから」

イタチ「大事な日・・・そうか!」

ミコト「そうよ」

イタチ「なら指の一本ぐらい安いものか」

フガク「イタチよそろそろ働いてくれんか。いきなり暗部をやめたりして」

イタチ「父さんこそ近所のおじさん達とクーデターを起こす計画ばかりしないでくれ」

フガク「まったく何が暁だ他所の里の連中とつるんで何をしてるのやら」

イタチ「一族の恥になるからクーデターはやめてくれ」

フガク「話をすり替えるな!昔のお前は・・・」

ミコト「ほら父さんのお説教が始まるから早く逃げなさい」

イタチ「後は母さんに任せる。じゃあ俺はこれで」スッ

鬼鮫「おやおやイタチさん浮かない顔をしてますねえ」

イタチ「父さんの説教から逃げた」

鬼鮫「そうですか」

イタチ「鬼鮫ついて来い」

鬼鮫「はい?」

イタチ「サスケの事だ」

鬼鮫「またサスケくんですか?好きですねえ」

イタチ「弟の心配をして何が悪い。それに」

鬼鮫「それに?」

イタチ「暇だろ俺たち」

鬼鮫「暇ですねえ・・・暁って名前はカッコいいのに給料は安いし纏まりないし」

イタチ「今だにどういう目的の組織なのかサッパリだ」

イタチ「なるほどサスケの担当はカカシさんか」

鬼鮫「あの子は確かうずまきナルトでしたよね?」

イタチ「ああナルトくんだ」

鬼鮫「元気良く自己紹介してますよナルトくんとあの女の子」

イタチ「サスケの番か・・・マズイな」

鬼鮫「何がです?」

イタチ「あのポーズを取るときのサスケは決まって恥ずかしい自己紹介をする時だ」

イタチ「だからサスケは今日までまともに友達ができた事がない」

鬼鮫「あらら今回もハブられること間違い無しですねこれじゃ」

イタチ「止めなければ」

鬼鮫「いいじゃないですか。私も見たいですよ恥ずかしい自己紹介」

サスケ「名は」

イタチ「やめるんだサスケェ!!」

カカシ「ん?」

ナルト「な、なんだってばよこいつ」

サクラ「サスケくんに似てる」

イタチ「また恥ずかしい自己紹介しようとしてたなサスケ」

サスケ「兄さ・・・イタチには関係ない事だろ!あっち行けよ」

イタチ「外に出ればすぐに俺を呼び捨てにするのは相変わらずだな」

サスケ「イタチィ・・・!」

イタチ「お久しぶりですカカシさん」

カカシ「いきなり暗部をやめて驚いたぞイタチ」

イタチ「いや暁に誘われましてこっちは相方の鬼鮫」

鬼鮫「干柿鬼鮫です」

イタチ「普通の自己紹介だぞ普通の」

サスケ「くっ・・・覚えてろよ」

イタチ「お騒がせしました。それでは続きを」

カカシ「あ、ああ」

イタチ「あっちにカカシさんが居るぞ」

サスケ「黙れよ!意味ねェだろそれじゃ!!」

鬼鮫「鈴取りだなんてガキ臭いですねえ」

イタチ「いやこれは木の葉に代々伝わる演習の一つだ」

鬼鮫「鈴を取るだけでですか」

イタチ「だがカカシの場合は少し違う・・・ただ取ればいいだけではない」

鬼鮫「カカシさんを殺せばいいのですね」

イタチ「人として大切な事だ」

サスケ「いい加減にしろよイタチ!帰れよ!」

イタチ「父さんに言うぞこれ以上兄さんを罵倒すれば」

サスケ「わ、わかったよ父さんには言わないでくれよ」

3日後

サクラ「あ、サスケくん」

イタチ「カカシさん来るの遅いな」

サスケ「もういいだろ兄さん!父さんも怒ってるんだぞ!なあ兄さん!」

イタチ「父さんは父さんでクーデターを起こそうとしているだろ?イーブンだ」

サスケ「イーブンじゃねェ!いい加減にしろ!兄さんは昔から俺に」

サクラ「サスケくーん」

サスケ「・・・イ、イタチ帰れよ!」

イタチ「またすぐに呼び捨てにするお前は」

鬼鮫「イタチさん!お呼びがかかりましたよ!」

イタチ「やっとかサスケよ俺は6日ほど留守にする」

サスケ「来るなよ絶対に来るなよ俺の任務に」

イタチ「また来るさ」

鬼鮫「相変わらず個性豊かな集まりですね暁は」

白ゼツ「オビト仮面、仮面」

オビト「あ、ヤバい」

イタチ「オビトさん?ダメじゃないですかこんな所に居ては」

オビト「いいだろ別にお前言うなよカカシとかに」

オビト「ただでさえうちは一族が三人も居るんだから暁は」

イタチ「三人も?」

オビト「ああ俺は暁の黒幕でなその裏にはマダラが居るんだここだけの話な」

イタチ「うちはマダラですか?」

オビト「ちなみゼツの黒い方は黒幕の黒幕の黒幕だ。内緒だからなこれは」

イタチ「言ったら怒ります?」

オビト「は、恥ずかしいだろ!リンに言うなよ絶対に」

ペイン「私語は慎むように」

イタチ「あ、はい」

オビト「ちなみにペインって言うけどあれは弥彦って奴で背後には長門ってのが居るんだこれも内緒な」

イタチ「大丈夫ですよオビトさん(後で言っておこうカカシさんに)」

イタチ「尾獣と人柱力探しか」

鬼鮫「そんなの本当に居るのでしょうかねえ?」

サソリ「俺が居た里には居たなそう言えば狸か何かの尾獣が」

鬼鮫「めんどくさいですねえ・・・どうしましょう」

イタチ「パスだ」

角都「金にならん俺も降りる」

デイダラ「探すフリだけでもしてようぜ。うん」

飛段「あのクソリーダーはうるせえからな」

イタチ「適当に野生の動物を捕まえて持ってこよう」

鬼鮫「ばれますよ?」

イタチ「読んで字の如く尾があれば狐も狸も尾獣だ」

サソリ「さすがはイタチ」

飛段「天才だなお前」

イタチ「どうせ何もしなくても金は振り込まれるんだそっとしておくのが一番いい」

イタチ「ただいま」

ミコト「大変よイタチ!サスケが彼女を連れて来たわ!身体中に千本刺されながら!」

イタチ「サスケが彼女を?」

オビト「か、彼女・・・」

ミコト「あら?君は確か3丁目のオビトくん?」

イタチ「俺が連れて来た」

オビト「どうも」

イタチ「母さんサスケは?」

ミコト「お父さんとサスケと彼女の三人で居間に居るわ」

イタチ「オビトさん彼女ですよ俺の弟に彼女が」

オビト「黙れ!彼女と彼女とうるさいんだよお前は!彼女ができた事のない俺の気持ち解るか!?」

イタチ「いいじゃないですか諦めましょうよオビトさん」

オビト「俺はたとえ地の果てだろうとリンを追いかけるぞ・・・それが俺の忍道だ」

イタチ「・・・入るよ父さん」ガラッ

サクラ「で、ですから私はサスケくんの彼女じゃ」

フガク「君はクーデターは好きか?私は大好きだ」

サスケ「やめろって言ってんだろ!また火影に怒られるぞ!」

フガク「実は昨晩ダンゾウの家を半焼させたのは私達だ」

サクラ「は、はあ・・・(何か勘違いされて嬉しいけどサスケくんの家族って狂ってるのね)」

サスケ「サクラは波の国で串刺しにされた俺を送り届けただけで彼女じゃねェんだよ!」

イタチ「やってるな」

フガク「イタチ・・・お前火影に密告したな一週間前の上層部宅連続不審火事件の真実を」

イタチ「命令だから仕方ない」

フガク「スパイめ」

イタチ「クーデターとかやめるんだいい加減に」

フガク「私達の世代じゃクーデターは一種のストレス解消だ」

サスケ「ここのおっさん連中はどいつもこいつも・・・ふざけやがって」

サスケ「おい父さん!明日からどうやって顔合わせりゃいいんだよ!」

サスケ「やっとできた友達なんだぞこっちは!」

フガク「やかましい!怒るぞ父さんも!」

イタチ「いやサスケの言う通りだ無益な争いはやめてくれ」

フガク「何かあればすぐにうちは一族がどうとか言われるんだぞ!」

サスケ「サクラがもしナルトにでもチクったらどうすんだよ」

フガク「知らん」

サスケ「あのウスラトンカチに何言われるか解らねェ・・・」

フガク「あ、お前は3丁目のうちはさん家のオビト!他人に写輪眼をやった逆賊め」

オビト「今は後悔してる・・・リンを奪ったカカシにあげた事を・・・」

イタチ「父さんこの人は病んでるんだ」

オビト「クーデターならカカシの家にしろよおっさん」

フガク「はたけカカシか・・・策はあるのか」

オビト「あいつの家に一斉に火遁豪火球をぶち込む」

フガク「フッ逆賊どころか立派なテロリストだな!お前達もオビトを見習え」

数日後

イタチ「志村ダンゾウ宅またも襲撃される・・・父さんめ」

サスケ「兄さん聞いてくれ」

イタチ「お小遣いならやらんぞ」

サスケ「いやそうじゃない」

イタチ「カカシさんの仇か?オビトさんと相打ちして仲良く病院で寝てるだろ2人とも」

サスケ「そのカカシが中忍試験を受けろってよ俺たち七班にな。同期もやるんだと」

イタチ「中忍試験?」

サスケ「やっぱり早いよな」

イタチ「いや遅すぎるな」

イタチ「俺がお前ぐらいの歳で」

サスケ「兄さんの自慢話は聞き飽きた俺は絶対に中忍になるからな」

イタチ「ああ期待している」

ミコト「イタチー!そろそろ父さんを引き取りに行く時間よ!」

イタチ「今行く」

イタチ「中忍か・・・」

鬼鮫「中忍?どうかしましたか?」

イタチ「サスケが試験を受けるらしい」

鬼鮫「へえ」

イタチ「俺も出ようかと思う」

鬼鮫「ハッハッハ!冗談はやめてくださいよ!」

イタチ「・・・」

鬼鮫「正気ですか」

イタチ「そのための準備に取り掛かるぞ」

鬼鮫「暇潰しに中忍試験に潜入だなんて大したお人ですよ」

イタチ「母さんに何か頼まれごとをしてた気がするが・・・まあいいだろう」

鬼鮫「下忍の子達も驚きますよきっと」

イタチ「あれから一週間・・・俺達は死の森に居る」

鬼鮫「しかしこんな辺鄙なとこに小屋を建てるなんてね。暁やめて大工になればいいじゃないですか」

イタチ「それもいいかもしれん」

鬼鮫「ほら見てくださいイタチさん!大蛇ですよ大蛇!」

イタチ「変だなここにはこんな蛇が居るはずないのに」

「出せってばよォ・・・」

鬼鮫「不思議な蛇ですねえ今喋りましたよあれ」

イタチ「ナルトくんの声だ・・・まさか!鬼鮫あの大蛇を追え!」

鬼鮫「食べれませんよあれ」

イタチ「嫌な予感がする。いいから追え!」

鬼鮫「イタチさんは?」

イタチ「サスケを探す何やらサスケの貞操の危機が迫ってる気がしてならない」

大蛇丸「ここまでのようねサスケくん」

サクラ「ちょっと待ちなさいよ!普通は私のような女の子を犯すはずでしょ!どうして」

大蛇丸「私が美少年好きだからよ」ニョロロロロ

サスケ「やめろォ!」

大蛇丸「観念しなさいサスケくん!今日から君は私のペットよ!」

サスケ「やめろォ!」

サクラ「サスケくん!」

大蛇丸「さあ」

サスケ「やめろォ!」

サクラ「誰か助けて!ナルト!サスケくんが犯されちゃう!!」

大蛇丸「入れるわよ」

サスケ「やめろォ!」

サクラ「いやあああああああああああ」

イタチ「そこまでだ!」

サクラ「イタチさん!」

大蛇丸「イ、イタチィ!」

イタチ「女の子の目の前で尻丸出しなんて情けないぞサスケ」

サスケ「イタチ?逃げろヤバいぞあいつ!」

イタチ「あの男は伝説の三忍の一人で暁をクビになった大蛇丸だ」

サスケ「お、大蛇丸?」

大蛇丸「久しぶりねイタチ」

イタチ「俺はあなたに会いたくはなかった大蛇丸」

大蛇丸「フフッ相変わらずクールなのね」

イタチ「また腕を落とすぞ」

大蛇丸「いいわよ!あの時のように私を傷つけなさい!」

イタチ「そんなのだから暁をクビになるんだ昼食時にハブかれたりするんだ」

大蛇丸「くっ・・・」

イタチ「天照で焼き尽くすか月読で精神的に破壊するか」

大蛇丸「マズイわこのままでは私が壊されちゃう」

サクラ「す、凄い!サスケくんのお兄さんって変な人かと思ってたのにあいつが一歩も動けないなんて」

大蛇丸「わ、わかったわ大人しく」

イタチ「天照にしよう」

大蛇丸「!?」

大蛇丸「」プスプス

イタチ「蛇の丸焼きの完成だ母さんも喜ぶぞ」

サスケ「た、助かったぜイタチ・・・ッッ」

サクラ「サスケくん!こ、これは」

イタチ「どうした?」

サクラ「サスケくんさっきあいつに噛まれてそこに・・・」

イタチ「これは・・・サスケェ!」

イタチ「この首元の刺青はなんだ!母さんに怒られるぞ!」

サスケ「サクラの話聞いてねェのかよお前!あいつのせいだって言ってんだろ!」

イタチ「母さん怒るぞ父さんも怒るぞこれは」

サスケ「だからこれは」

大蛇丸「クックックそれは呪印と言ってね」

イタチ「これは家族会議の必要があるな。中忍試験は中止って事にしよう」

サスケ「俺じゃねェ!俺じゃねェ!」

イタチ「言い訳なんてするな!母さん怖いぞ平手打ちじゃすまないなこれは」

サスケ「離せよイタチイイイイイイイイ!!!!!!」

サクラ「な、何サスケくんの顔に変な模様が」

大蛇丸「呪印はね感情が高ぶるとあの様に」

イタチ「サスケェ!お前って奴はこんなに刺青を増やして!まるで他国のギャングじゃないか!」

大蛇丸「聞きなさいイタチこれは呪印なのよ」

サスケ「な、何だこれは力が溢れる・・・もしかしたら今なら」

イタチ「父さんはクーデター男、俺は暁、サスケは不良・・・母さんが泣くぞサスケェ!」

サスケ「火遁・豪火球の術!」シュッシュッシュッ

サクラ「イタチさん!」

大蛇丸「避けなさいイタチ!死ぬわよ!」

イタチ「これは説教が必要だな」

大蛇丸「呪印を舐めてはいけないわ!」

イタチ「兄が弟に負けるわけがない」

イタチ「兄とは常に弟の前に立ち導くべき存在なのだから」

大蛇丸「少しは私の話を聞きなさい」

イタチ「来いサスケ」

我愛羅「目があった奴は皆殺しだ・・・殺してやる」ブツブツブツ

カンクロウ「ヤバいじゃん我愛羅の奴」

テマリ「このままじゃ私達も」

サスケ「待てイタチィ!」

イタチ「待てと言われて待つ忍など居ない」

我愛羅「・・・」

イタチ「凄い隈だな君」

我愛羅「こいつはうちはサスケ・・・それに何だこいつは・・・まあいい」

イタチ「君達は逃げた方がいい。今のサスケは機嫌が悪い」

我愛羅「砂手裏剣!」

イタチ「いきなり攻撃と来るか」

サスケ「逃げるなよイタチ」

我愛羅「・・・」

イタチ「これは兄弟喧嘩だ部外者は引っ込んでくれないか」

我愛羅「・・・」サァーッ

イタチ「仕方がない二人まとめて相手にするか」

ネジ「リーはどこに行ったんだ待ち合わせの場所にも来ないで」

イタチ「月読」

ネジ「くっ何だこれは!」

サスケ「・・・何をした兄さん」

我愛羅「どこだここは」

ネジ「何だ何が起こった」

イタチ「関係ない子が一人混じってしまったようだ・・・仕方がない」

イタチ「ここは簡単に言えば精神世界だ」

イタチ「これより72時間3人はオビトさんの失恋話を延々と聞かされる」

サスケ「ふざけるなよ兄さん!何が悲しくてそんな事しないといけないんだ!」

オビト「俺がリンと出会ったのはアカデミーの・・・」

ネジ「何だこの男の負のチャクラは・・・逃げねば飲み込まれる」

オビト「カカシは俺からリンを奪った」

我愛羅「失恋だと笑わせるな・・・ここから出せ」

オビト「逃げるな俺の話を聞け」

イタチ「72時間だ忘れるなよ72時間同じ話を何度でも何度でも・・・繰り返し聞かされる」

イタチ「苦痛だぞこれは」

サスケ「ハァハァ・・・涙が溢れてくる・・・」

我愛羅「俺よりも悲惨で凄惨な過去・・・」

ネジ「運命がどうとか言ってる場合じゃない・・・」

サスケ「何故かリンとかいう女とカカシのデート現場を目撃してしまったり」

我愛羅「キスしているところも・・・」

ネジ「ついには宿場に入るところまで・・・」

カンクロウ「何が起こったじゃん」

サスケ「兄さん俺は」

イタチ「悲惨だっただろ?この話にはまだ続きがあって」

ネジ「もうやめてくれ!これ以上は聞きたくない!」

テマリ「大丈夫かい我愛羅?」

我愛羅「す、すまないテマリ・・・」

イタチ「カカシさんとリンさんは」

サスケ「やめろォ!もういいだろ!これ以上あいつを追い込むな!!」

イタチ「聞きたくなければ母さんに刺青の件を話して反省しろ。いいな」

サスケ「わ、わかったよ」

イタチ「さあ帰るぞ」

鬼鮫「ナルトくんも無事救出しておきました」

サスケ「イタチ!俺は」

イタチ「やるならば勝ち進め説教は帰ってからでもいい」

鬼鮫「ところであなたはどうしてこの中忍試験に」

大蛇丸「木の葉崩しよ」

イタチ「鬼鮫」

鬼鮫「はい」

大蛇丸「な、離しなさい!この!」

イタチ「無駄な争いはやめるんだ」

鬼鮫「これは暁のメンバーを集めてお説教ですね」

大蛇丸「やめなさい!私はただ」

イタチ「言い訳は俺に通用しない」

サスケ「兄さん(やっと帰ったか・・・)」

ナルト「何が起こったんだ俺の知らねェ間に」

1ヶ月後

イタチ「中忍試験うちはフガク率いるうちは一族のクーデターにより中止・・・父さん」

サスケ「ただいま」

イタチ「父さんは元気だったか」

サスケ「いや会いに行ってない」

イタチ「何か俺に聞きたい事があるようだな」

サスケ「俺とナルトの差って何なんだ」

イタチ「性格」

サスケ「・・・」

イタチ「何でもナルトくんは口寄せの術を覚え大活躍してそうだな」

サスケ「ああ砂の我愛羅もとんでもねえチャクラ量で倒しちまった」

イタチ「お前もカカシさんから千鳥を教わっただろ」

サスケ「千鳥だけじゃ・・・俺はもっと強くなりたいナルトよりも我愛羅よりも」

イタチ「ついて来い」

サスケ「ああ」

ペイン「俺が指令を出してから真面目に尾獣狩りをした者は手を挙げて」

ペイン「・・・0か」

小南「イタチその子は」

イタチ「俺の弟です」

サソリ「もう諦めるぞ別に捕まえたっていい事はない」

ペイン「せめて一匹ぐらい捕獲してくれ」

飛段「あれだろ人柱力とかいう奴らの腹の中に居るとか何とかなんだろ?抜き取ったらどうなるんだ」

ペイン「死ぬ」

デイダラ「それはあまりにも人道に外れてるぜ!」

白ゼツ「そうだ!そうだ!」

角都「馬鹿馬鹿しい俺達を人殺しにでもする気か」

ペイン「わかった落ち着け」

イタチ「諦めましょう」

ペイン「実は未確認だが水の国の何処かに野生の尾獣が居るらしい」

イタチ「野生の尾獣か・・・」

ペイン「鬼鮫を筆頭に」

鬼鮫「いたた・・・お腹が・・・里帰りすると腹痛になるんですよねえ」

飛段「あ、やべえ頭痛が」

角都「腰が痛い」

サソリ「腕が」

ペイン「サソリ!デイダラ!イタチ!お前達で行け!」

イタチ「リーダー!サスケを同行させても」

ペイン「構わん」

サスケ「イタチこれは」

イタチ「お前が尾獣を見事に倒してナルトくんに追いつくんだ」

サスケ「おい!尾獣って何なんだよ!」

ペイン「ナルトとか我愛羅のあれだ」

サスケ「あれなのか・・・」

ペイン「行かねば3人の給料を6割カットする」

イタチ「恐ろしいリーダーだ」

サソリ「行ってる事が過激すぎるこいつは」

イタチ「という訳でしばらくサスケを借ります」

カカシ「それはいいが実はナルトも修行がどうとか言ってな」

イタチ「七班分裂してますね。圧倒的にチームワークが足らない」

カカシ「・・・」

イタチ「とオビトさんなら言うでしょうね」

カカシ「ま、お前が一緒なら大丈夫でしょ」

サクラ「あ、あのイタチさん」

イタチ「どうした」

サクラ「私も同行してもいいですか」

イタチ「別に構わないが危険だぞ」

サクラ「波の国や中忍試験での件で私は力の無さを実感しました。だから」

オビト「部下が一人一人消えて行く・・・消えて行く・・・」

イタチ「オビトさん帰りますよこれ以上はカカシさんを傷つけてしまう」

カカシ「オビトすまない」

オビト「謝るぐらいならリンを出せ」

カカシ「リンに対して接近禁止令が出ているだろ」

オビト「ふざけるなよカカシ・・・絶対にギャフンと言わせてやるからな」

寝よう・・・

サスケ「兄さん起きろ集合時間が迫ってるぞ」

イタチ「先に行っててくれ・・・起きたくない」

サスケ「おい!恥ずかしいだろ遅れちまったら」

イタチ「どうせ一緒に行くのはデイダラとサソリだあいつらだって遅れて来る」

サスケ「根拠はあるのか」

イタチ「暁のメンバーはみんな時間にルーズなんだ・・・お前は少し真面目すぎる」

サスケ「この・・・力づくで引っ張ってやるぞ」

ミコト「こらサスケ!また顔に刺青を出して!」

サスケ「ご、ごめん母さん」

イタチ「俺は遅れて行くから安心しろ」

サスケ「とっとと終わらせるからな兄さんの力なんていらねェんだよ!」

6時間後

サスケ「いつまで待たせるんだあいつら・・・遅いだろ流石に」

サクラ「ね、ねえ私達で行こうよ」

サスケ「しかし何でお前まで」

サクラ「ほらサスケくん・・・前みたいに」

サスケ「そんな心配はいらん。俺はもう呪印なんかに支配されん」

サクラ「・・・」

オビト「昼間からイチャイチャするなうちは一族の恥め」

サスケ「そういうお前は何だ?昼間からフラフラと」

オビト「リンを見つけただから尾行している」

サスケ「最低だなお前」

オビト「カカシの教育が悪いな!その言葉遣いといい昼間からイチャイチャしたりと!」

オビト「昔のカカシそっくりだ!困っても助けてやらんからな!」

サスケ「フン」

オビト「じゃあなお前にもいつか嫌がらせしてやるから覚えてろ」

12時間後

サスケ「いい加減にしろよあいつら!馬鹿しかいないのか暁は」

サスケ「おいサクラ行くぞ俺達だけで尾獣退治だ」

サクラ「うん!」

サスケ「ここから歩いて・・・随分と時間がかかるな」

デイダラ「待たせたな、うん!」

サソリ「ギリギリセーフというとこか」

サスケ「こいつら・・・」

サソリ「さっさと行くぞ遅れるなイタチの弟」

デイダラ「お前チンタラしてそうだもんな」

サスケ「俺達は半日も待ってたんだ何か言うことは無いのか」

サソリ「何を言ってるんだお前」

デイダラ「サソリの旦那の言う通りだイタチの弟はイタチと違ってユーモアのセンスがないな、うん」

サスケ「何がユーモアだふざけやがって」

サソリ「グズグズするな!これだからガキは困る四の五の言うな」

サスケ「くっ」

サソリ「よし休むぞ」

サスケ「ちょっと待てよ!歩き出して少ししか経って無いだろ!」

サソリ「黙れ」

サクラ「はあ・・・(来るんじゃなかった)」

サクラ「(そもそも何なのこの人達・・・強くなりたいって言ったけど私本当は・・・)」

デイダラ「ああ寒い・・・旦那ァ帰ろうぜオイラもダメだ」

サソリ「・・・おいお前」

サスケ「俺はサスケだ」

サソリ「適当に尾の生えた動物捕らえて持って来いそれで任務終了だ」

サスケ「それが人に物を頼む態度か」

サソリ「俺を怒らせるなイタチの弟でも容赦はせんぞ」

サスケ「真面目に働く忍の怖さを思い知らせてやるよお前にな」チチチチチ

サソリ「暁に真面目だとか働くとかそんな文字はない!」

サソリ「暁を舐めるな」

サスケ「クソ・・・クソクソ!」

デイダラ「ちょっとやり過ぎだろ旦那、うん」

サソリ「これが大人の世界だ」

サスケ「まだだ!俺はまだ」

サクラ「もうやめてサスケくん!これ以上戦えばまた」

デイダラ「ほらあの女の子も行ってんだから」

デイダラ「旦那も旦那だぜ?ムキになるなよ子供に」

サソリ「それもそうか」

サスケ「ち、力が・・・俺に力があれば・・・」

「力が欲しいか」

サスケ「ほ、欲しい!俺に力をくれ!」

オビト「誰がやるか!残念だったなサスケェ!」

サスケ「ロクな大人がいねえ・・・」ガクッ

サクラ「サスケくん!」

オビト「お前達やりすぎだろイタチに怒られるぞ」

オビト「俺は知らんからな」

デイダラ「ってわけでサスケは任務の最中にボコボコにされた」

イタチ「尾獣は」

サソリ「道中この野良猫を捕まえた」

イタチ「これで俺達の給料も安心か」

サクラ「イタチさん実は」

デイダラ「余計な事は言わねー方がいいぞ」

サソリ「不可抗力だ仕方ない」

イタチ「まあ何でもいいか明日にでもこの野良猫を献上しておこう」

サソリ「これでしばらくは働かずに済むな」

イタチ「フッ」

サソリ「ハハハ」

デイダラ「フッフッフ」

サクラ「この人達・・・どうかしてる普通じゃない」

サスケ「覚えてろよ・・・俺は絶対に・・・」

サスケ「暁の奴ら絶対に許さねえ・・・特にあのコンビ」

ナルト「どうしたんだサスケ?浮かない顔して」

サスケ「いや別に」

ナルト「ふーん・・・(何か怪しいってばよサスケの奴それにサクラちゃんも)」

サクラ「サスケくんやっぱりこの前の事をまだ・・・」

サスケ「俺とこいつ一体どこで差ができちまったんだ」

ナルト「サスケェ・・・ジロジロ見られちゃ照れるってばよ」

サスケ「我愛羅も倒しちまうし俺が知らない所でネジまで倒しやがった」

ナルト「サスケェ」

サクラ「そ、それにしても遅いねカカシ先生」

サスケ「暁をどう倒すか・・・いやもしかしたらサソリ達が異常に強くて他が弱いかもしれん」

サスケ「そうだ!そうに違いない!負けるわけがないだろ俺が」

ナルト「サスケェ・・・」

サクラ「サスケくん・・・」

イタチ「何?サスケが今にも暴走しそうだと」

サクラ「は、はい!凄い目つきしてて」

イタチ「そうか・・・母さんサスケが暴走しそうらしいよ」

ミコト「そう・・・マズイわね我が家から二人も犯罪者を出すなんて」

イタチ「案内してくれ」

鬼鮫「面白そうですねえ私も混ぜてもらっても」

イタチ「多い方がいい」

鬼鮫「手加減はしませんよ」

イタチ「手加減はしろ」

鬼鮫「はいはい」

イタチ「待ってろよサスケ!今行くからな」

サスケ「俺は強い俺は強い・・・」ブツブツ

オビト「何やってんだあいつは」

サスケ「俺は強いんだ」

オビト「おいサスケ」

サスケ「俺に話しかけるな。俺は今から暁のリーダーを討ちに行く」

オビト「いや強いぞあいつ・・・まあそこまで言うなら別に俺は関わらないが居場所は知ってるのかお前」

サスケ「しまった・・・!」

オビト「ついて来い俺が連れてってやる」

サスケ「本当か」

オビト「ああ」

サスケ「信じてもいいんだな!なら案内しろオビト」

オビト「任せろ」

サスケ「どうせ上でふんぞり返ってる奴だあいつらよりは弱いはず」

オビト「(カカシも馬鹿な教えをしたもんだ・・・少し痛い目に合わせてもいいか)」

イタチ「サスケどこだサスケェ」

鬼鮫「居ませんねえ・・・帰りましょうか?」

イタチ「あと少しだけ探そう。サスケが悪い事をすれば俺まで母さんに叱られる」

鬼鮫「やれやれ」

サクラ「サスケくーん!」

イタチ「出て来いサスケ!出て来ないとまた月読だぞ!サスケェ!」

サクラ「イタチさん・・・実はこの前の任務でサスケくんあのサソリって人にボコボコにやられたんです」

鬼鮫「サソリにですか?仕方ありませんよ強いですから」

サクラ「もしかしたら怒りの矛先を暁の誰かに」

イタチ「それは考えられるな」

鬼鮫「今のサスケくんが勝てるメンバーなんて居ますか?居ませんよねえ」

イタチ「白ゼツにやっと勝てるかどうかの実力なのに」

鬼鮫「これは殺されますよサスケくん」

サクラ「そんな」

イタチ「とにかく探し出そうあいつを」

サスケ「くっ!火遁!」

ペイン「遅い」

サスケ「うわああああああああああああ」

オビト「ほら頑張れサスケ!まだまだだぞ!」

サスケ「う、うるせー!俺はまだやれる」

ペイン「イタチの弟だから才能があるかと思いきや・・・とんだ期待外れだ」

サスケ「お、俺はイタチの弟じゃねェ!俺はサスケだ!」

ペイン「いやお前はただの落ちこぼれだ気を使って手加減してやってるだけどぞ」

ペイン「大人というものは怖いんだ」

オビト「落ちこぼれか・・・」

ペイン「ならば俺も加減はしない!残念だがここでお前を」

オビト「もういいだろ」

ペイン「・・・」

オビト「落ちこぼれを舐めるなよ。少し花が咲くのが遅いだけなんだよ落ちこぼれって奴は」

オビト「それもただの花じゃない天才には咲かせない落ちこぼれだけの花をな」

ペイン「今回は許すが次は無いぞイタチの弟よ」

サスケ「また負けた・・・」

サスケ「また負けた・・・また負けた・・・」

イタチ「家に帰って来てからずっとこの調子だ」

サスケ「これからも俺は負け続ける・・・負け負け負け・・・きっと今ならキバにも負ける・・・」

イタチ「さあどうする鬼鮫」

鬼鮫「はい?困りましたねえ・・・何か気晴らしになる事は」

イタチ「そもそも最近の子は何をして遊んでるのやら」

鬼鮫「サスケくんは元々友達が居ない子でしたよねえ」

イタチ「ああ」

鬼鮫「ナルトくんを呼びましょう。唯一の友達みたいらしいですから」

イタチ「困った時はナルトくん頼みにしよう」

鬼鮫「彼は直向きな子ですからねえ」

イタチ「ナルトくん俺だ」コンコン

鬼鮫「留守みたいですねえ」

オビト「ナルトなら家族旅行らしいぞ」

イタチ「オビトさんどこにでも現れますね」

オビト「ミナト先生もさ酷いよな・・・カカシとリンをくっ付けるなんて・・・」

イタチ「逃げるぞ鬼鮫」

鬼鮫「また長話になりそうだ」

オビト「本人幸せそうな顔しててさ・・・そりゃ先生は何かと気にかけてくれるけど」

オビト「この前もリン付け回して捕まった時も引き取りに来てくれたし」

オビト「美人の嫁さんに子供が居て・・・フフフ何やってんだか俺は」

ヒナタ「あ、あの・・・ナルトくんは」

オビト「見世物じゃないぞ!それよりイタチはどこ行った!!」

ヒナタ「さっき物凄い速さでどこかに」

オビト「イタチィ・・・お前も俺を拒絶するか」

イタチ「サスケの友達はもうサクラちゃんしか居ない」

鬼鮫「友達・・・いやあの子は友達というか」

大蛇丸「雌豚よ!」

イタチ「行こう関わるとロクな事がない」

鬼鮫「私達の行く先々変なのばかり現れますねえ。削いじゃいましょうか?」

大蛇丸「全くあの子に頼るなら私を頼りになさい!そうでしょイタチ」

オビト「逃げるなイタチ!」

イタチ「もう追いついて来たのですねオビトさん」

オビト「まだ話は終わってない」

大蛇丸「サスケくんは私の獲物・・・当然イタチも」

イタチ「勘弁してくれデイダラで手を打ってくれ」

大蛇丸「あんな爆発系男子に興味はないわ」

オビト「サクラはダメだ!俺の悲劇を繰り返すな!あの子はナルトとくっ付けるべきだ!」

オビト「サスケは人を不幸にする絶対にダメだ!俺がナルトならカカシはサスケ!やめてくれ」

イタチ「わかりましたよオビトさん一緒について来てください」

サクラ「サスケくんどうしてるだろ・・・」

イタチ「引き篭もり中だ」

鬼鮫「こういう時に友達が居ないとダメですよねえ」

大蛇丸「また会ったわね」

オビト「ナルトとくっ付けナルトとくっ付け」

サクラ「ど、どこから入ってきたの」

イタチ「俺は天井裏から」

鬼鮫「私は窓から」

大蛇丸「私はこの押入れよ」

オビト「俺は床下から」

イタチ「サスケを引き摺り出してやってくれ」

鬼鮫「チームワークですよチームワーク」

オビト「言っておくがサスケを誘惑するなよ」

大蛇丸「サスケくんは私のものなんだから」

イタチ「頼むあいつの精神状態はボロボロなんだ」

イタチ「ただいま母さん」

ミコト「あ、イタチ」

イタチ「何?」

ミコト「父さん今日にでも出所するんだって」

イタチ「俺は引き取りに行かないよ。カガミさんに頼んでくれよ」

イタチ「サスケェ!出て来い!」

サスケ「俺は弱い俺は弱い俺は弱い俺は弱い俺は弱い俺は弱い」

大蛇丸「可哀想なサスケくん・・・私の元でなら強くなれるのに」

オビト「いつまでも落ち込むな!俺のがもっと辛いんだぞ!」

オビト「この前リンと偶然を装って出くわしてな・・・どうなったと思う」

オビト「リンは物凄く引き攣った顔をしてた・・・あの優しかったリンが・・・出て来いよサスケ」

オビト「出てきてカカシを暗殺しよう」

鬼鮫「ほらサクラちゃんが来ましたよ友達なんですよねえ」

大蛇丸「私も居るわよ」

イタチ「何も反応がない」

大蛇丸「仕方がないわ壊しちゃいましょう」

イタチ「やめろ母さんに叱られるのは俺なんだぞ」

サクラ「サスケくん」コンコン

サスケ「サクラか・・・ナルトは」

サクラ「旅行中だって」

サスケ「そうか・・・あいつ強くなったよな本当に・・・笑っちまうぜ」

サクラ「サスケくんも強くなったと思うよ」

サスケ「俺が強く?笑わせるなよ!あいつはいつもいつも俺の一歩先に行くだろうが!」

イタチ「気晴らしにどこかへ連れて行こうか出てきたら」

大蛇丸「あの子の喜びそうな所ってあるかしら」

オビト「いい所がある。とっておきの場所がな」

サスケ「俺は出ないからな!ナルトにも言うなよ」

サクラ「・・・」

イタチ「心配するな同期のみんなにはちゃんと事情を話しておいた」

サスケ「おい!」

イタチ「キバくん何て大爆笑してたぞ」

サスケ「あ、あの野郎」

サクラ「ほらサスケくんは弱くないよ!きっといつか一番強くなれるから」

イタチ「女の子がここまで言ってるんだ開けろ男が廃るぞ」

サスケ「・・・」

サスケ「・・・」ガチャ

大蛇丸「よく出てきたわねサスケくん」

オビト「女の子の言葉で出るなんて一族の恥晒しめ」

イタチ「行くぞサスケ」

サスケ「行くって」

イタチ「オビトさんが案内してくれるらしい」

鬼鮫「どうせ変なところですよ」

サスケ「こいつが案内するって・・・カカシの家じゃないだろうな」

オビト「いやそんな邪なところではない俺の友達がいっぱい居るところだ」

大蛇丸「まさか・・・あそこじゃないでしょうね」

オビト「あそこは俺の唯一の居場所」

サスケ「勿体ぶらずに教えろ」

オビト「ゼツ生産工場」

イタチ「やはりあそこか」

グルグル「このようにレバーを捻れば白ゼツがところてん式で出るんだよ」

グルグル「はいやって見て」

サスケ「・・・」ガシャ

にゅるにゅるにゅるにゅるにゅるにゅる

サクラ「み、見てサスケくん!ほらこんなに」

サスケ「はあ・・・」

オビト「おいグルグルもっと凄いの教えてやれ」

グルグル「出された白ゼツは歩きだし先ずは職を探して住居を探すんだ」

オビト「そうだこれにより白ゼツが無限に増え社会の役に立つ」

グルグル「ちなみに死んだら肥料になるしウンコもしない」

黒ゼツ「オビトココハ秘密ノ場所ダゾ」

白ゼツ「ついに喋っちゃったね僕達の秘密を」

オビト「そう硬い事を言うなよ。別に暴露たって何にも問題ない」

グルグル「うんうん」

サスケ「帰る」

サクラ「あ、サスケくん!」

オビト「ゼツ・・・俺は嫌な予感がする」

黒ゼツ「歴史ハ繰リ返ス」

白ゼツ「あの二人はまるでリンとカカシみたいだよね」

グルグル「ナルトだっけ?これはヤバいだろうなぁ」

オビト「やめろォ!このままではナルトが第二の俺になるぞ!」

黒ゼツ「ソノ心配ハナイ」

オビト「何で」

白ゼツ「僕が調べた情報によれば最近はヒナタって子といい雰囲気なんだって」

イタチ「帰りますよオビトさん」

オビト「今日はここに泊まる。グルグル知ってたか!?」

グルグル「いや知らない」

オビト「教えろよ!ナルトのやつ俺と同類かと思ってたのに・・・裏切り者め・・・」

グルグル「いやいやそれはオビトの逆恨みでしょ」

オビト「親友だと思ってたのに・・・それは酷い・・・友達じゃないんだな俺達って・・・」

黒ゼツ「少シノ事デスグニ傷ツク」

白ゼツ「待ってよオビト」

鬼鮫「オビトさんの面倒も大変ですねえ」

イタチ「サスケよ遠足とは帰るまでが遠足なのだからな」

サスケ「何が遠足だよあんな気持ち悪い物を見せやがって」

イタチ「ゼツを馬鹿にするな俺の仲間だぞ」

サクラ「じゃあ私は帰るねサスケくん」

サスケ「あ、サクラ」

大蛇丸「ったく仕方がないわね私がこの子を送って行くわ」

サスケ「いや俺が」

大蛇丸「やめなさいサスケくん!この女は希代の悪女よ!」

サスケ「イタチも何か言ってやれよこいつに」

イタチ「大丈夫だ」

鬼鮫「そうですよこの人は女の子に手を出すほど変態じゃありませんよ」

大蛇丸「惑わされちゃダメよ!ったく少し優しくされただけで惚れちゃうなんておバカさんね」

サスケ「べ、別に惚れてねえだろ!このカマ野郎ォ!」チチチチチチ

サスケ「千鳥!」

鬼鮫「さてサスケくんの千鳥が当たるか・・・どうですイタチさん」

イタチ「俺の予想じゃサスケがあの岩にブツかって大怪我をする間違いなく」

サスケ「お、大蛇丸・・・見つけ出して絶対に復讐してやる・・・」

フガク「岩にぶつかって大怪我?サスケの奴」

イタチ「仕方がない岩は硬いのだから」

フガク「私はこれからうちはクーデター会議に出るから飯は自分で作るのだぞ」

イタチ「母さんは」

フガク「町内旅行だ」

イタチ「それは困る」

フガク「困る?お前はそれでもうちはか」

イタチ「前科者に言われたくない」

フガク「・・・」

イタチ「ぐうの音も出ないようだな父さん」

フガク「なら何か買って来い」

イタチ「金が無い」

フガク「それは自業自得だ!食いたければ任務の一つでもやって来い」

イタチ「参ったな・・・鬼鮫も里帰りしたし他の暁メンバーとも連絡が」

イタチ「オビトさん・・・いや止そう」

ナルト「サスケェ!お前ってば頭ぶつけて大怪我負ったんだって!?」

イタチ「誰からサスケの醜態を」

サクラ「私です」

イタチ「7班勢ぞろいか・・・君たち何か任務とかは無いか」

ナルト「そんなの無いってばよ」

イタチ「実は金が無く飯も無く母さんも居なくて俺は非常に困っているんだ」

ナルト「つまり」

イタチ「任務で金を貰い飯を買うこれで全て解決する」

サクラ「お金ぐらいなら私が」

イタチ「それはダメだ俺のプライドに反する」

ナルト「そんな意地はってちゃ死んじまうってばよ!」

イタチ「ならばナルトくんはどうする」

ナルト「わからねェ・・・」

オビト「ただいま」ガラッ

イタチ「もう少しあそこで泊まってくればいいのに」

オビト「おっとここはイタチの家だったか・・・どうにもこの集落はうちはばかりで困る」

オビト「あ、ナルトォ!この裏切り者!!」

ナルト「な、何だよこいつ」

オビト「お、お前あれだよゼツから聞いたぞヒナタって子と・・・け、結婚するんだって」

ナルト「何言ってんだお前ェ!俺ってばサクラちゃん一筋だってばよ!」

オビト「そうか・・・諦めるなよナルト、今ならサスケを討ち取るチャンスだ」

イタチ「オビトさん金あります?」

オビト「ああ」

イタチ「あるなら俺にお金ください」

オビト「何バカなこと言ってるんだお前は」

イタチ「あなたは暁の黒幕のはずです。ならば給料を前借りという形で俺にください」

オビト「全く仕方のない奴だなお前は」

イタチ「あ、この前借り分はデイダラと飛段から引いといてください」

イタチ「起きろサスケ!外食だ」

イタチ「ナルトくんとサクラちゃんもついて来い」

オビト「俺は」

イタチ「あなたは一人で食べていても大丈夫です」

オビト「そうか・・・」

イタチ「さあ食べてくれ」

ナルト「このフォアグララーメンってばガチョウが丸ごとはいってるってばよ!」

サクラ「大丈夫なんですか?このお金」

イタチ「オビトさんの金だから大丈夫」

ナルト「あのオビトって変質者かと思ったらかなりいい奴だってばよ」

ナルト「やっぱ父ちゃんが言ってた通り根はいい奴なんだな・・・」

イタチ「時にナルトくん」

ナルト「ん?」

イタチ「かなり強くなったらしいじゃないか」

サスケ「!」

イタチ「木の葉で最強と謳われる日向一族のネジくんに砂の我愛羅くんまで倒して」

ナルト「うん!俺さ俺さいっぱい修行してエロ仙人に口寄せ教えてもらったりしてさ!」

ナルト「今度父ちゃんと母ちゃんが休みの日に新しい術を教えてくれるとか何とか言っててさ」

イタチ「君は実に指導者に恵まれているな」

サスケ「ナルトォ・・・こいつどこまで・・・」

サスケ「俺もグズグズしてられねェ・・・いつか俺はこいつを」

サスケ「ナルトの奴はどうしてここまで強くなったんだ」

サスケ「落ちこぼれだったくせに・・・何故」

「それはお前が甘いからだ」

サスケ「誰だ」

「そしてお前は同時にナルトを愛している俺が柱間を愛したように」

サスケ「俺は愛してなどいない!人の脳内に語りやがって」

「おそらくお前ではナルトを越えられんぞ。何故ならイタチやオビトに比べてセンスが無い」

サスケ「くっ・・・」

「お前が勝つ方法はサクラを本格的に寝取る事だ・・・やれサスケ」

サスケ「ね、寝取るなんてそんな破廉恥な事できるかよ!サクラは母さん以外で俺に優しくしてくれる女なんだぞ」

「だからお前はダメなんだ!うちは一族の恥が」

サスケ「それにお前あれだよ。付き合わねェとやっちゃいけないって父さんと母さんが言ってた」

「見た目は俺で中身はオビトと同類かこいつは」

サスケ「チッ、さっさと消えやがれ!」

「ああ消えてやる。だがまたいつか俺はお前の前に姿を現す」

サクラ「サスケくんまた独り言を・・・」

サスケ「何だ今の声は幻術か・・・兄さんやオビトの事も知ってたし・・・」

サスケ「まさかうちは一族・・・何で普通の人間が居ないんだこの一族は」

イタチ「ごちそうさま」

サスケ「おいイタチ」

イタチ「どうした」

サスケ「うちは一族で人の頭に語りかけてくる危ない奴って居るか」

イタチ「危ない奴なら沢山居るだろ俺たちの一族は」

サスケ「いやそうじゃなくて」

イタチ「普通の人と言えばうちはせんべいの老夫婦にシスイにその祖父のカガミさんぐらいだ」

サスケ「・・・そいつ柱間がどうとか言ってた」

イタチ「きっと夢だ忘れろ」

サスケ「忘れられるわけねえだろ!」

ナルト「やめろよサスケェ!」

サスケ「うるせェ!お前に俺の何がわかるんだよ!!」

ナルト「わかるってばよ・・・」

サスケ「ナルト・・・お前」

ナルト「俺ってば両親にも師匠にも先生にも友達にも恵まれてるけど・・・サスケの気持ちがわかるってばよ」

イタチ「お前は一人じゃないお前の周りには何が居る」

イタチ「暁やうちは一族が居る」

サスケ「それが俺にとって苦痛なんだよ!たまに胃が痛くなるんだよイタチィ!!」

サスケ「怒ったら傷口が開いちまったじゃねェか・・・クソッ」

イタチ「仕方がない。帰るぞ」

「あ、お客様お勘定」

イタチ「心配はいりません。うちはフガクという男が明日にでも払いに来ますので」

サクラ「でもそのお金」

イタチ「これは俺のお小遣いにでもしておこう」

サスケ「兄さん・・・オビトから金を取るだけ取ってさらに父さんに支払わすなんて」

ナルト「すげー!やっぱサスケの兄ちゃんだってばよ!」

イタチ「忍とは時として非情にならねばならん」

サスケ「ただセコいだけじゃねェかよ」

サスケ「いやこの無駄の無いセコさが兄さんの強み・・・天才の考える奇抜な発想か」

イタチ「ナルトくんまたサスケと遊んでやってくれ友達が少ないんだ」

ナルト「うん」

イタチ「今日はこれで解散!各自自宅へ帰還せよ」

フガク「あー・・・そうか解った」

イタチ「何かあったのか父さん」

フガク「金を払えと」

イタチ「日頃の行いが悪いからじゃないか」

フガク「うーん・・・クーデターしているだけのなのに」

イタチ「さあ早く行った方がいい」

サスケ「なあ兄さん」

イタチ「どうした」

サスケ「強くなりたい」

イタチ「またその話か口を開けば強くなりたい強くなりたいって」

サスケ「ならなきゃならねェんだよ!このままじゃ俺はナルトに」

イタチ「彼をいつまでも落ちこぼれだと思うな」

イタチ「四代目火影の息子にしてうずまき一族の末裔であり九尾の力を持つナルトくんは天性の才能を持っている」

サスケ「俺だってうちは一族だ!」

イタチ「それプラス限界を超えた努力・・・一度ナルトくんを観察し勉強して来い」

サスケ「ナルトを観察だと・・・あ、あいつは」

我愛羅「・・・」コンコン

クシナ「あら?君は」

我愛羅「ナルトくんの友達です」

クシナ「ナルトー!お友達よ」

ナルト「友達?我愛羅!」

我愛羅「中忍試験以来だな」

ナルト「何だよお前!来るなら言えってばよ!」

我愛羅「いや驚かそうと思って」

ナルト「積もる話もあるみてェだし外出ようぜ」

サスケ「観察結果その1ナルトは戦った相手と仲良くなれる」

ナルト「そうか・・・父ちゃんと仲直りしたんだな」

我愛羅「長い親子喧嘩だった何せ俺が6歳の頃から続いてたから」

ナルト「わかるってばよ・・・その気持ち」

我愛羅「始まりは俺を抱き上げた父が階段から落とした時だった・・・あれから俺は」

ナルト「すげえ辛かったんだよな・・・」

我愛羅「あと家族旅行に出かけた時にうっかり俺だけ置き去りにされた事も」

ナルト「うんうん」

我愛羅「それに俺の好物に俺の嫌いな物を混ぜた時も」

ナルト「父ちゃん恨みたくなるよなァ」

我愛羅「それに」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「何が辛いだ前科持ちの俺の父さんに比べたらマシだろうが」

我愛羅「おいナルトさっきから誰か後ろに居るぞ」

ナルト「きっとヒナタだってばよ」

サスケ「観察結果その2ナルトは聞き上手」

我愛羅「俺はこれで」

ナルト「また遊びに来いよ!」

キバ「よォナルト」

シカマル「ったく相変わらず暇そうだなお前は」

ナルト「何やってんだ三人揃って」

チョウジ「あれ?忘れたのナルト」

シカマル「めんどくせぇな・・・今日は同期で集まるって連絡したろ?」

キバ「お前の母ちゃんに伝えたはずだぜ」

ナルト「そういやそうだったな!すっかり忘れてた」

キバ「早く行こうぜ!」

チョウジ「もうみんな集まってるよ」

ナルト「ああ!」

サスケ「同期の集まりだと・・・聞いてねえぞ俺」

サスケ「観察結果その3ナルトは人気者・・・人気者」

キバ「中忍試験さサスケの親父が暴れなきゃいいとこまで行ってたよな絶対に」

いの「あんた予選落ちしたじゃないの」

チョウジ「そう言えばサスケは」

キバ「あいつは来ねえよ多分」

シカマル「一人だけ呼ばねえのはまずいだろう。めんどくせぇけど連絡してやるか」

ナルト「いやあいつは今修行中って言ってたってばよ」

ヒナタ「それにサスケくんは来ないかも」

シノ「何故ならばサスケは馴れ合いを好まない一匹狼だからだ」

キバ「あーあ野郎ももう少し心開いてくれたらな」

ナルト「それがあいつのいい所なんだってばよ」

ナルト「スカしてるくせに人知れず努力してるサスケ・・・俺は大好きだ」

シカマル「ま、サスケの性格考えりゃ無理に連れて来ても意味ねえしな」

チョウジ「うん」

サスケ「俺・・・愛されてたんだな」

サスケ「観察結果その4同期は優しい」

サスケ「あいつらは俺を人知れず努力してる奴だって言ってたな・・・よし」

サスケ「何故か解らないがチャクラが俺の全身に漲ってきた気がする」

サクラ「何してるのサスケくん?ほら入りなよ」

サスケ「待てサクラ!俺は今は入れない」

サクラ「何言ってるのよほら」

サスケ「やめろォ!今ここで入ったらカッコ悪いんだよ!」

サスケ「俺はあいつらの中でも飛び抜けて天才だと言われ続けてきた鍛錬だってした・・・だから」

サスケ「俺の今の全力を見せてやる」

サクラ「でもそんな事言っても同窓会終わっちゃうよ?」

サスケ「いつまでやっているんだ」

サクラ「日が暮れるまでだけど」

サスケ「なら間に合う・・・必ず俺は戻ってくる必ずな」

サクラ「あ、サスケくん!」

サスケ「どこだどこに居る・・・居た!」

カンクロウ「早く帰らないと母さんに叱られるじゃん」

我愛羅「ああ」

サスケ「我愛羅ァ!」

我愛羅「うちはサスケ?」

サスケ「俺と勝負してくれ」

我愛羅「争う理由がない」

サスケ「あの日の決着の続きでもか」

我愛羅「・・・いいだろう」

カンクロウ「おいおい!」

我愛羅「今のこいつはあの日のナルトと同じ目をしている」

我愛羅「何かを守ろうとする目を」

サスケ「俺はずっと友達の居ない悲しい奴だって思ってた・・・さっきまでな」

サスケ「でも今の俺にはこんな俺でも友だと思ってくれる仲間が友達が居る!だから」

我愛羅「その期待を誇りを守るためか・・・友達とはいいものだな。俺にもできた」

サスケ「お互いスカした一匹狼だったもんなァ・・・行くぜ我愛羅!」

我愛羅「ハァハァハァ・・・つ、強くなったなサスケェ」

サスケ「お前もあの時とは格段に力が上がってる・・・」

我愛羅「俺はナルトとの出会いで強くなれた・・・里でも友ができた」

サスケ「お互い感謝しねえとな・・・あいつに」

我愛羅「聞かせてくれ最初の友は誰だ」

サスケ「・・・ナルトだ」

我愛羅「奇遇だな俺もだ・・・どこまでも似た者同士なんだな俺達は・・・」

カンクロウ「もういいじゃん」

我愛羅「あ、ああ・・・早く帰らないとテマリも母さんも煩いからな・・・」

カンクロウ「お前は大丈夫じゃん?何なら家まで」

サスケ「いや俺は寄る場所がある・・・またな・・・」

我愛羅「また会おう・・・」

鬼鮫「サスケくんも大きくなりましたねえ」

イタチ「今のあいつは心に余裕ができている。何たってサスケは・・・」

イタチ「俺を凌ぐほどの天才なのだからな」

鬼鮫「天才が多いですねえ」

サスケ「チィッ日が暮れちまったじゃねえか・・・」

サクラ「サスケくん」

サスケ「お前まだ居たのか」

サクラ「うん」

サスケ「言ってないよな俺があそこに居たこと」

サクラ「私って口が硬いんだよ?今度はちゃんと来てねサスケくん」

サクラ「サスケくんがみんなの輪に溶け込む事をみんな望んでるんだから」

サスケ「ああ、誘ってくれたら・・・行くかもな」

サクラ「うん!」

オビト「あ!お前達はまたベタベタして!やめろって言ってるだろ!」

オビト「見てるこっちが辛いんだよ」

サスケ「腹減ったな・・・」

オビト「また俺の金目当てか?やめろやめろイタチに取られたばかりなんだぞこっちは」

サスケ「じゃあまた父さんに払わせるか・・・サクラも何か食うだろ」

サクラ「じゃあ私は」

オビト「クッ!これは黒幕として暁を本格的に動かさないと」

暁アジト

ペイン「みんな集まったか・・・実は」

デイダラ「オイラ眠いんだけど、うん」

サソリ「さっさと話せ」

オビト「黒幕からの頼みがある俺のために動いてくれ」

ペイン「という事らしい」

角都「・・・帰る」

飛段「ったくトビが黒幕だって?バカかよ」

イタチ「いや事実だ」

飛段「イタチが言うなら」

サソリ「事実だな」

ペイン「ちなみにペインこと弥彦の裏には長門が居るから正式には黒幕の黒幕だ」

オビト「じゃあ黒幕の黒幕の命令だ!カカシとサスケを倒せ!」

デイダラ「殆ど私怨じゃん、うん」

オビト「いいのか?黒幕の黒幕の黒幕はうちはマダラだぞ」

角都「う、うちはマダラ!?」

黒ゼツ「ソレニ黒幕ノ黒幕ノ黒幕ノ黒幕ハ俺ダ」

サソリ「黒幕だらけじゃないか」

飛段「こりゃダメだ」

イタチ「待ってくれサスケは俺の弟でカカシさんは俺の先輩だ」

鬼鮫「それはいけませんねえ」

サソリ「イタチの弟は骨のあるガキだ荒削りだがな」

ペイン「イタチが言うなら仕方ない」

オビト「待て!お前リーダーだろ?俺はイタチの先輩で黒幕の黒幕だぞ」

ペイン「イタチは暁のエースだ」

イタチ「そんな事よりマダラがどうとか言ってましたけどオビトさん」

オビト「あの爺さんは生きている・・・いや復活したというか」

鬼鮫「穢土転生とか言う奴ですか?」

オビト「さあな・・・だが奴は全盛期の肉体を取り戻したと昨日家に来た」

イタチ「厄介な事になった」

デイダラ「マダラ?」

角都「奴は千手柱間と唯一互角にやり合った忍・・・思い出しても身震いがする・・・」

飛段「そ、そんなに厄介な奴なのか?」

イタチ「一説によれば初代火影様が遊んでくれないだけで辺り一面を荒地に変えてしまったそうだ」

オビト「はっきり言ってリンのストーカーをしている俺なんてまだまだ正常だぞ」

鬼鮫「さすがは常識外れなうちは一族の始祖ですねえ」

イタチ「ちなみに父親の名はタジマらしい」

イタチ「まずマダラによる対抗策を練ろうと思う・・・だがもう眠い」

ペイン「今日はこれで解散しよう」

角都「待て!相手はマダラだぞ!?そんな呑気なこと言ってる場合じゃないだろ」

サソリ「そいつが俺達や他の連中に攻撃するとは限らない」

飛段「お前なんか顔色悪いぞ?」

角都「し、知らねけばそれでいい・・・いつか身に沁みるはずだ・・・」

オビト「まあ奴は手を出さなければ人畜無害な忍だから心配いらない」

イタチ「オビトさんの言う通りだ帰ろう」

鬼鮫「それに黒幕の黒幕の黒幕らしいじゃないですか」

デイダラ「間違いなくこっち側の人間だ、うん」

オビト「ほら解散しろよ!明日はリンが任務で遠出するんだから付いて行くんだから」

イタチ「しばらくは静かになるなこれで」

鬼鮫「この執念はどこから来るのやら」

オビト「初恋を舐めるな」

翌日

イタチ「あ、母さんマダラが復活したらしいよ」

ミコト「へえ」

フガク「うちはマダラか・・・これでクーデターも楽になる」

サスケ「・・・死んでる奴だろそれって」

イタチ「たまにはこういう事もある。気にせず任務に集中してろ」

サスケ「あ、ああ、じゃあ行ってくるよ」

イタチ「さてもう一眠りしようか」

フガク「こら!またゴロゴロする気かお前は」

イタチ「昨日は遅かった。文句ならリーダーかオビトさんに言ってくれ」

フガク「またオビトか・・・あいつめ」

イタチ「父さんだってクーデターばかりしてるんだから人の事は言えないだろ」

イタチ「それに今日の俺の任務は寝る事だ」

フガク「ぐぬぬ・・・イタチめ」

サスケ「やべっ完全に遅刻じゃねェか」

大蛇丸「サスケくん」

サスケ「退け」

大蛇丸「そう邪険に扱わないでくれるかしら?けどそれがあなたのいい所ね」

サスケ「俺に何か用か?」

大蛇丸「明日ね少し野暮用で旅に出るのよ自来也とナルトくんとね」

サスケ「何でお前が一緒に行くんだよ」

大蛇丸「ほら自来也とナルトくんだけじゃ心配でしょ?それに二人じゃ綱手を探せないだろうし」

大蛇丸「ったく綱手ったら結婚して他里に移っちゃって・・・同窓会の幹事の身にもなりなさいよ」

大蛇丸「べ、別に二人の事を好きになってないわよ!勘違いしないでね!」

サスケ「・・・用はそれだけか?なら俺は」

大蛇丸「何でも道中自来也はミナトに頼まれてナルトくんに螺旋丸を教えるらしいわよ」

サスケ「螺旋丸?」

大蛇丸「私についてこれば教えてあげるわ」

サスケ「別にいい俺はあんたの世話にはならない」

大蛇丸「そう・・・どんどんナルトくんが遠退いて行くわね」

サスケ「そうなっても俺は絶対にあいつに追いつく」

大蛇丸「そういうサスケくんが好きよ私は」

サスケ「螺旋丸か・・・螺旋って言うぐらいだから回転すんだろな」

ナルト「あのさあのさ!俺ってばエロ仙人に新しい術を教えてもらうってばよ!」

サクラ「エロ仙人ってあんたが言ってる自来也様の事?」

ナルト「うん!」

サスケ「丸はなんだ?丸めてぶつけたりするのか?」

オビト「ハァハァ・・・やっと巻いたか」

サスケ「何でここに居るんだよ」

オビト「リンの任務にくっ付いて行こうとしたらカカシと出くわしてな・・・勝った」

サスケ「おいカカシやったら今日の任務はどうすんだよ」

オビト「今日は俺が担当だ!ついて来い」

サクラ「ちょっと待ってよ!そんな勝手な事して」

オビト「火影は俺の先生で理解者だから後でどうにでもなる」

オビト「俺の今の気持ちがわかるよなナルトは」

ナルト「わかるってばよ・・・」

オビト「今日の任務はリンを追う事だ」

サスケ「お前いくつだよ」

オビト「31」

サスケ「31でストーカーとかお前」

オビト「初恋を知らんのか?初恋とはしぶといんだよ」

ナルト「わかるってばよ」

サクラ「私もわかる気がする」

オビト「サスケェ!お前は恋したことないのか!?」

サスケ「ねェよ」

オビト「これだから最近の子供は困る」

オビト「それにリンは俺に優しい・・・きっと俺の事が好きだ」

サスケ「なあカカシと出くわしたとか言ってたよな」

オビト「いつもいつも出くわす気がする」

サスケ「それってお前あれだろ・・・何ていうか」

サクラ「それ以上は言わない方がいいよサスケくん」

オビト「一緒に歩いててさカカシの奴・・・幻術で小さいカカシと小さいリンも見せるんだ」

オビト「夫婦みたいな幻術を見せて俺の心を殺す気かあいつは!なあナルト」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「カカシは昔からムカつく奴だった恩も忘れて」

サクラ「恩って?」

オビト「あいつの写輪眼」

サスケ「そうだ何でうちはでもなあいつに写輪眼が」

オビト「あげたから」

サスケ「何でやるんだよ」

オビト「カカシの上忍祝いのプレゼントに俺は忘れてしまってな」

オビト「俺は思わず眼をやった!凄くないか?眼をやったんだぞ俺」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「眼をやれるようなカッコいい男にリンは惚れたはず」

サクラ「へ、へえ」

オビト「それからだ悲劇が起こったのは・・・俺たちミナト班は遠足にでかけ俺は」

サスケ「ちょっと待てよ!どうやって眼なんかやれるんだよ!」

オビト「外してくっ付けて終わり」

サスケ「どうすりゃそうなるんだよ」

オビト「忍の眼は取れやすいそしてくっ付けてやすい」

サスケ「く、狂ってやがるこいつ」

オビト「話を続けるぞ俺はあの日・・・足を滑らし谷底へ落っこちた」

オビト「谷底に落ちた俺はマダラと出会い眼を貰った」

サスケ「どこまで本当の話なんだよお前」

オビト「そこで俺は掛け替えのない友と出会う。それが黒ゼツと白ゼツとグルグルだ」

オビト「マダラはこう言った『俺の計画を手伝え』だが俺はそんなの無視した」

サスケ「最終的にどうなったんだそれ」

オビト「俺はそこで捻挫した足を治しつつ修行に励んだりマダラから初代火影との思い出を聞かされていた」

オビト「そして・・・またしても悲劇が起こった」

サスケ「今度は何だ」

オビト「暇だからその辺をフラフラしてたらカカシとリンが居た・・・俺は見てしまった・・・」

オビト「ふ、二人がキスしてた所をな!そして俺は万華鏡写輪眼を開眼した」

サスケ「万華鏡写輪眼?」

オビト「まだ知らんのかサスケは」

オビト「万華鏡写輪眼とは写輪眼のその上を行く童術。イタチがよく使ってるのを見るだろ」

サスケ「あ、あれが!?」

サクラ「キ、キスしたらそれに開眼するの?」

オビト「きっかけだ!万華鏡写輪眼の開眼条件はおよそ60通りあると言われている」

オビト「キスとかお前・・・やめろよ恥ずかしいから・・・」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「これが俺のカカシへの恨みだ」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「ただの危ない野郎じゃねェか逆恨み野郎」

オビト「悔しければお前も万華鏡になってみろ!言っとくが俺はただのストーカーじゃない」

オビト「世界で一番手のつけなれないストーカーだ」

サスケ「その力でカカシをやったのか?カカシは開眼してるのか万華鏡を」

オビト「当たり前だろ。だが俺はさらに極めたマダラの元で術も教わった」

オビト「そしてマダラは死にひっそりと葬式をして俺はマダラの元から去った」

サスケ「それからの流れはわかった気がするぜお前は」

オビト「リンへのストーカー行為を欠かした事がない」

オビト「時々は捕まり檻の中へ入れられるが念でリンを追い続けている」

オビト「恋するとさ人って変わるよな・・・なあナルト」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「変態の天才だな」

オビト「天才?違うな俺は元落ちこぼれだ」

オビト「そんな俺が強くなれたのはリンへの愛!ついでにカカシへの恨み」

ナルト「わかるってばよ・・・オビトも辛かったんだよなァ・・・」

オビト「やっぱりお前は俺に似ている」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「話も済んだし解散しよう」

サクラ「は?いや任務は」

オビト「ミナト先生なら許してくれるよなナルト?」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「お前のあれはどうするんだよ」

オビト「お前達が居たんじゃ足手まといだ!帰れ!」

サスケ「どこまでも自分勝手な野郎だ・・・」

オビト「それともリンの話を聞きたいか?聞かせようか」

サスケ「逃げるぞサクラ」

サクラ「ほらナルトも」

オビト「リンは可愛い無垢な存在なんだ」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「純粋なんだよなあいつ・・・恥ずかしいから俺を見ると涙目になるんだろなぁ」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「それなのにカカシは純粋なリンを騙してよ・・・」

ナルト「わかるってばよ・・・」

サスケ「ただいま」

イタチ「帰ってきたなサスケよ」

サスケ「どうしたんだ兄さん」

イタチ「大蛇丸から聞いたぞナルトくんと自来也様が綱手様を探しに行くとか何とか」

サスケ「ああ」

イタチ「どういう心境だ」

サスケ「俺は俺でナルトはナルト」

イタチ「そうか・・・それでいい」

サスケ「ああ」

イタチ「ただ一つ気になる点がある」

サスケ「?」

イタチ「個々が強くなればチームワークに乱れが生じる」

サスケ「俺はナルトに追いつくからそれでいい」

イタチ「お前の心配なんてしていないサクラちゃんだ」

サスケ「サクラ?」

イタチ「彼女はお世辞にも良いとは言えない」

イタチ「才はあるがその才を開花できていない」

サスケ「あいつは幻術タイプなんだよ」

イタチ「そうなのか?」

サスケ「ああ俺には解る。それにあいつは賢いしチャクラコントロールだって上手い」

イタチ「それだけじゃ甘いな」

サスケ「サクラのこと何も知らねえくせに馬鹿にすんなよ」

イタチ「俺は別に馬鹿にしてない」

サスケ「チッ」

フガク「どこへ行くんだ」

サスケ「退いてくれよ」

フガク「あ、ああ」

イタチ「反抗期か」

フガク「サスケにもついに来てしまったか・・・うちは一族の反抗期は激しいぞ」

サスケ「イタチの奴は何もわかっちゃいねえ・・・サクラだって」

キバ「お、サスケ」

サスケ「キバになら勝てる」

キバ「何だよ睨みやがって」

サスケ「お前とサクラどっちが強いんだろな」

キバ「はあ!?お前舐めんなよ!サクラに負けるわけねーだろ!!」

サスケ「やめよう・・・こいつは加減を知らない」

サスケ「サクラに怪我をさせられん」

キバ「何ブツブツ言ってるんだお前?」

サスケ「だが赤丸のいないキバなら・・・おいキバ」

キバ「?」

サスケ「ちょっと来い」

キバ「どこ連れてくんだよ」

サスケ「いいから来い」

サスケ「サクラの家はここか・・・」

キバ「サクラに何か用か?」

サスケ「サクラと戦ってみてくれ赤丸抜きで」

キバ「ハハハ!ふざけるなよサスケェ!」

キバ「確かに俺は赤丸あっての俺だけどなァ!サクラなんて俺一人でやれるぜ!」

サスケ「いやダメだ」

サスケ「この話は忘れろ。いいな」

キバ「なんだよ勝手に連れてって結局それかよ」

サスケ「だがサクラもくノ一・・・しかしキバは手加減知らず・・・」

サスケ「ナルトは新たな技を習得しに旅へ出る俺には千鳥がある・・・サクラ」

キバ「じゃあ帰るからな俺」

サスケ「仕方がない暁に頼ろう」

サスケ「兄さん」

イタチ「勝手に出っていったと思ったらお前は」

サスケ「俺は今まで暁の事を馬鹿にしてた・・・でも必要なんだその力が」

イタチ「それで」

サスケ「サクラを強くしてやってほしいんだ」

イタチ「そうか・・・リーダー出番です」

ペイン「その言葉が聞きたかった」

サスケ「こ、こいつ・・・どこから」

イタチ「腹が減ってうちにご飯を食べてきたそうだ」

ペイン「次期暁のエースと思われるイタチの弟の頼みならば仕方があるまい」

サスケ「じゃあ」

ペイン「そのサクラというのを連れて来い」

サスケ「ああ」

サスケ「ってわけだ」

サクラ「うん、私もそろそろ皆に追いつかないといけないと思ってたから」

サスケ「行くぞ」

オビト「あーっ!こんな夜にお前たちは!」

オビト「これは暁会議で報告しなければ」

サスケ「べ、別にいいだろ仲間なんだから」

オビト「これだ最近の子はすぐに言い訳する」

オビト「そういうのはもう少し大きくなってからしろ!」

サスケ「そんなんじゃねェって言ってるだろ!」

オビト「いや違うな見苦しい言い訳をするんじゃない」

サクラ「あ、リンさんだ」

オビト「何!?どこだ」

サクラ「今のうちに行こサスケくん!」

イタチ「では先ず最初に何が教わりたい?」

サクラ「私は」

飛段「なあイタチの弟が連れて来たあの女って」

デイダラ「決まってるだろ!イタチの弟のこれに決まってるだろ、うん」

サソリ「前も一緒に来てたなあいつら」

角都「マダラが復活してというのに呑気な事を」

飛段「あ、あれだよな子供とかいねェよな」

デイダラ「いやァ居るんじゃないか」

黒ゼツ「最近ノ子供ハ何ヲスルニモ早イ」

白ゼツ「うん」

鬼鮫「次世代の暁候補の筆頭ですねえ」

サスケ「お、おい!何喋ってんだお前達は!恥ずかしいこと言ってんじゃねぇよ」

デイダラ「照れるな照れるな、うん」

イタチ「では一番簡単な火遁を」

サクラ「火遁・豪火球の術!」ポッ

イタチ「もう一回」

サクラ「火遁」

イタチ「おかしいな簡単な術のはずなのに・・・何故だ」

サスケ「難しいから」

イタチ「豪火球が難しい?冗談だろ」

サスケ「俺もかなり手こずった」

イタチ「普通の術なのに」

サスケ「俺もサクラもイタチとは違うんだよ」

イタチ「俺はすぐに会得したぞ」

サスケ「・・・」

サクラ「火遁・豪火球の術!」ポッ

イタチ「・・・鬼鮫」

鬼鮫「仕方がないですねえ次は私が」

鬼鮫「では簡単な水遁・爆水衝をお教えしましょうか」

鬼鮫「これは口の中のチャクラを大量の水に変化させ吐き出します」

サクラ「水を?」

鬼鮫「ええこの術の最大の長所は辺り一面を水浸しにし水遁をし易くするのです」

鬼鮫「印は先ほど教えた通りです。それではどうぞ」

サクラ「私も早く追いつかないとサスケくんとナルトに」シュッシュッシュッ

デイダラ「子供は何人だ、うん」

サスケ「だからいねえって言ってるだろ」

飛段「照れてんじゃねえよ!こいつ!」

サスケ「何とかしろよこいつら」

イタチ「ん?一族繁栄のために頑張れとしか俺には言えん」

サスケ「ダメだこいつら・・・どうしようもねェ」

鬼鮫「ダメですねえ全然ダメですねえ・・・次失敗したら鮫肌でお尻をぶちますよ」

サクラ「はあ・・・」

サスケ「諦めるなよサクラ」

イタチ「次は誰がいい」

鬼鮫「と言っても他の連中は・・・ねえ?」

イタチ「そうだな」

デイダラ「オイラ達は特殊すぎるもんな、うん」

飛段「ジャシン教に入信するなら別だけどな!」

オビト「医療忍者になればいい。力が無ければ」

サスケ「お前」

オビト「まあ聞けそう邪険にするな」

ペイン「黒幕の黒幕の言葉だ恐らくためにはなる」

オビト「四人一組の場合、戦いにおいては怪我人も出る。それをサポートするのは誰だ?」

オビト「医療忍者だ」

イタチ「無理に強くならなくてもいい。力だけが全てじゃない」

鬼鮫「けどそれなりに力は付けた方がいいですよ」

サソリ「俺達が鍛えれば強くなるがこの御時世じゃな」

イタチ「強すぎても働き口がない」

イタチ「俺と鬼鮫が教えた事を忘れず日々精進するように」

サクラ「はい!」

オビト「それと医療忍者になれよ」

サスケ「お、おいサクラ・・・暇だから送ってく」

サクラ「えっ?で、でも・・・サスケくんが言うなら」

サスケ「はっきりしろ・・・夜だしお前あれだよ変質者が出たら・・・ほら」

デイダラ「変質者が多いもんな」

飛段「嫌な時代になったもんだぜ」

サクラ「じゃあお願いしようかなサスケくん」

サスケ「い、行くぞ」

オビト「そういうのやめろって言っただろ!黒幕の黒幕の命令だ俺達もついて行く」

サソリ「ダメだ帰らないと婆ちゃんに怒られる」

イタチ「オビトさんの言う通りだ暁以上の変質者はいない」

イタチ「俺を除いてな」

角都「いやお前だって変質者に片足突っ込んでるだろ」

デイダラ「自分だけが普通だと思うなよ、うん」

オビト「早くしろ!」

数日後

大蛇丸「帰ったわよ」

サスケ「ここはお前の家じゃねーだろ」

大蛇丸「そう言わないの」

大蛇丸「サスケくんそろそろ私の正式な弟子になりなさい」

サスケ「何か言いに来たと思ったらそれか」

大蛇丸「どうせ嫌だって言うのよね?それぐらい知ってるわ」

大蛇丸「なら力づくで」

サスケ「前のようにやられると思ってるのか俺が」

大蛇丸「ふふふふ・・・ナルトくんまた一段階強くなったわ」

サスケ「なら俺はもっと強くなればいい」

大蛇丸「まあいいわ・・・いつかあなたを奪うわ」

イタチ「どうせ玄関前に居るなら新聞を取ってくれ」

大蛇丸「はい」

イタチ「朝ごはんができるぞ早く話を済ますんだぞ」

サスケ「来るなら来いよ俺はお前に屈しねえ」

大蛇丸「という訳でサスケくんを下さいな」

フガク「いくら三忍の一人と言われている大蛇丸様の頼みでもそれは困る」

フガク「サスケは日向一族のヒナタちゃんや山中一族のいのちゃんが同期に居る」

フガク「名門の血と血が交わればうちは一層強くなる!」

サスケ「勝手に決めるなよ」

イタチ「前に家に来たサクラちゃんはどうだ」

フガク「あの子は一般家庭の子だ・・・はっきり言ってダメだ」

オビト「それは聞き捨てならんな!リンだって普通の子だぞ!」

フガク「またお前は勝手に入って!」

サスケ「血なんて関係ないんだよ・・・こいつだって」

大蛇丸「そうよ私の両親はごく平凡な忍よ。パパもママも私に似てるけどね」

イタチ「つまり両親ともにオカマだという事か」

大蛇丸「さすがはイタチね。大した洞察力よ」

フガク「うーん・・・しかしオカマでは」

大蛇丸「愛に性別なんて関係ないわ」

鬼鮫「イタチさんお客さんを連れて来ましたよ」

イタチ「今取り込み中だ後に」

オビト「マ、マダラ・・・」

マダラ「オビトよ尾獣の件はどうなっている」

オビト「あ、あれは・・・弥彦と長門が不甲斐なくて俺の責任じゃないからな」

サスケ「こいつ・・・俺の脳内に語りかけて来た奴に声が似てる」

マダラ「似てるもなにも俺だ!オビトォ!!お前に全てを託したのにこれは何だ!」

オビト「ま、待てよ!できない理由があるんだよ・・・な?」

マダラ「どうせまたリンだろ。黒ゼツが全て吐いたぞ」

オビト「それだけじゃないんだって!ほら初代火影が俺の夢に出てくてさ」

マダラ「は、柱間が!?」

オビト「悪い事をするマダラは嫌いだって・・・俺はあんたのために」

マダラ「柱間ァ・・・俺がそんなに好きなのか」

イタチ「ほら座ってください」

フガク「母さーん!マダラ様が来たぞお茶お茶」

マダラ「なるほどつまりこいつがサスケを欲していると」

オビト「ああ」

イタチ「俺は義理の弟が大蛇丸になるのは嫌だ」

サスケ「そうなるって決まってねェだろ!」

マダラ「うちははうちは同士交わるのが自然の摂理よ」

マダラ「嫌々でも子孫を残さねばならん」

オビト「やっぱ女だよマダラの言う通りだ」

マダラ「サスケ」

サスケ「な、何だよ」

マダラ「好敵手は居るか?好きか?」

サスケ「好きじゃねェけど居るぜナルトってのが」

マダラ「柱間よ聞こえるかこの時代にも俺達が居る・・・聞かせよう俺と柱間の関係を」

大蛇丸「ええ是非聞かせてもらいたいわ」

マダラ「俺とあいつの出会いは」

オビト「この爺さんすぐに初代火影の話を持ち込むんだよ」

鬼鮫「どこかオビトさんに似てますねえ」

6時間後

マダラ「それなのに柱間は俺を捨て女なんぞを選んだ・・・」

マダラ「柱間ァ!どうしてお前は俺を捨てたんだァ!!」

大蛇丸「いい加減うるさいわね成仏しないかしら」

鬼鮫「自分から振っておいてそれは酷ですよ」

イタチ「どうにかなりませんかあれ」

オビト「数あるうちは一族の中でマダラは最も質が悪い」

オビト「何せ初代火影をしつこく付け回していたらしいからな」

イタチ「あなたも似たようなものじゃないですか」

オビト「俺は女であいつは男を追いかけ回してたんだぞ?おじさんも俺のが健全だと思うだろ?」

フガク「確かに」

フガク「話を戻そうサスケよ」

イタチ「サスケなら早々と退散した」

フガク「我が子ながら何という隠密性・・・末恐ろしい子よ」

サスケ「何だようちは一族ってどうしてあんな変な連中が多いんだよ」

サスケ「そもそもマダラってとっくの昔に死んだんじゃねェのかよ・・・」

サスケ「先祖があれで親戚はストーカーで父さんはクーデター、兄さんはほぼ無職・・・」

ナルト「わかるってばよお前の気持ち」

サスケ「ナルト・・・お前」

ナルト「俺ってば今からヒナタとラーメン食いに行くけどサスケの気持ちがわかるってばよ」

サスケ「お前サクラ一筋じゃないのか」

ナルト「最近気づいたんだけどさサクラちゃんって母ちゃんに似てるってばよ」

ナルト「すげー辛い事があったんだよなァサスケェ・・・」

サスケ「べ、別に何でもない」

ナルト「俺らってば六道仙人の息子の転生体で一つ前の代が初代火影とマダラだもんなァ」

サスケ「待てよお前・・・つまりそれって俺とマダラは」

ナルト「同じみたいなもんだってばよ」

サスケ「う、嘘だろ・・・あの変なオッサンと俺が・・・」

ナルト「わかるってばよ・・・今の気持ち」

サスケ「何でそんな重大な事を知ってるんだよお前」

ナルト「教えてくれた六道仙人が」

サスケ「・・・はァ」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「ナルトくん」

ナルト「一緒に来るかサスケ」

サスケ「そこまで俺は空気の読めない男じゃない」

ナルト「そうか」

ヒナタ「ど、どうしたのサスケくん」

サスケ「俺の事はもういいだろ行けよ」

ナルト「サスケェ」

サスケ「早く行け」

ナルト「わかるってばよ・・・辛いよなァ」

ナルト「俺ってばサスケが苦しんでるのがわかるってばよ」

サスケ「あのナルトも女と付き合う時代が来ちまったんだな」

キバ「まさかヒナタがナルトとな」

シノ「俺は前々からヒナタの心がわかっていた。なぜならば」

キバ「お、サスケだ」

サスケ「・・・」

キバ「わかるぜお前の気持ちが俺にはな」

サスケ「あっちへ行け俺は今」

キバ「ナルトってさ俺と同じ落ちこぼれだと思ってたのにさ・・・家柄いいもんな」

キバ「一緒に遊んでたシカマルもだ・・・とんだ裏切り者だぜあいつら」

サスケ「一族とか関係ない。お前達の一族に無職は居るか?」

シノ「いや」

サスケ「親戚にストーカーが居るか?父親は過激派か?」

キバ「どうしちまったんだお前」

サスケ「先祖がさ・・・かなり危ない奴だったか?違うよな」

サスケ「俺の一族にはそんなのばかりだ・・・その仲間も常識が通用しない」

キバ「かなり病んでるなお前」

キバ「ったくお前しっかりしろよ」

シノ「そうだ一族なんて関係ないとお前は言った」

シノ「ならばお前はお前で道へ進めばいい」

キバ「俺もそう思うぜ」

サスケ「そうだ俺がこの一族の負の連鎖を変えればいい!」

キバ「その調子だぜサスケェ!お前はナルトのライバルだだから俺のライバルでもある」

キバ「こんな風に落ち込んでもらっちゃ張り合いがないってもんだぜ」

サスケ「いや俺は別にお前をライバルだなんて思いたくない」

キバ「おいおい俺を舐めると痛い目に合うぜサスケよ」

シノ「やめた方がいいなぜならばキバとサスケでは実力差がありすぎる」

サスケ「ってわけだ」

キバ「なら新術を見せてやるぜ!」

シノ「よせ!」

サスケ「じゃあなシノ」

キバ「」

シノ「ああ」

サスケ「帰ろう悩んでたって仕方がねェ」

サスケ「普通なのは俺と母さんぐらいだ」

キバ「ま、待てよ!」

サスケ「まだ来るかキバ」

キバ「おう!」

サスケ「なら俺も手加減はしない!」

シノ「もうやめろ死ぬぞ」

サスケ「仕方ない少し本気で・・・くっ!こ、これは」

シノ「どうしたサスケ」

サスケ「す、すっかり忘れてたぜ呪印の事を・・・お、大蛇丸の野郎厄介な事しやがって」

キバ「やべえぞシノ!サスケの顔面が刺青だらけになっちまった!」

サスケ「し、静まれ・・・俺の呪印・・・」

キバ「こいつもこいつで普通じゃねえ!」

サクラ「サスケくん!」

キバ「静かにしろよやっと寝たんだから」

サスケ「いい加減にしろよオビト・・・やめろよ兄さん・・・父さんまた罪を犯しちまったのか」

キバ「ずっとこのうわ言を繰り返しててよ」

シノ「よほど一族に悩まされているのだろう」

キバ「そりゃそうだよなサスケの親父って中忍試験で一族率いて大暴れしたもんな」

サクラ「サスケくんの家族は」

キバ「すぐ来るって」

イタチ「ここかサスケェ!」ガラッ

オビト「どこだサスケェ!」

大蛇丸「あなた達の目は節穴かしら?居るじゃないの」

鬼鮫「何がどうしてこうなったのですか」

キバ「何かサスケの顔面が刺青だらけになっちまって」

大蛇丸「物騒な世の中ねェ」

サスケ「だ、誰のせいでこうなったと思ってるんだ大蛇丸・・・!」

イタチ「何だ元気じゃないか」

イタチ「キバくんすまなかったなサスケが迷惑かけて」

キバ「気にするなよサスケの兄貴(何だよ普通じゃねーかこいつ・・・)」

マダラ「これが病院とかいうやつかオビトよ」

オビト「ああ・・・見ろよマダラ、リンに似てるよな・・・あ、リンだ」

オビト「悪いなイタチ!野望用ができた」

イタチ「いいですよ別にお構いなく」

マダラ「待て」

オビト「リンを見つけたら足が止まらないんだよ俺は!」

マダラ「俺の頼みごとすらろくにできんくせに軟弱者が」

サクラ「だ、誰ですこの人」

イタチ「マダラだ」

サクラ「へ、へえ(まさか本人のわけないよね・・・)」

マダラ「どうせ暇だろ俺がお前たちに俺と柱間の想い出を聞かせてやろう・・・あれは」

イタチ「君達は逃げた方がいい。この男の話は異常に長い」

キバ「こ、これがうちは一族なのか」

シノ「なるほどサスケがノイローゼになるのも無理はない」

マダラ「ここで扉間は俺の最愛の弟であるイズナを後ろから蹴っ飛ばした」

マダラ「そして扉間はこう言った『これだからうちは一族は』と小馬鹿にした顔でな」

マダラ「扉間はいつもこうだ忍のくせに正々堂々と戦おうとせん!」

サスケ「それが忍だろ」

マダラ「黙れ!お前は本当に扉間寄りの思考だな」

マダラ「柱間を見習え!あいつはイイ男であった・・・男が男に惚れるとはまさにこの事」

マダラ「柱間ァ・・・お前も蘇れ・・・」

サスケ「おいサクラ帰ってもいいぞお前は」

サクラ「ううんいいよ別に」

サスケ「サクラ・・・いつも悪いなお前には本当に迷惑かけて」

サスケ「何て言うか上手く言えないけど・・・ありが」

オビト「待て待て!マダラ!こいつら全然聞いてないぞ!」

マダラ「何?」

サスケ「オビトのやつ余計な事を」

オビト「あの話を聞かせてやれよ初代火影と6度目にやりあった時の」

マダラ「良かろう俺と柱間が6度目に戦ったあの日」

オビト「この話は長いぞ俺は3回近く聞かされたが苦痛で仕方がなかった」

サスケ「くっ・・・どこまでも俺の邪魔ばかりしやがってこいつは」

大蛇丸「何とかならないかしらあれ」

イタチ「マダラか」

鬼鮫「怒らせなければ人畜無害・・・ですが」

イタチ「何があの男の怒りのツボなのかわからない」

大蛇丸「でもマダラを仲間に引き込めばサスケくんを」

イタチ「また良かならぬ事を考えているな」

大蛇丸「やはり力づくでやるしかないわね」

イタチ「どこへ」

大蛇丸「近いうちに必ずサスケくんを奪ってみせるわ」

イタチ「サスケはそう簡単にお前の手には落ちない」

大蛇丸「それはどうかしらね」

大蛇丸「あの子は徐々に呪印の力に飲まれてるわ」

鬼鮫「またバカな事を言い始めましたよこの人」

イタチ「無視しよう」

大蛇丸「キーッ!今に見てらっしゃい!私は本当はかなり怖いんだから!」

翌日

ナルト「サスケェ!お前ってば入院したって聞いたってばよ!」

サスケ「誰だナルトに教えた奴は」

キバ「俺たちだ」

サスケ「余計な事を」

シノ「報告しなければならない。なぜならそれが仲間だからだ」

マダラ「そして扉間は再びイズナを背後から殴りつけた。イズナは一撃で気絶してな」

マダラ「扉間は捨て台詞でこう言った『うちはってとことん甘いなァ』っと」

マダラ「それを見ていた扉間の弟達はあまりの卑劣さに引いていた」

ナルト「誰だこのおっちゃん」

マダラ「俺はうちはマダラだ、お前は」

ナルト「俺はうず」

オビト「波風ナルトだ!ほら四代目火影の息子の」

マダラ「ほォ火影の」

サスケ「逃げろナルトォ!こいつの長話は精神に来るぞ」

マダラ「俺と柱間の話を聞きたいか」

ナルト「おう!聞かせてくれってばよ!」

マダラ「柱間は本当に強かった」

ナルト「わかるってばよ」

マダラ「柱間はまさに忍の中の忍」

マダラ「この里には柱間の匂いが染みついている・・・いい匂いだ」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「お、おいナルトそろそろ帰らないと」

マダラ「俺の話を聞いてるんだ邪魔をするな」

オビト「くっ・・・ナルトがうずまき一族の末裔だとバレたら殺されるぞ」

サクラ「どうして?」

オビト「初代火影の心を奪ったうずまき一族を激しく憎んでいる」

サスケ「そんなの随分前の話だろ何で今更」

オビト「うちは一族とは代々執念深く嫉妬深い」

オビト「俺がリンならマダラは柱間、おじさんは里へのクーデター」

サスケ「一つの事への執着心か」

オビト「そうだ暴れ出したら手がつけられんぞ俺でもイタチでも弥彦達でもな」

マダラ「柱間は本当に強かった」

ナルト「わかるってばよ」

マダラ「柱間はまさに忍の中の忍」

マダラ「この里には柱間の匂いが染みついている・・・いい匂いだ」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「お、おいナルトそろそろ帰らないと」

マダラ「俺の話を聞いてるんだ邪魔をするな」

オビト「くっ・・・ナルトがうずまき一族の末裔だとバレたら殺されるぞ」

サクラ「どうして?」

オビト「初代火影の心を奪ったうずまき一族を激しく憎んでいる」

サスケ「そんなの随分前の話だろ何で今更」

オビト「うちは一族とは代々執念深く嫉妬深い」

オビト「俺がリンならマダラは柱間、おじさんは里へのクーデター」

サスケ「一つの事への執着心か」

オビト「そうだ暴れ出したら手がつけられんぞ俺でもイタチでも弥彦達でもな」

マダラ「ある日の事だ俺とイズナは扉間に柱間が待っていると言われ誘われた」

マダラ「そしたらどうなったと思う」

ナルト「わからねェ」

マダラ「落とし穴に落ちた。だが俺はイズナの頭に飛び乗り素早く落とし穴を回避した」

マダラ「すると扉間は『チッあと少しだったのに』と呟いた」

マダラ「おかげでイズナは首を痛めしばらく寝たきりになった・・・扉間め」

ナルト「わかるってばよ」

マダラ「イズナはうわ言のように『兄さんのせいだ・・・』と魘されていた」

マダラ「扉間は俺とイズナの兄弟の絆にまで亀裂を入れたんだ!」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「おいそろそろあのオッサンの長話を止めてやれ」

オビト「マダラの長話は延々と続く俺やゼツ達もそれで苦しめられた」

オビト「中には倒れてしまう白ゼツまで出て・・・こうなったら止まらない」

サクラ「じゃあどうすれば」

オビト「一つだけ方法があるマダラを封じ込める」

サスケ「どうやって」

オビト「耳を貸せ」

サクラ「初代火影の遺品をどれか持ってこいか」

キバ「それってパクって来いって事だよな」

シノ「悪いが俺は手を貸さない。なぜならそれは犯罪だからだ」

キバ「そんなこと言ってる場合じゃねーだろ!あのオッサンかなりヤバいぞ!」

サクラ「うん、このままじゃナルトもサスケくんも危ない」

シノ「しかし・・・」

キバ「さあってどの遺品をパクってやろうか」

サクラ「こ、これは」

キバ「千手柱間専用の歯ブラシか」

シノ「これにしよう」

サクラ「急いで持ち帰らないと」

キバ「これで俺たちも犯罪者になっちまったなァ・・・」

オビト「早く来い早く来い早く来い」

サスケ「うるせー!」

オビト「お前も何かに執着しろよ?やっぱりナルトか?」

サスケ「あいつが強くなれば俺も強くなればいい」

サスケ「だから俺はあいつに劣等感も嫉妬も何もない」

オビト「これだからお前たち兄弟は」

マダラ「柱間はこう太陽のような存在でな」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「イタチは弱点っという弱点がまるで見当たらないお前が弱点だとしても強いからな」

サスケ「何が言いたい」

オビト「ナルトが弱点でもなく・・・やっぱりサクラだよな」

サスケ「か、関係ねえだろお前に」

オビト「初恋は怖いぞ・・・俺みたいになっちまうんだからなァ・・・オビト二世の誕生だ」

オビト「やっぱサスケも立派なうちは一族だ」

サスケ「俺はストーカーにはならねーよ!別に好きじゃねェし」

オビト「それはうちはの血筋が許さない!ストーカーしたいなら俺に相談しろよ」

オビト「何たってストーカーだけなら歴代の火影が束になっても敵わないほどだからな」

キバ「持ってきたぜ!受け取れおっさん!」

オビト「俺はまだお兄さんだ!だがいい物を持ってきたな!」

オビト「マダラ見ろ!」

マダラ「そ、それは」

オビト「初代火影の歯ブラシだ!」

マダラ「柱間ァ!それはよこせ!」

オビト「なら俺について来い!」

マダラ「柱間ァ!柱間の歯ブラシ!」

サスケ「行ったか」

キバ「やったな!」

シノ「どうだった昔話は」

ナルト「よくわからねェ」

サスケ「後はオビトがどうやってマダラを閉じ込めるか」

翌日

イタチ「元気かサスケ」

サスケ「兄さん・・・その怪我はどうした」

イタチ「オビトさんと共に俺たち暁がマダラを封印した時に少しな」

イタチ「俺なんてまだマシだ歯を折られた程度だからな」

サスケ「だ、誰か死んじまったのか!?」

イタチ「この戦いに投入した10万体のゼツのうち負傷者が約6万体」

イタチ「ゼツ製造のためにレバーを使いすぎたグルグルは腱鞘炎にリーダーも骨折した」

サスケ「で?マダラはどこに封印したんだ」

イタチ「我が家の地下室に梅干しの壺があってな。あの中に突っ込んだ」

サスケ「う、梅干しなんて作ってたのかうち・・・」

イタチ「大変だったぞマダラを押し込めるのは・・・初めてだよ俺が本気になったのは」

サスケ「待てよ兄さん!どうやったら人間一人をあの中に入れれるんだよ」

イタチ「うちは一族特有の神秘の力とでも言っておこうか・・・」

サスケ「ふーん・・・オビトは」

イタチ「色々と面倒な人だからついでに封印しようかと思ったが最後まで抵抗されてな」

イタチ「チャンスを逃した実に残念だ」

サスケ「梅干しの壺なんかに一人入れれるのかよ」

ナルト「わかるってばよサスケの今の気持ちが」

サクラ「へえ梅干しか」

サスケ「お前たちも本当に暇なんだな」

ナルト「暇じゃないってばよ実は父ちゃんがさ・・・」

サクラ「この班で居られるのも最後なんだって」

サスケ「嘘だろお前」

ナルト「父ちゃんってば俺がまさかここまでの忍に成長するとは思ってなかったらしいんだって」

ナルト「普通の忍としてのびのびやってたら俺ってば強くなりすぎたってばよ」

サスケ「それで」

ナルト「父ちゃんはあまりにも第7班のパワーバランスが傾きすぎている事を危惧して俺とキバを入れ替えるらしい」

ナルト「でも俺とサスケはバラバラの方がいいかもしれねェ・・・そっちの方が」

サスケ「お互いがお互いライバルとして切磋琢磨できるってわけか」

ナルト「そうだってばよ」

サクラ「・・・」

サスケ「何ていうか頑張れよ・・・ナルト」

ナルト「サスケの俺への想いがわかるってばよ・・・」

カカシ「ってわけで今日からキバがこっちへ引っ越して来たわけだが」

オビト「ハハハ!ついにナルトに見捨てられたかカカシィ!」

カカシ「今日の任務は」

オビト「そうだよなリンを寝取った薄情者に誰がついて来るかって!」

サスケ「おいカカシ、ナルトとキバだけなのか?シカマル達は」

カカシ「あいつらのコンビネーションは完璧だって四代目は言ってたぞ」

カカシ「それに秋道一族の頭首にナルトの命を握られてるらしいから下手に何も言えんって」

サクラ「何かナルトが居ないと変な感じがするね」

カカシ「まぁ永遠の別れじゃないでしょ」

カカシ「休みの日にでもナルトの家に」

オビト「そういう言い方はないだろお前!最低だなカカシ!」

キバ「何でサスケの親戚が居るんだよ」

サスケ「気にするな少し頭がおかしいだけだ」

暁アジト

ペイン「えーっと今日の会議は」

イタチ「俺たちはどういう人間なのかをキバくんに知ってもらいたい集まりだ」

デイダラ「それってナルトの代わりに入ったガキだろ、うん」

イタチ「何事も自己紹介が大切だ」

ペイン「待てイタチ!今日の集まりは」

イタチ「大丈夫です。俺が全て進めておきますから」

ペイン「いや・・・もういいや好きにしてくれ」

イタチ「ありがとうございます」

鬼鮫「ちなみにこれが彼の写真です」

サソリ「生意気そうなツラしてるなこいつ」

角都「強いのか」

イタチ「キバくん自体はそこまでだが忍犬の赤丸は犬の世界では火影に最も近い犬らしい」

飛段「すげー!お前犬語わかんのかよ!?」

イタチ「俺は7歳で忍者学校を主席で卒業したんだ犬語ぐらい」

サソリ「やはり天才の中の天才は一味違うな」

イタチ「ちなみにこれがナルトくんの新しい担当の紅さん」

イタチ「この紅さん10班のアスマさんとできている」

オビト「マジかよ!?あいつら俺に内緒で・・・今度こいつらの邪魔してやろ」

サソリ「ま、あれだなおっさんより美人のがいいよなナルト的には」

角都「問題は美人からおっさんに移ったキバだな」

イタチ「それとナルトくんの新しいチームメイトのヒナタちゃんにシノくん」

飛段「何だこのガキ?グラサンなんてかけやがって」

デイダラ「日向ヒナタ?日向一族じゃねェか!」

鬼鮫「何でもナルトくんとヒナタちゃんは最近いい仲らしいですよ」

サソリ「その仲を利用して親戚にでもなろうとしてんのか火影は」

オビト「黙れサソリ!ミナト先生がそんなケチな男だと思ってるのかお前は!?」

サソリ「黒幕の黒幕は黙ってろ」

デイダラ「生意気だよな黒幕の黒幕のくせに、うん」

飛段「このグラサンはどうだ」

イタチ「彼は影が薄いが実力だけならかなり高い」

サソリ「忍のくせに影が薄いなんて最低だなこいつ」

イタチ「彼にはもっと派手に動いてもらいたいものだ」

イタチ「以上で今日の会議は終了で」

ペイン「イタチさここからどうするんだ」

イタチ「いえ後は本人達次第ですから」

ペイン「なら集めた意味ないよな」

イタチ「意味はあります」

ペイン「本当か?」

イタチ「いい暇つぶしになりましたから」

ペイン「勘弁してくれよ・・・それだけで呼び出したのか俺達を」

イタチ「いいじゃないですか別に」

鬼鮫「イタチさんの言う通りですよ」

ペイン「ならたまには動け働け!」

イタチ「それはちょっとダメですね」

ペイン「お前って奴は・・・暁に入った時と何も変わらんじゃないか」

イタチ「前々からそうでしたよ俺は」

サソリ「俺達は無職集団だ」

飛段「そのリーダーがお前だろ」

ペイン「はぁ・・・何だよこいつら」

イタチ「ただいま」

サスケ「また暁会議か兄さん?」

イタチ「キバくんはどうだ面白いか?」

サスケ「ま、まあな赤丸に小便かけられたけど」

イタチ「時にサクラちゃんはどうだ」

サスケ「何も変わんねェよ別に・・・いいだろサクラの事なんて!関係あるのかよ兄さんに」

イタチ「ちなみにどこがいいんだろうなサクラちゃんは・・・そう思わないか」

サスケ「何が」

イタチ「いや何となく思ってな。お前はどこだと思う?サスケよ」

サスケ「そりゃ・・・他人のために泣けるところじゃないかなって」

サスケ「ろくに友達の居ない俺のためにあいつは泣いてくれた心配もしてくれる」

サスケ「俺が怪我した時も呪印に侵された時もあいつはサクラは」

イタチ「なるほどそうか」

サスケ「だからって俺は別にそうじゃねェからな!俺はもう寝るぞ!」

イタチ「・・・聞いたか鬼鮫」

鬼鮫「はい」

イタチ「これは明日もまた暁会議が始まるな」

サスケ「ったく兄さんのせいで全然寝れなかった」

キバ「よぉ」

サスケ「お、おう(そういえばこいつだったな・・・)」

キバ「カカシ先生遅すぎじゃねえか?」

サスケ「いつもの事だすぐ慣れる」

キバ「ふーん・・・そういや紅先生言ってたなカカシ先生はいつも墓参りして遅れるとか」

キバ「何でも生きてるけど人として死んでる元親友を弔ってるんだとよ」

サスケ「そうか」

キバ「サクラも遅いんだよ何でだろうな」

サスケ「し、知らねえよ(こいつまさか気づいてるんじゃねェだろうな・・・)」

キバ「どうした?顔が赤丸見たいだぞ?」

サスケ「言っとくけど俺はサクラのこと好きじゃねェからな」

キバ「何言ってんだこいつ」

キバ「(いやこの前のうちは一族の連中を考えればこいつもちょっとおかしいんじゃねーか?)」

キバ「(間違いねえ・・・こいつもあの常識外れの仲間だ!)」

オビト「お、相変わらず死にそうな顔してるなサスケ」

サスケ「あっち行け俺たちはサクラとカカシを待ってる」

オビト「カカシなら来ないぞ。あいついつもオビトって刻まれてる墓見てるからな」

オビト「あれは軽くイジメだ」

サスケ「そんな事されるような事してるからだろが」

キバ「本当にうちはって変人ばかりだな」

オビト「後それとサクラは何か音隠れの奴に誘拐されてたぞ」

キバ「サクラが!?」

サスケ「おい!それはどういう事だ!」

オビト「あれは1時間ぐらい前か・・・」

オビト「朝っぱらからイチャイチャしてるナルト達に教育的指導をしていて」

サスケ「そんな事はどうでもいいんだよ!」

オビト「焦るな焦るなナルトは裏切り者だったんだ・・・オビト二世候補だったのに」

サスケ「言えよ!サクラはどこだ!おいオビト!!」

オビト「先ずは俺がどうナルトを指導したか教えてやるから」

サスケ「やめろォ!!」

大蛇丸「来たわね」

君麻呂「大蛇丸様こちらです」

カブト「さすがは音隠れ五人衆ですね大蛇丸様」

大蛇丸「さあサスケくんの寝顔を拝見して・・・こ、これは!」

カブト「大蛇丸様があまりの嬉しさに雄叫びをあげておられる」

左近「さすがは大蛇丸様だぜ」

大蛇丸「君麻呂」

君麻呂「はっ」

大蛇丸「私はサスケくんを連れて来いと言ったわよね?」

君麻呂「ええ、ですからサスケを」

大蛇丸「これはサクラよ・・・どう間違えばこうなるのかしらね」

次郎坊「どうりでおかしいと思った」

鬼童丸「男色家の大蛇丸様が女を誘拐しろだなんておかしいと思ったぜよ」

大蛇丸「君麻呂・・・サしかあってないわよ」

君麻呂「申し訳ございません!全てはこの4人が勝手にした事で!」

多由也「ちょっと待てよ!ウチらはお前の指示で!」

君麻呂「黙った方がいい僕は知らない君たちが悪い」

左近「こ、この野郎・・・」

大蛇丸「わかったわ。後で四人はお尻ペンペンの刑よ!」

大蛇丸「さてこの子をどうしましょう」

カブト「ぬ、脱がしてみませんか?医療忍者として10代のくノ一の裸を見なければ」

君麻呂「さすがはカブト先生だ!ほら拍手」

左近「覚えてろよ君麻呂の奴」パチパチ

多由也「このチンカス野郎にいつか一泡吹かせてやる」パチパチ

大蛇丸「女の子の裸のどこがいいのかしら」

イタチ「そう思うならサクラちゃんを返してもらおうか」

大蛇丸「イタチ!?」

鬼鮫「相変わらずの変態っぷりですねえ」

デイダラ「イタチの弟の嫁を好きにはさせないぜ、うん!」

サソリ「揃いも揃って変態の集まりか音隠れは」

飛段「覚悟しろよ大蛇丸!」

角都「これ以上は許されんぞ」

ペイン「リーダーとして粛清せねばな大蛇丸よ」

大蛇丸「まさか働かない動かないで有名な暁が動き出すなんて」

イタチ「気の向くままに行動するそれが暁だ」

カブト「えーっと、では5対5の団体戦で勝負を付けたいと思います」

カブト「第一回サクラちゃん争奪戦でいいですよね大蛇丸様?」

大蛇丸「好きにしなさい」

君麻呂「次郎坊まずは君だ」

次郎坊「よし先鋒・南門の次郎坊行くぞォ!!」

イタチ「凄い勢いで突っ込んでくるぞ」

鬼鮫「こちらの先鋒は私ですね!行きますよォ!」

カキーン

次郎坊「うわあああああああああああ」

カブト「勝者干柿鬼鮫!」

左近「へ、次郎坊は俺らの中でも最弱よ」

多由也「ウチらの強さはこんなもんじゃない」

イタチ「鮫肌の威力は凄まじいな」

鬼鮫「削るだけじゃないのですよ鮫肌は」

鬼童丸「東門の鬼童丸!俺が二番手ぜよ!」

イタチ「デイダラお前だ」

鬼童丸「おいおい!俺の相手はそんなチビかぜよ?」

鬼鮫「見てくださいよ腕が六本ですよ人としてどうかしてますねえ」

デイダラ「さてと・・・」ガツガツ

鬼童丸「最初は様子見ぜよ・・・」

デイダラ「何でオイラなんだよ…うん」

イタチ「目の前に居たから」

デイダラ「おい動くなよ。動いたら痛いぜ」

鬼童丸「な、なんぜよ」

イタチ「デイダラは起爆粘土を扱う・・・ほら君の周りに」

鬼童丸「き、起爆粘土!?まさか俺の周りにそれが」

デイダラ「うん(まだ仕掛けてねーよ)」

鬼童丸「ぜよ?ぜよぜよぜよ!?」

イタチ「相手はパニック状態に陥った」

鬼鮫「作戦勝ちですねえ」

左近「どいつもこいつも!中堅はこの」

デイダラ「西門!」

飛段「北門だろ」

左近「さ、西門の左近が相手になってやる」

イタチ「次は」

ペイン「俺だ」

イタチ「行けリーダー」

ペイン「血継限界・・・双魔の攻か」

左近「よく知ってるな!なら見せてやるぜ俺の」

ペイン「神羅天征」

左近「あああああああああ」

ペイン「終わった」

多由也「こ、こいつら強い・・・」

君麻呂「情けない僕が出よう」

多由也「どけ!こいつら纏めてウチがやってやる!」

イタチ「月読」

多由也「くっ・・・こ、ここは」

イタチ「この空間については後で大蛇丸に聞くといい」

イタチ「君はこれより48時間の間」

多由也「どうせ幻術だ!こんな術はウチに」

イタチ「先ほどの太った少年が汗をかきながら大量に迫ってくる!」

次郎坊「多由也ァ!多由也ァ!多由也ァ!」

多由也「ど、どけ!汗臭えんだよデブ!このやめろって!」

多由也「やめろってんだろ!やめろ!や、やめろ・・・」

イタチ「その数なんと驚きの6000人」

多由也「た、助けてデブの汗がウチを・・・」

イタチ「どうせ幻術だったんじゃないのか」

多由也「し、死んじゃう・・・」

イタチ「これで4勝0敗だ」

大蛇丸「あ、暁・・・どこまでも無法な奴ら」

オビト「ナルト達は呑気にラーメン啜りながら青春しててさ」

オビト「青春と言えばガイだよな。忘れっぽいけど俺の悩みを聞いてくれる」

キバ「俺達で追おうぜサスケ!」

サスケ「ああ!」

キバ「最初にナルト達を呼んでだな。頼むぜ赤丸!」

赤丸「おう!」

サスケ「俺達はどうすんだよ」

キバ「赤丸がナルトやシカマルを連れて来るまで待つ」

サスケ「こんな所でボーッとしててサクラ助けてられねェだろ!」

キバ「焦るなよ。サクラは見た目はまあまあだけど中身があれだろ?」

キバ「何もされはしねえよ」

サスケ「・・・俺は先に行く」

キバ「知らねえだろ居場所?」

サスケ「そんなのどうにかなる。それにお前はサクラを理解してねェ」

サスケ「あいつは中身もいい奴なんだよ」

キバ「お、おいサスケ!」

キバ「サスケがあそこまで人を褒めるなんて・・・何か悪い物でも食ったのか」

大蛇丸「次は君麻呂よ」

イタチ「いや待て」

大蛇丸「あら?怖いのかしら君麻呂が」

イタチ「いやこっちはもう4勝してるんだ戦っても意味はない」

カブト「確かにイタチの言う通りですよ」

君麻呂「なら僕があなた達を全滅させればいい」

飛段「クッソ生意気なガキだな!俺がやってやるぜ」

君麻呂「鉄線花の舞」ズルル

サソリ「な、何だあいつ!骨を引き摺り出したぞ!」

デイダラ「人間じゃねえ!」

飛段「やめだパスする!無理だろ骨引っこ抜くなんて正気じゃねーよ」

イタチ「骨を自在に操る力・・・リーダーまさか」

ペイン「あれは血継限界・屍骨脈!まさかあの男はかぐや一族の」

デイダラ「な、なんだかぐや一族って」

ペイン「戦闘民族だ」

鬼鮫「かぐや一族ですか・・・」

ペイン「その昔かぐや一族は無職の集まりだった」

イタチ「戦闘民族だなんて正直言って流行らない。だから彼らは」

イタチ「霧隠れの里へ大量に押しかけ職を見つけようとした」

鬼鮫「ですが時の水影様は全員に不採用の烙印を押し一族は散り散りとなったそうです」

君麻呂「僕はその一族の唯一の生き残りだ」

カブト「この子を含め音隠れの忍は皆路地裏で屯していた不良忍者達だった」

カブト「だからこそ大蛇丸様は彼らを引き取り構成させたんだ」

君麻呂「さあ僕の相手は誰だ」

イタチ「全員」

君麻呂「何?」

イタチ「君は俺たち全滅させると宣言しただろ」

イタチ「その覚悟に免じて俺たちが君を倒す」

君麻呂「いや僕は一人ずつって」

イタチ「一度吐いた言葉は曲げてはならない」

イタチ「全員で君を袋叩きにする!行くぞみんな!」

君麻呂「ひ、卑怯者・・・」

イタチ「これが二代目火影様の教えだ」

カブト「えぇ・・・大蛇丸様」

大蛇丸「確かに千手扉間の格言の一つに『卑怯者と罵る奴は鼻で笑ってやれ』というのがあるわ」

イタチ「ちなみに彼の異名は」

飛段「そりゃ東西南北って来たから中だろ!なあ!」

デイダラ「うんうん」

大蛇丸「地の君麻呂よ」

サソリ「何故そこで地が来るんだ」

角都「相変わらず考える事がわからん奴だ」

ペイン「何で地なんだ」

大蛇丸「いいじゃないの別に!この子の呪印は地の呪印って言ってね」

イタチ「他の呪印と何が違うんだ?」

大蛇丸「う、うるさいわね!細かい事はいいじゃないの!」

カブト「いやですから大蛇丸様は気にいった子に付けるんですよ」

イタチ「サスケは」

大蛇丸「て、天の呪印よ」

イタチ「という事は天のサスケか」

ペイン「もう一つ疑問がある。俺が吹き飛ばした男は双魔の攻の血継限界だった」

ペイン「あれは一つの身体に二人が共有するもの・・・どうして六人衆じゃないんだ」

鬼鮫「まさか数え間違えたんじゃ」

大蛇丸「いいのよ別に」

サスケ「ここか!」

イタチ「遅いぞサスケ」

サソリ「よくわかったなここが」

サスケ「派手な音と叫び声が聞こえてな」

角都「見ろイタチの弟」

デイダラ「全員やってやったぜ…うん」

サスケ「サクラは無事か」

イタチ「すっかり忘れてた」

君麻呂「て、天のサスケ・・・君がサスケか」

サスケ「何勝手に変なあだ名をつけてんだお前は」

君麻呂「大蛇丸様のお気に入りは僕だけでいい・・・それなのに」

デイダラ「ホモだ」

君麻呂「僕はホモじゃない」

飛段「いやホモだホモだろこいつ!」

君麻呂「ホモじゃない」

サソリ「イタチの弟は大蛇丸が好きか?」

サスケ「嫌いに決まってるだろ」

イタチ「気にするな地の君麻呂くん」

鬼鮫「ホモでも君は強いですよ」

君麻呂「くっ・・・何て大人達だ」

カブト「倒した相手に追い打ちをかけるなんて・・・暁はやはり恐ろしい」

左近「ざまあないぜ君麻呂の野郎」

鬼童丸「普段俺たちを小馬鹿にしてる罰ぜよ」

君麻呂「天のサスケ」

サスケ「その変なあだ名やめろ」

君麻呂「いつか僕と君は大蛇丸様を賭けて戦うはずだ」

サスケ「いらん!お前にくれてやる」

君麻呂「いや君は僕と戦う運命なんだよ」

サスケ「どうして誰も人の話を聞きゃしねえんだ!いらねえって言ってるだろ!」

サスケ「何が悲しくてオカマのおっさんを取り合わなきゃいけないんだよ!」

君麻呂「君はさっきから大蛇丸様をチラチラ見ている」

サスケ「後ろの棺桶だろ俺が見てるのは!サクラ出せよ」

君麻呂「またまた」

イタチ「これは母さんに報告しないと」

鬼鮫「嫌な三角関係ですねえ」

君麻呂「大蛇丸様は僕だけのもの!ですよねカブト先生?」

カブト「う、うん(君は重症だよ君麻呂くん・・・)」

キバ「遅いぞナルト!」

ナルト「悪いってばよ」

シカマル「サクラが拉致されちまうなんてな」

チョウジ「サスケはそれを追いかけたんだよね」

リー「早くサクラさんを!」

キバ「よっしゃ!俺の自慢の鼻で」

シカマル「まあ落ち着けよ。めんどくせぇけどここは作戦を練って」

ネジ「シカマルの言う通りだ」

キバ「チッ、仕方ねえ気長に待つか」

ナルト「サクラちゃんなら大丈夫だってばよ」

リー「し、しかしですねナルトくん」

ナルト「サクラちゃんってば俺とサスケと一緒に居たから自然と強くなってるんだってばよ」

リー「なるほど!」

キバ「それよりさサスケの親戚どうにかしてくれよ」

オビト「ナルトか?お前!俺がさっき言ってた言葉の意味わかるか!?」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「あのな若いうちからイチャイチャしてると早死するぞ」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「サスケと違ってお前は本当に素直だなお前は」

オビト「俺も気持ちはわかるぜお前のな」

オビト「けどこいつら見ろよ女っ気ゼロだろ?お前だけダメだよな抜け駆けしちゃ」

ナルト「わかるってばよ」

シカマル「うるせーなこの野郎・・・集中できねえだろが」

オビト「ミナト先生の子ならもっと他人に気を使えよ」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「でもお前は凄いよ。だってサスケを越しちまうんだぜ?」

オビト「つまり間接的に俺がカカシに勝った事になるよな!」

ナルト「わかるってばよ」

チョウジ「ねえあの人なんなの」

キバ「サスケの親戚だとさ」

ネジ「まさか奴はうちはオビトじゃ」

キバ「知ってんのか?」

ネジ「何でもヒナタ様にナルトと別れろとしつこく追いかけ回しヒアシ様に吹き飛ばされたらしい」

リー「どうしてそこまでするのでしょうか」

オビト「俺が片思いだからだ」

リー「え?」

オビト「ナルトならわかるよな」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「起きろサクラ」

サクラ「ん・・・サスケくん!?」

サスケ「もう大丈夫だ」

サクラ「私・・・いきなり眠らされて」

サスケ「そいつらもイタチ達が退治した」

デイダラ「けどイタチの弟はホモのトライアングルに組み込まれた」

飛段「ったく次期暁のエースが何やってんだか」

ペイン「イタチの弟ならエースにしてもいい」

イタチ「そうなれば現在のエースである俺は黒幕の黒幕の黒幕の黒幕の黒幕の黒幕辺りに昇格する」

ペイン「ちょっと待てイタチ」

イタチ「はい?」

ペイン「俺は」

イタチ「リーダーはリーダーのままじゃないですか」

ペイン「いや何でお前が俺より上の位になるんだって」

イタチ「いいじゃないですかリーダーはリーダーが似合ってますよ」

ペイン「そ、そうか」

イタチ「はい」

ペイン「何かおかしいぞ・・・いやこいつは昔から変な奴だった」

イタチ「さあ帰ろう」

サスケ「サクラ悪かったな」

サクラ「え?」

サスケ「元々は俺の責任だ・・・あいつが俺とお前を間違えちまって」

サクラ「私とサスケくんを!?(どこをどうしたら間違うのよ)」

サスケ「ああ」

サクラ「・・・そう。でもサスケくんが助けてくれたんだし別にいいよ」

鬼鮫「壊滅させたのは私たちなんですけどねえ」

デイダラ「あいつは最後の最後でやって来た」

角都「俺たちのこの扱いよ」

サクラ「あまり無茶しないでねサスケくん」

サスケ「俺は別に無茶なんて」

サクラ「その呪印よ無茶ばかりすると・・・」

サスケ「わかった。大丈夫だ心配するな」

イタチ「サクラちゃんはどうしてサスケの事をそこまで」

鬼鮫「まさか」

サクラ「ほ、ほら仲間だから!仲間の心配は普通はするじゃない!」

サスケ「うるせえからあっち行けよお前達は!」

サクラ「はあ・・・」

サスケ「余計なこと言いやがってあいつら」

チョウジ「あ、サスケ達だ」

キバ「おーい!もう終わっちまったのか?」

イタチ「任務は無事成功だ」

シカマル「おいおい終わっちまったのか」

ネジ「どうやらそうらしい」

リー「オーッ!何となく理解できましたよ!あなたの気持ち!!」

オビト「そうだろ?そうだよな!」

リー「はい!」

オビト「いつも俺を理解してくれるのはナルトだけだったが二人目ができた」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「サスケェ!見ろよ理解者だぞ理解者」

サスケ「行くぞ」

サクラ「うん」

オビト「行くぞ・・・うん・・・イタチ!これは」

イタチ「ええ最悪の結果です」

オビト「このサスケェ!」

サスケ「いきなり何すんだこの野郎!」

ペイン「やめろよ別に何ともないだろ二人の間には」

イタチ「だって面白いじゃないですか」

ペイン「・・・」

サスケ「千鳥!」

オビト「神威」

サスケ「す、すり抜けた」

オビト「俺の万華鏡写輪眼の能力だ!原理は教えんぞ」

チョウジ「な、なに今の」

リー「すり抜けましたね」

シカマル「いやあれは多分時空忍術みたいなもんだろ」

キバ「ただの変人じゃねえのかよあいつ」

イタチ「うちは一族は数あれどオビトさんはその中でもずば抜けて強い」

キバ「嘘だろだってあいつ」

イタチ「普段のあの姿は素の性格だが強いものは強い」

ネジ「写輪眼の更なる高みである万華鏡写輪眼を扱うならば確かに強い」

ネジ「それもあのような術とは」

イタチ「伊達に世界で最も手のつけられないストーカーを名乗ってない」

サクラ「しゃーんなろー!」ドスッ

オビト「いて!やめろよ不意打ちは!」

イタチ「若干間が抜けてて騙されやすい事もまた事実」

キバ「以外だよな・・・あんな危ない奴なのに」

ナルト「わかるってばよ」

イタチ「そろそろお開きだな。オビトさん」

オビト「どうした」

イタチ「天照」

オビト「あちちち!イタチこの!」

イタチ「もう日が落ちた今日はこれで解散しよう」

鬼鮫「そうしましょう」

サスケ「オビトの野郎・・・」

サクラ「ダメよサスケくん!また呪印が」

イタチ「ここは俺に任せてサスケはサクラちゃんを家まで送り届けろ」

オビト「待て待て!それはダメだろイタチよ」

イタチ「関係ないじゃないですかオビトさんには」

サソリ「どっちが勝つと思う」

角都「年の功で黒幕の黒幕だな」

デイダラ「オイラはイタチだ、うん」

飛段「なら俺もイタチで」

サソリ「俺はオビトに賭ける」

ペイン「俺も奴だ」

イタチ「少しは大人になってください」

オビト「うるさいなお前は!親と同じこと言うなよ」

イタチ「ふぅ・・・」

鬼鮫「おや?あのイタチさんが疲れてますねえ」

ペイン「やはり黒幕の黒幕は強いな」

オビト「落ちこぼれを舐めるなよイタチ!天才なんて全然怖くないんだからな」

イタチ「あ、リンさん」

オビト「リン!?お、おいおいイタチよ嘘はよくないな・・・」

イタチ「お久しぶりですねリンさん」

リン「オ、オビト・・・」

オビト「リン!リンじゃないか!!まさか俺に会いに来たのか!!!」カサカサカサ

リン「ひっ!」

イタチ「隙を見せましたねオビトさん」

イタチ「こいつだけは使いたくはなかったが仕方がない」

イタチ「須佐能乎!」

サソリ「やりやがったなイタチの奴!」

飛段「な、何だよあのデカい巨人は」

デイダラ「始めてみるぞオイラ」

ペイン「あれはイタチの万華鏡写輪眼に宿った第3の術だ」

鬼鮫「あの人はあれをあまり使いたがらないですからねえ」

イタチ「そうだ。須佐能乎を発動させれば俺は三日間の全身筋肉痛で寝たきりになる」

イタチ「十拳剣でオビトさんを貫く!」

イタチ「しばらくは眠ってるはずだ・・・間が抜けてて良かった」

鬼鮫「この人がオビトさんが追いかけ回してる人ですか」

イタチ「旧姓のはらリンさんだ」

サソリ「旧姓ってじゃあこいつ」

イタチ「残念だがそういう事だ・・・」

イタチ「それより俺を家まで運んでくれ死んでしまう」

リン「昔のオビトはこんなのじゃなかった・・・気がする」

オビト「リン!」

飛段「げっ!もう起き上がったぞこいつ!」

角都「俺ら以上の生命力だ・・・」

リン「いやあああああああああ」

オビト「捕まえた!」

リン「た、助けてイタチくん!」

イタチ「ダメだ動けません。すみませんリンさん」

鬼鮫「本当は動けるんでしょイタチさん」

イタチ「無理だな筋肉痛が酷くて」

ペイン「仕方ない俺が」

グルグル「待ってくれみんな!」

グルグル「オビトもういいだろ」

オビト「グルグルか?見てくれリンを捕まえた」

グルグル「今日はもう遅い帰ろうオビト」

黒ゼツ「カカシガイナインジャフェアジャナイ」

白ゼツ「そうだよ」

オビト「やっと捕まえたのにか?」

黒ゼツ「ヤット捕マエテモダ」

グルグル「カカシの居る前じゃないと意味がないだろ?」

白ゼツ「ほら日が沈んでいく」

オビト「お前達がそこまで言うなら仕方がない・・・今日はこれで帰ろう」

オビト「黒幕の黒幕の命令だ!リンを家まで送り届けろ!」

オビト「もしそれが出来なかったら神威だぞ」

デイダラ「す、素直に帰ってった」

イタチ「鬼鮫は俺を家まで送ってくれリーダー達はリンさんを家まで送り届けるんだ」

ペイン「なあイタチさたまに俺がリーダーって事を忘れてないか?」

イタチ「まさか四の五の言わずに早くしてくださいよリーダー」

ペイン「あ、ああ」

サクラ「大丈夫かなイタチさん達」

ナルト「わかるってばよサクラちゃんが何を考えて居るか」

サスケ「イタチは俺の兄貴だ死ぬわけがない」

ナルト「わかるってばよサスケェ・・・でもオビトは強いってばよ」

サクラ「そうだよね!サスケくんのお兄さんだもんね!」

ナルト「わかるってばよそうサスケや自分に言い聞かせてるんだって事が」

サスケ「ああ」

ナルト「わかるってばよサスケってば内心心配なんだって」

サクラ「・・・」

サスケ「・・・」

サスケ「ここら辺でいいか?」

サクラ「うん」

サスケ「何ていうかありがとうサクラ」

サスケ「俺やイタチの心配までしてくれて」

サクラ「え?私達チームで仲間だしそれにほら・・・友達だから」

サスケ「そ、そうだな俺たち友達だよな」

ナルト「わかるってばよ二人の考えている事が」

ナルト「俺ってば二人の先を行っちまって手に取るようにわかるってばよ」

ナルト「お互いどちらかと言えば奥手で一歩前に進めない事が」

ナルト「わかるってばよ・・・」

サスケ「ただいま」

フガク「サスケか実はイタチが」

サスケ「死んだのか!?」

フガク「早まるな!全身筋肉痛だ」

サスケ「兄さん何やってんだよ」

イタチ「須佐能乎を発動させてこの様だ」

フガク「万華鏡写輪眼は乱用するなと何度も言ってるのにこいつは」

ミコト「何度も母さんは注意したでしょ?庭で天照を発動して芋を焼くなって」

フガク「俺が小遣いをあげないと月読で精神攻撃までしてお前は」

イタチ「自分に絶対的な自信があるから大丈夫」

フガク「大丈夫じゃないからそうなってるんだろイタチよ」

イタチ「そう心配しないでくれ・・・これで家でゴロゴロできる口実もできた」

フガク「我が子ながらお前の考えがまるで読めん」

イタチ「残念だけど自分の心を読めるのは自分だけだ」

サスケ「寝る」

イタチ「俺も寝よう」

フガク「こら!待たんか!まったく動けん動けんとか言うわりに動いてるじゃないか!」

イタチ「指さえ動けば逆立ちで移動もできるからどうにでもなる」

サスケ「・・・はあ」

サスケ「これがうちは一族か・・・」

翌日

サスケ「あーよく寝た・・・何だこれパンツがベトベトだ」

サスケ「漏らしたのか俺・・・いやこの独特の臭いは」クンクン

サスケ「ま、間違いない夢精したんだ俺・・・何て事だ」

サスケ「そういや夢にサクラが出てきたな」

サスケ「ヤバい・・・こんな事があいつらにバレちまったら・・・」

イタチ「これは暁会議を開かないといかんな」

鬼鮫「サスケくんもスケベェなんですねえ」

ペイン「夢精した瞬間からお前は暁の新エースだ」

大蛇丸「私で夢精したのねサスケくん」

君麻呂「やっぱりホモじゃないか!」

ナルト「サクラちゃんで夢精したなんてわかるってばよ」

キバ「スカした顔して変態じゃねーかお前!」

我愛羅「お前は友ではないな夢精男め」

フガク「イタチは奇行を繰り返しお前は夢精か・・・」

オビト「俺と同類だ!やった!」

マダラ「俺も柱間の夢で夢精した」

サスケ「何て事を言われるかもしれない・・・やっちまった」

サスケ「よし・・・気配は感じないパンツを洗って」

デイダラ「よぉイタチの弟」

サソリ「朝が早いなお前は」

サスケ「な、何で家に居るんだよお前ら」

デイダラ「イタチが動けないしたまには暁会議を朝に開こうとイタチの提案だ…うん」

サソリ「その手に持ってる物はなんだ?」

サスケ「ならアジトでやればいいだろ!何で俺の家なんだよ!」

デイダラ「朝飯が食える」

サソリ「それにアジトは改築中だ」

サスケ「他の連中も来るんだろ」

角都「お邪魔します」

飛段「相変わらずデカいなイタチの家は」

サスケ「タイミングが悪すぎる・・・パンツが洗えない」

サスケ「いっその事だ部屋にパンツを置いて」

サスケ「いや兄さん達の事だきっと俺の部屋を物色するはずだ」

サスケ「だが生憎だが俺の部屋にやましい物は何一つとしてない」

サスケ「このパンツを除いてな」

ミコト「サスケー!ご飯よー!」

サスケ「う、うん」

サスケ「朝飯をすぐに食って外で着替えよう」

鬼鮫「サスケくんご飯らしいですよ」

サスケ「う、うるせーな!今行くって言ってるだろ」

鬼鮫「反抗期ですかね」

デイダラ「きっと思春期だ、うん」

鬼鮫「早く来ないと全部食べちゃいますよ」

サスケ「うるせーって言ってるだろ!今から行くんだよ!」

サスケ「ごちそうさま」

飛段「うわイカ臭えなこの部屋」

イタチ「イカ臭い?まさかオビトさんは居ないが」

サソリ「お前のあいつのイメージはイカ臭いのか」

イタチ「ああ」

サスケ「じゃあ行ってくる」

鬼鮫「あそこから臭いが」

イタチ「あそこ」

鬼鮫「ほらサスケくんの所から」

サソリ「ああ本当だ」

サスケ「万事休すか・・・この危機感はまるで死の森で大蛇丸と出くわして以来だ」

デイダラ「まさかお前」

サスケ「お、俺は」

鬼鮫「・・・そんなはずないですね」

イタチ「どうせオビトさんだろ。あの人の家から近いし風に乗って臭いが」

角都「その可能性も十分あり得るな」

サスケ「よし回避できた!後は着替えてパンツを何処かへ捨てて」

サクラ「サスケくーん!」

サスケ「サ、サクラ!?何でここにお前が」

サクラ「だって昨日送ってもらったしだが今日は私が迎えに」

サスケ「くっ・・・サクラを見れねえ目が避けちまう」

サスケ「夢精したりするとその相手に目が合わせ辛いってのは本当だったのか・・・」

サクラ「サスケくん目も合わせてくれない・・・やっぱり怒ってるのかな足手まといになった事」

サクラ「でも昨日はありがとうって言ってくれたし」

サスケ「さ、先に行っててくれ俺は今からやる事があるから」

サクラ「う、うん必ず来てね」

サスケ「あ、ああ」

サクラ「はあ・・・」

サスケ「ダメだ見れねえ・・・サクラを」

オビト「お、何か面白そうだなグルグル」

グルグル「ほら行くよ」

オビト「何か知らんがサスケとサクラの仲に亀裂が入ってる気がするぞ」

オビト「俺の祈りが通じたのか」

イタチ「臭いな」

飛段「だからあいつの臭いだってお前が」

イタチ「いやサスケだ」

鬼鮫「そういえばサスケくんソワソワしてましたね」

イタチ「あれは何かを隠しているはずだ」

ペイン「待て!今日は真面目な話をすると約束しただろ」

イタチ「俺を背負ってくれ鬼鮫」

鬼鮫「はいはい」

デイダラ「オイラ達も続くぜ!」

サソリ「イタチの言うことだ間違いない」

角都「ああ」

イタチ「待ってろよサスケ!すぐに俺達が行くぞ」

ペイン「あいつら・・・」

フガク「お前も苦労するだろイタチには」

ペイン「もう慣れた」

フガク「何ならお前もうちはクーデター部隊に入るといい」

ペイン「それは結構、いい歳して恥ずかしくないのかあんたは」

フガク「・・・」

イタチ「止まってくれ」

鬼鮫「ここですか」

イタチ「サソリそいつを拾ってくれ」

サソリ「うわっくっせえな何だこれ」

イタチ「それをよく見ろ」

サソリ「うちはサスケ・・・おいこれって」

イタチ「それはサスケのパンツだ」

鬼鮫「ちゃんと名前が書いてあるなんて豆ですねえ」

イタチ「母さんが書いたんだ」

デイダラ「あいつがパンツだけ残して消えちまうってまさか」

イタチ「大蛇丸の仕業だ間違いない」

鬼鮫「本当ですか?」

イタチ「ああ俺の推理が正しければな」

イタチ「きっとサスケは下半身丸出しで誘拐されたんだ」

サスケ「パンツは捨てたし新しいのに履き替えた・・・後は」

キバ「どうしたんだお前」

サスケ「いや何でもない」

キバ「お前ってクールだけど変な奴だよな」

キバ「やっぱりうちは一族ってそういうもんか?」

サスケ「否定はしない。そういう家系なんだ俺達は」

サクラ「カカシ先生まだ来ないねサスケくん」

サスケ「そ、そうだな」

サクラ「・・・」

キバ「こいつはさっきから何で目合わせないんだ」

キバ「でもシノに比べりゃマシだな。知ってるか?シノのやつ最近居場所が無いってボヤいてるらしいぜ」

サスケ「そうか」

キバ「チーム内でくっ付くのって良くねえよな?お前もそう思うよな?」

サスケ「ああそうだな」

大蛇丸のアジト

イタチ「サスケは」

大蛇丸「だから居ないって言ってるでしょ!本当にせっかちね!」

角都「それはないだろ。俺達は全速力で来たんだから」

君麻呂「あ、暁!」

デイダラ「また会ったな、うん」

飛段「イタチの弟知ってるよな?」

君麻呂「サスケなら居ないと大蛇丸様も仰っているだろ」

イタチ「ならどうしてサスケはパンツを捨てて失踪したんだ?」

多由也「このクソ野郎!ウチだって前のようにはいかないぞ!!」

大蛇丸「こうは考えられないかしら?射精したパンツをあえて捨てた」

イタチ「なら洗濯でもすればいい」

大蛇丸「それができなかったとしたら」

イタチ「あ・・・そういえば俺達がたむろしていたな」

イタチ「帰ろう全速力で」

多由也「おい待てよ!ウチを舐めると痛い目に合わすぞ!」

イタチ「今の君では逆立ちして目隠しをしている俺にも勝てない」

多由也「クソ・・・いつかぶっ殺してやる」

サスケ「何やってんだカカシの奴は」

サクラ「またオビトにでも襲われたのかな」

サスケ「あいつ変人だけど強い事は強いからな」

サクラ「うん」

サスケ「何が凄いかってあれで万華鏡写輪眼を開眼してる事だ」

サスケ「俺なんてまだ写輪眼でさえ不完全なのに」

サクラ「そんなこと無いよ!サスケくんだって!」

サスケ「だからって俺は希望を捨てちゃいねえよ。いつか俺だって」

サクラ「それでこそサスケくんよ!」

サスケ「俺も絶対にナルトや兄さんを」

イタチ「サスケェ!探したぞ!」

サソリ「水臭い奴だなお前も」

角都「射精したパンツを捨てるなんて」

サスケ「何言ってんだ!そんな事してねえだろ!いい加減なこと言ってんじゃねえぞ」

デイダラ「ならこれを見ろ、うん」

サスケ「す、捨てたはずなのに何で」

イタチ「俺が拾った」

イタチ「聞かせてもらおうかどういう事なのか」

サスケ「・・・」

サスケ「む、夢精」

イタチ「何だ夢精か俺はてっきり外でやったものかと」

サソリ「拍子抜けしたタダの夢精なのか」

イタチ「あまり一族の恥になる事をするんじゃないぞ」

サスケ「・・・」

イタチ「今日も実に有意義な一日だった」

鬼鮫「そうですねえ」

サクラ「サスケくん夢精って」

サスケ「お、お前じゃないからな」

サクラ「うん(なーんだ私じゃないんだ・・・)」

サクラ「(サスケくん誰の夢見て射精したんだろ・・・)」

サスケ「(悪いなサクラ実はお前なんだ悪いと思ってる)」

キバ「・・・帰ろうぜ」

サスケ「兄さん!いい加減にしろよ!」

イタチ「カリカリするな俺はパンツを届けただけだ」

サスケ「それが余計なんだよ毎回毎回毎回」

イタチ「それはお前が悪い」

イタチ「女の子にキャーキャー言われても見向きのしないお前が急にサクラちゃんとか」

サスケ「他の女とは違うんだよ」

イタチ「優しくされただけでコロっと騙されるなんて詐欺に引っかかりやすいタイプだな」

サスケ「サクラは俺の見た目じゃなくて中身も見てくれる」

イタチ「確かにいい子だがあの子はお前に本性を見せていないだろ」

サスケ「あいつの本性は知っているナルトにキレてる時だ」

フガク「何とキレやすいのか!それは考えようだな・・・」

イタチ「お前に怒りを見せない限りそれはダメだな。試しに怒らせてみろ」

サスケ「どうやって」

イタチ「俺は人を怒らせる事が得意だ。いい考えがある」

フガク「お前は毎日母さんに怒られているからな」

イタチ「日に6回は怒られる」

イタチ「という訳だ」

ペイン「いい加減に暁会議を私用に使うのはやめてくれ」

サソリ「要するのにイタチの弟があの娘を怒らせればいいんだな」

黒ゼツ「簡単ナ話ダ」

イタチ「問題はサクラちゃんがどうサスケに怒るかだ」

デイダラ「パンツ盗めばいいんだろ、うん」

飛段「いきなりぶん殴る!これだろ!」

角都「金を取る」

白ゼツ「オビトはどう思う?」

オビト「俺は時々リンの下着や私物を借りるが怒られない」

鬼鮫「引いてるんでしょうねえ」

イタチ「サスケがそれをやるかだ」

鬼鮫「じゃあまずはパンツを盗ませましょうか」

イタチ「白昼堂々それも本人の目の前でな」

オビト「来たなサスケ」

サスケ「離せェ!」

サソリ「動くな動くな」

デイダラ「うん」

オビト「いいかサスケ!俺が今から見せてやるよ下着の正しい盗み方をな」

サスケ「何でそうなるんだよ」

イタチ「安心しろ失敗してもオビトさんが痛い目に会うだけだ」

オビト「じゃあやるからな」コンコン

リン「はーい」

オビト「俺だよリン」

リン「オ、オビト・・・」

オビト「下着を貰いに来た」

リン「・・・」

イタチ「大丈夫ですよリンさん」

鬼鮫「1着だけですから」

オビト「まずは何事にも動じずに正面から行くことだ」

オビト「そして素早くターゲットの部屋を物色してだな」

イタチ「やはり下着泥棒はやめよう犯罪だ」

サスケ「あいつどうすんだ」

イタチ「色々と面倒な人だからしばらく檻の中にでも居てもらおう。後はお願いしますねリンさん」

イタチ「あれが悪い例だ」

鬼鮫「真似しないでくださいね」

サスケ「もういいやめろ」

イタチ「ダメだ今日一日は俺達が暇になってしまう」

サスケ「俺がやる」

イタチ「お前が?」

サスケ「やればいいんだろ!いつもムチャクチャな事しやがって!」

サソリ「何か策はあるのかお前」

サスケ「・・・」

デイダラ「無いんだな、うん」

サスケ「見せてやるよ俺のやり方を」

角都「ムキになってるぞいいのか?」

イタチ「あいつにやらせてみよう」

サクラ「どうしたのこんな所に呼び出して?」

サスケ「あそこ見ろ」

サクラ「あ、イタチさんといつものメンバー」

サスケ「今回は俺がお前を怒らせたら成功らしい」

サクラ「あ、相変わらず個性的なお兄さんね・・・」

サスケ「ナルトを殴り飛ばすみたいに俺を殴れ」

サクラ「そんなのできないよ!だってサスケくんは」

サスケ「そんなに俺に気を使うなよ。俺もナルトも変わりはしねえだろ」

サスケ「それに仲間だろ俺たちって」

サクラ「・・・じゃあ思いっきりいくねサスケくん」

サスケ「俺への不満をぶつけてくれ」

サクラ「歯を食いしばって」

サスケ「ああ」

サクラ「しゃーんなろォォォォォォォォ!!!!!!」

飛段「うわー痛そうだなあれ」

デイダラ「イタチの弟が宙に舞ってるぜ」

イタチ「今日はこれで終わりか」

鬼鮫「帰りましょうか」

角都「弟はどうするんだ」

イタチ「うちは一族は打たれ強い父さんもオビトさんも」

飛段「しばらく飯は食えそうに無いだろうけどな」

デイダラ「本当に女の子かよ、うん」

イタチ「俺の調べではサクラちゃんの鉄拳はマダラをも凌ぐと言われている」

サソリ「何か修行でもしたのか?」

イタチ「いや天然らしい」

イタチ「体術とはまた違う恐るべき鉄拳だ」

鬼鮫「死んじゃいますね私達じゃ」

イタチ「きっと死ぬ」

飛段「人間じゃねえよ!あいつ!」

サスケ「いてぇ・・・」

サクラ「本当にごめんサスケくん!」

サスケ「あいつらも撤退した成功だ」

サクラ「こんなに腫れ上がって」

サスケ「これからもちゃんと俺を叱ってくれよ」

サスケ「俺って暴走する節があるからよ」

サクラ「うん。サスケくんが間違った道へ行こうとしたら私が殴り飛ばしてあげる」

サスケ「あ、サクラ」

サクラ「ん?」

サスケ「こ、この前の夢精騒動のあれ・・・実は」

サクラ「うん」

サスケ「やっぱ何でもない」

サクラ「そう・・・(本当に誰なんだろサスケくんが夢精するほどの相手って)」

数日後

サソリ「今日はあれかリーダーもイタチも居ないのか」

デイダラ「みたいだなぁ」

飛段「誰か仕切れよ」

角都「言い出しっぺのお前がやればいい」

サソリ「数日前の騒動でイタチの弟は顔面が腫れ上がって三日間寝たきりだったそうだ」

デイダラ「ふーん」

サソリ「黒幕の黒幕は檻の中だとか」

飛段「どうせすぐに出てくるんだろ」

サソリ「今日の任務は・・・どうする」

角都「リーダーも補佐の小南もエースのイタチも居ない」

デイダラ「こういう時は最年長の角都がリーダー代理だ、うん」

角都「そんなことやってられるか」

サソリ「仕方がないこのままじゃ纏まるものも纏まらない」

飛段「どうするんだ!」

サソリ「黒幕を呼ぶぞ」

角都「一度も見たことがないが本当に存在するのかそいつ」

サソリ「黒幕の黒幕に黒幕の黒幕の黒幕が居るんだ黒幕の一人や二人ぐらい」

長門「俺が黒幕だ」

サソリ「だそうだ」

長門「弥彦からお前達の話は聞いている・・・あまりいい話じゃないがな」

角都「弥彦?」

長門「ペインだ。弥彦じゃありきたりな名だから適当に辞書を引き名付けた」

デイダラ「リーダーと同じ目ん玉なんだな、うん」

飛段「兄弟か?」

長門「これは輪廻眼と言って雨隠れの里で流行ってた目玉ファッションだ」

長門「最も廃れてしまってるがな・・・」

飛段「ふ、普通な奴だよなこいつ」

サソリ「今までの黒幕があれとかあれだったから余計にそう思える」

角都「今日はどうしてリーダーは居ないのだ」

長門「ストレスでちょっと」

サソリ「俺達に任務をくれ」

長門「任務ってお前たち働かないだろ?やっても意味がない」

サソリ「そう言うな今日はイタチも居ない鬼鮫もオビトも居ない」

角都「騒がしい連中が居なければ俺達は普通だ」

長門「・・・」

長門「いいかなら指令を出す・・・その前にここに置いてあった外道魔像はどうした」

デイダラ「捨てた」

長門「す、捨てた!?」

サソリ「アジト内であんなのが置いてちゃ邪魔だろ」

長門「弥彦はこいつらにどういう教育をしていたんだ・・・」

飛段「任務!任務!」

長門「ここは木の葉の里だったな?仕方がない彼に任務を譲ってもらおう」

サソリ「知り合いでもいるのか」

長門「この里は俺の師の故郷だ。そして師の弟子が里長をやっている」

デイダラ「何だお前火影と知り合いなのか、うん」

長門「一度だけあった事がある。自来也先生のサイン会のさくらとして俺達とナルトの両親が借り出されて」

デイダラ「オイラ達って何をするにもイタチの弟とナルトが絡むな、うん」

長門「ここで待ってろ話を付けて来るから」

サソリ「頼むぞ」

長門「くっ眩しい・・・ずっと引き篭もってたから太陽が目にしみる・・・」

オビト「お、黒幕の長門だ」

長門「黒幕の黒幕のオビトか」

オビト「まさかお前が現れるとは」

長門「奴らにせがまれ今から任務を貰ってくる」

オビト「別にいいだろ働かなくても」

長門「そんな事ばかり言ってたんじゃ暁が潰れてしまう」

オビト「バカだなお前は!こうして俺達は生きてるだろ?いいんだよ別に」

オビト「それにミナト先生忙しいんだからちょっかいをかけるなよ」

長門「だが」

オビト「これは黒幕の黒幕命令だ」

長門「俺のが歳上だ」

オビト「お前は引き篭もってたから解らんと思うが俺たち暁の今のやり方を見せてやるからついて来い!」

オビト「いいか長門よ俺達が普段している行動はだな」

リン「ひっ」

オビト「また会いに来たよリン」

リン「つ、捕まったんじゃ」

オビト「この世の中に俺を入れる檻は存在しない」

長門「これが今の暁だと?弥彦の話を聞いてたが・・・酷すぎる」

リン「だ、誰か助けて!」

オビト「一緒にご飯食べるだけでいいから!なあリン!」

長門「もういいだろ」

オビト「女の子は押しに弱いんだ!ほら来てくれよリン!」

リン「いやあああああああ」

長門「・・・」

長門「俺が少し目を離した隙に・・・」

長門「どうしてこうなってしまったんだ」

ナルト「わかるってばよ今の気持ち」

長門「お前どこから」

ナルト「俺ってばオビトや長門と同じ立場だったからわかるってばよ」

長門「同じ立場?」

ナルト「男2人女1人じゃ三角関係が生まれるよなァ・・・一緒なんだってばよ俺達って」

長門「俺はあんな男と」

ナルト「知ってるってばよチームの2人が相思相愛になって居辛くなった事を」

ナルト「知ってるってばよ未だに独身だって事も」

長門「や、やめろ」

ナルト「そうやって間違った方向へ進んだのがオビトなんだってばよ」

ナルト「俺ってばヒナタが居なかったらオビトみたいになってたかもしれねェ」

ナルト「引き篭もって暁みたいな組織を結成してたかもしれねェ」

長門「俺はあいつとは違う!何だあいつは!いつまでも初恋の女を引きずってて」

ナルト「わかるってばよ・・・俺ってば満たされた人生だけどオビトと長門の気持ちが痛いほど」

ナルト「わかるってばよ」

長門「やめろォ!」

ナルト「螺旋丸!」

オビト「いてっ」

ナルト「早く逃げるってばよ」

リン「あ、ありがとうナルトくん」

オビト「待ってくれリン!」

長門「下手をすれば俺がオビトになって居たか・・・うずまきナルト」

長門「自来也先生はまたいい弟子を持った」

オビト「やめろよお前は」

ナルト「立つってばよ」

長門「だが自分の感情をストレートに出すオビトもまた・・・これもまた一つの暁の形か」

オビト「お前ダメだろ!ミナト先生そんな教育したか?してないよなァ!」

ナルト「わかるってばよ」

長門「ナルトよ俺も自分がどう行動すべきかやっと解った気がする」

ナルト「頑張るってばよ」

オビト「最近少し調子に乗ってるよな?そうだよな?」

ナルト「俺ってばヒナタが側に居て幸せだけどオビトのいう事がわかるってばよ」

オビト「そ、そうか?そこまで言うなら許してやるよ」

長門「働くだの動くだの任務がどうとかハッキリ言ってどうでもいい事だ」

長門「肝心なのはあのオビトのように自分らしく生きていく事」

長門「大人になって忘れてしまう事を決して忘れない・・・それが暁だ」

長門「そういうわけだ自分らしく生きろ」

角都「俺達の給料は」

長門「ゼツ生産工場がある。野に放たれたゼツは働き給料の約1割が暁の資金になる」

長門「最も金を納めるのは10人中1人だがな」

サソリ「な、何があったんだお前」

長門「オビトの生き様に感動した・・・あいつの気持ちが解った」

サソリ「感化されちまったこいつ」

長門「一つ俺の悲劇を教えよう・・・俺にはお前達が知っているように弥彦と小南という友がいる」

長門「3人で一緒に暮らしててな・・・ある日の事だよ2人がイチャイチャしてるのを目撃した」

長門「あの日は外は大雨で俺は家に入れず高熱を出した。そして月日は流れ2人は結婚した」

デイダラ「あいつら夫婦だったのか、うん」

長門「子供が6人居る・・・そして俺は弥彦の家に寄生する黒幕になったのさ」

角都「オビトと長門・・・名前が少し似てやがる」

サソリ「そういえば兄弟弟子が火影とか言ってたな。名は確かミナトで息子はナルト」

角都「そして奴らの師は自来也その友は大蛇丸」

サソリ「騒動を起こすのはイタチかオビトそして黒幕の黒幕の黒幕がうちはマダラ」

角都「こ、木の葉の里と関わるとバカにでもなるのか・・・」

デイダラ「黒幕公認の無職だ、うん!」

飛段「やったぜ!」

長門「これで良かったんだこれで」

ペイン「な、長門」

長門「弥彦か」

ペイン「・・・ペインな」

長門「大丈夫だ弥彦、これからはこのアジト内で住み着く」

ペイン「いや待てよ!家に居てもいいって俺と小南も」

長門「もう何も心配するな引き篭もりはこれで終わり」

デイダラ「弥彦もそれでいいだろ、うん」

ペイン「ここではペインと呼べ」

長門「だがリーダーはお前だ俺は黒幕のままでいい」

ペイン「そこまで言うなら・・・許可取ったのかマダラとか黒ゼツとかオビトに」

長門「どうせ納得してくれるだろ」

ペイン「そ、そうか」

長門「暁はいい組織だ」

長門「何たって黒幕も居れば黒幕の黒幕も居るさらに黒幕の黒幕の黒幕、黒幕の黒幕の黒幕の黒幕も」

デイダラ「他には無い組織構成だ!」

飛段「黒幕公認記念に今夜はパーティーしようぜ!」

イタチ「今日は実にいい任務だった」

鬼鮫「そうですねえ」

サスケ「何でついて来るんだよこいつらは」

キバ「うっ・・・何か嫌な匂いがプンプンするぜ」

サクラ「あ、あれ!」

イタチ「黒幕の長門さん」

長門「暁全員集合記念にお前の家を借りてもいいか?」

イタチ「ええ構いませんよ。マダラも起こしましょう」

サスケ「待てよ!何でそうなっちまうんだよ!」

鬼鮫「大蛇丸も呼んじゃいましょうか?」

長門「それはいい」

イタチ「暁全員集合なんて滅多にないからな」

サスケ「やめろよイタチ!何で全員呼ぶんだよ!」

イタチ「サスケも混ぜるから安心しろ」

キバ「バ、バカが集まっちまう・・・逃げるぞ赤丸!」

赤丸「おう!」

フガク「何だこの集まりは!?」

長門「黒幕の長門です」

オビト「暁全員集合に決まってるだろおじさん」

フガク「まーた暁か」

マダラ「俺を封印しといて何が集まりだ」

オビト「封印される奴が悪い」

大蛇丸「お邪魔するわよー」

サスケ「・・・」

イタチ「見ろサスケよ。友達が居なかったお前に友達がこんなにもできた」

サスケ「と、友達じゃねえ!」

黒ゼツ「イヤ友達ダ」

デイダラ「友達だ、うん」

サスケ「俺はもう寝るからな。疲れてるんだから」

マダラ「待たんかサスケェ!俺の柱間への想いを聞かせてやるからそこへ座れ」

オビト「今夜は寝れないぞお前」

サスケ「は、離せよ」

鬼鮫「逃げられないように縛り付けときましょう」

大蛇丸「動いちゃダメよサスケくん」

サスケ「やめろォ!!」

キバ「サスケのやつ死んでねえよな・・・」

シノ「サスケがどうかしたのか」

キバ「シ、シノ」

シノ「どうだお前の方は」

キバ「あ、ああサスケもサクラもいい奴だけど何せ暁の連中がサスケを潰しに来るからな」

シノ「それだけならまだマシだ」

キバ「頼りになるっちゃなるけどサスケが不憫でよ」

シノ「俺は今孤立している」

キバ「まさかナルトとヒナタがお前をハブに」

シノ「いやそうじゃない。なぜなら2人は俺に気を使ってくれているからだ」

シノ「だがその気遣いが俺を孤立させる要因の一つだ」

キバ「紅先生が居るだろ。2人だ2人」

シノ「先生もまたアスマ先生と交際をしている」

キバ「へ、へえ・・・キツいなそれ」

シノ「そのうち慣れるだろう。俺はこれで」

キバ「俺の悩みなんて小さいもんだな・・・そもそも男2人に女1人の構成がどうかしてるぜ」

キバ「ま、サスケは女に興味ねえだろうしサクラは片想い止まり」

キバ「俺がシノみたいな目に合うことはねーよな赤丸?」

赤丸「お、おう」

サスケ「あああああ!!!いい加減にしろよ!!」

サクラ「サスケくん!落ち着いて!」

サスケ「サ、サクラお前居たのか」

サクラ「だってこんな所に居たんじゃサスケくん・・・」

サスケ「もう遅いから帰れよ。お、俺が送るから」

オビト「ダメだ!長門行けよお前が!」

長門「お、俺が?」

マダラ「長門か・・・そういえばお前のその髪色うずまき」

オビト「違う違う!全然普通の奴だろこいつ?」

オビト「マダラはうずまき一族の女に初代取られてお冠なんだよ」

オビト「バレたらタダじゃすまねえ。だからサクラ送ってけ」

長門「それはいいが負ける気はしないぞ今の俺なら」

オビト「お前も知ってるだろマダラが厄介な事を」

長門「・・・わかった」

サクラ「待ってよ!サスケくんにまた酷い事を」

鬼鮫「大丈夫ですよサスケくんがもし傷つけば」

デイダラ「飛段が全て責任を取る、うん」

飛段「何で俺」

サソリ「不死身だからだろ」

白ゼツ「ボコボコにしても大丈夫!」

イタチ「サクラちゃんは帰ったな」

サスケ「ああ・・・表出ろイタチ」

イタチ「やる気か?よしわかった」

大蛇丸「兄弟喧嘩なんてやめなさい!見苦しいわ!」

デイダラ「なら審判をつければいい、うん」

オビト「実況と解説は俺とマダラに任せろ」

黒ゼツ「審判ナラ俺ガヤロウ」

サスケ「もう我慢できない俺はあんたをねじ伏せてでもこのくだらない行動を止める!」

イタチ「どうして俺なんだ」

サスケ「ほぼ元凶はあんただろ!」

イタチ「オビトさんと大蛇丸も何気に関与してるぞ」

サスケ「う、うるせえ!どんだけ俺が恥かいてると思ってるんだイタチよォ!!」

フガク「あまり騒ぐなよ近所迷惑なんだから」

イタチ「お前だって満更じゃないはずだ」

サスケ「こ、この野郎!」

オビト「どっちが勝つと思うマダラは」

マダラ「下らん事だイタチが圧勝する・・・が奇跡が起きるかもしれん」

大蛇丸「何たって呪印があるのよサスケくんには」

オビト「あの全身刺青の?」

大蛇丸「そうよ。でもねまだ一つ上の段階があるのよ」

マダラ「やれ呪印だの九尾だのと最近の忍はこれだから困る」

オビト「ま、サスケだって写輪眼開眼してるしギリギリまで粘るだろ」

イタチ「全力で来い」カリカリ

サスケ「なに地面に書いてんだよ」

イタチ「デッドライン・・・この線を越えればお前は俺に敗北する」

イタチ「下忍になり数々の任務をこなしお前は強くなった・・・だがまだ足りない」

黒ゼツ「始メ!」

サスケ「何がデッドラインだ!望み通り全力でやってやるよイタチィ!!」チチチチチチ

イタチ「遊び心が圧倒的に足りないんだよお前には」

サスケ「うおおおおおおおおお千鳥!!!」

サクラ「サスケくん!?」

長門「どうした」

サクラ「い、いえ別に」

長門「サスケを好きなんだな俺にはわかる」

長門「だってあの日の弥彦と小南みたいな目をしてるから・・・」

サクラ「でもサスケくんは」

長門「ならこの小説を見て参考にするがいい!」

サクラ「こ、これってカカシ先生の愛読書の」

長門「そう自来也先生がお書きになったイチャイチャパラダイスだ」

サクラ「でもこれって18禁ですよね?」

長門「それには自来也先生の青春が詰まっている。ちなみに現火影も愛読してるとか」

サクラ「そういえばナルトに聞いた事がある・・・小さい頃に火影様が寝る前に読んでくれてたって」

サクラ「それで奥さんに怒られて毎回しょんぼりしてたって」

長門「読むんだ」

サクラ「ええーっ!でもこんな恥ずかしいの」

長門「大丈夫さ自来也先生はスケベだけどスケベな事に関しては世界一だ」

長門「これは読みサスケを落とせ」

黒ゼツ「勝者イタチ!」

オビト「何が奇跡が起きるだよ」

マダラ「俺も外す時は外す!だがしかしイタチの顔を見てみろ!」

イタチ「後もう少し反応が遅れていたら貫かれていた・・・顔が切れてしまったようだ」

鬼鮫「これでお開きでよろしいですよね?」

飛段「いやいやダメだろ俺がボコボコにされちまう」

角都「不死身故の宿命だ」

デイダラ「うんうん」

飛段「やべえよ・・・グチャグチャにされちまうよ・・・」

イタチ「サスケ」

サスケ「あ、あっち行けよ」

鬼鮫「ほっておいていいのですか?」

イタチ「下手に情けをかけてもサスケのためにはならない」

大蛇丸「可哀想なサスケくん添い寝してあげなきゃ!」

イタチ「天照!」

大蛇丸「あっつい!ちょっと殺す気!?」

イタチ「死なないでしょあなたは」

サスケ「次は負けねえ・・・イタチにも誰にも」

イタチ「ああ強くなれサスケよ」

翌日

フガク「サスケは?」

ミコト「朝から何処かへ出かけたわよ」

フガク「今日こそは一緒にクーデターを起こそうと思ったのに」

フガク「それで昨日はどうだったんだ兄弟喧嘩は」

イタチ「俺の圧勝だった」

フガク「弟相手に本気になったんだろお前は」

オビト「ママさんお代わり」

イタチ「そうでもないさ」

マダラ「兄弟喧嘩とはいいものだ俺もイズナも柱間と扉間もそうやってだな」

イタチ「ほら先人もそう言ってるんだ」

フガク「何故ここに」

オビト「いや親がマダラ連れてきちゃダメだって言ってて」

マダラ「仕方なくここに居るだけだ!」

イタチ「見てよ父さん」

イタチ「マダラやオビトさんに比べたら俺なんてまだまだ家族に貢献してる方だよ」

サスケ「よし来い」

チョウジ「肉弾戦車!」

キバ「牙通牙!」

サスケ「除けちゃダメだ・・・こいつらの攻撃を喰らい防御力を高めないと」

いの「サスケくんヤバいって!避けないと!」

シノ「あいつは避けない。なぜならそれが今回の修行だからだ」

ナルト「俺ってばわかるってばよ」

ナルト「サスケにとって兄貴は超えなきゃいけねえ壁だからよ」

ナルト「だからサスケってば頑張らなきゃいけねえんだ」

ヒナタ「私もそう思う」

サスケ「うぐっ」

いの「ほら言わないこっちゃない」

サスケ「もう一度だ!来い!」

キバ「お前死んじまうぜ!」

チョウジ「もうやめようよ!」

サスケ「いや俺は大丈夫だ。だからシノも混ざって俺に攻撃してくれ」

シノ「わかった」

いの「けどサスケくん」

ナルト「わかるってばよ。サスケの思いが」

ヒナタ「うん」

鬼鮫「やはりここに来てましたかイタチさん」

イタチ「今日も何かをしようと思ったがサスケがあの調子だ」

鬼鮫「サクラちゃんが居ませんねえ」

イタチ「そういえば」

鬼鮫「どうします?」

イタチ「今日はサクラちゃんの所へ行くか」

鬼鮫「ですね」

ナルト「わかるってばよサスケの兄ちゃん」

ナルト「兄ちゃんもサスケに強くなって欲しいんだよなァ・・・」

ヒナタ「うん」

ナルト「それにサスケとサクラちゃんをくっ付けたいんだよな」

ナルト「サクラちゃんってば案外奥手だから苦労するってばよ。ヒナタは大胆なのに」

ヒナタ「や、やめてよナルトくん!」

いの「はあ・・・朝からこの2人は」

ナルト「いのの考えもわかるってばよ」

ナルト「何となく自分だけ将来行き遅れてそうな気がして焦ってるってばよ」

いの「ち、違うわよ!私は」

ナルト「強がらなくてもわかるってばよ」

ナルト「いい相手がいつか見つかるってばよ」

サクラ「うわぁ・・・自来也様ってこんな・・・」

イタチ「イチャイチャパラダイスを愛読中か」

鬼鮫「淫らですねえ」

サクラ「イ、イタチさん!?」

イタチ「今回は玄関から来た」

鬼鮫「お母さん私の姿を見て気絶されてましたよ」

サクラ「こ、これは別に私は!」

イタチ「いや恥ずかしがらなくてもいい興味津々の年頃なのだから」

サクラ「サスケくんは・・・読まないですよねこういうの」

イタチ「いや何なら読ませようか」

イタチ「因みに俺は読むと思うか?」

サクラ「えっ・・・(この人読みそうで読まないよね・・・けど)」

イタチ「案外こういう人ってスケベの塊なんじゃないかなっと思っているな」

サクラ「ははっ、まさかそんな(何でわかるのよこの人・・・)」

イタチ「俺は自来也様の如く覗きの趣味はなくてな」

イタチ「やるなら堂々と変化の術で女湯に入る」

鬼鮫「イタチさんはフェアなタイプですからねえ」

イタチ「何事も堂々とやらねば意味はない」

イタチ「今日はいい収穫ができた。では俺はこれで」

サクラ「サスケくんには言わないでくださいね!」

イタチ「・・・ふっ」

サクラ「こ、この人笑った・・・いつも無表情なのに」

鬼鮫「そうですか?笑いましたかイタチさん」

イタチ「いや」

鬼鮫「これは大変な事になりましたよ」

サクラ「大変な事?」

鬼鮫「イタチさんが笑う時は家族といる時かその年に日照りがあるかと言われていますからね」

サクラ「へ、へえ・・・」

鬼鮫「おそらく今年は木の葉に大規模な日照りが続くでしょうねえ」

鬼鮫「くわばらくわばら」

サクラ「サスケくんのお兄さんってどういう人なの?あなたは長年一緒に居るとかサスケくんが言ってたけど」

鬼鮫「そこに触れちゃいますか」

イタチ「先に行くぞ」

鬼鮫「あ、はい。ならちょっと教えちゃいましょうか」

鬼鮫「何でも自分から進んでお母様の中から出てきたらしいですよ」

鬼鮫「そしてお母様に一言『名はイタチ』と伝えたとか」

サクラ「う、嘘だぁ」

鬼鮫「生後3日で足し算を覚え生後半年で逆上がりをしてたらしいですよ」

サクラ「それってイタチさんが?」

鬼鮫「はい暇な時に話してくれましてね。1歳の時には自分の足で砂隠れの里まで歩いたらしくて」

サクラ「本当なのそれ!?」

鬼鮫「イタチさんは嘘をつきませんからね」

鬼鮫「2歳の時にクナイを足の指で飛ばす妙技を会得し次から次へとあらゆる物を吸収したみたいで」

鬼鮫「さらに3歳の時に雨漏りの修理や提灯作りまで覚え幼少時代から文武両道だったみたいで」

サクラ「ま、まあサスケくんのお兄さんだから・・・」

鬼鮫「4歳の時に体術で不良忍者相手に大立ち回りを演じよく親に叱られていたとか」

鬼鮫「一種の反抗期みたいなもんですかね」

鬼鮫「ここからは忍者学校を首席で卒業し火遁を会得しさらに写輪眼を会得し」

鬼鮫「さらに中忍に昇格し暗部へ入隊し部隊長まで任されたとか」

サクラ「その人がどうしてあんな風に」

鬼鮫「確か」

イタチ「そこからは俺が話そう・・・俺が暗部をやめた理由を」

数年前

ダンゾウ「イタチはイタチはおらんか!」

イタチ「どうかされましたかダンゾウ様」

ダンゾウ「どうかも何もあるか!お前はまたやらかしたそうだな・・・」

イタチ「いえ普通に要人護衛の任務を果たしましたよ僕は」

ダンゾウ「その席で一緒に飯を食べたそうだな・・・それも一人で平らげて」

イタチ「腹が減っては戦はできぬって言いますからね」

ダンゾウ「お、お前はもっと部隊長としての責任をだな」

イタチ「そもそも僕の歳で部隊長をさせるなんて正気じゃありませんよ」

ダンゾウ「わしも最初はそう思ったがヒルゼンがどうしてもと」

イタチ「何かあるとヒルゼン様を持ち出しますよねダンゾウ様は」

ダンゾウ「くっ・・・同じうちはでもシスイとは大違いだシスイはもっとだなぁ」

ダンゾウ「真面目で祖父のカガミによく似ておる・・・カガミもまた好青年であってわし達は幾度も」

イタチ「始まったかダンゾウ様の長話が」

イタチ「そもそも俺に暗部なんて向かん。もっと自由を求める場がいい」

イタチ「では帰りますね」

ダンゾウ「こら!」

ダンゾウ「全く奴は・・・シスイよイタチを見張れ」

シスイ「ええーっ!カカシさん辺りにしてくださいよダンゾウ様」

ダンゾウ「あいつはほら女房が出産間近だとか言って長期休暇を取っているだろ」

シスイ「わ、わかりましたよ・・・人使い荒いなこの人は」

ダンゾウ「文句言わずにさっさと行け!行け!」

シスイ「はい」

シスイ「イタチ!待ってくれ!」

ダンゾウ「バレずに見張れ!バレずに!」

ダンゾウ「ったく苦労を知らん最近の若者はこれだから・・・」

ダンゾウ「二代目の扉間様が生きておられたら奴らは粛清の対象だぞ」

イタチ「シスイ、仕事楽しいか」

シスイ「いやダンゾウ様はうるさいしやってられんよ」

イタチ「それに俺のやる事に文句ばかり言うしな」

大蛇丸「そんなあなたにこれの職場よ」

イタチ「あなたは数年前に未成年に対するセクハラで里を追放された大蛇丸様」

シスイ「伝説の変態の!?」

大蛇丸「ちょうど探していたのよ有力な人材をね」

イタチ「暁か・・・名は悪くない」

大蛇丸「どうかしら?あなた達は」

イタチ「検討させてもらおう」

シスイ「俺は祖父に相談してからでいいですよね?」

大蛇丸「いいわよ別に」

イタチ「暁・・・」

イタチ「ただいま」

サスケ「兄さん聞いてくれよ!アカデミーの女子がキャーキャーうるさいんだ」

イタチ「そう言うな俺はともかく父さんなんてキャーも言われた事がないんだぞ」

フガク「・・・」

サスケ「特にさサクラって女がうざいんだよ。寄りついて来るしさマジで」

イタチ「案外そういう子に限ってお前の将来の嫁とか妻とか女房になるんだ」

サスケ「ねーよ絶対に!無理なんだよなああ言うタイプの女って」

サスケ「それに俺も兄さんみたいに速攻で卒業する予定だ。あれともおさらばできる」

イタチ「そう言いながらお前はもうすぐ3年目に突入だ」

サスケ「くっ・・・」

イタチ「あ、そういえば父さんと母さんにいう事がある」

ミコト「どうしたの?」

イタチ「俺は暗部をやめる」

フガク「な、何を言っとるんだお前は・・・」

イタチ「新しい就職先はすでに見つけてある」

翌日

シスイ「ダンゾウ様」

ダンゾウ「どうだった奴の様子は」

シスイ「ええ、辞めました」

ダンゾウ「辞めた!?」

シスイ「さっき家に来ましてね」

ダンゾウ「引きとめなかったのか!」

シスイ「止めても止まらないタイプでしょイタチは」

ダンゾウ「うーん・・・木の葉始まって以来のの天才だった奴もいよいよ無職か」

シスイ「いや無職ではありませんよ暁って組織に入るって」

シスイ「かく言う僕も誘われましてね大蛇丸様に」

ダンゾウ「大蛇丸・・・あいつめ」

シスイ「また暇ができたら会いにきますってイタチが」

イタチ「好きな言葉は平和です」

ペイン「採用でいいな」

小南「ええ」

ペイン「まず暁の現在のメンバーは約60名近く」

イタチ「ところでさっきからチラチラこっちを見てるあの人は誰です」

ペイン「人の話はちゃんと聞こうな」

小南「あの子は引きこもりの長門」

ペイン「暁の黒幕だ」

ペイン「長門を目撃した事は他言無用だ」

イタチ「はい」

ペイン「俺達の組織は長門の意向で男なら男同士で女なら女同士のツーマンセルだ」

イタチ「なぜ」

ペイン「ちょっとな・・・」

小南「色々とあって」

イタチ「あ、そうですか」

サソリ「俺はサソリ」

角都「俺は角都」

大蛇丸「私は言わなくても分かるわね」

黒ゼツ「俺ハゼツ」

白ゼツ「僕もゼツ」

イタチ「なるほど個性的なメンバーばかりだ」

サソリ「お前が天才うちはイタチか」

イタチ「ああ俺がイタチだ」

大蛇丸「この子は強いわよ何せうちは一族だから」

イタチ「聞きたい事がある。この組織の目的は」

サソリ「知らん」

角都「俺もよくわからん」

大蛇丸「全くの謎なのよね」

イタチ「これだこれこそが俺の求めていた仕事・・・」

イタチ「ここでなら俺の価値が見出せる」

イタチ「こうして俺は暁に入った」

鬼鮫「その半年後に私がやって来たのですよ」

サクラ「60人近く居たんだ暁って」

イタチ「だが時が経つにつれ一人また一人と去って行った」

イタチ「大蛇丸は大蛇丸で組織の金を盗んで逃げたり」

鬼鮫「気が付けば少数になりましたからねえ」

イタチ「仕方無しに俺たちはスカウトの旅に出た」

サクラ「それでメンバーは集まったの?」

イタチ「いや結局デイダラと飛段ぐらいだった」

鬼鮫「それ以来このメンバー構成のままですよね」

サクラ「へえ・・・(やっぱり変な人だこの人は・・・)」

イタチ「そんな俺の弟がサスケなんだ」

鬼鮫「サスケくんもある程度大人になればイタチさんみたいになるはずですよ」

イタチ「さあ君達も暁に入ろう」

鬼鮫「サスケくんも入る予定なのですよ」

サクラ「まさかサスケくんが・・・そう言えば昨日サスケくんは」

イタチ「俺が倒した」

サクラ「またサスケくんを傷つけて!たとえお兄さんでも」

イタチ「待てサスケを傷つけたら飛段を殴り飛ばす約束だったはず」

サクラ「そ、そうでしたよねごめんなさい(あのオールバック男ボコボコにしてやる!)」

イタチ「あ、それとサスケと仲間達が広場で集まって俺を倒す修行をしている」

鬼鮫「天気のいい日にスケベな小説を読むなんてダメな事ですよ」

イタチ「そうだスケベな事なんてどうせ君もナルトくん達もいつかはやるんだから」

イタチ「だからこれは没収だ」

サクラ「あ、でもそれはあの人の」

イタチ「俺達が読んだ後に長門さんに返しておく」

鬼鮫「さあお行きなさい」

サスケ「ハァ・・・」

キバ「休憩しようぜ」

チョウジ「うん」

サスケ「まだだ」

ナルト「わかるってばよ。サスケってば焦ってるんだ」

ナルト「けど焦りは禁物だってばよ」

ヒナタ「わ、私もそう思うよサスケくん」

ナルト「それにこの前の同期の集まりに参加できなかったんだから今日ぐらいはいいってばよ」

キバ「今度はシカマルがいねーけどな」

ナルト「あの時サスケが陰からこっちを見てたのがわかってたってばよ」

サスケ「わかった・・・」

ナルト「サスケってばあの後に我愛羅に戦いを挑んで引き分けたんだってばよ」

ナルト「その後にサクラちゃんとご飯を食べたのを俺は知っているってばよ」

サスケ「わ、悪いかよ」

ナルト「わかるってばよ・・・さっきからサクラちゃんが居ないかチラチラしてる事を」

サスケ「やめろ」

ナルト「でも安心するってばよサクラちゃんならもうすぐ来るってばよ」

ヒナタ「ナルトくんの言う通りだよサスケくん」

ナルト「わかるってばよ・・・自分はまともな人間かと思いきや何処かオビトに近づいている事を」

サスケ「やめろォ!」

サクラ「あ、本当に集まってる」

ナルト「ほら来たってばよ」

サスケ「だ、だから何だよ」

ナルト「わかるってばよ。変人集団に囲まれていてサクラちゃんが唯一の癒しだって」

ナルト「俺ってば周りに変人はいないけどサスケの気持ちがすげえわかるってばよ・・・」

サスケ「・・・」

ナルト「お前も辛かったんだよなァ・・・」

ヒナタ「サスケくん可哀想・・・」

サスケ「もういいだろ!お前はさっきから何が言いたい」

ナルト「サスケの気持ちを代弁してるだけだってばよ」

ヒナタ「サスケくんが辛そうだから」

キバ「サクラも来たんだ飯行くぞ飯」

チョウジ「僕もうお腹が空いて動けないよ」

サスケ「じゃあ行くぞ」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「今度は何だ」

ナルト「それは言えないってばよ。なあヒナタ」

ヒナタ「うん!」

サスケ「チッこいつら」

カブト「さあ急いで急いで」

オビト「よぉ大蛇丸の側近」

カブト「き、君か・・・驚かさないでくれよ・・・」

オビト「またサスケか?サスケならあれだ・・・」

グルグル「対イタチ対策の修行だって」

オビト「あーそうだったな」

カブト「今回はサスケくん絡みじゃないさ僕達は一ヶ月後の中忍試験を受けに来たんだよ」

オビト「またやるのかあれ?そう言えば年に二回だとか言ってたな・・・」

グルグル「また早い時期に来て」

カブト「こ、今回こそ落ちるわけにはいかないんだよ!いいだろ早く来ても」

君麻呂「行きましょうカブト先生」

鬼童丸「今度落っこちたら大変ぜよ」

カブト「そうだよ・・・もう後がないんだよ僕には・・・」

オビト「どうするグルグル?サスケ達に伝えるか」

グルグル「いやいやいいでしょ別に」

オビト「いや・・・邪魔してやろうぜ俺と暁のメンバーで」

グルグル「ええー」

サスケ「・・・」

サクラ「どうしたのサスケくん?」

サスケ「別に」

サクラ「まさか食欲がないんじゃ・・・そうだよね毎日毎日あれじゃ」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「こっち見るなよお前は」

キバ「ナルトも変わっちまったな」

チョウジ「そうかな?僕は別に」

キバ「いや変わったよな」

シノ「確かに変わった。なぜならナルトは俺達より一歩大人になったからだ」

キバ「ほらな」

チョウジ「うーん」

サクラ「顔が赤いよサスケくん」

サスケ「な、何でもない」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「ナルトォ!」

キバ「一歩大人って大人か?大人ならシカマルのが大人だぜ」

シノ「・・・これ以上は何も言えない」

キバ「何が大人なんだよあいつのさ」

キバ「今だってサスケと取っ組み合いの喧嘩してるじゃねーか。ガキだよガキ」

ナルト「サスケェ!」

サスケ「ナルトォ!」

キバ「お互い螺旋丸と千鳥なんか出してさ」

チョウジ「見てよヒナタとサクラのあの困惑した顔を」

シノ「そろそろ止めるか」

キバ「死ぬぜあいつらの間に割って入ったら」

シノ「心配はいらない。なぜなら二人の戦いを止めれそうなのは現状で俺だけだ」

キバ「大きく出やがってこいつは!俺達もやってやろうぜ赤丸!」

赤丸「おう!」

キバ「」

ヒナタ「キ、キバくん・・・」

ナルト「悪いってばよキバ」

サスケ「大丈夫か」

シノ「だから俺は言ったんだ」

ナルト「今日はこれで解散にするってばよ」

ナルト「帰るぞヒナタ」

ヒナタ「うん!」

シノ「俺はキバを連れて行こう。なぜなら」

チョウジ「・・・」クチャクチャ

サスケ「じゃあ俺は・・・オビト居ないだろうな」

サスケ「居ない・・・いや奴はいつも何処からともなく現れ邪魔をする」

サクラ「サスケくん私一人で帰れるから!」

サスケ「送ってくぜ今日こそは」

サクラ「・・・うん」

チョウジ「・・・」クチャクチャ

サスケ「居ない・・・本当に居ないのか」

サクラ「いつもさ来るよねあの人」

サスケ「あ、ああ」

サクラ「・・・」

オビト「そしたらお前あれだよ黒ゼツが白ゼツにブチギレてさ」

グルグル「ふーん・・・サ、サスケ達だ!オビトあっちへ行こうあっちへ!」

オビト「何で」

グルグル「嫌な予感がするから」

オビト「嫌な思いなら沢山してるさ・・・お前が一番知ってるだろ」

グルグル「・・・こっちの方角にリンが居る気がしてならない」

オビト「お前それ早く言えよ!俺を殺す気かお前は!何が嫌な予感だよお前は」

グルグル「さあ行こう!リンが待っている!」

オビト「待ってろよリン!」

グルグル「頑張れサスケ・・・今日はオビトの邪魔はないから」

サクラ「今日ねイタチさん達が家に来たんだ」

サスケ「変なこと言わなかったかあいつら」

サクラ「ううん・・・(言えるわけないけどあんな事)」

サスケ「イタチィ・・・」

サクラ「イタチさんって変な人だけど天才なんだよね」

サスケ「ああ昔から何でもできた。紛れもない天才だよあいつは」

サスケ「ただ常人には理解できねェけどな」

サクラ「知ってる?暁って昔は60人近く居たんだって」

サスケ「60人?嘘だろ」

サクラ「年々居なくなって今のメンバーで固定されたんだって」

サスケ「普通じゃねえ感覚の奴らが結局今の暁に変貌したんだろうなきっと」

サクラ「サスケくんは入らないよね暁に」

サスケ「・・・大丈夫だ俺が暁なんかに入るわけがねェ」

サスケ「暁なんか・・・」

サスケ「じゃ、また明日」

サクラ「うん!また明日ね」

サスケ「・・・サクラ」

サクラ「ん?」

サスケ「い、いやまたな」

サクラ「・・・うん」

サスケ「・・・来なかった!本当に大丈夫なのか!?」

サスケ「油断すりゃ奴らは何処から出るかわかりゃしねえ」

サスケ「本当に居ないとは限らない。サクラに気持ちを伝えるにはまだ早い」

イタチ「じゃ、また明日」

鬼鮫「うん!また明日ね」

サスケ「やっぱり居るじゃねえかこいつら!」

イタチ「いや俺はさっきの光景を目撃しただけだ」

鬼鮫「人をストーカー扱いするのはやめてくれませんかね」

サスケ「クソ・・・」

イタチ「今日の会議はこれを題材にしよう」

鬼鮫「ですよねー」

暁アジト

イタチ「という訳で今度の中忍試験に俺達も行こうと思う。教官として」

デイダラ「やったぜ、うん!」

黒ゼツ「ダガ我々ガ紛レ混ムト色々面倒ダゾ」

イタチ「何を今更」

長門「その心配はいらんよ。火影は俺の兄弟弟子だからかけ合ってみる」

サソリ「どうせ俺たちは暇だ。暇人にやらせても問題はない」

白ゼツ「社会貢献ってやつだね」

ペイン「ちょっと待てよ!」

イタチ「何です?」

ペイン「確かに俺達は正式な無職集団に変わったが何も試験に関わらなくてもいいだろ」

鬼鮫「いえこれには私たち暁にとっても重大なのですよ」

ペイン「というと」

長門「下忍の有望株は全て次期暁メンバー候補だ」

ペイン「いや・・・やめろよ。何でもかんでも無職に仕立て上げるのは」

イタチ「そういえばオビトさんは」

グルグル「さっきまた捕まっちゃったよあいつ」

イタチ「相変わらず檻の中に居るのが好きな人だ」

イタチ「続いてサスケの件だが」

デイダラ「待ってたぜ!うん」

鬼鮫「会議の半分はサスケくんですよね」

ペイン「待て待て待て!またイタチの弟か?いい加減そっとしといてやれよ!」

長門「弥彦のいう事は最もだが・・・楽しいだろ」

イタチ「それにサスケは俺達が居ないと動けない」

サソリ「次期暁エースを鍛えないとな」

デイダラ「ムカつくガキだけど」

ペイン「ふぅ・・・角都なんとか言ってやってくれ」

角都「俺には何も言えんよ」

イタチ「という訳でサスケはサクラちゃんと言えに一緒に帰って」

鬼鮫「サクラちゃんも淫らな子でしてねイチャイチャパラダイスなんて読んだりしてて」

イタチ「それは言わない約束だ」

鬼鮫「おっとそうでしたね」

ペイン「何とかしないとこいつら」

グルグル「今回は音隠れの腕利きも参戦する」

イタチ「音隠れの腕利き・・・彼らか」

鬼鮫「あ、あの子達ですね」

イタチ「これを機会に彼らを暁に加入させよう」

デイダラ「呪印同士でイタチの弟も喜ぶぜ、うん」

イタチ「長門さんはどう思います」

長門「構わん」

イタチ「という事だ」

鬼鮫「以上で今日の会議は終わりですね」

イタチ「次回の集まりは・・・暇な時で」

サソリ「ああ暇な時な」

飛段「今日もいい会議だった」

ペイン「・・・」

翌日

キバ「カカシ先生さいつも遅えよな」

サスケ「いい加減慣れろ」

サクラ「そうよ。もう少ししたら」

オビト「残念だったな!俺だ!」

サスケ「帰るぞ」

キバ「そうすっか」

オビト「待て!」

サクラ「カカシ先生は」

オビト「いつものように倒して来た」

サスケ「遊んでる暇ねえんだよお前と」

オビト「知っての通り一ヶ月後に中忍試験が始まる」

サスケ「人の話を聞けよお前は」

オビト「うるさいなお前は!バラすぞバラすぞ!」

サスケ「やめろ」

オビト「今日は俺に任せろ。一度やって見たかったんだよなこれ」

オビト「今日の任務は俺の手伝いだ」

サクラ「手伝い?」

オビト「俺の家には今マダラが居る」

サスケ「だからどうした」

オビト「知っていると思うが俺の家は家中にリンの写真が貼ってあってな」

キバ「へ、変態だこいつ」

オビト「それがマダラによって剥がされ初代火影の写真を貼られてしまった・・・全てな」

オビト「奴は俺の心を抉るようにそれらを燃やし一言『いつまでも初恋を追いかけるな』って」

キバ「そりゃあんたも悪いしマダラも悪いんじゃねえか?」

オビト「おっさんがおっさんの写真を見てニヤニヤしてるんだぞ!?どっちが異常だ!」

キバ「それは」

オビト「初恋は重いんだよ!そうだよなサスケ、サクラ」

サクラ「うん!」

サスケ「お、俺は知らねえ」

オビト「今日の任務は初代火影の写真を剥がしリンの写真を貼る事だ」

オビト「マダラの傍若無人な振る舞いを許すな!」

サクラ「案外大きいのね」

オビト「うちは一族の家はデカい事で有名だ」

キバ「家賃払ってねえだろお前」

オビト「親が払ってるんだよ」

サクラ「ご両親は?」

オビト「家にマダラ連れてきたらこっぴどく怒られ両親の方が家を出た」

オビト「さあ与太話はやめてリンの写真を貼るぞ!」

サスケ「勝手にやってろ俺は知らねえ」

オビト「サクラ」

サスケ「・・・やればいいんだろ」

オビト「まずは手を消毒しろ」

キバ「ったく何が悲しくてこんな事を」

サクラ「本当にやるのサスケくん?こんな」

サスケ「仕方ねえだろ・・・さっさとやって帰る」

オビト「キビキビ動けよお前たち」

マダラ「オビト!何をやっているんだお前は!」

オビト「う、うるさいな!貼り替えだよ!悪いかマダラ!!」

マダラ「何がリンだこの戯け者が」

オビト「ここは俺に任せてお前達は貼り替えろ」

マダラ「俺に逆らうというのだなお前は」

オビト「初代火影とリン・・・どっちが一番か決める時が来たんだ」

マダラ「ならばかかって来るがいい」

オビト「その前に場所を移そう」

マダラ「そうだな。ここでは近所迷惑だ」

キバ「な、なあいいのかほっといても」

サスケ「ほっとけよ。どうせ死にはしないんだから」

サクラ「あの二人が帰って来る前にやるだけやって帰るわよ」

キバ「初恋だのくだらねえよな」

サクラ「そう?マダラははっきり言ってあれだけどオビトの気持ちは」

サスケ「何となくわかる気がする・・・何となくだけどな」

キバ「おいおい感化されるなよ?異常だぜあいつら」

サクラ「それはキバが恋をした事がないからでしょ」

サスケ「お前も恋すればわかるはずだ」

キバ「ふーん」

サクラ「貼り方なんてバラバラでいいよね」

サスケ「いや奴の事だからきっと順序が決まってるはずだ」

サクラ「あ、写真の裏に日付と年齢まで貼ってある」

サスケ「つまり玄関先から二階まで0歳~現在までに貼っていたんだろ」

サクラ「じゃあ最初は0歳の時のリンさんの写真を」

サスケ「ああ貼って行こう」

キバ「どこで撮ったんだあいつ」

サスケ「どんだけあんだよ・・・」

キバ「な、なあうちは一族ってやっぱ全員こんな事するのか?」

サスケ「いやマダラとオビトぐらいだろ」

サスケ「後はあいつらと違うが俺の兄貴のイタチも」

キバ「・・・お前はやめろよ写真そこら中にベタベタ貼るの」

サスケ「貼らねェよ!何で貼らなきゃいけねえんだよ!」

サスケ「俺はあいつらと違うんだよ」

キバ「うちは一族の希望の星だよお前は」

サクラ「げっ・・・あの人こんな写真も」

サスケ「気にするなオビトはヤバいんだ」

サクラ「うわっカカシ先生の顔だけ切り取ってあるよこれ」

サスケ「マダラはマダラでこんな写真まで貼りやがって」

サスケ「これじゃ終わるのも終わらん」

キバ「よし!暇そうな奴を集めて手伝わすか!」

ナルト「つまり・・・どういうことってばよ?」

キバ「だからサスケの親戚の家中に写真を貼るんだよ!」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

キバ「ほらオビトって居るだろ?」

ナルト「わかるってばよ」

キバ「そいつの家に写真を貼るんだよ!!」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

キバ「あのなァ・・・オビトの初恋の人」

ヒナタ「リンさん?」

ナルト「わかるってばよ」

キバ「そのリンさんの写真をオビトの家中に貼るんだよ満遍なくな!」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

キバ「あああ!!!めんどくせえなこいつは!」

ナルト「全然わからねェ」

ヒナタ「あのねナルトくん・・・キバくんはね任務でオビトさんの家に写真を貼らなきゃいけないの」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「その作業の手伝いをしてほしいんだって」

ナルト「わかるってばよ」

キバ「こ、この野郎・・・」

シカマル「は?無理に決まってんだろこっちはこっちで忙しいんだよ」

サスケ「一人だけ中忍になっていい気になりやがって」

サクラ「しかもテマリさん連れてデートだなんて」

シカマル「めんどくせえな・・・いいか一ヶ月後に中忍試験があるだろ?だからこいつを」

サクラ「デート?」

シカマル「だから違うって言ってんだろお前めんどくせえ奴らだな」

テマリ「そうだよ暇だからこいつ誘って」

ネジ「大変だぞシカマル!終末の谷の方角でうちは一族の二人が激しく戦ってるそうだ!」

シノ「俺たちも借り出された。なぜなら戦争にでもなりそうな雰囲気だからだ」

シカマル「ったく」

テマリ「私達も行かなきゃなこいつは」

ネジ「里の忍総動員だぞ!早く行くぞ!!」

リー「サスケくん達も早く!」

サスケ「いや俺らには任務が」

リー「なら仕方がありませんね!さあ食い止めますよ二人の喧嘩を!!」

サクラ「いいのサスケくん?」

サスケ「たまには一族絡みの事から解放されたいんだよ・・・」

サスケ「みんな本当に行っちまったみたいだな」

サクラ「誰も居ないね」

我愛羅「どうした」

サスケ「が、我愛羅」

サクラ「あんたも来てたんだ」

我愛羅「ああ、だが試験に受けに来たわけではない。俺は父に頼まれテマリを見張りに来た」

サスケ「何だ中忍試験に出ないのか」

我愛羅「俺は来年から五代目風影が内定している」

サクラ「テマリさんを見張りって?」

我愛羅「父にとってテマリはたった一人の娘だ・・・心配なんだろう」

サスケ「恥を承知でお前に頼みたい。俺達の手伝いをしてくれ」

我愛羅「いいだろう」

サクラ「や、やけにあっさり」

我愛羅「木の葉には大きな借りがある。グレていた俺を更生させてくれた恩が」

サスケ「なら来てくれ俺達の手伝いを」

我愛羅「わかった」

キバ「人数も集まったし貼るぞ!」

サスケ「どうだナルト」

ナルト「わかるってばよ。オビトとマダラの気持ちが」

ナルト「俺ってばよくサクラちゃんの写真をシワシワにしてたからなァ・・・」

ヒナタ「・・・」

サクラ「けどこの人数でもあの二人が帰って来る前に貼り切れるか」

我愛羅「いやできる」

サクラ「どうして?」

サスケ「何かあるのか策が?」

我愛羅「砂さえあれば…なんでもできる」サッー

キバ「そうか!砂で写真を貼っていくんだな」

サクラ「砂で無数の手を作るなんて」

ナルト「やっぱり我愛羅は凄いってばよ!」

サスケ「こいつ・・・この前より腕を上げやがったな」

ヒナタ「でも写真を貼ってもまた剥がされたら」

サスケ「俺達の任務はあくまで写真を貼ることだ」

キバ「そこから先はあいつら次第だぜ」

ナルト「俺達はこれで帰るってばよ」

ヒナタ「うん」

サスケ「おいナルト影分身はどうした」

ナルト「なあサスケ・・・困った時の影分身はダメだと思うぜ」

ナルト「あれは戦う時のためだ」

サスケ「確かにそうだな」

ナルト「それに俺はちょっとあってチャクラが」

キバ「ちょっとって何があったんだよ・・・まさかお前」

ナルト「俺達はまだ13歳だそんなスケベな事をするわけないってばよ」

我愛羅「ナルト、俺は来年風影になる」

ナルト「そうか俺もカカシ先生の次に火影になる予定だってばよ」

我愛羅「色々と大変だと思うが」

ナルト「わかるってばよ我愛羅が言いたい事は」

我愛羅「また会おう」

ナルト「ああまたな」

サスケ「なら俺達も帰るとするか」

サクラ「そうね」

キバ「おい玄関開けっ放しでいいのか?」

サスケ「盗む物なんて何もねえだろ多分」

サスケ「ただいま」

イタチ「どうせサクラちゃんを家まで送ったんだろ」

サスケ「・・・関係ないだろ」

イタチ「オビトさんとマダラが派手に暴れてメチャクチャにしたそうだな」

サスケ「は?兄さん達は行かなかったのか」

イタチ「俺達も忙しくてな」

ミコト「何でもオビトくんとマダラ様捕まって檻の中に入れられたんだって」

フガク「けしからん奴らだ!みんなに迷惑をかけるなんてうちは一族の恥だな!!」

イタチ「中忍試験頑張れよ」

サスケ「お、おい兄さん・・・大丈夫か?」

イタチ「どうした」

サスケ「いつもなら俺の邪魔する兄さんが今日は来なかった」

サスケ「な、何かあったんじゃ」

イタチ「ふっ」

サスケ「わ、笑った兄さんが」

イタチ「何もない・・・何かはあると思うがな」

サスケ「また何かやらかす気だなこいつ」

サスケ「絶対に何かあるな」

サスケ「写真か・・・マダラとオビトはやり過ぎだが」

サスケ「俺はこうして恥ずかしいから写真を引き出しに・・・」

マダラ「こいつもやはりうちは一族よ」

オビト「スカした顔してお前は」

イタチ「ほらね言った通り」

サスケ「貼ってないだろ!ただ引き出しに入れてるだけだろ俺は」

マダラ「何枚だ」

サスケ「・・・6枚」

オビト「俺達と大差ないなサスケも!」

サスケ「ていうか何で居るんだよ檻の中じゃ」

マダラ「この世の中に俺達を封じ込める檻など無い」

サスケ「くっ・・・油断も隙もあったもんじゃねえ」

イタチ「そう怒るな。部屋には入ってない窓から覗いているだけだ俺達は」

オビト「さっきの続きだマダラ!夜なら誰の邪魔もない!」

マダラ「小娘なんぞより柱間の方が優秀だという事を思い知らせてくれる」

イタチ「では俺はもう寝る」

サスケ「言うなよ絶対に」

イタチ「心配するな・・・3枚だと会議で発表する」

サスケ「おい!」

サクラ「それでね脱獄したあの二人が激しい空中戦の末にカカシ先生の家に落ちたんだって」

サスケ「どうせやり合うならもっとマシな場所でやれよあいつらも」

サクラ「カカシ先生は足首を捻挫してとうとう怒りが頂点に達したリンさんに説教されたんだって」

サスケ「そうか・・・それでどうなったんだ」

サクラ「さあ・・・あれ見てサスケくん」

サスケ「何やってんだあいつ」

マダラ「小娘に説教された・・・小娘に・・・」

オビト「リンが俺を叱ってくれた!やっぱり俺が好きなんだよ!」

黒ゼツ「モウイイダロ二人トモ」

白ゼツ「ほら怒られる事もあるんだし」

グルグル「大の大人がみっともない」

マダラ「黙れ!お前に俺の気持ちが理解できるか!?あんな小娘に説教されたんだぞ!」

黒ゼツ「説教グライイイダロ」

オビト「フフフ・・・なあ白ゼツもグルグルもそう思うだろ?好きなんだろなリンも」

白ゼツ「いやそれは・・・」

グルグル「何とも言えない」

黒ゼツ「リンモ三十路ダ若クナイ」

オビト「この野郎!俺からすればリンは昔のままなんだよ!」

サスケ「・・・行こうぜ」

サクラ「そ、そうね」

キバ「遅いぞお前ら!」

ペイン「時間内に来ないなんて無職に片足を突っ込んでるな」

サクラ「リーダーだ」

サスケ「イタチか?イタチが居るんだな!?」

ペイン「落ち着け奴らは居ない」

ペイン「しかし朝から女を迎えに行った事は報告させてもらう」

サクラ「え?偶然通りかかっただけってサスケくん」

サスケ「偶然だ・・・リーダーのあんたが何をしに来たんだ」

ペイン「お前達が無職にならぬように手解きに来た」

ペイン「特にイタチの弟お前だ」

サスケ「俺は無職なんかに」

サクラ「そうよ!サスケくんはイタチさん達とは違う!」

ペイン「そう余裕で居ると痛い目にあうぞ」

キバ「へっ俺には関係ない話だぜ」

ペイン「いや下忍のお前達には関係のある事だ」

ペイン「だから俺は担当上忍の許可を貰い下忍達を集めておいた。ついて来い」

ペイン「単刀直入に言えばお前達は次期暁の幹部候補生だ」

キバ「何でだよ」

ナルト「わかるってばよ。言いたい事が」

ナルト「暁ってば度々みんなの話題を出しては暁に入れようと考えてるって」

ナルト「辛い立場だよなァ・・・上にも下にも問題児を抱えて」

サスケ「悪いなイタチが迷惑かけて」

チョウジ「美味しい物が出るなら僕は」

シノ「俺は拒否する。なぜならこの御時世に無職とはあまりにも酷だからだ」

ネジ「下らん。俺達は次の試験で忙しい」

リー「無職は確かにいけません!ですが青春を追いかけている暁の皆さんは素晴らしいと思います!」

テンテン「暁ね・・・私はパスかな」

いの「ていうかそんな馬鹿げた組織に入るわけないじゃないの」

ペイン「そう思っても暁の魔手は伸びている。例えば山中いの」

いの「えっ?私!?」

ペイン「お前はうちのデイダラに髪型がそっくりだから次期デイダラポジションだ」

いの「はあ?それだけで?」

ペイン「それに犬塚キバ。お前は次期飛段ポジションとしてだ」

キバ「マジかよ」

ペイン「暁メンバーは面倒な事は嫌いだが面白い事には全力で動き出す」

ペイン「それもこれもイタチが加入してから・・・みんな真面目さを失って・・・」

サクラ「確か60人近く居たのよね」

ペイン「そうだ昔は組織としてちゃと機能して真面目に働いていた」

サスケ「何しやがったんだイタチは」

ペイン「普段と何も変わらない。だがそれがマズかった」

チョウジ「そう言えばあの人いつも団子を大量に平らげてる気がする」

サスケ「イタチは甘い物が好きだから」

ネジ「よく森の中で鳥と話しているのを見たことがある」

サスケ「ああ・・・」

テンテン「そう言えばあの人よく木にぶら下がって小説読んでるのよね」

サスケ「暇人だから」

いの「あの人カッコいいけど何かいつも隣に変な魚人が居るのよね」

シノ「真顔で奇行を繰り返してる所を何度も目撃した」

キバ「そのくせ色々な人に声かけられてるんだよな」

リー「いやいやあの人はいい人ですよ!時々僕に奇怪な体術を教えてくれますよ!」

サクラ「何でもイタチさんが笑うのは家族といる時と日照りになる時なんだって」

ナルト「サスケの兄ちゃんってば俺とヒナタが一楽でラーメン食べてるとき毎回来るってばよ」

ヒナタ「よく焼きそばを注文してるよね」

ペイン「理解できるか?できないだろイタチは」

サスケ「弟の俺でも無理だ」

ペイン「イタチはうちは一族・・・行動原理のわかるオビトとマダラは対処できるが奴は」

ペイン「ちなみに次期イタチポジションはお前だ」

サスケ「何で俺なんだよ!俺はうちは一族でもまともな部類だ」

ペイン「それはどうだろうな・・・胸に心を当ててみろ」

サスケ「それは・・・あると言えばあるが」

ネジ「辞めさせればいい」

ペイン「だが奴の頭脳と強さは暁にとって必要だ」

いの「変人なのに?」

ペイン「たまに普通の事を言う」

チョウジ「ねえ僕達が無職にならないようにするにはどうすればいいの?」

ペイン「清く正しく生きていく事・・・それ以外はないな」

テンテン「それだけ?」

ペイン「それができないからイタチ達はこうなっているんだ!」

シノ「ならリーダー自身が辞めればいい」

ペイン「俺が辞めたらどうなる?長門はまた引き篭もる鬼鮫もデイダラも今以上になる!」

キバ「何だかんだ言ってもあんただって見捨てられないんだな」

ペイン「あんな奴らでも仲間だ」

ナルト「わかるってばよ」

ペイン「変人、ゾンビ、魚、爆弾と色々居るが流石に見捨てる事はできんよ俺には」

ナルト「わかるってばよ」

ペイン「以上だくれぐれも無職にはなるなよお前達は」

ナルト「わかったってばよ」

サスケ「これだけ集めてそれだけか」

ペイン「ああ、中忍試験頑張れよ」

キバ「暁か・・・俺もヤバくなったら入ろうかな」

ネジ「やめておけ恥かしいぞ」

いの「今度の中忍試験で中忍になれなかったら」

シノ「恐らくは暁入りが確定するかもしれん」

チョウジ「けどスリーマンセルだよね?僕といのだけじゃ」

ナルト「それは大丈夫だってばよ。父ちゃんがそこら辺は配慮してとっておきを組み込むって」

ヒナタ「頑張ろうねナルトくん」

いの「とっておきね・・・」

キバ「まあ前みたいにサスケの親父さんが暴れる事はないよな」

サスケ「父さんもさすがに今度はない・・・はずだ」

サクラ「それに暁メンバーとかも」

サスケ「そうだな・・・あいつら暴れなきゃいいけど」

暁アジト

イタチ「ええっと今日の議題は」

ペイン「また勝手に仕切って」

イタチ「時にリーダー」

ペイン「また下らない事か?もうやめろよ」

イタチ「また小南さんがおめでたみたいですね」

ペイン「な、長門お前!」

長門「すまんな口が滑って」

デイダラ「水臭いぞ、うん」

飛段「何でそれを早く言わねえんだよクソリーダー!」

ペイン「いや時期を見て発表しようと」

サソリ「じゃあ今日の議題は子供の名前だな」

角都「名前は一生物だ俺も若い頃は・・・」

白ゼツ「僕達が忙しい時にこのリーダー!」

黒ゼツ「オ前ノヨウナ男二何故オビトヤマダラハナラナインダ」

イタチ「ちなみに俺の第一候補はサラダです」

ペイン「子供にサラダなんて名付ける親がどこに居るんだよ!本当にお前は」

鬼鮫「普通は居ませんよね」

イタチ「なら次は」

ペイン「ったくこれだから見捨てられないんだよこいつら」

いの「とっておきって誰よ」

チョウジ「ナルトの父ちゃんの推薦だしきっと普通の人だよ」

リー「では僕達はこの辺りで!」

ネジ「暁に入らないようにせねばならない」

ヒナタ「ナルトくんまた明日ね」

キバ「あれ?おいサスケお前は別方向だろ」

サスケ「こっちに用事があるんだよ」

キバ「お前この前もそう言ってたよな」

サクラ「いつも私の家の近くまで来るよね(ま、嬉しいけど)」

サスケ「黙れ」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「!?」

ナルト「サスケってば奥手だからそうするしかできないんだってばよ」

サクラ「あんたまた変なこと言って!いつもサスケくんが困ってるじゃないの!」

ナルト「サクラちゃんもだってばよ。自分だけの片想いの一方通行だと思いすぎてるってばよ」

サクラ「な、なによ」

ナルト「いい加減に気がついた方がいいってばよ・・・」

キバ「俺も解るぜ!散歩だろ散歩」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

キバ「くっ・・・」

サスケ「そこまで言うなら俺は帰る。キバ、サクラを家まで送ってやれ」

キバ「は?何で俺なんだよ」

サスケ「へ、変質者が居るかもしれねえだろ」

キバ「だからって何で俺が」

ナルト「わかるってばよ。サスケってばサクラちゃんと一緒に帰りたいだけなんだって」

サクラ「サスケくんそれホント!?」

サスケ「か、勘違いするなよサクラ!俺は別に・・・」

ナルト「わかるってばよ・・・その道中が唯一2人だけで入れる時間なんだって」

サスケ「やめろォ!お前は一体何なんだよ!!」

ナルト「友達だ」

サスケ「ナルトォ・・・」

キバ「わかったぜ!サスケェ!お前もしかしてサクラの事が好きなんじゃねえか?」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

キバ「違うのかよ・・・」

ナルト「そうだよなサスケェ・・・いつもサクラちゃんはお前のために泣いてくれたよなァ」

ナルト「そんなサクラちゃんが大好きなんだよな。あの時もあの時も」

サスケ「知らん!俺はもう帰るからな」

サクラ「あ、サスケくん」

キバ「ったくよ怒ったり慌てたり忙しい奴だぜあいつは」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

今更だが

>ナルト「わかるってばよ。オビトとマダラの気持ちが」
>
>ナルト「俺ってばよくサクラちゃんの写真をシワシワにしてたからなァ・・・」
>
>ヒナタ「・・・」
>
>サクラ「けどこの人数でもあの二人が帰って来る前に貼り切れるか」

堂々としすぎだろ

サスケ「ただいま・・・何だこの散らかりようは」

イタチ「俺達だ」

デイダラ「聞けよイタチの弟、うん」

角都「小南が妊娠した」

サスケ「で?それとこの散らかりようは何か関係あんのか」

イタチ「ドライだなお前」

鬼鮫「せっかくサスケくんの御祝いもしようと思ったのに」

サスケ「あのリーダー早々と帰って結局じゃれ合ってるだけじゃねえか」

イタチ「リーダーの祝いは終わった次はお前だ」

サスケ「その前にこれ片付けろよ」

サソリ「仕方ねえな!見てろよ」

サソリ「赤秘技・百機操演!」

イタチ「さすが暁が誇る清掃係」

鬼鮫「一家に一人は欲しいものですねえ」

サスケ「こいつ人間じゃねえんだやっぱり・・・」

イタチ「実は今日でサスケが正式な忍となり1年が経った」

鬼鮫「つまり一周年記念ですね」

デイダラ「オイラ達もどうりで成長したわけだ」パチパチ

角都「にしてはイタチの弟はまるで進歩してない」パチパチ

サスケ「誰のせいだと思ってるんだ!なあ!」

イタチ「いや千鳥とか刺青とかあるだろお前には」

サスケ「あれはカカシと大蛇丸」

イタチ「大蛇丸は元暁だから半分は俺たちの功績だ」

鬼鮫「それにイタチさんの顔を切り裂いたじゃありませんか。立派ですよ」

サスケ「そ、そうか?」

イタチ「ちなみに1年前に折られた指はまだ完治してない」

サスケ「嘘だ!普通に指動かしたりしてるだろ!」

イタチ「さ、1年を振り返ってみろ・・・どうだった」

サスケ「話変えやがってこいつは」

イタチ「どうだ」

サスケ「1年か・・・」

サスケ「・・・」

サスケ「ロクな思い出がねェ・・・」

イタチ「そうか?楽しかっただろ」

デイダラ「オイラ達は常にイタチの弟の成長を見守ってきた、うん」

イタチ「あのクールな一匹狼ってキャラを作ってたサスケにも友ができた」

鬼鮫「同期の輪の中にも入れましたよね」

イタチ「それに他里の子とも友達になり好きな子だってできた」

飛段「ほら?感謝しろよ俺たちに」

サスケ「うるせえ!確かにそうだが迷惑もしてるんだよ!」

サスケ「まともにお前達が関わって来なかったのって波の国の任務ぐらいじゃねえか!」

イタチ「こっちもこっちで忙しいんだ」

鬼鮫「遊びじゃないのですよこっちも」

サスケ「こ、この」

イタチ「そう怒るな」

角都「俺達が関わらなくてもいい思い出は沢山あるだろ」

サスケ「そんなもの・・・」

1年前

サスケ「ナルトの野郎!俺をグルグル巻きに縛りやがって!!」

サスケ「あんなウスラトンカチと俺がチームだと?冗談じゃないぜ」

サスケ「クソ・・・恵まれた環境の中で育ったくせにおちこぼれ何てバカだろあいつ」

サスケ「ま、同期の中にまともな奴はいねえ。シノぐらいか張り合えるのは」

サスケ「シカマル、チョウジ、キバ・・・この辺りもダメだな」

サクラ「あ、サスケくん!!」

サスケ「出たかいつもギャーギャーうるさいくノ一の中でも特にうるせえバカ女が」

サクラ「さっきね!あのね!」

サスケ「チッ、こいつはダメだ・・・やっぱり俺一人が優れてるな。うちは舐めるなよ」

サクラ「聞いてるサスケくん?」

サスケ「はあ・・・うるせえ」

サクラ「え?」

サスケ「お前うざいよ」

サクラ「・・・」

イタチ「お前最低だな」

鬼鮫「最低ですねえ」

デイダラ「これは酷い、うん」

サソリ「男の風上にも置けない奴だな」

飛段「流石に人格疑うぞお前」

角都「そんなのだから友達ができなかったんだ」

白ゼツ「酷すぎるよね女の子に」

黒ゼツ「ソンナ女デ夢精スルワケカ」

サスケ「いいだろ別に!若気の至りってやつなんだよ!」

イタチ「これがサスケに友ができなかった原因の一つだ」

鬼鮫「ツッパってますよねどこまでも」

サスケ「くっ・・・」

イタチ「俺がもう少し早く行ってれば・・・残念だ」

サスケ「今は仲がいいんだからいいだろ!うるせえなこいつら!」

イタチ「ならさっさと話を続けろ」

サスケ「あれは波の国の任務だ・・・俺達はタズナって爺さんの護衛でそこまで行ったんだ」

イタチ「身体中に千本が刺さって家に帰ってきた時か」

サスケ「ただそれだけなら良かったんだよ!それなのに」

サスケ「再不斬ってのに絡まれてよ・・・」

鬼鮫「これはまた懐かしい名前ですね」

デイダラ「知ってるのか?」

鬼鮫「奴は里を抜け窃盗団紛いな事をしていると聞きました」

サスケ「結局はカカシがそいつとやり合って勝った」

サスケ「再不斬は罪を償うために現在服役中らしいぜ」

鬼鮫「しかしあの再不斬が千本を」

サスケ「違う、そいつと一緒に居た白って奴だ。おいオールバックのお前、そこのアルバム取れよ」

飛段「クソ生意気なガキだなこいつは・・・ほらよ」

サスケ「このナルトの隣で写ってる奴だ」

角都「お前千本刺さったまま撮ったのか?」

サスケ「仕方ねえだろ時間が無かったんだから」

サスケ「白にもいつかは借りを返す」

サスケ「他は・・・ほとんど居ただろお前達が」

イタチ「毎日が忙しい」

鬼鮫「サスケくんを追い回すのに」

サスケ「じゃあ余計な事するなよ」

イタチ「だが俺達は暇だ」

デイダラ「暇で暇で仕方がない、うん」

イタチ「それに俺達が居なかったらここまで成長する事もなかった」

サスケ「さっきも言っただろ!俺はお前達に」

イタチ「世話になった」

サソリ「以上で今日の会議は終了だ」

サスケ「誰も世話になってねえ!いい加減にしろよ!」

イタチ「今日はこれで解散しよう」

鬼鮫「そうですね忙しいですから我々も」

サスケ「何してんだよ全員揃って」

イタチ「それは言えんな」

角都「ガキはもう寝る時間だ。さっさと寝ろ」

シノ「今度の中忍試験でも前のような筆記試験は必ず出る」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「わ、わかるってばよ・・・」

シノ「少しは勉強をしておいた方がいい。なぜなら例えカンニングをしてもやって損は無いからだ」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「わ、わかるってばよ・・・」

シノ「・・・」

デイダラ「よく理解してるな、うん」

サソリ「そんなお前達に任務を与えよう」

シノ「何故だ」

デイダラ「お前達の先生は今日は来ないぜ、うん」

シノ「まさかお前達」

サソリ「落ち着けただの生理痛だ」

シノ「生理痛か・・・」

デイダラ「今日はオイラ達が担当だ、うん」

サソリ「わかったな」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「わ、わかるってばよ・・・」

シノ「任務とは」

デイダラ「簡単な話だ、うん」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

ヒナタ「つ、つまり・・・どういうことだってばよ・・・?」

デイダラ「まあ落ち着いて聞けよ、うん」

デイダラ「オイラ達が今回の中忍試験の教官だ」

シノ「お前達が」

デイダラ「オイラ達の試練はちょっと厳しいぞ」

シノ「それで俺達に何をしろと」

デイダラ「実はほら・・・見ろよ。何か気がつかないか?」

シノ「いや何もわからない。なぜなら俺達は親しく無いからだ」

デイダラ「お前はわかるよな?オイラの指輪が無くなった事を」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「わ、わかるってばよ・・・」

デイダラ「うんうん可愛い奴らだ」

シノ「指輪に何か意味はあるのか?」

デイダラ「あれが無いとメンバー全員から袋叩きにされちまう・・・」

シノ「落とした場所に心当たりは」

デイダラ「オイラ達はあっちこっち動いてるからな、うん」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「わ、わかるってばよ・・・」

シノ「そう言われても場所が分からないのならお手上げだ」

デイダラ「そう言うなよ次期暁のリーダー候補」

シノ「俺がリーダー?」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

ヒナタ「つ、つまり・・・どういうことだってばよ・・・?」

サソリ「お前の明晰な頭脳は暁のリーダーだ。エースはイタチの弟で参謀はシカマルだ」

シノ「そんな勝手な事を言われても困る」

デイダラ「リーダーなら探してくれよ二代目リーダー」

シノ「・・・」

ナルト「わかるってばよ。シノの考えている事が」

ヒナタ「シノくんは内心満更じゃないと思ってる・・・だってばよ」

ナルト「今まで影が薄いって言われてても強さだけは本物だもんなァ・・・」

ヒナタ「だからシノくんはきっと動いてくれるはず・・・だってばよ」

シノ「・・・」

シノ「蟲達に今探させている」

デイダラ「結局探してくれるじゃねえか!」

シノ「袋叩きにされると聞けば仕方がない。それに」

サソリ「それに何かあるのか?金か?」

シノ「違う、お前達はサスケの兄の仲間だからだ。忍は仲間を大切にする」

シノ「なぜなら仲間を大切にしない奴は」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「シノくんが言いたいことが」

デイダラ「さっきから同じ事しか言わないけど大丈夫か?」

シノ「気にするな。いつもの事だ」

サソリ「どうだ見つかったか」

シノ「まだ見つかりそうにない」

デイダラ「早くしてくれよ!リーダーキレると何するかわからねーんだ!」

シノ「指輪には大切な意味があるのか?」

デイダラ「何だっけ」

サソリ「えーっと・・・忘れた」

シノ「・・・」

デイダラ「お前にも暁の仕組みを特別に教えてやる、うん」

シノ「いや結構だ」

デイダラ「暁は黒幕の黒幕の黒幕のマダラから成り立ってる巨大組織だ、うん」

サソリ「おいデイダラよ俺はそろそろ別の方へ行くぞ」

ナルト「大丈夫だってばよ」

ヒナタ「後は私達に任せてください・・・だってばよ」

デイダラ「そのマダラの上には黒幕の黒幕の黒幕の黒幕の黒ゼツが居て」

デイダラ「何でも黒ゼツのおふくろは何か物凄い偉い人らしい、うん」

シノ「なぜ黒幕がそんなに多いんだ」

デイダラ「主な事はリーダーのペインがオイラ達に全指揮を取り黒幕の長門をあまり参戦せず傍観してるらしい」

デイダラ「そして黒幕の黒幕のオビトはよくオイラ達と悪ふざけをしている、うん」

シノ「それは組織として成り立ってるいるのか」

デイダラ「細かい事はいいんだよ、うん」

デイダラ「多分おそらくこれほど黒幕の多い組織はいねえ、うん」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「わ、わかるってばよ・・・」

デイダラ「そして素敵なメンバー紹介と異名だ!」

デイダラ「まずオイラは最年少のデイダラ、うん」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「わ、わかるってばよ・・・」

デイダラ「そしてエースのイタチに四番の鬼鮫だ、うん」

デイダラ「そんでもって最年長の角都にパシリの飛段、うん」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「わ、わかるってばよ・・・」

デイダラ「後は控えの白ゼツに工場長のグルグル、リーダーのペイン、サブリーダーの小南」

デイダラ「黒幕の長門、黒幕の黒幕のオビト、黒幕の黒幕の黒幕のマダラ、黒幕の黒幕の黒幕の黒幕の黒ゼツ」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「わ、わかるってばよ」

デイダラ「後それと元暁の助っ人の大蛇丸が居る、うん」

シノ「そうか」

デイダラ「どうよ入るか?入るよなお前達」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

ヒナタ「つ、つまり・・・どういうことだってばよ・・・?」

シノ「これだな」

デイダラ「さすがは次期リーダー候補!」

シノ「ふっ・・・リーダーか」

ナルト「わかるってばよシノの考えが」

ヒナタ「私もわ、わかるってばよ・・・」

デイダラ「どうだオイラ達が引退したら入るか?」

シノ「検討しよう」

デイダラ「お前らもどうだ?来るよな!」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

ヒナタ「つ、つまり・・・どういうことだってばよ・・・?」

デイダラ「・・・けどまあオイラのノルマはこれで達成だな、うん」

シノ「任務は終わった」

デイダラ「後は中忍試験の結果次第だ、うん」

デイダラ「じゃ、またな!」

シノ「俺達も帰ろう」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「わ、わかるってばよ・・・」

シノ「・・・」

チョウジ「ふーん・・・それでアスマ先生は」

角都「俺の相棒と話し込んでいて来れないそうだ」

いの「はあ・・・で?私達に何か用」

角都「次世代の暁の力を見させてもらうためだ。まあ座れ」

角都「俺はこう見えても長生きしててな人を見る目はある」

いの「前にも行ったけど私達は暁には」

チョウジ「それに試験もあるし」

角都「今回の試練は俺達も関与している。派手な事はしないから安心しろ」

角都「話を戻すぞ。暁メンバーは変人の集まりだ・・・しかし1人1人が里を簡単に滅ぼす力を持つ」

角都「おそらくあのメンバーだけで世界征服なんぞ簡単だろうな」

いの「そ、そんな奇人変人集団に私達を加入?やめてよ馬鹿馬鹿しい」

角都「だが奴らには平和を愛する心と慈愛を持っている。アホ集団だがな」

いの「こっちは忙しいんだから!それに前にあんた達のリーダーが言ってた奴も気になるし」

角都「それは心配するな。使える男らしい」

角都「返事は後でいい試験が終わった後でな」

チョウジ「暁か・・・」

いの「何その気になってるのよ!」

角都「中忍試験が終わる頃にはお前達の同期は暁入りを決めるだろう・・・いい返事を待つ」

ネジ「その衣・・・また暁か」

鬼鮫「どうです?今回の試験は私達が教官なのですよ」

ネジ「何度も言わせるな。俺は暁などには入らん!」

鬼鮫「おやおや・・・君は次期暁の私のポジションなのにですか?」

ネジ「お前のポジション?」

鬼鮫「ええそうです。エースを補佐する役目ですよ」

リー「何かいいですねそれ!補佐ですよ補佐!」

鬼鮫「実はイタチさんも少年時代ガイという男に師事していたそうです一時的に」

リー「本当ですか!?」

鬼鮫「ついた異名は木の葉の紅き超獣(まあ嘘ですけどね・・・)」

リー「おおーっ!」

鬼鮫「暁のモットーは平和を愛する心といつまでも青春を追いかける心です」

リー「平和を愛する心!青春!いいですね!やっぱり暁はいいですよ!」

ネジ「待てリー!騙されるな!こいつらは」

リー「僕は必ずや中忍試験に合格し暁に入ります!」

テンテン「リー・・・」

鬼鮫「ふふふ・・・(まずは1人目。私のノルマは達成のようですね)」

キバ「遅えなカカシ先生・・・いやどうせ」

サスケ「カカシとは違う別の何かが来るんだろ」

サクラ「例えばイタチさんとか」

黒ゼツ「ソノ予想ハ大外レ」

白ゼツ「僕達さ」

サスケ「今度は何だ?また俺を馬鹿にでもしに来たのか?」

黒ゼツ「イヤ違ウ。俺タチハオ前達ヲ暁二スカウトシニ来タ」

サスケ「で、出やがった・・・また暁のくだらねえ遊びが」

黒ゼツ「遊ビ?違ウ」

サクラ「違うって何が違うのよ!?」

黒ゼツ「暁ノメンバーダッテイツカハ消エテシマウカモシレナイ」

黒ゼツ「ダカラコソ強イ意思ト信念ヲ持ツ者ヲスカウトシタイダケダ」

サスケ「あいつらが消える?まさか・・・殺しても死なない奴らが・・・」

黒ゼツ「人ハイツ何ガ起コルカ解ラナイ。イタチダッテオビトダッテ死ヌ時ハ死ヌ」

サスケ「・・・いや死なないだろあいつら」

黒ゼツ「ソレハオ前ノ考エダ」

黒ゼツ「念ニハ念ヲ暁ノ目ヲ潰シテハナラナイ」

サスケ「・・・俺達は今度の試験で忙しいんだ」

サクラ「確かにあんな集団が消えてしまったら虚しくなるけど」

サスケ「俺達が奴らのように振る舞えるわけがない」

黒ゼツ「振ル舞ワナクテモイイ。無理二」

白ゼツ「そうだよ」

サクラ「でも・・・ねえサスケくん」

サスケ「俺は入らないからな絶対に」

白ゼツ「ノルマ失敗?」

黒ゼツ「イヤ」

キバ「暁に入れば俺も・・・いやあんな馬鹿やってられねえよ」

黒ゼツ「イツカキット俺達ノ見方ガ変ワル」

白ゼツ「筈だよ」

サスケ「さっさと潰しちまえよ。真面目に働けよ!」

黒ゼツ「真面目ナンテ言葉ハ暁二ナイ」

白ゼツ「そうだよ」

サスケ「こいつは本当にどこにでも現れて引っかけ回しやがって」

サスケ「俺はあいつらにとことん振り回された。ほんの少しだけは感謝しているがな」

サスケ「だが俺は入らん!あんな集団なんかに」

サクラ「・・・暁か」

サスケ「ほっとけよイタチ達なんか」

サクラ「もしもサスケくんが暁に入るなら私も・・・」

サスケ「待て!早まるな!」

サクラ「冗談よ冗談」

サスケ「お、脅かすなよお前」

サクラ「も、もしも私が暁に入るって言ったらサスケくんは・・・」

サスケ「その時は・・・」

サクラ「その時は・・・?」

サスケ「・・・」

サクラ「・・・」

キバ「・・・はぁ」

赤丸「・・・」

キバ「帰ろうぜ赤丸」

赤丸「お、おう」

キバ「馬鹿馬鹿しくてやってらんねーよ」

イタチ「どうだった」

鬼鮫「私はリー君です」

デイダラ「オイラはシノだ、うん」

長門「イタチよ無駄に増やして意味はあるのか?中忍試験を使ってまで」

イタチ「ありますよ」

飛段「マジで?」

イタチ「よく聞いてくれ俺達は今日まで何をしていたか」

サソリ「遊んでた」

イタチ「それだ、時には働いてもいいだろ」

デイダラ「イタチが働くって言った、うん」

イタチ「それに面白くないか?」

鬼鮫「まーたイタチさんの気まぐれですね」

角都「もうお前が暁の黒幕の黒幕の黒幕の黒幕の黒幕でいいんじゃないか」

イタチ「そんな事をしたらエースが不在になってしまう」

長門「人数が多いにこした事はないよな確かに」

イタチ「結局の所は無理して働かなくても暁に居ればいいんだ」

イタチ「無職が10人集まればそれは立派な職場と化す」

試験当日

シノ「気引き締めるぞ」

ナルト「わかってるってばよ」

ヒナタ「てばよ」

我愛羅「気合が入っているなナルト」

ナルト「我愛羅ァ!そういえばお前試験」

ヒナタ「でも三人じゃないと」

我愛羅「いや俺の父が潜伏している。最近テマリが木の葉のシカマルと仲が良い事を危惧して」

ナルト「わかるってばよ。我愛羅の父ちゃんの気持ちが・・・」

ヒナタ「父親にとって娘は大切だから・・・てばよ」

コテツ「あ、風影様だ」

イズモ「ダメじゃないですか紛れ込んじゃ!」

風影「くっ!バレてしまったぞ夜叉丸!」

夜叉丸「だから言ったじゃないですか!」

コテツ「お引き取りを」

風影「娘に手を出す木の葉の忍を成敗しに中忍試験に紛れ込んだんだ」

イズモ「いや長が紛れ込んじゃダメですよ」

ナルト「わかるってばよ・・・でもテマリだって子供じゃないんだ」

ヒナタ「ここは娘の成長のためにお引き取りください・・・てばよ」

風影「・・・我愛羅の友が言うなら仕方があるまい。帰るぞ」

風影「我愛羅よ」

我愛羅「はい」

風影「お前がテマリを見張れ」

我愛羅「行けと言ったり行くなと言ったり・・・父様」

風影「確かに俺はお前に酷い事をした。旅行に行ったときに置き忘れたり」

風影「だがそれはお前が次男坊だからなんだ」

我愛羅「手のかかるカンクロウに比べ俺は大人しかった。何度も聞いた」

風影「お前も親になればわかる・・・男勝りなテマリでも娘は可愛いものなんだ」

我愛羅「・・・」

風影「行ってくれなかったら次の影は夜叉丸にしよう」

我愛羅「仕方がない」

風影「それでこそ我が息子だ」

我愛羅「この件は母様に報告させてもらう」

風影「!?」

我愛羅「だが出るしかあるまい。カンクロウもテマリも頑張って来たんだ」

我愛羅「それに木の葉には借りがある。大きな借りがな」

風影「か、母さんには内緒にしといてくれ」

我愛羅「ダメだ」

夜叉丸「我愛羅様もすっかり逞しくなられましたね」

我愛羅「俺をこうしてくれたのはナルトだ」

試験会場

イタチ「試験官のイタチだ」

サスケ「よく試験官になれたな・・・幻術でも使ったのか」

イタチ「一次試験は筆記だ。鉛筆と消しゴム以外はしまうように」

鬼鮫「そこのあなたとあなた、扇子と傀儡は預かっておきますよ」

テマリ「は?」

カンクロウ「それは横暴じゃん!」

鬼鮫「筆記ですよ。そんな物騒なものは必要ありませんね」

イタチ「それとキバくんは赤丸をシノくんは蟲を全部外に出して」

キバ「待てよ!赤丸がいねーとカンニングできねえだろ!前の試験だって」

イタチ「前は前で今は今だ」

イタチ「カンニングなんて姑息な手段は俺が許さん」

我愛羅「うちはイタチか・・・」

シノ「出ないと言っていた。何故だ」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「我愛羅くんはお父さんの代わりに来た・・・てばよ」

イタチ「忍がカンニングなんてするな。堂々と戦え」

キバ「じゃああんたはセコい手使った事ねえのかよ!!」

イタチ「俺は常に堂々としてきた。それが俺の忍道というやつだ」

ナルト「わかるってばよ」

サクラ「いい加減慣れなさいよイタチさんの行動を」

キバ「何だようちは一族って」

イタチ「問題は10問で同じチームのメンバーと3回まで相談してもいい」

サスケ「カンニングはダメでそれはいいのか」

ネジ「それで」

イタチ「それだけだ」

鬼鮫「それとカンニングしたら私の鮫肌で引っ叩きますので」

サスケ「おい!本当に中忍試験なのか!?」

キバ「暁の陰謀なんじゃねえのか!」

チョウジ「露骨な勧誘して来たよね」

ネジ「何が狙いだ!そこまでして俺達を暁に」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「てばよ」

ナルト「これはサスケの兄ちゃん達からの試練なんだってばよ」

ヒナタ「その試練をくぐり抜けた者こそが真の忍・・・てばよ」

我愛羅「ナルトが言うなら」

ネジ「仕方がない」

シノ「俺達ルーキーには常に壁が立ち塞がる。なぜならそれが若者への試練だからだ」

ナルト「そうだってばよ」

ヒナタ「てばよ」

イタチ「それと一人でも0点取ったら問答無用で不合格だ」

鬼鮫「それでは始めてください」

サスケ「えーっと・・・」

問1.俺が一楽でいつも頼むものは何(ラーメン以外)

サクラ「お、俺って」

サスケ「イタチィ・・・またやりやがったな」

ナルト「わかるってばよ」カキカキ

ヒナタ「てばよ」カキカキ

キバ「よし!わからねえから集まれ!」

サスケ「(確か焼きそばだ・・・)」

サクラ「(焼きそばよね・・・)」

キバ「何かこいつら冷たいんだよな最近・・・」

イタチ「(答えは焼きそばだ・・・いつも出ないがな)」

問2.そんな俺にテウチさんはいつも何ていう

サクラ「こ、こんなのわかるわけがないじゃない!」

サスケ「何でイタチの日常がテストに出てるんだよ!サクラ!」

サクラ「うん!」

ナルト「わかるってばよ」カキカキ

ヒナタ「てばよ」カキカキ

サクラ「テウチのおじさんがイタチさんに何て言うんだろ」

サスケ「わかるわけがない」

イタチ「(答えはいい加減にしろよイタチ!何度も何度もだ)」

サスケ「もう適当に書くぞ」

サクラ「うん」

キバ「お、おう」

問3.そして隣に居るナルトくんとヒナタちゃんが一言

我愛羅「わかるってばよ」

テマリ「わかるってばよ」

カンクロウ「わかるってばよ」

ネジ「わかるってばよ」

テンテン「わかるってばよ」

リー「わかるってばよ」

いの「わかるってばよ」

チョウジ「わかるってばよ」

カブト「わかるってばよ」

サスケ「わかるってばよ」

サクラ「わかるってばよ」

キバ「わかるってばよ」

イタチ「(わかるってばよ)」

問4.ラーメンを頼まない俺が一楽に居る平均時間は

ナルト「わかるってばよ」カキカキ

ヒナタ「てばよ」カキカキ

サスケ「毎日暇してるくせにあそこに何時間居るんだよ兄さんは」

イタチ「(答えは3時間だ)」

問5.その3時間の間に俺が何をしていたと思う

サスケ「あ、3時間か」

ナルト「わかるってばよ」カキカキ

ヒナタ「てばよ」カキカキ

サスケ「これも適当に書いてやるか」

イタチ「(答えは何もせず黙々と休日は何をしようか考えるだ)」

問6.話は変わるがサスケは好意を寄せてる女の子の写真を引き出しに入れている何枚入れているか

サスケ「やめろって言っただろ!何書いてるんだよ!」

イタチ「私語は慎め」

鬼鮫「追い出しますよ」

サスケ「後で覚えとけよあいつ・・・」

サクラ「サスケくんが好きな女の子か・・・」

キバ「何枚だ?言えよ」

サスケ「い、言えねえ」

ナルト「わかるってばよ」カキカキ

ヒナタ「てばよ」カキカキ

カブト「い、いつもの試験より厳しいぞ・・・お、お腹が」

カブト「教官トイレに行っても」

イタチ「失格」

カブト「そ、そんな!トイレだけで」

イタチ「これが本番なら間違いなく死ぬ」

鬼鮫「他の皆さんも連帯責任ですよ」

鬼童丸「ぜよ!?そんなバカな!」

左近「ふざけんじゃねーよ!カブト先生はな今日まで」

イタチ「鬼鮫任せた」

鬼鮫「はい」

カブト「ま、また落第・・・」

キバ「何枚だよ?いいだろ減るもんじゃねえんだから」

サスケ「い、言えるかよ!お、俺は知らねェよ」

キバ「早くしろ!時間ねえぞ!」

サスケ「・・・6枚だ」

キバ「6枚・・・」

サスケ「言っとくがそれは全部母さんのだからな」

キバ「お前母ちゃんの写真を・・・マジかよ」

サスケ「そ、そうだよ文句あるかお前?」

サクラ「何だお母さんか・・・よかった」

問7.一楽を後にした俺は家に帰ったのか?

ナルト「わかるってばよ」カキカキ

ヒナタ「てばよ」カキカキ

サスケ「いや・・・兄さんの性格上ただじゃ帰らない」

サクラ「そうよねイタチさんの事だから・・・」

問8.俺は道草した

サスケ「ほら」

サクラ「やっぱりね」

ナルト「わかるってばよ」カキカキ

ヒナタ「てばよ」カキカキ

イタチ「そろそろか」

問9.俺の10日前の出来事はこれで終わった

ナルト「わかるってばよ」カキカキ

ヒナタ「てばよ」カキカキ

問10.サスケはどちらかと言えばスケベだと思うか?俺は思う

我愛羅「俺が思うにサスケはスケベだと思う」カキカキ

テマリ「スカしてる奴ほどドスケベ野郎なんだよ」カキカキ

カンクロウ「だって尻とか見て喜んでそうじゃん」カキカキ

いの「何となくアカデミー時代と雰囲気変わったのよね」カキカキ

チョウジ「けどかなりスケベと思う」カキカキ

シノ「なぜならそういう年頃だからだ」カキカキ

キバ「この前も任務で空き缶拾いしてたときサクラの尻見てたぜ」カキカキ

リー「それは本当ですか!?」カキカキ

ネジ「まったく任務を何だと思ってるんだ」カキカキ

テンテン「まあまあそういう年頃なんだし」カキカキ

サクラ「・・・見てたの?」カキカキ

サスケ「・・・」カキカキ

ナルト「わかるってばよ」カキカキ

ヒナタ「てばよ」カキカキ

イタチ「時間切れ。これで一次試験は終了だ」

イタチ「全員合格だ」

サスケ「イタチ!これ意味あるのか!?」

イタチ「ある」

サスケ「あるのか?」

イタチ「世の中には想定外の出来事が多々起こる」

イタチ「例えばテストと言えば普通の筆記が出ると思うだろ?だが出なかった」

サスケ「何が言いたいんだよ・・・」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「てばよ」

ナルト「世の中なんてそういうもんなんだってばよ」

ヒナタ「何でもかんでも上手く行くわけじゃない・・・だってばよ」

ナルト「任務だっていつも同じ敵で同じ作戦じゃないってばよ」

ヒナタ「想定外の出来事を対処できる力と頭脳が必要・・・だってばよ」

イタチ「そういう事だ」

鬼鮫「3時間後に二次試験です。それまで休憩していてください」

サスケ「納得できねえ・・・」

サクラ「見てたのサスケくん?」

サスケ「な、何が」

サクラ「・・・お尻」

サスケ「見るわけないだろ・・・俺が」

サクラ「そ、そうだよなサスケくんがそんなスケベじゃないよね(見てなかったんだ・・・)」

サスケ「ああ」

ナルト「嘘だってばよ」

ヒナタ「てばよ」

ナルト「俺ってば知ってるってばよ」

ヒナタ「サスケくんがお尻をジロジロ見てた・・・てばよ」

ナルト「わかるってばよサスケが何でサクラちゃんの尻を見てた理由が」

ヒナタ「私にもわかる・・・てばよ」

ナルト「そうだよな俺だってヒナタの尻をつい見ちまうもんな・・・」

ヒナタ「ナ、ナルトくん!恥ずかしいから言わないで・・・てばよ」

ナルト「自分に素直になった方がいいって俺ってば何度も何度も言ってるってばよ」

ヒナタ「てばよ」

ナルト「どうせその尻を想像してその晩・・・」

サスケ「やめろォ!!」

ナルト「やめるってばよ」

ヒナタ「てばよ」

大蛇丸「お尻に興味があるのね!」

サスケ「帰れ」

サクラ「お、大蛇丸!?何であんたが」

いの「この人が噂のとっておきよ」

サクラ「はあ?何で」

いの「ほらスリーマンセルって言うけどシカマルがいないでしょ」

大蛇丸「だから私がこの子達のチームに組み込まれたのよ。カブト達も心配だしね」

大蛇丸「カブトったらまた落ちて・・・あの子お腹が弱いから」

サクラ「よくナルトのお父さんが許したわね」

チョウジ「うちの父ちゃんがナルトの命を握ってるから火影も逆らえないんだよ」

大蛇丸「そして私は元暁でミナトの師である自来也とは旧知の仲よ。断る理由があるかしら?」

サクラ「もう何でもありね・・・」

大蛇丸「それよりお尻に興味があるのねサスケくん」

サスケ「あっち行けよお前は」

大蛇丸「思えば中忍試験よね私達の出会いは」

大蛇丸「今回は逃がさないは次の二次できっと私の物にするわよサスケくん」

サスケ「イタチもナルトもこいつも・・・俺の邪魔ばかりしやがって」

オビト「やっぱりお前も変態じゃないか!」

マダラ「これぞうちはの血筋よ」

サスケ「出やがった・・・」

鬼鮫「見てくださいイタチさん」

イタチ「面倒くさいのが来てしまったな」

オビト「お前も一人前のうちは一族だ」

サスケ「俺をお前達と一緒にするな!」

マダラ「だが変態でスケベなのはうちはの血筋よ」

イタチ「これでは神聖な試験が潰されてしまう」

オビト「俺も昔はリンの尻ばかり見ていた・・・今もだけど」

イタチ「コテツさんにイズモさんあの二人を」

コテツ「こら!部外者は立ち入り禁止だぞ!」

イズモ「さあ帰った帰った!」

オビト「こ、この!何だよイタチ!今日は冷たいなお前!」

イタチ「あまり一族の恥になる事はやめてください」

マダラ「俺に逆らうかイタチよ」

イタチ「さっきあっちの方で初代火影様が飛んでましたよ」

マダラ「柱間!?あっちだな!行くぞオビトよ」

オビト「あ、ああ」

イタチ「悪は去った・・・これより二次試験だ」

イタチ「二次試験はここ定番の死の森だ」

鬼鮫「最も死者を出した事もなく夏は観光地として親しまれてますけどね」

キバ「どうせ前みたいに巻物だろ!」

イタチ「いやあるものを探して来てほしい」

シノ「あるものとは?」

イタチ「リーダーの家の鍵と合鍵だ」

キバ「何だよ鍵か・・・それとって来たチームが三次に進めるんだな」

イタチ「いや先にこの森を突破し俺の気まぐれで試験は終了させる」

サスケ「じゃあ鍵なんて」

イタチ「これが無いとリーダーは家に帰れず奥さんに怒られる」

鬼鮫「何が怖いって組織じゃリーダーなのに家に帰ればサブリーダーに怒られる事ですよ」

鬼鮫「きっとリーダーは我々の分も怒られているんでしょうねえ」

大蛇丸「ふん、弥彦も女なんかと結婚するからこうなるのよ」

ネジ「別にそれを探さなくてもいいんだろ」

イタチ「それは君たちの良心次第だ」

鬼鮫「そうですよ・・・可哀想なリーダーですね・・・」

イタチ「それでは試験をスタートする」

イタチ「君たちの良心次第だぞ良心があれば鍵の一つや二つぐらい」

鬼鮫「取ってきてくれますよね」

サスケ「何が鍵だよ絶対に探さねえよ」

サクラ「・・・」

キバ「けど鍵探してやらねえとあのリーダー怒られるんだろ?」

サスケ「そもそも何で鍵が無いと入れないんだよ。家に居るんだろ嫁が」

サクラ「多分門限があるのよ」

サスケ「門限か」

キバ「嫌だよな束縛されるなんて!なあ?」

サスケ「ああ」

サクラ「私は結婚とかしても束縛しないよ・・・」

サスケ「俺ももし結婚とかしても真っ直ぐ家に帰る・・・と思う」

キバ「本当かよ?嘘だろ」

キバ「まあ同期の中じゃ俺が一番だろうな」

サクラ「何で?」

キバ「ワイルドだからだよ」

サクラ「ワイルドね・・・」

キバ「ほら先行くぞ。さっさとゴールしちまおうぜ」

ナルト「影分身の術!」ポン

ヒナタ「もうちょっと上だよナルトくん・・・そこ右」

ナルト「わかるってばよ」

ナルト「わかるってばよ」

ナルト「わかるってばよ」

ナルト「わかるってばよ」

ナルト「わかるってばよ」

ナルト「わかるってばよ」

シノ「なぜ鍵があんな木の上に」

ヒナタ「多分イタチさんが上に置いたんだよ・・・てばよ」

シノ「しかしナルト、どうして影分身なんかを普通に飛べば」

ナルト「影分身は男のロマンなんだってばよ」

シノ「なら仕方がない」

ナルト「俺ってば影分身と螺旋丸だけの男と思われちまってるからなァ・・・辛いってばよ」

ヒナタ「そんな事ない・・・てばよ!」

ナルト「ヒナタァ・・・」

シノ「・・・」

我愛羅「到着」

イタチ「思ってたより早いな」

テマリ「いつの間に入口から出口に」

鬼鮫「それは外からぐるっと回って」

我愛羅「鍵だ。リーダーとやらに返してやれ」

イタチ「その心配はいらない」

我愛羅「何?鍵が無くても入れるのか?」

イタチ「ピッキング」

我愛羅「その手があったか・・・」

カンクロウ「にしても試験の割に罠も無ければ敵も居ないじゃん?」

イタチ「おかしいな。暇そうなシスイに怪我させないように邪魔するように頼んだはずなのに」

テマリ「そいつって」

我愛羅「おそらく木の上で寝ていた男か」

鬼鮫「イタチさんのお友達はみんな働く事が嫌いなのですねえ」

イタチ「いやシスイは俺の友の中でもよく働くほうだ」

イタチ「平均勤務時間は3時間」

鬼鮫「働き者ですねえ」

いの「はぁ・・・やっと着いた」

チョウジ「どうやら僕達は二番目のようだね」

鬼鮫「おや?1人居ませんね」

イタチ「大蛇丸は」

チョウジ「それが途中ではぐれちゃって」

イタチ「3人同時でゴールしなければ無意味だ」

いの「えーっ!?それじゃ」

イタチ「残念ながら君たちは失格」

チョウジ「ちょっと待ってよ!僕が失格になっちゃったらナルトが父ちゃんに殺されちゃうよ!!」

イタチ「ナルトくんが殺されるか・・・それは困るな」

シカマル「めんどくせえけど説明しないとダメっすよイタチさん」

いの「あんたもすっかり中忍気取りね」

シカマル「はぁ・・・ちょっと探してに行って」

イタチ「待つんだシカマルくん」

鬼鮫「我々は試験官ですので肩入れするのは」

チョウジ「そんな・・・ごめんよナルト・・・」

イタチ「部外者が行けばいい」

鬼鮫「一々めんどくさいのでその部外者に大蛇丸の回収を頼みましょうか」

イタチ「始めてオビトさんが居てもよかったと思いました」

オビト「俺が行くのか?いくら暇でもお前」

イタチ「しかしマダラに着いていかなかったなんて運がいい」

オビト「初代火影は死んでるし俺が着いて行く義理はない!」

オビト「それに何でおっさんを追いかけなきゃならないんだ」

イタチ「マダラは簡単に嘘に引っかかるのにオビトさんは賢いですね」

オビト「そ、そうだろ?おっと持ち上げても行かんからな」

イタチ「あ、リンさんだ」

オビト「どこ?どこだよ!」

イタチ「森の中に入りましたよ。行きますか?」

オビト「行く!仕方がないから行ってやるよ!」

イタチ「ついでに大蛇丸を回収しておいてください」

オビト「任せろ!リン!俺がすぐに行くからなァ!!」

いの「な、何あれ」

鬼鮫「自分も嘘に引っかかってるじゃないですか」

イタチ「オビトさんもマダラも根っこは同じだ。ゼツとグルグルも一緒に行ってくれ」

黒ゼツ「任セロ」

カンクロウ「いい大人なんだから1人でも大丈夫じゃん?」

イタチ「あの人は1人にしておくとロクな事がない」

キバ「こっちだ!グズグズするなよ森は迷いやすいんだからな!」

キバ「きっと俺達が一番だぜ?なあ赤丸!」

赤丸「お、おう」

サスケ「・・・」

サクラ「大丈夫サスケくん?」

サスケ「ああ・・・(どうせ兄さんの事だ・・・何か罠を)」

サクラ「ねえあれ見て」

キバ「木の上に誰か寝てるな」

サスケ「あれはシスイって言ってイタチの親友だ」

シスイ「あ、サスケだ」

サスケ「あんた何やってんだよ」

シスイ「ここだけの話だけどな俺は邪魔する役を頼まれてて」

サクラ「それなのに木の上に」

シスイ「言うなよイタチに俺がサボってる事を・・・体調悪いんだよ昨日から・・・」

サスケ「あ、ああ」

シスイ「ダンゾウ様に別天神掛けてボーナス上げさせてな・・・あれ使うとしばらく気分悪くなる」

シスイ「言うなよ誰にもバレたらクビが飛ぶんだから」

サスケ「わかってる」

シスイ「それとなもう3チームぐらい通過したから、内緒だぞ俺が言った事」

サスケ「うるせえなこいつは」

キバ「本当うちは一族ってのは」

大蛇丸「おかしな一族よね」

キバ「うわっ!?ど、どっから出てきたんだこいつ」

大蛇丸「背後からよ」

大蛇丸「やっと二人きりになれたわねサスケくん」

サスケ「周りよく見ろサクラが居るだろ」

大蛇丸「私からすれば木みたいなものよ」

サクラ「ま、まずい・・・そうだシスイさんに」

サスケ「やめとけシスイは使い物にならねえ」

サスケ「イタチが言っていたシスイの持つ万華鏡写輪眼の能力である別天神は特殊な能力」

サクラ「特殊な?」

サスケ「使用したら10日ほど気分が悪くなって無気力になる・・・らしい」

大蛇丸「私の邪魔をする者は居ないわ・・・サスケくん」

大蛇丸「もう何度も言い続けてるけど私の元に来なさい。不幸にはさせないわ」

サスケ「垂れがお前の所になんか行くか!いい加減に俺を諦めろ!」

大蛇丸「私が諦めることを諦めなさい!」

サスケ「くっ・・・」

大蛇丸「少し考えなさい。木の葉に居てもあなたには何があるの?」

大蛇丸「やたらと構ってくる暁のメンバーに徐々に差が開いていくナルトくんと自分」

サクラ「そんな事ない!サスケは」

大蛇丸「お黙り!あなたもあなたよ!サスケくんサスケくんうるさいのよ!」

大蛇丸「以前イタチ達があなたに修行したそうね?その後どうなの」

サクラ「それは・・・」

大蛇丸「みなさい!どうせ三日坊主だったのでしょ?それにサスケくんを殴り飛ばしたそうね」

大蛇丸「こんな女の何がいいのよサスケくん」

サスケ「サクラは大切な仲間・・・初めてできた女友達なんだよ」

大蛇丸「どうやらサスケくんを木の葉に縛り付けてるのはこの雌猫のようね・・・丸坊主にしてあげるわ」

サスケ「やめろォ!!」

サクラ「や、やだサスケくんの呪印がまた・・・」

大蛇丸「怒りなさい!もっと怒りなさい!日頃の鬱憤を私の肉体にぶつけるのよ!」

大蛇丸「そしてその力のコントロールの仕方を教えてあげるわ!」

サクラ「ダメよサスケくん!!」

シスイ「何か大変な事になってるな・・・しかし俺は気分が悪い・・・どうすれば」

シスイ「イタチの弟だしサスケなら大丈夫か・・・いや伝説の三忍だからな相手は」

シスイ「考えるだけ無駄か・・・いやいやここで見捨てればおじさんやイタチに怒られるのは俺だ」

シスイ「まずは落ち着こう・・・あれがイタチの言ってたサスケの刺青か・・・」

シスイ「気がつけばサスケも不良忍者の仲間入りか・・・彼女まで居るのかあいつ・・・」

サスケ「サクラに指一本手出しはさせねェ・・・逆にお前を丸坊主にしてやる」

大蛇丸「強気な態度ね・・・でもそんなサスケくんが好きよ」

シスイ「冷静に考えて三角関係という奴なのか・・・つまり元彼女が大蛇丸なのか!?」

シスイ「サスケってそんな趣味が・・・いやいや無いだろう絶対に」

大蛇丸「でもそんなサスケくんの目の前であの子を丸坊主にしてあげるわ!これは戒めよ!」

シスイ「にしてもどうして丸坊主に拘るんだこの二人は・・・」

シスイ「今なら大蛇丸の背後からクナイを投げれる・・・だがやめた方がいいよな多分」

シスイ「何せ大蛇丸はヒルゼン様の弟子でダンゾウ様と密接な関係にある・・・そして強い」

サクラ「サスケくん!」

サスケ「下がってろ!」

シスイ「そうそう下がらないと危ない・・・なら俺が彼女を保護すべきか」

シスイ「待て待て俺よそんな事をすれば俺が殺される可能性も高い・・・」

シスイ「大蛇丸はきっと教えられているはずだダンゾウ様より二代目火影様の意思を」

サスケ「ハアアアアアアアアアア」チチチチチチ

大蛇丸「待ってあげるわサスケくん」

シスイ「あれは何やら罠を張っているぞ大蛇丸は」

シスイ「ダメだサスケ!恐らく大蛇丸は二代目火影様が得意としていた術をやるつもりだぞ」

シスイ「教えてやるべきか・・・いやこの間に突っ込めば俺の大怪我は間違いない・・・」

サスケ「ぐわァァ・・・な、何だこれは・・・」

シスイ「これぞ二代目考案の禁術」

大蛇丸「土遁・落とし穴の術」

シスイ「落とし穴の術は恐ろしい・・・うちはマダラの弟であるイズナは何度もやられたそうだ」

シスイ「そしてこの落とし穴の術。ある時は水が降ってきたりある時はまきびし塗れの時もある」

大蛇丸「あら?足を挫いたみたいね」

サスケ「汚ねえ真似しやがって・・・!」

シスイ「この術はあまりの汚さに封印されたそうだ」

大蛇丸「うちは一族は落とし穴にはまりやすい・・・ダンゾウの言ったとおりね」

シスイ「そうなんだよ。俺とイタチは修行の末に克服したが」

シスイ「それにしても深いなこの穴・・・三忍は凄い」

大蛇丸「ナルトくんやうちの君麻呂はこんな落とし穴に引っかからないわ」

大蛇丸「アカデミー時代はナンバー1だった・・・でもねそんなの意味はないのよサスケくん」

シスイ「いやイタチは凄いぞ。あいつは特別だけど」

大蛇丸「ナルトくんとの差は広がりシカマルくんは一人だけ中忍に・・・どういう気分かしら?」

サスケ「何が言いたい・・・」

大蛇丸「あなたははっきり言って弱い!うちは一族の落ちこぼれよ!」

大蛇丸「でもまあ私のところへ来れば別だけどね」

シスイ「サスケ行っちゃダメだぞ・・・ダメだぞサスケェ!」

大蛇丸「あなたも見なさい。このサスケくんの惨めな姿を」

サクラ「・・・」

シスイ「やりすぎだ・・・そろそろ動くべきか・・・まだだ時を待とう・・・」

大蛇丸「それでもサスケくんを好きでいられるかしら?私は」

サクラ「・・・好きよ」

大蛇丸「!?」

シスイ「やっぱり恋人じゃないか!今時珍しいぞあんな子は・・・」パチパチ

サクラ「たとえサスケくんが落ちこぼれでもサスケくんに変わりはない!」

サクラ「弱くたっていい!カッコ悪くてもいい!私は」

サクラ「サスケくんが好きで好きでたまらないの!だってサスケくんはサスケくんだから!」

大蛇丸「くっ!このアマ・・・!」

サクラ「だから私がサスケくんを守る!」

シスイ「愛だよ愛・・・もう気分が悪いとか言ってる場合じゃないな」

シスイ「うちはシスイいざ参る・・・!」

大蛇丸「守れるものならやってみなさい・・・丸坊主どころか全身の毛を剃ってあげるわ!」

サスケ「に、逃げろサクラァ!」

シスイ「・・・よく考えたらここで俺が出たら雰囲気ぶち壊しだよな」

シスイ「いや違うだろ俺!ここで行かねばうちは一族の恥だ!」

オビト「はぁ・・・何だよあれ」

黒ゼツ「ソウ気二病ムナ」

オビト「だってバカだろあれ!言っちゃったんだぜ!?終わったよ・・・」

オビト「これでオビトは俺だけになっちまった・・・」

白ゼツ「ね、ねえオビトさ・・・」

グルグル「あちゃーサスケのやつフラれちゃったな」

オビト「耳が悪いのか・・・どう聞いたって」

グルグル「いやいや俺にはこう聞こえたよ?『サスケなんてストーカー以下のウンコ』だって」

オビト「そんなわけ」

黒ゼツ「・・・俺モダ」

グルグル「白ゼツもだろ?」

白ゼツ「えっ・・・うん!」

黒ゼツ「オビトヨ動ク時ダ!」

白ゼツ「あそこで殺されそうなのはオビトだよ!オビトの後継者が死んじゃうんだよ?」

グルグル「オビト!オビト!オビト!」

オビト「言われてみればそう聞こえた・・・ああ!そう聞こえた!!」

オビト「助けてやるぞサスケェ!!」

グルグル「ふぅ・・・行った行った」

黒ゼツ「オビトヲナダメルノモ毎回疲レル」

白ゼツ「ちゃんとイタチの言いつけ守れるかなオビト」

鬼鮫「にしても遅すぎやしませんかねオビトさん」

イタチ「心配するなオビトさんならやれるはず」

イタチ「ところで大蛇丸との行動はどうだった」

チョウジ「見た目は怖そうだったけど優しかった」

いの「そうそう髪型もセットしてくれたし」

イタチ「大蛇丸は面倒見の良さじゃ暁一と言われていた。そして強い上にほぼ不死身だ」

イタチ「変態だがな」

鬼鮫「喧嘩せずに回収できるのでしょうかねイタチさん?」

いの「そうよ。三忍相手じゃあの人」

イタチ「オビトさんは強い・・・いや強すぎる」

イタチ「現在の忍界においてオビトさんの実力は恐らくナンバー1だろう。生き返ったマダラを除けば」

いの「けどあの人ってストーカーなんでしょ?そんな人が何で悪いこともせず馬鹿ばかり」

イタチ「いい意味で馬鹿だからだ」

イタチ「だがしかし一度オビトさんを怒らせたら・・・」

チョウジ「怒らせたら?」

イタチ「・・・怒る事なんて滅多にないから心配いらんよ」

鬼鮫「そうですよ大蛇丸をちゃんと連れて来てくれるでしょう」

イタチ「大蛇丸じゃまずオビトさんの逆鱗には触れんだろうからな」

オビト「待て待て大蛇丸!」

サスケ「オ、オビト!?」

オビト「悲しいよな・・・辛いよな・・・これでお前も立派な俺だ!」

大蛇丸「退きなさい」

オビト「うるさいなお前は・・・帰るぞお前のチームメイトが待ってるから」

大蛇丸「それが?」

オビト「だから俺がイタチに怒られるんだよ!早くしろって!」

シスイ「あれ?オビトさんだ・・・何やってんだあの人は・・・」

大蛇丸「今いいところなのよ!邪魔しないでよね!」

オビト「バッカだなぁ・・・黒幕の黒幕命令だぞ?それになお前が行かなきゃ仲間が失格になるんだ。大切にしろよ仲間を」

大蛇丸「仲間?笑わせないでよ!あんな子達が私の仲間ですって!?」

大蛇丸「確かにいい子達よ。素直な子達だった・・・でもねそんな短い付き合いで何が仲間よ」

大蛇丸「そんなもの仲間とは呼べないわ。他人よ赤の他人よ!」

オビト「・・・シスイ居るんだろ」

シスイ「あ、はい」

オビト「サスケとサクラ連れてさっさとこの場から離れろ」

シスイ「わかりました!」

オビト「忍の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる…けどな仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ」

大蛇丸「な、何が言いたいの?だいたいルールや掟なんてあなただって」

オビト「お前はルールも掟も破り剰え仲間を大切にしないクズの中のクズだ大蛇丸!!!」

サクラ「大丈夫サスケくん?」

サスケ「また面倒かけたなサクラ・・・俺はやっぱり・・・」

シスイ「俺はどうすればいいんだ・・・二次試験はこれでいいのか・・・」

サクラ「そんな事ないよサスケくん・・・でも呪印はもうやめて」

シスイ「呪印?ああ、刺青か・・・銭湯入れないもんな・・・」

サスケ「・・・」

サクラ「聞いてる?」

サスケ「だが俺はこの力が無ければ・・・」

シスイ「じゃあもっと修行しような」

サスケ「でも俺はこいつが無ければただの」

サクラ「大丈夫だよサスケくんは強いから・・・そんなもの使わなくても」

サクラ「一生のお願いだから使わないでサスケくん・・・」

サスケ「お前は前にも言ってたな使うなって」

シスイ「何回も言われてるのかサスケよ・・・こいつ昔から聞き分けのない子だったもんな」

サクラ「ね?」

サスケ「・・・わかった」

シスイ「本当に大丈夫かサスケ・・・ところで二人は付き合っているの?」

サスケ「そ、そんなわけないだろ!いつの間に居たんだよ!」

サクラ「そ、そうですよ!付き合って・・・(やっぱり聞いてないかサスケくん・・・)」

シスイ「告白だったのか・・・いやいやあんな窮地でそんな事しないだろ・・・しっかりしろ俺・・・」

イタチ「やっと来たかと思えばサスケ達か」

鬼鮫「オビトさんと大蛇丸を見ませんでしたか?」

サスケ「それなら」

シスイ「いや知らん知らん」

イタチ「そうか・・・まさか迷子にでも」

シスイ「言えない・・・これは言っちゃダメな感じだ・・・」

オビト「待たせたな」

イタチ「大蛇丸・・・丸焦げじゃないですか」

オビト「ちょっと一悶着あって」

君麻呂「大蛇丸様!」

多由也「くっさ!」

次郎坊「何という事を・・・」

サスケ「よく見れば大蛇丸の配下の連中まで混ざってるのか・・・誰だよ通した奴」

イタチ「これはダメだ・・・」

大蛇丸「か、必ず試験の合格なさい・・・そしてうちは一族を・・・」ガクッ

いの「し、死んだの・・・?」

チョウジ「このままじゃナルトの命が握り潰される・・・」

オビト「いや悪かったなつい・・・」

鬼鮫「どうしますあの子達」

イタチ「合格だ」

いの「え?」

イタチ「サスケの怪我といいオビトさんが怒った原因といい非は恐らく大蛇丸にある」

シスイ「そうだよイタチ」

イタチ「それにナルトくんの命を握られて居るんじゃ仕方がない」

いの「やったー!」

チョウジ「良かった。これでナルトが殺されずにすむ・・・」

鬼鮫「イタチさんが言うなら仕方がありませんねえ」

オビト「ちょっと待てよイタチ!俺がこいつ迎えに行った理由がないだろ!」

イタチ「ならまた10班に一人加入させる・・・大蛇丸を選んだ俺の責任だ」

イタチ「第三の試験は一ヶ月後に行う。君達には明日にでも新たなメンバーを派遣しておく」

鬼鮫「あてはあるのですか?」

イタチ「一人だけ居る・・・変な奴だが」

サスケ「何で大蛇丸を入れたんだよ」

イタチ「大蛇丸が自分を売り込みに来た」

イタチ「珍しく俺達の手伝いまでしてたからつい油断をしていた・・・」

鬼鮫「それに自分の配下がどうなるか不安で仕方がなかったとか」

ナルト「わかるってばよ」

イタチ「今日はよく頑張ってくれた。これで解散だ」

サスケ「じゃまたな」

サクラ「うん」

サスケ「・・・」

サスケ「何て言えば良かったんだよ・・・サクラに」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「サスケくんは突然の告白に戸惑ってる・・・てばよ」

サスケ「ナルト・・・普通は男からじゃないのか?」

ナルト「違うってばよ」

ヒナタ「時には女の子の時もある・・・てばよ」

サスケ「何て返せばいいのかわからねえし・・・お前ならどうする」

ナルト「俺は俺でお前はお前だってばよ」

ヒナタ「それはサスケくん次第・・・てばよ」

サスケ「そんなもんか?」

ナルト「そうだってばよ」

ヒナタ「てばよ」

サスケ「俺はまだまだ未熟で弱い・・・あいつもう少し待っててくれると思うか?」

ナルト「それが忍だってばよ」

ヒナタ「忍者とは耐え忍ぶ者・・・てばよ」

サスケ「お前は何でもわかるよな」

ナルト「わかるってばよ」

数日後

イタチ「アスマさん!アスマさん!こっちですよ!」

イタチ「ほら見てくださいあの人たち勤務中に如何わしい宿屋から出て来ましたよ」

「あらまあ・・・」

アスマ「うるせえな!大声で叫んでじゃねーよ!!」

イタチ「ダメですよアスマさんも紅さんも昼間から」

アスマ「・・・誰にも言うなよ。火影とか俺の」

イタチ「大丈夫です。ヒルゼン様には報告しておきましたから」

アスマ「こ、この」

イタチ「冗談はさておき連れて来ましたよ約束の」

アスマ「あ、ああ」

イタチ「今度は大丈夫です。ただ性格に難がありますが」

アスマ「前みたいに大蛇丸じゃないだろな」

イタチ「あれには気付いてましたよね」

アスマ「いや・・・最後までわからなかった」

イタチ「奴は化けるのが上手いですからね」

アスマ「にしてもよ何を思って試験官何てやってんだ?噂じゃ暁の勧誘だって」

イタチ「半分当たってますね。さあ急ぎましょう」

イタチ「ほらあそこで絵書いてる子が居るでしょ」

アスマ「色白いなあいつ」

イタチ「あだ名はサイ・・・本名は知りませんがサイでいいでしょう」

アスマ「まあ何っつうか普通っちゃ普通だな。服装はあれだけど」

イタチ「サイくん」

サイ「あ、イタチさん」

イタチ「今日から君はアスマさんの班で世話になる。挨拶を」

サイ「よろしくお願いします髭」

アスマ「髭・・・」

イタチ「彼は感情に乏しくて見た目で人を判断する子なのですよ」

イタチ「第一印象で人にあだ名をつけます。いいあだ名ですね髭って」

サイ「ええ、早く仲良くなりたい一心で・・・ついうっかり本音が出ちゃいます」

アスマ「お、おう・・・そうか」

イタチ「ちなみにこのアスマさんは勤務中に如何わしい宿屋で3時間ほど女の人と居たんだ」

サイ「なるほど、つまり先生は性欲の塊ですね。我慢しろよ変態上忍」

イタチ「ついでに口も悪い」

アスマ「こ、堪えろ・・・まだガキだ・・・これから礼儀ってのを」

サイ「濃い風貌ですからきっとデカいチンポなんでしょうねェ・・・」

イタチ「最大の特技は見た目だけでチンポ・・・つまり男根の大きさを測定できます」

イタチ「ナルトくん達より一つ上ですがきっと上手く溶け込みますよアスマさん」

イタチ「今日の仕事はこれで終わりと」

ナルト「新しい仲間だってばよ」

ヒナタ「きっと上手くいけそうな気がする・・・てばよ」

ナルト「わかるってばよ。あのサイって奴の気持ちが」

ヒナタ「あんな感じで振舞ってるけど心は乾いてる・・・てばよ」

ナルト「辛いよな・・・俺らってば」

ヒナタ「両親にも恵まれて友達にも恵まれてるけど」

ナルト「サイの気持ちが」

ヒナタ「わかるってばよ」

ナルト「もしサイが道を外したら」

ヒナタ「私達が正しい道に」

ナルト「導くってばよ」

ヒナタ「ナルトくんそろそろ時間・・・てばよ」

ナルト「なら早く行くってばよ」

ヒナタ「うん・・・てばよ」

シスイ「そろそろ出勤して二時間か・・・今日はこれで帰ろう」

シスイ「そもそも仕事って何なのだろうか・・・いや俺よ働く事だと思うぞ・・・」

サスケ「・・・」

シスイ「あれはサスケ?数日前の出来事を思い出してしまう・・・あの日の晩は悶々として寝れなかった」

シスイ「追うべきか・・・いやそっとしておこう・・・」

シスイ「だが気になる・・・面白そうな気がしてならない・・・」

ヒナタ「わかりますってばよ。あなたの考えが」

シスイ「君は日向一族の」

ヒナタ「私ってば揉め事とか嫌いですってばあなたの気持ちがわかりますってばよ・・・」

シスイ「お、追った方がいいかな?」

ヒナタ「はいってばよ」

シスイ「よし・・・俺よ今日は2時間で退勤するんだ・・・!」

シスイ「ここで追わねば瞬身のシスイの名が泣く・・・!」

ヒナタ「頑張ってくださいってばよ」

ナルト「ヒナタァ・・・」

ヒナタ「ナルトくん!私一人で言えたよ!」

ナルト「上出来だってばよ!!」

ヒナタ「うんだってばよ!」

3時間後

シスイ「サスケはどうして同じ家の前を行ったり来たりしてるんだ・・・」

ナルト「あそこはサクラちゃんの家だってばよ」

シスイ「ふーん・・・ストーカーか?いやいや考えろサスケがストーカーするか?」

シスイ「冷静になるんだ・・・だがあり得る事かもしれない・・・いやいや待て待て」

シスイ「こうも考えられる・・・ただウロウロしているだけだと・・・」

シスイ「それがストーカーになるんじゃないのか・・・?」

ナルト「サスケってば素直じゃねえから気取り屋だから後一歩の勇気がないんだってばよ」

ナルト「口ではツッパってるけど中身は繊細でシャイなんだってばよ」

シスイ「君は何でも知ってるな・・・天才じゃないか」

ナルト「サクラちゃんも同じだってばよ」

シスイ「と言うと・・・?」

ナルト「サスケの前では女の子らしく振る舞うけど他の奴らの前じゃ強気な態度だってばよ」

シスイ「典型的な猫かぶりじゃないか・・・!」

ナルト「でも俺にはわかるってばよ。本当の姿はサスケの前で見せる女の子らしい弱さだって」

ナルト「弱さを見せるなんて余程心から信頼してる人ぐらいだってばよ」

シスイ「なるほど勉強になる・・・さすが火影の子・・・」

シスイ「そうか・・・それで二人はどういう関係・・・?」

ナルト「それは自分の目で確かめるってばよ」

シスイ「・・・あ、サスケがついに動き出した」

ナルト「あの二人はいつか結ばれサクラちゃんはうちはの子を産むってばよ」

シスイ「えっ・・・本当に・・・?」

ナルト「だからオビトもサスケの兄ちゃんも手助けしてるってばよ」

シスイ「だから無職なのかあの二人」

ナルト「俺にはわかるってばよ。これから先の未来が」

シスイ「君は一体何者なんだ・・・?」

ナルト「うずまきナルト・・・忍だってばよ」

シスイ「俺にも何かできる事はあるのか・・・?」

ナルト「今の仕事を捨て陰ながらサスケを見守ってやるってばよ」

ナルト「サスケの兄ちゃんが表からサポートするなら裏からサポートしてやるってばよ」

シスイ「わかった・・・俺も職を捨て陰に徹しよう・・・」

ナルト「うちは一族は絆が固いってばよ」

シスイ「あ!出てきたぞナルトくん・・・ナルトくん・・・?」

シスイ「不思議な子だ・・・」

シスイ「職無しの俺の最初の任務だ・・・陰からサスケの情報をイタチ達に報告しよう・・・」

シスイ「さあサスケはどう出るのか・・・そもそもいつかとはいつ何だろうか」

シスイ「まさか今から?いやいや・・・何考えてるんだ俺は」

シスイ「前方からオビトさんがやって来てるぞ!逃げろサスケェ!」

オビト「・・・フッ」

サスケ「な、なんだ」

オビト「お前も俺なんだなって・・・ストーカーだよお前も」

オビト「ウンコ以下って言われたのにサクラに付き纏うなんてお前・・・凄くいいと思う」

シスイ「違いますよオビトさん・・・勘違いしてますよ」

オビト「俺がお前の歳の頃はまだまだ純朴だったよ。うんうん」

サスケ「うるせえなこいつ・・・行くぞサクラ」

オビト「そう怒るなよ!これやるから」

サスケ「何だこれ」

オビト「ゴーグル」

サスケ「見りゃわかる」

オビト「これは俺がガキの頃に使ってた奴でな!やるよお前に」

サスケ「何で」

オビト「お前が俺だからだ」

オビト「いや俺だけじゃないなイタチとマダラと俺を合わせてお前なんだよサスケ」

シスイ「何言ってるんだオビトさん・・・ここは止めるべきなのか・・・」

シスイ「辞めよう・・・オビトさんと戦っても勝てる気がしない・・・」

サスケ「いらねえ」

オビト「やるよ」

シスイ「さてどうする・・・このままじゃ」

イタチ「シスイ」

シスイ「イタチか!?」

イタチ「何をやってるんだこんな所で」

シスイ「実はここだけの話なんだがあの女の子はサスケの子を産むらしい」

イタチ「知っている」

シスイ「何だ知ってるのか・・・オビトさんどうしよ」

イタチ「焦る必要はない。オビトさんがサスケ相手に本気を出す訳がない」

シスイ「でもあのしつこさヤバいだろ」

イタチ「大丈夫だ何も心配はいらない・・・それに」

シスイ「それに何?」

イタチ「面白いだろ何となく」

シスイ「確かに・・・いや弟だろお前の」

イタチ「甘やかすな。サスケがこの窮地をどう脱するか身守ろう」

オビト「受け取れよ!俺なんだから!後継者だろ俺の!?」

サスケ「俺とお前とじゃ違う」

オビト「サクラも何か言ってやれよ!しつこいウンコ野郎って!」

サクラ「しゃーんなろー!!!」ドゴッ

オビト「痛ッ!」

サクラ「サスケくん!逃げよ!」

サスケ「俺はお前にはならねえ俺は俺だ」

オビト「いきなり殴りやがって・・・これだから最近の子供は嫌だ」

イタチ「大丈夫ですか?」

オビト「いや慣れてるからこういうの」

シスイ「実はここだけの話なんですがオビトさん」

イタチ「シッ!それは言うな」

シスイ「教えておいた方がいいだろ」

イタチ「この事実は公表してはいけない三つの理由がある。一つはあの二人が気まずくなるから」

イタチ「二つ目はオビトさんに言ったら木の葉の里は吹き飛んでしまう・・・そして最後に」

シスイ「最後に・・・」

イタチ「面白いから」

オビト「何?教えろよ」

イタチ「サスケはストーカーの仲間入りですね」

オビト「だろ?俺もそう思ってるんだよ!」

サクラ「話って?」

サスケ「ああ・・・あれだ」

サクラ「あれ?」

シスイ「あれって何だ」

オビト「あれって?」

イタチ「きっとあれとはサクラちゃんの下着ですね」

オビト「変態だなぁ」

サスケ「ま、前にお前が言ってた・・・ほら」

シスイ「あ!何となく理解ができたぞ」

オビト「前に何言ったんだあいつ」

イタチ「私に付き纏わないで変態ですね」

オビト「ハッキリ言うなサクラは!」

サスケ「俺はまだまだ弱い・・・だからもう少しだけ待っててくれ」

オビト「何が弱いんだ?もう少し待つって何?」

イタチ「サスケは朝が弱い故に今晩お前の家に夜這いをかけてやると言うメッセージです」

オビト「生粋の変態だなサスケは!俺だってベットの下が精一杯だぞ!」

サスケ「それじゃダメか・・・?」

オビト「ダメって何だダメって」

イタチ「俺はダメ人間だっと言ってますね」

オビト「そんな事はない。ダメ人間なんて俺を含めていっぱい居るぞ」

サクラ「やっぱり聞いてたんだねサスケくん」

シスイ「そりゃ聞こえるよ俺だって聞こえたんだから」

サスケ「いや別に聞こえないフリしてたんじゃないからな・・・それに俺は」

サクラ「わかった!サスケくんが強くなるまで私待つ!」

オビト「強くなるまで待つって?」

イタチ「今以上に鍛えて殴り飛ばすっと言ってますね」

オビト「酷いな・・・物理攻撃かよ」

サスケ「だからそれまで俺達は仲間っていうか友達っていうか・・・」

シスイ「それでいいのかサスケ・・・いやいや本人同士がいいならそれでいいだろ・・・」

サクラ「うん!」

オビト「何で笑顔なんだストーカーされてるんだぞあいつ」

イタチ「俺にはあの笑顔の裏に底知れぬ怒りが感じられます」

オビト「恐ろしいな・・・笑ながら殴り飛ばす気か・・・」

サスケ「話はそれだけだ・・・帰るぞ」

サクラ「そうだね帰ろうか!」

オビト「可哀想になサスケも・・・でも諦めるなよ」

オビト「俺はそうやってリンへのストーカーを続けて来たんだから」

シスイ「いいのか本当に言わなくて」

イタチ「里を守るためだ仕方がない」

シスイ「この件知ってるの俺とイタチとナルトくんと」

イタチ「後はマダラもだ」

シスイ「あの人さ・・・死んでるんだよな?何で生き返ってるの」

イタチ「俺にもよくわからん」

シスイ「それでマダラは何て?」

イタチ「『どうせなら千手一族の末裔とくっ付けそうすれば俺と柱間は間接的にくっ付く』と」

シスイ「何て答えたんだ」

イタチ「『元を辿れば大体の人間は同じ先祖です』と俺は言っておいた」

イタチ「するとマダラは『確かに』と納得してくれた」

シスイ「しかし本当に結婚して子供までできるのか?あいつら子供だろ?」

イタチ「何が言いたい」

シスイ「子供の恋愛なんてそんなものさ」

イタチ「彼女できた事ないのに」

シスイ「やめろよイタチ・・・親と同じ事を言うの・・・」

イタチ「しかしシスイの言う通りだな・・・付き合ったわけではない」

イタチ「世の中どう転ぶか最後までわからないからな」

シスイ「強くなるって誰より強くなるんだろな・・・道のり長すぎだろ」

イタチ「少なくとも俺よりはだろうな・・・あいつは俺を確実に超えるはずだ」

試験当日

キバ「なあ知ってるか?三次試験は面接なんだとよ」

サクラ「面接?何で?」

キバ「あの一次と二次の試験で大目玉喰らってさ普通の方法は何か考えた結果が面接だってシカマルが」

サクラ「ふーん」

キバ「それも俺たち三人一気に聞くんだと」

サクラ「何か変な面接ね・・・」

キバ「サスケの奴は遅いな何やってんだ」

サスケ「俺ならここだ」

サクラ「お、おはようサスケくん」

サスケ「・・・ああ」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「勢いで言ってみたけど後々恥ずかしくなる現象・・・てばよ」

ナルト「しかもあの日以来顔を合わせてないから恥ずかしさも倍増だってばよ」

ヒナタ「お互い顔も合わせられないみたい・・・てばよ」

ナルト「そんなサスケとサクラちゃんの気持ちが」

ヒナタ「私達には」

ナルト・ヒナタ「わかるってばよ」

サクラ「調子はどう?」

サスケ「え?ああ・・・いいと思う」

サクラ「そっか・・・あのねサスケくん」

サスケ「何か・・・て、照れ臭いな・・・」

サクラ「でもほら友達っていうか何ていうか」

サスケ「そうだったな・・・友達だったな俺たち」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「そうやって自分で言い聞かせ自我を保ってる・・・てばよ」

ナルト「本当はお互い素直になりたいのにサスケが意固地になるばかりに」

ヒナタ「時が経つに連れ照れ臭くなるばかり・・・てばよ」

シノ「俺も薄々気がついていた。なぜならどう見たってそう見えるからだ」

ナルト「シノ・・・」

ヒナタ「シノくん・・・」

シノ「・・・どう見たってそう見えるからだ・・・ってばよ」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「わかるってばよ」

シノ「わ、わかるってばよ・・・」

コンコン

イタチ「どうぞ」

ナルト「入るってばよ」

ヒナタ「てばよ」

シノ「・・・だってばよ」

イタチ「これが最終試験になるが・・・どうだいナルトくん」

ナルト「試験なんて関係ねーってばよ。俺ってば下忍のままでも火影になるってばよ」

鬼鮫「どうですか今のチームは」

シノ「何ら問題はない・・・だが一つだけ」

イタチ「一つだけ?」

シノ「俺が浮いてる事だ・・・ってばよ」

イタチ「いや何ら問題はないと思う」

鬼鮫「そうですよ。深く考えちゃダメですってってばよ」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「シノくんってば私達の邪魔をしてるんじゃないかなって思ってるってばよ」

ナルト「大丈夫だってばよ。俺らってば別に何とも思ってねーから」

ヒナタ「うん」

イタチ「ほら本人同士もこう言ってるんだってばよ」

シノ「そ、そうか」

ナルト「そうだってばよ」

イタチ「君は火影になると言っていたが火影とはどういうものか解るか?」

ナルト「わからねェ・・・」

イタチ「ただ強いだけじゃダメだ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

イタチ「目に見えるもの力とか道具・・・それらに頼った物の末路は孤独な闇が待っている」

イタチ「真に人の上に立つ者とは目に見えぬ人間同士の絆、信頼関係、そして愛情・・・」

イタチ「それら大切な目には見えないそういう部分を尊重している者なんだ」

ナルト「わかるってばよ」

イタチ「時々勘違いする輩が居るが火影になった者が皆から認められるんじゃない」

イタチ「皆から認められた者が火影になるんだ・・・それだけは忘れないでくれ」

ナルト「わかったってばよ」

イタチ「君の父上もそうじゃないか?」

ナルト「うん」

イタチ「さて面接はこれで終了だナルトくん」

鬼鮫「通知は後日届くと思いますので」

シノ「一つだけ聞いておきたい・・・これは中忍試験なのか?暁への勧誘なのか?」

イタチ「どっちもさ」

鬼鮫「中忍でも暁でも君たちルーキーには道がいっぱいありますからねえ」

コンコン

イタチ「どうぞ」

我愛羅「失礼する」

イタチ「君たちは珍しく姉弟で一つのチームなんだな・・・チームワークは完璧という所か」

カンクロウ「それがそうでもないじゃん?我愛羅は昔グレてて言うことを聞かないじゃん」

テマリ「本当に我愛羅には苦労したよ」

イタチ「俺も弟には苦労する」

我愛羅「サスケか?」

イタチ「そうだ。あいつは冗談が通用しない」

イタチ「そのくせ強がりでクールぶってるが本当はただ奥手で若干スケベなだけなんだ」

カンクロウ「二枚目で天才なのに?」

イタチ「ああ」

テマリ「男って言うのは何っつうか解らないねえ」

イタチ「だが優しい所もある。だから君達にもサスケとは仲良くしてもらいたい」

我愛羅「無論、ナルトの友は俺の友」

カンクロウ「我愛羅を更生させてくれた恩があるじゃん」

テマリ「何だったらいつでも力を貸すよ?」

イタチ「気がつけばあいつもいい友達ができたものだ」

鬼鮫「ですね」

コンコン

イタチ「どうぞ」

リー「失礼します!」

イタチ「ん?次は音隠れの君麻呂くんじゃなかったか」

テンテン「それが木の葉崩しの準備とかで棄権しました」

鬼鮫「なら仕方がありませんねえ」

イタチ「ネジくんははっきり言って強さだけなら上忍クラスという所だな」

ネジ「フッ」

イタチ「しかし君は・・・いやガイさんの班の子だ問題はない」

鬼鮫「あ、座ってもいいですよ君」

リー「わかりました!」

イタチ「君たちは・・・どうだ鬼鮫」

鬼鮫「そうですねえ・・・あると言えばある。無いと言えば無いってところですかね」

ネジ「一つ言っておくが俺は暁には入らんぞ」

イタチ「それは君たち次第だ」

リー「はい!」

イタチ「きっとリーくんはもっと大人になればガイさんのような素晴らしい大人になるだろうな」

リー「ありがとうございます!」

イタチ「これで君たちの最終試験は終わりだ」

コンコン

サイ「失礼します」

イタチ「どうだサイくんは」

いの「まあ何ていうか・・・こんな感じ」

イタチ「上手く溶け込めてるか?」

サイ「ええ」

鬼鮫「にしてもいつもニコニコしてますねこの子は」

サイ「そうすれば余計な事も回避できますからね。あ、勘違いしないでください」

サイ「別に僕はあなたと仲良くしたいわけじゃありませんから」

鬼鮫「イタチさんこの子は不合格にでもしておきましょう」

イタチ「落ち着け」

チョウジ「これで僕も中忍になれるんだよね?」

イタチ「安心してくれ」

鬼鮫「ナルトくんの命が握られているようじゃ火影様だって」

チョウジ「良かった・・・」

サイ「ナルトくん?」

いの「ほら説明したでしょ前に」

サイ「あーあのチンポが小さい子?女の子と仲良くしてるようじゃ大した奴じゃ無さそう」

鬼鮫「やっぱり好きになれませんねこの子」

サスケ「失礼する」

イタチ「ノックぐらいしろ」

サスケ「何で面接なんだよ?前みたいに」

イタチ「わざわざ争う必要がない。それにサスケ」

イタチ「ああやって下忍同士を戦わせ違法な賭博をしている奴も居るからな」

サスケ「また訳が分からない事を言いやがって!俺は強くならなきゃ行けないんだよ」

イタチ「そんな破廉恥な気持ちで強くなろうとする奴は強くはなれないぞ」

イタチ「力をいくら強くしても心は掴めない。そうだろサクラちゃん」

サクラ「私は」

イタチ「心を強くしろ。意味がわかるか?」

サスケ「わからねェ」

イタチ「心が強くなければな最愛の人間も守れない。いくら体術や忍術、幻術ができてもな」

イタチ「そしてお前は心が脆い。すぐにウジウジしたりする!今もそうだろ」

サスケ「うっ・・・」

イタチ「そんな性格では一生ナルトくんにも勝てないサクラちゃんとも一緒になれない」

イタチ「もっと自分を見つめ直してみろ」

サスケ「だが俺はうちは一族・・・下手すれば」

イタチ「オビトさんもマダラもあんな風だが心は強い」

イタチ「お前はあの人達を馬鹿にしているようだが心はお前より強い」

サスケ「イタチィ・・・!」

イタチ「何だその目は」

サスケ「俺は」

イタチ「また俺と戦う気か?やめておけ今のお前では俺には勝てない」

サクラ「サスケくん!」

イタチ「何が強くなるまで待ってくれだ」

イタチ「根元から変わらなきゃ意味が無いんだぞ」

サスケ「知った口ききやがって!何なんだよてめえは!」

イタチ「兄」

サスケ「イタチィ・・・」

イタチ「もしお前の心が強くなればきっと俺なんて敵わないだろうな」

イタチ「いやナルトくんだって」

サスケ「なら教えてくれよ・・・兄さん」

イタチ「それは自分で考えてみろ。それもまた修行の一つだ」

サスケ「ああ・・・わかった」

イタチ「それとサクラちゃん」

サクラ「はい?」

イタチ「こんな弟だが道を踏み外した時はぶん殴ってでも止めてくれ」

サクラ「はい!(何かお兄さん公認みたいになってしゃーんなろー!って感じ!)」

イタチ「しゃーんなろーってなんだ・・・」

イタチ「前々から思っていたがしゃーんなろーって何なんだ・・・」

イタチ「さあこれで知り合いの面接はまだ終わったが・・・まだ居るのか」

鬼鮫「二次試験が簡単すぎましたからねえ」

シスイ「大変だイタチ!」

イタチ「どうした?」

シスイ「いやここだけの話なんだけどな大蛇丸率いる音隠れの忍達が一気に押し寄せて来たんだ」

鬼鮫「そういえば木の葉崩しがどうとか言ってましたねえ」

イタチ「鬼鮫、メンバーを集結させといてくれ」

鬼鮫「はい」

イタチ「俺は先に行き大蛇丸と戦ってくる」

シスイ「試験どうすんだよ」

イタチ「代わりに頼む」

シスイ「えーっ!俺が!?」

イタチ「シカマルくんら中忍と上忍の方々は出払ってるんだ頼む」

シスイ「わ、わかったよ」

鬼鮫「さあ行きましょうか」

シスイ「あ!それとこれもここだけの話なんだけど裏ではダンゾウ様が一枚噛んでるって」

イタチ「わかった」

イタチ「またダンゾウ様か・・・本当にどうしようもないお人だ」

数日後

ペイン「えーっと今回は」

デイダラ「どうせこの前の中忍試験の反省会だろ、うん」

ペイン「それもあるが・・・この前の大蛇丸木の葉崩し事件だ」

飛段「おいおいおい!俺たちは木の葉崩しを止めてやった英雄だぜ?」

サソリ「文句を言われる筋合いがねえ」

角都「何か言われたのかリーダーよ」

ペイン「先ずは胸に手を当てて見ろ。何をした?」

デイダラ「ムカついたから十八番やった」

サソリ「百機操演やった」

角都「少しやりすぎたが・・・俺たちよりマダラだろ」

飛段「あいつのが厄介じゃねーか!今もまだ暴れてるんだろ!?」

ペイン「そうだ・・・幸いにも死者は出なかったが木の葉には甚大な被害を及ぼしてしまった・・・」

デイダラ「ど、どうなっちまうんだオイラ達・・・」

ペイン「さあな暁強制解散もあり得るぞ」

角都「解散!?」

ペイン「ああ解散だ!昔からムチャクチャな事するツケが回って来たんだよ!」

ペイン「どうするんだ暁が解散したらみんなは」

サソリ「俺は婆ちゃんに後世の連中を指導しろって言われてるから職には困らない」

デイダラ「オイラもこの趣味を活かせる」

角都「俺はこの歳だから働く必要もない」

飛段「やべえ・・・」

ペイン「俺は心配いらない。鬼鮫もイタチも上手く立ち回れるだろ」

デイダラ「て言うかあの二人どこ行った」

ペイン「木の葉上層部に叱られてるそうだ」

サソリ「俺達はどうする?こんな所に居ても埒が明かない」

ペイン「やってしまった事には代わりがない・・・だが逆転のチャンスはある」

デイダラ「チャンス?」

ペイン「暁の力でマダラを倒しこの戦いを終結させる」

デイダラ「やれんのか、うん」

ペイン「自身は無い・・・奴は黒幕の黒幕の黒幕なのだから」

角都「奴の強さなら俺は知っている。10代の頃の俺は恐怖を味わったから・・・」

サソリ「唯一タメを張れると言えば黒幕の黒幕のオビトぐらいか・・・」

ペイン「今こそ俺達の団結力を見せよう・・・死ぬかもしれんがな」

カカシ「まあ・・・あれだ。そう落ち込むな昇任したのはネジとシノぐらいだし」

サスケ「イタチだ・・・イタチが悪い」

カカシ「あいつはあいつで・・・な?」

サスケ「な?じゃねーだろ!今だってマダラが暴れてる理由もイタチ達が」

ナルト「わかるってばよ。サスケの言いたい事が」

ナルト「確かにサスケの兄ちゃんってば無茶苦茶な事をしてるけど」

ナルト「俺ってばわかるってばよ」

サクラ「どうしたのナルト?今日はヒナタと一緒じゃ」

ナルト「ヒナタってば今日は女の子の日なんだってばよ」

サクラ「そう・・・」

ナルト「マダラの件ならきっと暁メンバーがどうにかしてくれるってばよ」

サスケ「じゃあ俺達はどうすんだ」

ナルト「まだわからねーのかサスケェ!!!」

サスケ「お前に俺の何がわかるんだナルトォ!!!」

ナルト「お前ってば人がした手に出てたらいつも!」

サスケ「恵まれてるお前に何がわかるんだ!!」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「うるせーッ!!」

サクラ「ちょっとやめてよ二人とも!!」

ナルト「お前ってばあれだけ言われたのに何一つ変わってねえ!」

サスケ「心を強くしろ・・・なら俺は少なくともお前よりは強い・・・!」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「ナルトォ・・・!」

ナルト「言ってもわからねえなら手足の骨バラバラにしてでも言い聞かせてやるよ!」

サスケ「やってみろ!!」チチチチチチ

ナルト「やってやるよサスケェ・・・!」

サクラ「先生!」

カカシ「待て二人とも!」

ナルト「螺旋丸!!」

サスケ「千鳥!!」

カカシ「ぐわあああああああああ」

サクラ「カカシ先生!ちょっとカカシ先生!!」

カカシ「うーん・・・」

サスケ「チィ!邪魔しやがって」

ナルト「俺ってばサスケを変えてやるってばよ!」

サスケ「どいつもこいつも俺を舐めやがって・・・!」

ナルト「お前ってばあれだけ言われたのに何一つ変わってねえ!」

サスケ「心を強くしろ・・・なら俺は少なくともお前よりは強い・・・!」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「ナルトォ・・・!」

ナルト「言ってもわからねえなら手足の骨バラバラにしてでも言い聞かせてやるよ!」

サスケ「やってみろ!!」チチチチチチ

ナルト「やってやるよサスケェ・・・!」

サクラ「先生!」

カカシ「待て二人とも!」

ナルト「螺旋丸!!」

サスケ「千鳥!!」

カカシ「ぐわあああああああああ」

サクラ「カカシ先生!ちょっとカカシ先生!!」

カカシ「うーん・・・」

サスケ「チィ!邪魔しやがって」

ナルト「俺ってばサスケを変えてやるってばよ!」

サスケ「どいつもこいつも俺を舐めやがって・・・!」

ナルト「サスケェ!」

サスケ「ナルトォ!」

サクラ「やめなさいよ二人とも!!しゃーんなろー!!!!!!」

ドゴッ バキッ

ナルト「ううっ・・・」

サスケ「がはっ・・・」

サクラ「本当に喧嘩ばかりしてやめてよ!」

ナルト「い、痛いってばよ・・・けど久しぶりのサクラちゃんの拳だってばよ」

サスケ「俺はこれで2度目だ・・・サクラ」

サクラ「だってこうでもしなきゃ二人とも止まらないし」

ナルト「サスケェ・・・」

サスケ「ナルトォ・・・」

サクラ「また睨み合って!ほら和解の印よ」

ナルト「サスケェ・・・悪かったってばよ」

サスケ「ナルトォ・・・俺もすまなかった」

カカシ「二人の喧嘩を止めるなんて・・・大した奴だよサクラは」

カカシ「あの拳は間違いなくチャクラコントロールによるものだ」

サクラ「帰るわよ二人とも」

カカシ「案外あの綱手様のような忍になるかもしれないな・・・だが」

カカシ「サクラは幻術タイプ。これだけは断言できる」

キバ「まさかお前が中忍になるなんてな」

シノ「驚きはしない」

シカマル「言っとくが想像以上にめんどくせえぞ」

チョウジ「ナルトが殺されちゃう・・・ナルトが・・・」

キバ「俺さ薄々気づいてるんだけど俺って第7班に移動してから浮いてないか?」

シカマル「馬鹿か?そんなこと言ったらシノだって」

シノ「俺は浮いてない。なぜならナルトとヒナタはよく俺の家で飯を一緒に食べるからだ」

シカマル「サスケもサクラもめんどくせえ奴らだけど悪い奴じゃねえだろ?付き合いも長いしよ」

キバ「俺さ死の森で存在すら触れられなかったんだぜ?木の上に居るうちはの奴と何度か目があったけど」

キバ「それにあれだ面接の時もだ俺なんて目も合わなかったんだぜ?」

シカマル「はぁ・・・チョウジお前も何か言ってやれよ」

チョウジ「い、今はそれどころじゃないんだ・・・ナルトが」

シカマル「わかったよわかった。俺も一緒に行って親父さん止めてやるから」

キバ「あれは絶対二人の世界になってるパターンだ?辛いんだぞこういうの」

シノ「ならば積極的に話しかければいい。お前はよく喋るから大丈夫だ」

シカマル「ほらこう言ってんだシノも」

キバ「そ、そうだな」

シカマル「めんどくせえよな。俺は絶対に女と付き合わねえよ」

シノ「お前だって」

シカマル「だから違うっつうの」

サスケ「サクラに殴られたのに何で笑ってるんだ俺は・・・普通なら」

サスケ「これが強い心ってやつか・・・殴られて嬉しいなんて強い以外ないよな」

マダラ「離せェ!!!」

サスケ「何やってんだ」

イタチ「サスケか?今日は母さんに帰るのが遅くなると言っておいてくれ」

サスケ「別にいいけど・・・どうすんだマダラを押さえつけて」

デイダラ「あ、暁信用回復のためだ、うん」

サソリ「こいつを倒して暁解散をやめさせる!」

サスケ「倒せねえだろ」

鬼鮫「殴って気絶させて川に放流するのですよ」

角都「そうすれば海に流れて」

飛段「頭も冷えるってもんだぜ!」

ペイン「ま、まだかイタチ!」

長門「も、もう限界だ・・・」

黒ゼツ「早クシロ・・・コノママデハ」

白ゼツ「無理だ・・・!」

グルグル「やっと押さえ込んだのに!」

イタチ「今ですオビトさん!頭に蹴りを叩き込んでください!」

オビト「よし!観念しろよマダラ!!」

マダラ「やめろォ!!」

数日後

サスケ「で?暁解散は」

イタチ「回避できなかった」

サスケ「そりゃそうだろうな」

イタチ「みんな各自自分の里へ帰るそうだ・・・しばらくしたらな」

サスケ「さっさと帰れよ」

イタチ「そんな暁解散は決定したが慰安旅行はする」

イタチ「みんな木の葉が好きだ・・・とも言っていた」

サスケ「・・・そうか」

イタチ「なあサスケ、俺達は今までお前に迷惑をかけて来たよな。すまなかった」

サスケ「いや・・・別に気にするな。俺もあいつらの事は」

ミコト「イタチー!鬼鮫さんが迎えに来たわよ」

イタチ「さて出かけるか」

サスケ「どこ行くんだ?」

イタチ「さっきも言っただろ慰安旅行って」

イタチ「霧隠れへ5泊6日の旅にな」

サスケ「マダラはどうした」

イタチ「無事に放流しておいた」

サスケ「そうか・・・暁の連中もついに居なくなるんだな・・・」

サスケ「あいつら・・・」

サスケ「暁・・・思い起こせばムカつく連中だった・・・」

サスケ「だがそんな奴らでも時々はいい時もあった。俺が今こうして居るのも」

サクラ「サスケくーん!」

サスケ「知ってるかサクラ?暁が解散するんだと」

サクラ「う、うん・・・残念だけどそう見たいね」

サスケ「お前にも迷惑かけたよなあいつら」

サクラ「・・・でもね。あんな人達でもいざいなくなったら寂しいかなって」

サスケ「案外暁あっての俺達だったのかも知れないな」

サクラ「イタチさんが変な事ばかりして他の人達が悪ノリしてて」

サスケ「特にオビトが一番めんどくせえ奴だった」

サクラ「でもイタチさんは残るんでしょ?」

サスケ「どうだろうな・・・イタチもどっか行っちまったりしてな」

サクラ「はは、まさかそんな」

サスケ「気まぐれだからイタチは」

サクラ「そっか」

サスケ「にしても上層部に文句言われて解散するタマかあいつら」

サクラ「もしかしたら大人になったかもしれないよ暁の人達も」

サスケ「ああ・・・大人になっちまったんだなあいつら・・・」

シスイ「サスケの奴しんみりしてるな・・・」

サスケ「なあサクラ・・・俺の家来るか?」

サクラ「え?」

サスケ「いやナルトはキバとかシカマルの家に遊びに行ったりするだろ?」

サスケ「それにお前は俺の家に来たことだってある」

サクラ「そ、そうだね」

サスケ「じゃあ・・・行くか」

サクラ「うん!」

サスケ「これは強い心だ・・・俺が自分から女を誘いなんて強い心以外の何物でもない・・・はず」

サスケ「だからって俺は別にスケベ心丸出しとかじゃなくて・・・ナルトだって友達誘うから」

シスイ「いやいやそれを人はスケベと言うんだ・・・イタチ不在時に何て事だ・・・」

シスイ「参ったな・・・俺はどうすればいいんだ・・・」

サクラ「前とは状況が違うよね・・・でも心の準備とか」

サクラ「でも私たちってナルトとヒナタみたいな関係じゃないし・・・どうしよ」

シスイ「違う違う!何を考えてるんだ最近の若い子は・・・」

シスイ「だが俺も最近の若い子・・・俺は・・・俺は・・・」

シスイ「俺は何なのか・・・いやいや俺はシスイだろ」

サスケ「スケベじゃない・・・俺はスケベじゃない・・・」

サクラ「心の準備・・・心の準備・・・」

シスイ「先回りしておじさんとおばさんに報告するか・・・しなければならない!」

シスイ「大変だ!」

ミコト「あら?シスイくん」

シスイ「おばさん大変だ!ここだけの話なんだけどサスケが彼女を連れて来る!」

ミコト「あなたー!サスケが彼女を」

フガク「どうせサクラちゃんだろ?交際は認めないからな俺」

シスイ「じゃ後は頼みました」

フガク「いいか俺は優秀な血筋か同じうちはの」

シスイ「そんな呑気な事を・・・これもここだけの話なんだけど」

シスイ「いや・・・これは言うのをやめておこう・・・」

フガク「まったくイタチ不在時に・・・こんな状況になろうとは」

ミコト「いつもならあの子が音頭を取って色々やるのに」

フガク「まあいいだろ。放っておけ」

シスイ「そんな事より知らせないと一族のみんなに」

シスイ「みんな聞いてくれ!ここだけの話なんだけどサスケが彼女を連れて来るぞ!」

「何?サスケが?」

「あのサスケちゃんが」

「サスケも大きくなったもんだなァ・・・」

シスイ「歓迎しないと・・・イタチなら確実にやる!」

サスケ「な、なんだよこれ・・・」

サクラ「まるでお祭りみたい」

シスイ「あ、サスケ?」

サスケ「これどうなってるんだよ!何でこんな状況に」

シスイ「これには深い訳があってな・・・これもここだけの話なんだけど耳貸せ」

シスイ「お前が彼女を連れて来る事を俺が喋った。言うなよ極秘なんだから」

サスケ「何が極秘だよベラベラ喋りやがって」

サスケ「余計な事しやがって・・・この一族は相変わらず騒ぐのが好きな」

サクラ「わ、私!やっぱり帰るね!」

サスケ「あ、サクラ!」

イタチ「俺達が居ない好きを狙って」

鬼鮫「サクラちゃんを連れ込むなんて」

デイダラ「立派になったというか」

サソリ「スケベになったというか」

角都「とんでもない奴だな」

飛段「やるじゃねーか」

サスケ「おい!旅行じゃねえのか!」

イタチ「俺達は裏をかいた俺達が居ない隙にサスケがやりそうな事を」

サスケ「う、嘘だったのかよ・・・旅行」

イタチ「旅行は行く。だが俺達の術中に嵌ったサスケはまだまだ未熟という所か」

サスケ「ったく俺は別にそんなつもりじゃない」

イタチ「正直になれ笑わないから」

サスケ「強い心って要するに女を家に誘ったりする事だろ?」

イタチ「それはお前の解釈だ」

サスケ「くっ・・・」

イタチ「家に誘ってどうする気だった」

サスケ「別に」

イタチ「・・・だがそっち方面では奥手のお前がここまで成長するなんて」

サソリ「これで俺達も快く解散できるってもんだ」

サスケ「本気で解散するのか」

デイダラ「うん」

イタチ「この旅行が終わり次第俺達は荷造りしそれぞれの道を歩き出す」

サスケ「俺達ってイタチあんたも」

イタチ「いつまでも家に寄生するわけにはいかんだろ」

サスケ「・・・」

イタチ「一つの時代が終わり新たな時代をサスケお前が創り上げろ」

サスケ「いや・・・俺も決意ができた」

サスケ「俺は・・・」

サスケ「俺は・・・熱を出して木の葉総合病院に担ぎ込まれた・・・」

ナルト「リンゴを剥くってばよ」

サスケ「あの日以来サクラとは顔を合わせて居ない・・・多分会えば」

サスケ「お互いツラを合わせるのも恥ずかしいからだ・・・いつものように」

ナルト「ウサギにしてみたってばよ」

ヒナタ「この部分はこうして切った方がいいってばよナルトくん」

サスケ「帰れよ」

ナルト「別に家に誘っただけでスケベ扱いされないってばよ」

ヒナタ「わかるってばよサスケくんの気持ちが」

サスケ「なあ・・・強い心って何なんだ」

ナルト「それは自分に正直に己の道を進む事だってばよ」

ナルト「正直に言ってみろサクラちゃんで何回した・・・」

サスケ「12回ぐらい・・・」

ナルト「それだってばよ」

ヒナタ「だからって人を傷つける事はやっちゃダメだってばよ」

ナルト「それぞれなんだ・・・強い心って言うのは」

ヒナタ「私もナルトくんもネジ兄さんだって・・・」

サスケ「俺はずっと考えてた・・・心身共に強くなる方法を」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「そのためには俺も一度木の葉を抜けなければならない・・・」

ナルト「そもそもお前ってばあれだけサクラちゃんがアプローチしてるのに素っ気ない態度ばかりして」

サスケ「それはイタチに何度も言われた」

ナルト「けどサクラちゃんだってあの頃はただの恋愛ごっこみたいなもんだったってばよ」

サスケ「ただキャーキャー騒いでただけだからな・・・」

ナルト「わかるってばよ。心から心配してくれた女の子はサクラちゃんぐらいだってばよ」

サスケ「それも何度も言った」

ナルト「今こうしてモヤモヤしてる気持ちをサクラちゃんも味わってるんだってばよ」

サスケ「・・・謝った方がいいか」

ナルト「今それを味わってるのはサスケ・・・イーブンだってばよ」

サスケ「一度も見舞いに来ないなサクラ・・・」

ナルト「なあサスケェ・・・男って奴は後悔の連続なんだってばよ」

ナルト「木の葉を去るのは構わねェ・・・けどなサスケ」

サスケ「言うな。わかってる」

ナルト「それならいいってばよ」

サスケ「お前は何でもお見通しだなナルト」

ナルト「俺ってば何となく未来が見えるってばよ」

サスケ「お前との決着もいつか付けねえとな」

ナルト「わかってるってばよ」

ヒナタ「そういえばサスケくん木の葉を抜けて何処へ行くのてばよ」

サスケ「大蛇丸の所」

ヒナタ「えっ・・・でもあの人って」

サスケ「オカマでホモの変態だ・・・でも強さは本物だ」

ヒナタ「何もそんな所へ行かなくても」

サスケ「奴の所へ行けば四六時中狙われ心も体も強くなれるだろ」

ヒナタ「・・・ナルトくん」

ナルト「それがサスケの選んだ道だってばよ」

ナルト「サスケは大蛇丸に屈しねェ・・・たとえ掘られても這い上がってくる」

サスケ「常に己を臨戦態勢に置けば俺はきっと・・・言っておくが掘られねえよ」

ナルト「知ってるってばよ」

サスケ「お前と対等にやり合うには同じ三忍の大蛇丸の弟子にならねえと」

ヒナタ「あ、危ないよサスケくん」

ナルト「待つってばよヒナタ」

ヒナタ「ナルトくん・・・」

ナルト「あのプライドの塊みたいなサスケがプライドを捨てて挑戦しようとしてるんだ」

ナルト「ここでサスケを止めればそいつは忍じゃねェってばよ」

サクラ「この前は思わず逃げ帰っちゃったけど・・・サスケくん」

イタチ「失礼するよ」

サクラ「イタチさん・・・また変な所から」

イタチ「これお土産」

サクラ「あ、はい・・・知ってます?サスケくんが入院してるって」

イタチ「母さんから聞いた。見舞いには」

サクラ「それがまだ」

イタチ「うちは一族のみんながまたもや迷惑をかけたようだ。すまないな」

サクラ「あんな事だけで逃げるなんて・・・私」

イタチ「何も悩まなくてもいい。自分の思うがままに進めば何の問題もない」

イタチ「ナルトくんがよく言うだろ『わかるってばよ』とあれの本当の意味が君にわかるか?」

サクラ「さあ・・・」

イタチ「俺にもわからない」

サクラ「わからない・・・か」

イタチ「もしかしたらナルトくんだけの特別な術かもしれないな」

イタチ「この先色々とあると思うがこんな事は些細な事にすぎない」

イタチ「気が向いたらサスケの見舞いにでも行ってやってくれ」

鬼鮫「用事はすみましたか?」

イタチ「ああ、もうすぐ出てくるだろ」

鬼鮫「世話焼きですねえイタチさんは」

イタチ「俺だけじゃない暁メンバー全てに言える事だ」

鬼鮫「思えばどういう目的なのかわからない暁という組織がここまで本気になれたのも」

イタチ「サスケとナルトくん達のお陰だな」

鬼鮫「・・・どうです感想は」

イタチ「大満足って所だな」

鬼鮫「ほら出て行きましたよサクラちゃん」

イタチ「ほら言った通りだ」

鬼鮫「これからどうします?」

イタチ「今日は帰って寝る。そして明日に備える」

鬼鮫「いよいよ解散の時ですか」

イタチ「ああ・・・だが最後にやらねばならない事が一つだけある」

鬼鮫「それは?」

イタチ「サスケへの餞別だ」

サスケ「ナルトも帰っちまったし・・・誰か来ないのか」

サスケ「せめて家族ぐらい来いよ」

サスケ「待てよ・・・どうせ父さんの事だから檻の中か」

コンコン

サスケ「来たな・・・入れ」

サクラ「・・・」

サスケ「サクラ!?」

サクラ「この前はごめんね。あんな事いきなりされて」

サスケ「いや気にするな、俺の一族の悪ノリだ」

サクラ「大丈夫?」

サスケ「ああ、すぐにでも退院できそうだ」

サクラ「よかった・・・」

サスケ「3日後」

サクラ「えっ?」

サスケ「あそこに来てくれ」

サクラ「あそこって?」

サスケ「お前に伝えなきゃいけない事がある」

サクラ「うん・・・でもあそこって」

サスケ「お前ならきっとわかるはずだ。俺とお前なら・・・きっと」

翌日

イタチ「今回で暁会議は最後だ」

ペイン「気がついたら仕切ってるなこいつ・・・」

デイダラ「前も最後とか言ってなかったか?」

イタチ「それで俺達はサスケに対してプレゼントをあげようと思っている」

サソリ「プレゼント?」

イタチ「万華鏡写輪眼」

角都「万華鏡写輪眼!?」

イタチ「最後に開眼させようと思う」

デイダラ「でもちょっとやそっとで開眼できるもんじゃないんだろ、うん」

イタチ「いや万華鏡写輪眼には六十通りの開眼方法がある。これを見てくれ」

飛段「写輪眼大辞典?まさかこんなものに・・・」

イタチ「うちは一族は正直者の集まりだ。本屋に行ってみろあるぞ」

オビト「昔からこういうのが好きでなうちは一族は」

鬼鮫「著者・うちはタジマ・・・マダラさんのお父さんですね」

イタチ「この本の万華鏡写輪眼の項目を開いてくれ」

イタチ「開眼方法その1 笑顔が邪悪なら開眼している証」

マダラ「これは俺の親父が開眼したきっかけだ」

角都「マダラ!?お前、海に流れたはずじゃ」

マダラ「海に流された程度で死ぬと思うか畜生共・・・だがお前達のお陰で髪がベタベタだ!」

イタチ「開眼方法その2」

マダラ「よき好敵手に出会い心の底から愛していれば開眼する」

マダラ「これは俺が開眼した時だ」

イタチ「開眼方法その3 長い人生で何度も落とし穴にはまれば開眼している気がする」

マダラ「イズナの時だな。奴はよく扉間の落とし穴にはまっていた」

ペイン「開眼方法その4 サクランボの蔕を六重に巻ける事ができれば開眼する」

サソリ「開眼方法その5 リンゴの皮を最後まで綺麗に剥ければ開眼する」

デイダラ「開眼方法その6 トマトを逆から読んでもトマトだがそうでもない場合は開眼する」

角都「開眼方法その7 千手一族はムカつく・・・開眼する」

飛段「開眼方法その8 息子が男色に走った時に開眼する」

黒ゼツ「開眼方法ソノ9 ジャンケンデ最低デモ12連勝スレバ開眼スル」

白ゼツ「開眼方法その10 息子に友達が居ないと気がついた時に開眼する」

グルグル「開眼方法その11 長男のくせにだらし無い奴は開眼する」

鬼鮫「開眼方法その12 彼女ができた時に開眼する」

オビト「開眼方法その13 次男の方が人として立派なら開眼する」

イタチ「どれも面倒な条件ばかりだ・・・」

オビト「開眼方法その24 キスすれば開眼する。俺の時か」

デイダラ「嘘だ!」

長門「開眼方法その25 キスする場面を目撃しても開眼する」

イタチ「こっちがオビトさんですよ」

オビト「いやキスぐらいならあるぞリンと」

角都「証拠は」

オビト「妄想の中で何万回いや何億回ってところだな」

マダラ「開眼方法その26 ストーカーは開眼する」

サソリ「これもお前だ」

オビト「何だよ開眼条件満たしまくりだな俺って」

鬼鮫「開眼方法その27 初恋にしがみ付く奴は開眼する」

飛段「これもじゃねーか」

黒ゼツ「開眼方法ソノ28 ソノ子バカリヲオカズニスレバ開眼スル」

オビト「あーこれはさすがに俺だ」

白ゼツ「開眼方法その29 現実を受け入れることができない奴ほど開眼する」

グルグル「これもオビト」

オビト「俺ほどうちはに愛された男は居ないって事だ」

鬼鮫「ちなみイタチさんはどれですか?」

イタチ「俺はこれだ」

鬼鮫「開眼方法その36 天才なら開眼する」

鬼鮫「なるほど」

イタチ「シスイはこれだな」

デイダラ「開眼方法その42 自問自答が多いと開眼する」

長門「開眼方法その43 口が軽いと開眼する」

ペイン「問題はイタチの弟がどうすれば開眼できるか」

サソリ「これはどうだ?」

角都「開眼方法その54 自分より強い奴と戦えば開眼する」

イタチ「これにするか」

デイダラ「けどよオイラたち含めてイタチの弟より強いぜ、うん」

飛段「ここは兄貴のイタチでいいんじゃねえか?」

イタチ「いやジャンケンで決めよう」

鬼鮫「そうですね」

オビト「よし!じゃあ円になれ!」

サスケ「今日で退院か」

ガラッ

マダラ「サスケェ!」

サスケ「マダラ!?何でお前」

マダラ「お前を開眼させてやる」

イタチ「万華鏡写輪眼開眼の時だ」

サスケ「バカかよお前・・・俺がお前に」

マダラ「問答無用!うちはならば病気如きで入院などするな!」シュッシュッシュ

イタチ「まさかマダラ・・・あれを」

サスケ「い、印を結びやがった・・・こいつ!」

マダラ「火遁・豪火滅却!!!」

サスケ「馬鹿野郎!院内でそんなもの放てば!」

マダラ「もう遅い!」

マダラ「フフフ!病院どころか辺り一面を焼き払ってしまったわ!!」

イタチ「何て事だ」

サスケ「こ、この野郎!死ぬところだったぞこっちは!」

イタチ「だが幸いにも死者と怪我人はいないようだ・・・あれはダンゾウ様」

ダンゾウ「」

イタチ「可哀想に元々包帯だらけだったのにさらに包帯を巻かなければ」

マダラ「これぞまさしく戦!」

サスケ「こ、こいつ」

イタチ「頑張ってマダラに勝ってみろ」

マダラ「そうだサスケよ。うちはの希望の星よ」

マダラ「この俺を見事討ち取り万華鏡写輪眼を開眼せよ!」

サスケ「何て禍々しいチャクラだ・・・やっぱりただのバカじゃねェ・・・」

マダラ「もしもここでお前が逃げればお前の大切な者を・・・」

サスケ「殺す気か!?」

マダラ「いや柱間の代わりに追っかけ回してやる。永遠に」

サスケ「くっ・・・」

マダラ「来い」

サスケ「やるよ・・・やってやるよ!」

ナルト「大変な騒ぎになってるってばよ」

イタチ「君にも見ていてほしいサスケが万華鏡写輪眼を開眼する姿を」

ナルト「わかるってばよ・・・これも全て運命なんだなって」

イタチ「時を経てかつての大筒木インドラの転生者と現在の転生者であるマダラとサスケの戦い」

ナルト「俺ってばずっとそんな予感がしてたってばよ」

ナルト「避けられぬ戦いなんだと」

ナルト「サスケェ・・・死ぬんじゃないぞ」

ナルト「俺達ってば3年後にさらに強大な敵と戦うんだからなァ」

マダラ「避けるだけでは俺には勝てんぞサスケェ!!」

サスケ「こいつかなり手加減してやがる・・・今の俺じゃ到底敵わねえ!」

シスイ「何か派手な爆発音があると思えばサスケじゃないか」

イタチ「サスケェ!弱点だ弱点を探せ!」

サスケ「弱点だと?そんなものこいつに・・・ある!一つだけ弱点が!」

シスイ「そうそう無いよ絶対に・・・いやいや諦めたらダメだろ常識的に考えて」

サスケ「おいマダラ!あそこに初代火影が居るぞ!!」

マダラ「柱間ァ!?」

サスケ「案の定振り返ったな・・・ホモの弱点はたった一つしかねえ!」

サスケ「使わせてもらうぜカカシ!あんたが俺に教えてくれたもう一つの術を」

サスケ「木ノ葉流秘伝体術奥義!千年殺し!!!」ズブッ

マダラ「ンアッ!?」

イタチ「ホモに限らず人間には絶対に鍛えられない弱点がいくつもある」

ナルト「肛門もその一つだってばよ」

サスケ「そして如何に強靭な相手でも浣腸されればしばらくは身動きが取れない」

マダラ「ぐはっ・・・己ェ・・・サスケェ・・・!」

サスケ「あんたは強い・・・いや強すぎるぐらいだ」

サスケ「だが俺には負けられない理由がある。これが俺とあんたとの差だ!」

シスイ「確かに肛門を狙われたら打つ手無しだ・・・さすがはイタチの弟」

サスケ「さらに千年殺しはただの浣腸じゃねェ!」

イタチ「あのカカシさんが試行錯誤の末に生み出した究極の体術と言われている」

ナルト「わかるってばよ・・・俺ってばあれを喰らって死ぬかと思ったってばよ」

サスケ「これで最後だ・・・!無防備の奴を狙うのは好きじゃないが」

サスケ「火遁・豪龍火の術!!!」

シスイ「サスケのやつ・・・こんな術まで・・・大した奴だよあのサスケが」

ナルト「まるで龍だってばよ」

イタチ「威力は強大そして連射も可能だがチャクラの消費も激しい」

ナルト「これで仕留めなきゃサスケの敗北は確定だってばよ」

サスケ「始めてだアカデミーで受けた授業が役に立つなんて・・・あれが無ければ今の俺は」

ナルト「肛門は人間の弱点・・・あれは俺達がまだ忍者学校時代だってばよ」

数年前

イルカ「人間には弱点が沢山あるが一つだけ最も恐ろしい弱点がある。何かわかるか?」

サクラ「ねえねえサスケくん!何かわかる?」

サスケ「知るかよ・・・(ったくそんなもの術でカバーできるだろ)」

イルカ「どうだナルト?」

ナルト「えーっと・・・えーっと・・・」

ヒナタ「頑張ってナルトくん」

ナルト「あ!肛門だ!」

イルカ「偉いぞナルト!肛門だけはどうにも防御不可の部分なんだ。そもそも肛門っていうのは」

キバ「おいおいナルトが正解しちまったぜ!俺と同じぐらいバカのあいつが!」

チョウジ「まあナルトは火影の息子だからね」

キバ「にしても肛門が・・・本当かよ?」

シノ「事実だ。なぜなら肛門を突かれればしばらくは痛みが続き身動きが取れなくなるからだ」

キバ「ふーん・・・知ってたかシカマル?」

シカマル「そんなもん常識だろ。めんどくせえなお前は」

いの「ナルトでもたまには正解する事もあるのね」

サクラ「知ってた?肛門が弱点なんて」

サクラ「私サスケくんなら肛門を見せても・・・キャーッ!何言ってんだろ私!」

サスケ「あの家柄は恵まれてるくせに落ちこぼれのナルトが・・・嘘だろ」

サスケ「肛門か・・・まあ俺はそんなの突くような卑怯な真似はしないけどな」

サスケ「・・・」

イタチ「またやらしい事を考えてるなお前」

ナルト「わかるってばよ。サスケってばあの日の事を思い出して後悔してるんだなって」

サスケ「・・・考えてねえよ」

ナルト「わかるってばよ・・・今更になってお前ってば・・・」

イタチ「言ってみろどうせ暁は解散して話の種にはならないのだから」

サスケ「・・・少しだけ」

ナルト「・・・」

イタチ「・・・」

シスイ「何で黙り込むんだ2人揃って・・・何かあるのかサスケに・・・」

サスケ「まさかあの日の教えがこんな所で役に立つなんて、感謝するぜイルカ先生」

サスケ「勝ったぞイタチ!これで俺も」

イタチ「これで開眼するはずだ・・・だが」

ナルト「サスケェ・・・お前ってば」

サスケ「何だよ・・・何が言いてェんだよ2人揃って」

イタチ「時々変態の片鱗を見せるなお前」

ナルト「だってばよ・・・」

サスケ「だから何だよ・・・別に俺は何も」

ナルト・イタチ「わかるってばよ・・・」

サスケ「くっ・・・人を蔑む目で見やがって・・・」

サスケ「本当だ・・・何か目が変わってやがる」

シスイ「そうだろ?これが万華鏡写輪眼だ」

サスケ「じゃあイタチみたいな月読とか天照みたいな瞳術が」

シスイ「そうさ何が宿ったか脳内で教えてくれる」

ナルト「サスケってば俺達がいなくなったらいつも布団の中で・・・」

イタチ「あいつはそういう所が多々ある。俺もよく」

サスケ「天照!」

ナルト「熱いってばよ!熱いってばよ!」

イタチ「俺と一緒の瞳術か・・・やはり兄弟か」

サスケ「右眼の方は・・・炎遁・加具土命!」

ナルト「あ、黒炎が離れていくってばよ」

サスケ「こっちは天照を自在に操作するのか・・・地味だな何か」

イタチ「これで天照で文字とか書けるな。やってみろ」

サスケ「あ、ああ。天照!」

サスケ「加具土命!」

サスケ「うちはサスケっと・・・どうだ」

ナルト「便利な術だってばよ」

サスケ「天照の黒炎を加具土命で変化させ・・・みろ」

サスケ「人が踊ってるように見える」

イタチ「さて終わったな・・・一面焼け野原にしてしまったが」

ナルト「俺ってば父ちゃんに事情を話しておくってばよ」

サスケ「開眼した・・・これで俺もイタチと対等って事か」

イタチ「まだまだ扱いには慣れてないだろ」

サスケ「今日は許せサスケはさせない・・・あの日のリベンジだよ兄さん」

イタチ「どうしてもやるんだなサスケ」

サスケ「ああ、俺は大蛇丸の元へ行く」

サスケ「だからって別に俺はあいつの」

イタチ「それ以上は何も言わなくてもわかる。お前が選んだ道だ俺は何も言わない」

サスケ「へっ」

ナルト「俺はこれで帰るってばよ」

サスケ「ナルト!俺はお前ともいつか」

ナルト「わかるってばよサスケ・・・」

ナルト「強くなって帰って来いってばよ。俺ももっともっと強くなって」

サスケ「じゃあな」

ナルト「ああ!」

サスケ「・・・さてと始めようか兄さん」

イタチ「いつでも来い」

サスケ「イタチィ!!!」

イタチ「サスケェ!!!」

暁アジト

ペイン「それでどっちが勝ったんだ」

イタチ「そんなものは当人同士が知っていればいい事です」

デイダラ「イタチの弟・・・いやサスケも一人前になったって事だよな、うん」

角都「男とはそうやって成長するものだサスケだって」

鬼鮫「さてこれでお別れですね・・・これからどうします皆さんは」

ペイン「俺は地道にコツコツ働く」

サソリ「俺は前にも行った」

グルグル「俺達も旅に出るよ」

オビト「えっ?初耳だぞ俺!」

黒ゼツ「一度ソレゾレノ道ヲ歩ムベキダ」

白ゼツ「オビトなら一人でもやれるよ!」

オビト「そっか・・・長い間世話になったなお前達には」

黒ゼツ「俺達ハ友ダ」

長門「俺はアジトの後片付けがあるから・・・それから旅をしてみるよ」

角都「お前はどうする」

飛段「さあな・・・考えてねえよ」

飛段「俺は感謝してるぜお前達に・・・こんな俺を・・・」

角都「飛段」

飛段「ありがとよみんな」

イタチ「小南さんによろしくお伝えください」

鬼鮫「丈夫なお子さんが産まれるといいですね」

ペイン「ああ」

マダラ「暁の黒幕の黒幕の黒幕として一言言っておいてやる。生きろ」

マダラ「そして再び暁の名の下に集まれ」

サソリ「黒幕の黒幕の黒幕が始めて黒幕の黒幕の黒幕らしい事を言いやがった」

角都「ずっと尻押さえてるがな」

デイダラ「・・・じゃあな!」

飛段「達者で暮らせよ!」

角都「困った事があればいつでも俺を呼べ力になってやる」

サソリ「またな」

鬼鮫「それでは私もこれで」

イタチ「鬼鮫」

鬼鮫「はい?」

イタチ「お前は素晴らしい相棒だった」

鬼鮫「当然ですよ」

イタチ「元気で」

鬼鮫「イタチさんもあまり破天荒な事をしないでくださいよ」

イタチ「フッ・・・それはどうかな」

イタチ「オビトさんはこれからどうします?」

オビト「ゼツ達もグルグルも行っちまったしな・・・」

マダラ「俺は寝る」

長門「後片付けしないと」

オビト「お前は?」

イタチ「旅しますよ」

オビト「今から!?」

イタチ「当たり前じゃないですか」

オビト「ふーん・・・親には言ったのか?」

イタチ「当然です」

オビト「サスケもどっか行くしお前達も行っちまうんだもんな」

イタチ「ならオビトさんも旅してくださいよ木の葉のためにも」

オビト「俺にはリンが居る!そう簡単に旅はできん!」

イタチ「では俺はこれで」

オビト「・・・なあマダラ」

長門「マダラなら寝るとか言って何処か行ったぞ」

オビト「・・・」

オビト「はあ・・・リンの家にでも押しかけるか・・・」

サスケ「よしこれで荷物は纏まった・・・後は」

ミコト「サスケー!お友達よ」

サスケ「友達?」

リー「僕達ですよ!」

キバ「水臭いぜお前」

チョウジ「行くなら一言声かけてよ」

サスケ「いや急に決めたから・・・それに俺」

いの「はいサスケくん!」

サスケ「何だこれ」

ヒナタ「寄せ書きだよ」

シカマル「めんどくせえけど砂隠れの奴らにも書かせたぜ」

サスケ「・・・」

ネジ「お前らしくもない俯いて」

テンテン「いつも怖い顔してるのにね」

シノ「泣きたい時は泣けばいい。なぜなら」

サスケ「な、泣いてねェよ・・・泣いて・・・」

キバ「ナルトも来ればよかったのに」

サスケ「あいつとは挨拶を済ませた・・・」

ヒナタ「ナルトくんも頑張れだって」

サスケ「ああ・・・」

シカマル「書くことはねえよ。めんどくせえ」

チョウジ「いっぱい食べて大きくなろう!」

いの「帰ってきたら真っ先に私の家に来てね!」

キバ「お前がナルトのライバルなら俺にとってもライバルだ!」

シノ「元気で」

ヒナタ「頑張れってばよ」

リー「青春です!」

テンテン「変なのに引っかからないように」

ネジ「お前は天才だ」

サイ「ていうか君は誰ですか?」

我愛羅「お前もまた友だ」

カンクロウ「たまには遊びに来るじゃん」

テマリ「いい男だけど性格は少し直しなよ」

ナルト「わかるってばよ」

サクラ「待ってるから」

サスケ「父さん・・・母さん・・・」

ミコト「ん?」

サスケ「俺にも友達ができた」

フガク「行って来いサスケ!」

サスケ「ああ!だがその前に行かなきゃいけない所がある」

カカシ「そうか大蛇丸のところへ」

サスケ「あんたにも挨拶しておこうと思ってな」

カカシ「ま、何だあれだ」

ガイ「やっと見つけたぞカカシ!!!」

オビト「この野郎!リン返せよカカシ!!」

カカシ「ふぅ・・・またか」

サスケ「おっさんにばかり付き纏われて辛くないのか?」

カカシ「・・・辛いに決まってるでしょ」

サスケ「でもあれだろ大人になってもこうして突っかかってくる奴が居るんだから満更でもないだろ」

カカシ「ま、お前も大人になればわかるよ」

カカシ「帰ってくるんだろ。また」

サスケ「ここが俺の故郷だ」

サスケ「これから先なにが起こっても木の葉は俺の故郷だ」

カカシ「大した奴だよお前は」

ガイ「だ、誰だお前」

オビト「オビトだ!リンのストーカーのうちはオビト!」

ガイ「リン?」

サスケ「なあ、あの二人を上手いこと戦わせれば回避できるんじゃないか」

カカシ「うーん考えておくよ」

シスイ「とうとうサスケも旅に出るのか・・・俺にも挨拶してくれよ・・・」

シスイ「このままサスケを追い続けるべきか・・・いやいや里を離れたくはないし・・・」

ナルト「わかるってばよ。追いたくなる気持ち」

シスイ「ナ、ナルトくん!?いつの間に」

ナルト「でも安心するってばよ。ここから約2年後、サスケは再び里へ帰ってくるってばよ。そして暁も」

シスイ「つまりイタチ達がまた再結集するのか?」

ナルト「そうだってばよ。俺もサクラちゃんも旅に出て今より強くなって帰ってくるってばよ」

ナルト「そしてこの平和な世を乱す敵と戦うってばよ・・・全ての忍が・・・」

シスイ「つまり戦争・・・?」

ナルト「そしてさらに3年後にその敵の子孫が攻撃を仕掛けて俺ってば月面で戦うってばよ」

ナルト「色々あって俺とヒナタは結婚して子供までできるってばよ」

シスイ「へえ・・・いや君の言う事なら俺は信じられるな」

ナルト「俺ってば火影になる男だからアシュラの転生者だからわかるってばよ」

ナルト「未来が俺には見えるってばよ」

シスイ「サスケも結婚するんだよな」

ナルト「子供もできるってばよ・・・でも」

シスイ「でも?でも何なの!?」

ナルト「いずれわかるってばよ・・・いずれな・・・」スッ

シスイ「ナルトくん!?また逃げられたか・・・」

シスイ「それよりも俺はどうなるんだ・・・?」

サスケ「やっぱり・・・ここに来てくれたかサクラ」

サクラ「あそこって言われたらここしか無いかなって」

サクラ「行っちゃうんだねサスケくん」

サスケ「ああ、だが俺は必ず戻ってくる」

サクラ「ここから始まったんだよね・・・」

サスケ「ああ・・・ナルトが何かあると『わかるってばよ』って言い出して」

サクラ「カカシ先生は検討外れな事ばかり言ってて遅刻ばかりして色んな任務やって・・・」

サクラ「ついでにキバ」

サスケ「辛い事もあった苦しい事もあった・・・」

サクラ「例えばイタチさん・・・」

サスケ「大体イタチと暁・・・」

サクラ「で、でも・・・楽しかったよ」

サスケ「そ、そうか?イタチが迷惑ばかりかけて」

サクラ「そういう人達ほどいなくなったら案外悲しい・・・本当はね私もサスケくんについて行きたい」

サクラ「でもサスケくんは必ず戻ってくるって言ってくれたから私待ってるね」

サスケ「・・・元気でな」

サクラ「いってらっしゃいサスケくん」

サスケ「ありがとうサクラ。俺もお前が好きだ」

サクラ「うん!」

一ヶ月後

長門「これでよしっと」

長門「後は・・・どうすんだ俺」

オビト「おーい」

長門「・・・オビトか」

オビト「悲しいもんだよな暁は俺とお前だけだぜ」

長門「黒幕と黒幕の黒幕が残るなんてな・・・」

オビト「お前も旅するんだろ?」

長門「そうだ。お前は」

オビト「俺にはリンが居る」

長門「いい加減諦めろよ」

オビト「俺は諦めない」

オビト「て言うかリンも絶対に俺が好きだよ」

長門「バカだ・・・こいつはバカだ」

オビト「どうせなら暁を俺たちだけでやろうぜ」

長門「何が悲しくて引きこもりとストーカーで組まなきゃいかんのだ」

オビト「いいだろ・・・暁が無くなりゃ俺は・・・ひとりぼっちだ・・・」

オビト「なあ!」

長門「・・・」

カブト「ったく忘れ物をしたから取りに行けってサスケくんの奴・・・」

カブト「絶対に僕を軽く見てるよあいつ!それに大蛇丸様も大蛇丸様だ」

カブト「あの子にこれを渡してくれってパシリか僕は」

オビト「3人目!3人目だ長門!」

長門「もういいだろ」

オビト「入ろうぜ暁」

カブト「は?」

オビト「今ならリーダーの座を約束しよう」

カブト「ふざけないでくれ僕は大蛇丸様の右腕だ」

オビト「なら黒幕の黒幕の黒幕の黒幕の黒幕にしてやる」

カブト「僕には用事があるんだからあっちへ行っててくれ」

オビト「大蛇丸は元暁だ!お前も暁の二軍だったんだぞ!」

カブト「うるさいなこのストーカーは・・・」

カブト「すみませーん」コンコン

カブト「僕は薬師カブトという者ですけどサクラさんは」

長門「留守じゃないか」

オビト「何だよサクラかよ。寝てるんじゃないか?窓から入ろうか」

長門「やめておけ犯罪だ」

オビト「今さら俺に犯罪なんて通用しない・・・ついて来いカブト!長門!」

オビト「俺は先に行くぞ!」

カブト「ど、どうする」

長門「ほっとけどうせ」

サクラ「ギャアアアアアア」

オビト「静かにしろよ俺とお前は知り合いだろ?」

サクラ「この変態ストーカー!」バキッ

オビト「いって!やめろよお前!」

サクラ「な、何よいきなり」

オビト「お前に客だ」

サクラ「客って?」

オビト「あれ見ろあれ」

サクラ「あの人は中忍試験で何度も落ちる万年落第生のカブト・・・さん?」

オビト「そういえば落第生なんだよな・・・このダメさ加減は暁の素質があるぞ」

カブト「えーっとじゃあ先ずはこのビデオを見てくれないか」

サクラ「こ、これ?」

オビト「なあサスケもやっぱり不法侵入するのか?」

サクラ「うっさいわねこいつ・・・これを見るのね」ポチッ

大蛇丸「お久しぶりね」

サクラ「大蛇丸!?」

大蛇丸「サスケくんは元気にしてるわよ。これから私と一緒に仲良く」

カブト「ここは早送りしておこうか」

サクラ「サスケくん・・・」

大蛇丸「まあこんな事があってね。本題に移るわよ」

大蛇丸「実はあなたに提案があってね。綱手の弟子になりなさい」

長門「綱手とは三忍の?」

オビト「お、おう」

大蛇丸「あなたの事は話しておいたわ。でもね勘違いしないで頂戴ね」

大蛇丸「私は別にあなたの為なんかじゃなくてあの気性の荒い綱手があなたをボコボコにする様を」

カブト「大蛇丸様は人に嫌がらせする事が大好きなお方だ」

カブト「それだけのために綱手様に土下座したんだ。君がボコボコにされるのを見たくてね」

大蛇丸「あの子譲りの怪力なんて受け継いだらきっとサスケくんも私に心変わりしちゃうわね」

カブト「骨が折れたよ・・・僕まで付き合わされて高い酒まで待ってって」

カブト「おかげで僕の財布は空だ・・・」

サクラ「私・・・綱手様の所へ行く!」

カブト「サスケくんを待たなくていいの?」

サクラ「ただ待ってるだけじゃダメ」

サクラ「綱手様に師事できるなんてそうない事だし土下座までしてくれたんだから」

カブト「そ、そう・・・これ地図ね」

オビト「お、お前まで行くの?ナルトは?親とかどうすんの?」

サクラ「ナルト達にはちゃんと挨拶する」

オビト「やめろって俺の喋り相手が徐々に減ってくだろ!」

カブト「もう少し早送りしたらサスケくんの修行風景とか見れるけど」

サクラ「ううん修行し終えたサスケくんと会わなきゃ意味がないから」

オビト「行ったら入れ違いになるぞ?いいのか?なあ」

サクラ「早速みんなに報告しないと」

オビト「くっ・・・」

長門「諦めろ」

オビト「何でみんな何処かに行っちまうんだよ・・・」

オビト「チィッ!みんなこれだ俺だけじゃないか」

カブト「だが君にはカカシさんという友が」

オビト「あいつは敵だ!」

長門「やめておけ説得してもダメだ」

オビト「俺は孤独なんだよ・・・」

ナルト「わかるってばよ」

長門「ナルト」

ナルト「俺ってば両親やエロ仙人みたいな師匠やイルカ先生みたいな恩師や友達やヒナタが居るけど」

ナルト「オビトの気持ちがわかるってばよ」

オビト「ナルト・・・」

ナルト「辛かったんだよなァ・・・ずっと」

オビト「お前だけだ俺の気持ちがわかるのは」

ナルト「俺の家に来いってばよ」

オビト「ああ!ミナト先生居るか?」

ナルト「いるってばよ」

長門「行くぞ」

カブト「何で僕まで・・・」

オビト「お邪魔します!」

ミナト「ん!よく来たねオビト!それに兄弟子の長門さん」

長門「ん?俺のが弟弟子じゃないのか?」

ミナト「そこら辺はよくわからないね」

長門「先生もわりと適当だったもんな」

ナルト「実はオビトってばこれからの道に迷っているってばよ」

クシナ「わかるってばね。オビトの気持ちが・・・」

ミナト「うん」

クシナ「辛かったんだよね・・・ずっと叶わない恋を追いかけてて」

オビト「クシナさん・・・俺・・・」

ミナト「俺ももっとオビトの事を考えてあげれば・・・すまない・・・」

カブト「ちょっと待ってくださいよ!この人はただのストーカーですよ!?犯罪です犯罪!」

ミナト「君もずっと試験に落ちて辛いんだよな。わかるよその気持ち」

カブト「や、やめてくれよ!そんな憐れむ目は!」

ナルト「大丈夫だってばよ」

ミナト「君達の考えは痛いほど」

クシナ「私達には」

クシナ・ミナト「わかるってばね」

ナルト・ヒナタ「わかるってばよ」

長門「どうしてこの子が居るんだ?同棲?」

ナルト「違うってばよ。ただ泊りに来てるだけだってばよ」

長門「いいのか文句言わなくて」

オビト「ナルトは正しい道に進んだ俺だからいいんだよ。ミナト先生の子供だし」

カブト「サスケくんには厳しいのに」

オビト「あいつはダメだ!裏切り者だよあれ!」

オビト「知ってるか?俺さてっきりサクラに嫌われてるかと思ったらお前・・・思い出してもムカつく!」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

オビト「サスケの野郎・・・サクラと別れ際イチャイチャしやがってあの光景みて俺死にかけたんだぞ!」

オビト「いってらっしゃいって夫婦じゃねえんだからよ!なーにがありがとうサクラだあの恥さらしが」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「でもガキ同士だし結婚とかしないだろ?したら式で大暴れしてやるぞ俺」

ナルト「わかるってばよ」

ナルト「そうだよな・・・あの二人ってば清純派気取ってるけどきっと夫婦の営みは激しいってばよ」

ナルト「でもサスケとサクラちゃんってば奥手だから中々やりそうになかったってばよ」

オビト「だろ?ミナト先生のところだって」

ナルト「父ちゃんってば母ちゃんに頭が上がらないけど夜の性生活じゃ父ちゃんの圧勝だってばよ」

クシナ「ミナトは激しいってばね」

長門「子供同士でも弥彦達だって」

オビト「ば、馬鹿野郎・・・それは例外だ」

ナルト「サスケってばちゃんとした職に就いて働くんだってばよ」

オビト「それはないな。だってイタチの弟で俺やマダラと同じうちはだぜ?」

ナルト「でもサスケってばプロポーズもできず手を繋ぐ事も中々できなくて・・・」

カブト「ナルトくん・・・君は何者なんだ」

カブト「それはサスケくんの未来なのか?それともハッタリなのか?」

オビト「俺もそれだと思うなツッパってるけどありゃダメだ」

ナルト「でも何とか結婚まで行き着くけどここからが問題なんだってばよ」

長門「先生の言ってた通りだ・・・やはりナルトは大した奴だ」

ナルト「サスケってば緊張のあまりに初夜で勃たずに酷く落ち込むってばよ」

オビト「ふっ、ざまあないなサスケめ」

カブト「ちなみにこの人や僕達はどうなるんだ」

ナルト「カブトの兄ちゃんは大蛇丸の元を離れ無国籍の医療忍者になってるってばよ」

ナルト「長門は相変わらず暁の黒幕として毎日を懸命に生きてるってばよ」

オビト「俺は」

ナルト「死ぬってばよ」

ナルト「戦争で命を落とすってばよ」

オビト「戦争?この平和な世に戦争だなんて」

ナルト「でも安心するってばよ父ちゃんの次の火影はオビトでその次はカカシ先生だってばよ」

オビト「それは信用できるけどカカシが火影?それは無いな」

ナルト「信じるか信じないかは自分次第だってばよ・・・」

クシナ「もう遅いから早く寝るってばね」

ヒナタ「あ、はい」

オビト「先生!次は俺が火影って本当に!?」

ミナト「う、うん・・・まあ」

クシナ「一度やらせてあげるのがいいってばね」

オビト「よし!俺の進むべき道が決まったぞ!」

カブト「火影様・・・そんな適当な事言って」

ミナト「ん?俺は適当じゃないよ」

カブト「でもこの人じゃ」

ミナト「オビトはね。こんな風だけど人一倍優しい子なんだ」

長門「情けない人間ではあるが悪い奴ではないな」

カブト「ダメだ・・・この里も国も終わりだ・・・」

ナルト「俺ってばエロ仙人が帰り次第、旅に出るってばよ」

オビト「言って来いナルト!その間、俺はお前の彼女を守ってやるから安心しろ」

ナルト「ありがとうだってばよ」

カブト「ぐ、具体的にどの辺りが優しいと」

ミナト「そうだね。まずはお年寄りに親切だ後は根性がある。それと・・・」

ミナト「オビトは決してそう決して仲間を裏切らない・・・そういう男なんだよ」

オビト「俺達も帰ろうぜ」

カブト「ほ、本当に大丈夫なのか・・・?」

オビト「またなカブト!」

カブト「あ、うん」

長門「お前が火影になれば暁の黒幕の黒幕のポストが空いてしまうな」

オビト「兼任するに決まってるだろそれぐらい」

長門「そうか・・・」

オビト「早く帰って来ないかなイタチやグルグル達」

長門「あんな風に別れたんだ。そう簡単に」

オビト「おいおい!帰ってくるだろあいつらなら」

長門「だが」

オビト「サスケもサクラも驚くだろうぜ!なあ!?」

長門「精々頑張るがいいさ・・・俺はこれで帰るよ」

オビト「火影に就任したら呼んでやるからな!それまで死ぬんじゃねーぞ!」

長門「ふっ・・・散々な人生を歩んでるくせに元気な奴だ」

オビト「さてと・・・最初はリンに報告して」

リン「美味しかったねー」

カカシ「オ、オビト・・・」

オビト「カカシ!また俺の目を盗んでリンに手を出してるな!」

カカシ「はあ・・・いい加減に気づいてくれよオビト・・・」

オビト「いいか?よく聞けよ!俺は次期火影だ!」

カカシ「は?」

オビト「このうちはオビトは五代目火影だ!!!」

イタチ「・・・何だオビトさんの叫び声が聞こえた気が・・・」

イタチ「・・・」

イタチ「いや気のせいか」

イタチ「何やら嫌な予感がするが・・・まあいいか」

イタチ「あの人の事だきっと元気にリンさんを追いかけ回してるだけだろ」

イタチ「俺も暁メンバーもこうして旅をしたり故郷へ帰って行ったりしている」

イタチ「だがいつか再結集する・・・予感がする」

イタチ「そしてサスケも」





第1部完
転載禁止

2年後

サスケ「木ノ葉隠れか・・・何もかも懐かしい・・・」

コテツ「あれサスケじゃないか?」

イズモ「おーい!危ないぞそんな所に立ってたら!」

サスケ「顔岩が増えてやがる・・・新しい火影か?」

オビト「どうした?何かあったのか」

コテツ「あ!火影じゃないですか!」

イズモ「サスケですよ!ほら見てくださいよ!」

オビト「サスケ?サスケェ!!」

サスケ「チッ、帰って早々にバカに見つかっちまった」

オビト「久しぶりだな降りてこいよ」

サスケ「・・・」

オビト「イタチも帰ってるぞ!聞いてるかサスケ!」

サスケ「兄さんも・・・そうかやっぱり帰って来てたか」

オビト「仕方がねえ・・・この柱壊しちゃおうぜ」

イズモ「無茶言わんでくださいよ!」

コテツ「もっと火影としての自覚取れよ!」

オビト「俺がルールだ」

サスケ「火影?オビトが火影だと・・・?」

サスケ「そんなバカな・・・」

オビト「背大きくなったなお前!っていうか何だその剣」

サスケ「お前には関係ない」

オビト「サムライにでもなったのか?それにその服完全に大蛇丸系だろ!」

サスケ「黙れ」

オビト「言っとくが俺は火影だからな」

サスケ「それがどうした。俺には関係ない」

オビト「どうせその脚でサクラのところに行くんだろ?」

オビト「あいつもつい半年前に帰って来てよ」

サスケ「サクラが?」

オビト「サクラさ全然変わってないぜ?今日だけは許してやるよ行け行け」

サスケ「別に行く理由がない」

オビト「ハハハ!ツッパるなよお前!スケベのくせにさ」

サスケ「もういいだろ。帰れ」

オビト「火影は暇なんだよ」

サスケ「そんなわけないだろ」

オビト「いやマジだって」

オビト「何だこいつ・・・いつもなら突っかかってくるくせに」

オビト「悪い物でも食ったのか?」

サスケ「2年ぶりの我が家・・・ただいま」

ミコト「サスケ!」

フガク「やっと帰って来たかお前は」

フガク「どうだ?一緒にクーデターしないか?」

サスケ「俺はもうガキじゃない。父さんもいい加減に大人になれよ」

フガク「・・・」

サスケ「兄さんは?」

ミコト「イタチなら・・・」

サスケ「また何かやらかしたのか」

フガク「奴は立派に火影の補佐をしておる」

サスケ「オビトの補佐が兄さんだと・・・?」

フガク「そうだ!あいつは俺にクーデター禁止令を出した!」

フガク「俺からクーデターを取れば何が残る!?言え!言ってみろサスケ!」

サスケ「この里もいよいよ終わりだ・・・」

ミコト「でも真面目にやってるらしいわよあの子」

サスケ「ならいい」

フガク「お前ちょっと態度大きくないか」

サスケ「俺は昔からこんな感じだ」

イタチ「サスケが?」

オビト「帰ってきたんだよ!」

イタチ「そうですか」

オビト「どうするよ暁再結集させるか?」

イタチ「みんな手に職をつけてる身です。そっとしておきましょう」

オビト「何だよ・・・せっかく帰ってきたのにそれか」

イタチ「さてと定時だから俺はそろそろ帰ります」

オビト「俺も帰るか・・・今日も一日いい火影だったよ俺」

シスイ「ちょっと待って!まだ仕事残ってるだろ二人とも」

イタチ「それは補佐の補佐であるシスイの役目だ」

シスイ「オビトさん!会議があるでしょ」

オビト「今日だけはシスイが火影だ」

シスイ「また帰ったよこの二人・・・でも俺が火影か・・・」

シスイ「悪くはない・・・いやいや待てよ俺・・・どうせ御意見番に怒られるの俺だろ」

シスイ「イタチ!俺も帰るよ」

イタチ「そうか」

オビト「さっさと帰ろうぜ」

ナルト「帰ってきたってばよ」

コテツ「今度はナルトだ」

イズモ「今日はよく懐かしい顔が帰ってくるな!」

ナルト「わかるってばよ・・・二人の未来が」

コテツ「な、何だよ」

イズモ「また始まったかナルトのあれが・・・」

ナルト「そうだよな・・・辛いよな・・・」

コテツ「くっ・・・」

イズモ「その全てを見透かした目・・・」

ナルト「わかるってばよ」

コテツ「や、やめろォ!!」

ナルト「わかったってばよ」

イズモ「サ、サスケも帰ってるぞ」

ナルト「知ってるってばよ」

コテツ「そ、そうか・・・」

イズモ「そう言えばあのオビトさんが火影になったんだぞ」

ナルト「それも知ってるってばよ」

ナルト「俺ってば急いでるからこれで帰るってばよ」

キバ「おい見ろよあれ」

シカマル「ナルト・・・ナルト!」

サクラ「帰って来てたのね!?」

ナルト「シカマル、サクラちゃん」

サクラ「いつ帰って来たの?帰って来るなら連絡ぐらい」

ナルト「さっきだってばよ」

サクラ「ふーん・・・あんた背伸びたんじゃない?」

ナルト「よく言われるってばよ」

サクラ「ね、ねえ私も変わったかな?」

ナルト「サクラちゃんは何も変わらねェ・・・身体的に」

サクラ「し、身体的にって・・・あのねナルト!こういう時はお世辞でも」

ナルト「心がサクラちゃんならサクラちゃんはサクラちゃんだってばよ」

サクラ「そ、そう?ならいいか」

キバ「元気そうだなお前」

サクラ「そうだ!ヒナタがどうしてるか気になるでしょ?」

ナルト「大丈夫だってばよヒナタは心配いらねェ・・・」

サクラ「早く行ってあげなさいよ!ヒナタが一番ナルトの帰りを待ってたんだから!」

ナルト「わかってるってばよ」

サクラ「あいつ少しは成長したと思ったら相変わらずよね」

シカマル「まあナルトだしな」

キバ「・・・」

ナルト「何処に居るんだってばよヒナタァ・・・」

サスケ「あいつ・・・まさかお前」

サスケ「ナルト・・・?」

ナルト「サスケ・・・?」

サスケ「ナルトォ!」

ナルト「サスケェ!」

サスケ「ナルトォ!」

ナルト「サスケェ!」

サスケ「ナルトォ!」

ナルト「サスケェ!」

サスケ「千鳥!」

ナルト「螺旋丸!」

サスケ「ナルトオオオオオオオオオオ!!!!!」

ナルト「サスケエエエエエエエエエエ!!!!!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

サスケ「ガハッ!」

ナルト「グホッ!」

サスケ「・・・」

ナルト「・・・」

サスケ「ウスラトンカチィ・・・」

ナルト「わかるってばよ・・・」

ナルト「元気そうで良かったってばよ」

サスケ「お前もな」

ナルト「そう言えばさっきサクラちゃんに会ったってばよ」

サスケ「・・・そうか」

ナルト「まだ会ってないんだなァ」

サスケ「別に会う気は無い・・・」

ナルト「わかるってばよ。お前ってば何かあったって事が」

サスケ「お前は何でもお見通しだな・・・」

ナルト「俺ってば友達の事なら何でもわかるってばよ」

サスケ「・・・」

ナルト「そうだよな・・・辛かったんだよなお前ってば」

サスケ「その話はもう辞めろ」

ナルト「辞めるってばよ」

サスケ「みんなには会ったか」

ナルト「元気だったってばよ」

サスケ「俺はもうガキじゃねェんだ・・・下らない恋愛ごっこも友情ごっこも終わりだ」

ナルト「お前ってば少し目を離せばすぐこれだ」

サスケ「・・・何が言いたい」

ナルト「お前のそのねじ曲がった根性を叩き直してやるってばよサスケェ!!!」

サスケ「お前に俺の何がわかるんだよ!!!ナルトォ!!!」

ナルト「わかるってばよ・・・」

サスケ「何だその螺旋丸!?」

ナルト「俺ってばエロ仙人に色々な術を習ったってばよ」

ナルト「これがそのうちの一つ俺だけの螺旋丸・・・風遁・螺旋手裏剣!」

サスケ「何処までもお前って奴は・・・!」

サスケ「でも俺もだって千鳥流し!」

ナルト「くっ・・・!へへへ!やっぱお前は凄いぜサスケェ!」

サスケ「千鳥刀!」バチチチチチチチ

ナルト「お前ってば!お前ってば!凄く気持ちいいってばよ!!」

ヒナタ「ナルトくーん!」

ナルト「ヒナタァ!」

サスケ「おいナルト!よそ見してる場合じゃ」

ナルト「俺ってばヒナタの家でご飯食べるから今日は終わりだってばよ」

サスケ「お、おい・・・」

ナルト「わかるってばよ。サスケってば羨ましいんだって」

ナルト「サクラちゃんだって少しは大人っぽくなってるってばよ」

サスケ「そ、そんな事言ってないだろ・・・」

ナルト「心配しなくても俺達には」

ヒナタ「サスケくんがどうしたいのか全て」

ナルト・ヒナタ「わかるってばよ」

サスケ「何がヒナタだ・・・色ボケ野郎が・・・」

イタチ「またこんなに荒れて・・・それにその服装」

オビト「な?言っただろダサい格好してるだろこいつ」

サスケ「チッ」

イタチ「どうだった大蛇丸の所は」

サスケ「別に・・・て言うか本当にあれか」

イタチ「オビトさんは火影になったんだ」

サスケ「誰がこいつを火影何かに」

イタチ「先代の四代目様だ」

サスケ「く、狂ってやがる」

イタチ「どうやらナルトくんと派手にやり合ったみたいだな」

サスケ「後一歩だ・・・俺の天照か千鳥であいつを」

イタチ「ヒナタちゃんも大人っぽくなりすぎてるだろ?」

サスケ「う、うるせェな!ヒナタには興味ねえよ・・・」

イタチ「はっきり言えムチムチしてるって」

サスケ「黙れ!俺には関係ねえだろ!久しぶりに会った途端に!」

オビト「あれサクラじゃないか?」

サスケ「俺はお前やマダラとは違うんだ。騙されないぞ」

イタチ「サクラちゃん!サスケが帰って来てるぞ!」

サスケ「・・・騙されないって言ってるだろ」チラッ

イタチ「しっかり見てるじゃないかサスケェ!!」

>>イタチ「しっかり見てるじゃないかサスケェ!!」

見える、このシーンで「お前は俺の新たな光だ」の顔をしてるのが見える

サスケ「俺は大人なんだよ」

イタチ「目を離すとすぐこれだお前は」

オビト「クールで強がっても最近の女の子は振り向かないんだぞ」

オビト「俺みたいな積極的な男が流行りなんだよ」

サスケ「ただのストーカーだお前は」

イタチ「さて話は変わるが早速任務だ」

サスケ「ふざけんなよ任務だと?」

オビト「俺は火影でこいつは火影補佐」

イタチ「何の因果か一番と二番だ」

サスケ「辞めろよ。イタチとオビトじゃ里長には向いてない」

オビト「明後日は俺の火影一周年記念なんだよ」

イタチ「そうだぞ。この人が1年も火影やってるんだ」

サスケ「で?俺に何をしろって」

オビト「・・・何だっけ」

イタチ「ほらあれですよ・・・サソリ探しです」

サスケ「サソリ?ほっとけよ暁なんて・・・それぞれの道を歩んでるんだろ」

オビト「修行したんだろ?平気平気」

イタチ「何でも行方不明になったらしくて依頼が来た」

イタチ「あの人を待つのも待たせるのも嫌いな祖母孝行のサソリがチヨ婆様を残していなくらしいんだ」

オビト「いい機会だから探してやってくれよ。あいつ悪い奴じゃないんだしさ」

翌日

オビト「ってわけで旧カカシ班とチョウジが行け」

カカシ「つまり俺達が砂隠れに行きサソリを探すのねオビト」

オビト「五代目火影様な!ほら言ってみろ」

カカシ「・・・五代目火影様」

オビト「人生で初めてカカシに勝ってるぞ!」

イタチ「リンさんにカカシさんを虐めないでくれって言われてるじゃないですか」

オビト「わ、わかったよ」

チョウジ「どうして僕が?」

イタチ「君を任務に組み込まないとナルトくんを殺るとチョウザさんに脅されて」

チョウジ「父ちゃん・・・」

オビト「サスケ?おーいサスケ!」

サクラ「サスケくん?サスケくんが里に戻ってきてるんですか!?」

オビト「何だまだ会ってないのか」

オビト「カカシ!何とかしろよ!」

イタチ「リンさんに報告しておきますね」

オビト「カカシ・・・サスケこと頼むわ」

カカシ「ま、あいつの事だどうせ一人で居るでしょ」

チョウジ「うん」

サクラ「サスケくん・・・」

ナルト「わかるってばよ。サスケってば今すげー悩んでるんだ」

サクラ「悩みって?」

ナルト「ああ!」

サクラ「そう・・・もしかしたらサスケくんまた一人になろうと」

ナルト「それは無いってばよ」

ナルト「サスケってばいつも目を離すと振り出しに戻っちまうんだってばよ」

カカシ「それがあいつの強さであり弱さなんだ」

カカシ「なーに心配はいらないよ。またすぐに戻るさ」

ナルト「カカシ先生のいう事は真逆な事が起こるから注意するってばよ」

サクラ「うん」

カカシ「・・・」

チョウジ「だからきっと大丈夫」

ナルト「いつかはその悩みを打ち明けて」

チョウジ「また僕達と楽しくやるよ」

ナルト「だから俺達は」

チョウジ「それまで」

ナルト・チョウジ「待つってばよ」

サクラ「ありがとう。ナルト、チョウジ・・・」

サスケ「・・・誰だ」

イタチ「俺だ」

サスケ「兄さんか」

イタチ「任務だ。支度しろ」

サスケ「俺はいい。行きたくない」

イタチ「何のために修行したんだ?その剣は飾りか」

サスケ「うるせー!斬るぞ!」

イタチ「やってみろ。但しサソリを探し終えた後だがな」

サスケ「くっ・・・」

イタチ「それは確か草薙の剣だったな。大蛇丸の」

サスケ「だから何だ」

イタチ「あのけち臭い男が貴重な草薙の剣を他人にあげるなんて・・・お前は」

サスケ「どうせ奴の気紛れだ」

イタチ「大蛇丸にも愛されている」

サスケ「やめろォ!!」

イタチ「後ろから見ればあの男も女に見える」

サスケ「それ以上言ってみろ!本気で叩き斬るぞイタチィ!!」

サスケ「俺は大蛇丸のアジトで色んな奴らに出会った」

サスケ「特に俺と同じく遠路からやって来た3人とは特に気が合った」

イタチ「そうか、じゃあ早く来い」

サスケ「待てよ!俺が大蛇丸の所で何があったか話してるだろ!」

イタチ「別に俺はそんな事を聞いてない」

サスケ「俺はいや俺達はフォーマンセルの蛇と名乗った」

イタチ「またサスケの悪い病気が発病したか・・・蛇って」

サスケ「まずはこの草薙の剣だ。貰ったはいいが剣なんて滅多に使わねえ」

サスケ「だから水月って奴に教わった。正しい剣の振り方をな」

サスケ「そしてこの呪印が暴走しないように重吾って奴に正しい呪印の使い方を教わった」

イタチ「ふーん、で?」

サスケ「最後に香燐・・・こいつは自分に噛んだ相手を回復させるんだ・・・」

イタチ「お前は女の子を噛んだのか・・・やはり変態か」

サスケ「仕方ねえだろ!怪我して疲労してたんだから!だがそれがヤバかった・・・何かあいつさ」

サスケ「噛んだ相手の子を妊娠するんだって言うんだぜ!俺はどうすりゃいいんだよ!」

イタチ「また嘘に騙されてるのかサスケよ・・・そんなわけないだろサスケ」

サスケ「だから俺は大人にならないといけない・・・サクラにも合わす顔がない・・・」

サスケ「この歳で親父だぜ・・・俺が・・・こんな事は誰にも言えねえ・・・」

イタチ「強くなった・・・だがサスケ」

イタチ「お前は何で人の言葉だけでそうコロコロ騙されるんだ。お前が父親になるのはまだ少し先だ」

イタチ「その子・・・髪の毛長いだろ」

サスケ「あ、ああ・・・よく解ったな」

イタチ「お前がロング好きだというのは有名な話だ」

イタチ「何せ俺が流した情報だから」

サスケ「また余計な事を」

イタチ「今に思えばその時話しかけた子はサクラちゃんだったんだな・・・一際目立つし」

サスケ「そんな事はどうでもいい・・・どうすりゃいい俺は」

イタチ「噛んで妊娠するなら世の中子供だらけだ」

サスケ「だから香燐は特別で」

イタチ「何で」

サスケ「何でって特別なもんは特別なんだよ!」

イタチ「そんな事を言えば特別な人間は沢山居るだろ。何らオビトさんにその子を噛ませようか」

イタチ「適当に幻術でもかけて噛ませれば妊娠するか否かわかる」

サスケ「いいってオビトは・・・香燐も俺の仲間なんだからやめろよマジで」

サスケ「俺が父親になる気持ちわかるのかよ!なあ!」

イタチ「わかるってばよ」

サスケ「!?」

イタチ「とナルトくんなら言うだろう。何度でも言うぞ妊娠するわけがない」

サスケ「香燐がそう言った!」

イタチ「聞き分けの無い奴だ・・・こうなれば力づくで」

イタチ「須佐能乎!!」

イタチ「お待たせしました」

カカシ「それはサスケ・・・」

イタチ「あまりに意味不明な事を言うもので須佐能乎で殴り飛ばしました」

カカシ「大した兄だよお前は」

サクラ「サスケくん・・・」

イタチ「何も心配する事はない。ただ精神的に参ってるんだこいつ」

チョウジ「どのみちろくなやつじゃねーんだか・・・」

ナルト「わかるってばよ。チョウジが考えてる事が」

チョウジ「ナ、ナルト!実はこの任務で父ちゃんが僕にナルトを殺せって言ったんだ」

ナルト「わかるってばよ」

チョウジ「ぼ、僕はどうしたらいいんだろナルト・・・ナルトを殺るなんて」

ナルト「大丈夫だってばよ。チョウジは絶対に俺を殺せないから」

ナルト「たとえ俺が寝ててもチョウジは俺を殺せやしない。お前ってば木の葉で一番優しい忍だから」

チョウジ「ナルト・・・」

ナルト「何も気に病む必要は無いってばよ。俺はいつかお前の父ちゃんと決着つけるから」

チョウジ「うん!」

イタチ「さあ行きましょう。サソリを探してさっさと任務を終わらせて寝ましょう」

砂隠れ

我愛羅「ナルト」

ナルト「わかるってばよ。お前ってば風影になったんだなァ」

我愛羅「よく解ったな」

ナルト「だってお前前に言ってたから」

我愛羅「・・・」

イタチ「サソリはどうだ見つかったか?」

我愛羅「それがまだだ」

我愛羅「チヨ婆様も諦めて通夜の準備をされている」

カカシ「マズいな・・・このままでは正式に死んでしまう」ズボッ

我愛羅「い、いかん!」

カカシ「ア、アアアアアアア」

我愛羅「ここら一帯は踏み込んだ人間を一瞬にして飲み込んでしまう蟻地獄のような砂だ」

カカシ「こ、このままでは!」

サクラ「カカシ先生!」

チョウジ「早く助けないと!」

イタチ「リンさんに怒られる!今助けますよカカシさん!」

イタチ「ウワアアア・・・確かに飲まれるようだ。みんなも気をつけろ」

我愛羅「ほら!迂闊に入り込むとこうなるんだ!」

ナルト「わかったってばよ」

チョウジ「ど、どうしよう!消えちゃったよ2人とも」

サクラ「・・・もしかして」

サスケ「サソリの奴はここに飲み込まれたんじゃないのか」

サクラ「だってカカシ先生やイタチさんが飲み込まれるぐらいだもん」

サスケ「あのサソリだってやられたはずだ」

チョウジ「そもそもこの砂だけ他のと色違うよね・・・何でハマるんだろ」

ナルト「大人って奴は意外にもドジな事があるんだってばよ」

我愛羅「さすがは木の葉の忍・・・俺やカンクロウが散々頭を捻らせたというのに」

我愛羅「天才揃いだ」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「俺が飛び込む・・・そしてあいつらを助ける」

サクラ「なら私も」

サスケ「お前は来るな。俺の兄貴と千鳥を教えてくれた奴がやられたんだ」

サスケ「ここは俺が行く」

チョウジ「死んじゃうよ!」

サスケ「俺はまだ死ねない・・・サクラ」

サクラ「えっ?」

サスケ「お前はお前の幸せを掴めよ」

サクラ「サスケくん!」

ナルト「わかるってばよ・・・」

サクラ「サスケくん何かを思いつめた感じだった・・・ナルト」

ナルト「それは言えねェ・・・これはサスケに与えられた試練なんだってばよ」

我愛羅「人は人生において様々な試練を与えられる」

ナルト「例えば俺達は腹の中に尾獣が居るから食費がかかる」

我愛羅「守鶴は我儘だから特に面倒だ」

ナルト「そんな俺達だけど」

我愛羅「会えて良かったと思っている・・・話せば気のいい奴だ」

ナルト「ただ一々俺とヒナタの仲をアドバイスしてくるのはあれだけど」

我愛羅「好き嫌いするなと言われる事だってある。ちゃんと寝ろとか」

ナルト「俺達は産まれた時から二人で一人だってばよ」

我愛羅「そんな試練でも俺は満足している」

サクラ「じゃあ私の試練は」

ナルト「それは自分で考えなきゃいけないってばよ」

我愛羅「サスケの元へ行くのなら好きにすればいいさ」

サクラ「サスケくん・・・私も今行くから!」

チョウジ「い、行っちゃったよ!」

ナルト「大丈夫だってばよ」

我愛羅「必ず四人揃って」

ナルト・我愛羅「生還するってばよ」

チョウジ「な、何て説得力のある言葉なんだ!」

サスケ「何だここは・・・地下か」

イタチ「やっと来たな。これを見ろ」

サスケ「な、何だよこれ!死体か!?」

イタチ「これは二代目火影様・・・千手扉間様の人型だ・・・ほら白ゼツっぽいあれ」

サスケ「何でその二代目が砂漠のこんな地下に居るんだよ」

イタチ「何となくわかった気がする。この蟻地獄のような砂の正体が」

サスケ「正体?」

イタチ「これは二代目様が考案された土遁・落とし穴の強化版・・・蟻地獄だ」

サスケ「あ、蟻地獄?」

カカシ「そう、二代目は様々な卑劣極まりない禁術を開発したそうだ。例えば砂を使って目潰しとか」

イタチ「食べ物の中に下剤を混入する術とか」

サスケ「お、恐ろしい奴だぜ二代目って男は・・・それがこことどう関係があるんだよ」

イタチ「言うなれば何者かが二代目様の細胞を培養して居るって事だ」

カカシ「名付けて扉間細胞」

サスケ「扉間細胞?」

サクラ「いてて・・・何ここ」

カカシ「何かが落ちてきたと思ったらサクラか」

サスケ「サクラ!?何で来るんだよお前!」

サクラ「だ、だってサスケくんが」

サスケ「お前は・・・変わらないな相変わらず・・・」

イタチ「実はサスケの奴はですね」

サスケ「やめろォ!!」

カカシ「な、何?何の話だ・・・」

サクラ「あ、あれ!」

イタチ「何だサソリじゃないか。実はですねカカシさん」

サスケ「サソリ探しだろ!見つかったんだよ!」

イタチ「・・・そういえばそうだったな。だが迂闊に近づくなよサスケ」

サスケ「おい来てやったぞ」

サソリ「・・・!」

サスケ「俺だ俺、サスケだ」

サソリ「赤秘技・百機の操演!」

カカシ「こ、これは・・・何だこの数は」

イタチ「100体は居ます。主にアジトの掃除の時にこの傀儡の術を使用します」

イタチ「毒とか塗ってあったら死ぬでしょうね俺達」

サスケ「あ、あいつ本気でやる気だ」

イタチ「そうだろうな幻術かけられてるみたいだサソリは」

カカシ「この状況下で何一つ動じないとは・・・やはりイタチは天才か」

イタチ「こんな狭いところで闘えば大変な事になる・・・さっさと終わらせよう」

サスケ「どうする」

イタチ「俺とカカシさんで100体の傀儡を相手にするからサスケはサソリをやれ」

サスケ「・・・任せたぜイタチ!サクラは何処か安全な場所に」

サクラ「私もやるわ!」

サスケ「いや・・・お前は下がれ暁は馬鹿は馬鹿でも危険な馬鹿だ」

サクラ「サスケくん・・・私だって修行したんだよ」

サスケ「信じていいんだな・・・サクラ」

サクラ「うん!」

イタチ「香燐」

サスケ「うるせー!やめろって言ってんだろ!!」

イタチ「余所見をするな死んでしまうぞお前」

サスケ「いくら修行したって言っても・・・」

サクラ「しゃーんなろー!!!!!!」ドゴォッ

サスケ「サクラ!?」

カカシ「これがサクラなのか・・・!?」

サクラ「サスケくん!私だって綱手様の所で修行したんだよ!」バキッ

サクラ「そこで私は師匠譲りの怪力と医療忍術を身につけた!」ドゴッ

サスケ「そ、そうか」

サクラ「今の私はもう昔の私とは違う!だから!」

サスケ「サクラ・・・あのか弱いサクラが殴り飛ばしてやがる・・・傀儡を」

カカシ「大した奴だよサクラも」

サスケ「俺の心配ばかりして泣いていてサクラが・・・サクラァ!」

サクラ「サスケくん!」

サスケ「少し熱いぞ・・・天照!」

サクラ「あっつい!これは」

サスケ「覚えてるかサクラ・・・俺達は随分前にサソリに12時間近く待たされて俺はサソリにボコボコにされた」

サスケ「俺の天照を纏った拳でサソリの目を覚まさせてやれ!」

サクラ「うん!ウオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

サクラ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」ドドドドドドドドドドドドドド

サソリ「ブハッ!」

サクラ「オラァ!!!!!!」

イタチ「俺達の出る幕は無かったですね」

カカシ「大した奴だ」

サスケ「加具土命!」

サクラ「はぁ・・・やったねサスケくん」

サスケ「いやお前のお陰だ・・・本当にお前なら・・・きっといい奴が見つかるだろな」

カカシ「さっきからサスケは何を言ってるんだ」

イタチ「勘違いです」

サスケ「強くなったな・・・お前は」

サクラ「どうしたのサスケくん?」

サスケ「いや・・・もういいんだ・・・早くここから出よう」

カカシ「だがどうやって」

イタチ「そういう時のためのチョウジくんです。きっと今頃ナルトくん達が」

カカシ「チョウジ・・・?まさか」

イタチ「案の定縄が落ちてきました。さあこれに捕まって」

サクラ「サソリは私が持っていくわ」

サスケ「逞しく・・・そしてより女の子らしくなって・・・ありがとうサクラ」

サスケ「実は俺、父親になるんだ・・・お前に出会えてよかった」

カカシ「チョウジの肉弾戦車を利用して俺達を一気に引き上げるか・・・」

カカシ「イタチ・・・さすがは天才」

あ壊れた

イタチ「どうですかカカシさん死ぬかと思いましたよね」

カカシ「お前は本当に大した奴だ」

ナルト「わかるってばよ」

サソリ「・・・イタチ?」

イタチ「目が覚めたか」

サソリ「俺は一体」

イタチ「知らん。誰かに幻術でもかけられてたんだろう」

サソリ「そうか・・・おいイタチよあれはもしかして」

イタチ「そうだサスケだ」

サソリ「サスケ!?何て言うか・・・ダサい格好してんなお前」

サスケ「・・・」

サソリ「いつもなら反論するのに変わったなあいつ」

イタチ「何せ人生の選択を迫られているから」

ナルト「そうだってばよ。サスケは女の子を妊娠させたと思ってるってばよ」

ナルト「噛みついただけで妊娠しちまったって言ってるってばよ」

サソリ「馬鹿だろあいつ・・・大蛇丸は何を叩き込んだんだ奴に」

イタチ「ここで会ったのも何かの縁だ。どうだ暁を復活させるか」

サソリ「へっ・・・俺も職を無くしたばかりだからな都合がいいぜ」

イタチ「やはり暁メンバーはまともに仕事ができないか」

カカシ「ってわけで任務は無事終了だ」

オビト「終了しましたな」

カカシ「そんな事より俺達は厄介なものを発見した」

オビト「発見しましたな」

イタチ「扉間細胞です」

オビト「と、扉間細胞?」

イタチ「ええよく分からないけど俺達はそう名付けました」

オビト「ふーん・・・何だサソリもついて来たのか?」

サソリ「暁再結成だそうだ。それよりも俺の傀儡弁償しろ」

オビト「何で」

サソリ「サクラが俺の傀儡をバラバラにした。里長のお前が弁償しろ」

オビト「知るか!サクラに言えよ!て言うか他の連中はどこ言った」

イタチ「チョウジくんはナルトくん暗殺に失敗したのでチョウザさんにお叱りを受けてます」

オビト「ったく仕方ねえな」

イタチ「ナルトくんはヒナタちゃんの家に」

オビト「まあナルトなら許してやるか」

イタチ「サスケはサクラちゃんに話があると何処かへ」

オビト「それは止めろよ!カカシ!今日だけ火影やってろ!サスケの野郎!!」

サソリ「・・・弁償してくれるかお前」

カカシ「はあ・・・」

サクラ「話って?」

サスケ「あ・・・いや・・・」

サクラ「そうだ!私ね中忍になったんだよ?」

サスケ「サクラが中忍か・・・」

サクラ「うん!サスケくんはどうだった?大蛇丸の所」

サスケ「色んな事を教わった・・・俺のこの格好どうだ?似合うか?」

サクラ「うーん・・・ダサいかな。縄とか蝶々結びしてるところとか大蛇丸っぽい」

サスケ「そうか・・・」

サクラ「でもサスケくんはカッコいいよ」

サスケ「・・・お前は強くなったよ。見違えるほどに」

サクラ「どうしたのサスケくん?変だよ何か」

サスケ「俺の事はもう待たなくてもいいぞ・・・俺はもう子供じゃないんだ」

サクラ「・・・どうして?」

サスケ「俺はお前を待たせる資格がない・・・だって俺は」

サクラ「だって?」

サスケ「すまないサクラ・・・俺には」

オビト「居た!何やってんだお前は!!」

サスケ「チッまたかよ」

オビト「木の葉でイチャイチャする事は重罪なんだぞ!」

オビト「俺の寿命が縮まる真似はやめろ!!!」

サスケ「言いそびれただろうが!ふざけんなよオビト!」

オビト「うるさいなお前は・・・」

サスケ「それに俺はイチャイチャしてたわけじゃない」

オビト「嘘つけ」

サスケ「俺はサクラに別れを告げに来た・・・それだけだ」

オビト「付き合っても無いのに何が別れだよ」

サスケ「お前は一生女の尻を追いかけてろ」

オビト「別れを告げるとか言ってフられたんだなお前!ストーカーになろうぜ」

サスケ「そうじゃない・・・俺には子供ができた」

オビト「は?サクラ妊娠させて逃げるのお前」

サスケ「違う!」

オビト「じゃあ大蛇丸か!?」

サスケ「そんなわけねーだろ・・・大蛇丸の所に居る香燐って女だよ」

オビト「知らねえな」

サスケ「俺はそいつを養わなきゃいけない・・・だからサクラに」

サスケ「サクラならきっといい奴が見つかる・・・」

オビト「俺とか?」

サスケ「お前はダメだ」

オビト「ちょっとついて来いよサスケ」

サスケ「?」

オビト「諦めるなんてうちはらしくねえよな・・・かかって来いサスケ」

サスケ「何で俺がお前に」

オビト「ビビってるなお前!そりゃそうだよ俺は強いからビビるよな」

サスケ「昔の俺と同じだと思うなよオビトォ!」

オビト「俺も昔の俺だと思うなよ」

サスケ「お前に俺の気持ちがわかるのかよストーカー野郎!」

ナルト「俺はわかるってばよ」

サスケ「な、何でナルトが」

オビト「お前が情けないから呼んでやったんだよ感謝しろよ」

オビト「尻尾巻いて逃げるなんてうちは一族の恥だぜサスケ!」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「俺やマダラを見ろ!諦めてねえだろ!」

サスケ「俺とお前とじゃ事情が違うんだよ!」

オビト「そうやってビビりまくって逃げてるんだよお前はサクラの気持ちも考えずにな」

オビト「お前にとってサクラは何だ」

サスケ「大切な仲間・・・始めての女友達・・・それに」

オビト「それ以上は言うなよムカつきそうだから」

サスケ「くっ・・・今の俺ならお前なんて簡単に」

オビト「倒せないさお前じゃ俺を」

オビト「仲間を大切にしない奴はクズ以下だ・・・女の子を大切にできない奴はそれ以下なんだよサスケ!」

サスケ「ハァハァ・・・まだだ」

オビト「だから言っただろ俺は強いんだよ昔より」

オビト「年々リンへの想いが強くなってるから」

サスケ「こうなったら呪印を解放・・・いやダメだ」

ナルト「もういいってばよ」

オビト「じゃあナルト後は任せた。俺は火影だから忙しいんだ」

ナルト「わかったってばよ」

サスケ「待てよ!ここからが俺の」

オビト「どうせ大蛇丸から貰った刺青をお前は解放できないよ」

オビト「やるなら最初からやってたろ?できない理由はサクラとの約束があるからだろ」

サスケ「・・・」

オビト「もっと俺みたいに素直になろうぜ!ストーカーを堂々とやるなんて俺ぐらいだ」

オビト「きっと歴史に残るだろうな火影兼ストーカーだなんて」

サスケ「俺は・・・どうすればいい」

オビト「自分で考えろ。イタチの弟なら頭いいだろお前」

サスケ「・・・」

オビト「そろそろリンの帰宅時間だな・・・待ち伏せしないと」

サスケ「素直になれか・・・」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「なあナルト・・・お前ならどうする」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「香燐を妊娠させちまった責任とサクラへの想い」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「お前の立場ならどうする」

ナルト「わからねェ・・・」

サスケ「・・・」

ナルト「俺ってばヒナタしか見てんないからわからねェ・・・」

サスケ「お前はいいよな素直で」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「だから・・・わかるだろう」

ナルト「わからねェ・・・」

サスケ「何でこんな事になっちまったんだろな俺」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「噛んだだけで妊娠するなんて考えられるか普通?」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「・・・俺はどうすりゃいい」

ナルト「わかるってばよ・・・」

ナルト「飯でも食って食ってばよここで」

サスケ「ここ・・・」

ナルト「ヒナタの家だってばよ」

サスケ「いいのか俺なんかが入って」

ナルト「いいってばよ。友達を連れてきたってばよ」

ヒアシ「うちはの者か」

ナルト「俺がよく話してるサスケだってばよ」

ヒアシ「この男がうちはサスケ・・・なるほどいい目だ」

サスケ「こ、このおっさんがヒナタの親父だと!?」

サスケ「半端じゃねえ威圧感だ・・・」

ナルト「ヒナタは」

ヒアシ「この時間帯なら風呂だろう」

ナルト「タイミングがいいってばよ!サスケェ!」

ナルト「サスケの傷ついた心を癒してやるってばよ」

サスケ「な、何する気だお前」

ナルト「悩みなんて捨てちまえよサスケェ・・・覗きだってばよ」

ナルト「クヨクヨしてる時は覗きが一番だってエロ仙人が言ってたってばよ」

サスケ「いいのかお前・・・ヒナタはお前の」

ナルト「大丈夫だってばよヒナタの裸なら何度か見たから」

サスケ「ナルトォ・・・」

ナルト「ここから覗くってばよ」

サスケ「・・・いいのか本当に」

ナルト「いいってばよ」

サスケ「覗いちまっていいのか・・・仮にもこいつの」

サスケ「そもそもこんな馬鹿げた事やってる場合じゃねえだろ俺・・・」

ネジ「コラ!また覗きかナルト!」

ナルト「ネジィ・・・大声出すなってばよ」

ネジ「いい加減にしないとヒアシ様に殺されるぞ」

ナルト「ヒナタの父ちゃんは俺には甘いってばよ」

ネジ「ただでさえ他国からヒナタ様の入浴を覗こうとする輩が多いと言うのにお前まで」

ナルト「ヒナタには許可を取ってあるってばよ」

ネジ「しかしあまりスキンシップが度を超えるとヒナタ様に嫌われるぞ」

サスケ「嫌われるか・・・あいつに嫌われれば俺も吹っ切れる」

ナルト「サスケェ・・・またよからぬ事を考えてるってばよ」

ネジ「お前まで覗きに加担する何てやはりサスケはスケベか」

サスケ「俺はもう迷わない・・・ナルト参考になった」

ネジ「ほらお前も帰れ」

ナルト「お前も覗くってばよ」

ネジ「そんな事をしなくても白眼でどうにでもなる」

イタチ「何?覗きだと」

サスケ「ああ」

イタチ「お前は誰が説得しても自分で間違えた方向へ進むな」

サスケ「いいだろ別に」

鷹「キーーーーーー」

イタチ「何だこの鷹は手紙を咥えてるぞ」

サスケ「香燐からだ」

サスケ「検査した結果、腹の子は俺の子供に間違いないらしい」

イタチ「・・・子供とはどうやってできるか知っているか?」

サスケ「それは・・・別にいいだろ言わなくても」

イタチ「母さん!サスケに教えてやってくれ」

ミコト「いいサスケ?子供って言うのはね」

サスケ「いいって!やめろよ母さん!」

イタチ「オビトさんに説教されても何も通じずか・・・お前はこんなサスケをどう思う」

鷹「キーーーーーー」

イタチ「確かにお前の言い分はそうだが大蛇丸の所でのサスケはどうだった」

鷹「キーーーーーー」

イタチ「特に変わらず仲間と楽しくしていたのか」

鷹「キーーーーーー」

イタチ「サスケは昔から騙されやすい傾向がある。道を外したらお前も突っついてやってくれ」

鷹「キーーーーーー」

サスケ「香燐は何か噛み付いたら妊娠する体質なんだって」

フガク「何一族の子だ?」

サスケ「うずまき一族だとか言ってたぜ」

イタチ「ナルトくんや長門さんと同じ一族?ならナルトくんの両親に聞いてみろ」

イタチ「噛み付いたら妊娠しますかって」

サスケ「だから特別だって本人が言ってたんだよ!俺の話を信じろって言ってるだろ!」

イタチ「・・・面倒な奴だ。好きにしろお前の思うがままに進めばいいさ」

サスケ「そうさせてもらうぜ」

サスケ「・・・」

イタチ「どうした」

サスケ「どうやれば覗けるんだ」

イタチ「俺は堂々と入って行くからした事ない」

サスケ「・・・」

イタチ「待ってろ方法を考えて小隊を編成してやる」

サスケ「悪いな兄さん」

イタチ「いや面白そうな事が起きそうな気がする」

オビト「とことんバカだあいつは」

イタチ「そう言わんでください必死なんです奴も」

サソリ「で?どうすんだ」

イタチ「2年前の俺達を思い出してみろ」

イタチ「下らない事にも全力で取り組んでいただろ」

サソリ「確かに」

イタチ「それには今の俺達には仲間を集めねばならない」

サソリ「先ずは誰から集めるリーダーか?デイダラ?」

イタチ「飛段だ」

オビト「飛段?」

イタチ「そうです。飛段は故郷の湯隠れの里でアルバイトをしているそうですね」

オビト「あの飛段が真面目に働いてるんだぜ」

イタチ「湯隠れといえば当然のように温泉があります。仲間探しも兼ねてサスケの覗きを手伝いましょう」

オビト「マジでやるのか」

イタチ「本気ですよ俺」

オビト「何でいつも変な方向へ行くんだあいつ」

イタチ「サスケって昔からそういう傾向があったじゃないですか。何を今更」

サソリ「だが覗いてどうするんだあいつ」

イタチ「興奮して終わり」

サソリ「決別するとか粋がってるがただ見たいだけなんじゃないか」

イタチ「裸を?」

サソリ「それ意外にないだろ」

オビト「知ってるか?サクラって同年代の中で一番発育が遅いんだと」

イタチ「さすが火影・・・火影級の変態ですね」

オビト「ただ調べただけだ俺は」

サソリ「久しぶりにやつを見たが確かに2年前と何も変わっていなかった」

オビト「な?どの部位に興奮すんだあいつ」

イタチ「尻じゃないですか」

サソリ「俺も尻だと思う」

オビト「腋の可能性もあるぜ」

イタチ「いや尻ですよ。2年前だって尻に興奮してたじゃないですか」

オビト「違うな!あいつだって性癖変わったんだよ」

イタチ「尻は譲れませんよ絶対に」

オビト「強情な奴だな!腋に変更したんだよ!」

イタチ「証拠は」

オビト「火影の勘と年の功」

イタチ「それじゃ証拠とは言えませんね」

イタチ「あった。これ見てください」

オビト「何だこれ」

サソリ「これは俺たち暁がサスケの動向を置い隠し撮りしてたやつだ」

イタチ「ほらサスケの視線を見てください」

オビト「尻・・・2年前は尻なんだろ?だからそれは」

イタチ「これは始めての中忍試験の時ですね。ほらサスケ気絶したふりをして」

オビト「尻だ尻を見てる」

サソリ「お前あれから追ってたのか?すぐに帰ったと思ったのに」

イタチ「これは我愛羅くんと戦った時ですね。ほら父さんがクーデターを起こして大乱戦になって」

オビト「また尻見てるぞこいつ!あ、殴り飛ばされた」

サソリ「我愛羅と対等にやり合うなんて大した男だ」

イタチ「これもよく見たら尻です。尻尻尻尻尻尻」

イタチ「尻なんですよ結局」

オビト「あいつ変態だな・・・引くわ」

イタチ「そのくせ夢精しただけで目も合わせられない純粋さもありまして」

サソリ「ありゃ苦労すると思うぜお互いに」

イタチ「2対1で尻派の勝利です」

翌日

イタチ「というわけで今から湯隠れの里へ旅立つ」

ナルト「わかるってばよ・・・その目的が」

ナルト「ヒナタってば風呂に入ると乳が浮くんだってばよ」

ヒナタ「ナ、ナルトくん!」

イタチ「という特典があるそうだサスケ」

サスケ「俺に話を振るなよ」

イタチ「今回の任務はあれ・・・覗きだ」

ナルト「わかるってばよ。サスケの一世一代の賭けなんだって」

ナルト「どうせ後3年も経てば見れるのにサスケってば必死になって自分を嫌われようとして」

ナルト「その程度じゃ絆は途切れないってばよ」

サクラ「覗きって?」

サスケ「多分・・・何かの暗号だろ」

ネジ「待て何で俺までこの班の組み込まれているんだ」

イタチ「オビトさんがどうしても入れてやりたいと」

ネジ「その目論見は一体」

イタチ「カップルだらけの所に独り身を入れたら俺の気持ちがわかるかなって」

ネジ「くっ・・・何てダメな火影なんだ・・・」

ネジ「あの火影になってから秩序が乱れている・・・そう思わないかナルト」

ナルト「つまり・・・どういうこととだってばよ?」

ネジ「そのままの意味だ」

ナルト「わかるってばよ」

ネジ「この里の未来はどうなるのやら・・・」

ナルト「大丈夫だってばよ。もう少しすれば新たな命が芽生えるってばよ」

ヒナタ「でもネジ兄さんは・・・」

ナルト「それは言っちゃいけねェ・・・」

ネジ「な、何だ」

ナルト「・・・」

ヒナタ「・・・」

ネジ「俺に何が起こるんだ」

ナルト「言えないってばよ」

ヒナタ「これは流石に・・・」

ネジ「そう言われると気になる。教えてくれ」

ナルト「俺たちが言える事は」

ヒナタ「ただ一つ」

ナルト・ヒナタ「わかるってばよ」

ネジ「何だ!何が起こるんだ一体!」

イタチ「わかるってばよ・・・言ってみろ」

サクラ「ええーっ、あれはナルトとヒナタだけの術だし」

サクラ「でもサスケくんが一緒に言ってくれるなら」

イタチ「ご指名だ言え」

サスケ「ふん」

サクラ「サスケくん何か悩み事を抱えてるみたい。この前も何か言おうとしてた・・・」

イタチ「サスケは諸々の事情で君に嫌われようとしている」

サクラ「!?」

イタチ「事情は後々わかる」

サクラ「私・・・どんな事をされてもサスケくんを嫌いになれない」

イタチ「ハハハ!これはオビトさんが聞いたら君の家を破壊するな!」

サクラ「わ、笑ったあのイタチさんが・・・これはしばらく木の葉も日照り続きね」

サスケ「イタチが笑ってる!?あの家族と一緒か大規模な日照りが発生する時期にしか笑わねえイタチが」

イタチ「サスケは頑固だから一度判断したらそれに突き進む傾向がある。人はそれをサスケ理論と言う」

イタチ「君に何をするか・・・夜這いかもしれないな!そうだろサスケェ!」

サクラ「しかもテンションが高い」

サスケ「何か良からぬ事を考えてる・・・こいつ俺の計画を潰す気か」

イタチ「・・・さっさと行くぞ早く急がねばならない。チンタラするな」

ネジ「俺はどうなるんだ・・・何が俺に」

イタチ「あと1年後ぐらいか・・・そうなればわかるさネジくん」

ネジ「ど、どうなるんだ俺・・・」

イタチ「ここが今日泊まる場所だ」

ネジ「まず任務をもう一度説明してくれ」

ナルト「ネジ・・・」

ヒナタ「ネジ兄さん・・・」

イタチ「俺が飛段を探して明日帰る。以上だ」

ネジ「何だそれは!それにこの宿屋はどう考えても如何わしいぞ!」

ナルト「ネジ・・・」

ヒナタ「ネジ兄さん・・・」

イタチ「それは君がそういう目で見るからそう見えるんだ」

ネジ「くっ・・・」

イタチ「何でもこの宿屋は男女一組で入らねば泊まれないらしい」

ネジ「やっぱりそうじゃないか!何でこんな事を」

イタチ「遅かれ早かれ子供が産まれるんだ・・・早くてもいいだろ」

ネジ「何て無茶苦茶な男なんだ!誰かこの男を止めてくれ!!」

ナルト「大丈夫だってばよ!ちゃんと注意するから」

ヒナタ「ネジ兄さん・・・私たち実は」

ネジ「だ、だめだ!話にならないぞこの二人は!サスケも何とか言ってやれ」

サスケ「グダグダ言うな」

ネジ「な、何でこうなるんだ・・・どう考えても俺だけ余るじゃないか・・・」

サスケ「本当にあれなんだな・・・枕元にティッシュまで置いてある・・・」

サクラ「こ、こういう所あれだよね・・・あーうるさいナルト!!」

ナルト「ごめんだってばよ」

ヒナタ「ごめんなさい」

サスケ「ほっといてやれあいつらはあいつらで・・・」

サクラ「・・・」

サスケ「なあサクラ一度しか言わないからよく聞けよ。俺は変態だ」

サクラ「え!?」

サスケ「俺は大蛇丸の元でただの変態に成り下がった!この格好を見ろどう見てもそうだろ!」

サクラ「ど、どうしたのよサスケくん!帰って来てからおかしいよ」

サスケ「前にも言っただろ俺はガキじゃないって・・・俺はもう昔の俺じゃない」

サスケ「ただの変態だ」

サクラ「サスケくんがスケベな事は知ってるよ・・・でも変態かどうかなんて」

サスケ「今晩、俺はお前の裸を覗く・・・俺はそういう奴なんだ・・・」

サスケ「覚えとけよ俺は変態だ。昔の俺は死んだ」

サスケ「これでいい・・・これでいいんだ。俺は女を妊娠させちまった変態なんだ・・・」

ネジ「どうしたんだ聞き耳を立てて・・・隣の部屋に何か」

ナルト「ネジ・・・」

ヒナタ「ネジ兄さん・・・」

ネジ「その目はやめてくれ・・・」

ナルト「サスケェ・・・どうしてお前はそうなるんだ」

ヒナタ「妊娠させたって?」

ナルト「これは大いなる勘違いなんだってばよ」

ネジ「変態だって聞こえたぞ」

ナルト「ネジ・・・」

ヒナタ「ネジ兄さん・・・」

ネジ「俺がこの部屋に居る事が気に入らないのか?出てくからその目はやめてくれ」

ナルト「居てもいいってばよ」

ヒナタ「うん」

ネジ「詳しく説明してくれ意味がわからない」

ナルト「赫赫然々・・・だってばよ」

ネジ「そんなバカな!?どうしたらそういう結論が出るんだ!」

ナルト「わからねェ・・・」

ネジ「やはりうちは一族なのか・・・サスケもやはりあの系統なのか・・・」

ネジ「いや純粋すぎる故にあれやあれと比べると格段にたちが悪いぞ・・・」

イタチ「ここで飛段が働いているのか・・・ごめんください」

飛段「あらいらっしゃい・・・何だよイタチか・・・」

イタチ「そう俺だ」

飛段「何しに来たんだてめえ」

イタチ「暁再結成の日が来た」

飛段「ふーん・・・そうか」

飛段「悪りいが俺は忙しいんだ。他をあたりな」

イタチ「大丈夫だお前はすぐにクビになる」

飛段「あのなあ!これでも2年続いてんだぞ!」

飛段「昔からそうだよなお前は!頭いいからって調子に乗るなよイタチよォ!」

イタチ「暁メンバーと出会って感謝してるって言ってたくせに」

飛段「何年前の話をしてるんだお前」

イタチ「2年前だ」

飛段「帰れ帰れ!話はすんだろ!」

イタチ「本当に暁の事はいいのか?」

飛段「忘れちまったよ・・・暁なんて組織はよォ・・・」

イタチ「ならばこの写真を見ろ」

飛段「誰だこれ」

イタチ「サスケ」

飛段「ダッサ!何て格好してんだこいつ!!」

飛段「て言うか成長したなこいつ!何だよこの剣」

イタチ「今サスケが勘違いの結果覗きをしようとしている」

飛段「相変わらずバカだなお前の弟は」

イタチ「でもお前には関係ないな。暁入りを断るんだから」

飛段「やめた・・・」

飛段「仕事なんてやめてやるよ!こっちの方が面白そうだしよ!」

イタチ「ほら長続きしない」

飛段「うるせー!俺はこれでいいんだよ」

イタチ「これで二人目だ」

飛段「そんで今から何するんだ?」

イタチ「今から俺達はサスケより先に覗き・・・女湯に突撃しようと思う」

飛段「マジで言ってんのかお前」

イタチ「俺たち暁は人の考えを2歩3歩・・・いや6歩先を行く」

飛段「そんじゃ久しぶりにやってやるか・・・暁の本領発揮ってやつをな」

サスケ「・・・時は来た」

サスケ「俺は決別する・・・今日こそは」

ネジ「止めなくていいのかサスケを」

ナルト「男が一度決めた事を止められないってばよ」

ネジ「だがヒナタ様の裸まで見る恐れがあるんだぞ!それでいいのか!」

サスケ「心配するな。ヒナタの場合は目を瞑る」

ナルト「ほらこう言ってるってばよ」

ネジ「俺がサスケを止めねば!」

サスケ「何を言っても俺は止まらない・・・俺はもう俺じゃないからだ」

ネジ「聞けサスケ!サクラの裸に何の価値がある!早まるな!」

ネジ「ヒナタ様と比べて何がある!何もないだろ?ヒナタ様が山だとしたらサクラは荒野だ!」

ネジ「考え直せ!意味が無さすぎて後悔するぞサスケェ!」

サスケ「俺はそういう意味で見るんじゃない・・・これが俺の覚悟だ」

ネジ「何て事だ・・・あのサスケが・・・」

ナルト「わかるってばよ」

我愛羅「こんな所で出会うとはな」

ナルト「我愛羅ァ・・・何をしてるんだってばよ」

我愛羅「俺は若くして里長になっただが社会経験が圧倒的に足りない・・・だから」

ナルト「わかるってばよ。お前ってばだから番頭なんてやってるんだって」

我愛羅「お前には何も隠し事ができんようだ」

ナルト「そうだってばよ」

我愛羅「そういう言えばサスケの兄が女湯の方に入って行った」

サスケ「イタチが!?」

ネジ「どうして止めなかった!」

我愛羅「客だから」

ナルト「そうだよな・・・客って神様だもんなァ・・・」

ネジ「ヒナタ様を救わねば!」

サスケ「・・・」

ナルト「・・・」

ネジ「早くしろ!」

サスケ「俺は心を鬼にして覗きに徹する」

ネジ「何でそうなる!」

サスケ「覗き穴はあるか」

我愛羅「あそことあそこ・・・それにあれだな」

サスケ「助かった」

ネジ「サスケェ!」

我愛羅「やめておけ。あれは覚悟を決めた男の背中だ」

ネジ「そんな悠長な」

我愛羅「サスケ・・・お前の覚悟を見させてもらうぞ」

サクラ「この変態!何で女湯に入って来てるのよ!!」

ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

飛段「やめろ!死ぬ!死んじまうだろ!」

イタチ「不死身の飛段がそう簡単に死ぬわけがない」

ヒナタ「ど、どうして堂々と」

イタチ「そこに女湯があるからだ」

ヒナタ「この堂々とした姿勢・・・まるでナルトくんみたい・・・」

イタチ「来たか・・・!ナルトくん聞こえるか」

ナルト「聞こえてるってばよ」

イタチ「すまないが俺は今ヒナタちゃんの裸体を見てしまっている!構わないか?」

ナルト「構わないってばよ」

イタチ「どうやら許可は降りた」

ネジ「許されると思っているのか!そんな事をすればうちは一族と日向一族は戦争になるぞ!」

イタチ「どうだナルトくん」

ナルト「俺がどうにかするってばよ」

イタチ「だそうだ」

ネジ「そんな事は俺が許さん!」

イタチ「ナルトくんはどう思う」

ナルト「ヒナタに触ったら全面戦争だってばよ」

イタチ「わかった。目隠しをしておこう」

サスケ「イタチの野郎!また暁のバカを一人戻しやがったな・・・」

サスケ「・・・覚悟を決めて覗こう」

サスケ「だからって俺は別にやらしい気持ちで見るわけじゃなく決別するために・・・」

ナルト「わかるってばよ」

ネジ「もう我慢できんぞ!」

イタチ「須佐能乎!!!」

ネジ「ぐわあああああああ」

イタチ「どうだサスケ!これで男湯と女湯の壁が消え失せたぞ!」

サスケ「何て事しやがるんだ!」

イタチ「覗きなんて姑息な真似をするな」

サスケ「人のやることなすこと邪魔しやがって!何様だよあんた!」

イタチ「うちはイタチだ。生憎だが様で呼ばれるような器じゃない」

サスケ「肯定したり否定したり・・・何て野郎だこいつ」

イタチ「はっきり言ったらどうだお前がした事を・・・」

サスケ「それが言えねえからこうしてるんだろ!」

サスケ「散々待たせた挙句に女妊娠させたなんて言えるかよ!」

サクラ「に、妊娠!?」

イタチ「言えるじゃないか」

サスケ「誰のせいだ!」

イタチ「お前だ」

サスケ「クソォ・・・」

サクラ「妊娠って・・・それ」

サスケ「悪いなサクラ・・・事実なんだ」

サクラ「やっぱりあの噂は本当だったんだね・・・サスケくん」

我愛羅「これが修羅場というやつか、参考になる」

サスケ「そういう事なんだ・・・俺は父親になる・・・」

サクラ「・・・」

イタチ「ここからどうなるかクイズ形式でやって見ようか。1.殴られる 2.暴言が飛び出る」

我愛羅「殴られる」

ナルト「殴られるってばよ」

ヒナタ「殴られる・・・と思います」

イタチ「ネジくんと飛段は・・・気絶中か」

サクラ「そ、そうなんだ・・・サスケくんお父さんになるんだ!」

サスケ「殴ってもいいんだぜ俺を」

サクラ「いいよ別に・・・殴る気にもなれないから・・・」

イタチ「呆れられてる・・・残念だが全員ハズレだ」

サクラ「わ、私たち別に付き合ってるわけじゃないし初恋って実らないって言うから」

サスケ「すまない・・・」

イタチ「ちなみに本当は妊娠なんてしちゃいない」

我愛羅「言わなくてもいいのか」

イタチ「言ってもサスケのためにならない」

イタチ「それに何で噛んだだけで妊娠すると思い込むんだ。呆れて何も言えんよ俺は」

イタチ「というわけで無事に任務完了しました」

オビト「派手にやったらしいなお前!苦情来たぞ!」

イタチ「そんなオビトさんに吉報です。サスケとサクラちゃんが遂に仲違いしました」

オビト「やった!じゃなくてお前さマジで弁償しろよ」

イタチ「帰り道なんて大変でしたよ目も合わせず話さず」

オビト「いいぞ!いや違うだろ給料から引いとくぞお前」

イタチ「そんなサスケも今日にでも荷物を纏めて里から出て行くそうです」

オビト「どうして」

イタチ「里での用事は済んだからいつまでも居ても意味はないそうです」

オビト「ビビって逃げる気かあいつ」

イタチ「ケジメはつけたと本人は」

オビト「それでカッコいいと思ってんのあいつ?バカだろバカすぎだろ」

イタチ「どうせ過ちに気がついて戻ってきますよ」

オビト「・・・面倒な奴だよな」

イタチ「ですね」

オビト「人が説得してやってんのにあいつって奴は」

イタチ「面倒なのはうちは一族の特権って奴です」

サスケ「俺は再び木の葉を去る・・・だが今回は誰も来ないか」

サスケ「それもそうか・・・俺がやっちまった事は取り返しがつかない」

サスケ「これからは香燐の腹の子を育てるために」

ナルト「サスケェ!」

サスケ「ナルト?」

ナルト「お前ってば本当に行っちまうのか」

サスケ「俺はもう木の葉には戻らない。いや戻れない」

サスケ「俺みたいな女一人守れず傷つけるような奴はな・・・」

ナルト「サスケェ・・・俺ってばわかるってばよ・・・」

サスケ「わかるなら俺をもう追うな」

ナルト「それはわからねェ・・・」

サスケ「いい加減にしつこい奴だなお前は!天照!」

ナルト「熱いってばよ!」

サスケ「もし止めるなら俺は容赦無くお前を倒す!絆を断ち切る!」

ナルト「そんな事はさせねェ!!お前ってばお前ってば!!!」

ナルト「俺の友達だってばよ!!!」

サスケ「ナルトォ!!!」

ナルト「サスケェ!!!」

シスイ「入りますよオビトさん」コンコン

オビト「火影な!」

シスイ「実はですねお客様です」

オビト「客?」

シスイ「サスケの友達らしいです。入って」

水月「失礼するよ・・・ふーん、サスケそっくりだな噂通り」

イタチ「君が噂の香燐ちゃんか!?」

重吾「いや俺達は香燐ではない」

水月「ほら入って!早く!l」

香燐「チィ…ウチに指図すんな!」

イタチ「君が香燐ちゃんか・・・妊娠何ヶ月?」

重吾「その事で俺達は知らせに来たサスケに」

水月「これが嘘ついてサスケの奴が酷く苦しんでるんだとか何とか」

香燐「ウ、ウチだって冗談で言っただけだし・・・まさかサスケが本気になるなんて」

イタチ「いや君たちが悪いわけではない。全面的にサスケが悪い」

イタチ「あいつが早とちりするから」

重吾「それでサスケは」

イタチ「大丈夫。まだ間に合う」

ナルト「やっぱお前ってば呪印を解放しねェんだな」

サスケ「解放する必要が無いからだ・・・ウスラトンカチが・・・」

ナルト「わかるってばよ。それだけじゃないんだって」

ナルト「約束を守ってるんだって・・・俺ってば手に取るようにわかるってばよ」

サスケ「俺に迷いはない・・・」

ナルト「それに戦っている最中にお前ってばあのベンチの方ばかり見てたってばよ」

ナルト「そうだよなァ・・・あのベンチはお前とサクラちゃんにとって思い出の場所だもんなァ・・・」

サスケ「・・・」

ナルト「お前の悩みは解決するってばよ・・・ほら」

水月「サスケェ!君に伝えなきゃいけない事があるんだ!」

重吾「香燐の言ってた妊娠あれは嘘だ!」

サスケ「水月・・・それに重吾・・・」

香燐「ごめんサスケェ・・・ウチ、サスケの気を引くために」

サスケ「気休めはやめろォ!!証拠でもあんのかよ!」

水月「だって噛んだだけじゃ妊娠しないじゃん」

重吾「そうだぞ」

香燐「そんなバレバレな嘘に騙されるサスケも・・・カッコいい」

サスケ「え?え?嘘って・・・遅すぎだろ言うの・・・カッコつかないだろ・・・なあ」

サスケ「決別とかカッコつけたのにこれじゃカッコつかねえだろ!何て事すんだよ!!」

イタチ「最初に俺達が言っただろ・・・他人を責める前に自分の過ちを反省しろ」

サスケ「ううっ・・・」

サスケ「俺・・・どうすればいいんだ」

水月「じゃあ僕達はこれで帰るから」

香燐「ま、また戻ってくるんだろサスケェ・・・」

重吾「1ヶ月後に音隠れ五人衆と俺たち蛇の球技大会があるから忘れずに」

サスケ「あ、ああ・・・」

水月「またねー」

サスケ「・・・」

イタチ「さてと」

サスケ「い、言いたい事はわかってる・・・俺を責めるんだろ」

イタチ「だから何度も何度も言ったのにこれだ」

イタチ「力は上がったというのに頭の方は著しく低下してるな」

サスケ「・・・」

イタチ「サクラちゃんはきっと許してくれないだろ」

イタチ「待たせた挙句に偽妊娠騒動で絆を断ち切りもう修復不能だ」

サスケ「・・・わかってる」

イタチ「あの子だけじゃないお前の馬鹿げた行動が他のみんなにも迷惑をかけている」

イタチ「どう償う?言ってみろサスケェ!!」

サスケ「何も言えねえ」

イタチ「そんなお前にプレゼントだ・・・月読!」

イタチ「月読の力はお前もよく知っているだろ・・・お前は今からあの日を彷徨う」

サスケ「月読・・・現実世界の時間にして一瞬にして長時間体感させる恐るべき瞳術」

サスケ「しかも空間、時間、質量すらも操っちまう・・・そして何が一番厄介かって」

サスケ「あのイタチが使用する瞳術だって事だ!やりたい放題するぞあいつ」

サクラ「サスケくん?」

サスケ「サクラ!?いや待て・・・幻術だ・・・焦るな俺」

サスケ「これは幻術世界!イタチのかけた月読なんだ!」

サクラ「どうしたの?」

サスケ「どうせ大蛇丸辺りに変貌するに決まってる・・・そうだろ大蛇丸!」

サクラ「えっ?どうしたの!?」

サスケ「お前大蛇丸なんだろ」

サクラ「お、大蛇丸って・・・あの伝説の三忍の?」

サスケ「わかったぞ!サクラが大蛇丸に変化し俺が精神的にやられる拷問だ!イタチも芸が無いな」

サスケ「しかもよりにもよって髪の長い頃のサクラ・・・か弱かった頃のあいつ」

サスケ「何言ってんだ俺は・・・これは幻術なんだぞ・・・オビトじゃあるまいし」

サクラ「私中忍試験どうしようかなって・・・」

サスケ「前から思ってたけど万華鏡写輪眼って何でもありだろ・・・天照とか月読とか」

サスケ「イタチだから何でもありなのか?いや俺とあいつの天照も大差ないよな・・・」

サクラ「でもサスケくんが出るなら私も・・・なんて」

サスケ「騙されるなよ俺・・・現実世界じゃ一瞬なんだ」

サスケ「今から俺に対してイタチは拷問を始めるはずだ」

サスケ「待てよ・・・今の俺なら解除できるかもしれない」

サスケ「・・・ダメだ力が入らない」

サスケ「あれだけ修行したのにこの様か・・・」

イタチ「どうだサスケよ」

サスケ「イタチィ・・・」

イタチ「最初に言っておくがこれは幻術だ」

サスケ「わかってる」

イタチ「お前は今から俺が気の済むまでこの日からほんの少し彷徨ってもらう」

サスケ「さっさと俺を解放しろ!」

イタチ「俺のチャクラが尽きるかお前の精神がおかしくなるか勝負だ」

サスケ「何する気だ」

イタチ「中忍試験・・・あれはお前にとっても俺にとっても運命の別れ道だった」

サスケ「そんな事はどうでもいい!もうやめろ!」

イタチ「少しは初心に戻って反省しろ。これよりお前はあの力無き時代へ戻ってもらう」

イタチ「千鳥も天照も使えない・・・ただの下忍に毛が生えた程度のあの時にな」

サスケ「何だと?」

イタチ「俺が居なければ恐らくは大蛇丸にもっと酷い目に合わされていた」

サスケ「こ、こんな拷問軽いもんだ」

イタチ「本当の恐怖はここから始まる」

サスケ「本当の恐怖?」

イタチ「いずれわかるさ・・・いずれな」

サスケ「うーん・・・はっ!」

サスケ「はぁはぁ・・・し、死ぬかと思った・・・」

イタチ「感想は」

サスケ「みんな大蛇丸になってた・・・サクラはカブトになったけど・・・」

イタチ「そうだろ?一人だけカブトって何故か嫌な気分だろ」

サスケ「ああ・・・試験官も他の里の忍も全部・・・大蛇丸だ・・・」

サスケ「それどころか答案用紙も机も椅子も全てが・・・大蛇丸だった・・・」

イタチ「つまりそういう事だ」

サスケ「どういうことだ」

イタチ「お前は結局力だけを追い求め心の強さを考えていなかった」

イタチ「今回もお前は自分の保身しか考えていなかった」

サスケ「ち、違う!」

イタチ「いや違わない!お前はそうだ!」

イタチ「カッコばかりつけて何が決別!俺の覚悟だ!笑わせるな!」

サスケ「・・・謝るみんなに」

イタチ「あの子は任務でしばらく帰って来ないそうだ。じっくり考えて結果を出してみろ」

イタチ「たまには他人に振り回されず自分で考えろ。すぐに答えを出さずにな」

サスケ「ああ・・・わかった」

イタチ「それまで家には帰って来るな。今度訳のわからない答えを出せば罰としてイザナミだ」

サスケ「イザナミ・・・?何だイザナミって」

イタチ「うちは一族究極の幻術であり禁術だ」

翌日

オビト「しかしお前もよくやるよ何度目だ説教」

イタチ「わかりません」

オビト「うちは一族に説教なんて無駄だろ?俺もお前もいい例だ」

イタチ「サスケは違うでしょ俺たちとは」

オビト「いや二枚目の俺だよあいつは」

イタチ「いやいや違いますよサスケはサスケでオビトさんはオビトさん」

オビト「あいつ数年経てば俺だよ俺!」

イタチ「サスケはスケベだがオビトさんはストーカーじゃないですか」

オビト「変わらない!俺だ!俺になるんだよあいつは!」

イタチ「じゃあモテた事ありますか?無いですよねオビトさん」

オビト「俺にはリンが居る!お前には何も居ないだろ!」

イタチ「居ますよ」

オビト「え?居るの!?」

イタチ「ええ」

オビト「裏切り者!お前も俺を見捨てる気か!」

イタチ「見捨てるも何もないじゃないですか」

オビト「昔からお前は生意気な野郎だ。クールなら何だって許されると思うなよ」

イタチ「生意気じゃありません。素直なだけです」

オビト「ムカつく・・・もっと俺を立てろよイタチよォ!」

オビト「ったく最近の奴らは俺を火影だと思ってないだろ」

オビト「里長でありストーカーなんて珍しいタイプ何だからもっと俺を敬えよな・・・」

ナルト「わかるってばよオビトの気持ちが」

オビト「ナルト!?いいところに来たな!」

ナルト「お前も苦しいんだよなァ・・・」

オビト「ああ!今日だってイタチの奴に口喧嘩で負けてムカついたから出てってやった」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「お前達も何か言ってやってくれよあいつに」

ヒナタ「つまり・・・どういうことだってばよ?」

オビト「俺達うちは一族ってのは一箇所の集落で暮らしてるだろ?」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「当然のように俺はガキの頃から奴やシスイを知ってる・・・あいつらを育てたのは俺だ」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「だろ?それなのにイタチの奴はあの態度だ!これ見ろよこの写真を」

ヒナタ「オビトさんとリンさんだってばよ・・・」

オビト「この真ん中のチビがイタチだ」

オビト「この頃からイタチは天才だった・・・よく見ろよ夫婦みたいだろ俺とリン・・・」

オビト「金積んでやっと俺の計画に乗ってくれた」

ナルト「わかるってばよ。こうすれば夫婦に見えるよなァ・・・」

オビト「な?来れさえあれば俺とリンは夫婦だ・・・写真の中だけならな・・・」

イタチ「オビトさんも何も逃げなくてもいいのにめんどくさい人だ」

グルグル「ううっ・・・」

イタチ「あれは・・・グルグル?」

グルグル「イタチ・・・?」

イタチ「帰ってきたのかお前も」

グルグル「み、水・・・」

イタチ「何?ミミズか!?」

グルグル「ち、違う・・・水・・・」

イタチ「ミミズなんだな」

リン「ひっ!イ、イタチくん・・・」

イタチ「リンさんじゃないですか。ちょうどいい俺の手伝いをしてください」

リン「そ、それってオビトの友達だよね・・・?」

イタチ「グルグルです。ミミズを欲しがってます」

リン「ミミズ?」

イタチ「スコップです。俺は素手で掘りますからリンさんはそれでミミズを」

グルグル「水・・・!水・・・!」

リン「水って言ってるんじゃ」

イタチ「早くしてください!グルグルが死んでしまいます」

イタチ「今の季節ならミミズの一匹や二匹ぐらい」

リン「やっぱりうちは一族・・・少しおかしいんだね・・・」

オビト「思い起こせば十数年前・・・俺はマダラの葬式を行い木の葉に帰還した」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「歓迎してくれるかなって思ったのにみんな俺が死んだと思ってたんだぜ!酷くないか!?」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「俺はただ崖から転げ落ち捻挫しただけなのによ・・・」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「俺はそんな中一人のガキに出くわした。それがイタチだ」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「そいつ帰還した俺に対して何て言ったと思う?初対面なのにいきなり」

オビト「『ストーカーしそうですね。あなた』ってな」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「その当時の俺はストーカーとは程遠い純情な男だった・・・それなのにだぜ?」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「殴ってやろうかなって思ったけど俺は耐えたよ」

ナルト「忍とは耐え忍ぶ者だってばよ」

オビト「そうそう!お前は話がわかるから最高だよ」

オビト「誰も俺の話を聞きやしないんだよな・・・本当に・・・」

イタチ「何だ水か・・・人騒がせな奴だ」

グルグル「死ぬかと思った・・・」

イタチ「だが都合がいい。暁再結集のためにメンバーを集めていたのだからな」

グルグル「知ってる。噂になってるから俺も帰って来たんだ」

イタチ「お前が居ないんじゃ貴重な資金源である工場が動かせないからな」

グルグル「オビト元気?」

イタチ「相変わらずですよねリンさん」

リン「う、うん・・・毎朝家の前で立ってるし夕方になると後ろに居る・・・」

イタチ「オビトさんもかなり力をつけて匂いでリンさんがどこに居るか判別できるらしい」

グルグル「マジで!?」

イタチ「ですよねリンさん」

リン「そ、そうなんだ・・・へえ・・・」

イタチ「サソリ、飛段と続きこれで三人目だ。そうだグルグルこれを見てくれ」

グルグル「何だこれ!ハハハ!!これってサスケ?恥ずかしい格好!」

イタチ「みんなそう言う」

リン「じゃあ私はこれで」

イタチ「待ってください」

リン「ええっ・・・」

イタチ「少しだけ今後のオビトさんについて話しませんか?」

オビト「はっきり言ってなナルト・・・お前達が羨ましいよ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

オビト「お前やヒナタを見ると俺が正しい道に進めばそうなってたんだろなって」

ナルト「わかるってばよ・・・」

オビト「俺さ・・・最近知ったんだけどリンに嫌われてるんじゃないかって」

ナルト「それはわからねェ・・・」

オビト「俺もわからない」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「きっとお前は火影になる・・・そうだろナルト」

ナルト「そうだってばよ」

オビト「サスケは・・・あいつはあれだな。無職真っしぐらってとこかな」

ナルト「わからねェ・・・」

オビト「でもサスケってムカつく野郎だけど・・・あれだ」

オビト「・・・いいよな両想いって」

ナルト「わかるってばよ」

オビト「そんな恵まれた環境でチンタラしやがってあいつは!ムカつくんだよやっぱり!」

オビト「ムカつく野郎だけどな!同じうちは一族だから応援してやるよ!これでいいよなナルト!」

ナルト「いいってばよ」

オビト「あースッキリした!やっぱり俺は俺でないとない!」

オビト「やべえ!リンの時間だ!じゃあなナルト!」

イタチ「どうですオビトさんは」

リン「って言われても・・・はっきり言って迷惑って言うか」

イタチ「そう言わんでやってください。真面目なのですからオビトさんは」

リン「でも」

イタチ「これ言っちゃ不味いですけどオビトさん近いうちに死にますよ」

リン「!?」

グルグル「オビトが!?」

イタチ「大変な事に戦争が発生しましてね。事の発端はダンゾウ様です・・・あの人が余計な事をして」

リン「イタチくんはどうしてそれを・・・」

イタチ「言っておきますが俺は嘘をつきませんからね」

リン「まさか・・・そんな事が」

イタチ「オビトさんだって気づいてると思いますよリンさんとカカシさんの事」

イタチ「うちは一族は愛情深き一族ですからね愛する者のためなら死にますよ」

グルグル「本当にオビトが?」

イタチ「死なない人だけど死んでしまう・・・これが現実だ」

イタチ「だからせめてオビトさんの行動に目を瞑ってやってください」

リン「イタチくん・・・君は何者なの」

イタチ「うちはイタチ・・・火影補佐を名乗るただの無職ですよ」

リン「いつ会っても無職なんだね」

イタチ「はい」

オビト「リーン!会いに来たぞ!」

イタチ「ほら来た。抱きしめてやってください」

リン「な、何で!」

イタチ「人妻の危ない情事とでも言いましょうかね」

オビト「グルグル!それにイタチ!てめえ何やってんだ!!」

イタチ「浮気です」

オビト「やりやがったな!お前はまた・・・もう許さんぞイタチ!」

イタチ「冗談ですよ冗談」

オビト「リン!無事か?イタチが何かしなかったか?」

オビト「やっぱり俺がお前をストーカーしないとダメだなこれは・・・イタチ」

イタチ「はい」

オビト「火影やめるわ俺」

イタチ「そうですね。辞めましょうか」

オビト「ミナト先生に返そうぜ俺はもう辞めたい」

イタチ「じゃあ俺も補佐辞めるんで」

オビト「さすがうちは一族!気が合うなお前とは!」

イタチ「そう言う一族ですから俺たち」

オビト「飯食いに行こうぜ。グルグルとリンも来いよ」

イタチ「奢ってくれますよね」

オビト「ったく仕方ねえなお前って奴は」

オビト「あれ?リンは」

イタチ「逃げました」

オビト「照れてるんだな・・・ほら何でもいいから食えよ」

グルグル「俺は水」

オビト「昔から水しか飲まないよなお前」

グルグル「植物に近い何かだよ俺」

オビト「そういやサスケはどうだ」

イタチ「知りませんよ。何処かで反省してるんじゃないですか」

オビト「ドライだなお前・・・いや別にいいか甘やかしてもダメだし」

イタチ「そうです」

オビト「ナルトとヒナタ見ててさ・・・俺も結婚願望が出てきたって言うかさ」

イタチ「・・・そうですか」

オビト「子供はいらないけどな!リンはやっぱり処女じゃないと」

イタチ「あなたの結婚願望なんてどうでもいい」

オビト「何だよその言い方は!ならしてやるぞ俺!」

イタチ「どうぞお構いなく」

オビト「お前はあるの」

イタチ「ありませんよ」

オビト「何で」

イタチ「俺は自由人ですから」

オビト「ふーん・・・お前がもう1人産まれたら大変だもんな」

オビト「サスケはどうだと思う?あいつは下手そうだもんな」

イタチ「娘が1人産まれます」

オビト「はあ?何でわかるんだよ」

イタチ「俺の妄想です」

オビト「何だ妄想か・・・」

イタチ「賢そうな娘です」

オビト「サスケと・・・サクラか?」

イタチ「いえリンさんです」

オビト「リン!?何でリンが!」

イタチ「嘘ですよ」

オビト「何だ嘘か・・・」

イタチ「名はサラダ」

オビト「サラダ?何考えてるんだサスケの野郎!サラダはねえよサラダは!」

イタチ「サスケは強がってますが予想通り下手くそでしてね」

オビト「嫁も大変だろな・・・嫁はサクラなんだろ」

イタチ「リンさんって言ったじゃないですか」

オビト「もう騙されないぞ・・・」

イタチ「・・・」

オビト「マジ?」

イタチ「嘘です」

オビト「ほら見ろ!やっぱり嘘だ!」

イタチ「嫁も割りと下手でしてね・・・大変ですよ」

オビト「でも妄想なんだろ?」

イタチ「はい」

オビト「早そうだなあいつ」

イタチ「そこはサスケです・・・努力しますよ」

オビト「これで離婚なんてなったら洒落にならないよな・・・嫁は誰なんだ」

イタチ「・・・リンさんです」

オビト「だから嘘なんだろ!何でリンがサスケなんだよ!」

イタチ「いや・・・これは現実なのですから」

オビト「またまたお前は・・・俺の寿命を縮める気だろ」

イタチ「実はサスケとリンさんは」

オビト「あ、ああ」

イタチ「何もあるわけないじゃないですか」

オビト「ほら!嘘ばっかつきやがって!」

イタチ「お互いあっちの経験無しでしたからね・・・暁も流石にその領域には踏み込めません」

オビト「助けてやろうぜ俺たち暁だろ?うちは一族なんだからサスケは」

イタチ「ここで助ければサスケに殺されますね。その頃のあいつはもう俺じゃ止められない」

オビト「けど妄想だろ」

イタチ「リンさんは事実です」

オビト「冗談ばっか言いやがって・・・嘘なんだろリンの事は」

イタチ「嘘に決まってるじゃないですか」

オビト「どうせサクラなんだろ?言えよ」

イタチ「実は・・・」

オビト「絶対にリンだ」

イタチ「そんなサクラちゃんも一児の母になります」

オビト「夫は誰だ」

イタチ「ナルトくんです」

オビト「おいサスケはどうなるんだ!相手は誰だ!?」

イタチ「実は木の葉は一夫多妻制になりましてね・・・」

オビト「妄想でそこまで話を進めるなんて大した奴だよお前は」

イタチ「その時の火影はナルトくんです」

オビト「何やってんだよナルトは!それでいいのかヒナタは!」

イタチ「そんなわけないじゃないですか」

オビト「だよな・・・」

イタチ「ちなみにサスケの新居は暁のアジトに変貌します」

オビト「そうか・・・それでいいのか」

イタチ「いや本人もかなり怒りましてね・・・でも許してくれました」

オビト「どうしてまた」

イタチ「それは俺達は陣痛が始まった時に活躍したからです」

オビト「お前の妄想ってすげえよな」

イタチ「想像力豊かですからね俺」

イタチ「時にオビトさん」

オビト「ん?」

イタチ「長生きしたいですか」

オビト「決まってるだろ!まあ俺はアホほど生きると思うけどな!」

イタチ「・・・」

オビト「お前もバカみたいに長生きしそう」

イタチ「人はいつ死ぬかわかりません。そう思いませんか?」

オビト「そりゃ・・・そうだな」

イタチ「俺だって明日死ぬかもしれませんからね」

イタチ「だからこそ毎日を大切に生きていかなければならない」

オビト「お前の言う通りだ!」

イタチ「だからオビトさんも充実した毎日を送ってください」

オビト「や、やめろよ俺が死ぬみたいな感じの言い方は」

イタチ「友としての助言として受け取ってください」

オビト「お、おう・・・何だよ急に真面目になりやがってこいつ」


イタチ「でも死んでもリンさんにくっ付いてそうですね」

オビト「死んでも俺はリンから離れんぞ・・・」

オビト「でも死んだら触れないんだよな・・・」

イタチ「あ、そうだ」

オビト「どうした」

イタチ「そろそろリーダーを探しましょう」

オビト「弥彦を?あいつなら雨隠れに居るだろ」

イタチ「どうでしょうね」

オビト「何がどうでしょうねだ」

イタチ「何でも噂じゃリーダーは遠い地でやさぐれてるらしいですよ」

オビト「あいつが?まさかそんな」

イタチ「俺は近いうちにリーダーの家に行って事実を確認してきます」

オビト「まあ普通はリーダーの弥彦から探すよな」

イタチ「俺には統率力がない。サソリや飛段の世話は面倒だ」

オビト「あいつはしっかりしてるから」

イタチ「って事でサスケの事を頼みます。遠目からでもいいので見張っといてください」

オビト「何だよ結局サスケの事が心配なんだな!」

イタチ「兄ですから」

オビト「知らねえからな俺は」

イタチ「それでは頼みます」

オビト「おいイタチ!」

イタチ「小南さん!居ますか!俺ですイタチです!」ゴンゴンゴン

小南「うるさい」

イタチ「お久しぶりです」

小南「何か用?」

イタチ「リーダーは」

小南「・・・」

イタチ「やはりやさぐれてる噂は本当なのですね」

小南「とりあえず中に入って」

イタチ「人妻はなぜスケベの代表なのでしょうか」

小南「そんなんじゃない」

イタチ「またまた」

小南「なら帰って」

イタチ「嘘ですよ小南さん」

小南「じゃあ早く中で話すから」

イタチ「ご近所の方に見られませんかね」

小南「早く」

イタチ「はい」

小南「弥彦は1年前から帰って無い」

イタチ「夫婦喧嘩はダメですよ」

小南「暁解散後、弥彦は真面目に任務をしていた・・・だが甘かった」

イタチ「何があったのですか」

小南「弥彦は前科者・・・故に何処に言っても上手く馴染めなかった」

イタチ「へえリーダーって前科者なのですか」

小南「雨隠れじゃ名の通った不良忍者よ」

イタチ「真面目なのに」

イタチ「長門さんは引きこもりでリーダーはグレてた・・・小南さんは」

小南「私は普通・・・では無かった」

イタチ「・・・」

小南「暁がまだ小規模で私達が十代の頃・・・私たち3人はこの雨隠れで」

イタチ「・・・」

小南「起きろイタチ」

イタチ「話を続けてください」

小南「あれは私たち3人が十代の頃・・・」

長門「エエーッ!雨隠れを統一するって!?」

弥彦「ああ」

小南「どうしてそんな」

弥彦「考えてみろよお前たち俺たちの現状を」

長門「現状と言われても・・・俺達は」

小南「こんな里じゃ何をやっても無駄・・・年中雨だし」

弥彦「それを俺達で変えるんだよ!」

長門「でもさ俺達が先生から教わった術は人を傷つけちゃダメだよ」

小南「うん」

弥彦「ならお前達はこの生活で満足してんのか?取り柄のない俺達には何があるってんだ!」

弥彦「どうやったって俺たちはこの里から逃げ出すことはできない」

弥彦「だったらここで満足するしかねえ!この雨隠れの里でドでかい事をやって満足しようぜ!」

長門「小南はどうする」

小南「私は・・・弥彦について行く」

弥彦「長門は」

長門「お、俺も・・・」

弥彦「今日から俺達は名も無き忍じゃない!俺達は今日から・・・」

弥彦「暁だ!」

イタチ「俺が加入した時は60人でしたね」

小南「私達が十代の頃はたった3人だった」

イタチ「小南さんいくつでしたっけ」

小南「・・・話を続けるぞ」

イタチ「この頃の小南さんは可愛らしかったのですね・・・」

小南「う、うるさい!」

イタチ「では話を続けてください」

小南「弥彦率いる暁は次から次へと名のあるチームを破り私達の名は忽ち広まった」



長門「くっ・・・こいつらが火遁で有名なチームか・・・」

弥彦「無事か長門!」

長門「や、弥彦!助かったよ」

「こ、こいつがあの!」

弥彦「火遁野郎・・・お前の相手は俺だ」

弥彦「暁リーダー、弥彦。満足させてくれよ?」

弥彦「やったなみんな!南地区は制覇だ!」

小南「うん!」

長門「やったね!」

弥彦「今夜東地区にカメレオン口寄せ使いの奴らが集まる。そこへ乗り込んで一気に奴らを潰す!」

弥彦「今にこいつを黒く塗り潰す!どうやったって俺達は雨隠れの里から抜け出す事はできない!」

弥彦「だったらここで満足するしかねえ。この雨隠れの里でドデカイ事をやって満足しようぜ!」

長門「オオーッ!」

小南「どこまでも付いて行くよ私達!」

弥彦「暁行くぜ!」



イタチ「それでどの辺りに惚れたのですか?」

小南「・・・別にいいだろ」

イタチ「俺の弟も惚れられやすいですからね。知ってました?」

小南「弥彦から何度も聞いた」

イタチ「モテる男が取り巻きの女の子に惚れるなんて・・・滑稽な話ですね」

小南「お前は弟が嫌いなのか・・・酷い奴だ」

イタチ「いえ・・・話を続けて」

弥彦「満足させてもらおうじゃねえか!俺には!小細工なんて必要ねえ!」

弥彦「圧倒的力で!度胸で押しまくってやるぜ!」

小南「弥彦!」

弥彦「おう!これで最後だ俺たち暁は雨隠れの里を統一する!」

長門「う、うわああああああああ」

弥彦「長門ォ!」

長門「て、手を離すんだ弥彦!このままじゃ弥彦まで!」

弥彦「ふざけるな!俺が・・・お前を見捨てる事なんてできるわけないだろが・・・」

弥彦「お前は・・・俺の・・・仲間だ!」


イタチ「そういえば黒幕とか黒幕の黒幕はいつ出るのですか?」

小南「奴らは暁が大規模な組織と化した時に現れた」

イタチ「マダラとかオビトさんは出ないのですね・・・残念だ」

小南「そもそもオビトは私達より年下だろ。出るわけがない」

イタチ「確かに」

小南「私達はあの日、雨隠れの里を統一した」

小南「だがその日から弥彦は・・・」

小南「弥彦」

長門「弥彦」

弥彦「これで・・・これで俺達は」

小南「うん!」

長門「やったね!」

弥彦「これで・・・雨隠れは俺たちが制覇した!」

弥彦「暁最高だぜえ!!!」


イタチ「面白そうですね・・・俺もサスケにやらせてみようかな・・・」

ナルト「わかるってばよ・・・」

サスケ「やめろォ!!」

サクラ「しゃーんなろー!!!」

イタチ「死人が出るな・・・やめよう」

小南「聞いているのかお前」

イタチ「そろそろ馴れ初めを教えてくれませんか」

小南「弥彦は統一だけでは満足しなかった」

イタチ「そうやって話をはぐらかす」

小南「弥彦と私達はチームの残党を狩り始めた・・・」

イタチ「それにしても満足とは何なのだろうか」

弥彦「今日は西地区の残党を狩る」

弥彦「俺達の雨隠れ制覇はまだ終わっちゃいない。忍具を持つ者全てが俺達の敵だ!」

長門「ねえ小南・・・俺達が先生に教わった事って何だったんだろ」

小南「・・・」

長門「先生の教えってこんな・・・」

小南「私は弥彦について行く。ただそれだけ・・・」

長門「そう・・・」



イタチ「何というかダメ男について行くダメ女って感じですね」

小南「それだけ私は弥彦にゾッコンだった・・・」

イタチ「わかりますよ。何か身に覚えがありますから身近に・・・ね?」

小南「・・・」

イタチ「冗談です。そう睨まないでください」

イタチ「せっかくの美人が台無しだ」

小南「くっ・・・」

イタチ「あ、リーダーには内緒ですよ。殴られるの嫌ですから」

「ひっ・・・」

長門「まだ子供じゃないか・・・君は行ってもいいよ」

「うわああああ」

長門「先生・・・俺はどうすればいいんだろ・・・」

「ぎゃああああああああ」

長門「!?」

弥彦「半端な気持ちで入ってくるなよ・・・忍の世界によォ!」

長門「やめろ弥彦!」

弥彦「何しやがる!長門!」ドスッ

長門「うぐっ・・・」

小南「弥彦もうやめて」

弥彦「このッ・・・!」

長門「俺はもうついて行けない・・・」

弥彦「何?」

長門「俺達はこんな事をするために先生から術を教わったんじゃないだろ!」

弥彦「俺達はチームじゃねえのか!おい長門!仲間じゃねえのかよ!」

弥彦「長門!」

小南「・・・」

弥彦「なあ小南・・・俺達はチームだよな・・・仲間だよな!?」

小南「・・・」

小南「その後雨隠れの里長の半蔵は私達の暴挙に怒りが爆発した」

イタチ「それは怒りますよ」

小南「ほらお前たちの里のダンゾウとかいう奴と組み軍事力を強化した」

小南「子供同士の争いに大人が加入してしまった・・・」

イタチ「ダンゾウ様は好きですからね争い事が」

イタチ「若者というか人が嫌いなのですよ。人として最低って所ですかね」

小南「だが弥彦はそんな半蔵と戦おうとした」

小南「私は一時弥彦の側を離れた」

イタチ「どうして?」

小南「1人でなら弥彦は暴れないと思った・・・」

イタチ「いえ俺がリーダーの立場なら暴れますよ1人でも」

イタチ「でも俺はめんどくさい事は嫌いな性分でしてね」

小南「それにあの当時・・・私のお腹には」

イタチ「まさかそれで暴れていたのですか?過激ですね小南さんは」

小南「・・・反省している」

イタチ「きっと夜の方も」

小南「話を続けるぞ」

イタチ「どうぞ」

小南「だが弥彦は・・・弾けた」

弥彦「さあ・・・戦の始まりだァ!」

弥彦「俺を満足させてくれよ!」

ドゴオオオオオオオオオオオン

「な、何だ今の爆発音は!?」

弥彦「ヒャーハッハッハッハ!!!」

弥彦「お前たちを倒してこそ真の雨隠れ制覇だ!」



イタチ「若いっていいですね」

小南「いや・・・多分こうじゃないかなって」

イタチ「お子さん知ってるんですか?この若気の至り」

小南「いや・・・」

イタチ「でしょうね」

小南「私は長門を呼び大急ぎで弥彦を探し回った」

小南「私達はやっとの思いで弥彦を見つけ出し説得した」

弥彦「おい!どういう事だ?一緒に戦ってくれるんじゃないのか?」

小南「・・・」

弥彦「あんなもんで満足したわけじゃないだろ?半蔵を倒して初めて雨隠れ制覇と言えるんだろ!」

弥彦「やろうぜ!俺たちで」

半蔵「コラ!こんな事をしてお前は!」

弥彦「離せよ!俺が何したって言うんだ!俺はただ・・・満足したかっただけなんだ!!」

ダンゾウ「何が満足だクズが・・・育ちが悪ければクズはクズのままだな」ポン

弥彦「長門・・・!」

長門「や、弥彦・・・」

弥彦「長門ォ!俺を裏切ったのか!俺を売ったのか!?」

長門「ち、違う!」

弥彦「長門ォォォォォ」

弥彦「この・・・裏切り者オオオオオオオ!!!!!」

長門「弥彦!」

ダンゾウ「何が暁だ!もし木の葉に吹っかけるようなば一瞬にして塵にしてやるわ!」

ダンゾウ「ハッハッハ!!!」

長門「くっ・・・!弥彦ォ!!」

小南「弥彦はこれから・・・」

ダンゾウ「さあな死刑にでもなるやも知れんな」

長門「死刑!?」

ダンゾウ「何ならお前の腹の子ごと葬ってやってもいいのだぞ」

小南「!」

ダンゾウ「このような辺境な里で粋がり暴れていた親などロクな奴ではないクズだ!」

ダンゾウ「クズの子もまたクズ!クズ同士が快楽の果てに交尾し産まれた畜生以下の代物よ」

長門「そこまで言うことないだろ!」

ダンゾウ「わしは当然の事を言ったまでだ」

小南「お願いだから・・・子供だけは」

ダンゾウ「黙れクズ」

ダンゾウ「もし今度暴れれば木の葉の敵と見なしお前と奴の目の前でガキを嬲り殺しにしてやる」

長門「それでも人間かお前は」

ダンゾウ「わし以外の人間の命などその辺のゴミと同じ!」

長門「まさに忍界が生んだ悪魔だこの男・・・!」

小南「その後弥彦は1年で外へと出れた」

小南「中では模範囚だったらしい」

イタチ「長門さんとは」

小南「殴り合いの末に和解した。あれ以来、弥彦は真面目になった・・・それなのに」

小南「お前!それと他の連中が弥彦に悪ノリを教え込んだ!」

イタチ「いやリーダーは真面目でしたよ」

イタチ「過激だったのですね昔のリーダー・・・若い頃って誰でもそうなのでしょうか」

小南「弥彦は普通じゃなかった」

イタチ「奥さんが居て子供が居て・・・大切な者が居れば変わりますよ人はね」

小南「イタチ・・・弥彦を頼みたい」

イタチ「そのために来たのですよ俺」

イタチ「次にこの家に来る時はリーダーと一緒です」

小南「ありがとうイタチ・・・」

イタチ「それともう一つ」

小南「?」

イタチ「あなた達はクズじゃない。俺や他のメンバーにとってのリーダーであり」

イタチ「いい親御さんです。リーダーも小南さんもね」

イタチ「いてて・・・口寄せの術!」

烏「カー!」

イタチ「この写真の人物を見つけ出してくれ」

烏「カー!」

イタチ「それとダンゾウ様に俺の仲間を侮辱すれば命の保障はないと伝えろ」

烏「カー!」

イタチ「サスケにちょっかいをかけといてくれ」

烏「カー!」

イタチ「あと母さんに帰りが遅いと伝えておいてくれ」

烏「カー!」

イタチ「それと・・・サクラちゃんにしゃーんなろーって何なのか聞いといてくれ」

烏「カァァァ・・・!」

イタチ「ナルトくんにあの人を連れて来てくれと伝えるんだ」

烏「カー!」

イタチ「あ、オビトさんに・・・めんどくさいからやめよ」

烏「カー!」

イタチ「リーダーが今居る地は噂じゃ決闘で敗れ去ると鉱山送りになってしまう最悪の町」

イタチ「俺も無事じゃ帰れそうに無さそうだ」

烏「じゃあ行ってくるわ」

イタチ「頼むぞ!俺もリーダーを救いに行かねば」

サスケ「ハァ・・・こうやってベンチに座り込んで早3日・・・」

サスケ「・・・俺は」

烏「カー!」ブリッ

サスケ「何だこの烏は!?糞落としやがって!」

烏「カー!」

サスケ「こ、こいつイタチの烏か」

烏「カー!」

サスケ「千鳥千本!」

烏「カー!」ヒョイッ

サスケ「チィ…避けやがったな!」

サスケ「なら俺も!いてて・・・口寄せの術!」

鷹「キー!」

サスケ「やれ!その烏を追っ払え!」

鷹「キー!」

烏「カー!」

サスケ「天照!」

烏「カー!」ヒョイッ

鷹「キー!キー!」

サスケ「わ、わかった。邪魔しないからお前だけでそいつをやれ!」

鷹「キー!」

烏「カー!」

イタチ「長かった・・・久しぶりだぞこんなに走ったの」

「おうおうおう、派手な衣なんか纏っちゃってよォ」

「えらいはりきりボーイがやってきたじゃねえか」

「いっちょもんでやるか」

イタチ「悪いが俺は争い事が嫌いだ。他を当たれ」

「いい啖呵だ。だがそういう奴ほど地獄行きも早くなる」

「さてはりきりボーイの腕を・・・とくと見せてもらおうじゃないの」

イタチ「・・・」

女「やめなさい!今は決闘の時間じゃないわ!」

「チィ…」

イタチ「誰だ」

女「旅人のようねあなた」

イタチ「いや俺はある男を探しに来た」

イタチ「ペイン若くは弥彦と名乗っている筈だ」

女「・・・」

イタチ「知っているか?」

女「この街の本当の恐怖は夕暮れ時からよ」

イタチ「なら待つとしよう」

イタチ「なるほど・・・かなり危険な街のようだ」

女「そうこの街は決闘によって支配されているの」

女「あの二つのグループによってね」

「その勝ちっぱなしのインチキ野郎ってのはどいつだ」

「頼みますよ先生」

弥彦「♬~♬~♬~」

イタチ「リーダー!」

女「太陽が地平線に沈む黄昏時がこの街の決闘時間です」

弥彦「神羅天征!」

「ぐわあああああああああ」

イタチ「リーダーの様子がおかしい。リーダーの心に目の前の忍にない」

女「そう。クナイや手裏剣に欠かせない重要な材料があの鉱山で採れる」

女「以来、人々が集まり町ができた」

女「やがて決闘によって人々を取り合うようになった」

イタチ「決闘で?」

女「腕に覚えのある忍はこぞってこの町に集まりました」

「さすが先生これで30連勝だ」

弥彦「・・・」

イタチ「リーダー!」

弥彦「・・・」

イタチ「リーダー!」

弥彦「・・・」

イタチ「どうして答えてくれないんだリーダー!」

弥彦「・・・」

イタチ「リーダー!」

弥彦「・・・」

イタチ「リーダー・・・」

「ちきしょう!」

「よくもこの俺様をコケにしやがって・・・」

「飲み過ぎっすよ」

「うるせえ!」

「痛ッ!」

「どいつもこいつも役立たずばかりじゃねえか!」

「こんな時に弟が帰ってくれば・・・スカした弥彦なんかに・・・」

イタチ「なら俺を雇ってもらおうか」

「あっ!お前はあの時の!」

「はりきりボーイ・・・!」

「へっ・・・いいだろう。だが」

「気に入らなければただじゃ帰さないぞ」

イタチ「1対3か・・・だが造作もない」

イタチ「天照!」

「アチチチチチチチチ!!!」

「バカな!たった1人で3人も!?こいつはすげえ・・・」

「お、お前さんならあの弥彦を倒せるかもしれねえぜ」

イタチ「だが俺はレアだぜ。報酬は高いぞ」

弥彦「♬」

弥彦「なぜ俺はあの十代の頃を思い出したんだ・・・」

弥彦「そしてイタチ・・・いややはりと言うべきか」

子供「弥彦の兄ちゃん!」

弥彦「またお前か」

子供「凄かったよ弥彦の兄ちゃん」

子供「さすがは暁のリーダーだ!」

弥彦「やめろ」

子供「僕もさいつか弥彦の兄ちゃんみたいな強い忍になって」

子供「山に行った父ちゃんを連れ戻すんだ!」

弥彦「諦めろ」

弥彦「お前も姉さんと早くこの町を出ろ。決闘に取り憑かれないうちに」

サスケ「さ、最近の烏は強いんだな・・・クソ」

烏「カー!」

シスイ「気絶した・・・いや仕方ないか飲まず食わずで戦ってたんだ昨日から・・・」

オビト「イタチも早く帰って来いよ!遅すぎだろあの馬鹿野郎」

シスイ「オビトさん!?いつの間に」

オビト「ずっとだよイタチに見てろって言われてな」

シスイ「イタチ・・・何してるんですか?いつもに比べて帰りが遅いですよね」

オビト「何やってんだよ!あいつは」

サクラ「・・・」

シスイ「オビトさん!前方にサクラちゃんが居ますよ!見てください!」

オビト「何!?サスケェ!立て!立ち上がれ!!」

オビト「寝てる場合じゃないだろ!さっさと立てよサスケェ!」

シスイ「うるさいな!そこの穴にでも叫んでてくださいよ」

オビト「サスケェ・・・」

シスイ「イタチよ・・・大変な事になってるぞ」

シスイ「お前は今どこで何をしてるんだ!イタチ・・・イタチよ!」

シスイ「任務を早く終わらせて帰還してくれイタチ!!」

シスイ「イタチィ!!!」

「昨日あんたがプレゼントしてくれたマッチョなァ・・・使い物にならなくてもうぶっ倒れたぜ!」

「くっ!調子にのりやがって!」

「おい!さっさと山送りの生贄を出しやがれ!」

「先生頼みますぜ!」

イタチ「リーダー・・・」

弥彦「やはりお前が相手か」

イタチ「一緒に帰りましょうリーダー。小南さんやお子さんが待ってます」

弥彦「一緒には帰れぬ」

イタチ「ならば力づくで」

弥彦「どうしてもやろうと言うんだな?わかったよ」

イタチ「・・・」

弥彦「・・・」

イタチ「・・・」シュッ

弥彦「・・・」シュッ

キンッ

イタチ「火遁・豪火球の術!」

弥彦「神羅天征!」

イタチ「くっ!やはりこの術・・・だが神羅天征は使用後しばらくは使えない!」

イタチ「運に勝負を預ける気ですか・・・リーダー!」

弥彦「そう熱くなるな。たかが決闘だ。勝てばいいんだろ?」

サスケ「うーん・・・だ、誰だ」

サクラ「動かないで」

サスケ「サクラ・・・任務から帰って来たんだな・・・俺はお前に言わなきゃいけない」

サクラ「何よ今更・・・サスケくんはお父さんになるんでしょ・・・だから私なんか」

サスケ「違うんだ。あれは・・・俺の勘違いだった。すまない」

サクラ「勘違いで妊娠したなんてあり得ないよ。その人とサスケくんは」

サスケ「聞いてくれ俺の話を・・・俺はそいつに噛むと妊娠する一族だと聞かされた」

サスケ「だからってそいつが悪いわけじゃねェ・・・全部俺だ俺が・・・」

サクラ「言い訳ばかり・・・いつも強がって心配ばかりかけて」

オビト「野郎!何が言い訳だ!言い訳してねえだろ!」

シスイ「静かにしてくださいよ!」

サスケ「1日たりとも俺はお前を忘れていなかった・・・俺はずっとお前を」

サクラ「私だって綱手様の元に居たときもサスケくんの事を忘れなかった・・・」

サスケ「俺は強くなった烏にやられちまったけど・・・色んな奴らに迷惑かけてばかりで・・・」

サスケ「サクラや兄さん、ナルトやカカシ・・・同期の奴らにも暁の奴らも・・・オビトにも」

オビト「頑張れサスケ!今日だけは目を瞑ってやるよ・・・お前はうちはの希望だ!」

サスケ「妊娠騒動で大蛇丸や新しくできた仲間にもな・・・本当に俺って迷惑ばかりかけてよ・・・すまなかった」

サクラ「うん・・・うん・・・!」

サスケ「待たせて悪かったなサクラ・・・俺は帰って来た・・・俺と付き合ってくれサクラ」

サクラ「うん・・・!お帰りなさいサスケくん!」

シスイ「イタチ・・・お前の弟は一回り大きくなったぞ・・・きっと同じ夕焼け空を見てお前も馬鹿やってるんだろな」

オビト「もう出てもいいよな!」

シスイ「どうぞ」

オビト「おいサスケ!サクラ!」

サスケ「オビト」

オビト「ムカつくぜ・・・かなりムカつくよお前ら!でもな・・・!」

オビト「祝福してやるよサスケよォ!」

サスケ「あ、ああ」

オビト「ついて来い飯でも奢ってやるよ!」

サスケ「珍しいないつもなら怒り狂うのに」

オビト「うるせー!調子に乗るなよサスケ!」

オビト「所詮はガキの恋愛ごっこだ!長続きするわけねー!」

サクラ「ちょっとそんな言い方」

オビト「でもあれだ・・・頑張れよ」

オビト「言っとくが俺はリンを諦めねえからな」

サスケ「いや諦めた方がいいんじゃないか」

サクラ「あまりしつこいと・・・ね?」

オビト「それが俺の忍道なんだよ!」

オビト「俺がリンを諦めるのを諦めろ!」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月05日 (月) 07:12:15   ID: LC87v-9N

イタチ、お前は若かった
サスケ、お前は頑張った

2 :  SS好きの774さん   2016年05月31日 (火) 21:02:56   ID: bU8Nu2vO

面白い。

3 :  SS好きの774さん   2023年02月17日 (金) 23:04:12   ID: S:CoQ-X9

みんな楽しそうでよかった。

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